JPH11190946A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11190946A
JPH11190946A JP29220398A JP29220398A JPH11190946A JP H11190946 A JPH11190946 A JP H11190946A JP 29220398 A JP29220398 A JP 29220398A JP 29220398 A JP29220398 A JP 29220398A JP H11190946 A JPH11190946 A JP H11190946A
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transfer
roll
transfer roll
recording material
electric field
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Application number
JP29220398A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Yoshino
直人 吉野
Takashi Kawabata
隆 川端
Yukio Hayashi
幸男 林
Norio Hokari
則雄 保苅
Naoto Nishi
直人 西
Hideji Izeki
秀二 井関
Nobuyoshi Komatsu
伸嘉 小松
Tatsuya Soga
達也 曽我
Keiji Yamamoto
啓司 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト状像担持体を備える画像形成装置の転
写部において、ベルト状像担持体と記録材との剥離性を
良好に保持する。 【解決手段】 ベルト状の像担持体1の表面側に記録材
6を介して圧接配置される転写ロール2と、この転写ロ
ール2に対向して前記ベルト状の像担持体1の裏面側に
圧接配置されるバックアップロール3と、このバックア
ップロール3及び転写ロール2の少なくともいずれかに
転写バイアスを印加して転写電界を形成する転写バイア
ス印加手段4とを備えた画像形成装置において、転写ロ
ール2及びバックアップロール3のプレニップ域側に対
しポストニップ域側の転写電界を小さくする電界調整手
段5を備える。また、転写ロール2とバックアップロー
ル3との間に一体的に設けられ、転写ニップ域を通過し
た記録材6の排出方向を像担持体1から離間する方向に
調整する排出方向調整手段8を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機等
の画像形成装置に係り、特に、中間転写体や感光体等の
像担持体上に形成されたトナー像等の可視像を記録材に
転写した後の転写手段と記録材との剥離性が改善された
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の中間転写型の画像形成装置として
は、例えば静電潜像に応じたトナー像が形成される感光
体ドラムと、この感光体ドラム上のトナー像が中間的に
転写される中間転写ベルトと、この中間転写ベルトに対
して感光体ドラム上のトナーを転写させる一次転写装置
と、中間転写ベルト上に転写されたトナー像を用紙に一
括して二次転写させる二次転写装置とを備えたものが知
られている(例えば特開平5−323704号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の中間転写型の画像形成装置にあっては、二次転写部に
おいて中間転写ベルト上に用紙が貼り付いてしまうこと
により剥離できなくなる場合がある。このとき、中間転
写ベルトに用紙が貼り付いたまま動作してしまうと、転
写部下流側に配設された中間転写ベルトのクリーナへ用
紙がそのまま進入することとなり、結果として中間転写
ベルトクリーナの破損、像担持体の破損、あるいは機械
のシャットダウン等のトラブルが生じることとなる。こ
れは、フルカラー化に伴って高い二次転写電圧が必要と
なり、その分、用紙がベルト状像担持体に吸着しやすく
なったことに起因するほか、低温低湿環境下で用紙の抵
抗値が上昇し転写部の電界の影響を受けるために発生し
たり、更に、近年ユーザーが使用できる用紙の制限が解
除されるに従って様々な電気抵抗値の用紙が取り扱われ
るようになったために中間転写ベルトに吸着し易い用紙
も使用されるようになったことにも起因する。
【0004】この課題を解決するため、転写部の直後に
剥離プレートを配設し、剥離を補助する技術が開示され
ている(特公平8−23719号公報参照)。これは、
電界を利用して用紙先端部を剥離プレート側へ引き付け
ることにより、用紙を剥離する技術である。しかしなが
ら、腰の弱い用紙を用いる場合には、依然として中間転
写ベルトへの用紙の貼り付きが生じるという技術的課題
がみられ、また、例えば低温低湿環境下での両面コピー
実行時の第二面目作成時など、極端に用紙の抵抗値が高
過ぎる場合にも同様に中間転写ベルトに用紙が貼り付く
という技術的課題がみられる。尚、このような技術的課
題は、上述したように中間転写型の画像形成装置におい
て顕著であるが、例えば感光体ベルト上のトナー像を用
紙に直接転写するタイプの画像形成装置にあっても同様
に生じ得るものである。
【0005】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、転写部において像担持体と
記録材との剥離性を良好に保持することのできる画像形
成装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第一の態
様は、図1に示すように、帯電色材による可視像が担持
されて移動するベルト状の像担持体1と、この像担持体
1の表面側に記録材6を介して圧接配置され且つ像担持
体1上の可視像を記録材6に一括転写する転写ロール2
と、この転写ロール2に対向して前記ベルト状の像担持
体1の裏面側に圧接配置され且つ転写ロール2との間に
所定幅の転写ニップ域を形成するバックアップロール3
と、このバックアップロール3及び転写ロール2の少な
くともいずれかに転写バイアスが印加され、両者の間に
転写電界が形成される転写バイアス印加手段4とを備え
た画像形成装置において、転写ロール2及びバックアッ
プロール3のプレニップ域側に対しポストニップ域側の
転写電界を小さくする電界調整手段5を備えることを特
徴とする。
【0007】このような技術的手段において、像担持体
1としては、ベルト状に形成され、且つ、可視像が担持
されるものであれば、可視像が形成担持される感光体や
誘電体のみならず、形成された可視像が一時転写されて
保持される中間転写体をも包含するものである。また、
本発明の第一の態様が適用される画像形成方式について
は、少なくともトナー等の帯電色材により可視像Tを形
成するものであれば、電子写真方式、静電記録方式等適
宜選定して差し支えない。
【0008】更に、転写ロール2及びバックアップロー
ル3の硬度関係については適宜選定して差し支えない
が、単位面積当たりのニップ荷重が高くなることに起因
するホロキャラクター(像中央部抜けの画質トラブル)
を有効に回避するという観点からすれば、少なくとも転
写ロール2若しくはバックアップロール3のいずれかを
低硬度として転写ニップ域のニップ幅を広げ、単位面積
当たりのニップ荷重を低減させるようにすることが好ま
しい。ここで、バックアップロール3が像担持体1を張
架するロールを兼用する態様にあっては、像担持体1の
回転速度変動を抑えるため、像担持体1を張架するロー
ルとして比較的硬質のロールを使用し、バックアップロ
ール3についても硬質のロールを使用することが必要と
なる。そこで、このような態様にあっては、転写ロール
2をバックアップロール3よりも低硬度に設定すること
が好ましい。一方、像担持体1と記録材6との剥離性を
より確実にするという観点からすれば、本発明の第二の
態様で詳述するように、転写ロール2をバックアップロ
ール3よりも高硬度に設定することが好ましい。
【0009】また、転写バイアス印加手段4は、転写ロ
ール2及びバックアップロール3間に転写電界を形成す
るものであれば、転写ロール2及びバックアップロール
3のいずれに対して給電してもよく、また、給電方式に
ついても適宜選定して差し支えないが、給電対象となる
転写ロール2若しくはバックアップロール3に電流を安
定供給するという観点からすれば、転写ロール2若しく
はバックアップロール3の外周面軸方向に沿って均一に
接触する給電ロールを用いる方式が好ましい。
【0010】更に、本発明の第一の態様においては、転
写後の像担持体1への記録材6の貼り付きを有効に防止
するという観点からすれば、電界調整手段5により転写
バイアス印加手段4が印加する電圧を適正なものとし、
転写ロール2とバックアップアップロール3とのニップ
域周辺に形成される電界が、ポストニップ域の電界の強
さ<プレニップ域の電界の強さ、なる関係を有すること
が必要となる。ここで、バックアップロール3に転写バ
イアスを印加する態様にあっては、電界調整手段5とし
て、例えば、バックアップロール3のプレニップ域側の
適宜位置から転写バイアス印加手段4による転写バイア
スを印加することとして、ポストニップ域側の電界を小
さくするようにすることが好ましい。
【0011】一方、転写ロール2に転写バイアスを印加
する態様にあっては、電界調整手段5として、例えば、
転写ロール2のプレニップ域側の適宜位置から転写バイ
アス印加手段4による転写バイアスを印加することとし
て、ポストニップ域側の電界を小さくするようにするこ
とが好ましい。
【0012】また、本発明の第二の態様は、図2に示す
ように、帯電色材による可視像が担持されて移動するベ
ルト状の像担持体1と、この像担持体1の表面側に記録
材6を介して圧接配置され且つ像担持体1上の可視像を
記録材6に一括転写する転写ロール2と、この転写ロー
ル2に対向して前記ベルト状の像担持体1の裏面側に圧
接配置され且つ転写ロール2との間に所定幅の転写ニッ
プ域を形成するバックアップロール3と、このバックア
ップロール3及び転写ロール2の少なくともいずれかに
転写バイアスが印加され、両者の間に転写電界が形成さ
れる転写バイアス印加手段4とを備えた画像形成装置に
おいて、前記転写ロールとバックアップロールとの間
に、転写ニップ域を通過した記録材の排出方向を像担持
体から離間する方向に調整する排出方向調整手段を備え
ることを特徴とする。
【0013】このような技術的手段において、像担持体
1、転写ロール2、バックアップロール3、転写バイア
ス印加手段4については、本発明の第一の態様に示した
ものと同様のものから適宜選定して差し支えない。そし
て、本発明の第二の態様が適用される画像形成方式につ
いても、本発明の第一の態様と同様のものから適宜選定
して差し支えない。
【0014】また、本発明の第二の態様において、排出
方向調整手段8は、転写ロール2とバックアップロール
3との間に一体的に設けられるものであり、転写ロール
2、バックアップロール3とは別に設けられる部材、例
えば、ポストニップ域側の像担持体1に当接あるいは近
接配置され、転写後に像担持体1に貼り付いた記録材6
を剥離する剥離爪等の剥離部材を設ける態様を除外する
趣旨である。
【0015】ここで、排出方向調整手段8の具体的態様
としては、例えば、バックアップロール3よりも転写ロ
ール2の硬度を大きく設定したものが挙げられる。但
し、この態様にあっては、バックアップロール3が低硬
度になるため、バックアップロール3を張架ロールとし
て兼用するタイプではベルト状像担持体1の張力変動に
つながるおそれがある。これを防止するには、例えば任
意の他の張架ロールに張力可変機構を設けたり、バック
アップロールの両側にベルト状像担持体1を張架するた
めの張架ロール等のベルトテンション部材を設け、これ
らベルトテンション部材に張架されたベルト状像担持体
1の略軌道上にバックアップロール3の表面を位置させ
たりすることが好ましい。
【0016】また、排出方向調整手段8の別の具体的態
様としては、転写ニップ域から排出された記録材6の先
端位置からみてバックアップロール3側に形成される電
界よりも転写ロール2側に形成される電界を大きく設定
したものが挙げられる。この態様を簡単に実現する手段
としては、例えば転写ロール2の体積抵抗値を大きく設
定することで転写後の転写ロール2表面に残存する転写
電荷を多くし、この残存した転写電荷によって転写ロー
ル2側に形成される電界を大きく設定するものが挙げら
れる。
【0017】更に、排出方向調整手段8としては、上述
したものに限られず、例えば像担持体1よりも転写ロー
ル2の平滑度を大きくして転写後の記録材6を転写ロー
ル2側に吸着させる態様、像担持体1よりも転写ロール
2の粘着性を大きくして転写後の記録材6を転写ロール
2に粘着させる態様などを採用してもよい。
【0018】更に、上記本発明の第一の態様及び第二の
態様において、記録材6の転写ロール2への巻き込みを
確実に防止するという観点からすれば、転写ロール2の
ニップ域下流側には記録材剥離部材7を配設することが
好ましい。ここで、記録材剥離部材7としては、転写ロ
ール2に付着した記録材6を剥離するものであれば適宜
選定して差し支えないが、構成の簡易化という観点から
すれば、転写ロール2に当接若しくは近接する剥離爪を
用いることが好ましい。また、このとき、剥離爪による
転写ロール2への傷付け防止のために、剥離爪の先端部
に転写ロール2に当接する曲面状の突起部を設け、剥離
爪と転写ロール2との間のギャップを規制するようにし
てもよい。
【0019】更に、前記記録材剥離部材7として、転写
ロール2に当接若しくは近接する剥離爪を支持シャフト
に固定支持し、この支持シャフトに転写ロールの両端部
の非画像形成領域にのみ当接する回転自在のトラッキン
グロールを設けるようにしてもよい。上記のトラッキン
グロールを用いる態様にあっては、剥離爪による転写ロ
ール2への傷付けを確実に防止するという観点からすれ
ば、両者を一定の空間を持って近接配置することが好ま
しい。
【0020】また、剥離爪と転写ロール2とを接触配置
するような態様にあっては、転写ロール2への不必要な
傷つけを防止するという観点から、前記記録材剥離部材
7は転写時のみ、即ち、少なくとも二次転写部に用紙が
搬送されてきたときのみ転写ロール2に当接させること
が好ましい。更に、環境センサー等によって高温高湿で
あることを検知した場合、薄紙コート紙を使用する場合
及び両面コピー時の第2面目をコピーする場合等や転写
ロール2への巻き込みジャムが生じ易い状態である場合
にのみ記録材剥離部材7を転写ロール2に接触させるさ
せるよう記録材剥離部材7を制御することとしてもよ
い。
【0021】また、転写後の記録材6を定着装置へ案内
する記録材案内部材を有する態様にあっては、この記録
材案内部材を記録材剥離部材7と兼用するようにしても
よい。このとき、転写部での剥離放電による画質欠陥の
発生を確実に防止するという観点からすれば、前記記録
材剥離部材7を兼用する記録材案内手段は接地しておく
ことが好ましい。
【0022】また、転写ロール2にクリーニング装置を
有するような態様にあっては、前記転写ロール2のクリ
ーニング手段の構成部材、例えばクリーニングブレー
ド、クリーナーシール等を記録材剥離部材7と兼用する
ようにしてもよい。
【0023】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。まず、本発明の第一の態様では、図1におい
て、トナー像を担持した像担持体1及び記録材6が転写
ロール2とバックアップロール3とのニップ域に突入す
ると、転写バイアス印加手段4によりバックアップロー
ル3に転写バイアスが印加される。このとき、転写バイ
アスが形成する電界は、電界調整手段5によってプレニ
ップ域側よりポストニップ域側が小さくなるように設定
されているこのため、転写が終了してポストニップ域に
移動した記録材6は、電界の影響によって像担持体1へ
貼り付くことなく排出される。
【0024】また、本発明の第二の態様では、図2にお
いて、トナー像を担持した像担持体1及び記録材6が転
写ロール2とバックアップロール3とのニップ域に突入
すると、転写バイアス印加手段4によりバックアップロ
ール3に転写バイアスが印加される。このとき、転写ニ
ップ域を通過した記録材6の排出方向は、排出方向調整
手段8によって像担持体1から離間する方向に設定され
ている。このため、転写後の記録材6は像担持体1に貼
り付くことなく排出される。
【0025】更に、本発明の第一の態様及び第二の態様
において、記録材剥離部材7を設ける態様にあっては、
記録材6が転写ロール2に巻き付こうとする場合にも記
録材剥離部材7によって剥離されて排出される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図3は本発明を適用したカラー画像形成装置の概略構成
を示す。同図において、符号11は感光体ドラム(潜像
担持体)であり、矢線A方向への回転に伴いその表面に
は帯電装置12及び図示外の露光装置(図中露光ビーム
を符号13で示す)などの周知の電子写真プロセスによ
って画情報に応じた静電潜像が形成される。また、この
感光体ドラム11の周囲にはブラック(Bk)、イエロ
(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各色に対応
した現像器14〜17が配設されており、感光体ドラム
11に形成された静電潜像を現像器14〜17のいずれ
かで現像してトナー像Tを形成するようになっている。
【0027】また、符号20は感光体ドラム11の表面
に当接されるように配置された中間転写ベルトであり、
複数(本実施の形態では4つ)のロール21〜24に張
架されて矢線B方向へ回動するようになっている。ここ
で、本実施の形態では、符号21は中間転写ベルト20
の駆動ロール、22は従動ロール、23は中間転写ベル
ト20の張力を一定に制御するようにしたテンションロ
ール、24は二次転写用の対向ロール(バックアップロ
ール)である。そしてまた、本実施の形態では、上記中
間転写ベルト20は、ポリイミド、ポリカーボネート、
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート等の樹脂又は各種ゴムにカーボンブラック等を適
当量含有させて体積抵抗率が106〜1015Ω・cmと
なるように形成され、その厚みは例えば0.1mmに設
定される。
【0028】上記感光体ドラム11に形成されたトナー
像Tは、感光体ドラム11と上記中間転写ベルト20と
が接する一次転写位置で感光体ドラム11から中間転写
ベルト20の表面に転写される。この一次転写位置にお
いて、中間転写ベルト20の裏面側には一次転写装置
(本実施の形態では転写ロール)18が配設されてお
り、この転写ロール18にトナーの帯電極性と逆極性の
電圧を印加することで、感光体ドラム11上のトナー像
Tは中間転写ベルト20に静電吸引される。尚、符号1
9は感光体ドラム11上の残留トナーを除去するための
ドラムクリーナである。
【0029】また、記録材としての用紙55の搬送経路
に面した中間転写ベルト20の二次転写位置には二次転
写装置40が配設されており、本実施の形態では、中間
転写ベルト20のトナー像担持面側に圧接配置される二
次転写ロール25と、中間転写ベルト20の裏面側に配
置されて転写ロール25の対向電極をなすバックアップ
ロール24とを備えている。そして、バックアップロー
ル24にはトナーの帯電極性と同極性のバイアスが、図
5に示すバイアス電源29から給電ロール26を介して
安定的に印加されている。また、二次転写ロール25に
は、剥離部材27と例えばウレタンゴムからなるクリー
ニング装置28とが付設されている。
【0030】本実施の形態において、上記バックアップ
ロール24は、図4に示すように、金属芯材24aの外
周に内側に厚さ5mmの発泡弾性体層24bと外側のス
キン層24cとを被覆してなる2層構成のEPDMを用
いた。外側のスキン層24cはカーボンブラックを15
〜35重量%分散した半導電性のEPDM(エチレンプ
ロピレンジエンゴム)発泡ゴムで、スキン層24cの厚
みは0.5〜1.5mmに構成されている。表面抵抗率
は107〜1010Ω/□の抵抗領域に制御される。
【0031】また、二次転写ロール25は、図4に示す
ように、金属芯材25aとこの金属芯材25aの周囲に
固着されたカーボンブラック分散発泡ウレタン材料から
なる厚さ6mmのコア層25bにカーボンブラック分散
ウレタンからなる厚さ0.5mmのスキン層25cを介
して5〜20μmの厚みのカーボンブラック分散のフッ
素樹脂系材料からなるコーティング層25dを形成し、
金属芯材25aとコーティング層25dとの間の体積抵
抗率が104Ωcmないし106Ωcmでその体積抵抗値
は4.2logΩ(100V印加時の体積抵抗値)であ
り、ロール硬度はアスカC硬度で20゜から45゜であ
る。
【0032】更に、本実施の形態において、バックアッ
プロール24は二次転写ロール25の硬度よりも高く設
定されており、そのニップ形状は、図4に示すように、
ニップ域に対応するバックアップロール24がその形状
を保持するのに対し、二次転写ロール25表面はつぶれ
て偏平化したものとなっている。ここで、ニップ域にお
いて二次転写ロール25表面が偏平化するのは、スキン
層25cが比較的薄くバックアップロール24が二次転
写ロール25に対して食い込みにくい(凹みにくい)た
めである。
【0033】更に、給電ロール26はφ10のステンレ
スシャフトからなるものであり、また、本実施の形態に
おいては、図5に示すように、バックアップロール24
及び二次転写ロール25の中心軸を結ぶ直線A上の位置
aから角度θ1だけプレニップ域側に変位した直線B上
の位置bにおいて軸方向にバックアップロール24と当
接配置されている。ここで、給電ロール26が各々の位
置a、bにあるときにこれらが形成する電界の分布は以
下の通りとなる。例えば給電ロール26が位置aにある
ときには、バックアップロール24上にニップ域に対し
て対称な電界が形成される。したがって、バックアップ
ロール24のニップ域付近に形成される電界は、プレニ
ップ域側及びポストニップ域側ともに同じ大きさのもの
となる。一方、本実施の形態では、給電ロール26が位
置bにあるため、バックアップロール24と給電ロール
26との当接部からニップ域までの距離がプレニップ域
側はL1、ポストニップ域側はL2とプレニップ域側が
短くなり、バックアップロール24のニップ域付近には
形成される電界の大きさは、プレニップ域側>ポストニ
ップ域側なる関係を有することとなる。
【0034】更に、剥離部材27は、図6に示すよう
に、二次転写ロール25に平行に固定配置されたステン
レスからなるシャフト27aと、このシャフト27aに
固定配設されるABS樹脂やPC(ポリカーボネート)
樹脂からなる先端が鋭利な一対の剥離爪27bとから構
成され、前記剥離爪27bの先端と二次転写ロール25
表面とが接触するように配置されている。
【0035】更に、二次転写装置40の下流側には、中
間転写ベルト20上の残留トナーと除去するベルトクリ
ーナ41が設けられている。また、本実施の形態におい
て、用紙搬送系は、用紙トレイ50からの用紙55をフ
ィードロール51で送出し、レジストレーションロール
(レジストロール)52で一旦位置決め停止させた後に
所定のタイミングで二次転写位置へと用紙55を送り込
むようになっており、二次転写後の用紙55を図示外の
用紙搬送ガイドを介して搬送ベルト53へと導き、この
搬送ベルト53にて定着器54へと搬送するようになっ
ている。
【0036】次に本実施の形態における作動について説
明する。今、画像形成が開始されるのに伴い、感光体ド
ラム11に書き込まれた静電潜像が例えばイエロの画情
報に対応したものであれば、この静電潜像はイエロのト
ナーを内包する現像器15によって現像され、感光体ド
ラム11上にはイエロのトナー像Tが形成される。そし
て、感光体ドラム11上に形成されたトナー像Tは、感
光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転
写位置で感光体ドラム11から中間転写ベルト20の表
面に転写される。
【0037】このとき、単色画像を形成する場合には、
中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像Tを直ち
に用紙55に二次転写するのであるが、複数色のトナー
像を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光
体ドラム11上でのトナー像の形成並びにこのトナー像
Tの一次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例えば
4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成す
る場合には、感光体ドラム11上にはその一回転毎にブ
ラック、イエロ、マゼンタ及びシアンのトナー像Tが形
成され、これらトナー像Tは順次中間転写ベルト20に
一次転写される。一方、中間転写ベルト20は最初に一
次転写されたブラックのトナー像Tを保持したまま感光
体ドラム11と同一周期で回動し、中間転写ベルト20
上にはその一回転毎にイエロ、マゼンタ及びシアンのト
ナー像Tが転写される。
【0038】次に、中間転写ベルト20上に転写された
トナー像Tは、中間転写ベルト20の回動に伴って二次
転写装置40付近へ移動する。このとき、二次転写装置
40には、給紙カセット50内の用紙55が、所定のタ
イミングでフィードロール51にて搬出され、搬送ロー
ル52を経て二次転写装置40へと順次供給される。そ
して、二次転写装置40において、バックアップロール
24に対して二次転写ロール25が用紙55をニップす
ると、給電ロール26によって二次転写ロール25とバ
ックアップロール24との間に形成される転写電界の作
用で、中間転写ベルト20に担持されたトナー像Tが二
次転写位置において用紙55に静電転写される。
【0039】このとき、図7(a)に示すように、バッ
クアップロール24のポストニップ領域近傍に形成され
る電界Wはプレニップ領域近傍の電界Sよりも小さくな
るように設定されているため用紙55は中間転写ベルト
20から貼り付くこともなく容易に剥離される。
【0040】特に、本実施の形態では、バックアップロ
ール24が二次転写ロール25よりも高硬度に設定され
ており、図4に示したように、二次転写ロール25がニ
ップ域において偏平化することにより、転写後の二次転
写ロール25と用紙55との密着性が向上し、その分二
次転写ロール25側に引きつけられることとなる。
【0041】また、仮に用紙55がニップ時に二次転写
ロール25に貼り付いてしまった場合にあっても、図7
(b)に示すように、二次転写ロール25に当接配置さ
れた剥離部材27の剥離爪27bにより強制的に剥離さ
れる。そして、二次転写ロール25が中間転写ベルト2
0に対して従動回転することで、クリーニング装置28
により二次転写ロール25に付着した汚れは転写ロール
25の全周に亘って除去されるため、用紙55の裏面汚
れは有効に回避される。
【0042】そして、トナー像Tが転写された中間転写
ベルト20から剥離した用紙55は、搬送ベルト53に
よって定着器54に送り込まれてトナー像の定着処理が
なされる。一方、中間転写ベルト20の二次転写装置4
0の下流側に設けられたベルトクリーナ41により、ト
ナー像の二次転写が終了した中間転写ベルト20上の残
留トナーは除去される。
【0043】尚、上記二次転写ロール25及びベルトク
リーナ41は中間転写ベルト20と接離自在に配設され
ており、カラー画像が形成される場合には最終色前のト
ナー像が二次転写ロール25、ベルトクリーナ41を通
過するまで、これら部材は中間転写ベルト20から離間
するようになっている。また、本実施の形態では、上記
剥離爪27bの先端が二次転写ロール25と接触するよ
うに配置を行ったが、これに限られるものではなく、剥
離爪27bの先端部と二次転写ロール25の表面とを、
二次転写ロール25表面に貼り付いた用紙55を剥離で
きる程度の微小な間隔を持って配置してもよいことは勿
論である。
【0044】◎実施の形態2 本実施の形態は実施の形態1と略同様であるが、実施の
形態1とは異なり、作像時の画情報等によって必要時に
のみ剥離部材27を接触配置するようにしたものであ
る。これは、図8に示すように、剥離部材27にリトラ
クト機構61を設け、このリトラクト機構61を画像形
成モード情報、用紙種類情報、環境センサ情報等が入力
されるリトラクト制御装置62によって接離を制御す
る、即ち、画像形成モード情報により次の画像形成の信
号がリトラクト制御装置62に入力された場合、用紙種
類情報により腰の弱い用紙が使用されるという信号が入
力された場合、そして環境センサ情報により高温高湿状
態であるという信号が入力された場合等に、リトラクト
機構61を制御して剥離部材27を二次転写ロール25
に圧接させるようにしたものである。これにより、必要
時にのみ二次転写ロール25と剥離爪27bとが圧接さ
れることとなり、二次転写ロール25表面への傷付けが
防止される。
【0045】◎実施の形態3 本実施の形態は実施の形態1と略同様であるが、実施の
形態1とは異なり、例えば図9に示すように、剥離部材
27の剥離爪27bの先端部近傍の二次転写ロール25
と当接する部位に突起部27cを設けるようにしたもの
である。本実施の形態において、突起部27cの曲率
は、半径1mm以上に設定されている。これは、突起部
27cによる二次転写ロール25への傷付けを確実に防
止するという観点から選定されている。このように剥離
爪27bに突起部27cを設けることにより、用紙55
が二次転写ロール25に貼り付くような場合にあって
も、剥離爪27bは二次転写ロール25を傷付けること
なく用紙55は二次転写ロール25から剥離される。
尚、本実施の形態では、上記剥離爪27bの先端が二次
転写ロール25と接触するように配置を行ったが、これ
に限られるものではなく剥離爪27bの先端部と二次転
写ロール25の表面とを、二次転写ロール25表面に貼
り付いた用紙55を剥離できる程度の微小な間隔を持っ
て配置してもよいことは勿論である。
【0046】◎実施の形態4 本実施の形態は実施の形態1と略同様であるが、実施の
形態1とは異なり、例えば図10及び図11に示すよう
に、剥離部材27を二次転写ロール25と一定間隔をも
って配置するためにトラッキングロールを設けるように
したものである。本実施の形態において、剥離部材27
は、二次転写ロール25に近接するABS樹脂やPC
(ポリカーボネート)樹脂からなる先端が鋭利な一対の
剥離爪27bを有し、この剥離爪27bが固定支持され
るステンレスからなる支持シャフト27aには、二次転
写ロール25の両端部の非画像形成領域にのみ当接する
POM(ポリアセタール)樹脂からなる回転自在のトラ
ッキングロール27dが設けられている。このように、
剥離爪27bと二次転写ロール25とを近接配置するこ
とにより、用紙55と二次転写ロール25との剥離性を
良好に保持しながら、二次転写ロール25への傷つけは
完全に防止されるようになっている。尚、本実施の形態
では、上記剥離爪27bの先端と二次転写ロール25と
を近接配置しているが、これに限られるものではなく、
剥離爪27bの先端部と二次転写ロール25の表面とを
接触配置してもよい。
【0047】◎実施の形態5 本実施の形態は実施の形態1と略同様であるが、実施の
形態1とは異なり、例えば図12に示すように、二次転
写装置40のポストニップ域側に設けられた用紙ガイド
30を用紙55の剥離部材として兼用させるようにした
ものである。本実施の形態において、用紙ガイド30は
電気亜鉛めっき鋼板(シルバートップ)からなる金属製
の板状のものであり、その一端は二次転写ロール25に
接触し、もう一端は接地するように配置されている。こ
のように構成することにより、用紙55の剥離が容易に
行われることに加え、必要な部品点数の削減が図られ、
更に二次転写ロール25と用紙ガイド30とを接触させ
ることで両者が同電位となるため、電界によるトナーの
飛び散りが確実に防止される。尚、本実施の形態では転
写ロール25と用紙ガイド30とを接触配置することと
としているが、両者は各々接地されているので、両者を
非接触配置としてもよい。
【0048】◎実施の形態6 本実施の形態は実施の形態1と略同様であるが、実施の
形態1とは異なり、例えば図13に示すように、二次転
写ロール25の清掃用に設けられたクリーニング装置2
8を利用し、用紙55を剥離するようにしたものであ
る。本実施の形態において、クリーニング装置28は、
二次転写ロール25のポストニップ域側に二次転写ロー
ル25に当接するよう配置されたクリーニングブレード
28bと、クリーニングブレード28bによって掻き取
られたトナーを収容するハウジング28aとから構成さ
れており、クリーニングブレード28bを用紙55の剥
離部材として兼用させるようにしている。これによっ
て、用紙55の剥離が容易に行われるとともに必要な部
品点数も削減される。
【0049】◎実施の形態7 本実施の形態は実施の形態6と略同様であるが、実施の
形態6とは異なり、クリーニング装置28は、例えば図
14に示すように、二次転写ロール25のポストニップ
域側で二次転写ロール25に当接するよう配置されたク
リーニングブレード28bとクリーニングブレード28
bによって掻き取られたトナーを収容するハウジング2
8aと、このトナーの再飛散を防止するためにハウジン
グ28a上部に取り付けられたクリーナーシールフィル
ム28cとから構成されており、クリーナーシールフィ
ルム28cを用紙55の剥離部材として兼用させるよう
にしている。この場合も、用紙55の剥離が容易に行わ
れるとともに必要な部品点数も削減される。
【0050】◎実施の形態8 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、実施
の形態1とは異なり、図15に示すように、給電ロール
26の配設位置を二次転写ロール25のプレニップ域側
に設けるようにしたものである。尚、本実施の形態では
実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1
と同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略す
る。本実施の形態においても、ニップ域周辺に形成され
る電界は、ポストニップ域の電界の強さ>プレニップ域
の電界の強さなる関係を満足することとなるため、転写
後の用紙55は中間転写ベルト20に貼り付くことなく
排出される。尚、本実施の形態において、実施の形態2
で用いられる剥離部材の接離手段、また、実施の形態3
ないし7で用いられる剥離部材を採用してもよいことは
勿論である。
【0051】◎実施の形態9 図16は実施の形態9に係るカラー画像形成装置を示
す。本実施の形態に係るカラー画像形成装置は、感光体
上に必要色の数だけトナー像を互いに積層させた状態で
形成し、この感光体上に形成された必要色数のトナー像
を用紙上に一括転写するタイプに本発明を適用した例で
ある。
【0052】同図において、符号81は絶縁性の表面コ
ート層を有する有機感光体の感光体ベルト、82は例え
ばスコロトロンからなる帯電器で、コロナ放電ワイヤに
は直流電源が接続されている。また、83はレーザ走査
装置等の露光装置から感光体ベルト81に照射される露
光ビーム、84〜87は各々イエロ(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のトナーが別
々に入っている現像器、88は感光体ベルト81上のト
ナー像を用紙55に転写するための転写装置、89は転
写工程後に感光体ベルト81上に残留したトナーを除去
するベルトクリーナである。
【0053】尚、本実施の形態において、感光体ベルト
81は4つのロール91〜94に張架されて矢印方向B
方向へ回動するようになっている。ここで、符号91は
感光体ベルト81の駆動ロール、92は従動ロール、9
3は感光体ベルト81の張力を一定に制御するようにし
たテンションロール、94は転写装置88の一要素を構
成するバックアップロールである。
【0054】また、本実施の形態において、転写装置8
8は、実施の形態1〜7と略同様に、感光体ベルト81
のトナー担持面側に圧接配置される転写ロール95と、
感光体ベルト81の裏面側に配置されて転写ロール95
の対向電極をなすバックアップロール94とを備えてい
る。更に、バックアップロール94のプレニップ域側に
は給電ロール97が当接して配置されており、また、二
次転写ロール95のニップ域出口側には、剥離部材27
が配置されている。尚、転写ロール95には例えばウレ
タンゴムからなるクリーニングブレード99が付設され
ている。
【0055】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作動について説明する。先ず、第1サイクルとし
て感光体ベルト81を帯電器82のグリッドに直流バイ
アスをかけて一様に帯電する。その後、図示外の露光装
置により第1回目の像露光を施して画像潜像を形成す
る。そして、イエロの現像器84に現像バイアスを印加
し、感光体ベルト81上に付着させる。引き続き第2サ
イクルに入り、感光体ベルト81を帯電器82で一様に
帯電する。その後、露光装置により第2回目の像露光を
施して画像潜像を形成し、マゼンタの現像器85に現像
バイアスを印加し、マゼンタトナーを感光体ベルト81
上に付着させる。以上の工程を繰り返し、シアン、ブラ
ックの像を形成する。
【0056】その後、転写装置88を用いて感光体ベル
ト81に付着しているトナーを用紙55に一括転写す
る。このとき、転写装置88において形成される電界
は、バックアップロール94のプレニップ域側が強く、
また、ポストニップ域側は小さくなるため、実施の形態
1と略同様に、感光体ベルト81に用紙55が貼り付い
たままとなることはなく、定着器54へと送られる。ま
た、二次転写ロール95に用紙が貼り付いてしまうよう
な場合にも、ニップ出口に設けられた剥離部材27によ
って剥離される。特に、本画像形成プロセスにあって
は、感光体ベルト81が複数回転し、この感光体ベルト
81上に複数の色トナー像が重ね形成されることから、
感光体ベルト81上に最終色前のトナー像が形成され、
当該トナー像が転写装置88、ベルトクリーナ89を通
過するまでは転写ロール95、ベルトクリーナ89は感
光体ベルト81から離間配置されており、転写動作が行
われる直前に、転写ロール96が感光体ベルト81に当
接配置され、用紙トレイ50からの用紙55が感光体ベ
ルト81の転写位置に所定のタイミングで送り込まれた
ときに転写動作が行われ、転写後の感光体ベルト81上
の残留トナーはタイミングを合わせて当接させたベルト
クリーナ89によって清掃される。尚、本実施の形態に
おいて、実施の形態2で用いられる剥離部材の接離手
段、また、実施の形態3ないし7で用いられる剥離部材
を採用してもよいことは勿論である。
【0057】◎実施の形態10 図17は本発明が適用されるカラー画像形成装置の実施
の形態10を示す。同図において、本実施の形態に係る
カラー画像形成装置は、実施の形態1〜8と異なり、例
えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複
数の画像形成ユニット100(具体的には100K,1
00Y,100M,100C)を並列配置し、各画像形
成ユニット100で形成した各色成分トナー像を中間転
写ベルト110に順次一次転写させ、二次転写ロール1
13にて供給トレイ116から供給される用紙117に
中間転写ベルト110上の各色成分トナー像を二次転写
させ、搬送ベルト118を介して定着器119に導くよ
うにしたものである。
【0058】本実施の形態において、各色成分の画像形
成ユニット100は、感光ドラム等の潜像担持体101
の周囲に、潜像担持体101が帯電される一様帯電器1
02、潜像担持体101上に静電潜像が書込まれるレー
ザ露光器103、各色成分トナーが収容されて潜像担持
体101上の静電潜像が可視像化される現像器104、
潜像担持体101上の各色成分トナー像が中間転写ベル
ト110に転写される一次転写ロール105及び潜像担
持体101上の残留トナーなどが除去されるクリーナ1
06などの電子写真用デバイスを順次配設したものであ
る。また、本実施の形態において、二次転写装置120
は、実施の形態1〜8と略同様に、中間転写ベルト11
0のトナー担持面側に圧接配置される二次転写ロール1
13と、中間転写ベルト110の裏面側に配置されて二
次転写ロール113の対向電極をなすバックアップロー
ル114とを備えている。更に、バックアップロール1
14のプレニップ域側には給電ロール115が当接して
配置されており、また、二次転写ロール113のニップ
域出口側には、剥離部材121が配置されている。尚、
二次転写ロール113には例えばウレタンゴムからなる
クリーニングブレード122が付設されている。尚、符
号111は中間転写ベルト110上の残留トナーなどを
除去するベルトクリーナ、112は中間転写ベルト11
0の残留電荷を除去する除電器である。
【0059】本実施の形態では、実施の形態1と略同様
に、二次転写部において、給電ロール115の配置位置
をバックアップロール114のプレニップ域側としたの
で、形成される電界も実施の形態1と略同様にポストニ
ップ域側よりもプレニップ域側の方が強くなっている。
したがって、本実施の形態においても同様の作動が行わ
れ、また、実施の形態1と略同様に、ニップ域の出口側
において用紙55の良好な剥離性が得られる。尚、本実
施の形態において、実施の形態2で用いられる剥離部材
の接離手段、また、実施の形態3ないし7で用いられる
剥離部材を採用してもよいことは勿論である。
【0060】◎実施の形態11 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、実施
の形態1とは異なり、図18及び図20に示すように、
二次転写ロール25の抵抗を高くすることによって転写
後の用紙55を二次転写ロール25側へ引き寄せる電界
を形成するようにしたものである。尚、本実施の形態に
おいて、実施の形態1と同様の構成要素には同じ符号を
付し、その説明を省略する。
【0061】本実施の形態において、二次転写装置40
は、図18に示すように、中間転写ベルト20のトナー
像担持面側に圧接配置される二次転写ロール25と、中
間転写ベルト20の裏面側に配置されて転写ロール25
の対向電極をなすバックアップロールとを備え、また、
バックアップロール24にはトナーの帯電極性と同極性
のバイアスが印加される給電ロール26が接触配置さ
れ、二次転写ロール25には、剥離部材27とクリーニ
ング装置28とが付設されている。
【0062】本実施の形態において、バックアップロー
ル24は、実施の形態1で用いたものと同じものを用い
ているが、二次転写ロール25については、基本構成は
実施の形態1で用いたものと同様であるものの、その体
積抵抗値を8.1logΩ(100V印加時の体積抵抗
値)としたものを用いた。尚、本実施の形態において、
二次転写ロール25の体積抵抗値は、7.0logΩ以
上であれば適宜選定可能である。また、本実施の形態に
おいては、バックアップロール24は二次転写ロール2
5の硬度よりも高く設定されており、ニップ域における
二次転写ロール25のニップ形状も実施の形態1で説明
したものと同様である。
【0063】更に、給電ロール26は、実施の形態1と
同様にφ10のステンレスシャフトからなるものである
が、本実施の形態においては、図18に示すように、バ
ックアップロール24及び二次転写ロール25の中心軸
を結ぶ直線A上の位置aにおいて軸方向にバックアップ
ロール24と当接配置されている。従って、本実施の形
態では、バックアップロール24上にニップ域に対して
対称な電界が形成され、バックアップロール24のニッ
プ域付近に形成される電界は、プレニップ域側及びポス
トニップ域側ともに同じ大きさのものとなっている。
【0064】本実施の形態において、二次転写装置40
のニップ域通過時の用紙の挙動に着目したところ、以下
の結果が確認された。すなわち、本実施の形態におい
て、異なる体積抵抗率を有する二種類の二次転写ロール
25(体積抵抗値は夫々4.2logΩ、8.1log
Ωである)を用い、二次転写電流値に対する中間転写ベ
ルト20からの用紙55の剥離不良発生率を調べたとこ
ろ、図19(a)(b)に示す結果が得られた。ここ
で、図19(a)は高温高湿条件下(温度28℃湿度8
5%)、図19(b)は低温低湿条件下(温度10℃湿
度15%)における調査結果である。これによれば、低
温低湿環境下ではほとんど差異がないものの、高温高湿
環境下では著しい差異がみられ、二次転写ロール25の
体積抵抗値が4.2logΩと低い場合に剥離不良発生
率が高くなり、二次転写ロール25の体積抵抗値が8.
1logΩと高い場合には全く剥離不良が発生しないこ
とが確認された。
【0065】これは以下のように説明できる。図20
は、転写ニップ出口付近を模式的に示した図である。同
図において、符号EBURはニップ域出口付近の用紙55
からみてバックアップロール24側に形成される上部電
界、符号EBTRはニップ域出口付近の用紙55からみて
二次転写ロール25側に形成される下部電界を示す。転
写後の用紙55は、上部電界EBURによる静電力によっ
て中間転写ベルト20側へ引き寄せられようとし、一方
で下部電界EBTRによる静電力によって二次転写ロール
25側へ引き寄せられようとする。従って、用紙55か
らみて、例えば上部電界EBUR>下部電界EBTRであれば
用紙55が中間転写ベルト20側へ排出されることとな
り、一方、上部電界EBUR<下部電界EBTRであれば用紙
55が二次転写ロール25側へ排出されることとなる。
【0066】ところで、上部電界EBUR及び下部電界E
BTRは、転写電界に付随して形成される。ここで、上部
電界EBURは二次転写後にバックアップロール24や中
間転写ベルト20の表面に残存する転写電荷が多いと大
きくなり、また、下部電界EBT Rは二次転写後に二次転
写ロール25の表面に残存する転写電荷が多いと大きく
なる。また、この転写電荷は、残存する対象物を構成す
る材料の抵抗値が高いほど多く残存することが知られて
いる。
【0067】従って、二次転写ロール25の体積抵抗値
を高くすれば、二次転写ロール25にかかる電圧も大き
くなり、二次転写後に二次転写ロール25の表面に残存
する転写電荷も多くなる。そして、その分、下部電界E
BTRが大きくなることがわかる。ゆえに、図19(a)
に示す高温高湿条件下において、二次転写ロール25の
体積抵抗値を4.2logΩに設定したときには上部電
界EBUR>下部電界EBTRとなって用紙55の剥離不良が
発生し、8.1logΩに設定したときには上部電界E
BUR<下部電界EBTRとなり、用紙55の剥離不良の発生
が防止されたということになる。
【0068】一方、図19(b)に示すように、低温低
湿条件下では二次転写ロール25の体積抵抗値が4.2
logΩの場合にも良好な剥離性を示していたが、これ
は、低温低湿条件下では二次転写ロール25の体積抵抗
値が高温高湿条件下よりも高い値に維持されるため、転
写後の二次転写ロール25には転写電荷が多く保持され
て下部電界EBTRが大きくなり、その結果、上部電界E
BUR<下部電界EBTRの条件になったものと考えられる。
また、実施の形態5に示したように、ポストニップ域側
に接地した用紙ガイド30を設けた態様においては、低
温低湿条件下では用紙ガイド30に電荷が誘起されやす
く、その結果、誘起された電荷に引き付けられて用紙5
5が剥離されやすくなるが、高温高湿条件下では用紙ガ
イド30に電荷が誘起されにくくなるので、用紙55が
剥離されにくくなってしまうこととなる。
【0069】ところで、本実施の形態では、二次転写ロ
ール25側に形成される下部電界E BTRが大きすぎる
と、用紙55がニップ時に二次転写ロール25に貼り付
いてしまう懸念があるが、二次転写ロール25には剥離
部材27の剥離爪27bが当接配置されているため、二
次転写ロール25に貼り付いた用紙55は強制的に剥離
されることとなる。
【0070】尚、本実施の形態では、二次転写ロール2
5の体積抵抗値の設定によって上部電界EBUR<下部電
界EBTRとなるように調整を行っていたが、これに限ら
れるものではなく、例えばバックアップロール24、中
間転写ベルト20の抵抗を調整する態様や、二次転写ロ
ール25、バックアップロール24、中間転写ベルト2
0等のレイアウトを調整する態様等も含まれる。
【0071】また、本実施の形態において、実施の形態
2で用いられる剥離部材の接離手段、また、実施の形態
3ないし7で用いられる剥離部材、実施の形態1又は8
で用いられる給電方式を採用してもよいことは勿論であ
る。更に、本実施の形態に示す二次転写装置40を実施
の形態9に示す画像形成装置の転写装置として用いても
よいし、実施の形態10に示す画像形成装置の二次転写
装置として用いてもよいのは勿論である。
【0072】◎実施の形態12 図21は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態
12の概略構成を示す。本実施の形態は、実施の形態1
と略同様であるが、実施の形態1とは異なり、二次転写
ロール25の硬度をバックアップロール24の硬度より
も高くすることによって、転写後の用紙55を積極的に
二次転写ロール25側へ排出させるようにしたものであ
る。尚、本実施の形態において、実施の形態1と同様の
構成要素には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0073】本実施の形態にかかる画像形成装置では、
中間転写ベルト20がロール21〜23及び42、43
に張架され、これらロールのうち、ロール42及び43
間に張架される中間転写ベルト20の略軌道上にバック
アップロール24の表面が当接配置されるようになって
いる。従って、バックアップロール24に対して中間転
写ベルト20の張力がかからないようになっている。
【0074】本実施の形態において、上記バックアップ
ロール24は、図22に示すように、金属芯材24aの
外周に内側に厚さ5mmの発泡弾性体層24bと外側の
スキン層24cとを被覆してなる2層構成のEPDMを
用いた。外側のスキン層24cはカーボンブラックを1
5〜35重量%分散した半導電性のEPDM(エチレン
プロピレンジエンゴム)発泡ゴムで、スキン層24cの
厚みは2mmに構成されている。表面抵抗率は107
1010Ω/□の抵抗領域に制御される。そして、本実施
の形態では、バックアップロール24のロール硬度がア
スカC硬度で30゜〜40゜に設定されている。
【0075】また、二次転写ロール25は、図22に示
すように、金属芯材25aとこの金属芯材25aの周囲
に固着されたカーボンブラック分散発泡ウレタン材料か
らなる厚さ5mmのコア層25bにカーボンブラック分
散ウレタンからなる厚さ2mmのスキン層25cを介し
て20μmの厚みのカーボンブラック分散のフッ素樹脂
系材料からなるコーティング層25dを形成し、金属芯
材25aとコーティング層25dとの間の体積抵抗率が
104Ωcmないし106Ωcmでその体積抵抗値は4.
2logΩ(100V印加時の体積抵抗値)である。そ
して、本実施の形態では、二次転写ロール25のロール
硬度はアスカC硬度で50゜〜60゜に設定されてい
る。
【0076】従って、本実施の形態では、二次転写ロー
ル25はバックアップロール24の硬度よりも高く設定
されており、そのニップ形状は、図22に示すように、
ニップ域に対応する転写ロール25がその形状を保持す
るのに対し、バックアップロール24表面が凹んだもの
となっている。ここで、ニップ域においてバックアップ
ロール24表面が凹むのは、スキン層24cが比較的厚
く二次転写ロール25がバックアップロール24に対し
て食い込み易い(凹みやすい)ためである。
【0077】また、給電ロール26は、実施の形態1と
同様にφ10のステンレスシャフトからなるものである
が、本実施の形態においては、図23に示すように、バ
ックアップロール24及び二次転写ロール25の中心軸
を結ぶ直線A上の位置aにおいて軸方向にバックアップ
ロール24と当接配置されている。従って、本実施の形
態では、バックアップロール24上にニップ域に対して
対称な電界が形成され、バックアップロール24のニッ
プ域付近に形成される電界は、プレニップ域側及びポス
トニップ域側ともに同じ大きさのものとなっている。
【0078】本実施の形態では、上述の通り二次転写ロ
ール25の硬度がバックアップロール24の硬度よりも
高いため、ニップ域では二次転写ロール25が中間転写
ベルト20を介してバックアップロール24表面に食い
込む。従って、バックアップロール24は用紙55が二
次転写ロール25側へ排出される形状に変形する。これ
により、ニップ域出口側で排出される用紙55の姿勢が
二次転写ロール25側へと向き、転写後の用紙55は二
次転写ロール25側へ排出されることとなる。
【0079】また、仮に用紙55がニップ時に二次転写
ロール25に貼り付いてしまった場合にあっても、二次
転写ロール25に当接配置された剥離部材27の剥離爪
27bにより強制的に剥離される。更に、バックアップ
ロール24が中間転写ベルト20の張架ロールを兼用す
るタイプではないので、バックアップロール24が低硬
度であったとしても、中間転写ベルト20の張力変動を
生じさせることはない。
【0080】尚、本実施の形態において、実施の形態2
で用いられる剥離部材の接離手段、また、実施の形態3
ないし7で用いられる剥離部材、実施の形態1又は8で
用いられる給電方式を採用してもよいことは勿論であ
る。また、本実施の形態に示す二次転写装置40を実施
の形態9に示す画像形成装置の転写装置として用いても
よいし、実施の形態10に示す画像形成装置の二次転写
装置として用いてもよいのは勿論である。更に、本実施
の形態において、実施の形態11に示すポストニップ域
の電界形成方式を適用してもよいことは勿論である。
【0081】また、本実施の形態では、バックアップロ
ール24が低硬度であり、バックアップロール24を中
間転写ベルト20の張架ロールとして兼用するタイプで
は中間転写ベルト20の張力変動につながるおそれがあ
るため、ロール42及び43間に張架される中間転写ベ
ルト20の略軌道上にバックアップロール24の表面を
当接配置してバックアップロール24に対して中間転写
ベルト20の張力をかけないようにしていたが、これに
限られるものではなく、中間転写ベルト20を張架する
他のロールに張力可変機構を設け、中間転写ベルト20
にかかる張力の変動防止を行うようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第一の態
様によれば、転写部のポストニップ領域に形成される電
界を前記転写部のプレニップ領域に形成される電界より
も小さくするようにしたので、転写後の記録材が像担持
体に貼り付く原因の一つであるポストニップ領域での電
界の影響を小さくすることができ、記録材走行性の信頼
性の向上を図ること、即ち、像担持体への記録材の貼り
付きによって生じる像担持体のクリーナー破損、像担持
体自身の破損、或いは機械のシャットダウン等の致命的
トラブルの発生を防止することができる。
【0083】また、本発明の第二の態様によれば、転写
部を通過した記録材の排出方向を積極的に像担持体から
離間させる方向に調整するようにしたので、記録材走行
性の信頼性の向上を図ること、即ち、像担持体への記録
材の貼り付きによって生じる像担持体のクリーナー破
損、像担持体自身の破損、或いは機械のシャットダウン
等の致命的トラブルの発生を防止することができる。
【0084】更に、本発明の第一の態様及び第二の態様
において、転写部の転写ロールに記録材剥離部材を設け
るようにすれば、転写ロールに巻き付こうとする記録材
を強制的に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の態様の構成を説明する説明図
である。
【図2】 本発明の第二の態様の構成を説明する説明図
である。
【図3】 実施の形態1に係るカラー画像形成装置の説
明図である。
【図4】 実施の形態1に係る二次転写ロール、バック
アップロールの構成及びこれらが形成するニップ域を説
明する説明図である。
【図5】 実施の形態1に係る二次転写部での形成電界
を説明する説明図である。
【図6】 実施の形態1に係る剥離部材の構成を説明す
る斜視図である。
【図7】 (a)(b)は実施の形態1に係る二次転写
部の動作を示す説明図である。
【図8】 実施の形態2に係る剥離部材のリトラクト機
構を示す説明図である。
【図9】 実施の形態3に係る二次転写部の動作を示す
説明図である。
【図10】 実施の形態4に係る二次転写部の動作を示
す説明図である。
【図11】 実施の形態4に係る剥離部材の構成を説明
する斜視図である。
【図12】 実施の形態5に係る二次転写部の動作を示
す説明図である。
【図13】 実施の形態6に係る二次転写部の動作を示
す説明図である。
【図14】 実施の形態7に係る二次転写部の動作を示
す説明図である。
【図15】 実施の形態8に係る二次転写部の動作を示
す説明図である。
【図16】 実施の形態9に係るベルト感光体を用いた
カラー画像形成装置の説明図である。
【図17】 実施の形態10に係るタンデム中間転写体
方式を用いたカラー画像形成装置の説明図である。
【図18】 実施の形態11に係る二次転写部の構成を
説明する説明図である。
【図19】 二次転写ロールの体積抵抗値をパラメータ
とした二次電流値と剥離不良発生率との相関を示すグラ
フ図であり、(a)は高温高湿条件下(b)は低温低湿
条件下での結果を示す。
【図20】 二次転写部出口側に形成される電界を模式
的に示した説明図である。
【図21】 実施の形態12に係るカラー画像形成装置
の説明図である。
【図22】 実施の形態12に係る二次転写ロール、バ
ックアップロールの構成及びこれらが形成するニップ域
を説明する説明図である。
【図23】 実施の形態12に係る二次転写装置の構成
を説明する説明図である。
【符号の説明】
1…像担持体,2…転写ロール,3…バックアップロー
ル,4…転写バイアス印加手段,5…電界調整手段,6
…記録材,7…記録材剥離部材,8…排出方向調整手
段,11…感光体ドラム,18…一次転写ロール,20
…中間転写ベルト,24…バックアップロール,25…
二次転写ロール,26…給電ロール,27…剥離部材,
27b…剥離爪,27d…トラッキングロール,28…
クリーニング装置,30…用紙ガイド,55…用紙,6
1…リトラクト機構,62…リトラクト制御装置,E
BUR…上部電界,EBTR…下部電界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保苅 則雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 西 直人 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 井関 秀二 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小松 伸嘉 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 曽我 達也 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 山本 啓司 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電色材による可視像が担持されて移動
    するベルト状の像担持体と、この像担持体の表面側に記
    録材を介して圧接配置され且つ像担持体上の可視像を記
    録材に一括転写する転写ロールと、この転写ロールに対
    向して前記ベルト状の像担持体の裏面側に圧接配置され
    且つ転写ロールとの間に所定幅の転写ニップ域を形成す
    るバックアップロールと、このバックアップロール及び
    転写ロールの少なくともいずれかに転写バイアスが印加
    され、両者の間に転写電界が形成される転写バイアス印
    加手段とを備えた画像形成装置において、 転写ロール及びバックアップロールのプレニップ域側に
    対しポストニップ域側の転写電界を小さくする電界調整
    手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記電界調整手段は、バックアップロール若しくは転写
    ロールのプレニップ域側に偏位した適宜位置に、転写バ
    イアスが印加される給電部材を当接させるものであるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 帯電色材による可視像が担持されて移動
    するベルト状の像担持体と、この像担持体の表面側に記
    録材を介して圧接配置され且つ像担持体上の可視像を記
    録材に一括転写する転写ロールと、この転写ロールに対
    向して前記ベルト状の像担持体の裏面側に圧接配置され
    且つ転写ロールとの間に所定幅の転写ニップ域を形成す
    るバックアップロールと、このバックアップロール及び
    転写ロールの少なくともいずれかに転写バイアスが印加
    され、両者の間に転写電界が形成される転写バイアス印
    加手段とを備えた画像形成装置において、 前記転写ロールとバックアップロールとの間に一体的に
    設けられ、転写ニップ域を通過した記録材の排出方向を
    像担持体から離間する方向に調整する排出方向調整手段
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像形成装置におい
    て、 前記排出方向調整手段は、バックアップロールよりも転
    写ロールの硬度を大きく設定したものであることを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の画像形成装置におい
    て、 前記排出方向調整手段は、転写ニップ域から排出された
    記録材の先端位置からみてバックアップロール側に形成
    される電界よりも、転写ロール側に形成される電界を大
    きく設定したものであることを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は3に記載の画像形成装置に
    おいて、 転写ロールのポストニップ域側に記録材剥離部材を設け
    ることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像形成装置におい
    て、 前記記録材剥離部材は、転写ロールに当接若しくは近接
    する剥離爪であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の画像形成装置におい
    て、 前記記録材剥離部材は、転写ロールに当接若しくは近接
    する剥離爪を有し、この剥離爪が固定支持される支持シ
    ャフトには、転写ロールの両端部の非画像形成領域にの
    み当接する回転自在のトラッキングロールを設けること
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の画像形成装置におい
    て、 前記記録材剥離部材は、転写後の記録材を案内する記録
    材案内部材と兼用することを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の画像形成装置におい
    て、 前記記録材剥離部材は、転写ロールを清掃するためのク
    リーニング手段の構成部材と兼用することを特徴とする
    画像形成装置。
JP29220398A 1997-10-16 1998-10-14 画像形成装置 Pending JPH11190946A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007328275A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2008224833A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Ricoh Co Ltd 分離装置、定着装置、及び、画像形成装置
JP2015004847A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2015228003A (ja) * 2014-06-03 2015-12-17 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

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