JP2005050973A - Lc複合部品 - Google Patents

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Kensho Nagatomo
憲昭 長友
Fumio Matsumoto
文夫 松本
Kazutomo Abe
一智 阿部
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Abstract

【課題】層間剥がれを抑制することができるLC複合部品の提供をすること。
【解決手段】複数の磁性材料21〜30を積層しコイル導体40を形成する磁性材料層13と、複数の誘電材料31〜36を積層しキャパシタ導体41を形成する誘電材料層15とを具備しこれらを一体的に焼成させた積層体に、コイル導体40及びキャパシタ導体41に接続された外部電極が設けられ、焼成させる前後の寸法比である収縮比が磁性材料層13よりも低く誘電材料層15よりも高い中間材料層14が、磁性材料層13と誘電材料層15との間に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器などのノイズを除去するフィルタとして機能するインダクタとキャパシタとを備えたLC複合部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器などのノイズを除去するフィルタとして用いられ、インダクタとキャパシタとを複合してモノリシック構造としたLC複合部品が知られている。従来、このLC複合部品は、誘電体材料と磁性体材料との混合材料の表面に導体を形成してこれを積層することによって形成されたインダクタ及びキャパシタによって構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術のLC複合部品では、インダクタが高透磁率を有する材料層に形成され、キャパシタが高誘電率を有する材料層に形成されるため、これらを積層して焼結させた際、焼成される前後の寸法比である収縮比が磁性材料と誘電材料とで大きく異なるため、磁性材料と誘電材料との間で層間剥がれが生じる恐れがある。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、層間剥がれを抑制することができるLC複合部品の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明に係るLC複合部品は、複数の磁性材料を積層し少なくとも1つのコイル導体を形成する磁性材料層と、複数の誘電材料を積層し少なくとも1つのキャパシタ導体を形成する誘電材料層とを具備しこれらを一体的に焼成させた積層体に、前記コイル導体及び前記キャパシタ導体に接続された外部電極が設けられたLC複合部品であって、焼成させる前後の寸法比である収縮比が前記磁性材料層よりも低く前記誘電材料層よりも高い中間材料層が、前記磁性材料層と前記誘電材料層との間に設けられていることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、コイル導体が設けられた磁性材料層に向かって徐々に収縮比が小さくなるような材料の配置とされているため、隣接する層間の収縮比の差が小さくなり、焼成させた際に磁性材料層及び誘電材料層の収縮比の差による層間剥がれを抑制することができる。
【0007】
また、本発明に係るLC複合部品は、前記中間材料層の透磁率及び誘電率が、前記磁性材料層と前記誘電材料層との間の値となっていることが好ましい。
この発明によれば、磁性材料層に形成されたコイル導体の浮遊容量を低減すると共に、誘電材料層に形成されたキャパシタ導体の容量を増加させることができる。
【0008】
また、本発明に係るLC複合部品は、前記誘電材料層及び前記中間材料層はガラス材料を含み、該中間材料層のガラス材料の組成比の重量%が、前記誘電材料層よりも低い値に設定されていることが好ましい。
この発明によれば、ガラス材料の組成比を順次増加させることによって、収縮比及び透磁率を低くすると共に誘電率が高くなるようすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるLC複合部品の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では2端子型ノイズフィルタに適用したものであり、図1は本実施形態におけるLC複合部品の分解斜視図、図2は図1の完成状態を示すLC複合部品の外観斜視図である。
【0010】
図1及び図2において、LC複合部品10は、シート状とした複数枚の磁性材料及び誘電材料を積層して一体化した構成とされる。また、略直方体形状の積層体としたLC複合部品10の対向する2側面には、後述する2組の内部導体と引出電極を介して接続されている2つの外部電極11、12が分配して設けられている。
図1に示す構成例では、積層体としたLC複合部品10の上から順に磁性材料層13、中間材料層14、誘電材料層15を配置してある。
【0011】
磁性材料層13は、第1から第10磁性材料21〜30の順にシート状の磁性材料を10層に積層した構成とされる。ここで、磁性材料層13としては高透磁率のものが好ましく、使用可能なシート状の磁性材料には、例えばNi−Znフェライト、Ni−Zn−Cuフェライトなどがある。
なお、第1から第3磁性材料21〜23については、このように3層に限定されることはなく、磁性材料の種類や厚みに応じて適宜変更することができる。
【0012】
中間材料層14は、磁性体材料、誘電体材料、及びガラス材料の混合材料であるシート状の低透磁率材料によって構成される。
誘電材料層15は、上面側から第1から第6誘電材料31〜36の順にシート状の誘電材料を6層に積層した構成とされる。
ここで、中間材料層14及び誘電材料層15として使用可能なシート状の誘電材料には、磁性材料と誘電材料とガラス材料とからなる複合磁器材料を用いる。磁器材料には、例えば、Ni−Znフェライト、Ni−Zn−Cuフェライトなどがある。なお、磁性材料層15に用いた磁性材料と同材料であることが望ましい。誘電材料には、例えば、BaTiO、TiO、SrTiO又は、組成(PbO・La3y/2)・(ZrO・TiO)で表されるペロブスカイト型リラクサー系材料などがある。ガラス材料には、例えば、SiOとAlとRO又はRO(但し、RはCa、Ba、Pb、Zn、Tiの群から選択された少なくとも1種。)の組成からなる材料などがある。
なお、第4から第6の誘電材料34〜36についても同様に、3層に限定されることはなく、適宜変更することができる。
【0013】
また、焼成させる前後の寸法比である収縮比及び透磁率は、高いほうから順に、磁性材料層13、中間材料層14、誘電材料層15となっている。また、誘電率は、高いほうから順に、誘電材料層15、中間材料層14、磁性材料層13となっている。
【0014】
さて、上述した10層の磁性材料のうち、中間部の第4から第9磁性材料24〜29には、それぞれの上面に第1から第6のコイル導体パターン40a〜40fが設けられている。なお、これらの第1から第6のコイル導体パターン40a〜40fは、例えば銀などの導電体を印刷やメッキなど周知の手法により形成したものである。
【0015】
このうち、第1のコイル導体パターン40aは第4磁性材料24の上面に形成され、第2のコイル導体パターン40bは第5磁性材料25の上面に形成され、第3のコイル導体パターン40cは第6磁性材料26の上面に形成され、第4のコイル導体パターン40dは第7磁性材料27の上面に形成され、第5のコイル導体パターン40eは第8磁性材料28の上面に形成され、第6のコイル導体パターン40fは第9磁性材料29の上面に形成され、上面視において1ターン以上の渦巻状となっている。
【0016】
第1のコイル導体パターン40aの一方の端部は外部電極11に接続され、第6のコイル導体パターン40fの一方の端部は外部電極12に接続されている。また、第1のコイル導体パターン41の他方の端部には第4磁性材料24を貫通する第1のスルーホール24aが設けられており、第5磁性材料25側に形成されている第2のコイル導体パターン40bと電気的に接続されている。
同様に第5から第9磁性材料29を貫通する第2から第5スルーホール25a〜28aがそれぞれ設けられており、第1から第6のコイル導体パターン40a〜40fが電気的に接続されてコイル導体40が構成されている。
【0017】
また、上述した6層の誘電材料のうち、中間部の第2及び第3誘電材料32、33には、それぞれの上面に第1及び第2のキャパシタ導体パターン41a、41bが設けられている。なお、これらの第1及び第2のキャパシタ導体パターン41a、41bは、同様に銀などの導電体を印刷やメッキなどの手法により形成したものである。
このうち、第1のキャパシタ導体パターン41aは、第2誘電材料32の上面に形成され、第2のキャパシタ導体パターン41bは、第3誘電材料33の上面に形成されている。この第1及び第2のキャパシタ導体パターン41a、41bが第2誘電材料32を介して対向配置されることにより、キャパシタ導体41が形成される。
第1のキャパシタ導体パターン41aの一方の端部は、外部電極11に接続される。また、第2のキャパシタ導体パターン41bの一方の端部は、外部導体12に接続される。
このようにして、コイル導体40とキャパシタ導体41とが並列に配置された1組の2端子ノイズフィルタが形成される。
【0018】
このように構成されたLC複合部品10は、誘電材料層15に向かって徐々に収縮比が小さくなるように、中間材料層14が配置されているため、焼成させた際に磁性材料層13と誘電材料層15との収縮比の違いによる内部応力が緩和され、層間剥がれを抑制することができる。
また、磁性材料層13に向かって徐々に透磁率が大きく、誘電率が小さい材料が配置されているため、コイル導体40における浮遊容量を低減することができる。
【0019】
次に、第2の実施形態について図3及び図4を参照しながら説明する。
なお、ここで説明する実施形態はその基本的構成が上述した第1の実施形態と同様であり、上述の第1の実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図3及び図4においては、図1及び図2と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
【0020】
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、第1の実施形態では1組のコイル導体とキャパシタ導体が形成された構成であるのに対して、第2の実施形態におけるLC複合部品50は、4組のコイル導体とキャパシタ導体が形成された2端子ノイズフィルタアレイとされている点である。
【0021】
すなわち、第4から第9磁性材料層24〜29に第1から第4のコイル導体51〜54が形成され、第2及び第3誘電材料32、33に第1から第4のキャパシタ導体55〜58が形成されている。
また、第1のコイル導体51及び第1のキャパシタ導体55が外部電極59a及び59bに接続され、第2のコイル導体52及び第2のキャパシタ導体56が外部導体59c及び59dに接続され、第3のコイル導体53及び第3のキャパシタ導体57が外部導体59e及び59fに接続され、第4のコイル導体54及び第4のキャパシタ導体58が外部導体59g及び59hに接続されている。
【0022】
このように構成されたLC複合部品50も上述した第1の実施形態と同様の効果を有する。
【0023】
次に、第3の実施形態について図5及び図6を参照しながら説明する。
なお、ここで説明する実施形態はその基本的構成が上述した第2の実施形態と同様であり、上述の第2の実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図5及び図6においては、図3及び図4と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
【0024】
第3の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、第2の実施形態では1つのコイル導体と1つのキャパシタ導体が形成された2端子ノイズフィルタであるのに対して、第3の実施形態におけるLC複合部品60は、1つのコイル導体と2つのキャパシタ導体によって構成されたπ型の3端子ノイズフィルタアレイとされている点である。
【0025】
本実施形態のLC複合部品60は、図1に示されるように、上から順に第1誘電材料層61、第1中間材料層62、磁性材料層63、第2中間材料層64、第2誘電材料層65を配置してある。
第1及び第2誘電材料層61及び65は、それぞれ第1から第5誘電材料71〜75及び第6から第10誘電材料76〜80の順に誘電材料を5層ずつ積層した構成とされる。
また、磁性材料層63は、第1から第8磁性材料81〜88の順に磁性材料を8層に積層した構成とされる。
なお、第1から第3誘電材料71〜73及び第8から第10誘電材料78〜80についても同様に、3層に限定されることはなく、適宜変更することができる。
【0026】
さて、上述した第1誘電材料層61のうち、中間部の第4誘電材料74には、上面に第1から第4のキャパシタ導体パターン90a〜93aが設けられ、第5誘電材料75には、上面に第1のグランド接続導体94が設けられている。この第1のグランド導体パターン94と第1から第4のキャパシタ導体パターン90a〜93aとが第4誘電材料74を介して対向配置されることによって、第1から第4のキャパシタ導体90〜93が形成される。
また、第2誘電材料層65にも同様に、中間部の第6誘電材料76には、上面に第2のグランド接続導体95が設けられ、第7誘電材料77には、上面に第5から第8のキャパシタ導体パターン96a〜99aが設けられている。この第2のグランド導体パターン95と第5から第8のキャパシタ導体パターン96a〜99aとが第6誘電材料76を介して対向配置されることによって、第5から第8のキャパシタ導体96〜99が形成される。
【0027】
また、上述した磁性材料層63のうち、中間部の第2から第7の磁性材料82〜87に第1から第4のコイル導体51〜54が形成されている。
第1及び第2のグランド導体パターン94、95は、一端が外部電極59iに、他端が外部導体59jに接続されている。
第1から第4のキャパシタ導体パターン90a〜93aは一端がそれぞれ外部導体59b、59d、59f、59hに接続され、第5から第8のキャパシタ導体パターン96a〜99aは一端がそれぞれ外部導体59a、59c、59e、59gに接続されている。また、第1から第4のコイル導体51〜54は一端がそれぞれ外部導体59a、59c、59e、59gに接続され、他端がそれぞれ外部導体59b、59d、59f、59hに接続されている。
このようにして、4組のコイル導体及びキャパシタ導体を有するπ型の3端子ノイズフィルタアレイが形成される。
【0028】
このように構成されたLC複合部品60も上述した第1の実施形態と同様の効果を有する。
【0029】
次に、第4の実施形態について図7及び図8を参照しながら説明する。
なお、ここで説明する実施形態はその基本的構成が上述した第3の実施形態と同様であり、上述の第3の実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図7及び図8においては、図5及び図6と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
【0030】
第4の実施形態と第3の実施形態との異なる点は、第3の実施形態ではキャパシタ導体が4つずつ異なる誘電材料層に形成された構成であるのに対して、第4の実施形態におけるLC複合部品100は、磁性材料層、中間材料層及び誘電材料層の配置が上述した第2の実施形態と同様であり、8つのキャパシタ導体が同一の誘電材料層に形成された構成とされている点である。
【0031】
本実施形態のLC複合部品100は、図1に示されるように、上から順に磁性材料層13、中間材料層14、誘電材料層15を配置してある。
磁性材料層13は、第1から第10磁性材料21〜30の順に磁性材料を10層積層した構成とされる。
また、誘電材料層15は、第1から第5誘電材料31〜35の順に誘電材料を5層積層した構成とされる。
【0032】
さて、上述した磁性材料層13のうち、中間部の第4から第9磁性材料24〜29に第1から第4のコイル導体40が形成されている。
また、誘電材料層15のうち、第1誘電材料31の上面にはグラウンド接続パターン101が設けられ、第2誘電材料32の上面には第1から第8のキャパシタ導体パターン102a〜109aが設けられている。このグラウンド接続パターン101と第1から第8の導体接続パターン102a〜109aとが第1誘電材料31を介して対向配置されることによって、第1から第8のキャパシタ導体102〜109が形成される。
【0033】
第1から第4のコイル導体51〜54は一端がそれぞれ外部導体59a、59c、59e、59gに接続され、他端がそれぞれ外部導体59b、59d、59f、59hに接続されている。また、グランド導体パターン101一端が外部導体59iに接続され、他端が外部導体59jに接続されている。また、第1から第8のキャパシタ導体パターン102a〜109aは一端がそれぞれ外部導体59a〜59hに接続されている。
このようにして、4組のコイル導体及びキャパシタ導体を有するπ型の3端子ノイズフィルタアレイが形成される。
【0034】
このように構成されたLC複合部品100も上述した第1の実施形態と同様の効果を有する。
【0035】
【実施例】
次に、本発明に係るLC複合部品を、実施例により具体的に説明する。
【0036】
先ず、以下のようにして磁性材料、誘電材料及びガラス材料を得た。
磁性材料:NiO、ZnO、CuO、Feを出発原料とし、これらを各々15:25:12:48(モル比)の割合で湿式混合後、950℃で仮焼し、Ni0.15Zn0.25Cu0.12Fe0.961.96の磁性材料を得た。得られた磁性材料は、湿式にて48時間粉砕し平均粒径約1μmのスピネル構造の磁性材料を得た。
誘電材料:PbO、La、ZrO、TiOを出発原料とし、これらを各々88:6:70:30(モル比)の割合で湿式混合後、1050℃で仮焼し、Pb0.88La0.12Zr0.7Ti0.33.06の誘電材料を得た。得られた誘電材料は、湿式にて24時間粉砕し、平均粒径約1μmのペロブスカイト型の誘電材料を得た。
ガラス材料:SiO、Al、CaO、BaOの各々の割合が55:15:20:10(重量比)のガラス材料を得るために、Si、Al、Ca、Baの各成分の酸化物、炭酸塩又は水酸化物を混合し、1100℃で溶解後急冷し、ガラス材料を得た。
次に、磁性材料、誘電材料及びガラス材料を用いて、表1に示す複合比でそれぞれ混合し、ポリビニルブラチールなどのバインダを混合粉に対し9.4wt%加えて混練し複合ペイントを調整し、この複合ペイントでドクターブレード法により厚み10〜50μmの磁性材料、低透磁率材料及び非磁性絶縁材料の各グリーンシートを作成した。
この表で、材料特性は、各材料のグリーンシートを約0.8mmの厚さで積層し、プレス成形し、大気中で940℃で4時間焼成して得られた焼結体試料の特性結果を示しており、比透磁率μ及び比誘電率εは周波数1MHzでの測定値、Δμは材料Aの比誘電率に対する各材料の比誘電率の比を記載している。また、絶縁抵抗率は1×10Ωcm以上を高絶縁性として○、1×10Ωcm未満を×と記載している。
【0037】
【表1】
Figure 2005050973
【0038】
次に、実施例1としてLC複合部品10、実施例2としてLC複合部品50、実施例3としてLC複合部品60、実施例4としてLC複合部品100を製作し、磁性材料層、中間材料層及び誘電材料層に対し、それぞれ表2に示すような磁性材料、中間材料及び誘電材料の各グリーンシートを用いて積層し、その途中で、市販のAgペーストを用いて各コイル導体及び各キャパシタ導体を印刷形成し(各コイル導体は各スルーホールを介して接続。)、熱間圧着後、焼成後に焼結体寸法が2.0×1.25mmとなるように切断し、LC複合部品10、50、60、100を得た。このチップを400℃で脱脂処理した後、大気中で940℃で1時間焼成し、得られた焼結体の層間剥がれの有無を調べた。
【0039】
【表2】
Figure 2005050973
【0040】
表2に示されるように、本発明によれば、層間剥がれを抑制できることを確認した。
【0041】
なお、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
例えば、上記実施形態において、磁性材料層と誘電材料層との間に設けられた中間材料層は1層であったが、これに限らず、複数層としてもよい。また、このとき誘電材料層に向かって徐々に収縮比及び透磁率を低く、誘電率を高くすることによって、より層間剥がれを抑制することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明のLC複合部品は、コイル導体が設けられた磁性材料層に向かって徐々に収縮比が小さくなるように中間材料層が設けられているため、隣接する層間の収縮比の差が小さくなり、焼成させた際に磁性材料層及び誘電材料層の収縮比の差による層間剥がれを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態におけるLC複合部品を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る第1の実施形態におけるLC複合部品を示す外観斜視図である。
【図3】本発明に係る第2の実施形態におけるLC複合部品を示す分解斜視図である。
【図4】本発明に係る第2の実施形態におけるLC複合部品を示す外観斜視図である。
【図5】本発明に係る第3の実施形態におけるLC複合部品を示す分解斜視図である。
【図6】本発明に係る第3の実施形態におけるLC複合部品を示す外観斜視図である。
【図7】本発明に係る第4の実施形態におけるLC複合部品を示す分解斜視図である。
【図8】本発明に係る第4の実施形態におけるLC複合部品を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
10、50、60、100 LC複合部品
11、12、59a〜59j 外部電極
13、63 磁性材料層
14 中間材料層
15 誘電材料層
21、81 第1磁性材料
22、82 第2磁性材料
23、83 第3磁性材料
24、84 第4磁性材料
25、85 第5磁性材料
26、86 第6磁性材料
27、87 第7磁性材料
28、88 第8磁性材料
29 第9磁性材料
30 第10磁性材料
31、71 第1誘電材料
32、72 第2誘電材料
33、73 第3誘電材料
34、74 第4誘電材料
35、75 第5誘電材料
36、76 第6誘電材料
40 コイル導体
41 キャパシタ導体
51 第1のコイル導体
52 第2のコイル導体
53 第3のコイル導体
54 第4のコイル導体
55、90、102 第1のキャパシタ導体
56、91、103 第2のキャパシタ導体
57、92、104 第3のキャパシタ導体
58、93、105 第4のキャパシタ導体
61 第1誘電材料層
62 第1中間材料層
64 第2中間材料層
65 第2誘電材料層
77 第7誘電材料
78 第8誘電材料
79 第9誘電材料
80 第10誘電材料
96、106 第5のキャパシタ導体
97、107 第6のキャパシタ導体
98、108 第7のキャパシタ導体
99、109 第8のキャパシタ導体

Claims (3)

  1. 複数の磁性材料を積層し少なくとも1つのコイル導体を形成する磁性材料層と、複数の誘電材料を積層し少なくとも1つのキャパシタ導体を形成する誘電材料層とを具備しこれらを一体的に焼成させた積層体に、前記コイル導体及び前記キャパシタ導体に接続された外部電極が設けられたLC複合部品であって、
    焼成させる前後の寸法比である収縮比が前記磁性材料層よりも低く前記誘電材料層よりも高い中間材料層が、前記磁性材料層と前記誘電材料層との間に設けられていることを特徴とするLC複合部品。
  2. 前記中間材料層の透磁率及び誘電率が、前記磁性材料層と前記誘電材料層との間の値となっていることを特徴とする請求項1に記載のLC複合部品。
  3. 前記誘電材料層及び前記中間材料層はガラス材料を含み、該中間材料層のガラス材料の組成比の重量%が、前記誘電材料層よりも低い値に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のLC複合部品。
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