JP7001554B2 - クレーン機能付き油圧ショベル - Google Patents

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本発明は、クレーン機能付き油圧ショベルに関する。
下記特許文献1には、ブーム上げの操作を検知すると、第1ポンプからの圧油をブームに導く回路に、第2ポンプからの圧油を導くブーム増速弁を備える油圧ショベルにおいて、アーム用方向切換弁の操作の検知圧をブーム増速弁の増速解除信号通路に導くことにより、アーム操作時のブーム増速を停止する技術が開示されている。
下記特許文献2には、第1ポンプからの圧油をブームに導くブーム用方向切換弁に、ブーム上げ側に切り換える指令パイロット圧が入力されると、同じ指令パイロット圧が合流切換弁に入力され、第1ポンプからの圧油をブームに導く回路に第3ポンプからの圧油を合流させる油圧ショベルにおいて、ブーム上げ側に切り換える指令パイロット圧が所定の圧力以下である場合、合流切換弁が合流位置に切り換わらないことにより、ブームを駆動するときの微操作性を確保しながら、微操作時の省エネ性を向上する技術が開示されている。
特開2015-40575号公報 特開2017-227338号公報
ところで、アームの先端に取り付けられたフックにより吊り荷作業(クレーン作業ともいう)を行うことができるクレーン機能付き油圧ショベルが知られている。このようなクレーン機能付き油圧ショベルに特許文献1の技術を適用した場合、吊り荷作業中にブームとアームの同時操作からアーム操作のみを止めた途端にブームが増速され、吊り荷のバランスが崩れる等の問題が発生する。また、特許文献2の技術では、吊り荷作業中にブームを微操作する場合には、操作性は安定するが、ブームの微操作を止めた途端(ブーム上げ操作をブーム上げの指令パイロット圧が所定の圧力以上の操作にて行った途端)にブームが増速されてしまい、同様の問題が発生する。すなわち、クレーン機能付き油圧ショベルにおいて、ブーム上げ単独操作時には、ブームスピードを増速させ、ブーム上げとアーム掘削を同時に行ったときは、ブーム上げ単独操作時よりもブームスピードを遅くするような掘削動作の種類による作業速度の不均一がクレーン作業時に起こり、操作が不安定となるという不具合がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、操作の安定性を向上させたクレーン機能付き油圧ショベルを提供することを目的とする。
本発明のクレーン機能付き油圧ショベルは、上部旋回体に回動可能に取り付けられたブームと、前記ブームの先端に回動可能に取り付けられたアームと、前記アームの先端に回動可能に取り付けられた掘削作業用のバケットと、前記アームの先端に取り付けられたクレーン作業用のフックと、前記バケットを用いる掘削作業モードと前記フックを用いるクレーン作業モードに切り替える制御を行う制御部と、を有し、
前記ブームを駆動するブームシリンダと、前記アームを駆動するアームシリンダと、前記ブームシリンダに圧油を供給する第1油圧ポンプと、前記アームシリンダに圧油を供給する第2油圧ポンプと、前記ブームシリンダに供給される圧油の向きを切り換え流量を調節するブーム用方向切換弁と、前記アームシリンダに供給される圧油の向きを切り換え流量を調節するアーム用方向切換弁と、前記第2油圧ポンプと前記アーム用方向切換弁との間に設けられ、前記第1油圧ポンプと前記ブーム用方向切換弁との間の油路に前記第2油圧ポンプからの圧油を合流させる合流切換弁と、
ブーム用操作装置のブーム上げ操作に応じて前記ブーム用方向切換弁のブーム上げ側のパイロットポートにパイロット圧油を導く第1パイロット油路と、前記第1パイロット油路から分岐して前記合流切換弁に合流指令としてのパイロット圧油を導く第2パイロット油路と、前記第2パイロット油路を連通させる連通状態と前記第2パイロット油路を遮断する遮断状態とに切換可能な第1電磁弁と、を備え、
前記制御部は、前記掘削作業モードでは前記第1電磁弁を連通状態とし、前記クレーン作業モードでは前記第1電磁弁を遮断状態とするものである。
本発明において、前記バケットを駆動するバケットシリンダと、前記バケットシリンダに供給される圧油の向きを切り換え流量を調節するバケット用方向切換弁と、バケット用操作装置のダンプ操作に応じて前記バケット用方向切換弁のダンプ側のパイロットポートにパイロット圧油を導く第3パイロット油路と、前記第3パイロット油路を連通させる連通状態と前記第3パイロット油路を遮断する遮断状態とに切換可能な第2電磁弁と、を備え、
前記制御部は、前記掘削作業モードでは前記第2電磁弁を連通状態とし、前記クレーン作業モードでは前記第2電磁弁を遮断状態とするものでもよい。
本発明によれば、掘削作業モードでは、第2パイロット油路を連通させることで、合流切換弁は第2油圧ポンプからの圧油を第1油圧ポンプとブーム用方向切換弁との間の油路に合流させ、ブーム上げの速度を増速する。一方、クレーン作業モードでは、第2パイロット油路を遮断することで、合流切換弁は第2油圧ポンプからの圧油が第1油圧ポンプとブーム用方向切換弁との間の油路に合流されないため、ブーム上げの速度が増速することはない。その結果、クレーン作業において操作の安定性を向上させることができる。
本実施形態に係る油圧ショベルを示す側面図である。 本実施形態に係る油圧ショベルの油圧回路を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[油圧ショベルの構造]
まず、図1を参照しながら、油圧ショベル1の概略構造について説明する。
下部走行体2は、エンジン42からの動力を受けて駆動し、油圧ショベル1を走行させる。下部走行体2は、左右一対のクローラ21,21及び左右一対の走行モータ22L,22R(図1では右走行モータ22Rは図示していない)を備える。油圧モータである左右の走行モータ22L,22Rが左右のクローラ21,21をそれぞれ駆動することで油圧ショベル1の前後進を可能としている。また、下部走行体2には、ブレード23、及びブレード23を上下方向に回動させるための油圧アクチュエータであるブレードシリンダ24が設けられている。
作業機3は、エンジン42からの動力を受けて駆動し、土砂等の掘削作業を行うものである。作業機3は、ブーム31、アーム32、及びバケット33を備え、これらを独立して駆動することによって掘削作業を可能としている。ブーム31、アーム32、及びバケット33は、それぞれ作業部に相当し、油圧ショベル1は、複数の作業部を有する。
ブーム31は、一端部が上部旋回体4の前部に支持されて、伸縮自在に可動するブームシリンダ31aによって回動される。また、アーム32は、一端部がブーム31の他端部に支持されて、伸縮自在に可動するアームシリンダ32aによって回動される。そして、バケット33は、一端部がアーム32の他端部に支持されて、伸縮自在に可動するバケットシリンダ33aによって回動される。ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、及びバケットシリンダ33aは、作業部を駆動する油圧アクチュエータに相当する。
バケット33は、作業機3の先端に設けられ、掘削作業を行うためのツメを備えた容器状の部材である。バケット33は、アーム32の先端に連結ピン34を介して回動可能に取り付けられている。さらに、バケット33は、リンク機構35を介してバケットシリンダ33aと連結されている。
アーム32の他端部(先端部)には、クレーン作業用のフック36が取り付けられている。フック36は、クレーン作業を行う鉤状の部材であり、リンク機構35に回動可能に設けられている。フック36は、リンク機構35の軸を回動支点として回動可能に支持されており、図1に示すバケット33から突出させた展開状態と、バケット33側に格納された格納状態との間で姿勢変更することができる。
油圧ショベル1は、フック36を格納状態としてバケット33を用いる掘削作業モードと、フック36を展開状態としてフック36を用いるクレーン作業モードに切り替えることができる。掘削作業モードとクレーン作業モードは、不図示のモード切替スイッチを用いてオペレータにより選択される。
上部旋回体4は、下部走行体2に対して旋回ベアリング(図示しない)を介して旋回可能に構成されている。上部旋回体4には、操縦部41、エンジン42、旋回台43、旋回モータ44等が配置されている。油圧モータである旋回モータ44の駆動力で上部旋回体4が旋回ベアリングを介して旋回する。また、上部旋回体4には、エンジン42により駆動される複数の油圧ポンプ(図1では図示していない)が配設される。これらの油圧ポンプが、ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、及びバケットシリンダ33a等に圧油を供給する。
操縦部41には、操縦席411が配置されている。操縦席411の左右に一対の作業操作レバー412,412、前方に一対の走行レバー413,413が配置されている。オペレータは、操縦席411に着座して作業操作レバー412,412、走行レバー413,413等を操作することによって、エンジン42、各油圧モータ、各油圧アクチュエータ等の制御を行い、走行、旋回、作業等を行うことができる。
[油圧回路の構成]
図2を用いて、油圧ショベル1が有する油圧回路5について説明する。油圧回路5は、ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、バケットシリンダ33a、左走行モータ22L、右走行モータ22R、旋回モータ44と、第1油圧ポンプ51と、第2油圧ポンプ52と、第3油圧ポンプ53と、合流切換弁54と、を有する。
第1油圧ポンプ51、第2油圧ポンプ52、及び第3油圧ポンプ53は、エンジン42によって駆動され、油圧アクチュエータへ供給される圧油を吐出する。第1油圧ポンプ51は、主に右走行モータ22R、ブームシリンダ31a、バケットシリンダ33aに圧油を供給して駆動する。第2油圧ポンプ52は、主に左走行モータ22L、アームシリンダ32aに圧油を供給して駆動する。第3油圧ポンプ53は、主に旋回モータ44に圧油を供給して駆動する。なお、図2では、第1油圧ポンプ51、第2油圧ポンプ52、及び第3油圧ポンプ53から供給される圧油の油路を実線で示している。
また、油圧回路5は、不図示のパイロットポンプを備えている。パイロットポンプは、合流切換弁54及び後述する方向切換弁55へ入力される指令としてのパイロット油を吐出する。パイロットポンプは、エンジン42によって駆動され、圧油を吐出することにより、油路内にパイロット圧を発生させる。なお、図2では、パイロットポンプから供給されるパイロット油の油路を破線で示している。
油圧アクチュエータ(ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、バケットシリンダ33a、左走行モータ22L、右走行モータ22R、旋回モータ44)には、それぞれ対応する方向切換弁55が設けられ、方向切換弁55は、第1油圧ポンプ51、第2油圧ポンプ52、及び第3油圧ポンプ53から油圧アクチュエータへ供給される圧油の向き及び流量を切り換え可能なパイロット式の方向切換弁である。方向切換弁55は、スプールを摺動させることにより複数のポジションに切り換えることが可能である。方向切換弁55の2つのパイロットポートのいずれにもパイロット圧が付与されない場合、スプリングの付勢力により、方向切換弁55は中立位置に保持される。方向切換弁55が中立位置にある場合、圧油は、対応する油圧アクチュエータに供給されない。一方、方向切換弁55の何れかのパイロットポートにパイロット圧が付与された場合、方向切換弁55が中立位置から他のポジションに切り換えられて、圧油は、対応する油圧アクチュエータに供給される。
本実施形態においては、ブームシリンダ31aに対応するブーム用方向切換弁55a、アームシリンダ32aに対応するアーム用方向切換弁55b、バケットシリンダ33aに対応するバケット用方向切換弁55c、左走行モータ22Lに対応する左走行用方向切換弁55d、右走行モータ22Rに対応する右走行用方向切換弁55e、旋回モータ44に対応する旋回用方向切換弁55fが設けられている。これらの方向切換弁は、まとめてコントロールバルブと呼ばれる。右走行用方向切換弁55e、ブーム用方向切換弁55a、バケット用方向切換弁55cは、それぞれオープンセンタ方式であり、上流側が第1油圧ポンプ51に接続され、かつ下流側がタンクに接続された第1センタ油路51aにタンデムに配置されている。また、左走行用方向切換弁55d、アーム用方向切換弁55bは、上流側が第2油圧ポンプ52に接続され、かつ下流側がタンクに接続された第2センタ油路52aにタンデムに配置されている。また、旋回用方向切換弁55fは、オープンセンタ方式であり、上流側が第3油圧ポンプ53に接続され、かつ下流側が第2センタ油路52aに接続された第3センタ油路53aに配置されている。
油圧回路5は、合流切換弁54を備えており、合流切換弁54は、第2油圧ポンプ52とアーム用方向切換弁55bとの間、より具体的には左走行用方向切換弁55dとアーム用方向切換弁55bとの間の第2センタ油路52aに設けられている。合流切換弁54は、第1油圧ポンプ51とブーム用方向切換弁55aとの間の第1センタ油路51a、より具体的には右走行用方向切換弁55eとブーム用方向切換弁55aとの間の第1センタ油路51aに第2油圧ポンプ52からの圧油を合流させることが可能なパイロット式の方向切換弁である。
合流切換弁54は、スプールを摺動させることによりポジション54X又はポジション54Yに切り換えることが可能である。合流切換弁54のパイロットポート541にパイロット圧が付与された場合、合流切換弁54はポジション54Xに切り換えられる。合流切換弁54のパイロットポート542にパイロット圧が付与された場合、合流切換弁54はポジション54Yに切り換えられる。合流切換弁54のパイロットポート541及びパイロットポート542の両方にパイロット圧が付与された場合、又は合流切換弁54のパイロットポート541及びパイロットポート542のいずれにもパイロット圧が付与されない場合、スプリングの付勢力により、合流切換弁54はポジション54Yに保持される。
合流切換弁54がポジション54Xにある場合、第2油圧ポンプ52から吐出された圧油は、第2センタ油路52aから分岐された合流油路54aを介して第1油圧ポンプ51とブーム用方向切換弁55aとの間の第1センタ油路51aに合流される。一方、合流切換弁54がポジション54Yにある場合、第2センタ油路52aから分岐された合流油路54aは遮断され、第2油圧ポンプ52から吐出された圧油は、第2センタ油路52aを介してアーム用方向切換弁55bへ供給される。
また、油圧回路5は、ブーム用操作装置56、アーム用操作装置57、及びバケット用操作装置58を備えている。ブーム用操作装置56、アーム用操作装置57、及びバケット用操作装置58は、一対の作業操作レバー412,412で構成される。
ブーム用操作装置56は、ブーム用方向切換弁55aに供給されるパイロット圧油の向きと圧力を切り換えるためのブーム用リモコン弁560を有する。ブーム用リモコン弁560には、不図示のパイロットポンプから吐出された圧油が供給される。ブーム用リモコン弁560は、ブーム用操作装置56の操作方向と操作量に応じてパイロット圧を生成する一対のパイロットバルブ561,562を備えている。ここでは、パイロットバルブ561をブーム上げ側のパイロットバルブとし、パイロットバルブ562をブーム下げ側のパイロットバルブとする。パイロットバルブ561は、ブーム上げパイロット油路56a(第1パイロット油路に相当する)を介してブーム用方向切換弁55aのブーム上げ側のパイロットポート551に接続される。パイロットバルブ562は、ブーム下げパイロット油路56bを介してブーム用方向切換弁55aのブーム下げ側のパイロットポート552に接続される。ブーム用リモコン弁560は、パイロットポンプからから供給される圧油を、ブーム上げパイロット油路56a及びブーム下げパイロット油路56bを介してパイロット用の圧油としてブーム用方向切換弁55aに供給する。ブーム用操作装置56を操作することにより、ブーム用方向切換弁55aを切り換え、ブームシリンダ31aに供給される圧油の向きを切り換え流量を調節することができる。
ブーム上げパイロット油路56aは、合流パイロット油路56c(第2パイロット油路に相当する)に分岐されている。合流パイロット油路56cは、合流切換弁54のパイロットポート541に接続される。これにより、ブーム用操作装置56のブーム上げ操作に応じてブーム上げパイロット油路56a内に生成されたパイロット圧が、合流パイロット油路56cを介して合流切換弁54のパイロットポート541にも付与され、合流切換弁54はポジション54Xに切り換えられて、第2油圧ポンプ52から吐出された圧油は、合流油路54aを介して第1センタ油路51aに合流される。
合流パイロット油路56cには、第1電磁弁59aが設けられている。第1電磁弁59aは、合流パイロット油路56cを連通させる連通状態と合流パイロット油路56cを遮断する遮断状態とに切り換えることができる。第1電磁弁59aは、スプールを摺動させることにより、合流パイロット油路56cを連通させる連通状態又は合流パイロット油路56cを遮断する遮断状態に切り換えることが可能である。第1電磁弁59aのパイロットポートにECU60(後述する)からの指令が入力されない場合、スプリングの付勢力により、第1電磁弁59aは連通状態に保持される。一方、第1電磁弁59aのパイロットポートにECU60からの指令が入力された場合、第1電磁弁59aは連通状態から遮断状態に切り換えられる。第1電磁弁59aを遮断状態とすることで、合流パイロット油路56cは遮断状態となり、合流切換弁54のパイロットポート541にパイロット圧が付与されないため、第2センタ油路52aから分岐された合流油路54aは遮断される。そのため、第2油圧ポンプ52から吐出された圧油は、第1油圧ポンプ51とブーム用方向切換弁55aとの間の第1センタ油路51aに合流されない。
アーム用操作装置57は、アーム用方向切換弁55bに供給されるパイロット圧油の向きと圧力を切り換えるためのアーム用リモコン弁570を有する。アーム用リモコン弁570には、不図示のパイロットポンプから吐出された圧油が供給される。アーム用リモコン弁570は、アーム用操作装置57の操作方向と操作量に応じてパイロット圧を生成する一対のパイロットバルブ571,572を備えている。ここでは、パイロットバルブ571を掘削側のパイロットバルブとし、パイロットバルブ572をダンプ側のパイロットバルブとする。パイロットバルブ571は、アーム掘削パイロット油路57aを介してアーム用方向切換弁55bの掘削側のパイロットポート553に接続される。パイロットバルブ572は、アームダンプパイロット油路57bを介してアーム用方向切換弁55bのダンプ側のパイロットポート554に接続される。アーム用リモコン弁570は、パイロットポンプからから供給される圧油を、アーム掘削パイロット油路57a及びアームダンプパイロット油路57bを介してパイロット用の圧油としてアーム用方向切換弁55bに供給する。アーム用操作装置57を操作することにより、アーム用方向切換弁55bを切り換え、アームシリンダ32aに供給される圧油の向きを切り換え流量を調節することができる。
アーム掘削パイロット油路57aは、連通パイロット油路57cに分岐されている。連通パイロット油路57cは、合流切換弁54のパイロットポート542に接続される。これにより、アーム用操作装置57のアーム掘削操作に応じてアーム掘削パイロット油路57a内に生成されたパイロット圧が、連通パイロット油路57cを介して合流切換弁54のパイロットポート542にも付与され、合流切換弁54はポジション54Yに切り換えられて、第2油圧ポンプ52から吐出された圧油は、第2センタ油路52aを介してアーム用方向切換弁55bへ供給される。
バケット用操作装置58は、バケット用方向切換弁55cに供給されるパイロット圧油の向きと圧力を切り換えるためのバケット用リモコン弁580を有する。バケット用リモコン弁580には、不図示のパイロットポンプから吐出された圧油が供給される。バケット用リモコン弁580は、バケット用操作装置58の操作方向と操作量に応じてパイロット圧を生成する一対のパイロットバルブ581,582を備えている。ここでは、パイロットバルブ581をダンプ側のパイロットバルブとし、パイロットバルブ582を掘削側のパイロットバルブとする。パイロットバルブ581は、バケットダンプパイロット油路58a(第3パイロット油路に相当する)を介してバケット用方向切換弁55cのダンプ側のパイロットポート555に接続される。パイロットバルブ582は、バケット掘削パイロット油路58bを介してバケット用方向切換弁55cの掘削側のパイロットポート556に接続される。バケット用リモコン弁580は、パイロットポンプからから供給される圧油を、バケットダンプパイロット油路58a及びバケット掘削パイロット油路58bを介してパイロット用の圧油としてバケット用方向切換弁55cに供給する。バケット用操作装置58を操作することにより、バケット用方向切換弁55cを切り換え、バケットシリンダ33aに供給される圧油の向きを切り換え流量を調節することができる。
バケットダンプパイロット油路58aには、第2電磁弁59bが設けられている。第2電磁弁59bは、バケットダンプパイロット油路58aを連通させる連通状態とバケットダンプパイロット油路58aを遮断する遮断状態とに切り換えることができる。第2電磁弁59bは、スプールを摺動させることにより、バケットダンプパイロット油路58aを連通させる連通状態又はバケットダンプパイロット油路58aを遮断する遮断状態に切り換えることが可能である。第2電磁弁59bのパイロットポートにECU60からの指令が入力されない場合、スプリングの付勢力により、第2電磁弁59bは連通状態に保持される。一方、第2電磁弁59bのパイロットポートにECU60からの指令が入力された場合、第2電磁弁59bは連通状態から遮断状態に切り換えられる。第2電磁弁59bを遮断状態とすることで、バケットダンプパイロット油路58aは遮断状態となり、バケット用方向切換弁55cのパイロットポート555にパイロット圧が付与されない。そのため、バケット用操作装置58によるダンプ操作が規制される。
油圧回路5は、掘削作業モードとクレーン作業モードに切り替える制御を行うECU60(制御部に相当する)を備えている。ECU60は、第1電磁弁59a及び第2電磁弁59bに指令を発信することができる。
[油圧回路の動作]
初めに、掘削作業モードにおける油圧回路5の動作を説明する。オペレータにより掘削作業モードが選択された場合、ECU60は、第1電磁弁59a及び第2電磁弁59bへ指令を発信しない。これにより、合流パイロット油路56c及びバケットダンプパイロット油路58aは連通された状態となる。
ブーム用操作装置56のブーム上げ操作とアーム用操作装置57のアーム掘削操作が同時に行われる場合、ブーム用操作装置56のブーム上げ操作に応じて生成されたパイロット圧が、ブーム用方向切換弁55aのパイロットポート551に付与されるとともに、合流切換弁54のパイロットポート541にも付与される。また、アーム用操作装置57のアーム掘削操作に応じて生成されたパイロット圧が、アーム用方向切換弁55bのパイロットポート553に付与されるとともに、合流切換弁54のパイロットポート542に付与される。すなわち、合流切換弁54のパイロットポート541及びパイロットポート542の両方にパイロット圧が付与されるため、合流切換弁54はポジション54Yに保持される。これにより、第1油圧ポンプ51から吐出された圧油は、ブーム用方向切換弁55aを介してブームシリンダ31aのブーム上げ側に供給され、第2油圧ポンプ52から吐出された圧油は、アーム用方向切換弁55bを介してアームシリンダ32aの掘削側に供給される。その結果、ブーム用操作装置56のブーム上げ操作に応じたブーム上げ速度でブーム31は駆動し、アーム用操作装置57のアーム掘削操作に応じたアーム掘削速度でアーム32は駆動する。
また、アーム用操作装置57のアーム掘削操作が行われず、ブーム用操作装置56のブーム上げ操作のみが行われる場合、ブーム用操作装置56のブーム上げ操作に応じて生成されたパイロット圧が、ブーム用方向切換弁55aのパイロットポート551に付与されるとともに、合流切換弁54のパイロットポート541にも付与される。一方、アーム用操作装置57のアーム掘削操作は行われないため、合流切換弁54のパイロットポート542にはパイロット圧が付与されない。すなわち、合流切換弁54のパイロットポート541のみにパイロット圧が付与されるため、合流切換弁54はポジション54Xに切り換えられる。これにより、第2油圧ポンプ52から吐出された圧油は、第1油圧ポンプ51から吐出された圧油と合流されて、ブーム用方向切換弁55aを介してブームシリンダ31aのブーム上げ側に供給される。その結果、ブーム上げの単独操作時には、ブーム用方向切換弁55aを介してブームシリンダ31aに供給される圧油が増えるため、ブーム31のブーム上げ速度を増速できる。
次いで、クレーン作業モードにおける油圧回路5の動作を説明する。オペレータによりクレーン作業モードが選択された場合、ECU60は、第1電磁弁59aを遮断状態に切り換えて、第2油圧ポンプ52から吐出された圧油が第1センタ油路51aに合流されないようにする。これにより、クレーン作業モードにおいて、ブーム上げの単独操作時であってもブーム31のブーム上げ速度が増速されることはない。よって、ブーム上げとアーム掘削の同時操作からブーム上げの単独操作に変更された場合にも、ブーム上げ速度が増速されることはなく、かつブーム上げの単独操作からブーム上げとアーム掘削の同時操作に変更された場合にも、ブーム上げ速度が減速されることはないため、クレーン作業において操作の安定性を向上させることができる。
また、オペレータによりクレーン作業モードが選択された場合、ECU60は、第2電磁弁59bを遮断状態に切り換えて、バケット用操作装置58によるダンプ操作を規制する。これにより、バケット33がダンプしてフック36に干渉することを防止でき、クレーン作業において操作の安定性を向上させるとともに安全性を確保することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 作業機
4 上部旋回体
5 油圧回路
31 ブーム
31a ブームシリンダ
32 アーム
32a アームシリンダ
33 バケット
33a バケットシリンダ
36 フック
51 第1油圧ポンプ
52 第2油圧ポンプ
54 合流切換弁
55a ブーム用方向切換弁
55b アーム用方向切換弁
56 ブーム用操作装置
56a ブーム上げパイロット油路
56c 合流パイロット油路
57 アーム用操作装置
58a バケットダンプパイロット油路
59a 第1電磁弁
59b 第2電磁弁
60 ECU


Claims (2)

  1. 上部旋回体に回動可能に取り付けられたブームと、前記ブームの先端に回動可能に取り付けられたアームと、前記アームの先端に回動可能に取り付けられた掘削作業用のバケットと、前記アームの先端に取り付けられたクレーン作業用のフックと、前記バケットを用いる掘削作業モードと前記フックを用いるクレーン作業モードに切り替える制御を行う制御部と、を有し、
    前記ブームを駆動するブームシリンダと、前記アームを駆動するアームシリンダと、前記ブームシリンダに圧油を供給する第1油圧ポンプと、前記アームシリンダに圧油を供給する第2油圧ポンプと、前記ブームシリンダに供給される圧油の向きを切り換え流量を調節するブーム用方向切換弁と、前記アームシリンダに供給される圧油の向きを切り換え流量を調節するアーム用方向切換弁と、前記第2油圧ポンプと前記アーム用方向切換弁との間に設けられ、前記第1油圧ポンプと前記ブーム用方向切換弁との間の油路に前記第2油圧ポンプからの圧油を合流させる合流切換弁と、
    ブーム用操作装置のブーム上げ操作に応じて前記ブーム用方向切換弁のブーム上げ側のパイロットポートにパイロット圧油を導く第1パイロット油路と、前記第1パイロット油路から分岐して前記合流切換弁に合流指令としてのパイロット圧油を導く第2パイロット油路と、前記第2パイロット油路を連通させる連通状態と前記第2パイロット油路を遮断する遮断状態とに切換可能な第1電磁弁と、を備え、
    前記制御部は、前記掘削作業モードでは前記第1電磁弁を連通状態とし、前記クレーン作業モードでは前記第1電磁弁を遮断状態とする、クレーン機能付き油圧ショベル。
  2. 前記バケットを駆動するバケットシリンダと、前記バケットシリンダに供給される圧油の向きを切り換え流量を調節するバケット用方向切換弁と、バケット用操作装置のダンプ操作に応じて前記バケット用方向切換弁のダンプ側のパイロットポートにパイロット圧油を導く第3パイロット油路と、前記第3パイロット油路を連通させる連通状態と前記第3パイロット油路を遮断する遮断状態とに切換可能な第2電磁弁と、を備え、
    前記制御部は、前記掘削作業モードでは前記第2電磁弁を連通状態とし、前記クレーン作業モードでは前記第2電磁弁を遮断状態とする、請求項1に記載のクレーン機能付き油圧ショベル。


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