JP2000355269A - 内燃機関制御方法及び装置 - Google Patents

内燃機関制御方法及び装置

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JP2000355269A
JP2000355269A JP16551299A JP16551299A JP2000355269A JP 2000355269 A JP2000355269 A JP 2000355269A JP 16551299 A JP16551299 A JP 16551299A JP 16551299 A JP16551299 A JP 16551299A JP 2000355269 A JP2000355269 A JP 2000355269A
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孝二 佐々木
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祥伸 荒川
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賢和 塚田
Mitsugi Koike
貢 小池
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines

Abstract

(57)【要約】 【課題】盗難防止機能を持たせた内燃機関制御装置を提
供する。 【解決手段】2つのスイッチSW1 及びSW2 から停止
回路10A及び10Bを通してマイクロコンピュータ7
に信号を与える。マイクロコンピュータは、制御モード
が通常モードである状態でスイッチSW1 が閉じられた
時に制御モードを盗難防止モードとした後に機関を停止
し、スイッチSW2 が閉じられた時には、制御モードを
通常モードのままとして機関を停止させる。マイクロコ
ンピュータ7は、盗難防止モードが設定されているとき
に、機関の回転数を走行装置の走行が不可能な程度の低
い回転数以下に制限するように点火回路5及び噴射駆動
回路6を制御する。スイッチSW1 により所定の解除用
コードが入力されたときに盗難防止モードを解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行装置を駆動す
る内燃機関の運転を普通に行わせる通常モードと、機関
の状態を走行装置の盗難を防止するために適した状態に
する盗難防止モードとを行わせるように内燃機関を制御
する内燃機関制御方法及び該制御方法を実施するために
用いる内燃機関制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車、スノーモビル、船外機等の
走行装置を駆動する内燃機関を制御する内燃機関制御装
置として、走行装置の盗難を防止するために、運転者が
所定のスイッチ操作を行った場合にのみ機関の運転を許
容するようにしたものが知られている。
【0003】図4は、従来のこの種の内燃機関制御装置
のハードウェアの構成例を示したもので、同図におい
て、1は内燃機関の気筒に取り付けられた点火プラグ2
に点火用の高電圧を与える点火コイル、3は内燃機関に
燃料を供給するために該機関の吸気マニホールド内やシ
リンダ内(燃焼室内)等の燃料噴射空間に燃料を噴射す
るインジェクタ(電磁式燃料噴射弁)、4は電子式制御
ユニット(ECU)である。
【0004】図示のECU4は、点火コイル1とともに
点火装置を構成する点火回路5と、インジェクタ3とと
もに燃料噴射装置を構成する噴射駆動回路6と、CPU
及びメモリROM及びRAMを備えて、内燃機関の点火
時期を制御する点火時期制御手段と、インジェクタから
の燃料の噴射量を制御する燃料噴射量制御手段とを実現
するマイクロコンピュータ7と、点火回路5及び噴射駆
動回路6とマイクロコンピュータ7とに電源電圧を与え
る電源回路8と、マイクロコンピュータ7のCPUに機
関の回転情報を与えるパルサ信号入力回路9と、機関を
停止させることを指令する停止指令をマイクロコンピュ
ータ7に与える停止回路10とを備えている。
【0005】またSW1 ´はキー操作によりオンオフさ
せられるキースイッチ、SW2 ´はキースイッチとは別
に設けられた盗難防止用機関停止スイッチで、これらの
スイッチSW1 ´及びSW2 ´は互いに並列に接続され
て停止回路10の入力端子間に接続されている。
【0006】11は機関のクランク軸の所定の回転角度
位置でパルス信号を発生するパルサコイルで、このパル
サコイルの出力は、機関の回転情報(回転角度情報およ
び回転速度情報)を与える信号として、パルサ信号入力
回路9を通してマイクロコンピュータ7に与えられる。
【0007】図4に示した内燃機関制御装置において、
電源回路8は、内燃機関により駆動される磁石発電機内
に設けられた発電コイルの出力、または該発電コイルの
出力により充電されるバッテリの出力を入力として、点
火回路5、噴射駆動回路6およびマイクロコンピュータ
7にそれぞれを駆動するのに適した大きさの電源電圧を
与える。
【0008】点火回路5は、内燃機関の点火時期にマイ
クロコンピュータ7から点火信号Viが与えられた時に
点火コイル1の一次電流に急激な変化を生じさせて、該
点火コイル1の二次コイルに点火用の高電圧を誘起させ
る。
【0009】噴射駆動回路6は、所定の噴射開始時期に
マイクロコンピュータ7から噴射指令信号Vjが与えら
れている間インジェクタ3に駆動信号を与えて該インジ
ェクタの弁を開き、燃料の噴射を行わせる。マイクロコ
ンピュータ7から噴射駆動回路6に与えられる噴射指令
信号Vjの信号幅によりインジェクタ3の弁が開く時間
(燃料の噴射量)が決まる。
【0010】キースイッチSW1 ´は内燃機関を運転す
る際にキー操作により開かれ、機関を停止する際に閉じ
られる。また盗難防止用機関停止スイッチSW2 ´は、
運転に必要なスイッチ類が設けられる場所とは別の所に
隠された状態で設けられていて、機関を運転する際に開
かれ、機関の盗難を防止するために機関の始動を禁止す
る際に閉じられる。
【0011】停止回路10は、スイッチSW1 ´及びS
W2 ´のうちの少なくとも一方が閉じられているときに
マイクロコンピュータ7に停止指令を与え、スイッチS
W1´及びSW2 ´の双方が開かれたときに該停止指令
の発生を停止する。
【0012】マイクロコンピュータ7は、停止回路10
が停止指令を発生していないときに、パルサコイル11
からパルサ信号入力回路9を通して与えられる信号から
機関の回転情報を得て、機関の回転速度を演算し、演算
した回転速度における点火時期と、燃料の噴射開始時期
及び噴射時間とを演算する。またマイクロコンピュータ
は、パルサコイル11が所定の回転角度位置で所定のパ
ルス信号を発生したときに演算した点火時期の計測と、
燃料噴射開始時期の計測とを行い、点火時期が計測され
た時、燃料噴射開始時期が計測された時にそれぞれ点火
回路5及び噴射駆動回路6に点火信号Vi及び噴射指令
信号Vjを与える。
【0013】機関の運転中にスイッチSW1 ´が閉じら
れたときには、停止回路10が停止指令を発生する。こ
のときマイクロコンピュータ7は点火信号及び噴射指令
信号の発生を停止するため、点火動作及び燃料噴射動作
が行われなくなり、機関が停止する。
【0014】内燃機関の停止中に運転者が盗難防止用機
関停止スイッチSW2 ´を閉じておいたときにも、停止
回路10が停止指令を発生するため、機関の始動操作を
行ってもマイクロコンピュータは点火信号及び噴射指令
信号を発生せず、機関の始動が禁止される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した内燃機関
制御装置においては、盗難防止用機関停止スイッチSW
2 ´が閉じられていても、停止回路10とスイッチSW
1 ´及びSW2 ´との間を接続しているワイヤを切断す
るか、または該ワイヤを接続しているカプラを外すこと
により、停止回路10が停止指令を発生しない状態にす
ることができるため、簡単に機関を始動し得る状態にさ
れて盗難防止の機能が失われるという問題があった。
【0016】また従来の装置では、盗難防止用機関停止
スイッチSW2 ´が閉じられていても、そのことを第3
者に知らせる手段を持っていなかったため、上記のよう
な操作により盗難防止機能が失われると、走行装置を簡
単に持ち去られてしまうという問題があった。
【0017】本発明の目的は、盗難防止機能が簡単に失
われるのを防止することができるようにした内燃機関制
御方法及び該制御方法を実施するために用いる内燃機関
制御装置を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、万一盗難防止機能が
破られて機関が運転された場合でも容易に盗まれること
がないようにするために、盗難防止モードが設定されて
いる状態で機関の運転が行われようとしたときにそのこ
とを第3者に報知することができるようにした内燃機関
制御方法及び該制御方法を実施するために用いる内燃機
関制御装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行装置を駆
動する内燃機関を制御する内燃機関制御方法に係わるも
ので、本発明においては、通常モードと盗難防止モード
とに制御モードを設定し得る制御モード設定手段を設け
ておき、通常モードが設定されているときには、内燃機
関を通常の状態で運転するように内燃機関への燃料の供
給量及び内燃機関の点火時期を制御し、盗難防止モード
が設定されているときには、内燃機関の始動を許可した
後、該内燃機関の回転数を、走行装置の走行可能最低回
転数よりも低く設定された制限回転数以下に制限するよ
うに燃料の供給量及び点火時期の少なくとも一方を制御
する。また盗難防止モードが設定されて内燃機関が運転
されている状態で、予め登録されている登録コードと同
じ解除用コードが入力されたときには盗難防止モードを
解除して制御モードを通常モードに切り替える。
【0020】走行可能最低回転数とは、機関のクランク
軸を走行装置の被駆動部(例えば被駆動輪)につないだ
状態で、機関をストールさせることなく走行装置を走行
させるために必要な回転数の最低値である。
【0021】また例えば、機関のクランク軸を走行装置
の被駆動部に遠心クラッチを介して伝達するようになっ
ている場合には、該遠心クラッチがつながる回転数を走
行可能最低回転数とすることができる。
【0022】上記のように構成すると、盗難防止モード
で機関を運転しようとしても、機関の回転数を走行可能
最低回転数以上まで上昇させることができない。即ち盗
難防止モードが設定されているときには、走行装置を走
行させることができないため、走行装置が盗まれるのを
防ぐことができる。
【0023】また上記のように構成すると、盗難防止モ
ードが設定されている状態でも機関の始動が許容される
ため、盗難防止モードが設定されていることを第3者に
知られ難くすることができる。
【0024】更に上記のように構成すると、所定の解除
用コードを入力しないと盗難防止モードを解除すること
ができないため、盗難防止機能が容易に解除されるのを
防ぐことができ、盗難防止効果の実を上げることができ
る。
【0025】また上記のように構成すると、運転者が通
常モードと盗難防止モードとを任意に設定することがで
きるため、必要なときにのみ盗難防止モードの設定を行
うようにすることができる。そのため、盗難のおそれが
ない場合には、制御モードを通常モードとすることによ
り、運転開始時に解除用コードの入力を省略することが
でき、機関の運転操作を簡単にすることができる。
【0026】盗難防止モードが設定された状態で何時ま
でも機関の運転を許容するのは好ましくない。そのた
め、盗難防止モードが設定された状態で内燃機関の運転
が開始された後設定された時間内に予め登録されている
登録コードと同じ解除用コードが入力されたときにのみ
盗難防止モードを解除して制御モードを通常モードに切
り替えるが、設定された時間内に解除用コードが与えら
れないときには内燃機関を停止させるように、燃料噴射
装置及び点火装置の少なくとも一方を制御するようにす
るのが好ましい。
【0027】本発明においてはまた、盗難防止モードで
内燃機関が運転されているときに、該盗難防止モードで
運転が行われていることを第3者に報知する報知動作を
行わせることが好ましい。
【0028】上記報知動作は、発光手段及び(または)
発音手段を動作させることにより行うのが好ましい。
【0029】また報知手段として電波を発生する発信器
を用いるとともに、該発信器が発生する電波を受信する
受信器を運転者等に持たせることにより、走行装置から
離れた箇所で該走行装置が盗まれようとしていることを
運転者等に知らせるようにすることもできる。
【0030】上記のように報知動作を行わせると、盗難
防止モードが設定されている状態で機関が運転されたと
きにそれを第3者に知らせることができるため、盗難防
止効果を高めることができる。
【0031】本発明においてはまた、盗難防止モードが
設定されているときに、内燃機関の始動を許可した後、
該内燃機関の回転数を上昇させて、該内燃機関の運転音
により、盗難防止モードで運転が行われていることを報
知するようにしてもよい。
【0032】このように構成した場合には、ランプやブ
ザーなどの特別の報知手段を設けることなく、盗難防止
モードで機関が運転されていることを第3者に知らせる
ことができる。
【0033】本発明においてはまた、内燃機関が通常モ
ードで運転されている状態で、運転者が予め定められた
操作を行ったときに制御モードをコード変更モードとし
て登録コードを変更することを許容するようにしておく
のが好ましい。
【0034】このようにコード変更モードを設けておく
と、登録コードを適宜に変更することができるため、解
除用コードが盗まれるのを防ぐことができる。
【0035】本発明の制御方法を実施するために用いる
内燃機関制御装置は、基本的には、通常モードと盗難防
止モードとに制御モードを設定し得る制御モード設定手
段と、通常モードが設定されているときに、内燃機関を
通常の状態で運転するように内燃機関への燃料の供給量
及び前記内燃機関の点火時期を制御する通常運転時機関
制御手段と、盗難防止モードが設定されているときに、
内燃機関の回転数を、走行装置の走行可能最低回転数よ
りも低く設定された制限回転数以下に制限するように、
燃料の供給量及び点火時期の少なくとも一方を制御する
盗難防止時機関制御手段と、解除用コードを入力する解
除用コード入力手段と、盗難防止モードが設定されて内
燃機関が運転されている状態で、解除用コード入力手段
により入力された解除用コードが予め登録されている登
録コードに一致しているか否かを判定するコード判定手
段と、コード判定手段により、入力された解除用コード
が登録コードに一致していると判定されたときに盗難防
止モードを解除して制御モードを通常モードに切り替え
る盗難防止モード解除手段とを備えることにより構成さ
れる。
【0036】上記コード判定手段は、盗難防止モードが
設定された状態で内燃機関の運転が開始された後、設定
された時間内に解除用コード入力手段により解除用コー
ドが入力されたときにのみ解除用コードが予め登録され
ている登録コードに一致しているか否かを判定するよう
に構成するのが好ましい。
【0037】またこの場合、盗難防止モードが設定され
た状態で内燃機関の運転が開始された後解除用コードが
設定された時間内に入力されないときに内燃機関を停止
させるように、燃料噴射装置及び点火装置の少なくとも
一方を制御する盗難時機関停止手段を設けるのが好まし
い。
【0038】本発明においてはまた、内燃機関が通常モ
ードで運転されている状態で運転者が予め定められた操
作を行ったときに制御モードを登録コード変更モードに
切り替える登録コード変更用制御モード切替手段と、制
御モードが登録コード変更モードに切り替えられている
状態で運転者により設定された新たなコードを新たな登
録コードとした後、登録コード変更モードを解除する登
録コード変更手段とを更に備えていることが好ましい。
【0039】上記登録コード及び解除用コードは、例え
ば、内燃機関の複数の回転数の組合わせにより構成する
ことができる。この場合、解除用コード入力手段は、内
燃機関の回転数を実際に解除用コードを構成する回転数
まで上昇させる操作を運転者に行わせることにより解除
用コードの入力を行わせるように構成することができ
る。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は本発明の制御方法を実施す
るために用いる制御装置のハードウェアの構成例を示し
たもので、図1において、図4に示した従来の制御装置
の各部と同等の部分にはそれぞれ同一の符号を付してあ
る。
【0041】図1に示された制御装置においては、電子
制御ユニット(ECU)4内に第1の停止回路10A及
び第2の停止回路10Bが設けられ、第1のスイッチS
W1及び第2のスイッチSW2 のオンオフにより与えら
れる信号がそれぞれ停止回路10A及び10Bを通して
マイクロコンピュータ7に入力されている。またECU
内にランプ等の報知手段を駆動するための駆動回路12
が設けられ、マイクロコンピュータ7が出力する報知指
令が該駆動回路12に与えられている。駆動回路12に
は、適宜の報知手段(図示の例ではランプなどの発光表
示手段)13が接続され、マイクロコンピュータ7が報
知指令を発生したときに報知手段13が報知動作(例え
ば点滅動作)を行うようになっている。
【0042】なお報知手段13としてはブザー等の発音
手段を用いることもでき、発光表示手段と発音手段との
双方を用いることもできる。
【0043】また報知手段として電波を発生する発信器
を用いるとともに、該発信器が発生する電波を受信する
受信器を運転者等に持たせることにより、走行装置から
離れた箇所で該走行装置が盗まれようとしていることを
運転者等に知らせるようにすることもできる。
【0044】図1に示した制御装置のハードウェアのそ
の他の構成は、図4に示したものと同様である。
【0045】図1に示した内燃機関制御装置において
は、機関を停止する際、及び機関を始動する際に、第1
のスイッチSW1 が操作されたときと、第2のスイッチ
SW2が操作された時とでそれぞれ異なる制御を行わせ
る。
【0046】即ち、機関を停止する際には、第1のスイ
ッチSW1 及び第2のスイッチSW2 のいずれが閉じら
れたかにより、次に機関を始動する際の制御モードを切
り替えるようにしている。機関停止時及び始動時の制御
をまとめて示すと下記の通りである。
【0047】(1)機関停止時の制御 (1.1)盗難防止モードが解除されて、通常モードが
設定されている状態でスイッチSW1 またはSW2 が操
作されたとき。
【0048】第1のスイッチSW1 がオン状態にされた
とき、及び第2のスイッチSW2 がオン状態にされたと
きのいずれの場合にも機関を停止させるが、第1のスイ
ッチSW1 がオン状態にされて機関が停止したときに
は、次の始動時の制御モードを盗難防止モードとする。
また第2のスイッチSW2 がオン状態にされて機関が停
止したときには、次の始動時の制御モードを通常モード
とする。
【0049】(1.2)盗難防止モードが設定されてい
る状態でスイッチSW1 またはSW2が操作されたと
き。
【0050】第1のスイッチSW1 がオン状態にされた
ときには機関を停止させることなく運転を継続させる。
第2のスイッチSW2 がオン状態にされたときに機関を
停止させ、次の始動時の制御モードを盗難防止モードと
する。スイッチSW1 は盗難防止モードを解除するため
のコード入力手段として使用する。
【0051】(2)機関の始動時の制御 (2.1)通常モードが設定されているとき(前回機関
を停止する際にスイッチSW2 がオン状態にされたと
き)。
【0052】(a)スイッチSW1 及びSW2 をともに
オフ状態にすることにより、機関を始動することができ
る。
【0053】(b)機関を始動した後は、機関の運転を
普通に行わせることができるようにする。
【0054】(2.2)盗難防止モードが設定されてい
るとき(前回機関を停止する際にスイッチSW1 がオン
状態にされたとき)。
【0055】(a)スイッチSW1 及びSW2 をともに
オフ状態にすることにより、機関を始動することができ
る。
【0056】(b)機関を始動させた後ランプなどの報
知手段に報知動作を行わせて、盗難防止モードが設定さ
れていることを運転者及び第3者に知らせる。
【0057】(c)機関の回転数を走行可能最低回転数
よりも低い値に制限するように燃料の供給量及び点火時
期の少なくとも一方を制御する。
【0058】(d)機関を始動した後、設定した時間T
s内に盗難防止モードが解除されないときには、機関を
停止させる。
【0059】(e)マイクロコンピュータに登録されて
いる登録コードと同じ解除用コードが入力されたときに
盗難防止モードを解除する。
【0060】上記のように、本発明においては、盗難防
止モードが設定されている状態で機関が始動したとき
に、機関の回転数を走行可能最低回転数よりも低い回転
数に制限する動作を行わせるが、機関の回転数を制限す
る方法としては、機関の点火時期を遅角させたり、機関
を失火させたりする方法や、燃料の供給量を減少させた
り、燃料をカットしたりする方法がある。
【0061】解除用コードの入力は、キーPAD、ダイ
ヤルスイッチ、多連スイッチ、オプトデバイス等により
行うようにすることができるが、走行装置に機関の回転
数を表示するタコメータが設けられている場合には、制
御装置の構成を簡単にするために、以下に示すように、
機関の回転数の組合わせを登録コードとしてマイクロコ
ンピュータに記憶させておくようにして、機関を実際に
登録コードを構成する回転数まで上昇させた状態でスイ
ッチSW1 のオンオフ操作を行うことにより、解除用コ
ードの入力を行うようにするのが好ましい。
【0062】図3は、上記のように、機関の回転数の組
合わせにより登録コードを構成する場合の解除用コード
の入力方法を説明するための線図であり、同図におい
て、縦軸は機関の回転数N[rpm]を示しており、横
軸は時間t[sec]を示している。図3においてNs1
は走行可能最低回転数よりも低く設定された制限回転数
を示し、Ns4は機関のアイドリング回転数を示してい
る。この例では、アイドリング回転数Ns4と制限回転数
Ns1との間の回転数Ns2及びNs3(<Ns2)の組合わせ
を登録コードとしてマイクロコンピュータの記憶手段に
記憶させてある。
【0063】図3において破線で示した折れ線は、機関
が始動した後設定された時間Tsが経過するまでの間に
解除コード入力された時の機関の回転数の変化を示し、
鎖線で示した折れ線は、設定された時間Tsが経過する
までの間に解除コードが入力されないときの機関の回転
数の変化を示している。
【0064】即ち、機関を始動した後、解除用コードの
入力が行われないときには、制限回転数Ns1以下の回転
数(図示の例ではアイドリング回転数Ns4)で回転した
後、設定された時間Tsが経過した時点で機関が停止さ
せられる。
【0065】また解除用コード(図示の例では、回転数
Ns2とNs3の組合わせ)の入力を行うときには、先ず時
刻t1 でアクセルを操作して機関の回転数を上昇させ、
時刻t2 で機関の回転数が最初の登録コード回転数Ns2
に達したときに回転数を固定して、スイッチSW1 を1
回オン状態にした後オフ状態にする。これにより回転数
Ns2を最初の解除用コードとしてマイクロコンピュータ
7に認識させる。スイッチSW1 をオンオフ操作した
後、時刻t3 でアクセルを絞り、時刻t4 において機関
の回転数が2番目の登録コード回転数Ns3まで低下した
ときに回転数を固定して、スイッチSW1 を1回オン状
態にした後オフ状態にする。これにより、回転数Ns3を
2番目の解除用コードとしてマイクロコンピュータ7に
認識させる。
【0066】これらの操作により、解除用コードNs2,
Ns3をマイクロコンピュータに入力する。マイクロコン
ピュータは、入力された解除用コードが記憶されている
登録コードと一致しているときに、盗難防止モードを解
除して制御モードを通常モードとし、盗難防止モードで
あることを表示するランプを消灯させる。
【0067】なお入力された解除用コードと、登録コー
ドとを比較する際には、タコメータの表示を読み取る際
に読取り誤差が生じることを考慮して、登録コードを構
成する回転数と解除用コードを構成する回転数との差が
設定された誤差範囲内にある時に、両コードが一致して
いると判定するようにするのが好ましい。
【0068】上記登録コードは、適宜に変更し得るよう
にしておくのが好ましい。そのため、本発明において
は、通常モードで機関を運転することができるのは正規
の運転者だけであることに着目して、通常モードでマイ
クロコンピュータが認識し得る所定の操作を行ったとき
に制御モードをコード変更モードとして、登録コードを
変更することを許容する。制御モードをコード変更モー
ドに切り替えるための操作としては、例えば、パルサコ
イル11をパルサ信号入力回路9に接続しているワイヤ
ハーネスのコネクタを一旦外して、マイクロコンピュー
タへの回転情報の入力を停止させた後、該コネクタを再
接続する方法をとることができる。この場合、マイクロ
コンピュータ7は、回転情報の入力が停止される直前の
回転情報を保持して、機関の回転を維持するようにして
おく。
【0069】なお制御モードをコード変更モードに切り
替える方法は上記の方法に限られるものではなく、スイ
ッチSW1 のオンオフ動作を所定回数行わせる方法や、
スイッチSW1 及びSW2 とは別個に設けたスイッチの
オンオフ操作による方法等任意の方法をとることができ
る。
【0070】上記のようにして制御モードをコード変更
モードに切り替えた後、図示しないランプを点滅させ
て、制御モードがコード変更モードであることを運転者
に知らせる。その状態で、アクセルを操作して、最初の
登録コードとして登録する回転数(走行可能最低回転数
よりも低い回転数)まで機関の回転数を上昇させ、その
回転数を維持した状態でスイッチSW1 を1回オン状態
にした後オフ状態にする。これによりマイクロコンピュ
ータに変更後の最初の登録コードを認識させる。次い
で、再びアクセルを操作して、機関の回転数を2番目の
登録コードとして用いる回転数にし、その回転数を維持
した状態でスイッチSW1 を1回オン状態にした後、オ
フ状態にする。これにより、マイクロコンピュータ7
に、変更後の2番目の登録コードを認識させる。マイク
ロコンピュータは2番目の登録コードを認識した後、コ
ード変更モードを解除し、ランプを消灯させる。
【0071】図1に示した制御装置においては、スイッ
チSW1 及びSW2 と停止回路10A及び10Bと、マ
イクロコンピュータにより実行されるプログラムとによ
り、通常モードと盗難防止モードとに制御モードを設定
する制御モード設定手段が構成される。
【0072】またマイクロコンピュータ7に所定のプロ
グラムを実行させることにより、通常モードが設定され
ているときに内燃機関を通常の状態で運転するように内
燃機関への燃料の供給量及び内燃機関の点火時期を制御
する通常運転時機関制御手段と、盗難防止モードが設定
されているときに、内燃機関の回転数を、走行装置の走
行可能最低回転数よりも低く設定された制限回転数以下
に制限するように、燃料の供給量及び点火時期の少なく
とも一方を制御する盗難防止時機関制御手段と、解除用
コードを入力する解除用コード入力手段と、盗難防止モ
ードが設定された状態で内燃機関の運転が開始された後
設定された時間内に解除用コード入力手段により解除用
コードが入力されたときに該解除用コードが予め登録さ
れている登録コードに一致しているか否かを判定するコ
ード判定手段と、該コード判定手段により、入力された
解除用コードが登録コードに一致していると判定された
ときに盗難防止モードを解除して制御モードを通常モー
ドに切り替える盗難防止モード解除手段と、盗難防止モ
ードが設定された状態で内燃機関の運転が開始された後
解除用コードが設定された時間内に入力されないときに
内燃機関を停止させるように、燃料噴射装置及び点火装
置の少なくとも一方を制御する盗難時機関停止手段とが
実現される。
【0073】マイクロコンピュータ7により実行される
プログラムのアルゴリズムの一例を示すフローチャート
を図2に示した。図2に示したフローチャートは、マイ
クロコンピュータの電源が投入された後、該マイクロコ
ンピュータに設けられているタイマが一定の時間を計測
する毎に実行される割込みルーチンを示したものであ
る。
【0074】なおメインルーチンは図示してないが、メ
インルーチンでは、例えば、内燃機関に取り付けた回転
センサの出力から機関の回転数を演算したり、演算した
回転数における機関の点火時期を演算したり、燃料噴射
時期及び燃料噴射時間を演算したりする。
【0075】図2に示した割込みルーチンが開始される
と、先ずステップ1において盗難防止モードが設定され
ているか否かを判定する。前述のように、前記(1.
1)及び(1.2)に示したように、盗難防止モード
は、通常モードで機関が運転されている状態でスイッチ
SW1 が閉じられて機関が停止したとき、及び盗難防止
モードで機関が運転されている状態でスイッチSW2 が
閉じられて機関が停止させられたときに設定される。
【0076】ステップ1において盗難防止モードが設定
されていないと判定されたときにはステップ2に進んで
制御モードがコード変更モードであるか否かを判定す
る。その結果、制御モードがコード変更モードでないと
判定された場合には、ステップ3に進んでスイッチSW
1 がオン状態にされているか否かを判定する。この判定
の結果、スイッチSW1 がオン状態にされていない場合
には、ステップ4においてスイッチSW2 がオン状態に
されているか否かを判定し、スイッチSW2 がオフ状態
にあるときには、メインルーチンに復帰して、制御モー
ドでの機関の運転を継続する。
【0077】ステップ3においてスイッチSW1 がオン
状態にあると判定されたときには、ステップ5に進んで
制御モードを盗難防止モードに設定し、次いでステップ
6において機関を停止するための処理を行わせる。機関
を停止させるためには、点火回路の動作を停止させて機
関を失火させたり、インジェクタによる燃料の噴射を停
止したりすればよい。
【0078】またステップ4においてスイッチSW2 が
オン状態にあると判定されたときには、ステップ6に進
んで機関を停止させる。
【0079】図2に示した割込みルーチンが開始された
後、ステップ1において制御モードが盗難防止モードに
設定されていると判定されたときには、ステップ7にお
いて盗難防止モード表示ランプ13を点灯させて、制御
モードが盗難防止モードであることを表示する。次いで
ステップ8に進んで機関の回転数Nが制限回転数Ns1を
超えているか否かを判定し、その結果、回転数Nが制限
回転数Ns1を超えているときには、機関の回転数を制限
回転数Ns1以下に制限するように機関を制御するリミッ
タを動作状態にする。
【0080】このリミッタは、ソフトウェア上で実現さ
れるもので、例えば、機関の回転数が制限回転数Ns1を
超えようとしたときに点火回路5への点火信号Vi の供
給を停止することにより機関を失火させ、機関の回転数
が制限回転数Ns1以下になったときに点火回路5への点
火信号の供給を再開させて、点火動作を回復させるよう
に、機関の回転数に応じて点火回路5への点火信号の供
給を制御するように構成される。
【0081】上記リミッタはまた、機関の回転数が制限
回転数Ns1を超えようとしたときに噴射駆動回路6への
噴射指令信号Vjの供給を停止して、機関への燃料の供
給を停止させ、機関の回転数が制限回転数Ns1以下にな
ったときに噴射駆動回路6への噴射指令信号Vjの供給
を再開して、機関への燃料の供給を再開させるように機
関の回転数に応じて噴射駆動回路6への噴射指令信号の
供給を制御するように構成することもできる。
【0082】ステップ8において機関の回転数Nが制限
回転数Ns1以下であると判定されたときには、ステップ
10に進んで機関が始動した後の経過時間Tが設定時間
Ts1を超えたか否かを判定する。次いでステップ11に
おいて、スイッチSW1 がオン状態にあるか否かを判定
し、その結果スイッチSW1 がオン状態あると判定され
たときには、ステップ12に進んでその時の回転数Nを
解除用コードとして記憶する。次いで解除用コードのパ
ターンと登録コードのパターンとが一致しているか否か
を判定する。機関が始動した後、最初にスイッチSW1
がオン状態にされたときには、解除用コードとしての回
転数Nが1つしか記憶されていないため、解除用コード
のパターンと登録コードのパターンとは当然一致しな
い。ステップ13において、解除用コードのパターンと
登録コードのパターンとが一致していないと判定された
ときには、メインルーチンに復帰する。
【0083】次に再びステップ11において、スイッチ
SW1 がオン状態にあると判定されたときに、ステップ
12においてその時の回転数Nが2番目の解除用コード
として記憶する。このようにして最初の解除用コードと
2番目の解除用コードとを記憶した後、ステップ13に
おいて、解除用コードのパターンと登録コードのパター
ンとが一致していると判定されたときには、次いでステ
ップ14を実行して、前記リミッタによる機関の回転数
制限動作を解除するとともに、盗難防止モードであるこ
とを表示するランプを消灯させ、ステップ15において
制御モードを通常モードとした後、メインルーチンに復
帰する。
【0084】次に、登録コードを変更するために制御モ
ードをコード変更モードとした場合の動作を説明する。
制御モードをコード変更モードとするためはに、制御モ
ードが通常モードであるときに、予め定めておいた所定
の動作をECUに対して行って、その動作をマイクロコ
ンピュータ7に認識させる。例えば、パルサコイル11
をECUに接続しているワイヤハーネスのコネクタを一
旦切り離した後、再接続する操作を行う。マイクロコン
ピュータ7が、この操作が行われたことを認識すると、
ステップ2において制御モードがコード変更モードであ
ると判定する。ステップ2において制御モードがコード
変更モードであると判定されると、ステップ18が実行
されて、制御モードがコード変更モードであることを表
示する表示ランプが点滅させられる。次いでステップ1
9が実行されて、スイッチSW1がオン状態にあるか否
かを判定する。その結果、スイッチSW1 がオン状態に
あると判定されたときには、ステップ20に進んでその
時の回転数Nを最初の登録コードとして用いる回転数と
して記憶させ、メインルーチンに戻る。
【0085】次に図2の割込みルーチンが実行されて、
ステップ19においてスイッチSW1 がオン状態にある
と判定されたときにステップ20において2番目の登録
コードとして用いる回転数Nを記憶させる。
【0086】上記のようにして登録コードとして用いる
回転数を2回設定した後、スイッチSW1 をオフ状態に
保つ。スイッチSW1 をオフ状態に保つと、次にステッ
プ19が実行されたときにスイッチSW1 がオフ状態で
あると判定されるため、ステップ21が実行されてスイ
ッチSW2 がオン状態にあるか否かを判定する。次いで
ステップ22において、既に設定された2つの回転数を
登録コードとして登録(記憶)する。その後ステップ2
3においてコード変換モードを解除し、メインルーチン
に復帰する。
【0087】図2に示すアルゴリズムに従う場合には、
スイッチSW1 及びSW2 と停止回路10A及び10B
と、図2に示すステップ3,5及びステップ13ないし
15とにより、通常モードと盗難防止モードとに制御モ
ードを設定する制御モード設定手段が構成される。
【0088】またステップ1ないし4により、通常モー
ドが設定されているときに内燃機関を通常の状態で運転
するように内燃機関への燃料の供給量及び内燃機関の点
火時期を制御する通常運転時機関制御手段が実現され、
ステップ1とステップ7ないし9とにより、盗難防止モ
ードが設定されているときに、内燃機関の回転数を、走
行装置の走行可能最低回転数よりも低く設定された制限
回転数以下に制限するように、燃料の供給量及び点火時
期の少なくとも一方を制御する盗難防止時機関制御手段
が実現される。またスイッチSW1 とステップ11及び
12とにより解除用コードを入力する解除用コード入力
手段が実現され、ステップ13により、盗難防止モード
が設定された状態で内燃機関の運転が開始された後設定
された時間内に解除用コード入力手段により解除用コー
ドが入力されたときに該解除用コードが予め登録されて
いる登録コードに一致しているか否かを判定するコード
判定手段が実現される。更に、ステップ14及び15に
より、コード判定手段によって入力された解除用コード
が登録コードに一致していると判定されたときに盗難防
止モードを解除して制御モードを通常モードに切り替え
る盗難防止モード解除手段が実現され、ステップ10と
ステップ6とにより、盗難防止モードが設定された状態
で内燃機関の運転が開始された後解除用コードが設定さ
れた時間内に入力されないときに内燃機関を停止させる
ように、燃料噴射装置及び点火装置の少なくとも一方を
制御する盗難時機関停止手段が実現される。
【0089】更に、ステップ2により、内燃機関が通常
モードで運転されている状態で運転者が予め定められた
操作を行ったときに制御モードを登録コード変更モード
に切り替える登録コード変更用制御モード切替手段が実
現され、ステップ19ないし23により、制御モードが
登録コード変更モードに切り替えられている状態で運転
者により設定された新たなコードを新たな登録コードと
した後、登録コード変更モードを解除する登録コード変
更手段が実現される。
【0090】図1の制御装置において、電源回路8は、
バッテリを用いることなく、内燃機関により駆動される
磁石発電機内に設けられた発電コイルを電源として、点
火回路5、噴射駆動回路6及びマイクロコンピュータ7
に電源電圧を与える回路でもよく、機関により駆動され
る磁石発電機内に設けられた発電コイルの出力で整流器
を通して充電されるバッテリを電源として点火回路5、
噴射駆動回路6及びマイクロコンピュータ7に電源電圧
を与える回路でもよい。即ち、本発明は、バッテリが搭
載される走行装置を駆動する内燃機関及びバッテリが搭
載されない走行装置を駆動する内燃機関のいずれにも適
用することができる。
【0091】上記の例では、2つのスイッチSW1 及び
SW2 を用いて、通常モードと盗難防止モードとを設定
したり、登録コードの登録や解除用コードの入力を行わ
せたりするようにしたが、3つ以上のスイッチを用いて
これらの操作を行わせるように構成することもできる。
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、制御モ
ードを盗難防止モードとしたときに、機関の回転数を走
行可能最低回転数以上に上昇させることができないよう
にしたので、走行装置が盗まれるのを確実に防ぐことが
できる。
【0093】また本発明によれば、盗難防止モードが設
定されている状態でも機関の始動が許容されるようにし
たため、盗難防止モードが設定されていることを第3者
に知られ難くすることができ、所定の解除用コードを入
力しないと盗難防止モードを解除することができないこ
とと相俟って、盗難防止効果の実を上げることができ
る。
【0094】また本発明によれば、運転者が通常モード
と盗難防止モードとを任意に設定することができるた
め、必要なときにのみ盗難防止モードの設定を行うよう
にすることができる。従って、盗難のおそれがない場合
には、制御モードを通常モードとすることにより、運転
開始時に解除用コードの入力を行う操作を省略して、機
関の運転操作を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる内燃機関制御装置の構成例を示
したブロック図である。
【図2】図1の制御装置のマイクロコンピュータが実行
するプログラムのアルゴリズムを示したフローチャート
である。
【図3】図1の制御装置において行われる解除用コード
の入力操作を説明するための線図である。
【図4】従来の内燃機関制御装置の構成を示したブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1…点火コイル、2…点火プラグ、3…インジェクタ、
4…電子制御ユニット(ECU)、5…点火回路、6…
噴射駆動回路、7…マイクロコンピュータ、8…電源回
路、9…パルサ信号入力回路、10A…第1の停止回
路,10B…第2の停止回路、13…発光表示手段、S
W1 …第1のスイッチ、SW2 …第2のスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚田 賢和 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 (72)発明者 小池 貢 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株式 会社内 Fターム(参考) 3G019 AA10 AB01 AB02 AB03 AC01 AC10 CB03 CB07 DC06 GA05 KD13 3G022 CA01 DA02 EA00 GA05 3G093 BA04 BA24 CA01 DA01 EA05 EA12 3G301 HA26 JA00 JB10 LA00 MA11 MA18 MA24 PE01Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置を駆動する内燃機関を制御する
    内燃機関制御方法において、 通常モードと盗難防止モードとに制御モードを設定し得
    る制御モード設定手段を設けておき、 前記通常モードが設定されているときには、前記内燃機
    関を通常の状態で運転するように前記内燃機関への燃料
    の供給量及び前記内燃機関の点火時期を制御し、 前記盗難防止モードが設定されているときには、前記内
    燃機関の始動を許可した後、該内燃機関の回転数を、前
    記走行装置の走行可能最低回転数よりも低く設定された
    制限回転数以下に制限するように、前記燃料の供給量及
    び前記点火時期の少なくとも一方を制御し、 前記盗難防止モードが設定されて内燃機関が運転されて
    いる状態で、予め登録されている登録コードと同じ解除
    用コードが入力されたときには前記盗難防止モードを解
    除して制御モードを前記通常モードに切り替えることを
    特徴とする内燃機関制御方法。
  2. 【請求項2】 走行装置を駆動する内燃機関を制御する
    内燃機関制御方法において、 通常モードと盗難防止モードとに制御モードを設定し得
    る制御モード設定手段を設けておき、 前記通常モードが設定されているときには、前記内燃機
    関を通常の状態で運転するように前記内燃機関への燃料
    の供給量及び前記内燃機関の点火時期を制御し、 前記盗難防止モードが設定されているときには、前記内
    燃機関の始動を許可した後、該内燃機関の回転数を、前
    記走行装置の走行可能最低回転数よりも低く設定された
    制限回転数以下に制限するように、前記燃料の供給量及
    び前記点火時期の少なくとも一方を制御し、 前記盗難防止モードが設定されて内燃機関が運転されて
    いる状態で、設定された時間内に予め登録されている登
    録コードと同じ解除用コードが入力されたときには前記
    盗難防止モードを解除して制御モードを前記通常モード
    に切り替えるが、前記解除用コードが設定された時間内
    に入力されないときには前記内燃機関を停止させるよう
    に、前記燃料噴射装置及び点火装置の少なくとも一方を
    制御することを特徴とする内燃機関制御方法。
  3. 【請求項3】 前記盗難防止モードで前記内燃機関が運
    転されているときに、該盗難防止モードで運転が行われ
    ていることを第3者に報知する報知動作を行わせること
    を特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関制御方
    法。
  4. 【請求項4】 前記報知動作は、発光手段及び(また
    は)発音手段を動作させることにより行う請求項3に記
    載の内燃機関制御方法。
  5. 【請求項5】 走行装置を駆動する内燃機関を制御する
    内燃機関制御方法において、 通常モードと盗難防止モードとに制御モードを設定し得
    る制御モード設定手段を設けておき、 前記通常モードが設定されているときには、前記内燃機
    関を通常の状態で運転するように前記内燃機関への燃料
    の供給量及び前記内燃機関の点火時期を制御し、 前記盗難防止モードが設定されているときには、前記内
    燃機関の始動を許可した後、該内燃機関の回転数を上昇
    させて、該内燃機関の運転音により、前記盗難防止モー
    ドで運転が行われていることを報知するように、前記燃
    料の供給量及び前記点火時期の少なくとも一方を制御
    し、 前記盗難防止モードが設定されて内燃機関が運転されて
    いる状態で、設定された時間内に予め登録されている登
    録コードと同じ解除用コードが入力されたときには前記
    盗難防止モードを解除して制御モードを前記通常モード
    に切り替えるが、前記解除用コードが設定された時間内
    に入力されないときには前記内燃機関を停止させるよう
    に、前記燃料噴射装置及び点火装置の少なくとも一方を
    制御することを特徴とする内燃機関制御方法。
  6. 【請求項6】 前記内燃機関が前記通常モードで運転さ
    れている状態で、運転者が予め定められた操作を行った
    ときに制御モードをコード変更モードとして前記登録コ
    ードを変更することを許容する請求項1ないし3のいず
    れか1つに記載の内燃機関制御方法。
  7. 【請求項7】 走行装置を駆動する内燃機関を制御する
    内燃機関制御装置において、 通常モードと盗難防止モードとに制御モードを設定し得
    る制御モード設定手段と、 前記通常モードが設定されているときに、前記内燃機関
    を通常の状態で運転するように前記内燃機関への燃料の
    供給量及び前記内燃機関の点火時期を制御する通常運転
    時機関制御手段と、 前記盗難防止モードが設定されているときに、前記内燃
    機関の回転数を、前記走行装置の走行可能最低回転数よ
    りも低く設定された制限回転数以下に制限するように、
    前記燃料の供給量及び前記点火時期の少なくとも一方を
    制御する盗難防止時機関制御手段と、 解除用コードを入力する解除用コード入力手段と、 前記盗難防止モードが設定されて内燃機関が運転されて
    いる状態で、前記解除用コード入力手段により入力され
    た解除用コードが予め登録されている登録コードに一致
    しているか否かを判定するコード判定手段と、 前記コード判定手段により、入力された解除用コードが
    登録コードに一致していると判定されたときに前記盗難
    防止モードを解除して制御モードを前記通常モードに切
    り替える盗難防止モード解除手段と、 を具備したことを特徴とする内燃機関制御装置。
  8. 【請求項8】 走行装置を駆動する内燃機関を制御する
    内燃機関制御装置において、 通常モードと盗難防止モードとに制御モードを設定し得
    る制御モード設定手段と、 前記通常モードが設定されているときに、前記内燃機関
    を通常の状態で運転するように前記内燃機関への燃料の
    供給量及び前記内燃機関の点火時期を制御する通常運転
    時機関制御手段と、 前記盗難防止モードが設定されているときに、前記内燃
    機関の回転数を、前記走行装置の走行可能最低回転数よ
    りも低く設定された制限回転数以下に制限するように、
    前記燃料の供給量及び前記点火時期の少なくとも一方を
    制御する盗難防止時機関制御手段と、 解除用コードを入力する解除用コード入力手段と、 前記盗難防止モードが設定された状態で前記内燃機関の
    運転が開始された後設定された時間内に前記解除用コー
    ド入力手段により解除用コードが入力されたときに該解
    除用コードが予め登録されている登録コードに一致して
    いるか否かを判定するコード判定手段と、 前記コード判定手段により、入力された解除用コードが
    登録コードに一致していると判定されたときに前記盗難
    防止モードを解除して制御モードを前記通常モードに切
    り替える盗難防止モード解除手段と、 前記盗難防止モードが設定された状態で内燃機関の運転
    が開始された後前記解除用コードが設定された時間内に
    入力されないときに前記内燃機関を停止させるように、
    前記燃料噴射装置及び点火装置の少なくとも一方を制御
    する盗難時機関停止手段と、 を具備したことを特徴とする内燃機関制御装置。
  9. 【請求項9】 前記内燃機関が前記通常モードで運転さ
    れている状態で運転者が予め定められた操作を行ったと
    きに制御モードを登録コード変更モードに切り替える登
    録コード変更用制御モード切替手段と、 前記制御モードが登録コード変更モードに切り替えられ
    ている状態で運転者により設定された新たなコードを新
    たな登録コードとした後、前記登録コード変更モードを
    解除する登録コード変更手段と、 を更に備えている請求項7または8に記載の内燃機関制
    御装置。
  10. 【請求項10】 前記登録コード及び解除用コードは、
    前記内燃機関の複数の回転数の組合わせからなり、 前記解除用コード入力手段は、前記内燃機関の回転数を
    実際に解除用コードを構成する回転数まで上昇させる操
    作を運転者に行わせることにより前記解除用コードの入
    力を行わせるように構成されていることを特徴とする請
    求項7ないし9のいずれか1つに記載の内燃機関制御装
    置。
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