JP2019157544A - 伸縮アームを有する作業機械 - Google Patents
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Description
−作業機械
図1は本発明に係る作業機械の全体構成を表す側面図である。これ以降、図1中の左右を前後とする。同図に示した作業機械は油圧ショベルの本体をベースにしており、車体10及び作業機(フロント作業機)20を備えている。車体10は、走行体11及び旋回体12を備えている。
図2は図1に示した作業機械に備えられた伸縮アームのII部の断面図であり、前後に延びる鉛直面(ブーム21の動作平面)で切断した断面を表している。図3は図2中のIII−III線による矢視断面図である。図1と合わせてこれら図2及び図3を参照して分かるように、伸縮アーム22は多段式の箱型構造(テレスコピック構造)で複数の筒状部材22a〜22cを含んで構成されており、自己の軸方向(長手方向)に伸縮可能である。具体的には、基端側の筒状部材22aに中央の筒状部材22bが、筒状部材22bに先端側の筒状部材22cが、それぞれ出入り可能に収納されている。基端側の筒状部材22aがブーム21及びブームシリンダ24と連結され、筒状部材22cが吊り具28を介してクラムシェル23と連結されている。筒状部材22a〜22cの内部には伸縮アーム22を伸縮させる少なくとも1つのアーム伸縮シリンダ(不図示)が設置されている。アーム伸縮シリンダには例えば片ロッド式の油圧シリンダを用いることができる。アーム伸縮シリンダには滑車(不図示)が取り付けられ、滑車に掛けられたワイヤ(不図示)によってアーム伸縮シリンダと筒状部材22a〜22cが適宜連結されている。アーム伸縮シリンダの伸縮と動滑車機構との協働により伸縮アーム22が大きく伸縮する構成である。
図4は図1の作業機械に備えられた油圧システムの要部の油圧回路図である。図1では油圧システムの全体からアームシリンダ25及びバケット開閉シリンダ26の動作に関する部分を抜き出して表してある。同図に示した油圧システムは、油圧ポンプ31,32、パイロットポンプ33、コントロール弁34,35及び操作装置36,37等を含んでいる。
本実施形態の作業機械には、伸縮アーム22が設定長さLs以上に伸長してクラムシェルバケット23の閉じ操作がされると、アームシリンダ25のボトム側(伸長動作側)の油室のリリーフ圧を通常時よりも低下させる可変リリーフ機構が備わっている。この可変リリーフ機構は、伸長センサSから出力される信号及びバケット開閉用の操作装置37から出力されたパイロット圧p2に基づいて作動する。この可変リリーフ機構は、可変リリーフ弁(パイロットリリーフ弁)1、開閉弁2、電磁弁3、リレースイッチ4等で構成されている。
・掘削作業
作業機械による掘削作業について説明する。例えば堅穴掘削作業を行う場合、まず走行体11を駆動して図1のように堅穴Hの近くまで作業機械を移動させる。次にブーム21及び伸縮アーム22を駆動して堅穴Hにクラムシェル23を入れ、アーム伸縮シリンダを伸長させて伸縮アーム22を伸ばし、クラムシェル23を下ろして穴底に押し付ける。その間、クラムシェル23のバケット開閉シリンダ26を伸長させ、バケット27は開いた状態にしておく。クラムシェル23が穴底に到達したらバケット開閉シリンダ26を収縮させ、クラムシェル23を閉じてバケット27の内部に土砂を掻き込む。バケット27に土砂を収容したらアーム伸縮シリンダを収縮させ、伸縮アーム22を縮めてクラムシェル23を地上に引き上げる。伸縮アーム22を最収縮させたら、旋回体12を旋回させつつブームシリンダ24及びアームシリンダ25を適宜駆動して、図7に示したようにダンプトラック等の運搬車両Vの荷台の上方にクラムシェル23を移動させる。そしてバケット開閉シリンダ26伸長させてバケット27を開くことにより、運搬車両Vの荷台に土砂を排出することができる。堅穴Hの掘削作業が完了するまで以上の作業を繰り返す。
伸縮アーム22が設定長さLs以上に伸びていること、バケット閉じ操作が行われていることの2つの条件が同時に満たされた場合にのみ可変リリーフ機構が作動する。図1に示したように伸縮アーム22が設定長さLs以上に伸びると、図2に示したように伸長センサSの対向位置に検出体Dが移動してきて伸長センサSが入り状態(ON)になる。伸長センサSが入り状態になると、図4において伸長センサSから出力される信号によりリレースイッチ4のリレーが励磁され、リレースイッチ4の接点が閉じる。その結果、電磁弁3のソレノイドが電源5に接続し、ソレノイドが励磁されて電磁弁3が開位置(左側の切換位置)に切り換わり、開閉弁2の受圧部がバケット閉じ操作用のパイロット弁37aの二次ポートに接続する。この状態で操作装置37によりバケット閉じ操作が行われると、パイロット弁37aからバケット開閉用のコントロール弁35に出力されるパイロット圧p2が電磁弁3を介して開閉弁2の受圧部にも作用し、開閉弁2が開位置(右側の切換位置)に切り換わる。開閉弁2が開くとパイロットポンプ33の吐出圧を元圧とするパイロット圧p3が開閉弁2を介して可変リリーフ弁1の受圧部に作用する。これにより可変リリーフ弁1によるアームシリンダ25のボトム側の油室のリリーフ圧Prが第1設定圧力Pr1から第2設定圧力Pr2に低下する。つまり操作装置36によりアームクラウド操作がされた際のアームシリンダ25の伸長動作の駆動圧力の最高値が低下する。
(1)伸縮アーム22が設定長さLs以上に伸びると電磁弁3が開き、その状態でバケット閉じ操作が行われると開閉弁2が開き、パイロットポンプ33の吐出油の圧力を元圧として開閉弁2から出力されるパイロット圧p3が可変リリーフ弁1の受圧部に作用する。これによりアームシリンダ25のボトム側の油室のリリーフ圧が通常時の第1設定圧力Pr1から第2設定圧力Pr2に低下する。例えば堅穴Hの穴底の掘削時にアームクラウド操作が行われたとしても、アームシリンダ25の駆動圧力が抑えられ、クラムシェル23が穴底に過度な力で押し付けられることがない。従って図8のように伸縮アーム22が鉛直に対して傾斜した姿勢で穴底の掘削動作が行われている場合にアームクラウド操作が行われても、伸縮アーム22に作用する応力を抑制し、伸縮アーム22を保護することができる。
図9は本発明の第2実施形態に係る作業機械に備えられた油圧システムの要部の油圧回路図である。図9は図4に対応する図である。本実施形態が特徴とする点は、アームシリンダ25の油室の最高圧力(アームシリンダ25の駆動圧の最高値)を規定するオーバーロードリリーフ弁41,42を備えている点である。オーバーロードリリーフ弁41は、アームシリンダ25のボトム側(ボトム側)の油室とコントロール弁34とを接続する管路に可変リリーフ弁1と共に設けられている。オーバーロードリリーフ弁42は、アームシリンダ25の収縮動作側(ロッド側)の油室とコントロール弁34とを接続する管路に設けられている。アームシリンダ25以外の油圧シリンダ(バケット開閉シリンダ26等)にも同様に対応するコントロール弁と油室とを接続する管路にオーバーロードリリーフ弁が設けられている。本実施形態においては、可変リリーフ弁1の第1設定圧力Pr1は、アームシリンダ25のボトム側の油室のオーバーロードリリーフ弁42による設定リリーフ圧(最高圧力)よりも高く設定されている。また第2設定圧力Pr2は、オーバーロードリリーフ弁42による設定リリーフ圧よりも低く設定されている。オーバーロードリリーフ弁41,42によるリリーフ圧は、所定の長さ以上に伸びた状態の伸縮アーム22を傾斜角度θによらず保持できる値である。その他の点については、本実施形態は第1実施形態と同様である。
図10は本発明の第3実施形態に係る作業機械に備えられた伸縮アームの断面図、図11は本発明の第3実施形態に係る作業機械に備えられた油圧システムの要部の油圧回路図である。図10は図2に、図11は図4に対応する図である。本実施形態が第1実施形態と相違する点は、リレースイッチ4の接点が励磁状態で開き消磁状態で閉じ、伸長センサSが切り状態の場合にのみ電磁弁3が作動する(図11中の左側の切換位置に切り換わる)点である。そのため、本実施形態では、図1に示したように検出体Dが筒状部材22bの上端(筒状部材22aに対する筒状部材22bのストロークの上端)から長さLdの領域を除く、それよりも下側の領域に設置されている。これにより伸長センサSの入り切りの場面が第1実施形態と逆転している。その他の点は、可変リリーフ機構の作動条件を含めて第1実施形態と同様である。
Claims (4)
- 走行体、前記走行体の上部に旋回自在に設けられた旋回体、前記旋回体の前部に上下に回動自在に連結されたブーム、前記ブームの先端に前後に回動自在に連結された伸縮アーム、前記伸縮アームの先端に取り付けられたクラムシェルバケット、前記ブーム及び前記伸縮アームに両端が連結されたアームシリンダ、前記クラムシェルバケットを開閉させるバケット開閉シリンダ、圧油を吐出する少なくとも1つの油圧ポンプ、パイロットポンプ、前記バケット開閉シリンダへの圧油の流れを制御するバケット開閉用のコントロール弁、前記パイロットポンプの吐出油の圧力を元圧として前記コントロール弁のバケット閉じ動作側の受圧部にパイロット圧を出力するパイロット弁を有するバケット開閉用操作装置、前記アームシリンダのボトム側の油室のリリーフ圧を第1設定圧力から第2設定圧力に低下させる可変リリーフ弁、及び前記伸縮アームが設定長さ以上に伸長したことを検出する伸長センサを備えた作業機械において、
前記伸長センサにより検出された信号及び前記バケット開閉用操作装置から出力された前記パイロット圧に基づき、前記伸縮アームが前記設定長さ以上に伸長して前記クラムシェルバケットが閉じ操作された場合に、前記可変リリーフ弁による前記アームシリンダのボトム側の油室のリリーフ圧を前記第1設定圧力からそれより低い前記第2設定圧力に切り換えるように構成したことを特徴とする伸縮アームを備えた作業機械。 - 請求項1に記載の伸縮アームを備えた作業機械において、
前記パイロットポンプの吐出管路と前記可変リリーフ弁の受圧部とを接続するリリーフ圧切換用のパイロットラインと、
前記リリーフ圧切換用のパイロットラインを開閉する開閉弁と、
前記パイロット弁と前記コントロール弁のバケット閉じ動作側の受圧部とを接続するパイロットラインから分岐して前記開閉弁の受圧部に接続するバケット開閉用のパイロットラインと、
前記バケット開閉用のパイロットラインを開閉する電磁弁と、
前記伸長センサから出力される信号に応じて作動し前記電磁弁を駆動して前記電磁弁のソレノイドと電源とを接続する接点を開閉するリレースイッチとを備え、
前記伸縮アームが前記設定長さ以上に伸長し前記リレースイッチの接点が閉じ前記電磁弁が開いた状態で前記クラムシェルバケットの閉じ操作がされた場合、バケット開閉用操作装置からのパイロット圧により前記開閉弁が開いて前記可変リリーフ弁に前記パイロットポンプの吐出油の圧力を元圧としたパイロット圧が作用し、前記アームシリンダのボトム側の油室のリリーフ圧を前記第1設定圧力から前記第2設定圧力に低下させることを特徴とする伸縮アームを備えた作業機械。 - 請求項1に記載の伸縮アームを備えた作業機械において、前記第2設定圧力は、前記伸縮アームが前記設定長さ以上に伸長し鉛直に対して設定角度で傾斜した状態でアームシリンダのボトム側の油室に前記伸縮アーム及び前記クラムシェルバケットの自重により作用する圧力よりも低く設定してあることを特徴とする伸縮アームを備えた作業機械。
- 請求項1に記載の伸縮アームを備えた作業機械において、
前記アームシリンダのボトム側の油室の最高圧力を規定するオーバーロードリリーフ弁を備え、
前記第1設定圧力は前記最高圧力よりも高く、前記第2設定圧力は前記最高圧力よりも低く設定してあることを特徴とする伸縮アームを備えた作業機械。
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