JP4649968B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に係り、特に、像担持体上に形成された静電潜像をトナーによって現像し、像担持体上の現像されたトナー像を転写媒体に転写することによって画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、レーザプリンタやファクシミリ装置、複写機等の画像形成装置には、像担持体としての感光体ドラムを備え、感光体ドラムの表面を均一に帯電させ、その後に画像データに基づく光ビームを照射して感光体ドラム上に静電潜像を形成し、所定極性に帯電されたトナーを用いて静電潜像を現像し、感光体ドラム上で現像された画像を転写ローラにより転写媒体に転写して画像を形成するものがあった。
この種の画像形成装置では、感光体ドラム上の現像済みの画像を転写する際に、全てのトナーを転写させることができず、転写後の感光体ドラム上には、トナーがわずかに残留する。
また、一旦転写媒体に転写されたものの、再び感光体ドラムに付着するトナーである所謂リトランスファートナーも存在する。なお、カラー画像の形成に対応した画像形成装置では、異なる色の画像を重ねて転写することによってカラー画像を得るようにしているため、転写時に、既に転写済みの他色のトナーが感光体ドラム上に付着することもある。
このような、転写後に感光体ドラム上に付着しているトナーは、感光体ドラムの周囲に設けられた帯電器や露光装置に付着したり、現像器に混入することがあり、以後の良好な画像形成を妨げることになる。
このため、感光体ドラムの周囲には、転写位置の下流側に感光体ドラム上のトナーを回収する機構及び回収したトナーを廃棄する機構を備えたクリーナが配設されることが一般的であった。
しかしながら、近年、このような画像形成装置の普及に伴ない、装置の低廉化、小型化が望まれており、上述したクリーナを簡略化させることが提案されている。なお、このクリーナを簡略化させた画像形成装置の構成は、「クリーナレスシステム」と呼ばれることもある。
すなわち、トナーを廃棄する機構には、トナーの貯留スペースや廃棄作業用のスペースの確保等が必要である。よって、当該機構を省くことで、装置を効率よく小型化させることができる。なお、複数の感光体ドラムを備え、各感光体ドラムによって互いに異なるトナー色による画像の転写を行うことによりカラー画像を形成する画像形成装置においては、当該クリーナが各感光体ドラムの数だけ設けられているので、クリーナの簡略化は装置の小型化に特に有効である。
ところで、以上のようなクリーナレスシステムも含め、トナーにより現像を行う画像形成装置では、トナーの帯電状態によってはトナー・クラウド(Toner Cloud)が発生したり、現像器の開口部からトナーが漏れることがあり、これらの不要なトナーの一部が転写ローラに付着し、形成画像に色点や白抜け等が生じる画像欠陥が発生する場合がある、という問題点があった。
すなわち、転写ローラは、通常、転写媒体を感光体ドラムに圧接させると共に所定電圧が印加されることによって感光体ドラム上のトナーを転写媒体に転写させるものとされているため、転写ローラにトナーが付着することにより、当該転写ローラにおけるトナー固着部に対応する位置が白点となってしまったり、転写ローラの一部にトナーが付着していない領域がある場合には当該領域に電界が集中して、当該領域に対応する位置に高濃度の色点が発生することになる。
従来、この問題点を解決するために適用できる技術として、特許文献1には、トナー像が形成される像担持体と、この像担持体に接離される転写部材を有し、これら像担持体と転写部材との圧接部位を以て構成される転写領域に転写材を送り込み、かつ前記像担持体と前記転写部材との間にバイアスを印加することにより、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記転写材に転写するトナー像転写装置において、前記像担持体の移動方向上であって、前記転写部材の下流位置に、前記像担持体に対して接離自在に設けた転写クリーニング部材と、前記転写部材及び前記転写クリーニング部材にバイアスを印加するバイアス印加手段と、この転写クリーニング部材と前記転写部材との間に電位差を設けることのできる電位差設定手段を備える技術が開示されている。
この技術により、転写部材の汚れに起因する転写材の汚れを防止することができる。
特開平8−254909号公報
しかしながら、この技術では、転写クリーニング部材の像担持体への接離動作や、転写部材と転写クリーニング部材との間のバイアスの切り換えタイミングの設定等、複雑な制御を伴うと共に、転写クリーニング部材の接離機構を必要とするため高コストとなってしまう、という問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、転写手段に対するトナーの付着を、複雑な制御を要することなく低コストで防止することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段と、前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の帯電面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーで現像する現像手段と、前記像担持体に圧接されて当該像担持体に対して相対的に移動されることにより前記トナーが転写される転写媒体と、前記転写媒体を前記像担持体に圧接させると共に所定電圧が印加されることによって前記トナーを前記転写媒体に転写させる転写手段と、導電性物質により構成されると共に、前記転写媒体の前記像担持体に対する相対的な移動方向に対する前記転写手段の上流側に、前記転写媒体の前記トナーが転写される面の反対側の面に対向し、前記転写手段と微小距離で近接するように固定配置され、かつ前記転写手段に印加される前記所定電圧と同極性の電圧が印加される導電性部材と、前記導電性部材に対して前記転写手段に印加される前記所定電圧を分岐させて当該所定電圧と同極性で、かつ同一の電圧として印加させる分岐印加手段と、を備えている。
請求項1に記載の画像形成装置によれば、像担持体が帯電手段によって帯電され、当該帯電された像担持体の帯電面が露光手段によって露光されて静電潜像が形成され、当該静電潜像が現像手段によってトナーで現像され、このトナーが、像担持体に圧接されて当該像担持体に対して相対的に移動される転写媒体に転写される。なお、本発明では、転写手段により、前記転写媒体が前記像担持体に圧接されると共に所定電圧が印加されることによって前記トナーが前記転写媒体に転写される。
ここで、本発明では、導電性物質により構成されると共に前記転写手段に印加される前記所定電圧と同極性の電圧が印加される導電性部材が、前記転写媒体の前記像担持体に対する相対的な移動方向に対する前記転写手段の上流側に、前記転写媒体の前記トナーが転写される面の反対側の面に対向し、前記転写手段と微小距離で近接するように固定配置される。
また、本発明では、分岐印加手段により、前記導電性部材に対して前記転写手段に印加される前記所定電圧が分岐されて当該所定電圧と同極性で、かつ同一の電圧として印加される。
このように、請求項1記載の画像形成装置によれば、導電性物質により構成されると共に転写手段に印加される電圧と同極性の電圧が印加される導電性部材が所定位置に固定配置されているので、当該導電性部材に対して不要なトナーを付着させることができ、この結果として、転写手段に対するトナーの付着を、複雑な制御を要することなく低コストで防止することができる。
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記導電性部材を、形状が平板状のものとしてもよい。
更に、本発明は、請求項3に記載の発明のように、前記転写手段を、金属ローラとしてもよい。
本発明によれば、導電性物質により構成されると共に転写手段に印加される電圧と同極性の電圧が印加される導電性部材が所定位置に固定配置されているので、当該導電性部材に対して不要なトナーを付着させることができ、この結果として、転写手段に対するトナーの付着を、複雑な制御を要することなく低コストで防止することができる、という優れた効果が得られる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下では説明の便宜上、具体的数値を挙げることがあるが、本発明はこれらの数値に限定されないことは言うまでもない。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタ10(以下、プリンタという)が示されている。プリンタ10は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色の現像ユニット12C、12M、12Y、12Kと感光体13C、13M、13Y、13Kが中間転写ベルト14に面して並列して配置され、中間転写ベルト14が1周する間に4色のトナー像を重ね合せる、いわゆるタンデム式のフルカラーレーザプリンタである。
このプリンタ10は、底部に給紙トレイ16を備える。この給紙トレイ16にセットされた用紙Pの搬送方向の先端部には給紙ローラ18が当接しており、この給紙ローラ18と図示しない用紙捌き手段によって、用紙Pが1枚ずつ給紙トレイ16から搬送方向下流側へ給紙される。そして、給紙ローラ18の搬送方向下流側には、2組の搬送ローラ20が配置されており、用紙Pは、この搬送ローラ20からの搬送力で上方の転写部22へ搬送される。
この転写部22には、中間転写ベルト14が巻き掛けられたベルト搬送ローラ24Aと、このベルト搬送ローラ24Aに圧接された転写ローラ26が配設されている。ベルト搬送ローラ24Aと転写ローラ26とのニップ部には、中間転写ベルト14が挟み込まれており、用紙Pはこのニップ部を通過する際に中間転写ベルト14からトナー像を転写される。
そして、転写部22の上方且つ搬送方向下流側には定着ユニット28が配設されている。この定着ユニット28には、高温になるヒートローラ28Aと、このヒートローラ28Aに圧接されたバックアップローラ28Bが配設されており、用紙Pが、ヒートローラ28Aとバックアップローラ28Bとのニップ部を通過する際に、トナーが溶融、凝固して用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、定着ユニット28の搬送方向下流側に配置された排紙ローラ29によって排紙される。
ここで、感光体13Y、M、C、Kが、中間転写ベルト14にトナー像を重ね合せるプリント部30について説明する。なお、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色を区別する際には、符号の後にY、M、C、Kを付加して説明するが、各色を区別する必要がない場合は、符号の後のY、M、C、Kは省略する。
図2に示すように、中間転写ベルト14は、上述したベルト搬送ローラ24Aと、ベルト搬送ローラ24Aの下方に配設されたベルト搬送ローラ24Bと、ベルト搬送ローラ24Bの斜め上方且つ用紙搬送路の反対側に配設されたベルト搬送ローラ24Cに巻き掛けられている。
中間転写ベルト14のベルト搬送ローラ24Bとベルト搬送ローラ24Cとの間の斜め下方を向いた面が感光体13Y、M、C、Kからトナー像を転写される転写面14Aとなっている。この転写面14Aに面して、現像ユニット12Y、M、C、Kと、感光体13Y、M、C、Kが並列して配置されており、感光体13Y、M、C、Kが転写面14Aに当接している。また、転写ローラ32Y、M、C、Kが、転写面14Aを介して感光体13Y、M、C、Kに圧接されている。
図3に示すように、感光体13の感光面13Aには、回転方向に順に、中間転写ベルト14、トナー一時保持ブラシ34、帯電ローラ36、現像ローラ38が当接している。現像ローラ38は、感光体13の回転方向と同方向に回転している。即ち、現像ローラ38は、ニップ部においては感光体13に対して逆回転している。これによって、現像ローラ38による感光体13上の転写残トナーの回収効率が高められている。また、帯電ローラ36と現像ローラ38との間には、感光面13Aをライン露光するLEDアレイヘッド40が配置されている。
トナー一時保持ブラシ34は、感光体13と平行な回転軸まわりに回転可能とされ、周囲に多数のブラシが植毛されている。なお、本実施の形態に係るプリンタ10では、トナー一時保持ブラシ34の回転方向が感光体13の回転方向と同方向とされており、感光体13との当接部においては感光体13に対して逆回転している。これによって、感光体13からトナー一時保持ブラシ34へのトナーの回収効率と、トナー一時保持ブラシ34から感光体13へのトナーの吐き出し効率が高められている。
一方、図3及び図4に示すように、転写ローラ32は、中間転写ベルト14の内周面に当接した状態で、図3において矢印cで示すように中間転写ベルト14の走行方向aと同方向に回転する金属ローラにより構成されており、転写ローラ32の、中間転写ベルト14の走行方向aに対する上流側の転写ローラ32の近傍には、平板状の導電性物質により構成された導電性部材50が設けられている。なお、導電性部材50は、本発明に係る画像形成装置における導電性部材に相当する。
また、転写ローラ32の近傍周辺には、転写ローラ32に所定の転写電圧(ここでは、+500V(直流))を印加する転写バイアス電源52と、転写ローラ32の回転軸32Bを支承する軸受け54と、軸受け54を中間転写ベルト14に向かって押圧する方向に付勢するバネ56と、が備えられている。なお、図4では、錯綜を回避するために、軸受け54及びバネ56の図示を省略している。
図4に示すように、転写ローラ32の胴32Aは、幅が、中間転写ベルト14及び感光体13の幅と等しく、材質としては、SUS304やアルミニウム合金などが挙げられるが、これらのものには限定されない。
一方、導電性部材50には、転写バイアス電源52から転写ローラ32への給電経路から分岐された分岐接続線58(本発明の「分岐印加手段」に相当。)が接続されており、導電性部材50には、転写ローラ32に印加される転写電圧と同一の電圧が常時印加される。
なお、本実施の形態に係るプリンタ10では、導電性部材50の厚さが1mmで、導電性部材50と転写ローラ32との最近接点間の距離が3mmで、導電性部材50と中間転写ベルト14との距離が2mmとされているが、これに限定されない。
以下、トナー像を中間転写ベルト14に転写するまでの流れを簡単に説明する。
感光体13が図中反時計回りに回転すると、まず、感光面13Aが、帯電ローラ36によって均一に所定の極性電位に帯電される。本実施の形態では、−1100Vが印加され、感光面13Aは、たとえば−500Vに帯電される。
そして、更に感光体13が回転すると、感光面13Aの帯電面が、LEDアレイヘッド40によって露光され、帯電面の露光された部分の電位が低下して(たとえば−200V)、静電潜像が形成される。その後、感光体13の帯電極性と同極性に帯電している現像トナーを、現像ローラ38によって、帯電面の電位低下部に電気的に付着させることで、静電潜像を現像(可視化)する。そして、このトナーと逆極性の転写電圧(ここでは、+500V)が印加された転写ローラ32に、トナーが電気的に引き寄せられる。これによって、トナー像が、感光体13から中間転写ベルト14へ転写される。
ここで、以上のようなトナー像の中間転写ベルト14への転写の工程では、トナーの帯電状態によってはトナー・クラウドが発生したり、現像ユニット12の開口部からトナーが漏れることがあり、これらの不要なトナーの一部が転写ローラ32に付着し、形成画像に色点や白抜け等が生じる画像欠陥が発生する場合があった。
しかしながら、プリンタ10には、導電性物質により構成されると共に所定位置に固定配置され、かつ転写ローラ32に印加される転写電圧と同極性の電圧が印加された導電性部材50が設けられているため、上記不要なトナーの少なくとも一部は当該導電性部材50に付着される結果、転写ローラ32へのトナーの付着を防止することができる。
本発明の発明者は、本実施の形態に係るプリンタ10の実機を用いて、導電性部材50を設けた場合と、設けない場合におけるランニングチャートの連続印刷による信頼性試験(ランニングテスト)を行った。なお、ここでは、転写ローラ32として直径8mmの金属(Sum−Niメッキ処理)ローラを適用し、上記ランニングチャートとして文字写真混合チャート(画像密度10%、A4サイズ)を適用した。また、試験環境を、試験室環境(気温22℃、湿度55%)→高温高湿環境(気温28℃、湿度85%)→低温低湿環境(気温10℃、湿度15%)→試験室環境と各環境に2500枚毎に変動させて連続印刷を行い、印刷終了後に画像サンプリングにて比較を行った。なお、当該画像サンプリングではハーフトーン画像(画像密度30%、A3サイズ、各色)にて白抜け及び色点の発生の評価を行った。更に、試験終了後にプリント部30を分解して、目視にて転写ローラ32のトナーによる汚れを確認した。
この結果、導電性部材50を設けない場合の画像では、白抜け及び色点の発生が確認された。ここで、白抜けはプロセス方向に約25mmピッチで発生し、このピッチ上の白点位置と転写ローラ32上のトナーの凝集位置がほぼ一致したため、白抜けは転写ローラ32のトナーの凝集による汚れに起因するものと考えられる。また、色点は幅2mmから3mmまでの高濃度点となっており、白抜けと同様に約25mmピッチで中間転写ベルト14の長手方向端部に発生していた。転写ローラ32に対する目視の結果、転写ローラ32の端部がトナークラウドにより全体的に汚れているなか、一部のみ汚れていない箇所があり、その位置と色点の発生位置とが対応していることから、色点は転写ローラ32の汚れと相関があり、転写ローラ32の汚れている部分が高抵抗となって汚れていない部分に電界が集中し、これに起因して発生した放電により感光体13の電位に影響を与えたために発生したと考えられる。
これに対し、導電性部材50を設けた場合の画像サンプルでは画質欠陥は発見されず、転写ローラ32の汚れは極微量であり、汚れが集中した箇所もなかった。
以上の結果から、本実施の形態に係る導電性部材50の有効性が確認できた。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、導電性物質により構成されると共に転写手段(ここでは、転写ローラ32)に印加される電圧と同極性の電圧が印加される導電性部材(ここでは、導電性部材50)が所定位置に固定配置されているので、当該導電性部材に対して不要なトナーを付着させることができ、この結果として、転写手段に対するトナーの付着を、複雑な制御を要することなく低コストで防止することができる。
また、本実施の形態によれば、前記導電性部材に対して前記転写手段に印加される前記所定電圧を分岐させて前記同極性の電圧として印加させる分岐印加手段(ここでは、分岐接続線58)を設けているので、導電性部材に電圧を印加するための電源を新たに設ける必要がなく、より低コストで本発明を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、前記導電性部材を、前記転写手段の、転写媒体(ここでは、中間転写ベルト14)の像担持体(ここでは、感光体13)に対する移動方向に対する上流側で、かつ前記転写手段の近傍に設けているので、主として転写媒体の移動により発生する転写手段周辺のエアーフローの上流側で導電性部材によるトナーの捕集が行われる結果、より効果的に転写手段に対するトナーの付着を防止することができる。
更に、本実施の形態によれば、前記導電性部材を、形状が平板状のものとしているので、導電性部材を容易に製作することができ、より低コストで本発明を実現することができる。
なお、本実施の形態では、導電性部材50を平板状のものとした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、円板状、立方体状、球状等、他の任意形状のものとすることができることは言うまでもない。
[第2の実施の形態]
まず、本第2の実施の形態に係るプリンタ10の構成を説明する。なお、本第2の実施の形態に係るプリンタ10の構成は、感光体13周辺の構成を除いて上記第1の実施の形態と同様であるので、ここでは図5及び図6を参照して、本第2の実施の形態に係るプリンタ10の感光体13周辺の構成について説明する。なお、図5及び図6における図3及び図4と同一の構成要素には図3及び図4と同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5及び図6に示すように、本第2の実施の形態に係るプリンタ10は、転写ローラ32の上方に配置され、「フ」の字型の断面形状を有する板バネ状に形成され、先端部において、転写ローラ32の胴32Aに当接する導電性部材60と、導電性部材60を装置筐体に対して固定するブロック62と、を備えている。導電性部材60は、本発明に係る画像形成装置における導電性部材に相当する。
図6に示すように、導電性部材60は、転写ローラ32の全幅に亘って先端が当接するように形成された板バネ状の部材であり、転写ローラ32を下方に押圧する板バネとしての機能を充分に発揮できるように、0.15mmのステンレス板から形成されている。しかし、導電性部材60の材質は、前記ステンレス板には限定されず、また、厚みも0.15mmには限定されない。
本実施の形態に係る導電性部材60は転写バイアス電源52から転写ローラ32への転写電圧の給電経路としての役割を有しており、導電性部材60には転写バイアス電源52から転写電圧が印加される。
なお、本実施の形態に係るプリンタ10でのトナー像を中間転写ベルト14に転写するまでの流れは上記第1の実施の形態に係るプリンタ10と同様であるので、ここでの説明は省略する。
そして、トナー像の中間転写ベルト14への転写の工程において、トナーの帯電状態によってはトナー・クラウドが発生したり、現像ユニット12の開口部からトナーが漏れることがあり、これらの不要なトナーの一部が転写ローラ32に付着し、形成画像に色点や白抜け等が生じる画像欠陥が発生する場合があることも第1の実施の形態に係るプリンタ10と同様である。
しかしながら、本実施の形態に係るプリンタ10にも、導電性物質により構成されると共に所定位置に固定配置され、かつ転写ローラ32に印加される転写電圧と同極性の電圧が印加された導電性部材60が設けられているため、上記不要なトナーの少なくとも一部は当該導電性部材60に付着される結果、転写ローラ32へのトナーの付着を防止することができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、導電性物質により構成されると共に転写手段(ここでは、転写ローラ32)に印加される電圧と同極性の電圧が印加される導電性部材(ここでは、導電性部材60)が所定位置に固定配置されているので、当該導電性部材に対して不要なトナーを付着させることができ、この結果として、転写手段に対するトナーの付着を、複雑な制御を要することなく低コストで防止することができる。
また、本実施の形態によれば、前記導電性部材を、前記転写手段に転写電圧を印加する際の印加経路を構成する部材と兼用しているので、より低コストで本発明を実現することができる。
特に、本実施の形態によれば、前記導電性部材を、前記転写手段に当接して当該転写手段を転写媒体(ここでは、中間転写ベルト14)の像担持体(ここでは、感光体13)への圧接方向に向けて付勢するものとしているので、上記第1の実施の形態に比較してバネ56を削減することができ、より低コストで本発明を実現することができる。
更に、本実施の形態によれば、前記転写手段を、金属ローラとしているので、当該転写手段を低コストで、かつ環境変動の少ないものとすることができる。
なお、本実施の形態では、導電性部材60を断面形状「フ」の字状のものとした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、平板状、螺旋バネ状等、他の任意形状のものとすることができることは言うまでもない。
その他、上記各実施の形態で説明したプリンタ10の構成(図1〜図6)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施の形態では、タンデム型の画像形成装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、単一の画像形成ユニットのみを有する画像形成装置に本発明を適用する形態とすることもできる。この場合も、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 実施の形態に係る画像形成装置のプリント部の概略構成図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置のプリント部の構成を拡大して示す側面図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置のプリント部の構成を拡大して示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置のプリント部の構成を拡大して示す側面図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置のプリント部の構成を拡大して示す斜視図である。
符号の説明
10 カラーレーザプリンタ(画像形成装置)
12 現像ユニット
13 感光体(像担持体)
13A 感光面
14 中間転写ベルト(転写媒体)
14A 転写面
30 プリント部
32 転写ローラ(転写手段)
36 帯電ローラ(帯電手段)
38 現像ローラ(現像手段)
40 LEDアレイヘッド(露光手段)
50 導電性部材
58 分岐接続線(分岐印加手段)
60 導電性部材
P 用紙

Claims (4)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電手段と、
    前記帯電手段によって帯電された前記像担持体の帯電面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像をトナーで現像する現像手段と、
    前記像担持体に圧接されて当該像担持体に対して相対的に移動されることにより前記トナーが転写される転写媒体と、
    前記転写媒体を前記像担持体に圧接させると共に所定電圧が印加されることによって前記トナーを前記転写媒体に転写させる転写手段と、
    導電性物質により構成されると共に、前記転写媒体の前記像担持体に対する相対的な移動方向に対する前記転写手段の上流側に、前記転写媒体の前記トナーが転写される面の反対側の面に対向し、前記転写手段と微小距離で近接するように固定配置され、かつ前記転写手段に印加される前記所定電圧と同極性の電圧が印加される導電性部材と、
    前記導電性部材に対して前記転写手段に印加される前記所定電圧を分岐させて当該所定電圧と同極性で、かつ同一の電圧として印加させる分岐印加手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記導電性部材を、形状が平板状のものとした
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記転写手段を、金属ローラとした
    請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記導電性部材と前記転写手段との最近接点間の距離が3mmである
    請求項1から請求項3の何れか1項記載の画像形成装置。
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