JP2000181313A - クリーナ及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

クリーナ及びこれを用いた画像形成装置

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JP2000181313A
JP2000181313A JP35353798A JP35353798A JP2000181313A JP 2000181313 A JP2000181313 A JP 2000181313A JP 35353798 A JP35353798 A JP 35353798A JP 35353798 A JP35353798 A JP 35353798A JP 2000181313 A JP2000181313 A JP 2000181313A
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recording
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JP35353798A
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Inventor
Yukio Hayashi
幸男 林
Keiji Yamamoto
啓司 山本
Naoto Yoshino
直人 吉野
Tatsuya Soga
達也 曽我
Naoto Nishi
直人 西
Nobuyoshi Komatsu
伸嘉 小松
Takashi Kawabata
隆 川端
Hideji Izeki
秀二 井関
Norio Hokari
則雄 保苅
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングブレード捲れの発生を防止し、
しかも、クリーニング不良やフィルミングの発生をも防
止する。 【解決手段】 複数のロール1に張架され画像又は記録
材が担持搬送されるベルト状記録搬送体2を清掃するク
リーナにおいて、記録搬送体2の移動方向に直交する幅
方向に亘って延びる板状部材であって、記録搬送体2の
移動方向に対向する方向に突出して固定的に配設され且
つ先端部が記録搬送体2に接触するクリーニングブレー
ド3と、前記クリーニングブレード3と記録搬送体2と
の対向部の記録搬送体2裏面側に移動可能に配設され、
前記クリーニングブレード3と記録搬送体2とを接離さ
せる対向部材4とを備え、前記クリーニングブレード3
と記録搬送体2との接触開始時点にてクリーニングブレ
ード3の突出方向と対向部材4の移動方向との成す角度
θ1が90゜以下に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式など
のクリーニング工程を実現するクリーナに係り、特に、
画像や記録材を担持搬送する記録搬送体が具備される画
像形成装置に用いられるものであって、記録搬送体を清
掃するクリーナ及びこれを用いた画像形成装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置としては、例
えば複数の画像形成ユニットを並列配置すると共に、各
画像形成ユニットの配列方向に沿って循環移動する中間
転写ベルトを配設し、各画像形成ユニットで形成された
各色成分(例えばブラック、シアン、マゼンタ、イエ
ロ)画像を中間転写ベルトに順次一次転写した後、中間
転写ベルト上の色重ね画像を記録材としての用紙に二次
転写(一括転写)し、その後定着装置にて用紙上に未定
着画像を定着するようにしたものが既に知られている
(例えば特開平10−260593号公報参照)。
【0003】この種の画像形成装置にあっては、二次転
写後に中間転写ベルトに残存する残留物をそのままに放
置すると、次に中間転写ベルト上に形成される画像を汚
すこととなるため、中間転写ベルトには、二次転写後の
中間転写ベルト上の残留物を除去するために、ブレード
あるいはブラシ等を用いたベルトクリーナが配設される
ようになっている。そして、前記特開平10−2605
93号公報には、このベルトクリーナを中間転写ベルト
に対して接離可能に配設する技術が開示されている。
【0004】また、この種のベルトクリーナに用いられ
るブレードとしては、ブレードの固定端部が中間転写ベ
ルトの回転方向上流側に位置し且つ自由端部が中間転写
ベルトに圧接配置される所謂ワイパー方式や、ブレード
の固定端部が中間転写ベルトの回転方向下流側に位置し
且つ自由端部が中間転写ベルトに圧接配置される所謂ド
クター方式が既に知られている。ここで、ドクター方式
のブレードは、中間転写ベルト上の残留物の掻き取り性
能、すなわちクリーニング性能が高いことから広く用い
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のドクター方式のブレードを用いた接離タイプのベルト
クリーナにあっては、ベルトクリーナが中間転写ベルト
から離間されその後再び圧接される際に、ブレードの中
間転写ベルトへの当接姿勢が極端に変化してブレードの
捲れが発生するおそれがあり、また、ブレードの捲れが
発生すると、中間転写ベルトのクリーニング不良を招く
おそれがある。
【0006】また、このような技術的課題を解決するに
は、中間転写ベルトに対してベルトクリーナを固定配設
し且つ常時接触させる構成を採用すればよいとも考えら
れるが、このような態様にあっては、ブレード先端部に
付着した残留物を除去することができなくなって中間転
写ベルトのクリーニング不良を招くおそれがある。
【0007】そして、このような態様において、中間転
写ベルト表面で転写及びクリーニングのサイクルを数千
回、数万回繰り返すと、ブレード先端部に付着した残留
物を除去できなくなるばかりか、クリーニングしきれな
くなった残留物が中間転写ベルト表面に徐々に堆積して
所謂フィルミングが形成されてしまい、転写効率の低下
を招くこととなってしまう。また、中間転写ベルト上に
フィルミングが形成されると、転写効率を低下させるだ
けでなく、中間転写ベルト表面のクリーニング性にも大
きな影響を与えることとなる。
【0008】更に、このようなフィルミングが形成され
る場合には、中間転写ベルト上でトナー像が担持された
部分と担持されなかった部分とで形成されるフィルミン
グのレベルが異なるために、それぞれの部分における中
間転写ベルトとブレードとの間の摩擦係数が異なること
となる。このため、ブレードが中間転写ベルト表面の低
摩擦領域から高摩擦領域に移行する際に引っかかって捲
れ、中間転写ベルトのクリーニング不良を招くおそれが
ある。
【0009】尚、このような技術的課題は、上述したタ
イプの画像形成装置のクリーナに限らず、画像や記録材
が担持搬送される記録搬送体が用いられる画像形成装置
のクリーナにおいても同様に生じ得るものである。
【0010】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、ブレード捲れの発生を防止
でき、しかも、クリーニング不良やフィルミングの発生
をも防止することのできるクリーナ及びこれを用いた画
像形成装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、クリーニ
ングブレードの圧接時の捲れ現象の防止を図るために種
々のパラメータについて検討を行った結果、圧接時のク
リーニングブレードの歪みと相関があることを見い出
し、本発明を案出したものである。
【0012】すなわち、本発明の第一の態様は、図1に
示すように、複数のロール1に張架され画像又は記録材
が担持搬送されるベルト状記録搬送体2を清掃するクリ
ーナにおいて、記録搬送体2の移動方向に直交する幅方
向に亘って延びる板状部材であって、記録搬送体2の移
動方向に対向する方向に突出して固定的に配設され且つ
先端部が記録搬送体2に接触するクリーニングブレード
3と、前記クリーニングブレード3と記録搬送体2との
対向部の記録搬送体2裏面側に移動可能に配設され、前
記クリーニングブレード3と記録搬送体2とを接離させ
る対向部材4とを備え、前記クリーニングブレード3と
記録搬送体2との接触開始時点にてクリーニングブレー
ド3の突出方向と対向部材4の移動方向との成す角度θ
1が90゜以下に設定されることを特徴とする。
【0013】本発明の第一の態様において、前記クリー
ナを画像形成装置に組み込む場合には、前記対向部材4
の移動動作を制御してクリーニングブレード3と記録搬
送体2との接離動作を制御する接離制御手段を具備させ
ることが好ましい。そして、本発明の第一の態様は、こ
のクリーナを備えた画像形成装置をも対象とする。
【0014】このような技術的手段において、本発明の
第一の態様の対象となる画像形成装置は、複数のロール
1に張架され画像又は記録材が担持搬送されるベルト状
記録搬送体2を具備するタイプのものである。ここで、
ベルト状記録搬送体2としては、例えば、画像が担持搬
送される態様としては、画像が形成担持される感光体ベ
ルトや誘電体ベルト、また、形成された画像が一次転写
されて保持される中間転写ベルト等が挙げられ、一方、
記録材が担持搬送される態様としては、例えば、複数の
画像形成ユニットで形成された画像が記録材上に順次転
写される所謂タンデム型画像形成装置の記録材搬送ベル
ト等が挙げられる。
【0015】そして、本発明の第一の態様の対象となる
画像形成装置で用いられる画像形成方式については、例
えば電子写真方式、静電記録方式等が用いられ、記録搬
送体2に直接若しくは記録搬送体2上に担持される記録
材への画像転移方法についても、電子写真方式や静電記
録方式のように、形成された画像を転写手段を介して記
録搬送体2若しくは記録材に転写させる方式が主に用い
られる。
【0016】また、本発明の第一の態様において、クリ
ーニングブレード3は、記録搬送体2の移動方向に直交
する幅方向に亘って延びる板状部材であって、記録搬送
体2の移動方向に対向する方向に突出して固定的に配設
され且つ先端部が記録搬送体2に接触するタイプ(所謂
ドクターブレード方式)のものであれば適宜選定して差
し支えない。
【0017】更に、本発明の第一の態様において、対向
部材4は、クリーニングブレード3と記録搬送体2との
対向部の記録搬送体2裏面側に移動可能に配設されるも
のであれば適宜選定して差し支えないが、記録搬送体2
との間の摩擦力の低減という観点からすれば、ロール部
材を用いることが好ましい。そして、対向部材4の移動
方向については、クリーニングブレード3と記録搬送体
2との接触開始時点にてクリーニングブレード3の突出
方向aと対向部材4の移動方向bとの成す角度θ1が9
0゜以下に設定されるものであれば、そこに至るまでの
移動過程については、図1に示すように直線的に移動す
る態様であってもよいし、その他、例えば曲線的に移動
する態様であってもよい。ここで、クリーニングブレー
ド3の突出方向aとは、クリーニングブレード3の先端
部の突出方向をいう。
【0018】また、本発明の第二の態様は、画像又は記
録材が担持搬送される記録搬送体2の所定の曲率円弧面
5に沿った部位を清掃するクリーナにおいて、記録搬送
体2の移動方向に直交する幅方向に亘って延びる板状部
材であって、記録搬送体2の移動方向に対向する方向に
突出して移動可能に配設され且つ先端部が記録搬送体2
の曲率円弧面5に接離するクリーニングブレード3から
なり、前記クリーニングブレード3と記録搬送体2との
接触開始時点にてクリーニングブレード3の突出方向a
と前記記録搬送体2の曲率円弧面5の曲率中心eからク
リーニングブレード3と記録搬送体2との接触点に向か
う半径方向gとの成す角度θ2が略90゜に設定される
ことを特徴とする。尚、図2には、記録搬送体2がベル
ト状記録搬送体2である態様において、クリーニングブ
レード3と記録搬送体2との対向部の記録搬送体2裏面
側に、所定の曲率円弧面5を有して固定的に配設される
対向部材4が具備されるタイプのものを例示している。
【0019】本発明の第二の態様において、前記クリー
ナを画像形成装置に組み込む場合には、クリーニングブ
レード3の接離動作を制御する接離制御手段を具備させ
ることが好ましい。そして、本発明の第二の態様も、こ
のクリーナを備えた画像形成装置をも対象とする。
【0020】このような技術的手段において、本発明の
第二の態様の対象となる画像形成装置は、所定の曲率円
弧面5を有し且つ画像又は記録材が担持搬送される記録
搬送体2を具備するタイプのものであり、この記録搬送
体2としては、ベルト形状のものは勿論のことドラム形
状のものも含まれる。ここで、クリーニングブレード3
の接離移動を容易に行うためには曲率円弧面5の曲率が
小さいことが好ましく、このような観点からすれば、記
録搬送体2がベルト状記録搬送体2であり、クリーニン
グブレード3と記録搬送体2との対向部の記録搬送体2
裏面側に、所定の曲率円弧面5を有して固定的に配設さ
れる対向部材4が具備されるタイプのものに適用するこ
とが好ましい。また、本発明の第二の態様の対象となる
画像形成装置で用いられる画像形成方式や画像転移方法
については、本発明の第一の態様で例示した種々の方式
及び方法より適宜選定可能である。
【0021】また、本発明の第二の態様において、クリ
ーニングブレード3は、記録搬送体2の移動方向に直交
する幅方向に亘って延びる板状部材であって、記録搬送
体2の移動方向に対向する方向に突出して移動可能に配
設され且つ先端部が記録搬送体2の曲率円弧面5に接離
するタイプ(所謂ドクターブレード方式)のものであれ
ば適宜選定して差し支えない。そして、クリーニングブ
レード3の移動方向については、クリーニングブレード
3と記録搬送体2との接触開始時点にてクリーニングブ
レード3の突出方向aと記録搬送体2の曲率円弧面5の
曲率中心eからクリーニングブレード3と記録搬送体2
との接触点に向かう半径方向gとの成す角度θ2が略9
0゜に設定されるものであれば、そこに至るまでの移動
過程については、例えば図2に示すように直線的に移動
する態様であってもよいし、その他、例えば曲線的に移
動する態様であってもよい。
【0022】更に、本発明の第二の態様のうち、記録搬
送体2がベルト状記録搬送体2であり、クリーニングブ
レード3と記録搬送体2との対向部の記録搬送体2裏面
側に、所定の曲率円弧面5を有して固定的に配設される
対向部材4が具備される態様において、対向部材4は、
クリーニングブレード3と記録搬送体2との対向部の記
録搬送体2裏面側に固定的に配設されるものであれば適
宜選定して差し支えないが、記録搬送体2との間の摩擦
力の低減という観点からすれば、ロール部材を用いるこ
とが好ましい。そして、このように対向部材4としてロ
ール部材を用いる態様にあっては、当該ロール部材を記
録搬送体2の張架ロールを兼用させるようにしてもよ
い。
【0023】また、本発明の第一の態様及び第二の態様
において、接離制御手段が具備される場合にあっては、
クリーニングブレード3と記録搬送体2との接触時にお
いてクリーニングブレード3の捲れが発生するのを確実
に防止するという観点からすれば、接離制御手段は、記
録搬送体2の回転停止中にクリーニングブレード3と記
録搬送体2との接離動作を行うよう制御することが好ま
しい。
【0024】更に、本発明の第一の態様及び第二の態様
において、湿度等の環境条件により記録搬送体2表面の
摩擦係数が急激に変化する場合にあっては、これら環境
条件の変動に関係なくクリーニングブレード3を常時一
定の食い込み量で記録搬送体2に接触させると、記録搬
送体2表面が高摩擦となる環境条件下では、摩擦力によ
ってクリーニングブレード3の捲れが発生するおそれが
ある。そこで、このような不具合を確実に防止するとい
う観点からすれば、接離制御手段は、接離動作を制御す
るとともに、環境条件に応じて記録搬送体2に対するク
リーニングブレード3の食い込み量を制御することが好
ましい。
【0025】また、本発明を作用的な観点からみれば、
画像又は記録材が担持搬送される記録搬送体2に対して
クリーニングブレードを接離自在に相対移動させ、接触
時にクリーニングブレードにて記録搬送体を清掃するク
リーナのうち、記録搬送体の移動方向に対向する方向に
前記クリーニングブレードを突出して配設する態様にお
いて、記録搬送体とクリーニングブレードとの接触時に
クリーニングブレードが受ける歪み量に関し、接触開始
直後の初期歪み量がそれ以降の最大歪み量以下となるよ
うに設定すればよいといえる。
【0026】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。まず、本発明の第一の態様の作用について説
明する。図1において、対向部材4がクリーニングブレ
ード3の先端部側へ移動して(ベルト状)記録搬送体2
とクリーニングブレード3とを接触させる。このとき、
クリーニングブレード3には対向部材4から記録搬送体
2を介して外力がかかる。ここで、本発明の第一の態様
では、クリーニングブレード3と記録搬送体2との接触
開始時点にてクリーニングブレード3の突出方向aと対
向部材4の移動方向bとの成す角度θ1が90゜以下に
設定されている。従って、前記外力は、クリーニングブ
レード3を圧縮する方向には作用せず、撓ませる方向に
のみ作用する。
【0027】次に、本発明の第二の態様の作用について
説明する。尚、ここでは、記録搬送体2がベルト状記録
搬送体であり、クリーニングブレード3と記録搬送体2
との対向部の記録搬送体2裏面側に、所定の曲率円弧面
5を有して固定的に配設される対向部材4が具備される
態様(図2参照)の作用について説明する。図2におい
て、クリーニングブレード3が記録搬送体2側へ移動し
て記録搬送体2と接触する。このとき、クリーニングブ
レード3には対向部材4から記録搬送体2を介して反力
を受ける。ここで、本発明の第二の態様では、クリーニ
ングブレード3と記録搬送体2との接触開始時点にてク
リーニングブレード3の突出方向aと前記記録搬送体2
の曲率円弧面5の曲率中心eからクリーニングブレード
3と記録搬送体2との接触点に向かう半径方向gとの成
す角度θ2が略90゜に設定されている。従って、前記
外力は、クリーニングブレード3を圧縮する方向には作
用せず、撓ませる方向にのみ作用する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図3は本発明が適用されるカラー画像形成装置の実施の
形態1を示す。同図において、本実施の形態に係るカラ
ー画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色成分ト
ナー像が形成される複数の画像形成ユニット100(具
体的には100K、100Y、100M、100C)
と、各画像形成ユニット100にて形成された各色成分
トナー像を順次転写(一次転写)保持させる記録搬送体
としての中間転写ベルト110と、中間転写ベルト11
0上に転写された重ね画像を記録材としての用紙117
に一括転写(二次転写)させる二次転写装置120と、
中間転写ベルト110上の残留トナーを除去するベルト
クリーナ140と、二次転写された画像を用紙117上
に定着させる定着装置150とを備えたものである。
【0029】本実施の形態において、各色成分の画像形
成ユニット100(具体的には100K、100Y、1
00M、100C)は、感光ドラム等の潜像担持体10
1の周囲に、潜像担持体101が帯電される一様帯電器
102、潜像担持体101上に静電潜像が書込まれるレ
ーザ露光器103、各色成分トナーが収容されて潜像担
持体101上の静電潜像が可視像化される現像器10
4、潜像担持体101上の各色成分トナー像が中間転写
ベルト110に転写される一次転写ロール105及び潜
像担持体101上の残留トナーなどが除去されるクリー
ナ106などの電子写真用デバイスを順次配設したもの
である。
【0030】また、中間転写ベルト110は、複数(本
実施の形態では六つ)の支持ロール131〜136に掛
け渡されたものであって、本実施の形態では、支持ロー
ル131が中間転写ベルト110の駆動ロールとして、
支持ロール132、135、136が従動ロールとして
用いられ、また、支持ロール133が中間転写ベルト1
10の移動方向に略直交する方向の蛇行規制用の補正ロ
ール(ステアリングロール:軸方向一端を支点として傾
動自在に設けられる)として、更に、支持ロール134
が後述するように二次転写装置120のバックアップロ
ールとして用いられている。尚、図3では、符号146
に示すロールが中間転写ベルト110を張架している
が、このロール146は、後述するように、中間転写ベ
ルト110とベルトクリーナ140と接離する対向ロー
ルであり、中間転写ベルト110に対して接離可能に配
設されるものであって、中間転写ベルト110を常時張
架するものではない。そして、中間転写ベルト110
は、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂又
は各種ゴムにカーボンブラック等を適当量含有させてそ
の体積抵抗率が106〜1015Ω・cmとなるように形
成され、その厚みは0.1mmに設定される。
【0031】更に、二次転写装置120は、中間転写ベ
ルト110のトナー担持面側に圧接配置される二次転写
ロール113と、中間転写ベルト110の裏面側に配置
されて二次転写ロール113の対向電極をなすバックア
ップロール114(支持ロール134と兼用)とを備え
ており、このバックアップロール114にはトナーの帯
電極性と同極性のバイアスが安定的に印加される給電ロ
ール115が当接配置され、二次転写ロール113のニ
ップ域出口側には、剥離部材121が配置されている。
【0032】本実施の形態において、バックアップロー
ル114は、金属芯材の外周に内側に発泡弾性体層と外
側の導電層とを被覆してなる2層構成のEPDM(エチ
レンプロピレンジエンゴム)を用いた。外側の導電層は
カーボンブラックを15〜35重量%分散した半導電性
のEPDM発泡ゴムで、導電層の厚みは0.5〜1.5
mmに構成され、また、その表面抵抗率は107〜10
10Ω/□の抵抗領域に制御される。
【0033】また、二次転写ロール113は、金属芯材
とこの金属芯材の周囲に固着されたカーボンブラック分
散発泡EPDM材料からなるコア層にスキン層を介して
5〜20μmの厚みのカーボンブラック分散のフッ素樹
脂系材料からなるコーティング層を形成したものを用い
た。金属芯材とコーティング層との間の体積抵抗率は1
4Ωcmないし106Ωcmであり、また、ロール硬度
はアスカC硬度で20゜から45゜である。
【0034】尚、二次転写ロール113には、例えばウ
レタンゴムからなるクリーニングブレード122が付設
され、二次転写ロール113に付着した汚れを除去する
ことにより用紙117の裏面汚れを防止している。ま
た、二次転写装置120とベルトクリーナ140との間
には、クリーニング処理前に中間転写ベルト110の残
留電荷を除去する除電器112が設けられている。
【0035】更に、本実施の形態において、用紙搬送系
は、用紙トレイ116からの用紙117を所定のタイミ
ングで二次転写位置へと送り込むようになっており、二
次転写後の用紙117を搬送ベルト118へと導き、こ
の搬送ベルト118にて定着装置150へと搬送するよ
うになっている。
【0036】また、本実施の形態において、ベルトクリ
ーナ140は、従動ロール136及び対向ロール146
に対応した箇所に設けられており、図4に示すように、
従動ロール136に対応した位置にクリーニングブラシ
143が、また、対向ロール146に対応した位置にク
リーニングブレード142がそれぞれ配設されている。
【0037】本実施の形態において、クリーニングブレ
ード142は、中間転写ベルト110の幅方向に向かっ
て延び且つ弾性を有するウレタンゴムからなり、その自
由端側が中間転写ベルト110に対して所謂ドクター方
向に対向配置されると共に、他端の固定端側がブレード
ホルダ144に取り付けられ、このブレードホルダ14
4は、ビス145によってクリーナハウジング141に
固定されるようになっている。そして、クリーナハウジ
ング141は画像形成装置本体のフレーム141aに固
定されている。
【0038】また、クリーナハウジング141内部の下
部側にはオーガ148が設けられており、クリーニング
ブレード142やクリーニングブラシ143によって掻
き取られクリーナハウジング141内部に回収された中
間転写ベルト110上の残留物をクリーナハウジング1
41外部の貯蔵ハウジング(図示せず)に搬送するよう
になっている。
【0039】一方、クリーニングブレード142と対向
する対向ロール146にはソレノイド147が取り付け
られており、これにより対向ロール146は、クリーニ
ングブレード142の固定端側(基端部)から自由端側
(先端部)に向かう方向に対し、中間転写ベルト110
を挟んで75゜の方向に移動するようになっている。ま
た、この対向ロール146の移動により、中間転写ベル
ト110は、対向ロール146とクリーニングブレード
142とによって挟まれる位置(図中の110a、実線
で示す)と両者から離間する位置(図中の110b、破
線で示す)との間で移動するようになっている。
【0040】ここで、本発明者らが、本実施の形態に用
いられる中間転写ベルト110とクリーニングブレード
142とを用いて、クリーニングブレード142の中間
転写ベルト110に対する食い込み量とブレードノーマ
ルフォースとの関係について調査を行った結果を図5に
示す。このブレードノーマルフォースは、下記の式で与
えられる。 N=(d・E・t3)/(4・I3) ここで、Nはブレードノーマルフォース(g/mm)、
dはクリーニングブレード142の食い込み量(m
m)、Eはクリーニングブレード142のヤング率(k
g/cm2)、tはクリーニングブレード142の厚
さ、Iはクリーニングブレード142の自由長(mm)
である。
【0041】本実施の形態では、クリーニングブレード
142として、硬度70、ヤング率59(kg/c
2)、100%モジュラス43(kg/cm2)のウレ
タンゴム製のものが用いられ、また、クリーニングブレ
ード142の中間転写ベルト110に対する食い込み量
の初期設定値が1.2mm、下限値が0.6mm、上限
値が1.8mmに設定されている。従って、本実施の形
態では、ブレードノーマルフォースを0.7〜2.1
(g/mm)の範囲で可変できることとなる。
【0042】そして、ソレノイド147の動作は、制御
装置200にて制御されるようになっている。図6に制
御装置200のブロック図を示す。同図において、図示
しない中間転写ベルト110の回転、停止を検知するセ
ンサからの中間転写ベルト回転検知信号211が入力イ
ンターフェース221を介してCPU222に取り込ま
れ、次にCPU222は、ROM223内に予め格納さ
れている駆動制御プログラムを実行してRAM224と
の間で適宜データ処理を行った後、出力インターフェー
ス225を介してソレノイド駆動タイミング制御信号2
31を送出するようになっている。
【0043】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセ
スが実行される。具体的に述べると、例えば、このカラ
ー画像形成装置をデジタルカラー複写機として構成する
場合には、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラ
ー画像読み取り装置により読み取り、その読み取り信号
を画像信号処理手段によりデジタル画像信号に変換して
メモリーに一時的に蓄積し、その蓄積されている4色
(K、Y、M、C)のデジタル画像信号に基づいて各色
のトナー像形成を行なわせるようにする。
【0044】すなわち、画像信号処理手段から入力され
る各色のデジタル画像信号に応じて画像形成ユニット1
00(具体的には100K、100Y、100M、10
0C)を夫々駆動する。そして、各画像形成ユニット1
00では、帯電器102により一様に帯電された潜像担
持体101に前記デジタル信号に応じた静電潜像をレー
ザ露光器103にて夫々書き込ませる。そして、これら
の各静電潜像を各色のトナーを収容した現像器104に
より現像して上記各色のトナー像を形成させる。尚、こ
のカラー画像形成装置をプリンタ等の装置として構成す
る場合には、外部などから画像信号処理手段に入力され
る画像信号に基づいて各色のトナー像形成を行うように
すればよい。
【0045】そして、各潜像担持体101上に形成され
たトナー像は、各潜像担持体101と中間転写ベルト1
10とが接する一次転写位置で一次転写ロール105に
よって潜像担持体101から中間転写ベルト110の表
面に順次転写される。
【0046】このようにして中間転写ベルト110に一
次転写されたトナー像は中間転写ベルト110上で重ね
合わされ、中間転写ベルト110の回動に伴って二次転
写位置へと搬送される。一方、用紙117は所定のタイ
ミングで二次転写位置へと供給され、バックアップロー
ル114に対して二次転写ロール113が用紙117を
ニップする。
【0047】そして、二次転写位置において、二次転写
装置120としての二次転写ロール113とバックアッ
プロール114との間に形成される転写電界の作用で、
中間転写ベルト110上に担持されたトナー像が用紙1
17に二次転写される。このトナー像が転写された用紙
117は、搬送ベルト118により定着装置150へと
搬送されトナー像が定着される。また、二次転写後の中
間転写ベルト110は除電器112によって残留電荷が
除去され、また、二次転写後に中間転写ベルト110上
に残留したトナーは、ベルトクリーナ140のクリーニ
ングブラシ143及びクリーニングブレード142によ
ってクリーニングされる。
【0048】次に、図7に示すタイミングチャートを用
いて本実施の形態におけるベルトクリーナ140の作動
について詳細に説明する。今、図7の時間t1におい
て、画像形成が開始され中間転写ベルト110が回転を
開始すると、時間t1以前に中間転写ベルト110に圧
接していたクリーニングブレード142は二次転写後の
中間転写ベルト110上に残留したトナー等の残留物を
除去する。このとき、クリーニングブレード142先端
には、残留トナーやトナーの含まれていた外添剤等が残
留物として付着する。
【0049】次に、時間t2で画像形成プロセスが終了
し、中間転写ベルト110がその回転を停止する。そし
て、中間転写ベルト110が停止すると、図示しない中
間転写ベルト110の回転、停止を検知するセンサから
の中間転写ベルト回転検知信号211が制御装置200
に伝達され、制御装置200より、ソレノイド駆動タイ
ミング制御信号231が送出される。これにより、時間
t3にて、ソレノイド147が動作し、対向ロール14
6を中間転写ベルト110とクリーニングブレード14
2とを離間させる方向に移動させ、その直後の時間t4
にて、ソレノイド147が逆方向に動作し、対向ロール
146を中間転写ベルト110とクリーニングブレード
142とを元の圧接状態となるまで移動させる。この過
程で、クリーニングブレード142先端部に付着した残
留物は、クリーナハウジング141内に落下する。
【0050】そして、時間t5にて次の画像形成が開始
され、中間転写ベルト110が回転を開始する際には、
クリーニングブレード142の先端部は残留物が除去さ
れたきれいな状態で中間転写ベルト110上の残留トナ
ー等をクリーニングできることとなる。尚、本実施の形
態では、中間転写ベルト110とクリーニングブレード
142とは接離するが、中間転写ベルト110及びクリ
ーニングブラシ143は常時接触したままである。
【0051】また、図8(a)は、クリーニングブレー
ド142及び中間転写ベルト110の接触開始時の状態
を模式的に示したものである。接触開始時、クリーニン
グブレード142は、クリーニングブレード142と対
向ロール146との対向部で対向ロール146の移動方
向bと同方向の外力ベクトルfbの力を受ける。このと
き、クリーニングブレード142は、受けた力によって
変形しようとするが、本実施の形態では、θ1が75゜
に設定されているため、前記外力ベクトルfbは、クリ
ーニングブレード142の固定端側(基端部)から自由
端側(先端部)に向かう方向aに向かうベクトルfa
力と、このベクトルfaに垂直な方向のベクトルfcの力
に分けられることとなる。従って、前記外力ベクトル
bによる力は、クリーニングブレード142を撓ませる
方向にのみ作用する。尚、θ1=90゜の場合には、fb
fc且つfa=0となる。
【0052】次に、本実施の形態におけるクリーニング
ブレード142の歪み量を図9(a)に示す。同図にお
いて、ブレード捲れ発生領域とは、クリーニングブレー
ド142の歪み量が高すぎてクリーニングブレード14
2が捲れてしまう領域をいい、クリーニング不良発生領
域とは、クリーニングブレード142の歪み量が低すぎ
るすなわち食い込み量が低すぎるためにクリーニング不
良が発生してしまう領域をいう。ここで、歪み量の経時
変化について着目してみると、中間転写ベルト110と
クリーニングブレード142との接触時にクリーニング
ブレード142が受ける歪み量に関し、接触開始直後の
初期歪み量がそれ以降の最大歪み量以下となっている。
本実施の形態では、上述したように、外力ベクトルfb
による力がクリーニングブレード142を撓ませる方向
にのみ作用するので、接触開始時にクリーニングブレー
ド142の歪み量が突出して高くなることがなく、クリ
ーニング安定領域の範囲内に収まることとなり、クリー
ニングブレード142の捲れや、クリーニング不良の発
生が防止される。
【0053】一方、図8(b)に示すように、θ1>9
0゜(本例では120゜)の場合には、外力ベクトル
bによってクリーニングブレード142に方向aとは逆
方向のベクトルfa'による力がかかるため、クリーニン
グブレード142が圧縮されてしまうこととなる。この
ときのクリーニングブレード142の歪み量を図9
(b)に示す。ここで、歪み量の経時変化について着目
してみると、中間転写ベルト110とクリーニングブレ
ード142との接触時にクリーニングブレード142が
受ける歪み量に関し、接触開始直後の初期歪み量がそれ
以降の最大歪み量を超えていることも把握される。この
ような場合、クリーニングブレード142の歪み量は、
安定領域を超えてブレード捲れ発生領域まで到達してし
まい、この歪みが解放される際にクリーニングブレード
142が捲れてしまうこととなる。
【0054】本実施の形態では、中間転写ベルト110
とクリーニングブレード142との接触時にクリーニン
グブレード142にかかる外力がクリーニングブレード
142が縮む方向には作用しないので、クリーニングブ
レード142が中間転写ベルト110へ当接する際の歪
み量の増大は防止され、クリーニングブレード142の
歪み増大に伴うクリーニングブレード142の捲れ及び
これに伴う中間転写ベルト110のクリーニング不良の
発生は防止される。
【0055】また、中間転写ベルト110のクリーニン
グによってクリーニングブレード142の先端部に付着
した残留物は、クリーニングブレード142を中間転写
ベルト110から離間した後に圧接させることにより除
去されるので、クリーニングブレード142上に固着し
た残留物が原因となるクリーニング不良やフィルミング
の発生も防止される。
【0056】更に、本実施の形態では、制御装置200
によって、中間転写ベルト110の回転停止中に中間転
写ベルト110とクリーニングブレード142との接離
動作制御が行われるので、接離動作中にクリーニングブ
レード142の捲れが生じることはない。尚、本実施の
形態では、中間転写ベルト110及びクリーニングブラ
シ143は常時接触させていたが、これに限られるもの
ではなく、中間転写ベルト110とクリーニングブレー
ド142とリンクさせて接離するようにしてもよい。
【0057】◎実施の形態2 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図1
0に示すように、断面半月状の対向部材149を用い、
当該対向部材149の曲面部を中間転写ベルト110に
対向させるようにしたものである。このような態様にあ
っても、当該対向部材149が、クリーニングブレード
142の固定端側(基端部)から自由端側(先端部)に
向かう方向に対して中間転写ベルト110を挟んで90
゜以内の方向に移動するように設定すれば、中間転写ベ
ルト110とクリーニングブレード142とが接触する
際にクリーニングブレード142の捲れが生じることは
ない。
【0058】◎実施の形態3 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、実施
の形態1とは異なり、画像形成装置の周囲の環境条件、
特に湿度に着目し、クリーニングブレード142の中間
転写ベルト110に対する食い込み量を湿度に応じて最
適な量に調整するようにしたものである。尚、本実施の
形態に係る画像形成装置の構成要素のうち、実施の形態
1に係る画像形成装置と同様のものについては、実施の
形態1と同様の符号を付してここではその詳細な説明を
省略する。
【0059】本発明者らは、本実施の形態に用いられる
中間転写ベルト110とクリーニングブレード142と
を用いて、画像形成装置周囲の湿度と、クリーニングブ
レード142の中間転写ベルト110に対する食い込み
量との関係について調査を行った。この結果を図11に
示す。この調査の結果、本実施の形態で用いられる中間
転写ベルト110は、高湿度条件下で摩擦係数が低くな
り、低湿度条件下よりもクリーニングブレード142の
食い込み量を大きくしないと、クリーニング不良が生じ
ることが確認された。
【0060】そこで、本実施の形態では、制御装置20
0が、図6の点線部に示すように、中間転写ベルト回転
検知信号211に加え、図示しない湿度センサからの湿
度検知信号212も取り込むようにし、また、ソレノイ
ド駆動タイミング制御信号231の他に、この湿度検知
信号212及び図11に示す湿度とブレード食い込み量
との相関に基づき、ソレノイド駆動量制御信号232も
送出するようにした。
【0061】従って、本実施の形態におけるクリーニン
グブレード142の作動は、実施の形態1と略同様であ
るが、図12のタイミングチャートに示すように、画像
形成ジョブ終了毎に、湿度検知信号212に基づいてソ
レノイド147の駆動量も制御され、クリーニングブレ
ード142の中間転写ベルト110に対する食い込み量
自体も調整されることとなる。
【0062】このように、本実施の形態では、クリーニ
ングブレード142に中間転写ベルト110に対する食
い込み量が、湿度に応じて最適に調整されるため、クリ
ーニング不良の発生が確実に防止されることとなる。
【0063】◎実施の形態4 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図1
3に示すように、対向ロール146を固定配設するよう
にし、クリーニングブレード142を移動可能に配設す
るようにしたものである。尚、本実施の形態に係る画像
形成装置の構成要素のうち、実施の形態1に係る画像形
成装置と同様のものについては、実施の形態1と同様の
符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0064】同図において、本実施の形態にかかるベル
トクリーナ140は、従動ロール136、対向ロール1
46に対応した箇所に設けられており、クリーナハウジ
ング141内部の対向ロール146に対応する位置にク
リーニングブレード142が、また、従動ロール136
に対応する位置にクリーニングブラシ143が配設さ
れ、これらクリーニングブレード142及びクリーニン
グブラシ143が中間転写ベルト110に接触配置され
るようになっている。そして、クリーニングブレード1
42には、中間転写ベルト110と接離する機構が設け
られている。
【0065】本実施の形態において、クリーニングブレ
ード142は、中間転写ベルト110の幅方向に向かっ
て延び且つ弾性を有するウレタンゴムからなり、その自
由端側が中間転写ベルト110に対してドクター方向に
接触配置されると共に、他端の固定端側がブレードホル
ダ144に取り付けられるようになっている。
【0066】また、ブレードホルダ144は、クリーナ
ハウジング141に取り付けられた回転軸144cを介
して回転自在に配設される略L字状の形状を有するもの
であって、対向ロール146方向に延びるホルダ本体1
44aとこのホルダ本体144aに対して下方に垂直に
延びる係合体144bとから構成されている。更に、前
記ブレードホルダ144の係合体144bの背面側に
は、ブレードホルダ144を介してクリーニングブレー
ド142を中間転写ベルト110に対して接離させる偏
心カム161が配置されている。そして、偏心カム16
1にはステッピングモータ162が接続され、偏心カム
161を回転させるようになっている。
【0067】そして、ステッピングモータ162の動作
は、制御装置200にて制御されるようになっている。
図14に制御装置200のブロック図を示す。同図にお
いて、図示しない中間転写ベルト110の回転、停止を
検知するセンサからの中間転写ベルト回転検知信号21
1が入力インターフェース221を介してCPU222
に取り込まれ、次にCPU222は、ROM223内に
予め格納されている駆動制御プログラムを実行してRA
M224との間で適宜データ処理を行った後、出力イン
ターフェース225を介してステッピングモータ回転タ
イミング制御信号233を送出するようになっている。
【0068】また、本実施の形態では、対向ロール14
6が中間転写ベルト110の張架ロールとして用いられ
ており、両者の間に常時ニップ域nを形成するようにな
っている。
【0069】次に、図15に示すタイミングチャートを
用いて本実施の形態におけるベルトクリーナ140の作
動について詳細に説明する。今、図15の時間t1にお
いて、画像形成が開始され中間転写ベルト110が回転
を開始すると、時間t1以前に中間転写ベルト110に
圧接していたクリーニングブレード142は二次転写後
の中間転写ベルト110上に残留したトナーを除去す
る。このとき、クリーニングブレード142先端には、
残留トナーやトナーに含まれていた外添剤等が残留物と
して付着する。
【0070】次に、時間t2で画像形成プロセスが終了
し、中間転写ベルト110がその回転を停止する。この
状態では、残留物がクリーニングブレード142の先端
部に付着したままとなっている。
【0071】そして、中間転写ベルト110が停止する
と、図示しない中間転写ベルト110の回転、停止を検
知するセンサからの中間転写ベルト回転検知信号211
が制御装置200に伝達され、制御装置200より、ス
テッピングモータ回転タイミング制御信号233が送出
される。これにより、時間t3にて、ステッピングモー
タ162が回転し、偏心カム161、ブレードホルダ1
44がリンクして作動し、クリーニングブレード142
が中間転写ベルト110から離間する方向にクリーニン
グブレード142を移動させ、そして、その直後の時間
t4にて、ステッピングモータ162が逆方向に回転
し、偏心カム161、ブレードホルダ144がリンクし
て作動し、クリーニングブレード142が中間転写ベル
ト110に圧接するまでクリーニングブレード142を
移動させる。この過程で、クリーニングブレード142
先端部に付着した残留物は、剥がされてクリーナハウジ
ング141内に落下する。
【0072】そして、時間t5にて次の画像形成が開始
され、中間転写ベルト110が回転を開始する際には、
クリーニングブレード142の先端部は残留物が除去さ
れたきれいな状態で中間転写ベルト110上の残留トナ
ー等をクリーニングできることとなる。尚、本実施の形
態では、実施の形態1と同様に、中間転写ベルト110
とクリーニングブレード142とが接離するが、中間転
写ベルト110及びクリーニングブラシ143は常時接
触したままである。
【0073】また、図16(a)は、クリーニングブレ
ード142及び中間転写ベルト110の接触開始時の状
態を模式的に示したものである。接触開始時、クリーニ
ングブレード142は、対向ロール146の回転中心e
からニップ域nの接触点に向かう方向gと同方向の外力
ベクトルfgの力を受ける。このとき、クリーニングブ
レード142は、受けた力によって変形しようとする
が、本実施の形態では、前記外力ベクトルfgの方向g
とクリーニングブレード142の固定端側(基端部)か
ら自由端側(先端部)に向かう方向aとの成す角度θ2
が90゜に設定されているため、前記外力ベクトルfg
は、クリーニングブレード142を撓ませる方向にのみ
作用する。従って、クリーニングブレード142の歪み
量は、図9(a)に示すように、クリーニングの安定領
域の範囲内に収まることとなり、クリーニングブレード
142の捲れや、クリーニング不良の発生が防止され
る。
【0074】一方、図16(b)に示すように、θ2>
90゜(本例では120゜)の場合には、外力ベクトル
fgによってクリーニングブレード142を撓ませる方
向のベクトルffによる力の他に、方向aとは逆方向の
ベクトルfa'による力がかかるため、クリーニングブレ
ード142が圧縮されてしまうこととなる。このときの
クリーニングブレード142の歪み量は、図9(b)に
示すように、安定領域を超えてブレード捲れ発生領域ま
で到達してしまい、この歪みが解放される際にクリーニ
ングブレード142が捲れてしまうこととなる。
【0075】本実施の形態においても、中間転写ベルト
110とクリーニングブレード142との接触時にクリ
ーニングブレード142にかかる外力がクリーニングブ
レード142が縮む方向には作用しないので、クリーニ
ングブレード142が中間転写ベルト110へ当接する
際の歪み量の増大は防止され、クリーニングブレード1
42の歪み増大に伴うクリーニングブレード142の捲
れ及びこれに伴う中間転写ベルト110のクリーニング
不良の発生は防止される。
【0076】また、中間転写ベルト110のクリーニン
グによってクリーニングブレード142の先端部に付着
した残留物は、クリーニングブレード142を中間転写
ベルト110から離間した後に圧接させることにより除
去されるので、クリーニングブレード142上に固着し
た残留物が原因となるクリーニング不良やフィルミング
の発生も防止される。
【0077】更に、本実施の形態では、制御装置200
によって、中間転写ベルト110の回転停止中に中間転
写ベルト110とクリーニングブレード142との接離
動作制御が行われるので、接離動作中にクリーニングブ
レード142の捲れが生じることはない。
【0078】尚、本実施の形態において、実施の形態2
と同様に、湿度に応じてクリーニングブレード142の
中間転写ベルト110に対する食い込み量を調整するよ
うにしてもよいことは勿論である。また、本実施の形態
においても、中間転写ベルト110及びクリーニングブ
ラシ143は常時接触させていたが、これに限られるも
のではなく、中間転写ベルト110とクリーニングブレ
ード142とリンクさせて接離するようにしてもよい。
【0079】◎実施の形態5 図17は本発明が適用されるカラー画像形成装置の実施
の形態5を示す。本実施の形態に係るカラー画像形成装
置は、実施の形態1〜4とは異なり、一つの感光体ドラ
ム311に形成されたトナー像Tを中間転写ベルト32
0上に順次重ね転写し、中間転写ベルト320上に重ね
転写された各色トナー像を用紙361上に一括転写する
ようにしたものである。
【0080】本実施の形態において、感光体ドラム31
1は、矢線A方向への回転に伴いその表面には帯電装置
312及び図示外の露光装置(図中露光ビームを符号3
13で示す)などの周知の電子写真プロセスによって画
像情報に応じた静電潜像が形成される。また、その下流
側にはロータリー型現像装置330が配設されており、
このロータリー型現像装置330はブラック(Bk)、
イエロ(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の各
色に対応した現像器331〜334を回転ホルダに搭載
したもので、感光体ドラム311上に形成された静電潜
像を前記現像器331〜334のいずれかで現像してト
ナー像Tを形成するようになっている。
【0081】また、中間転写ベルト320は、複数のロ
ール321〜324、327に張架されて矢線B方向に
回動するようになっている。ここで、本実施の形態で
は、符号321は中間転写ベルト320の駆動ロール、
322、327は従動ロール、323は中間転写ベルト
320の張力を一定に制御するようにしたテンションロ
ール、324は二次転写用のバックアップロールであ
る。そして、本実施の形態では、上記中間転写ベルト3
20は、実施の形態1と同様のもので構成されている。
【0082】更に、中間転写ベルト320の感光体ドラ
ム311に対向する部位(一次転写位置)において、中
間転写ベルト320の裏面側には一次転写装置(一次転
写ロール)318が配設されており、この一次転写ロー
ル318にトナーの帯電特性と逆極性の電圧を印加する
ことで、感光体ドラム311上のトナー像Tが中間転写
ベルト320に静電吸引されるようになっている。
【0083】更にまた、記録材としての用紙361の搬
送経路に面した中間転写ベルト320の二次転写位置に
は二次転写装置340が配設されており、本実施の形態
では、中間転写ベルト320のトナー像担持面側に圧接
配置される二次転写ロール325と、中間転写ベルト3
20の裏面側に配設されて二次転写ロール325の対向
電極をなすバックアップロール324とを備えている。
そして、本実施の形態では、二次転写ロール325が接
地されており、また、バックアップロール324にはト
ナーの帯電極性と同極性の電圧が給電ロール326を介
して安定的に印加されている。ここで、上記バックアッ
プロール324は実施の形態1に示したバックアップロ
ール114と同様のものから、また二次転写ロール32
5は実施の形態1に示した二次転写ロール113と同様
のものから、それぞれ構成されている。
【0084】また、本実施の形態において、用紙搬送系
は、用紙トレイ350からの用紙361をフィードロー
ル351で送出し、レジストレーションロール(レジス
トロール)352で一旦位置決め停止させた後に所定の
タイミングで二次転写位置へと用紙361を送り込むよ
うになっており、二次転写後の用紙361を用紙搬送ガ
イド355を介して搬送ベルト353へと導き、この搬
送ベルト353にて定着装置354へと搬送するように
なっている。
【0085】更に、二次転写装置340の下流側には、
二次転写後の中間転写ベルト320をクリーニングする
ベルトクリーナ140が設けられている。本実施の形態
において、ベルトクリーナ140は、実施の形態1に示
したものと同様の構成を有しているが、図18に示すよ
うに、中間転写ベルト320とクリーニングブラシ14
3との対向部の中間転写ベルト320裏面側に、中間転
写ベルト320と接離するブラシ対向ロール146aが
配設されるようになっている。このブラシ対向ロール1
46aには、対向ロール146と同様にソレノイド14
7が付設され、対向ロール146にリンクして中間転写
ベルト320と接離するようになっている。本実施の形
態では、対向ロール146及びブラシ対向ロール146
aが移動することにより、中間転写ベルト320は、対
向ロール146及びブラシ対向ロール146aと中間転
写ベルト320とが圧接する位置(図中の320a、実
線で示す)と、両者から離間する位置(図中の320
b、破線で示す)との間で移動するようになっている。
【0086】そして、ソレノイド147の動作は、制御
装置200にて制御されるようになっている。図19に
制御装置200のブロック図を示す。同図において、形
成されるトナー像の色数に関する画像形成信号213が
入力インターフェース221を介してCPU222に取
り込まれ、次にCPU222は、ROM223内に予め
格納されている駆動制御プログラムを実行してRAM2
24との間で適宜データ処理を行った後、出力インター
フェース225を介してソレノイド駆動タイミング制御
信号231及びテンションロール張力制御信号234を
送出するようになっている。
【0087】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセ
スが実行される。具体的に述べると、感光体ドラム31
1上に形成された静電潜像が例えばイエロの画像情報に
対応したものであれば、この静電潜像はイエロのトナー
を内包する現像器315で現像され、感光体ドラム31
1上にはイエロのトナー像Tが形成される。そして、感
光体ドラム311上に形成された未定着トナー像Tは、
感光体ドラム311と中間転写ベルト320とが接する
一次転写位置で感光体ドラム311から中間転写ベルト
320表面に転写される。
【0088】このとき、単色画像を形成する場合には、
中間転写ベルト320に一次転写されたトナー像Tを直
ちに用紙361に転写するのであるが、複数色のトナー
像を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光
体ドラム311上でのトナー像Tの形成並びにこのトナ
ー像Tの一次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例
えば四色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形
成する場合には、感光体ドラム311上にはその一回転
毎にブラック、イエロ、マゼンタ及びシアンのトナー像
が形成され、これらトナー像Tは順次中間転写ベルト3
20に一次転写される。一方、中間転写ベルト320は
最初に一次転写されたブラックのトナー像Tを保持した
まま感光体ドラム311と同一周期で回転し、中間転写
ベルト320上にはその一回転毎にイエロ、マゼンタ及
びシアンのトナー像Tが転写される。
【0089】このようにして中間転写ベルト320上に
一次転写されたトナー像Tは、中間転写ベルト320の
回動に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙
361はレジストロール352にて所定のタイミングで
二次転写位置へと供給され、バックアップロール324
に対して二次転写ロール325が用紙361をニップす
る。すると、二次転写位置では、二次転写装置340で
ある二次転写ロール325とバックアップロール324
との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト
320に担持されたトナー像Tが二次転写位置において
用紙361に静電転写される。
【0090】その後、二次転写後の用紙361は用紙搬
送ガイド355を介して搬送ベルト353へと導かれ、
この搬送ベルト353にて定着装置354へと搬送され
ることとなり、この定着装置354にてトナー像Tが用
紙361上に定着される。
【0091】また、二次転写後の中間転写ベルト320
上に残留したトナー等の残留物は、ベルトクリーナ14
0のクリーニングブラシ143及びクリーニングブレー
ド142によってクリーニングされる。
【0092】この一連のプロセスのタイミングチャート
を図20に示す。同図において、中間転写ベルト320
が回動し、この中間転写ベルト320に感光体ドラム3
11から順次トナー像Tが転写される。このとき、一次
転写ロール318には、所定の一次転写バイアスが印加
される。一次転写時において、二次転写ロール325は
中間転写ベルト320から離間し、また、ベルトクリー
ナ140の対向ロール146及びブラシ対向ロール14
6aも中間転写ベルト320から離間した状態となって
いる。従って、クリーニングブレード142及びクリー
ニングブラシ143も、中間転写ベルト320から離間
している。一方、中間転写ベルト320のテンションロ
ール323は、中間転写ベルト320に所定の張力をか
けることのできる位置(通常位置)にある。
【0093】次に、一次転写の終了に伴い、一次転写ロ
ール318への一次転写バイアスは切断され、中間転写
ベルト320上に重ね転写されたトナー像Tが二次転写
位置に到達するタイミングに合わせて用紙361が二次
転写位置に搬送される。
【0094】ここで、制御装置200には、画像形成開
始時に画像形成信号213が入力され、制御装置200
は、全ての一次転写工程の終了時(全ての一次転写工程
が終了する時期は中間転写ベルト320上に形成される
トナー像Tの色数によって異なる)から前記中間転写ベ
ルト320上のトナー像Tが二次転写位置に到達するま
での間に、ソレノイド147にソレノイド駆動タイミン
グ制御信号231を送出して対向ロール146及びブラ
シ対向ロール146aを所定の位置(圧接位置)まで移
動させクリーニングブレード142及びクリーニングブ
ラシ143を中間転写ベルト320に圧接させる。
【0095】このとき、中間転写ベルト320は、図1
8に示すように、位置320bから位置320aに移動
するため、このままでは中間転写ベルト320に過剰な
張力がかかってしまうこととなる。しかし、本実施の形
態では、制御装置200が前記ソレノイド駆動タイミン
グ制御信号231と同時にテンションロール323に対
してテンションロール張力制御信号234を送出し、中
間転写ベルト320に対する張力が従前と同じ大きさに
なる位置(クリーニング位置)までテンションロール3
23を移動させることによって、中間転写ベルト320
に過剰張力がかかるのを防止するようになっている。そ
して、用紙361が二次転写位置を通過する間、二次転
写ロール325が中間転写ベルト320に圧接され、且
つ、二次転写ロール325には所定の二次転写転写バイ
アスが印加されて二次転写が行われる。そして、中間転
写ベルト320上の残留物はクリーニングブラシ143
及びクリーニングブレード142によって除去される。
【0096】また、クリーニング後、制御装置200
は、ソレノイド147にソレノイド駆動タイミング制御
信号231を送出して対向ロール146及びブラシ対向
ロール146aを圧接位置から所定の位置(離間位置)
まで移動させてクリーニングブレード142及びクリー
ニングブラシ143を中間転写ベルト320から離間さ
せる。そして、制御装置200は、ソレノイド駆動タイ
ミング制御信号231と同時にテンションロール323
に対してテンションロール張力制御信号234を送出
し、中間転写ベルト320に対する張力が一定となる位
置(通常位置)までテンションロール323を移動させ
ることによって、中間転写ベルト320がたるむのを防
止する。
【0097】ここで、本実施の形態における中間転写ベ
ルト320とクリーニングブレード142との圧接プロ
セスに関しては実施の形態1と同様であるため、ブレー
ド捲れ等が発生することもない。尚、本実施の形態にお
いて、実施の形態2と同様に、湿度に応じてクリーニン
グブレード142の中間転写ベルト320に対する食い
込み量を調整するようにしてもよいことは勿論である。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録搬送体の移動方向に対向する方向に突出するクリー
ニングブレードと記録搬送体とが圧接する際に、クリー
ニングブレードにかかる外力を、クリーニングブレード
を撓ませる方向にのみ作用させるようにしたので、ブレ
ード捲れの発生を防止することができ、しかも、接離時
にブレード先端部に付着した残留物を除去することも可
能となるため、クリーニング不良やフィルミングの発生
をも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の態様に係るクリーナの構成を
示す説明図である。
【図2】 本発明の第二の態様に係るクリーナの構成を
示す説明図である。
【図3】 本発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施の形態1の全体構成を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係るベルトクリーナ(クリー
ナ)のレイアウト及びクリーナ構成の概要を示す説明図
である。
【図5】 実施の形態1におけるブレードノーマルフォ
ースとブレード食い込み量との関係を示すグラフ図であ
る。
【図6】 図4に示す制御装置の具体的構成を示すブロ
ック図である。
【図7】 実施の形態1における中間転写ベルト及びク
リーナ(対向ロール)の作動を示すタイミングチャート
である。
【図8】 (a)は実施の形態1におけるクリーニング
ブレードと対向ロールとの関係、(b)は比較例におけ
るクリーニングブレードと対向ロールとの関係を示す説
明図である。
【図9】 (a)は実施の形態1における圧接時のクリ
ーニングブレードの歪み量、(b)は比較例における圧
接時のクリーニングブレードの歪み量を示す説明図であ
る。
【図10】 実施の形態2に係るベルトクリーナ(クリ
ーナ)のレイアウト及びクリーナ構成の概要を示す説明
図である。
【図11】 実施の形態3における湿度とブレードノー
マルフォースとの関係を示すグラフ図である。
【図12】 実施の形態3における中間転写ベルト及び
クリーナの作動を示すタイミングチャートである。
【図13】 実施の形態4に係るベルトクリーナ(クリ
ーナ)のレイアウト及びクリーナ構成の概要を示す説明
図である。
【図14】 図13に示す制御装置の具体的構成を示す
ブロック図である。
【図15】 実施の形態4における中間転写ベルト及び
クリーナ(対向ロール)の作動を示すタイミングチャー
トである。
【図16】 (a)は実施の形態4におけるクリーニン
グブレードと対向ロールとの関係、(b)は比較例にお
けるクリーニングブレードと対向ロールとの関係を示す
説明図である。
【図17】 本発明が適用されたカラー画像形成装置の
実施の形態5の全体構成を示す説明図である。
【図18】 実施の形態5に係るベルトクリーナ(クリ
ーナ)のレイアウト及びクリーナ構成の概要を示す説明
図である。
【図19】 図18に示す制御装置の具体的構成を示す
ブロック図である。
【図20】 実施の形態5における中間転写ベルト及び
クリーナ(対向ロール)の作動を示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1…ロール,2…記録搬送体,3…クリーニングブレー
ド,4…対向部材,5…曲率円弧面,100…画像形成
ユニット,101…潜像担持体,110…中間転写ベル
ト,142…クリーニングブレード,146…対向ロー
ル,147…ソレノイド,161…偏心カム,162…
ステッピングモータ,200…制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 直人 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 曽我 達也 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 西 直人 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小松 伸嘉 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 川端 隆 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 井関 秀二 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 保苅 則雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA01 BA09 BA18 BA30 CA04 CA13 CA14 2H034 BF06 BF08 BF09 BF12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のロールに張架され画像又は記録材
    が担持搬送されるベルト状記録搬送体を清掃するクリー
    ナにおいて、 記録搬送体の移動方向に直交する幅方向に亘って延びる
    板状部材であって、記録搬送体の移動方向に対向する方
    向に突出して固定的に配設され且つ先端部が記録搬送体
    に接触するクリーニングブレードと、 前記クリーニングブレードと記録搬送体との対向部の記
    録搬送体裏面側に移動可能に配設され、前記クリーニン
    グブレードと記録搬送体とを接離させる対向部材とを備
    え、 前記クリーニングブレードと記録搬送体との接触開始時
    点にてクリーニングブレードの突出方向と対向部材の移
    動方向との成す角度θ1が90゜以下に設定されること
    を特徴とするクリーナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクリーナにおいて、 前記対向部材の移動動作を制御してクリーニングブレー
    ドと記録搬送体との接離動作を制御する接離制御手段を
    備えることを特徴とするクリーナ。
  3. 【請求項3】 画像又は記録材が担持搬送される記録搬
    送体の所定の曲率円弧面に沿った部位を清掃するクリー
    ナにおいて、 記録搬送体の移動方向に直交する幅方向に亘って延びる
    板状部材であって、記録搬送体の移動方向に対向する方
    向に突出して移動可能に配設され且つ先端部が記録搬送
    体の曲率円弧面に接離するクリーニングブレードからな
    り、 前記クリーニングブレードと記録搬送体との接触開始時
    点にてクリーニングブレードの突出方向と前記記録搬送
    体の曲率円弧面の曲率中心からクリーニングブレードと
    記録搬送体との接触点に向かう半径方向との成す角度θ
    2が略90゜に設定されることを特徴とするクリーナ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のクリーナのうち記録搬
    送体がベルト状記録搬送体である態様において、 クリーニングブレードと記録搬送体との対向部の記録搬
    送体裏面側には、所定の曲率円弧面を有して固定的に配
    設される対向部材が具備されることを特徴とするクリー
    ナ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載のクリーナにおい
    て、 前記クリーニングブレードの接離動作を制御する接離制
    御手段を備えることを特徴とするクリーナ。
  6. 【請求項6】 請求項2又は5に記載のクリーナにおい
    て、 前記接離制御手段は、記録搬送体の回転停止中に接離動
    作を制御することを特徴とするクリーナ。
  7. 【請求項7】 請求項2又は5に記載のクリーナにおい
    て、 前記接離制御手段は、環境条件に応じて記録搬送体に対
    するクリーニングブレードの食い込み量を制御すること
    を特徴とするクリーナ。
  8. 【請求項8】 画像又は記録材が担持搬送される記録搬
    送体に対してクリーニングブレードを接離自在に相対移
    動させ、接触時にクリーニングブレードにて記録搬送体
    を清掃するクリーナのうち、記録搬送体の移動方向に対
    向する方向に前記クリーニングブレードを突出して配設
    する態様において、 記録搬送体とクリーニングブレードとの接触時にクリー
    ニングブレードが受ける歪み量に関し、接触開始直後の
    初期歪み量がそれ以降の最大歪み量以下となるように設
    定されることを特徴とするクリーナ。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のク
    リーナを備えることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (6)

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