JP4730140B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、着脱可能なユニットを有する画像形成装置に関し、特に、精度が必要な着脱可能なユニットを有する画像形成装置に関する。
なお、本明細書において、「着脱可能」とは、特別な操作を必要とせずに着脱可能な場合に加え、通常時はロックやネジ等で固定した状態で使用され、交換時にネジ等を外して着脱可能な構成も含むものとする。
従来の電子写真方式の画像形成装置では、組立やメンテナンス作業の容易のために、構成部材がユニット化され、着脱できるように構成されているものがある。このようなユニットとしては、例えば、トナーのような消費材を補給するために交換されるトナーカートリッジや、ベルトやドラム等の経時的に消耗する消耗部品を交換するためのベルトモジュールやドラムユニット等がある。
前記ユニットは、組立や交換で画像形成装置に装着される際に、所定の位置に位置決めした状態で装着可能に構成されている。
このような着脱可能なユニットに関する技術として、下記の従来技術(J01)〜(J03)が公知である。
(J01)特許文献1(特開2005−037584号公報)および特許文献2(特開2005−037437号公報)記載の技術
特許文献1、2には、中間転写ベルトモジュールの着脱方向両端部に形成された嵌合孔に、対向する一対の側板(800,902)に支持された位置決めピン(815,910,971)が嵌合して位置決めした状態で支持する技術が記載されている。
(J02)特許文献3(特開2003−186372号公報)記載の技術
特許文献3には、感光体ドラムを有するプロセスユニットにおいて、感光体ドラム(20)の回転軸の両端に形成された係合軸(67,68)とユニットフレーム(61)に形成された係合片(69)の合計3箇所を、本体フレーム(51)の被係合溝(52,53)と被係合凹部(54)で位置決めした状態で支持する技術が記載されている。
(J03)特許文献4(特開2000−056658号公報)記載の技術
特許文献4には、中間転写ユニット(94)の前後両側板(92,93)に外側に突出する位置決めピン(102,102A,103,103A)が支持されており、後側の位置決めピン(103,103A)が画像形成装置本体の後側板(60)に形成された位置決め孔に嵌合し、前側の位置決めピン(102,102A)が固定部材(97)の位置決め孔(104,104A)に嵌合する。そして、前記固定部材(97)が画像形成装置本体(1)の対してネジ(100,100A,100B)でネジ止めされる。すなわち、特許文献4記載の技術では、固定部材(97)は画像形成装置本体(1)にネジ止めされるが、中間転写ユニット(94)はネジ止めされていない。
特開2005−037584号公報(「0105」、「0116」、「0131」〜「0132」) 特開2005−037437号公報(「0083」〜「0154」、「0114」〜「0118」) 特開2003−186372号公報(「0028」、図5) 特開2000−056658号公報(「0069」〜「0070」、図4、図10)
(従来技術の問題点)
前記従来技術(J01)〜(J03)のような中間転写ベルト等のベルトとベルトを支持するベルト支持部材(ベルト支持ロール)を有するベルトモジュールや、感光体ドラムや現像ロール等を有するプロセスユニットでは、ユニット内に配置される回転する部材(ドラムやロール)の相対的な平行度(アライメント)に高い精度が要求される。アライメントのズレが大きくなるとベルトが片寄ったりして故障したり、画像が歪んだり等の不具合が発生する要因となる。
このような問題に対応するために、従来はユニットの剛性を高めて、ユニット毎に独立してアライメントが設定され、画像形成装置本体の所定の位置に位置決めされた状態で支持されていた。
しかしながら、画像形成装置本体は、設置される床面の凹凸や傾斜等により変形してしまう(歪んでしまう)ことがある。したがって、従来技術のように、各ユニット毎にアライメントが設定され且つユニット毎に剛性が高くなっており、画像形成装置にユニットが支持されているだけで固定されていない場合では、ユニットが本体の歪みに追従しないため、ユニット間やユニットとフレームに直接支持された部材との位置関係が崩れてしまう。各ユニット間の位置関係が崩れると画像位置がずれたり、歪んだり等の問題が発生する。
一方、各ユニットを画像形成装置本体の変形に追従するように位置決めすると、ユニットの回転部材のアライメントに影響を与えてしまい、ベルトユニットではベルトの片寄りや蛇行が発生する問題がある。特に、低コスト、軽量の画像形成装置のように、画像形成装置本体のフレームの剛性が下がっている場合には、歪みが発生しやすいために問題が大きくなる。
本発明は前記事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)各ユニットでのアライメントを保持しつつ、画像形成装置本体の歪みによる悪影響を低減すること。
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の構成要素には、後述の実施例の構成要素との対応を容易にするため、実施例の構成要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。
なお、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために第1発明の画像形成装置は、
表面に画像が形成される像担持体(PR)に対向する第1の転写領域(Q3)において表面に画像が転写されると共に、媒体(S)に対向する第2の転写領域(Q4)において表面の画像が媒体に転写される中間転写体(B)と、ユニット(BM)着脱方向の両端部に配置されたユニット被位置決め部(26a,26b,27a,27b)と、ユニット(BM)着脱方向の一端部に配置されたユニット被固定部(23c,23d)と、を有し、画像形成装置本体(U1)に着脱される前記ユニット(BM)と、
前記ユニット(BM)着脱方向の一端側に配置され、前記ユニット(BM)が着脱される着脱口(1)と、位置決め部材固定部(6,7,8,9)と、位置決め部材を位置決めする部位(11,12)と、が形成された前記ユニット着脱方向に対して交差する方向に延びる板状の前記画像形成装置本体(U1)の一端側フレーム(F2)と、
前記一端側フレーム(F2)に対向して配置された前記画像形成装置本体(U1)の他端側フレーム(F3)であって、他端側に配置された前記ユニット被位置決め部(26b,27b)を位置決めした状態で支持する他端側ユニット位置決め部(F3b,F3c)が形成された前記他端側フレーム(F3)と、
一端側の前記ユニット被位置決め部(26a,27a)が係合するユニット位置決め部(111,112)と、前記ユニット被固定部(23c,23d)に対応して設けられ且つバカ孔により構成されたユニット固定部(108,109)と、前記位置決め部材を位置決めする部位(11,12)に対応して設けられ且つ前記位置決め部材を位置決めする部位(11,12)に係合して位置決めされる部位(114,115)と、前記位置決め部材固定部(6,7,8,9)に対応して設けられ且つバカ孔により構成された位置決め部材被固定部(103,104,106,107)と、を有し、前記ユニット着脱方向に対して交差する方向に延びる板状の位置決め部材(PL)と、
前記ユニット固定部(108,109)を貫通し且つ前記ユニット被固定部(23c、23d)に螺合して、前記ユニット被固定部(23c,23d)とユニット固定部(108,109)とを締結することで固定するユニット固定部材(116,117)と、
前記位置決め部材被固定部(103〜107)を貫通し且つ前記位置決め部材固定部(6〜9)に螺合して、前記位置決め部材被固定部(103,104,106,107)と前記位置決め部材固定部(6,7,8,9)とを締結することで固定する位置決め部材固定部材(121,122,123,124)と、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の画像形成装置では、画像形成装置本体(U1)に着脱される前記ユニット(BM)は、表面に画像が形成される像担持体(PR)に対向する第1の転写領域(Q3)において表面に画像が転写されると共に、媒体(S)に対向する第2の転写領域(Q4)において表面の画像が媒体に転写される中間転写体(B)と、ユニット(BM)着脱方向の両端部に配置されたユニット被位置決め部(26a,26b,27a,27b)と、ユニット(BM)着脱方向の一端部に配置されたユニット被固定部(23c,23d)と、を有する。前記ユニット(BM)着脱方向の一端側に配置された前記画像形成装置本体(U1)の一端側フレーム(F2)は、前記ユニット着脱方向に対して交差する方向に延びる板状に構成され、前記ユニット(BM)が着脱される着脱口(1)と、位置決め部材固定部(6,7,8,9)と、位置決め部材を位置決めする部位(11,12)と、が形成されている。前記一端側フレーム(F2)に対向して配置された前記画像形成装置本体(U1)の他端側フレーム(F3)には、他端側に配置された前記ユニット被位置決め部(26a,26b,27a,27b)を位置決めした状態で支持する他端側ユニット位置決め部(F3b,F3c)が形成されている。
位置決め部材(PL)のユニット位置決め部(111,112)には、一端側の前記ユニット被位置決め部(26a,26b,27a,27b)が係合する。前記ユニット着脱方向に対して交差する方向に延びる板状の位置決め部材(PL)には、前記ユニット被固定部(23c,23d)に対応して設けられ且つバカ孔により構成されたユニット固定部(108,109)と、前記位置決め部材を位置決めする部位(11,12)に対応して設けられ且つ前記位置決め部材を位置決めする部位(11,12)に係合して位置決めされる部位(114,115)と、前記位置決め部材固定部(6,7,8,9)に対応して設けられ且つバカ孔により構成された位置決め部材被固定部(103,104,106,107)とを有する。ユニット固定部材(116,117)は、前記ユニット固定部(108,109)を貫通し且つ前記ユニット被固定部(23c、23d)に螺合して、前記ユニット被固定部(23c,23d)とユニット固定部(108,109)とを締結することで固定する。前記位置決め部材被固定部(103〜107)を貫通し且つ前記位置決め部材固定部(6〜9)に螺合して、位置決め部材固定部材(121,122,123,124)は、前記位置決め部材被固定部(103,104,106,107)と前記位置決め部材固定部(6,7,8,9)とを締結することで固定する。
したがって、第1発明の画像形成装置では、ユニット(BM)が位置決め部材(PL)に位置決めされた状態で、位置決めする部位(11,12)が位置決めされる部位(114,115)を位置決めして、ユニット固定部材(116,117)により固定され、位置決め部材(PL)は一端側フレーム(F2)に位置決め部材固定部材(121,122,123,124)により固定される。したがって、ユニット(BM)は位置決め部材(PL)を介して、一端側フレーム(F2)固定されているので、ユニット(BM)および位置決め部材(PL)が画像形成装置本体(U1)の強度を補強すると共に、ユニット(BM)が画像形成装置本体(U1)の変形に追従できる。この結果、ユニット(BM)および位置決め部材(PL)による補強によって画像形成装置本体(U1)の変形を低減することができ、各ユニット(BM)でのアライメントのズレを低減できる。また、画像形成装置本体(U1)が変形した場合でも、低減された変形にユニット(BM)が追従できるので、他の部材、ユニット(BM)との間での位置関係のズレを低減できる。
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の画像形成装置は、前記第1発明において、
無端状のベルト(B)と、前記ベルト(B)を回転可能に支持するベルト支持部材(Rd,T1,Rf,Rt,T2a)と、を有するベルトモジュール(BM)により構成された前記ユニット(BM)、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1の画像形成装置では、前記ユニット(BM)は、無端状のベルト(B)と、前記ベルト(B)を回転可能に支持するベルト支持部材(Rd,T1,Rf,Rt,T2a)と、を有するベルトモジュール(BM)により構成されている。したがって、ベルト支持部材(Rd,T1,Rf,Rt,T2a)のアライメントのズレを低減でき、ベルト(B)の片寄りを低減できる。
(第1発明の形態2
第1発明の形態2の画像形成装置は、前記第1発明および第1発明の形態のいずれかにおいて、
前記ユニット(BM)をユニット(BM)着脱方向に貫通する一対の貫通シャフト(26,27)の両端部に形成された前記ユニット被位置決め部(26a,26b,27a,27b)、
を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態2の画像形成装置では、前記モジュール被位置決め部は、前記ユニット(BM)をユニット(BM)着脱方向に貫通する一対の貫通シャフト(26,27)の両端部に形成されている。したがって、ユニット(BM)には、貫通する一対の貫通シャフト(26,27)により、ユニット(BM)自体を歪みにくくすることができ、剛性を高めることができる。
前述の本発明は、下記の効果(E01)を奏する。
(E01)各ユニットでのアライメントを保持しつつ、画像形成装置本体の歪みによる悪影響を低減することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置(デジタル複写機)Uは、画像形成装置本体U1、自動原稿搬送装置U2を有している。前記画像形成装置本体U1は、IOT(イメージアウトプットターミナル)、IIT(イメージインプットターミナル、すなわち画像読取部)を有している。
前記自動原稿搬送装置U2は、IIT上面のプラテンガラスPG上に支持されている。
前記IOT上面には上方のIITとの間にシート排出トレイTRhが設けられている。
図1において、前記自動原稿搬送装置U2は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置を通過して原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。前記自動原稿搬送装置U2は、その後端部(−X端部)に設けた左右方向に延びるヒンジ軸(図示せず)により前記プラテンガラスPG上面に対して回動可能であり、原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置く場合に上方に回動される。
前記画像形成装置本体U1は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)を有している。
前記透明なプラテンガラスPGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されている。
前記自動原稿搬送装置U2でプラテンガラスPG上面に搬送される原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)で電気信号に変換される。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、CCDから入力されるRGBの電気信号を画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。前記ROSは、レーザ駆動信号に応じて画像書き込み用のレーザビーム(画像書込光)Lを照射する。なお、前記UI(ユーザインタフェース)、IPSおよびレーザ駆動信号出力装置DLと、後述の現像ロールGa、転写ロールRtにバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
前記ROSの上方に配置された回転駆動する像担持体(感光体)PRは、その表面が帯電ロールCRにより一様に帯電された後、潜像書込位置Q1において前記ROS(潜像形成装置)のレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。フルカラー画像を形成する場合は、K(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の画像に対応した静電潜像が順次形成され、モノクロ画像の場合はK(黒)画像に対応した静電潜像のみが形成される。
前記静電潜像が形成された像担持体PR表面は回転移動して現像領域Q2、1次転写領域Q3を順次通過する。
前記ROSの上方には、ロータリ式の現像装置Gが配置されている。前記ロータリ式の現像装置Gは、回転軸Gaの回転に伴って前記現像領域Q2に順次回転移動するK(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の現像器GK,GY,GM,GCを有している。前記各色の現像器GK,GY,GM,GCは、前記現像領域Q2に現像剤を搬送する現像ロールGRk,GRy,GRm,GRcを有しており、現像領域Q2を通過する像担持体PR上の静電潜像をトナー像に現像する。
前記各現像器GK,GY,GM,GCの現像容器にはそれぞれトナー補給用カートリッジTCk,TCy、TCm、TCcから各色のトナーが補給されるように構成されている。なお、このようなロータリ式現像装置として、従来公知(たとえば特開平12―131942、特開平12―231250公報等参照)の種々の構成を採用可能である。
図2は像担持体および中間転写ベルト部分の要部拡大説明図である。
図1,図2において、前記像担持体PRの左方には、無端状の中間転写ベルトBが配置されている。前記中間転写ベルトBは、回転駆動と中間転写ベルトの蛇行を防止する(駆動ロールについているリブガイドにより蛇行を防止する)するための駆動ロールRdと、1次転写バイアスが印加される1次転写ロールT1と、中間転写ベルトBの回転検知をするセンサー(図示せず)と対向するセンサーロールRfと、中間転写ベルトBに張力を発生させるテンションロールRtと、バックアップロールT2aとにより支持されている。前記各ロールRd,T1,Rf,Rt,T2aによりベルト支持部材(Rd,T1,Rf,Rt,T2a)が構成されている。
そして、前記中間転写ベルトBは前記駆動ロールRdにより回転移動可能に支持されており、画像形成動作時には矢印Yb方向に回転する。
フルカラー画像を形成する場合、潜像書込位置Q1において第1色目の静電潜像が形成され、現像領域Q2において1色目のトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写領域Q3を通過する際に、1次転写ロールT1によって中間転写ベルトB上に静電的に1次転写される。その後同様にして、第1色目のトナー像を担持した中間転写ベルトB上に、第2色目、第3色目、第4色目のトナー像が順次重ねて1次転写され、最終的にフルカラーの多重トナー像が中間転写ベルトB上に形成される。
単色のモノカラー画像を形成する場合には1個の現像器のみを使用し、単色トナー像が中間転写ベルトB上に1次転写される。
1次転写後、像担持体PR表面は、像担持体クリーナCL1によりクリーニングされる。前記クリーナCL1により表面に付着した残留トナーが回収された像担持体PRは、前記帯電ロールCRにより再帯電される。
前記バックアップロールT2aに対向する位置には、2次転写ロールT2bが前記バックアップロールT2aに対して離隔した位置と接触した位置との間で移動可能に配置されている。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより2次転写器T2が構成されている。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bの接触領域により2次転写領域Q4が形成されている。
前記2次転写ロールT2bには、現像装置Gで使用するトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が電源回路Eから供給され、前記電源回路EはコントローラCにより制御される。
図1において、給紙トレイTR1(図1参照)は、前記二次転写領域Q4に搬送するための記録用シートSを収容しており、その左右両側(Y軸方向両側)に前後方向に沿って配置された一対のレール(図示せず)沿って移動可能に支持されている。
前記各給紙トレイTR1〜TR4の給紙側上部には給紙装置Kが支持されている。前記給紙装置KのピックアップロールRpは、給紙タイミングに合わせて前記給紙トレイTR1に積載された記録シートSを取り出す。前記記録シートSは、フィードロールおよびリタードロールを有するさばきロールRsの圧接領域(さばき領域)で1枚づつ分離されて、シート搬送路SHに搬送される。シート搬送路SHの記録シートSは、シート搬送路SHに沿って配置された複数のシート搬送ロール(テイクアウェイロール)RaによりレジロールRrに搬送される。レジロールRr(図1参照)は、記録シートSを前記二次転写領域Q4に所定のタイミングで搬送する。
また、手差トレイTR0から給紙された記録シートSも、手差しシート搬送路SH5を搬送され、前記シート搬送路SHに沿って配置されたシート搬送ロールRa、レジロールRrにより前記二次転写領域Q4に搬送される。
二次転写領域Q4を通過する記録シートSには、中間転写ベルトB上のトナー像が二次転写される。二次転写後の中間転写ベルトBの表面に残留したトナーは、ベルトクリーナCLBにより回収され、クリーニングされる。
前記二次転写領域Q4において未定着のトナー像が転写された記録シートSは、トナー像が未定着の状態で定着領域Q5に搬送され、定着領域Q5に配置された定着装置Fの一対の定着ロールFh,Fpによりトナー像が定着される。定着トナー像が形成された記録シートSは、シートガイドにガイドされて排紙ロールR1に搬送され、シート排出口Haからシート排出トレイTRhに排出される。
プリンタU内部には前記シート排出口Haに接続された本体シート反転路SH2が設けられている。前記手差しトレイTR0の上部には、シート反転装置U3が装着されている。前記シート反転装置U3の内部には、前記本体シート反転路SH2に接続するオプションシート反転路SH4が形成されている。したがって、両面印刷時には、前記定着領域Q2でトナー像が定着されたシートSが、前記本体シート反転路SH2、オプションシート反転路SH4を通過して、前記レジロールRrに搬送され、シートSの表裏が反転した状態で前記二次転写領域Q4に再送される。
前記本体シート反転路SH2、オプションシート反転路SH4により、シート反転路(SH2+SH4)が構成されている。
前記ピックアップロールRp、さばきロールRs、シート搬送ロールRaおよび排出ロールR1により、シート搬送部材(Rp,Rs,Ra,R1)が構成されている。
(フレームの説明)
図3は実施例1の画像形成装置のフレームの正面図である。
図4は図3のフレームの中間転写ベルトモジュールや感光体ユニットの着脱部分の要部拡大図である。
図5は図3,図4に示すフレームに中間転写ベルトモジュール、クリーナユニットおよび位置決めプレートが装着された状態の斜視説明図である。
図3〜図5において、実施例1の画像形成装置UのフレームFは、四隅に配置された鉛直方向に延びる支柱フレームF1を有する。前側の支柱F1a,F1bの間には、プレート状のフロントフレーム(一端側フレーム)F2が支持されており、後側の支柱F1c,F1dの間にはフロントフレームF2に対向して配置されたリアフレーム(他端側フレーム)F3が支持されている。左側の支柱F1には、対向する一対の手差しトレイ支持フレームF4が支持されており、左前、左後ろ、右後ろの支柱F1a、F1c、F1dにはIITを支持するIIT支持部材F6a〜F6cが支持されている。
前記フロントフレームF2およびリアフレームF3は、前後方向に延びる複数のタイプレートF7により連結されている。
なお、実施例1のフロントフレームF2は板厚1.2mmの板金により構成されている。
図6は図5の状態から位置決めプレートの図示を省略した状態の説明図である。
図3,図4において、前記フロントフレームF2には、左上部に形成された後述する中間転写ベルトモジュールや像担持体ユニット、ベルトクリーナユニットが着脱されるユニット着脱口1や、トナー補給用カートリッジTCy〜TCkが着脱されるカートリッジ着脱口2、その他、ユニットや部材を取り付けるための開口3が形成されている。
図4において、前記フロントフレームF2のユニット着脱口1の左上、右上、左下、右下の4箇所には、プレート固定用ネジ孔(位置決め部材固定部)6、7,8,9が形成されている。前記左下のプレート固定用ネジ孔8の右下にはプレート位置決め丸孔11が形成されており、前記右下のプレート固定用ネジ孔9の右側には、プレート位置決め長孔12が形成されている。
図2、図3,図6において、前記ユニット着脱口1の内部の右上部には、上下一対のクリーナユニットガイド部材(第2ガイド部材)16,17(図6参照)が支持されており、ユニット着脱口1の左下部分には、ベルトユニットガイド部材(第1ガイド部材)18が支持されている。
図3、図4において、前記リアフレームF3には、駆動モータやギア列等が配置される複数の開口F3aや、モジュール位置決め孔(他端側ユニット位置決め部)F3b、モジュール位置決め長孔(他端側ユニット位置決め部)F3cが形成されている。
図5,図6において、前記ユニット着脱口1を通じて、中間転写ベルトBおよびベルト支持部材(Rd,T1,Rf,Rt,T2a)を有する中間転写ベルトモジュール(ベルトユニット、第1ユニット)BMと、ベルトクリーナCLBがユニット化されたクリーナユニット(第2ユニット)CLUと、像担持体(感光体)PRや帯電ロールCR、像担持体クリーナCL1がユニット化された像担持体ユニット(プロセスユニット)PUとが着脱される。
(中間転写ベルトモジュールの説明)
図7は中間転写ベルトモジュールおよび位置決めプレートの斜視説明図である。
図8は図6に示す状態から中間転写ベルトモジュールおよびクリーナユニットが引き出された状態の説明図である。
図9は図6に示す状態からクリーナユニットのみが引き出された状態の説明図である。
図10は中間転写ベルトモジュールおよびクリーナユニットを斜め前方から見た斜視説明図である。
図11は中間転写ベルトモジュールおよびクリーナユニットを斜め後方から見た斜視説明図である。
図12は中間転写ベルトモジュールおよびクリーナユニットの説明図であり、図12Aはクリーナユニットを斜め後方から見た斜視説明図、図12Bは中間転写ベルトモジュールを斜め後方から見た斜視説明図である。
図6〜図12において、中間転写ベルトモジュールBMは、プレート状のフロントプレート21と、リアプレート22とを有する。図11,図12において、前記フロントプレートの右端部には、前方に突出する上下一対のクリーナユニット位置決め凸部21a(図12Bでは上側のみ図示)が形成されており、前記リアプレート22の右端部には、上下一対のクリーナユニット位置決め孔22a、22bが形成されている。図6〜図10において、前記フロントプレート21の前側中央部にはフロントカバー部材23が支持され、リアプレート22の後側中央部にはリアカバー部材24が支持されている。前記フロントカバー23の左端部および右下端部にはプレート固定部23a、23bが形成されており、前記プレート固定部23a、23bにはプレート固定ネジ孔(ユニット被固定部)23c,23dが形成されている。
図11,図12Bにおいて、前記フロントプレート21とリアプレート22の左下端部には、前後方向に延び且つ下方に突出する被ガイド部(第1被ガイド部)25が支持されている。
前記中間転写ベルトモジュールBMは、前記各部材21〜24を前後方向に貫通する一対の位置決め貫通シャフト26,27を有する。前記位置決め貫通シャフト26,27の前端部および後端部には、それぞれ位置決め係合部(ユニット被位置決め部)26a、26b、27a、27bが形成されている。後端側の位置決め係合部26b、27bは、リアフレームF3のモジュール位置決め孔F3bおよびモジュール位置決め長孔F3c(図3,図4参照)に係合(貫通)して位置決めされた状態で支持される。
前記フロントプレート21とリアプレート22の間には、前後方向に延びる前記駆動ロールRd、センサーロールRfおよびバックアップロールT2aが回転可能に支持されている。図11,図12において、前記駆動ロールRdの後端部には、ベルト駆動カップリングRd1が支持されており、中間転写ベルトモジュールBM装着時に画像形成装置本体U1の図示しないカップリングと噛合って駆動力が伝達される。
(ベルト離接機構の説明)
図13は中間転写ベルトモジュールのベルトのテンション作用・解除機構の要部説明図であり、ベルトテンション作用位置での説明図である。
図14は図13で感光体部分の要部説明図である。
図15は図13のカムや1次転写ロール部分の要部説明図である。
図16は図14の斜視説明図である。
図17は中間転写ベルトモジュールのベルトのテンション作用・解除機構の要部説明図であり、ベルトテンション解除位置での説明図である。
図18は図17で感光体部分の要部説明図である。
図19は図17のカムや1次転写ロール部分の要部説明図である。
図20は図18の斜視説明図である。
図6〜図10において、前記フロントプレート21およびリアプレート22には、フロントカバー部材23を貫通して前方に延びるハンドルシャフト31が回転可能に支持されている。図13〜図20において、前記ハンドルシャフト31の前端部にはユーザが操作するためのテンション解除用ハンドル32が支持されている。
図13〜図20において、前記フロントプレート21の内側には、前記ハンドルシャフト31に支持され、ハンドルシャフト31と一体的に回転可能なベルトテンション用第2カム33が配置されている。前記ベルトテンション用第2カム33は、ベルト用偏心カム部33aと、前記ベルト用偏心カム部33aよりも像担持体PR側(図15において反時計回り)に位相がずれた位置に形成された前方に突出する円柱状の1次転写ロール用偏心カム部33bとを有する。
前記フロントプレート21のベルトテンション用第2カム33の左方には、ベルトテンション用第1カム34が回転中心34aを中心として回転可能に支持されている。前記ベルトテンション用第1カム34は偏心カムにより構成されており、ベルトテンション用第2カム33に係合する右側面34bと、右上側に凹湾曲するスタッド係合面34cとを有する。また、前記ベルトテンション用第1カム34の左上端部には、テンションスプリング支持部34dが形成されている。
前記ベルトテンション用第1カム34の左方には、略L字形のテンションロール支持アーム36が回転支点36aを中心として回転可能に支持されている。前記テンションロール支持アーム36の回転支点36aの反対側の一端部には前記テンションロールRtが回転可能に支持されている。また、前記テンションロール支持アーム36のL字の接続部部分にはテンションスプリング支持部36bが形成されており、前記ベルトテンション用第1カム34のテンションスプリング支持部34dと、テンションロール支持アーム36のテンションスプリング支持部36bとの間にはテンションスプリング37が装着されている。
前記テンションロール支持アーム36の回転支点36aと同軸上には、前記1次転写ロールT1を回転可能に支持する1次転写ロール支持アーム38が、回転支点36aを中心として回転可能に支持されている。前記1次転写ロール支持アーム38の左側上部には、スプリング連結部38aが形成されており、フロントプレート21に支持されたスプリング連結ピン21aとの間に、1次転写ロール支持アーム38を像担持体PR側に付勢する1次転写ロール当接用スプリング39が装着されている。
前記1次転写ロール支持アーム38の右端部には、略三角形状に切除された形状に形成され、前記ベルトテンション用第2カム33の1次転写ロール用偏心カム部33bが係合可能なカム係合部38bが形成されている。
前記1次転写ロール支持アーム38の右下端部には、中間転写ベルトBの下方に延びるベルト離隔シャフト支持部38cが形成されており、ベルト離隔シャフト支持部38cには、前後方向に延びるベルト離隔シャフト41が支持されている。
前記1次転写ロール支持アーム38の右部の前記ベルトテンション用第1カム34に対応する位置には、前記スタッド係合面34cに係合するスタッド38dが内側(ベルトテンション用第1カム34側)に突出して支持されている。
なお、前記符号33〜41を付した部材は、中間転写ベルトモジュールBMに前後一対配置されており、前記符号31〜41を付した部材により中間転写ベルトBを像担持体PRに接触、離隔させる実施例1のベルト離隔機構(31〜41)が構成されている。
前記構成を備えた実施例1のベルト離隔機構(31〜41)では、テンション解除用ハンドル32は、通常時は図13〜図16に示すベルトテンション位置に保持される。前記ベルトテンション位置では、前記ベルトテンション用第2カム33のベルト用偏心カム33aによりベルトテンション用第1カム34が左方に押圧され、テンションスプリング37のバネ力によりテンションロールRtが中間転写ベルトBに張力(テンション)を作用させる。また、このとき、1次転写ロール支持アーム38は、1次転写ロール用偏心カム部33bによりカム係合部38bの下面を下方に押圧して保持され、1次転写ロール当接用スプリング39のバネ力により、1次転写ロールT1が中間転写ベルトBを介して像担持体PRに所定の押圧力で押圧される。
像担持体ユニットPUを交換等するために像担持体ユニットPUを前後方向に抜差しする場合、ユーザがテンション解除用ハンドル32を回動させて、図17〜図20に示すベルトテンション解除位置に移動させる。ベルトテンション解除位置では、ベルトテンション用第2カム33のベルト用偏心カム部33aによるベルトテンション用第1カム34の押圧が解除され、テンションロールRtによる中間転写ベルトBへの張力が解除される(弱くなる)。このとき、ベルトテンション用第2カム33が回転して、1次転写ロール用偏心カム部33bが1次転写ロール支持アーム38のカム係合部38bの上面に係合して1次転写ロール支持アーム38の右端部を上方に回動させる。前記1次転写ロール支持アーム38の右端部が上方に回動すると、1次転写ロール当接用スプリング39の付勢力に抗して1次転写ロールT1が像担持体PRから離隔すると共に、1次転写ロール支持アーム38に支持されたベルト離隔シャフト41が中間転写ベルトB表面に接触して中間転写ベルトBを像担持体PRから離隔させる。なお、このとき、ベルトテンション用第1カム34のスタッド係合面34cが、1次転写ロール支持アーム38のスタッド38dに係合して、図17〜図20に示す位置で保持され、テンションロールRtがテンション解除位置で保持される。
(2次転写ロール離接機構の説明)
図21は2次転写器を中間転写ベルトに当接させる機構および、中間転写ベルトモジュールに対してクリーナユニットのクリーニングブレードを当接、離隔させる機構の要部拡大説明図である。なお、図21では、クリーナユニットのクリーナ容器等の図示は省略している。
図6,図10、図21において、前記中間転写ベルトモジュールBMの左方には、フロンプレート21およびリアプレート22を貫通する2次転写ロール離隔用シャフト51が支持されている。図11,図12において、前記2次転写ロール離隔用シャフト51の後端部には、2次転写ロール離隔用カップリング51aが支持されており、中間転写ベルトモジュールBM装着時に画像形成装置本体U1の図示しないカップリングに噛合って回転が伝達される。
図21において、前記フロントプレート21の外側(前側)には、2次転写ロール離隔用偏心カム52が前記2次転写ロール離隔用シャフト51と一体的に回転可能に支持されている。
2次転写ロール離隔用偏心カム52の左方には、略L字形の2次転写ロール離接用第1アーム53が回転支点53a(実施例1では位置決め貫通シャフト26と共用)を中心として回転可能に支持されている。前記2次転写ロール離接用第1アーム53の右下端部には、スプリング支持部53bが形成されており、スプリング支持部53bとフロントプレート21に支持されたスプリング支持部54との間には、2次転写ロール圧接用スプリング56が装着されている。前記回転支点53aとスプリング支持部53bとの間には、2次転写ロール離隔用偏心カム52に係合するカム係合部材57が支持されている。前記2次転写ロール離接用第1アーム53の左下端部には、第2アーム係合部材58が支持されている。
前記2次転写ロール離接用第1アーム53の左下方には、2次転写ロール離接用第2アーム61が回転支点61aを中心に回転可能に支持されている。前記2次転写ロール離接用第2アーム61の右上端部には、前記第2アーム係合部材58に係合する第1アーム係合部材62が支持されている。前記2次転写ロール離接用第2アーム61の左上部には2次転写ロールT2bのロール軸に係合する2次転写ロール軸係合アーム63が支持されている。
なお、前記符号52〜63を付した部材は、フロントプレート21およびリアプレート22に前後一対配置されており、前後一対の各部材52〜63および2次転写ロール離隔用シャフト51等により実施例1の2次転写ロール離接機構(51〜63)が構成されている。
実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成動作で2次転写が行われる場合、2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに所定の圧接力で圧接されるが、カラー画像を形成する場合には、4色のカラー画像を中間転写ベルトBに積層する途中で、1〜3色目のトナー像が中間転写ベルトB表面に積層される間は、中間転写ベルトB上のトナー像が乱れないように2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBから離隔される。
実施例1の2次転写ロール離接機構(51〜63)では、2次転写が行われる場合には、図21に示すロール圧接位置に保持され、2次転写ロール圧接用スプリング56のバネ力により、各2次転写ロール離接用第1アーム53の第2アーム係合部材58が2次転写ロール離接用第2アーム61の第1アーム係合部材62を右下方向に押圧する。これにより、2次転写ロール離接用第2アーム61の2次転写ロール軸係合アーム63が2次転写ロールT2bのロール軸をバックアップロールT2a側に所定の押圧力で押圧するため、2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに所定の圧接力で圧接される。
カラー画像を形成する際に、1〜3色目のトナー像を積層する場合、2次転写ロール離隔用シャフト51の2次転写ロール離隔用カップリング51aを介して回転が伝達され、2次転写ロール離隔用偏心カム52が図21に示す状態から約180度回転する。これにより、2次転写ロール圧接用スプリング56のバネ力に抗して、2次転写ロール離接用第1アーム53が回動され、第2アーム係合部材58による2次転写ロール離接用第2アーム61の押圧が解除される。したがって、中間転写ベルトBに対する2次転写ロールT2bの圧接力が解除される。この結果、2次転写ロールT2bに設けられた図示しない2次転写ロールT2bを離隔させる装置により2次転写ロールT2bを離隔させることができる。
なお、前記2次転写ロール軸係合アーム63は、無負荷状態ではフロントフレームF2のユニット着脱口1よりも外側に配置され、ユニット着脱時にはフロントフレームF2に干渉する位置に配置されている(図5参照)が、2次転写ロール圧接用スプリング56の付勢する方向と同じ方向なので、作業者が弱い力で内側(中間転写ベルトBに接近する側)に回動させることができる。したがって、2次転写ロール軸係合アーム63がフロントフレームF2に干渉しない位置(図6参照)に容易に移動させることができ、着脱作業時の負担を軽減できる。
(クリーニングブレード自動離隔機構の説明)
図21において、前記中間転写ベルトモジュールBMの右方には、フロンプレート21およびリアプレート22を貫通するクリーニングブレード離隔用シャフト71が支持されている。前記クリーニングブレード離隔用シャフト71の後端部には、ブレード離隔用カップリング71aが支持されており、中間転写ベルトモジュールBM装着時に画像形成装置本体U1の図示しないカップリングに噛合って回転が伝達される。
前記フロントプレート21の外側(前側)には、ブレード離隔用偏心カム72が前記ブレード離隔用シャフト71と一体的に回転可能に支持されている。
ブレード離隔用偏心カム72の左方には、略V字形のブレード離接用アーム73が回転支点73aを中心として回転可能に支持されている。
前記ブレード離接用アーム73の左上端部には、ブレード離隔用偏心カム72が係合するカム係合部部材74が支持されている。前記ブレード離接用アーム73の右上端部には、ブレード離隔用押圧部材76が支持されている。
前記符号71〜76を付した部材により実施例1のクリーニングブレード自動離隔機構が構成されている。
(クリーナユニットの説明)
図22はクリーナユニットの前端部分の要部斜視説明図である。
図23はクリーナユニットの前端部の要部説明図であり、クリーナフロントカバー等の図示を省略した状態の説明図である。
図5,図6、図8〜図12、図21〜図23において、実施例1のクリーナユニットCLUは、中間転写ベルトBから回収された廃トナーが収容されるクリーナ容器81を有する。前記クリーナ容器81は中間転写ベルトB側に開口81aが形成されている。図8,図9,図11,図12、図22において、前記クリーナ容器81の右端部には、前記クリーナユニットガイド部材16,17にガイドされる前後方向に延びる上下一対のクリーナユニット被ガイド部(第2被ガイド部)81b、81cが形成されている。また、クリーナ容器81の開口81aの上端後部には、後方に突出する位置決め突出部81d(図12A参照)が形成され、クリーナ容器81の前端上部および下部には位置決め孔81e、81f(図12A、図22参照)が形成されている。
図1,図2、図23において、前記クリーナ容器81内部には、クリーナ容器内81の廃トナーを図示しない廃トナー回収容器に搬送する廃トナー搬送部材82が支持されている。前記廃トナー搬送部材82の後端には、廃トナー駆動用カップリング82a(図11,図12A参照)が支持されており、クリーナユニットCLU装着時に画像形成装置本体U1の図示しないカップリングに噛合って回転が伝達される。
図21〜図23において、前記クリーナ容器81の左下端部には、回転可能なブレード離接用シャフト83が回転可能に支持されている。前記ブレード離接用シャフト83の後端部には、位置決め突出部83aが形成されている。したがって、クリーナユニットCLUをベルトモジュールBMに対して装着する際に、クリーナユニットCLUの位置決め突出部81d、83aがベルトモジュールBMのクリーナユニット位置決め孔22a、22bに嵌合すると共に、クリーナユニットCLUの位置決め孔81e、81fにベルトモジュールの位置決め凸部21aに嵌合して位置決めされる。
図22において、前記ブレード離接用シャフト83には、略L字形の前後方向に延びるブレード支持部材84が固定支持されている。前記ブレード支持部材84には、中間転写ベルトBに当接して中間転写ベルトB表面の残留トナーをクリーナ容器81内に掻き落とすクリーニングブレード86が支持されている。前記ブレード支持部材84の前後両端部には、斜め上方に延びるバネ連結部材支持部84aが形成されており、前記バネ連結部材支持部84aには、T字形のバネ連結部材87が支持されている。前記バネ連結部87は右下方に延びるバネ連結部87aを有しており、バネ連結部87aと、クリーナ容器81の頂壁との間にはブレード圧接バネ88が装着されている。したがって、前記ブレード圧接バネ88のバネ力により、クリーニングブレード86は中間転写ベルトBに所定の圧接力で圧接される。
図22において、ブレード離接用シャフト83の前端部には、ブレード離接用シャフト83と一体的に回転可能な被押圧部材91が支持されている。前記被押圧部材91の左上面には、前記ブレード離接用アーム73のブレード離隔用押圧部材76が当接する被押圧面91aが形成されている。前記被押圧部材91の右上端部には、前方に突出する手動離隔時被係合部91bが形成されている。
前記クリーナ容器81の前端側には、クリーナフロントカバー92が支持されている。クリーナフロントカバー92には、ブレード離隔用ハンドル93が回転支点93aを中心に回転可能に支持されている。前記ブレード離隔用ハンドル93は、回転支点93aから径方向に延びるアーム部93bと、アーム部93bの先端に形成された半円弧状の把持部93cとを有する。
前記アーム部93bの右端部には、スナップフィット係合凹部93dが形成されており、クリーナフロントカバー92の前端面から前方に突出するスナップフィット係合凸部94に係合してスナップフィットされる。
前記把持部93cには、周方向に延びるスリット部93eが形成されている。また、前記ブレード離隔用ハンドル93の後端部には、後方に突出する手動離隔時係合部93f(図23参照)が形成されており、手動離隔時係合部93fは前記ブレード離隔用ハンドル93を通常位置からクリーナユニット取り出し位置に移動させた場合に手動離隔時被係合部91bに係合する。
前記クリーナフロントカバー92の前端部には、クリーナユニットCLUを位置決めプレート(後述)にネジ止めするための手回しネジ96が支持されている。手回しネジ96は、ユーザが手動で手回しネジ96を回転する際に把持する手回し把持部96aを有している。前記手回し把持部96aは、完全にネジ止めされた状態でブレード離隔用ハンドル93のスリット部93eに嵌合し、嵌合した状態でなければ画像形成装置本体U1のカバー(図示せず)を閉じることができないように構成されている。
前記符号91〜96を付した部材により実施例1のクリーニングブレード手動離隔機構(91〜96)が構成されている。
したがって、前記構成のベルトクリーナCLBにより、画像形成動作時に2次転写が終了した中間転写ベルトB表面をクリーニングする際には、ブレード圧接バネ88により中間転写ベルトBに圧接されたクリーニングブレード86によって、中間転写ベルトB表面の残留トナーが掻き取られる。
一方、画像形成動作時に1色目〜3色目のトナー像が中間転写ベルトBに担持されている状態では、カラー画像形成途中のトナー像が回収されないようにするためにクリーニングブレード86が中間転写ベルトBから離隔する。すなわち、中間転写ベルトモジュールBMのブレード離隔用カップリング71aを介して伝達された回転によりクリーニングブレード離隔用シャフト71が回転し、ブレード離隔用偏心カム72がブレード離接用アーム73を回転させる。これにより、ブレード離隔用押圧部材76がクリーナユニットCLUの被押圧面91aを押圧して、ブレード離接用シャフト83が回転し、ブレード圧接バネ88のバネ力に抗してクリーニングブレード86が中間転写ベルトBから離隔する。
また、クリーナユニットCLUのみを画像形成装置本体U1から取り外す場合、ブレード離隔用ハンドル93を回転させると、手動離隔時係合部93fが手動離隔時被係合部91bに係合してブレード離隔用シャフト83を回転させ、クリーニングブレード86が中間転写ベルトBから離隔する。このとき、ブレード圧接バネ88のバネ力によりブレード離隔用ハンドル93を戻そうとする力が作用するが、スナップフィット係合凹部93dとスナップフィット係合凸部94とによるハンドルロックにより、クリーニングブレード86が中間転写ベルトBから離隔した状態に保持される。この結果、クリーニングブレード86が中間転写ベルトBに押圧された状態でクリーナユニットCLUを引き出されることを防止でき、中間転写ベルトBの磨耗や擦過傷等を防止できる。
(位置決めプレートの説明)
図24は実施例1の位置決めプレートの斜視説明図である。
図5、図7、図24において、中間転写ベルトモジュールBMの前面と、クリーナユニットCLUのクリーナフロントカバー92の後面との間には板状の位置決めプレート(位置決め部材)PLが配置されている。なお、実施例1の位置決めプレートPLは、フロントフレームF2よりも高剛性の板厚1.6mmの板金プレートにより構成されている。
図24において、前記位置決めプレートPLの右上部には、クリーナユニットCLUを着脱するためのクリーナユニット着脱口101が形成されており、左下部にはプロセスユニットPUを着脱するためのプロセスユニット着脱口102が形成されている。
前記位置決めプレートPLの左上端部にはフレーム固定用第1丸穴103(位置決め部材被固定部)が形成されている。前記クリーナユニット着脱口101の右上には、フレーム固定用第2丸穴(位置決め部材被固定部)104が形成され、位置決めプレートPLの左下端部にはフレーム固定用第3丸穴(位置決め部材被固定部)106が形成されている。また、クリーナユニット着脱口101の左下にはフレーム固定用第4丸穴(位置決め部材被固定部)107が形成されている。
プロセスユニット着脱口102左上には、ベルトモジュール固定用第1丸穴(ユニット固定部)108が形成され、クリーナユニット着脱口101の左下には、ベルトモジュール固定用第2丸穴(ユニット固定部)109が形成されている。
前記ベルトモジュール固定用第1丸穴108の上方には、前記中間転写ベルトモジュールBMの左側位置決め貫通シャフト26が貫通して位置決めするモジュール位置決め孔(ユニット位置決め部)111が形成されている。ベルトモジュール固定用第2丸穴109の上方には、前記中間転写ベルトモジュールBMの右側位置決め貫通シャフト27が貫通するモジュール位置決め長孔(ユニット位置決め部)112が形成されている。
前記モジュール位置決め長孔112の右方には、クリーナユニットCLUの手回しネジ96がネジ止めされる前記手回し用ネジ孔113が形成されている。
前記フレーム固定用第3丸穴106の下方には、後方に突出するフレーム位置決めピン114が支持され、フレーム固定用第4丸穴107の右方には、後方に突出するフレーム位置決めピン115が支持されている。
前記各丸穴103〜109は、貫通孔(いわゆるバカ穴)により構成されている。
位置決めプレートPLを中間転写ベルトモジュールBMに取り付ける場合、中間転写ベルトモジュールBMの位置決め貫通シャフト26,27をモジュール位置決め孔111およびモジュール位置決め長孔112に貫通させて位置決めする。この状態で、ベルトモジュール固定用丸穴108,109を貫通し、中間転写ベルトモジュールBMのプレート固定ネジ孔23c,23dに螺合するベルト固定ネジ(ユニット固定部材)116,117(図5参照)により、位置決めプレートPLが中間転写ベルトモジュールBMに固定される。
位置決めプレートPLをフロントフレームF2に取り付ける場合、フレーム位置決めピン114,115を、フロントフレームF2のプレート位置決め丸孔11およびプレート位置決め長孔12に貫通させて位置決めする。この状態で、フレーム固定用丸穴103〜107を貫通して前記プレート固定用ネジ孔6,7,8,9に螺合するフレーム固定ネジ(位置決め部材固定部材)121〜124(図5参照)により位置決めプレートPLがフロントフレームF2に固定される。
クリーナユニットCLUが画像形成装置本体U1に固定する際には、クリーナユニットCLUを挿入後、手回しネジ96を手動で回転させて手回しネジ96を手回し用ネジ孔113にネジ止めして、クリーナユニットCLUを位置決めプレートPLに固定する。
すなわち、実施例1の画像形成装置Uでは、位置決めプレートPLが中間転写ベルトモジュールBMの前面に取り付けられた状態で、クリーナユニットCLUが取り付けられており、手回しネジ96を回転させて螺合を解除することでクリーナユニットCLUのみが着脱可能となっている。一方で、手回しネジ96によりクリーナユニットCLUを位置決めプレートPLに固定した状態で、フレーム固定ネジ121〜124を外すと、中間転写ベルトモジュールBM、位置決めプレートPLおよびクリーナユニットCLUからなる着脱ユニット(BM+PL+CLU)を一体的に着脱できる。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、中間転写ベルトモジュールBMを画像形成装置本体U1に装着する際に、2本の位置決め貫通シャフト26,27の後端部が画像形成装置本体U1で位置決めされた状態で支持され、前端部が位置決めプレートPLで位置決めされる。この状態で、位置決めプレートPLがベルトモジュール固定用丸穴108,109を貫通し、プレート固定ネジ孔23c,23dに螺合するネジにより中間転写ベルトモジュールBMに固定されると共に、フレーム固定用丸穴103〜107を貫通し、前記プレート固定用ネジ孔6,7,8,9に螺合するネジによりフロントフレームF2に固定されるので、位置決めプレートPLが画像形成装置Uの補強部材として組み付けられる。この結果、ベルトモジュールBMや位置決めプレートPLが補強部材として昨日し、画像形成装置Uのフレームの強度を高めることができる。したがって、画像形成装置Uが設置された床面の凹凸、平面度等により中間転写ベルトBを支持するベルト支持部材(Rd,T1,Rf,Rt,T2a)のアライメント(ロール軸間の相対的な傾斜)への影響を最小限に抑えることができる。したがって、低コストのフレームの場合に問題となる中間転写ベルトBのアライメントのズレを最小限に抑えることができる。
また、位置決めプレートPLを介して中間転写ベルトモジュールBMがフロントフレームF2に対して位置決めされるので、他の構成部材(像担持体ユニットPUや定着装置F、シート搬送部材(Rp,Rs,Ra,R1))との位置関係を一定に保持することが可能となる。すなわち、床面の凹凸等により画像形成装置Uが変形した(歪んだ)としても、中間転写ベルトBの位置決めを行い且つフレームF2に固定された位置決めプレートPLが変形に追従するため、中間転写ベルトBと他の部材が個別に変形する場合に比べ、各部材の位置関係を一定の関係に保持しやすくすることが可能となる。
特に、実施例1の画像形成装置Uでは、位置決めプレートPLが、比較的高剛性の板金により構成されているので、一体的に着脱される着脱ユニット(BM+PL+CLU)自体の剛性を高めることができ、着脱ユニット(BM+PL+CLU)が歪むことを低減できる。したがって、着脱ユニット(BM+PL+CLU)をフロントフレームF2に装着する際には確実な位置決め固定が可能になると共に、装着された状態で画像形成装置U全体としての剛性(強度)も高めることができる(補強できる)。さらに、実施例1のベルトモジュールBMでは、モジュールBMを貫通する貫通シャフト26,27が使用されているので、貫通しない部材を使用する場合に比べて、歪みにくく、強度を高めることができる。
また、前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、像担持体ユニットPUを交換する場合、テンション解除用ハンドル32を回転させることで、像担持体PRから中間転写ベルトBおよび1次転写ロールT1を離隔させることができ、像担持体ユニットPUを挿抜できる。したがって、像担持体PRや中間転写ベルトBに擦過傷等が形成されることを防止できる。また、テンション解除用ハンドル32が通常時のベルトテンション位置では、像担持体ユニットPUの軸方向(挿抜方向)の移動を妨げる位置に配置されているので、テンション解除用ハンドル32を回転させて像担持体PRから中間転写ベルトBおよび1次転写ロールT1を離隔させないと、像担持体ユニットPUが着脱できないように構成されている。したがって、像担持体PRから中間転写ベルトBおよび1次転写ロールT1を離隔させずに像担持体ユニットPUを着脱することを確実に防止でき、前記擦過傷を確実に防止できる。
さらに、実施例1の画像形成装置Uでは、クリーナユニットCLUのみを着脱する場合、ブレード離隔用ハンドル93を回転させてクリーニングブレード86を中間転写ベルトBから離隔させる。この状態で、手回しネジ96を回転させて位置決めプレートPLとの固定を解除し、着脱することができる。このとき、クリーナユニットCLUは、クリーナユニット被ガイド部81b、81cがクリーナユニットガイド部材16,17にガイドされることで、所定の位置に確実に着脱することができると共に、クリーナユニットCLUのみで着脱することができる。また、実施例1のクリーナユニットCLUでは、ブレード離隔用ハンドル93を回転させてクリーニングブレード86と中間転写ベルトBとの接触を解除しなければ、手回しネジ96を回転させられないように構成されているので、クリーニングブレード86が中間転写ベルトBに圧接された状態でクリーナユニットCLUが着脱されることを防止できる。さらに、実施例1のクリーナユニットCLUでは、ブレード離隔用ハンドル93のスリット部93eに手回しネジ96の手回し把持部96aが嵌合するように構成されているので、ネジ止めが不十分であるかどうかをユーザが容易に確認することができ、クリーナユニットCLUが位置決めプレートPLに十分固定されているか否かを容易に確認できる。
また、実施例1の画像形成装置Uでは、テンション解除用ハンドル32をテンション解除位置に回転させ且つ手回しネジ96によりクリーナユニットCLUを位置決めプレートPLに固定した状態で、フレーム固定ネジ121〜124を外すことにより、中間転写ベルトモジュールBM、位置決めプレートPLおよびクリーナユニットCLUを有する着脱ユニット(BM+PL+CLU)を一体的に着脱できる。このとき、着脱ユニット(BM+PL+CLU)は、中間転写ベルトモジュールBMの被ガイド部25がベルトユニットガイド部材18にガイドされると共に、クリーナユニットCLUの被ガイド部81b、81cがクリーナユニットガイド部材16,17にガイドされることにより、確実にガイドされて着脱できる。この結果、中間転写ベルトBが内部の部材に接触等して擦過傷等が形成されることを防止できる。特に、実施例1の着脱ユニット(BM+PL+CLU)は、位置決めプレートPLにより位置決め固定されているので、各ユニットBM,CLUを位置決めし且つ補強した状態で着脱できる。
したがって、実施例1の画像形成装置Uでは、クリーナユニットCLUの被ガイド部81b、81cは、クリーナユニットCLUのみの着脱時のガイドと、着脱ユニット(BM+PL+CLU)の着脱時のガイドとして兼用されている。この結果、ユニット毎にガイド部材と被ガイド部を設ける場合に比べ、省スペース化、低コスト化することが可能となり、且つ、容易にユニットを交換でき、十分なメンテナンス性を確保できる。
この結果、省スペース、低コストな構成で、クリーナユニットCLUのみをユーザが容易に着脱、交換することも可能としつつ、中間転写ベルトモジュールBMも着脱、交換することができる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置としての複写機を例示したが、これに限定されず、FAXやプリンタあるいはこれらすべてまたは複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置により構成することも可能であり、いわゆるロータリ式の画像形成装置に限定されず、タンデム式等の画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、第1ユニットとしての中間転写ベルトモジュールと、第2ユニットとしてのクリーナユニットとを有する着脱ユニットに限定されず、2つの着脱されるユニットを有する着脱ユニットに適用可能である。例えば、像担持体クリーナを像担持体に対して個別に着脱可能とした場合での、像担持体クリーナユニット(第2ユニット)と像担持体ユニット(第1ユニット)とを有するプロセスユニット(着脱ユニット)としたり、像担持体ユニット(第1ユニット)と現像ユニット(第2ユニット)とを有する着脱ユニットとしたり等、任意の組み合わせに適用可能である。すなわち、第1ユニットはベルトモジュールに限定されず、任意の着脱ユニットとすることも可能である。
(H03)前記実施例において、ベルトモジュールとして中間転写ベルトモジュールを例示したが、これに限定されず、感光体ベルトモジュールや用紙搬送ベルトモジュール、転写ベルトモジュール等従来公知のベルトモジュールに適用可能である。
(H04)前記実施例において、ベルトモジュールBMとリアフレームF3との位置決めやベルトモジュールBMと位置決めプレートPLとの位置決めは、モジュールBM側に突出するユニット被位置決め部26a、26b、27a、27bを設け、リアフレームF3や位置決めプレートPL側に孔(ユニット位置決め部)を設けたが、モジュール側に孔を設け、フレームやプレート側に突出部を設けることも可能である。
(H05)前記実施例において、ベルトモジュールBMの強度を高めるために貫通シャフト26,27を使用することが望ましいが、これに限定されず、プレート21、22から外方に突出するユニット被位置決め部とすることも可能である。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は像担持体および中間転写ベルト部分の要部拡大説明図である。 図3は実施例1の画像形成装置のフレームの正面図である。 図4は図3のフレームの中間転写ベルトモジュールや感光体ユニットの着脱部分の要部拡大図である。 図5は図3,図4に示すフレームに中間転写ベルトモジュール、クリーナユニットおよび位置決めプレートが装着された状態の斜視説明図である。 図6は図5の状態から位置決めプレートの図示を省略した状態の説明図である。 図7は中間転写ベルトモジュールおよび位置決めプレートの斜視説明図である。 図8は図6に示す状態から中間転写ベルトモジュールおよびクリーナユニットが引き出された状態の説明図である。 図9は図6に示す状態からクリーナユニットのみが引き出された状態の説明図である。 図10は中間転写ベルトモジュールおよびクリーナユニットを斜め前方から見た斜視説明図である。 図11は中間転写ベルトモジュールおよびクリーナユニットを斜め後方から見た斜視説明図である。 図12は中間転写ベルトモジュールおよびクリーナユニットの説明図であり、図12Aはクリーナユニットを斜め後方から見た斜視説明図、図12Bは中間転写ベルトモジュールを斜め後方から見た斜視説明図である。 図13は中間転写ベルトモジュールのベルトのテンション作用・解除機構の要部説明図であり、ベルトテンション作用位置での説明図である。 図14は図13で感光体部分の要部説明図である。 図15は図13のカムや1次転写ロール部分の要部説明図である。 図16は図14の斜視説明図である。 図17は中間転写ベルトモジュールのベルトのテンション作用・解除機構の要部説明図であり、ベルトテンション解除位置での説明図である。 図18は図17で感光体部分の要部説明図である。 図19は図17のカムや1次転写ロール部分の要部説明図である。 図20は図18の斜視説明図である。 図21は2次転写器を中間転写ベルトに当接させる機構および、中間転写ベルトモジュールに対してクリーナユニットのクリーニングブレードを当接、離隔させる機構の要部拡大説明図である。 図22はクリーナユニットの前端部分の要部斜視説明図である。 図23はクリーナユニットの前端部の要部説明図であり、クリーナフロントカバー等の図示を省略した状態の説明図である。 図24は実施例1の位置決めプレートの斜視説明図である。
符号の説明
1…着脱口、
6,7,8,9…位置決め部材固定部、
23c,23d…ユニット被固定部、
26,27…貫通シャフト、
26a,26b,27a,27b…ユニット被位置決め部、
103,104,106,107…位置決め部材被固定部、
108,109…ユニット固定部、
111,112…ユニット位置決め部、
116,117…ユニット固定部材、
121,122,123,124…位置決め部材固定部材、
B…ベルト、
BM…ユニット、
BM…ベルトモジュール、
F2…一端側フレーム、
F3…他端側フレーム、
F3b,F3c…他端側ユニット位置決め部、
PL…位置決め部材、
Rd,T1,Rf,Rt,T2a…ベルト支持部材、
U1…画像形成装置本体。

Claims (3)

  1. 表面に画像が形成される像担持体に対向する第1の転写領域において表面に画像が転写されると共に、媒体に対向する第2の転写領域において表面の画像が媒体に転写される中間転写体と、ユニット着脱方向の両端部に配置されたユニット被位置決め部と、ユニット着脱方向の一端部に配置されたユニット被固定部と、を有し、画像形成装置本体に着脱される前記ユニットと、
    前記ユニット着脱方向の一端側に配置され、前記ユニットが着脱される着脱口と、位置決め部材固定部と、位置決め部材を位置決めする部位と、が形成された前記ユニット着脱方向に対して交差する方向に延びる板状の前記画像形成装置本体の一端側フレームと、
    前記一端側フレームに対向して配置された前記画像形成装置本体の他端側フレームであって、他端側に配置された前記ユニット被位置決め部を位置決めした状態で支持する他端側ユニット位置決め部が形成された前記他端側フレームと、
    一端側の前記ユニット被位置決め部が係合するユニット位置決め部と、前記ユニット被固定部に対応して設けられ且つバカ孔により構成されたユニット固定部と、前記位置決め部材を位置決めする部位に対応して設けられ且つ前記位置決め部材を位置決めする部位に係合して位置決めされる部位と、前記位置決め部材固定部に対応して設けられ且つバカ孔により構成された位置決め部材被固定部と、を有し、前記ユニット着脱方向に対して交差する方向に延びる板状の位置決め部材と、
    前記ユニット固定部を貫通し且つ前記ユニット被固定部に螺合して、前記ユニット被固定部とユニット固定部とを締結することで固定するユニット固定部材と、
    前記位置決め部材被固定部を貫通し且つ前記位置決め部材固定部に螺合して、前記位置決め部材被固定部と前記位置決め部材固定部とを締結することで固定する位置決め部材固定部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 無端状のベルトと、前記ベルトを回転可能に支持するベルト支持部材と、を有するベルトモジュールにより構成された前記ユニット、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ユニットをユニット着脱方向に貫通する一対の貫通シャフトの両端部に形成された前記ユニット被位置決め部、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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