JP2003166998A - 半導体加速度センサ - Google Patents

半導体加速度センサ

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JP2003166998A
JP2003166998A JP2001368827A JP2001368827A JP2003166998A JP 2003166998 A JP2003166998 A JP 2003166998A JP 2001368827 A JP2001368827 A JP 2001368827A JP 2001368827 A JP2001368827 A JP 2001368827A JP 2003166998 A JP2003166998 A JP 2003166998A
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weight
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JP2001368827A
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Hiroshi Saito
宏 齊藤
Takuo Ishida
拓郎 石田
Hironori Kami
浩則 上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐衝撃性が高く、低コスト化、軽量化および薄
型化が可能な半導体加速度センサを提供する。 【解決手段】厚み方向の中間部にシリコン酸化膜からな
る埋込絶縁層102を有するSOI基板100’を用い
て形成したセンサ本体1の厚み方向の表裏両側に可撓性
を有するフィルムからなるストッパ20,30がセンサ
本体に重ね合わせた形で固着されている。センサ本体1
は、重り部12における活性層102よりも裏面側の部
分の厚さを、支持枠11における活性層102よりも裏
面側の部分の厚さよりも所定厚さだけ薄くなるように設
定してある。ストッパ20は、センサ本体1の厚み方向
の表面側に接合用薄膜層22を介して固着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、航空機、
家電製品などに用いられる半導体加速度センサに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、加速度センサとして、機械的
な歪みを電気抵抗の変化として検出するものと、静電容
量の変化として検出するものが知られており、機械的な
歪みを電気抵抗の変化として検出する加速度センサとし
て、半導体製造技術を用いて形成された半導体加速度セ
ンサが提供されている。
【0003】この種の半導体加速度センサとしては、例
えば図12(a)に示すように、厚み方向の中間部にシ
リコン酸化膜からなる埋込絶縁層102を有するSOI
(Silicon On Insulator)基板100’を用いて形成
したセンサ本体1の厚み方向の両面にガラス製のカバー
2,3を積層した構造を有するものがある。なお、SO
I基板100’としては表面が(100)面からなる
(100)基板が用いられており、表面側のn形シリコ
ン層(以下、活性層と称す)103の厚さが数μm〜1
0μm程度の範囲で設定され、裏面側のn形シリコン層
(以下、支持層と称す)101の厚さが数100μm程
度で設定され、埋込絶縁層102が数μm以下で設定さ
れている。また、SOI基板100’は支持層101と
活性層103との間に埋込絶縁層102が形成されたS
OIウェハの一部により構成される。
【0004】センサ本体1は、図12に示すように、矩
形枠状の支持枠11を備え、支持枠11の中央に厚み方
向の表裏に貫通する形で形成された開口窓11aの中に
重り部12が配置されるとともに、重り部12の周囲の
一辺が他の部位よりも薄肉である撓み部13を介して支
持枠11に連続一体に連結された構造を有する。したが
って、重り部12の周囲には撓み部13を除いて支持枠
11との間にスリット14が形成されている。また、撓
み部13は重り部12の一辺に沿う方向に離間して2箇
所に形成されている。各撓み部13には、それぞれ歪検
出素子として2個ずつのゲージ抵抗15が形成されてい
る。ゲージ抵抗15はピエゾ抵抗であり、ブリッジ回路
を構成するように拡散配線17によって接続されてい
る。また、ブリッジ回路の各端子となるパッド16は支
持枠11に形成されている。
【0005】したがって、センサ本体1の厚み方向の成
分を含む外力(すなわち、加速度)が作用すると、重り
部12の慣性によって支持枠11と重り部12とがセン
サ本体1の厚み方向に相対的に変位し、結果的に撓み部
13が撓んでゲージ抵抗15の抵抗値が変化することに
なる。つまり、ゲージ抵抗15の抵抗値の変化を検出す
ることによりセンサ本体1に作用した加速度を検出する
ことができる。このセンサ本体1は、重り部12が片持
ち梁としての撓み部13を介して支持枠11に結合され
ている。ここにおいて、図12(a)の半導体加速度セ
ンサは、いわゆる片持ち梁式の半導体加速度センサを構
成しているが、両持ち梁式の半導体加速度センサも知ら
れている。
【0006】センサ本体1の厚み方向の表面側(図12
(a)の上面側)にはガラス製のカバー2が接合され、
またセンサ本体1の厚み方向の裏面側(図12(a)の
下面側)にはガラス製のカバー3が接合されている。カ
バー2とカバー3との間に形成される空間は密封されて
いないが、重り部12が支持枠11に対して相対的に移
動する際に、重り部12に対して空気による制動力(い
わゆるエアダンプ)が作用し、過度の加速度(例えば数
千Gの加速度)がかかった際に重り部12の移動量を規
制することによって撓み部13の折損が防止されるよう
に構成してある。両カバー2,3において重り部12と
の対向面にはそれぞれ重り部12の移動範囲を確保する
ための凹所2a,3aが形成されている。また、両カバ
ー2,3において凹所2a,3aの内底面にはそれぞれ
重り部12の移動量を規制するための突起状のストッパ
2b,3bが一体に形成され、重り部12に加速度が作
用したときの重り部12の移動量をストッパ2b,3b
で規制することによって撓み部13の折損を防止してい
る。ここにおいて、センサ本体1の裏面側のカバー3は
周部がセンサ本体1の裏面に陽極接合により接合され、
センサ本体1の表面側のカバー2はセンサ本体1の支持
枠11において撓み部13の延長方向に平行な2辺の表
面にそれぞれ形成されたAl−Siよりなる接合用薄膜
層22を介してセンサ本体1の表面側に陽極接合され、
他の2辺との間には隙間が形成されている。なお、各カ
バー2,3の厚さは0.5mm〜1mm程度に設定され
ている。
【0007】ところで、センサ本体1は、活性層103
の表面にシリコン酸化膜(図示せず)が形成されるとと
もに、このシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜(図示せ
ず)が形成されており、上述のパッド16は、上記シリ
コン酸化膜と上記シリコン窒化膜とからなる絶縁膜に形
成したコンタクトホールに一部を埋め込んだAi−Si
よりなる金属配線21および金属配線21と拡散配線1
7とのコンタクト部23を介して拡散配線17に接続さ
れている。
【0008】以下、上記半導体加速度センサの製造方法
について説明する。なお、以下に説明するSOIウェハ
には最終的には多数のセンサ本体1が形成され、第1の
ガラス基板にはあらかじめ多数のカバー2が形成され、
第2のガラス基板にはあらかじめ多数のカバー3が形成
される。
【0009】まず、SOIウェハの表面および裏面それ
ぞれの全面にシリコン酸化膜を形成した後、SOIウェ
ハの活性層103に拡散抵抗17、ゲージ抵抗15を順
次形成し、その後、SOIウェハの表面側および裏面側
それぞれの全面にシリコン窒化膜を形成する。次に、S
OIウェハにおいてスリット14および撓み部13に対
応する部位を他の部位に比べて薄くするためにSOIウ
ェハの裏面側のシリコン窒化膜およびシリコン酸化膜を
パターニングする。続いて、各シリコン窒化膜をマスク
として、SOIウェハにおいてスリット14および撓み
部13それぞれに対応する部位の厚さが10μm程度に
なるまでSOIウェハを裏面側からエッチングする(こ
のエッチングでは、KOHのようなアルカリ系溶液を用
いた異方性エッチングや、誘導結合プラズマ型のドライ
エッチャーを用いた異方性エッチングを行う)。その
後、SOIウェハの表面側にパッド16および金属配線
21および接合用薄膜層22を形成し、続いて、上述の
スリット14を形成するためにSOIウェハの表面側の
シリコン窒化膜およびシリコン酸化膜をパターニング
し、SOIウェハにおいて上述のスリット14に対応す
る部位をエッチングすることによってSOIウェハに多
数のセンサ本体1が形成される。次に、SOIウェハの
表面側に、あらかじめ多数のカバー2が形成された第1
のガラス基板を陽極接合により接合し、続いて、SOI
ウェハの裏面側に、あらかじめ多数のカバー3が形成さ
れた第2のガラス基板を陽極接合により接合し、その
後、ダイシングを行うことによって、上述の図12
(a)に示すようなセンサ本体1および一対のカバー
2,3からなる半導体加速度センサが得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の図12(a)に
示した半導体加速度センサにおいて感度を向上させるた
めの手段としては、撓み部13の撓み量が大きくなるよ
うに撓み部13の厚さをさらに薄膜化することや重り部
12の重量をさらに増加させることが考えられる。しか
しながら、このような手段によって感度を向上させる場
合、製造工程において、真空チャックによるSOIウェ
ハの吸着の際、液体による洗浄工程やエッチング工程を
行う際、SOIウェハを保管用のカセットへ収納するハ
ンドリングの際、SOIウェハの搬送などの際に、撓み
部13が機械的振動や衝撃により破損しやすくなって、
収率が著しく低下したり、破損したSOIウェハの破片
などによる製造装置の汚染や故障などが発生してしまう
ことが考えられる。また、製品になった場合、外部から
の過大な機械的衝撃によっても撓み部13が破損してし
まうことが考えられる。特に、重り部12がガラス製の
カバー2,3に一体に形成された突起状のストッパ2
b,3bへ衝突する際の衝撃によって撓み部13が折損
してしまうことがあるという不具合があった。
【0011】また、上記従来構成の半導体加速度センサ
では、センサ本体1の表裏にガラス製のカバー2,3を
接合しているが、ガラス製のカバー2,3に用いられる
ガラス基板は比較的高価なので、コストが高くなってし
まうという不具合があった。しかも、カバー2,3に
は、上述の凹所2a,3aやストッパ2b,3bを形成
する必要があり、0.5mm〜1mm程度の厚さのガラ
ス基板を用いているので、全体としての薄型化および軽
量化が難しいという不具合があった。
【0012】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、耐衝撃性が高く、低コスト化、軽量
化および薄型化が可能な半導体加速度センサを提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、半導体材料を主成分とする枠状
の支持枠の表裏に貫通する開口窓内に配置した重り部が
可撓性を有する撓み部を介して支持枠に一体に連結さ
れ、かつ重り部への加速度の作用により撓み部に生じる
応力を検出する歪検出素子が撓み部に設けられたセンサ
本体と、センサ本体の表面側に重ね合わせた形で固着さ
れ重り部の移動量を規制する第1のストッパと、センサ
本体の裏面側に重ね合わせた形で固着され重り部の移動
量を規制する第2のストッパとを備え、前記各ストッパ
は、可撓性を有するフィルムにより形成されてなること
を特徴とするものであり、センサ本体の表裏にそれぞれ
重ね合わせた形で固着され重り部の移動量を規制する第
1および第2のストッパが可撓性を有するフィルムによ
り形成されているので、従来のようにセンサ本体の表裏
それぞれに接合されたガラス製のカバーにおける重り部
との対向面に突起状のストッパを一体に形成している場
合に比べて、重り部が各ストッパに衝突する際の衝撃を
緩和することができ、撓み部が折損するのを防止するこ
とができるから、従来に比べて耐衝撃性を高めることが
でき、しかも、従来のようにセンサ本体の表裏それぞれ
にガラス製のカバーを接合している場合に比べて、低コ
スト化、軽量化および薄型化が可能になる。また、従来
のように重り部との対向面に突起状のストッパが形成さ
れたガラス製のカバーをセンサ本体の表裏に接合して製
造する場合に比べて、製造工程の途中で撓み部が折損す
る可能性が少なくなって収率が高くなるから、結果的に
低コスト化を図れるという利点もある。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記支持枠が矩形枠状であって、前記重り部の周縁
が前記支持枠の各辺に平行な矩形状であり、前記重り部
は、前記支持枠の一辺に前記撓み部を介して一体に連結
され、前記撓み部と反対側の先端部に、前記第1のスト
ッパとの間の距離を他の部位に比べて大きくし且つ前記
支持枠において前記一辺に平行な辺側が開放された凹所
が形成され、前記第1のストッパは、前記支持枠におけ
る前記重り部に対向する部分の表面と前記凹所とに跨っ
て前記センサ本体に重なる形状に形成され、前記支持枠
における前記重り部に対向する部分の表面に固着されて
いるので、前記第1のストッパを前記センサ本体の前記
支持枠における前記重り部に対向する部分の表面に直接
固着しても前記第1のストッパと前記重り部の先端部と
の間に前記重り部の移動する空間を確保することができ
るから、より一層の薄型化を図ることができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記第1のストッパは感光性ポリイミドフィルムを
硬化させて形成されているいるので、耐熱性を高めるこ
とができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記第1のストッパは感光性ポリイミドフィルムの
不要部分をフォトリソグラフィ工程により除去すること
で所望の形状に形成した後で硬化させて形成されている
ので、前記第1のストッパが感光性ポリイミドフィルム
の不要部分を一般的な半導体製造プロセスであるフォト
リソグラフィ工程によって除去してから感光性ポリイミ
ドフィルムを硬化させることで形成できるから、製造コ
ストの低コスト化を図れる。
【0017】請求項5の発明は、請求項3の発明は、前
記第1のストッパは感光性ポリイミドフィルムの不要部
分を切除することで所望の形状に形成した後で硬化させ
て形成されているので、前記第1のストッパが感光性ポ
リイミドフィルムの不要部分を切除してから感光性ポリ
イミドフィルムを硬化させることで形成できるから、従
来のようにガラス基板を加工して突起状のストッパを一
体に有するカバーを形成する場合に比べて、製造コスト
の低コスト化を図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の半導
体加速度センサは、図1(a)に示すように、厚み方向
の中間部にシリコン酸化膜からなる埋込絶縁層102を
有するSOI基板100’を用いて形成したセンサ本体
1の厚み方向の表裏両側に可撓性を有するフィルムから
なるストッパ20,30がセンサ本体1に重ね合わせた
形で固着されている。なお、SOI基板100’として
は表面が(100)面からなる(100)基板が用いら
れており、表面側のn形シリコン層(以下、活性層と称
す)103の厚さが数μm〜10μm程度の範囲で設定
され、裏面側のn形シリコン層(以下、支持層と称す)
101の厚さが数100μm程度で設定され、埋込絶縁
層102が数μm以下で設定されている。要するに、S
OI基板100’は半導体材料(シリコン)を主成分と
している。
【0019】センサ本体1の基本構成は従来構成と略同
じであって、図1に示すように、矩形枠状の支持枠11
を備え、支持枠11の中央に厚み方向の表裏に貫通する
形で形成された開口窓11aの中に重り部12が配置さ
れるとともに、重り部12の周囲の一辺が他の部位より
も薄肉である撓み部13を介して支持枠11に連続一体
に連結された構造を有する。したがって、重り部12の
周囲には撓み部13を除いて支持枠11との間にスリッ
ト14が形成されている。また、撓み部13は重り部1
2の一辺に沿う方向に離間して2箇所に形成されてい
る。各撓み部13には、それぞれ歪検出素子として2個
ずつのゲージ抵抗15が形成されている。ゲージ抵抗1
5はピエゾ抵抗であり、ブリッジ回路を構成するように
拡散配線17によって接続されている。また、ブリッジ
回路の各端子となるパッド16は支持枠11に形成され
ている。なお、上述のSOI基板100’の活性層10
3の導電形はn形であって、ゲージ抵抗15および拡散
配線17は活性層103の表面側にp形不純物を導入す
ることによって形成されている。また、本実施形態で
は、パッド16が電極を構成している。
【0020】したがって、センサ本体1の厚み方向の成
分を含む外力(すなわち、加速度)が作用すると、重り
部12の慣性によって支持枠11と重り部12とがセン
サ本体1の厚み方向に相対的に変位し、結果的に撓み部
13が撓んでゲージ抵抗15の抵抗値が変化することに
なる。つまり、ゲージ抵抗15の抵抗値の変化を検出す
ることによりセンサ本体1に作用した加速度を検出する
ことができる。このセンサ本体1は、重り部12が片持
ち梁としての撓み部13を介して支持枠11に結合され
ている。なお、センサ本体1は、活性層103の表面に
シリコン酸化膜(図示せず)が形成されるとともに、こ
のシリコン酸化膜上にシリコン窒化膜(図示せず)が形
成されており、上述のパッド16は、上記シリコン酸化
膜と上記シリコン窒化膜とからなる絶縁膜に形成したコ
ンタクトホールに一部を埋め込んだAi−Siよりなる
金属配線21および金属配線21と拡散配線17とのコ
ンタクト部23を介して拡散配線17に接続されてい
る。
【0021】センサ本体1の厚み方向の表面側(図1
(a)の上面側)には上述のように可撓性を有するフィ
ルムからなるストッパ20が固着され、またセンサ本体
1の厚み方向の裏面側(図1(a)の下面側)には上述
のように可撓性を有するフィルムからなるストッパ30
が固着されている。ここにおいて、各ストッパ20,3
0それぞれを構成するフィルムは、矩形状であって、例
えば感光性ポリイミドフィルムを硬化させて形成すれば
よい。また、センサ本体1は、重り部12における活性
層102よりも裏面側の部分の厚さを、支持枠11にお
ける活性層102よりも裏面側の部分の厚さよりも所定
厚さ(例えば、数μm〜数10μm程度)だけ薄くなる
ように設定してある。言い換えれば、加速度がかかって
いない状態では、重り部12の裏面がセンサ本体1の厚
み方向において支持枠11の裏面よりも上記所定厚さ分
に対応した量だけセンサ本体1の表面側に位置してい
る。ここに、重り部12の裏面側はアルカリ系溶液を用
いた異方性エッチングないしドライエッチングにより上
記所定厚さ分だけエッチングされている。なお、本実施
形態では、センサ本体1の表面側のストッパ20が第1
のストッパを構成し、センサ本体1の裏面側のストッパ
30が第2のストッパを構成している。
【0022】また、センサ本体1の表面側のストッパ2
0は、センサ本体1の支持枠11において撓み部13の
延長方向に平行な2辺(2つの部分)の表面にそれぞれ
形成されたAl−Siよりなる所定膜厚(例えば、数μ
m〜10μm程度)の接合用薄膜層22を介してセンサ
本体1に固着されており、他の2辺(2つの部分)との
間には隙間が形成されている。ここにおいて、重り部1
2の表面とストッパ20との間には接合用薄膜層22の
膜厚に応じたギャップが形成されている。また、ストッ
パ20とセンサ本体1の接合用薄膜層22とは例えば熱
圧着により或いはアクリル系粘着剤を用いて固着すれば
よい。また、ストッパ20は、ストッパ20をセンサ本
体1の表面側に配置して荷重を印加した状態で加熱して
ラミネートしてもよい。ストッパ20をセンサ本体1の
表面側にラミネートする場合には、所定の荷重を印加し
た状態で90℃程度に加熱すればよいが、例えば、エチ
ルアルコールとジメチルアセトアミドとを略1対3で混
合した混合液をセンサ本体1またはストッパ20に霧吹
きすることで表面を濡らしておけば気泡や皺の発生を抑
制できる。また、ストッパ30は、センサ本体1の裏面
側に固着されているが、ストッパ20と同様にして固着
することができる。
【0023】なお、本実施形態では、接合用薄膜層22
の材料としてAl−Siを採用していることで、接合用
薄膜層22をパッド16および金属配線21と同時に形
成することができるという利点を有している。ただし、
接合用薄膜層22の材料はAl−Siに限定するもので
はなく、例えば、ポリシリコンや、金属めっきにより形
成されるチタン、ニッケル、銅などを採用してもよい。
【0024】要するに、本実施形態の半導体加速度セン
サでは、センサ本体1の表裏両側に可撓性を有するフィ
ルムからなるストッパ20,30を固着することで、重
り部12が支持枠11に対して相対的に移動する際に、
重り部12に対して空気による制動力(いわゆるエアダ
ンプ)が作用し、過度の加速度(例えば数千Gの加速
度)がかかった際に重り部12の移動量を規制すること
によって撓み部13の折損が防止されるように構成して
ある。ところで、各ストッパ20,30としては、厚さ
が数10μm〜80μm程度のフィルムを用いればよ
い。
【0025】なお、本実施形態の半導体加速度センサを
図2に示すようにプリント基板40に実装する場合に
は、センサ本体1の裏面側のストッパ30をプリント基
板40に接着剤50を用いて固着した後、センサ本体1
のパッド16とプリント基板40の導電パターン41と
を金細線よりなるボンディングワイヤWを介して接続
し、さらに、ボンディングワイヤWはシリコーン樹脂4
2によって保護すればよい。
【0026】しかして、本実施形態の半導体加速度セン
サでは、センサ本体1の表面側に重ね合わせた形で固着
され重り部12の移動量を規制するストッパ20と、セ
ンサ本体1の裏面側に重ね合わせた形で固着され重り部
12の移動量を規制するストッパ30との両方が可撓性
を有するフィルムにより形成されているので、図12
(a)に示した従来構成のようにガラス製のカバー2,
3における重り部12との対向面に突起状のストッパ2
b,3bを一体に形成している場合に比べて、重り部1
2が各ストッパ20,30に衝突する際の衝撃を緩和す
ることができ、撓み部13が折損するのを防止すること
ができるから、従来に比べて耐衝撃性を高めることがで
き、しかも、従来構成のようにセンサ本体1の表裏それ
ぞれにガラス製のカバー2,3を接合している場合に比
べて、低コスト化、軽量化および薄型化が可能になる。
また、従来構成のように重り部12との対向面に突起状
のストッパ2b,3bが一体に形成されたガラス製のカ
バー2,3をセンサ本体1の表裏に接合して製造する場
合に比べて、製造工程の途中で撓み部13が折損する可
能性が少なくなって収率が高くなるから、結果的に低コ
スト化を図れる。なお、センサ本体1の製造方法は従来
構成のセンサ本体1の製造方法に準じるので、説明を省
略する。また、本実施形態では、センサ本体1を多数形
成したSOIウェハの表裏にストッパ20,30となる
感光性ポリイミドフィルムを固着した後で、キュア工程
を行ってから、個々の半導体加速度センサにダイシング
している。
【0027】(実施形態2)本実施形態の半導体加速度
センサの基本構成は実施形態1と略同じであって図3お
よび図4に示すように構成されている。すなわち、図3
および図4に示すように、支持枠11が矩形枠状であっ
て、重り部12の周縁が支持枠11の各辺に平行な矩形
状であり、重り部12は、支持枠11の一辺に撓み部1
3を介して一体に連結されている。ここに、本実施形態
の半導体加速度センサでは、重り部12において撓み部
13と反対側(図3における右側)の先端部に、ストッ
パ20との間の距離を他の部位に比べて大きくし且つ支
持枠11において上記一辺に平行な辺側が開放された凹
所12aが形成されている点、ストッパ20は、支持枠
11における重り部12に対向する部分の表面と凹所1
2aとに跨ってセンサ本体1に重なる形状に形成され、
支持枠11における重り部12に対向する辺(部分)の
表面に固着されている点が相違する。なお、他の構成は
実施形態1と同じであるから、実施形態1と同様の構成
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0028】しかして、本実施形態の半導体加速度セン
サでは、センサ本体1の表面側のストッパ20をセンサ
本体1の支持枠11における重り部12に対向する部分
(上記撓み部13と反対側の辺)の表面に直接固着して
もストッパ20と重り部12の先端部との間に重り部1
2の移動する空間を確保することができるから、より一
層の薄型化を図ることができる。ここにおいて、凹所1
2aの底面は露出した埋込絶縁層102の表面となって
いる。すなわち、凹所12aを例えばアルカリ系溶液を
用いた異方性エッチングによって形成する場合に埋込絶
縁層102をエッチングストッパとして利用することで
重り部12の先端部とストッパ20との間の寸法精度を
高めることができる。
【0029】(実施形態3)本実施形態の半導体加速度
センサの基本構成は実施形態2と略同じであって、図5
に示すように、センサ本体1の表面側に固着するストッ
パ20の形状を短冊状として、ストッパ20を支持枠1
1において撓み部13に平行な2辺(2つの部分)間に
架け渡している点に特徴がある。すなわち、本実施形態
では、ストッパ20の長手方向を撓み部13の延長方向
に直交する方向としてある。ここにおいて、ストッパ2
0は長手方向の中間部が重り部12の先端部に重なり且
つ両端部が支持枠11に固着されており、ストッパ20
と重り部12との間には凹所12aの深さに対応したギ
ャップが形成されている。したがって、例えば、重り部
12に対して図6の上向きの加速度がかかって重り部1
2がストッパ20に衝突するとストッパ20が上方に膨
らむ形状に湾曲するので、撓み部13にかかるストレス
が緩和されて撓み部13の折損が防止される。なお、他
の構成は実施形態2と同じであるから、実施形態2と同
様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0030】しかして、本実施形態では、実施形態2に
比べてストッパ20のサイズをさらに小さくすることが
できるので、より一層の軽量化を図れる。
【0031】ところで、上記各実施形態においては可撓
性を有するフィルムからなるストッパ20,30を備え
ているが、可撓性を有するフィルムを感光性ポリイミド
フィルムにより形成する場合には、例えば以下に図7を
参照しながら説明するプロセスに準じてストッパ20,
30を形成すればよい。
【0032】まず、一面に離型処理を施したポリエステ
ルフィルムからなるセパレータ61の上記一面上にポリ
イミド前駆体ワニスを塗布し、130℃程度の温度で数
分〜数10分間乾燥させる(この乾燥工程でのイミド化
率は50%以下に抑える)ことでセパレータ61上にポ
リイミド前駆体からなるポリイミド前駆体層62が形成
され、図7(a)に示す構造が得られる。次に、ポリイ
ミド前駆体層62上に感光性フォトレジストを塗布し、
80〜120℃程度の温度で10分程度のプリベークを
行うことでポリイミド前駆体層62上に感光性フォトレ
ジスト層(以下、感光性樹脂層と称す)63が形成さ
れ、図7(b)に示す構造が得られる。
【0033】その後、セパレータ61を剥離すること
で、ポリイミド前駆体層62に感光性樹脂層63が積層
されたフォトカバーレイフィルムが形成され、このフォ
トカバーレイフィルムをセンサ本体1が多数形成されて
いるSOIウェハ100の厚み方向の一面側(表面側ま
たは裏面側)に熱圧着ないしラミネートすることで固着
し、感光性樹脂層63上に石英基板またはフィルムにパ
ターンが形成されたマスク64を配置し(図7
(c))、続いて、マスク64のパターンを転写するた
めに紫外線を照射して露光し、例えば、約5%の水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムなどを用
いて現像を行い、その後、150℃程度の温度で数10
分のポストベークを行うことによって、図7(d)に示
す構造が得られる。
【0034】次に、パターニングされた感光性樹脂層6
3をマスクとして、酸素プラズマなどによってポリイミ
ド前駆体層62をエッチングすることによって、図7
(e)に示す構造が得られ、さらに剥離液(例えば、村
上スクリーン株式会社製のSUTRIP SUPERなど)を使用
して感光性樹脂層63を除去することによって、図7
(f)に示す構造が得られる。その後、ポリイミド前駆
体層62をキュア工程にてイミド化する(つまり、硬化
させる)ことによってフィルム65(ストッパ20また
はストッパ30)が形成され、図7(g)に示す構造が
得られる。ここに、キュア工程では、まず130℃程度
の温度で5分乾燥させた後、温度を1時間かけて段階的
に昇温し、約250℃〜300℃で15分乾燥させれば
よい。
【0035】ところで、ポリイミドフィルムには熱可塑
性のものと熱硬化性のものとがあり、いずれのポリイミ
ドフィルムを適用してもよい。なお、熱可塑性のポリイ
ミドフィルムはジフェニルスルホンテトラカルボン酸2
無水物を合成し、芳香族ジアミンと縮合重合したもので
あり、熱硬化性のポリイミドフィルムは芳香族テトラカ
ルボン酸2無水物とジアミンを縮合重合したものであ
る。
【0036】なお、ポジ型感光性ポリイミド材料は例え
ば特開平11−202488号公報に説明され、ネガ型
感光性ポリイミド材料は例えば特開2000−1477
68号公報に説明されている。また、現像時に水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムなどのアル
カリ水溶液で現像が可能な感光性ポリイミドフィルムは
例えば特開平11−315141号公報に説明されてい
る。この特開平11−315141号公報に開示されて
いる感光性ポリイミドフィルムは、ポリイミド樹脂と光
分解性酸発生剤とを含有しているので、200℃程度の
比較的低温でキュアでき、キュア時の熱収縮が小さいと
いう利点がある。
【0037】上述のプロセスはフォトカバーレイフィル
ムを使用する場合のプロセスであるが、ポリイミド前駆
体であるポリアミック酸のカルボキシル基にエステル結
合により感光基を導入した感光性ポリイミドフィルム
(この種の感光性ポリイミドフィルムとしては、例え
ば、日立化成株式会社製のPL-3000などがある)を用い
る場合には図8を参照しながら以下に説明するプロセス
に準じてストッパ20,30を形成すればよい。
【0038】まず、ポリイミド前駆体であるポリアミッ
ク酸のカルボキシル基にエステル結合により感光基を導
入した感光性ポリイミドフィルム71をセンサ本体1が
多数形成されているSOIウェハ100の厚み方向の一
面側(表面側または裏面側)に熱圧着ないしラミネート
することで固着することによって、図8(a)に示す構
造が得られる。その後、感光性ポリイミドフィルム71
上に石英基板またはフィルムにパターンが形成されたマ
スク72を配置し(図8(b))、続いて、マスク72
のパターンを転写するために紫外線を照射して露光し、
例えばN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤やアルカ
リ水溶液などを用いて現像することによって、図8
(c)に示す構造が得られる。その後、250℃〜30
0℃で加熱処理(キュア)しイミド化させる(つまり、
硬化させる)ことによってフィルム73(ストッパ20
またはストッパ30)が形成され、図8(d)に示す構
造が得られる。
【0039】また、上述の図7,図8を参照しながら説
明した各プロセスとは別に、図9を参照しながら以下に
説明するプロセスに準じて各ストッパ20,30を形成
してもよい。
【0040】一面に離型処理を施したポリエステルフィ
ルムからなるセパレータ61の上記一面上に感光性ポリ
イミドフィルム71を貼りつけたまま露光、現像を順次
行うことによって図9(a)のように感光性ポリイミド
フィルム71をパターニングした後、セパレータ61を
剥離することによって、図9(b)に示す構造が得られ
る。その後、感光性ポリイミドフィルム71をセンサ本
体1が多数形成されているSOIウェハ100の厚み方
向の一面側(表面側または裏面側)に熱圧着ないしラミ
ネートすることで固着し、続いて、250℃〜300℃
で加熱処理(キュア)しイミド化させる(つまり、硬化
させる)ことによってフィルム73(ストッパ20また
はストッパ30)が形成され、図9(c)に示す構造が
得られる。
【0041】要するに、上述の図7〜図9のいずれのプ
ロセスに準じる場合でも、ストッパ20は感光性イミド
フィルムの不要部分をフォトリソグラフィ工程により除
去することで所望の形状に形成した後で硬化されて形成
されることになるので、一般的な半導体製造プロセスで
あるフォトリソグラフィ工程によってストッパ20の不
要部分を除去することができ、耐衝撃性が高く軽量化お
よび薄型化が可能な半導体加速度センサを低コスト化で
提供することができる。
【0042】上述のようなプロセスを採用せずに、スト
ッパ20となる感光性ポリイミドフィルムの不要部分を
金型などによる打ち抜きまたはレーザにより切除するこ
とで例えば図10のような所望の形状に形成した後で硬
化させて形成してもよく、この場合にも耐衝撃性が高く
軽量化および薄型化が可能な半導体加速度センサを低コ
ストで提供することができる。また、ストッパ30とな
る感光性ポリイミドフィルムを金型などによる打ち抜き
またはレーザにより切除することで例えば図11のよう
な矩形状の形状に形成してから硬化させるようにしても
よい。
【0043】また、上記各実施形態では、ストッパ2
0,30を感光性ポリイミドフィルムを硬化させて形成
しているが、感光性ポリイミドフィルムに限らず、可撓
性および感光性を有し熱膨張係数が小さなフィルムを使
用可能であることは言うまでもない。また、上記各実施
形態では、SOIウェハにセンサ本体1を形成している
が、SOIウェハに限らず、シリコンウェハにセンサ本
体1を形成するようにしてもよい。また、ストッパ2
0,30に配線パターンを設けるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明は、半導体材料を主成分
とする枠状の支持枠の表裏に貫通する開口窓内に配置し
た重り部が可撓性を有する撓み部を介して支持枠に一体
に連結され、かつ重り部への加速度の作用により撓み部
に生じる応力を検出する歪検出素子が撓み部に設けられ
たセンサ本体と、センサ本体の表面側に重ね合わせた形
で固着され重り部の移動量を規制する第1のストッパ
と、センサ本体の裏面側に重ね合わせた形で固着され重
り部の移動量を規制する第2のストッパとを備え、前記
各ストッパは、可撓性を有するフィルムにより形成され
てなることを特徴とするものであり、センサ本体の表裏
にそれぞれ重ね合わせた形で固着され重り部の移動量を
規制する第1および第2のストッパが可撓性を有するフ
ィルムにより形成されているので、従来のようにセンサ
本体の表裏それぞれに接合されたガラス製のカバーにお
ける重り部との対向面に突起状のストッパを一体に形成
している場合に比べて、重り部が各ストッパに衝突する
際の衝撃を緩和することができ、撓み部が折損するのを
防止することができるから、従来に比べて耐衝撃性を高
めることができるという効果があり、しかも、従来のよ
うにセンサ本体の表裏それぞれにガラス製のカバーを接
合している場合に比べて、低コスト化、軽量化および薄
型化が可能になるという効果がある。また、従来のよう
に重り部との対向面に突起状のストッパが形成されたガ
ラス製のカバーをセンサ本体の表裏に接合して製造する
場合に比べて、製造工程の途中で撓み部が折損する可能
性が少なくなって収率が高くなるから、結果的に低コス
ト化を図れるという利点もある。
【0045】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記支持枠が矩形枠状であって、前記重り部の周縁
が前記支持枠の各辺に平行な矩形状であり、前記重り部
は、前記支持枠の一辺に前記撓み部を介して一体に連結
され、前記撓み部と反対側の先端部に、前記第1のスト
ッパとの間の距離を他の部位に比べて大きくし且つ前記
支持枠において前記一辺に平行な辺側が開放された凹所
が形成され、前記第1のストッパは、前記支持枠におけ
る前記重り部に対向する部分の表面と前記凹所とに跨っ
て前記センサ本体に重なる形状に形成され、前記支持枠
における前記重り部に対向する部分の表面に固着されて
いるので、前記第1のストッパを前記センサ本体の前記
支持枠における前記重り部に対向する部分の表面に直接
固着しても前記第1のストッパと前記重り部の先端部と
の間に前記重り部の移動する空間を確保することができ
るから、より一層の薄型化を図ることができるという効
果がある。
【0046】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記第1のストッパは感光性ポリイミドフィルムを
硬化させて形成されているいるので、耐熱性を高めるこ
とができるという効果がある。
【0047】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記第1のストッパは感光性ポリイミドフィルムの
不要部分をフォトリソグラフィ工程により除去すること
で所望の形状に形成した後で硬化させて形成されている
ので、前記第1のストッパが感光性ポリイミドフィルム
の不要部分を一般的な半導体製造プロセスであるフォト
リソグラフィ工程によって除去してから感光性ポリイミ
ドフィルムを硬化させることで形成できるから、製造コ
ストの低コスト化を図れるという効果がある。
【0048】請求項5の発明は、請求項3の発明は、前
記第1のストッパは感光性ポリイミドフィルムの不要部
分を切除することで所望の形状に形成した後で硬化させ
て形成されているので、前記第1のストッパが感光性ポ
リイミドフィルムの不要部分を切除してから感光性ポリ
イミドフィルムを硬化させることで形成できるから、従
来のようにガラス基板を加工して突起状のストッパを一
体に有するカバーを形成する場合に比べて、製造コスト
の低コスト化を図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は概略断面図、
(b)はセンサ本体の概略平面図である。
【図2】同上の実装例を示す概略断面図である。
【図3】実施形態2を示し、(a)は概略断面図、
(b)はセンサ本体の概略平面図である。
【図4】同上の実装例を示す概略断面図である。
【図5】実施形態3を示し、(a)は実装例の概略断面
図、(b)はセンサ本体の表面側のストッパの斜視図で
ある。
【図6】同上の動作説明図である。
【図7】各実施形態の製造方法の一例の説明図である。
【図8】各実施形態の製造方法の一例の説明図である。
【図9】各実施形態の製造方法の一例の説明図である。
【図10】各実施形態の製造方法の一例の説明図であ
る。
【図11】各実施形態の製造方法の一例の説明図であ
る。
【図12】従来例を示し、(a)は概略断面図、(b)
はセンサ本体の概略平面図である。
【符号の説明】
1 センサ本体 11 支持枠 12 重り部 12a 凹所 13 撓み部 14 スリット 15 ゲージ抵抗 16 パッド 17 拡散配線 20 ストッパ 22 接合用薄膜層 30 ストッパ 100’ SOI基板 101 支持層 102 埋込絶縁層 103 活性層
フロントページの続き (72)発明者 上 浩則 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2H025 AB16 AB20 AC01 AD01 AD03 BC69 CB25 FA03 FA15 FA29 4M112 AA02 BA01 CA21 CA23 CA28 DA03 DA04 DA12 DA16 DA18 EA03 EA06 EA07 EA11 EA14 FA07 FA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体材料を主成分とする枠状の支持枠
    の表裏に貫通する開口窓内に配置した重り部が可撓性を
    有する撓み部を介して支持枠に一体に連結され、かつ重
    り部への加速度の作用により撓み部に生じる応力を検出
    する歪検出素子が撓み部に設けられたセンサ本体と、セ
    ンサ本体の表面側に重ね合わせた形で固着され重り部の
    移動量を規制する第1のストッパと、センサ本体の裏面
    側に重ね合わせた形で固着され重り部の移動量を規制す
    る第2のストッパとを備え、前記各ストッパは、可撓性
    を有するフィルムにより形成されてなることを特徴とす
    る半導体加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記支持枠が矩形枠状であって、前記重
    り部の周縁が前記支持枠の各辺に平行な矩形状であり、
    前記重り部は、前記支持枠の一辺に前記撓み部を介して
    一体に連結され、前記撓み部と反対側の先端部に、前記
    第1のストッパとの間の距離を他の部位に比べて大きく
    し且つ前記支持枠において前記一辺に平行な辺側が開放
    された凹所が形成され、前記第1のストッパは、前記支
    持枠における前記重り部に対向する部分の表面と前記凹
    所とに跨って前記センサ本体に重なる形状に形成され、
    前記支持枠における前記重り部に対向する部分の表面に
    固着されてなることを特徴とする請求項1記載の半導体
    加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記第1のストッパは感光性ポリイミド
    フィルムを硬化させて形成されていることを特徴とする
    請求項2記載の半導体加速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記第1のストッパは感光性ポリイミド
    フィルムの不要部分をフォトリソグラフィ工程により除
    去することで所望の形状に形成した後で硬化させて形成
    されていることを特徴とする請求項3記載の半導体加速
    度センサ。
  5. 【請求項5】 前記第1のストッパは感光性ポリイミド
    フィルムの不要部分を切除することで所望の形状に形成
    した後で硬化させて形成されていることを特徴とする請
    求項3記載の半導体加速度センサ。
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