JP2009133807A - センサおよびセンサ装置 - Google Patents

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Hidefumi Hatanaka
英文 畠中
Tokuichi Yamaji
徳一 山地
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Abstract

【課題】 設計自由度の高いセンサを提供する。
【解決手段】 枠体と、前記枠体の内側に前記枠体と間隔を空けて設けられた乗載体と、
可撓性を有し、前記乗載体を支持するように前記枠体と前記乗載体との間に設けられる梁部と、前記乗載体に設けられた重錘と、前記枠体の前記梁部との接続部に設けられ、前記乗載体の変位に起因する前記枠体の変位を検出する変位検出素子とを含んでセンサを構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物体の変位の変位から加速度等を検出するセンサおよびセンサ装置に関するものである。
携帯型音楽プレイヤーやノート型パソコンなどのハードディスクドライブ搭載機器の落下保護、自動車のナビゲーションシステムにおける加速度検知などに、センサが使用されている。また、センサが、携帯端末等に搭載される場合、小型で低背なセンサが要求されている。このようなセンサは、基本的には同じ構成のものを、検出信号の処理方法、駆動方法などにより、ショックセンサ,加速度センサ,角速度センサ等として用いることができる。
図10に従来の加速度センサの例の平面図を示す。加速度センサ600は、Si単結晶基板からなる肉厚部からなる質量部602と、それを取り囲むように配置した枠体601と、質量部602と枠体601とを連結するSi単結晶基板からなる肉薄部からなる梁状の梁部603と、各梁部603上に設けられた3軸用のピエゾ抵抗素子群610とから構成されている。また、各ピエゾ抵抗素子は、枠体601に設けたパッド604と接続配線605を介して接続され、さらにパッド604が外部のICチップなどと電気的に接続されるようになっている。
この加速度センサ600は、中央の質量部602が加速度に比例した力を受けて変位したときの梁部603の撓みをピエゾ抵抗素子群610の抵抗値変化として検出することで3軸方向の加速度を検出できる。ここで、梁部603が肉薄の梁状であることから、変形しやすく、高感度化に適した構造となっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開昭63−169078号公報
しかしながら、図10に示すような従来の加速度センサは、梁部603にしかピエゾ抵抗素子群610を設けることができず、センサの設計自由度、特に配線パターンの設計自由度が低いという問題があった。
本発明は、以上のような諸事情を鑑みて案出されたものであり、その目的は設計自由度の高いセンサを提供することである。
本発明のセンサは、1)枠体と、前記枠体の内側に前記枠体と間隔を空けて設けられた乗載体と、可撓性を有し、前記乗載体を支持するように前記枠体と前記乗載体との間に設けられる梁部と、前記乗載体の変位に起因する前記枠体の変位を検出する変位検出素子と、を備え、前記変位検出素子が前記枠体に設けられているものである。
また、本発明のセンサは、2)上記1)の構成において、前記変位検出素子が、前記枠体と前記梁部との接続部近傍に設けられているものである。
また、本発明のセンサは、3)上記1)の構成において、前記乗載体には、重錘が設けられているものである。
また、本発明のセンサは、4)上記1)の構成において、前記梁部が、前記乗載体を両側から挟み、且つ第1方向に沿って配された第1支持と第2梁部とからなり、前記変位検出素子は、前記第1梁部と前記枠体との接続部に配置された第1変位検出素子と、前記第2梁部と前記枠体との接続部に配置された第2変位検出素子とからなるものである。
また、本発明のセンサは、5)上記4)の構成において、前記梁部は、前記乗載体を両側から挟み、且つ前記第1方向と直交する第2方向に沿って配された第3梁部および第4梁部をさらに含み、前記変位検出素子は、前記第3梁部と前記枠体との接続部に配置された第3変位検出素子と、前記第4梁部と前記枠体との接続部に配置された第4変位検出素子とをさらに含むものである。
また、本発明のセンサは、6)上記1)の構成において、前記変位検出素子の両側に配置される補助変位検出素子を備えるものである。
また、本発明のセンサは、7)上記1)の構成において、前記変位検出素子が、ピエゾ抵抗からなる。
また、本発明のセンサは、8)上記1)の構成において、前記梁部上で互いに離間して配置され、前記乗載体に近い側である乗載体側検出素子と前記枠体に近い側である枠体側検出素子とをさらに有するものである。
また、本発明のセンサは、9)上記1)の構成において、前記枠体の幅及び厚みのそれぞれが、前記梁部の幅及び厚みに比べて小さい。
また、本発明のセンサは、10)上記7)の構成において、前記変位検出素子と電気的に接続されるパッドが前記枠体に設けられている。
本発明によれば、上記1)の構成により、枠体に変位検出素子を設けるようにしたことから、設計自由度、特に配線パターンの設計自由度の高いセンサとすることができる。
また、本発明のセンサによれば、上記2)の構成により、変位検出素子の感度を向上させることができる。
また、本発明によれば、上記3)の構成により、外部から加速度等を受けたときの乗載体の変位量を大きくして検出感度を向上させることができる。
また、本発明のセンサによれば、上記4)の構成により、2軸方向の変位を検出することのできるセンサを提供することができる。ここで、図11に示すような従来のセンサでは、梁部603が変形しやすいため、1つの梁部603の中でも枠体601に近い側と質量部602に近い側とでは挙動が異なっていた。このため、1軸方向の変位を検出するために、4つのピエゾ抵抗素子群610を設けて各ピエゾ抵抗からの検出値から総合的に質量部602の変位を判断していた。しかしながら、本発明のセンサによれば、変位検出素子が設けられる接続部のみの変位を検出すればよいので変位検出素子を設ける数を減少させることができ、簡易な構成とすることができる。
また、本発明のセンサによれば、上記5)の構成により、3軸方向の変位を検出することのできるセンサを簡易な構成で提供することができる。
また、本発明のセンサによれば、上記6)の構成により、複数の変位検出素子で乗載体の変位を検出することにより、より感度の高いセンサを提供することができる。
また、本発明のセンサによれば、上記8)の構成により、乗載体の変位により大きく変形する梁部上に設けられた検出素子を用いることで、より感度の高いセンサを提供することができる。なお、この検出素子は、枠上に設けられた変位検出素子と併せて補助的に用いることから、検出感度を高めるために梁部を極限まで細くする必要なくなる。このため、梁部の幅を生産性・信頼性の低下しない程度に広くして、検出素子を設けることができるので、生産性・信頼性の高い状態で、本発明のセンサの検出感度を高めることができるものとなる。
本発明のセンサによれば、上記9)の構成により、枠体が乗載体の変位により変形しやすくなるので、感度の高いものとすることができる。
以下、本発明のセンサの実施の形態について図面を参照にしつつ詳細に説明する。なお、以下の図面においても同様であるが、同様の箇所には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1(a)は、本発明のセンサの第1の実施形態を示す平面図、図1(b)は、図1(a)のA−A’線における断面図である。
図1において、101は枠体、102は乗載体、130は梁部、104は重錘、150は変位検出素子、170は基体、171は固定部である。なお、図1(a)には破線により固定部171が配置される位置を示している。また、説明の便宜上、図1(a)の枠体101と乗載体102とを梁部130が連結する方向をX軸とし、紙面に垂直な方向をZ軸とする。
本発明のセンサ100は、平面形状が略矩形状をなす枠体101と、枠体101の内側に枠体101と所定の間隔を空けて設けられ、平面形状が略矩形状をなす乗載体102と、可撓性を有し枠体101と乗載体102との間に設けられる梁部130と、乗載体102に設けられた重錘104と、枠体101上であって、梁部130の近傍に設けられ、乗載体102の変位に起因する枠体101の変位を検出する変位検出素子150とを有する。
本発明の加速度センサ100は、枠体101に変位検出素子150が設けられており、且つ変位検出素子150と接続されるパッド103も枠体101に設けられていることから、変移検出素子150で発生する電気信号を外部に伝達するための接続配線104を短くすることができる。これにより接続配線104の引き回しに起因するインダクタンスを小さく抑えることができノイズの少ないセンサが得られる。
基体170上には、固定部171を介して枠体101が保持されている。枠体101の内側には乗載体102が配置されており、梁部130を介して枠体101と乗載体102とが連結されている。乗載部102は基体170と一定間隔を保ち、衝撃,加速度,角速度等による力が加わったときに変位して、可撓性を有する梁部130にその力が伝わる。これにより梁部130に歪みが生じる。この歪みは、枠体101と梁部130との接続部近傍で特に大きい。したがって、変位検出素子150は、枠体101と梁部130との接続部近傍に配置することが好ましい。
なお乗載体102の下面には重錘104が設けられており、衝撃,加速度,角速度等による力が加わったときの乗載体102の変移が大きくなるようにしている。これによりセンサ100の検出感度を向上させることができる。
変位を検出する変位検出素子150は、乗載体102の上面に設けられたピエゾ抵抗で構成され、ピエゾ抵抗の抵抗値の変化により乗載体102の変位を検出する。例えば、Z軸方向に正の力(上向きの力)が加わった場合には、乗載体102が正の方向(上側)に変位し、変位検出素子150に圧縮応力が加わり縮むことで抵抗値が減少する。逆に負の力(下向きの力)が加われば、変位検出素子150が伸びることで抵抗値が増加する。
図1に示すセンサ100において、基体170は、例えばアルミナ等のセラミックス基板や、Si基板,サファイヤ等の単結晶基板や、ガラス,二酸化ケイ素,または樹脂、金属基板等を用いることができる。
また固定部171は、例えば、セラミックスや樹脂等を用いて形成される。枠体101,乗載体102,梁部130は、同一材料で形成することができ、例えば、シリコン、ガラス、石英、二酸化ケイ素、または樹脂などにより形成される。
乗載体102は、厚み0.5μm〜200μm、幅および長さ0.1mm〜10mmとすればよい。また、梁部130は、厚みとして0.5μm〜200μm、幅0.1μm〜200μm、長さ1μm〜10mmの範囲で選択することができる。ここで、枠体101の幅及び厚みの少なくとも一方、より好ましくは両方とも梁部130の幅及び厚みに比べて小さくすることが好ましい。このように枠体101を形成することにより、枠体102が大きく変移しやすくなり、センサの感度を向上させることができる。
また重錘104は、乗載体102と同じ材料により一体形成してもよいし、検出感度を向上させるためにWなどの質量の大きい材料でもよい。変位検出素子150を構成するピエゾ抵抗は、不純物濃度を適宜設定して注入すればよい。
ここでセンサ100は、例えば、次のようにして作製することができる。まず内部にSiOを有するSOI(Silicon on Insulator)基板を用意する。次にSOI基板表面のSi層の所定部に不純物をイオン注入などの方法により注入してピエゾ抵抗からなる変位検出素子150を形成する。次に内部のSiO層をエッチングストップ層として表面のSi層をパターニングし、枠体101,乗載体102,梁部130を一体的に形成する。最後にSOI基板の裏面からSi基板をパターニングして重錘104を形成する。これによりセンサ100が完成する。
図1に示したセンサでは、変位検出素子150としてピエゾ抵抗を用いた例について説明したが、弾性表面波の位相差を検出するようにしてもよい。この場合には、枠体101として圧電性を有する材料を用いて形成する。そして枠体101のうち、梁部130に近い部位と枠体101の外周部に離れた位置とに対となる櫛歯状電極を設けることで変位検出素子150が弾性表面波素子からなるセンサを得ることができる。
また図7に示すように、静電容量の変化を測定することにより加速度等を検出するようにしてもよい。この場合、枠体101の下面で、且つ梁部130の近傍に第1の電極層151を形成し、それと対向する基体170の上面に対となる第2の電極層152を形成する。このように第1、第2の電極層151、152を設け、基体170と枠体101との間に形成される容量の変化を検出することで加速度等を検出することができる。
また図1に示すセンサでは、重錘104を乗載体102下面に設けたが、上面に設けてもよい。同様に変位検出素子150を、枠体101の下面に形成してもよい。
さらに、図1に示すセンサでは、変位検出素子150と重錘104とが乗載体102の
異なる面に配置されていたが、同じ面に配置してもよい。
また図1に示すセンサでは、枠体101を固定部171に載置した状態で、枠体101を保持する例について説明したが、図8に示すように枠体101の外周部側面で、センサを収容するパッケージの内壁180に固定するようにしてもよい。
また図1に示すセンサでは、枠体101の四隅で基体170と固定した例について説明したが、枠体101の接合部が変位可能であれば、固定箇所は適宜変更することができる。
[第2の実施形態]
次に、図2を用いて本発明にかかるセンサの第2の実施形態について説明する。
図2は本発明のセンサの第2の実施形態にかかるセンサ200の平面図である。第1の実施形態にかかるセンサ100は乗載体102が1箇所で枠体101と固定されていたのに対して、本実施形態にかかるセンサ200は、乗載体102が2箇所で固定されている。具体的には、センサ200は第1梁部231および第2梁部232を有しており、乗載体102がこの2つの梁部により支持されている。第1梁部231,第2梁部232は、第1方向(図のX軸方向)に沿って、乗載体102を挟むようにして配置されている。
また枠体101のうち第1梁部231からX軸の正方向に向かう直線上に位置する部分には第1変位検出素子251が形成され、枠体101のうち第2梁部232からX軸の負方向に向かう直線上に位置する部分には第2変位検出素子252が形成されている。なお第1変位検出素子251および第2変位検出素子252は、第1の実施形態における変位検出素子150と同一のもので構成されている。
ここでセンサ200にZ方向の力が加わったときには、第1変位検出素子251,第2変位検出素子252ともに抵抗値が増加または減少する。またX軸の正方向の力が加わったときは、第1変位検出素子251が縮み抵抗値が減少する一方で第2変位検出素子252が伸びて抵抗値が増加する。X軸の負方向の力が加わったときは、第1変位検出素子251,第2変位検出素子252の抵抗値の動向が、X軸の正方向の力が加わった場合と反対になる。このように第1変位検出素子251,第2変位検出素子252により2軸方向の変位を検出することができる。
[第3の実施形態]
次に図3を用いて、本発明にかかるセンサの第3の実施形態について説明する。
図3は、本発明にかかるセンサの第3の実施形態の平面図である。本実施形態にかかるセンサは、乗載体102が4箇所で固定されている点が特徴である。
すなわち乗載体102が、第1梁部331,第2梁部332,第3梁部333,および第4梁部334により4箇所で固定されている。これら4つの梁部は乗載体102の各辺の中心部に配置されている。換言すれば、第1梁部331と第2梁部332とが第1方向(X軸方向)に沿って、乗載体102を挟むようにして配置され、第3梁部333と第4梁部334とが第2方向(Y軸方向)に沿って、乗載体102を挟むようにして配置されている。なお、第1方向と第2方向とは直交している。
また枠体101のうち第1梁部331からX軸の正方向に向かう直線上に位置する部分には第1変位検出素子351が形成され、枠体101のうち第2梁部332からX軸の負方向に向かう直線上に位置する部分には第2変位検出素子352が形成されている。さらに枠体101のうち第3梁部333からY軸の正方向に向かう直線上に位置する部分には第3変位検出素子353が形成され、枠体101のうち第4梁部334からY軸の負方向に向かう直線上に位置する部分には第4変位検出素子354が形成されている。なお第1〜第4変位検出素子351〜354は、第1の実施形態における変位検出素子150と同一のもので構成されている。
第3の実施形態にかかるセンサは、4つの変位検出素子を備えることでX軸,Z軸方向に加えて、Y軸方向についても他の2方向と同様に変位を検出することができる。従来、3軸方向の変位を検出するには、図11に示すように12個の検出素子を設けるか、各軸の変位を専用に検出するためのセンサを3個設ける必要があったが、本発明は4つの検出素子351〜354を上記のように設けたことにより1つのセンサ300でこれを実現することができる。
なお第3の実施形態にかかるセンサ300は、枠体101の梁部331〜334が接続される各接合部における変位を妨げないために、接合部間の中間において外部と固定することが好ましい。図3においては、矩形状の枠体101の各辺の中央部に梁部331〜334が配されているため角部において外部と固定している。
次に第1〜第3の実施形態の変形例について図4〜図6および図9を用いて説明する。なお同図に示す変形例は、図3に示す第3実施形態のセンサ300の変形例として説明しているが、これらの変形例は第1および第2の実施形態にかかるセンサにも適用可能である。
図4は、各変位検出素子351〜354の両側に補助検出素子361〜364を形成したセンサの例である。具体的には第1変位検出素子351の両側には2つの第1補助検出素子361,361が形成され、第2変位検出素子352の両側には2つの第2補助検出素子362,362が形成されている。また第3変位検出素子353の両側には2つの第3補助検出素子363,363が形成され、第4変位検出素子354の両側には2つの第4補助検出素子364,364が形成されている。これら第1〜第4補助検出素子361〜364は、第1〜第4変位検出素子351〜354と同様のものを用いればよい。
図5は乗載体102の形状を枠体102の内側の形状と異なるようにして形成したセンサの例である。同図に示す変形例では、乗載体102の四隅部と枠体102との隙間を縮めるように乗載体102の四隅部を広げるようにして乗載体102が形成されている。この場合には、力を受ける部分(乗載体102)の質量が大きくなるため、より感度の高いセンサとすることができる。乗載体102の形状を変更するのに合わせて、乗載体102に設ける重錘104の形状も変更して大きくすれば、さらにセンサとしての感度を高めることができる。
なお、乗載体102の形状は、枠体101の内側及び各梁部331〜334と間隔を開けて配置されていれば特に限定されないが、対称性を有する形状であることが好ましい。
また図6に示すように、第1〜第4変位検出素子351〜354に加え、各梁部331〜334上に別の変位検出素子355〜358を設けるようにしてもよい。この実施例では、別の変位検出素子355は、乗載体側に設けた乗載体検出素子355aと枠体側に設けた枠体側検出素子355bとから構成される。他の変位検出素子356、357、358も同様に乗載体検出素子356a〜358aと枠体側に設けた枠体側検出素子358bとから構成される。
ここで、図11に示す従来のセンサ600においては、梁部603を大きく変位させることでセンサとしての感度を確保するために、梁部603の形状を細長くする必要があり、その部分への複数の検出素子610及びその配線の作製が非常に困難であるため生産性及び信頼性が低下するという問題があった。しかしながら、図6に示すセンサによれば、梁部330はあくまでも枠体101の接合部へ力を伝達するものであることから、極端に細長くする必要はなく、その結果、乗載体側検出素子371、枠体側検出素子372及びその配線を余裕をもって製造することができるので、信頼性及び生産性を低下させることなく、センサ300の感度を高めることができるものとなる。
なお、図6に示す変形例では全ての梁部331〜334上に乗載体側検出素子および枠体側検出素子を配置した例について説明したが、X軸方向に伸びる梁部331,332上のみに設けたり、Y軸方向に伸びる梁部333,334上のみに設けたりしてもよい。
図9は上述した本発明の実施形態にかかるセンサ100を用いたセンサ装置の一実施形態を示す断面図である。同図に示すセンサ装置は、センサ100、センサからの検出信号を電気的に処理する回路を有するICチップ400、センサ100及びICチップ400を収容する容器体500とから構成されている。
ICチップ400は平面形状が略矩形状をなし、枠体101より一回り小さく形成されている。このICチップ400は、変位検出素子150が露出するようにして乗載体102上に配置されている。ICチップ400の端部には導電性のIC側パッド401が設けられており、IC側パッド401と変位検出素子150と接続されるパッド103がAuなどからなるワイヤ402により接続されている。すなわち本発明のセンサ装置は、変位検出素子150を枠体101に設けたことによって、IC側パッド401とワイヤ402を介して接続されるパッド103と近接して変位検出素子150を配置することが可能となる。これによりICチップ400のIC側パッド401と変位検出素子150との接続経路で発生し得るインダクタンスを小さくすることができ、ノイズの少ないセンサ装置となすことができる。また比較的強度の高い枠体101に変位検出素子150が形成されているため、例えば、ワイヤ402をボンディングする際の衝撃等によりセンサが破損することも少ないという利点もある。
容器体500は、セラミックなどの絶縁基板を積層してなり、内部にキャビティを有するようにして形成された積層体501と、積層体501のキャビティ開口部を塞ぐ蓋502とから主に構成されている。キャビティ内には容器体側パッド503が設けられており、容器体側パッド503とIC側パッド401とがワイヤ402を介して接続されており、これによってセンサで検出した信号を外部に取り出すことができる。
〔評価結果〕
このような本発明にかかる加速度センサについて、加速度が加わったときの状態を有限要素法によるシミュレーションにより検証した。図11〜図13は、図5に示す加速度センサに加速度が印加された際の枠体101の歪み量を示すシミュレーション結果であり、歪み量が多い領域ほど色が白く表示されている。このシミュレーションでは、梁部の幅W1を60μm、梁部の長さLを400μm、梁部の厚みh1を20μm、乗載体102の中央部の幅W2を250μm、乗載体102の厚みh2を400μm、乗載体102の周辺部の幅W3を400μm、乗載体102の中央部と周辺部との重なる領域の幅Sを50μmとして、X軸方向に1Gの加速度が印加された際の枠体101の歪みの大きさ及び分布を検証した。なお、各幅W1〜W4、Sについて図面では、X方向のみ示しているが、Y方向についての対応する各幅W1〜W4、SもX方向と同じ値である。
図11は枠体101の幅W4を250μm、枠体101の厚みh3を400μmとしたときの状態、図12は枠体の幅W4を250μm、枠体101の厚みh3を50μmとしたときの状態、図13は枠体101の幅W4を60μm、枠体101の厚みh3を60μmとしたときのシミュレーション結果である。
図13に示すシミュレーション結果から、枠体4辺のうち右側の辺で、且つ梁部との接続部近傍に大きな歪みが発生していることがわかる。すなわち枠体101部分でも加速度を検出できることが示されている。また、図11〜図13の結果によれば、梁部と同程度の検出感度を得るためには、枠体101の幅W4及び枠体101の厚みh3を梁部の幅W1及び厚みh1と同じにすすればよいことがわかる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることは何ら差し支えない。
例えば、上述のセンサに周期的な振動を加えた状態とすることで、角速度を検出するセンサとして用いてもよい。角速度の検出は、予め周期的な運動を与えられている重錘104が、その運動の方向と異なる方向に延びる軸線まわりに回転するときに生じるコリオリ力を検出することによって行われる。コリオリ力は、重錘104の運動方向と回転軸の軸線方向との両方に垂直な方向に生じる。ここで、本発明のセンサの重錘104に周期的な運動を与えるために、外部の力を用いてもよいし、枠体101の内側とこれに対向する乗載体102の外周部とに駆動電極対を設けて、これに交流電圧を印加することで、静電引力により振動させてもよい。対向する電極間に印加される交流信号の電圧として、たとえば0.01〜100Vが選ばれ、周波数として、たとえば2〜10000Hzが選択される。信号波形には矩形波または正弦波などが選ばれる。
(a)は本発明にかかるセンサの第1の実施形態の一例を示す平面図、(b)は図1(a)のA−A’線断面図である。 本発明にかかるセンサの第2の実施形態の例を示す平面図である。 本発明にかかるセンサの第3の実施形態の例を示す平面図である。 本発明の実施形態にかかるセンサの変形例を示す平面図である。 (a)は本発明の実施形態にかかるセンサの変形例を示す平面図、(b)は図5(a)のB−B’線断面図である。 本発明の実施形態にかかるセンサの変形例を示す平面図である。 本発明の実施形態にかかるセンサの変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態にかかるセンサの変形例を示す断面図である。 本発明にかかるセンサ装置の実施形態の一例を示す断面図である。 従来のセンサの平面図である。 図5に示すセンサのシミュレーション結果を示す図である。 図5に示すセンサのシミュレーション結果を示す図である。 図5に示すセンサのシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
101:枠体
102:乗載体
130:梁部
231,232:第1梁部,第2梁部
331,332,333,334:第1梁部,第2梁部,第3梁部,第4梁部
104:重錘
150:変位検出素子
251,252;第1変位検出素子,第2変位検出素子
351,352,353,354;第1変位検出素子,第2変位検出素子,第3変位検出素子,第4変位検出素子

Claims (11)

  1. 枠体と、
    前記枠体の内側に前記枠体と間隔を空けて設けられた乗載体と、
    可撓性を有し、前記乗載体を支持するように前記枠体と前記乗載体との間に設けられる梁部と、
    前記枠体に設けられ、前記乗載体の変位に起因する前記枠体の変位を検出する変位検出素子と、を備える、センサ。
  2. 前記変位検出素子が、前記枠体と前記梁部との接続部近傍に設けられている、請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記乗載体には、重錘が設けられている、請求項1に記載のセンサ。
  4. 前記梁部は、前記乗載体を両側から挟み、且つ第1方向に沿って配された第1梁部と第2梁部とを含み、
    前記変位検出素子は、前記第1梁部と前記枠体との接続部に配置された第1変位検出素子と、前記第2梁部と前記枠体との接続部に配置された第2変位検出素子とを含む、請求項1に記載のセンサ。
  5. 前記梁部は、前記乗載体を両側から挟み、且つ前記第1方向と直交する第2方向に沿って配された第3梁部および第4梁部をさらに含み、
    前記変位検出素子は、前記第3梁部と前記枠体との接続部に配置された第3変位検出素子と、前記第4梁部と前記枠体との接続部に配置された第4変位検出素子とをさらに含む、請求項4に記載のセンサ。
  6. 前記変位検出素子の両側の位置であって、前記枠体に配置される補助変位検出素子をさらに備える、請求項1に記載のセンサ。
  7. 前記変位検出素子は、ピエゾ抵抗である、請求項1に記載のセンサ。
  8. 前記梁部上で互いに離間して配置され、前記乗載体に近い側である乗載体側検出素子と前記枠体に近い側である枠体側検出素子とをさらに備える、請求項1に記載のセンサ。
  9. 前記枠体は、その幅及び厚みのそれぞれが、前記梁部の幅及び厚みに比べて小さい、請求項1に記載のセンサ。
  10. 前記変位検出素子と電気的に接続されるパッドが前記枠体に設けられている、請求項7に記載のセンサ。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載のセンサと、
    前記センサからの検出信号を電気的に処理する回路を有するICチップと、
    前記センサ及び前記ICチップを収容する容器体と、を備える、センサ装置。
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