JP2008066661A - 基板搬送装置及び基板搬送方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板Pを枚葉搬送するメインコンベヤ10と、上記メインコンベヤ10に対して水平分岐する分岐コンベヤ20と、上記基板Pの進行方向に対する向きが変化しないように上記基板Pを水平に回動させながら、上記メインコンベヤ10から上記分岐コンベヤ20あるいは上記分岐コンベヤ20から上記メインコンベヤ10に上記基板Pの受け渡しを行う基板受渡部40と、を備える。
【選択図】図1
Description
このため、基板を一枚ずつ高速に搬送する枚葉搬送が注目されている(特許文献1参照)。
特に、メインコンベヤと、このメインコンベヤと水平分岐する分岐コンベヤとの間における基板の受け渡し速度は、基板の高速搬送を実現させるにあたって非常に重要となってくる。このため、メインコンベヤと分岐コンベヤ間における基板の受け渡し速度を向上させる技術が望まれている。
基板をカセットに収納して搬送する従来の基板搬送装置では、例えば、メインコンベヤから分岐コンベヤに、進行方向に対する向きを変化させることなく基板を受け渡す場合には、メインコンベヤ上を搬送されるカセットの搬送を一旦停止し、カセットを回動させた後に分岐コンベヤに受け渡している。
ところが、基板を枚葉搬送する基板搬送装置において、同様の方法にて基板の受け渡しを行うと、基板の搬送を停止する工程と停止された基板を分岐コンベヤに受け渡す工程とを行う必要があることから、メインコンベヤと分岐コンベヤ間における基板の受け渡しに時間がかかる。
したがって、本発明によれば、基板の進行方向を変化させることなくメインコンベヤと分岐コンベヤとの間にて基板を受け渡す場合において、メインコンベヤと分岐コンベヤ間における基板の受け渡し速度を向上させることが可能となる。
図1は、本第1実施形態に係る基板搬送装置1を示す模式図である。
基板搬送装置1は、液晶装置、PDP、EL装置等のフラットパネルディスプレイを製造する工場において、ガラスプレートPを一枚づつ枚葉搬送する装置であって、メインコンベヤ10と、メインコンベヤ10に対して水平分岐する複数の分岐コンベヤ20と、メインコンベヤ10と分岐コンベヤ20との間においてガラスプレートPの受け渡しを行うプレート受渡部40と、これらを統括的に制御する不図示の制御部等を備えている。
メインコンベヤ10は、工場のクリーンルーム内の床面に略直線状に配置される。そして、メインコンベヤ10の複数箇所には、分岐コンベヤ20の一端がメインコンベヤ10に対して略直交かつ水平に連結される。
例えば、薄膜形成装置5に連結する分岐コンベヤ21,22(分岐コンベヤ20)のうち、分岐コンベヤ21は、ガラスプレートPを薄膜形成装置5に搬入するためのコンベヤであり、分岐コンベヤ22は、ガラスプレートPを薄膜形成装置5から搬出するためのコンベヤである。
同様に、分岐コンベヤ23,25(分岐コンベヤ20)は、エッチング装置6、試験装置7にガラスプレートPを搬入するためのコンベヤであり、分岐コンベヤ24,26(分岐コンベヤ20)は、エッチング装置6、試験装置7からガラスプレートPを搬出するためのコンベヤである。
なお、各種処理装置にガラスプレートPを搬入する分岐コンベヤ21,23,25は、各種処理装置からガラスプレートPを搬出する分岐コンベヤ22,24,26に対して、メインコンベヤ10の上流側に配置される。
これらのプレート受渡部40は、ガラスプレートPの進行方向に対する向きが変化しないようにガラスプレートPを水平に回動させながら、メインコンベヤ10から分岐コンベヤ20あるいは分岐コンベヤ20からメインコンベヤ10にガラスプレートPの受け渡しを行うものである。
メインコンベヤ10は、上述したように、ガラスプレートPを空気により浮上させつつ、水平方向の一方向に搬送する装置であり、エア浮上ユニット12とコンベヤ部15等を複数備えている。
コンベヤ部15は、エア浮上ユニット12の両側に、ガラスプレートPの搬送方向に沿って配置されている。そして、一対のコンベヤ部15の配置間隔(距離)は、ガラスプレートPの幅方向と略同一となっている。
コンベヤ部15の各ローラ16は、不図示のモータ等によって同一の回転速度で同一方向に回転するようになっている。これにより、ガラスプレートPをエア浮上ユニット12により非接触に支持しつつ、コンベヤ部15によってエア浮上ユニット12に沿って搬送することが可能となっている。
コンベヤ部15を昇降装置により上昇させた場合には、各突起18がエア浮上ユニット12の上面よりも僅かに上方に位置するようになる。この場合には、コンベヤ部15の突起18がガラスプレートPの下面に当接し、ガラスプレートPを搬送できる。
一方、コンベヤ部15を下降させた場合には、各突起18がエア浮上ユニット12の上面よりも下方に位置するようになる。この場合には、コンベヤ部15(各突起18)がガラスプレートPから離間して、ガラスプレートPはエア浮上ユニット12上で完全に非接触支持された状態となる。したがって、ガラスプレートPに外力が加わらない限り、ガラスプレートPはエア浮上ユニット12上で停止した状態で保持される。
この図に示すように、分岐コンベヤ21に対するメインコンベヤ10の上流側には、プレート受渡部40が設置されている。
アーム部41は、一端がヘッド部42に接続されるとともに他端がモータ43と接続されており、水平に設置されている。
ヘッド部42は、ガラスプレートPの外縁部分、具体的には、ガラスプレートPの幅方向の一辺付近を把持可能に構成されている。ガラスプレートPの側面を吸着保持することによってガラスプレートPを把持してもよいし、ガラスプレートPの上面と下面を挟持することによってガラスプレートPを把持してもよい。
モータ43は、鉛直な回動軸Lを中心としてヘッド部42を水平に回動するものであり、アーム部41を介してヘッド部42を図3に示す矢印方向(及び逆矢印方向)に回動する。
また、分岐コンベヤ22,24,26に対するメインコンベヤ10の下流側に設置されるプレート受渡部40も、図3に示すプレート受渡部40と同様の構成を有しているが、分岐コンベヤ20上のガラスプレートPを、ガラスプレートPの進行方向に対する向きが変化しないように回動しながらメインコンベヤ10に受け渡す点において、図3に示すプレート受渡部40と異なる。
図4を参照して、メインコンベヤ10上を搬送されるガラスプレートPを分岐コンベヤ20に受け渡す場合(分岐コンベヤ21,23,25に対してメインコンベヤ10の上流側に設置されるプレート受渡部40の動作)について説明する。
そして、メインコンベヤ10の上流側において、ガラスプレートPを一枚づつ載置することにより、ガラスプレートPは枚葉搬送される。
そして、図4(b)及び図4(c)に示すように、ガラスプレートPを把持するヘッド部42が、モータ43によってアーム部41を介して水平面内において回動されることによって、ガラスプレートPはメインコンベヤ10上から分岐コンベヤ20上に搬送される。この際、ガラスプレートPの進行方向が、メインコンベヤ10の進行方向から、分岐コンベヤ21,23,25の進行方向に変化するが、ガラスプレートPが回動されるため、ガラスプレートPの進行方向に対する先頭は変化しない。
すなわち、本実施形態の基板搬送装置1によれば、メインコンベヤ10上のガラスプレートPは、ガラスプレートPの進行方向に対する向きが変化しないように水平に回動されながら分岐コンベヤ20に受け渡される。
なお、本実施形態においては、ヘッド部42がコンベヤ部15の回転方向と同じ方向に移動できない構成であるため、ガラスプレートPとコンベヤ部15とが擦れることを防止するために、ガラスプレートPの外縁を把持する際にコンベヤ部15の駆動を停止した方が好ましい。しかしながら、ガラスプレートPとコンベヤ部15とが擦れないように出来る場合(例えば、ヘッド部42がガラスプレートPを把持すると同時にコンベヤ部15を下降することができる場合、コンベヤ部15を下降してからヘッド部42がガラスプレートPを把持することができる場合、ヘッド部がコンベヤ部15の回転方向と同じ方向に移動可能な場合等)には、必ずしもガラスプレートPの外縁を把持する際にコンベヤ部15の駆動を停止する必要はない。
なお、本実施形態においては、ヘッド部42によるガラスプレートPの把持を解除する際にも、上述したガラスプレートPの外縁を把持する際と同様に、ガラスプレートPとコンベヤ部15とが擦れることを防止するために、コンベヤ部15の駆動を停止した方が好ましい。
なお、各処理装置(薄膜形成装置5、エッチング装置6、試験装置7等)に受け渡されたガラスプレートPは、各処理装置において所定の処理が施された後に、各処理装置の外部に搬出される。
ガラスプレートPを分岐コンベヤ20からメインコンベヤ10に受け渡す動作は、ガラスプレートPをメインコンベヤ10から分岐コンベヤ20に受け渡す動作を略反転させたものである。
そして、図5(b)及び図5(c)に示すように、ガラスプレートPを把持するヘッド部42が、モータ43によってアーム部41を介して水平面内において回動されることによって、ガラスプレートPは分岐コンベヤ20上からメインコンベヤ10上に搬送される。この際、ガラスプレートPの進行方向が、分岐コンベヤ22,24,26の進行方向から、メインコンベヤ10の進行方向に変化するが、ガラスプレートPが回動されるため、ガラスプレートPの進行方向に対する先頭は変化しない。
すなわち、本実施形態の基板搬送装置1によれば、分岐コンベヤ20上のガラスプレートPは、ガラスプレートPの進行方向に対する向きが変化しないように水平に回動されながらメインコンベヤ10に受け渡される。
このような本実施形態に係る基板搬送装置1及び基板搬送方法によれば、ガラスプレートPの進行方向に対する向きが変化しないようにガラスプレートPが水平に回動されながら、メインコンベヤ10から分岐コンベヤ20あるいは分岐コンベヤ20からメインコンベヤ10に受け渡される。このため、ガラスプレートPの進行方向に対する向きを合わせるためにメインコンベヤ10あるいは分岐コンベヤ20上においてガラスプレートPを停止させる必要はなく、ガラスプレートPの受け渡しを高速に行うことができる。
したがって、本実施形態に係る基板搬送装置1及び基板搬送方法によれば、ガラスプレートPの進行方向を変化させることなくメインコンベヤ10と分岐コンベヤ20との間にてガラスプレートPを受け渡す場合において、メインコンベヤ10と分岐コンベヤ20間におけるガラスプレートPの受け渡し速度を向上させることが可能となる。
このように、受け渡しの際にガラスプレートPを下方から支持することによって、ガラスプレートPが撓むことを抑止することが可能となる。
また、圧縮空気を用いてガラスプレートPを浮上支持することによって、ガラスプレートPが、摩擦抵抗が無いに等しい状態で、メインコンベヤ10と分岐コンベヤ20との間において受け渡される。このため、受け渡し速度を高速化した場合であっても、衝撃が加わることによるガラスプレートPの損傷が生じない。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
したがって、本実施形態の基板搬送装置によっても、上記第1実施形態の基板搬送装置1と同様に、メインコンベヤ10と分岐コンベヤ20との間でガラスプレートPの受け渡しを行う際にガラスプレートPが撓むことを抑止することができる。
また、薄膜形成装置5、エッチング装置6、試験装置7等の各種処理装置の他、ガラスプレートP等の基板を複数一時的に保存するストッカを配置してもよい。
1…基板搬送装置
10…メインコンベヤ
12…エア浮上ユニット(支持手段)
15…コンベア部
20…分岐コンベヤ
40…プレート引渡部(基板受渡部)
41…アーム部
42…ヘッド部
43…モータ(駆動部)
200……フリーローラユニット(支持手段)
Claims (6)
- 基板を枚葉搬送するメインコンベヤと、
前記メインコンベヤに対して水平分岐する分岐コンベヤと、
前記基板の進行方向に対する向きが変化しないように前記基板を水平に回動させながら、前記メインコンベヤから前記分岐コンベヤあるいは前記分岐コンベヤから前記メインコンベヤに前記基板の受け渡しを行う基板受渡部と、
を備えることを特徴とする基板搬送装置。 - 前記基板受渡部は、
前記基板の外縁を把持するヘッド部と、
該ヘッド部を所定の回動軸を中心として水平に回動する駆動部と、
前記ヘッド部に一端が接続されるとともに前記駆動部に他端部が接続されるアーム部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。 - 前記基板受渡部による前記基板の受け渡しの間に前記基板を下方から支持する支持手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の基板搬送装置。
- 前記支持手段は、圧縮空気を用いて前記基板を浮上支持することを特徴とする請求項3記載の基板搬送装置。
- 基板をメインコンベヤにより枚葉搬送し、
前記メインコンベヤ上の前記基板を、前記メインコンベヤに対して水平分岐する分岐コンベヤに前記基板の進行方向に対する向きが変化しないように前記基板を水平に回動させながら受け渡しを行う
ことを特徴とする基板搬送方法。 - メインコンベヤに対して水平分岐する分岐コンベヤの基板を、前記メインコンベヤに前記基板の進行方向に対する向きが変化しないように前記基板を水平に回動させながら受け渡しを行うことを特徴とする基板搬送方法。
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