JP2008070284A - 半導体センサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体センサにおいて、カバー板を支持部に取り付けるための陽極接合時に静電気力によって錘部とカバー板が貼り付くのを防止し、貼り付いても容易に剥がすことができるようにする。
【解決手段】半導体センサ1は、錘部4と、錘部4の周囲に設けられた支持部6と、錘部4と支持部6の間で支持部6の一表面側に設けられた可撓部8と、可撓部8に設けられたピエゾ抵抗体10と、錘部4上及び可撓部8上に、錘部4及び可撓部8とは間隔をもって設けられたカバー板24と、錘部4のカバー板24が設けられている表面上に設けられた錘側突起部21と、カバー板24の錘部4に対向する内側面に錘側突起部21に対向して設けられたカバー側突起部24bを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体加速度センサや半導体角速度センサなどピエゾ抵抗体を用いた半導体センサ及びその製造方法に関するものである。
半導体センサは、例えば走行中の自動車に加わる進行方向又は横方向の加速度の測定やビデオカメラの手ぶれ測定などに用いられる。
半導体センサとして、シリコン単結晶ウェハの表面にIC(integrated circuit)製造技術と同様の方法でピエゾ抵抗体を形成し、これを歪ゲージとして用いるものがある(例えば特許文献1を参照。)。ピエゾ抵抗体を利用した半導体センサは、ピエゾ抵抗体が形成された領域のシリコンウェハの裏面にエッチングなどによって凹部を設けて薄肉な可撓部を設けて、可撓部が加速度で変形するようにし、その変形によって変化するピエゾ抵抗体の抵抗値を測定することで、加速度に対応する電気信号を得る。
半導体センサには、可撓部を撓みやすくするために錘部が設けられている。錘部の周囲には支持部が設けられており、可撓部の一端は錘部に固定されており他端は支持部に固定されている。支持部にはピエゾ抵抗体に電気的に接続された金属配線パターン及び電極パッドが形成されている。
また、強い衝撃によって可撓部が損傷するのを防止するために、錘部の移動距離を規制するためのカバー板が可撓部及び錘部とは間隔をもって配置されているものがある(例えば特許文献2、特許文献3及び特許文献4を参照。)。
特許文献2に記載されている半導体センサでは、支持部表面の複数箇所にカバー板を固定するための凹部を設け、その凹部において接着剤を用いて支持部にカバー板を固定して可撓部上及び錘部上にカバー板を配置している。
また、特許文献3及び4に記載されている半導体センサでは、カバー板を陽極接合により支持部表面に固定している。
図9は従来の半導体センサの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図、(C)は陽極接合時の状態を示す断面図である。
半導体センサ1aは、シリコン層2aと、シリコン層2a下に形成された絶縁層2bと、絶縁層2b下に形成されたシリコン層2cにより構成されるSOI(Silicon on Insulator)基板2により形成されている。
SOI基板2からなる枠状の支持部6のSOI基板2の一表面側に連続してシリコン層2aからなる可撓部8が形成されている。可撓部8のシリコン層2aにピエゾ抵抗体10が形成されている。
支持部6の中央側に、支持部6とは間隔をもって錘部4が配置されている。錘部4の一表面側はシリコン層2aによって可撓部8と連続して形成されており、錘部4は可撓部8によって支持されている。
SOI基板2の一表面に絶縁膜12が形成されている。図9(A)では便宜上、ピエゾ抵抗体10を図示している。絶縁膜12上には、複数の金属配線パターン20及び複数の電極パッド16が形成されており、絶縁膜12に形成されているスルーホール12aを介してピエゾ抵抗体10と電気的に接続されている。
金属配線パターン20の形成領域を含んで絶縁膜12上に保護膜21((A)での図示は省略)が形成されている。電極パッド16上の保護膜21には開口部が形成されており、電極パッド16の表面は露出している。
支持部6の裏面にガラス基板3が陽極接合により接合されている。錘部4の端面とガラス基板3は間隔をもっている。
支持部6表面の周囲部にはカバー板固定領域18が設けられており、ガラス基板からなるカバー板24がカバー板固定領域18に陽極接合により固定されている。カバー板24は下面中央部に凹部24aが形成されており、凹部24a表面は錘部4及び可撓部8とは間隔をもっている。
特許第2670048号公報 特開2004−233080号公報 特開2004−257832号公報 特開2004−233072号公報 特開2003−037179号公報
図9を用いて説明した従来の半導体センサでは、カバー板24が支持部6に設けられたカバー板固定領域18に陽極接合により接合されている。陽極接合は接着剤や溶着ガラスによる接合に比べて工程が簡素であり、安定した接合強度を得ることができる。
しかし、陽極接合によりカバー板24を支持部6に固定する際、接合時に印加する直流電流によって静電気力が生じ、錘部4がカバー板24に吸い寄せられて凹部24aの底部に貼り付いてしまうという問題があった(図9(C)参照)。例えば、ビーズブラスト加工処理を用いてカバー板24の凹部24aの底面に租面加工を施しても、錘部4が貼り付くのを防止することができない。また、ビーズブラスト加工では加工深さ以上の厚みのマスクが必要であり、ドライフィルムレジストを使用する必要がある。したがって、液体レジストを用いてマスクを形成する方法に比べると製造コストが高くなるという問題もあった。
陽極接合によって錘部がカバー板に貼り付いた場合、接合時とは逆バイアスの電界を加えたり、静電気の除電処理を行なったりしてもカバー板から錘部を容易には外すことができない。超音波洗浄やファインジェット処理による振動エネルギによって錘部をカバー板から外すことは可能であるが、この方法では可撓部が折れてしまう可能性が大きく、歩留まりが低下してしまうという問題があった。
錘部とカバー板の間隔を大きくとって錘部がカバー板に貼り付くのを防止することも考えられるが、この場合には、接合時に静電気力によって錘部がカバー板に引き寄せられ、可撓部が折れてしまうという問題が生じる。
そこで本発明は、半導体センサ及びその製造方法において、カバー板を支持部に取り付けるための陽極接合時に静電気力によって錘部とカバー板が貼り付くのを防止し、貼り付いても容易に剥がすことができる半導体センサ及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明にかかる半導体センサは、錘部と、上記錘部の周囲に設けられ、少なくともシリコン層をもつ支持部と、上記錘部と上記支持部の間で上記支持部の一表面側に設けられ、上記錘部を支持するための可撓部と、上記可撓部に設けられたピエゾ抵抗体と、少なくとも上記支持部の上記一表面上に形成され、上記ピエゾ抵抗体と電気的に接続された金属配線パターン及び電極パッドと、上記錘部及び上記可撓部の上方に、上記錘部及び上記可撓部とは間隔をもって上記支持部の上記一表面側に配置され、上記支持部の上記一表面に設けられたカバー板固定領域に固定されたカバー板を備えた半導体センサであって、一表面側の上記錘部の表面上に設けられた1つ又は複数の錘側突起部と、上記カバー板の上記錘部に対向する内側面に上記錘側突起部に対向して設けられた1つ又は複数のカバー側突起部を備えているものである。
上記カバー側突起部の上記カバー板の上記内側面からの高さは上記カバー板固定領域に対応するカバー板部分の上記内側面からの高さに比べて低く形成されている例を挙げることができる。
また、上記錘側突起部は、上方から見て上記錘部の重心の真上近傍の前記一表面に配置されている例を挙げることができる。
また、上記錘側突起部及び上記カバー側突起部を1組だけ備えているようにしてもよい。
また、複数組の前記錘側突起部及び前記カバー側突起部を備えているようにしてもよい。
また、上記カバー板はレーザ光を透過する程度に透明であり、上記錘側突起部は金属材料を含んでいる例を挙げることができる。
さらに、上記錘側突起部の金属材料は上記金属配線パターンと同じ金属材料であり、上記錘側突起部は上記金属配線パターンと同時に形成されたものであるようにしてもよい。
また、上記カバー板はレーザ光を透過する程度に透明であり、上記錘側突起部はシリコン膜を含んでいる例を挙げることができる。
本発明にかかる半導体センサの製造方法は、本発明の半導体センサの製造方法であって、カバー板はレーザ光を透過する程度に透明であり、錘側突起部は金属材料又はシリコン膜を含んでいる本発明の半導体センサの製造工程において、上記カバー板を支持部に陽極接合により固定した後、上記カバー板を介して上記カバー側突起部及び上記錘側突起部にレーザ光を照射する工程を含む。
本発明の半導体センサでは、錘部の表面上に設けられた1つ又は複数の錘側突起部と、カバー板の錘部に対向する内側面に錘側突起部に対向して設けられた1つ又は複数のカバー側突起部を備えているようにしたので、陽極接合時の静電気力によって錘部がカバー板に吸い寄せられたときに両突起部が接触する。ここで、錘側突起部上に絶縁膜が形成されている場合は錘側突起部上の絶縁膜とカバー側突起部が接触する。したがって、両突起部がない場合に比べて錘部及びカバー板が接触する面積を小さくすることができ、静電気力によって錘部とカバー板が貼り付くのを防止し、貼り付いても軽い振動や衝撃を与える等により容易に剥がすことができる。
本発明の半導体センサにおいて、カバー側突起部のカバー板の内側面からの高さはカバー板固定領域に対応するカバー板部分の内側面からの高さに比べて低く形成されているようにすれば、カバー板が支持部に固定されている状態でカバー側突起部と錘側突起部の間に所定の間隔を形成することができる。
また、錘側突起部は、上方から見て錘部の重心の真上近傍の上記一表面に配置されているようにすれば、上方から見て錘部の重心の真上の上記一表面は陽極接合時に最もカバー板側に吸い寄せられやすい部分なので、錘部とカバー板が貼り付くのを確実に防止することができる。
また、錘側突起部及びカバー側突起部を1組だけ備えているようにすれば、錘側突起部及びカバー側突起部が複数組設けられている場合に比べて、陽極接合時に錘側突起部とカバー側突起部が接触する面積を小さくすることができ、錘部とカバー板が貼り付くのを防止し、貼り付いても容易に剥がすことができる。
また、複数組の錘側突起部及びカバー側突起部を備えているようにすれば、陽極接合時に錘部とカバー板が貼り付くのを複数の箇所で防止することができる。
また、カバー板はレーザ光を透過する程度に透明であり、錘側突起部は金属材料を含んでいるようにすれば、陽極接合時に錘側突起部とカバー側突起部が貼り付いてしまった場合であっても、カバー板を介してカバー側突起部及び錘側突起部にレーザ光を照射して錘側突起部を破壊することにより、カバー側突起部と錘側突起部を剥がすことができる。
さらに、錘側突起部の金属材料は金属配線パターンと同じ金属材料であり、錘側突起部は金属配線パターンと同時に形成されたものであるようにすれば、製造工程を増加させることなく、錘側突起部を形成することができる。
また、カバー板はレーザ光を透過する程度に透明であり、錘側突起部はシリコン膜を含んでいるようにすれば、陽極接合時に錘側突起部とカバー側突起部が貼り付いてしまった場合であっても、カバー板を介してカバー側突起部及び錘側突起部にレーザ光を照射して錘側突起部を破壊することにより、カバー側突起部と錘側突起部を剥がすことができる。
本発明の半導体センサの製造方法では、カバー板はレーザ光を透過する程度に透明であり、錘側突起部は金属材料又はシリコン膜を含んでいる本発明の半導体センサの製造工程において、カバー板を支持部に陽極接合により固定した後、カバー板を介してカバー側突起部及び錘側突起部にレーザ光を照射する工程を含むようにしたので、陽極接合時に錘側突起部とカバー側突起部が貼り付いてしまった場合であっても、カバー板を介してカバー側突起部及び錘側突起部にレーザ光を照射して錘側突起部を破壊することにより、カバー側突起部と錘側突起部を剥がすことができる。
図1は半導体センサの一実施例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB−B’位置での断面図である。図2は図1の半導体センサで配線として用いる不純物拡散層28の近傍を拡大して示す断面図である。図1及び図2を参照してこの実施例を説明する。
半導体センサ1は、例えば平面サイズが2.0×2.5mm(ミリメートル)、厚みが400μm(マイクロメートル)のSOI基板2により構成されている。SOI基板2は上面側に位置するシリコン層2aと、シリコン層2a下に形成された絶縁層2bと、絶縁層2b下に形成されたシリコン層2cから構成されている。シリコン層2aは例えばリンなどのN型不純物イオンが導入されてN型になっている。
上方から見てSOI基板2の中央部に、加速度が加わると変位する錘部4が形成されている。錘部4はシリコン層2a、絶縁層2b及びシリコン層2cによって形成されている。
錘部4の周囲に錘部4とは間隔をもって設けられ、錘部4を支持するための枠状の支持部6が形成されている。支持部6はシリコン層2a、絶縁層2b及びシリコン層2cによって形成されている。
支持部6のシリコン層2bの下面にガラス基板からなる台座7が錘部4の下面とは間隔をもって陽極接合により接合されている。
SOI基板2の一表面側に、一端が錘部4に接続され他端が支持部6に接続された可撓部8が形成されている。可撓部8はシリコン層2aによって形成されている。
可撓部8において、可撓部8の歪に応じて抵抗値が変化するピエゾ抵抗体10がシリコン層2aに形成されている。ピエゾ抵抗体10は例えばP型不純物イオンであるボロンが導入されて形成されたP型拡散層によって形成されている。
錘部4、支持部6及び可撓部8はシリコン層2aによって連結されている。これにより、錘部4は可撓部8を介して支持部6に支持されている。錘部4が支持部6に対して変位すると、可撓部8は変形し、ピエゾ抵抗体10の抵抗値が変化する。
シリコン層2a表面に、例えば膜厚が0.8μmのNSG(non-doped silicon glass)膜又はBPSG(boron phosphorus silicon glass)膜からなる絶縁膜12が形成されている。絶縁膜12上に、例えば膜厚が1.0μmのアルミニウムからなる複数の金属配線パターン14及び複数の電極パッド16が形成されている。電極パッド16は支持部6の一端の周縁部近傍に並んで配置されている。金属配線パターン14は、例えば線幅が1.4μm、ピッチが1.5μmであり、電極パッド16の平面サイズは、例えば70×70μm〜100×100μmである。
ここでは平面形状が正方形の電極パッド16が示されているが、電極パッド16は電気特性を測定するために図1に示されているものよりも大きくてもよいし、正方形以外の形状、例えば長方形であってもよい。また、電極パッド16の配置は支持部6の一端の周縁部近傍に並んで配置されているものに限定されるものではない。例えば支持部6の複数の辺の近傍に配置されているようにするなど、電極パッド16の配置は任意である。
絶縁膜12にはピエゾ抵抗体10の両端部に対応してスルーホール12aが形成されている。金属配線パターン14はスルーホール12aを介してピエゾ抵抗体10に電気的に接続されている。図示は省略するが、ピエゾ抵抗体10のスルーホール12aに対応する部分にP型不純物イオンであるボロンが高濃度に導入されて金属配線パターン14とのコンタクト抵抗が下げられている。
支持部6に、錘部4及び可撓部8の形成領域を囲んでカバー板固定領域18が設けられている。
絶縁膜12上で金属配線パターン14及び電極パッド16とは異なる領域にダミーパターン20,20a,20bが形成されている。ダミーパターン20,20a,20bは金属配線パターン14及び電極パッド16と同時に形成されたものである。
ダミーパターン20aは錘部4及び可撓部8を囲んでカバー板固定領域18に配置されている。
ダミーパターン20bは可撓部8に形成され、金属配線パターン14とほぼ同じ線幅をもっている。ダミーパターン20bの配置領域及び線幅は、可撓部8の強度を可撓部8の長手方向の中心線に対して同程度にして、静止状態で可撓部8の短手方向にねじれに起因する変形が生じないように設定される。ここで静止状態とは、半導体センサの上面が水平に配置された状態で半導体センサが静止している状態をいう。また、多軸感度の対称性とは、1方向に対する検出感度と、その方向とは180度反対の方向に対する検出感度の対称性のことをいい、例えば、水平に配置された半導体センサを、X軸方向を中心に右に90度だけ回転させた状態でのY軸方向の検出感度と、左に90度だけ回転させた状態でのY軸方向の検出感度の対称性をいう。
ダミーパターン20a下のシリコン層2aの所定の領域に、金属配線パターン14の電位をダミーパターン20aで囲まれた領域の外に導くための配線として用いられる不純物拡散層28が形成されている(図1(A)及び図2を参照。)。
ダミーパターン20aで囲まれた領域側の不純物拡散層28の端部上の絶縁膜12にスルーホール12cが形成されている。金属配線パターン14はスルーホール12bを介して不純物拡散層28の一端と電気的に接続されている。
ダミーパターン20aで囲まれた領域の外側の不純物拡散層28の端部上の絶縁膜12にスルーホール12cが形成されている。ダミーパターン20aで囲まれた領域の外に金属配線パターン14aはスルーホール12cを介して不純物拡散層28の他端と電気的に接続されている。金属配線パターン14aの他端は電極パッド16に接続されている。
金属配線パターン14の電位はスルーホール12b、不純物拡散層28及びスルーホール12cを介して金属配線パターン14aに導かれている。
ダミーパターン20,20aは、不純物拡散層28の形成領域とは異なる領域でスルーホール12aを介してシリコン層2aと電気的に接続されて、シリコン層2aと同じ電位にされている。ダミーパターン20b下にはスルーホールは形成されていない。
錘部4上の絶縁膜12上に金属材料からなる錘側突起部21が設けられている。錘側突起部21は金属配線パターン14、電極パッド16及びダミーパターン20と同じ材料で同時に形成されたものであり、その厚みは例えば1.0μmである。錘側突起部21下の絶縁膜12にはスルーホールは形成されておらず、錘側突起部21は電気的に独立している。この実施例では、上面から見て錘部4の中央部(錘部4の重心の真上)に1つと、錘部4の4角部の近傍にそれぞれ3つずつ、計13個の錘側突起部21が配置されている。
錘側突起部21の平面形状は例えば1辺が6〜8μmの正方形である。本発明の半導体センサにおいて、1つの錘側突起部の形成領域は、後述するレーザ照射時におけるレーザ光のスポットサイズが4〜5μmである場合、レーザスポットサイズよりも大きく、かつ1回のレーザ光照射で溶断できるように、4〜12μm×4〜12μmの寸法であることが好ましく、さらに好ましくは6〜8μm×6〜8μmの寸法であることが好ましい。また、本発明の半導体センサにおいて、錘側突起部の平面形状は、例えば正方形以外の矩形、H字型、十字型など、他の形状であってもよい。
絶縁膜12上に金属配線パターン14、ダミーパターン20及び錘側突起部21を覆って最終保護膜としての絶縁膜22((A)での図示は省略)が形成されている。絶縁膜22は電極パッド16上に開口部をもっており、電極パッド16表面は露出した状態になっている。金属配線パターン14上、ダミーパターン20上及び錘側突起部21上の絶縁膜22は錘側突起部21の形成領域以外の錘部4上の絶縁膜22に比べて突出している。
錘部4及び可撓部8の上方に、錘部4及び可撓部8とは間隔をもってカバー板24が配置されている。カバー板24は、例えば厚みが300μm程度のパイレックスガラス7740(コーニング社(米国)の製品、パイレックスは登録商標)又はボロフロート33(ショット社(独国)の製品、ボロフロートはショット社の登録商標)によって形成されている。
カバーガラス24は、錘部4及び可撓部8に対向する面(内側面)が錘部4及び可撓部8と所定の間隔をもつように、内側面に凹部24aを備えている。凹部24aの深さは例えば15μmであり、可撓部8の長さに応じて調整される。
カバー板24の周縁部(凹部24aが形成されていない部分)は陽極接合によってカバー板固定領域18に接合されている。
凹部24aの表面に、錘側突起部21に対向する位置にカバー側突起部24bが形成されている。カバー側突起部24bは各錘側突起部21に対応して設けられており、この実施例では13個のカバー側突起部24bが設けられている。例えば、カバー側突起部24bは略四角錐からなり、カバー側突起部24bの底面の寸法は7μm×7μm、高さは15μmである。カバー板24の周縁部(カバー板固定領域18に接合されている部分)の高さは凹部24aの深さ(15μm)と同じであるので、凹部24aの内側面に対してカバー側突起部24bはカバー板24の周縁部よりも低く形成されている。
また、カバー板24は、シリコンと線膨張係数が近い材料、例えばパイレックスガラス(パイレックスは登録商標)又はボロフロート33(ボロフロートはショット社の登録商標)によって形成されていることが好ましい。これにより、陽極接合後の残留応力による可撓部8の変形を防止してピエゾ抵抗体10のオフセット電圧を小さくすることができる。さらに、周辺温度が変動しても支持部6に歪みが生じにくいので、周辺温度変化に起因する特性の変動が少ない高性能な半導体センサを形成することができる。
半導体センサ1はSOI基板2がエッチング加工されて形成されたものである。製造工程を簡単に説明する。
シリコン層2aにピエゾ抵抗体10が形成され、シリコン層2a上に絶縁膜12、スルーホール12a、金属配線パターン14、電極パッド16、ダミーパターン20,20a,20b及び絶縁膜22が形成されたSOI基板2のシリコン層2c、絶縁層2b、シリコン層2a及び絶縁膜22にシリコン層2c側からエッチング処理が施されて錘部4、支持部6及び可撓部8が形成される。そのエッチング処理は例えば2段階に分けて行なわれる。
まず、SOI基板2の裏面(シリコン層2c側の面)に、錘部4と支持部6との間の領域及び可撓部8に対応する領域に開口部をもつレジストパターンを形成し、そのレジストパターンをマスクにしてシリコン層2cに対してエッチング処理を行なう。その際、絶縁層2bはエッチングストッパー層として機能し、絶縁層2bが形成されている深さまでシリコン層2cがエッチングされる。レジストパターンを除去した後、露出している領域の絶縁層2bが除去される。そのため、図1では、可撓部8のシリコン層2a下には絶縁層2bが存在していない。
その後、錘部4を支持部6から分離するために、写真製版技術及びエッチング技術により、可撓部8の形成予定領域を除く所定領域のシリコン層2a及び絶縁膜22が裏面側からエッチング除去される。これにより、錘部4、支持部6及び可撓部8が形成される。
上記エッチング処理が完了した後、支持部6のカバー板固定領域18に陽極接合によりカバー板24を接合する。
図3は陽極接合時の状態を示す図であり、(A)は図1(A)のA−A’位置での断面図、(B)は(A)の錘部の中央部上の錘側突起部及びカバー側突起部の近傍を拡大して示す断面図である。
陽極接合処理では、N型シリコン層2aにプラス電位を、カバー板24にマイナス電位を印加して直流の電界をかける。ダミーパターン20,20aはシリコン層2aと同じ電位なので、ダミーパターン20,20aとカバー板24が接する部分が接合される。このとき、図3に示すように、静電気力によって錘部4及び可撓部8がカバー板24側に吸い寄せられる。
錘部4及び可撓部8がカバー板24側に吸い寄せられると、図3(B)に示すように、錘側突起部21上の絶縁膜22とカバー側突起部24bが接触する。図3には図示していない錘部4の周縁部でも錘側突起部21上の絶縁膜22とカバー側突起部24bが接触する。
これにより、両突起部21,24bがない場合に比べて錘部4及びカバー板24が接触する面積を小さくすることができ、錘部4とカバー板24が貼り付くのを防止することができる。また、錘側突起部21上の絶縁膜22とカバー側突起部24bが貼り付いても軽い振動や衝撃を与える等により容易に剥がすことができる。
また、この実施例では、錘側突起部21は金属配線パターン14及びダミーパターン20と同じ金属材料で同時に形成されているので、錘側突起部21を形成するための専用の工程を必要とせず、コストの低減化を図ることができる。
さらに、錘側突起部21は金属配線パターン14やダミーパターン20及びシリコン層2aとは電気的に独立しているので、陽極接合時に錘側突起部21がカバー板24に接触しても、シリコン層2aから錘側突起部21を通ってカバー板24に電流が流れることがなく、錘側突起部21がカバー板24に貼り付くのを防止することができる。
ところで、錘側突起部21及びカバー側突起部24bにより錘部4及びカバー板24が接触する面積を小さくしても錘側突起部21上の絶縁膜22とカバー側突起部24bが貼り付き、軽い振動や衝撃を与えても剥がれないこともある。
そこで、本発明の半導体センサの製造方法においては、錘側突起部及びカバー側突起部にレーザ光を照射して張り付いている錘側突起部及びカバー側突起部を剥がす工程を含む。
図4は製造方法の一実施例を説明するための工程断面図である。図4は図3(B)の位置に対応している。また、図4のかっこ数字は以下に説明する工程に対応している。
(1)支持部6のカバー板固定領域18にカバー板24を接合するための陽極接合処理で、錘部4及び可撓部8がカバー板24側に吸い寄せられて、錘側突起部21上の絶縁膜22とカバー側突起部24bが接触する。そして電圧印加を停止した後も、錘側突起部21上の絶縁膜22とカバー側突起部24bが貼り付いていることがある。
(2)カバー板24を介してカバー側突起部24b、絶縁膜22及び錘側突起部21にレーザ光26を照射する。これにより錘側突起部21及び錘側突起部21上の絶縁膜22が破壊される。ここではレーザ光26として1300kHz付近、スポット系が4〜5μmのものを用いた。
(3)レーザ光26の照射を停止する。錘側突起部21及び錘側突起部21上の絶縁膜22が破壊されると、錘部4がカバー板24とは反対側に移動し、上記静止状態の位置に静止する。
このように、陽極接合時に錘側突起部21上の絶縁膜22とカバー側突起部24bが貼り付いてしまった場合であっても、カバー板24を介してカバー側突起部24b、絶縁膜22及び錘側突起部21にレーザ光26にレーザ光26を照射して錘側突起部21及び錘側突起部21上の絶縁膜22を破壊することにより、カバー側突起部24bと錘側突起部21を剥がすことができる。
図5はカバー板の製造方法の一例を説明するための工程断面図である。図4のかっこ数字は以下に説明する工程に対応している。
(1)カバー板24の一表面上に感光性液体レジストを塗布し、その感光性液体レジストに露光処理、現像処理、洗浄処理を施して、レジストパターン28a,28bを形成する。レジストパターン28aはカバー板24の周縁部に対応して配置され、カバー板24の凹部24a(図1を参照)に対応して開口部をもつ。レジストパターン28bはカバー板24の凹部24a内に形成されるカバー側突起部24b(図1を参照)に対応して配置されている。また、レジストパターン28bはカバー板24に対するエッチング処理中に除去され、所望のカバー側突起部24bが得られるように平面面積及び厚みが調整されている。
(2)異方性エッチング技術により、レジストパターン28a,28bをマスクにしてカバー板24をエッチングする。エッチングが進行すると、カバー板24に凹部24a及びカバー側突起部24bが形成される。また、レジストパターン28a,28bも上面側からカバー板24よりも小さいエッチングレートでエッチングされる。レジストパターン28bはレジストパターン28aに比べて平面面積が小さく、エッチング処理中に除去されるように平面面積が調整されているので、レジストパターン28aよりも膜厚が薄くなる速度が速い。
(3)さらにエッチングが進行すると、凹部24aがより深く形成される。そしてレジストパターン28bが除去される。カバー側突起部24bは底面が略正方形の四角錐に形成される。
(4)さらにエッチングが進行すると、凹部24aがより深く形成される。カバー側突起部24bの上部もエッチングされて先端の位置がカバー板24の周縁部よりも低くなる。所定時間だけエッチング処理を行なった後、
(5)所定時間だけエッチング処理を行なった後、レジストパターン28aを除去する。
これにより、カバー側突起部24bの高さがカバー板24の周縁部に比べて低いカバー板24を形成することができる。
また、ビーズブラスト処理により凹部を形成した場合にはカバー板を介して半導体センサ内部を目視することは困難であるが、エッチング処理によって形成したカバー板24は半導体センサ内部を目視することができる。
ここでは異方性エッチング技術により凹部24a及びカバー側突起部24bを形成する方法を説明したが、等方性エッチングにより凹部及びカバー側突起部を形成してもよい。
また、本発明の半導体センサにおいて、カバー板はエッチング技術によって形成されたものに限定されるものではない。
また、カバー側突起部24bに対応するレジストパターン28bがエッチング処理中に除去されることによりカバー側突起部24bの先端の位置がカバー板24の周縁部よりも低くなるように形成しているが、他の方法により、カバー側突起部24bの先端の位置をカバー板24の周縁部よりも低くなるようにしてもよい。
例えば、周縁部を覆い凹部24及びカバー側突起部24bの形成予定領域に開口部をもつレジストパターンを形成し、ある程度の深さに凹部24を形成した後、レジストパターンを一旦除去し、カバー側突起部24bの形成予定領域及び周縁部を覆い、凹部24に開口部をもつレジストパターンを形成しなおしてエッチング処理を行なうようにしてもよい。
また、カバー側突起部24bの形成予定領域及び周縁部を覆い、凹部24に開口部をもつレジストパターンを形成し、ある程度の深さに凹部24を形成し、カバー側突起部24bを形成した後、レジストパターンを一旦除去し、周縁部を覆い凹部24及びカバー側突起部24bの形成予定領域に開口部をもつレジストパターンを形成しなおしてエッチング処理を行なうようにしてもよい。
図6は半導体センサの他の実施例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB−B’位置での断面図である。図6において図1と同じ部分には同じ符号を付す。
この実施例が図1を参照して説明した実施例と異なる点は、錘側突起部21は上方から見て錘部4の重心の真上近傍に1つだけ配置されており、カバー側突起部24bは錘側突起部21に対向して1つだけ配置されている点である。
この実施例によれば、上方から見て錘部4の重心の真上の部分は陽極接合時に最もカバー板24側に吸い寄せられやすい部分なので、錘部4とカバー板24が貼り付くのを確実に防止することができる。
さらに、錘側突起部21及びカバー側突起部24bを1組だけ備えているので、錘側突起部21及びカバー側突起部24bが複数組設けられている場合に比べて、陽極接合時に錘側突起部21とカバー側突起部24bが接触する面積を小さくすることができ、錘部4とカバー板21が貼り付くのを防止し、貼り付いても容易に剥がすことができる。
ただし、錘側突起部21及びカバー側突起部24bの配置は、図1に示した実施例及び図6に示した実施例に限定されるものではなく、例えば上方から見て錘部4の重心の真上の部分に複数の錘側突起部及びカバー側突起部の組を配置するなど、錘側突起部及びカバー側突起部の組の数及び配置は任意である。
上記実施例では、錘側突起部21は金属配線パターン20と同時に形成されたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、突起部は金属配線パターンとは別工程で形成された金属材料、例えば一般に配線パターンに用いられる金属材料や、抵抗素子に用いられる金属材料からなるものであってもよいし、シリコン膜で形成されたものであってもよい。
図7は半導体センサのさらに他の実施例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB−B’位置での断面図である。図6において図1と同じ部分には同じ符号を付す。
この実施例が図1を参照して説明した実施例と異なる点は、金属材料からなる錘側突起部21に代えて、ポリシリコン膜からなる錘側突起部30が形成されている点である。錘側突起部30の厚みは例えば1.0μmである。また、錘側突起部30の平面形状は例えば1辺が6〜8μmの正方形である。錘側突起部30は、シリコン層2a上に絶縁膜(図示は省略)を介して形成され、絶縁膜12で覆われている。
この実施例でも、図1に示した実施例と同様に、錘部4とカバー板24が貼り付くのを確実に防止し、貼り付いても容易に剥がすことができる。
図7に示した実施例では錘側突起部30の材料としてポリシリコンを用いているが、錘側突起部の材料アモルファスシリコンであってもよい。
また、図3に示した実施例と同様に、錘側突起部30及びカバー側突起部24bを1組だけ備えていてもよい。
また、図4を参照して説明した製造方法の実施例と同様にレーザ光照射により、ポリシリコン膜からなる錘側突起部30を破壊する場合は、照射に用いるレーザ光として例えば1042kHz付近、スポット系が4〜5μmのものを用いることができる。
図8は半導体センサのさらに他の実施例を示す断面図である。図8において図1と同じ部分には同じ符号を付す。半導体センサの部分は図1と同じなので説明は省略する。
この実施例では、半導体センサ1とは異なる位置の支持部6のシリコン層2a上に、MOSトランジスタと抵抗素子34とヒューズ素子36を備えている。
MOSトランジスタは、N型シリコン層2aに形成されたN型ウエル(図示は省略)に互いに間隔をもって形成されたP型ソース拡散層32s及びP型ドレイン拡散層32dと、拡散層32s、拡散層32d間のシリコン層2a上にゲート絶縁膜(図示は省略)を介して形成されたポリシリコン膜からなるゲート電極32gを備えたPチャネル型のものである。図示は省略するが、ゲート電極32g上及び拡散層32s,32d上の絶縁膜12にスルーホールが形成されて、ゲート電極32g及び拡散層32s,32dは信号配線パターン14と電気的に接続されている。また、他の領域ではN型シリコン層2aにP型ウエルが形成され、P型ウエルにNチャネル型MOSトランジスタが形成されている。
抵抗素子34はシリコン層2a上に素子分離絶縁膜(図示は省略)を介して形成されたポリシリコン膜によって形成されている。図示は省略するが、抵抗素子34の両端部上の絶縁膜12にスルーホールが形成されて、抵抗素子34の両端部は信号配線パターン14と電気的に接続されている。また、他の領域に複数の抵抗素子34が形成されている。
ヒューズ素子36もシリコン層2a上に素子分離絶縁膜(図示は省略)を介して形成されたポリシリコン膜によって形成されている。ヒューズ素子36上の絶縁膜12,22に開口部か形成されてトリミング開口部38が形成されている。図示は省略するが、ヒューズ素子36の両端部上の絶縁膜12にスルーホールが形成されて、抵抗素子34の両端部は信号配線パターン14と電気的に接続されている。また、他の領域に複数のヒューズ素子36及びトリミング開口部38が形成されている。
MOSトランジスタ、抵抗素子34及びヒューズ素子36はIC部を構成する。例えば、MOSトランジスタにより信号処理回路が形成されている。抵抗素子34及びヒューズ素子36により抵抗値の調整が可能な抵抗回路(例えば特許文献5を参照。)が形成されている。
図8を参照して製造方法の他の実施例を説明する。
(1)半導体センサ1の形成領域について半導体センサ1の良否テストをウェハ状態で行なう。半導体センサ1の良否テストはピエゾ抵抗素子10につながるパッド電極16にプローブ針を接触させ、ピエゾ抵抗素子10に電圧を印加することにより行なう。テスト項目としては、例えばピエゾ抵抗素子10の拡散抵抗値測定とピエゾ抵抗素子10のホイートストンブリッジのオフセット電圧測定を挙げることができる。測定時に振動を与えることにより錘部4及び可撓部8を振動させ、オフセット電圧の変動で良否判定を行なう。
(2)半導体センサ1の良否テストにおいて、ピエゾ抵抗素子10のホイートストンブリッジのオフセット電圧測定で管理規格外となった半導体センサ1ではカバー板24と錘部4の貼り付きが起こっている可能性が高い。そこで、レーザトリミング装置を用い、図4を参照して説明したようにカバー側突起部24b及び錘側突起部21にレーザ光を照射して錘側突起部21を破壊し、カバー板24と錘部4の貼り付きを剥離する。これにより、半導体センサ1の歩留まりを向上させることができる。
(3)半導体センサ1とIC部の組からなる半導体センサ装置の特性試験を行なう。半導体センサ装置の特性試験はパッド電極16にプローブ針を接触させて電気特性を測定し、半導体センサ装置ごとに特性を記憶させる。これにより、半導体センサ装置ごとに、IC部においてトリミング開口部38を介して切断するヒューズ素子36を決定し、半導体センサ装置ごとにデータを保存する。
(4)上記工程(3)での半導体センサ装置の特性試験結果に基づいて、半導体センサ装置ごとに
トリミング開口部38を介して所定のヒューズ素子36にレーザ光の照射を行なってトリミング処理を行なう。半導体センサ装置の出力特性の調整を行なうことにより、半導体センサ装置の出力の信頼性を向上させることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、材料、寸法、形状、配置などは一例であり、本発明は特許請求の範囲に記載されている範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例はSOI基板からなる半導体センサであるが、半導体センサはバルクシリコン基板等、他の基板材料からなるものであってもよい。また、可撓部8に絶縁層2bが残存していてもよい。
また、錘部4、支持部6及び可撓部8の上に絶縁膜22が形成されているが、絶縁膜22は形成されていなくてもよい。
また、多層メタル配線構造の半導体センサにも本発明を適用することができる。
また、上記の実施例では、半導体センサ1として、可撓部8が半導体センサ1の表面に露出しているピエゾ抵抗型半導体センサを備えたものを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の半導体センサは、ダイアフラムやカンチレバーなどの可撓部が半導体センサの表面に露出していないものであってもよいし、圧電素子を利用したものや2枚の電極板間の静電容量を利用したものであってもよい。
また、半導体センサは3軸半導体加速度センサに限らず、半導体圧力センサや半導体各速度センサであってもよい。
半導体センサの一実施例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB−B’位置での断面図である。 同実施例で配線として用いる不純物拡散層28の近傍を拡大して示す断面図である。 同実施例の陽極接合時の状態を示す図であり、(A)は図1(A)のA−A’位置での断面図、(B)は(A)の錘部の中央部上の錘側突起部及びカバー側突起部の近傍を拡大して示す断面図である。 製造方法の一実施例を説明するための工程断面図である。 カバー板の製造方法の一例を説明するための工程断面図である。 半導体センサの他の実施例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB−B’位置での断面図である。 半導体センサのさらに他の実施例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図、(C)は(A)のB−B’位置での断面図である。 半導体センサのさらに他の実施例を示す断面図である。 従来の半導体センサの一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A’位置での断面図、(C)は陽極接合時の状態を示す断面図である。
符号の説明
2 SOI基板
2a,2c シリコン層
2b 絶縁層
4 錘部
6 支持部
7 台座
8 可撓部
10 ピエゾ抵抗体
14 金属配線パターン
16 電極パッド
18 カバー板固定領域
21 錘側突起部
24 カバー板
24a カバー板の凹部(内側面)
24b カバー側突起部

Claims (9)

  1. 錘部と、前記錘部の周囲に設けられ、少なくともシリコン層をもつ支持部と、前記錘部と前記支持部の間で前記支持部の一表面側に設けられ、前記錘部を支持するための可撓部と、前記可撓部に設けられたピエゾ抵抗体と、少なくとも前記支持部の前記一表面上に形成され、前記ピエゾ抵抗体と電気的に接続された金属配線パターン及び電極パッドと、前記錘部及び前記可撓部の上方に、前記錘部及び前記可撓部とは間隔をもって前記支持部の前記一表面側に配置され、前記支持部の前記一表面に設けられたカバー板固定領域に固定されたカバー板を備えた半導体センサにおいて、
    前記一表面側の前記錘部の表面上に設けられた1つ又は複数の錘側突起部と、
    前記カバー板の前記錘部に対向する内側面に前記錘側突起部に対向して設けられた1つ又は複数のカバー側突起部を備えていることを特徴とする半導体センサ。
  2. 前記カバー側突起部の前記カバー板の前記内側面からの高さは、前記カバー板固定領域に対応するカバー板部分の前記内側面からの高さに比べて低く形成されている請求項1に記載の半導体センサ。
  3. 前記錘側突起部は前記錘部の重心の真上近傍の前記一表面に配置されている請求項1又は2に記載の半導体センサ。
  4. 前記錘側突起部及び前記カバー側突起部を1組だけ備えている請求項1、2又は3に記載の半導体センサ。
  5. 複数組の前記錘側突起部及び前記カバー側突起部を備えている請求項1、2又は3に記載の半導体センサ。
  6. 前記カバー板はレーザ光を透過する程度に透明であり、前記錘側突起部は金属材料を含んでいる請求項1から5のいずれかに記載の半導体センサ。
  7. 前記錘側突起部の金属材料は前記金属配線パターンと同じ金属材料であり、前記錘側突起部は前記金属配線パターンと同時に形成されたものである請求項6に記載の半導体センサ。
  8. 前記カバー板はレーザ光を透過する程度に透明であり、前記錘側突起部はシリコン膜を含んでいる請求項1から5のいずれかに記載の半導体センサ。
  9. 請求項4から8のいずれかに記載の半導体センサの製造方法であって、
    前記カバー板を前記支持部に陽極接合により固定した後、前記カバー板を介して前記カバー側突起部及び前記錘側突起部にレーザ光を照射する工程を含む半導体センサの製造方法。
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