JP6964059B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械に関する。
下記特許文献1には、ネガティブコントロ−ルによるポンプ流量制御を行う作業機械であって、可変容量型の油圧ポンプの吐出圧が軽負荷時のポンプ吐出圧で、且つ可変容量型の油圧ポンプが最大容量で、且つネガティブコントロール信号圧が予め設定される設定信号圧以下の場合に、エンジン回転数の上昇制御を行なうことより油圧ポンプの容量を増大させる技術が開示されている。
下記特許文献2には、ネガティブコントロ−ルによるポンプ流量制御を行う液圧ポンプにおいて、エンジンの実回転数の減速度が予め定められた制御開始閾値未満になると、ポンプ出力をネガティブコントロ−ルによるポンプ流量の制御の目標出力より低くする技術が開示されている。
特開2013−124752号公報 特開2016−17594号公報
特許文献1は、エンジン回転数の上昇とは無関係にネガティブコントロ−ル信号圧が可変容量型ポンプの吐出流量を制限するため、ネガティブコントロ−ル制御による可変容量型ポンプと固定容量型ポンプの両方を同時にエンジンで駆動させる場合、固定容量型ポンプの吐出流量を増やすべくエンジン回転数を上昇させると、可変容量型ポンプの吐出流量も同時に増えてしまい、速度を上げたい固定容量型ポンプを油圧源とするアクチュエータだけでなく、速度を上げる必要のない可変容量型ポンプを油圧源とするアクチュエータの速度も上げてしまうことから操作性を損なうという問題がある。
特許文献2は、実エンジン回転数の減速度をフィードバックする制御であることから、例えば現在操作中のアクチュエータに対して別のアクチュエータを操作した場合に発生する外乱の影響を最小にすることができないという問題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、可変容量型ポンプと固定容量型ポンプの両方をエンジンで同時に駆動させる場合、固定容量型ポンプを油圧源とする作業機アクチュエータの速度を上げつつ、可変容量型ポンプを油圧源とする走行モータの速度の上昇を抑制できる建設機械を提供することを目的とする。
本発明の建設機械は、原動機と、前記原動機によって駆動される可変容量型ポンプ及び固定容量型ポンプと、前記可変容量型ポンプの第1吐出ポートを油圧源とする第1走行モータと、前記可変容量型ポンプの第2吐出ポートを油圧源とする第2走行モータと、前記固定容量型ポンプを油圧源とする作業機アクチュエータと、前記第1走行モータと前記第2走行モータの操作を検知し走行検知信号を発信する走行検知装置と、前記作業機アクチュエータの操作を検知し作業機検知信号を発信する作業機検知装置と、前記可変容量型ポンプの吐出流量を制御するポンプレギュレータと、前記ポンプレギュレータに入力される圧力信号を生成する圧力信号生成装置と、前記圧力信号生成装置に入力される制御指令を発信するコントローラと、前記第1走行モータと前記第2走行モータの要求流量に応じた電気信号を生成して前記コントローラへ出力する電気信号生成装置とを備え、
前記コントローラは、前記原動機の目標回転数を設定する目標回転数設定部と、前記電気信号にゲインを乗じて前記制御指令を生成する制御指令生成部とを有しており、
前記コントローラに前記走行検知信号及び前記作業機検知信号が入力されると、前記目標回転数設定部は、前記目標回転数を第1目標回転数から前記第1目標回転数より高い第2目標回転数に変更し、前記制御指令生成部は、前記制御指令が前記可変容量型ポンプの吐出流量を減少させる指令となるように前記ゲインを変更するものである。
本発明によれば、原動機の目標回転数を上昇させて固定容量型ポンプの吐出流量を増大させつつ、第1走行モータと第2走行モータの要求流量に応じて可変容量型ポンプの吐出流量を電気的に制御するためのゲインを変更して可変容量型ポンプの吐出流量の増大を抑えることで、作業機アクチュエータの速度を上げつつ、第1走行モータと第2走行モータの速度の上昇を抑制できる。
本実施形態に係る油圧ショベルを示す側面図である。 第1実施形態に係る油圧ショベルの油圧回路を示す図である。 第2実施形態に係る油圧ショベルの油圧回路を示す図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[油圧ショベルの構造]
まず、図1を参照しながら、建設機械の一例としての油圧ショベル1の概略構造について説明する。
下部走行体2は、エンジン42からの動力を受けて駆動し、油圧ショベル1を走行させる。下部走行体2は、左右一対のクローラ21,21及び左右一対の走行モータ22,22(図1では右走行モータ22は図示していない)を備える。油圧モータである左右の走行モータ22,22が左右のクローラ21,21をそれぞれ駆動することで油圧ショベル1の前後進を可能としている。また、下部走行体2には、ブレード23、及びブレード23を上下方向に回動させるための油圧アクチュエータであるブレードシリンダ24が設けられている。
作業機3は、エンジン42からの動力を受けて駆動し、土砂等の掘削作業を行うものである。作業機3は、ブーム31、アーム32、及びバケット33を備え、これらを独立して駆動することによって掘削作業を可能としている。ブーム31、アーム32、及びバケット33は、それぞれ作業部に相当し、油圧ショベル1は、複数の作業部を有する。
ブーム31は、基端部が上部旋回体4の前部に支持されて、伸縮自在に可動するブームシリンダ31aによって回動される。また、アーム32は、基端部がブーム31の先端部に支持されて、伸縮自在に可動するアームシリンダ32aによって回動される。そして、バケット33は、基端部がアーム32の先端部に支持されて、伸縮自在に可動するバケットシリンダ33aによって回動される。ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、及びバケットシリンダ33aは、作業部を駆動する油圧アクチュエータに相当する。
バケット33は、作業機3の先端に設けられ、掘削作業を行うためのツメを備えた容器状の部材である。バケット33は、アーム32の先端にピン34を介して回動可能に取り付けられている。さらに、バケット33は、リンク機構35を介してバケットシリンダ33aと連結されている。
上部旋回体4は、下部走行体2に対して旋回ベアリング(図示しない)を介して旋回可能に構成されている。上部旋回体4には、操縦部41、エンジン42、旋回台43、旋回モータ44等が配置されている。油圧モータである旋回モータ44の駆動力で上部旋回体4が旋回ベアリングを介して旋回する。また、上部旋回体4には、エンジン42により駆動される複数の油圧ポンプ(図1では図示していない)が配設される。これらの油圧ポンプが、走行モータ22,22、旋回モータ44、ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、及びバケットシリンダ33a等に圧油を供給する。
操縦部41には、操縦席411が配置されている。操縦席411の左右に一対の作業操作レバー412,412、前方に一対の走行レバー413,413が配置されている。作業者は、操縦席411に着座して作業操作レバー412,412、走行レバー413,413等を操作することによって、エンジン42、各油圧モータ、各油圧アクチュエータ等の制御を行い、走行、旋回、作業等を行うことができる。
[油圧回路の構成]
[第1実施形態]
図2を用いて、油圧ショベル1が有する油圧回路5について説明する。油圧回路5は、第1走行用モータ22a、第2走行用モータ22b(左走行モータ22、右走行モータ22のいずれか)、第1作業機アクチュエータ30a、第2作業機アクチュエータ30b、第3作業機アクチュエータ30c(ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、バケットシリンダ33aのいずれか)、旋回モータ44と、可変容量型ポンプ51と、固定容量型ポンプ52と、パイロットポンプ53と、コントローラ70とを有する。
可変容量型ポンプ51及び固定容量型ポンプ52は、エンジン42によって駆動され、油圧アクチュエータ(第1作業機アクチュエータ30a、第2作業機アクチュエータ30b、第3作業機アクチュエータ30c、第1走行用モータ22a、第2走行用モータ22b、旋回モータ44)へ供給される圧油を吐出する。可変容量型ポンプ51は、第1走行用モータ22a、及び第2走行用モータ22bに圧油を供給して駆動する。固定容量型ポンプ52は、第1作業機アクチュエータ30a、第2作業機アクチュエータ30b、第3作業機アクチュエータ30c、及び旋回モータ44に圧油を供給して駆動する。
可変容量型ポンプ51は、ポンプレギュレータ51aの駆動により可動斜板51bの傾斜角度を変更することで圧油の吐出流量を制御可能としている。ポンプレギュレータ51aは、パイロットポンプ53から吐出されたパイロット油の圧力(パイロット圧)により駆動される。
ポンプレギュレータ51aとパイロットポンプ53との間の油路53aには、電磁比例弁51c(圧力信号生成装置に相当)が設けられている。電磁比例弁51cは、ポンプレギュレータ51aに入力される圧力信号(パイロット信号圧)を生成する。電磁比例弁51cは、コントローラ70からの制御指令によりパイロット信号圧を調圧可能となっている。
可変容量型ポンプ51は、第1吐出ポートP1と第2吐出ポートP2を備える、いわゆるスプリットフロータイプの油圧ポンプである。第1吐出ポートP1から吐出された圧油は、第1センターバイパス油路51dを介して後述する第1走行用方向切換弁55dへ供給され、第2吐出ポートP2から吐出された圧油は、第2センターバイパス油路51eを介して後述する第2走行用方向切換弁55eへ供給される。
第1センターバイパス油路51dの最下流には、第1ネガコン絞り51fが設けられている。第1ネガコン絞り51fは、第1センターバイパス油路51dを流れる圧油の流れを制限して第1ネガコン絞り51fの上流で第1ネガコン圧を発生させる。同様に、第2センターバイパス油路51eの最下流には、第2ネガコン絞り51gが設けられている。第2ネガコン絞り51gは、第2センターバイパス油路51eを流れる圧油の流れを制限して第2ネガコン絞り51gの上流で第2ネガコン圧を発生させる。
圧力センサ51h(電気信号生成装置に相当)は、第1ネガコン圧と第2ネガコン圧のうち低圧側のネガコン圧を検出し、検出した値を電気信号に変換し、電気的なネガコン圧としてコントローラ70に対して出力する。
ここで、圧力センサ51hで検出される第1ネガコン圧と第2ネガコン圧は、第1センターバイパス油路51dと第2センターバイパス油路51eを流れる圧油の流量に依存し、言い換えると第1走行用方向切換弁55dと第2走行用方向切換弁55eを介して第1走行用モータ22aと第2走行用モータ22bに供給される圧油の流量に依存する。よって、圧力センサ51hは、第1走行用モータ22aと第2走行用モータ22bの要求流量に応じた電気信号を生成することができる。
固定容量型ポンプ52から吐出された圧油は、第3センターバイパス油路52aを介して後述する第1作業機用方向切換弁55a、第2作業機用方向切換弁55b、第3作業機用方向切換弁55c、及び旋回用方向切換弁55fへと供給される。
油圧アクチュエータ(第1作業機アクチュエータ30a、第2作業機アクチュエータ30b、第3作業機アクチュエータ30c、第1走行用モータ22a、第2走行用モータ22b、旋回モータ44)には、それぞれ対応する方向切換弁55が設けられ、方向切換弁55は、可変容量型ポンプ51及び固定容量型ポンプ52から油圧アクチュエータへ圧送する圧油の方向と容量を切り換え可能なパイロット式の方向切換弁である。方向切換弁55は、スプールを摺動させることにより複数のポジションに切り換えることが可能である。方向切換弁55の2つのパイロットポートのいずれにもパイロット信号圧が付与されない場合、スプリングの付勢力により、方向切換弁55は中立位置に保持される。方向切換弁55が中立位置にある場合、圧油は、対応する油圧アクチュエータに供給されず、第1センターバイパス油路51d、第2センターバイパス油路51e、及び第3センターバイパス油路52aを通って油タンクに流れる。一方、方向切換弁55の何れかのパイロットポートにパイロット信号圧が付与された場合、方向切換弁55が中立位置から他のポジションに切り換えられて、圧油は、対応する油圧アクチュエータに供給される。
本実施形態においては、第1作業機アクチュエータ30aに対応する第1作業機用方向切換弁55a、第2作業機アクチュエータ30bに対応する第2作業機用方向切換弁55b、第3作業機アクチュエータ30cに対応する第3作業機用方向切換弁55c、第1走行用モータ22aに対応する第1走行用方向切換弁55d、第2走行用モータ22bに対応する第2走行用方向切換弁55e、旋回モータ44に対応する旋回用方向切換弁55fが設けられている。これらの方向切換弁は、まとめてコントロールバルブと呼ばれる。
パイロットポンプ53は、主に方向切換弁55へ入力される指令としてのパイロット油を吐出する。ただし、図2ではパイロットポンプ53から方向切換弁55に至る油路は記載していない。パイロットポンプ53は、エンジン42によって駆動され、圧油を吐出することにより、油路内にパイロット信号圧を発生させる。
パイロットポンプ53とポンプレギュレータ51aとの間の油路53aは、走行検出油路53bに分岐され、さらに走行検出油路53bは作業機検出油路53cに分岐されている。走行検出油路53bは、第1走行用方向切換弁55dに連動して動く第1走行検出用方向切換弁56d、及び第2走行用方向切換弁55eに連動して動く第2走行検出用方向切換弁56eを通って油タンクに至る。作業機検出油路53cは、第1作業機用方向切換弁55aに連動して動く第1作業機検出用方向切換弁56a、第2作業機用方向切換弁55bに連動して動く第2作業機検出用方向切換弁56b、第3作業機用方向切換弁55cに連動して動く第3作業機検出用方向切換弁56c、旋回用方向切換弁55fに連動して動く旋回検出用方向切換弁56fを通って油タンクに戻る。
第1走行検出用方向切換弁56dは、第1走行用方向切換弁55dに一体化されており、第1走行用方向切換弁55dと連動して動く。第1走行検出用方向切換弁56dは、スプールを摺動させることにより複数のポジションに切り換えることが可能である。第1走行用方向切換弁55dが中立位置に保持されている場合、第1走行検出用方向切換弁56dも中立位置に保持される。第1走行用方向切換弁55dが中立位置から他のポジションに切り換えられた場合、これに連動して第1走行検出用方向切換弁56dも中立位置から他のポジションに切り換えられる。
第1走行検出用方向切換弁56dが中立位置にある場合、第1走行検出用方向切換弁56dは、走行検出油路53bを閉塞することがない。そのため、圧油は、走行検出油路53bを介して流通することができる。一方、第1走行検出用方向切換弁56dが中立位置以外のポジションにある場合、第1走行検出用方向切換弁56dは、走行検出油路53bを閉塞する。
同様に、第2走行検出用方向切換弁56eは、走行検出油路53bを連通させる連通位置又は走行検出油路53bを遮断する遮断位置に切り換わることができる。また、同様に、第1作業機検出用方向切換弁56a、第2作業機検出用方向切換弁56b、第3作業機検出用方向切換弁56c、旋回検出用方向切換弁56fは、作業機検出油路53cを連通させる連通位置又は作業機検出油路53cを遮断する遮断位置に切り換わることができる。
走行検出油路53bは、第1走行検出用方向切換弁56dよりも上流側で信号用油路53dに分岐されている。信号用油路53dは、圧力センサ53eに接続されている。走行レバー413,413が操作され、第1走行用方向切換弁55dと連動する第1走行検出用方向切換弁56d又は第2走行用方向切換弁55eに連動する第2走行検出用方向切換弁56eが中立位置から中立位置以外のポジションとなることにより、走行検出油路53bが閉塞されて絞り53fの下流に圧が立ち、この圧が信号用油路53dを介して圧力センサ53eに入力される。圧力センサ53eは、入力された信号圧を電気信号に変換し、走行検知信号としてコントローラ70に出力する。
同様に、作業機検出油路53cは、第1作業機検出用方向切換弁56aよりも上流側で信号用油路53gに分岐されている。信号用油路53gは、圧力センサ53hに接続されている。作業操作レバー412,412が操作され、第1作業機用方向切換弁55aと連動する第1作業機検出用方向切換弁56a、第2作業機用方向切換弁55bに連動する第2作業機検出用方向切換弁56b、第3作業機用方向切換弁55cに連動する第3作業機検出用方向切換弁56c、又は旋回用方向切換弁55fに連動する旋回検出用方向切換弁56fが中立位置から中立位置以外のポジションとなることにより、作業機検出油路53cが閉塞されて絞り53iの下流に圧が立ち、この圧が信号用油路53gを介して圧力センサ53hに入力される。圧力センサ53hは、入力された信号圧を電気信号に変換し、作業機検知信号としてコントローラ70に出力する。
コントローラ70は、電磁比例弁51cに制御指令を発信する。電磁比例弁51cは、コントローラ70によって作動制御されており、印加される制御電流値の大きさに応じて、ポンプレギュレータ51aに対するパイロット信号圧を調圧することができる。すなわち、制御指令は、例えば制御電流値である。
コントローラ70は、制御指令生成部71を備えている。制御指令生成部71は、圧力センサ51hから入力された電気信号にゲインを乗じて制御指令を生成する。ゲインの大きさを調整して制御指令を調整することで、ポンプレギュレータ51aに付与されるパイロット信号圧を調整することができる。本実施形態では、ゲインの大きさを小さくして制御指令を小さくすることで、電磁比例弁51cはポンプレギュレータ51aに供給されるパイロット圧油の流量を増大させる(ポンプレギュレータ51aに付与されるパイロット信号圧を高くする)。このとき、ポンプレギュレータ51aは、可変容量型ポンプ51の吐出流量を減少させる。
また、コントローラ70は、エンジン42の目標回転数を設定する目標回転数設定部72を備えている。コントローラ70は、目標回転数設定部72で設定された目標回転数となるようにエンジン42の回転数を制御する。
コントローラ70は、圧力センサ53eからの走行検知信号及び圧力センサ53hからの作業機検知信号が入力されていない場合、もしくは一方のみが入力されている場合、エンジン42の目標回転数は、作業者等によって指示された第1目標回転数に設定され、圧力センサ51hから入力された電気信号に乗じるゲインは、予め規定された第1ゲインに設定される。一方、コントローラ70は、圧力センサ53eからの走行検知信号と圧力センサ53hからの作業機検知信号が入力されると、目標回転数設定部72が、目標回転数を第1目標回転数から第1目標回転数より高い第2目標回転数に変更し、制御指令生成部71が、制御指令が可変容量型ポンプ51の吐出流量を減少させる指令となるようにゲインを変更するように構成されている。本実施形態では、制御指令生成部71は、ゲインを第1ゲインから第1ゲインより低い第2ゲインに変更するように構成されている。
可変容量型ポンプ51を油圧源とする走行モータ(第1走行用モータ22a及び第2走行用モータ22b)と、固定容量型ポンプ52を油圧源とする作業機アクチュエータ(第1作業機アクチュエータ30a、第2作業機アクチュエータ30b、第3作業機アクチュエータ30c、旋回モータ44)とを同時に駆動する場合、エンジン42の目標回転数を上昇させて固定容量型ポンプ52の吐出流量を増大させることで、作業機アクチュエータの速度を上げることができる。エンジン42の目標回転数を上昇させると可変容量型ポンプ51の吐出流量も増大し、走行モータの速度も上がろうとするが、走行モータの要求流量に応じて可変容量型ポンプ51の吐出流量を電気的に制御するためのゲインを小さくして可変容量型ポンプ51の吐出流量の増大を抑えることで、走行モータの速度(走行速度)の上昇を抑制できる。よって、可変容量型ポンプ51と固定容量型ポンプ52の両方をエンジン42で同時に駆動させる場合、固定容量型ポンプ52を油圧源とする作業機アクチュエータの速度を上げつつ、可変容量型ポンプ51を油圧源とする走行モータの速度の上昇を抑制できる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、可変容量型ポンプ51の吐出流量がネガティブコントロール方式で制御される例を示したが、第2実施形態では、可変容量型ポンプ51の吐出流量がポジティブコントロール方式で制御される例を示す。
ここでは、第2実施形態の油圧回路5について、第1実施形態の油圧回路5と異なる点についてのみ説明を行う。第2実施形態では、第1走行用モータ22aと第2走行用モータ22bの要求流量に応じた電気信号として、左右の走行レバー413,413の操作に応じて左右の走行用リモコン弁413a,413aで生成されたパイロット信号圧を圧力センサ413bで検出し、検出した値を電気信号に変換したものを用いている。なお、圧力センサ413bは、複数のシャトル弁を介して左右の走行用リモコン弁413a,413aと接続されており、圧力センサ413bは、左右の走行用リモコン弁413a,413aから供給されるパイロット信号圧のうち高い方(左右の走行レバー413,413のうち操作量の大きい方)のパイロット信号圧を検出している。
[他の実施形態]
前述の実施形態では、可変容量型ポンプを、第1吐出ポートP1と第2吐出ポートP2を備えるスプリットフロータイプの可変容量型ポンプ51としているが、これに限定されない。例えば、可変容量型ポンプを、第1吐出ポートP1を備える第1の可変容量型ポンプと、第2吐出ポートP2を備える第2の可変容量型ポンプとで構成されるタンデムタイプの可変容量型ポンプとしてもよい。また、タンデムタイプの可変容量型ポンプにおいて、2つの可変容量型ポンプの吐出流量は、一つのポンプレギュレータで制御されてもよく、別々のポンプレギュレータで制御されてもよい。
前述の実施形態では、走行検知装置、作業機検知装置として、走行検出油路53b、作業機検出油路53c、圧力センサ53e、圧力センサ53h等を用いた例を示したが、これに限定されない。走行検知装置、作業機検知装置としては、油圧アクチュエータ(第1作業機アクチュエータ30a、第2作業機アクチュエータ30b、第3作業機アクチュエータ30c、第1走行用モータ22a、第2走行用モータ22b、旋回モータ44)の圧力を圧力センサ等で計測して検知する方法でもよい。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 作業機
4 上部旋回体
5 油圧回路
22a 第1走行用モータ
22b 第2走行用モータ
30a 第1作業機アクチュエータ
30b 第2作業機アクチュエータ
30c 第3作業機アクチュエータ
42 エンジン
44 旋回モータ
51 可変容量型ポンプ
51a ポンプレギュレータ
51c 電磁比例弁
52 固定容量型ポンプ
53 パイロットポンプ
55 方向切換弁
70 コントローラ
71 制御指令生成部
72 目標回転数設定部



Claims (2)

  1. 原動機と、前記原動機によって駆動される可変容量型ポンプ及び固定容量型ポンプと、前記可変容量型ポンプの第1吐出ポートを油圧源とする第1走行モータと、前記可変容量型ポンプの第2吐出ポートを油圧源とする第2走行モータと、前記固定容量型ポンプを油圧源とする作業機アクチュエータと、前記第1走行モータと前記第2走行モータの操作を検知し走行検知信号を発信する走行検知装置と、前記作業機アクチュエータの操作を検知し作業機検知信号を発信する作業機検知装置と、前記可変容量型ポンプの吐出流量を制御するポンプレギュレータと、前記ポンプレギュレータに入力される圧力信号を生成する圧力信号生成装置と、前記圧力信号生成装置に入力される制御指令を発信するコントローラと、前記第1走行モータと前記第2走行モータの要求流量に応じた電気信号を生成して前記コントローラへ出力する電気信号生成装置とを備え、
    前記コントローラは、前記原動機の目標回転数を設定する目標回転数設定部と、前記電気信号にゲインを乗じて前記制御指令を生成する制御指令生成部とを有しており、
    前記コントローラに前記走行検知信号及び前記作業機検知信号が入力されると、前記目標回転数設定部は、前記目標回転数を第1目標回転数から前記第1目標回転数より高い第2目標回転数に変更し、前記制御指令生成部は、前記制御指令が前記可変容量型ポンプの吐出流量を減少させる指令となるように前記ゲインを変更する、建設機械。
  2. 前記第1吐出ポートからの圧油の流量及び方向を制御する第1の方向切換弁が中立のときに前記第1の方向切換弁を通って前記第1吐出ポートから油タンクに連通する第1センターバイパス流路と、前記第1センターバイパス流路の最下流に配置された第1ネガコン絞りと、前記第2吐出ポートからの圧油の流量及び方向を制御する第2の方向切換弁が中立のときに前記第2の方向切換弁を通って前記第2吐出ポートから油タンクに連通する第2センターバイパス流路と、前記第2センターバイパス流路の最下流に配置された第2ネガコン絞りとを備えており、
    前記電気信号生成装置は、前記第1ネガコン絞りと前記第2ネガコン絞りとから発生する圧力を比較し低圧側を選択して電気信号に変換する、請求項1に記載の建設機械。


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