1.ドラムカートリッジの概略
感光体カートリッジの一例としてのドラムカートリッジ1は、図1に示すように、平面視略枠形の有底枠形状を有している。ドラムカートリッジ1は、感光体の一例としての感光ドラム2と、帯電器の一例としてのスコロトロン型帯電器3と、転写ローラ4と、クリーニングユニット5とを備えている。
なお、以下の説明において、ドラムカートリッジ1の方向に言及するときには、感光ドラム2が配置されている方を、ドラムカートリッジ1の後方とし、その反対をドラムカートリッジ1の前方とする。また、ドラムカートリッジ1を前方から見たときを左右の基準とする。具体的には、ドラムカートリッジ1の方向に関し、各図に示した矢印方向を基準とする。
なお、図3に示すように、左右方向が第1方向の一例であり、図4Bに示すように、前下方および後上方を結ぶ方向、すなわち後述する1対のローラ軸ガイド201の延びる方向が第2方向の一例であり、図4Aに示すように、上下方向が第3方向の一例であり、図13Aに示すように、前上方および後下方を結ぶ方向、すなわち、後述する装置本体12に対するドラムカートリッジ1の着脱方向が第4方向の一例である。また、右方が第1方向の一方の一例であり、左方が第1方向の他方の一例である。
感光ドラム2は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。感光ドラム2は、ドラムカートリッジ1の後端部に回転可能に支持されている。
スコロトロン型帯電器3は、感光ドラム2の上方において、感光ドラム2と間隔を空けて配置されている。
転写ローラ4は、感光ドラム2の下方に配置されている。転写ローラ4は、感光ドラム2の下端部と接触している。
クリーニングユニット5は、感光ドラム2の後方に配置されている。クリーニングユニット5は、第1クリーニング部材、クリーニングローラおよび回転体の一例としての1次ローラ6と、第2クリーニング部材の一例としての2次ローラ7と、スポンジクレーパ8と、貯留部9とを備えている。
1次ローラ6は、感光ドラム2の後上方に配置されている。1次ローラ6は、感光ドラム2の後上端部と接触している。
2次ローラ7は、1次ローラ6の後上方に配置されている。2次ローラ7は、1次ローラ6の後上端部と接触している。
スポンジクレーパ8は、2次ローラ7の上方に配置されている。スポンジクレーパ8は、2次ローラ7の上端部と接触している。
貯留部9は、前上方が開放された略ボックス形状を有している。貯留部9は、2次ローラ7の下方に配置されている。
2.ドラムカートリッジの使用態様
ドラムカートリッジ1は、図2に示すように、画像形成装置11に装着されて使用される。
画像形成装置11は、電子写真方式のモノクロプリンタである。画像形成装置11は、画像形成装置本体の一例としての装置本体12と、プロセスカートリッジ13と、スキャナユニット14と、定着ユニット15とを備えている。
装置本体12は、略ボックス形状を有している。装置本体12は、開口部16と、フロントカバー17と、給紙トレイ18と、排紙トレイ19とを有している。
開口部16は、装置本体12の前端部に配置されている。開口部16は、プロセスカートリッジ13の通過を許容するように、装置本体12の内外を前後方向に連通している。
フロントカバー17は、装置本体12の前端部に配置されている。フロントカバー17は、略平板形状を有している。フロントカバー17は、上下方向に延び、その下端部を支点として装置本体12の前壁に揺動可能に支持されている。フロントカバー17は、開口部16を開放または閉鎖するように構成されている。
給紙トレイ18は、装置本体12の底部に配置されている。給紙トレイ18は、用紙Pを収容するように構成されている。
排紙トレイ19は、装置本体12の上壁の前半分に配置されている。排紙トレイ19は、用紙Pが載置されるように、装置本体12の上面から下方へ凹んでいる。
プロセスカートリッジ13は、装置本体12の上下方向略中央に収容されている。プロセスカートリッジ13は、開口部16を介して装置本体12に対して装着または離脱するように構成されている。プロセスカートリッジ13は、上記したドラムカートリッジ1と、現像カートリッジ20とを備えている。
現像カートリッジ20は、感光ドラム2の前方において、ドラムカートリッジ1に装着されている。現像カートリッジ20は、現像ローラ21と、供給ローラ22と、層厚規制ブレード23と、トナー収容部24とを備えている。
現像ローラ21は、現像カートリッジ20の後端部に回転可能に支持されている。現像ローラ21は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。現像ローラ21は、感光ドラム2の前端部に接触している。
供給ローラ22は、現像ローラ21の前下方に配置されている。供給ローラ22は、左右方向に延びる略円柱形状を有し、現像カートリッジ20に回転可能に支持されている。供給ローラ22は、現像ローラ21の前下端部に接触している。
層厚規制ブレード23は、現像ローラ21の前上方に配置されている。層厚規制ブレード23は、現像ローラ21の前端部に接触している。
トナー収容部24は、供給ローラ22および層厚規制ブレード23の前方に配置されている。トナー収容部24は、トナーを収容するように構成されている。
スキャナユニット14は、プロセスカートリッジ13の上方に配置されている。スキャナユニット14は、感光ドラム2に向けて画像データに基づくレーザービームを出射するように構成されている。
定着ユニット15は、プロセスカートリッジ13の後方に配置されている。定着ユニット15は、加熱ローラ26と、加熱ローラ26の後下端部に圧接される加圧ローラ27とを備えている。
画像形成装置11が画像形成動作を開始すると、スコロトロン型帯電器3は、感光ドラム2の表面を一様に帯電する。スキャナユニット14は、感光ドラム2の表面を露光する。これにより、画像データに基づく静電潜像が、感光ドラム2の表面に形成される。
供給ローラ22は、トナー収容部24内のトナーを現像ローラ21に供給する。このとき、トナーは、現像ローラ21と供給ローラ22との間で正極性に摩擦帯電され、現像ローラ21に担持される。層厚規制ブレード23は、現像ローラ21に担持されたトナーの層厚を一定厚さに規制する。
そして、現像ローラ21に担持されたトナーは、感光ドラム2表面の静電潜像に供給される。これにより、トナー像が、感光ドラム2の表面に担持される。
用紙Pは、給紙トレイ18から、各種ローラの回転により、所定のタイミングで1枚ずつ、感光ドラム2と転写ローラ4との間に給紙される。感光ドラム2表面のトナー像は、用紙Pが感光ドラム2と転写ローラ4との間を通過するときに、用紙Pに転写される。
その後、用紙Pは、加熱ローラ26と加圧ローラ27との間を通過するときに加熱および加圧される。これにより、用紙P上のトナー像は、用紙Pに熱定着される。その後、用紙Pは、排紙トレイ19に排紙される。
また、1次ローラ6および2次ローラ7は、感光ドラム2の表面電位よりも高い正極性に帯電される。より詳しくは、2次ローラ7が1次ローラ6よりも高い正極性となるように帯電される。
そして、感光ドラム2上に付着している紙粉は、1次ローラ6と接触する際に、1次ローラ6上に回収される。すなわち、1次ローラ6は、感光ドラム2の表面をクリーニングしている。そして、1次ローラ6上に回収された紙粉は、2次ローラ7と接触する際に、2次ローラ7上に回収される。
その後、2次ローラ7上に回収された紙粉は、スポンジクレーパ8によって掻き取られ、貯留部9に貯留される。
3.ドラムカートリッジの詳細
ドラムカートリッジ1は、図1および図3に示すように、筐体の一例としてのドラムフレーム31と、上記した感光ドラム2と、上記したスコロトロン型帯電器3と、上記した転写ローラ4と、上記したクリーニングユニット5と、駆動ユニット32とを備えている。
(1)ドラムフレーム
ドラムフレーム31は、図3に示すように、第1フレームの一例としてのベースフレーム35と、第2フレームの一例としてのカバーフレーム36とを備えている。
ベースフレーム35は、平面視略矩形の有底枠形状を有している。ベースフレーム35は、例えば、ポリスチレン(PS)などの樹脂材料からなる。ベースフレーム35は、第1側壁の一例としてのベース右側壁38と、第2側壁の一例としてのベース左側壁39と、ベース下壁40と、ベース後壁41と、ベース前壁42とを一体的に備えている。
ベース右側壁38は、側面視略L字状の略板状を有している。ベース右側壁38は、右壁後方部45と、右壁前方部46とを備えている。
右壁後方部45は、図4Aに示すように、ベース右側壁38の後方部分を形成している。右壁後方部45は、側面視略矩形の略板状を有している。右壁後方部45の上面は、前下方および後上方を結ぶ方向に沿って延びている。右壁後方部45は、図7Aに示すように、第1ガイド溝47と、第2ガイド溝48と、受入部49とを備えている。
第1ガイド溝47は、図4Aおよび図7Aに示すように、右壁後方部45の後端部における上面から、下方に向かって略U字状に窪んでいる。
第2ガイド溝48は、第1ガイド溝47よりも前方における右壁後方部45の上面から、下方に向かって略U字状に窪んでいる。
受入部49は、右壁後方部45の前端部において、右壁後方部45の上面から右壁後方部45の上下方向略中央にかけて、右面よりも左方に向かって側面視略矩形状に凹んでいる。また、受入部49の上方部分は、右壁後方部45の上面よりも上方に向かって側面視略半円形状に突出している。受入部49は、ベース側ドラム軸挿通穴50を備えている。
ベース側ドラム軸挿通穴50は、図6および図7Aに示すように、受入部49の上下前後方向略中央を側面視略円形状に貫通している。ベース側ドラム軸挿通穴50の直径は、後述するドラム軸86の直径よりもわずかに大きい。
右壁前方部46は、図1に示すように、ベース右側壁38の前方部分を形成している。右壁前方部46は、右壁後方部45の前下端部から前方に向かって延びる側面視略矩形の略板状を有している。
ベース左側壁39は、図3に示すように、ベース右側壁38から左方に間隔を空けて配置されている。ベース左側壁39は、側面視略L字状の略板状を有している。ベース左側壁39は、左壁後方部51と、左壁前方部52とを備えている。
左壁後方部51は、ベース右側壁38の後方部分を形成している。左壁後方部51は、図9および図12に示すように、平面視略クランク状を有している。左壁後方部51は、第1部分53と、第2部分54と、第3部分55とを備えている。
第1部分53は、左壁後方部51の前方部分を構成している。第1部分53は、図9に示すように、側面視略矩形の略板状を有している。第1部分53は、大径貫通穴56を備えている。
大径貫通穴56は、第1部分53の側面視略中央を側面視略円形状に貫通している。大径貫通穴56の直径は、ベース右側壁38のベース側ドラム軸挿通穴50の直径よりも大きい。なお、大径貫通穴56の中心は、左右方向に投影したときに、ベース右側壁38のベース側ドラム軸挿通穴50の中心と一致している。
第2部分54は、図9および図12に示すように、左壁後方部51の後方部分を構成している。第2部分54は、第1部分53よりも右方に配置されている。第2部分54は、側面視略矩形の略板状を有している。第2部分54は、第1係止部57と、ベース側半円部58とを備えている。
第1係止部57は、第2部分54の後端部から左方に向かって突出する正面視略矩形の略板状を有しており、その中央部分に、後述するギアホルダ151の第1係止爪179が係止可能な貫通穴を有している。
ベース側半円部58は、第2部分54の前後方向略中央部分における上面から、下方に向かって側面視略半円状に窪んでいる。
第3部分55は、第1部分53の後端部と、第2部分54の前端部との間を架設している。第3部分55は底面視略矩形の略板状を有している。
左壁前方部52は、図3に示すように、ベース左側壁39の前方部分を形成している。左壁前方部52は、左壁後方部51の前下端部から前方に向かって延びる側面視略矩形の略板状を有している。
ベース下壁40は、その前方部分がベース右側壁38の下端部と、ベース左側壁39の下端部との間に架設されており、図1および図12に示すように、その後方部分がベース右側壁38の上下方向略中央部分とベース左側壁39の上下方向略中央部分との間に架設されている。ベース下壁40は、側断面視略クランク状であり、左右方向に延びる略板状を有している。ベース下壁40は、図1および図4Bに示すように、転写ローラ支持部61と、1対のベース側ガイドリブ62とを備えている。
転写ローラ支持部61は、ベース下壁40の中央部のやや後方に配置されている。転写ローラ支持部61は、ベース下壁40において、下方に向かって窪む凹部であって、側面視略U字状を有している。転写ローラ支持部61は、その内部において、転写ローラ4を回転可能な状態で収容している。
1対のベース側ガイドリブ62は、図4Bに示すように、ベース下壁40の後端部において、左右方向に間隔を空けて配置されている。1対のベース側ガイドリブ62のそれぞれは、ベース下壁40の左右両端部に配置されている。1対のベース側ガイドリブ62のそれぞれは、ベース下壁40の上面から上方に向かって突出する側面視略矩形の略板状を有している。1対のベース側ガイドリブ62のそれぞれの上面は、前下方および後上方を結ぶ方向に沿って延びている。
ベース後壁41は、図1および図3に示すように、ベース右側壁38の後端部と、ベース左側壁39の後端部との間に架設されている。また、ベース後壁41の下端部は、ベース下壁40の後端部と連続している。ベース後壁41は、背面視略矩形の略板状を有している。ベース後壁41は、図4Bおよび図7Aに示すように、1対の離間レバー支持ボス63を備えている。
1対の離間レバー支持ボス63のそれぞれは、ベース下壁40のベース側ガイドリブ62よりも後上方であって、ベース後壁41の上端の左右両端部に配置されている。1対の離間レバー支持ボス63のそれぞれは、ベース後壁41の左右方向両端部から、左右方向外方に向かって突出する略円柱形状を有している。
ベース前壁42は、図1および図3に示すように、ベース右側壁38の前端部と、ベース左側壁39の前端部との間に架設されている。また、ベース前壁42の下端部は、ベース下壁40の前端部と連続している。ベース前壁42は、正面視略矩形の略板状を有している。
カバーフレーム36は、ベースフレーム35の後端部の上方に、感光ドラム2を覆うように配置されている。カバーフレーム36は、図4Aおよび図9に示すように、カバー右側壁65と、カバー左側壁66と、カバー上壁67とを一体的に備えている。
カバー右側壁65は、図4Aに示すように、側面視略矩形の略板状を有している。カバー右側壁65の下面は、前下方および後上方を結ぶ方向に沿って延びている。カバー右側壁65は、第1切欠溝69と、第2切欠溝70と、突出部71とを備えている。
第1切欠溝69は、カバー右側壁65の後端部における下面から、上方に向かって略U字状に窪んでいる。
第2切欠溝70は、第1切欠溝69よりも前方におけるカバー右側壁65の下面から、上方に向かって略U字状に窪んでいる。
突出部71は、第2切欠溝70よりも前方におけるカバー右側壁65の下面から、下方に向かって突出する側面視略矩形の略板状を有している。突出部71は、カバー側ドラム軸挿通穴72を備えている。
カバー側ドラム軸挿通穴72は、突出部71の上下前後方向略中央部分を、側面視略円形状に貫通している。カバー側ドラム軸挿通穴72の直径は、後述するドラム軸86の直径よりもわずかに大きい。
カバー左側壁66は、図9に示すように、側面視略矩形の略板状を有している。カバー左側壁66は、第1位置決めボス73と、第2位置決めボス74と、カバー側半円部75とを備えている。
第1位置決めボス73は、カバー左側壁66の後端部における左面から左方に向かって突出する略円柱形状を有している。
第2位置決めボス74は、カバー左側壁66の前端部における左面から左方に向かって突出する略円筒形状を有している。
カバー側半円部75は、第1位置決めボス73よりも前方におけるカバー左側壁66の下面から、上方に向かって側面視略半円状に窪んでいる。
カバー上壁67は、図1および図3に示すように、カバー右側壁65の上端部と、カバー左側壁66の上端部との間に架設されている。カバー上壁67は、図1に示すように、帯電器支持部77と、上壁後方部78とを備えている。
帯電器支持部77は、カバー上壁67の前方部分を構成している。帯電器支持部77は、左右方向に延び、下方へ向かって開放される断面視略U字状を有している。帯電器支持部77は、上記したスコロトロン型帯電器3を有している。
上壁後方部78は、カバー上壁67の後方部分を構成している。上壁後方部78は、左右方向に延びる平面視略矩形の略板状を有している。上壁後方部78は、図4Bおよび図9に示すように、第2係止部80と、1対のカバー側ガイドリブ81とを備えている。
第2係止部80は、上壁後方部78の左後端部に配置されている。第2係止部80は、後述するギアホルダ151の第2係止爪180が係止可能に、上下方向に貫通している。
1対のカバー側ガイドリブ81は、図4Bに示すように、上壁後方部78において、左右方向に間隔を空けて配置されている。1対のカバー側ガイドリブ81のそれぞれは、上壁後方部78の左右両端部に配置されている。1対のカバー側ガイドリブ81のそれぞれは、上壁後方部78の下面から下方に向かって突出する側面視略三角形状の略板状を有している。1対のカバー側ガイドリブ81のそれぞれの下面は、前下方および後上方を結ぶ方向に沿って延びている。
そして、図3に示すように、ベースフレーム35に対して、カバーフレーム36が組み付けられることにより、ドラムフレーム31が構成されている。
具体的には、カバーフレーム36は、上下方向において、そのカバー右側壁65がベース右側壁38の右壁後方部45と重なり、そのカバー左側壁66がベース左側壁39の左壁後方部51と重なり、その上壁後方部78の後端部がベース後壁41と重なるようにして、組み付けられている。
これにより、ドラムフレーム31の右方においては、図4Aおよび図6に示すように、ベース右側壁38の右壁後方部45の上端縁に対して、カバー右側壁65の下端縁が接触されるとともに、カバー右側壁65の突出部71が、左右方向に投影したときに、ベース右側壁38と重なっている。そして、ベース側ドラム軸挿通穴50と、カバー側ドラム軸挿通穴72とが左右方向で一致している。
また、図4Aに示すように、ベース右側壁38の第1ガイド溝47は、カバー右側壁65の第1切欠溝69と上下方向に向かい合っている。これにより、第1ガイド溝47と第1切欠溝69とから、後述する2次電極118の接触部138を受け入れ可能な2次電極受入溝202が構成されている。つまり、2次電極受入溝202は、ベースフレーム35と、カバーフレーム36との間から、上下方向に沿って延びている。
また、ベース右側壁38の第2ガイド溝48は、カバー右側壁65の第2切欠溝70と上下方向に向かい合っている。これにより、第2ガイド溝48と第2切欠溝70とから、後述する1次電極117の接触部138を受け入れ可能なガイドの一例としての1次電極受入溝203が構成されている。つまり、1次電極受入溝203は、ベースフレーム35と、カバーフレーム36との間から、上下方向に沿って延びている。
ドラムフレーム31の左方においては、図6および図9に示すように、ベース左側壁39の上端縁に対して、カバー左側壁66の下端縁が接触されている。
このとき、図9に示すように、ベース左側壁39のベース側半円部58は、カバー左側壁66のカバー側半円部75と上下方向に向かい合っている。これにより、ベース側半円部58とカバー左側壁66とから、後述するオルダムカップリング155が配置されるオルダムカップリング接続穴200が構成されている。
また、図4Bに示すように、ベース下壁40の1対のベース側ガイドリブ62のそれぞれの上面と、カバー上壁67の1対のカバー側ガイドリブ81の対応する下面とは、前上方および後下方を結ぶ方向に一定の間隔を空けて向かい合っている。これにより、1対のベース側ガイドリブ62と、1対のカバー側ガイドリブ81とから、1対のローラ軸ガイド201が構成されている。
なお、このように構成されるドラムフレーム31において、図1および図3に示すように、ベース右側壁38の右壁後方部45、ベース左側壁39の左壁後方部51、ベース下壁40の後方部分、ベース後壁41、および、カバーフレーム36によって、感光ドラム2、および、クリーニングユニット5が収容可能な第1収容部204が画定されている。
また、ドラムフレーム31において、第1収容部204よりも前方部分、具体的には、ベースフレーム35のベース右側壁38の右壁前方部46、ベース左側壁39の左壁前方部52、ベース下壁40の前方部分、および、ベース前壁42によって、現像カートリッジ20が収容可能な第2収容部205が画定されている。
(2)感光ドラム
感光ドラム2は、図6に示すように、ドラム本体83と、押圧部材84と、軸受部材85と、第1回転軸の一例としてのドラム軸86とを備えている。
ドラム本体83は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。ドラム本体83は、ベース右側壁38と、ベース左側壁39との間に配置されている。詳しくは、ドラム本体83は、左右方向に延びる略円筒形状に形成される金属製の素管と、素管の表面を被覆する樹脂製の感光層とを備えている。
押圧部材84は、ドラム本体83の右端部に配置されている。押圧部材84は、右側ドラムフランジ88と、摩擦部材89と、圧縮ばね90とを備えている。
右側ドラムフランジ88は、左端部が閉鎖された略円筒形状を有している。右側ドラムフランジ88は、その外径がドラム本体83の内径と略同じである。また、右側ドラムフランジ88は、その閉鎖部分の中央部分に、ドラム軸86が挿通可能な貫通穴を有している。右側ドラムフランジ88は、ドラム本体83の右端部に相対回転不能に固定されている。
摩擦部材89は、右端部が閉鎖された略円筒形状を有している。摩擦部材89は、その外径が右側ドラムフランジ88の内径よりもわずかに小さい。また、摩擦部材89は、その閉鎖部分の中央部分に、ドラム軸86が挿通可能な貫通穴を有している。摩擦部材89は、右側ドラムフランジ88の右端部内において、左右方向にスライド可能に嵌まっている。
圧縮ばね90は、左右方向に延びるコイルばねである。圧縮ばね90は、右側ドラムフランジ88の閉鎖部分と、摩擦部材89の閉鎖部分との間に圧縮状態で配置されている。
これにより、圧縮ばね90は、摩擦部材89を右方へ押圧するとともに、右側ドラムフランジ88を介してドラム本体83を左方へ押圧している。
軸受部材85は、ドラム本体83の左端部に配置されている。軸受部材85は、第1左側ドラムフランジ91と、第2左側ドラムフランジ92とを備えている。
第1左側ドラムフランジ91は、挿入部93と、フランジギア94とを一体的に備えている。
挿入部93は、左端部が閉鎖された略円筒形状を有している。挿入部93は、その外径がドラム本体83の内径と略同じである。挿入部93は、その閉鎖部分の中央部分に、ドラム軸86が挿通可能な貫通穴を有している。
フランジギア94は、挿入部93の左端部から連続して左方に延びる略円筒形状を有している。フランジギア94の外径は、挿入部93の外径よりも大きい。
第2左側ドラムフランジ92は、例えば、ポリアセタール(POM)などの樹脂材料からなる。第2左側ドラムフランジ92は、感光体ギアの一例としてのドラムギア96と、円板部97と、嵌合部98と、内筒部99とを一体的に備えている。
ドラムギア96は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。ドラムギア96の外径は、フランジギア94の外径よりも大きい。
円板部97は、ドラムギア96の左右方向略中央における内面から径方向内方へ延びる略円板形状を有している。
嵌合部98は、円板部97の右面から右方に向かって突出する略円筒形状を有している。嵌合部98の外径は、フランジギア94の内径と略同じである。嵌合部98の内径は、ドラム軸86の直径、および、内筒部99の外径よりも大きい。
内筒部99は、円板部97の中央を左右方向に貫通する略円筒形状を有している。内筒部99の外径は、ベース左側壁39の大径貫通穴56よりもわずかに小さい。内筒部99の内径は、ドラム軸86の外径と略同じである。そして、内筒部99の左端部は、ドラムギア96の左端部よりも左方まで延びている。
ドラム軸86は、感光ドラム2の径方向中心に沿って、左右方向に延びる略円柱形状を有している。ドラム軸86は、押圧部材84の貫通穴、および、軸受部材85の内筒部99に挿通されている。
そして、感光ドラム2は、ドラム軸86の右端部がカバー右側壁65のカバー側ドラム軸挿通穴72、および、ベース右側壁38のベース側ドラム軸挿通穴50に挿通され、ドラム軸86の左端部がベース左側壁39の大径貫通穴56に挿通されることにより、ドラムフレーム31の第1収容部204の前方部分に回転可能に収容されている。
このとき、軸受部材85の内筒部99は、左右方向に投影したときに、ベース左側壁39の大径貫通穴56内に配置されている。
(3)スコロトロン型帯電器
スコロトロン型帯電器3は、図1および図4Bに示すように、カバーフレーム36の帯電器支持部77に支持されることにより、上記したように、感光ドラム2の上方において、感光ドラム2と間隔を空けて配置されている。スコロトロン型帯電器3は、ワイヤの一例としての帯電ワイヤ101と、グリッド102と、ワイヤクリーナ103と、図4Aに示すように、チャージ電極104と、グリッド電極105とを備えている。
帯電ワイヤ101は、図1に示すように、カバー右側壁65およびカバー左側壁66に支持されることにより、左右方向に延びるように張設されている。帯電ワイヤ101は、感光ドラム2の上方に間隔を空けて配置されている。
グリッド102は、上方に向かって開放される側面視略U字状を有している。グリッド102は、帯電ワイヤ101を下方から囲うように配置されている。
ワイヤクリーナ103は、図4Bおよび図9に示すように、帯電器支持部77の上端部において、左右方向にスライド可能に支持され、帯電ワイヤ101をクリーニング可能に構成されている。ワイヤクリーナ103は、平面視略矩形の略板状を有している。ワイヤクリーナ103は、クリーニング部106と、係止突起107とを有している。
クリーニング部106は、図4Bに示すように、グリッド102内に配置されている。クリーニング部106は、スポンジや不織布などの清掃部材によって帯電ワイヤ101を挟持しており、帯電ワイヤ101に沿って移動可能である。
係止突起107は、図9に示すように、クリーニング部106の左端部における前後方向略中央から、左方に向かって突出している。
チャージ電極104は、図4Aに示すように、帯電ワイヤ101と電気的に接続されている。チャージ電極104は、カバーフレーム36のカバー左側壁66の前端部から露出されている。
グリッド電極105は、グリッド102と電気的に接続されている。グリッド電極105は、カバーフレーム36のカバー左側壁66の前後方向略中央部分から露出されている。
(4)クリーニングユニット
クリーニングユニット5は、図1および図4Bに示すように、上記した1次ローラ6と、上記した2次ローラ7と、上記したスポンジクレーパ8と、上記した貯留部9と、連結部材の一例としての1対のベアリング114と、1対の付勢部材115と、離間機構の一例としての1対の離間レバー116と、1次電極117と、2次電極118とを備えている。
1次ローラ6は、クリーニングユニット5の前端部に配置されている。1次ローラ6は第2回転軸の一例としての1次ローラ軸121と、1次ローラ本体122とを備えている。
1次ローラ軸121は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。1次ローラ軸121の直径は、ローラ軸ガイド201の幅よりも小さい。1次ローラ軸121の左右両端部は、1対のローラ軸ガイド201のそれぞれに左右方向内方から挿通されている。
1次ローラ本体122は、1次ローラ軸121の左右方向略中央部分を被覆する略円筒形状を有している。1次ローラ本体122の前下端部は、感光ドラム2の後上端部と接触している。
2次ローラ7は、1次ローラ6の後上方に配置されている。2次ローラ7は、第3回転軸の一例としての2次ローラ軸124と、2次ローラ本体125とから一体的に形成されている。
2次ローラ軸124は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。2次ローラ軸124の直径は、1次ローラ軸121の直径およびローラ軸ガイド201の幅よりも小さい。2次ローラ軸124の左右両端部は、1対のローラ軸ガイド201のそれぞれに左右方向内方から挿通されている。
2次ローラ本体125は、2次ローラ軸124の左右方向略中央部分から、2次ローラ軸124の径方向外方に向かって膨出している。2次ローラ本体125の直径は、2次ローラ軸124の直径よりも大きい。
1対のベアリング114のそれぞれは、対応するローラ軸ガイド201内に配置されている。ベアリング114は、図7Aおよび図7Bに示すように、1次ローラ軸挿通部127と、2次ローラ軸挿通部128と、連結部129とを備えている。
1次ローラ軸挿通部127は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。1次ローラ軸挿通部127の内径は、1次ローラ軸121の外径と略同じである。
2次ローラ軸挿通部128は、1次ローラ軸挿通部127の後上方に配置されている。2次ローラ軸挿通部128は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。2次ローラ軸挿通部128は、凸部130を備えている。
凸部130は、2次ローラ軸挿通部128の後上端部から、後上方に向かって突出する略円柱形状を有している。
連結部129は、1次ローラ軸挿通部127の前下端部と、2次ローラ軸挿通部128の後上端部とを連結している。連結部129は、前下方および後上方を結ぶ方向に沿って延びる略角柱形状を有している。
そして、1対のベアリング114の1次ローラ軸挿通部127のそれぞれに1次ローラ軸121が挿通されることにより、1対のベアリング114は、1次ローラ6を回転可能に支持している。また、1対のベアリング114の2次ローラ軸挿通部128のそれぞれに2次ローラ軸124が挿通されることにより、1対のベアリング114は、2次ローラ7を回転可能に支持している。
こうして、1対のベアリング114は、対応する1対のローラ軸ガイド201内において、1次ローラ6および2次ローラ7を回転可能に支持している。
つまり、1対のベアリング114は、1次ローラ6および2次ローラ7とともに、前下方および後上方を結ぶ方向に沿って移動可能に構成されている。
付勢部材115は、前下方および後上方を結ぶ方向に延びるコイルばねである。1対の付勢部材115のそれぞれは、その前下端部が対応するベアリング114の凸部130に嵌められ、その後上端部がベースフレーム35のベース後壁41の上端部内面に接触している。
これにより、付勢部材115は、ベアリング114を前下方へ付勢している。つまり、付勢部材115は、1次ローラ6が感光ドラム2に接触するように、1次ローラ6を感光ドラム2に向けて付勢するように構成されている。
1対の離間レバー116のそれぞれは、図3に示すように、ドラムフレーム31の左右方向両端部に配置されている。離間レバー116は、図4Bおよび図7Aに示すように、基端部132と、フック133と、把持部134とを備えている。
基端部132は、側面視略鈍角三角形の略板状を有している。基端部132は、側面視において、後上端部に鈍角部分が位置している。基端部132は、係合穴135を備えている。
係合穴135は、側面視において、基端部132の鈍角部分に位置しており、基端部132を側面視略円形状に貫通している。係合穴135の直径は、ベース後壁41の離間レバー支持ボス63の直径と略同じである。
フック133は、側面視において、基端部132の前端部に連続している。フック133は、側面視略半円環形状の略鉤形状を有している。フック133は、側面視において、基端部132の前端部から下方に向かって湾曲しながら突出している。フック133の内面の曲率半径は、2次ローラ軸124の直径よりもやや大きい。
把持部134は、側面視において、基端部132の後端部に連続している。すなわち、把持部134は、係合穴135に対して、フック133と反対側に位置している。把持部134は、平面視において、基端部132と直交する背面視略矩形の略板状を有している。
そして、1対の離間レバー116のそれぞれは、その係合穴135がベース後壁41の対応する離間レバー支持ボス63に嵌まることにより、離間レバー支持ボス63を支点として回動可能である。
具体的には、離間レバー116は、図4Bに示すように、把持部134がベース後壁41の後面に沿い、フック133がベアリング114の2次ローラ軸挿通部128の上方に間隔を空けて位置する第1位置と、図5Bに示すように、把持部134がベース後壁41から離間し、フック133がベアリング114の2次ローラ軸挿通部128に引っかかる第2位置とに回動可能である。
図4Bに示すように、1対の離間レバー116が第1位置に位置することによって、1対のベアリング114は、1対の付勢部材115によって、前下方に向けて付勢された状態となり、1次ローラ6が感光ドラム2の後上端部に接触する。また、図5Bに示すように、1対の離間レバー116が第2位置に位置することによって、1対のベアリング114は、1対の付勢部材115の付勢力に抗して、前下方から後上方に引き上げられ、1次ローラ6が感光ドラム2から離間する。1対の離間レバー116は、図4Bに示すように、常には、第1位置に位置している。
1次電極117は、図7Aに示すように、クリーニングユニット5の右端部に配置されている。1次電極117は、導電性樹脂からなる。1次電極117は、後述する装置本体12の第3本体電極193と電気的に接続されることにより、1次ローラ6に1次クリーニングバイアスを供給するように構成されている。1次電極117は、図8Aおよび図8Bに示すように、軸保持部の一例としてのローラ軸支持部137と、接触部138と、連結板139とを備えている。
ローラ軸支持部137は、右端部が閉鎖された略円筒形状を有している。ローラ軸支持部137の内径は、1次ローラ軸121の直径と略同じである。
接触部138は、右端部が閉鎖された側面視略雫形の略筒形状を有している。接触部138の外周面の下端部であって、側面視略半円形状部分が、曲線部140として画定されている。また、接触部138の外周面において、曲線部140の前端部から後上方に向かって延びる部分が直線部の一例としての第1直線部141として画定され、曲線部140の後端部から前上方に向かって延びる部分が直線部の一例としての第2直線部142として画定されている。第1直線部141と第2直線部142とは、上方に向かうにつれて互いの幅が狭くなるように延び、連結されている。これにより、第1直線部141の上端部と、第2直線部142の上端部とは連続している。
連結板139は、ローラ軸支持部137の右下端部と、接触部138の左上端部とを連結している。連結板139は、側面視略矩形の略板状を有している。
そして、1次電極117は、図7Aおよび図7Bに示すように、そのローラ軸支持部137が1次ローラ軸121の左端部を回転可能に受け入れ、図4Aに示すように、その接触部138が1次電極受入溝203内に配置されている。
1次電極117の接触部138は、1対の離間レバー116が第1位置に位置しているとき、すなわち、1次ローラ6が感光ドラム2の後上端部に接触しているときには、1次電極受入溝203内において相対的に下方となるように配置されている。
このとき、1次電極117の曲線部140は、1次電極受入溝203の下端部における内面と接触している。1次電極117の第1直線部141および第2直線部142は、1次電極受入溝203の内面と接触せず、1次電極受入溝203の内面から間隔を空けて配置されている。
また、1次電極117の接触部138は、1対の離間レバー116が第1位置から第2位置に移動するとき、すなわち、1次ローラ6が感光ドラム2から離間されるときには、右側面視において、略時計回りとなるようにわずかに回転しながら、1次電極受入溝203内を上方に移動する。
このとき、1次電極117の曲線部140は、1次電極受入溝203の前端部における内面と接触している。1次電極117の第1直線部141および第2直線部142は、1次電極受入溝203の内面と接触せず、1次電極受入溝203の内面から間隔を空けて配置されている。
このように、1次電極117は、1対の離間レバー116が第1位置と第2位置との間を移動することにより、側面視において、わずかに回転しながら1次電極受入溝203内を上下方向に沿って移動する。つまり、1次電極117は、1次ローラ6が移動する前下方および後上方を結ぶ方向と交差する方向に沿って、わずかに回転しながら移動する。
2次電極118は、図7Aに示すように、クリーニングユニット5の右端部であって、1次電極117の前下方に配置されている。2次電極118は、導電性樹脂からなる。2次電極118は、後述する装置本体12の第4本体電極194と電気的に接続されることにより、2次ローラ7に2次クリーニングバイアスを供給するように構成されている。2次電極118は、図8Aおよび図8Bに示すように、ローラ軸支持部144と、接触部145と、連結板146とを備えている。
ローラ軸支持部144は、右端部が閉鎖された略円筒形状を有している。ローラ軸支持部144の内径は、2次ローラ軸124の直径と略同じである。
接触部145は、右端部が閉鎖された側面視略雫形の略円筒形状を有している。接触部145の外周面の下端部であって、側面視略半円形状部分が、曲線部147として画定されている。また、接触部138の外周面において、曲線部147の前端部から後上方に向かって延びる部分が第1直線部148として画定され、曲線部147の後端部から前上方に向かって延びる部分が第2直線部149として画定されている。第1直線部148と第2直線部149とは、上方に向かうにつれて互いの幅が狭くなるように延び、連結されている。これにより、第1直線部148の上端部と、第2直線部149の上端部とは連続している。
連結板146は、ローラ軸支持部144の右下端部と、接触部145の左上端部とを連結している。連結板146は、側面視略矩形の略板状を有している。連結板146の上下方向寸法は、1次電極117の連結板139の上下方向寸法よりも短い。
そして、2次電極118は、図7Aおよび図7Bに示すように、そのローラ軸支持部144が2次ローラ軸124の左端部を回転可能に受け入れ、図4Aに示すように、その接触部145が2次電極受入溝202内に配置されている。
2次電極118の接触部145は、1対の離間レバー116が第1位置に位置しているとき、すなわち、1次ローラ6が感光ドラム2の後端部に接触されているときには、2次電極受入溝202内において相対的に下方となるように配置されている。
このとき、2次電極118の曲線部147は、2次電極受入溝202の下端部における内面と接触している。2次電極118の第1直線部148および第2直線部149は、2次電極受入溝202の内面と接触せず、2次電極受入溝202の内面から間隔を空けて配置されている。
また、2次電極118の接触部145は、1対の離間レバー116が第1位置から第2位置に移動するとき、すなわち、1次ローラ6が感光ドラム2から離間され、2次ローラ7が1次ローラ6とともに後上方に移動するときには、右側面視において、略時計回りとなるようにわずかに回転しながら、2次電極受入溝202内を上方に移動する。
このとき、2次電極118の曲線部147は、2次電極受入溝202の前端部における内面と接触している。2次電極118の第1直線部148および第2直線部149は、2次電極受入溝202の内面と接触せず、2次電極受入溝202の内面から間隔を空けて配置されている。
このように、2次電極118は、1対の離間レバー116が第1位置と第2位置との間を移動することにより、側面視において、わずかに回転しながら2次電極受入溝202内を上下方向に沿って移動する。つまり、2次電極118は、2次ローラ7が移動する前下方および後上方を結ぶ方向と交差する方向に沿って、わずかに回転しながら移動する。
つまり、2次電極118は、2次電極受入溝202内において、1次電極受入溝203内における1次電極117と略同一の挙動をする。
(5)駆動ユニット
駆動ユニット32は、図9および図10に示すように、ドラムカートリッジ1の左端部に配置されている。駆動ユニット32は、駆動伝達機構150と、支持部材および接触部材の一例としてのギアホルダ151とを備えている。
(5−1)駆動伝達機構
駆動伝達機構150は、外部の駆動源の一例としての装置本体12の図示しない駆動源から入力される駆動力を感光ドラム2、および、1次ローラ6に伝達するように構成されている。駆動伝達機構150は、上記したフランジギア94と、上記したドラムギア96と、中間ギアおよび第1中間ギアの一例としての第1アイドルギア154と、オルダムカップリング155と、第1クリーニングギアおよびクリーニングギアの一例としての1次ローラギア156と、図6に示すように、転写ローラギア157とから構成されている。
フランジギア94は、ドラム本体83の左端部において、ドラム本体83に対して相対回転不能に支持されている。フランジギア94は、図12に示すように、ベース左側壁39の左壁後方部51の第2部分54よりも右方に配置されている。
ドラムギア96は、図6および図12に示すように、フランジギア94に対して、相対回転不能に嵌まっている。ドラムギア96は、左右方向において、ベース左側壁39の左壁後方部51の第1部分53および第2部分54の間に配置されている。ドラムギア96の後下端部は、ドラムフレーム31から露出されており、装置本体12の図示しない駆動ギアと噛合している。これにより、ドラムギア96には、装置本体12の図示しない駆動ギアを介して、図示しない駆動源からの駆動力が伝達されるように構成されている。つまり、ドラムギア96は、装置本体12の図示しない駆動源から伝達される駆動力を感光ドラム2に入力するように構成されている。ドラムギア96は、図11Aに示すように、右側面視反時計回りに回転する。
第1アイドルギア154は、図9および図10に示すように、左右方向に延びる略円筒形状を有している。第1アイドルギア154の前下端部は、図11Aおよび図11Bに示すように、ドラムギア96の後上端部と噛合している。第1アイドルギア154は、図11Aに示すように、右側面視時計回りに回転する。
オルダムカップリング155は、図9および図10に示すように、大径ハブ160と、小径ハブ161と、スライダ162とを備えている。
大径ハブ160は、オルダムカップリング155の左方部分を構成している。大径ハブ160は、中間ギアおよび第3中間ギアの一例としての第2アイドルギア164と、閉塞部165と、大径ハブ側突条部166と、貫通穴167とを一体的に備えている。
第2アイドルギア164は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。第2アイドルギア164の直径は、ドラムギア96の外径よりも小さく、第1アイドルギア154の外径よりも大きい。第2アイドルギア164の前端部は、図11Aおよび図11Bに示すように、第1アイドルギア154の後端部と噛合している。第2アイドルギア164は、図11Aに示すように、右側面視反時計回りに回転する。
閉塞部165は、図9および図10に示すように、側面視略円形の略板状を有しており、第2アイドルギア164の左端部を閉塞している。
大径ハブ側突条部166は、図10に示すように、閉塞部165の右面から右方に向かって突出している。大径ハブ側突条部166は、閉塞部165の径方向に沿って延びる略突条を有している。
貫通穴167は、図9および図10に示すように、閉塞部165および大径ハブ側突条部166の側面視略中央を側面視略円形状に貫通している。
小径ハブ161は、オルダムカップリング155の右方部分を構成している。小径ハブ161は、中間ギア、第2中間ギアおよび第2クリーニングギアの一例としての2次ローラギア168と、円板部169と、小径ハブ側突状部170とを一体的に備えている。
2次ローラギア168は、小径ハブ161の右方部分を構成し、左右方向に延びる略円筒形状を有している。2次ローラギア168の直径は、第2アイドルギア164の直径よりも小さい。2次ローラギア168は、2次ローラ軸124の左端部に相対回転不能に取り付けられている。つまり、2次ローラギア168は、装置本体12の図示しない駆動源から伝達される駆動力を2次ローラ7に入力するように構成されている。
円板部169は、2次ローラギア168の左右方向略中央部分を構成している。円板部169は、2次ローラギア168の左方に隣接配置されている。円板部169は、2次ローラギア168と同一の中心軸線を有する略円板形状を有している。円板部169の直径は、2次ローラギア168の直径よりも大きく、第2アイドルギア164の直径よりも小さい。
小径ハブ側突状部170は、2次ローラギア168の右方部分を構成している。小径ハブ側突状部170は、円板部169の左面から左方に向かって突出し、円板部169の径方向に沿って延びる略突条を有している。
スライダ162は、大径ハブ160と小径ハブ161との間に配置されている。スライダ162は、左右方向に延びる略円柱形状を有している。スライダ162は、大径ハブ側溝172と、小径ハブ側溝173とを備えている。
大径ハブ側溝172は、スライダ162の左面から右方に向かって凹む溝であって、スライダ162の径方向に沿って延びている。大径ハブ側溝172の幅は、大径ハブ側突条部166の幅よりもやや大きい。
小径ハブ側溝173は、スライダ162の右面から左方に向かって凹む溝であって、スライダ162の径方向に沿って延びている。小径ハブ側溝173の幅は、小径ハブ161の小径ハブ側突状部170の幅よりもやや大きい。小径ハブ側溝173は、左右方向に投影したときに、大径ハブ側溝172と直交している。
そして、スライダ162の大径ハブ側溝172が、大径ハブ160の大径ハブ側突条部166を受け入れ、スライダ162の小径ハブ側溝173が、小径ハブ161の小径ハブ側突状部170を受け入れることにより、オルダムカップリング155が構成されている。つまり、オルダムカップリング155は、複数の中間ギアの一例としての第2アイドルギア164および2次ローラギア168を含むように構成されている。
これにより、第2アイドルギア164と2次ローラギア168とは、スライダ162が大径ハブ側突条部166、および、小径ハブ側突状部170に対してスライド移動することにより、軸中心がずれた状態であっても、連動して回転する。そのため、第2アイドルギア164に入力された駆動力が確実に2次ローラギア168に伝達される。2次ローラギア168は、図11Aに示すように、第2アイドルギア164と同様に、右側面視反時計回りに回転する。
なお、オルダムカップリング155は、オルダムカップリング接続穴200を介して、ドラムフレーム31の第1収容部204の内外に跨って配置されている。
1次ローラギア156は、図10および図11Bに示すように、左右方向に延びる略円筒形状を有している。1次ローラギア156の直径は、2次ローラギア168の直径よりも大きい。1次ローラギア156は、1次ローラ軸121の左端部に相対回転不能に取り付けられている。1次ローラギア156は、図11Aおよび図11Bに示すように、前下方および後上方を結ぶ方向において、ドラムギア96と、オルダムカップリング155との間に配置されている。また、1次ローラギア156の前上端部は、左右方向から見て、第1アイドルギア154の後下端部と重なっている。1次ローラギア156後上端部は、2次ローラギア168の前下端部と噛合している。つまり、1次ローラギア156は、装置本体12の図示しない駆動源から伝達される駆動力を1次ローラ6に入力するように構成されている。1次ローラギア156は、図11Aに示すように、右側面視時計回りに回転する。
転写ローラギア157は、図6に示すように、転写ローラ4の左端部に配置されている。転写ローラギア157は、左右方向に延びる略円筒形状を有している。転写ローラギア157の上端部は、フランジギア94の下端部と噛合している。
(5−2)ギアホルダ
ギアホルダ151は、図9および図10に示すように、ドラムフレーム31とは別体として構成されており、駆動ユニット32において駆動伝達機構150の左方に配置されている。ギアホルダ151は、側面視略矩形の略板状を有している。ギアホルダ151は、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)などの樹脂材料、または、金属からなる。ギアホルダ151を形成する材料は、第2左側ドラムフランジ92を形成する材料(POM)に対する耐熱性、および、耐摩耗性が、ベースフレーム35を形成する材料(PS)よりも良好である。ギアホルダ151は、係合挿通部の一例としてのドラム軸支持部176と、第1突起の一例としての第1アイドルギア支持部177と、第2突起の一例としての大径ハブ支持部178と、第1係合爪の一例としての第1係止爪179と、第2係合爪の一例としての第2係止爪180と、第1ボス穴181と、第2ボス穴182と、係合部の一例としてのワイヤクリーナ係止部183とを備えている。
ドラム軸支持部176は、ギアホルダ151の前下端部における右面から、右方に向かって突出する略円筒形状を有している。ドラム軸支持部176の外径は、ベースフレーム35のベース左側壁39の大径貫通穴56の直径と略同じである。ドラム軸支持部176の内径は、ドラム軸86の直径と略同じである。
第1アイドルギア支持部177は、ギアホルダ151の前後方向略中央であって、ドラム軸支持部176の後上方に配置されている。第1アイドルギア支持部177は、ギアホルダ151の右面から右方に向かって突出する略円柱形状を有している。ドラム軸支持部176の直径は、第1アイドルギア154の内径と略同じである。
大径ハブ支持部178は、ギアホルダ151の後方部分における上下方向略中央であって、第1アイドルギア支持部177の後下方に配置されている。大径ハブ支持部178は、ギアホルダ151の右面から右方に向かって突出する略円柱形状を有している。大径ハブ支持部178の直径は、大径ハブ160の貫通穴167の直径と略同じである。
第1係止爪179は、ギアホルダ151の後下端部であって、大径ハブ支持部178の後下方に配置されている。第1係止爪179は、ギアホルダ151の右面から右方に向かって突出し、その右端部から後方に向かって屈曲する略爪形状を有している。
第2係止爪180は、ギアホルダ151の前後方向略中央であって、第1アイドルギア支持部177の後上方、かつ、大径ハブ支持部178の前上方に配置されている。第2係止爪180は、ギアホルダ151の右面から右方に向かって突出し、その右端部から上方に向かって屈曲する略爪形状を有している。
第1ボス穴181は、ギアホルダ151の後上端部に配置されている。第1ボス穴181は、ギアホルダ151を、側面視略長穴形状に貫通している。
第2ボス穴182は、ギアホルダ151の前上端部に配置されている。第2ボス穴182は、ギアホルダ151を側面視略円形状に貫通している。
ワイヤクリーナ係止部183は、ギアホルダ151の上端部であって、第2ボス穴182と第1アイドルギア支持部177との間に配置されている。ワイヤクリーナ係止部183は、ギアホルダ151を側飯略矩形状に貫通している。
そして、ギアホルダ151は、ドラムフレーム31に対して、左方から組み付けられており、駆動伝達機構150を被覆している。
具体的には、ギアホルダ151は、第1アイドルギア支持部177が第1アイドルギア154内に挿通され、大径ハブ支持部178がオルダムカップリング155の大径ハブ160の貫通穴167に挿通されることにより、第1アイドルギア154と、第2アイドルギア164を備える大径ハブ160とを支持している。
また、ドラム軸支持部176は、ベースフレーム35のベース左側壁39の大径貫通穴56に挿通され、係合されるとともに、感光ドラム2のドラム軸86が挿通されている。
ドラム軸支持部176の右端部は、左壁後方部51の第1部分53の右面と略面一である。これにより、ドラム軸支持部176の右端部は、軸受部材85の第2左側ドラムフランジ92の内筒部99の左端部と接触するように構成されている。
また、第1ボス穴181がカバーフレーム36のカバー左側壁66の第1位置決めボス73を受け入れ、第2ボス穴182がカバーフレーム36のカバー左側壁66の第2位置決めボス74を受け入れていることにより、ギアホルダ151は、ドラムフレーム31に対して位置決めされている。
そして、第1係止爪179が、ベース左側壁39の左壁後方部51の第2部分54の第1係止部57に対して係止され、第2係止爪180が、カバーフレーム36のカバー上壁67の上壁後方部78の第2係止部80に対して係止されている。つまり、ギアホルダ151は、ベースフレーム35とカバーフレーム36とを連結している。
こうして、ギアホルダ151は、駆動伝達機構150を保護するようにして、ドラムフレーム31に対して組み付けられている。
なお、ギアホルダ151の下方部分は、図6に示すように、左右方向に投影したときに、ベース左側壁39の上方部分と重なっている。
なお、スコロトロン型帯電器3のワイヤクリーナ103は、左端部に配置されているときには、ワイヤクリーナ103の係止突起107が、ワイヤクリーナ係止部183と係合される。
これにより、ワイヤクリーナ103を使用しない場合には、ワイヤクリーナ103が位置固定される。
(5−3)駆動源からの駆動の伝達
図11Aおよび図11Bに示すように、ドラムギア96に対して、装置本体12の図示しない駆動ギアからの駆動力が伝達されると、ドラムギア96は、右側面視反時計回りに回転する。そして、ドラムギア96は、第1アイドルギア154に対して、その駆動力を伝達する。
第1アイドルギア154に対して、ドラムギア96からの駆動力が伝達されると、第1アイドルギア154は、右側面視時計回りに回転する。そして、第1アイドルギア154は、オルダムカップリング155の大径ハブ160の第2アイドルギア164に対して、その駆動力を伝達する。
オルダムカップリング155において、大径ハブ160の第2アイドルギア164に対して、第1アイドルギア154からの駆動力が伝達されると、大径ハブ160は、右側面視反時計回りに回転する。大径ハブ160は、スライダ162を介して、小径ハブ161に対して、その駆動力を伝達する。
小径ハブ161に対して、大径ハブ160からの駆動力が伝達されると、小径ハブ161の2次ローラギア168は、第2アイドルギア164と同様に、右側面視反時計回りに回転する。そして、小径ハブ161の2次ローラギア168は、1次ローラギア156に対して、その駆動力を伝達する。
1次ローラギア156に対して、1次ローラギア156からの駆動力が伝達されると、1次ローラギア156は、右側面視時計回りに回転する。
これにより、ドラムギア96に駆動力が入力されることにより回転する感光ドラム2は、右側面視反時計回りに回転し、1次ローラギア156に駆動力が入力されることにより回転する1次ローラ6は、右側面視時計回りに回転する。つまり、感光ドラム2と1次ローラ6とは、接触位置において、同一方向に回転するように構成されている。
こうして、駆動伝達機構150の第1アイドルギア154、第2アイドルギア164、および、2次ローラギア168を介して、ドラムギア96の回転数に対する1次ローラギア156の回転数が減速され、感光ドラム2に対する1次ローラ6の周速比は、約0.3となる。すなわち、第1アイドルギア154、第2アイドルギア164、および、2次ローラギア168は、減速機構を構成している。
また、感光ドラム2が左方に押圧されながら回転することにより、感光ドラム2の内筒部99の左端面は、駆動伝達機構150のドラム軸支持部176の右端面に対して摺擦される。
このとき、ポリアセタール(POM)からなる第2左側ドラムフランジ92の内筒部99と、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)からなるギアホルダ151のドラム軸支持部176との摺動表面が摩擦発熱によって変形もしくは溶融する限界値は、ポリアセタール(POM)からなる第2左側ドラムフランジ92の内筒部99と、ポリスチレン(PS)からなるドラムフレーム31のベースフレーム35のベース左側壁39との摺動表面が摩擦発熱によって変形もしくは溶融する限界値よりも高い。
4.装置本体の詳細
装置本体12は、図14Bに示すように、外部電極の一例としての第1本体電極191と、外部電極の一例としての第2本体電極192と、外部電極の一例としての第3本体電極193と、外部電極の一例としての第4本体電極194とを備えている。
第1本体電極191は、ドラムカートリッジ1が装置本体12に装着された状態において、チャージ電極104と左右方向において接触するように配置されている。
第2本体電極192は、ドラムカートリッジ1が装置本体12に装着された状態において、グリッド電極105と左右方向において接触するように配置されている。
第3本体電極193は、ドラムカートリッジ1が装置本体12に装着された状態において、1次電極117の接触部138と左右方向において接触するように配置されている。
第4本体電極194は、ドラムカートリッジ1が装置本体12に装着された状態において、2次電極118の接触部145と左右方向において接触するように配置されている。
第1本体電極191、第2本体電極192、第3本体電極193、および、第4本体電極194は、左右方向に変位可能に構成され、常には、左方に向かって付勢されている。第1本体電極191、第2本体電極192、第3本体電極193、および、第4本体電極194は、装置本体12に備えられる図示しない電源に電気的に接続されている。
5.ドラムカートリッジの装置本体への装着
次に、ドラムカートリッジ1の装置本体12に対する装着動作について説明する。
ドラムカートリッジ1を装置本体12に装着するには、図2に示すように、まず、作業者が、ドラムカートリッジ1の第2収容部205に対して、現像カートリッジ20を収容し、プロセスカートリッジ13を構成する。
次いで、フロントカバー17を開放し、開口部16を介して、プロセスカートリッジ13を、装置本体12に対して前上方から挿入する。
すると、図13Aに示すように、第1本体電極191は、カバー右側壁65の右面に摺擦されながら、グリッド電極105の下方に位置するように、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動する。
また、第2本体電極192は、ベース右側壁38の右面、および、カバー右側壁65の右面に摺擦されながら、2次電極118の接触部145の曲線部147の後方に位置するように、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動する。
また、第3本体電極193、および、第4本体電極194は、ベース右側壁38と接触せず、ドラムカートリッジ1の後方に位置している。
次いで、プロセスカートリッジ13をさらに装置本体12内に押し込むと、図13Bに示すように、第1本体電極191は、カバー右側壁65の右面に摺擦されながら、グリッド電極105の後方に位置するように、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動する。
また、第2本体電極192は、2次電極118の接触部145に対して、曲線部147から乗り上げ、摺擦されながら、2次電極118の接触部145の右面上に位置するように、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動する。
また、第3本体電極193は、ベース右側壁38の右面に摺擦されながら、ベース右側壁38の後下端部に位置するように、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動する。
また、第4本体電極194は、ベース右側壁38と接触せず、ドラムカートリッジ1の後方に位置している。
次いで、プロセスカートリッジ13をさらに装置本体12内に押し込むと、図14Aに示すように、第1本体電極191は、カバー右側壁65の右面に摺擦されながら、チャージ電極104の後方に位置するように、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動する。
また、第2本体電極192は、2次電極118の接触部145を越えて、カバー右側壁65の右面に摺擦されながら、グリッド電極105の後方に位置するように、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動する。
また、第3本体電極193は、ベース右側壁38の右面に摺擦されながら、1次電極117の接触部138の曲線部140の後方に位置するように、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動する。
また、第4本体電極194は、ベース右側壁38の右面、および、カバー右側壁65の右面に摺擦されながら、2次電極118の接触部145の曲線部147の後方に位置するように、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動する。
次いで、プロセスカートリッジ13をさらに装置本体12内に押し込むと、図14Bに示すように、第1本体電極191は、カバー右側壁65の右面に摺擦されながら、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動し、チャージ電極104に対して、右方から接触する。
また、第2本体電極192は、カバー右側壁65の右面に摺擦されながら、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動し、グリッド電極105に対して、右方から接触する。
また、第3本体電極193は、1次電極117の接触部138に対して、曲線部140から乗り上げ、摺擦されながら、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動し、1次電極117の接触部138に対して、右方から接触する。
また、第4本体電極194は、2次電極118の接触部145に対して、曲線部147から乗り上げ、摺擦されながら、ドラムカートリッジ1に対して前上方に移動し、2次電極118の接触部145に対して、右方から接触する。
以上により、プロセスカートリッジ13の装置本体12に対する装着が完了する。
また、ドラムカートリッジ1を装置本体12から離脱させるには、上記した装着動作と逆の手順で操作する。
具体的には、図2に示すように、作業者が、フロントカバー17を開放し、開口部16を介して、プロセスカートリッジ13を前上方に引き出し、プロセスカートリッジ13から現像カートリッジ20を離脱させることによって、ドラムカートリッジ1の装置本体12からの離脱動作が完了する。
6.作用効果
(1)このドラムカートリッジ1によれば、図6に示すように、押圧部材84によって、ドラム本体83が右方から左方に向かって押圧されるときに、軸受部材85の内筒部99がギアホルダ151のドラム軸支持部176と接触するので、軸受部材85がドラムフレーム31のベース左側壁39と摺擦することを抑制することができる。
そのため、感光ドラム2が回転するときに、軸受部材85との摺擦で、ドラムフレーム31のベース左側壁39が摩耗することを抑制することができる。
その結果、感光ドラム2を安定して回転させることができながら、左右方向における感光ドラム2の位置精度の向上を図ることができる。
また、第2左側ドラムフランジ92の内筒部99が、ベースフレーム35のベース左側壁39に対して摺擦される場合と比較して、第2左側ドラムフランジ92の内筒部99が、ギアホルダ151のドラム軸支持部176と摺擦される場合の方が、耐熱性、および、耐摩耗性に優れているので、ドラムカートリッジ1の長寿命化を図ることができる。
(2)また、このドラムカートリッジ1によれば、図11Aおよび図11Bに示すように、図示しない駆動源から入力される駆動力を感光ドラム2から1次ローラ6に伝達するように構成される複数のギア、具体的には、第1アイドルギア154、第2アイドルギア164、および、2次ローラギア168を備えていることにより、感光ドラム2と1次ローラ6との周速比を大きく設定することができる。
また、ギアホルダ151は、感光ドラム2の軸受部材85の内筒部99と接触しながら、第1アイドルギア154と、第2アイドルギア164を備える大径ハブ160とを支持することができる。
そのため、部品点数の増加を抑制することができながら、1次ローラ6によって、感光ドラム2の表面を確実にクリ―ニングすることができる。
(3)また、このドラムカートリッジ1によれば、図10および図11Aに示すように、感光ドラム2の軸受部材85と接触されるギアホルダ151が、第1アイドルギア支持部177と大径ハブ支持部178とを備えていることにより、第1アイドルギア154と、大径ハブ160の第2アイドルギア164とのギアピッチを固定することができる。
その結果、第1アイドルギア154から第2アイドルギア164へ確実に駆動力を伝達することができるので、ドラムギア96から1次ローラギア156まで、より確実に駆動を伝達することができる。
(4)また、このドラムカートリッジ1によれば、図6および図10に示すように、ドラム軸支持部176は、ギアホルダ151がドラムフレーム31に対して係合するように大径貫通穴56に対して挿通されるとともに、感光ドラム2のドラム軸86を支持することができる。
そのため、ギアホルダ151は、感光ドラム2の軸受部材85と摺擦されることによりドラムフレーム31が摩耗することを抑制することができながら、感光ドラム2のドラム軸86を支持し、感光ドラム2を安定して回転させることができる。
(5)また、このドラムカートリッジ1によれば、図9に示すように、ドラムフレーム31がベースフレーム35とカバーフレーム36とに分割可能であることにより、感光ドラム2をドラムフレーム31内に容易に収容することができる。
そして、ギアホルダ151によって、感光ドラム2の軸受部材85と摺擦されることによりドラムフレーム31が摩耗することを抑制することができながら、ベースフレーム35とカバーフレーム36とを連結することができる。
(6)また、このドラムカートリッジ1によれば、図9および図10に示すように、ベースフレーム35とカバーフレーム36とを連結する部材を別途備える必要がなく、ギアホルダ151の第1係止爪179をベースフレーム35の第1係止部57に係合させ、ギアホルダ151の第2係止爪180をカバーフレーム36の第2係止部80に係合させることによって、容易にベースフレーム35とカバーフレーム36とを連結させることができる。
(7)また、このドラムカートリッジ1によれば、図6に示すように、ギアホルダ151をベース左側壁39よりも左方から組み付けることができるので、ドラムフレーム31に対して容易に組み付けることができる。
しかも、ギアホルダ151の少なくとも一部が、左右方向に投影したときに、ベース左側壁39と重なっていることにより、ドラムカートリッジ1の大型化を抑制することができる。
(8)また、このドラムカートリッジ1によれば、図3および図9に示すように、ワイヤクリーナ103の係止突起107をギアホルダ151のワイヤクリーナ係止部183に係合させることにより、ワイヤクリーナ103を位置固定することができる。
そのため、ワイヤクリーナ103を位置固定するための部材を別途備える必要がなく、部品点数の増加を抑制することができる。
その結果、部品点数の増加を抑制することができながら、ワイヤクリーナ103を使用しないときには、ワイヤクリーナ103の移動を確実に抑制することができる。