JP2005311065A - Memsデバイスの製造方法及びmemsデバイスを製造するための接合基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基板1にMEMSデバイス本体100を形成するステップと、基板1上においてMEMSデバイス本体100の周囲に凹部21を形成するステップと、基板2に凹部21に合致する凸部31を形成するステップと、凸部31を凹部21に嵌合させて基板1と基板2とを接合して基板3を形成するステップと、基板3を基板2側でUVシート700に貼り付けるステップと、基板3をダイシングしてMEMSデバイス本体100を分離するステップとを含むことを特徴とするMEMSデバイスの製造方法。
【選択図】 図3
Description
特許文献1には、第1及び第2シリコン基板を張り合わせて形成した加速度センサが記載されている。この加速度センサは、開口部を有する角枠状のフレーム(周辺部)と、フレームの内部に形成された開口部に配置された錘部と、錘部を弾性自在に周辺部に支持する梁部とを備えている。
特許文献3には、第1のSOI基板と第2のSOI基板とを接合した積層型半導体装置が記載されている。第1のSOI基板は、第1のデバイス層と、第1のデバイス層上に形成されたコンタクト部とを備えている。第2のSOI基板は、第2のデバイス層と、第2のデバイス層上に形成されたSOG(Spin On Glass)膜とを備えており、SOG膜にはコンタクト部に嵌合する凹部が形成されている。この半導体装置では、コンタクト部がSOG膜の凹部に嵌合した状態で、第1のSOI基板と第2のSOI基板とを接合することにより、第1のデバイス層と第2のデバイス層との電気的なコンタクトがとられる。
本実施形態では、図1に示す素子基板1と、図2に示すキャップ基板2とを用いて、図4に示す加速度センサ500を製造する。
〔素子基板の構成〕
図1は、第1実施形態に係る素子基板1の平面図(a)、裏面図(b)、断面図(c)である。素子基板1は、互いに対向する第1面と第2面とを有する。平面図(a)は、素子基板1の第1面における一部拡大図であり、裏面図(b)は、素子基板1の第2面における一部拡大図である。断面図(c)は、図1(b)のc−cにおける断面図である。
加速度センサ本体100は、厚膜部10に形成され、周辺部101と、錘部102と、梁部103と、開口部104とを備えている。周辺部101は角枠状に形成されており、周辺部101の内側には、第1面から第2面に貫通する開口部104が形成されている。錘部102は、開口部104に配置され、第1面側において、2本の梁部103によって弾性自在かつ片持ち状に周辺部101に支持されている。錘部102は、平面視略矩形状であり、第1面側よりも第2面側が狭く形成されている。薄膜部20は、凹部21が形成されることにより、厚膜部10よりも薄く形成されている。凹部21は、図1(b)に示すように、複数の加速度センサ本体100の間に形成され、各加速度センサ本体100の周囲に形成されている。また、第1面において、厚膜部10と薄膜部20との境界にはスクライブライン107としての溝が形成されている。
〔キャップ基板〕
図2は、キャップ基板2の平面図(a)、断面図(b)である。キャップ基板2は、互いに対向する第3面と第4面とを有しており、図2(a)の平面図は、第3面における一部拡大図である。図2(b)において、凸部31及び凹部41が形成された面が第3面であり、第3面に対向する面が第4面である。
以下、素子基板1及びキャップ基板2を用いて、加速度センサ500を製造する方法を説明する。
上述したように、素子基板1及びキャップ基板2を形成した後、図3(a)に示すように、素子基板1の凹部21にキャップ基板2の凸部31が嵌合されるように、素子基板1とキャップ基板2とを密着させ、素子基板1とキャップ基板2とを接合し、接合基板3を形成する。キャップ基板2がシリコン基板である場合には、素子基板1とキャップ基板2とが密着するように加圧して圧着することにより、素子基板1とキャップ基板2とを接合する。キャップ基板2がガラス基板である場合には、素子基板1とキャップ基板2とを陽極接合によって接合する。
UVシート700に固定された接合基板3をスクライブライン107に沿ってダイシングし、加速度センサ500(加速度センサ本体100及びキャップ基板2の薄膜部)を個片化する。その後、UVシート700に紫外線を照射して接着剤600をポリマー化し、接合基板3のUVシート700への接着を解いた後、各加速度センサ500をピックアップする。
本実施形態で説明した加速度センサ本体100は、UVシート700への接着面(第2面)に開口部104を有するので、素子基板1を直接UVシート700に接着すると、ダイシングの際に加速度センサ本体100が劣化する可能性がある。即ち、第1に、ダイシングの際にシリコンの残査が加速度センサ本体100内部に侵入して加速度センサ本体100の特性が劣化する可能性がある。第2に、素子基板1を直接UVシート700に接着すると接着剤が錘部102に付着し、個片化された加速度センサ本体100をピックアップする際に、錘部102がUVシート700から簡単に分離しない場合がある。このような場合には、錘部102を支持している梁部103に過度の応力が加わり、梁部103が破壊される可能性がある。第3に、ダイシング時にシリコン残査を流すための水の水圧によって、薄い梁部102が破壊される可能性がある。そこで、本実施形態の加速度センサ500の製造方法では、素子基板1にキャップ基板2を接合し、キャップ基板2を介して素子基板1をUVシート700に固定するので、ダイシング時において、加速度センサ本体100の105がキャップ基板2によってカバーされ、シリコンの残査が加速度センサ本体100内部に侵入することを防止し、錘部102への接着剤の付着を防止し、水圧によって梁部102が破壊されることを防止できる。
本実施形態では、素子基板1上に形成されるスクライブライン107の位置が第1実施形態とは異なる。第1実施形態では、スクライブライン107は、厚膜部10と薄膜部20との境界に形成したが、本実施形態では、図5(a)及び(b)に示すように、スクライブライン107を薄膜部20の略中央に形成し、隣接する加速度センサ本体100間でスクライブライン107を共用する。
2 キャップ基板
3 接合基板
10 厚膜部
20 薄膜部
21 凹部
30 厚膜部
31 凸部
40 薄膜部
41 凹部
100 加速度センサ本体
101 周辺部
102 錘部
103 梁部
104 開口部
107 スクライブライン
500 加速度センサ
600 接着剤
700 UVシート
Claims (12)
- 第1基板にMEMSデバイス本体を形成するステップと、
前記第1基板上において前記MEMSデバイス本体の周囲に凹部を形成するステップと、
第2基板に前記凹部に合致する凸部を形成するステップと、
前記凸部を前記凹部に嵌合させて前記第1基板と前記第2基板とを接合して第3基板を形成するステップと、
前記第3基板を前記第2基板側でUVシートに貼り付けるステップと、
前記第3基板をダイシングして前記MEMSデバイス本体を分離するステップと、
を含むことを特徴とするMEMSデバイスの製造方法。 - 前記MEMSデバイス本体は加速度センサであり、
前記加速度センサは、前記第1基板に形成された開口部と、前記開口部を囲む周辺部と、前記開口部に配置された錘部と、前記錘部を前記周辺部に支持する梁部とを有することを特徴とする、請求項1に記載のMEMSデバイスの製造方法。 - 前記第2基板はシリコン基板であることを特徴とする、請求項1に記載のMEMSデバイスの製造方法。
- 前記第2基板はガラス基板であることを特徴とする、請求項1に記載のMEMSデバイスの製造方法。
- 前記第1基板と前記第2基板とを接合するステップでは、圧着によって前記第1基板と前記第2基板とを接合することを特徴とする、請求項3に記載のMEMSデバイスの製造方法。
- 前記第1基板と前記第2基板とを接合するステップでは、陽極接合によって前記第1基板と前記第2基板とを接合することを特徴とする、請求項4に記載のMEMSデバイスの製造方法。
- 前記第1及び第2基板は、加工前の状態において500μmの厚さを有し、
前記凹部の深さ及び前記凸部の高さは400μmであることを特徴とする、請求項1に記載のMEMSデバイスの製造方法。 - MEMSデバイス本体と、前記MEMSデバイス本体の周囲に形成された凹部とを有する第1基板と、
前記凹部に合致する凸部を有し、前記凸部が前記凹部に嵌合した状態で前記第1基板に接合された第2基板と、
を備えたことを特徴とするMEMSデバイスを形成するための接合基板。 - 前記MEMSデバイス本体は加速度センサであり、
前記加速度センサは、前記第1基板に形成された開口部と、前記開口部を囲む周辺部と、前記開口部に配置された錘部と、前記錘部を前記周辺部に支持する梁部とを有することを特徴とする、請求項8に記載のMEMSデバイスを形成するための接合基板。 - 前記第2基板はシリコン基板であることを特徴とする、請求項8に記載のMEMSデバイスを形成するための接合基板。
- 前記第2基板はガラス基板であることを特徴とする、請求項8に記載のMEMSデバイスを形成するための接合基板。
- 前記第1基板は、500μmの厚さを有する第1部分と、前記凹部が形成されて100μmの厚さを有する第2部分とを有し、
前記第2基板は、100μmの厚さを有する第3部分と、前記凸部が形成されて500μmの厚さを有する第4部分とを有していることを特徴とする、請求項8に記載のMEMSデバイスを形成するための接合基板。
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