JP2005066817A - 微小構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極、配線等の導電部材が接続孔から外れるのを防止した微小構造体を提供する。
【解決手段】半導体基板10の一方の主面には、絶縁膜12、絶縁膜14及び絶縁膜16を順次に重ねて形成する。絶縁膜16に接続孔18aを等方性エッチングにより形成した後、接続孔18aの底部に接続孔18b,18cを異方性エッチングにより形成する。バッファードフッ酸等を用いる等方性ウェットエッチング処理により接続孔18cを絶縁膜14の下にアンダーカット形状を有するように拡大する。接続孔18a〜18cを覆って絶縁膜16の上に導電性ポリシリコン層を堆積した後、その堆積層をパターニングして係止部20aを有する電極(又は配線)20を得る。絶縁膜16を除去して電極20を可動電極としてもよく、その場合には電極20の延長部20Qの下面にスティッキング防止用の凸部を設けてもよい。
【選択図】図5

Description

この発明は、MEMS(Micro−Electro−Mechanical System)等に用いるに好適な微小構造体に関するものである。
従来、微小構造体としては、シリコン基板上に平行平板キャパシタを形成した加速度センサが知られている(例えば、特許文献1参照)
特開2001−121499号公報
上記した従来技術によると、平行平板キャパシタを構成する固定電極及び可動電極は、いずれも一部が接続孔で固定されたポリシリコン層からなっている。しかし、ポリシリコン層を接続孔で強固に固定するのは容易でない。
図23は、発明者の研究に係る微小構造体を示すものである。例えば単結晶シリコンからなる半導体基板1の一方の主面には、10〜100nmの厚さの第1のシリコン酸化膜2、50〜100nmの厚さのシリコン窒化膜3及び1〜5μmの厚さの第2のシリコン酸化膜4を重ねて形成する。シリコン酸化膜2はパッド膜として、シリコン窒化膜3はエッチングストッパ膜として、シリコン酸化膜4は犠牲膜としてそれぞれ用いられる。
異方性エッチングによりシリコン酸化膜4に接続孔5aを形成する。この後も異方性エッチングを続行することによりシリコン酸化膜2及びシリコン窒化膜3の積層には接続孔5aに連続して接続孔5bを形成する。接続孔5a,5bを覆ってシリコン酸化膜4の上に2〜5μmの厚さの導電性ポリシリコン層を堆積した後、その堆積層を選択的エッチング処理によりパターニングして電極(又は配線)6を形成する。
この後、図24に示すようにシリコン酸化膜4をエッチングにより除去すると、電極6は、破線で示すように片持ち梁形式の可動電極として用いることができる。このような接続構造では、電極6と基板1との密着力が弱いため、電極6が接続孔5bから容易に抜け落ちてしまう。また、図23の接続構造のままで(シリコン酸化膜4を残した状態で)電極6を固定電極(又は配線)として用いる場合にも、膜応力等により電極6が接続孔5a,5bから剥がれ落ちることがある。
この発明の目的は、電極、配線等の導電部材が接続孔から外れるのを防止した新規な微小構造体を提供することにある。
この発明に係る第1の微小構造体は、
一方の主面に被接続部を有する半導体基板と、
この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記被接続部に対応する第1の接続孔を有する第1の絶縁膜と、
この第1の絶縁膜を覆って形成され、前記第1の接続孔に対応する第2の接続孔を有する第2の絶縁膜であって、前記第1の絶縁膜とは異なる絶縁材からなるものと、
前記第1及び第2の接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続し且つ前記第2の絶縁膜から離間して前記第2の絶縁膜の上方へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
を備え、前記第1の接続孔を前記第2の絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1の接続孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記第1の接続孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にしたものである。
第1の微小構造体において、導電部材は、接続部が第1及び第2の接続孔を介して半導体基板の被接続部に接続されると共に、延長部が接続部の上部に連続し且つ第2の絶縁膜から離間して第2の絶縁膜の上方へ延長するように形成されている。このため、導電部材は、片持ち梁形式の可動電極として用いることができる。また、第1の接続孔を第2の絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に第1の接続孔を接続部で埋めることにより接続部が第1の接続孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にしたので、接続部が係止部により第2の絶縁膜に係止されるようになり、導電部材が第1及び第2の接続孔から外れるのを防止することができる。
この発明に係る第2の微小構造体は、
一方の主面に被接続部を有する半導体基板と、
この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記被接続部に対応する第1の接続孔を有する第1の絶縁膜と、
この第1の絶縁膜を覆って形成され、前記第1の接続孔に対応する第2の接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる第2の絶縁膜であって、前記第1の絶縁膜に接触する膜が前記第1の絶縁膜とは異なる絶縁材からなるものと、
前記第1及び第2の接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続して前記第2の絶縁膜の上へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
を備え、前記第1の接続孔を前記第2の絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1の接続孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記第1の接続孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にしたものである。
第2の微小構造体において、導電部材は、接続部が第1及び第2の接続孔を介して半導体基板の被接続部に接続されると共に、延長部が接続部の上部から第2の絶縁膜の上へ延長するように形成されている。このため、導電部材は、固定電極又は配線として用いることができる。また、第1の微小構造体に関して前述したと同様に接続部が第1の接続孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にしたので、導電部材が第1及び第2の接続孔から外れるのを防止することができる。
第1又は第2の微小構造体では、第2の絶縁膜(又は第1の絶縁膜に接触する膜)が第1の絶縁膜とは異なる絶縁材からなっており、第2の絶縁膜(又は第1の絶縁膜に接触する膜)をエッチングマスクとして用いることができる。このため、第1の接続孔のアンダーカット形状は、等方性エッチング処理により簡単に且つ精度良く形成可能である。
この発明に係る第3の微小構造体は、
一方の主面に互いに離間した第1及び第2の被接続部を有する半導体基板と、
この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記第1及び第2の被接続部にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔を有する第1の絶縁膜と、
この第1の絶縁膜を覆って形成され、前記第1及び第2の接続孔にそれぞれ対応する第3及び第4の接続孔を有する第2の絶縁膜であって、前記第1の絶縁膜とは異なる絶縁材からなるものと、
前記第1及び第3の接続孔を介して前記第1の被接続部に接続される第1の接続部と前記第2及び第4の接続孔を介して前記第2の被接続部に接続される第2の接続部と前記第1及び第2の接続部の上部を連結すべく前記第2の絶縁膜から離間して前記第2の絶縁膜の上方を延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
を備え、前記第1及び第2の接続孔をいずれも前記第2の絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1及び第2の接続孔を前記第1及び第2の接続部でそれぞれ埋めることにより前記第1及び第2の接続部が前記第1及び第2の接続孔のアンダーカット形状に対応する第1及び第2の係止部をそれぞれ有する構成にしたものである。
第3の微小構造体において、導電部材は、第1の接続部が第1及び第3の接続孔を介して第1の被接続部に接続されると共に、第2の接続部が第2及び第4の接続孔を介して第2の被接続部に接続され、延長部が第1及び第2の接続部の上部を連結すべく第2の絶縁膜から離間して第2の絶縁膜の上方を延長する。このため、導電部材は、両持ち梁形式の可動電極として用いることができる。また、第1の微小構造体に関して前述したと同様に第1及び第2の接続部が第1及び第2の接続孔のアンダーカット形状に対応する第1及び第2の係止部をそれぞれ有する構成にしたので、導電部材が第1及び第2の接続孔(又は第3及び第4の接続孔)から外れるのを防止することができる。
この発明に係る第4の微小構造体は、
一方の主面に被接続部を有する半導体基板と、
この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記被接続部に対応する接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる絶縁膜と、
前記接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続し且つ前記絶縁膜から離間して前記絶縁膜の上方へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
を備え、前記被接続部には前記接続孔に連続する凹状孔を前記絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記凹状孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記凹状孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にしたものである。
第4の微小構造体において、導電部材は、接続部が接続孔及び凹状孔を介して半導体基板の被接続部に接続されると共に、延長部が接続部の上部に連続し且つ第2の絶縁膜から離間して第2の絶縁膜の上方へ延長するように形成されている。このため、導電部材は、片持ち梁形式の可動電極として用いることができる。また、被接続部には凹状孔を絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に凹状孔を接続部で埋めることにより接続部が凹状孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にしたので、接続部が係止部により絶縁膜に係止されるようになり、導電部材が接続孔及び凹状孔から外れるのを防止することができる。
この発明に係る第5の微小構造体は、
一方の主面に被接続部を有する半導体基板と、
この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記被接続部に対応する接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる絶縁膜と、
前記接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続して前記第2の絶縁膜の上へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
を備え、前記被接続部には前記接続孔に連続する凹状孔を前記絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記凹状孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記凹状孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にしたものである。
第5の微小構造体において、導電部材は、接続部が接続孔及び凹状孔を介して半導体基板の被接続部に接続されると共に、延長部が接続部の上部から第2の絶縁膜の上へ延長するように形成されている。このため、導電部材は、固定電極又は配線として用いることができる。また、第4の微小構造体に関して前述したと同様に接続部が凹状孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にしたので、導電部材が接続孔及び凹状孔から外れるのを防止することができる。
第4又は第5の微小構造体では、半導体からなる被接続部に凹状孔を形成する際に絶縁膜をエッチングマスクとして用いることができる。このため、凹状孔のアンダーカット形状は、等方性エッチング処理により簡単に且つ精度良く形成可能である。
この発明に係る第6の微小構造体は、
一方の主面に互いに離間した第1及び第2の被接続部を有する半導体基板と、
この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記第1及び第2の被接続部にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる絶縁膜と、
前記第1及び第2の接続孔を介して前記第1及び第2の被接続部にそれぞれ接続される第1及び第2の接続部と該第1及び第2の接続部の上部を連結すべく前記絶縁膜から離間して前記絶縁膜の上方を延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
を備え、前記第1及び第2の被接続部には前記第1及び第2の接続孔にそれぞれ連続する第1及び第2の凹状孔を前記絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1及び第2の凹状孔を前記第1及び第2の接続部でそれぞれ埋めることにより前記第1及び第2の接続部が前記第1及び第2の凹状孔のアンダーカット形状に対応する第1及び第2の係止部をそれぞれ有する構成にしたものである。
第6の微小構造体において、導電部材は、第1及び第2の接続部が第1及び第2の接続孔を介して第1及び第2の被接続部にそれぞれ接続されると共に、延長部が第1及び第2の接続部の上部を連結すべく絶縁膜から離間して絶縁膜の上方を延長する。このため、導電部材は、両持ち梁形式の可動電極として用いることができる。また、第4の微小構造体に関して前述したと同様に第1及び第2の接続部が第1及び第2の凹状孔のアンダーカット形状に対応する第1及び第2の係止部をそれぞれ有する構成にしたので、導電部材が第1及び第2の接続孔(又は第1及び第2の凹状孔)から外れるのを防止することができる。
第1,第2,第4又は第5の微小構造体にあっては、半導体基板の代りに、少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板を用いてもよい。この基板の一方の主面には、被接続部を有するポリシリコン層等の導電層を形成する。
第1又は第2の微小構造体の場合、基板の一方の主面には、導電層を覆って第1の絶縁膜を形成し、この第1の絶縁膜には、被接続部に対応する第1の接続孔を設ける。その他の構成は、第1又は第2の微小構造体に関して前述したと同様とする。このようにすると、第1又は第2の微小構造体に関して前述したと同様の作用効果が得られる。また、第1の接続孔のアンダーカット形状は、等方性エッチング処理により簡単に且つ精度良く形成可能である。
第4又は第5の微小構造体の場合、基板の一方の主面には、導電層を覆って単層膜又や積層膜からなる絶縁膜を形成し、この絶縁膜には、被接続部に対応する接続孔を設ける。その他の構成は、第4又は第5の微小構造体に関して前述したと同様とする。このようにすると、第4又は第5の微小構造体に関して前述したと同様の作用効果が得られる。また、凹状孔のアンダーカット形状は、等方性エッチング処理により簡単に且つ精度良く形成可能である。
第3又は第6の微小構造体にあっては、半導体基板の代りに、少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板を用いてもよい。この基板の一方の主面には、互いに離間した第1及び第2の被接続部を有するポリシリコン層等の導電層を形成する。
第3の微小構造体の場合、基板の一方の主面には、導電層を覆って第1の絶縁膜を形成し、この第1の絶縁膜には、第1及び第2の被接続部にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔を設ける。その他の構成は、第3の微小構造体に関して前述したと同様とする。このようにすると、第3の微小構造体に関して前述したと同様の作用効果が得られる。
第6の微小構造体の場合、基板の一方の主面には、導電層を覆って単層膜や積層膜からなる絶縁膜を形成し、この絶縁膜には、第1及び第2の被接続部にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔を設ける。その他の構成は、第6の微小構造体に関して前述したと同様とする。このようにすると、第6の微小構造体に関して前述したと同様の作用効果が得られる。
上記した第1、第3、第4又は第6の微小構造体において、導電部材の延長部の下面(基板の一方の主面に対向する面)には、スティッキング防止用の凸部を設けてもよい。このようにすると、導電部材の延長部が基板の一方の主面側に貼り付くスティッキング現象を防止することができる。
この発明によれば、導電部材の接続部を絶縁膜の接続孔を介して被接続部に接続する微小構造体において、接続孔の底部近傍にアンダーカット形状を付与することにより導電部材の接続部に接続孔のアンダーカット形状に対応する係止部を持たせたので、機械的に確実な接続構造を実現することができ、導電部材が接続孔から外れるのを防止できる効果が得られる。
図1〜6は、この発明の一実施形態に係る微小構造体の製法を示すもので、各々の図に対応する工程(1)〜(6)を順次に説明する。
(1)例えば単結晶シリコンからなる半導体基板10の一方の主面には、第1の絶縁膜12、第2の絶縁膜14及び第3の絶縁膜16を順次に重ねて形成する。絶縁膜12は、パッド膜として用いられるもので、例えば100〜300nmの厚さのシリコン酸化膜からなっている。このシリコン酸化膜は、熱酸化法により形成するが、CVD(ケミカル・ベーパー・デポジション)法等により形成してもよい。
絶縁膜14は、エッチングストッパ膜として用いられるもので、例えば100〜200nmの厚さのシリコン窒化膜からなっている。このシリコン窒化膜は、CVD法等により形成する。絶縁膜16は、犠牲膜として用いられるもので、例えば1〜5μmの厚さのシリコン酸化膜からなっている。このシリコン酸化膜は、CVD法等により形成する。
(2)ホトリソグラフィ処理により接続孔形成用のレジスト層Raを絶縁膜16の上に形成した後、レジスト層Raをマスクとする等方性エッチング処理により接続孔18aを絶縁膜16に形成する。このときの等方性エッチング処理量は、絶縁膜16の膜厚の約40〜60%が好ましい。これは、絶縁膜16の膜厚が1.5μmのとき600〜900nmに相当する。この場合、さらに好ましくは750nmの等方性エッチング処理量とする。また、等方性エッチング処理量の最大量としては、絶縁膜16の80%までとする。これにより、プロセスがばらついても、エッチングが絶縁膜16を突き抜けてしまうことはない。
次に、レジスト層Raをマスクとする異方性エッチング処理により接続孔18b,18cを絶縁膜12,14,16の積層に形成する。接続孔18bは、接続孔18aよりサイズ(直径)が小さいもので、接続孔18aの底部に連続して絶縁膜14,16の積層に形成される。接続孔18cは、その上部のサイズ(直径)が接続孔18bの下部のサイズ(直径)とほぼ等しいもので、接続孔18bに連続して基板10の被接続部10aを露呈するように絶縁膜12に形成される。この後、レジスト層Raを除去する。
これらの処理の結果、接続孔18a〜18cからなるワイングラス形状の接続孔が得られる。等方性エッチング処理量を変化させると、接続孔18aのサイズ(直径)が任意の大きさとなるワイングラス形状が得られる。この接続孔18aの大きさは図6に示す延長部20Q(梁に相当)の大きさ、長さに応じて設定することができる。例えば、延長部20Qが長いとき、あるいは延長部20Qが大きくて重いときには、接続孔18aの直径を大きくすると、機械的強度を大きくすることができる。
(3)基板10を薬液に浸漬して等方性ウェットエッチング処理を行なうことにより絶縁膜14の下にアンダーカット形状Uaを形成する。接続孔18cは、アンダーカット形状Uaに対応してサイズ(直径)が増大する。アンダーカット量(サイドエッチ量)Uは、5〜100nmとすることができる。
薬液浸漬処理において、薬液としては、例えば130バッファードフッ酸を用い、液温を25±5℃とすることができる。アンダーカット量Uは、絶縁膜12のエッチング速度と浸漬時間とに応じて決定される。絶縁膜12として熱酸化に係るシリコン酸化膜を用いた場合、130バッファードフッ酸に50秒間浸漬することでアンダーカット量U=45nmが得られる。なお、使用可能な他の薬液としては、63バッファードフッ酸、ストレートフッ酸、脱イオン水で任意の濃度に希釈したフッ酸液等がある。
上記したウェットエッチング処理によれば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜16の上面や接続孔18aの内壁面が若干エッチングされるものの、シリコンからなる基板10やシリコン窒化膜からなる絶縁膜14は殆ど侵食されないので、所望のアンダーカット形状Uaを確実に得ることができる。また、被接続部10aの表面における自然酸化膜の成長を抑制できるので、図4のポリシリコン堆積工程では、被接続部10aに対するポリシリコンの密着性が良好となる。なお、等方性エッチング処理としては、ウェットエッチング処理の代りに、ケミカルドライエッチャによるドライエッチング処理を用いてもよい。
薬液浸漬処理の後、薬液を脱イオン水に置換することにより基板10を脱イオン水に浸漬する。浸漬時間は30分とすることができる。この後、脱イオン水から基板10を取出し、基板10に乾燥処理を施す。乾燥処理としては、IPAベーパー乾燥又はマランゴニ乾燥を用いることができる。
(4)乾燥処理の後直ちに基板10の上面に接続孔18a〜18c及び絶縁膜16を覆って1〜10μm(好ましくは2〜5μm)の厚さの導電性ポリシリコン層20Aを形成する。ポリシリコン層20Aは、リン又はボロン等の導電型決定不純物を含むドープトポリシリコンからなるもので、CVD法等により形成する。このとき使用するCVD装置としては、ロードロック機構のような自然酸化膜成長抑制手段を備えたものを用いるのが好ましい。ポリシリコン層20Aは、接続孔18cを埋めるように形成され、接続孔18cのアンダーカット形状Uaに対応する係止部20aを有する。上記したように薬液処理やCVD処理において被接続部10aの表面に自然酸化膜が成長するのを抑制すると、ポリシリコン層20Aは、被接続部10aに対して良好な密着状態で接続される。
(5)レジスト層をマスクとする選択的ドライエッチング処理によりポリシリコン層20Aをパターニングして導電部材20を得る。導電部材20は、接続孔18a〜18cを介して基板10の被接続部10aに接続される接続部20Pと、この接続部の上部に連続して絶縁膜16の上へ延長する延長部20Qとを有するように形成される。
(6)ウェットエッチング処理により絶縁膜16を除去する。このとき、絶縁膜14は、エッチングストッパ膜として作用する。導電部材20は、接続孔18b,18cを介して基板10の被接続部10aに接続される接続部20Pと、この接続部の上部に連続し且つ絶縁膜14から離間して絶縁膜14の上方へ延長する延長部20Qとを有する状態になる。
図5に示した微小構造体において、導電部材20は、固定電極又は配線として用いることができる。また、図6に示した微小構造体において、導電部材20は、片持ち梁形式の可動電極として用いることができる。
図5又は図6に示した微小構造体によれば、導電部材20の接続部20Pが接続孔18cのアンダーカット形状Uaに対応して係止部20aを有するので、係止部20aにより接続部20Pが絶縁膜14に係止され、導電部材20が接続孔18a〜18cから抜けたり、剥れたりするのを防止することができる。また、図23,24に示した微小構造体に比べて絶縁膜12の厚さを100〜300nmと厚くすると共に絶縁膜14の厚さを100〜200nmと厚くしたので、接続部20Pと絶縁膜12,14との接触面積が増大し、接続部20Pの絶縁膜12,14に対する密着力の向上により導電部材20の抜けや剥れを一層確実に防止することができる。
図7は、図6の微小構造体の応用例を示すもので、図6と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図7の微小構造体では、導電部材20が延長部20Qの先端部に接続部20Pと同様の構成の接続部120Pを有する。絶縁膜14には、基板10の被接続部110aに対応する接続孔118bが接続孔18bと同様にして形成される。被接続部110aは、被接続部10aから所定距離だけ離間している。絶縁膜12には、接続孔118bに連続する接続孔118cが接続孔18cと同様にして絶縁膜14の下にアンダーカット形状を有するように形成される。接続部120Pは、接続孔118cのアンダーカット形状に対応する係止部120aを有するように形成される。係止部120aは、接続部120Pが接続孔118c(又は118b)から外れるのを防止するように作用する。
接続部20Pは、接続孔18b,18cを介して被接続部10aに接続され、接続部120Pは、接続孔118b,118cを介して被接続部110aに接続される。延長部20Qは、接続部20P及び120Pの上部を連結すべく絶縁膜14から離間して絶縁膜14の上方を延長する。導電部材20は、両持ち梁形式の可動電極として用いることができる。
図8〜11は、この発明の他の実施形態に係る微小構造体の製法を示すもので、図1〜6と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図8の工程において、半導体基板10の一方の主面には、図1に関して前述したと同様にして絶縁膜12,14,16を形成した後、図2に関して前述したと同様のホトリソグラフィ及び等方性エッチング処理により接続孔22aを絶縁膜16に形成する。
次に、図2に関して前述したと同様にレジスト層(等方性エッチング処理に用いたのと同じレジスト層)をマスクとする異方性エッチング処理により接続孔22bを絶縁膜12,14,16の積層に形成する。接続孔22bは、接続孔22aよりサイズ(直径)が小さいもので、接続孔22aの底部に連続して形成される。この後、異方性ドライエッチング処理に用いたレジスト層を除去する。
次に、等方性ドライエッチング処理により凹状孔22cをシリコン基板10の被接続部10aに形成する。凹状孔22cは、絶縁膜12の下にアンダーカット形状Ubを有するように形成されるもので、凹状孔22cの上部のサイズ(直径)は、接続孔22bの下部のサイズ(直径)より大きい。アンダーカット量(サイドエッチ量)Uは、5〜100nmとすることができる。
等方性ドライエッチング処理は、例えば平行平板型プラズマエッチング装置を用いて行なうことができる。このときのエッチング条件は、一例として、
使用ガス:CFとO(8%)との混合ガス
ガス流量:20〜50sccm
圧力:0.1〜0.5Torr
Rfパワー:100〜200W
ステージ温度:50〜70℃
とすることができる。このようなエッチング条件下において、30秒のエッチング時間でアンダーカット量U=50nmが得られる。
上記したエッチング条件によれば、シリコン酸化膜からなる絶縁膜12,16及びシリコン窒化膜からなる絶縁膜14は殆ど侵食されないので、接続孔22bのサイズや側壁形状は殆ど変化せず、所望のアンダーカット形状Ubを確実に得ることができる。
なお、等方性ドライエッチング処理としては、ケミカルドライエッチャによるドライエッチング処理も用いてもよい。
図9の工程では、図4に関して前述したと同様にして接続孔22a,22b、凹状孔22c及び絶縁膜16を覆って1〜10μm(好ましくは2〜5μm)の厚さの導電性ポリシリコン(ドープトポリシリコン)層24Aを形成する。ポリシリコン層24Aは、凹状孔22cを埋めるように形成され、凹状孔22cのアンダーカット形状Ubに対応する係止部24aを有する。ポリシリコン層24Aを堆積する際に図4に関して前述したと同様に被接続部10aの表面に自然酸化膜が成長するのを抑制すると、ポリシリコン層24Aは、被接続部10aに対して良好な密着状態で接続される。
図10の工程では、図5に関して前述したと同様にポリシリコン層24Aをパターニングして導電部材24を得る。導電部材24は、接続孔22a,22b及び凹状孔22cを介して基板10の被接続部10aに接続される接続部24Pと、この接続部の上部に連続して絶縁膜16の上へ延長する延長部24Qとを有するように形成される。
図11の工程では、図6に関して前述したと同様に絶縁膜16を除去する。導電部材24は、接続孔22a,22b及び凹状孔22cを介して基板10の被接続部10aに接続される接続部24Pと、この接続部の上部に連続し且つ絶縁膜14から離間して絶縁膜14の上方へ延長する延長部24Qとを有する状態になる。
図10に示した微小構造体において、導電部材24は、固定電極又は配線として用いることができる。また、図11に示した微小構造体において、導電部材24は、片持ち梁形式の可動電極として用いることができる。
図10又は図11に示した微小構造体によれば、導電部材24の接続部24Pが凹状孔22cのアンダーカット形状Ubに対応して係止部24aを有するので、係止部24aにより接続部24Pが絶縁膜12に係止され、導電部材24が接続孔22a,22b及び凹状孔22cから抜けたり、剥れたりするのを防止することができる。また、図23,24に示した微小構造体に比べて絶縁膜12の厚さを100〜300nmと厚くすると共に絶縁膜14の厚さを100〜200nmと厚くしたので、接続部24Pと絶縁膜12,14との接触面積が増大し、接続部24Pの絶縁膜12,14に対する密着力の向上により導電部材24の抜けや剥れを一層確実に防止することができる。
図5又は図10に示した微小構造体にあっては、絶縁膜12と導電部材の延長部20Q又は24Qとの間に絶縁膜14,16を含む積層膜を配置したが、図5又は図10の微小構造体を最終構造とする場合には絶縁膜16を除去する必要がないので、絶縁膜16を絶縁膜14と同一の絶縁材で構成する(絶縁膜14,16を単層膜とする)こともできる。また、図10の微小構造体を最終構造とする場合には、絶縁膜12,14,16を単層膜とすることもできる。
図12は、図11の微小構造体の応用例を示すもので、図11と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図12の微小構造体では、導電部材24が延長部24Qの先端部に接続部24Pと同様の構成の接続部124Pを有する。絶縁膜12,14の積層には、基板10の被接続部110aに対応する接続孔122bが接続孔22bと同様にして形成される。被接続部110aには、接続孔122bに連続する凹状孔122cが凹状孔22cと同様にして絶縁膜12の下にアンダーカット形状を有するように形成される。接続部124Pは、凹状孔122cのアンダーカット形状に対応する係止部124aを有するように形成される。係止部124aは、接続部124Pが凹状孔122c(又は接続孔122b)から外れるのを防止するように作用する。
接続部24Pは、接続孔22b及び凹状孔22cを介して被接続孔10aに接続され、接続部124Pは、接続孔122b及び凹状孔122cを介して被接続部110aに接続される。延長部24Qは、接続部24P,124Pの上部を連結すべく絶縁膜14から離間して絶縁膜14の上方を延長する。導電部材24は、両持ち梁形式の可動電極を用いることができる。
図13は、この発明に係る微小構造体を備えたIC(集積回路)装置の一例を示すものである。
例えば単結晶シリコンからなる半導体基板30の一方の主面には、N型ウェル領域32及びP型ウェル領域34が互いに隣接して形成されると共に、素子間分離用のフィールド絶縁膜36が形成される。フィールド絶縁膜36は、例えばシリコン酸化膜からなるもので、ウェル領域32,34にそれぞれ対応する素子孔を有するように選択酸化処理等により形成される。N型ウェル領域32において絶縁膜36の素子孔内には、LDD(Lightly Doped Drain)形式のPチャンネルMOS型トランジスタが形成される。このトランジスタは、ゲート絶縁膜F、ゲート電極層G、P型ソース領域S及びP型ドレイン領域Dを有する。P型ウェル領域34において絶縁膜36の素子孔内には、LDD形式のNチャンネルMOS型トランジスタが形成される。このトランジスタは、ゲート絶縁膜F、ゲート電極層G、N型ソース領域S及びN型ドレイン領域Dを有する。
基板30の表面において絶縁膜36によりウェル領域32,34から電気的に分離された表面領域には、絶縁膜38を介して配線用の導電層40が形成される。絶縁膜38は、例えばシリコン酸化膜からなるもので、ゲート絶縁膜F、Fを形成するための熱酸化処理を流用して形成されるが、CVD処理により形成してもよい。導電層40は、例えば導電性ポリシリコン(ドープトポリシリコン)層からなるもので、ゲート電極層G又はGを形成するためのCVD処理を流用して形成される。
絶縁膜38の上には、導電層40を覆って絶縁膜42,44が重ねて形成される。絶縁膜42は、例えばシリコン酸化膜からなるもので、図1の絶縁膜(パッド膜)12に対応する。絶縁膜44は、例えばシリコン窒化膜からなるもので、図1の絶縁膜(エッチングストッパ膜)14に対応する。
絶縁膜36の上には、ウェル領域32,34にそれぞれ形成されたMOS型トランジスタと絶縁膜44とを覆って絶縁膜46が形成される。絶縁膜46は、例えばシリコン酸化膜からなるもので、図1の絶縁膜(犠牲膜)16に対応し、層間絶縁膜としても用いられる。
絶縁膜42は、例えばCVD処理により形成される。絶縁膜44,46は、図1に関して前述した絶縁膜14,16とそれぞれ同様にして形成される。絶縁膜46を形成した後、絶縁膜42,44,46の積層には、図2に関して前述したと同様に等方性エッチング処理及び異方性エッチング処理を順次に行なうことにより導電部材48の接続部48P及び導電部材50の接続部50Pにそれぞれ対応する接続孔が形成される。
この後、接続部48P,50Pにそれぞれ対応する接続孔には、図3に関して前述したと同様に等方性ウェットエッチング処理が施され、アンダーカット形状がそれぞれ付与される。
次に、図4,5に関して前述したと同様に基板30の上面にドープトポリシリコン等の導電材をCVD処理等により被着した後、その被着層をパターニングすることにより導電部材48,50が形成される。この後、レジストマスクを用いて等方性エッチング処理及び異方性エッチング処理を行うことによりソース配線層W11,W21及びドレイン配線層W12,W22にそれぞれ対応する接続孔が絶縁膜46に形成される。
次に、基板30の上面にアルミニウム又はアルミニウム合金等の配線材をスパッタ処理等により被着した後、その被着層をパターニングすることにより配線層W11,W12,W21,W22が形成される。そして、レジストマスクを用いる選択エッチング処理により導電部材48の下及びその近傍で絶縁膜46が除去される。
この結果、導電層40の第1の被接続部に接続され、アンダーカット形状対応の係止部48aを有する接続部48Pと、この接続部の上部に連続し且つ絶縁膜44から離間して絶縁膜44の上方へ延長する延長部48Qとを有する導電部材48が得られる。また、導電層40の第2の被接続部に接続され、アンダーカット形状対応の係止部50aを有する接続部50Pと、この接続部の上部に連続して絶縁膜46の上へ延長する延長部50Qとを有する導電部材50が得られる。導電部材48は、片持ち梁形式の可動電極として用いることができ、導電部材50は、固定電極又は配線として用いることができる。
図13に示したIC装置によれば、導電部材48の接続部48Pに係止部48aを設けたので、導電部材48と導電層40との機械的接続が確実となり、導電部材48が接続孔から抜け落ちるのを防止することができる。また、導電部材50の接続部50Pに係止部50aを設けたので、導電部材50と導電層40との機械的接続が確実となり、導電部材50が接続孔から剥がれ落ちるのを防止することができる。その上、シリコン酸化処理、ポリシリコン堆積・パターニング処理、シリコン酸化膜堆積処理等を微小構造体部とトランジスタ部とで共通に行なうことができる(必要な場合には接続孔形成処理も微小構造体部とトランジスタ部とで共通に行なうことができる)ので、製造工程が簡単となる。
図14は、この発明に係る微小構造体を備えたIC装置の他の例を示すもので、図13と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図14のIC装置は、配線用導電層として不純物ドープ領域52を設けたことを特徴とするものである。すなわち、フィールド絶縁膜36に設けた配線孔内には、N型不純物ドープ領域52が設けられている。この不純物ドープ領域52は、N型ソース領域S及びN型ドレイン領域Dを形成するための不純物ドーピング処理(例えばイオン注入処理)を流用して形成することができる。
不純物ドープ領域52の表面は、絶縁膜54で覆われている。絶縁膜54は、例えばシリコン酸化膜からなるもので、図1の絶縁膜(パッド膜)12に対応する。このシリコン酸化膜は、ゲート絶縁膜F,Fを形成するための熱酸化処理を流用して形成されるが、CVD処理により形成してもよい。
絶縁膜36の上には、絶縁膜54を覆って絶縁膜56が形成される。絶縁膜56は、例えばシリコン窒化膜からなるもので、図1の絶縁膜(エッチングストッパ膜)14に対応し、絶縁膜14と同様にして形成される。
絶縁膜56を覆って絶縁膜46を形成した後、絶縁膜54,56,46の積層には、図13に関して前述したと同様にして接続部48P,50Pにそれぞれ対応する接続孔が形成されると共にこれらの接続孔にはアンダーカット形状がそれぞれ付与される。この後、図13に関して前述したと同様に導電部材48,50を形成すると、導電部材48,50は、それぞれアンダーカット形状対応の係止部48a,50aを有するように形成される。係止部48a,50aは、図13に関して前述したと同様に導電部材48,50がそれぞれ接続孔から外れるのを防止するように作用する。
図15は、この発明に係る微小構造体を備えたIC装置の更に他の例を示すもので、図13、14と同様の部分には、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図15のIC装置は、図14のIC装置において、N型ウェル領域32及びその中のトランジスタを省略すると共に、P型ウェル領域34に設けたトランジスタのソース配線層W31及びドレイン配線層W32をいずれも導電部材48,50の構成材で構成したものに相当する。導電部材48,50をドープトポリシリコンで形成する際には、その形成処理を流用して配線層W31,W32もドープトポリシリコンにより形成される。この場合、微小構造体部とトランジスタ部とで接続孔の開口を同時に行なうことができる。
図13〜15のIC装置にあっては、導電部材48又は50の係止構造として、図5又は6に示すものを採用したが、図10又は11に示すものを採用してもよい。また、図13のIC装置においては、導電層40の互いに離間した第1及び第2の被接続部に対して図7又は図12に関して前述したと同様にして導電部材48の第1及び第2の接続部をそれぞれ第1及び第2の係止部を有する状態で接続し、第1及び第2の接続部を延長部48Qで連結するようにしてもよい。
図16は、この発明に係る微小構造体の応用例として静電容量型加速度センサを示すものである。図16には、半導体基板の一方の主面(基板表面)に形成された加速度センサ60を上面から見た状態が示されており、図16のA−A’線に沿う断面が図22に示されている。図17〜22は、加速度センサ60の製法の一例を示すもので、この製法については後述する。図16〜22において、図1〜6と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
加速度センサ60において、基板表面には、錘作用を有する質量体としての細長い可動部材MBが基板表面に平行な所定方向DSに変位可能なように支持部H〜Hにより両持ち梁形式で装着されている。支持部H〜Hは、それぞれ接続部P〜Pにより基板表面に固定されている。
可動部材MBの一方側には、可動電極M11〜M13が基板表面に平行に突出するように設けられると共に、可動部材MBの他方側には、可動電極M14〜M16 が基板表面に平行に突出するように設けられている。可動電極M11〜M16は、いずれも可動部材MBの長手方向に直交する方向に突出しており、各々の可動電極の突出長さは互いに等しく、各々の可動電極の幅も互いに等しい。
可動部材MB、支持部H〜H、接続部P〜P及び可動電極M11〜M16は、例えば導電性ポリシリコンにより一体的に構成されている。可動部材MBの下面(基板表面に対向する面)には、図6に破線円で示し且つ図22に断面を示すようにスティッキング防止用の凸部J,Jが互いに離間して設けられている。可動部材MBの下面には、J,Jと同様の凸部のペアが可動部材MBの長手方向に沿って8つ並べて設けられている。可動電極M11〜M16のいずれの下面にも、J,Jと同様の凸部のペアが設けられている。
,J等の凸部を設けると、可動部材MBや可動電極M11〜M16の下面が基板表面側に接触する面積を大幅に低減することができるので、外力により可動部材MBや可動電極M11〜M16が変形して基板表面側に接触しても、外力がなくなれば元の位置に復帰する。従って、スティッキング現象が防止される。
可動部材MBには、貫通孔K,Kが設けられると共に、K,Kと同様の貫通孔のペアが可動部材MBの長手方向に沿って7つ並べて設けられている。これらの貫通孔は、後述する製造プロセスにおいて可動部材MBの下の絶縁膜を効率よく除去するのに役立つものである。
可動電極M11の一方側及び他方側には、固定電極S11,S21が可動電極M11に平行に延長するように設けられている。固定電極S11,S21は、それぞれ接続部P11,P21により基板表面に固定されている。可動電極M11と固定電極S11との間の間隔は、可動電極M11と固定電極S21との間の間隔より大きく設定されている。可動電極M11と固定電極S11とが静電容量C11を構成し、可動電極M11と固定電極S21とが静電容量C21を構成する。可動部材MBが加速度に応じて所定方向DSに変位すると、静電容量C11の容量値が増大すると共に静電容量C21の容量値が減少する。
可動電極M12の一方側及び他方側には、可動電極M11について上記したと同様に固定電極S12,S22が設けられ、静電容量C12,C22が構成されている。可動電極M13の一方側及び他方側には、可動電極M11について上記したと同様に固定電極S13,S23が設けられ、静電容量C13,C23が構成されている。可動電極M14の一方側及び他方側には、可動電極M11について上記したと同様に固定電極S14,S24が設けられ、静電容量C14,C24が構成されている。可動電極M15の一方側及び他方側には、可動電極M11について上記したと同様に固定電極S15,S25が設けられ、静電容量C15,C25が構成されている。可動電極M16の一方側及び他方側には、可動電極M11について上記したと同様に固定電極S16,S26が設けられ、静電容量C16,C26が構成されている。
固定電極S12〜S16,S22〜S26は、それぞれ接続部P12〜P16,P22〜P26により基板表面に固定されている。S11等の各固定電極は、例えば、導電性ポリシリコンにより図6の片持ち梁と同様に構成されており、各固定電極の下面には、図16に破線円で示すようにJ,Jと同様のスティッキング防止用の凸部が設けられている。各固定電極の質量は、可動部材MBの質量に比べて無視しうる程度に小さく、可動部材MBの変位を利用して測定される加速度の範囲内では各固定電極は実質的に変位しない。
可動部材MBのDS方向への変位に伴って静電容量C11〜C16が増大すると共に静電容量C21〜C26が減少する。このときの静電容量変化率Rを、R=(C11+C12+C13+C14+C15+C16)/(C11+C22+C23+C24+C25+C26)とすると、Rは入力加速度に応じて変化する。従って、静電容量変化率Rを求めることで入力加速度を測定可能である。
次に、図17〜22を参照して加速度センサ60の製法の一例を説明する。図17の工程では、図1に関して前述したと同様に半導体基板10の一方の主面を覆って絶縁膜12,14,16を形成した後、絶縁膜16の上にホトリソグラフィ処理によりレジスト層Rを形成する。レジスト層Rは、接続孔Q,Q及び凹部D,Dにそれぞれ対応する孔を有する。図2に関して前述したと同様にレジスト層Rをマスクとする等方性エッチング処理により絶縁膜16に接続孔Q,Q及び凹部D,Dを形成する。接続孔Q,Qは、それぞれ接続部P,Pに対応するものであり、凹部D,Dは、それぞれ凸部J,Jに対応するものである。この後、レジスト層Rを除去する。
次に、図18の工程では、接続孔Q,Qにそれぞれ対応する孔を有するレジスト層Rを絶縁膜16の上にホトリソグラフィ処理により形成する。レジスト層Rは、凹部D,Dを覆うと共に接続孔Q,Qの各中央部を露呈するように形成する。図2に関して前述したと同様にレジスト層Rをマスクとする異方性エッチング処理により接続孔Q,Qにそれぞれ連続する接続孔Q11,Q13を基板10に達するように形成する。この後、レジスト層Rを除去する。
図19の工程では、図3に関して前述したと同様に等方性ウェットエッチング処理により絶縁膜14の下にアンダーカット形状U21,U23を付与して接続孔Q11,Q13のサイズ(直径)を増大させる。ウェットエッチング処理の後、基板10に乾燥処理を施す。
図20の工程では、図4に関して前述したと同様に接続孔Q,Q,Q11,Q13及び凹部D,Dを覆って導電性ポリシリコン層20Aを絶縁膜16の上に形成する。この結果、凹部D,Dにそれぞれ対応してポリシリコンからなる凸部J,Jが形成されると共に、接続孔Q,Q11と接続孔Q,Q13とにそれぞれ対応して接続部Pと接続部Pとが形成される。接続部P,Pは、いずれもポリシリコンからなるもので、それぞれアンダーカット形状U21,U23に対応して係止部P1a,P3aを有するように形成される。
図21の工程では、図5に関して前述したと同様に選択エッチング処理によりポリシリコン層20Aをパターニングして支持部H,H、接続部P,P及び凸部J,Jを有する可動部材MBを得る。このときのパターニング処理により可動部材MBには、K,K等の多数の貫通孔が形成される。
図22の工程では、図6に関して前述したと同様にウェットエッチング処理により絶縁膜16を除去して可動部材MBを空中に浮かせる。このとき、K,K等の貫通孔からウェットエッチング液が浸入する。従って、K,K等の貫通孔は、可動部材MBの下の絶縁膜16を効率よく除去するのに役立つ。また、J,J等の凸部は、製造プロセスにおいて可動部材MB等のスティッキングを防止するのに役立つ。なお、図16に示したS11等の各固定電極の下には、絶縁膜16の一部を残しておき、各固定電極を図5に示したように絶縁膜上に延長して配置された構成としてもよい。
図17〜22に関して上記した製法では、接続部P,Pの係止構造として図6に示すものを採用したが、図11に示すものを採用してもよい。また、基板としては、半導体基板10の代りに、図13に示したように少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板を用いてもよく、1つの基板には、図13〜15に関して前述したようにセンサ回路等の関連回路を含めて加速度センサ60をIC化してもよい。
この発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の改変形態で実施可能なものである。例えば、次のような変更が可能である。
(1)20等の導電部材の材料としては、ポリシリコンに限らず、アモルファスシリコン、ポリシリコン又はアモルファスシリコンにゲルマニウム、炭素等を添加したもの、チタン、タングステン等の高融点金属、アルミニウム又はアルミニウム合金、銅等を用いてもよい。20等の導電部材は、W,Ta,Hf,Ti,Mo,Fe,Co,Cr,Ni等のハードメタルでもよい。また、GeやSi−Ge等でもよい。W,Ta,Hfなどの密度が10g/cm以上の金属又はその合金の場合は、小さな形状でも大きな慣性モーメントが得られるので、微小化、高密度化、ひいてはセンサの小型化を図ることができる。一方、密度が3〜9g/cmの材料(前述の金属より密度は小さいがポリシリコンより密度の大きな材料)の場合は、慣性モーメントが小さいので、高感度のセンサが得られる。ポリシリコンは密度が2.4g/cmとさらに小さいので、微小な値を検出するより高感度のセンサとすることができる。なお、Ti,Geの密度は5.3g/cm程度、Si−Geの密度は2.4〜5.3g/cmの中間の値をもつ。また、その他の観点からみると、TiやSi,Si−Ge,Geは半導体装置における配線等によく用いられるため、現有のプロセスへの導入にあたりコンタミネーションなどの支障がない。ステンレス鋼又はクロモリ鋼等の場合は、耐久性、耐酸化性に優れている。42アロイ(Fe−Ni合金)はSi基板とほぼ同等の熱膨張係数をもつため、Si,Si−Ge,Geを用いた場合と同様、センサ感度が温度特性を持たず、熱ストレスに強い。
(2)犠牲膜の材料としては、シリコン酸化膜に限らず、レジスト、ポリイミド樹脂、SOG(スピン・オン・ガラス)等を用いてもよい。レジスト、ポリイミドは有機溶剤に可溶なので、下地絶縁膜やポリシリコン等の導電部材へのダメージがなく、特に溶けやすいアルミニウム、銅を含む合金が導電部材であるときに利点がある。また、SOG特に無機SOGやシルセスキオキサン系SOGはエッチングレートが速いので、処理時間が短くなり、下地絶縁膜や導電部材へのダメージが少ないという利点がある。
この発明の一実施形態に係る微小構造体の製法における絶縁膜形成工程を示す断面図である。 図1の工程に続く接続孔形成工程を示す断面図である。 図2の工程に続く等方性ウェットエッチング工程を示す断面図である。 図3の工程に続くポリシリコン堆積工程を示す断面図である。 図4の工程に続くポリシリコンパターニング工程を示す断面図である。 図5の工程に続く絶縁膜除去工程を示す断面図である。 図6の微小構造体の応用例を示す断面図である。 この発明の他の実施形態に係る微小構造体の製法における等方性ドライエッチング工程を示す断面図である。 図8の工程に続くポリシリコン堆積工程を示す断面図である。 図9の工程に続くポリシリコンパターニング工程を示す断面図である。 図10の工程に続く絶縁膜除去工程を示す断面図である。 図11の微小構造体の応用例を示す断面図である。 この発明に係る微小構造体を備えたIC装置の一例を示す断面図である。 この発明に係る微小構造体を備えたIC装置の他の例を示す断面図である。 この発明に係る微小構造体を備えたIC装置の更に他の例を示す断面図である。 この発明に係る微小構造体の応用例として静電容量型加速度センサを示す上面図である。 図16の加速度センサの製法における凹部形成工程を示す断面図である。 図17の工程に続く接続孔形成工程を示す断面図である。 図18の工程に続くアンダーカット形状付与工程を示す断面図である。 図19の工程に続くポリシリコン堆積工程を示す断面図である。 図20の工程に続くポリシリコンパターニング工程を示す断面図である。 図21の工程に続く絶縁膜除去工程を示す断面図である。 発明者の研究に係る微小構造体における絶縁膜除去前の状態を示す断面図である。 図23の微小構造体における絶縁膜除去後の状態を示す断面図である。
符号の説明
10,30:半導体基板、10a:被接続部、12,14,16,36,38,42,44,46,54,56:絶縁膜、18a〜18c,22a,22b,Q11,Q13:接続孔、22c:凹状孔、20A,24A:ポリシリコン層、20,24,48,50:導電部材、20P,24P,48P,50P,P〜P,P11〜P16,P21〜P26:接続部、20Q,24Q,48Q,50Q:延長部、20a,24a,48a,50a,P1a,P3a:係止部、40:導電層、52:不純物ドープ領域、60:加速度センサ、Ua,Ub,U21,U23:アンダーカット形状、MB:可動部材、C11〜C16,C21〜C26:静電容量、J,J:スティッキング防止用凸部。

Claims (17)

  1. 一方の主面に被接続部を有する半導体基板と、
    この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記被接続部に対応する第1の接続孔を有する第1の絶縁膜と、
    この第1の絶縁膜を覆って形成され、前記第1の接続孔に対応する第2の接続孔を有する第2の絶縁膜であって、前記第1の絶縁膜とは異なる絶縁材からなるものと、
    前記第1及び第2の接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続し且つ前記第2の絶縁膜から離間して前記第2の絶縁膜の上方へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記第1の接続孔を前記第2の絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1の接続孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記第1の接続孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にした微小構造体。
  2. 一方の主面に被接続部を有する半導体基板と、
    この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記被接続部に対応する第1の接続孔を有する第1の絶縁膜と、
    この第1の絶縁膜を覆って形成され、前記第1の接続孔に対応する第2の接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる第2の絶縁膜であって、前記第1の絶縁膜に接触する膜が前記第1の絶縁膜とは異なる絶縁材からなるものと、
    前記第1及び第2の接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続して前記第2の絶縁膜の上へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記第1の接続孔を前記第2の絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1の接続孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記第1の接続孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にした微小構造体。
  3. 前記第1の接続孔のアンダーカット形状は等方性エッチング処理により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の微小構造体。
  4. 一方の主面に互いに離間した第1及び第2の被接続部を有する半導体基板と、
    この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記第1及び第2の被接続部にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔を有する第1の絶縁膜と、
    この第1の絶縁膜を覆って形成され、前記第1及び第2の接続孔にそれぞれ対応する第3及び第4の接続孔を有する第2の絶縁膜であって、前記第1の絶縁膜とは異なる絶縁材からなるものと、
    前記第1及び第3の接続孔を介して前記第1の被接続部に接続される第1の接続部と前記第2及び第4の接続孔を介して前記第2の被接続部に接続される第2の接続部と前記第1及び第2の接続部の上部を連結すべく前記第2の絶縁膜から離間して前記第2の絶縁膜の上方を延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記第1及び第2の接続孔をいずれも前記第2の絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1及び第2の接続孔を前記第1及び第2の接続部でそれぞれ埋めることにより前記第1及び第2の接続部が前記第1及び第2の接続孔のアンダーカット形状に対応する第1及び第2の係止部をそれぞれ有する構成にした微小構造体。
  5. 一方の主面に被接続部を有する半導体基板と、
    この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記被接続部に対応する接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる絶縁膜と、
    前記接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続し且つ前記絶縁膜から離間して前記絶縁膜の上方へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記被接続部には前記接続孔に連続する凹状孔を前記絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記凹状孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記凹状孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にした微小構造体。
  6. 一方の主面に被接続部を有する半導体基板と、
    この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記被接続部に対応する接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる絶縁膜と、
    前記接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続して前記第2の絶縁膜の上へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記被接続部には前記第1の接続孔に連続する凹状孔を前記絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記凹状孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記凹状孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にした微小構造体。
  7. 前記凹状孔のアンダーカット形状は等方性エッチング処理により形成されていることを特徴とする請求項5又は6記載の微小構造体。
  8. 一方の主面に互いに離間した第1及び第2の被接続部を有する半導体基板と、
    この半導体基板の一方の主面を覆って形成され、前記第1及び第2の被接続部にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる絶縁膜と、
    前記第1及び第2の接続孔を介して前記第1及び第2の被接続部にそれぞれ接続される第1及び第2の接続部と該第1及び第2の接続部の上部を連結すべく前記絶縁膜から離間して前記絶縁膜の上方を延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記第1及び第2の被接続部には前記第1及び第2の接続孔にそれぞれ連続する第1及び第2の凹状孔を前記絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1及び第2の凹状孔を前記第1及び第2の接続部でそれぞれ埋めることにより前記第1及び第2の接続部が前記第1及び第2の凹状孔のアンダーカット形状に対応する第1及び第2の係止部をそれぞれ有する構成にした微小構造体。
  9. 少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板と、
    この基板の一方の主面に形成され、被接続部を有する導電層と、
    この導電層を覆って前記基板の一方の主面に形成され、前記被接続部に対応する第1の接続孔を有する第1の絶縁膜と、
    この第1の絶縁膜を覆って形成され、前記第1の接続孔に対応する第2の接続孔を有する第2の絶縁膜であって、前記第1の絶縁膜とは異なる絶縁材からなるものと、
    前記第1及び第2の接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続し且つ前記第2の絶縁膜から離間して前記第2の絶縁膜の上方へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記第1の接続孔を前記第2の絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1の接続孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記第1の接続孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にした微小構造体。
  10. 少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板と、
    この基板の一方の主面に形成され、被接続部を有する導電層と、
    この導電層を覆って前記基板の一方の主面に形成され、前記被接続部に対応する第1の接続孔を有する第1の絶縁膜と、
    この第1の絶縁膜を覆って形成され、前記第1の接続孔に対応する第2の接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる第2の絶縁膜であって、前記第1の絶縁膜に接触する膜が前記第1の絶縁膜とは異なる絶縁材からなるものと、
    前記第1及び第2の接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続して前記第2の絶縁膜の上へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記第1の接続孔を前記第2の絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1の接続孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記第1の接続孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にした微小構造体。
  11. 前記第1の接続孔のアンダーカット形状は等方性エッチング処理により形成されていることを特徴とする請求項9又は10記載の微小構造体。
  12. 少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板と、
    この基板の一方の主面に形成され、互いに離間した第1及び第2の被接続部を有する導電層と、
    この導電層を覆って前記基板の一方の主面に形成され、前記第1及び第2の被接続部にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔を有する第1の絶縁膜と、
    この第1の絶縁膜を覆って形成され、前記第1及び第2の接続孔にそれぞれ対応する第3及び第4の接続孔を有する第2の絶縁膜であって、前記第1の絶縁膜とは異なる絶縁材からなるものと、
    前記第1及び第3の接続孔を介して前記第1の被接続部に接続される第1の接続部と前記第2及び第4の接続孔を介して前記第2の被接続部に接続される第2の接続部と前記第1及び第2の接続部の上部を連結すべく前記第2の絶縁膜から離間して前記第2の絶縁膜の上方を延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記第1及び第2の接続孔をいずれも前記第2の絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1及び第2の接続孔を前記第1及び第2の接続部でそれぞれ埋めることにより前記第1及び第2の接続部が前記第1及び第2の接続孔のアンダーカット形状に対応する第1及び第2の係止部をそれぞれ有する構成にした微小構造体。
  13. 少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板と、
    この基板の一方の主面に形成され、被接続部を有する導電層と、
    この導電層を覆って前記基板の一方の主面に形成され、前記被接続部に対応する接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる絶縁膜と、
    前記接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続し且つ前記絶縁膜から離間して前記絶縁膜の上方へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記被接続部には前記接続孔に連続する凹状孔を前記絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記凹状孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記凹状孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にした微小構造体。
  14. 少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板と、
    この基板の一方の主面に形成され、被接続部を有する導電層と、
    この導電層を覆って前記基板の一方の主面に形成され、前記被接続部に対応する接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる絶縁膜と、
    前記接続孔を介して前記被接続部に接続される接続部とこの接続部の上部に連続して前記第2の絶縁膜の上へ延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記被接続部には前記接続孔に連続する凹状孔を前記絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記凹状孔を前記接続部で埋めることにより前記接続部が前記凹状孔のアンダーカット形状に対応する係止部を有する構成にした微小構造体。
  15. 前記凹状孔のアンダーカット形状は等方性エッチング処理により形成されていることを特徴とする請求項13又は14記載の微小構造体。
  16. 少なくとも一方の主面が絶縁性を有する基板と、
    この基板の一方の主面に形成され、互いに離間した第1及び第2の被接続部を有する導電層と、
    この導電層を覆って前記基板の一方の主面に形成され、前記第1及び第2の被接続部にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔を有する単層膜又は積層膜からなる絶縁膜と、
    前記第1及び第2の接続孔を介して前記第1及び第2の被接続部にそれぞれ接続される第1及び第2の接続部と該第1及び第2の接続部の上部を連結すべく前記絶縁膜から離間して前記絶縁膜の上方を延長する延長部とを有するように形成された導電部材と
    を備え、前記第1及び第2の被接続部には前記第1及び第2の接続孔にそれぞれ連続する第1及び第2の凹状孔を前記絶縁膜の下にアンダーカット形状を有するように形成すると共に前記第1及び第2の凹状孔を前記第1及び第2の接続部でそれぞれ埋めることにより前記第1及び第2の接続部が前記第1及び第2の凹状孔のアンダーカット形状に対応する第1及び第2の係止部をそれぞれ有する構成にした微小構造体。
  17. 前記導電部材の延長部において前記基板の一方の主面に対向する面にはスティッキング防止用の凸部を設けた請求項1,4,5,8,9,12,13又は16のいずれかに記載の微小構造体。
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