JP4807147B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
第1の発明によれば、ベルトに対するクリーニング部材の押圧力を状況に応じて適切に変更できるようになる。従って、ベルトに対するクリーニング部材の押圧力を常に強い押圧力とする構成と比較してクリーニング部材及びベルトの劣化を効果的に抑制でき、或いはベルトに対する押圧力を常に弱い押圧力とする構成と比較して良好なクリーニングを実現できるようになる。
第2の発明によれば、強い力でクリーニングを行う必要があるときはクリーニング部材の押圧力を増強でき、クリーニングを行わないとき或いは弱い力でクリーニングを行うようなときにはクリーニング部材の押圧力を低下させることができるようになる。よって、クリーニング部材やベルトの劣化を効果的に抑制しつつ良好なクリーニングを実現しうる好適例となる。
第3の発明によれば、強い力でクリーニングを行うときにはクリーニング部材の押圧力を増強でき、弱い力でクリーニングを行うようなときには、クリーニング部材の押圧力を低下させてクリーニングを行うことができるようになる。さらに、クリーニングを行わないときにはクリーニング部材をベルトから離間させて非接触状態とすることができる。従って、クリーニング部材やベルトの劣化をより一層効果的に抑制でき、状況により適切に対応したクリーニングが可能となる。
第4の構成によれば、クリーニング部材によってベルトのクリーニングを行う上での好適例となる。
第5の構成によれば、クリーニング部材によってベルトのクリーニングを行う上での好適例となる。
第6の発明によれば、クリーニング部材が駆動機構と連結しているために周辺構成が複雑化しやすいクリーニング部材を一定の支持位置としつつクリーニング部材の押圧力を変更できるようになる。よってクリーニング部材側にクリーニング部材の支持位置を変えるための機構が不要になるので構成が簡単で済み、部品が集中しすぎることがなく、また、コスト低減も図りやすくなる。
第7の発明によれば、ベルトとバックアップ部材との間の摩擦をより小さくすることができ、部品の劣化をより一層効果的に防止できる。
第8の発明によれば、複数の付勢手段の組合せを変更することによって総合的な付勢力を調整するため、単一コイルばねの長さ調整によって付勢力を変更するような構成と比較して付勢力が安定しやすくなる。また、付勢力調整に要するストロークを小さくすることができるため、長い設置スペースを確保しにくい状況などにおいて有効な構成となる。
第9の発明によれば、複雑な構成を用いることなく、バックアップ部材に与える付勢力を容易に二段階に調整できるようになる。
第10の発明によれば、カム部材の駆動によって付勢力を調整できるようになるため、構成の簡素化が図られる。また、カム部材を回転駆動させる構成としているため、他の回転駆動源を利用しやすい構成となる。
本発明の実施形態1について図面を参照して説明する。
(1.全体構成)
図1は、本実施形態の画像形成装置としてのレーザプリンタ1の概略構成を示す側断面図である。このレーザプリンタ1は、例えばブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する4つの感光体ドラム30を備えた、いわゆるダイレクトタンデム型のカラーレーザプリンタである。レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、被記録媒体としての用紙3を給紙するための給紙部4、上記感光体ドラム30を露光するスキャナ部18、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成ユニット20、及び、画像形成ユニット20に対して用紙3を搬送する用紙搬送部35、ベルトクリーニング装置としてのクリーニングユニット41などを備えている。本実施形態では、用紙搬送部35はベルトユニットとして本体ケーシング2の後述する開口部2Aから着脱可能とされ、更に、クリーニングユニット41も開口部2Aから着脱可能とされている。なお、以下の説明において、図1における矢印F1の方向を前方とし、それとは反対の矢印F2の方向を後方とする。
給紙部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される供給トレイとしての給紙トレイ7と、給紙トレイ7の前端部の上方に設けられる分離ローラ8および分離パッド9と、分離ローラ8の後側に設けられるピックアップローラ10と、分離ローラ8の前側上方に配置される一対の紙粉取りローラ11,11と、紙粉取りローラ11,11の上方に設けられる一対のレジストローラ12A,12Bとを備えている。
本体ケーシング2内の最上部には、露光手段としてのスキャナ部18が設けられている。このスキャナ部18は、所定の画像データに基づいた各色毎のレーザ光Lを対応する感光体ドラム30の表面上に高速走査にて照射する。各色に対応した4本のレーザ光Lは、スキャナ部18の底面から斜め後下方に向けて射出される。各レーザ光Lの光路は、前後に一定間隔を開けて配され、互いに平行をなす。
本体ケーシング2の前面において給紙トレイ7の上方には、開口部2Aが形成され、下端部が軸支されたフロントカバー6によって開閉可能とされている。本体ケーシング2内には、スキャナ部18の下側において開口部2Aと連通するユニット収容部19が設けられ、ここに前方へ引き出し可能で、かつ着脱可能な画像形成ユニット20が収容されている。画像形成ユニット20は、フレーム21を備えており、このフレーム21には、像担持体としての感光体ドラム30、帯電手段としてのスコロトロン型帯電器31、現像器としての4つの現像カートリッジ22、およびクリーニングブラシ33が保持されている。なお、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する、これらの構成はいずれも同一構造であるため、図1では、紙面左端のものについてのみ符号を付し、他のものについては省略されている。
用紙搬送部35は、ユニット収容部19に装着される画像形成ユニット20の下方に配置されている。この用紙搬送部35は、後側と前側とに間隔をおいて互いに平行に設けられた一対のベルト支持ローラ36,37と、両ローラ36,37間に掛け渡された用紙搬送ベルト38(「ベルト」の一例に相当)とを備え、後側のベルト支持ローラ36がモータの駆動力により回転駆動されることで用紙搬送ベルト38が循環移動(周回移動)する構成になっている。後側のベルト支持ローラ(駆動ローラ)36は、アルミもしくはステンレス製の略円筒形状金属素管表面に、ベルト内面とのグリップ力確保のため、ゴム層を被履、もしくはコーティング層を施してなるローラであり、前側のベルト支持ローラ(テンションローラ)37は、アルミもしくはステンレス製の略円筒形状金属素管表面に、ベルト内面との摩擦による表面の摩耗防止のためのにメッキ処理を施してなるローラである。用紙搬送ベルト38は、例えばポリカーボネート等の樹脂材からなる無端状のベルトであり、その幅寸法は印字可能な最大用紙サイズ(本実施形態では、例えばA4サイズ)の幅寸法以上になっている。
定着器42は、本体ケーシング2内における用紙搬送部35の後方に配置されている。この定着器42は、互いに対向配置された加熱ローラ43及び加圧ローラ44等から構成され、用紙3上に転写されたトナー像を紙面に熱定着させる。そして、熱定着された用紙3は、定着器42の斜め後上方に配置された搬送ローラ45により本体ケーシング2の上部に設けられた排紙ローラ46へ搬送される。本体ケーシング2の上面には、前端側がほぼ水平で、後端側が後下がりに傾斜した排紙トレイ47が設けられ、排紙ローラ46から排出された画像形成後の用紙3がこの排紙トレイ47上に積層される。
次に、上記レーザプリンタ1の電気的構成について説明する。
図2は、レーザプリンタ1の電気的構成を概念的に示すブロック図である。
レーザプリンタ1は、図2に示すようにCPU91、ROM92、RAM93、ASIC(Application Specific Integrated
Circuit)からなる制御部95によって各構成要素を制御する制御装置90が構成されている。さらに、制御部95と電気的に接続される形態にて、メインモータ96、スキャナモータ97、画像形成部5、入力パネルなどからなる操作部98、各種ランプなどからなる表示部99、後述するセンサ100などが設けられ、これらにより制御系が構成されている。なお、画像形成部5は、上述の給紙部4、スキャナ部18、画像形成ユニット20、用紙搬送部35、定着器42によって構成されている。
図3は、用紙搬送部35及びクリーニングユニット41を拡大して示す側断面図である。
クリーニングユニット41は、本体ケーシング2に対して着脱可能とされるものであり、前後に細長い箱形のケース50を備えており、このケース50が用紙搬送ベルト38の下側に配されるように装着される。ケース50が一体的に形成されたフレームの一部には、装置本体(レーザプリンタからクリーニングユニット41を除いた部分)のフレーム部と係合する一対の係合突起70,70及び71,71が設けられている(図4参照)。
図4は、クリーニングユニット41及び押圧力変更機構60を示した斜視図であり、同図紙面右下方向がレーザプリンタ1の前方(本体ケーシング2の開口部2A側)である。また、図5は、押圧力変更機構60の要部を上方側から見た図である。図6は、図4の構成のうち、バックアップローラ54及びその支持構成を別角度から示す斜視図である。図7は、押圧力変更機構60の要部を部分的に拡大した斜視図であり、第2モードに設定された状態を示す図である。また、図8は、図7の状態から第1モードに切り替わった状態を示す図である。図9は、図5のA−A断面概略図であり、第2モードに設定された状態を示す図である。図10は、図9からソレノイドが駆動した直後を示し、図11は、図9から第1モードに切り替わった状態を示す図である。図12は、図6のB−B断面概略図であり、連動機構110及びセンサ100の周辺構成を概念的に示す図である。図13は、図12から第1モードに切り替わった状態を示す図である。
次に、押圧力変更機構60の動作を、図4、図5に加えて図7ないし図11を参照しつつ説明する。
次に、実施形態2について説明する。実施形態2は、押圧力変更機構160のみが実施形態1と異なり、図1から図3の構成については実施形態1と同様であるため、図1から図3の構成については実施形態1と同一の構成が用いられる前提で説明するものとし、押圧力変更機構160以外の部品については同一の符号を付すこととする。
本実施形態でも、実施形態1と同様に、クリーニングローラ40が、一定の支持位置に保たれており、押圧力変更機構160は、クリーニングローラ40に対するバックアップローラ54の荷重を切り替える荷重切替機構として機能している。
図20、図21は、クリーニングローラ40を用紙搬送ベルト38から離間させる第3モードに設定された場合について示している。このモードでは、軸166が第3回転変位に設定され、図20、図21に示すように、軸166にそれぞれ固定されるカム部材168、168、169、169(図20、図21では片側のカム部材の図示)が第3の変位状態となる。この状態では、カム部材168の径大部168Aが揺動保持アーム131の前端部と当接する上方位置に設定され、揺動保持アーム131の前端部が上方に押し上げられ、バックアップローラ54には、第1ばね部材132による付勢力が加わらなくなる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
3・・・用紙(被記録媒体)
38・・・用紙搬送ベルト(ベルト)
40・・・クリーニングローラ(クリーニング部材)
41A・・・回転ギア(カム部材駆動機構)
52A・・・回転ギア(カム部材駆動機構)
54・・・バックアップローラ(バックアップ部材)
60・・・押圧力変更機構(荷重切替機構、組合せ切替手段)
62・・・第2のばね部材(付勢手段)
63・・・入力ギア(カム部材駆動機構)
65・・・金属軸体(カム部材駆動機構)
65A・・・欠き歯ギア(カム部材駆動機構)
69・・・カム部材
91・・・CPU(制御手段、モード設定手段)
132・・・第1のばね部材(付勢手段)
Claims (8)
- 現像剤像を直接的または被記録媒体を介して間接的に担持するベルトと、
前記ベルトと対向配置されたクリーニング部材と、
前記クリーニング部材と共に前記ベルトを挟持するバックアップ部材と、
前記ベルトに前記クリーニング部材が接触している状態において、前記ベルトに前記クリーニング部材を押圧する押圧力を変更する押圧力変更機構と、
前記押圧力変更機構を制御する制御手段と、
を備え、
前記クリーニング部材は、一定の支持位置に保たれており、
前記押圧力変更機構は、
前記クリーニング部材に対して前記バックアップ部材を押圧する荷重を切り替える荷重切替機構と、
前記バックアップ部材を付勢可能な複数の付勢手段と、
前記複数の付勢手段において前記バックアップ部材の付勢に用いる付勢手段の組合せを切り替える組合せ切替手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記クリーニング部材を前記ベルトに対して押圧する押圧モードを、
前記クリーニング部材を前記ベルトに対して所定の押圧力で押圧する第1モードと、
前記クリーニング部材を前記ベルトに対して前記第1モードよりも小さい押圧力で押圧する第2モードと、
に設定変更するモード設定手段を備え、
前記制御手段は、前記クリーニング部材が前記モード設定手段による設定に応じた押圧状態となるように前記押圧力変更機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材を前記ベルトに対して所定の押圧力で押圧する第1モードと、前記第1モードよりも押圧力を低下させる第2モードと、前記クリーニング部材を前記ベルトから離間させる第3モードと、に設定変更するモード設定手段を備え、
前記制御手段は、前記クリーニング部材が前記モード設定手段による設定に応じた押圧状態となるように前記押圧力変更機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記クリーニング部材は、外周面を前記ベルトに接触させつつ当該ベルトのクリーニングを行うクリーニングローラからなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング部材は、複数の可撓性素材の先端部を前記ベルトに接触させてクリーニングを行うクリーニングブラシからなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記バックアップ部材は、外周面を前記ベルトに接触させて回転可能なバックアップローラからなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記複数の付勢手段は、
前記バックアップ部材の両端部をそれぞれ直接又は間接的に付勢可能な一対の第1ばね部材からなる第1のばね組と、
前記第1のばね組とは独立して駆動可能に構成され、前記バックアップ部材の両端部をそれぞれ直接又は間接的に付勢可能な一対の第2ばね部材からなる第2のばね組と、
を有し、
前記組合せ切替手段は、前記バックアップ部材に対し、前記第1のばね組及び第2のばね組の両方のばね組を作用させるか、或いはいずれか一方のばね組のみを作用させるかを切り替える構成をなすことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記押圧力変更機構は、
前記複数の付勢手段における各付勢手段に対応して配されかつ自己の変位に応じて各付勢手段を駆動させる構成をそれぞれ有する複数のカム部材と、
複数の前記カム部材を回転駆動するカム部材駆動機構と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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