JP5033518B2 - 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法 - Google Patents
空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5033518B2 JP5033518B2 JP2007175711A JP2007175711A JP5033518B2 JP 5033518 B2 JP5033518 B2 JP 5033518B2 JP 2007175711 A JP2007175711 A JP 2007175711A JP 2007175711 A JP2007175711 A JP 2007175711A JP 5033518 B2 JP5033518 B2 JP 5033518B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- gas
- liquid contact
- contact member
- electrolyzed water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Air Humidification (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
しかしながら、空気除菌運転停止中には電解水の供給も停止される。また、除菌装置を組み込んだ空気調和装置では、除菌運転機能に係る構成部材、空気調和運転機能に係る構成部材等の様々な構成部材が筐体内に組み込まれている。このため、筐体内でエレメントを完全に乾燥するためには時間を要する。特に、梅雨時など湿度の高い時期などにエレメントが湿気を含んだ状態で長期間放置された場合には、加湿エレメントに付着した異物による細菌、真菌等の発生、増殖等が懸念される。エレメントに細菌、真菌等が発生した場合には、エレメントの洗浄作業等のメンテナンスが必要になる他、細菌、真菌等の増殖の度合いによってはエレメントの交換を要することになる。
本発明の課題は、気液接触部材への細菌、真菌等の発生を防止して、メンテナンスの頻度の低減および気液接触部材の長寿命化を図ることのできる空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法を提供することにある。
上記構成によれば、電解水供給部は室内ユニットに設けられた気液接触部材に電解水を供給する。送風ファンは、気液接触部材に送風するとともに、室内熱交換器による熱交換後の空気を室内に送風する。気液接触部材において電解水と空気が接触されると、空気が除菌され、除菌後の空気が室内に送風される。そして、乾燥運転制御部は、送風ファンにより気液接触部材に所定の時間継続して送風させる気液接触部材乾燥運転を制御する。このため、電解水が供給されて湿った状態となった気液接触部材を乾燥させて気液接触部材に対する細菌、真菌等の発生・増殖を防止することができ、メンテナンスの頻度の低減および気液接触部材の長寿命化を図ることができる。
上記構成によれば、空気調和運転が行われている間は、電解水供給部により気液接触部材に対して電解水が供給されるため、空気調和運転が行われている間は送風ファンにより室内に送風される空気を除菌後の空気とすることができる。
上記構成によれば、乾燥運転制御部は、空気調和運転時の室内ユニットの運転状態が室内熱交換器を蒸発器として作用させる第一の運転状態と、室内熱交換器を凝縮器として作用させる第二の運転状態との間で切り換えられた後に、初めて空気調和運転が停止されたときに気液接触部材乾燥運転を行う。第一の運転状態と第二の運転状態との間で運転状態が切り換えられるのは年に数回程度であると考えられる。この運転状態が切り換えられるタイミングで気液接触部材乾燥運転を行うことにより、年に数回程度気液接触部材を完全に乾燥させることができる。また、第一の運転状態と第二の運転状態との間で運転状態が切り換えられるのは、季節が移り変わる時期等であるのが一般的である。このような季節の移り変わる時期は、空気調和運転が行われる時間が比較的少ない中間期である。このため、空気調和運転に影響を及ぼさない時期に気液接触部材乾燥運転を行うように制御することができる。また、例えば、梅雨時や秋の長雨の時期等の湿度の高い時期は、中間期に該当し、この様な外気の湿度が高く、外気温度が寒くもなく暑くもないような時期はカビ等が発生しやすい時期でもある。このような時期に気液接触部材乾燥運転を行って、細菌、真菌等の発生、増殖を効率的に防止することができる。
但し、第一の運転状態として、例えば、冷房運転状態や除湿運転状態などが含まれる。また、第二の運転状態としては、暖房運転状態が挙げられる。
上記構成によれば、乾燥運転制御部は、空気調和運転が継続して運転停止状態にある期間が予め設定された気液接触部材乾燥運転開始期間に達したときに気液接触部材乾燥運転を行うので、長期に渡って空気調和運転が停止されている場合に、気液接触部材が湿気を含んだ状態で放置されるのを防止することができる。
上記構成によれば気液接触部材乾燥運転を完了する前に空気調和運転が開始された場合には気液接触部材の乾燥が完了する前に再び電解水が供給される恐れがある。しかし、乾燥運転制御部は、次に空気調和運転が停止されたときに、気液接触部材乾燥運転を行うので、気液接触部材には所定時間送風されて気液接触部材を乾燥させて気液接触部材の細菌、真菌等の発生を防止して、メンテナンスの頻度の低減および気液接触部材の長寿命化を図ることができる。
上記構成によれば、乾燥運転制御部は、気液接触部材乾燥運転が頻繁に行われすぎることを防止し、適切な期間を経過した場合に気液接触部材乾燥運転を行うようにすることができる。
上記構成によれば、気液接触部材は、送風ファンにより送風された空気と電解水が接触される気液接触面を有し、この気液接触面に対して送風ファンにより送風される空気を導く風向ガイドが供えられているので、空気除菌運転時には気液接触面に対して風を効率よく導くことができる。また、気液接触部材乾燥運転時にも気液接触面に対して風を効率よく導くことができる。
上記構成によれば、電解水供給部は、気液接触面の上端側から電解水を滴下することにより気液接触部材に電解水を供給し、風向ガイドは気液接触面の上端側に空気を導くので、濡れやすい部分に風を効率よく送ることができる。
以下、本発明の第一の実施の形態を図1〜図7を参照しながら説明する。第一の実施の形態では、本発明を適用した空気調和装置の一例として、四方向吹き出し型の天井埋込型の空気調和装置100について説明する。
図1に本実施形態における空気調和装置100の概略構成を示す。この空気調和装置100は、図1に示すように、被調和室の外に設置される室外ユニット1と、被調和室内に設置される室内ユニット2とを備えた分離型のヒートポンプ式空気調和装置であり、被調和室を空調(冷房及び暖房)する。
室外ユニット1の室外冷媒配管10と室内ユニット2の室内冷媒配管34とは連結配管35を介して連結されており、これら室外ユニット1および室内ユニット2は、室内ユニット2に内蔵される制御ユニット(乾燥運転制御部)8の制御の下に運転される。
本実施の形態では、空気除菌部4に対して送風ファン22により風を導入するための風向ガイド7が設けられている。なお、風向ガイド7については後述する。
すなわち、冷房運転時には、圧縮機11から吐出された高圧の冷媒がアキュムレータ12を経て室外熱交換器14に達し、室外熱交換器14において凝縮されて電動膨張弁15に送られる。この高圧の冷媒は電動膨張弁15を通過して膨張し、蒸発器として作用する室内熱交換器21において気化された後に圧縮機11の吸込側に戻る。一方、暖房運転時には、圧縮機11から吐出された高圧の冷媒が室外冷媒配管10を経て凝縮器として作用する室内熱交換器21に送られ、室内熱交換器21において凝縮し、電動膨張弁15に送られる。この冷媒は電動膨張弁15において膨張して室外熱交換器14に送られ、室外熱交換器14で気化して、四方弁13を介してアキュムレータ12に送られ、圧縮機11の吸込側に戻る。
室内ユニット2は、筐体20の内部に室内熱交換器21や送風ファン22等を備え、この筐体20の被調和室内側には化粧パネル30が取り付けられる。
筐体20の四隅には、吊り金具103が取り付けられている。室内ユニット2は、図2に示すように、室外ユニット1が設置される建屋の天井板101に略四角形に形成された天井孔102に、被調和室側から天井板101の裏側に埋め込まれ、天井裏から垂下する吊りボルト104に吊り金具103が止着されることにより、天井空間に吊り下げられるようになっている。
3枚の側板20aには、それぞれノックアウトホール部20cが形成されている。このノックアウトホール部20cは、側板20aの一部を構成する一枚の板により塞がれた略長方形の孔であり、必要に応じて押し込むことにより上記孔を塞ぐ板が脱落して開口部20dが形成される。この開口部20dには、空気除菌部4を外側から差し込むことにより、上記した除菌ユニット150が取り付けられる。本実施形態では、3枚の側板20aのうち、ドレンポンプ27が配設される一隅部に近接する1枚の側板20aのノックアウトホール部20cを開口させ、この開口部20dに除菌ユニット150が取り付けられている。このように、3枚の側板20aには、すべてノックアウトホール部20cが形成されているため、側板20aの任意の位置に除菌ユニット150を取り付けることが可能となり、室内ユニット2が設置される周囲の環境に応じて、除菌ユニット150の取付位置を選択することができる。
また、側板20eの一端側には、室内ユニット2内の室内熱交換器21に繋がる室内冷媒配管34等を導くための切り欠き部20fが形成され、他端側には、後述するドレンポンプ27によって汲み上げられたドレン水を外部に排出するためのドレンホース接続口28が設けられている。
また、吸込口31の内側、すなわち天井板101裏側には、この吸込口31を通じて筐体20内に流入する空気中に含まれる塵埃を除去するフィルタ33が装着されている。本構成では、室内ユニット2は、この吸込口31から被調和室内の空気を筐体20の内部へ吸い込み、筐体20内で空気の熱交換を行った後、四つの吹出口32から被調和室内に向けて空気を四方向に吹き出すようになっている。
筐体20の側板20aの内面には、図2に示すように、発泡スチロール製の断熱体23が設けられている。また、筐体20の天板20bの内側には、モータ22aが固定され、このモータ22aのシャフトには羽根車22bが取り付けられており、これらが送風ファン22を構成している。この送風ファン22を取り囲むように曲げられた室内熱交換器21が上記発泡スチロール製の断熱体23の内側に配置されている(図3参照)。この室内熱交換器21には、送風ファン22により吸込口31から吸い込まれた空気が供給され、室内熱交換器21により熱交換された空気が各吹出口32から吹き出されるように構成されている。
除菌ユニット150は、筐体20の開口部20d(図3)を塞ぐベース板(板状部材)3を備え、このベース板3の筐体20の内側に臨む面3Aに空気除菌部4が配置され、このベース板3の筐体20の外側に臨む面3Bに電解水生成部5と、この電解水生成部5を制御する制御部6とが配置されている。本構成では、筐体20の外側から、開口部20dに空気除菌部4を差し込み、ベース板3と側板20aとを固定することで、開口部20dが閉鎖される。
空気除菌部4を開口部20dに差し込んで固定した状態では、図2に示すように、空気除菌部4が室内熱交換器21に隣り合うように位置する。この空気除菌部4は、室内熱交換器21の外側に位置するので、送風ファン22によって送風され、室内熱交換器21を通過した空気が風向ガイド7により空気除菌部4のエレメント41の気液接触面に吹き付けられる。
風向ガイド7を介して気液接触面に吹き付けられた空気は、エレメント41を通ることにより除菌され、空気除菌部4とベース板3との間を下方に流れて、化粧パネル30に形成された吹出口32から、被調和室に吹き出される。
本実施形態では、エレメント41に親水処理を施すことなどにより、電解水に対する親和性を高めている。これにより、エレメント41における保水性・湿潤性が保たれ、エレメント41に導入された空気を確実に電解水に接触させて空気の除菌効率を高めている。
分流シート41Cを構成する素材は、エレメント41と同様に、電解水に対する反応性の少ない素材であることが好ましく、アクリル繊維やポリエステル繊維等で作成された不織布(フィルタ部材、濾材)を用いることができる。分流シート41Cの素材としては、上記のアクリル繊維、ポリエステル繊維の他、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)、セルロース系材料またはセラミックス系材料等を用いることができる。
本実施形態では、分流シート41Cについても親水処理を施すことなどにより、電解水に対する親和性を高めている。これにより、分流シート41Cにおける保水性・湿潤性を保つことができ、電解水を分流シート41C全域に浸透させて、分流シート41Cを介してエレメント41の全域にエレメント41の上方から電解水を滴下浸透させることができる。
また、分散皿42の底面には、電解水をエレメント41に滴下し、エレメント41に分散・浸潤させるための孔(図示略)が、多数形成されている。この分散皿42からエレメント41に分流シート41Cを介して電解水を滴下することで、エレメント41全体に均一に電解水が供給される。
但し、電解水注入チューブ52は、電解ユニット51において生成された電解水を分散皿42に導く管である。
電装基板61は、図示しないCPUと、CPUにより実行される制御プログラム、及び、この制御プログラムに係る制御用データ等を格納したROMと、CPUにより処理されるプログラムや各種データを一時的に記憶するRAMとを備えている。CPUは、ROM内の制御プログラムに従って、後述する電解ユニット51内の電極53a、53bに対する通電制御、水道水制御弁55の開閉制御等の各種制御を行う。例えば、CPUは、電解ユニット51において所定の濃度の電解水を生成させるため、この濃度に対応する電流密度で電極53a、53bに電流を流す。また、例えば、CPUは、電解ユニット51に対して水を供給するため、水道水制御弁55を開閉する。
減圧弁54は、電解ユニット51に供給される水(例えば、水道水)の圧力変動を抑制し、供給される水量を略一定に保つものであり、この減圧弁54の上流側には、外部の給水源に接続される給水口54Aが形成されている。ここで、給水口54Aに接続されて、電解ユニット51に水を供給する給水源は、市水(水道水)或いは給水槽等に貯留された水等のいずれであってもよい。この給水槽等に貯留される水とは、水道水等のように塩化物イオン等のイオン種が予め含有されている水であってもよいし、井戸水等のイオン種濃度の希薄な水であってもよい。本実施形態では、これらを総称して水という。
水道水制御弁55は、制御部6の制御により開閉される電磁弁である。また、電解ユニット51に接続された電解水注入チューブ52は、上記電装ボックス62の下方を通過した後に、ベース板3を貫通し、このベース板3の裏面(すなわち、筐体20の内側に望む面)3Aに延出する。これによれば、空気除菌部4側に延在する電解水注入チューブ52の長さを最小限に抑えることができるため、エレメント41の通風抵抗の低減を図ることができる。また、本実施形態では、電解ユニット51はベース板3の一面に配置され、ベース板3の反対側の面に配置されたエレメント41に近接しているので、電解水注入チューブ52を介して活性酸素種を含む電解水をただちにエレメント41に供給することができる。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものとする。
上記電極53a、53b間に電圧を印加すると、カソード電極では、水中の水素イオン(H+)と水酸化物イオン(OH-)とが下記式(1)に示すように反応する。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-) ・・・(1)
一方、アノード電極(陽極)では、下記式(2)に示すように水が電気分解される。
2H2O→4H++O2+4e- ・・・(2)
とともに、アノード電極においては、水に含まれる塩素イオン(塩化物イオン:Cl-)が下記式(3)に示すように反応し、塩素(Cl2)が発生する。
2Cl-→Cl2+2e- ・・・(3)
さらに、この塩素は下記式(4)に示すように水と反応し、次亜塩素酸(HClO)と塩化水素(HCl)が発生する。
Cl2+H2O→HClO+HCl ・・・(4)
また、空気中の臭気等の原因物質であるガス状物質も、エレメント41を通過する際に、電解水に溶解したり、電解水に含まれる次亜塩素酸等の活性酸素種と反応したりして、空気中から除去されるので、エレメント41によって脱臭が可能である。
以上説明した電解水生成部5、分散皿42等により、活性酸素種を含む電解水をエレメント41に対して供給する電解水供給部を構成している。
しかしながら、空気調和運転が停止されると、これに伴い空気除菌運転を停止され、電解水の供給も停止される。また、上述のように、除菌ユニット150を組み込んだ空気調和装置100では、室内ユニット2の筐体20内のスペースに無駄がないように各構成部材が組み込まれるため室内ユニット2の筐体20内でエレメント41を完全に乾燥するためには時間を要する。特に、梅雨時など湿度の高い時期などにエレメント41が湿気を含んだ状態で長期間放置された場合には、エレメント41に付着した異物等に起因して細菌、真菌等の発生、増殖等が懸念される。
そこで、本実施の形態の空気調和装置100では、室内ユニット2の運転状態が室内熱交換器21を蒸発器として作用させる冷房運転状態(第一の運転状態)と室内熱交換器21を凝縮器として作用させる暖房運転状態(第二の運転状態)との間で切り換えられた場合にエレメント乾燥運転を行うようにしている。また、季節の変わり目には空気調和装置100を使用しない時期もあることから、空気調和運転が継続して運転停止状態にある期間が予め設定されたエレメント乾燥運転開始期間に達したときに自動的にエレメント乾燥運転を開始し、エレメント41を完全に乾燥させることにより、エレメント41に対する細菌・真菌等の発生、増殖を防止するようにしたものである。
但し、エレメント乾燥運転開始期間は、エレメント41が湿気を含んだ状態で放置された場合に、細菌・真菌等が発生する前の期間(例えば、1.5日間〜3日間程度)内に設定されることが好ましい。なお、この期間は空気調和装置100が設置されている地域や、外気の湿度や温度等によって適宜適切な期間とすることができる。
ここで、所定の期間としては、例えば、0.4ヵ月程度〜1ヵ月程度が好ましい。当該期間についても、空気調和装置100が設定されている地域や外気の湿度や温度等によって適宜適切な期間とすることができる。
但し、エレメント乾燥運転フラグはエレメント乾燥運転を実行させるか否かを判別させるためのフラグであり、このエレメント乾燥運転実行フラグがONに設定されている場合、制御ユニット8は、空気調和運転の停止時にエレメント乾燥運転を実行するように制御する。
エレメント乾燥運転実行フラグがONであると判別された場合(ステップS7:Y)、制御ユニット8は、エレメント乾燥運転を開始する。つまり、エレメント41に対して所定の時間継続して送風させて、エレメント41を乾燥させるべく、送風ファン22による送風を開始するとともに、計時手段による計時を開始させる(ステップS8)。
但し、予め、電解水が供給された直後のエレメント41を完全に乾燥させることのできる時間を予め実験等により求めておき、エレメント41を完全に乾燥するまでに要する時間を上記の所定の時間として設定することができる。具体的には、5時間〜12時間程度とすることができる。当該時間は、空気調和装置100が設定されている地域や外気の湿度や温度、また送風ファンの送風強度等によって適宜適切な時間に変更することができる。
ステップS13では、エレメント乾燥運転を開始すべく、送風ファン22によりエレメント41に対して送風を開始する。
そして、ステップS9と同様に、制御ユニット8はエレメント乾燥運転実行中に空気調和運転に対する開始指示の入力を監視し(ステップS14)、空気調和運転開始指示の入力がない場合(ステップS14:N)、ステップS15を経てステップS13に戻り、所定の時間が経過する(ステップS15:Y)まで、継続してエレメント乾燥運転を実行する(ステップS13)。途中で空気調和運転開始指示の入力が行われることなく、所定の時間継続してエレメント41に対して送風ファン22により送風して、エレメント乾燥運転を完了した場合(ステップS15:Y)、エレメント乾燥運転実行フラグをOFFにして(ステップS11)、処理を終了する。
但し、上記において、冷房運転状態(冷房モード)と暖房運転状態(暖房モード)との間で運転状態が切り換えられた場合を例に挙げて説明したが、冷房運転状態又は除湿運転状態のように、室内熱交換器21が蒸発器として作用する運転状態(第一の運転状態)と、暖房運転状態のように、室内熱交換器21が凝縮器として作用する運転状態(第二の運転状態)との間で運転状態が切り換わったときであって、空気調和運転が停止したときにエレメント乾燥運転を行うようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、風向ガイド7に複数枚の羽板720を設け、各羽板720によりエレメント41の気液接触面の全域に風が分散して送風されるようにしているので、気液接触面全域に効率よく風を送って、空気除菌を効率良く行わせることができる。
また、電解水生成部5が筐体20の外側の面3Bに配置されているため、この電解水生成部5の存在により風の流路が狭くなることがないため、通風抵抗の増加等の不都合を招くことがなく、筐体20内のスペースを有効に利用できる。また、電解水生成部5の電解ユニット51のメンテナンスを容易に実施することもできる。
2H2O→4H++O2+4e- ・・・(5)
3H2O→O3+6H++6e- ・・・(6)
2H2O→O3+4H++4e- ・・・(7)
一方、カソード電極では、下記式(8)及び(9)に示す反応が起こり、電極反応により生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H2O2)が生成される。
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-) ・・・(8)
O2 -+e-+2H+→H2O2 ・・・(9)
ここで、薬剤としては食塩または食塩水を用いることができる。例えば、電解ユニット51中の食塩水の濃度を2〜3%(重量パーセント)程度に調整すれば、電解ユニット51において食塩水を電気分解することにより次亜塩素酸もしくは過酸化水素を含んだ電解水(0.5〜1%)を生成できる。この構成によれば、電解ユニット51に導入される水中のイオン種が希薄な場合でも、食塩または食塩水を添加することにより、イオン種を増加させて、水の電気分解時に、高効率に安定して活性酸素種を生成できる。
また、図7では、空気調和運転を行うときには、空気調和運転と連動して空気除菌運転を行う構成として説明したが、空気調和運転と空気除菌運転とは必ずしも連動している必要はない。例えば、春や秋などの中間期においては、空気調和運転を停止させて空気除菌運転のみを行う構成としてもよい。その場合は、空気除菌運転が行われていない場合に、上記のエレメント乾燥運転を行うものとする。また、空気除菌運転が停止されている間に、空気調和運転が行われている場合は、送風ファン22により室内ユニット2の筐体20内に導入された空気はエレメント41に対しても送風されるので、これによりエレメントを乾燥させることができる。
また、上記実施の形態では、除菌ユニット150をユニット化し、空気調和装置100に対してオプションとして取付自在に構成した例を示したが、除菌ユニット150の構成は上記実施の形態に限定されるものではないのは勿論である。
次に、第二の実施の形態として、図8〜図10を参照して本発明を適用した空気除菌装置70について説明する。図8は空気除菌装置70の外観構成例を示すもので、図9は空気除菌装置70の主要な内部構成を模式的に示したものである。図8に示すように、空気除菌装置70は、床置き式の縦長の筐体71を備え、筐体71の下部に吸込口72が形成され、筐体71の上部に吹出口73が形成されている。また、筐体71の内部には図示しない送風ファンにより、吸込口72から吸い込まれた空気が送風ファンの送風経路上に配置される空気除菌部75において除菌され、吹出口73から除菌後の清浄な空気が室内に吹き出されるように構成されている。
空気除菌部75は、上記第一の実施の形態の空気除菌部4と略同様の構成を有し、エレメント75aの上方には図示しない分流シートが配置されるとともに、エレメント75aの上部には分散皿77が取り付けられ、エレメント75aの下部にはエレメント75aから流下(排出)する電解水を受けるとともに、外部の給水源あるいは給水タンク80から供給される水を貯留する水受け皿78が配置される。但し、図9(A)には、給水タンク80により水が供給される例を示した。エレメント75a、分流シート、分散皿77の構成は、第一の実施の形態のエレメント41、分流シート41C、分散皿42と略同様の構成を有するので、ここでは説明を省略する。
また、エレメント75aの支持枠750には、第一の実施の形態と同様にフレーム枠91に複数枚の羽板92を有する風向ガイド9が組み付けられており、風向ガイド9の上端側羽板92aによりエレメント75aの上端側に風が導入されるように構成されており、下端側羽板92bはエレメント75aの下端側に風を導き、中央部羽板92cはエレメント75aの中央部に風を導いている。これにより、エレメント75a全域に風を吹き付けるとともに、エレメント75aの上端側および分流シートについても乾燥させることができる。
また、上記実施の形態によれば、制御ユニットは、空気除菌運転が継続して運転停止状態にある期間が予め設定されたエレメント乾燥運転開始期間に達したときにエレメント乾燥運転を行うので、長期に渡って空気除菌運転が停止されている場合に、エレメント75aが湿気を含んだ状態で放置されるのを防止することができる。
但し、以上説明した空気除菌装置70は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、空気除菌運転の運転停止継続期間がエレメント乾燥運転開始期間に達したときにのみエレメント乾燥運転を行う例について説明したが、継続して空気除菌運転が行われている場合でも、年に数回程度はエレメント75aを完全に乾燥させることが細菌、真菌等の発生、増殖の防止を図るという観点から好ましい。したがって、例えば、制御ユニット等に設ける計時手段により、空気除菌運転が一時的に停止されている場合などに、年に数回程度定期的にエレメント乾燥運転が行われるような構成としてもよい。
2 室内ユニット
4 空気除菌部
5 電解水生成部
6 制御部
7、9 風向ガイド
8 制御ユニット(乾燥運転制御部)
9 風向ガイド
11 圧縮機
13 四方弁
14 室外熱交換器
20 筐体
21 室内熱交換器
22 送風ファン
31 吸込口
32 吹出口
41、75a エレメント(気液接触部材)
42、77 分散皿
51、79 電解ユニット
70 空気除菌装置
71 筐体
72 吸込口
73 吹出口
76 電解水供給循環部
Claims (9)
- 筐体内に送風ファンを有し、室内熱交換器が、前記送風ファンを取り囲むように曲げられて備えられた天井埋込型の空気調和装置において、
前記筐体の側板と、前記室内熱交換器との間に、気液接触部材と、前記気液接触部材の上端面から活性酸素種を含む電解水を供給する電解水供給部と、前記送風ファンにより送風され前記室内熱交換器を通過した空気を、前記気液接触部材の上端側に導く羽板を有する風向ガイドと、を備え、
前記電解水供給部による前記気液接触部材に対する電解水の供給を停止した状態で、前記送風ファンに前記気液接触部材に所定の時間継続して送風させて前記気液接触部材を乾燥させる気液接触部材乾燥運転を制御する乾燥運転制御部を備えることを特徴とする空気調和装置。 - 請求項1記載の空気調和装置において、
前記空気調和運転が行われている間は、前記電解水供給部により前記気液接触部材に対して前記電解水が供給されること、
を特徴とする空気調和装置。 - 請求項1又は2に記載の空気調和装置において、
前記乾燥運転制御部は、前記空気調和運転時の前記室内ユニットの運転状態が前記室内熱交換器を蒸発器として作用させる第一の運転状態と前記室内熱交換器を凝縮器として作用させる第二の運転状態との間で切り換えられた後に、初めて前記空気調和運転が停止されたときに前記気液接触部材乾燥運転を行うこと、
を特徴とする空気調和装置。 - 請求項1又は2に記載の空気調和装置において、
前記乾燥運転制御部は、前記空気調和運転が継続して運転停止状態にある期間が予め設定された気液接触部材乾燥運転開始期間に達したときに前記気液接触部材乾燥運転を行うこと、
を特徴とする空気調和装置。 - 請求項3又は4に記載の空気調和装置において、
前記乾燥運転制御部は、前記気液接触部材乾燥運転を完了する前に前記空気調和運転が開始された場合は、次に前記空気調和運転が停止されたときに、前記気液接触部材乾燥運転を行うこと、
を特徴とする空気調和装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
前記乾燥運転制御部は、前回、前記気液接触部材乾燥運転を完了した時点から、所定の期間以上経過している場合に前記気液接触部材乾燥運転を行うこと、
を特徴とする空気調和装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
前記気液接触部材は、前記送風ファンにより送風された空気と前記電解水とが接触される気液接触面を有し、
前記送風ファンにより送風される空気を前記気液接触面に対して導く風向ガイドを備えること、
を特徴とする空気調和装置。 - 請求項7記載の空気調和装置において、
前記電解水供給部は、前記気液接触面の上端側から前記電解水を滴下することにより前記気液接触部材に前記電解水を供給し、
前記風向ガイドは、前記気液接触面の上端側に前記空気を導くこと、
を特徴とする空気調和装置。 - 筐体内に送風ファンを有し、室内熱交換器が、前記送風ファンを取り囲むように曲げられて備えらたれた天井埋込型の空気調和装置の制御方法であって、
前記空気調和装置は、前記筐体の側板と、前記室内熱交換器との間に、気液接触部材と、前記気液接触部材の上端面から活性酸素種を含む電解水を供給する電解水供給部と、前記送風ファンにより送風され前記室内熱交換器を通過した空気を、前記気液接触部材の上端側に導く羽板を有する風向ガイドと、を備え、
前記電解水供給部による前記気液接触部材に対する電解水の供給を停止した状態で、前記送風ファンに前記気液接触部材に所定の時間継続して送風させて、前記風向ガイドにより前記気液接触部材の上端側に前記室内熱交換器を通過した乾燥空気を導いて前記気液接触部材を乾燥させる気液接触部材乾燥運転を行う過程を備えること、
を特徴とする空気調和装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007175711A JP5033518B2 (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007175711A JP5033518B2 (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009014250A JP2009014250A (ja) | 2009-01-22 |
JP5033518B2 true JP5033518B2 (ja) | 2012-09-26 |
Family
ID=40355364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007175711A Expired - Fee Related JP5033518B2 (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5033518B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3988853A4 (en) * | 2019-07-18 | 2023-07-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | AIR CONDITIONING DEVICE |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6732098B2 (ja) * | 2017-03-01 | 2020-07-29 | 三菱電機株式会社 | 空気調和システムおよび空気調和システムの制御方法 |
JP7228140B2 (ja) * | 2019-10-03 | 2023-02-24 | 学校法人東邦大学 | 空間除菌清浄化装置 |
CN114183880B (zh) * | 2021-12-22 | 2023-04-28 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 一种防霉控制方法及空调器 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH043845A (ja) * | 1990-04-20 | 1992-01-08 | Matsushita Seiko Co Ltd | 空気調和装置 |
JPH06147572A (ja) * | 1992-11-16 | 1994-05-27 | Daikin Ind Ltd | 加湿装置 |
JP2919711B2 (ja) * | 1993-06-30 | 1999-07-19 | シャープ株式会社 | 加湿機能を有する空気調和機 |
JP2002181358A (ja) * | 2000-10-04 | 2002-06-26 | Denso Corp | 加湿装置および加湿装置付き空調装置 |
JP3948600B2 (ja) * | 2001-02-08 | 2007-07-25 | 株式会社山武 | 空気調和機の運転制御装置 |
JP2004233022A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-19 | Mitsubishi Electric Corp | 気化式加湿機 |
JP4624130B2 (ja) * | 2005-02-22 | 2011-02-02 | 三洋電機株式会社 | 空気調和装置 |
JP2006334212A (ja) * | 2005-06-03 | 2006-12-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 除菌装置及び空気調和装置 |
-
2007
- 2007-07-04 JP JP2007175711A patent/JP5033518B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3988853A4 (en) * | 2019-07-18 | 2023-07-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | AIR CONDITIONING DEVICE |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009014250A (ja) | 2009-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100812893B1 (ko) | 제균 장치 및 공기 조화 장치 | |
KR100840491B1 (ko) | 공기 조화 장치의 실내기, 공기 조화 장치, 및, 공기 조화장치의 제어 방법 | |
JP4956092B2 (ja) | 空気調和装置 | |
KR101326357B1 (ko) | 공기 조화 장치 | |
JP5033518B2 (ja) | 空気調和装置、及び、空気調和装置の制御方法 | |
JP2008051420A (ja) | 空気調和装置および空気調和装置の制御方法 | |
JP5033452B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP2011125614A (ja) | 空気除菌装置 | |
JP2008051453A (ja) | 空気調和装置、空気調和システム、空気除菌装置および空気除菌システム | |
JP4982134B2 (ja) | 空気調和システム | |
KR100830314B1 (ko) | 공기 조화 장치 | |
JP2008241139A (ja) | 除菌装置 | |
JP2009074735A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2009109147A (ja) | 換気装置および空気調和装置 | |
JP2008051451A (ja) | 空気調和装置 | |
JP5384169B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP2009036418A (ja) | 空気調和装置 | |
JP5033453B2 (ja) | 除菌装置 | |
JP2009014306A (ja) | 空気除菌装置および空気調和装置 | |
JP2008175475A (ja) | 空気調和装置 | |
KR100845404B1 (ko) | 공기 조화 장치 및 공기 조화 장치의 제어 방법 | |
JP2008241140A (ja) | 除菌装置 | |
JP2008241137A (ja) | 除菌装置 | |
JP2008237794A (ja) | 空気除菌装置および空気調和装置 | |
JP2008232551A (ja) | 空気調和装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100630 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111020 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111025 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111221 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20111221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120605 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120702 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |