JP2010139556A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中間転写体上に複数のトナー画像を1次転写して重畳したのち、印刷シートに2次転写するカラー画像形成装置において、2次転写前帯電のオン/オフに起因する1次転写性の低下を防止する。
【解決手段】複数の感光体と、各感光体で形成されたトナー画像を順次転写して重畳するための中間転写体7と、各トナー画像を中間転写体7上に転写させるための電圧がそれぞれ印加される導電性1次転写ローラ6と、中間転写体7上に重畳されたトナー画像を印刷シート上に転写する2次転写部と、重畳されたトナー画像が2次転写部に至る経路中に配置され、移動するトナー画像に電荷を付与する2次転写前帯電部80と、2次転写前帯電部80とその直近の1次転写ローラ6aとの間に配置される導電性のシールド部材82とを備え、前記シールド部材82は、中間転写体7の裏面側に接し、かつ、一定の電位に保たれるよう構成されることを特徴とするカラー画像形成装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、詳しくは、中間転写体を備え、多色画像形成を可能としたカラー画像形成装置に関するものである。
近年、オフィス文書のカラー化に伴い、カラー複写機、カラープリンター等、カラー画像形成を可能とした電子写真方式のカラー画像形成装置が開発されている。カラー画像形成装置は、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色分の画像形成ユニットでそれぞれトナー画像を形成し、各トナー画像を記録媒体(転写シートともいう)に重ね合わせて転写することによってカラー画像を形成する。
しかしながら、カラー画像形成装置においては、多種類の記録媒体上にトナー画像を転写する構造をとるために、記録媒体の種類、周囲の環境条件等によっては、2次転写段階において転写濃度不足や転写ヌケ等の転写不良が発生することがある。特に、周囲環境が高湿時に起こりやすい。
この現象をなくすため、2次転写前に帯電手段(PTCとも呼ばれる)を設け、トナーに電荷を付与することで、2次転写性をアップさせることが行われている。しかしながら、2次転写前帯電部を常時動作させていると、中間転写体上の残ったトナーが2次転写部を構成する2次転写ローラや2次転写ベルト側(後述する図1の説明を参照)などに移行するため、記録媒体(転写シート)の裏汚れが発生する。また中間転写体に電荷付与され続けることによる電気抵抗の上昇や表面劣化が出てくる課題を有している。
特許文献1では、像担持体上に形成したトナー像を中間転写体に1次転写し、該中間転写体上のトナー像を転写材に2次転写する画像形成装置において、前記中間転写体上の2次転写前のトナー像を帯電する2次転写前帯電部(PTC)と、前記中間転写体上の1次転写後2次転写前における画像部の電位と前記2次転写を行なうための2次転写部の電位との差をほぼ一定の値に保つように、前記2次転写前帯電部の出力と前記2次転写部への印加電圧を制御する電位差制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置が開示されている。
特許文献1に記載の画像形成装置では、トナー像がPTCを通過する時点で帯電させ、転写シートのシート間ではPTCをオンさせないため、上記対策としては有効な技術であるが、リボルバー現像方式を採用していることもあり、PTCの配置位置が1次転写領域から離れている。従い、1次転写時にPTCの影響を受けなくすることができるものの、装置全体が大きくなりすぎる。また、電位制御手段として表面電位計が必須となり、構造が複雑でコストもアップする欠点がある。
特開平11−143255号公報
タンデム方式のカラー画像形成装置で、2次転写前帯電(PTC)方式を採用し、シート間でその印加をオフおよびオンさせるようにするオン/オフ制御方式において、記録媒体(転写シート)の先端部付近を除く領域の濃度が薄く転写されてしまう現象(濃度ムラ)が現れる。具体的には、図6に示すような転写画像がでてくる。
その原因について検討した結果、PTC電流が中間転写体表面を介して横方向に流れ、近傍の1次転写ローラ(1次転写部材)に流れ込むことで、1次転写電流が低下し、従って、実質的な1次転写電圧が低下していることが判明した。即ち、転写シート先端のPTCがオンする前の領域では1次転写性に変化はないが、PTCがオンされた後は1次転写効率をダウンさせていることが判明した。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、中間転写体上に複数のトナー画像を1次転写して重畳したのち、印刷シートに2次転写するカラー画像形成装置において、2次転写前帯電(PTC)のオン/オフに起因する1次転写性の低下を防止し、濃度ムラの発生ないカラー画像形成装置を提供することである。
この発明は、トナー画像の形成に用いる複数の感光体と、それらの感光体と接触しながら移動し、各感光体で形成されたトナー画像を順次転写して重畳するための中間転写体と、前記中間転写体が各感光体に接触するように中間転写体を接触面の裏面側からそれぞれ押圧し、各トナー画像を中間転写体上に転写させるための電圧がそれぞれ印加される導電性1次転写部材と、中間転写体上に重畳されたトナー画像が移動する先に配置され、そのトナー画像を印刷シート上に転写する2次転写部と、重畳されたトナー画像が2次転写部に至る経路中に配置され、移動するトナー画像に電荷を付与する2次転写前帯電部と、2次転写前帯電部とその直近の1次転写部材との間に配置される導電性のシールド部材とを備え、前記シールド部材は、中間転写体の裏面側に接し、かつ、一定の電位に保たれるよう構成されることを特徴とするカラー画像形成装置を提供する。
この発明のカラー画像形成装置は、2次転写前帯電部(PTC)とその直近の1次転写部材との間に配置される導電性のシールド部材とを備え、前記シールド部材は、中間転写体の裏面側に接し、かつ、一定の電位に保たれるよう構成されるので、シート間でPTCをオン/オフ制御する場合にそのPTCのオン/オフが1次転写に与える電気的な影響を抑制することができ、それに起因する一次転写の濃度ムラの発生を防止することができる。
この発明において、各感光体は、カラー画像を構成する複数の色成分のトナー画像の形成に用いられるものであり、例えば、有機感光体(OPC)などを用いたドラム状の感光体が適用される。ただし、電子写真プロセスに適用可能な感光体であればその材質、形状はこれに限定されない。中間転写体は、各色成分のトナー画像を重畳するためのものであり、無端ベルト状に形成された導電性の樹脂フィルム等が適用可能である。
1次転写部材は、たとえば、導電部材をローラ状に形成した複数の転写ローラと各感光体とで中間転写体を挟むように各転写ローラを配置し、各転写ローラにトナーと異極性の電圧を印加して中間転写体上にトナー画像を転写させるものである。ただし、その形状はローラ状のものに限らず、例えば、ブラシ状のものや、コロナチャージャなどであってもよい。
2次転写部は、中間転写体に転写されて重畳された各色成分のトナー画像を印刷シートに転写するものである。その具体的な態様は、例えば、1次転写部材と同様の転写ローラである。ただし、これに限定されるものではなく、コロナチャージャなどであってもよい。後述する実施形態において、2次転写部は、2次転写ユニットに相当する。2次転写前帯電部(PTC)は、2次転写前に中間転写体上のトナー画像をチャージするもので、その具体的な態様としては、コロナチャージャが適用できる。その他、非接触でトナー画像をチャージできるものであれば適用可能である。
この発明の特徴的な一側面は、2次転写前帯電部とその直近の1次転写部材との間に配置されるシールド部材である。シールド部材は、中間転写体の裏面側に接し、かつ、一定の電位に保たれるよう、例えば、接地されあるいは直流電源に接続されている。シールド部材は、中間転写体と接することにより、接触部における中間転写体の電位を一定に保つ。これにより、PTCのオン/オフの影響から1次転写部を電位的にシールドするように作用する。シールド部材の具体的な態様としては、導電性の部材、例えば、アルミニウム等の金属の板を用いて、中間転写体に接触するように配置する態様、印刷シート用の除電ブラシのように導電性材料からなるブラシ状の部材を中間転写体に接触させて配置する態様、あるいは、少なくとも表面がアルミニウム等の導電部材からなるローラを中間転写体に接触させて配置する態様が適用できる。
以下、この発明の好ましい態様について説明する。
前記シールド部材は、接地電位に保たれるように接地されてもよい。このようにすれば、シールド部材を接地するというだけの単純な構成で接触部における中間転写体の電位を一定に保つことができる。従って、PTCのオン/オフが1次転写に与える電気的な影響を抑制することができ、それに起因する一次転写の濃度ムラの発生を防止することができる。
また、トナー画像が通過する前後に前記2次転写前帯電部による電荷の付与動作をオンおよびオフさせる制御部をさらに備え、前記シールド部材は、制御部がトナー画像の通過前に2次転写前帯電部をオンさせるときに前記トナー画像の先端がある位置よりも2次転写前帯電部に近い位置に配置されてもよい。このようにすれば、2次転写前帯電部と前記トナー画像の先端部から後端部までとがシールド部材で電位的に隔てられている状態で2次転写前帯電部がオンされるので、一次転写の濃度ムラの発生を防止することができる。
さらにまた、前記中間転写体は、その表面抵抗率が109.5Ω/□以上、1011Ω/□未満であってもよい。このようにすれば、1次転写の濃度が確保でき、かつ、高温高湿環境下および/または常温常湿環境下でも安定した転写濃度が得られることが実験的に確認されている。
さらに、前記1次転写部材は、その表面抵抗率が105Ω/□以上、108Ω/□未満の導電性材料からなるものであってもよい。
また、前記シールド部材は、一定の電位に保たれるよう直流電源に接続されてなるものでもよい。このようにすれば、シールド部材を接地するというだけの単純な構成で接触部における中間転写体の電位を一定に保つことができる。従って、PTCのオン/オフが1次転写に与える電気的な影響を抑制することができ、それに起因する一次転写の濃度ムラの発生を防止することができる。
ここで示した種々の好ましい態様は、それら複数を組み合わせることもできる。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
≪カラー画像形成装置の機構的構成≫
この実施の形態では、この発明に係る2次転写ユニットを用いるカラー画像形成装置の一形態について、その機構的な構成の概要を説明する。
図1は、この発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。画像形成装置50は、外部から伝達された画像データに応じて、所定のシートに対して多色および単色の画像を形成するものである。そして、図示するように、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4、中間転写体(中間転写ベルトユニット)8、定着ユニット12と、シート搬送路S、シート給送トレイ10および排出トレイ15等より構成された電子写真方式の画像形成装置である。
なお、本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(KあるいはBK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2(2a、2b、2c、2d)、感光体ドラム3(3a、3b、3c、3d)、帯電器5(5a、5b、5c、5d)、クリーナユニット4(4a、4b、4c、4d)は各色に応じてそれぞれ4個ずつ設けられている。それぞれ、符号末尾の英文字は、aがブラックに、bがシアンに、cがマゼンタに、dがイエローに対応する。各色に対応した4種類の潜像が各感光体ドラム3の周面に形成される。すなわち、各色に対応した4つの画像ステーションが構成されている。
以下、4つの画像ステーションを代表して、一つの画像ステーションについてその構成を説明する。他の画像ステーションも同様の構成を有している。したがって、符号末尾の英文字は省略する。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段である。感光体ドラム3は、アルミニウム製のドラム形状の基体の周面上に感光体層が形成されてなる。露光されないとき、感光体層は絶縁性であり、帯電手段によってその表面に電荷が付与されると帯電する。帯電手段としては、図2に示すような接触型のローラ型のほかに、ブラシ型の帯電器やチャージャー型の帯電器が用いられてもよい。
露光ユニット1は、帯電した感光体の表面を選択的に露光する露光手段である。露光手段としては、図1に示すレーザスキャニングユニット(LSU)のほかに、ELやLEDなどの発光素子をアレイ状に並べた書込みヘッドを用いてもよい。LSU1は、レーザ照射部およびポリゴンミラーを有する。そして、LSU1は、レーザ照射部からのレーザビームLを回転するポリゴンミラーに反射させて偏向し、感光体の表面を走査させる。レーザビームLは、原稿を読み取って生成され、あるいは外部のコンピュータで生成された画像データに応じて変調されたものである。
画像データで変調されたレーザビームLで帯電した感光体ドラム3が走査、露光されることにより、感光体ドラム3の表面には、画像データに応じた電位の像(静電潜像)が形成される。光が照射された部分の感光体層が導電性になり、その部分の表面にチャージされていた電荷が基体へ逃げるからである。なお、露光により導電性になった部分の感光層は、露光部を通過して現像器2へ移動するまでには絶縁性の状態に戻る。現像器2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を、それぞれK、C、M、Yのいずれかの色のトナーにより現像(顕像化)するものである。クリーナユニット4は、現像され、後述するように転写された後、感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
感光体ドラム3の上方には、中間転写ベルトユニット8が配置されている。中間転写ベルトユニット8は、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ8−1、中間転写ベルトテンション機構8−3、中間転写ベルト従動ローラ8−2、中間転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)、および中間転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
中間転写ベルト駆動ローラ8−1、中間転写ベルトテンション機構8−3、中間転写ローラ6、中間転写ベルト従動ローラ8−2等は、中間転写ベルト7を張架し、矢印B方向に回転駆動させるものである。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルトユニット8の中間転写ベルトテンション機構8−3の中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されている。中間転写ローラ6には、感光体ドラム3上に形成されたトナー像を、中間転写ベルト7上に転写するための転写バイアス電圧が印加される。
中間転写ベルト7は、各色用の感光体ドラム3にそれぞれ接触するように設けられている。感光体ドラム3の表面に形成された各色のトナー像は、中間転写ローラ6に印加された転写バイアス電圧によって、中間転写ベルト7に順次転写される。これによって、中間転写ベルト7上にカラーのトナー像(多色トナー像)が多層状に転写される。中間転写ベルト7は、厚さ60μm〜150μm程度のフィルムが無端状に形成されたものである。フィルムの基材としては例えば、PI(ポリイミド)、PAI(ポリアミドイミド)、PC、PBT、PPS等が用いられ、それに導電性を持たせるためカーボンブラック等の導電性の粒子が混入されている。
前述のように、中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7の裏側に接触しており、感光体ドラム3から中間転写ベルト7へトナー像を転写させる転写手段である。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために数キロボルト程度の電圧の転写バイアス電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の電圧)が印加される。
中間転写ローラ6は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面に、導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)が被覆されたローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルトに対して略均一な電圧を印加することができる。本実施例では、転写手段として転写ローラを使用しているが、それ以外にブラシ状の転写電極(転写ブラシ)を中間転写ベルト7の裏側に接触させて転写手段とすることもできる。
中間転写ベルト7に転写されたトナー像は、中間転写ベルト7の回転に伴って、転写ローラ11eが配置された2次転写ユニット(2次転写部)11に移動する。2次転写ユニット11に最も近い中間転写ローラ6aと2次転写ローラ11eとの間には、2次転写前帯電部(PTC)80が配置されている。
中間転写ベルト7と2次転写ローラ11eは、所定のニップ幅を持つように圧接されている。また、2次転写ローラ11eには、トナー像を後述するシートに転写させるためのバイアス電圧が印加されている(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。2次転写ローラ11eと前記中間転写ベルト駆動ローラ8−1は、その何れか一方が硬質材料(金属等)からなり、他方が芯金の表面に軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)が被覆された弾性ローラである。これによって、所定幅のニップが定常的に得られる。
感光体ドラム3の表面への接触により、シートに画像を転写する領域以外にも、中間転写ベルト7にトナーが付着する。また、2次転写ローラ11eによってシートへの転写が行われずに中間転写ベルト7上に残存するトナーが存在する。これらのトナーは、次工程でトナーの混色が発生する原因となり得る。このため、中間転写ベルトクリーニングユニット9が設けられており、中間転写ベルト7上のトナーが除去・回収される。中間転写ベルトクリーニングユニット9には、クリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードの端部が、中間転写ベルト7に接触してトナーを除去する。中間転写ベルトクリーニングユニット9が接触する部分において、中間転写ベルト7は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ8−2で支持されている。
シート給送トレイ10は、画像形成に使用するシートを蓄積しておくためのトレイである。シート給送トレイ10は、画像形成装置50の露光ユニット1の下方に設けられている。また、本画像形成装置50の上部には、排出トレイ15が設けられている。排出トレイ15には、印刷済みのシートがフェイスダウンで排出されて堆積する。
また、本画像形成装置50には、シート給送トレイ10のシートを2次転写ユニット11や定着ユニット12を経由させて排出トレイ15に送るための、略垂直形状のシート搬送路Sが設けられている。さらに、シート給送トレイ10から排出トレイ15までのシート搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ16,レジストローラ14、2次転写ユニット11、定着部12、シートを搬送する搬送ローラ25(25−1〜25−8)等が配されている。
搬送ローラ25−1〜25−4は、シートの搬送を促進・補助するための、小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16は、シート給送トレイ10の端部に備えられ、シート給送トレイ10から、シートを1枚ずつシート搬送路Sに供給する。
また、レジストローラ14は、シート搬送路Sを搬送されてくるシートを、一旦所定位置に停止させるものである。そして、中間転写ベルト7上のトナー像の先端とシートの先端を同期させるタイミングでシートを2次転写ユニット11へ搬送する機能を有している。
定着ユニット12は、ヒートローラ31,加圧ローラ32,等を備えており、ヒートローラ31および加圧ローラ32は、シートを挟んで回転するようになっている。
また、ヒートローラ31は、図示しない温度検出器からの信号に基づき、制御基板40の制御部によって所定の定着温度となるようにその内部に配置された図示しないヒーターが制御される。ヒートローラ31は、加圧ローラ32との間を通過搬送されるシートを熱圧着する。これによって、シートに転写された多色トナー像が溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着する。
なお、多色トナー像の定着後のシートは、搬送ローラ25−5、25−6によってシート搬送路Sの反転排紙経路に搬送され、反転された状態で(多色トナー像を下側に向けて)、排出トレイ15上に排出されるようになっている。
次に、シート搬送経路を詳細に説明する。本画像形成装置には予めシートを収納する給紙カセット10が配置されている。
シート給送トレイ10の端部には、各々のピックアップローラ16が配置され、シートを1枚ずつ搬送路に導くようになっている。
給紙カセット10から搬送されるシートは搬送路中の搬送ローラ25−1〜25−4によってレジストローラ14まで搬送されて停止する。レジストローラ14は、停止したシートの先端と中間転写ベルト7上のトナー像の先端を整合させるタイミングで停止したシートを2次転写ユニット11へ送りだす。送り出されたシートは、2次転写ユニット11で中間転写ベルト7上のトナー像が転写される。その後、シートは定着部12を通過する。このとき、シート上の未定着トナーは熱で溶融し、定着部12を通過後は、自然に冷却されてシート上に固着する。その後、シートは搬送ローラ25−5を経て排紙ローラ25−6から排出トレイ15上に排出される。
排出トレイ15の下方には、制御基板40が配置されている。制御基板40は、画像形成装置50の各部の動作を制御するためのマイクロコンピュータ、マイクロコンピュータが実行する制御プログラムを格納するROM、マイクロコンピュータの処理のためのワークエリアおよび画像データの記憶領域を提供するRAMを有する。前記マイクロコンピュータは、制御プログラムを実行することによって制御部として機能する。前述した画像形成に係る各部の動作、トナー像の転写に係る各部の動作、シートの搬送や定着部の温度制御などは、制御部の機能によって実現される。
また、制御基板40は、入力回路と出力回路を有している。入力回路には、画像形成装置50内の各部に配置されたセンサからの信号が入力され、マイクロコンピュータが入力された信号を用いて処理を行えるように構成されている。出力回路は、各部に配置された負荷を駆動するための信号を出力する回路である。
≪印刷濃度低下の原因の解析≫
次に、上記した図6の現象が発生した理由を簡単に説明する。
図2は2次転写前帯電部(PTC)が配置された部分を模式的に示したものである。PTCの目的について述べると、この実施形態では、感光体ドラム3aにはマイナストナー(黒丸で示す)が担持されており、1次転写ローラ6aの軸にプラス電圧が印加されて中間転写ベルト7へ転写され、矢印A方向に進んでいく。PTC80には、中間転写ベルト7上のマイナストナーに対して、2次転写効率をより高めるために、マイナス電圧を印加する。
中間転写ベルト7を挟んでPTC80に対向する位置に対向ローラ81が配備されている。対向ローラ81は、中間転写ベルト7を張架させてPTCとの距離を一定にさせることにあるが、それ自体は接地されている。
PTC80がオンされるタイミングは、2次転写部へ転写紙が給送されるタイミングと同期しており、具体的には、中間転写ベルト7上のトナー画像の先端がPTC80の真上に来る約200msec前にオンさせるように制御する。従い、1次転写ローラ6aとPTC80とが電圧が印加されるタイミングは、1次転写ローラ6aの方が早い。よって、1次転写ローラ6aでの1次転写を開始したあとに、PTC80がオンされることになる。
前述のように、1次転写ローラ6aの軸にはプラス電圧が印加されている。1次転写部では、導電性の1次転写ローラ6aおよび中間転写ベルト7と感光体ドラム3の基体との間に絶縁性の感光層が挟まれて配置され、一種のコンデンサが構成されている。1次転写ローラ6aの軸に印加されたプラス電圧により、絶縁層としての感光層の表面がチャージされる。
1次転写ローラ6aに電圧を印加する電源には、そのチャージ電流が流れる。ここで、PTC80がオンすると、それに印加されるマイナス電流は、全て中間転写ベルト7に付与されるわけではなく、ケース80cや対向ローラ81に流れ込む。また、中間転写ベルト7に付与されたPTC電流は、1次転写ローラ6aのプラス電流に引かれて中間転写ベルト7の表面に沿って紙面左方向に流れていく。そのため、シールド部材が配置されていない従来の構成では、PTC80がオンされると、一部の電流が1次転写ローラ6aに流れ込む。
1次転写ローラ6aの表面の弾性材は、導電性といえどもある程度の抵抗を有している。一例では、その表面抵抗率は107Ω/□であり、弾性材の厚さは4mmである。ここへPCT80からの電流が流れ込むと、1次転写ローラ6aの表面と軸との間に電位降下が生じ、1次転写ローラ6aの表面の電位が実質的に低下するものと考えられる。また、1次転写ローラ6aに流れ込んだ電流の影響で、1次転写ローラ6aに電圧を印加している電源に流れる1次転写電流が低下する。その結果、従来の構成では、PCT80のオン以降は1次転写性が低下する。発明者は、この理論と、図6のような濃度ムラのある転写画像とは現象的に一致することを見出した。即ち、図6における転写紙進行方向の先端領域αは、図2における領域βと一致する。
≪検証実験とそれに基づく知見≫
そこで、現実にPTC80から流れる電流がどれ位あるのかを図3に示すような測定系を用い、簡易的にテストした。具体的にはPTC80に印加する電流を振った場合に、各ローラの流れる電流がどのように変化するのか、さらには1次転写性がどのように変化するのかをテストした。その結果を図4に示す。
PTC電流が増加するにつれ、当然対向ローラ81に流れる電流は増加していくが、転写ローラ6aの電流が明らかに低下していくことがわかる。
また、1次転写ローラ6aにおける1次転写性の評価方法として、感光体ドラム3aに黒トナーを0.5mg/cm2の量を担持させたときの環境条件N/N(25℃、55%)において、転写紙先端部と後端部の画像濃度差で行った。その結果、PTC電流が増加するにつれ、その濃度差が大きくなることがわかる。なお、画像濃度は、2次転写し、定着をさせた転写紙上の反射濃度をマクベス濃度計(商品名:RD914、マクベス社製)にて測定を行った。
そのようなテスト結果に基づき、図5に示すように、1次転写ローラ6aと対向ローラ81の間にシールド部材82を中間転写ベルト7の裏面より接触させる構成とした。
そうすることで、図7に示すように、紙面全体にわたり、均一な1次転写性を得ることができた。
次に、中間転写ベルト7の電気抵抗の影響について検討を行った。電気抵抗の測定器としては、ハイレスター(商品名:ダイアインスツルメンツ製)を用いた。なお、電気抵抗の調整には、中間転写ベルト7中の導電材であるカーボンブラックの含有量を変化させることで行った。
また、評価方法としては、同様に感光体ドラム3aに黒トナーを0.5mg/cm2の量を担持させたときの1次転写性を、二つの環境条件N/N(25℃、55%)とH/H(38℃、80%)で比較した。その結果を表1に示す。
Figure 2010139556
以上より、109Ω/□では、1次転写濃度が確保できず、1012Ω/□ではH/H環境で電気抵抗が低下してしまう関係から、実使用上の問題があることが判明した。従い、中間転写体の表面抵抗率が109.5Ω/□から1011Ω/□の範囲であれば、特に問題を発生させず良好であることがわかる。特に、1010Ω/□から1011Ω/□の範囲ではH/H環境とN/N環境の両方で1.33以上の濃度が得られており、より好ましい結果が得られている。
≪変形例≫
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
例えば、シールド部材82を対向ローラ81の両側に設ける(図8参照)ようにすれば、PCT80から2次転写ローラへの流れ込む電流を抑えることができる。従って、PTC80のオン/オフにより2次転写に影響がある場合に有効である。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
本発明の実施形態の一例として示す画像形成装置を模式断面図である。 本発明において図1に示す画像形成装置のPTC付近の拡大図である。 本発明の実施形態においてPTCに流れる電流をテストする概略図である。 本発明の実施形態における図3のテスト結果を示す図である。 本発明のシールド部材を配置したPTC付近の拡大図である。 従来の画像形成装置において、1次転写の濃度ムラが現れた印刷結果の一例を示す図である。 本発明の画像形成装置において、1次転写の濃度ムラが解消された印刷結果の一例を示す図である。 本発明の異なる態様として、シールド部材を2つ配置したPTC付近の拡大図である。
符号の説明
6 :1次転写ローラ
7 :中間転写体
8−1:中間転写体用駆動ローラ
11 :2次転写ユニット
11a:2次転写ベルト
11b:駆動ローラ
11c:従動ローラ
11d:テンションローラ
11e:2次転写ローラ
50 :画像形成装置
60 :記録媒体
70 :ペーパーガイド
80 :PTC
81 :対向ローラ
82 :シールド部材

Claims (6)

  1. トナー画像の形成に用いる複数の感光体と、
    それらの感光体と接触しながら移動し、各感光体で形成されたトナー画像を順次転写して重畳するための中間転写体と、
    前記中間転写体が各感光体に接触するように中間転写体を接触面の裏面側からそれぞれ押圧し、各トナー画像を中間転写体上に転写させるための電圧がそれぞれ印加される導電性1次転写部材と、
    中間転写体上に重畳されたトナー画像が移動する先に配置され、そのトナー画像を印刷シート上に転写する2次転写部と、
    重畳されたトナー画像が2次転写部に至る経路中に配置され、移動するトナー画像に電荷を付与する2次転写前帯電部と、
    2次転写前帯電部とその直近の1次転写部材との間に配置される導電性のシールド部材とを備え、
    前記シールド部材は、中間転写体の裏面側に接し、かつ、一定の電位に保たれるよう構成されることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記シールド部材は、接地電位に保たれるように接地されてなる請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. トナー画像が通過する前後に前記2次転写前帯電部による電荷の付与動作をオンおよびオフさせる制御部をさらに備え、
    前記シールド部材は、制御部がトナー画像の通過前に2次転写前帯電部をオンさせるときに前記トナー画像の先端がある位置よりも2次転写前帯電部に近い位置に配置される請求項1または2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記中間転写体は、その表面抵抗率が109.5Ω/□以上、1011Ω/□未満である請求項1〜3の何れか一つに記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記1次転写部材は、その表面抵抗率が105Ω/□以上、108Ω/□未満の導電性材料からなる請求項1〜4の何れか一つに記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記シールド部材は、一定の電位に保たれるよう直流電源に接続されてなる請求項1に記載のカラー画像形成装置。
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