JP3321406B2 - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP3321406B2
JP3321406B2 JP04373998A JP4373998A JP3321406B2 JP 3321406 B2 JP3321406 B2 JP 3321406B2 JP 04373998 A JP04373998 A JP 04373998A JP 4373998 A JP4373998 A JP 4373998A JP 3321406 B2 JP3321406 B2 JP 3321406B2
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達夫 越
和久 石田
孝次 船渡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイドフレーム伸
縮シリンダおよびジャッキアップシリンダなどの駆動装
置を機外の操作によって駆動することができる建設機械
に関する。
【0002】
【従来の技術】クローラクレーンのジャッキアップ操作
およびサイドフレーム伸縮操作に関し、例えば実開平4
−76588号公報には、図12に示すように、下部走
行体(機外)での操作によって機体のジャッキアップ動
作とサイドフレーム伸縮動作を可能にするとともに、運
転室の操作によってサイドフレーム伸縮動作を可能にし
た油圧回路が開示されている。
【0003】これによると、下部走行体30に設置した
切換弁31や操作弁32,33の操作によりジャッキア
ップ動作およびサイドフレーム伸縮動作を行う場合に
は、まず運転室40に設けられた主切換弁41をn位置
に切り換え、下部走行体30に設けられた回路切換弁3
1をm位置に切り換える。この切り換え後に、下部走行
体30に設けられたジャッキアップ用操作弁32を操作
するとジャッキシリンダ34が駆動され機体をジャッキ
アップさせることができ、下部走行体30に設けられた
サイドフレーム伸縮用操作弁33を操作するとサイドフ
レーム伸縮シリンダ35が駆動されサイドフレームを伸
縮させることができる。
【0004】また、サイドフレーム伸縮動作を運転室4
0の主切換弁41の操作によって行う場合には、まず回
路切換弁31をn位置に切り換え、その後に、主切換弁
41をn位置に切り換えるとサイドフレーム伸縮シリン
ダ35が縮退されクローラ幅を狭くすることができ、主
切換弁41をm位置に切り換えるとサイドフレーム伸縮
シリンダ35が伸長されクローラ幅を広げることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た実開平4ー76588号公報の油圧回路において、上
部旋回体の油圧源42として旋回、巻上げウインチある
いは起伏ウインチの可変容量型油圧ポンプを使用する場
合には、油圧ポンプの容量が大き過ぎるので、ジャッキ
アップ速度やサイドフレームの伸縮速度が速すぎること
がある。
【0006】本発明の目的は、旋回などの作業用駆動装
置に使用される可変容量型油圧ポンプでジャッキアップ
シリンダやサイドフレーム伸縮シリンダなどの非作業用
駆動装置を駆動する場合に非作業用駆動装置の速度を適
切に抑制するようにした建設機械を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
〜4を参照して説明する。 (1)請求項1の発明は、各種の作業を行なうために駆
動される作業用駆動装置M1と、作業とは別の作業のた
めに駆動される非作業用駆動装置18,19と、作業用
駆動装置M1と非作業用駆動装置18,19に圧油を供
給する共通の可変容量型油圧ポンプP2と、作業用駆動
装置M1を駆動するための作業用操作装置20と、非作
業用駆動装置18,19を駆動するための非作業用操作
装置16とを備えた建設機械に適用される。そして、運
転室4内に設けられ、作業用操作装置20による作業用
駆動装置M1の駆動を許容および禁止するロックレバー
14と、ロックレバー14により作業用駆動装置M1の
駆動が許容されると非作業用操作装置16による操作を
無効とし、ロックレバー14により作業用駆動装置M1
の駆動が禁止されると非作業用操作装置16による操作
を有効とするとともに、その操作時は作業用操作装置2
0の操作時に比べて可変容量型油圧ポンプP2の押除け
容積を低減する容量制御手段31,32,P21とを備
えることにより上記目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1の建設機械におい
て、非作業用操作装置16が、その使用意志を入力する
入力手段SW1を有し、容量制御手段31,32,P2
1は、ロックレバ14ーにより作業用駆動装置M1の駆
動が禁止され、かつ、入力手段SW1により非作業用操
作装置16の使用意志が入力されると、非作業用操作装
置16による操作を有効とするとともに、その操作時は
作業用操作装置20の操作時に比べて可変容量型油圧ポ
ンプP2の押除け容積を低減することを特徴とする。 (3)請求項3の発明は、請求項2の建設機械におい
て、非作業用操作装置16が、入力手段SW1による使
用意志の入力により自己保持される自己保持回路を有す
ることを特徴とする。 (4)請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記
載の建設機械において、可変容量型油圧ポンプP2を駆
動するエンジンを備え、非作業用操作装置16は、ロッ
クレバー14の状態に関わらずエンジンを停止する非常
停止スイッチSW3を有することを特徴とする。 (5)請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記
載の建設機械において、作業用操作装置20は運転室4
に配設され、非作業用操作装置16は運転室4外に遠隔
操作可能に配設されることを特徴とする。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が
実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係
わる建設機械をクローラクレーンに適用した側面図であ
る。図1に示すように、下部走行体1の上部には旋回輪
2を介して上部旋回体3が旋回自在に設置され、上部旋
回体3には運転室4が設けられている。上部旋回体3の
前部にはブーム5が起伏可能に軸支され、ブーム5の上
端は、ペンダントロープ6を介してブーム起伏ロープ7
に支持されており、ブーム起伏ドラム8によるブーム起
伏ロープ7の繰り出しまたは巻き取りによってブーム5
は起伏される。フック9は、巻上ロープ10を介しブー
ム5の先端から懸吊され、フック巻上用ドラム11によ
る巻上ロープ10の繰り出しまたは巻き取りによってフ
ック9は昇降される。下部走行体1と上部旋回体3には
それぞれ後述する遠隔操作用ペンダントスイッチ装置1
6のケーブルを接続するためのコネクタ12,13が設
けられている。なお、上部旋回体3には、車両運搬時に
取り外されるAフレームAFおよびカウンターウェイト
CWが設けられている。
【0010】運転室の入口には、図2にその詳細を示す
ロックレバー14が設けられている。ロックレバー14
は、運転室4への乗降時に誤って身体などが操作レバー
15に触れても機体が誤作動しないようにした油圧回路
上の安全装置である。そのため、作業者が運転室4に搭
乗する際には図2(a)のロック位置にロックレバー1
4が操作されており、その後、運転室4での操作により
旋回,巻上などの作業を開始する際に図2(b)のロッ
ク解除位置にロックレバー14が操作される。また、後
述するペンダントスイッチ装置16での遠隔操作によっ
てサイドフレームの伸縮または機体のジャッキアップな
どの作業を行う場合には、図2(a)のロック位置にロ
ックレバー14が操作される。
【0011】図3は、コネクタ12,13にペンダント
スイッチ装置16を接続し、遠隔操作によりサイドフレ
ーム伸縮作業およびジャッキアップ作業を行っている状
態を示した図である。図3に示すように、下部走行体1
の左右両側には着脱可能なサイドフレーム17が設けら
れ、ペンダントスイッチ装置16の操作によりサイドフ
レーム伸縮シリンダ18が伸長されサイドフレーム17
が外側(図中矢印)に移動されている。また、下部走行
体1の左右前側にはジャッキシリンダ19が設けられ、
ペンダントスイッチ装置16の操作によりジャッキシリ
ンダ19は伸縮され機体のジャッキアップ動作が行なわ
れる。なお、図示はしないが、下部走行体1の左右後側
にも前側と同様のジャッキシリンダが設けられている。
【0012】図4は、本実施の形態に係わる建設機械の
油圧回路図である。図4において、上部旋回体3に設け
られた油圧ポンプP1と旋回用操作弁20およびウイン
チ駆動用あるいは走行用操作弁21は、ロックレバー1
4の操作に連動してその位置が切り換えられる3ポート
2位置切換弁22を介して接続されている。なお、操作
弁20,21が図2の操作レバー15で操作される。切
換弁22と操作弁20,21とを連通する管路には圧力
スイッチ23が設けられ、この圧力スイッチ23のオン
・オフ状態により切換弁22の切換状態を検出する。図
中、切換弁22は(イ)位置にあり、これはロックレバ
ー14のロック解除位置(図2(b))に対応してい
る。また、この状態では圧力スイッチ23に圧油が作用
するので圧力スイッチ23はオンしている。ロックレバ
ー14がロック位置(図2(a))に操作されると切換
弁22は(ロ)位置に切り換えられ、圧力スイッチ23
はオフされる。
【0013】一方、上部旋回体3に設けられた可変容量
型の油圧ポンプP2と下部走行体1に設けられたサイド
フレーム伸縮シリンダ18およびジャッキシリンダ19
とは、センタージョイントCJ、および下部走行体1に
設けられた電磁パイロット方式の6ポート3位置切換弁
24〜29を介して接続されている。切換弁24,25
はサイドフレーム伸縮シリンダ18を駆動するための弁
であり、切換弁26〜29はジャッキシリンダ19を駆
動するための弁である。そして、切換弁24〜29のソ
レノイドA〜ソレノイドFが励磁されると切換弁24〜
29は(ハ)位置に切り換えられ、切換弁24〜29の
ソレノイドG〜ソレノイドLが励磁されると切換弁24
〜29は(ニ)位置に切り換えられて、サイドフレーム
伸縮動作やジャッキアップ動作が実行される。
【0014】油圧ポンプP2はまた、制御弁V1を介し
て旋回用油圧モータM1へ圧油を供給するための油圧源
であり、この実施の形態では旋回時にレギュレータP2
1は馬力制御を行なわず、ポンプ圧力にかかわらずに押
除け容積が一定に固定されて運転される。すなわち、図
11(a)の実線PQ1で示すようなp−q線図にした
がった押除け容積制御を行なう。一方、油圧ポンプP3
は巻上げウインチの油圧モータや走行モータへ圧油を供
給するための油圧源であり、レギュレータP31により
その傾転角が全馬力制御される。図11(b)の実線P
Q3がこのp−q線図である。
【0015】そして、ペンダントスイッチ装置16によ
り機外からジャッキアップ操作とサイドフレーム伸縮操
作を行なう場合には、図11(a)に破線PQ2で示す
ようなp−q線図にしたがった押除け容積制御を行な
う。すなわち、旋回に要求される流量をそのまま使用す
るとジャキアップ速度やサイドフレーム伸縮速度が速す
ぎるので、速度を抑制して使用する。この実施の形態で
は、ペンダントスイッチ装置16でジャッキアップ操作
やサイドフレーム伸縮操作を行なうときに、後述するコ
ントローラ31から比例電磁圧力制御弁32に所定の駆
動信号を供給して(ロ)側に操作する。それによりレギ
ュレータP21へ油圧ポンプP1のポンプ圧力を供給す
る。一方、ペンダントスイッチ装置16を使用しないと
きには、比例電磁圧力制御弁32に駆動信号を入力しな
い。これにより、比例電磁圧力制御弁32は(イ)位置
に切換えられ、レギュレータP21へタンク圧力が供給
される。レギュレータP21はこのように制御される供
給圧力に応じて、図11(a)のp−q線図PQ1とP
Q2のいずれかを選択する。
【0016】次に、本実施の形態に係わる建設機械の電
気回路について説明する。図5は、ロックレバー14が
解除位置に操作されたときの結線状態を示す電気回路図
である。図5に示すように、上部旋回体3には電源PS
1,PS2、圧力スイッチ23、リレーR1〜R4、コ
ントローラ31、比例電磁圧力制御弁32およびコネク
タ13が設けられ、また、下部走行体1には切換弁24
〜29のソレノイドA〜Lおよびコネクタ12が設けら
れている。そして、ペンダントスイッチ装置16は、ケ
ーブルにより上部旋回体3と下部走行体1のコネクタ1
2,13にそれぞれ接続されている。ロックレバー14
が解除位置では、図4の油圧回路図に示したように圧力
スイッチ23がオンされるので、図5の圧力スイッチ2
3は閉じられる。その結果、リレーR1が通電されてリ
レーR1の接点はa位置に切り換えられ、これにより、
電源PS1からペンダントスイッチ装置16には電気が
供給されず、ペンダントスイッチ装置16の操作による
作業は禁止される。
【0017】ロックレバー14がロック位置に操作され
ると、圧力スイッチ23がオフされるので、図6の電気
回路図に示すように、圧力スイッチ23が開放される。
その結果、リレーR1は通電されずリレーR1の接点は
b位置に切り換えられる。リレーR1の接点がb位置に
切り換えられると、電源PS1からリレーR1の接点,
リレーR2のコイルおよびペンダントスイッチ装置16
を介して下部走行体1側にて接地される回路が閉じら
れ、リレーR2の接点が閉じられる。これにより、ペン
ダントスイッチ装置16による以下のような操作が可能
となる。
【0018】ペンダントスイッチ装置16にはその拡大
図である図7に示すように、オンスイッチSW1、オフ
スイッチSW2、非常停止スイッチSW3、操作スイッ
チSW5〜SW10スイッチおよびランプLが配置され
ている。オンスイッチSW1は、ペンダントスイッチ装
置16での操作を可能な状態にする(使用意志を入力す
る)スイッチであり、オンスイッチSW1が操作される
とランプLが点灯し操作スイッチSW5〜SW10が待
機状態となる。操作スイッチSW5〜SW10はトグル
スイッチであり、操作スイッチSW5〜SW8がイ方向
に操作されるとジャッキシリンダ19が伸長されて機体
がジャッキアップされ、操作スイッチSW5〜SW8が
ロ方向に操作されるとジャッキシリンダ19が縮退さ
れ、ジャッキアップされている機体が降下する。また、
操作スイッチSW9,SW10がハ方向に操作されると
サイドフレーム伸縮シリンダ18が伸長されてサイドフ
レーム17の幅が広げられ、操作スイッチSW9,SW
10がニ方向に操作されるとサイドフレーム伸縮シリン
ダ18が縮退されてサイドフレーム17の幅が狭められ
る。オフスイッチSW2は、オンスイッチSW1の状態
を解除、すなわち操作スイッチSW5〜SW10の操作
を禁止するスイッチであり、非常停止スイッチSW3は
エンジンを停止するスイッチである。なお、ペンダント
スイッチ装置16の上側面にはコネクタ12,13に接
続されるケーブル16a,16bが設けられ、左右側面
には作業者の肩から吊り下げるためのひも16cが取り
付けられている。
【0019】ペンダントスイッチ装置16による操作
は、図6,図8および図9の電気回路図を用いて説明す
ることができる。ロックレバー14がロック位置に操作
された状態でオンスイッチSW1が操作されると、図6
に示すように、リレーR3が通電されリレーR3の接点
が閉じられて、ランプLが点灯するとともに、リレーR
3の接点は自己保持され、図8に示すように以降オンス
イッチSW1の操作を止めても操作スイッチSW5〜S
W10での操作が可能となる。ここで、機体のジャッキ
アップを行うためスイッチSW5〜SW8がイ方向に操
作されると、ソレノイドC〜ソレノイドFへの回路が閉
じられてソレノイドC〜ソレノイドFは励磁され、ジャ
ッキアップされている機体を降下するため操作スイッチ
SW5〜SW8がロ方向に操作されると、ソレノイドI
〜ソレノイドLへの回路が閉じられてソレノイドI〜ソ
レノイドLは励磁される。また、サイドフレーム17の
幅を広げようとして操作スイッチSW9,SW10がハ
方向に操作されると、ソレノイドA,ソレノイドBへの
回路が閉じられてソレノイドA,ソレノイドBが励磁さ
れ、サイドフレーム17の幅を狭くしようとして操作ス
イッチSW9,SW10がニ方向に操作されると、ソレ
ノイドG,ソレノイドHへの回路が閉じられてソレノイ
ドG,ソレノイドHが励磁される。
【0020】一方、図6の状態ではリレーR4の接点も
閉じ、コントローラ31へペンダントスイッチ装置16
が使用状態であることを知らせる。コントローラ31は
この信号を受けて比例電磁圧力制御弁32へ所定の駆動
信号を供給する。これにより、比例電磁圧力制御弁32
は(ロ)側に操作されてレギュレータP21に所定の圧
力が供給される。その結果、図11(a)のp−q線図
PQ2が選択され、油圧ポンプP2の吐出流量が抑制さ
れてジャッキアップ速度とサイドフレーム伸縮速度が抑
制される。そして、ペンダントスイッチ装置16が非使
用状態のときは図5に示すように、リレーR4の接点が
開いているから、コントローラ31は比例電磁圧力制御
弁32へ駆動信号を供給しない。したがって、比例電磁
圧力制御弁32は(イ)位置に操作されてレギュレータ
P21にはタンク圧力が供給され、図11(a)に示す
p−q線図PQ1が選択され、所望の旋回速度を得るこ
とができる。
【0021】さらに、図9に示すようにオフスイッチS
W2が操作されると、リレーR3への回路が開放され自
己保持が停止されてリレーR3の接点が開き、ランプL
が消灯するとともに以降操作スイッチSW5〜SW10
の操作は全て無効とされる。さらにまた、ペンダントス
イッチ装置16がオン状態(図8の状態)でコネクタ1
2,13から取り外された場合も同様に自己保持が停止
され、その後ペンダントスイッチ装置16が再度接続さ
れても、オンスイッチSW1が操作されない限りペンダ
ントスイッチ装置16は働かない。また、ペンダントス
イッチ装置16がコネクタ13に接続されている状態で
は、非常停止スイッチSW3には常に電源PS2が供給
されており、非常停止スイッチSW3が操作されると、
エンジン停止回路である図10に示すように、電磁弁5
0に停止信号が出力されて電磁弁50が(イ)位置から
(ロ)位置に切り換えられ、ポンプ51からエンジンの
噴射ポンプ52への燃料の供給は停止されてエンジンが
停止する。
【0022】次に、図4の油圧回路も参照して本実施の
形態に係わる動作について説明する。 (1)運転室内での操作 この場合、まず、ロックレバー14がロック位置で作業
者が運転室4に搭乗しエンジンが始動される。このと
き、切換弁22は図4の(ロ)位置にあり、操作弁2
0,21の操作を無効としている。次いで、操作レバー
15が中立位置の状態でロックレバー14が解除位置に
操作されて、切換弁22が(イ)位置に切り換えられ
る。これによって、油圧ポンプP1から圧送される圧油
は、切換弁22を通過して操作弁20,21に供給され
るので、操作レバー15の操作によって上部旋回体の旋
回作業,ウインチの巻上/巻下げ作業あるいは走行を行
うことができる。そして、図5の電気回路図に示したよ
うに、ペンダントスイッチ装置16には電源PS1が供
給されないのでその操作は無効とされ、ソレノイドA〜
ソレノイドLは励磁されず切換弁24〜29は中立位置
のままである。したがって、ペンダントスイッチ装置1
6の操作により機体のジャッキアップまたはサイドフレ
ーム伸縮を行うことはできない。なお、ペンダントスイ
ッチ装置16がコネクタ13に接続されていれば、非常
停止スイッチSW3の操作は有効とされる。
【0023】そしてこのようにペンダントスイッチ装置
16が非使用状態のとき(使用意志がないとき)は、上
述したようにリレーR4の接点が開いているから、比例
電磁圧力制御弁32は駆動されずレギュレータP21に
はタンク圧力が供給され、図11に示すp−q線図PQ
1が選択されている。その結果、油圧ポンプP2の吐出
流量は制限されず所望の旋回速度を得ることができる。
【0024】(2)運転室外での遠隔操作 運転室外での遠隔操作は運転室4に人がいないことを前
提とした操作であり、この場合、ロックレバー14がロ
ック位置に操作され切換弁22が(ロ)位置に切り換え
られる。これによって、圧力スイッチ23がオフされる
のでオンスイッチSW1の開閉に無関係に図6の電気回
路図に示したようにペンダントスイッチ装置16に電源
PS1が供給される。そして、この場合には、上述した
ように、リレーR4の接点が閉じ、比例電磁圧力制御弁
32からレギュレータP21に所定の圧力が供給されて
図11のp−q線図PQ2が選択される。その結果、油
圧ポンプP2の吐出流量が抑制され、ジャッキアップ速
度とサイドフレーム伸縮速度を抑制することができる。
【0025】図6に示すようにペンダントスイッチ装置
16のオンスイッチSW1が操作され、その後、操作ス
イッチSW5〜SW8が図7のイ方向に操作されると、
ソレノイドC〜ソレノイドFが励磁されて切換弁26〜
29が(ハ)位置に切り換えられ、操作スイッチSW5
〜SW8がロ方向に操作されると、ソレノイドI〜ソレ
ノイドLが励磁されて切換弁26〜29が(ニ)位置に
切り換えられる。これによって、油圧ポンプP2から圧
送された圧油は、センタージョイントCJ,切換弁26
〜29を通過してジャッキシリンダ19に供給され、機
体のジャッキアップ動作を行うことができる。また、操
作スイッチSW9,SW10が図7のハ方向に操作され
ると、ソレノイドA,Bが励磁されて切換弁24,25が
(ハ)位置に切り換えられ、操作スイッチSW9,SW
10がニ方向に操作されるとソレノイドG,Hが励磁さ
れて切換弁24,25が(ニ)位置に切り換えられる。
これによって、サイドフレーム伸縮シリンダ18に圧油
が供給され、サイドフレーム17の伸縮動作を行うこと
ができる。さらに、非常停止スイッチSW3が操作され
ると、図10に示したように電磁弁50に停止信号が出
力されエンジンが非常停止される。このような遠隔操作
時には、操作弁20,21に圧油が供給されないので、
運転室4での操作による旋回,巻上等の作業を行うこと
はできない。
【0026】このように、本実施の形態によると、ロッ
クレバー14の作動/解除により運転室4での操作とペ
ンダントスイッチ装置16での操作のいずれかが有効と
されるようなインターロック機構を設けたので、運転室
4での操作とペンダントスイッチ装置16での操作が同
時に行われることがなく作業時の操作安全性をより高め
ることができる。また、ペンダントスイッチ装置16に
自己保持回路を設けたので、ペンダントスイッチ装置1
6での作業がコネクタ12,13から取り外されること
によって中断され、再びコネクタ12,13に接続され
る場合であっても、オンスイッチSW1が操作されなけ
れば操作スイッチSW5〜SW10が有効に働かず、接
続と同時に不所望にアクチュエータ18,19が作動す
ることがないので操作安全性をより高めることができ
る。さらに、ペンダントスイッチ装置16に、独立した
電気回路を有する非常停止スイッチSW3を設け、この
操作によりエンジンが非常停止されるようにしたので、
遠隔操作時であっても非常事態に即座に対応することが
できる。
【0027】さらに、ペンダントスイッチ装置16が使
用状態であるときと非使用状態であることを識別して、
油圧ポンプP2のp−q線図を図11の線図PQ1とP
Q2との間で切換えるようにしたので、ジャッキアップ
速度とサイドフレーム伸縮速度を抑制することができ
る。
【0028】なお、上記実施の形態は、クローラクレー
ンのジャッキアップ作業やサイドフレーム伸縮作業に適
用するようにしたがこれに限らず、油圧ショベル等他の
建設機械のジャッキアップ作業等にも同様に適用するこ
とができる。また、ジャッキアップ作業やサイドフレー
ム伸縮作業以外にも、例えばAフレームAFの起伏作業
に使用される油圧シリンダやカウンターウェイトCWの
脱着作業に使用される油圧シリンダ等にも同様に適用す
ることができる。
【0029】さらに、上記実施の形態では、運転室4の
入口に設けられたロックレバー14の操作により運転室
4での操作とペンダントスイッチ装置16での操作のい
ずれかを有効とするようにしたが、運転室4の出入口を
塞ぐロックレバー14とは別の操作部材の操作によっ
て、運転室4内外の操作のいずれかを有効化するように
してもよい。さらにまた、ロックレバー14など操作部
材の操作によらず、例えば運転席のシートに圧力スイッ
チを設置することで運転室4の乗員の有無を検出し、乗
員がいる場合にのみ運転室4での操作を有効とするよう
にしてもよい。
【0030】また、ジャッキアップ動作とサイドフレー
ム伸縮動作はペンダントスイッチ装置16の操作によっ
て行うようにしたが、この機能に加え、サイドフレーム
伸縮動作は運転室4の操作によって行うようにすること
もできる。この場合、ペンダントスイッチ装置16の操
作スイッチSW9,SW10と同様のトグルスイッチを
運転室4に設け、ロックレバー14がロック解除位置に
操作されて圧力スイッチ23がオンのときに運転室4の
トグルスイッチからの指令信号を有効化する。また、ロ
ックレバー14がロック位置に操作されて圧力スイッチ
23がオフのときに運転室4のトグルスイッチからの操
作信号を無効とする。さらに、運転室4のトグルスイッ
チで操作するときは、レギュレータP21により図11
(a)のp−q線図PQ2により油圧ポンプP2を運転
すればよい。
【0031】さらに、上記実施の形態では、運転室外で
の操作はペンダントスイッチ装置16により機体から離
れて行うようにしたが、トラックフレームに操作ボック
スを固定的に設け、この操作ボックスの操作によって運
転室外での操作を行うようにしてもよい。すなわち、運
転室内/外の操作指令のいずれか一方を有効とするもの
であれば、運転室外の操作指令は必ずしも遠隔操作によ
らなくてもよい。
【0032】また、ペンダントスイッチ装置16のコネ
クタ12,13の位置は上記実施の形態に限ったもので
はない。さらに、非常停止スイッチSW3の電源PS2
を別に設ける必要は必ずしもなく、電源PS1と共通で
あってもよい。さらにまた、非常停止時にエンジンを停
止することなく、アクチュエータの駆動を停止するよう
にしてもよい。
【0033】なお、図11(b)に示すようなp−q線
図PQ3で馬力制御する油圧ポンプP3でジャッキアッ
プシリンダやサイドフレーム伸縮シリンダを駆動する場
合にも、機外からの操作時に図11(b)のp−q線図
PQ2を選択するようにすれば、上述した場合と同様の
作用効果を得ることができる。
【0034】なお、上記実施の形態と請求項との対応に
おいて、旋回油圧モータM1が作業用駆動装置を、操作
レバー15と操作弁20が作業用操作装置を、ペンダン
トスイッチ装置16が非作業用操作装置を、コントロー
ラ31,比例電磁圧力制御弁32あるいはレギュレータ
P2が容量制御手段を、オンスイッチSW1が入力手段
をそれぞれ構成する。また、ジャッキアップシリンダ1
9を含むジャッキアップ装置やサイドフレーム伸縮シリ
ンダ18を含むサイドフレーム伸縮装置あるいはAフレ
ーム起伏シリンダを含むAフレーム起伏装置やカウンタ
ウエイト着脱シリンダを含むカウンタウエイト着脱装置
などが非作業用駆動装置に対応する。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、非作業用操作装置の操作時は作業用操作装置の操作
時に比べて可変容量型油圧ポンプの押除け容積を低減す
るようにしたので、非作業用駆動装置の作業速度を作業
用駆動装置に比べて抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係わる建設機械をクローラクレ
ーンに適用した側面図
【図2】本実施の形態に係わる建設機械に設けられたロ
ックレバー作動/解除状態を示す図
【図3】本実施の形態に係わる建設機械を機外から操作
する状態を示す図
【図4】本実施の形態に係わる建設機械の油圧回路図
【図5】本実施の形態に係わる建設機械の電気回路を示
す図
【図6】ペンダントスイッチ装置がオン操作された場合
の図5の結線状態を示す図
【図7】本実施の形態に係わる建設機械のペンダントス
イッチ装置の拡大図
【図8】図5の電気回路が自己保持された場合の結線状
態を示す図
【図9】ペンダントスイッチ装置がオフ操作された場合
の図5の結線状態を示す図
【図10】本実施の形態に係わる建設機械のエンジン停
止回路を示す図
【図11】可変容量油圧ポンプのp−q線図を示す図
【図12】従来技術を示す油圧回路図
【符号の説明】
4 運転室 14 ロックレバー 15 操作レバー 16 ペンダントスイッチ装置 18 サイドフレーム伸縮シリンダ 19 ジャッキアップシリンダ 20,21 操作装置 22 切換弁 23 圧力スイッチ 31 コントローラ 32 比例電磁圧力制御弁 M1 旋回用油圧モータ P2,P3 可変容量油圧ポンプ P21,P31 レギュレータ R1〜R4 リレー SW1 オンスイッチ SW3 非常停止スイッチ SW5〜SW10 操作スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 守 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平5−208796(JP,A) 特開 平5−59744(JP,A) 実開 平4−76588(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 13/00 - 13/52

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種の作業を行なうために駆動される作業
    用駆動装置と、 前記作業とは別の作業のために駆動される非作業用駆動
    装置と、 前記作業用駆動装置と非作業用駆動装置に圧油を供給す
    る共通の可変容量型油圧ポンプと、 前記作業用駆動装置を駆動するための作業用操作装置
    と、 前記非作業用駆動装置を駆動するための非作業用操作装
    置とを備えた建設機械において、運転室内に設けられ、前記作業用操作装置による前記作
    業用駆動装置の駆動を許容および禁止するロックレバー
    と、 前記ロックレバーにより前記作業用駆動装置の駆動が許
    容されると前記非作業用操作装置による操作を無効と
    し、前記ロックレバーにより前記作業用駆動装置の駆動
    が禁止されると前記非作業用操作装置による操作を有効
    とするとともに、その 操作時は前記作業用操作装置の操
    作時に比べて前記可変容量型油圧ポンプの押除け容積を
    低減する容量制御手段とを備えることを特徴とする建設
    機械。
  2. 【請求項2】請求項1の建設機械において、 前記非作業用操作装置は、その使用意志を入力する入力
    手段を有し、 前記容量制御手段は、前記ロックレバーにより前記作業
    用駆動装置の駆動が禁止され、かつ、前記入力手段によ
    り非作業用操作装置の使用意志が入力されると、前記非
    作業用操作装置による操作を有効とするとともに、その
    操作時は前記作業用操作装置の操作時に比べて前記可変
    容量型油圧ポンプの押除け容積を低減することを特徴と
    する建設機械。
  3. 【請求項3】請求項2の建設機械において、 前記非作業用操作装置は、前記入力手段による使用意志
    の入力により自己保持される自己保持回路を有すること
    を特徴とする建設機械。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の建設機械
    において、 前記可変容量型油圧ポンプを駆動するエンジンを備え、 前記非作業用操作装置は、前記ロックレバーの状態に関
    わらず前記エンジンを停止する非常停止スイッチを有す
    ることを特徴とする建設機械。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の建設機械
    において、 前記作業用操作装置は運転室に配設され、前記非作業用
    操作装置は運転室外に遠隔操作可能に配設されることを
    特徴とする建設機械。
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