JP2008051424A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送風機によって吸込まれた空気を調和する熱交換器21と、この熱交換器21から流下したドレン水を貯留するドレンパン24と、熱交換器21の下流または上流に配置され、活性酸素種を含む電解水が浸透し、前記吸込まれた空気に電解水を接触させて空気の除菌を行う気液接触部材41とを備え、該気液接触部材41から流下した電解水を前記ドレンパン24に導き、該ドレンパン24を経て外部に排水するようにした。
【選択図】図5
Description
そこで、本発明の目的は、ドレンパンに雑菌が繁殖するのを防止することのできる空気調和装置を提供することにある。
以下、本発明の実施の形態に係る空気調和装置について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、空気調和装置の一例として、四方向吹き出し型の天井埋込型空気調和装置について説明する。
図1に本実施の形態における空気調和装置100の概略構成を示す。本実施の形態の空気調和装置100は、室外ユニット1と室内ユニット2とを備えた分離型のヒートポンプ式空気調和装置である。室外ユニット1の室外冷媒配管10と室内ユニット2の室内冷媒配管34とが連結配管35を介して連結され、これら室外ユニット1および室内ユニット2は制御装置8によって運転制御される。
制御装置8は、図示せぬCPUと、ROMと、RAMとを備えている。CPUは、ROM内の制御プログラムに従って、空気調和装置100全体の制御を行う。ROMは、制御プログラムを含む制御用データをあらかじめ記憶している。RAMは、各種データを一時的に記憶する。
室内ユニット2は、図2に示すように、室内熱交換器21や制御装置8などを内包する筐体20と、この筐体20が天井空間に取り付けられた状態で、筐体20の下側に配置される化粧パネル30とで構成されている。
この除菌ユニット3は、開口20dにはめ込まれてこの開口20dを閉鎖する板部3aを備え、この板部3aの内側には、空気除菌部4が取付金具61を介して取り付けられている。空気除菌部4は、取付金具61を介して取り付けられることにより、板部3aとの間に間隔が空けられる。板部3aの内側の側面には、発泡スチロール製の断熱体が設けられている。
一方、板部3aの外側には、後段に詳述する電解ユニット(電解手段)5、水道水制御弁46、逆止弁47、循環ポンプ49、電装基板(制御手段)40等が取り付けられている。この除菌ユニット3は、外側が外装カバー80で覆われる。
また、筐体20の四隅には、吊り金具103が取り付けられている。この筐体20は、図2に示すように、建屋の天井101に略四角形に形成された天井孔102から天井101の裏側に埋め込まれ、天井裏から垂下する吊りボルト104に吊り金具103が止着されることにより、天井空間に吊り下げられるようになっている。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-)
の反応が起こり、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応が起こると同時に、水道水等に元々含有される塩化物イオンまたは薬剤添加部7により添加された塩化物イオン等が、
2Cl-→Cl2+2e-
のように反応し、さらにこのCl2は水と反応し、
Cl2+H2O→HClO+HCl
となる。
電解ユニット5の上流側には、上述したように、水道水調整部6が接続され、この水道水調整部6は、水道水注入配管48を介して図示しない給水源に接続されている。
水道水調整部6は、接続管50、水道水制御弁(給水弁)46及び逆止弁47を備えている。電解ユニット5は、接続管50を介して水道水制御弁46に接続されており、水道水制御弁46は、逆止弁47に接続されている。この逆止弁47には、水道水注入配管48がコネクタ59を介して接続され、給水源から水道水が供給される。
水道水制御弁46は、電装基板40の制御に基づいて開閉動作を行い、開いているときに、給水源から供給された水道水等が電解ユニット5に流入する。
電解水トレー43の下部に接続されたドレン管44は、電磁弁である流量制御弁(電磁弁)45を備えている。これにより、流量制御弁45が開いたときに、電解水トレー43に貯留された電解水が、ドレン管44を流通する。このドレン管44は、ドレンパン24の上方に配置されており、ドレン管44を流通した電解水は、ドレン管44の下端からドレンパン24に流下する。
また、電解水トレー43には、貯留された電解水の水位を検知するフロートスイッチ(水位検知手段)54が設けられている。このフロートスイッチ54は、電装基板40に接続されている。電装基板40は、フロートスイッチ54が低水位(電解水を循環させるのに必要な水位以下)を検知したときに、水道水制御弁46を開き、水道水等を電解ユニット5に供給させる。
ユーザによって、室内リモコン(不図示)等から運転開始指示が入力されると、図1に示すように、制御装置8は運転開始指示により指示された運転モード(冷房運転モード/暖房運転モード)に応じて、室外ユニット1の四方弁13を冷房側又は暖房側に切り換えて冷房運転又は暖房運転等の所定の空調運転を行う。
電解水トレー43に貯留された電解水は、電装基板40の制御に基づいて、流量制御弁45が開くことによって、ドレン管44の下端から室内熱交換器21のドレンパン24に流下する。ここで、電装基板40は、ユーザが選択して設定することにより、電解水トレー43に貯留された電解水を、間欠的(例えば、1時間毎等)にドレンパン24に流下させたり、常時ドレンパン24に流下させたりすることができる。ドレンパン24に流下した電解水は、ドレンパン24に貯留されたドレン水とともに、ドレンポンプ27によって外部に排水される。
図6は、本第2実施形態の空気除菌部4を通過する電解水の流れを示す系統図である。
なお、本実施形態における空気調和装置100は、電解水トレー43及び流量制御弁45を備えたドレン管44以外の部分は、第1実施形態における構成と同じ構成を備えている。
本実施形態では、エレメント41の下方に電解水トレー143を備えている。
電解水トレー143は、略水平に配置された平板57の外周に、上方に延びる壁部58が設けられて受け皿形状の受部143Aが形成されている。一部の対向する壁部58同士の間には、壁部58の高さh1よりも低い高さh2の堰部55が設けられている。受部143Aは、この堰部55を介して貯水部Aと排水部Bとに区分けされている。
一方、排水部Bは、平板57上に、排水口56が形成されている。この排水口56は、室内熱交換器21のドレンパン24に流れ出た電解水が滴下されて受けられるように形成されている。これにより、排水部Bに流入した電解水は、この排水口56を流通して、ドレンパン24に流下する。
本実施形態における空気調和装置100は、第1実施形態と同様の空調運転を行い、空調運転を行うと同時に、電装基板40は、水道水制御弁46を開いて水道水等を電解ユニット5に供給する。そして、電解ユニット5において所定量のイオン種が添加された水道水等を電気分解させて、次亜塩素酸等の所定の活性酸素種を含む電解水を生成させ、電解水を空気除菌部4に供給する。これにより、空気除菌部4に供給された電解水は、エレメント41に浸透する。このとき、空気除菌部4において、エレメント41に供給された空気は活性酸素種を含む電解水に接触して、除菌される。エレメント41に浸透した電解水は、電解水トレー143の貯水部Aに流下し、貯留される。
このとき、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応と同時に、
3H2O→O3+6H++6e-
2H2O→O3+4H++4e-
の反応が起こりオゾン(O3)が生成される。またカソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-)
O2 -+e-+2H+→H2O2
のように、電極反応により生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H2O2)が生成される。
6 水道水調整部(水供給手段)
21 室内熱交換器
22 送風ファン(送風機)
24 ドレンパン
40 電装基板(制御手段)
41 エレメント(気液接触部材)
43 電解水トレー
45 流量制御弁(電磁弁)
49 循環ポンプ
54 フロートスイッチ(水位検知手段)
55 堰部
100 空気調和装置
Claims (6)
- 送風機によって吸込まれた空気を調和する熱交換器と、この熱交換器から流下したドレン水を貯留するドレンパンと、熱交換器の下流または上流に配置され、活性酸素種を含む電解水が浸透し、前記吸込まれた空気に電解水を接触させて空気の除菌を行う気液接触部材とを備え、該気液接触部材から流下した電解水を前記ドレンパンに導き、該ドレンパンを経て外部に排水することを特徴とする空気調和装置。
- 前記気液接触部材から流下した電解水を一時的に貯留する電解水トレーを前記ドレンパンの上流に備え、この電解水トレーに貯留された電解水を前記気液接触部材に環流させる循環ポンプを備えたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
- 前記電解水トレーから前記ドレンパンに前記電解水を導く経路に電磁弁を設け、該電磁弁を開閉させて、前記電解水トレーから前記ドレンパンに導かれる電解水の量を調節することを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
- 前記電解水トレーから前記ドレンパンに前記電解水を導く経路に、前記電解水トレーに貯留された電解水をせき止める堰部を設け、該堰部を超えた電解水が、前記ドレンパンに導かれることを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
- 前記電磁弁を開閉させて、電解水を前記ドレンパンに間欠的に導く制御手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
- 水または塩素イオンを含む水を電気分解して電解水を生成し、生成した電解水を前記気液接触部材に供給する電解手段と、
前記電解水トレーに貯留した電解水の水位が所定の水位以下であるか否かを検知する水位検知手段と、
この水位検知手段が前記所定の水位以下と検知したときに、前記電解手段に水または塩素イオンを含む水を供給する水供給手段と、を備えることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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