JP7001574B2 - 建設機械 - Google Patents

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本発明は、建設機械に関する。
下記特許文献1には、ポンプ負荷圧に関わらず必要なポンプ流量が得られるように制御できるアタッチメント付建設機械の制御装置として、アタッチメント用操作器の操作の検出により、エンジンの目標回転数とポンプの目標流量を選択し、ポンプ流量をポンプ負荷圧に関わらず目標流量に固定するように制御する技術が開示されている。
下記特許文献2には、ネガティブコントロ-ルによるポンプ流量制御を行う作業機械であって、可変容量型の油圧ポンプの吐出圧が軽負荷時のポンプ吐出圧で、且つ可変容量型の油圧ポンプが最大容量で、且つネガティブコントロール信号圧が予め設定される設定信号圧以下の場合に、エンジン回転数の上昇制御を行なうことより油圧ポンプの容量を増大させる技術が開示されている。
特開平6-346490号公報 特開2013-124752号公報
特許文献1は、アタッチメント用操作器の操作の検出により、エンジンの目標回転数とポンプの目標流量を選択することから、アタッチメントの圧油の要求流量をポンプ流量が十分満たすことができるときでも、エンジン回転数を上げ、ポンプ流量を上げようとすることから、燃費が悪化するおそれがある。
特許文献2は、エンジントルクの余裕度(エンジントルクに余裕があるか否か)を油圧ポンプの吐出圧により推定していることから、例えば、高地での作業によりエンジントルクが低下した際には、エンジントルクの余裕度を正確に把握することができないため、エンジントルクに余裕がないところまでエンジン回転数を上昇させてしまい、燃費が下がるという問題が発生する可能性がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、燃費の悪化を防ぎつつ、油圧アクチュエータの操作に必要なポンプ流量を得ることができる建設機械を提供することを目的とする。
本発明の建設機械は、エンジンと、前記エンジンによって駆動される可変容量型ポンプと、前記可変容量型ポンプを油圧源とする油圧アクチュエータと、前記可変容量型ポンプからの圧油の流量及び方向を制御する方向切換弁が中立の時に前記方向切換弁を通って前記可変容量型ポンプから油タンクに連通するセンターバイパス流路と、前記センターバイパス流路の最下流に配置されたネガコン絞りと、前記ネガコン絞りの上流で発生したネガコン圧に基づき、前記可変容量型ポンプの吐出流量を制御するポンプレギュレータと、前記ポンプレギュレータを制御するコントローラと、前記油圧アクチュエータの操作を検出して検出信号を前記コントローラへ出力する操作検出装置と、前記エンジンの任意のエンジン回転数での最大出力に対する比率であるエンジン負荷率を算出する負荷率算出部とを備え、
前記コントローラは、前記操作検出装置が出力した検出信号を受信すると、前記ネガコン圧の値が予め設定されるネガコン圧基準値より小さく、且つ前記エンジン負荷率の値が予め設定されるエンジン負荷率基準値より小さい場合、前記エンジンの目標回転数を第1目標回転数から前記第1目標回転数より高い第2目標回転数に設定する目標回転数設定部を備えるものである。
本発明では、ネガコン圧の値が所定のネガコン圧基準値よりも小さく、可変容量型ポンプの吐出流量が不足していると判断したとき、エンジン負荷率の値が予め設定されるエンジン負荷率基準値より小さく、エンジンに余裕があると判断したうえで、エンジンの回転数を上昇させて、可変容量型ポンプの吐出流量を増大させるようにしている。その結果、本発明によれば、燃費の悪化を防ぎつつ、油圧アクチュエータの操作に必要なポンプ流量を得ることができる。
本実施形態に係る油圧ショベルを示す側面図である。 本実施形態に係る油圧ショベルの油圧回路を示す図である。 可変容量型ポンプの制御方法の一例を示すフローチャートである。 可変容量型ポンプの制御方法の別例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[油圧ショベルの構造]
まず、図1を参照しながら、建設機械の一例としての油圧ショベル1の概略構造について説明する。
下部走行体2は、エンジン42からの動力を受けて駆動し、油圧ショベル1を走行させる。下部走行体2は、左右一対のクローラ21,21及び左右一対の走行モータ22,22(図1では右走行モータ22は図示していない)を備える。油圧モータである左右の走行モータ22,22が左右のクローラ21,21をそれぞれ駆動することで油圧ショベル1の前後進を可能としている。また、下部走行体2には、ブレード23、及びブレード23を上下方向に回動させるための油圧アクチュエータであるブレードシリンダ24が設けられている。
作業機3は、エンジン42からの動力を受けて駆動し、土砂等の掘削作業を行うものである。作業機3は、ブーム31、アーム32、及びバケット33を備え、これらを独立して駆動することによって掘削作業を可能としている。ブーム31、アーム32、及びバケット33は、それぞれ作業部に相当し、油圧ショベル1は、複数の作業部を有する。
ブーム31は、基端部が上部旋回体4の前部に支持されて、伸縮自在に可動するブームシリンダ31aによって回動される。また、アーム32は、基端部がブーム31の先端部に支持されて、伸縮自在に可動するアームシリンダ32aによって回動される。そして、バケット33は、基端部がアーム32の先端部に支持されて、伸縮自在に可動するバケットシリンダ33aによって回動される。ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、及びバケットシリンダ33aは、作業部を駆動する油圧アクチュエータに相当する。
バケット33は、作業機3の先端に設けられ、掘削作業を行うためのツメを備えた容器状の部材である。バケット33は、アーム32の先端にピン34を介して回動可能に取り付けられている。さらに、バケット33は、リンク機構35を介してバケットシリンダ33aと連結されている。
上部旋回体4は、下部走行体2に対して旋回ベアリング(図示しない)を介して旋回可能に構成されている。上部旋回体4には、操縦部41、エンジン42、旋回台43、旋回モータ44等が配置されている。油圧モータである旋回モータ44の駆動力で上部旋回体4が旋回ベアリングを介して旋回する。また、上部旋回体4には、エンジン42により駆動される複数の油圧ポンプ(図1では図示していない)が配設される。これらの油圧ポンプが、走行モータ22,22、旋回モータ44、ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、及びバケットシリンダ33a等に圧油を供給する。
操縦部41には、操縦席411が配置されている。操縦席411の左右に一対の作業操作レバー412,412、前方に一対の走行レバー413,413が配置されている。作業者は、操縦席411に着座して作業操作レバー412,412、走行レバー413,413等を操作することによって、エンジン42、各油圧モータ、各油圧アクチュエータ等の制御を行い、走行、旋回、作業等を行うことができる。
[油圧回路の構成]
図2を用いて、油圧ショベル1が有する油圧回路5について説明する。油圧回路5は、第1走行用モータ22a、第2走行用モータ22b(左走行モータ22、右走行モータ22のいずれか)、第1作業機アクチュエータ30a、第2作業機アクチュエータ30b、第3作業機アクチュエータ30c(ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a、バケットシリンダ33aのいずれか)、油圧作業アタッチメント(油圧ハンマ等)のアタッチメント用アクチュエータ30d、旋回モータ44と、可変容量型ポンプ51と、固定容量型ポンプ52と、パイロットポンプ53と、コントローラ70とを有する。
可変容量型ポンプ51及び固定容量型ポンプ52は、エンジン42によって駆動され、油圧アクチュエータ(第1走行用モータ22a、第2走行用モータ22b、第1作業機アクチュエータ30a、第2作業機アクチュエータ30b、第3作業機アクチュエータ30c、アタッチメント用アクチュエータ30d、旋回モータ44)へ供給される圧油を吐出する。可変容量型ポンプ51は、第1走行用モータ22a、第2走行用モータ22b、第1作業機アクチュエータ30a、第2作業機アクチュエータ30b、第3作業機アクチュエータ30c、及びアタッチメント用アクチュエータ30dに圧油を供給して駆動する。固定容量型ポンプ52は、旋回モータ44に圧油を供給して駆動する。
可変容量型ポンプ51は、ポンプレギュレータ51aの駆動により可動斜板51bの傾斜角度を変更することで圧油の吐出流量を制御可能としている。ポンプレギュレータ51aは、パイロットポンプ53から吐出されたパイロット油の圧力(パイロット圧)により駆動される。
ポンプレギュレータ51aとパイロットポンプ53との間の油路53aには、電磁比例弁51c(圧力信号生成装置に相当)が設けられている。電磁比例弁51cは、ポンプレギュレータ51aに入力される圧力信号(パイロット信号圧)を生成する。電磁比例弁51cは、コントローラ70からの制御指令によりパイロット信号圧を調圧可能となっている。
可変容量型ポンプ51は、第1吐出ポートP1と第2吐出ポートP2を備える、いわゆるスプリットフロータイプの油圧ポンプである。第1吐出ポートP1から吐出された圧油は、第1センターバイパス油路51dを介して後述する第1走行用方向切換弁55e及びアタッチメント用方向切換弁55dへ供給され、第2吐出ポートP2から吐出された圧油は、第2センターバイパス油路51eを介して後述する第1作業機用方向切換弁55a、第2作業機用方向切換弁55b、第3作業機用方向切換弁55c、及び第2走行用方向切換弁55fへ供給される。
第1センターバイパス油路51dの最下流には、第1ネガコン絞り51fが設けられている。第1ネガコン絞り51fは、第1センターバイパス油路51dを流れる圧油の流れを制限して第1ネガコン絞り51fの上流で第1ネガコン圧を発生させる。同様に、第2センターバイパス油路51eの最下流には、第2ネガコン絞り51gが設けられている。第2ネガコン絞り51gは、第2センターバイパス油路51eを流れる圧油の流れを制限して第2ネガコン絞り51gの上流で第2ネガコン圧を発生させる。
圧力センサ51h(電気信号生成装置に相当)は、第1ネガコン圧と第2ネガコン圧のうち低圧側のネガコン圧を検出し、検出した値を電気信号(以後、ネガコン信号ともいう)に変換し、電気的なネガコン圧としてコントローラ70に対して出力する。
固定容量型ポンプ52から吐出された圧油は、第3センターバイパス油路52aを介して後述する旋回用方向切換弁55gへと供給される。
油圧アクチュエータ(第1作業機アクチュエータ30a、第2作業機アクチュエータ30b、第3作業機アクチュエータ30c、アタッチメント用アクチュエータ30d、第1走行用モータ22a、第2走行用モータ22b、旋回モータ44)には、それぞれ対応する方向切換弁55が設けられ、方向切換弁55は、可変容量型ポンプ51及び固定容量型ポンプ52から油圧アクチュエータへ圧送する圧油の方向と容量を切り換え可能なパイロット式の方向切換弁である。方向切換弁55は、スプールを摺動させることにより複数のポジションに切り換えることが可能である。方向切換弁55の2つのパイロットポートのいずれにもパイロット信号圧が付与されない場合、スプリングの付勢力により、方向切換弁55は中立位置に保持される。方向切換弁55が中立位置にある場合、圧油は、対応する油圧アクチュエータに供給されず、第1センターバイパス油路51d、第2センターバイパス油路51e、及び第3センターバイパス油路52aを通って油タンクに流れる。一方、方向切換弁55の何れかのパイロットポートにパイロット信号圧が付与された場合、方向切換弁55が中立位置から他のポジションに切り換えられて、圧油は、対応する油圧アクチュエータに供給される。
本実施形態においては、第1作業機アクチュエータ30aに対応する第1作業機用方向切換弁55a、第2作業機アクチュエータ30bに対応する第2作業機用方向切換弁55b、第3作業機アクチュエータ30cに対応する第3作業機用方向切換弁55c、アタッチメント用アクチュエータ30dに対応するアタッチメント用方向切換弁55d、第1走行用モータ22aに対応する第1走行用方向切換弁55e、第2走行用モータ22bに対応する第2走行用方向切換弁55f、旋回モータ44に対応する旋回用方向切換弁55gが設けられている。これらの方向切換弁は、まとめてコントロールバルブと呼ばれる。
パイロットポンプ53は、主に方向切換弁55へ入力される指令としてのパイロット油を吐出する。なお、図2では、パイロットポンプ53から方向切換弁55に至る油路は、一部のみしか記載していない。パイロットポンプ53は、エンジン42によって駆動され、圧油を吐出することにより、油路内にパイロット信号圧を発生させる。
また、油圧回路5には、操作装置56が接続されている。本実施形態では、操作装置56は、アタッチメント用アクチュエータ30dを操作するためのものである。ただし、操作装置56は、その他の油圧アクチュエータを操作するためのものでもよい。操作装置56は、アタッチメント用方向切換弁55dに供給されるパイロット圧油の向きと圧力を切り換えるためのアタッチメント用リモコン弁56aを有する。アタッチメント用リモコン弁56aには、パイロットポンプ53から吐出された圧油が油路53aを介して供給される。アタッチメント用リモコン弁56aは、油路53aから分岐される油路53bに接続される。
アタッチメント用リモコン弁56aは、油路56b及び油路56cを介してアタッチメント用方向切換弁55dの2つのパイロットポートにそれぞれ接続される。アタッチメント用リモコン弁56aは、油路53a及び油路53bを介してパイロットポンプ53から供給される圧油を、パイロット用の圧油としてアタッチメント用方向切換弁55dに供給する。操作装置56を操作することにより、アタッチメント用方向切換弁55dを切り換え、アタッチメント用アクチュエータ30dへ圧送する圧油の方向と容量を切り換えることができる。
アタッチメント用リモコン弁56aとアタッチメント用方向切換弁55dとの間の油路56b及び油路56cの中途部には、それぞれ圧力センサ56d、圧力センサ56eが配置されている。圧力センサ56d及び圧力センサ56eは、それぞれ油路56b及び油路56cのパイロット圧を検出し、検出した値を電気信号に変換して検出信号としてコントローラ70に対して出力する。これにより、コントローラ70は、操作装置56によりアタッチメント用アクチュエータ30dの操作が行われたか否かを検出することができる。すなわち、圧力センサ56d及び圧力センサ56eは、本発明の操作検出装置に相当する。
エンジン42は、エンジンECU42aを備える。エンジンECU42aは、エンジン回転数の制御やその他種々の制御を行うためのものである。エンジンECU42aには、通常、不図示のアクセルダイヤルが電気的に接続されており、アクセルダイヤルから入力された電気信号に基づいて制御信号を作成する。さらに、エンジンECU42aには、コントローラ70が接続されており、コントローラ70から入力された電気信号に基づいて制御信号を生成する。また、エンジンECU42aは、エンジン42の実際の回転数(実エンジン回転数という)を検出できる。
また、エンジンECU42aは、エンジン42の任意のエンジン回転数での最大出力に対する比率であるエンジン負荷率を算出することができる。すなわち、エンジンECU42aは、本発明の負荷率算出部として機能する。可変容量型ポンプ51と固定容量型ポンプ52はエンジン42で駆動されているため、通常、作業内容によってエンジン負荷率は変動する。エンジン負荷率は、種々の方法によって算出され得るが、例えば、エンジン回転数と燃料噴射量との関係を用いて算出される。エンジン負荷率は、例えば、エンジンECU42aの記憶部に予め記憶しているエンジン回転数と燃料噴射量との関係を用いて算出される。即ち、エンジンECU42aは、実エンジン回転数及び前記エンジン回転数と燃料噴射量との関係から、当該実エンジン回転数における最大燃料噴射量及び無負荷燃料噴射量を得る。そして、エンジンECU42aは、最大燃料噴射量及び無負荷燃料噴射量間の偏差に対する、実際の燃料噴射量及び無負荷燃料噴射量間の偏差の比率を、エンジン負荷率として算出することができる。
コントローラ70は、電磁比例弁51cに制御指令を発信する。電磁比例弁51cは、コントローラ70によって作動制御されており、印加される制御電流値の大きさに応じて、ポンプレギュレータ51aに対するパイロット信号圧を調圧することができる。すなわち、制御指令は、例えば制御電流値である。
コントローラ70は、制御指令生成部71を備えている。制御指令生成部71は、圧力センサ51hから入力されたネガコン信号にゲインを乗じて制御指令を生成する。制御指令生成部71は、ゲインの大きさを調整して制御指令を調整することで、ポンプレギュレータ51aに付与されるパイロット信号圧を調整することができる。本実施形態では、比例式の電磁比例弁51cを用いており、ゲインの大きさを小さくして制御指令を小さくすることで、電磁比例弁51cはポンプレギュレータ51aに供給されるパイロット圧油の流量を減少させる(ポンプレギュレータ51aに付与されるパイロット信号圧を低くする)。このとき、ポンプレギュレータ51aは、可変容量型ポンプ51の吐出流量を増大させる。
また、コントローラ70は、エンジン42の目標回転数を設定する目標回転数設定部72を備えている。コントローラ70は、目標回転数設定部72で設定された目標回転数をエンジンECU42aへ入力する。
また、コントローラ70は、ネガコン圧、エンジン負荷率の判定を行う判定部73を備えている。判定部73には、圧力センサ51hからネガコン信号が入力され、エンジンECU42aからエンジン負荷率が入力される。判定部73は、入力されたネガコン信号の値に対応するネガコン圧の値を予め設定されるネガコン圧基準値と比較し、また、入力されたエンジン負荷率の値を予め設定されるエンジン負荷率基準値と比較する。判定部73は、ネガコン圧の値が予め設定されるネガコン圧基準値より小さく、且つエンジン負荷率の値が予め設定されるエンジン負荷率基準値より小さい場合、目標回転数設定部72に目標回転数を変更するように指令を発信する。目標回転数設定部72は、エンジン42の目標回転数を第1目標回転数N1から第1目標回転数N1より高い第2目標回転数N2に設定するようにエンジンECU42aに指令を発信する。なお、第1目標回転数N1は、エンジン42の仕様に基づいた定格エンジン回転数である。
ところで、油圧アクチュエータに多くの圧油が供給されると、ネガコン圧が小さくなるため、ネガコン圧の値が所定のネガコン圧基準値よりも小さいと、油圧アクチュエータの要求流量に対して可変容量型ポンプ51の吐出流量が不足していると判断できる。また、エンジン負荷率の値が所定のエンジン負荷率基準値よりも小さいと、エンジン42にまだ余裕があると判断できる。よって、判定部73は、ネガコン圧の値が予め設定されるネガコン圧基準値より小さく、可変容量型ポンプ51の吐出流量が不足していると判断したとき、エンジン負荷率の値が予め設定されるエンジン負荷率基準値より小さく、エンジン42に余裕があると判断したうえで、エンジン42の回転数を上昇させて、可変容量型ポンプ51の吐出流量を増大させるようにしている。これにより、燃費の悪化を防ぎつつ、油圧アクチュエータの操作に必要なポンプ流量を得ることができる。
また、コントローラ70は、第2目標回転数N2を記憶する記憶部74を備えている。具体的には、記憶部74は、アタッチメント用アクチュエータ30dに応じた第2目標回転数と第2ゲイン(後述する)とを関連付けたテーブルを記憶している。目標回転数設定部72は、圧力センサ56d及び圧力センサ56eによりアタッチメント用アクチュエータ30dの操作が検出されると、エンジン42の目標回転数を第1目標回転数N1から、記憶部74に記憶されているアタッチメント用アクチュエータ30dに応じた第2目標回転数N2に設定する。
また、制御指令生成部71は、圧力センサ56d及び圧力センサ56eによりアタッチメント用アクチュエータ30dの操作が検出されると、制御指令が可変容量型ポンプ51の吐出流量を増大させる指令となるようにゲインを変更する。より具体的には、制御指令生成部71は、ゲインを第1ゲインK1から、記憶部74に記憶されているアタッチメント用アクチュエータ30dに応じた第2ゲインK2に変更する。本実施形態では、第2ゲインK2の値は、第1ゲインK1の値よりも小さくなっている。なお、第1ゲインK1は、定格エンジン回転数に基づき決められた本機の仕様に基づくゲインの定格値である。
目標回転数を第1目標回転数N1から第2目標回転数N2とすることでエンジン42の回転数を上昇させると、アタッチメント用アクチュエータ30dが消費できる圧油の流量を増やすことができるが、センターバイパス油路51dを介して油タンクに流れる油量も増加するため、ネガコン圧も大きくなり、可変容量型ポンプ51の吐出流量が低下する方向に制御されるという問題が発生する。そこで、ネガコン信号に乗じるゲインの大きさを調整して、ポンプレギュレータ51aへ付与されるパイロット信号圧を調整することで、可変容量型ポンプ51の吐出流量を増大させる方向に制御することができる。
図3は、可変容量型ポンプ51の制御方法の一例を示すフローチャートである。まず、油圧アクチュエータの操作が行われる(ステップS1)。本実施形態では、アタッチメント用アクチュエータ30dの操作が行われる。アタッチメント用アクチュエータ30dが操作されると、圧力センサ56d又は圧力センサ56eがアタッチメント用アクチュエータ30dの操作を検出して検出信号をコントローラ70に出力する。
次いで、コントローラ70は、圧力センサ56d又は圧力センサ56eからの検出信号を受信すると、ネガコン圧の値がネガコン圧基準値より小さく、且つエンジン負荷率がエンジン負荷率基準値より小さいか否かを判定する(ステップS2)。
ネガコン圧の値がネガコン圧基準値より大きい、又はエンジン負荷率がエンジン負荷率基準値より大きい場合(ステップS2においてNO)、エンジン42の目標回転数は、第1目標回転数N1のままとする(ステップS3)。
ネガコン圧の値がネガコン圧基準値より小さく、且つエンジン負荷率がエンジン負荷率基準値より小さい場合(ステップS2においてYES)、エンジン42の目標回転数を第1目標回転数N1から第2目標回転数N2に変更する(ステップS4)。これにより、燃費の悪化を防ぎつつ、エンジン42の回転数を上昇させて、アタッチメント用アクチュエータ30dの操作に必要なポンプ流量を得ることができる。
次いで、ゲインを第1ゲインK1から第2ゲインK2に変更する(ステップS5)。次いで、コントローラ70は、圧力センサ51hから入力されたネガコン信号に第2ゲインK2を乗じた流量制御信号A1を制御指令として電磁比例弁51cに発信する。ゲインを第1ゲインK1よりも小さい第2ゲインK2に設定することで、可変容量型ポンプ51は、吐出流量が増大する方向に制御される。これにより、ステップS4により、エンジン42の回転数を上昇させた際に、可変容量型ポンプ51の吐出流量が低下する方向に制御されるという問題を防止できる。
[他の実施形態]
記憶部74は、各油圧アクチュエータ(アタッチメント用アクチュエータ30d、ブームシリンダ31a、アームシリンダ32a等)に応じた第2目標回転数と第2ゲインとを関連付けたテーブルを記憶していてもよい。図4は、可変容量型ポンプ51の制御方法の別例を示すフローチャートである。この例では、ステップS2の後に、記憶部74を参照して記憶部74に記憶されたアタッチメント用アクチュエータ30dに応じた目標回転数N2とゲインK2を取得する(ステップS7)。コントローラ70は、取得した目標回転数N2及びゲインK2を前述の第2目標回転数と第2ゲインとして利用する(ステップS4及びステップS5)。
同様に、ブームシリンダ31aの操作が行われ、ブームシリンダ31aの操作が検出された検出信号を受信すると、コントローラ70は、記憶部74を参照して記憶部74に記憶されたブームシリンダ31aに応じた目標回転数N3とゲインK3を取得し、取得した目標回転数N3及びゲインK3を前述の第2目標回転数と第2ゲインとして利用する。アームシリンダ32aについても同様である。
この実施形態によれば、操作される油圧アクチュエータ毎に第2目標回転数と第2ゲインを設定することにより、操作される油圧アクチュエータに最適なポンプ流量を設定することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 作業機
4 上部旋回体
5 油圧回路
22a 第1走行用モータ
22b 第2走行用モータ
30a 第1作業機アクチュエータ
30b 第2作業機アクチュエータ
30c 第3作業機アクチュエータ
30d アタッチメント用アクチュエータ
42 エンジン
42a エンジンECU
44 旋回モータ
51 可変容量型ポンプ
51a ポンプレギュレータ
51c 電磁比例弁
51d センターバイパス油路
51e センターバイパス油路
51f 第1ネガコン絞り
51g 第2ネガコン絞り
51h 圧力センサ
52 固定容量型ポンプ
53 パイロットポンプ
55 方向切換弁
56 操作装置
56d 圧力センサ
56e 圧力センサ
70 コントローラ
71 制御指令生成部
72 目標回転数設定部
73 判定部


Claims (3)

  1. エンジンと、前記エンジンによって駆動される可変容量型ポンプと、前記可変容量型ポンプを油圧源とする油圧アクチュエータと、前記可変容量型ポンプからの圧油の流量及び方向を制御する方向切換弁が中立の時に前記方向切換弁を通って前記可変容量型ポンプから油タンクに連通するセンターバイパス流路と、前記センターバイパス流路の最下流に配置されたネガコン絞りと、前記ネガコン絞りの上流で発生したネガコン圧に基づき、前記可変容量型ポンプの吐出流量を制御するポンプレギュレータと、前記ポンプレギュレータを制御するコントローラと、前記油圧アクチュエータの操作を検出して検出信号を前記コントローラへ出力する操作検出装置と、前記エンジンの任意のエンジン回転数での最大出力に対する比率であるエンジン負荷率を算出する負荷率算出部とを備え、
    前記コントローラは、前記操作検出装置が出力した検出信号を受信すると、前記ネガコン圧の値が予め設定されるネガコン圧基準値より小さく、且つ前記エンジン負荷率の値が予め設定されるエンジン負荷率基準値より小さい場合、前記エンジンの目標回転数を第1目標回転数から前記第1目標回転数より高い第2目標回転数に設定する目標回転数設定部を備える、建設機械。
  2. 前記ポンプレギュレータに入力される圧力信号を生成する圧力信号生成装置と、前記ネガコン圧を電気信号に変換して前記コントローラへ出力する電気信号生成装置とを備え、
    前記コントローラは、前記電気信号にゲインを乗じることで、前記圧力信号生成装置へ入力する制御指令を生成する制御指令生成部を備えており、
    前記エンジンの目標回転数が前記第2目標回転数に設定されると、前記制御指令生成部は、前記制御指令が前記可変容量型ポンプの吐出流量を増大させる指令となるように前記ゲインを変更する、請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記油圧アクチュエータが複数備えられており、
    前記コントローラは、各油圧アクチュエータに応じた前記第2目標回転数を記憶する記憶部を備え、前記エンジンの目標回転数を前記第1目標回転数から、前記操作検出装置によって検出された前記油圧アクチュエータに応じた前記第2目標回転数に設定する、請求項1又は2に記載の建設機械。




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