JPH07193256A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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Publication number
JPH07193256A
JPH07193256A JP33139393A JP33139393A JPH07193256A JP H07193256 A JPH07193256 A JP H07193256A JP 33139393 A JP33139393 A JP 33139393A JP 33139393 A JP33139393 A JP 33139393A JP H07193256 A JPH07193256 A JP H07193256A
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JP
Japan
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substrate
electrode
epitaxial layer
type
semiconductor device
Prior art date
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Application number
JP33139393A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Kiyota
茂之 清田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】支持部(3)、肉薄部(4)、可動部(5)、
ピエゾ抵抗(6)を有するシリコン基板(1)と、凹部
(12)内に形成され、可動部(5)に対向する電極
(14)を有するガラス台座(11)とが陽極接合さ
れ、電極(14)の一部がガラス台座(11)の面上に
引き出され、引き出された電極(14)の一部とシリコ
ン基板(1)の電極取り出し部(52、53)とが接続
され、電極取り出し部(52、53)とその回りのシリ
コン基板(1)とが、空洞部(60)と逆バイアスによ
るpn接合とにより電気的に分離されている構成。 【効果】半導体装置の小型化、ワイヤボンディング効率
の向上、製造工程の簡略化、製造工程数の低減を達成す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体加速度センサ、
半導体圧力センサ等の静電駆動型アクチュエータあるい
は静電容量検出型センサに適用するのに好適な半導体装
置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、第1の従来例の半導体装置、
すなわち、静電駆動型自己診断機能を有する両持ち梁式
の半導体加速度センサの断面図である。この詳細につい
ては、ステファン シー テリーとディーデリック ダブ
リュー ドゥ ブリュインとヘンリー ヴイ アレンによる
「セルフ テスタブル アクセラロメーター マイクロシス
テム」 マイクロ システム テクノロジー '90 ベルリン
ドイツ 611〜616頁(1990年)(Stephen C. Terry, Diede
rik W. de Bruin, Henry V. Allen, “Self-testable A
ccelerometer Microsystem", Micro System Technologi
es '90, Berlin,Germany, pp.611-616(1990))に述べら
れている。
【0003】1はシリコン基板、2はシリコン基板1に
形成された凹部、3は支持部、4は肉薄部(梁部)、5
は可動部(重り部)、6は肉薄部4の表面に形成された
ピエゾ抵抗、7は可動部5の上に形成された自己診断用
の電極、8はシリコン基板1上に形成された電極、9は
ボンディングパッド、10は支持部3、肉薄部4、可動
部5、ピエゾ抵抗6等からなるセンサチップ、11はガ
ラス台座、12はガラス台座11に形成された凹部、1
3は凹部12内に形成された突起部、30はシリコン基
板1とガラス台座11との接合面、21は上部シリコン
キャップ、22は上部シリコンキャップ21に形成され
た凹部、23は凹部22内に形成された突起部、24は
凹部22内に電極7と対向して形成された電極、40は
シリコン基板1と上部シリコンキャップ11との接合面
である。
【0004】この半導体加速度センサは、シリコン基板
1の中央部の可動部5を両側の肉薄の肉薄部4を介して
支持部3が支持するいわゆる両持ち梁構造となってい
る。シリコン基板1の凹部2、肉薄部4、可動部5は、
マイクロマシン技術、具体的にはシリコン基板1の裏面
からの異方性エッチングにより形成される。ピエゾ抵抗
6は、肉薄部4の表面に不純物をドープすることにより
形成される。ガラス台座11の凹部12、および上部シ
リコンキャップ21の凹部22もそれぞれエッチングに
より形成される。シリコン基板1の電極7、8およびボ
ンディングパッド9、および上部シリコンキャップ21
の電極24は、それぞれシリコン基板1または上部シリ
コンキャップ21に金属膜を蒸着した後、パターニング
することにより形成される。シリコン基板1と、ガラス
台座11および上部シリコンキャップ21とは合金接合
等により接着され、サンドイッチ構造となっている。
【0005】この半導体加速度センサに印加される加速
度に応じて可動部5が上下に変位可能になっている。そ
の変位はガラス台座11の突起部13および上部シリコ
ンキャップ21の突起部23により制限され、過大な加
速度が印加されたときに、肉薄部4の破損を防止するよ
うになっている。また、シリコン基板1と、ガラス台座
11および上部シリコンキャップ21との間の狭いギャ
ップは、このように可動部5のストッパとして機能する
ばかりでなく、肉薄部4の共振を抑制するエア・ダンピ
ングの機能を果たす。加速度の印加により可動部5が変
位し、肉薄部4の表面に応力が生じると、肉薄部4の表
面に形成されたピエゾ抵抗6の抵抗値が変化して加速度
を検出可能になっている。また、ピエゾ抵抗6は肉薄部
4の支持部3側と可動部5側に形成されており、応力が
逆極性となることを利用してフル・ブリッジを構成して
おり(図示省略)、他軸感度の低減が可能となってい
る。
【0006】また、可動部5上に形成された自己診断用
の電極7と上部シリコンキャップ21の突起部23上に
形成された電極24とは、狭いギャップをへだてて対向
している。上部シリコンキャップ21の電極24は、シ
リコン基板1と上部シリコンキャップ21との接合面
(接着部)40において、シリコン基板1上の電極8に
電気的に接続されて、ボンディングパッド9に引き出さ
れている。この上部シリコンキャップ21の電極24と
可動部5上の電極7との間に電圧を印加すると、静電力
により可動部5は上側に変位し、加速度を印加したとき
と同様な応力を肉薄部4に発生させることができる。こ
のときのピエゾ抵抗6の抵抗値の出力をチェックするこ
とにより、当該加速度センサの検出機能を確認する、い
わゆる自己診断が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図11に示し
た第1の従来例の半導体加速度センサにおいては、次の
ような問題がある。
【0008】上部シリコンキャップ21およびガラス
台座11の加工工程、および上部シリコンキャップ21
およびガラス台座11と、シリコン基板1との接着工程
が複雑、かつ、手間がかかり、さらに、チップ毎に接着
しなければならないため、製造コストが極めて高い。
【0009】シリコン基板1と上部シリコンキャップ
21との接合面40を介して、上部シリコンキャップ2
1の電極24を取り出すために、シリコン基板1の製造
工程が複雑であり、かつ、接続不良を起こしやすい。
【0010】図12は、このような問題を解決するため
の第2の従来例の半導体加速度センサの断面図である。
【0011】1はシリコン基板、2はシリコン基板1に
形成された凹部、3は支持部、4は肉薄部、5は可動部
(重り部)、6はピエゾ抵抗、8はシリコン基板1上に
形成されたボンディングパッド、10はセンサチップ、
11はガラス台座、12はガラス台座11に形成された
凹部、14は凹部12内に可動部5に対向して形成され
た自己診断用の電極、30はシリコン基板1とガラス台
座11との接合面、15は電極14に接続され、ガラス
台座11上に形成されたボンディングパッド、16はボ
ンディングパッド15に接続されたボンディングワイ
ヤ、17は可動部5と電極14との間の狭いギャップで
ある。
【0012】図11に示した第1の例の半導体加速度セ
ンサと同様に、支持部3、肉薄部4、可動部5、ピエゾ
抵抗6等を有するセンサチップ10が構成されている。
ガラス台座11にはエッチングにより凹部12が形成さ
れ、凹部12内には電極14が蒸着、パターニングによ
り形成され、電極14に接続されたボンディングパッド
15上にボンディングワイヤ16が接続される。可動部
5と電極14間の狭いギャップ17に電圧を印加するこ
とによる静電駆動型自己診断機能を有する両持ち梁式の
半導体加速度センサが構成されている。
【0013】この第2の従来例の半導体加速度センサに
おいては、図11の第1の従来例のようにキャップを必
要としないので、製造工程をある程度簡略化することが
できる。しかし、この第2の従来例の半導体加速度セン
サにおいても、次のような問題がある。
【0014】ボンディングワイヤ16をボンディング
する際に、ワイヤボンダとセンサチップ10との干渉を
防ぐため、ガラス台座11をセンサチップ10(シリコ
ン基板1)より数100μm〜1mm程度大きくしなけ
ればならず、その結果、広いスペースを必要とする。
【0015】ワイヤボンディングする際、センサチッ
プ10上のボンディングパッド8と、ガラス台座11上
のボンディングパッド15の高さあるいは材質が異なる
ことにより、ボンディングアームの操作、超音波出力、
ボンディング時間等のボンディング条件が異なるため、
ワイヤボンディング工程が複雑となる。
【0016】センサチップ10とガラス台座11の大
きさが異なるため、これらの接合をウェハ同志で行なう
ことが不可能である。したがって、それぞれウェハから
チップに分割した後、接合しなければならず、製造工程
数を依然多く必要としている。
【0017】本発明の目的は、製造工程が簡単で、製造
工程数が少なく、製造コストが低く、かつ、広いスペー
スを必要とせず、ウェハの状態で接合できる半導体装置
およびその製造方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は、支持部と、前記支持部に接
続された肉薄部と、前記肉薄部に接続された可動部と、
前記肉薄部に形成された検出部とを有する第1の基板
と、凹部と、前記凹部内に形成された電極とを有する第
2の基板とを含み、前記第1の基板の第1の面と前記第
2の基板の第2の面とが一部接合され、前記可動部と前
記電極とが対向して配置された半導体装置において、前
記電極の一部が前記第2の基板の前記第2の面上に引き
出され、引き出された前記電極の一部と前記第1の基板
の一部の電極取り出し部とが接続され、前記電極取り出
し部とその回りの前記第1の基板の他の部分とが、前記
第1の基板の前記第1の面に形成された空洞部と、逆バ
イアスによるpn接合とにより電気的に分離されている
ことを特徴とする。
【0019】また、前記検出部が、前記可動部の両側ま
たは4方の前記肉薄部に形成されたピエゾ抵抗であり、
ピエゾ抵抗検出式の半導体加速度センサ、半導体圧力セ
ンサが提供される。
【0020】また、本発明の半導体装置は、支持部と、
前記支持部に接続された肉薄部と、前記肉薄部に接続さ
れた可動部と、前記可動部に電気的に接続された第1の
電極とを有する第1の基板と、凹部と、前記凹部内に形
成された第2の電極とを有する第2の基板とを含み、前
記第1の基板の第1の面と前記第2の基板の第2の面と
が一部接合され、前記可動部と前記第2の電極とが対向
して配置された半導体装置において、前記第2の電極の
一部が前記第2の基板の前記第2の面上に引き出され、
引き出された前記第2の電極の一部と前記第1の基板の
一部の電極取り出し部とが接続され、前記電極取り出し
部とその回りの前記第1の基板の他の部分とが、前記第
1の基板の前記第1の面に形成された空洞部と、逆バイ
アスによるpn接合とにより電気的に分離されており、
静電容量検出式の半導体加速度センサ、半導体圧力セン
サが提供される。
【0021】また、前記第1の基板が、半導体基板とそ
の上に形成したエピタキシャル層との2層から成り、前
記肉薄部が前記エピタキシャル層のみから成ることを特
徴とする。
【0022】また、前記肉薄部に、可動部を動きやすく
するための該肉薄部を貫通する空隙部が形成されている
ことを特徴とする。
【0023】また、ウェハのダイシング時にダイシング
くずがセンサ内へ侵入するのを防止するために、前記電
極取り出し部の全周囲が前記空洞部とその外側の前記支
持部に取り囲まれていることを特徴とする。
【0024】また、前記第1の基板と前記第2の基板と
の間の前記可動部の周囲が密閉されており、半導体圧力
センサが提供される。
【0025】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
p型半導体基板上にn型半導体エピタキシャル層を形成
する第1の工程と、前記エピタキシャル層の少なくとも
電極取り出し部に相当する部分に、p型不純物ドープ領
域を該エピタキシャル層を貫通するように形成する第2
の工程と、前記半導体基板の前記エピタキシャル層が形
成されていない第1の面上に耐エッチング膜を形成し、
肉薄部に相当する部分の下と前記電極取り出し部の回り
の下の前記耐エッチング膜を除去する第3の工程と、前
記エピタキシャル層に正の電位をバイアスしながら、前
記半導体基板の前記第1の面からアルカリ溶液によるエ
レクトロケミカルエッチングを行ない、前記肉薄部、支
持部、可動部を形成する第4の工程と、前記第2の基板
の第2の面に凹部を形成する第5の工程と、前記凹部お
よび前記第2の面にかけて電極を形成する第6の工程
と、前記半導体基板の前記第1の面と前記第2の基板の
前記第2の面の一部を接合する第7の工程とを含んで成
ることを特徴とする。
【0026】なお、この製造方法において、前記各工程
は、必ずしも記載した順番に行なう必要はない。例え
ば、半導体基板を加工する前記第1〜4の工程と、第2
の基板を加工する前記第5、第6の工程とは、どちらを
先に行なってもよいし、あるいは同時に行なってもよい
ことは言うまでもない。
【0027】また、前記第2の工程の後、前記電極取り
出し部の上に該電極取り出し部と電気的に接続された電
極を形成する第8の工程を有することを特徴とする。
【0028】また、前記第2の工程の後に、前記エピタ
キシャル層の前記肉薄部に相当する部分にp型不純物を
ドープしてピエゾ抵抗を形成する第9の工程を有し、か
つ、前記第8の工程において、前記ピエゾ抵抗と電気的
に接続された電極を形成し、ピエゾ抵抗検出式の半導体
加速度センサ、半導体圧力センサが提供される。
【0029】また、前記第2の工程において、前記可動
部の上の前記エピタキシャル層にもp型不純物ドープ領
域を前記エピタキシャル層を貫通するように形成し、か
つ、前記第8の工程において、該可動部の上のp型不純
物ドープ領域と電気的に接続された電極を形成し、静電
容量検出式の半導体加速度センサ、半導体圧力センサが
提供される。
【0030】また、前記第7の工程において、前記半導
体基板の前記第1の面と前記第2の基板の前記第2の面
の一部を陽極接合により接合することを特徴とする。
【0031】
【作用】本発明の半導体装置においては、キャップを必
要としないので、製造工程を簡略化することができる。
また、例えばエレクトロケミカルエッチングによって形
成した空洞部により分離され、他の第1の基板の領域と
は逆接合となり電気的に分離される該第1の基板の一部
である電極取り出し部を介して、可動部と対向する電極
の電位を取り出すため、第2の基板を第1の基板よりも
大きくする必要がなく、両基板の大きさを同じにするこ
とができ、ワイヤボンダと第1の基板とが干渉を起こす
のを回避することができ、当該半導体装置の小型化を実
現することができる。
【0032】また、可動部と対向する電極の電位を取り
出すためのボンディングパッドと、ピエゾ抵抗等の検出
部の電位を取り出すためのボンディングパッドとの高さ
および材質を同じにすることができ、ボンディングアー
ムの操作、超音波出力、ボンディング時間等のボンディ
ング条件が同じになり、ワイヤボンディング工程を簡略
化することができ、ワイヤボンディング効率が向上す
る。
【0033】また、第1の基板と第2の基板の大きさを
同じにすることができるので、これらの接合をウェハ同
志で行なうことができ、それぞれウェハからチップに分
割した後、接合しなくて済むので、製造工程を簡略化す
ることができ、製造工程数を低減することができる。
【0034】さらに、電極取り出し部の全周囲を空洞部
とその外側の支持部で取り囲むことにより、ウェハのダ
イシング時にダイシングくずがセンサ内へ侵入するのを
防止することができる。
【0035】
【実施例】
実施例1 図1(a)は、本発明の第1の実施例の静電駆動型自己
診断機能を有する両持ち梁式の半導体加速度センサの平
面図、(b)は(a)のA−A′切断線における断面
図、図2は、図1(a)において、ガラス台座の凹部、
電極を示す図である。
【0036】1はp型シリコン基板、51はn型シリコ
ンエピタキシャル層、2はシリコン基板1に形成された
凹部、3は支持部、4は肉薄部、5は可動部(重り
部)、6は肉薄部4の表面に形成されたピエゾ抵抗、
8、9はシリコンエピタキシャル層51上に形成された
ボンディングパッド、10はセンサチップ、52、53
はp型電極取り出し部、54、55はp型不純物ドープ
領域、60はシリコン基板1に形成された空洞部、56
は空洞部60上のn型シリコンエピタキシャル層、11
はガラス台座、12はガラス台座11に形成された凹
部、14は凹部12内に可動部5に対向して形成された
自己診断用の電極、30はシリコン基板1とガラス台座
11との接合面、32はガラス台座11の凹部12と一
体に形成され、電極14をガラス台座11の面上に引き
出すためのトンネル部(図2参照)、65は当該センサ
の感度を上げるため、可動部5を動きやすくするために
n型エピタキシャル層51を貫通して設けられた空隙部
である。なお、図2には、ガラス台座11に形成された
凹部12、電極14が図示してある(図1(a)では図
示省略)。
【0037】支持部3、肉薄部4、可動部5、ピエゾ抵
抗6等によりセンサチップ10が構成される。センサチ
ップ10は、p型シリコン基板1の上にn型シリコンエ
ピタキシャル層51を成長させた後、n型シリコンエピ
タキシャル層51に正のバイアスをかけながらシリコン
基板1の裏面からエレクトロケミカルエッチングを行な
うことにより形成される。肉薄部4の厚さは、シリコン
エピタキシャル層51の厚さと等しい。ガラス台座11
には、エッチングにより凹部12を形成し、金属膜を蒸
着した後、パターニングすることにより、電極14が形
成される。センサチップ10とガラス台座11とは接合
面30において、陽極接合により接合される。陽極接合
による接合方法は、精度が高く、かつ、接合が簡単であ
る。電極14は、ガラス台座11のエッチングされてい
ない部分31で、センサチップ10のp型電極取り出し
部52に接触される。シリコン基板1の一部からなるp
型電極取り出し部52は、空洞部60によりシリコン基
板1の支持部3から分離され、シリコンエピタキシャル
層51を貫通するようにp型不純物をドープして設けら
れたp型電極取り出し部53を介してボンディングパッ
ド9と導通されている。ボンディングパッド8は、ピエ
ゾ抵抗6等の電極(図示省略)を取り出すボンディング
パッドである。
【0038】加速度を検出する原理は、図11、図12
に示した上記従来例と全く同様である。すなわち、当該
半導体加速度センサに加速度が印加されると、可動部5
が変位し、肉薄部4の表面に応力が生じ、これによりピ
エゾ抵抗6の抵抗値が変化して、加速度を検出する。上
記従来例と同様に、ピエゾ抵抗6は、肉薄部4の支持部
3側と可動部5側に形成されており、応力が逆極性にな
ることを利用してフルブリッジを構成しており(図示省
略)、他軸感度の低減が可能となっている。また、可動
部5と電極14との間には、狭いギャップ17が形成さ
れており、電極14に正の電圧をかけることにより、静
電力が発生し、可動部5が下側に変位して、加速度が印
加されたときと同様な応力を肉薄部4に発生させること
ができる。このときのピエゾ抵抗6の出力をチェックす
ることにより、当該センサの検出機能を自己診断するこ
とができる。なお、電極14に正の電圧を印加するに
は、ボンディングパッド9に正の電圧を与えればよい。
センサチップ10のp型電極取り出し部52とその上の
p型電極取り出し部53とは、n型エピタキシャル層5
1、56とは逆接合となるので、p型電極取り出し部5
2およびp型電極取り出し部53とn型エピタキシャル
層51、56とは電気的に分離され、また、p型シリコ
ン基板1の支持部3とは空洞部60により分離されてい
る。したがって、ボンディングパッド9と電極14とは
p型電極取り出し部53およびp型電極取り出し部52
を介して電気的に接続されており、ボンディングパッド
9に正の電圧を与える限りは、他にリーク電流を生じる
ことなく、電極14に正の電位を与えることができ、静
電駆動式の自己診断が可能となる。
【0039】次に、図3(a)〜(e)は、図1に示し
た第1の実施例の半導体加速度センサの製造方法を示す
工程断面図である。
【0040】まず、図3(a)に示すように、p型シリ
コン基板1の上にn型シリコンエピタキシャル層51を
形成し、のちのセンサチップ(図1の10)の支持部
(5)と電極取り出し部(52)に相当するエピタキシ
ャル層51に該エピタキシャル層51を貫通するように
p型不純物ドープ領域53、54、55を形成する(図
3(a))。
【0041】次に、図3(b)に示すように、のちのセ
ンサチップ(10)の肉薄部(4)に相当するエピタキ
シャル層51の表面の領域にp型不純物をドープしてピ
エゾ抵抗6を形成する。次に、エピタキシャル層51の
表面にシリコン酸化膜(SiO2膜)61を形成し、の
ちの電極取り出し部(52)に相当する部分上のp型電
極取り出し部53上のシリコン酸化膜61にコンタクト
穴62を形成した後、コンタクト穴62の箇所にアルミ
ニウムからなるボンディングパッド9を形成し、同時に
ピエゾ抵抗6の電極を取り出すためのアルミニウムから
なるボンディングパッド8を形成する。次に、p型シリ
コン基板1の裏側の、のちの支持部(図3(c)の
5)、可動部(4)、電極取り出し部(52)に相当す
る部分にシリコン酸化膜(SiO2膜)、シリコン窒化
膜(Si34膜)等の耐エッチング膜63を形成する
(図3(b))。すなわち、p型シリコン基板1の裏側
に耐エッチング膜63を形成した後、のちの肉薄部
(4)とp型電極取り出し部(52、53)の回りの空
洞部(60)に相当する部分の耐エッチング膜63を除
去する。
【0042】次に、エピタキシャル層51に正の電圧を
かけながら、シリコン基板1の裏面からヒドラジン、K
OH、エチレンジアミン等のアルカリ溶液を用いてエレ
クトロケミカルエッチングを行なう。これにより、図3
(c)に示すように、シリコン基板1に支持部3、可動
部5、電極取り出し部52、空洞部60が形成される。
次いで、耐エッチング膜63(図3(b))を除去する
と、センサチップ10が完成する。
【0043】一方、図3(d)に示すように、シリコン
に熱膨張係数が近いパイレックス(PYREX)等から
なるガラス台座11のセンサチップ(10)の可動部
(4)に相当する部分を酸性溶液を用いてエッチングし
て凹部12を形成する。次いで、凹部12に金属膜を蒸
着した後、パターニングして、電極14を形成すると、
ガラス台座11が完成する。なお、電極14をパターニ
ングする際、ガラス台座11の凹部12の一部のトンネ
ル部32と、ガラス台座11のエッチングされてない部
分31のセンサチップ(10)の電極取り出し部52に
相当する部分にも電極14を形成する(図2参照)。
【0044】次に、図3(e)に示すように、センサチ
ップ10とガラス台座11とを陽極接合すると、本実施
例の半導体加速度センサが完成する。陽極接合時、可動
部5と電極14との間に狭いギャップ17が形成され、
ガラス台座11の部分31で電極14とセンサチップ1
0のp型電極取り出し部52とが接触する。また、この
センサチップ10の電極取り出し部52と電極14との
接続部において、電極14の膜厚を載りこえて電極取り
出し部52がガラス台座11と陽極接合することになる
が、センサチップ10の電極取り出し部52の回りのエ
ピタキシャル層51がダイヤフラム構造をしているた
め、陽極接合時に生じる内部歪を吸収し、肉薄部4のピ
エゾ抵抗6の出力に影響することはない。
【0045】なお、図1(a)、(b)および図3
(e)においては、シリコン酸化膜61を図示省略し
た。また、図1(a)では、凹部12と電極14とを図
示省略し、図2に示した。
【0046】本実施例の半導体加速度センサにおいて
は、図11の第1の従来例のセンサと比較して、キャッ
プを必要としないので、製造工程を簡略化することがで
きる。また、図12の第2の従来例のセンサと比較し
て、電極14の電位の取り出しを、エレクトロケミカル
エッチングによって形成された空洞部60により分離さ
れたp型電極取り出し部52と、n型エピタキシャル層
51とは逆接合となり電気的に分離されるp型電極取り
出し部53とを介して、ボンディングパッド9から行な
うため、ガラス台座11をセンサチップ10(シリコ
ン基板1)よりも大きくする必要がなく、センサチップ
10とガラス台座11の大きさを同じにすることがで
き、図12に示した第2の従来例の場合に生じたワイヤ
ボンダとセンサチップ10との干渉の問題を回避するこ
とができ、半導体加速度センサの小型化を実現すること
ができる。
【0047】また、電極14取り出し用のボンディン
グパッド9と、ピエゾ抵抗6の取り出し用のボンディン
グパッド8の高さおよび材質が同じなので、ボンディン
グアームの操作、超音波出力、ボンディング時間等のボ
ンディング条件が同じになり、ワイヤボンディング工程
を簡略化することができ、ワイヤボンディング効率が向
上する。
【0048】センサチップ10とガラス台座11の大
きさを同じにすることができるので、これらの陽極接合
をウェハ同志で行なうことができ、それぞれウェハから
チップに分割した後、接合しなくて済むので、製造工程
を簡略化することができ、製造工程数を低減することが
できる。
【0049】実施例2 図4は、本発明の第2の実施例の半導体加速度センサの
断面図である。すなわち、第1の実施例においては、両
持ち梁式の半導体加速度センサを示したが、本実施例で
は片持ち梁式のセンサを示す。本実施例では、片持ち梁
式の他は、第1の実施例とほぼ同様の構造である。
【0050】実施例3 図5は、本発明の第3の実施例の半導体加速度センサの
断面図である。本実施例では、増幅回路、ピエゾ抵抗ブ
リッジ駆動回路、温度補償回路等、ピエゾ抵抗ブリッジ
の周辺回路をセンサチップ内に集積したIC化センサを
示す。図5では、npnトランジスタ70を1個のみ示
している。センサ部の構成は図1の実施例1と同一であ
る。上記周辺回路部は、支持部3に形成され、n型シリ
コンエピタキシャル層56は、p型不純物ドープ領域5
5、57により電気的に分離され、多数のn型の島に回
路素子が作り込まれている。71は高濃度n型埋込層、
72はp型ベース層、73は高濃度n型エミッタ層、7
4はコレクタの電極を取り出すための高濃度n型コレク
タ層であり、これらにより、npnトランジスタ70が
構成されている。各回路素子を分離しているp型不純物
ドープ領域55、57は、電極14の電位を取り出すp
型電極取り出し部53と同一工程(この工程は高温かつ
長時間)で形成することができるので、第1の実施例の
製造工程にわずかに工程を追加するだけで(npnトラ
ンジスタ70の形成工程)、本実施例のセンサを得るこ
とができる。
【0051】実施例4 図6(a)は、本発明の第4の実施例の半導体加速度セ
ンサの平面図、(b)は(a)のA−A′切断線におけ
る断面図、図7は、図6(a)において、ガラス台座の
凹部、電極を示す図である。
【0052】支持部3、肉薄部4、可動部5、ピエゾ抵
抗6、空隙部65等のセンサ部の構造は、図1の第1の
実施例と同一である。また、電極14と可動部5との間
の狭いギャップ17に電位を与え、静電力による自己診
断を行なうことも第1の実施例と同様である。第1の実
施例と異なるのは、センサチップ10の電極14のp型
電極取り出し部52、53、ボンディングパッド9が、
センサチップ10の端から内部へ移動し、ボンディング
パッド9、p型電極取り出し部52、53の周囲を、ダ
イヤフラム構造を成すn型エピタキシャル層56が取り
囲み、さらにその外側を支持部3が取り囲んでいる点で
ある。なお、図7には、ガラス台座11に形成された凹
部12、電極14が図示してある(図6(a)では図示
省略)。
【0053】本実施例の加速度検出原理や作用は第1の
実施例と同様である。本実施例の効果は、第1の実施例
の効果をすべて有し、さらに以下のような製造上の利点
を有する。すなわち、センサチップ10とガラス台座1
1とをそれぞれウェハの状態で陽極接合した後、ダイシ
ング工程を経てチップに分割する。このダイシング工程
では、ウェハに多量の水がかかり、さらに、ダイシング
くずが発生する。このダイシングくずは、多量の水に流
され、狭いギャップ17につまって、センサに不良をき
たす。センサ表面の空隙部65からダイシングくずがセ
ンサ内に侵入するのは、センサウェハの全面にテープを
貼る等により回避可能であるが、第1の実施例において
は、図2から明らかなように、ダイジング面に面する空
洞部60からガラス台座11のトンネル部32を介して
ダイシングくずが侵入するのは防げなかった。しかし、
本実施例においては、図6(b)、図7から明らかなよ
うに、ダイシング面はすべて支持部3とガラス台座11
とが陽極接合されており、密閉されているので、ダイシ
ングくずのセンサ内への侵入を防ぐことができ、これに
よる不良をなくすことが可能となる。なお、本実施例に
おいても、第3の実施例のように、バイポーラトランジ
スタ回路を集積してもよい。
【0054】実施例5 図8(a)は、本発明の第5の実施例の半導体加速度セ
ンサの平面図、(b)は(a)のA−A′切断線におけ
る断面図である。本実施例は、本発明を静電容量検出式
の半導体加速度センサに適用した実施例である。
【0055】本実施例の構造は、図6、7の第4の実施
例に似ており、同一の番号を付した部分は同一の部分を
示す。第4の実施例と異なるのは、加速度の検出方式が
ピエゾ抵抗検出式ではなく、静電容量検出式である点で
ある。本実施例では、加速度が加わると、可動部(重り
部)5が変位し、可動部5と電極14との間に形成され
た狭いギャップ17のギャップ長が変化して、可動部5
と電極14間の静電容量が変化することを利用して加速
度の検出を行なう。可動部5の電位は、p型不純物ドー
プ領域80を介して電極81に接続して、金属配線等
(図示省略)によりボンディングパッド8に取り出され
ている。電極14の電位は、p型電極取り出し部52、
53を介してボンディングパッド9に取り出されてい
る。電極81とボンディングパッド9の静電容量を測定
することにより、狭いギャップ17の静電容量を測定す
ることができ、加速度を測定することができる。また、
電極81とボンディングパッド9に電圧を印加すれば、
静電力により可動部5が移動するので、そのときの静電
容量を測定することにより、自己診断が可能である。な
お、図8(a)の平面図においては、ガラス台座11の
凹部12と電極14とを図示省略したが、図2、図7と
同様の構成を有する。
【0056】本実施例の効果は、第1の実施例の効果を
すべて有し、また、第4の実施例のダイシング工程にお
けるダイシングくずの侵入防止の利点も有している。
【0057】なお、本実施例はセンサチップ10を両持
ち梁式としたが、片持ち梁式構造にしてもよい。また、
本実施例においても、第2の実施例のように、バイポー
ラトランジスタ回路を集積することができる。
【0058】実施例6 図9は、本発明の第6の実施例の半導体加速度センサの
断面図である。本実施例は、図8の第5の実施例のセン
サに、上部シリコンキャップ21をつけて、サンドイッ
チ構造のセンサとした実施例である。
【0059】すなわち、図8の第5の実施例のセンサに
上部シリコンキャップ21を接着し、可動部5の上部に
形成され、それとp型不純物ドープ領域80を介して電
気的に接続した電極81と、上部シリコンキャップ21
の凹部22に形成した電極90との間に狭いギャップ9
1が形成されている。電極90は、上部シリコンキャッ
プ21とセンサチップ10との接合面40において、セ
ンサチップ10上に形成された電極8に接続されてい
る。本実施例は、上部の狭いギャップ91の静電容量
と、下部の狭いギャップ17との静電容量を測定するこ
とにより、可動部5の変位、すなわち、加速度を検出す
るので、図8の第5の実施例に比べて精度の高い検出が
可能である。その他の作用、効果は、第5の実施例と同
様である。なお、本実施例においては、平面図を示さな
いが、ガラス台座11の凹部12や電極14の構造等は
他の実施例と同様である。
【0060】実施例7 図10(a)は、本発明の第7の実施例の半導体圧力セ
ンサの平面図、(b)は(a)のA−A′切断線におけ
る断面図である。本実施例は、本発明を圧力センサに適
用した実施例である。
【0061】すなわち、図6、図7の第4の実施例の空
隙部65をなくし、肉薄部4を可動部5の全周囲の全体
に形成してダイヤフラム構造としている。したがって、
センサチップ10とガラス台座11との間の可動部5の
周囲に密閉空間100が形成されることになる。この密
閉空間100とセンサ外部との間に圧力差が生じると、
可動部5が変位し、その変位が肉薄部4のダイヤフラム
構造の歪を検出するピエゾ抵抗6の抵抗値を変化させ、
圧力を検出することができる。電極14に、センサチッ
プ10に対して電圧を加えると、静電力により可動部5
を変位させることができ、自己診断が可能である。な
お、図10(a)の平面図においても、ガラス台座11
の凹部12と電極14とを図示省略したが、図2、図7
と同様の構成を有する。
【0062】本実施例の効果は、第1の実施例の効果を
すべて有し、第4の実施例のダイシング工程におけるダ
イシングくずの侵入防止の利点も有している。
【0063】本実施例においても、第2の実施例のよう
に、バイポーラトランジスタ回路を集積することができ
る。
【0064】本実施例は、外部圧力を密閉空間100と
の圧力差により測定する絶対圧力検出式としたが、この
密閉空間100の一部に第2の外部圧力を導入する導入
孔(図示省略)を、ガラス台座11に設けることによ
り、差圧検出式のセンサとすることができる。
【0065】また、本実施例も、図8の第5の実施例に
示したような静電容量検出式にすることができる。
【0066】以上本発明を実施例に基づいて具体的に説
明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。例えば、上記実施例では、第2
の基板としてガラス基板を使用したが、モリブデン、シ
リコン等の基板を使用することも可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体装置の小型化、ワイヤボンディング効率の向上、
製造工程の簡略化、製造工程数の低減を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例の半導体加速度
センサの平面図、(b)は(a)のA−A′切断線にお
ける断面図である。
【図2】ガラス台座の凹部、電極を追加して示す図1
(a)と同様の平面図である。
【図3】(a)〜(e)は、図1の第1の実施例の半導
体加速度センサの製造方法を示す工程断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の片持ち梁式の半導体加
速度センサの断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例のバイポーラトランジス
タ回路を集積した半導体加速度センサの断面図である。
【図6】(a)は本発明の第4の実施例のダイシング工
程におけるダイシングくずの侵入防止した半導体加速度
センサの平面図、(b)は(a)のA−A′切断線にお
ける断面図である。
【図7】ガラス台座の凹部、電極を追加して示す図6
(a)と同様の平面図である。
【図8】(a)は本発明の第5の実施例の静電容量検出
式の半導体加速度センサの平面図、(b)は(a)のA
−A′切断線における断面図である。
【図9】本発明の第6の実施例の上部シリコンキャップ
を有する半導体加速度センサの断面図である。
【図10】(a)は本発明の第7の実施例の半導体圧力
センサの平面図、(b)は(a)のA−A′切断線にお
ける断面図である。
【図11】第1の従来例の半導体加速度センサの断面図
である。
【図12】第2の従来例の半導体加速度センサの断面図
である。
【符号の説明】
1…p型シリコン基板、2…シリコン基板の凹部、3…
支持部、4…肉薄部、5…可動部(重り部)、6…ピエ
ゾ抵抗、8、9…ボンディングパッド、10…センサチ
ップ、17、91…狭いギャップ、21…上部シリコン
キャップ、52、53…p型電極取り出し部、54、5
5、57、80…p型不純物ドープ領域、60…空洞
部、11…ガラス台座、12…ガラス台座の凹部、14
…自己診断用の電極、30…接合面、32…トンネル
部、51…n型シリコンエピタキシャル層、63…耐エ
ッチング膜、65…空隙部、81、90…電極、100
…密閉空間。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持部と、前記支持部に接続された肉薄部
    と、前記肉薄部に接続された可動部と、前記肉薄部に形
    成されたピエゾ抵抗とを有する第1の基板と、凹部と、
    前記凹部内に形成された電極とを有する第2の基板とを
    含み、前記第1の基板の第1の面と前記第2の基板の第
    2の面とが一部接合され、前記可動部と前記電極とが対
    向して配置された半導体装置において、前記電極の一部
    が前記第2の基板の前記第2の面上に引き出され、引き
    出された前記電極の一部と前記第1の基板の一部の電極
    取り出し部とが接続され、前記電極取り出し部とその回
    りの前記第1の基板の他の部分とが、前記第1の基板の
    前記第1の面に形成された空洞部と、逆バイアスによる
    pn接合とにより電気的に分離されていることを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】支持部と、前記支持部に接続された肉薄部
    と、前記肉薄部に接続された可動部と、前記可動部に電
    気的に接続された第1の電極とを有する第1の基板と、
    凹部と、前記凹部内に形成された第2の電極とを有する
    第2の基板とを含み、前記第1の基板の第1の面と前記
    第2の基板の第2の面とが一部接合され、前記可動部と
    前記第2の電極とが対向して配置された半導体装置にお
    いて、前記第2の電極の一部が前記第2の基板の前記第
    2の面上に引き出され、引き出された前記第2の電極の
    一部と前記第1の基板の一部の電極取り出し部とが接続
    され、前記電極取り出し部とその回りの前記第1の基板
    の他の部分とが、前記第1の基板の前記第1の面に形成
    された空洞部と、逆バイアスによるpn接合とにより電
    気的に分離されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第1の基板が、半導体基板とその上に
    形成したエピタキシャル層との2層から成り、前記肉薄
    部が前記エピタキシャル層のみから成ることを特徴とす
    る請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記肉薄部に、該肉薄部を貫通する空隙部
    が形成されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記電極取り出し部の全周囲が前記空洞部
    とその外側の前記支持部に取り囲まれていることを特徴
    とする請求項1または2記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記第1の基板と前記第2の基板との間の
    前記可動部の周囲が密閉されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】p型半導体基板上にn型半導体エピタキシ
    ャル層を形成する第1の工程と、前記エピタキシャル層
    の少なくとも電極取り出し部に相当する部分に、p型不
    純物ドープ領域を該エピタキシャル層を貫通するように
    形成する第2の工程と、前記半導体基板の前記エピタキ
    シャル層が形成されていない第1の面上に耐エッチング
    膜を形成し、肉薄部に相当する部分の下と前記電極取り
    出し部の回りの下の前記耐エッチング膜を除去する第3
    の工程と、前記エピタキシャル層に正の電位をバイアス
    しながら、前記半導体基板の前記第1の面からアルカリ
    溶液によるエレクトロケミカルエッチングを行ない、前
    記肉薄部、支持部、可動部を形成する第4の工程と、前
    記第2の基板の第2の面に凹部を形成する第5の工程
    と、前記凹部および前記第2の面にかけて電極を形成す
    る第6の工程と、前記半導体基板の前記第1の面と前記
    第2の基板の前記第2の面の一部を接合する第7の工程
    とを含んで成ることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】前記第2の工程の後、前記電極取り出し部
    の上に該電極取り出し部と電気的に接続された電極を形
    成する第8の工程を有することを特徴とする請求項7記
    載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第2の工程の後に、前記エピタキシャ
    ル層の前記肉薄部に相当する部分にp型不純物をドープ
    してピエゾ抵抗を形成する第9の工程を有し、かつ、前
    記第8の工程において、前記ピエゾ抵抗と電気的に接続
    された電極を形成することを特徴とする請求項7記載の
    半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記第2の工程において、前記可動部の
    上の前記エピタキシャル層にもp型不純物ドープ領域を
    前記エピタキシャル層を貫通するように形成し、かつ、
    前記第8の工程において、該可動部の上のp型不純物ド
    ープ領域と電気的に接続された電極を形成することを特
    徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記第7の工程において、前記半導体基
    板の前記第1の面と前記第2の基板の前記第2の面の一
    部を陽極接合により接合することを特徴とする請求項7
    記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289520A (ja) * 2005-04-06 2006-10-26 Toshiba Corp Mems技術を使用した半導体装置
JP2008070284A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Ricoh Co Ltd 半導体センサ及びその製造方法
US12038424B2 (en) 2019-03-13 2024-07-16 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Gas sensor, component detection apparatus including gas sensor, inspection system including gas sensor, gas sensor inspection method, and gas sensor manufacturing method

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