JP2008054287A - ノイズフィルタアレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】全体が簡素な構成を維持しつつ、複数のフィルタ素子のLC直列共振回路のインダクタンスを個別に調整することが可能なノイズフィルタアレイを提供する。
【解決手段】コイルとコンデンサを有するLC並列共振回路およびLC直列共振回路からなるフィルタ素子F1〜F4をアレイ状に並設して一体形成するとともに、各フィルタ素子F1〜F4を構成する接地用のコンデンサC12〜C42の信号側電極8に対して、当該コンデンサC12〜C42とともにLC直列共振回路を構成するインダクタンス調整用導体L12〜L42を個別に接続し、かつ、コンデンサC12〜C42の接地側電極9を各信号側電極8に対して、共通に対向するように配置する。
【選択図】図2

Description

本願発明は、コイルとコンデンサを有するLC並列共振回路およびLC直列共振回路からなるフィルタ素子の複数個が、アレイ状に配設されて一体形成されてなるノイズフィルタアレイに関する。
例えば、携帯電話には各種の通信方式(GSM方式、DCS方式、PCS方式等)が存在するので、従来より一台の携帯電話で複数の通信帯域を使用するものがある。この場合、各通信帯域での受信感度劣化を防止するためには、各通信帯域でノイズを有効に除去することが必要となる。
一例として、900MHz付近や1.8GHz付近の各通信帯域のノイズ除去を行う上では、ノイズフィルタには各通信帯域において広い範囲に渡って減衰が得られることが要求される。このような広い減衰特性を持つフィルタを構成するには、接地されるコンデンサにインダクタンスを付与して2共振性のフィルタを構成することが考えられる。
そこで、従来技術では、図10に示すように、信号ラインに設けたコイルL1に並列に浮遊容量C1が形成されてなるLC並列共振回路PRと、信号ラインと接地間にコンデンサC2とコイルL2とを直列に接続したLC直列共振回路SRとを備えた2共振性のフィルタ素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の2共振性のフィルタ素子は、広い帯域に渡って減衰が得られるものの、上記の携帯電話の例では900MHz付近、あるいは1.8GHz付近の各通信帯域のノイズを除去することはできるものの、一台の携帯電話で複数の通信帯域を使用するものに対しては、一つの2共振性のフィルタ素子だけでは各通信帯域のそれぞれのノイズを有効に除去することが困難であるのが実情である。
そこで、各々の通信帯域に応じた2共振性のフィルタ素子を複数個配置し、これらのフィルタ素子どうしを一体形成してノイズフィルタアレイを構成することが考えられる。このような2共振性のフィルタ素子を複数個配置し、一体形成してノイズフィルタアレイを構成したとすると、等価回路として、図11に示すようなアレイ構造となる。なお、ここでは一例として4つのフィルタ素子を設けた場合を示している。
図11に示すアレイ構造において、図中破線で囲んだLC直列共振回路の部分はいずれも接地されることから、さらに構造を簡素化するために、コンデンサとコイルを共通化することが考えられる。そして、その場合、図12に示すような構成となる。
すなわち、この図12に示すノイズフィルタアレイは、各フィルタ素子のLC直列共振回路を構成する接地用のコンデンサC12〜C42の信号側電極が各フィルタ素子ごとに個別に設けられる一方、同コンデンサC12〜C42の接地側電極が各信号側電極に対して共通に設けられ、この信号側電極に一つのコイルL0が接続されている。
しかし、図12に示すような構造のノイズフィルタアレイは、各フィルタ素子のLC直列共振回路を構成するコイルL0が共通化されて一つしか存在しないことから、各通信帯域に応じてLC直列共振回路のインダクタンスを個別に調整することは困難である。このため、各フィルタ素子で除去したいノイズの周波数が異なる場合に適切に対応することができないという問題点がある。
特開平9−266430号公報
本願発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、複雑な構成を必要とすることなく、複数のフィルタ素子におけるLC直列共振回路のインダクタンスを個別に調整することが可能で、複数の通信帯域のノイズを有効に除くことが可能なノイズフィルタアレイを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1のノイズフィルタアレイは、コイルとコンデンサとを有するLC並列共振回路およびLC直列共振回路からなるフィルタ素子が、複数個アレイ状に並設されて一体形成されてなるノイズフィルタアレイであって、前記LC直列共振回路を構成する接地用のコンデンサの信号側電極にインダクタンス調整用導体が個別に接続されており、かつ、前記コンデンサの接地側電極が前記各信号側電極に対して共通に対向して配置されていることを特徴としている。
また、請求項2のノイズフィルタアレイは、前記インダクタンス調整用導体のインダクタンス値が、通信帯域の信号周波数に応じて個別に設定されていることを特徴としている。
また、請求項3のノイズフィルタアレイは、前記インダクタンス調整用導体が、ミアンダ状、スパイラル状、およびコイル状のいずれかの形状に形成されていることを特徴としている。
また、請求項4のノイズフィルタアレイは、前記各インダクタンス調整用導体は、ビアホールを介して前記各コンデンサの前記信号側電極に個別に接続されていることを特徴としている。
また、請求項5のノイズフィルタアレイは、前記各LC直列共振回路を構成する前記インダクタンス調整用導体と、前記コンデンサの前記信号側電極とが、同一面上に一体形成されていることを特徴としている。
また、請求項6のノイズフィルタアレイは、積層構造を有し、前記各フィルタ素子が、前記コンデンサの前記各信号側電極に対して共通に設けられた前記接地側電極を境としてその積層方向の両側に設けられていることを特徴としている。
また、請求項7のノイズフィルタアレイは、積層構造を有し、前記各フィルタ素子が、前記コンデンサの前記接地側電極を境としてその積層方向の両側に2素子ずつ配置されていることを特徴としている。
また、請求項8のノイズフィルタアレイは、積層構造を有し、前記各フィルタ素子が、前記コンデンサの前記接地側電極を境としてその積層方向の片側にのみ設けられていることを特徴としている。
また、請求項9のノイズフィルタアレイは、前記LC並列共振回路およびLC前記直列共振回路を構成するコイル形成用の導体が、厚み方向に互いに重複しないように位置をずらして形成されていることを特徴としている。
また、請求項10のノイズフィルタアレイは、
コイル導体が形成された絶縁層を複数積層してなるコイルと、信号側電極が形成された絶縁層と接地側電極が形成された絶縁層を積層してなるコンデンサとを有し、前記コイルと前記コンデンサとが積層方向に並べて配置され、かつ両者が電気的に接続されてなるフィルタ素子が、複数個アレイ状に並設されて一体形成されてなるノイズフィルタアレイであって、
前記各フィルタ素子は、その複数個が積層方向に沿って配置され、これら積層方向の複数個の各フィルタ素子は、前記コイルどうしが互いに隣り合うよう重複して配置されるとともに、前記各コンデンサは、前記コイルに挟まれることのない、積層方向の少なくとも一方の外側の位置に配置されていること
を特徴としている。
また、請求項11のノイズフィルタアレイは、積層方向の前記各フィルタ素子の数は偶数であって、積層方向において略上下対称な構造となるように半数ずつ配置されていることを特徴としている。
また、請求項12のノイズフィルタアレイは、積層方向の前記各フィルタ素子のコンデンサは、積層方向において前記コイルの片側に集めて配置されていることを特徴としている。
また、請求項13のノイズフィルタアレイは、前記コンデンサの接地側電極は、前記各フィルタ素子で共有され、前記コイルが形成された領域を覆うように形成されていることを特徴としている。
また、請求項14のノイズフィルタアレイは、各フィルタ素子の互いに隣り合う前記コイルどうしの内、前記コンデンサに近い方のコイルは、他のコイルよりもコイル導体の巻長さが長くなるように形成されていることを特徴としている。
また、請求項15のノイズフィルタアレイは、前記コンデンサが積層方向の外側に配置されている側を実装面側とすることを特徴としている。
また、請求項16のノイズフィルタアレイは、積層方向の最外層に位置する絶縁層には、方向性識別マークが形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、コイルとコンデンサとを有するLC並列共振回路およびLC直列共振回路の複数個が一体形成されてなるノイズフィルタアレイを、特に複雑な構成を必要とすることなく、容易に実現することができる。また、各フィルタ素子を、LC並列共振回路とLC直列共振回路とから形成し、LC直列共振回路を接地用のコンデンサとインダクタンス調整用導体とで構成するようにした場合、2共振性のフィルタ素子を複数備えたノイズフィルタアレイを容易に形成することが可能になる。
しかも、各フィルタ素子を構成する接地用のコンデンサの信号側電極には、インダクタンス調整電極が個別に接続されているので、各フィルタ素子ごとに直列共振回路のインダクタンスを調整することができる。このため、本願発明のノイズフィルタを用いることにより、例えば、一台の携帯電話で複数の通信帯域を使用する場合にも、各通信帯域のそれぞれのノイズを有効に除去することが可能になる。
また、請求項2のノイズフィルタアレイのように、インダクタンス調整用導体のインダクタンス値を、通信帯域の信号周波数に応じて個別に設定するようにした場合、各通信帯域の信号に含まれるノイズを適切に除くことが可能になる。
また、請求項3のノイズフィルタアレイのように、インダクタンス調整用導体を、ミアンダ状、スパイラル状、およびコイル状のいずれかの形状とすることにより、インダクタンス値の調整を容易に行うことが可能になり、また、インダクタンス調整用導体をめっきにより形成する場合における、導体形成時のめっき厚のばらつきを小さく抑えることができる。
また、請求項4のノイズフィルタアレイのように、各インダクタンス調整用導体を、ビアホールを介して各コンデンサの信号側電極に個別に接続するようにした場合、必要に応じてインダクタンス調整用導体を複数積層することが可能で、その分、LC直列共振回路のインダクタンス値を大きく設定することが可能になり、当該共振回路をより低周波化することが可能になる。
また、請求項5のノイズフィルタアレイのように、各LC直列共振回路を構成するインダクタンス調整用導体とコンデンサの信号側電極とを、同一面上に一体形成するようにした場合、両者をビアホールを介さずに接続することが可能になり、絶縁シートの使用枚数を削減してコストダウンを図ることが可能になる。
また、請求項6のノイズフィルタアレイのように、積層構造とし、各フィルタ素子を、各信号側電極に対して共通に設けられた接地側電極を境としてその積層方向の両側に設けるようにした場合、接地側電極を挟む両側のフィルタ素子の相互間が磁気的影響を受けることを抑制して、各フィルタ素子の共振点がばらつくことを低減することが可能になる。
また、請求項7のノイズフィルタアレイのように、各フィルタ素子を、コンデンサの接地側電極を境としてその積層方向の両側に2素子ずつ配置するようにした場合、4素子のノイズフィルタアレイを構成することができる。
また、フィルタ素子の数が少ない場合には、請求項8のノイズフィルタアレイのように、各フィルタ素子が各信号側電極に対して共通に設けられた接地側電極を境としてその積層方向の片側にのみ設けることも可能であり、これにより、部品の厚みを薄くすることができる。
また、請求項9のノイズフィルタアレイのように、LC並列共振回路およびLC直列共振回路を構成するコイル形成用の導体を、厚み方向に互いに重複しないように位置をずらして形成するようにした場合、部品の厚み方向の厚さが均一化される結果、製造時の内部応力が緩和され、互いに隣り合う層のコイル形成用の導体間でクラックが発生することを抑制することが可能になり、製品の歩留まりを向上させることができる。
請求項10のノイズフィルタアレイによれば、積層方向の複数個の各フィルタ素子は、そのコイルどうしが互いに隣り合うよう重複して配置されるとともに、各コンデンサは、コイルに挟まれることのない、積層方向の少なくとも一方の外側の位置に配置されているので、コンデンサの脱脂、焼成時に生じるバインダガスの抜けが容易となり、絶縁シート間の剥離現象である、いわゆるデラミネーションを有効に防止することができる。また、コイルの外側にコンデンサが存在するので、実装後の基板の落下等の衝撃でクラックが発生した場合でもコイルの断線発生を抑制、防止することができる。
請求項11のノイズフィルタアレイのように、積層方向の各フィルタ素子の数は偶数であって、積層方向において略上下対称な構造となるように半数ずつ配置されている場合には、各フィルタ素子間での特性ばらつきが小さくなるため、挿入損失特性のばらつきを抑えることができる。
請求項12のノイズフィルタアレイのように、積層方向の各フィルタ素子のコンデンサがコイルの片側に集めて配置されている場合には、コンデンサの焼成時に生じるバインダガスの抜けを促進して、デラミネーションを防止することが可能になるとともに、実装後に衝撃などによってクラックが生じた場合にも、コイルの断線を抑制、防止することができる。
請求項13のノイズフィルタアレイのように、コンデンサの接地側電極が、各フィルタ素子で共有され、コイルの形成されている領域を覆うように形成されている場合には、コイルと接地側の外部電極との浮遊容量が抑えられるため、IL特性のばらつきを低減することができる。
請求項14のノイズフィルタアレイのように、各フィルタ素子の互いに隣り合うコイルどうしの内、コンデンサに近い方のコイルについて、他のコイルよりもコイル導体の巻長さを長くした場合、コンデンサをコイルの片側に集めて配置した場合にも、フィルタ素子相互間のインダクタンスのばらつきを抑えることができる。
請求項15のノイズフィルタアレイのように、コイルの片側に集めたコンデンサ側を実装面側とすることにより、衝撃などによってクラックが生じた場合にも、コイルが断線するという致命的な不具合が生じる事態を回避することができる。
請求項16のノイズフィルタアレイのように、積層方向の最外層に位置する絶縁層に方向性識別マークを形成するようにした場合、例えば、コイルの片側にコンデンサをまとめて配置するようにした場合に、実装面とすべきコンデンサの形成側の箇所を容易に判断したりすることが可能になり有意義である。
以下、本願発明の実施例を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1は本願発明の実施例1にかかるノイズフィルタアレイの外観を示す斜視図、図2は該ノイズフィルタアレイの分解斜視図、図3は該ノイズフィルタアレイの電気等価回路図、図4は図3の電気等価回路図を図2の分解斜視図に対応するように配置し直して示す電気等価回路図である。
以下、図1〜4を参照しつつ、実施例1のノイズフィルタアレイについて説明する。
この実施例1のノイズフィルタアレイは、チタン酸バリウム等のセラミック誘電体材料やフェライトなどのセラミック磁性体材料からなる四角形状の絶縁シートを積層して一体的に焼成してなる直方体状の積層体1を備えている。そして、この積層体1の周側面には、端子形成用の外部電極2が形成されており、長辺側の前後の側面に配設された外部電極2は信号の入力端子in1〜in4と出力端子out1〜out4として形成されている。また、短辺側の左右の側面の外部電極2は接地端子GND1,GND2として形成されている。
さらに、積層体1の上面には中央から少し偏位した位置に方向性識別マーク3が形成されている。
また、積層体1内には、上記の4つの入力端子in1〜in4と、出力端子out1〜out4に対応して、4素子分の2共振性のフィルタ素子F1〜F4が一体に形成されている。なお、フィルタ素子F1〜F4は、後述する接地側電極9を境としてその厚み方向(積層方向)の両側に2素子分ずつ配置されている。すなわち、接地側電極9よりも上方には2つのフィルタ素子F2,F3が厚み方向に直交する方向に並設され、また、接地側電極9よりも下方には2つのフィルタ素子F1,F4が厚み方向に直交する方向に並設されている。
そして、各フィルタ素子F1〜F4は、LC並列共振回路PR1〜PR4とLC直列共振回路SR1〜SR4とから形成されている。
LC並列共振回路PR1〜PR4は、スパイラル状のコイル導体5が形成された各絶縁シート6の複数枚を積層するとともに、各層のコイル導体5をビアホール7を介して電気的に接続して螺旋状に形成されたコイルL11〜L41と、このコイル形成に伴って必然的に生じる浮遊容量に起因する浮遊コンデンサC11〜C41とからなる。そして、各コイルL11〜L41を形成するコイル導体5の一端側が入力端子in1〜in4を構成する外部電極2に接続され、他端側が積層体2の出力端子out1〜out4を形成する外部電極2に接続されている。
なお、LC並列共振回路PR1〜PR4の各コイルL11〜L41を形成するための各コイル導体5は、厚み方向に互いに重複しないように位置をずらして形成されている。これにより、積層体1の厚み方向の厚さが均一化される結果、積層体1を製造する際の内部応力が緩和され、互いに隣り合う層のコイル導体5間でクラックが発生することを抑制することが可能になり、製品の歩留まりを向上させることができる。
一方、各LC直列共振回路SR1〜SR4は、インダクタンスコイルとしての役目を果たすインダクタンス調整用導体L12〜L42と、接地用のコンデンサC12〜C42とを備え、これらが絶縁シート6上に形成されている。
上記のインダクタンス調整用導体L12〜L42は、各フィルタ素子F1〜F4ごとに所望のインダクタンス値を得ることができるように、その長さが各フィルタ素子F1〜F4ごとに異なるようにミアンダ状に形成されている。なお、インダクタンス調整用導体L12〜L42の形状は、ミアンダ状の形状に限られるものではなく、スパイラル状やコイル状に形成することも可能である。
そして、各インダクタンス調整用導体L12〜L42の一端は、絶縁シート6の奥側の一端部に引き出されて出力端子out1〜out4を形成する外部電極2にそれぞれ接続され、また、インダクタンス調整用導体L12〜L42の他端は、ビアホール7を介して、接地用のコンデンサC12〜C42の各信号側電極8に電気的に接続されている。
一方、接地用のコンデンサC12〜C42は、絶縁シート6上に形成された信号側電極8と接地側電極9とが、当該絶縁シート6を介して互いに対向するように配置されており、各信号側電極8が各インダクタンス調整用導体L12〜L42に対して個別に対応して設けられる一方、接地側電極9は各信号側電極8に対して共通に対向して配置されている。
そして、各信号側電極8は前述のようにビアホール7を介してインダクタンス調整用導体L12〜L42に電気的に接続されている。また、接地側電極9は、絶縁シート6の左右の端部に引き出されて接地端子GND1,GND2を形成する外部導体2に接続されている。
方向性識別マーク3は、このノイズフィルタアレイの回路基板への取り付け方向を識別できるようにするためのもので、ビアホール7を介してコイル導体5に導通されている。なお、この方向性識別マーク3をコイル導体5と電気的に導通するようにしているのは、方向性識別マーク3を電解めっきで形成する場合のめっき付着性を確保するためである。
なお、この実施例1のノイズフィルタアレイにおいては、LC並列共振回路PR1〜PR4を構成する浮遊コンデンサC11〜C41の浮遊容量を調整するための浮遊容量調整用導体11を備えており、この浮遊容量調整用導体11は、インダクタンス調整用導体L12〜L42とコンデンサC12〜C42の信号側電極8との間に配設される絶縁シート6上に形成されている。
上記構成のノイズフィルタアレイを製造するにあたっては、各絶縁シート6上にコイル導体5、インダクタンス調整用導体L12〜L42、コンデンサC12〜C42の信号側電極8および接地側電極9、浮遊容量調整用導体11、および方向性識別マーク3を、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを導電成分とする導電性ペーストを、例えばスクリーン印刷などの手法により塗布して形成する。また、ビアホール7は、レーザビームなどを用いて貫通孔を形成し、この貫通孔内にAg,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを導電成分とする導電性ペーストを充填することにより形成する。
そして、図2に示すように各導体や電極、ビアホールなどが形成された絶縁シート6を積層して圧着することにより積層体1を得る。続いて、この積層体1の側面に入力端子in1〜in4、出力端子out1〜out4、接地端子GND1,GND2となる外部電極2を形成した後、この積層体1を焼成する。そして、各外部電極2の表面にNiめっきやSnめっきを行う。これにより、図1に示すような構造を有する直方体状のノイズフィルタアレイが得られる。
上述のように、この実施例1のノイズフィルタアレイは、2共振性のフィルタ素子F1〜F4のLC直列共振回路SR1〜SR4には個別にインダクタンス調整用導体L12〜L42が設けられているので、ノイズフィルタアレイの製造時に、これらの導体L12〜L42の形状を変えることにより、各フィルタ素子F1〜F4のインダクタンス値を個別に微調整することが可能になり、各フィルタ素子F1〜F4についての周波数の調整を容易に行うことが可能になる。
このため、例えば一台の携帯電話で複数の通信帯域を使用するような場合にも、各通信帯域のそれぞれのノイズを有効に除去することが可能になる。
なお、この実施例1のノイズフィルタアレイにおいては、コンデンサC12〜C42の接地側電極9を、信号側電極8に対して共通化しているので、コンデンサC12〜C42から、接地端子GND1,GND2までの距離を気にすることなくインダクタンス値の調整を行うことができる。
また、この実施例1のノイズフィルタアレイは、コンデンサC12〜C42の接地側電極9を境として、厚み方向(積層方向)の両側に、2つのフィルタ素子F2、F3と、F1、F4とがそれぞれ配置されているので、接地側電極9を挟む上下のフィルタ素子F2,F3とF1,F4の相互間が磁気的影響を受けることが少なくなる。
図5は、インダクタンス調整用導体L12〜L42によりインダクタンス値(ESL)を調整した場合と調整しない場合の挿入損失特性を測定した結果の一例を示す特性図である。
図5に示すように、インダクタンス調整用導体L12〜L42を挿入することにより、各フィルタ素子の直列共振(2次共振)周波数を所望の周波数(この例では2GHz)に調整することが可能になることが理解される。
図6は接地側電極9を挟む上下の各フィルタ素子F2,F3およびF1,F4について、1800MHz近傍の直列共振(第2共振)周波数を異ならせた場合の挿入損失特性を測定した結果を示す特性図である。なお、図2,図4の、左右に並列された2つのフィルタ素子F2とF3、およびF1とF4は、同じインダクタンス値になるように予め調整されている。このため、図6では実線(F2,F3)と破線(F1,F4)の2本の線として表示されている。
図6から分かるように、各フィルタ素子F1〜F4で除去したいノイズ周波数が異なる場合にも、インダクタンス調整用導体L12〜L42の形状を変えることにより、インダクタンス値を容易に調整することができる。
図7は本願発明の実施例2にかかるノイズフィルタアレイの分解斜視図である。なお、図7において、図1〜図4と同一符号を付した部分は実施例1の構成と同一または相当する部分を示している。
この実施例2のノイズフィルタアレイにおいては、各フィルタ素子F1〜F4のLC直列共振回路SR1〜SR4のインダクタンス値が各フィルタ素子とも同じになるように、インダクタンス調整用導体L12〜L42が略同じ形状になるように形成されている。なお、この実施例2においても、実施例1と同様に、接地側電極9を境として、その厚み方向(積層方向)の両側にそれぞれ2つのフィルタ素子F2,F3およびF1,F4が一体形成されている。
この実施例2のノイズフィルタアレイにおいても、各フィルタ素子F1〜F4ごとに個別にインダクタンス調整用導体L12〜L42が設けられているので、ノイズフィルタアレイの製造時に各インダクタンス調整用導体L12〜L42の形状を僅かに変えることにより、各フィルタ素子F1〜F4のLC直列共振回路SR1〜SR4のインダクタンス値を個別に調整することができる。すなわち、フィルタ素子F2とF3またはF1とF4間の磁気的結合によりずれた各フィルタ素子の共振点を各フィルタ素子ごとに微調整することできるため、各フィルタ素子F1〜F4間の特性ばらつきを低減することができる。
図8は各フィルタ素子F1〜F4に個別に設けられているインダクタンス調整用導体L12〜L42のインダクタンス値が全て同じになるように調整した場合の各フィルタ素子の挿入損失特性を測定した結果を示す特性図である。
図8から分かるように、各フィルタ素子F1〜F4のLC直列共振回路SR1〜SR4のインダクタンス値を個別に調整することにより、各フィルタ素子F1〜F4が略同じ挿入損失特性を示し、このため、各フィルタ素子F1〜F4の特性が1本の実線として表されている。これにより、各フィルタ素子間での直列共振(2次共振)周波数の特性に差がないことが理解できる。
その他の構成および作用、効果は、図1〜図4に示した実施例1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
図9は本願発明の実施例3にかかるノイズフィルタアレイの分解斜視図である。なお、図9において、図1〜図4と同一符号を付した部分は実施例1の構成と同一または相当する部分を示している。
この実施例3のノイズフィルタアレイにおいては、各LC直列共振回路SR1〜SR4を構成する、インダクタンス調整用導体L12〜L42とコンデンサC12〜C42の信号側電極8とが同一面上、すなわち、単一の絶縁シート6上に一体形成されている。なお、この実施例3のノイズフィルタアレイにおいても、実施例1の場合と同様に、接地側電極9を境として、その厚み方向(積層方向)の両側にそれぞれ2つのフィルタ素子F2,F3およびF1,F4が一体形成されている。
この実施例3の場合のように、一枚の絶縁シート6の上にインダクタンス調整用導体L12〜L42とコンデンサの信号側電極8とを予め一体形成しておくことにより、インダクタンス調整用導体L12〜L42と信号側電極8をビアホール7を介さずに接続することが可能になり、その分だけ絶縁シート6の使用枚数を削減してコストダウンを図ることが可能になる。
その他の構成および作用、効果は、図1〜図4に示した実施例1の場合と同様であることから、重複を避けるため、ここでは詳しい説明は省略する。
なお、上記実施例1〜3では、接地側電極9を挟む厚み方向両側にそれぞれ2つのフィルタ素子F2,F3およびF1,F4を配置しているが、必要に応じて接地側電極9を境としてその厚み方向(積層方向)の片側にのみフィルタ素子を設けることも可能である。これにより、ノイズフィルタアレイ全体の厚みを薄くすることができる。
また、上記実施例1〜3では、一枚の絶縁シート6の上にインダクタンス調整用導体L12〜L42を形成しているが、複数枚の絶縁シート6にわたって螺旋状にインダクタンス調整用導体L12〜L42を形成し、これらの各インダクタンス調整用導体L12〜L42をビアホール7を介して互いに接続した構成とすることも可能である。このように構成した場合、LC直列共振回路SR1〜SR4のインダクタンス値を大きく設定することができるため、当該共振回路SR1〜SR4をより低周波化することができる。
図13は本願発明の実施例4にかかるノイズフィルタアレイの外観を示す斜視図、図14は該ノイズフィルタアレイの分解斜視図、図15は該ノイズフィルタアレイの電気等価回路図である。
この実施例4のノイズフィルタアレイは、チタン酸バリウムなどのセラミック誘電体材料やフェライトなどのセラミック磁性体材料からなる四角形状の絶縁シートを積層して一体的に焼成してなる直方体状の積層体1を備えている。そして、この積層体1の周側面には、端子形成用の外部電極2が形成されており、長辺側の前後の側面に配設された外部電極2は、一方側が信号の入力端子in1〜in4、他方側が出力端子out1〜out4として形成されている。また、短辺側の左右の側面の外部電極2は接地端子GND1,GND2として形成されている。
さらに、積層体1の上面の、中央から少し偏位した位置には、このノイズフィルタアレイの回路基板への取り付け方向を識別できるようにするための方向性識別マーク3が形成されている。
また、積層体1内には、上記の4つの入力端子in1〜in4、および出力端子out1〜out4に対応して、4つのフィルタ素子F1〜F4が一体に形成されている。すなわち、積層方向について2つのフィルタ素子F1とF2、およびF3とF4が配置され、また、厚み方向に直交する方向については2つのフィルタ素子F1とF4、およびF2とF3が互いに並列して配置されている。
各フィルタ素子F1〜F4は、LCフィルタを構成するコイルL1〜L4とコンデンサC1〜C4とからなる。各コイルL1〜L4は、スパイラル状のコイル導体5が形成された各絶縁シート(絶縁層)6の複数枚を積層するとともに、各層のコイル導体5をビアホール7を介して電気的に接続することにより螺旋状に形成されている。そして、積層方向に設けられた各フィルタ素子F1とF2、F4とF3を構成するコイルのうち、L1とL2、L4とL3は、それぞれ絶縁シート6を挟んで互いに隣り合うように重複して配置されている。
また、各フィルタ素子F1〜F4を構成するコンデンサC1〜C4は、積層方向において上記コイルL1〜L4の両外側に絶縁シート6を介して配置されている。そして、各コンデンサC1〜C4は、信号側電極8が形成された絶縁シート6と接地側電極9が形成された絶縁シート6とが積層方向に交互に配置されて構成されている。ここで、接地側電極9は各フィルタ素子F1〜F4で共有されている。これにより、この実施例1のノイズフィルタアレイは、積層方向において略上下対称の構造となっている。
そして、各コイルL1〜L4を構成するコイル導体5の各一端部a1〜a4が、積層体1の入力端子in1〜in4を構成する外部電極2にそれぞれ個別に接続され、コイル導体5の他端部b1〜b4が積層体1の出力端子out1〜out4を構成する外部電極2にそれぞれ個別に接続されている。
また、各コンデンサC1〜C4を構成する信号側電極8の各一端部e1〜e4が積層体1の出力端子out1〜out4を構成する外部電極2にそれぞれ個別に接続されている。さらに、接地側電極9の一端部d1が積層体1の一方の接地端子GND1を構成する外部電極2に、接地側電極9の他端部d2が積層体1の他方の接地端子GND2を構成する外部電極2にそれぞれ個別に接続されている。
したがって、図15に示す電気等価回路図では、各フィルタ素子F1〜F4にそれぞれ一つのコンデンサC1〜C4が設けられた表現となっているが、図14で示す実際のものでは、各フィルタ素子F1〜F4について、電気的に並列接続された6個のコンデンサによって全体で一つのコンデンサが構成されている。
上記構成のノイズフィルタアレイを製造するにあたっては、各絶縁シート6上にコイル導体5、コンデンサC1〜C4の信号側電極8および接地側電極9、および方向性識別マーク3を形成する。なお、これらは、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを導電成分とする導電性ペーストを、例えばスクリーン印刷などの手法により塗布することにより形成する。また、ビアホール7は、レーザビームなどを用いて貫通孔を形成し、この貫通孔内にAg,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを導電成分とする導電性ペーストを充填することにより形成する。
そして、図14に示すように、各導体や電極、ビアホールなどが形成された絶縁シート6を積層して圧着することにより積層体1を得る。続いて、この積層体1の側面に入力端子in1〜in4、出力端子out1〜out4、接地端子GND1,GND2となる外部電極2を形成した後、この積層体1を焼成する。そして、各外部電極2の表面にNiめっきやSnめっきを行う。これにより、図13に示すような構造を有する直方体状のノイズフィルタアレイが得られる。
以上のように、この実施例4のノイズフィルタアレイは、積層方向において互いに隣り合う各コイルL1とL2、L4とL3の両外側に、接地側電極9や信号側電極8などの電極面積の大きいコンデンサC1〜C4を配置しているため、コンデンサC1〜C4の脱脂、焼成時に生じるバインダガスが抜けやすくなり、絶縁シート6間の剥離現象である、いわゆるデラミネーションの発生を有効に防止することができる。
また、コイルL1〜L4の外側にコンデンサC1〜C4が存在するので、積層体1の底面からコイルL1〜L4までの距離が長くなり、実装後の回路基板の落下やたわみなどの衝撃によりクラックが発生した場合にも、コイルL1〜L4の断線が発生することを抑制することができる。さらに、積層方向において上下半数ずつフィルタ素子F1とF2、F4とF3を配置した略上下対称な構造としているので、各フィルタ素子F1〜F4間での特性ばらつきが小さくなり、ひいては挿入損失特性のばらつきを抑制することが可能になる。
図16(a),(b)はこの実施例4におけるノイズフィルタアレイのフィルタ素子F1,F2の挿入損失特性を測定した結果、図17(a),(b)は、この実施例4におけるノイズフィルタアレイの各フィルタ素子F3,F4の挿入損失特性を測定した結果を示す特性図である。
図16(a),(b)及び図17(a),(b)に示すように、各フィルタ素子F1〜F4において、ほぼ同じ挿入損失特性が得られていることがわかる。
この実施例4のノイズフィルタアレイと、図18に示す構成(以下、比較例という)のノイズフィルタアレイについて、焼成時のデラミネーション発生率を比較して調べた。その結果を表1に示す。
また、両者の各フィルタ素子F1〜F4についてインダクタンス値(L値)を調べた結果を表2に示し、両者の各フィルタ素子F1〜F4について静電容量値を調べた結果を表3に示す。
Figure 2008054287
Figure 2008054287
Figure 2008054287
なお、図18の比較例のノイズフィルタアレイは、積層方向において上下のコイルL1〜L4の内側にコンデンサC1〜C4が配置された構成であり、信号側電極8が形成された絶縁シート6の積層枚数は、実施例1では4枚、比較例では3枚で、実施例1のものよりも1枚少ないが、信号側電極8と接地側電極9とによって形成される積層方向のコンデンサの数はいずれも6個で同じである。
表1に示すように、実施例1では電極面積の大きいコンデンサC1〜C4をコイルL1〜L4よりも外側に配置しているのでデラミネーション発生率は0%であるのに対して、比較例ではコンデンサC1〜C4をコイルL1〜L4よりも内側に配置しているので、デラミネーション発生率が高く、この実施例1のものの方が優れていることがわかる。
また、表2、表3に示すように、各フィルタ素子F1〜F4のインダクタンス値と静電容量値は、実施例1と比較例のいずれも各フィルタ素子F1〜F4において略同じ値が得られており、素子間のばらつきが小さいことがわかる。
図19は本願発明の実施例5にかかるノイズフィルタアレイの分解斜視図である。なお、図19において、図14と同一符号を付した部分は実施例4の構成と同一または相当する部分を示している。
この実施例5のノイズフィルタアレイは、4つのフィルタ素子F1〜F4が一体に形成されたもので、積層方向において2つのフィルタ素子F1,F2、およびF3,F4が配置され、また、厚み方向に直交する方向については2つのフィルタ素子F1とF4、およびF2とF3が互いに並列して配置されている点は実施例4と同様である。
この実施例5のノイズフィルタアレイにおいて、実施例4と大きく異なる点は、各フィルタ素子F1〜F4のコンデンサC1〜C4が、積層方向においてコイルL1〜L4の片側(図19では下側)に集めて配置されている点である。
また、各コイルL1〜L4の内、コンデンサC1〜C4側に近接するコイルL2,L3は、これよりも上側のコイルL1,L4に比べてコイル導体5が形成された絶縁シート6の積層枚数が多くなっており、結果的にコンデンサC1〜C4側に近接するコイルL2,L3は、その上側のコイルL1,L4よりもコイル導体5の巻長さが長くなるように構成されている。
このように構成したのは、上下のコイルのインダクタンス値を略同じ値にすることが可能になり、フィルタ素子F1〜F4相互間の特性ばらつきを抑えることができることによる。すなわち、上側に位置するコイルL1,L4には、上下に磁束を遮るコンデンサ形成用の電極が存在しないので、下側のコイルL2,L3よりもインダクタンス値が大きくなる。そこで、下側のコイルL2,L3のコイル導体5の巻長さを長くすることにより、上下のコイルのインダクタンス値を略同じ値にして、フィルタ素子F1〜F4相互間の特性ばらつきを抑えることができるという効果が得られる。
そして、各コイルL1〜L4を構成するコイル導体5の各一端部a1〜a4が積層体1の入力端子in1〜in4を構成する外部電極2にそれぞれ個別に接続され、コイル導体5の他端部b1〜b4が積層体1の出力端子out1〜out4を構成する外部電極2にそれぞれ個別に接続されている。
また、各コンデンサC1〜C4を構成する信号側電極8の各一端部e1〜e4が積層体1の出力端子out1〜out4を構成する外部電極2にそれぞれ個別に接続されている。さらに、接地側電極9の一端部d1が積層体1の一方の接地端子GND1を構成する外部電極2に、接地側電極9の他端部d2が積層体1の他方の接地端子GND2を構成する外部電極2にそれぞれ個別に接続されている。
したがって、この実施例5において、各コンデンサC1〜C4の接地側電極9は、各フィルタ素子F1〜F4で共有されており、コイルL1〜L4が形成された領域を覆うように形成されている。これにより、コイルL1〜L4と接地側の外部電極2との浮遊容量が抑えられるため、IL特性のばらつきを低減することができる。
この実施例5のノイズフィルタアレイにおいても、積層方向において各コイルL1〜L4の片側に電極面積の大きいコンデンサC1〜C4を配置しているため、コンデンサC1〜C4の脱脂、焼成時に生じるバインダガスが抜けやすくなり、デラミネーションを有効に防止することができる。
また、コイルL1〜L4の外側にコンデンサC1〜C4が存在するので、積層体1のコンデンサC1〜C4の形成側を実装面とすれば、積層体1の底面からコイルL1〜L4に至るまでの距離が長くなり、実装後の回路基板の落下やたわみなどの衝撃によりクラックが発生した場合にも、コイルL1〜L4の断線が発生することを抑制することができる。なお、この実施例5の構成において、積層体1の表面に方向性識別マーク3が形成されていると、実装面とすべきコンデンサC1〜C4形成側の箇所を容易に判断することができるので、特に有意義である。
この実施例5のノイズフィルタアレイについて、焼成時のデラミネーション発生率を調べた結果を表4に示す。また、各フィルタ素子F1〜F4についてインダクタンス値(L値)を調べた結果を表5に示し、各フィルタ素子F1〜F4について静電容量値を調べた結果を表6に示す。
Figure 2008054287
Figure 2008054287
Figure 2008054287
表4に示すように、この実施例5では電極面積の大きいコンデンサC1〜C4をコイルL1〜L4の外側に配置しているのでデラミネーション発生率は0%となっている。また、表5、表6に示すように、各フィルタ素子F1〜F4のインダクタンス値と静電容量値は、各フィルタ素子F1〜F4において略同じ値が得られており、素子間のばらつきが小さいことがわかる。
その他の構成および作用、効果は、図13〜図15に示した実施例4の場合と同様であることから、重複を避けるため、ここでは詳しい説明は省略する。
なお、上記実施例1〜5では、4つのフィルタ素子F1〜F4を備えたノイズフィルタアレイについて説明したが、本願発明はフィルタ素子の数に特別の制約はなく、複数のフィルタ素子を備えたノイズフィルタアレイに広く適用することが可能である。
また、上記実施例1〜5では、図1,図13に示したような個別部品を個々に生産する場合について説明したが、量産する場合には、複数の積層体が一体化されたマザー積層体の状態で製造した後、図1,図13に示す積層体1が得られるようにマザー積層体を切断して、個別部品を得るようにすることも可能である。
また、上記の実施例1〜5では、コイル導体5、信号側電極8、接地側電極9、ビアホール7などを設けた絶縁シート6を積層した後に、一体焼成する場合について説明したが、絶縁シート6は予め焼成されたものを使用し、その後、各絶縁シート6を積層して圧着することにより積層体1を得ることもできる。
さらには、印刷などの手法により、ペースト状の絶縁性材料を塗布して絶縁層を形成した後、その絶縁層の上からペースト状の導電性材料を塗布してコイル導体5や信号側電極8、接地側電極9を形成するとともに、その際に、必要に応じてビアホール7を形成し、次にその上からペースト状の絶縁性材料を塗布して絶縁層を形成するというように、絶縁性材料の塗布による絶縁層の形成と導電性材料の塗布による導体の形成とを順次繰り返して重ね塗りすることにより、積層構造のノイズフィルタアレイを製造することも可能である。
また、上記の実施例1〜3のノイズフィルタアレイは、各フィルタ素子F1〜F4がLC並列共振回路PR1〜PR4とLC直列共振回路SR1〜SR4とから構成され、また、実施例4,5のノイズフィルタアレイは、各フィルタ素子F1〜F4がLCフィルタで構成されているが、本願発明はこれに限らず、例えばπ型やT型、さらには抵抗Rも備えたLCRといったラダー型のフィルタ素子の複数個をアレイ状に並設されて一体形成されてなるノイズフィルタアレイについても適用することが可能である。
本願発明はさらにその他の点においても上記実施例に限定されるものではなく、発明の範囲内において種々の応用、変形を加えることが可能である。
本願発明によれば、簡素な構成で、複数のフィルタ素子相互間の特性ばらつきの少ないノイズフィルタアレイを得ることが可能になる。
したがって、本願発明のノイズフィルタアレイは、例えば、一台で複数の通信帯域を使用する携帯電話における、各通信帯域でのノイズを除去するためのノイズフィルタなどの用途に広く利用することが可能である。
本願発明の実施例1にかかるノイズフィルタアレイの外観を示す斜視図である。 本願発明の実施例1にかかるノイズフィルタアレイの分解斜視図である。 本願発明の実施例1にかかるノイズフィルタアレイの電気等価回路図である。 図3の電気等価回路図を図2の分解斜視図に対応するように配置し直して示す電気等価回路図である。 実施例1の構成のノイズフィルタアレイに関し、インダクタンス調整用導体を挿入した場合と挿入しない場合の挿入損失特性を測定した結果の一例を示す特性図である。 実施例1の構成のノイズフィルタアレイに関し、接地側電極よりも上方に位置するフィルタ素子と接地側電極よりも下方に位置するフィルタ素子について、1800MHz近傍の直列共振(第2共振)周波数を異ならせた場合の挿入損失特性を測定した結果を示す特性図である。 本願発明の実施例2にかかるノイズフィルタアレイの分解斜視図である。 この実施例2において、各フィルタ素子に個別に設けられているインダクタンス調整用導体のインダクタンス値が全て同じになるように調整した場合の各フィルタ素子の挿入損失特性を測定した結果を示す特性図である。 本願発明の実施例3にかかるノイズフィルタアレイの分解斜視図である。 従来の、LC並列共振回路とLC直列共振回路とからなる2共振性のフィルタ素子の電気等価回路図である。 従来の、4つの2共振性のフィルタ素子をアレイ状に配列した場合の一例を示す電気等価回路図である。 図11に示す構成を簡素化するために、コンデンサとコイルを共通化した場合に得られるノイズフィルタアレイを示す電気等価回路図である。 本願発明の実施例4にかかるノイズフィルタアレイの外観を示す斜視図である。 本願発明の実施例4にかかるノイズフィルタアレイの分解斜視図である。 本願発明の実施例4にかかるノイズフィルタアレイの電気等価回路図である。 (a),(b)本願発明の実施例4にかかるノイズフィルタアレイのフィルタ素子F1,F2の挿入損失特性を測定した結果を示す特性図である。 (a),(b)本願発明の実施例4にかかるノイズフィルタアレイのフィルタ素子F3,F4の挿入損失特性を測定した結果を示す特性図である。 本願発明の実施例4のノイズフィルタアレイと特性を比較するためのノイズフィルタアレイの一例を示す分解斜視図である。 本願発明の実施例5にかかるノイズフィルタアレイの分解斜視図である。
符号の説明
in1〜in4 入力端子
out1〜out4 出力端子
GND1,GND2 接地端子
F1〜F4 フィルタ素子
PR1〜PR4 LC並列共振回路
L11〜L41 コイル
L1〜L4 コイル
C11〜C41 浮遊コンデンサ
SR1〜SR4 LC直列共振回路
L12〜L42 インダクタンス調整用導体
C12〜C42 コンデンサ
C1〜C4 コンデンサ
1 積層体
2 外部電極
3 方向性識別マーク
5 コイル導体
6 絶縁シート
7 ビアホール
8 信号側電極
9 接地側電極
11 浮遊容量調整用導体
a1〜a4 コイル導体の一端部
b1〜b4 コイル導体の他端部
e1〜e4 信号側電極の一端部
d1〜d2 接地側電極の一端部

Claims (16)

  1. コイルとコンデンサとを有するLC並列共振回路およびLC直列共振回路からなるフィルタ素子が、複数個アレイ状に並設されて一体形成されてなるノイズフィルタアレイであって、
    前記LC直列共振回路を構成する接地用のコンデンサの信号側電極にインダクタンス調整用導体が個別に接続されており、かつ、
    前記コンデンサの接地側電極が前記各信号側電極に対して共通に対向して配置されていること
    を特徴とするノイズフィルタアレイ。
  2. 前記インダクタンス調整用導体のインダクタンス値が、通信帯域の信号周波数に応じて個別に設定されていることを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタアレイ。
  3. 前記インダクタンス調整用導体が、ミアンダ状、スパイラル状、およびコイル状のいずれかの形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のノイズフィルタアレイ。
  4. 前記各インダクタンス調整用導体は、ビアホールを介して前記各コンデンサの前記信号側電極に個別に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のノイズフィルタアレイ。
  5. 前記各LC直列共振回路を構成する前記インダクタンス調整用導体と、前記コンデンサの前記信号側電極とが、同一面上に一体形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のノイズフィルタアレイ。
  6. 積層構造を有し、前記各フィルタ素子が、前記コンデンサの前記各信号側電極に対して共通に設けられた前記接地側電極を境としてその積層方向の両側に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のノイズフィルタアレイ。
  7. 積層構造を有し、前記各フィルタ素子が、前記コンデンサの前記接地側電極を境としてその積層方向の両側に2素子ずつ配置されていることを特徴とする請求項6記載のノイズフィルタアレイ。
  8. 積層構造を有し、前記各フィルタ素子が、前記コンデンサの前記接地側電極を境としてその積層方向の片側にのみ設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のノイズフィルタアレイ。
  9. 前記LC並列共振回路および前記LC直列共振回路を構成するコイル形成用の導体が、厚み方向に互いに重複しないように位置をずらして形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のノイズフィルタアレイ。
  10. コイル導体が形成された絶縁層を複数積層してなるコイルと、信号側電極が形成された絶縁層と接地側電極が形成された絶縁層を積層してなるコンデンサとを有し、前記コイルと前記コンデンサとが積層方向に並べて配置され、かつ両者が電気的に接続されてなるフィルタ素子が、複数個アレイ状に並設されて一体形成されてなるノイズフィルタアレイであって、
    前記各フィルタ素子は、その複数個が積層方向に沿って配置され、これら積層方向の複数個の各フィルタ素子は、前記コイルどうしが互いに隣り合うよう重複して配置されるとともに、前記各コンデンサは、前記コイルに挟まれることのない、積層方向の少なくとも一方の外側の位置に配置されていること
    を特徴とするノイズフィルタアレイ。
  11. 積層方向の前記各フィルタ素子の数は偶数であって、積層方向において略上下対称な構造となるように半数ずつ配置されていることを特徴とする請求項10記載のノイズフィルタアレイ。
  12. 積層方向の前記各フィルタ素子のコンデンサは、積層方向において前記コイルの片側に集めて配置されていることを特徴とする請求項10記載のノイズフィルタアレイ。
  13. 前記コンデンサの接地側電極は、前記各フィルタ素子で共有され、前記コイルが形成された領域を覆うように形成されていることを特徴とする請求項12記載のノイズフィルタアレイ。
  14. 各フィルタ素子の互いに隣り合う前記コイルどうしの内、前記コンデンサに近い方のコイルは、他のコイルよりもコイル導体の巻長さが長くなるように形成されていることを特徴とする請求項13記載のノイズフィルタアレイ。
  15. 前記コンデンサが積層方向の外側に配置されている側を実装面側とすることを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載のノイズフィルタアレイ。
  16. 積層方向の最外層に位置する絶縁層には、方向性識別マークが形成されていることを特徴とする請求項10〜15のいずれかに記載のノイズフィルタアレイ。
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