JP6414529B2 - 電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、コモンドチョークコイルとコンデンサとを含む電子部品に関する。
従来、電子部品としては、特開2014−53765号公報(特許文献1)および特開2014−230278号公報(特許文献2)に記載されたものがある。
特開2014−53765号公報に記載の電子部品では、コモンモードフィルタを構成する第1、第2コイルの上方に第1、第2コンデンサ電極が並列に設けられる。第1、第2コイルの下方に第3、第4コンデンサ電極が並列に設けられる。第1コンデンサ電極は、第1コイルの一端部に接続され、第3コンデンサ電極は、第1コイルの他端部に接続される。第2コンデンサ電極は、第2コイルの一端部に接続され、第4コンデンサ電極は、第2コイルの他端部に接続される。
第1、第2コンデンサ電極の上方に第1グランド電極が設けられる。第3、第4コンデンサ電極の下方に第2グランド電極が設けられる。第1、第2コンデンサ電極と第1グランド電極との間で容量が生成される。第3、第4コンデンサ電極と第2グランド電極との間で容量が生成される。
図17の等価回路に示すように、第1コイル121の両端部のそれぞれに、第1コンデンサ電極131と第3コンデンサ電極133とが接続され、第1コンデンサ電極131と第3コンデンサ電極133に、第1グランド電極141が対向する。第2コイル122の両端部のそれぞれに、第2コンデンサ電極132と第4コンデンサ電極134とが接続され、第2コンデンサ電極132と第4コンデンサ電極134に、第2グランド電極142が対向する。つまり、等価回路として、いわゆるπ型LCフィルタ構造となる。
一方、特開2014−230278号公報に記載の電子部品では、コモンモードフィルタを構成する2つの第1コイルおよび2つの第2コイルを有する。2つの第1コイルは、互いに電気的に接続される。2つの第2コイルは、互いに電気的に接続される。一方の第1コイル、一方の第2コイル、他方の第1コイルおよび他方の第2コイルは、積層方向に順に配列される。一方の第2コイルと他方の第1コイルとの間に、グランド電極が設けられ、グランド電極と第1、第2コイルとの間で容量が生成される。
特開2014−53765号公報 特開2014−230278号公報
ところで、前記従来の電子部品を実際に製造して使用しようとすると、次の問題があることを見出した。
特開2014−53765号公報に記載の電子部品では、π型LCフィルタ構造であるため、LCの共振を得るために、多くの容量値を取得する必要がある。このため、信号透過特性Sdd21が悪く、信号品質が低下する。
一方、特開2014−230278号公報に記載の電子部品では、グランド電極は、第1コイルと第2コイルの間に配置されているので、第1、第2コイルにディファレンシャルモード信号が流れる場合、グランド電極の上下の第1、第2コイルによって発生する磁束は、グランド電極において、打ち消し合う方向となる。しかし、グランド電極で損失が発生し、この損失の影響で磁束が残留する。残留した磁束により、ディファレンシャルモードにおいてインダクタンス及びインピーダンスが発生する。この結果、第1コイルと第2コイルの間の結合が弱まり、信号透過特性Sdd21の劣化に繋がる。
そこで、本発明の課題は、信号透過特性の劣化を少なくして、信号品質の低下を抑制できる電子部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の電子部品は、
積層された複数の絶縁層を含む積層体と、
前記積層体内の積層方向に配置され、互いに電気的に接続された複数の第1コイルと、
前記積層体内の積層方向に配置され、互いに電気的に接続された複数の第2コイルと、
前記積素体内に設けられ、積層方向に互いに対向する2つの第1コイルの間に配置された内側グランド電極と、
前記内側グランド電極に接続されたグランド端子と
を備える。
本発明の電子部品によれば、内側グランド電極は、積層方向に互いに対向する2つの第1コイルの間に配置されている。これにより、内側グランド電極は、第1コイルおよび第2コイルとの間で容量を生成し、等価回路として、いわゆるT型LCフィルタ構造となる。したがって、従来のπ型LCフィルタ構造と比較して小さな容量値で共振を得ることができ、信号透過特性Sdd21の劣化を少なくして、信号品質の低下を抑制できる。
また、内側グランド電極は、積層方向に互いに対向する2つの第1コイルの間に配置されているので、内側グランド電極が第1コイルと第2コイルの間に配置されている場合に比べて、第1コイルと第2コイルの間の結合が強まり、信号透過特性Sdd21の劣化を少なくして、信号品質の低下を抑制できる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記複数の第1、第2コイルの積層方向の最上位置および最下位置の少なくとも一方に、前記第2コイルが配置され、
前記第2コイルの積層方向の外側に、前記第2コイルに対向する外側グランド電極が設けられている。
前記実施形態によれば、第2コイルの積層方向の外側に、第2コイルに対向する外側グランド電極が設けられているので、第1コイルとグランドの間の容量値と第2コイルとグランドの間の容量値との整合がとれて、電気的特性が向上する。
また、電子部品の一実施形態では、
前記第2コイルは、前記複数の第1、第2コイルの積層方向の最上位置および最下位置の両方に、配置され、
前記外側グランド電極は、両方の前記第2コイルのそれぞれの外側に、配置される。
前記実施形態によれば、外側グランド電極は、両方の第2コイルのそれぞれの外側に、配置されるので、第1コイルとグランドの間の容量値と第2コイルとグランドの間の容量値との整合が一層とりやすく、電気的特性が一層向上する。また、上下対称のチップ構造とできるので、焼成時に発生する収縮や応力バランスをとることができる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記第1、前記第2コイルは、それぞれ、2つあり、
2つの前記第1コイルは、一方の前記第2コイルと他方の前記第2コイルの間に、挟まれる。
前記実施形態によれば、2つの第1コイルは、一方の第2コイルと他方の第2コイルの間に、挟まれるので、第1コイルと第2コイルの間の結合が強くなる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記積層体は、非磁性体と、前記非磁性体の積層方向の上下を挟む磁性体とを含み、
前記第1、前記第2コイルは、前記非磁性体内に配置され、
前記外側グランド電極は、前記非磁性体内に配置される。
前記実施形態によれば、第1、第2コイルおよび外側グランド電極は、非磁性体内に配置され、非磁性体の上下は、磁性体により挟まれるので、第1、第2コイルの磁束が上下の磁性体に集中する。このため、第1、第2コイル単体で回る磁束が小さくなり、第1、第2コイルを共通して回る磁束が多くなる。したがって、第1コイルと第2コイルの間の結合を強めることができるので、信号透過特性Sdd21の劣化を一層低減できる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記積層体は、非磁性体と、前記非磁性体の積層方向の上下を挟む磁性体とを含み、
前記第1、前記第2コイルは、前記非磁性体内に配置され、
前記外側グランド電極は、前記磁性体内に配置される。
前記実施形態によれば、外側グランド電極は、磁性体内に配置されるため、非磁性体の厚みを薄くすることができ、上下の磁性体間の距離が縮まる。このため、コモンモードノイズが流れた場合の磁束がより強められる。したがって、コモンモードノイズにおけるインダクタンス及びインダクタンスが大きくなり、コモンモードノイズ減衰特性Scc21での減衰特性を大きくできる。
また、外側グランド電極は、磁性体内に配置されるので、外側グランド電極を、第1、第2コイルが配置される非磁性体とは異なる磁性体に配置することができ、非磁性体への電極集中による応力増加を緩和し、構造欠陥や信頼性低下を抑制できる。
また、電子部品の一実施形態では、前記外側グランド電極の積層方向の表面積は、前記内側グランド電極の積層方向の表面積よりも大きい。
前記実施形態によれば、外側グランド電極の積層方向の表面積は、内側グランド電極の積層方向の表面積よりも大きいので、磁性体内の外側グランド電極と非磁性体内の第2コイルの間の距離が、非磁性体内の内側グランド電極と非磁性体内の第1コイルの間の距離よりも大きくなっても、第1コイルとグランドの間の容量値と第2コイルとグランドの間の容量値とが略同じになって、電気的特性が向上する。
また、電子部品の一実施形態では、
前記内側、前記外側グランド電極は、スパイラル形状に形成され、
前記外側グランド電極のスパイラルの長さは、前記内側グランド電極のスパイラルの長さよりも長い。
前記実施形態によれば、外側グランド電極のスパイラルの長さは、内側グランド電極のスパイラルの長さよりも長いので、簡単な構成で、外側グランド電極の積層方向の表面積を、内側グランド電極の積層方向の表面積よりも大きくできる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記内側グランド電極は、積層方向からみて、前記内側グランド電極と対向する前記第1コイルに重なり、前記内側グランド電極と対向する前記第1コイルの内径部分に重ならず、
前記外側グランド電極は、積層方向からみて、前記外側グランド電極と対向する前記第2コイルに重なり、前記外側グランド電極と対向する前記第2コイルの内径部分に重ならない。
前記実施形態によれば、内側グランド電極は、積層方向からみて、内側グランド電極と対向する第1コイルの内径部分に重ならず、外側グランド電極は、積層方向からみて、外側グランド電極と対向する第2コイルの内径部分に重ならない。これにより、第1、第2コイルの磁束は、内側、外側グランド電極に遮蔽されず、磁束の損失の影響による特性劣化を抑制することができる。
また、電子部品の一実施形態では、
前記内側グランド電極は、積層方向からみて、前記内側グランド電極と対向する前記第1コイルと同じ線幅および線間を有するスパイラル形状であり、かつ、前記第1コイルのパターンと重なり合う位置に配置され、
前記外側グランド電極は、積層方向からみて、前記外側グランド電極と対向する前記第2コイルと同じ線幅および線間を有するスパイラル形状であり、かつ、前記第2コイルのパターンと重なり合う位置に配置される。
前記実施形態によれば、内側グランド電極は、積層方向からみて、内側グランド電極と対向する第1コイルのパターンと類似のパターンを有し、外側グランド電極は、積層方向からみて、外側グランド電極と対向する第2コイルのパターンと類似のパターンを有する。これにより、内側、外側グランド電極の積層方向の表面積を最小に抑え、効率よく容量を取得することができる。また、内側、外側グランド電極の積層方向の表面積を小さくできるので、内側、外側グランド電極と積層体との線膨張係数の差に起因する応力の発生を低減できる。
また、電子部品の一実施形態では、前記積層体に設けられ、前記第1、前記第2コイルに接続されると共に前記グランド端子に接続される静電気放電素子を有する。
前記実施形態によれば、静電気放電素子を有するので、第1、第2コイルに対する静電気の対策を行うことができる。
本発明の電子部品によれば、内側グランド電極は、積層方向に互いに対向する2つの第1コイルの間に配置されているので、信号透過特性の劣化を少なくして、信号品質の低下を抑制できる。
本発明の第1実施形態の電子部品を示す斜視図である。 電子部品のYZ断面図である。 電子部品の分解斜視図である。 本発明と従来例との結合係数に関する比較を説明するグラフである。 本発明の電子部品の第2実施形態を示すYZ断面図である。 電子部品の等価回路図である。 本発明の電子部品の第3実施形態を示すYZ断面図である。 本発明の電子部品の第4実施形態を示すYZ断面図である。 本発明の電子部品の第5実施形態を示すYZ断面図である。 本発明の電子部品の第6実施形態を示すYZ断面図である。 電子部品のXY断面図である。 本発明の電子部品の第7実施形態を示すYZ断面図である。 電子部品のXY断面図である。 電子部品のXY断面図である。 本発明の電子部品の第8実施形態を示すYZ断面図である。 電子部品のXY断面図である。 電子部品のXY断面図である。 本発明の第9実施形態の電子部品を示す斜視図である。 従来の電子部品の等価回路図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の電子部品を示す斜視図である。図2は、電子部品の断面図である。図3は、電子部品の分解斜視図である。図1と図2と図3に示すように、電子部品10は、積層体1と、積層体1内に設けられているコモンモードチョークコイル2と、積層体1内に設けられている内側グランド電極60と、内側グランド電極60に接続される第1、第2グランド端子51,52とを有する。
電子部品10は、実装基板に電気的に接続される。電子部品10は、例えば、パソコン、DVDプレーヤー、デジカメ、TV、携帯電話、カーエレクトロニクスなどの電子機器に搭載される。
積層体1は、積層された複数の絶縁層を含む。具体的に述べると、積層体1は、非磁性体11を含む。つまり、絶縁層は、非磁性体シート11aを含む。非磁性体11は、例えば、樹脂材、ガラス材、ガラスセラミックス等から構成される。
積層体1は、略直方体状に形成されている。積層体1の積層方向をZ軸方向と定義し、積層体1の長辺に沿った方向をX軸方向と定義し、積層体1の短辺に沿った方向をY軸方向と定義する。X軸とY軸とZ軸は、互いに直交している。図中上側をZ軸方向の上方向とし、図中下側をZ軸方向の下方向とする。
積層体1の表面は、第1端面111と第2端面112と第1側面115と第2側面116と第3側面117と第4側面118とを有する。第1端面111と第2端面112とは、積層方向(Z軸方向)に互いに反対側に位置する。第1〜第4側面115〜118は、第1端面111と第2端面112との間に、位置する。
第1端面111は、実装基板に実装される被実装面であり、下側に位置する。第1側面115と第3側面117とは、それぞれ短側面であり、X軸方向に互いに反対側に位置する。第2側面116と第4側面118とは、それぞれ長側面であり、Y軸方向に互いに反対側に位置する。
コモンモードチョークコイル2は、複数(実施形態では2つ)の第1コイル211,212および複数(実施形態では2つ)の第2コイル221,222を含む。第1コイル211,212および第2コイル221,222は、積層体1(非磁性体11)内の積層方向に配置される。
第1コイル211,212および第2コイル221,222は、互いに磁気的に結合する。2つの第1コイル211,212は、互いに電気的に接続される。2つの第2コイル221,222は、互いに電気的に接続される。
2つの第1コイル211,212は、一方の第2コイル221と他方の第2コイル222の間に、挟まれる。つまり、一方の第2コイル221、一方の第1コイル211、他方の第1コイル212および他方の第2コイル222は、上から下に向かって順に配列される。第1、第2コイル211〜222は、それぞれ、非磁性体シート11a上に設けられる。第1、第2コイル211〜222は、例えば、Ag、Ag−Pd、Cu、Ni等の導電性材料から構成される。
第1コイル211,212および第2コイル221,222は、上方からみて、同一方向に螺旋状に巻き回されたスパイラルパターンを有する。2つの第1コイル211,212は、それぞれ、螺旋状の外周側の一端に引出電極211a,212aを有し、螺旋状の中心の他端にパッド部211b,212bを有する。2つの第2コイル221,222は、それぞれ、螺旋状の外周側の一端に引出電極221a,222aを有し、螺旋状の中心の他端にパッド部221b,222bを有する。
一方の第1コイル211の引出電極211aは、第2側面116の第1側面115側から露出する。一方の第2コイル221の引出電極221aは、第2側面116の第3側面117側から露出する。他方の第1コイル212の引出電極212aは、第4側面118の第1側面115側から露出する。他方の第2コイル222の引出電極222aは、第4側面118の第3側面117側から露出する。
一方の第1コイル211のパッド部211bと他方の第1コイル212のパッド部212bとは、2つの第1コイル211,212の間の非磁性体シート11aのビア導体を介して、電気的に接続される。つまり、一方のパッド部211bは、順に、第1コイル211が形成されている非磁性シート11aを上下に貫通するビア導体と、内側グランド電極60の内側部分に設けられたバッド部と、内側グランド電極60が形成されている非磁性シート11aを上下に貫通するビア導体と、他方のパッド部212bとに、電気的に接続される。
一方の第2コイル221のパッド部221bと他方の第2コイル222のパッド部222bとは、2つの第2コイル221,222の間の非磁性体シート11aのビア導体を介して、電気的に接続される。つまり、一方のパッド部221bは、順に、第2コイル221が形成されている非磁性シート11aを上下に貫通するビア導体と、第1コイル211が形成されている非磁性シート11a上に設けられたパッド部と、第1コイル211が形成されている非磁性シート11aを上下に貫通するビア導体と、内側グランド電極60の内側部分に設けられたバッド部と、内側グランド電極60が形成されている非磁性シート11aを上下に貫通するビア導体と、第1コイル212が形成されている非磁性シート11a上に設けられたパッド部と、第1コイル212が形成されている非磁性シート11aを上下に貫通するビア導体と、パッド部222bとに、電気的に接続される。
第1コイル211,212および第2コイル221,222は、第1〜第4コイル端子41〜44を介して、実装基板の配線に電気的に接続される。第1〜第4コイル端子41〜44は、例えば、Ag、Ag−Pd、Cu、Ni等の導電性材料から構成される。第1〜第4コイル端子41〜44は、例えば、導電性材料を積層体1の表面に塗布し焼き付けて、形成される。第1〜第4コイル端子41〜44は、それぞれ、コ字状に形成される。
第1コイル端子41は、第2側面116の第1側面115側に設けられる。第1コイル端子41の一端部は、第2側面116側から折り返されて、第1端面111に設けられる。第1コイル端子41の他端部は、第2側面116側から折り返されて、第2端面112に設けられる。第1コイル端子41は、一方の第1コイル211の引出電極211aに、電気的に接続される。
第2コイル端子42は、第2側面116の第3側面117側に設けられる。第2コイル端子42の形状は、第1コイル端子41の形状と同じであるので、その説明を省略する。第2コイル端子42は、一方の第2コイル221の引出電極221aに電気的に接続される。
第3コイル端子43は、第4側面118の第1側面115側に設けられる。第3コイル端子43の形状は、第1コイル端子41の形状と同じであるので、その説明を省略する。第3コイル端子43は、他方の第1コイル212の引出電極212aに電気的に接続される。
第4コイル端子44は、第4側面118の第3側面117側に設けられる。第4コイル端子44の形状は、第1コイル端子41の形状と同じであるので、その説明を省略する。第4コイル端子44は、他方の第2コイル222の引出電極222aに電気的に接続される。
内側グランド電極60は、積層方向に互いに対向する2つの第1コイル211,212の間に配置される。内側グランド電極60は、第1コイル211,212および第2コイル221,222との間で容量を生成する。
内側グランド電極60は、非磁性体シート11a上に設けられる。内側グランド電極60は、例えば、Ag、Ag−Pd、Cu、Ni等の導電性材料から構成される。
内側グランド電極60は、それぞれ、略矩形状に形成され、X軸方向に延在する。内側グランド電極60の一端部は、それぞれ、第1側面115から露出し、内側グランド電極60の他端部は、それぞれ、第3側面117から露出する。内側グランド電極60は、積層方向からみて、第1コイル211,212および第2コイル221,222に重なる。
第1、第2グランド端子51,52は、例えば、Ag、Ag−Pd、Cu、Ni等の導電性材料から構成される。第1、第2グランド端子51,52は、例えば、導電性材料を積層体1の表面に塗布し焼き付けて、形成される。第1、第2グランド端子51,52は、それぞれ、コ字状に形成される。
第1グランド端子51は、第1側面115に設けられる。第1グランド端子51の一端部は、第1側面115側から折り返されて、第1端面111に設けられる。第1グランド端子51の他端部は、第1側面115側から折り返されて、第2端面112に設けられる。第1グランド端子51は、内側グランド電極60の一端部と、実装基板のグランド配線とを、電気的に接続する。
第2グランド端子52は、第3側面117に設けられる。第2グランド端子52の形状は、第1グランド端子51の形状と同じであるので、その説明を省略する。第2グランド端子52は、内側グランド電極60の他端部と、実装基板のグランド配線とを、電気的に接続する。
次に、電子部品10の製造方法について説明する。
図3に示すように、第1コイル211,212および第2コイル221,222の材料と、内側グランド電極60の材料とを、それぞれ異なる非磁性体シート11aに、例えば印刷等により塗布する。
そして、第1コイル211,212および第2コイル221,222の材料が塗布された非磁性体シート11aと、内側グランド電極60の材料が塗布された非磁性体シート11aとを、積層し焼成して、コモンモードチョークコイル2および内側グランド電極60を備えた積層体1を得る。
その後、第1〜第4コイル端子41〜44の材料を、積層体1の表面に、例えば印刷等により塗布し、第1、第2グランド端子51,52の材料を、積層体1の表面に、例えば印刷等により塗布し、これらの材料を焼き付けて、積層体1の表面に第1〜第4コイル端子41〜44および第1、第2グランド端子51,52を形成する。このようにして、電子部品10を製造する。
前記電子部品10によれば、内側グランド電極60は、積層方向に互いに対向する2つの第1コイル211,212の間に配置されている。これにより、内側グランド電極60は、第1コイル211,212および第2コイル221,222との間で容量を生成し、等価回路として、いわゆるT型LCフィルタ構造となる。したがって、従来のπ型LCフィルタ構造と比較して小さな容量値で共振を得ることができ、信号透過特性Sdd21の劣化を少なくして、信号品質の低下を抑制できる。
また、内側グランド電極60は、積層方向に互いに対向する2つの第1コイル211,212の間に配置されているので、内側グランド電極60が第1コイルと第2コイルの間に配置されている場合に比べて、第1コイル211,212と第2コイル221,222の間の結合が強まり、信号透過特性Sdd21の劣化を少なくして、信号品質の低下を抑制できる。つまり、内側グランド電極60は、同一の第1コイル211,212に挟まれているため、第1コイル211,212と第2コイル221,222にディファレンシャルモード信号が流れる場合、内側グランド電極60において、第1、第2コイル211〜222の磁束の打ち消し合いは発生せず、磁束が残留しない。これにより、第1コイル211,212と第2コイル221,222の間の結合が強まり、信号透過特性Sdd21が良化する。
図4に、本発明(内側グランド電極が2つの第1コイルの間に配置されている構造)と従来例(内側グランド電極が第1コイルと第2コイルの間に配置されている構造)との比較を示す。図4は、横軸に周波数を示し、縦軸に結合係数を示す。図4に示すように、本発明(実線)は、従来例(二点鎖線)と比べて、結合係数が向上している。
前記電子部品10によれば、2つの第1コイル211,212は、一方の第2コイル221と他方の第2コイル222の間に、挟まれるので、第1コイル211,212と第2コイル221,222の間の結合が強くなる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の電子部品の第2実施形態を示すYZ断面図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、外側グランド電極が設けられた構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態の電子部品10Aでは、第1、第2コイル211〜222の積層方向の最上位置に、一方の第2コイル221が配置され、この第2コイル221の積層方向の外側(上側)に、第2コイル221に対向する外側グランド電極61が設けられる。外側グランド電極61は、積層体1(非磁性体11)内に配置される。
外側グランド電極61は、例えば、Ag、Ag−Pd、Cu、Ni等の導電性材料から構成される。外側グランド電極61は、略矩形状に形成され、X軸方向に延在する。
外側グランド電極61の一端部は、第1側面115から露出して、第1グランド端子51に電気的に接続される。外側グランド電極61の他端部は、第3側面117から露出して、第2グランド端子52に電気的に接続される。外側グランド電極61は、積層方向からみて、第1コイル211,212および第2コイル221,222に重なる。
図6は、電子部品10Aの等価回路図である。図6に示すように、第1コイル端子41と第1コイル端子43との間には、2つの第1コイル211,212からなる第1コイル群2aが接続されている。第2コイル端子42と第2コイル端子44との間には、2つの第2コイル221,222からなる第2コイル群2bが接続されている。内側グランド電極60は、第1コイル群2aに対向して配置され、外側グランド電極61は、第2コイル群2bに対向して配置される。つまり、等価回路として、いわゆるT型LCフィルタ構造となる。
前記電子部品10Aによれば、外側グランド電極61は、一方の第2コイル221の積層方向の外側に、配置されるので、第1コイル211,212とグランドの間の容量値と第2コイル221,222とグランドの間の容量値との整合がとれて、電気的特性が向上する。
なお、外側グランド電極を、第1、第2コイルの積層方向の最下位置の第2コイルの積層方向の外側に、設けてもよい。
(第3実施形態)
図7は、本発明の電子部品の第3実施形態を示すYZ断面図である。第3実施形態は、第1実施形態とは、外側グランド電極が設けられた構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同一の符号は、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図7に示すように、第3実施形態の電子部品10Bでは、第1、第2コイル211〜222の積層方向の最上位置および最下位置に、第2コイル221,222が配置される。一方の第2コイル221の積層方向の外側(上側)に、第2コイル221に対向する第1外側グランド電極61が設けられる。他方の第2コイル222の積層方向の外側(下側)に、第2コイル222に対向する第2外側グランド電極62が設けられる。第1、第2外側グランド電極61,62は、積層体1(非磁性体11)内に配置される。
第1、第2外側グランド電極61,62は、例えば、Ag、Ag−Pd、Cu、Ni等の導電性材料から構成される。第1、第2外側グランド電極61,62は、略矩形状に形成され、X軸方向に延在する。
第1、第2外側グランド電極61,62のそれぞれの一端部は、第1側面115から露出して、第1グランド端子51に電気的に接続される。第1、第2外側グランド電極61,62のそれぞれの他端部は、第3側面117から露出して、第2グランド端子52に電気的に接続される。第1、第2外側グランド電極61,62は、積層方向からみて、第1コイル211,212および第2コイル221,222に重なる。
前記電子部品10Bによれば、第1、第2外側グランド電極61,62は、2つの第2コイル221,222のそれぞれの外側に、配置されるので、第1コイル211,212とグランドの間の容量値と第2コイル221,222とグランドの間の容量値との整合がとれて、電気的特性が向上する。また、上下対称のチップ構造とできるので、焼成時に発生する収縮や応力バランスをとることができる
(第4実施形態)
図8は、本発明の電子部品の第4実施形態を示すYZ断面図である。第4実施形態は、第3実施形態とは、積層体の構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第4実施形態において、第3実施形態と同一の符号は、第3実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図8に示すように、第4実施形態の電子部品10Cでは、積層体1Cは、非磁性体11と、非磁性体11の積層方向の上下を挟む磁性体12とを含む。つまり、絶縁層は、非磁性体シート11aと磁性体シート12aとを含む。磁性体12は、フェライト等の磁性体材料から構成される。
第1、第2コイル211〜222は、非磁性体11内に配置される。内側グランド電極60と第1、第2外側グランド電極61,62は、非磁性体11内に配置される。
前記電子部品10Cによれば、第1、第2コイル211〜222および第1、第2外側グランド電極61,62は、非磁性体11内に配置され、非磁性体11の上下は、磁性体12により挟まれるので、第1、第2コイル211〜222の磁束が上下の磁性体12に集中する。このため、第1、第2コイル211〜222の単体で回る磁束が小さくなり、第1、第2コイル211〜222を共通して回る磁束が多くなる。したがって、第1コイル211,212と第2コイル221,222の間の結合を強めることができるので、信号透過特性Sdd21の劣化を一層低減できる。つまり、コモンモードインピーダンスが高くなり、ディファレンシャルモードインピーダンスが低くなる。
なお、第1、第2外側グランド電極の少なくとも一方を省略してもよい。
(第5実施形態)
図9は、本発明の電子部品の第5実施形態を示すYZ断面図である。第5実施形態は、第4実施形態とは、外側グランド電極の位置が相違する。この相違する構成を以下に説明する。なお、第5実施形態において、第4実施形態と同一の符号は、第4実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図9に示すように、第5実施形態の電子部品10Dでは、第1外側グランド電極61は、上側の磁性体12内に配置され、第2外側グランド電極62は、下側の磁性体12内に配置される。
前記電子部品10Dによれば、第1、第2外側グランド電極61,62を、第1、第2コイル211〜222が配置される非磁性体11とは異なる磁性体12に配置することができ、非磁性体11への電極集中による応力増加を緩和し、構造欠陥や信頼性低下を抑制できる。また、非磁性体11の厚みを薄くして、上下の磁性体12,12の間の距離を短くできて、コモンモードノイズが流れた場合の磁束がより強められる。したがって、コモンモードノイズにおけるインダクタンス及びインダクタンスが大きくなり、コモンモードノイズ減衰特性Scc21での減衰特性を大きくできる。
(第6実施形態)
図10は、本発明の電子部品の第6実施形態を示すYZ断面図である。図11は、本発明の電子部品の第6実施形態を示すXY断面図である。第6実施形態は、第5実施形態とは、内側グランド電極および外側グランド電極の構成が相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、第6実施形態において、第5実施形態と同一の符号は、第5実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図10と図11に示すように、第6実施形態の電子部品10Eでは、内側グランド電極60Eは、積層方向からみて、内側グランド電極60Eと対向する第1コイル211,212に重なり、第1コイル211,212の内径部分に重ならない。
同様に、第1外側グランド電極61Eは、積層方向からみて、第1外側グランド電極61Eと対向する一方の第2コイル221に重なり、一方の第2コイル221の内径部分に重ならない。第2外側グランド電極62Eは、積層方向からみて、第2外側グランド電極62Eと対向する他方の第2コイル222に重なり、他方の第2コイル222の内径部分に重ならない。
具体的に述べると、内側グランド電極60Eは、積層方向からみて、第1コイル211,212の内径部分と略同じ大きさの内径部分600を有する。内側グランド電極60Eの内径部分600は、積層方向からみて、第1コイル211,212の内径部分と重なる。なお、第1、第2コイル211〜222の内径部分は、積層方向からみて、全て同じ大きさである。
同様に、第1外側グランド電極61Eは、積層方向からみて、一方の第2コイル221の内径部分と略同じ大きさの内径部分610を有する。第2外側グランド電極62Eは、積層方向からみて、他方の第2コイル222の内径部分と略同じ大きさの内径部分620を有する。
前記電子部品10Eによれば、内側グランド電極60Eは、積層方向からみて、第1コイル211,212の内径部分に重ならず、第1、第2外側グランド電極61E,62Eは、積層方向からみて、第2コイル221,222の内径部分に重ならない。これにより、第1、第2コイル211〜222の磁束は、内側、外側グランド電極60E,61E,62Eに遮蔽されず、磁束の損失の影響による特性劣化を抑制することができる。
(第7実施形態)
図12は、本発明の電子部品の第7実施形態を示すYZ断面図である。図13Aと図13Bは、本発明の電子部品の第7実施形態を示すXY断面図である。第7実施形態は、第6実施形態とは、内側グランド電極および外側グランド電極の構成が相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、第7実施形態において、第6実施形態と同一の符号は、第6実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図12と図13Aと図13Bに示すように、第7実施形態の電子部品10Fでは、内側グランド電極60Fは、積層方向からみて、内側グランド電極60Fと対向する第1コイル211,212のパターンと類似のパターンを有する。具体的に述べると、内側グランド電極60Fのパターンは、第1コイル211,212のパターンと同じ内径、線幅および線間を有するスパイラル形状であり、かつ、第1コイル211,212のパターンと重なり合う位置に配置される。
同様に、第1外側グランド電極61Fは、積層方向からみて、第1外側グランド電極61Fと対向する一方の第2コイル221のパターンと類似のパターンを有する。つまり、第1外側グランド電極61Fは、第2コイル221のパターンと同じ内径、線幅および線間を有するスパイラル形状であり、かつ、第2コイル221のパターンと重なり合う位置に配置される。
同様に、第2外側グランド電極62Fは、積層方向からみて、第2外側グランド電極62Fと対向する他方の第2コイル222のパターンと類似のパターンを有する。つまり、第2外側グランド電極62Fは、第2コイル222のパターンと同じ内径、線幅および線間を有するスパイラル形状であり、かつ、第2コイル222のパターンと重なり合う位置に配置される。
前記電子部品10Fによれば、内側グランド電極60Fは、積層方向からみて、第1コイル211,212のパターンと類似のパターンを有し、第1、第2外側グランド電極61F,62Fは、積層方向からみて、第2コイル221,222のパターンと類似のパターンを有する。これにより、内側、外側グランド電極60F,61F,62Fの積層方向の表面積を最小に抑え、効率よく容量を取得することができる。また、内側、外側グランド電極60F,61F,62Fの積層方向の表面積を小さくできるので、内側、外側グランド電極60F,61F,62Fと積層体1Cとの線膨張係数の差に起因する応力の発生を低減できる。
(第8実施形態)
図14は、本発明の電子部品の第8実施形態を示すYZ断面図である。図15Aと図15Bは、本発明の電子部品の第8実施形態を示すXY断面図である。第8実施形態は、第7実施形態とは、内側グランド電極および外側グランド電極の構成が相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、第8実施形態において、第7実施形態と同一の符号は、第7実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図14と図15Aと図15Bに示すように、第8実施形態の電子部品10Gでは、第1、第2外側グランド電極61G,62Gの積層方向の表面積は、それぞれ、内側グランド電極60Gの積層方向の表面積よりも大きい。具体的に述べると、内側、外側グランド電極60G,61G,62Gは、スパイラル形状に形成され、第1、第2外側グランド電極61G,62Gのスパイラルの長さは、それぞれ、内側グランド電極60Gのスパイラルの長さよりも長い。この実施形態では、内側グランド電極60Gのターン数は、1ターンであり、第1、第2外側グランド電極61G,62Gのターン数は、2ターンである。
前記電子部品10Gによれば、第1、第2外側グランド電極61G,62Gの積層方向の表面積は、内側グランド電極60Gの積層方向の表面積よりも大きいので、磁性体12内の第1外側グランド電極61Gと非磁性体11内の第2コイル221の間の距離と磁性体12内の第2外側グランド電極62Gと非磁性体11内の第2コイル222の間の距離とが、非磁性体11内の内側グランド電極60Gと非磁性体11内の第1コイル211,212の間の距離よりも大きくなっても、第1コイル211,212とグランドの間の容量値と第2コイル221,222とグランドの間の容量値とが略同じになって、電気的特性が向上する。
また、第1、第2外側グランド電極61G,62Gのスパイラルの長さは、内側グランド電極60Gのスパイラルの長さよりも長いので、簡単な構成で、第1、第2外側グランド電極61G,62Gの積層方向の表面積を、内側グランド電極60Gの積層方向の表面積よりも大きくできる。
なお、第1、第2外側グランド電極のスパイラルの長さと内側グランド電極のスパイラルの長さとが、同じで、第1、第2外側グランド電極の線幅が、内側グランド電極の線幅よりも大きくてもよく、第1、第2外側グランド電極の積層方向の表面積が、内側グランド電極の積層方向の表面積よりも大きければよい。
好ましくは、第1、第2外側グランド電極の積層方向の表面積が、内側グランド電極の積層方向の表面積の2.2倍〜3.8倍であるのがよく、さらに好ましくは、3.0倍がよい。これにより、電気的特性が一層向上する。
[表1]に、第1、第2外側グランド電極の積層方向の表面積の内側グランド電極の積層方向の表面積に対する割合と、コモンモードノイズScc21のピーク減衰量との関係を示す。
Figure 0006414529
[表1]に示す通り、2.2倍〜3.8倍であればコモンモードノイズScc21のピーク減衰量を40dB以上にできる。また、3.0倍で、最大の減衰量を得ることができる。
(第9実施形態)
図16は、本発明の電子部品の第9実施形態を示す斜視図である。第9実施形態は、第5実施形態とは、静電気放電素子を有する構成が相違する。この相違する構成のみを以下に説明する。なお、第9実施形態において、第5実施形態と同一の符号は、第5実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
図16に示すように、第9実施形態の電子部品10Hでは、静電気放電素子(ESD(Electro-Static Discharge)素子)3を有する。静電気放電素子3は、積層体1Cに設けられ、第2外側グランド電極62よりも下側に位置する。静電気放電素子3は、第1〜第2コイル端子41〜44を介して、第1コイル211,212および第2コイル221,222に接続され、第1、第2グランド端子51,52を介して、グランドに接続される。
静電気放電素子3は、第1〜第5放電電極31〜35を含む。第1〜第5放電電極31〜35は、上下の磁性体シート12aに挟まれている。第1〜第4放電電極31〜34は、Y軸方向に延在する。第5放電電極35は、X軸方向に延在する。
第1放電電極31の一端部は、第2側面116の第1側面115側から露出し、第1放電電極31の他端部は、磁性体12のY方向の中央に位置する。第2放電電極32の一端部は、第2側面116の第3側面117側から露出し、第2放電電極32の他端部は、磁性体12のY方向の中央に位置する。
第3放電電極33の一端部は、第4側面118の第1側面115側から露出し、第3放電電極33の他端部は、磁性体12のY方向の中央に位置する。第4放電電極34の一端部は、第4側面118の第3側面117側から露出し、第4放電電極34の他端部は、磁性体12のY方向の中央に位置する。
第5放電電極35の一端部は、第1放電電極31の他端部と第3放電電極33の他端部との間の隙間に、位置する。第5放電電極35の一端部と第1放電電極31の他端部との間には、放電用の隙間が設けられている。第5放電電極35の一端部と第3放電電極33の他端部との間には、放電用の隙間が設けられている。
第5放電電極35の他端部は、第2放電電極32の他端部と第4放電電極34の他端部との間の隙間に、位置する。第5放電電極35の他端部と第2放電電極32の他端部との間には、放電用の隙間が設けられている。第5放電電極35の他端部と第4放電電極34の他端部との間には、放電用の隙間が設けられている。
第5放電電極35の一端部は、第1側面115から露出する。第5放電電極35の他端部は、第3側面117から露出する。
なお、放電用の隙間には、如何なる部材が存在しないようにしてもよく、または、放電しやすい材料が充填されていてもよい。放電しやすい材料の一例として、コーティング粒子と半導体粒子とを含む。コーティング粒子は、Cu等の金属粒子の表面がアルミナ等の無機材料でコーティングされている粒子である。半導体粒子は、SiC等の半導体材料の粒子である。コーティング粒子と半導体粒子とは、分散して配置されているのが好ましい。コーティング粒子と半導体粒子とを分散することで、ショートの防止や、放電開始電圧等のESD特性の調整が容易となる。
第1放電電極31の一端部は、第1コイル端子41を介して、第1コイル211の引出電極211aと電気的に接続する。第2放電電極32の一端部は、第2コイル端子42を介して、第2コイル221の引出電極221aと電気的に接続する。
第3放電電極33の一端部は、第3コイル端子43を介して、第1コイル212の引出電極212aと電気的に接続する。第4放電電極34の一端部は、第4コイル端子44を介して、第2コイル222の引出電極222aと電気的に接続する。
第5放電電極35の一端部は、第1グランド端子51を介して、実装基板のグランド配線と電気的に接続する。第5放電電極35の他端部は、第2グランド端子52を介して、実装基板のグランド配線と電気的に接続する。
前記電子部品10Hによれば、静電気放電素子3を有するので、第1コイル211,212および第2コイル221,222に対する静電気の対策を行うことができる。つまり、静電気放電素子3にてESD放電を発生させることで、第1、第2グランド端子51,52を介して、グランドにESDを分散させ、信号ラインへ流れるESD電圧を小さくすることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第9実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。例えば、第2実施形態に第5実施形態を組み合わせてもよく、具体的に述べると、第2実施形態において、積層体は、非磁性体と上下の磁性体とを含み、第1、第2コイルは、非磁性体内に配置され、外側グランド電極は、磁性体内に配置される。
前記実施形態では、第1コイルおよび第2コイルは、それぞれ、2つであるが、3つ以上であってもよい。
前記実施形態では、第1コイルと第2コイルとの配列に関して、上から下に向かって、第2、第1、第1、第2コイルを順に配列しているが、第1、第1、第2、第2コイルを順に配列してもよい。このとき、内側グランド電極を、2つの第1コイルの間と2つの第2コイルの間に配置してもよい。
1,1C 積層体
2 コモンモードチョークコイル
2a 第1コイル群
2b 第2コイル群
3 静電気放電素子
10,10A〜10H 電子部品
11 非磁性体
11a 非磁性体シート(絶縁層)
12 磁性体
12a 磁性体シート(絶縁層)
211,212 第1コイル
221,222 第2コイル
31〜35 第1〜第5放電電極
41〜44 第1〜第2コイル端子
51,52 第1、第2グランド端子
60,60E〜60G 内側グランド電極
61,61E〜61G 第1外側グランド電極
62,62E〜62G 第2外側グランド電極

Claims (10)

  1. 積層された複数の絶縁層を含む積層体と、
    前記積層体内の積層方向に配置され、互いに電気的に接続された複数の第1コイルと、
    前記積層体内の積層方向に配置され、互いに電気的に接続された複数の第2コイルと、
    前記積素体内に設けられ、積層方向に互いに対向する2つの第1コイルの間に配置された内側グランド電極と、
    前記内側グランド電極に接続されたグランド端子と
    を備え
    前記複数の第1、第2コイルの積層方向の最上位置および最下位置の少なくとも一方に、前記第2コイルが配置され、
    前記第2コイルの積層方向の外側に、前記第2コイルに対向する外側グランド電極が設けられている、電子部品。
  2. 前記第2コイルは、前記複数の第1、第2コイルの積層方向の最上位置および最下位置の両方に、配置され、
    前記外側グランド電極は、両方の前記第2コイルのそれぞれの外側に、配置される、請求項に記載の電子部品。
  3. 前記第1、前記第2コイルは、それぞれ、2つあり、
    2つの前記第1コイルは、一方の前記第2コイルと他方の前記第2コイルの間に、挟まれる、請求項またはに記載の電子部品。
  4. 前記積層体は、非磁性体と、前記非磁性体の積層方向の上下を挟む磁性体とを含み、
    前記第1、前記第2コイルは、前記非磁性体内に配置され、
    前記外側グランド電極は、前記非磁性体内に配置される、請求項からの何れか一つに記載の電子部品。
  5. 前記積層体は、非磁性体と、前記非磁性体の積層方向の上下を挟む磁性体とを含み、
    前記第1、前記第2コイルは、前記非磁性体内に配置され、
    前記外側グランド電極は、前記磁性体内に配置される、請求項からの何れか一つに記載の電子部品。
  6. 前記外側グランド電極の積層方向の表面積は、前記内側グランド電極の積層方向の表面積よりも大きい、請求項からの何れか一つに記載の電子部品。
  7. 前記内側、前記外側グランド電極は、スパイラル形状に形成され、
    前記外側グランド電極のスパイラルの長さは、前記内側グランド電極のスパイラルの長さよりも長い、請求項に記載の電子部品。
  8. 前記内側グランド電極は、積層方向からみて、前記内側グランド電極と対向する前記第1コイルに重なり、前記内側グランド電極と対向する前記第1コイルの内径部分に重ならず、
    前記外側グランド電極は、積層方向からみて、前記外側グランド電極と対向する前記第2コイルに重なり、前記外側グランド電極と対向する前記第2コイルの内径部分に重ならない、請求項からの何れか一つに記載の電子部品。
  9. 前記内側グランド電極は、積層方向からみて、前記内側グランド電極と対向する前記第1コイルと同じ線幅および線間を有するスパイラル形状であり、かつ、前記第1コイルのパターンと重なり合う位置に配置され、
    前記外側グランド電極は、積層方向からみて、前記外側グランド電極と対向する前記第2コイルと同じ線幅および線間を有するスパイラル形状であり、かつ、前記第2コイルのパターンと重なり合う位置に配置される、請求項に記載の電子部品。
  10. 前記積層体に設けられ、前記第1、前記第2コイルに接続されると共に前記グランド端子に接続される静電気放電素子を有する、請求項1からの何れか一つに記載の電子部品。
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