JP2008175475A - 空気調和装置 - Google Patents

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卓郎 西原
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Abstract

【課題】ドレンパンに受けた電解水の活性酸素種の濃度を低下して、室内熱交換器の腐食を抑制する。
【解決手段】室内ユニット2に室内熱交換器21を備える空気調和装置100を、所定のイオン種を含む水を電気分解することにより、活性酸素種を含む電解水を生成する電解水生成部5と、室内ユニット2に導入される空気に、電解水を接触させて空気の除菌を行う空気除菌部4と、室内熱交換器21および空気除菌部4の下方に設けられ、室内交換器21の凝縮水および空気除菌部4において空気の除菌に供された空気除菌後の電解水を受けるドレンパン23と、給水指示信号に基づいて、外部の給水源からドレンパン23に水を供給する給水部6と、ドレンパン23が受けた電解水の活性酸素種の濃度を低下させるように給水部6に給水指示信号を与える制御部7とを備える構成とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、空中浮遊微生物(細菌、ウィルス、真菌(以下、単に「ウィルス等」という。))の除去が可能な空気調和装置に関する。
従来、水道水等を電気分解して次亜塩素酸などの活性酸素種を含む電解水を生成し、この電解水に空気を接触させることにより、空気中に含まれる有害物質を分解・除去等して、空気の浄化(除菌)を行う方法が知られている。また、除菌後の空気を空気調和装置に供給し、有害物質の分解・除去が行われた空気に対して冷暖房、除湿等を行い、室内に快適な空気を供給することも行われている(例えば、「特許文献1」参照。)。
特開2003−250876号公報
ところで、周知の様に、冷房運転時において室内熱交換器は蒸発器として作用するため、室内熱交換器において熱交換を行う際に大気中の水分が凝縮し、ドレン水(凝縮水)が生成される。このドレン水は、室内熱交換器の下方に配置されるドレンパンで受けられ、天井埋込型の空気調和装置等ではドレンポンプを用いてドレンパン内のドレン水を外部に排出するようになっている。上記の電解水を用いて空気を除菌する機能を室内ユニットに組み込む際に、除菌後の電解水を室内熱交換器のドレンパンで受けるように構成することが考えられる。室内熱交換器は下端部がドレンパン内に位置するように配置されるため、ドレンパン内の液体(ドレン水、除菌後の電解水)の量が多くなると、室内熱交換器の下端部に活性酸素種を含む液体が接触する場合がある。ドレンパン内の活性酸素種の濃度が高い場合には、室内熱交換器を構成する鋼管が腐食する場合がある。特に、室内熱交換器が凝縮器として作用する暖房運転時にはドレン水の生成がなく、ドレンパンに受けた電解水はドレン水により希釈されないため、ドレンパン内の液体の活性酸素種の濃度が高くなる恐れがある。
そこで、本発明の課題は、ドレンパンに受けた電解水の活性酸素種の濃度を低下して、室内熱交換器の腐食を抑制することが可能な空気調和装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の空気調和装置は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器および室内熱交換器を順次接続してなる冷媒回路を備え、室内ユニットに前記室内熱交換器を備える空気調和装置において、前記室内ユニットに空気を導入して熱交換後の空気を室内に送風する送風ファンと、所定のイオン種を含む水を電気分解することにより、活性酸素種を含む電解水を生成する電解水生成部と、前記送風ファンにより室内ユニットに導入される空気に、前記電解水生成部において生成された電解水を接触させて空気の除菌を行う空気除菌部と、前記室内熱交換器および前記空気除菌部の下方に設けられ、前記室内交換器の凝縮水および前記空気除菌部において空気の除菌に供された空気除菌後の電解水を受けるドレンパンと、給水指示信号に基づいて、外部の給水源から前記ドレンパンに水を供給する給水部と、前記ドレンパンが受けた電解水の活性酸素種の濃度を低下させるように前記給水部に前記給水指示信号を与える制御部とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、電解水生成部は所定のイオン種を含む水を電気分解することにより活性酸素種を含む電解水を生成する。空気除菌部は、送風ファンにより室内ユニットに導入される空気に、電解水を接触させて空気の除菌を行う。このとき、室内熱交換器および空気除菌部の下方に設けられたドレンパンは、室内熱交換器の凝縮水(ドレン水)および空気の除菌に供された空気除菌後の電解水を受ける。そして、制御部は、給水部に対して、ドレンパンが受けた電解水の活性酸素種の濃度を低下させるように給水指示信号を与える。給水部は制御部から与えられる給水指示信号に基づいて、ドレンパンに外部の給水源から水を供給し、ドレンパンに受けた電解水の活性酸素種の濃度を低下させる。
上記構成において、前記制御部は、当該空気調和装置の空気調和運転状態に関する情報に基づいて、当該空気調和装置が所定の空気調和運転状態にあるか否かを判別し、所定の空気調和運転状態にある場合に、前記給水部に前記給水指示信号を与えることが好ましい。
この構成によれば、制御部は、空気調和装置の空気調和運転状態に関する情報に基づいて、当該空気調和装置が所定の空気調和運転状態にある場合に、給水部に給水指示信号を与えて、ドレンパンに水を供給させることができる。
また、上記構成において、前記所定の空気調和運転状態は、空気調和運転に伴って前記室内熱交換器において所定量以上の凝縮水が生成される状態であることが好ましい。
この構成によれば、当該空気調和装置の空気調和運転状態が空気調和運転に伴って室内熱交換器において所定量以上の凝縮水が生成される状態にないと判別された場合、すなわち、暖房運転時のように、室内熱交換器において凝縮水が生成されない場合、あるいは生成されても凝縮水の量が不十分である場合に、外部の給水源から水をドレンパンに供給することができる。換言すれば、凝縮水によりドレンパンに受けた電解水の活性酸素種の濃度を希釈することができない場合に、給水部によりドレンパンに水を供給することができる。
また、上記構成において、前記電解水生成部は、給水弁を有する給水経路を介して前記給水源に接続され、前記給水部は、前記給水経路の前記給水弁の下流側において前記給水経路から前記ドレンパンに分岐する給水分岐経路と、当該給水分岐経路に設けられ、前記給水指示信号に基づいて流路を開く弁と、当該給水分岐経路を流れる前記水の流量を調整する流量調整手段とを備える。
この構成によれば、電解水生成部は、給水弁を有する給水経路を介して外部の給水源に接続されている。給水部は給水分岐経路を介してドレンパンに外部の給水源から水を供給する。このとき、給水分岐経路には給水弁の下流側において給水経路から分岐しているので、電解水生成部において生成された電解水が給水弁を介して給水分岐経路に流入するのを防止することができる。このため、給水分岐経路を構成する配管や弁、流量調整手段を構成する素材を電解水に対する耐性を有し、錆び等の劣化を招かない素材(プラスチック管や、鉄製の管内部をプラスチックでコーティングした複合管)とする必要がなく、汎用の素材を用いて構成することができる。また、給水分岐経路には、給水指示信号に基づいて流路を開く弁を有しているので、給水経路を介して電解水生成部と、ドレンパンとに同時に水を供給することもできるし、異なるタイミングで水を供給することもできる。また、給水分岐経路は流量調整手段を有しているので、外部の給水源から同時に電解水生成部とドレンパンとに水を供給する場合でも、電解水生成部に供給する水の流量と、ドレンパンに供給する水の流量を異なるものとすることができる。
また、上記構成において、前記制御部は、前記ドレンパンに対して断続的に前記水が供給されるように前記給水部に前記給水指示信号を与えることが好ましい。
上記構成によれば、制御部は、給水部にドレンパンに対して断続的に水が供給されるように給水指示信号を与えるので、ドレンパンに常時水を供給する場合に比べるとドレンパンに供給する水の量を低減することができる。
また、上記構成において、外部から当該空気調和装置に対する運転停止指示信号が入力された場合、運転停止に先立って前記制御部は、前記給水部に停止時給水指示信号を与え、所定の時間継続して前記ドレンパンに前記水が供給されるように制御することが好ましい。
この構成によれば、空気調和装置に対する運転停止指示信号が入力された場合、運転停止に先立って制御部は給水部に停止時給水指示信号を与え、給水部によりドレンパンに所定の時間継続して水が供給されるように制御する。このため、空気調和装置が運転停止する際に、ドレンパンには所定の時間継続して水が供給され、ドレンパン内の電解水の活性酸素種濃度を低下させ、あるいはドレンパン内を洗い流すことができ、室内熱交換器の腐食を抑制できる。
また、上記構成において、前記ドレンパンに受けた液体を外部に排出するドレンポンプを備え、前記給水部は、前記ドレンパンにおいて、前記ドレンポンプ側を最下流側として最上流側に前記給水源からの水を供給することが好ましい。
この構成によれば、ドレンポンプによりドレンパンに受けた液体を外部に排出させる際に、最上流側に給水源から水を供給することによりドレンパンに受けた電解水の活性酸素種濃度をムラなく低下させることができる。
また、上記構成において、前記イオン種はハロゲン化物イオンであることが好ましい。
また、上記構成において、前記活性酸素種は、次亜塩素酸、オゾンまたは過酸化水素のうち少なくともいずれか一つの物質を含むことが好ましい。
本発明によれば、ドレンパンに残留する除菌後の電解水中に含まれる活性酸素種の濃度を低下させることができ、ドレンパン内に室内熱交換器の一部が配置される場合でも室内熱交換器の腐食を抑制することができる。
次に図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態の空気調和装置100の概略構成図である。本実施の形態の空気調和装置100は、一台の室外ユニット1に冷媒配管10を介して複数台の室内ユニット2が接続されたいわゆるマルチ型のものである。
室外ユニット1は、冷媒配管10に圧縮機11が配設され、圧縮機11にはその吸込側にアキュムレータ12が接続され、その吐出側には四方弁13と室外熱交換器14と電動膨張弁15とが順に接続されている。
室内ユニット2は、その筐体20内に、室内熱交換器21と、室内ユニット2に吸込口31を介して空気を導入して、室内熱交換器21による熱交換後の空気を吹出口32を介して室内に送風する送風ファン22を備えている。上記冷媒回路100Aでは、四方弁13を切り換えることにより、冷房運転時には室内熱交換器21が蒸発器として作用するように図中に示す破線矢印方向に冷媒が流れ、暖房運転時には室内熱交換器21が凝縮器として作用するように図中実線矢印方向に冷媒が流れ、四方弁13を切り換えることにより冷房運転と暖房運転とに切り換えられるよう構成されている。
また室内ユニット2は、送風ファン22により室内ユニット2に導入される空気に活性酸素種を含む電解水を接触させて空気の除菌を行う空気除菌ユニット(空気除菌部)4と、所定のイオン種を含む水を電気分解して、活性酸素種を含む電解水を生成して空気除菌ユニット4に供給する電解水生成ユニット(電解水生成部)5とが設けられており、室内熱交換器21において熱交換が成された空気を除菌して、室内に熱交換および空気の除菌がなされた空気を供給するように構成されている。
さらに室内熱交換器21および空気除菌ユニット4の下方には、室内熱交換器21において生成される凝縮水および空気除菌後の電解水を受けるドレンパン23を備えている。本実施の形態では、ドレンパン23に受けた電解水に含まれる活性酸素種の濃度を低下させるようにドレンパン23に対して、図示しない外部の給水源から水を供給する給水ユニット(給水部)6と、この給水ユニット6に対して給水指示信号等を与える制御ユニット(制御部)7とを備えている。また、電解水生成ユニット5には、外部の給水源から給水管60を介して水が供給される。ここで、給水管60を介して接続される外部の給水源は特に限定はなく、例えば、給水管60を水道管に接続して水道水を供給する構成としてもよいし、給水管60を図示しない給水槽等に接続し、給水槽に貯留された水を供給する構成としてもよい。
次に、図2および図3を参照して、室内ユニット2のより具体的な構成について説明する。図2は、室内ユニット2の設置状態における断面図である。図3は、室内ユニット2の分解斜視図である。図2および図3に示すように、本実施の形態の室内ユニット2はいわゆる天井埋込型の四方向吹き出し型の室内ユニット2であり、建屋の天井101に略四角形に形成された天井孔102に筐体20が埋め込まれている。
筐体20は、図2および図3に示すように、下面(但し、図3において上方)が開口した略四角形の箱形に形成されている。筐体20の四隅には吊り金具103が設けられ、天井裏から吊り下げられる吊りボルト104に止着され、筐体20が天井空間に吊り下げられる。
筐体20の下面には平面視において略正方形に形成された化粧パネル30が設けられ、この化粧パネル30により天井孔102が覆われる。化粧パネル30には室内の空気を筐体20内に吸い込むための上記吸込口31が平面視において略中央に形成されている。この吸込口31の内側、すなわち天井101裏側にはフィルタ33が装着される。また、化粧パネル30の四辺にはそれぞれ辺に沿って長尺に形成された上記吹出口32が形成されており、室内に対してこの四つの吹出口32から四方向に空気が吹き出される。
また、筐体20の側面に設けられた開口20aには、図3に示すように、電解水生成ユニット5、電解水生成ユニット5に給水するための給水管60、この給水管60に設けられる逆止弁61、給水弁62、63および制御ユニット7が設置パネルPに配置されている。但し、給水管60は減圧弁64を介して外部の給水源に接続されている。
また、給水管60は給水弁62、63の下流側において給水管60からドレンパン23に分岐する給水分岐管65が設けられ、給水分岐管65にはキャピラリ66(図6参照)と弁67(図1および図6参照)が設けられている。これらの給水分岐管65と、キャピラリ66と弁67とは、ドレンパン23に対して外部の給水源から水を供給する上記給水ユニット6の構成要素となっている。設置パネルPに配置されたこれらの部材は、全体がカバーCにより覆われた状態で筐体20に取り付けられる。
次に、筐体20の内部構成について説明する。
図2に示すように、筐体20の側板20bの内面には発泡スチロール製の断熱体24が設けられている。また、筐体20の天板20cの内側にはモータ22aが固定され、このモータ22aのシャフトには羽根車22bが取り付けられており、これらが送風ファン22を構成している。この送風ファン22を取り囲むように、筐体20の側板20bに沿って略四角形状に曲げられた室内熱交換器21が上記発泡スチロール製の断熱体24の内側に配置されている。この室内熱交換器21には送風ファン22により吸込口31から吸い込まれた空気が供給され、室内熱交換器21により熱交換された空気が各吹出口32から吹き出されるように構成されている。
また、図2および図3に示すように、室内熱交換器21の下方には、発泡スチロール製の上記ドレンパン23が配置される。このドレンパン23は、外周面が筐体20の内面に略設した状態で筐体20内に配置される。また、このドレンパン23には、化粧パネル30の吸込口31および吹出口32に対応する位置に吸込開口25及び吹出開口26が設けられている。吸込開口25は、図3に示すように、略矩形に形成されたドレンパン23の中央に平面視略円形に形成されている。また、吹出開口26はドレンパン23の4辺に沿ってそれぞれ形成されている。
また、このドレンパン23には、室内熱交換器21の一隅に相当する位置にドレンポンプ27が配設され(図3参照)、ドレンパン23に貯留したドレン水は吸入管27A(図1参照)の吸入口を介してドレンポンプ27(図1および図3参照)により汲み上げられて、室内ユニット2の外部に排出される。
さらに、このドレンパン23には、上記給水分岐管65の給水口65Aがドレンポンプ27の吸込管27Aに対向するように配置され、このとき、給水分岐管65の給水口65Aは、ドレンポンプ27側を最下流側として最上流側に給水源からの水を供給するようにすべく、ドレンポンプ27の吸入管27Aの吸入口と、給水分岐管65の給水口65Aとは、ドレンパン23の略対角線上に配置されている。
一方、四角形状に折り曲げられた室内熱交換器21の一辺には、その外側に空気除菌ユニット4が配置される。本実施の形態では、室内熱交換器21の端部に該当する辺と断熱体24との間に空気除菌ユニット4が配置されている。これにより、化粧パネル30に形成された一の吹出口32からは、空気除菌ユニット4において除菌された空気が吹き出される。
図4は、空気除菌ユニット4の外観斜視図である。
空気除菌ユニット4は、図4に示すように、気液接触部材41と、この気液接触部材41の上部に配置される分散皿42と、気液接触部材41の下方に配置される水受け皿43とを備える。気液接触部材41は、例えばアクリル繊維やポリエステル繊維等で作製された不織布で構成することができる。また、気液接触部材41は、電解水に対する反応性の少ない素材を用いて構成することが好ましく、他にポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、PFA、ETFE等)、セルロース系材料またはセラミックス系材料等を用いて構成することができる。
本実施の形態では、気液接触部材41に対して親水処理を施すことなどにより、電解水に対する親和性を高めている。これにより、気液接触部材41の電解水の保水性(湿潤性)が保たれ、電解水と導入された空気との接触が長時間持続される。
分散皿42は、その上面に電解水供給配管52が接続される接続口42aが形成されるとともに、当該電解水供給配管52を通じて供給された電解水を滴下して、気液接触部材41に分散させるための孔(不図示)が、上記分散皿42の底面に多数形成されている。
また、水受け皿43は、気液接触部材41を下方から保持するとともに、当該気液接触部材41を通過した電解水を貯留可能とする。この水受け皿43の底面には、電解水をドレンパン23に導くドレン管44が接続されている。
図5は、電解水生成ユニット5の構成説明図である。
電解水を気液接触部材41に供給する電解水生成ユニット5は、図5に示すように、電解槽51と、少なくとも一対の電極53a、53bとを備え、電極53a、53bは、通電された場合、給水管60を介して外部の給水源から電解槽51に導入される水を電気分解して活性酸素種を含む電解水を生成させる。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことであり、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシルラジカル、或いは過酸化水素といった、いわゆる狭義の活性酸素に、オゾン、次亜ハロゲン酸等といった、いわゆる広義の活性酸素を含めたものとする。電解槽51は気液接触部材41に接近して配置され、電解水供給配管52を介して活性酸素種を含む電解水をただちに気液接触部材41に供給できるように構成される。
電極53a、53bは、例えばベースがTi(チタン)で皮膜層がIr(イリジウム)、Pt(白金)から構成された2枚の電極板を用いることができる。
上記電極53a、53bにより水道水等に通電すると、カソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-
の反応が起こり、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応が起こると同時に、水道水等に元々含有される塩化物イオンまたは電解槽51に対して別途添加された塩化物イオン等が、
2Cl-→Cl2+2e-
のように反応し、さらにこのCl2は水と反応し、
Cl2+H2O→HClO+HCl
となる。
この構成では、電極53a、53bに通電することにより、殺菌力の大きい次亜塩素酸(HClO)等が発生する。この次亜塩素酸等を含む電解水を気液接触部材41に供給することで、気液接触部材41における雑菌の増殖を防止でき、気液接触部材41を通過する空気中に浮遊するウィルス等を不活化したり、除菌したりすることができる。また、臭気等のガス状物質も電解水に溶解したり、気液接触部材41を通過する際に、電解水中の次亜塩素酸等の活性酸素種と反応したりすることで、空気中から除去され、脱臭される。
電解水を生成する際に、電解水中の活性酸素種の濃度は、除菌するウィルス等を不活化させる濃度となるように調整される。活性酸素種の濃度の調整は、電極53a、53b間に印加する電圧を調整して、電極53a、53b間に流す電流値を調整することにより行われる。
例えば、この電極53a、53b間に流れる電流値を、電流密度で例えば、20mA/cm2とすると、次亜塩素酸の場合、所定の遊離残留塩素濃度(例えば、1mg/リットル等)を発生させる。電極53a、53b間に印加する電圧を変更して、電流値を調整することで電解水中に含まれる活性酸素種の濃度を調整することができ、基本的には電流値を高くすれば、電解水中の活性酸素種の濃度を高くすることができる。
但し、外部の給水源から給水管60を介して電解槽51に導入する水は、水道水(市水)に限定されるものではない。例えば、井戸水、純水、精製水などを導入する構成としてもよい。但し、電解槽51において効率よく電気分解を行うためには、ある程度の導電率を有する水が電解槽51に導入されることが好ましい。このため、給水管60を介して外部の給水源から井戸水、純水、精製水、一部の地域における水道水等、イオン種の希薄な水を電解槽51に導入する構成とする場合は、これらの水に活性酸素種の生成に必要な所定のイオン種を添加する構成とする必要がある。イオン種の添加は、例えば、電解槽51にイオン種添加手段を設けて、電解槽51内に直接所定量のイオン種を添加する構成としたり、給水管60の途中にイオン種添加手段を設ける構成としたりしてもよい。
例えば、活性酸素種として次亜塩素酸を生成する場合、電解槽51に導入される水に塩化物イオンが存在していることが前提となるため、塩化物イオンを含む水が電解槽51に導入される必要がある。ここで、水道法では水道水の衛生を確保するため塩素等による消毒を行うことが定められているため、水道水を電解槽51に導入する構成とすれば、水道水に予め添加された塩化物イオンを利用して、電解槽51において活性酸素種として次亜塩素酸を生成することができる。外部の給水源から井戸水等のイオン種の希薄な水を電解槽51に導入する場合は、電解槽51に食塩(NaCl)等の塩素化合物等の塩化物イオン(所定のイオン種)を添加する構成とし、水の電気分解を効率よく行うために必要な導電率を達成するとともに、次亜塩素酸の生成に必要な塩化物イオンを供給する構成とすればよい。
次に、図6を参照して、ドレンパン23に水を供給する給水ユニット6および給水ユニット6に対して、制御信号を与える制御ユニット7の構成について説明する。
給水ユニット6は、制御ユニット7から与えられる給水指示信号に基づいて、外部の給水源からドレンパン23に対して水を供給するものであり、上述したように、外部の給水源と接続される給水管60から分岐した給水分岐管65と、この給水分岐管65に設けられるキャピラリ66および弁67を備えている(図1〜図3参照)。
本実施の形態では、外部の給水源から電解水生成ユニット5およびドレンパン23に水を供給する構成としており、上述したように給水管60は電解水生成ユニット5と逆止弁61、給水弁62、63を介して接続されている。上記の給水分岐管65は給水弁62の下流側において給水管60から分岐している。キャピラリ66は、給水源から供給される水の流速を減速して、給水分岐管65を流れる水の流量を調整する流量調整手段である。また、弁67は制御ユニット7から与えられる給水指示信号に従って流路を開く開閉弁である。
制御ユニット7は、図示しないCPU、RAM、ROM等を備えて構成される。制御ユニット7において、CPUは、ROM等に格納された各種制御プログラムに従って、RAMの一部を作業領域として各種演算を行うことにより、コンピュータ制御により当該空気調和装置100を制御するとともに、ドレンパン23に対する水の供給制御処理等の各種処理を実行するものである。
具体的には、制御ユニット7は、ドレンパン23に対する水の供給制御処理において、ドレンパン23に受けた電解水の活性酸素種の濃度を低下させるべく、例えば、図示しない室内ユニット2のコントローラから入力される当該空気調和装置100の空気調和運転状態に関する情報に基づいて、空気調和運転が所定の空気調和運転状態にあるか否かを判別し、所定の空気調和運転状態にない場合に給水ユニット6に対して給水指示信号を与える。具体的には、当該空気調和装置100の運転状態が、空気調和運転に伴って室内熱交換器21において所定量以上の凝縮水が生成されるか状態にあるか否かを判別する。そして、室内熱交換器21において所定量以上の凝縮水が生成される状態にないと判別した場合に、給水ユニット6に対して給水指示信号を与え、ドレンパン23に水が供給されるように制御する。
ここで、空気調和運転状態に関する情報には、少なくとも空気調和装置100の運転モード(冷房運転、暖房運転等)に関する情報を含む。また、「所定量」は、凝縮水の生成量が「0」である場合を含み、制御ユニット7は空気調和運転に伴って室内熱交換器21において凝縮水の生成があるか否かのみを判別する構成としてもよい。例えば、空気調和装置100が冷房運転状態にあるときは室内熱交換器21において凝縮水の生成があり、空気調和装置100が暖房運転状態にあるときには凝縮水の生成がないため、例えば、制御ユニット7は当該空気調和装置100が冷房運転状態にあると判別した場合には(所定量以上の)凝縮水の生成があると判別し、当該空気調和装置100が暖房運転状態にあると判別した場合に(所定量以上の)凝縮水の生成がないと判別する構成とすることができる。
また、空気調和運転状態に関する情報には、上記の運転モードに関する情報に加えて、室内ユニット2が設置された室内の温度、あるいは室外ユニット1が設置された室外の温度、筐体20内に導入される空気の湿度等に関する情報を含めてもよい。制御ユニット7は、運転モードに関する情報に加えて、室内の温度、室外の温度、湿度等の空気調和運転状態に関する情報に基づいて、室内熱交換器21における凝縮水の生成量を算出することができる。また、「所定量」をドレンパン23に受けた電解水の活性酸素種の濃度を所定の程度低下させることのできる量としてもよい。この場合、空気除菌ユニット4に供給する電解水の活性酸素種の濃度若しくは、空気除菌ユニット4から排出される電解水の活性酸素種の濃度に基づいて、室内熱交換器21を構成する鋼管の腐食を抑制できる程度の濃度となるように、具体的な値を設定することができる。例えば、空気除菌ユニット4に供給する電解水中の活性酸素種(例えば、次亜塩素酸)の濃度が2〜10ppm程度の場合、ドレンパン23に受けた電解水の活性酸素種の濃度を例えば、 倍〜 倍に希釈することができる程度の値に所定量を設定することにより、室内熱交換器21における凝縮水の生成量が少ない場合には、給水ユニット6から水をドレンパン23に供給し、ドレンパン23に受けた電解水の活性酸素種の濃度を低下させることができる。
また、制御ユニット7は、給水ユニット6に対して給水指示信号を与えるに際して、図7に示すように、所定時間間隔毎にドレンパン23に水を断続的に供給するように制御する。また、図7に示すように、空気調和装置100の運転開始時にまずドレンパン23に対して水を供給することで、ドレンパン23の底部を濡らして、ドレンパン23に受けた電解水をムラなく希釈させやすくすることができる。また、断続的に水を供給することにより、ドレンパン23に受けた電解水を希釈するために供給する水の使用量を低減することができる。但し、本実施の形態では、図示しないリモートコントローラ等を介して空気調和装置100に対して運転開始指示が入力された場合、運転開始の対象となる室内ユニット2の空気調和運転を開始するとともに、空気除菌ユニット4における空気除菌運転が開始される。また、運転停止指示が入力された場合、運転停止の対象となる室内ユニット2の空気調和運転を停止させるとともに、空気除菌ユニット4における空気除菌運転が停止される。
また、制御ユニット7は、当該空気調和装置100に対して、運転停止指示が入力された場合、制御ユニット7は、給水ユニット6に停止時給水指示信号を与える。停止時給水指示信号が与えられた場合、給水ユニット6は、空気調和装置100の空気調和運転の運転停止に先立って、予め設定される所定の時間、継続してドレンパン23に水が供給されるように制御する。本実施の形態では、ドレンパン23に貯留された水はドレンポンプ27により汲み上げられて外部に排出される。このため、運転停止に先立ってドレンパン23に継続して水を供給するこの「所定の時間」は、ドレンパン23に受けた電解水の活性酸素種の濃度を「0」に近い程度にまで十分に低下させるために必要な時間、あるいはドレンポンプ27によりドレンパン23に受けた電解水が外部に排出され、ドレンパン23に受けた液体が全て給水ユニット6から供給される水に置き換わるために必要な時間とすることが好ましい。このように、運転停止に先立って所定の時間継続してドレンパン23に水を供給することにより、運転停止に伴ってドレンポンプ27の運転が停止された場合でも、ドレンポンプ27からドレンパン23に対する戻り水の活性酸素種濃度を十分に低下させることができるため、室内熱交換器21の腐食を抑制することができる。
次に、本実施の形態の空気調和装置100の動作を説明する。
まず、空気調和装置100の空気調和動作および空気除菌動作について説明する。
ユーザによって、室内ユニット2のリモートコントローラ(不図示)等から運転開始指示が入力されると、制御ユニット7は運転開始指示により指示された運転モードに応じて、室外ユニット1の四方弁13を冷房側又は暖房側に切り換えて冷房運転又は暖房運転等の所定の空調運転を行う。
ここで、冷房運転を行う場合には、制御ユニット7は四方弁13を冷房側に切り換えることにより、図1に示す破線矢印の様に、冷媒回路100A中に冷媒を流して、室外熱交換器14を凝縮器として機能させ、室内熱交換器21を蒸発器として機能させる。そして送風ファン22を動作させて、室内ユニット2において吸込口31から室内の空気を吸い込ませて室内熱交換器21により熱交換を行い、冷却した空気を空気除菌ユニット4に供給させる。
一方、暖房運転を行う場合には、制御ユニット7は四方弁13を暖房側に切り換えることにより、図1に示す実線矢印の様に、冷媒回路100A中に冷媒を流して、室外熱交換器14を蒸発器として機能させ、室内熱交換器21を凝縮器として機能させる。そして、送風ファン22を動作させて、室内ユニット2において吸込口31から室内の空気を吸い込ませて室内熱交換器21により熱交換を行い、加温した空気を空気除菌ユニット4に供給させる。
上記のように、空調運転を行うと同時に、電解水生成ユニット5において所定量のイオン種が添加された水道水等を電気分解させて、次亜塩素酸等の所定の活性酸素種を含む電解水を生成させる。生成された電解水は空気除菌ユニット4に供給される。空気除菌ユニット4において、気液接触部材41に供給された空気は活性酸素種を含む電解水に接触して、除菌される。
上記のように、リモートコントローラ等を介して入力される運転開始指示に応じて空気調和運転とともに空気除菌運転を行うに際して、制御ユニット7は、ドレンパン23に対する水の供給制御処理を実行する。
図8を参照して、制御ユニット7により実行されるドレンパン23に対する水の供給制御処理について説明する。当該空気調和装置100の運転が開始されると(ステップS1:Y)、制御ユニット7は、図示しない室内ユニット2のコントローラと協働して、当該空気調和装置100の空気調和運転状態に関する情報を取得する(ステップS2)。次いで、当該空気調和装置100の空気調和運転状態に関する情報に基づいて、空気調和運転に伴い室内熱交換器21において所定量以上の凝縮水が生成される状態にあるか否かを判別する(ステップS3)。空気調和装置100の空気調和運転状態が室内熱交換器21において所定量以上の凝縮水が生成される状態にない場合(ステップS3:N)、給水ユニット6によりドレンパン23に水を供給させるように、給水ユニット6に対して給水指示信号を供給する(ステップS4)。そして、室内ユニット2のリモートコントローラを介して室内ユニット2の運転停止指示の入力の有無を判別する(ステップS5)。運転停止指示の入力があった場合(ステップS5:Y)、給水ユニット6に対し、上記の停止時給水指示信号を与え、所定の時間継続してドレンパン23に対して水が供給されるように制御する。そして、上記所定の時間が経過すると(ステップS7:Y)、空気調和装置100の運転を停止させるとともに、ドレンポンプ27の運転を停止させる(ステップS8)。
以上、説明した本実施の形態によれば、送風ファン22により室内ユニット2に導入された空気は室内熱交換器21により熱交換されて室内に送風される。また、この送風ファン22により室内ユニット2に導入される空気は、空気除菌ユニット4により、活性酸素種を含む電解水が接触されて除菌される。
例えば、室内の空気にインフルエンザウィルスが侵入した場合、その感染に必須の当該ウィルスの表面タンパク(スパイク)を活性酸素種が破壊、消失(除去)する機能を有し、これを破壊すると、インフルエンザウィルスと、当該ウィルスが感染するのに必要な受容体(レセプタ)とが結合しなくなり、これによって感染が阻止される。衛生環境研究所との共同による実証試験の結果、インフルエンザウィルスが侵入した空気を本構成の気液接触部材41に通した場合、当該ウィルスの感染力を99%以上除去できることが判明した。
そして、本実施の形態のように、空気調和装置100に空気除菌ユニット4を組み込み、空気除菌ユニット4から排出される電解水をドレンパン23で受ける構成としても、制御ユニット7は、給水ユニット6に対して、ドレンパン23が受けた電解水の活性酸素種の濃度を低下させるように給水指示信号を与え、給水ユニット6によりドレンパン23に水が供給されるので、ドレンパン23に受けた電解水の活性酸素種の濃度が低下され、ドレンパン23に受けた電解水により室内熱交換器21が腐食されるのを抑制することができる。
また、上記実施の形態によれば、制御ユニット7は、空気調和装置100の空気調和運転状態に関する情報に基づいて、空気調和装置100が所定の空気調和運転状態にあるか否かを判別する。具体的には、空気調和装置100の運転状態が空気調和運転に伴って室内熱交換器21において所定量以上の凝縮水が生成される状態にあるか否かを判別する。そして、暖房運転時のように、室内熱交換器21において凝縮水が生成されない場合、あるいは生成されても凝縮水の量が不十分である場合に、外部の給水源から水をドレンパン23に供給することができる。換言すれば、凝縮水によりドレンパン23に受けた電解水の活性酸素種の濃度を希釈することができない場合に、給水ユニット6によりドレンパン23に水を供給することができる。一方、冷房運転時のように、室内熱交換器21において凝縮水の生成がある場合、あるいは活性酸素種の濃度を十分に希釈することができる程度の凝縮水の生成がある場合には、ドレンパン23に対して給水ユニット6による給水は行われないので、水の使用量を低減することができる。
また、上記実施の形態によれば、電解水生成ユニット5は、給水弁62、63を有する給水管60を介して外部の給水源に接続されている。給水ユニット6は給水分岐管65を介してドレンパン23に外部の給水源から水を供給する。このとき、給水分岐管65には給水弁62の下流側において給水管60から分岐しているので、電解水生成部において生成された電解水が給水弁62、63を介して給水分岐管65に流入するのを防止することができる。このため、給水分岐管65、キャピラリ66、弁67等、給水ユニット6を構成する素材を電解水に対する耐性を有し、錆び等の劣化を招かない素材(プラスチック管や、鉄製の管内部をプラスチックでコーティングした複合管)とする必要がなく、汎用の素材を用いて構成することができる。また、給水分岐管65には、給水指示信号に基づいて流路を開く弁67を有しているので、給水管60を介して電解水生成ユニット5と、ドレンパン23とに同時に水を供給することもできるし、異なるタイミングで水を供給することもできる。また、給水分岐管65は流量調整手段としてのキャピラリ66を有しているので、外部の給水源から同時に電解水生成ユニット5とドレンパン23とに水を供給する場合でも、電解水生成ユニット5に供給する水の流量と、ドレンパン23に供給する水の流量を異なるものとすることができる。
また、上記実施の形態によれば、制御ユニット7は、給水ユニット6にドレンパン23に対して断続的に水が供給されるように給水指示信号を与えるので、ドレンパン23に常時水を供給する場合に比べるとドレンパン23に供給する水の量を低減することができる。
また、上記実施の形態では、室内ユニット2のコントローラを介して外部から当該空気調和装置100に対する運転停止指示信号が入力された場合、当該室内ユニット2の運転停止に先立って制御ユニット7は給水ユニット6に停止時給水指示信号を与え、給水ユニット6によりドレンパン23に所定の時間継続して水が供給されるように制御する。このため、空気調和装置100が運転停止する際に、ドレンパン23には所定の時間継続して水が供給され、ドレンパン23内の電解水の活性酸素種濃度を低下させ、あるいはドレンパン23内を洗い流すことができ、室内熱交換器21の腐食を抑制できる。
また、上記構実施の形態によれば、ドレンポンプ27によりドレンパン23に受けた液体を外部に排出させる際に、最上流側に給水源から水を供給することによりドレンパン23に受けた電解水の活性酸素種濃度をムラなく低下させることができる。
ドレンパン23に残留する除菌後の電解水中に含まれる活性酸素種の濃度を低下させることができ、ドレンポンプ27からドレンパン23への戻り水に室内熱交換器21の一部が浸ってしまっても室内熱交換器21の腐食を抑制することができる。
また、本実施の形態の空気調和装置100の様に、送風ファン22により吸込口31から吹出口32に向かって送風経路を形成し、この送風経路において空気除菌ユニット4を室内熱交換器21に対して下流側に配置することにより次の様な効果が得られる。すなわち、本実施形態の空気調和装置100を冷房運転させる際には、室内熱交換器21により冷却され、相対湿度が高くなった空気が空気除菌ユニット4に供給され、暖房運転時には、室内熱交換器21により加温され、相対湿度が低くなった空気が空気除菌ユニット4に供給される。したがって、空気除菌ユニット4において供給された空気に電解水を接触させても、冷房運転時は既に相対湿度の高い空気が供給されているため、空気除菌後の空気の相対湿度の増加を抑えることができ、暖房運転時には相対湿度の低い空気が供給されているため、空気除菌ユニット4において電解水に接触させることにより、空気除菌後の空気の相対湿度を増加させることができる。したがって、湿式にて空気の除菌・浄化を行うとともに、四方弁13を切り換えて運転を冷房運転と暖房運転とを切り換えるだけで、空調の負荷を増大させることなく、空気調和時の加湿量を自動的に制御することができ、室内の空気環境を快適に保つことができる。
また、冷房運転時においては、空気除菌ユニット4において熱交換後の空気を除菌して、室内に清浄な空気を供給できるとともに、空気除菌ユニット4に供給される空気の相対湿度は高いため電解水の消費を抑えることもできる。
但し、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。例えば、上記実施の形態では、給水分岐管65を介してドレンパン23の1カ所に水を供給する構成としていたが、複数箇所に供給する構成としても良い。
また、上記実施の形態では、空気除菌ユニット4を1つ設ける場合のものであったが、吹出口32に対応させて複数設けるように構成することも可能である。
また、上記実施の形態では、いわゆる天井埋込型の四方向吹き出し型の室内ユニット2を例に挙げて説明したが、本発明に係る室内ユニット2はこれに限定されるものではなく、天井吊り下げ型のものであってもよいし、壁掛け型のものであってもよいし、床置き型のものであってもよい。
また、空気除菌ユニット4の気液接触部材41を室内熱交換器21に対して略平行に配置してもよいし、傾斜させて配置してもよい。
また、上記実施形態では、活性酸素種として次亜塩素酸を発生させる構成について説明したが、活性酸素種としてオゾン(O3)や過酸化水素(H22)を発生させる構成としても良い。この場合、電極53a、53bとして白金タンタル電極を用いると、イオン種が希薄な水からでも、電気分解により高効率に安定して活性酸素種を生成できる。
このとき、アノード電極では、
2H2O→4H++O2+4e-
の反応と同時に、
3H2O→O3+6H++6e-
2H2O→O3+4H++4e-
の反応が起こりオゾン(O3)が生成される。またカソード電極では、
4H++4e-+(4OH-)→2H2+(4OH-
2 -+e-+2H+→H22
のように、電極53a、53b反応によりO2 -が生成したO2 -と溶液中のH+とが結合して、過酸化水素(H22)が生成される。
この構成では、電極53a、53bに通電することにより、殺菌力の大きいオゾン(O3)や過酸化水素(H22)が発生し、これらオゾン(O3)や過酸化水素(H22)を含んだ電解水を作ることができる。そして、この電解水中におけるオゾンもしくは過酸化水素の濃度を、対象ウィルス等を不活化させる濃度に調整し、この濃度の電解水が供給された気液接触部材41に空気を通過させることにより、空気中に浮遊する対象ウィルス等を不活化することができる。また、臭気等のガス状物質も気液接触部材41を通過する際に、電解水に溶解したり、電解水中のオゾンまたは過酸化水素と反応したりすることにより、空気中から除去されるため、脱臭することができる。
また、水道水等を電気分解することにより、電極53a、53b上(カソード)にスケールが堆積した場合、電気伝導性が低下したり、電解面への水の流れが妨げられたりして、継続的な電気分解が困難となる。この場合、電極53a、53bの極性を反転(電極53a、53bのプラスとマイナスを切り換える)させることが効果的である。カソード電極をアノード電極として電気分解することで、カソード電極上に堆積したスケールを取り除くことができる。この極性反転制御では、例えばタイマを利用して定期的に反転させてもよいし、運転起動の度に反転させる等、不定期的に反転させてもよい。また、電解抵抗の上昇(電解電流の低下、あるいは電解電圧の上昇)を検出し、この結果に基づいて、極性を反転させてもよい。
本実施の形態における空気調和装置の概略構成を示す図である。 室内ユニットの設置状態における断面図である。 室内ユニットの分解斜視図である。 空気除菌ユニットの外観斜視図である。 電解水生成ユニットの構成説明図である。 給水ユニットおよび制御ユニットの構成説明図である。 給水ユニットの給水動作を示す説明図である。 ドレンパンに対する水の供給制御処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 室外ユニット
2 室内ユニット
4 空気除菌ユニット(空気除菌部)
5 電解水生成ユニット(電解水生成部)
6 給水ユニット(給水部)
7 制御ユニット(制御部)
10 冷媒配管
11 圧縮機
12 アキュムレータ
13 四方弁
14 室外熱交換器
20 筐体
21 室内熱交換器
22 送風ファン
23 ドレンパン
27 ドレンポンプ
44 ドレン管
51 電解槽
60 給水管(給水経路)
62、63 給水弁
65 給水分岐管(給水分岐経路)
65A 給水口
66 キャピラリ(流量調整手段)
67 弁
100 空気調和装置
100A 冷媒回路

Claims (9)

  1. 圧縮機、四方弁、室外熱交換器および室内熱交換器を順次接続してなる冷媒回路を備え、室内ユニットに前記室内熱交換器を備える空気調和装置において、
    前記室内ユニットに空気を導入して熱交換後の空気を室内に送風する送風ファンと、
    所定のイオン種を含む水を電気分解することにより、活性酸素種を含む電解水を生成する電解水生成部と、
    前記送風ファンにより室内ユニットに導入される空気に、前記電解水生成部において生成された電解水を接触させて空気の除菌を行う空気除菌部と、
    前記室内熱交換器および前記空気除菌部の下方に設けられ、前記室内交換器の凝縮水および前記空気除菌部において空気の除菌に供された空気除菌後の電解水を受けるドレンパンと、
    給水指示信号に基づいて、外部の給水源から前記ドレンパンに水を供給する給水部と、
    前記ドレンパンが受けた電解水の活性酸素種の濃度を低下させるように前記給水部に前記給水指示信号を与える制御部と、
    を備えることを特徴とする空気調和装置。
  2. 請求項1記載の空気調和装置において、
    前記制御部は、当該空気調和装置の空気調和運転状態に関する情報に基づいて、当該空気調和装置が所定の空気調和運転状態にあるか否かを判別し、所定の空気調和運転状態にない場合に、前記給水部に前記給水指示信号を与えること、
    を特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項2記載の空気調和装置において、
    前記所定の空気調和運転状態は、空気調和運転に伴って前記室内熱交換器において所定量以上の凝縮水が生成される状態であること、
    を特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    前記電解水生成部は、給水弁を有する給水経路を介して前記給水源に接続され、
    前記給水部は、前記給水経路の前記給水弁の下流側において前記給水経路から前記ドレンパンに分岐する給水分岐経路と、当該給水分岐経路に設けられ、前記給水指示信号に基づいて流路を開く弁と、当該給水分岐経路を流れる前記水の流量を調整する流量調整手段とを備えること、
    を特徴とする空気調和装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    前記制御部は、前記ドレンパンに対して断続的に前記水が供給されるように前記給水部に前記給水指示信号を与えること、
    を特徴とする空気調和装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    外部から当該空気調和装置に対する運転停止指示信号が入力された場合、運転停止に先立って前記制御部は、前記給水部に停止時給水指示信号を与え、所定の時間継続して前記ドレンパンに前記水が供給されるように制御すること、
    を特徴とする空気調和装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    前記ドレンパンに受けた液体を外部に排出するドレンポンプを備え、
    前記給水部は、前記ドレンパンにおいて、前記ドレンポンプ側を最下流側として最上流側に前記給水源からの水を供給すること、
    を特徴とする空気調和装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    前記イオン種はハロゲン化物イオンであることを特徴とする空気調和装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の空気調和装置において、
    前記活性酸素種は、次亜塩素酸、オゾンまたは過酸化水素のうち少なくともいずれか一つの物質を含むことを特徴とする空気調和装置。
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