JPH10319745A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10319745A
JPH10319745A JP14734697A JP14734697A JPH10319745A JP H10319745 A JPH10319745 A JP H10319745A JP 14734697 A JP14734697 A JP 14734697A JP 14734697 A JP14734697 A JP 14734697A JP H10319745 A JPH10319745 A JP H10319745A
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JP
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roll
transfer
image
belt
forming apparatus
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Application number
JP14734697A
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English (en)
Inventor
Yukio Hayashi
幸男 林
Fumio Furusawa
文夫 古沢
Naoto Yoshino
直人 吉野
Osamu Handa
修 半田
Masao Okubo
雅夫 大久保
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト状像担持体のうねり現象に伴う画質劣
化を効果的に取り除く。 【解決手段】 帯電色材による可視像Tが担持されて移
動するベルト状の像担持体1と、この像担持体1上の可
視像Tを記録材7に一括転写させる一括転写手段2とを
有する画像形成装置において、一括転写手段2として、
像担持体1の可視像T担持面に押圧配置される転写ロー
ル3と、この転写ロール3に対向する像担持体1の裏面
側に接触配置される対向ロール4と、前記転写ロール3
及び対向ロール4の中心軸間を結ぶ直線K上にて対向ロ
ール4若しくは転写ロール3に押圧配置され、転写ロー
ル3及び対向ロール4間に所定の転写電界を形成するた
めの転写バイアス6が印加される給電ロール5とを具備
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写機
等の画像形成装置に係り、特に、中間転写ベルトや感光
体ベルト等のベルト状の像担持体を使用し、像担持体上
の帯電色材(トナー等)による可視像を記録材に一括転
写するタイプの画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における中間転写型の画像形成装置
としては、例えば静電潜像に応じたトナー像が形成され
る感光体ドラムと、この感光体ドラム上のトナー像が中
間的に転写される中間転写ベルトと、この中間転写ベル
ト上のトナー像を用紙に一括転写(二次転写)させる一
括転写装置とを備えたものが知られている(例えば特開
平7−13444号公報)。このようなタイプにおい
て、中間転写ベルトは、通常複数のロールに張架されて
駆動回転せしめられ、また、一括転写装置としては、中
間転写ベルトのトナー像担持面側に押圧配置される転写
ロールと、この転写ロールに対向する中間転写ベルトの
裏面側に接触配置されるバックアップロール(通常中間
転写ベルトの張架ロールを兼用)との間に転写電界を形
成するようにしたものが使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の画
像形成装置にあっては、ホロキャラクターを有効に防止
するという観点からすれば、中間転写ベルトの少なくと
も一部の張架ロール(テンションロールやバックアップ
ロール等)に比較的硬度の低いものが使用されるが、こ
のような場合、当該低硬度の支持ロールの近傍では、中
間転写ベルトの軸方向にうねり(所謂テンションライ
ン)が発生し、このテンションラインが画像形成中に悪
影響を及ぼすという技術的課題が生じてしまう。例えば
一括転写(二次転写)部においては、中間転写ベルト上
のトナー像を用紙に転写する際に、バックアップロール
近傍のテンションラインの影響により、高温高湿環境下
では画像抜けが発生し、低温低湿環境下では放電抜けが
発生することになる。ここでいう高温高湿環境下での画
像抜けは、中間転写ベルトのうねりにより転写ロールと
の接触圧にむらが発生し、画像面内均一な画質を得るこ
とが困難な状況となる。また、用紙の含水によるうねり
も加速要因となる。一方、低温低湿環境下での放電抜け
は、同様な中間転写ベルトのうねり現象により用紙と中
間転写ベルト若しくは用紙と転写ロールとの間の空隙で
放電リークが発生することに起因する。
【0004】このような現象を回避するには、例えばバ
ックアップロールの軸方向中心部が軸方向端よりも柔ら
かくなる構造若しくは材料とすることで、中間転写ベル
トのうねりをなくし、中間転写ベルトの軸方向に均一な
圧力を付与するという手法が挙げられる(例えば特開平
3−236080号公報)。しかしながら、このような
ロール構成にあっては、コストが高く、製造が面倒にな
る等多くの技術的課題を含んでいる。
【0005】尚、上述したような技術的課題は、中間転
写型の画像形成装置に限られるものではなく、例えば感
光体ベルト上のトナー像を一括転写するタイプについて
も同様に生ずるものである。
【0006】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めに為されたものであって、ベルト状像担持体のうねり
現象に伴う画質劣化を効果的に取り除くようにした画像
形成装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、帯電色材による可視像Tが担持されて
移動するベルト状の像担持体1と、この像担持体1上の
可視像Tを記録材7に一括転写させる一括転写手段2と
を有する画像形成装置において、一括転写手段2とし
て、像担持体1の可視像T担持面に押圧配置される転写
ロール3と、この転写ロール3に対向する像担持体1の
裏面側に接触配置される対向ロール4と、前記転写ロー
ル3及び対向ロール4の中心軸間を結ぶ直線K上にて対
向ロール4若しくは転写ロール3に押圧配置され、転写
ロール3及び対向ロール4間に所定の転写電界を形成す
るための転写バイアス6が印加される給電ロール5とを
具備させたことを特徴とするものである。
【0008】このような技術的手段において、像担持体
1としては、可視像Tが担持されるベルト状のものであ
れば、可視像Tが形成担持される感光体や誘電体のみな
らず、形成された可視像Tが一次転写されて保持される
中間転写体をも包含するものである。また、本願で適用
される画像形成方式については、少なくともトナー等の
帯電色材による可視像Tを形成するものであれば、電子
写真方式、静電記録方式、荷電インク方式等適宜選定し
て差し支えない。
【0009】また、一括転写手段2としては、通常、像
担持体1に転写ロール3を直接接触配置する態様のもの
が用いられるが、例えば転写ロール3及び他の支持ロー
ル間に搬送ベルトを掛け渡し、転写のみならず、記録材
7の搬送機能をも併せ持つ態様であっても差し支えな
い。そして、対向ロール4としては、像担持体1の裏側
に配置されるものであればよく、部品点数を低減させる
という観点からすれば、像担持体1を掛け渡すための支
持ロールを兼用することが好ましい。
【0010】更に、給電ロール5としては、転写ロール
3、対向ロール4のいずれに押圧配置されても差し支え
ないが、少なくとも転写ロール3及び対向ロール4の中
心軸間を結ぶ直線上に配置されることが必要であるほ
か、給電対象となる転写ロール3若しくは対向ロール4
に電流を安定供給でき、転写ロール3及び対向ロール4
間に形成される転写電界を転写ロール3の軸方向に沿っ
て均一になるように、給電ロール5の軸方向位置を均一
に配置することが好ましい。そして、転写ロール3と対
向ロール4とのニップ領域のニップ圧に給電ロール5の
押圧力を直接影響させるには、図2(a)に示すよう
に、転写ロール3、対向ロール4及び給電ロール5の表
面硬度をa、b及びcとした場合に、a<b<cの関係
を満足させることが必要である。
【0011】更にまた、対向ロール4側に給電ロール5
を押圧配置したタイプにおいて、画像乱れを効果的に抑
え、かつ、記録材7の剥離性をより向上させるという観
点からすれば、図2(a)に示すように、給電ロール5
の中心軸から像担持体1の一括転写部位(ニップ領域)
の上流側及び下流側までの最短距離を夫々M、Lとした
場合に、M≧Lの関係を満足させることが好ましい。こ
こで、M≧Lの関係について補足すると、Mが大きい
程、給電ロール5からの電界が像担持体1の上流側(プ
レニップ領域)に影響する程度が少ないため、像担持体
1上に担持された可視像Tが給電ロール5からの電界に
よって乱される事態は少ない。一方、Lが小さい程、像
担持体1がニップ領域から急傾斜で配置されることにな
るため、記録材7が像担持体1から剥離し易くなる。
【0012】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。本願発明においては、図2(a)に示すよう
に、給電ロール5は、例えば対向ロール4に押圧配置さ
れ、転写ロール3及び対向ロール4の中心軸間を結ぶ直
線K上に配置される。尚、図2(b)は、給電ロール
5’が、転写ロール3及び対向ロール4の中心軸間を結
ぶ直線K上から偏位配置される比較例を示す。ここで、
本願発明にあっては、給電ロール5の押圧ベクトルと、
転写ロール3の押圧ベクトルとが同一直線上で、相互に
対向する(打ち消し合う)ようになっているため、転写
ロール3及び対向ロール4間のニップ領域のニップ圧が
高まり、その密着性が上がる。それゆえ、一括転写手段
2近傍で、仮に、像担持体1にうねりが生じたとして
も、転写ロール3及び対向ロール4間のニップ領域に像
担持体1のうねり部分が通過する際に、ニップ領域でう
ねり部分が押し潰されて消失(キャンセル)される。こ
れに対し、図2(b)の比較例では、給電ロール5’の
押圧ベクトルと、転写ロール3の押圧ベクトルとが異な
る向きに作用しているため、転写ロール3及び対向ロー
ル4間のニップ領域のニップ圧がそれ程高く設定され
ず、その密着性は低い。このため、比較例にあっては、
一括転写手段2近傍で、仮に、像担持体1にうねりが生
じた場合には、当該うねり部分がそのままニップ領域を
通過してしまう懸念がある。
【0013】また、本願発明にあっても、例えば対向ロ
ール4の周面のうち給電ロール5位置からニップ領域に
至るまでの距離は、比較例に比べて極端に短くはなく、
比較的長く確保されるため、給電ロール5による対向ロ
ール4表面の帯電状態はニップ領域に到達した時点で充
分に均一化されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図3は本発明を適用したカラー画像形成装置(より具体
的にはカラー電子写真複写機)の概略構成を示す。同図
において、符号11は感光体ドラム(潜像担持体)であ
り、矢線A方向への回転に伴いその表面には帯電装置1
2及び図示外の露光装置(図中露光ビームを符号13で
示す)などの周知の電子写真プロセスによって画情報に
応じた静電潜像が形成される。また、この感光体ドラム
11の周囲にはブラック(Bk)、イエロ(Y)、マゼ
ンタ(M)及びシアン(C)の各色に対応した現像器1
4〜17が配設されており、感光体ドラム11に形成さ
れた静電潜像を現像器14〜17のいずれかで現像して
トナー像Tを形成するようになっている。従って、感光
体ドラム11に書き込まれた静電潜像がイエロの画情報
に対応したものであれば、この静電潜像はイエロ(Y)
のトナーを内包する現像器15で現像され、感光体ドラ
ム11上にはイエロのトナー像Tが形成される。
【0015】また、符号20は感光体ドラム11の表面
に当接されるように配置された中間転写ベルトであり、
複数(本実施の形態では)4つのロール21〜24に張
架されて矢線B方向へ回動するようになっている。ここ
で、本実施の形態では、符号21は中間転写ベルト20
の駆動ロール、22は従動ロール、23は中間転写ベル
ト20の張力を一定に制御するようにしたテンションロ
ール、24は二次転写用の対向ロール(バックアップロ
ール)である。そしてまた、本実施の形態では、上記中
間転写ベルト20は、ポリイミド、ポリカーボネート、
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート等の樹脂又は各種ゴムにカーボンブラック等を適
当量含有させて体積抵抗率が106〜1015Ω・cmと
なるように形成され、その厚みは例えば0.1mmに設
定される。
【0016】上記感光体ドラム11に形成されたトナー
像Tは、感光体ドラム11と上記中間転写ベルト20と
が接する一次転写位置で感光体ドラム11から中間転写
ベルト20の表面に転写される。この一次転写位置にお
いて、中間転写ベルト20の裏面側には転写用コロナ放
電器18が配設されており、この転写用コロナ放電器1
8にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加すること
で、感光体ドラム11上のトナー像Tは中間転写ベルト
20に静電吸引される。単色画像を形成する場合には、
中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像Tを直ち
に用紙30に二次転写するのであるが、複数色のトナー
像を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光
体ドラム11上でのトナー像の形成並びにこのトナー像
Tの一次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例えば
4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成す
る場合には、感光体ドラム11上にはその一回転毎にブ
ラック、イエロ、マゼンタ及びシアンのトナー像Tが形
成され、これらトナー像Tは順次中間転写ベルト20に
一次転写される。一方、中間転写ベルト20は最初に一
次転写されたブラックのトナー像Tを保持したまま感光
体ドラム11と同一周期で回動し、中間転写ベルト20
上にはその一回転毎にイエロ、マゼンタ及びシアンのト
ナー像Tが転写される。尚、符号19は感光体ドラム1
1上の残留トナーを除去するためのドラムクリーナであ
る。
【0017】このようにして中間転写ベルト20に一次
転写されたトナー像Tは、中間転写ベルト20の回動に
伴って用紙30の搬送経路に面した二次転写位置へと搬
送される。上記二次転写位置には二次転写装置40が配
設されており、本実施の形態では、図3及び図4(a)
に示すように、中間転写ベルト20のトナー像担持面側
に圧接配置される転写ロール25と、中間転写ベルト2
0の裏面側に配置されて転写ロール25の対向電極をな
す対向ロール(バックアップロール)24とを備えてい
る。そして、本実施の形態では、転写ロール25が接地
されており、また、バックアップロール24にはトナー
の帯電極性と同極性の転写バイアス27がSUS等の金
属製の給電ロール26を介して安定的に印加されてい
る。尚、転写ロール25には例えばウレタンゴムからな
るクリーニングブレード28が付設されている。
【0018】本実施の形態において、上記バックアップ
ロール24は、金属芯材の外周に内側に発泡弾性体層と
外側の導電層を被覆してなる2層構成のEPDMを用い
た。外側の導電層はカーボンブラックを15〜35重量
%分散した半導電性のEPDM(エチレンプロピレンジ
エンゴム)発泡ゴムで、表面層の厚みは0.5〜1.5
mmに構成されている。表面抵抗率は107〜1010Ω
/□の抵抗領域に制御される。また、転写ロール25は
芯金とこの芯金の周囲に固着されたカーボンブラック分
散発泡EPDM材料からなるコア層にスキン層を介して
5〜20μmの厚みのカーボンブラック分散のフッ素樹
脂系材料でコーティングし、芯金とコーティング層との
体積抵抗率が104Ωcmないし106Ωcmであり、ロ
ール硬度はアスカC硬度で20゜から45゜である。
【0019】特に、本実施の形態では、給電ロール26
は、図4(a)に示すように、バックアップロール24
と転写ロール25との中心軸間を結ぶ直線K上に配置さ
れている。そして、転写ロール25、バックアップロー
ル24、給電ロール26の表面硬度を夫々a、b、cと
した場合には、a<b<cの関係になるように設定され
ている。更に、図4(a)に示すように、給電ロール2
6の中心軸から中間転写ベルト20のニップ領域の上流
側及び下流側までの最短距離を夫々M、Lとした場合
に、M≧Lの関係を満足させるように設定されている。
【0020】このような二次転写位置では、以下のよう
な動作が行われる。給紙カセット50内の用紙30は、
所定のタイミングでフィードロール51にて搬出され、
搬送ロール52を経て二次転写装置40へと順次供給さ
れる。このとき、バックアップロール24に対して転写
ロール25が用紙30をニップすると、転写ロール25
とバックアップロール24との間に形成される転写電界
の作用で、中間転写ベルト20に担持されたトナー像T
が二次転写位置において用紙30に静電転写される。
【0021】このような転写工程において、給電ロール
26は長さ354mm、外径10〜14mm、バックア
ップロール24に対するニップ幅は0.5mm、バック
アップロール24は、長さ330mm、外径28mm、
転写ロール25は、長さ413mm、外径28mm、バ
ックアップロール24に対するニップ幅は3mmという
条件下で転写動作を行ったところ、ニップ領域近傍で、
中間転写ベルト20に若干のうねり(所謂テンションラ
イン)が見られるものの、このうねりに伴う画質欠陥は
全く見られず、画質上良好な結果が得られた。尚、転写
ロール25とバックアップロール24との間のニップ領
域のニップ圧は、200〜600g程度であり、図2
(b)の比較例の場合よりも大きい値に設定されてい
る。また、本実施の形態では、給電ロール26の中心軸
から中間転写ベルト20のニップ領域の上流側までの最
短距離Mが十分に長く確保されているため、給電ロール
26からの電界作用が中間転写ベルト20上の未定着ト
ナー像に影響することは殆ど見られなかった。
【0022】更に、転写ロール25が中間転写ベルト2
0に対して従動回転することで、クリーニングブレード
28により転写ロール25に付着した汚れは転写ロール
25の全周に亘って除去されるため、用紙30の裏面汚
れは有効に回避されている。
【0023】そして、トナー像Tが転写された用紙30
は中間転写ベルト20から剥がれ、剥離された用紙30
は搬送ベルト53によって定着器54に送り込まれてト
ナー像の定着処理がなされる。特に、本実施の形態で
は、給電ロール26の中心軸から中間転写ベルト20の
ニップ領域の下流側までの最短距離Lが小さく設定され
ているため、ニップ領域出口に対して中間転写ベルト2
0が急傾斜配置される分、用紙30の剥離性が良好に維
持されることが確認された。
【0024】一方、中間転写ベルト20の二次転写装置
40の下流側には、図3に示すように、ベルトクリーナ
41が設けられており、トナー像の二次転写が終了した
中間転写ベルト20上の残留トナーを除去するようにな
っている。尚、上記転写ロール25及びベルトクリーナ
41は中間転写ベルト20と接離自在に配設されてお
り、カラー画像が形成される場合には最終色前のトナー
像が転写ロール25、ベルトクリーナ41を通過するま
で、これら部材は中間転写ベルト20から離間してい
る。また、符号42は中間転写ベルト20のホームポジ
ションを検知して、各色成分トナー像の色重ねタイミン
グを制御するためのベルト位置センサである。
【0025】また、本実施の形態の変形形態として、例
えば図4(b)に示すように、転写ロール25とバック
アップロール24との中心軸間を結ぶ直線K上にて前記
転写ロール25に給電ロール26を押圧配置し、この給
電ロール26に転写バイアス27を印加するようにして
もよい。尚、給電ロール26からの給電性を良好に保つ
ためには、給電ロール26位置に対し転写ロール25の
回転方向上流側にクリーニングブレード28を接触配置
し、転写ロール25上の汚れを給電ロール26に至る前
に除去することが好ましい。
【0026】◎実施の形態2 図5は実施の形態2に係るカラー画像形成装置を示す。
本実施の形態に係るカラー画像形成装置は、実施の形態
1の中間転写方式と異なり、感光体上に必要色の数だけ
トナー像を互いに積層させた状態で形成し、この感光体
上に形成された必要色数のトナー像を用紙上に一括転写
するタイプに本発明を適用した例である。
【0027】同図において、符号81は絶縁性の表面コ
ート層を有する有機感光体の感光体ベルト、82は例え
ばスコロトロンからなる帯電器で、コロナ放電ワイヤに
は直流電源が接続されている。また、83はレーザ走査
装置等の露光装置から感光体ベルト81に照射される露
光ビーム、84〜87は各々イエロ(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のトナーが別
々に入っている現像器、88は感光体ベルト81上のト
ナー像を用紙30に転写するための転写装置、89は転
写工程後に感光体ベルト81上に残留したトナーを除去
するベルトクリーナである。
【0028】尚、本実施の形態において、感光体ベルト
81は4つのロール91〜94に張架されて矢印B方向
へ回動するようになっている。ここで、91は感光体ベ
ルト81の駆動ロール、92は従動ロール、93は感光
体ベルト81の張力を一定に制御するようにしたテンシ
ョンロール、94は転写装置88の一要素を構成する対
向ロール(バックアップロール)である。
【0029】また、本実施の形態において、転写装置8
8は、実施の形態1と略同様に、感光体ベルト81のト
ナー像担持面側に圧接配置される転写ロール95と、感
光体ベルト81の裏面側に配置されて前記転写ロール9
5の対向電極をなす対向ロール(バックアップロール)
94とを備えている。そして、本実施の形態では、転写
ロール95が接地され、バックアップロール94には給
電ロール96を介して図示外の転写バイアスが印加され
ており、転写ロール95、バックアップロール94、給
電ロール96のレイアウト、構造は実施の形態1と略同
様に構成されている。尚、転写ロール95には例えばウ
レタンゴムからなるクリーニングブレード98が付設さ
れている。
【0030】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の画像形成プロセスについて説明する。先ず、第1
サイクルとして感光体ベルト81を帯電器82のグリッ
ドに直流バイアスをかけて一様に帯電する。その後、図
示外の露光装置により第1回目の像露光を施して画像潜
像を形成する。そして、イエロの現像器84に現像バイ
アスを印加し、感光体ベルト81上に付着させる。引き
続き第2サイクルに入り、感光体ベルト81を帯電器8
2で一様に帯電する。その後、露光装置により第2回目
の像露光を施して画像潜像を形成し、マゼンタの現像器
85に現像バイアスを印加し、マゼンタトナーを感光体
ベルト81上に付着させる。以上の工程を繰り返し、シ
アン、ブラックの像を形成する。
【0031】その後、転写装置88を用いて感光体ベル
ト81に付着しているトナーを用紙30に一括転写す
る。このときの転写工程については、実施の形態1と略
同様に、ニップ領域近傍で、感光体ベルト81に若干の
うねり(所謂テンションライン)が見られるものの、こ
のうねりに伴う画質欠陥は全く見られず、画質上良好な
結果が得られた。特に、本画像形成プロセスにあって
は、感光体ベルト81が複数回転し、この感光体ベルト
81上に複数の色トナー像が重ね形成されることから、
感光体ベルト81上に最終色前のトナー像が形成され、
当該トナー像が転写装置88、ベルトクリーナ89を通
過するまでは転写ロール95、ベルトクリーナ89は感
光体ベルト81から離間配置されており、転写動作が行
われる直前に、転写ロール95が感光体ベルト81に当
接配置され、給紙カセット50からの用紙30が感光体
ベルト81の転写位置に所定のタイミングで送り込まれ
たときに転写動作が行われ、転写後の感光体ベルト81
上の残留トナーはタイミングを合わせて当接させたベル
トクリーナ89によって清掃される。
【0032】また、図5のカラー画像形成装置を単色の
画像形成装置に適用した例を図6に示す。同図におい
て、単色の画像形成装置は、例えばブラックの現像器8
7を一つ設けると共に、転写装置88の転写ロール95
やベルトクリーナ89を接離自在に設けることなく、感
光体ベルト81に常時接触配置して差し支えないほか
は、カラー画像形成装置と略同様に構成されるものであ
る。尚、本例は、図5に比べて、帯電器82の具体的な
デバイスや、感光体ベルト81の駆動系の一部や、転写
装置88のクリーニングブレード98の設置個所等が若
干変更されているが、図5と機能的に同様な構成要素に
ついては図5と同様な符号を付してここではその詳細な
説明を省略する。この単色の画像形成装置の態様にあっ
ては、感光体ベルト81上にトナー像を形成すると、転
写装置88にて前記トナー像を用紙30に直ちに転写す
る。この態様にあっても、転写装置は実施の形態2と略
同様な作用を奏する。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、一括転写手段として、転写ロール及び対向ロールの
中心軸間を結ぶ直線上に給電ロールを押圧配置し、給電
ロールの押圧ベクトルと転写ロール(又は対向ロール)
の押圧ベクトルとを相互に対向作用させることで、転写
ロール及び対向ロール間のニップ領域のニップ圧を高
め、その密着性を上げるようにしたので、一括転写手段
の近傍で、像担持体にうねりが生じたとしても、ニップ
領域通過時にうねり部分を効果的に押し潰して消失させ
る(キャンセル)ことができる。このため、像担持体の
うねり(所謂テンションライン)に起因する画質劣化
(高温高湿時における転写ロール軸方向圧力ムラによっ
て発生する画像抜けや、記録材と像担持体若しくは転写
ロールとの間の空隙で発生する放電筋)を有効に回避す
ることができる。また、転写ロールや対向ロール構成を
特に複雑化する必要性もないので、一括転写手段のコス
トが不必要に嵩むという事態を有効に回避することがで
きる。このため、コストの低廉化を図りながら、一括転
写部での転写性を常時良好に保ち、高画質化を容易に実
現することが可能になり、画像形成装置の信頼性を向上
させることができる。
【0034】また、本発明において、転写ロール、対向
ロール及び給電ロールの表面硬度をa、b及びcとした
場合に、a<b<cの関係を満足させるようにすれば、
転写ロールと対向ロールとのニップ領域のニップ圧に給
電ロールの押圧力を直接影響させることが可能になり、
前記ニップ領域のニップ圧の調整を簡単に行うことがで
きる。更に、本発明において、対向ロール側に給電ロー
ルを押圧配置したタイプに対し、給電ロールの中心軸か
ら像担持体の一括転写部位(ニップ領域)の上流側及び
下流側までの最短距離を夫々M、Lとした場合に、M≧
Lの関係を満足させるようにすれば、給電ロールと像担
持体の上流側との間の距離を離間させることができ、し
かも、ニップ領域の下流側の像担持体を急傾斜配置させ
ることが可能になる。このため、画像乱れを効果的に抑
え、かつ、記録材の剥離性をより向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の概要を示す説明
図である。
【図2】 (a)は本発明に係る画像形成装置の作用を
示す説明図、(b)は比較例に係る画像形成装置の作用
を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1に係るカラー画像形成装置の概
要を示す説明図である。
【図4】 (a)は実施の形態1で用いられる一括転写
装置の詳細を示す説明図、(b)は一括転写装置の変形
形態を示す説明図である。
【図5】 実施の形態2に係るカラー画像形成装置の概
要を示す説明図である。
【図6】 実施の形態2に係る画像形成装置の変形形態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1…像担持体,2…一括転写手段,3…転写ロール,4
…対向ロール,5…給電ロール,6…転写バイアス,7
…記録材,T…可視像(トナー像),20…中間転写ベ
ルト,24…対向ロール(バックアップロール),25
…転写ロール,26…給電ロール,27…転写バイア
ス,30…用紙,40…二次転写装置,81…感光体ベ
ルト,88…転写装置,94…対向ロール(バックアッ
プロール),95…転写ロール,96…給電ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 半田 修 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 大久保 雅夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電色材による可視像(T)が担持され
    て移動するベルト状の像担持体(1)と、この像担持体
    (1)上の可視像(T)を記録材(7)に一括転写させ
    る一括転写手段(2)とを有する画像形成装置におい
    て、 一括転写手段(2)は、像担持体(1)の可視像(T)
    担持面に押圧配置される転写ロール(3)と、 この転写ロール(3)に対向する像担持体(1)の裏面
    側に接触配置される対向ロール(4)と、 前記転写ロール(3)及び対向ロール(4)の中心軸間
    を結ぶ直線(K)上にて対向ロール(4)若しくは転写
    ロール(3)に押圧配置され、転写ロール(3)及び対
    向ロール(4)間に所定の転写電界を形成するための転
    写バイアス(6)が印加される給電ロール(5)とを備
    えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 転写ロール(3)、対向ロール(4)及び給電ロール
    (5)の表面硬度をa、b及びcとした場合に、a<b
    <cの関係を満足することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置のうち、対
    向ロール(4)側に給電ロール(5)を押圧配置したタ
    イプにおいて、 給電ロール(5)の中心軸から像担持体(1)の一括転
    写部位の上流側及び下流側までの最短距離を夫々M、L
    とした場合に、M≧Lの関係を満足することを特徴とす
    る画像形成装置。
JP14734697A 1997-05-21 1997-05-21 画像形成装置 Pending JPH10319745A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006154661A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2017129850A (ja) * 2016-01-15 2017-07-27 キヤノン株式会社 画像形成装置

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JP4649968B2 (ja) * 2004-12-01 2011-03-16 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
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