JP2008033170A - 清掃用回転体、交換ユニット体及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クリーニングロール82の回転軸82aを被覆する発泡ポリウレタン層82bには、電流を導通し得る程度の電気抵抗を確保した第1の部分82cが螺旋状に形成されている。帯電ロール81の回転軸81aに供給される電流は、クリーニングロール82の第1の部分82cと接した帯電ロール81の周面を経由して電流計91へと流れ込む。制御手段は、電流計91が計測した電流値が予め設定しておいた閾値を下回ると、その閾値を下回った電流値を電流計91が計測した時にクリーニングロール82の第1の部分82cと接触していた帯電ロール81の部位を、汚染部位として特定する。
【選択図】図4
Description
特許文献2には、帯電ロールの軸方向にトナー量を検出するセンサを複数並べることにより、帯電ロールの部分的な汚れを検知する仕組みの開示がある。
特許文献3には、帯電ロールの長手方向の全幅に相当する放電領域幅に流れる電流と感光体の画像形成領域からのトナーの付着を受け得る画像形成幅に流れる電流とを計測し、両者の電流差を基に帯電ロールの汚れを検知する仕組みの開示がある。
前記清掃用回転体の第1の抵抗域は、前記連続して設けられた部分と、前記清掃用回転体の端部において、独立して設けられた部分とから、構成されてもよい。
また、これらの清掃用回転体を含んで交換ユニット体としてもよい。
この態様において、前記被清掃体は、画像を保持する像保持体を帯電する帯電ロールであってもよい。
請求項2に記載の発明によると、被清掃体の汚れを軸方向にわたって判別することができる。
請求項3に記載の発明によると、被清掃体の汚れの位置を判別することができる。
請求項4に記載の発明によると、汚れた被清掃体を容易に交換できる。
請求項5に記載の発明によると、画像形成装置に設けられた判別手段により、汚れの程度を容易に判別できる。
請求項6に記載の発明によると、帯電ロールの材料や表面抵抗を変化させることなく、その汚れを判別することができる。
本願発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係る画像形成装置を示している。これは所謂タンデム型、所謂中間転写型の画像形成装置であって、例えば、電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複数の画像形成ユニット10(具体的には10Y,10M,10C,10K)と、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)、保持させる中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20上に転写された重ね画像を記録材としての用紙Pに二次転写(一括転写)させる二次転写装置30と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50とを備えたものである。
現像剤Dにおいて、キャリアCとしては、平均粒径が約35μmのフェライトビーズが用いられる。また、外添剤Sとしては、平均粒径5〜200nmのシリカ(SiO2)、チタニア(TiO2)、およびセリア(CeO2)等の無機微粒子が用いられる。さらに、トナーTは、負極性に帯電する極性を有するものであって、懸濁重合法、乳化凝集合一法、溶解懸濁法等により、ポリエステルやスチレンアクリルなどのバインダ樹脂に着色剤、ワックスを内添してなる微粒子である。粒径は、コールターカウンター(コールター社製)による測定結果で体積平均粒径が約6.4μmであった。トナー形状(球形の度合)は形状係数で表し、光学顕微鏡(ミクロフォトFXA:ニコン社製)で得たトナーの拡大写真を、イメージアナライザLuzex3(ニレコ社製)により画像解析を行い、次の式で算出した。
帯電ロール81は、金属製の回転軸81aと、この回転軸81aの周面に形成されるエピクロルヒドリンゴム層81bと、このエピクロルヒドリンゴム層81bの周面に形成されるナイロン樹脂層81cとを備えている。ここで、回転軸81aは直径8mmのステンレスシャフトにて構成され、エピクロルヒドリンゴム層81bの厚さは3mm、ナイロン樹脂層81cの厚さは5μmである。
帯電ロール81は、その回転軸81aの両端が図示せぬ軸受けにて回転可能に軸支されており、感光体ドラム11が矢線A方向に回転するのに伴って矢線J方向に従動回転するようになっている。また、回転軸81aの一端には、帯電電源90が接続されている。帯電ロール81は、その帯電電源90から直流電圧(−550V)に交流電圧(ピークトゥピーク値1500V以上)の帯電バイアスが印加されると、感光体ドラム11に対して放電を行うことによって、その周面を所定の電位(例えば−500V)に帯電させる。
クリーニングロール82は、その周面と帯電ロール81の周面とが軸方向に沿って接するように、回転軸82aの両端が図示せぬ軸受けにより回転自在に支持されている。クリーニングロール82は、特に駆動源を持たず、帯電ロール81が矢線J方向に回転するのに伴って矢線K方向に従動回転するようになっている。そして、帯電ロール81の直径を14mm、クリーニングロール82の直径を帯電ロール81よりも小さい11mmとすると、帯電ロール81の回転に伴って従動回転するクリーニングロール82の駆動に必要なトルクが低減される。また、クリーニングロール82の回転軸82aの一端には、その軸82aに流れ込む電流を測る電流計91が繋がっている。
ここで、帯電ロール81のクリーニング部材としてクリーニングロール82を設けておかねばならない理由について説明しておく。
ここで、クリーニングロール82の回転軸82aを被覆する発泡ポリウレタン層82bの表面側からカーボン溶液を染み込ませる手法として、スプレーコート方式を用いた。
まず、アクリルラテックス(商品名:AE336、JSR(株)製)100重量部に、不揮発分約38%のカーボンブラック分散液50重量部と、水溶性高分子として分子量2,000のポリエチレングリコール(三洋化成(株)製)5重量部と、純水50重量部を配合して導電性ラテックス配合液を調製した。この導電性ラテックス配合液におけるラテックスの固形分と水溶性高分子の固形分との重量比は、9:1である。そして、前記導電性ラテックス配合液(カーボン含有溶液)を、前記発泡ポリウレタン層の外周面に付着量が1.8g(塗着量)となるように、軸方向に移動しながらスプレーノズルが塗布する方法を用いた。ここで、スプレーノズルが軸方向に移動する際に、例えば、一定の回転数でクリーニングロール82を回転させると、表面に付着したカーボン溶液は、螺旋状に分布することとなる。クリーニングロール82の表面に付着したカーボン溶液はクリーニングロールの芯材まで浸透し、第1の領域が所定の導電性を有することとなる。又、クリーニングロール82の軸方向における第1の領域の長さは、図1の現像器14において、トナーを現像することができる現像領域よりも、長く設定されることが望ましい。
電流値が閾値を下回った時に第1の部分82cと接触していた部分を汚染部位として特定し得るのは以下の理由による。
図4において、電流計91が測定する電流値が閾値を下回った時とその時に第1の部分82cと接触していた帯電ロール81の周面の部位との関連付けは、帯電ロール81の右側方に貼付した光学パターン(不図示)及びロータリエンコーダ93による支援の下に行われる。光学パターンには、帯電ロール81の中心から外周に向かって放射状に伸びる複数のスリットが形成されている。そして、ロータリエンコーダ93は、光学パターンの基準位置に向けて光を照射する光源、その反射光を受光するフォトセンサ、及びフォトセンサの受光が断たれる周期を基に帯電ロール81の回転角度を割り出す演算回路を有する。制御手段は、ロータリエンコーダ93から回転角度を示す信号を取得してその取得時と対応付けたメモリに記録し、電流計91が測定する電流値が閾値を下回った時にロータリエンコーダ93から取得していた信号の記録履歴を基に、第1の部分82cと接触していた部位を特定する。
本願発明は、更に以下のような変形実施を例にあげることができる。
上記実施形態において、クリーニングロール82の発泡ポリウレタン層82bの第1の部分82cは、一方の端の側から他方の端の側に渡って螺旋状に形成されていた。これに対し、他の形状を持って発泡ポリウレタン層82bを形成してもよい。図7乃至図10は、第1の部分82cの形成例のバリエーションを示す図である。図7の例では、第1の部分82cが、回転軸82aと平行な所定幅の線として一方の端から他方の端に向かって形成されている。図8の例では、両端とその両端から所定量だけ内側に入り込んだ位置の間に、各々が矩形状をなす2つの第1の部分82cが、周方向の位置をずらして形成されている。図9の例では、各々が矩形状をなす複数の第1の部分82cが、螺旋をなすように離散的に形成されている。図10の例では、第1の部分82cが、軸方向に沿って1回りするような螺旋を形成している。
Claims (6)
- 所定の電圧が印加される被清掃体を清掃する清掃用回転体であって、
軸と、
前記軸を被覆する発泡部材と
を備え、
その表面から前記軸と接する部位に至る電気抵抗が第1の抵抗域にある第1の部分と当該表面から前記軸と接する部位に至る電気抵抗が前記第1の抵抗域と異なる第2の抵抗域にある第2の部分とを有する
清掃用回転体。 - 前記清掃用回転体の第1の抵抗域は、前記軸の軸方向に連続して設けられたことを特徴とする請求項1に記載の清掃用回転体。
- 前記清掃用回転体の第1の抵抗域は、前記連続して設けられた部分と、前記清掃用回転体の端部において、独立して設けられた部分とから、構成される請求項2に記載の清掃用回転体。
- 請求項1乃至3の何れかに記載の清掃用回転体を含む交換ユニット体。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の清掃用回転体と、
被清掃体と、
前記清掃用回転体の軸を、その軸に被覆された発泡部材の表面と前記被清掃体の周面とが軸方向に沿って接するように回転可能に支持する支持手段と、
前記第1の部分から前記軸に流れ込む電流を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された電流に基づいて前記被清掃体の汚れを判別する判別手段と
を備えた画像形成装置。 - 前記被清掃体は、画像を保持する像保持体を帯電する帯電ロールであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置
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