JP2008051658A - Ic一体型加速度センサ及びその製造方法 - Google Patents

Ic一体型加速度センサ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008051658A
JP2008051658A JP2006228314A JP2006228314A JP2008051658A JP 2008051658 A JP2008051658 A JP 2008051658A JP 2006228314 A JP2006228314 A JP 2006228314A JP 2006228314 A JP2006228314 A JP 2006228314A JP 2008051658 A JP2008051658 A JP 2008051658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration sensor
chip
housing
processing circuit
integrated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006228314A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Sugano
隆行 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2006228314A priority Critical patent/JP2008051658A/ja
Publication of JP2008051658A publication Critical patent/JP2008051658A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】加速度センサの錘部の揺動を規制する規制部材を容易に形成することができ、製造の容易化及び小型化を図ること。
【解決手段】加速度センサ2とICチップ3とハウジング4とを有し、加速度センサ2は錘部2aと梁部2bと支持体2cとを有し、ICチップ3は処理回路形成面31を有し、処理回路形成面31には加速度センサ2の錘部2aの揺動範囲を規制するための規制手段であるストッパ5を有し、加速度センサ2とICチップ3とは、加速度センサ2の錘部2aの梁部支持側の表面2eがICチップ3の処理回路形成面31と所定の間隔を隔てて配設されており、ICチップ3とハウジング4とは導電性手段6により電気的に接続されると共に固定され、ICチップ3がハウジング4の蓋体を構成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、IC一体型加速度センサ及びその製造方法に関し、さらに詳しくは、加速度を電気的な検出信号に変換する加速度センサと、当該加速度センサの検出信号を電気的に処理する処理回路を備えたICチップとを一体的に有するIC一体型加速度センサ及びその製造方法に関する。
従来のIC一体型加速度センサとして、特許文献1は図8に示すような構成のIC一体型加速度センサを開示している。このIC一体型加速度センサ100は、加速度を電気的な検出信号に変換するピエゾ抵抗素子を有する加速度センサ102と、当該加速度センサ102の検出信号を電気的に処理するICチップ103と、当該加速度センサ102とICチップ103をその内部空間内に収容するハウジング105と、該ハウジング105の内部空間を密封する蓋体106とから構成されている。なお、加速度センサ102の後述する加速度センサ端子102dとICチップ103とは、図示しないAuワイヤによるワイヤボンディングによって電気的に接続されており、ICチップ103とハウジング105とは、図示しないAuワイヤによるワイヤボンディングによって電気的に接続されている。
加速度センサ102は、加速度センサ102の中央に配設されていると共に加速度により揺動する錘部102aと、該錘部102aの上部四方をそれぞれ支持すると共に錘部102aを揺動可能に支持する4本の梁部102bと、これら4本の梁部102bを支持している支持体102cと、支持体102cの梁部支持側の表面に設けた加速度センサ端子102dとから構成されている。から構成されている。そして、4本の各梁部102bにはピエゾ抵抗素子が設けられており、このピエゾ抵抗素子により加速度が電気的な検出信号に変換される。この加速度センサ102は、支持体102cの底面とハウジング105の内部空間の底部とが接着されることにより、ハウジング105の内部空間内に固定されている。
この加速度センサ102の錘部102aの上面には小突起102fが形成されている。この小突起102fはICチップ103の底面に向かって突出しており、ICチップ103の底面と、加速度センサ102の錘部102aや梁部102bとが直接衝突することを防止している。この小突起102fは、加速度センサ102の梁部102bの上面において形成されるアルミニウム配線等と同時に形成される。
ICチップ103は、加速度センサ102の錘部102aの小突起102fと接触することにより錘部102aの揺動範囲を規制する規制板としての機能を有し、加速度センサ102の上部に所定の間隔を隔てて配設されている。このICチップ103の底面周縁部分は加速度センサ102の支持体102cの上面に接着剤により接着されている。
特開2005-127745
上記のような従来のIC一体型加速度センサは、加速度センサ102のセンサチップ製造工程において、小突起102fを形成する製造プロセスを設ける必要があり、製造工程が増加し製造コストの低廉化を図れないという問題がある。
また、従来のIC一体型加速度センサは、ICチップ103とハウジング105とを電気的に接続するためのワイヤボンディングの工程を必要とし、製造工程が増加し製造コストの低廉化を図れないという問題がある。
また、従来のIC一体型加速度センサは、加速度センサ102とICチップ103の収容手段としてハウジング105の他に蓋体106を必要とするためIC一体型加速度センサの小型化を図ることが困難であるという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑み、加速度センサの錘部の揺動範囲を規制する規制部材を容易に形成することができ、また製造の容易であると共に小型化を図ることができるIC一体型加速度センサを提供することを目的とする。
本発明に係るIC一体型加速度センサは、加速度を電気的な検出信号に変換する加速度センサと、前記加速度センサの検出信号を電気的に処理するICチップと、前記加速度センサを収容する収容空間を有するハウジングとを有するIC一体型加速度センサであって、前記加速度センサは、加速度により揺動する錘部と、前記錘部を揺動可能に支持する梁部と、前記梁部を支持する支持体とを有し、前記ICチップは、処理回路とICチップ端子とが形成されている処理回路形成面を有し、前記処理回路形成面には前記加速度センサの前記錘部の揺動範囲を規制するための規制手段を有し、前記加速度センサと前記ICチップとは、前記加速度センサの錘部の表面が前記ICチップの前記処理回路形成面と所定の間隔を隔てて対向するように配設されており、前記ICチップと前記ハウジングとは導電性手段により電気的に接続されると共に固定され、前記ICチップは前記ハウジングの蓋体を構成していることを特徴とする。
さらに本発明に係るIC一体型加速度センサは、前記規制手段が樹脂製の突起であることが好ましい。
さらに本発明に係るIC一体型加速度センサは、前記規制手段が前記導電性手段を構成する導電性樹脂製の突起であることが好ましい。
さらに本発明に係るIC一体型加速度センサは、前記加速度センサの前記錘部が前記梁部支持側の表面とその反対側に位置する底面とを有し、前記加速度センサの前記底面が前記ICチップの前記処理回路形成面と所定間隔を隔てて対向するように配設されており、前記加速度センサは前記支持体の前記梁部支持側の表面に複数の加速度センサ端子を有し、前記ハウジングは前記ハウジングの前記収容空間の底面に複数の端子を有し、前記加速度センサ端子と前記ハウジングの前記複数の端子との間に導電性手段を用いることにより前記加速度センサが前記ハウジングに固定されていることが好ましい。
本発明に係るIC一体型加速度センサの製造方法は、加速度を電気的な検出信号に変換する加速度センサと、前記加速度センサの検出信号を電気的に処理するICチップと、前記加速度センサを収容する収容空間の周縁部に複数の電極が形成されているハウジングとを有するIC一体型加速度センサの製造方法であって、前記ICチップは、処理回路と複数のICチップ端子とが形成されている処理回路形成面を有し、前記処理回路形成面には前記加速度センサの前記錘部の揺動範囲を規制するための規制手段を有し、前記ICチップの前記処理回路形成面に前記加速度センサの前記錘部の揺動範囲を規制するための規制手段である樹脂製の突起を形成する工程と、前記ハウジングの前記複数の電極のそれぞれにフリップチップボンド用の導電性樹脂を塗布する工程と、前記ハウジングの前記複数の電極に前記ICチップの対応する前記ICチップ端子のそれぞれがフリップチップボンドの導電性樹脂によって固定される工程と、前記樹脂製の突起と前記フリップチップボンドの導電性樹脂とが熱処理により同時に硬化される工程とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るIC一体型加速度センサの他の製造方法は、加速度を電気的な検出信号に変換する加速度センサと、前記加速度センサの検出信号を電気的に処理するICチップと、前記加速度センサを収容する収容空間の周縁部に複数の電極が形成されているハウジングとを有するIC一体型加速度センサの製造方法であって、前記ICチップは、処理回路と複数のICチップ端子とが形成されている処理回路形成面を有し、前記処理回路形成面には前記加速度センサの前記錘部の揺動範囲を規制するための規制手段を有し、前記ICチップの前記処理回路形成面において、前記加速度センサの前記錘部の揺動範囲を規制するための規制手段である突起を形成する部分と、前記ICチップの前記複数のそれぞれのICチップ端子とに、フリップチップボンド用の導電性樹脂を同時に塗布する工程と、前記ICチップ端子に塗布された導電性樹脂によって、前記ハウジングの前記複数の電極に前記ICチップの対応する前記ICチップ端子のそれぞれが固定される工程とを有することを特徴とする。
請求項1記載の発明に係るIC一体型加速度センサは、加速度センサの錘部の揺動範囲を規制するための規制手段をICチップの処理回路形成面に形成するため、加速度センサのセンサチップ製造工程においてこのような規制手段を形成する場合に比べて、製造コストの低廉化を図ることができる。
また、ICチップとハウジングとが導電性手段により電気的に接続されると共に固定されているため、ICチップとハウジングとの電気的な接続のためにワイヤボンディングを行う必要が無く製造コストの低廉化を図ることができ、また、ワイヤボンディングに用いるAuワイヤ等の配線スペースを必要としないためIC一体型加速度センサの全体の小型化を図ることができる。
また、ICチップがハウジングの蓋体を構成しているため、ハウジングの蓋体という別部品を必要とせず部品点数の減少による製造コストの低廉化を図ることができる。さらに、蓋体を必要としないため、この蓋体によるIC一体型加速度センサ全体の高さを低くすることができ小型化を図ることができる。
請求項2記載の発明に係るIC一体型加速度センサは、規制手段が樹脂製の突起であるため、その形成が非常に容易であり製造コストのさらなる低廉化を図ることができ、また金属製の突起に比べ衝撃吸収性能に優れるという利点がある。
請求項3記載の発明に係るIC一体型加速度センサは、規制手段が導電性手段を構成する導電性樹脂製の突起であるため、製造に用いられるディスペンサ等の製造器具や設備等を共用することができ、また、同時にこの導電性樹脂を塗布可能であるため、製造時間の短縮及び製造コストの低減を図ることができる。
請求項4記載の発明に係るIC一体型加速度センサは、加速度センサの加速度センサ端子と、ハウジングの収容空間の底面に設けられている複数の端子とが導電性手段により固定されている。このため加速度センサとICチップとの電気的な接続のためにワイヤボンディングを行う必要が無く製造コストの低廉化を図ることができ、また、ワイヤボンディングに用いるAuワイヤ等の配線スペースを必要としないためIC一体型加速度センサの全体のさらなる小型化を図ることができる。
請求項5記載の発明に係るIC一体型加速度センサの製造方法は、ICチップの樹脂製の突起と、ハウジングとICチップとを固定するフリップチップボンドの導電性樹脂とが熱処理により同時に固定される。このため一度の熱処理によりICチップの樹脂製の突起とプリップチップボンドの導電性樹脂を硬化することができるため製造時間の短縮化を図ることができる。
請求項6記載の発明に係るIC一体型加速度センサの製造方法は、ICチップの突起を形成する部分とICチップのICチップ端子とに、フリップチップボンド用の導電性樹脂を同時に塗布する工程を有するため、両部分に導電性樹脂を滴下するためのディスペンサ等を共用することができ、同一工程において一括して当該樹脂の塗布作業を行うことができる。従って、ICチップの突起を形成するための通常の樹脂を滴下するための別のディスペンサを用いる必要が無く、製造作業を簡易化し製造コストの低減を図ることができる。
以下、本発明に係る第1実施形態のIC一体型加速度センサ1について図1を参照しつつ詳細に説明する。なお、明細書の記載中に使用されている上又は下という文言は、添付図面において上方側に位置するものを上、下方側に位置するものを下として表現している。
本実施形態のIC一体型加速度センサ1は、加速度を電気的な検出信号に変換する加速度センサ2と、加速度センサ2の検出信号を電気的に処理するICチップ3と、加速度センサ2を収容する収容空間を有するハウジング4とを有するIC一体型加速度センサであって、加速度センサ2は、加速度により揺動する錘部2aと、錘部2aを揺動可能に支持する梁部2bと、梁部2bを支持する支持体2cとを有し、ICチップ3は、処理回路(図示せず)とICチップ端子3aとが形成されている処理回路形成面31を有し、処理回路形成面31には加速度センサ2の錘部2aの揺動範囲を規制するための規制手段であるストッパ5を有し、加速度センサ2と前記ICチップ3とは、加速度センサ2の錘部2aの梁部支持側の表面2eがICチップ3の処理回路形成面31と所定の間隔を隔てて対向するように配設されており、ICチップ3とハウジング4とは導電性手段6により電気的に接続されると共に固定され、ICチップ3はハウジング4の蓋体を構成していることを特徴とする。
加速度センサ2は、加速度により揺動する錘部2aと、錘部2aを揺動可能に支持する4本の梁部2bと、各梁部2bを支持する支持体2cと、支持体2cの梁部支持側の表面に設けた加速度センサ端子2dとから構成されている。そして加速度センサは、錘部2aの梁部支持側の表面2eを下方に向けた状態で配設されている。各梁部2bにはピエゾ抵抗素子等(図示せず)が配設されており、加速度により揺動する錘部2aによって各梁部2bが撓むと、このピエゾ抵抗素子等が当該加速度を電気的な検出信号に変換する。この検出信号を加速度センサ2の外部へ出力するために、支持体2cの梁部支持側の表面に複数の加速度センサ端子2dが形成されている。
ICチップ3は加速度センサ2からの検出信号を電気的に処理するICチップであり平板状の形状を有している。このICチップ3は、処理回路(図示せず)と複数の第1ICチップ端子3aが形成された処理回路形成面31を有し、この処理回路形成面31を下方に向けた状態で配設されている。また、ICチップ3は、後述するハウジング4の収容空間の上方の開口部を封鎖するように配設されることにより、ハウジング4の蓋体を構成している。
ストッパ5は、ICチップ3の処理回路形成面31に、加速度センサ2の錘部2aの揺動範囲を規制するための規制手段として設けられている。このストッパ5は、チクソ性(液体を球状に保つ性質)の高い合成樹脂液をディスペンサにより処理回路形成面31に滴下した後、熱処理等により硬化させて形成される。
加速度センサ2とICチップ3は、加速度センサ2の錘部2aの梁部支持側の表面2eとICチップ3の処理回路形成面31とが所定の間隔を隔てて対向するように配設されている。このため当該表面2eと処理回路形成面31との間に空間8が存在し、加速度センサ2の錘部2aの揺動可能な領域を確保することができる。また、処理回路形成面31から下方に向かって突出しているストッパ5は錘部2aの過度の揺動を規制し、ICチップ3の処理回路形成面31と、加速度センサ2の錘部2aや梁部2bとが直接衝突することを防止している。
なお、加速度センサ2の加速度センサ端子2dとICチップ3の第2ICチップ端子(図示せず)とは、ワイヤボンディングによるAuワイヤ(図示せず)により電気的に接続されている。
ハウジング4は、その中央に加速度センサ2を収容する収容空間を有し、セラミック多層基板等から構成されている。加速度センサ2の各支持体2cの底面は収容空間の底面と接着されている。ハウジング4の収容空間の周縁部には複数の内部端子4aが形成されており、この各内部端子4aはICチップ3の対応する各第1ICチップ端子3aの配設位置に一致するように配設されている。なお、ハウジング4はその外部に複数の外部端子(図示せず)を有する。
ICチップ3とハウジング4とは、フリップチップ実装技術を応用することにより、導電性手段6により固定されている。この導電性手段6はICチップ3の各第1ICチップ端子3aとハウジング4の対応する各内部端子4aとを電気的にも接続する役割も同時に有している。そして、この導電性手段6のそれぞれはバンプ及び導電性樹脂とから構成されている。導電性手段6のバンプの垂直方向の高さを調整することにより上記空間8の高さを設定することができる。なお、バンプは金バンプであることが好ましいが、半田バンプ等の他の材質のバンプを使用することも可能である。
次に、本実施形態のIC一体型加速度センサ1の製造方法について図2ないし図5を参照しつつ説明する。
最初に、図2に示すように、加速度センサ2の各支持体2cの底面をハウジング4の収容空間の底面と接着する。次に、図3に示すように、ICチップ3の処理回路形成面31に加速度センサ2の錘部2aの揺動範囲を規制するための規制手段であるストッパ5を形成する。このストッパ5は、上述したように、合成樹脂液をディスペンサにより処理回路形成面31に滴下した後、後述する熱処理等により硬化させて形成される。
次に、図4に示すように、ハウジング4の複数の内部端子4aのそれぞれに導電性手段6の導電性樹脂を塗布する。最後に、図1に示すように、ハウジング4の複数の内部端子4aにICチップ3の対応する第1ICチップ端子3aのそれぞれがフリップチップボンドによって固定される。なお、ストッパ5の熱処理による硬化は、この最後の工程における導電性樹脂の硬化と同時に行われる。即ち、導電性手段6の導電性樹脂の熱処理による硬化はIC一体型加速度センサ1全体を加熱することにより行われるため、この際に加えられる熱がストッパ5を形成する合成樹脂液をも硬化させる。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態のIC一体型加速度センサ1は、加速度センサ2の錘部2aの揺動範囲を規制するための規制手段であるストッパ5をICチップ3の処理回路形成面31に形成するため、加速度センサ2のセンサチップ製造工程においてこのような規制手段を形成する場合に比べて、製造コストの低廉化を図ることができる。
さらに、このストッパ5は樹脂製の突起であるため、その形成が非常に容易であり製造コストのさらなる低廉化を図ることができ、また金属製の突起に比べ衝撃吸収性能に優れるという利点がある。
また、本実施形態のIC一体型加速度センサ1は、ICチップ3とハウジング4とが導電性手段6であるバンプ及び導電性樹脂により電気的に接続されると共に固定されている。このためICチップ3とハウジング4との電気的な接続のためにワイヤボンディングを行う必要が無く製造コストの低廉化を図ることができ、また、ワイヤボンディングに用いるAuワイヤ等の配線スペースを必要としないためIC一体型加速度センサの全体の小型化を図ることができる。
また、本実施形態のIC一体型加速度センサ1は、ICチップ3がハウジング4の蓋体を構成している。このためハウジング4の蓋体という別部品を必要としないため部品点数の減少による製造コストの低廉化を図ることができる。さらに、蓋体を必要としないため、この蓋体によるIC一体型加速度センサ全体の高さを低くすることができ小型化を図ることができる。
さらに、本実施形態のIC一体型加速度センサ1の製造方法においては、ICチップ3の樹脂製の突起とハウジング4とICチップを固定する導電性手段6の導電性樹脂とが熱処理により同時に固定される。このため一度の熱処理によりICチップ3の樹脂製の突起と当該導電性樹脂を硬化することができるため製造時間の短縮化を図ることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態のIC一体型加速度センサ1aについて図5を参照しつつ詳細に説明する。なお、第2実施形態及び後述する他の実施形態において、上記第1実施形態における各部材と同一又は類似の機能を有する部材に関しては上記第1実施形態の説明において用いた同一の符号を用いて説明する。
本実施形態のIC一体型加速度センサ1aは、錘部2aの梁部支持側の表面2eではなく、その反対側に位置する底面2fとICチップ3の処理回路形成面31とが対向して配設されている点において上記第1実施形態のIC一体型加速度センサ1と異なる。そして、加速度センサ2の加速度センサ端子2dと、ハウジング4の収容空間の底面に設けられている複数の第3内部端子4cとが導電性手段7により固定され、加速度センサ2がハウジング4に固定されていることを特徴とする。この導電性手段7による固定はフリップチップによるバンプ及び導電性樹脂とから構成されている。
本実施形態において、加速度センサ2とICチップ3は、セラミック多層基板等から構成されているハウジング4内部に形成されている回路を通じて電気的に接続されている。即ち、加速度センサ2の加速度センサ端子2dと、ICチップ3の第2ICチップ端子3bとは、ハウジング4内部に形成されている回路を経由して接続されている。このICチップ3の第2ICチップ端子3bとハウジングの第2内部端子4bとは導電性手段6bにより接続されており、この第2内部端子4bと第3内部端子4cとはハウジング内部の回路により接続されている。なお、上記第1実施形態におけるICチップ3とハウジング4との電気的な接続の機能を果たすのは、ICチップ3の第1ICチップ端子3a、ハウジングの第1内部端子4a、及び導電性手段6aである。
以下、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態のIC一体型加速度センサ1aは、加速度センサ2の加速度センサ端子2dと、ハウジング4の収容空間の底面に設けられている複数の第3内部端子4cとが導電性手段7により固定されている。このため加速度センサ2とICチップ3との電気的な接続のためにワイヤボンディングを行う必要が無く製造コストの低廉化を図ることができ、また、ワイヤボンディングに用いるAuワイヤ等の配線スペースを必要としないためIC一体型加速度センサの全体のさらなる小型化を図ることができる。
次に、本発明に係る第3実施形態のIC一体型加速度センサ1bについて図6及び図7を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態のIC一体型加速度センサ1b(図7参照)は、上記第1実施形態のIC一体型加速度センサ1と略同様の構成を有しているが、ストッパ5aが導電性樹脂により形成されている点で異なる。
本実施形態のIC一体型加速度センサ1bの製造方法は、ICチップ3の処理回路形成面31において、加速度センサ2の錘部2aの揺動範囲を規制するための規制手段であるストッパ5aを形成する部分と、ICチップ3の複数の第1ICチップ端子3aとに、フリップチップボンド用の導電性樹脂を同時に塗布する工程を有するということに特徴がある。
本実施形態における製造工程は、最初に、上記第1実施形態のIC一体型加速度センサ1のように、加速度センサ2の各支持体2cの底面をハウジング4の収容空間の底面と接着する(図2参照)。次に、図6に示すように、ICチップ3の処理回路形成面31にストッパ5aを形成するための導電性樹脂と、第1ICチップ端子3aをハウジング4の内部端子4aとをフリップチップにより接着するための導電性手段6の導電性樹脂とをディスペンサにより塗布する。そして、図7に示すように、ICチップ3の処理回路形成面31を上側にした状態で載置し、その上部から加速度センサ2を収容したハウジング4の開口部分を覆いかぶせるように配置する。最後に、この状態のままIC一体型加速度センサ1b全体を加熱し、ストッパ5aの導電性樹脂と導電性手段6の導電性樹脂を硬化させる。
以下、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態においては、ICチップ3のストッパ5aを形成する部分とICチップ3の第1ICチップ端子3aとに、フリップチップボンド用の導電性樹脂を同時に塗布する工程を有するため、両部分に導電性樹脂を滴下するためのディスペンサを共用することができ、同一工程において一括して当該樹脂の塗布作業を行うことができる。従って、ストッパ5aを形成するための通常の樹脂(非導電性)を滴下するための別のディスペンサを用いる必要が無く、製造作業を簡易化し製造コストの低減を図ることができる。なお、ストッパ5a自体は導電性を必要とするものではない。
本発明に係る第1実施形態のIC一体型加速度センサ1の断面説明図である。 図1に示すIC一体型加速度センサ1の製造工程を示す断面説明図であり、ハウジング4内に加速度センサ2を固定した状態を示す。 図1に示すIC一体型加速度センサ1の製造工程を示す断面説明図であり、ICチップ3にストッパ5を形成するための樹脂を滴下した状態を示す。 図1に示すIC一体型加速度センサ1の製造工程を示す断面説明図であり、ハウジング4の内部端子4aに導電性樹脂を塗布した状態を示す。 本発明に係る第2実施形態のIC一体型加速度センサ1aの断面説明図である。 本発明に係る第3実施形態のIC一体型加速度センサ1bの製造工程を示す断面説明図であり、ICチップ3に導電性樹脂を滴下した状態を示す。 図6に示すIC一体型加速度センサ1の製造工程を示す断面説明図であり、ICチップ3にハウジング4を覆うようにかぶせた状態を示す。 従来のIC一体型加速度センサ100の断面説明図である。
符号の説明
1、1a、1b、100 IC一体型加速度センサ
2、102 加速度センサ
2a、102a 錘部
2b、102b 梁部
2c、102c 支持体
2d、102d 加速度センサ端子
2e 錘部の梁部支持側の表面
2f 錘部の底面
3、103 ICチップ
3a 第1ICチップ端子
3b 第2ICチップ端子
31 処理回路形成面
4、105 ハウジング
4a 第1内部端子
4b 第2内部端子
4c 第3内部端子
5、5a ストッパ
6、6a、6b、7 導電性手段
8 空間
102f 小突起
106 蓋体

Claims (6)

  1. 加速度を電気的な検出信号に変換する加速度センサと、
    前記加速度センサの検出信号を電気的に処理するICチップと、
    前記加速度センサを収容する収容空間を有するハウジングとを有するIC一体型加速度センサであって、
    前記加速度センサは、加速度により揺動する錘部と、前記錘部を揺動可能に支持する梁部と、前記梁部を支持する支持体とを有し、
    前記ICチップは、処理回路とICチップ端子とが形成されている処理回路形成面を有し、前記処理回路形成面には前記加速度センサの前記錘部の揺動範囲を規制するための規制手段を有し、
    前記加速度センサと前記ICチップとは、前記加速度センサの錘部の表面が前記ICチップの前記処理回路形成面と所定の間隔を隔てて対向するように配設されており、
    前記ICチップと前記ハウジングとは導電性手段により電気的に接続されると共に固定され、前記ICチップは前記ハウジングの蓋体を構成していることを特徴とするIC一体型加速度センサ。
  2. 前記規制手段は、樹脂製の突起である請求項1記載のIC一体型加速度センサ。
  3. 前記規制手段は、前記導電性手段を構成する導電性樹脂製の突起である請求項1記載のIC一体型センサ。
  4. 前記加速度センサの前記錘部は前記梁部支持側の表面とその反対側に位置する底面とを有し、
    前記加速度センサの前記底面は前記ICチップの前記処理回路形成面と所定間隔を隔てて対向するように配設されており、
    前記加速度センサは前記支持体の前記梁部支持側の表面に複数の加速度センサ端子を有し、
    前記ハウジングは前記ハウジングの前記収容空間の底面に複数の端子を有し、
    前記加速度センサ端子と前記ハウジングの前記複数の端子との間に導電性手段を用いることにより前記加速度センサが前記ハウジングに固定されていることを特徴とする請求項1記載のIC一体型加速度センサ。
  5. 加速度を電気的な検出信号に変換する加速度センサと、
    前記加速度センサの検出信号を電気的に処理するICチップと、
    前記加速度センサを収容する収容空間の周縁部に複数の電極が形成されているハウジングとを有するIC一体型加速度センサの製造方法であって、
    前記ICチップは、処理回路と複数のICチップ端子とが形成されている処理回路形成面を有し、前記処理回路形成面には前記加速度センサの前記錘部の揺動範囲を規制するための規制手段を有し、
    前記ICチップの前記処理回路形成面に前記加速度センサの前記錘部の揺動範囲を規制するための規制手段である樹脂製の突起を形成する工程と、
    前記ハウジングの前記複数の電極のそれぞれにフリップチップボンド用の導電性樹脂を塗布する工程と、
    前記ハウジングの前記複数の電極に前記ICチップの対応する前記ICチップ端子のそれぞれがフリップチップボンド用の導電性樹脂によって固定される工程と、
    前記樹脂製の突起と前記フリップチップボンド用の導電性樹脂とが熱処理により同時に硬化される工程とを有するIC一体型加速度センサの製造方法。
  6. 加速度を電気的な検出信号に変換する加速度センサと、
    前記加速度センサの検出信号を電気的に処理するICチップと、
    前記加速度センサを収容する収容空間の周縁部に複数の電極が形成されているハウジングとを有するIC一体型加速度センサの製造方法であって、
    前記ICチップは、処理回路と複数のICチップ端子とが形成されている処理回路形成面を有し、前記処理回路形成面には前記加速度センサの前記錘部の揺動範囲を規制するための規制手段を有し、
    前記ICチップの前記処理回路形成面において、前記加速度センサの前記錘部の揺動範囲を規制するための規制手段である突起を形成する部分と、前記ICチップの前記複数のそれぞれのICチップ端子とに、フリップチップボンド用の導電性樹脂を同時に塗布する工程と、
    前記ICチップ端子に塗布された導電性樹脂によって、前記ハウジングの前記複数の電極に前記ICチップの対応する前記ICチップ端子のそれぞれが固定される工程とを有するIC一体型加速度センサの製造方法。
JP2006228314A 2006-08-24 2006-08-24 Ic一体型加速度センサ及びその製造方法 Pending JP2008051658A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006228314A JP2008051658A (ja) 2006-08-24 2006-08-24 Ic一体型加速度センサ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006228314A JP2008051658A (ja) 2006-08-24 2006-08-24 Ic一体型加速度センサ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008051658A true JP2008051658A (ja) 2008-03-06

Family

ID=39235849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006228314A Pending JP2008051658A (ja) 2006-08-24 2006-08-24 Ic一体型加速度センサ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008051658A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013181863A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Dainippon Printing Co Ltd Mems素子及びmems素子の製造方法
WO2014002416A1 (ja) * 2012-06-25 2014-01-03 パナソニック株式会社 歪センサ
JP2016090236A (ja) * 2014-10-29 2016-05-23 アルプス電気株式会社 センサパッケージ
JP2017181196A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 ローム株式会社 電子部品

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09503298A (ja) * 1993-09-30 1997-03-31 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 物理的量を特徴付けるための集積電子センサおよびかかるセンサを製造するための方法
JP2001077516A (ja) * 1999-07-05 2001-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品装置及びその製造方法、並びに、回路基板
JP2003166998A (ja) * 2001-12-03 2003-06-13 Matsushita Electric Works Ltd 半導体加速度センサ
JP2003344439A (ja) * 2002-05-28 2003-12-03 Matsushita Electric Works Ltd 半導体加速度センサ装置
JP2005049208A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Matsushita Electric Works Ltd 加速度センサおよびその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09503298A (ja) * 1993-09-30 1997-03-31 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 物理的量を特徴付けるための集積電子センサおよびかかるセンサを製造するための方法
JP2001077516A (ja) * 1999-07-05 2001-03-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品装置及びその製造方法、並びに、回路基板
JP2003166998A (ja) * 2001-12-03 2003-06-13 Matsushita Electric Works Ltd 半導体加速度センサ
JP2003344439A (ja) * 2002-05-28 2003-12-03 Matsushita Electric Works Ltd 半導体加速度センサ装置
JP2005049208A (ja) * 2003-07-28 2005-02-24 Matsushita Electric Works Ltd 加速度センサおよびその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013181863A (ja) * 2012-03-02 2013-09-12 Dainippon Printing Co Ltd Mems素子及びmems素子の製造方法
WO2014002416A1 (ja) * 2012-06-25 2014-01-03 パナソニック株式会社 歪センサ
JP2016090236A (ja) * 2014-10-29 2016-05-23 アルプス電気株式会社 センサパッケージ
KR101782221B1 (ko) * 2014-10-29 2017-09-26 알프스 덴키 가부시키가이샤 센서 패키지
JP2017181196A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 ローム株式会社 電子部品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7560744B2 (en) Package optical chip with conductive pillars
US10501312B2 (en) Over-under sensor packaging with sensor spaced apart from control chip
US9560744B2 (en) Component and method for producing a component
US10943870B2 (en) Microphone package structure
CN103119510B (zh) 具有光学模块和支撑板的装置
JP6479099B2 (ja) センサパッケージ構造
US10720370B2 (en) Sensor package structure
JP2008226876A (ja) 半導体装置
JP2008051658A (ja) Ic一体型加速度センサ及びその製造方法
KR101166654B1 (ko) 반도체 장치
JP2008026183A (ja) Ic一体型加速度センサ
JP6131308B2 (ja) カメラモジュール及びその製造方法
US10700111B2 (en) Optical sensor
JP2007227596A (ja) 半導体モジュール及びその製造方法
JP4859016B2 (ja) 半導体パッケージ
TWI484676B (zh) Piezoelectric device and electronic machine and automobile using the piezoelectric device (2)
JP5742170B2 (ja) Memsデバイス、その製造方法、及びそれを有する半導体装置
KR100610144B1 (ko) 플립 칩 조립 구조를 가지는 칩-온-보드 패키지의 제조 방법
JP2017060145A (ja) カメラモジュール及びその製造方法
JP2004158700A (ja) 電子制御装置およびその製造方法
JP4328641B2 (ja) 半導体装置
JP2005262353A (ja) 電子部品および電子部品の製造方法
JP2009229349A (ja) 加速度センサパッケージ
KR100763773B1 (ko) 칩 스케일 패키지 및 그 제조 방법
JPH11135669A (ja) Csp型半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110816

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111213