JP5887815B2 - 着脱ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents
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また、特許文献2記載の構成では、感光体ドラム(11)を貫通した駆動軸(41)の前端がつまみねじ(34)でねじ止めされ、つまみネジ(34)が玉軸受け(25)の内輪の前面に接触することて、回転が伝達可能になっている。
画像形成装置の本体に着脱可能に支持されるユニット本体と、
前記ユニット本体に位置決めされた状態で支持される被位置決め部材と、
前記ユニット本体に支持された回転体と、
前記回転体の軸方向の端部に配置された被保持部に設けられた接触部と、
前記画像形成装置の本体に支持され、且つ、前記ユニット本体が装着された場合に前記回転体を貫通した状態で前記回転体を支持し且つ前記回転体に駆動を伝達する回転軸と、
軸受け支持部を介して前記被位置決め部材に固定支持された外輪と、前記外輪に対して回転可能に支持され且つ前記ユニット本体が前記画像形成装置の本体に装着された場合に前記回転軸を支持する内輪と、を有する軸受部材と、
前記回転軸の軸方向に沿って前記ユニット本体に移動可能に支持され且つ前記接触部が接触可能な被接触部と、前記被接触部を前記軸方向の前記接触部側に付勢する付勢部材と、を有し、前記軸受け支持部および前記軸受部材を介して前記被位置決め部材に支持された保持具と、
前記保持具を内部に有し、前記画像形成装置の本体に前記ユニット本体が装着される前の状態において、前記回転体の前記被保持部を保持し、前記軸受け支持部を有する保持部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記被位置決め部材に設けられ、前記画像形成装置の本体に対して前記着脱ユニットが位置決めされる被位置決め部と、
前記回転軸の軸方向に対して、前記被位置決め部と重複する位置に配置された前記軸受け部材と、
を備えたことを特徴とする。
着脱ユニットが収容されるユニット収容部と、前記ユニット収容部に配置され且つ前記着脱ユニットの着脱方向に沿って延びる回転軸と、前記着脱ユニットを位置決めする位置決め部と、を有する画像形成装置の本体と、
前記画像形成装置の本体に着脱可能に支持されるユニット本体と、前記画像形成装置の本体の位置決め部材に係合する被位置決め部を有し且つ前記ユニット本体に位置決めされた状態で支持される被位置決め部材と、前記ユニット本体に支持された回転体と、前記回転体の軸方向の端部に配置された被保持部に設けられた接触部と、前記画像形成装置の本体に支持され且つ前記ユニット本体が装着された場合に前記回転体を貫通した状態で前記回転体を支持し且つ前記回転体に駆動を伝達する回転軸と、軸受け支持部を介して前記被位置決め部材に固定支持された外輪と前記外輪に対して回転可能に支持され且つ前記ユニット本体が前記画像形成装置の本体に装着された場合に前記回転軸を支持する内輪とを有する軸受部材と、前記回転軸の軸方向に沿って前記ユニット本体に移動可能に支持され且つ前記接触部が接触可能な被接触部と前記被接触部を前記軸方向の前記接触部側に付勢する付勢部材とを有し前記軸受け支持部および前記軸受部材を介して前記被位置決め部材に支持された保持具と、前記保持具を内部に有し前記画像形成装置の本体に前記ユニット本体が装着される前の状態において前記回転体の前記被保持部を保持し、前記軸受け支持部を有する保持部材と、を有する前記着脱ユニットと、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、被位置決め部と重複する位置に軸受け部材が配置されない場合に比べて、回転体の回転中心の位置精度を向上させることができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図2は図1の画像形成装置において開閉部が開放位置に移動した状態の説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUは、画像形成装置本体の一例であって、被装着装置の一例としてのプリンタ本体U1を有する。プリンタ本体U1の上面には、第1の媒体排出部の一例としての第1排出トレイTRh、いわゆるフェイスダウントレイTRhが設けられている。前記第1排出トレイTRhの媒体排出方向の先端側において、上面の前部には、利用者が入力操作する操作部UIが設けられており、前記操作部UIには表示部等が設けられている。プリンタUの上部前面には、開閉部の一例としてのフロントパネルUaが配置されており、フロントパネルUa下端部が左右方向に延びる回転軸により、プリンタU本体に回転可能に支持されている。図2において、プリンタ本体U1には、ユニット収容部の一例として、プロセスユニット収容部U1aおよびトナーカートリッジ収容部U1bとが形成されており、フロントパネルUaが図1に示す閉塞位置から図2に示す開放位置に移動すると、現像剤容器の一例としてのトナーカートリッジTCや、着脱体ユニットの一例としてのプロセスユニットU2を交換することが可能になっている。
図3において、プリンタUには、画像情報送信装置の一例としてホストコンピュータHCが電気的に接続されており、ホストコンピュータHCから送信された画像情報や制御信号等の電気信号は、プリンタUの制御部の一例としてのコントローラCに入力される。前記コントローラCは、入力される画像情報を一時的に記憶し、前記画像情報を予め設定された時期に潜像形成用の情報に変換して、潜像形成回路の一例としてのレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された情報に応じて駆動信号を潜像形成装置ROSに出力する。なお、前記操作部UI、レーザ駆動回路DLと、後述の現像ロールGa、転写ロールRtに電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
図3、図4において、前記潜像形成装置ROSの左方には、黒色のトナー像を形成する可視像形成装置の一例としてのトナー像形成装置U2が配置されている。潜像形成装置ROSから出射された潜像形成光の一例としてのレーザビームLは、回転する感光体PRに入射される。
図3、図4において、実施例1のトナー像形成装置U2は、回転体の一例であって、像保持体の一例として、回転軸PRaを中心に矢印方向に回転する感光体PRを有する。前記感光体PRの周囲には、感光体PRの回転方向に沿って、帯電部材の一例としての帯電ロールCRと、現像装置Gと、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLとが配置されている。また、前記トナー像形成装置U2はユニット化されており、プロセスユニット2としてプリンタ本体U1に着脱可能に構成されている。図2において、前記プロセスユニットU2の着脱は、プリンタ本体U1の前面に開閉可能に支持されたフロントカバーUaを開放した状態で行われる。
現像装置Gは、内部に現像剤の一例としてのトナーを収容する現像容器Vを有する。前記現像容器V内には、現像領域Q2で感光体PRと対向し且つ現像電圧が印加される現像剤保持体の一例としての現像ロールGaが回転可能に支持されている。また、現像容器V内には、トナーを現像ロールGaに撹拌しながら搬送するトナー撹拌部材Gb,Gcが回転可能に支持されている。したがって、現像ロールGaの回転に伴って表面に保持されたトナーが現像領域Q2に搬送され、現像領域Q2を通過する感光体PR上の静電潜像が可視像の一例としてのトナー像に現像される。
図3において、トナーカートリッジTCは、内部にトナーを収容する容器本体の一例としてのカートリッジ本体TC1を有し、前記カートリッジ本体TC1内には容器内搬送部材の一例としてのトナー搬送部材TC2が回転可能に支持されている。したがって、現像装置Gでのトナーの消費に応じて、前記トナー搬送部材TC2が回転駆動してカートリッジ本体TC1内のトナーを、排出口TC3に搬送する。排出口TC3から排出されたトナーは、カートリッジトナー補給装置TH1の補給経路内の図示しない補給用搬送部材により現像装置Gの現像容器Vに搬送される。
前記感光体PR、帯電ロールCR、静電潜像形成装置ROS、現像装置G等により、感光体PR上にトナー像を形成するトナー像形成装置U2が構成されている。
図3において、プリンタUの下部内部には、出入される給紙トレイTR1〜TR4の左右両端部を移動可能に支持する容器案内部材の一例としてのレールRL1,RL1が配置されている。したがって、左右一対のレールRL1,RL1により各給紙トレイTR1〜TR4は前後方向に移動可能に支持されており、前記各給紙トレイTR1〜TR4はプリンタUの前面から出入可能である。
給紙装置KのピックアップロールRpにより取出された記録用のシートSは、さばきロールRsにより1枚ずつ分離されて、本体搬送路SH1に給紙される。給紙されたシートSは、本体搬送路SH1に配置された複数の搬送部材の一例としてのシート搬送ロールRaにより搬送される。シート搬送ロールRaにより搬送されたシートSは、時期調整部材の一例としてのレジロールRrにより、感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3に移動する時期に合わせて、前記転写領域Q3に搬送される。
図3において、前記転写領域Q3には転写電圧が印加される転写装置の一例としての転写ロールRtが配置されている。この転写ロールRtは転写領域Q3において前記感光体PRに予め設定された圧力で接触しており、転写領域Q3を通過するシートSに感光体PR上のトナー像を転写する。
感光体クリーナCLにより表面に付着した残留トナーが回収された感光体PRは、前記帯電ロールCRにより再び帯電される。なお、実施例1では、帯電ロールCRには、温度検出部材の一例として、帯電ロールCRの温度を検出する温度センサSN1が配置されている。
前記トナー像形成装置U2と、転写ロールRt、定着装置Fにより、シートSに画像を記録する画像記録部材U2+Rt+Fが構成されている。
定着トナー像が形成されたシートSは、媒体案内部材の一例としてのシートガイドに案内されて排出部材の一例としての排紙ロールR1に搬送される。シートSは、前記排紙ロールR1により、媒体排出口の一例としてのシート排出口Haから前記第1排出トレイTRhに排出される。
前記本体反転路SH3、オプション反転路SH4により、反転路SH3+SH4が構成されている。
図5は実施例1のプロセスユニットを装着した状態の画像形成装置の感光体部分の部分断面図である。
図5において、実施例1のプリンタUのプリンタ本体U1には、回転軸の一例として、プロセスユニットU2が着脱される着脱方向の一例としての前後方向に沿って延びる駆動軸1が支持されている。前記駆動軸1は、後端部がプリンタ本体U1に支持された軸受け部材の一例としてのベアリングB1により回転可能に支持されており、駆動軸1には、図示しない駆動源の一例としてのモータから駆動が伝達される。
前記駆動軸1の後端部には、接触部の一例として、筒状のテーパ駒3が固定支持されており、前記テーパ駒3の前端部は、前方に行くに連れて外表面が小径になる円錐状の接触面3aが形成されている。
図7は図6に示すプロセスユニットから回転体が取り外された状態の説明図である。
図5〜図7において、前記プロセスユニットU2は、ユニット本体の一例としてのユニットフレーム11を有する。ユニットフレーム11は、本体前部の一例としての前側に配置された円板状のフレーム前部12と、本体後部の一例としての後側に配置された円板状のフレーム後部13とを有する。前フレーム12および後フレーム13には、駆動軸1に対応して、前後方向に貫通する前貫通口12aおよび後貫通口13aが形成されている。
前記ブラケット14の外端部には、被位置決め部の一例としての位置決め穴15が形成されており、プロセスユニットU2がプリンタ本体U1に装着された場合に、プリンタ本体U1に設けられた位置決め部の一例としての位置決めピンUP1が位置決め穴15に二組係合して位置決めされる。なお、図5では1組のみ図示している。
また、ブラケット14には、被固定部の一例としての引掛け爪14bが回転可能に支持されており、プリンタ本体U1に形成された受け部の一例としての引掛け部UKに引っ掛かることで、プロセスユニットU2がプリンタ本体U1に固定され、引掛け爪14bが回転することで固定が解除される。
前記前スリーブ16は、支持部本体の一例として、円筒状の前スリーブ本体16aを有する。前スリーブ本体16aの前端部には、径方向の外方に延びる円板状に形成され、ブラケット14に固定支持される被固定部16bが設けられている。前記前スリーブ16aの後端には、保持停止部の一例であって回転体の保持部材の一例として、径方向の内側に延びる円環状、ドーナツ板状のリテーナストッパ16cが形成されている。
前記アウタレース17aの前端面は、軸受停止部材の一例として、被固定部16bの前面に支持された前ベアリングストッパ18により前方への抜け止めがされている。なお、前記ベアリング17の外周とは前記スリーブ16内周の間に、組立のため、ガタは通常数十ミクロン持たせる必要があるが、そのガタの分、感光体PRの位置決め精度が悪化してしまうため、前記ベアリング17は前記スリーブ16の内周面に圧入されていることが望ましい。
前記リテーナ前部21の前端の内周部には、第1の保持接触部の一例として、前ベアリング17のインナレース17bの後面に接触する接触凸部21aが形成されている。
前記リテーナ後部22の後端面は、外周部が前記リテーナストッパ16cの前端面に接触して後方への抜け止めがされると共に、後端面の内周部には、被接触部の一例としてのフランジ被接触部22aが形成されている。また、実施例1のリテーナ後部22の前端面の径方向の中央部には、誤組立防止部の一例として、リテーナ前部21側に突出するスプリング23の逸脱防止リブ22bと誤組防止突起22cが形成されている。尚、前記リテーナ19は一体的に構成する必要は無く、各々独立した部品を図5の状態に組み立てた際に、前記の通りに整列、組み立てられれば良い。
前記後スリーブ26の内周面の前部には、軸受け部材の一例としての後ベアリング27が支持されている。実施例1の後ベアリング27は、前ベアリング17と同様に構成されており、アウタレース27a、インナレース27bおよびボール27cを有する。前記アウタレース27aは、後スリーブ26の内周面に固定支持されており、ベアリングストッパ26aにより後方への抜け止めがされている。
実施例1の前接触スリーブ34は、フランジ32の内周に対応する部分34cの内径が、駆動軸1の外径に対応して形成されると共に、リテーナ接触部34aやセレーション34bの部分の内径は、駆動軸1の外径よりも大径に形成されている。したがって、フランジ32の内周に対応する小径部分34cで駆動軸1に近接し、リテーナ接触部34aやセレーション34bの部分では駆動軸1から離間している。
前記後接触スリーブ36の後端面の内周には、テーパ駒3が接触する被接触部36aが形成されている。
また、実施例1では、前側の感光体フランジ32は、リテーナ前部21とリテーナ後部22との接近離間により軸方向に移動可能に支持されると共に、後側の感光体フランジ33の後接触スリーブ36は、後ベアリング27のインナレース27bにより軸方向に移動可能に支持されている。したがって、感光体PRは、ユニットフレーム11に対して前後方向に移動可能に支持されている。
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、画像形成動作が開始されると、駆動軸1が回転して、伝達ピン2からセレーション34bを介して感光体PRが回転し、潜像形成、現像、転写、定着が行われて、記録シートSに画像が形成される。
プリンタUの使用に伴って、プロセスユニットU2内の部品の経時的な損耗や故障等が発生すると、フロントパネルUaが開放されて、プロセスユニットU2の交換が行われる。
したがって、図5に示すように、プロセスユニットU2がプリンタ本体U1に装着された状態では、フランジ32,33に駆動軸1が挿入されて、テーパ駒3が後フランジ33の被接触部36aを前方に押すと共に、スリーブ31を介して前接触スリーブ34が前方に押され、リテーナ19のスプリング23を弾性変形させる。よって、スプリング23に付勢されて後フランジ33がテーパ駒3に突き当てられており、感光体PRの前後方向の位置が決められている。
特に、特許文献2記載の構成では、加圧支持部(33)やスプリング(32)と、玉軸受け(25)が別体に構成されており、感光体ドラム(11)の組み付け時に、スプリング(32)を縮めながら作業する必要があり、組立作業が面倒で、感光体を傷める可能性が高く、細心の注意を払った作業を要求するか、別途治具を用意する必要があり、製造費用を削減しにくい問題がある。
また、実施例1の位置決め機構14〜19では、感光体PRを貫通するプリンタ本体U1の駆動軸1と係合し、引掛け爪14bの作用で、プリンタ本体U2とプロセスユニットU2の位置決めと固定が完了するため、ネジ止め等の作業が不要になっている。したがって、実施例1では、特許文献1,2記載の技術に比べて、ユニットU2の着脱作業が非常に容易となる。
前記特許文献1,2記載の技術に替えて、ネジ等を使用せずに着脱ユニットと回転軸とを連結する構成として、図8A、図8Bに示すように、感光体01を回転可能に支持するベアリング02の外輪02aを軸方向に移動可能に支持し、スプリング03でベアリング02を後方に付勢するリテーナ04で、感光体01を駆動軸06のテーパ駒06aに押し付けて軸方向の位置決めを行いつつ、駆動の伝達がされる構成が考えられる(例えば、特願2010−252367号)。
なお、図9において、説明に必要な前端プレート、ブラケットおよびベアリング以外の部材に関しては図示を省略している。
図9において、前端プレート07aが傾斜すると、前端プレート07aに固定されたスリーブ010が傾斜し、スリーブ010に内蔵されたベアリング02が傾斜した分の中心位置02aのズレを生じる。この中心位置02aのズレの分、ベアリング02で支持する感光体01が所定の回転中心位置01aからズレてしまう。この回転中心位置01aのズレは、前端プレート07aの傾斜角が同じ場合、軸方向に沿って前端プレート07aからベアリング02までの距離L01が長くなるほど、ズレ量が大きくなる。
感光体01は画像形成のために、プリンタ本体08内に高精度に位置決めされなければならない。特に現像ロールとの位置関係は重要で、数十ミクロンのズレでプリント画像に濃度ムラ等の問題が発生する恐れがある。
したがって、図8A、図8Bに示す構成では、ベアリング02の回転中心が駆動軸06の回転中心06bに対して傾斜しないように、各部品の精度を向上させたり、剛性を向上させる等の対応が必要となり、費用が上昇する問題がある。
特に、図8A、図8Bに示すように、ベアリング02の位置が、前端プレート07aに対して、軸方向で前後にずれた構成では、ベアリング02に軸方向に垂直な力が作用した場合に、前端プレート07aで受けることができず、撓みが大きくなりやすい問題もある。
また、実施例1では、前ベアリング17が、軸方向に対して、ブラケット14と重複する位置に配置されている。したがって、図8Dに示すように、クリーニングブレードCL1等の接触圧力で感光体PRが押された場合、小径部分34cが駆動軸1に接触するが、駆動軸1には十分な剛性があり、押された力は、駆動軸1が支持される前ベアリング17や後ベアリング27に作用する。よって、前ベアリング17に対して、クリーニングブレードCL1等の接触圧力で力が作用しても、軸方向で重複する位置に配置され且つ力の働く方向に延びるブラケット14が受けることができ、図8A、図8Bに示す構成に比べて、前ベアリング17の位置の変動が低減されやすく、精度を維持、向上しやすくなっている。
また、実施例1では、前スリーブ16にリテーナストッパ16cが設けられており、図7に示す感光体PRが装着される前の状態では、スプリング23に押されるリテーナ後部22に接触して抜け止めを行うと共に、図8に示す感光体PRが装着され且つプリンタ本体U1に装着される前の状態では、前接触スリーブ34が貫通した状態で、感光体PRの前端部を保持する。したがって、プロセスユニットU2がプリンタ本体U1に装着される前の状態において、プロセスユニットU2が操作される場合等に、感光体PRの前端部が振れても、前接触スリーブ34にリテーナストッパ16cが接触して、感光体PRの振れが低減され、感光体PRの損傷や中心軸のズレが低減される。
次に本発明の実施例2の説明を行うが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図10において、実施例2の位置決め機構14〜19は、実施例1のリテーナ後部22と異なるリテーナ後部22′を有し、リテーナ後部22′の内周端部には、前方に凹んだフランジ接触部22a′が形成されており、実施例1のスプリング23の逸脱防止リブ22bはフランジ接触部22a′の肉厚分のオフセット形状で兼ねている。前記フランジ接触部22a′には、前接触スリーブ34のリテーナ接触部34aが嵌った状態で収容可能に構成されている。
前記構成を備えた実施例2の位置決め機構14〜19では、フランジ接触部22a′は、リテーナ接触部34aが嵌る凹部形状に形成されており、前接触スリーブ34がリテーナ後部22′に対してずれることが低減されており、プロセスユニットU2に装着されていない状態でも感光体PRを更に安定して保持することが可能であり、プロセスユニットU2の操作性の向上と、包装材料の簡易化を可能とする。
次に本発明の実施例3の説明を行うが、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図11において、実施例3の位置決め機構14〜19は、実施例1のリテーナ後部22と異なるリテーナ後部22″を有し、実施例3のリテーナ後部22″では、実施例2と同様に、スプリング23の逸脱防止リブ22bはフランジ接触部22a″の肉厚分のオフセット形状で兼ねている。実施例3のリテーナ後部22″の内周端部には、リテーナ接触部34aの前端の外径に対応する内径を有する貫通口により構成されたフランジ接触部22a″が形成されている。したがって、実施例3の位置決め機構14〜19では、前接触スリーブ34のリテーナ接触部34aが、実施例1,2に比べて軸方向の前方まで延びており、フランジ接触部22a″を貫通した状態で外周面が支持されている。また、回転軸1が貫通する穴の入り口部分に、回転軸1の侵入をスムースにする案内形状21a″を設けたリテーナ前部21″からスリーブ状に延長した21b″が前ベアリング17に圧入されている。
前記構成を備えた実施例3の位置決め機構14〜19では、実施例2と同様に、フランジ接触部22a″とリテーナ接触部34aとの連結、位置決めが、嵌り合いで行われており、感光体PRの前接触スリーブ34が案内ガイドとなり、リテーナ後部22″が単独で駆動軸1と接触せず、リテーナ前部21″の回転軸1の案内効果向上で、プリンタ本体U1へのプロセスユニットU2装着時の操作性が良好となる。但し、リテーナ前部21″を採用した場合、リテーナ21″の部品精度によっては、感光体PRの回転精度、所謂振れが悪化する場合があり、リテーナ後部22″のみを採用しても良い。
次に本発明の実施例4の説明を行うが、この実施例4の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例4は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図12において、実施例4の位置決め機構14〜19は、実施例1のリテーナ前部21が省略されると共に、スプリング23′が、外径が軸方向に沿って同一の円筒状ではなく、前方にいくに連れて外径が小さくなる円錐状のスプリングにより構成されている。そして、実施例4のスプリング23′は、前端の外径が前ベアリング17のインナレース17bに対応する外径に設定されており、インナレース17bの後端面に接触して支持されている。
前記構成を備えた実施例4の位置決め機構14〜19では、リテーナ前部21が省略されており、部品点数が削減され、製造費用がさらに低減されている。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H02)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置の一例としてプリンタUを例示したが、これに限定されず、複写機、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置を例示したが、これに限定されず、多色、いわゆるカラーの画像形成装置に適用可能である。
11…ユニット本体、
14…被位置決め部材、
14a…被位置決め部、
17…軸受部材、
17a…外輪、
17b…内輪、
19…保持具、
22a,22a′,22a″…被接触部、
23,23′付勢部材、
34a…接触部、
P1…位置決め部、
PR…回転体、
U…画像形成装置、
U1…画像形成装置の本体、
U1a…ユニット収容部、
U2…着脱ユニット。
Claims (3)
- 画像形成装置の本体に着脱可能に支持されるユニット本体と、
前記ユニット本体に位置決めされた状態で支持される被位置決め部材と、
前記ユニット本体に支持された回転体と、
前記回転体の軸方向の端部に配置された被保持部に設けられた接触部と、
前記画像形成装置の本体に支持され、且つ、前記ユニット本体が装着された場合に前記回転体を貫通した状態で前記回転体を支持し且つ前記回転体に駆動を伝達する回転軸と、
軸受け支持部を介して前記被位置決め部材に固定支持された外輪と、前記外輪に対して回転可能に支持され且つ前記ユニット本体が前記画像形成装置の本体に装着された場合に前記回転軸を支持する内輪と、を有する軸受部材と、
前記回転軸の軸方向に沿って前記ユニット本体に移動可能に支持され且つ前記接触部が接触可能な被接触部と、前記被接触部を前記軸方向の前記接触部側に付勢する付勢部材と、を有し、前記軸受け支持部および前記軸受部材を介して前記被位置決め部材に支持された保持具と、
前記保持具を内部に有し、前記画像形成装置の本体に前記ユニット本体が装着される前の状態において、前記回転体の前記被保持部を保持し、前記軸受け支持部を有する保持部材と、
を備えたことを特徴とする着脱ユニット。 - 前記被位置決め部材に設けられ、前記画像形成装置の本体に対して前記着脱ユニットが位置決めされる被位置決め部と、
前記回転軸の軸方向に対して、前記被位置決め部と重複する位置に配置された前記軸受け部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の着脱ユニット。 - 着脱ユニットが収容されるユニット収容部と、前記ユニット収容部に配置され且つ前記着脱ユニットの着脱方向に沿って延びる回転軸と、前記着脱ユニットを位置決めする位置決め部と、を有する画像形成装置の本体と、
前記画像形成装置の本体に着脱可能に支持されるユニット本体と、前記画像形成装置の本体の位置決め部材に係合する被位置決め部を有し且つ前記ユニット本体に位置決めされた状態で支持される被位置決め部材と、前記ユニット本体に支持された回転体と、前記回転体の軸方向の端部に配置された被保持部に設けられた接触部と、前記画像形成装置の本体に支持され且つ前記ユニット本体が装着された場合に前記回転体を貫通した状態で前記回転体を支持し且つ前記回転体に駆動を伝達する回転軸と、軸受け支持部を介して前記被位置決め部材に固定支持された外輪と前記外輪に対して回転可能に支持され且つ前記ユニット本体が前記画像形成装置の本体に装着された場合に前記回転軸を支持する内輪とを有する軸受部材と、前記回転軸の軸方向に沿って前記ユニット本体に移動可能に支持され且つ前記接触部が接触可能な被接触部と前記被接触部を前記軸方向の前記接触部側に付勢する付勢部材とを有し前記軸受け支持部および前記軸受部材を介して前記被位置決め部材に支持された保持具と、前記保持具を内部に有し前記画像形成装置の本体に前記ユニット本体が装着される前の状態において前記回転体の前記被保持部を保持し、前記軸受け支持部を有する保持部材と、を有する前記着脱ユニットと、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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