JP4407027B2 - 車両の盗難防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の盗難防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の盗難防止装置は種々のものが提案されているが、イモビライザと呼ばれる盗難防止用の制御ユニット(第1制御ユニット)を利用して、エンジンの運転状態を制御するEGI等のエンジン運転用の制御ユニット(第2制御ユニット)の作動状態を制御するものが急速に普及し始めている。
【0003】
このイモビライザを利用した車両の盗難防止装置としては、特開平10−53106号公報がある。この公報記載のものでは、IG(イグニッション)スイッチに差し込まれるキーに対応した第1コードを読み込むコード読込手段と、コード読込手段からの出力を受ける第1制御ユニット(イモビライザ)と、エンジンの運転状態を制御するEGI等の第2制御ユニットとを備えている。そして、IGスイッチがONになると、第2制御ユニットから第1制御ユニットに要求信号が出力されて、この要求信号を受けた第1制御ユニットが、第1コードの読込を開始し、この読み込まれた第1コードを第1制御ユニット自信が記憶している第2コードと照合し、照合結果が一致していれば第2制御ユニットに許可信号を出力してエンジンの運転を可能な状態とし、照合結果が不一致のときは不許可信号を第2制御ユニットに出力してエンジンの運転を停止(禁止)させるようにしている。また、第2制御ユニットは、要求信号を出力しても第1制御ユニットから応答がなかったときは、再度要求信号を出力するが、第1制御ユニットは要求信号を受けてから第1コードの読込を開始させるという点では同じである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報記載のものでは、第2制御ユニットからの要求信号を受けてから第1制御ユニットが第1コードの読込を開始するので、最終的に許可信号または不許可信号が第1制御ユニットから第2制御ユニットに出力されるまでにかなりの時間を要してしまうことになる。このことは、正常なキーを利用して車両を走行させようとする場合に、エンジン始動までに長い時間を要してしまうことになる。
【0005】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、キーに対応した第1コードと記憶されている第2コードとの照合結果に基づいて、第1制御ユニットから第2制御ユニットへエンジンの運転可否信号となる許可信号または不許可信号を出力するものにおいて、許可信号・不許可信号を第2制御ユニットへ出力するまでの時間を短くできるようにした車両の盗難防止装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
キーに対応した第1コードを読み込むコード読込手段と、
前記コード読込手段からの出力を受ける第1制御ユニットと、
エンジンの運転状態を制御すると共に、前記1制御ユニットに対して許可信号または不許可信号の運転可否信号を出力するように要求信号を出力する第2制御ユニットと、
を備え、
前記第1制御ユニットは、
第2コードを記憶したコード記憶手段と、
前記コード読込手段で読み込まれた前記第1コードと前記コード記憶手段に記憶されている第2コードとが一致しているか不一致であるかを照合する照合手段と、
前記照合手段による照合結果を記憶する照合結果記憶手段と、
前記2制御ユニットから前記要求信号を受けたときに、前記照合結果記憶手段が記憶している照合結果が一致しているときにはエンジンの運転を許容する許可信号を該第2制御ユニットに送信し、該照合結果が不一致のときにはエンジンの運転を停止させる不許可信号を該第2制御ユニットに出力する運転可否信号出力手段と、
前記2制御ユニットに運転可否信号を出力した後、前記コード読込手段で前記第1コードをあらたに読み込ませて、該あらたに読み込まれた第1コードをあらたに前記第2コードと照合させて、該あらたに照合された照合結果を前記照合結果記憶手段にあらたに記憶、更新させる更新手段と、
を有している、
ようにしてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。
【0007】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、第1制御ユニットは、あらかじめ第1コードと第2コードとを照合してその照合結果を記憶しているので、第2制御ユニットから要求信号を受けたときにはこの記憶されている照合結果に応じた運転可否信号を第2制御ユニットにただちに出力することができる。この結果、運転可否信号としての許可信号・不許可信号を出力するまでの時間を短縮化することができ、特に正しいキーを用いたときのエンジン始動までの時間を短くする上で好ましいものとなる。また、第1制御ユニットは、一旦運転可否信号を出力した後は、あらたに、第1コードの読込と、第1コードと第2コードとの照合と、照合結果の記憶、更新とを行うので、再び要求信号を受けたときには、常に最新の照合結果に応じた運転可否信号を出力することができ、第2制御ユニットを不正に起動させてエンジンを作動させた場合においても、その後すみやかにエンジンの運転を停止させることができる。
【0008】
請求項2に記載された発明によれば、不正に第2制御ユニットを起動させることによりエンジンの運転が長時間停止されても、いわゆるIGオフとなるまで要求信号をし続けるので、正当なキーを用いた始動を行なった時点でエンジンの運転を再開させることができる。
【0009】
請求項3に記載された発明によれば、請求項2に対応した効果とほぼ同様にエンジンの運転を再開させる機会を極力多く得つつ、要求信号を出力し続けるのを防止して無駄に電力消費することを防止することができる。
【0010】
請求項4に記載された発明によれば、許可信号が受信されない場合でも盗難されていない可能性を予測して、できるだけエンジンを停止させるタイミングを遅らせる上で好ましいものとなる。とりわけ、第2制御ユニットの起動時でのエンジン運転許可を利用して、短い時間でエンジン始動、停止を行うことを幾度となく繰り返して盗難の走行を行う事態を防止しつつ、瞬断やノイズ等により一時的に第1制御ユニットから応答がないときの走行を続行させる上で好ましいものとなる。
【0011】
請求項5に記載された発明によれば、盗難の可能性の低いときに走行できる機会を極力増大させつつ、一旦エンジンの運転を停止した盗難の可能性の高いときの電力消費抑制の上で好ましいものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1において、U1は第1制御ユニット、U2は第2制御ユニット、IGSはIG(イグニッション)スイッチである。IGスイッチIGSは、図示を略すキーを利用して開閉されるキースイッチ1、主電源スイッチ(単にIGスイッチと称されることもある)2、スタ−タスイッチ3を有し、各スイッチ1〜3はそれぞれバッテリ4に接続されている。
【0013】
キースイッチ1は、キーがIGスイッチIGSに所定深さまで差し込まれることによりON(閉)となるものであり、キーの存在確認用となり、またこの位置でもってのみキーがIGスイッチIGSから抜き差しできるようになっている。なお、キースイッチ1は、キーが主電源スイッチ2やスタータスイッチ3の位置に回動されても、オンされる続けるものである。主電源スイッチ2は、キースイッチ1のポジションからキーが所定方向に回動されてON(閉)となるもので、エンジンや自動変速機等車両の走行に必要な走行用機器類や、オーディオ等の車両の走行には無関係な付帯機器類への電源供給用である。
【0014】
スタータスイッチ3は、主電源スイッチ2のポジションからさらに所定方向にキーを回動させたときにONとなるもので(キーがスタータスイッチ3の位置にあっても、主電源スイッチ2はオンのまま)、エンジン始動用のスタータモータ5への給電用であり、キーから手を離すことにより自動的に主電源スイッチ2のポジションに復帰される。そして、スタータモータ5への電源供給は、スタータスイッチ3からスタータカットリレー6を介して行われるようになっている。なお、IGスイッチIGSとしては、キースイッチ1と主原電スイッチ2との間の回動位置においてさらにアクセサリスイッチを有していてもよい(アクセサリスイッチのポジションでは車両の走行に無関係なオーディオ等の付帯機器類に対してのみ電源供給される)。
【0015】
第1制御ユニットU1は、キースイッチ1および主電源スイッチ2を介してバッテリ4と接続されている。これにより、第1制御ユニットU1は、キーをIGスイッチIGSに差し込むことによりその制御が開始され、またキー位置の確認が行われる。第1制御ユニットU1は、スタータカットリレー6の開閉(オン、オフ)を制御するが、このスタータカットリレー6は、その初期状態ではオフ(開)となるように設定されている(ノーマルオフで、スタータモータ5への電源供給が不可能な状態とされている)。
【0016】
第2制御ユニットU2は、主電源スイッチ2を介してバッテリ4と接続されている。これにより、第2制御ユニットU2は、キーを主電源スイッチ2の位置とすることによりその制御が開始され、またキー位置の確認が行われる。このように、第2制御ユニットU2は主電源スイッチ2の位置で電源供給を受けるために、キースイッチ1の位置でもって電源供給を受ける第1制御ユニットに比して、遅いタイミングで制御が開始されるようになっている。そして、第2制御ユニットU2は、その起動時には、エンジン始動制御等のエンジン運転に必要な制御が実行可能な作動許可状態に設定されている。
【0017】
キーには、他のキーと識別するためのIDコードとしての第1コードが与えられており、このためキーには第1コードを示す情報を送信するトランスポンダ7が付設されている。このトランスポンダ7が示す第1コードを読み込むためのアンテナ(コイルアンテナ)8が、IGスイッチIGSに装備されている。すなわち、キーをIGスイッチIGSに所定深さまで差し込むと、トランスポンダ7が発生する第1コードを示す情報がアンテナ8によって読み込み可能となって、読み込まれた第1コードが第1制御ユニットU1に入力される。
【0018】
第1制御ユニットU1は、全体の制御をつかさどるCPU11を有する他、第2コードを記憶したコード記憶手段としてのEEPROM12、第1コードと第2コードとの照合結果を記憶しておく照合結果記憶手段としてのB/URAM13、データの一時格納用のRAM14を有する。勿論、記憶されている上記第2コードは、車両の出荷時には、正常なキーに付された第1コードと一致するように設定されている。CPU11は、後に詳述するが、基本的に、アンテナ8によって読み込まれた第1コードがEEPROM12に記憶されている第2コードと一致しているか不一致であるかを照合する機能(照合手段)と、照合結果をB/URAM13に記憶、更新させる機能と、照合結果に基づいてエンジンの運転可否信号(運転を許可する許可信号、運転を禁止する不許可信号)を第2制御ユニットに出力するする機能(運転可否信号出力手段)とを有する。
【0019】
第2制御ユニットU2は、全体の制御をつかさどるCPU21の他に、第1制御ユニットU1から受けた許可信号、不許可信号という運転可否信号を記憶しておくB/URAM22、データの一時的な保存を行うRAM23を有している。この第2制御ユニットU2は、基本的にはエンジンの運転を制御するもので、例えば燃料噴射量制御や点火時期制御を行う。
【0020】
これに加えて、第2制御ユニットU2は、後に詳述するが、第1制御ユニットU1から許可信号を受けたときはエンジンの運転をそのまま行うものの、不許可信号を受けたときはエンジンの運転を停止(禁止)する制御をも合わせて行うものとなっている。なお、第2制御ユニットU2によってエンジンの運転を停止させるには、例えば燃料カットや点火カットを行うことにより行われる。そして、第2制御ユニットU2は、必要に応じて、例えばその起動時とエンジン回転数が所定回転数(実施形態では例えばエンジンの完爆回転数を示す500rpm)に達したときに、第1制御ユニットU1に要求信号を出力する。この要求信号を受けた第1制御ユニットU1は、許可信号、不許可信号という運転可否信号を第2制御ユニットU2に出力するようになっている。なお、第2制御ユニットU2には、後述する制御のために、エンジン回転数センサ24からの信号、車速センサ25からの信号が入力される。
【0021】
ここで、第1制御ユニットU1のB/URAM13および第2制御ユニットU2のB/URAM22は、それぞれ、瞬断(振動やノイズ等によって一時的に電源供給が途絶えた状態)のときにその記憶内容が保持されるように設定されている。このため、各RAM12、22を不揮発性メモリによって構成することも考えられるが、コスト等の観点から、図2に示すように、コンデンサ30を利用して、瞬断のときにはコンデンサ30から所定時間だけ電源供給を受けるように設定されている。
【0022】
次に、第1制御ユニットU1、第2制御ユニットU2の制御の詳細について、図3以下のフローチャートを参照しつつ説明するが、以下の説明でSあるいはRはステップを示す。また、図3以下のフローチャートにおいて、第1制御ユニットU1をイモビライザ(イモビ)として表現し、第2制御ユニットU2をEGIとして表現している。まず、第1制御ユニットU1の制御内容を示す図3〜図5について説明すると、図3のS201において、キーがIGスイッチIGSに挿入されているか否かが判別される。このS201の判別でNOのときは、S202において、EGI(第2制御ユニットU2)からの要求信号があるか否かが判別される。このS202の判別でNOのときは、S203において、B/URAM13の記憶内容をクリアした後、S204において第1制御ユニットU1がスリープ状態とされる。
【0023】
S201の判別でYESのとき、あるいはS202の判別でYESのときは、それぞれS205において、第1制御ユニットU1をウエイクアップ(起動)させた後、S206において、B/URAM13に記憶されているデータが存在するか否かが判別される。このS206の判別でNOのときは、S209において第1コードを読み込んだ後、図4のS210へ移行される。
【0024】
S210では、第1コードが読み込めたか否かが判別される。このS210の判別でYESのときは、S218において、読み込んだ第1コードとEEPROM12に記憶されている第2コードとが照合される。次いで、S219において、照合結果、つまり第1コードと第2コードとが一致しているか不一致であるかをB/URAM13に記憶させた後、S220において、照合結果が一致であるか否かが判別される。このS220の判別でYESのときは、S21においてスタータリレー6をONにして、スタータモータ5が作動可能な状態とする。また、S220の判別でNOのときは、不正なキーを使用しているときであるとして、スタータリレー6をOFFにして、スタータモータ5を作動不可能な状態とする。
【0025】
上記S221あるいはS222の後は、図5のS223において、第1コードの前回読込から所定時間が経過したか否かが判別される。当初はこのS23の判別でNOとなって、このときはS224において、第2制御ユニットU2から要求信号を受けたか否かが判別される。このS224の判別でNOのときはS223へ戻る。なお、S224での第2制御ユニットU2からの要求信号の有無の判別が、当該第2制御ユニットU2が起動しているか否かの判別となる。
【0026】
S223の判別でYESのときは、S225において再び第1コードが読み込まれた後、S226で第1コードと第2コードとの照合が行われる。この後、S227において、S226での照合結果がB/URAM13に記憶(更新)された後、S224へ戻る。
【0027】
S224の判別でYESのときは、S230において、B/URAM13に記憶されている内容(照合結果の一致または不一致の情報)を第2制御ユニットU2に出力(送信)する。この後、S231において、B/URAM13に記憶されている内容つまり第2制御ユニットU2に出力された照合結果が、不一致であるか否かが判別される。このS231の判別でYESのときは、S228においてスタータカットリレー6オフされた後、前述のS225へ移行される。
【0028】
S231の判別でNOのときは、S229において、スタータカットリレー6がオンされる。この後、S232において、キーがIGスイッチIGSから離脱されており、かつ第2制御ユニットU2からの要求信号がない状態であるか否かが判別される。このS232の判別でNOのときは前述のS224へ戻る。S232の判別でYESのときは、S233において、B/URAM13の記憶内容をクリアした後、第1制御ユニットU1がスリープとされる。
【0029】
図3のS206の判別でYESのときは、S207において、B/URAM13に記憶されている内容が一致であるか否かが判別される。このS207の判別でYESのときは、S208において、スタータカットリレー6をONした後、図5のS224へ移行される。また、S207の判別でNOのときは、S209へ移行される。
【0030】
図4のS210の判別でNOのときは、S211において、キーポジションが主電源スイッチ2の位置であるか否かが判別される。このS21の判別でYESのときは、S212において第1コードが読み込まれた後、S218へ移行される。S211の判別でNOのときは、S213において、第1コードの読込が所定回数実行されたか否かが判別される。このS213の判別でNOのときは、図3のS209へ移行されて、第1コードの読込が実行される。
【0031】
S213の判別でYESのときは、第1コードの読込を所定回数行っても、第1コードが読み込めなかったときである。このときは、S214において、キーポジションが主電源スイッチ2の位置であるか否かが判別される。このS214の判別でYESのときは、図3のS209へ移行して、第1コードの読込が行われる。S214の判別でNOのときは、キーがIGスイッチIGSから離脱(IGオフ)され、かつ第2制御ユニットU2から要求信号がない状態であるか否かが判別される。このS215の判別でNOのときは、S214へ戻る。S215の判別でYESのときは、S216においてB/URAM13の記憶内容をクリアした後、S217において、第1制御ユニットU1がスリープとされる。
【0032】
次に、図6、図7のフローチャートを参照しつつ、第2制御ユニットU2(EGI)側の制御について説明する。まず、図6のS301において、キーをIGスイッチIGSに差し込んでから、主電源スイッチ2がONされたのが1回目であるか否かが判別、つまり一旦スタータスイッチ3をONした後に主電源スイッチ2の位置になったときではないか否かが判別される。
【0033】
S303の判別でYESのときは、S303において、所定車速以上の走行中でかつ瞬断が生じているときであるか否かが判別される。このS303の判別でNOのときは、S306において、エンジンの作動を許可し、S307において要求信号を制御ユニットU1に出力する。この後、S308において、要求信号の出力から所定時間が経過するのを待った後、S309において、第1制御ユニットU1から応答があったか否か、つまり要求信号に応じた運転可否信号(許可信号または不許可信号)があったか否かが判別される。
【0034】
S309の判別でYESのときは、S310において、応答信号が許可信号であるか否かが判別される。このS310の判別でYESのときは、S311において、第2制御ユニットU2のB/URAM22の記憶内容を、上記応答信号に応じたものに記憶、更新した後、S312において、エンジンの作動許可を継続する(エンジンの運転続行)。
【0035】
前記S301の判別でNOのときは、エンジン回転数が、完爆回転数に対応する500rpmに達したか否かが判別される。このS302の判別でNOのときはS301へ戻り、S302の判別でYESのときは、前述したS303へ移行される。
【0036】
前記S303の判別でYESのときは、S304において、第2制御ユニットU2のB/URAM22に記憶されている内容が許可信号であるか否かが判別される。このS304の判別でYESのときは、S305において、エンジンの作動許可が継続される(エンジンの運転続行)。また、S304の判別でNOのときは、前述のS306へ移行される。
【0037】
前記S310の判別でNOのとき、つまり要求信号に応じた第1制御ユニットU1からの応答信号が不許可信号であるときは、図6のS320へ移行される。このS320では、現在の車速が所定車速以下で、かつB/URAM22に記憶されている内容が許可信号である状態でるあるか否かが判別される。このS320の判別でNOのときは、S317において、エンジン停止の制御が行われる。次いで、S318において、B/URAM22の記憶内容が、エンジン停止を示す不許可信号に記憶、更新される。この後、S319において、前回の要求信号出力から所定時間T2が経過するのを待った後、前述した図6のS307へ移行される。
【0038】
前記S320の判別でYESのときは、S321において、第1制御ユニットU1からの応答信号が、C回(1<C)連続して不許可信号であるか否かが判別される。このS321の判別でYESのときは、前述のS317へ移行される。S31の判別でNOのときは、S316において、前回の要求信号出力から所定時間T1(T1<T2)経過するのを待った後、図6のS307へ移行される。
【0039】
図6のS309の判別でNOのとき、つまり第1制御ユニットU1からの要求信号に応じた応答信号が第1制御ユニットU1から返ってこないときは、図7のS313へ移行される。このS313では、現在の車速が所定車速以下で、かつB/URAM22に記憶されている内容が許可信号である状態であるか否かが判別される。このS313の判別でNOのときは、S314において、第1制御ユニットU1から連続してA回(1<A)無応答であるか否かが判別される。このS314の判別でYESのときは、前述のS317へ移行してエンジン停止の制御が行われる。S314の判別でNOのときは、前述のS316の処理を経た後、図6のS307へ移行される。
【0040】
S313の判別でYESのときは、S315において、第1制御ユニットU1から連続してB回(A<B)無応答であるか否かが判別される。このS315の判別でYESのときはS317へ移行して、エンジン停止の制御が行われる。また、S315の判別でNOのときは、S316を経た後、図6のS307へ移行される。
【0041】
図8は、第2実施形態を示すもので、図7の変形例を示すものである。すなわち、S317においてエンジンの運転停止とした後に、変形例となるR301において、D回(1<D)連続して、不許可信号を受けたかまたは第1制御ユニットから応答がなかったかが判別される。このR301の判別でYESのときは、そのまま制御終了とされる(エンジンの停止続行)。また、R301の判別でNOのときは、S318以降の処理が行われる。
【0042】
ここで、前述したフローチャートについての補足説明を行う。まず、第1制御ユニットU1について、IGスイッチIGSへのキーの挿入により、第1コードの読込と、第1コードと第2コードとの照合と、照合結果の記憶とが行われ(S201、S209、S218、S219)、この記憶されている照合結果に応じてスタータカットリレー6のオン、オフが制御される(S208、S221、S222、S228、S229)。
【0043】
また、第2制御ユニットU2から要求信号を受けて、記憶されている照合結果に応じた運転可否信号を一旦第2制御ユニットU2に出力(S230)してから所定時間経過すると、あらたに、第1コードの読込と、第1コードと第2コードとの照合と、照合結果の記憶、更新とが行われて(S223、S225〜S227)、次に要求信号を受けたときは、このあらたに記憶、更新された照合結果に応じた運転可否信号が第2制御ユニットU2に出力されるようになっている。
【0044】
また、要求信号に応じて第1制御ユニットU1から応答がないとき、あるいは不許可信号を受けたときは、図7に示すように、IGオフとなるまで要求信号を出力し続ける(図6のS309あるいはS310から、図7のS316あるいはS316を経て、図6のS307への移行の繰り返し)。ただし、図8の第2実施形態では、一旦エンジン停止させた後は、IGオフを待つことなく、D回(Dは>1であるが、図7のA、B、Cよりも大きい値とするのが好ましい)。
【0045】
図7のS313、S320において、B/URAM22に許可信号が記憶されており(前回の運転可否信号が許可信号ということ)、かつ所定車速以下ということは、盗難の可能性が低いということである。また、S316のT1がS319のT2よりも小さい値に設定されているのは、S316を経るときの方が、S319を経るときよりも盗難の可能性が低いことを勘案して、この盗難の可能性の低いときは盗難の可能性の高いときときに比して、要求信号の出力周期を短くして、走行できる機会が極力増大するためである。
【0046】
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず例えば次のような場合をも含むものである。キーに対する第1コードの付設の手法およびその読込の手法は、既知のものを含めて適宜の手法を採択し得る。フロ−チャ−トに示す各ステップ(ステップ群)あるいはセンサやスイッチ等の各種部材は、その機能の上位表現に手段の名称を付して表現することができる。また、フロ−チャ−トに示す各ステップ(ステップ群)の機能は、制御ユニット(コントローラ)内に設定された機能部の機能として表現することもできる(機能部の存在)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。さらに、本発明は、車両の盗難防止方法として表現することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図。
【図2】瞬断時に記憶内容を保持させておく一例を示す回路図。
【図3】第1制御ユニット側での制御例を示すフローチャート。
【図4】第1制御ユニット側での制御例を示すフローチャート。
【図5】第1制御ユニット側での制御例を示すフローチャート。
【図6】第2制御ユニット側での制御例を示すフローチャート。
【図7】2制御ユニット側での制御例を示すフローチャート。
【図8】第2実施形態を示すもので、図7の変形例となる要部フローチャート。
【符号の説明】
U1:第1制御ユニット
U2:第2制御ユニット
IGS:イグニッションスイッチ
1:キースイッチ
2:主電源スイッチ
3:スタータスイッチ
4:バッテリ
5:スタータモータ
6:スタータカットリレー
7:トランスポンダ(キーへの第1コード付与)
8:アンテナ(第1コード読込)
12:第2コード記憶用ROM(第1制御ユニット)
13:照合結果記憶用RAM(第1制御ユニット)
22:照合結果記憶用RAM (第2制御ユニット)
24:エンジン回転数センサ
25:車速センサ
Claims (5)
- キーに対応した第1コードを読み込むコード読込手段と、
前記コード読込手段からの出力を受ける第1制御ユニットと、
エンジンの運転状態を制御すると共に、前記1制御ユニットに対して許可信号または不許可信号の運転可否信号を出力するように要求信号を出力する第2制御ユニットと、
を備え、
前記第1制御ユニットは、
第2コードを記憶したコード記憶手段と、
前記コード読込手段で読み込まれた前記第1コードと前記コード記憶手段に記憶されている第2コードとが一致しているか不一致であるかを照合する照合手段と、
前記照合手段による照合結果を記憶する照合結果記憶手段と、
前記2制御ユニットから前記要求信号を受けたときに、前記照合結果記憶手段が記憶している照合結果が一致しているときにはエンジンの運転を許容する許可信号を該第2制御ユニットに送信し、該照合結果が不一致のときにはエンジンの運転を停止させる不許可信号を該第2制御ユニットに出力する運転可否信号出力手段と、
前記2制御ユニットに運転可否信号を出力した後、前記コード読込手段で前記第1コードをあらたに読み込ませて、該あらたに読み込まれた第1コードをあらたに前記第2コードと照合させて、該あらたに照合された照合結果を前記照合結果記憶手段にあらたに記憶、更新させる更新手段と、
を有している、
ことを特徴とする車両の盗難防止装置。 - 請求項1において、
前記第2制御ユニットは、それ自身の起動時に前記要求信号を出力すると共に、前記第1制御ユニットから不許可信号を受けたときまたは該第1制御ユニットから応答がなかったときは、キーにより操作されてエンジン運転に必要な電源供給用となる主電源スイッチがOFFされるまで該要求信号を出力する、ことを特徴とする車両の盗難防止装置。 - 請求項1において、
前記第2制御ユニットは、前記第1制御ユニットから不許可信号を受けたときまたは該第1制御ユニットから応答がなかったときは、所定回数だけ該要求信号を出力する、ことを特徴とする車両の盗難防止装置。 - 請求項2または請求項3において、
前記第2制御ユニットは、
該第2制御ユニット自身の起動時にはエンジンの作動を許可するように設定され、
前記要求信号を出力しても前記第1制御ユニットから応答がなかったときは、一旦エンジンを停止させるように設定され、
前記第1制御ユニットから応答がなかったことによりエンジンを停止させるタイミングを、前回に許可信号を受けているときは前回に不許可信号を受けているときに比して遅くするように設定されている、
ことを特徴とする車両の盗難防止装置。 - 請求項4において、
前記第2制御ユニットからの前記要求信号の出力間隔が、エンジンの作動を許可するように設定されているときの方が、一旦エンジンの運転を停止させるように設定された後よりも短くなるように設定されている、ことを特徴とする車両の盗難防止装置。
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