JP2003345106A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003345106A
JP2003345106A JP2002157220A JP2002157220A JP2003345106A JP 2003345106 A JP2003345106 A JP 2003345106A JP 2002157220 A JP2002157220 A JP 2002157220A JP 2002157220 A JP2002157220 A JP 2002157220A JP 2003345106 A JP2003345106 A JP 2003345106A
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toner
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Application number
JP2002157220A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Miho
広晃 三保
Satoshi Nishida
聡 西田
Shigetaka Kurosu
重隆 黒須
Masashi Saito
正志 齊藤
Hiroshi Morimoto
浩史 森本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体とドラムカートリッジのケーシン
グ部材との間の距離を小さくしてもトナー遊離によるケ
ーシング部材のトナー汚れを防止すると共に、画像形成
装置が大型化されない画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 1次転写手段として導電性部材を用いる
と共に、ケーシング部材に対向する中間転写体の裏面側
に板材を設け、該板材に、現像手段にて使用されるトナ
ーの極性と逆極性の電圧を印加することを特徴とする画
像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の電子写真方式を用いる画像形成装置に関
し、特に画像形成装置に設けられるドラムカートリッジ
のケーシング部材のトナー汚れを防止する画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、情報化時代の到来により、複写
機、プリンタ、ファクシミリ等の事務機の需要が急速に
増大し、今や該複写機等のより一層の高速化、高画質
化、無公害化等の特性が要請されるようになった。
【0003】上記複写機等の高画質化には、トナーの特
性を改善することが必要であり、特に粒径を小粒径化す
ると共に、粒度分布がシャープなトナーを用いることが
重要であることが分かってきた。
【0004】複数の感光体ドラム(像担持体)上にイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒
(K)のトナー像をそれぞれ形成し、これらのトナー像
を中間転写ベルト(中間転写体)上に順次転写してトナ
ー像を重ね合わせた後、重ね合わせたトナー像(重ね合
わせのカラートナー像)を転写材上に一括して転写する
タンデム方式の画像形成装置がカラー画像を形成するた
めに有用なものとして一般的に用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係るタ
ンデム方式の画像形成装置においては、トナー色と同等
の複数の感光体ドラムを設置しており、どうしても装置
が大型化しやすく、各部品の小型化、部品間の距離をち
じめてコンパクトにまとめる努力が為されてきた。タン
デム方式のカラー画像形成装置においては、トナー色と
同等の複数の感光体ドラムからトナー像を中間転写ベル
ト上に重ね合わせて転写するが、中間転写ベルト上に転
写したトナーが、例えば像担持体、帯電手段、画像書込
手段、現像手段および像担持体クリーニング手段とから
なる画像形成部と、該像担持体の外周にて前記画像形成
部を保護するケーシング部材(ドラムケーシング)とを
一体としたドラムカートリッジやドラムカートリッジ付
近の樹脂部材と、中間転写ベルトと電界、或いは中間転
写ベルト上のトナーによる電界電位により、トナーが中
間転写ベルトから遊離しドラムケーシングのベルト対向
面を汚したりすることが問題となっている。このため中
間転写ベルトとドラムケーシングとの間を広げて電界を
小さくし遊離トナーを減らすことが行われているが、中
間転写ベルトとドラムケーシングとの間の距離を確保で
きれば遊離トナーは減るが、一方、ドラムケーシングの
占める体積を小さくできないため画像形成装置が大型化
し易すいという問題も生じる。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑み、中間転写体
とドラムカートリッジのケーシング部材との間の距離を
小さくしてもトナー遊離によるケーシング部材のトナー
汚れを防止すると共に、画像形成装置が大型化されない
画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、回転する像
担持体と、前記像担持体の表面を一様帯電する帯電手段
と、前記帯電手段により帯電された像担持体の表面を像
露光して像担持体上に静電潜像を形成する画像書込手段
と、前記像担持体上に形成した静電潜像を現像して像担
持体上にトナー像を形成する現像手段と、前記像担持体
上に残留した転写残トナーをクリーニングする像担持体
クリーニング手段とからなる画像形成部と、前記像担持
体の外周にて前記像担持体を保護するケーシング部材を
備えるドラムカートリッジとを少なくとも複数組設け、
複数組の像担持体上に形成されるトナー像を、前記中間
転写体を挟んで前記像担持体と対向して設けられる1次
転写手段により、順次中間転写体上に転写して重ね合わ
せのカラートナー像を形成した後、前記中間転写体上の
重ね合わせのカラートナー像を2次転写手段により転写
材上に転写する画像形成装置において、前記1次転写手
段として導電性部材を用いると共に、前記ケーシング部
材に対向する中間転写体の裏面側に板材を設け、前記板
材に、前記現像手段にて使用されるトナーの極性と逆極
性の電圧を印加することを特徴とする画像形成装置(第
1の発明)によって達成される。
【0008】また、上記目的は、回転する像担持体と、
前記像担持体の表面を一様帯電する帯電手段と、前記帯
電手段により帯電された像担持体の表面を像露光して像
担持体上に静電潜像を形成する画像書込手段と、前記像
担持体上に形成した静電潜像を現像して像担持体上にト
ナー像を形成する現像手段と、前記像担持体上に残留し
た転写残トナーをクリーニングする像担持体クリーニン
グ手段とからなる画像形成部と、前記像担持体の外周に
て前記像担持体を保護するケーシング部材を備えるドラ
ムカートリッジとを少なくとも複数組設け、複数組の像
担持体上に形成されるトナー像を、前記中間転写体を挟
んで前記像担持体と対向して設けられる1次転写手段に
より、順次中間転写体上に転写して重ね合わせのカラー
トナー像を形成した後、前記中間転写体上の重ね合わせ
のカラートナー像を2次転写手段により転写材上に転写
する画像形成装置において、前記1次転写手段として導
電性部材を用いるもので、前記像担持体クリーニング手
段に、導電性のローラ部材からなり前記帯電手段の極性
と逆極性の電圧が印加されるクリーニング補助手段を設
けると共に、前記クリーニング補助手段と前記中間転写
体との間で、前記ケーシング部材の中間転写体側に前記
中間転写体に対向する板状の樹脂部材を配設し、前記中
間転写体と樹脂部材との距離を1.5〜5mmに設定す
ることを特徴とする画像形成装置(第2の発明)によっ
て達成される。
【0009】また、上記目的は、回転する像担持体と、
前記像担持体の表面を一様帯電する帯電手段と、前記帯
電手段により帯電された像担持体の表面を像露光して像
担持体上に静電潜像を形成する画像書込手段と、前記像
担持体上に形成した静電潜像を現像して像担持体上にト
ナー像を形成する現像手段と、前記像担持体上に残留し
た転写残トナーをクリーニングする像担持体クリーニン
グ手段とからなる画像形成部と、前記像担持体の外周に
て前記像担持体を保護するケーシング部材を備えるドラ
ムカートリッジを少なくとも複数組設け、複数組の像担
持体上に形成されるトナー像を、前記中間転写体を挟ん
で前記像担持体と対向して設けられる1次転写手段によ
り、順次中間転写体上に転写して重ね合わせのカラート
ナー像を形成した後、前記中間転写体上の重ね合わせの
カラートナー像を2次転写手段により転写材上に転写す
る画像形成装置において、前記中間転写体に対向するド
ラムカートリッジのケーシング部材の表面に導電層を設
け、前記導電層に、前記現像手段にて使用されるトナー
の極性と同極性の電圧を印加、或いは接地することを特
徴とする画像形成装置(第3の発明)によって達成され
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を説
明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語
の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明
の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを
示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を
限定するものではない。
【0011】本発明に係わる画像形成装置の一実施形態
の画像形成プロセス、及び各機構について、図1を用い
て説明する。図1は、本発明に係わる画像形成装置の一
実施形態を示すカラー画像形成装置の概要断面構成図で
ある。
【0012】図1に示すように、画像形成装置GSは、
画像形成装置本体GHと画像形成装置本体GHの上部に
設けられる画像読取装置CSとから構成される。
【0013】画像形成装置本体GHは、タンデム型カラ
ー画像形成装置と称せられるもので、中間転写体の移動
方向に沿ってイエロー、マゼンタ、シアンおよび黒色の
各カラートナー像を形成する画像形成ユニットを配置
し、各画像形成ユニットの像担持体上に形成したカラー
トナー像を中間転写体上に多重転写して重ね合わせた
後、転写材上に一括転写するものである。
【0014】図において、画像形成装置本体GHの上部
に配設される画像読取装置CS上に載置された原稿画像
が光学系により走査露光され、ラインイメージセンサC
CDに読み込まれ、ラインイメージセンサCCDにより
光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、
アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像
圧縮処理等を行った後、画像書込手段としての露光光学
系3に画像データ信号を送る。
【0015】また図において、中間転写体である中間転
写ベルト6の周縁部には、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒色(K)の各色毎の画像形
成用として4組のドラムカートリッジ100がカラート
ナー像の形成手段として、図の矢印で示す鉛直方向の中
間転写ベルト6の回転方向に対して、中間転写ベルト6
に沿って垂直方向に縦列配置され、Y、M、C、Kの順
に配置されている。
【0016】4組のドラムカートリッジ100は何れも
共通した構造であり、それぞれ、像担持体である感光体
ドラム1と、像担持体クリーニング手段としての感光体
クリーニング装置190とからなっている。またドラム
カートリッジ100は、後段において詳述するように、
ドラムカートリッジ100のケーシング部材としてのド
ラムケーシング110が設けられ、ドラムケーシング1
10により後述する像担持体が保護される。また各ドラ
ムカートリッジ100には、帯電手段としての帯電器2
と、画像書込手段としての露光光学系3と、現像手段と
しての現像器4とが取り付けられる。
【0017】像担持体である感光体ドラム1は、例えば
外径が40〜100mm程度のアルミニウム等の金属性
の部材によって形成される円筒状の基体の外周に、感光
体層厚として層厚(膜厚)20〜40μm程度の有機感
光体層(OPC)の光導電層を形成したものである。感
光体ドラム1は、図示しない駆動源からの動力により、
導電層を接地された状態で矢印で示す方向に、例えば8
0〜280mm/sec程度の線速度で回転される。感
光体層は、有機半導体層としてフタロシアニン顔料をポ
リカーボネイトに分散させたものを塗布した、電荷発生
層(CGL)と電荷輸送層(CTL)とからなる2層構
成とされる。電荷輸送層を含めた感光体層の膜厚は20
〜30μm程度である。
【0018】感光体ドラム1の周りには、帯電手段とし
ての帯電器2、画像書込手段としての露光光学系3、現
像手段としての現像器4を1組とした画像形成部が、図
の矢印にて示す感光体ドラム1の回転方向に対して配置
される。
【0019】帯電手段としての帯電器2は、感光体ドラ
ム1の移動方向に対して直交する方向(図において紙面
垂直方向)に感光体ドラム1と対峙し近接して取り付け
られる。帯電器2は、感光体ドラム1の有機感光体層に
対し所定の電位を与えるコロナ放電電極としての放電ワ
イヤを備え、トナーと同極性のコロナ放電によって帯電
作用(本実施形態においてはマイナス帯電)を行い、感
光体ドラム1に対し、例えば非画像部電位(暗電位)を
−500〜−900V程度とする一様な電位を与える。
コロナ放電の制御は、後述する露光光学系3と現像ロー
ラ4aとの間に配置される電位センサDNSにより検知
されてフィードバック制御が行われる。
【0020】画像書込手段である露光光学系3は、不図
示の半導体レーザ(LD)光源から発光される波長70
0nm程度で、主走査方向50μm、副走査方向80μ
m、解像度600dpi(dpiとは2.54cm当た
りのドット数を表す)程度のビーム径からなるレーザ光
を、回転多面鏡(符号なし)により主走査方向に回転走
査し、fθレンズ(符号なし)、反射ミラー(符号な
し)等を経て感光体ドラム1上を画像信号に対応する、
感光体表面での出力が300μW程度のレーザパワーか
らなる電気信号による露光(画像書込)を行い、感光体
ドラム1の回転走査(副走査方向の走査)によって感光
体ドラム1の表面の感光体層の暗電位を−500〜−9
00V程度とする非画像部に原稿画像に対応する静電潜
像を形成する。露光光学系3による非画像部への全露光
電位(明電位)は−50〜0Vとされる。
【0021】現像手段としての現像器4は、感光体ドラ
ム1の帯電極性と同極性に帯電されたイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)若しくは黒色(K)の各
色の小粒径トナーからなる2成分現像剤をそれぞれ収容
し、例えば厚み0.5〜1mm、外径15〜25mmの
円筒状の非磁性のステンレスあるいはアルミ材で形成さ
れた現像剤担持体である現像ローラ4aを備えている。
現像ローラ4aは、突き当て部材(不図示)により感光
体ドラム1と所定の間隙、例えば100〜1000μm
をあけて非接触に保たれ、感光体ドラム1の回転方向と
順方向に回転するようになっており、現像時、現像ロー
ラ4aに対してトナーと同極性(本実施形態においては
マイナス極性)の直流電圧或いは直流電圧に交流電圧を
重畳する現像バイアス電圧を印加することにより、感光
体ドラム1上の露光部に対して反転現像が行われる。小
粒径トナーについては後段において詳述する。
【0022】中間転写体である中間転写ベルト6は、体
積抵抗率が1E+7〜1E+9Ω・cm程度で、表面抵
抗率が1E+10〜1E+12Ω/□程度の半導電性の
無端状(シームレス)の樹脂ベルト部材が用いられ、例
えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテト
ラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、
ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに導
電材料を分散した厚さ0.05〜0.5mmの半導電性
の樹脂フィルム基体である。中間転写ベルト6の基体と
しては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等
に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導電
性ゴムベルトを使用することもできる。中間転写ベルト
6はテンションローラ6aを含む複数のローラ部材によ
り巻回され、鉛直方法に回動可能に支持されている。テ
ンションローラ6aには40〜80N/m程度のテンシ
ョンが加えられる。中間転写体としてはドラム状のもの
を用いることも可能である。
【0023】各色毎の第1の転写手段としての1次転写
ローラ7は、外径が15〜30mm程度で、体積抵抗率
が1*10E6〜1*10E7Ω・cm程度の、例えば
シリコンやウレタン等の発泡ゴムを用いたローラ状の導
電性部材からなり、中間転写ベルト6を挟んで各色毎の
感光体ドラム1に対向して設けられ、中間転写ベルト6
の背面を押圧して感光体ドラム1との間に転写域を形成
する。1次転写ローラ7には定電流制御により、例えば
15〜30μA程度のトナーと反対極性(本実施形態に
おいてはプラス極性)の直流定電流が印加され、転写域
に形成される転写電界によって、感光体ドラム1上のト
ナー像が中間転写ベルト6上に転写される。1次転写ロ
ーラ7の中間転写ベルト6への押圧力は4〜6N/m程
度が好ましい。
【0024】画像形成工程(画像形成プロセス)につい
て以下に説明する。画像記録のスタートにより不図示の
像担持体駆動モータの始動によりYの感光体ドラム1が
図の矢印で示す方向へ回転され、Yの帯電器2によって
Yの感光体ドラム1に電位が付与される。Yの感光体ド
ラム1は電位を付与された後、Yの露光光学系3によっ
て第1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気
信号による露光(画像書込)が行われ、Yの感光体ドラ
ム1上にイエロー(Y)の画像に対応する静電潜像が形
成される。この潜像はYの現像器4により反転現像さ
れ、Yの感光体ドラム1上にイエロー(Y)の小粒径ト
ナーからなるトナー像が形成される。Yの感光体ドラム
1上に形成されたYのトナー像は1次転写手段としての
1次転写ローラ7により中間転写ベルト6上に転写され
る。
【0025】次いで、Mの帯電器2によってMの感光体
ドラム1に電位が付与される。Mの感光体ドラム1は電
位を付与された後、Mの露光光学系3によって第1の色
信号すなわちMの画像データに対応する電気信号による
露光(画像書込)が行われ、Mの感光体ドラム1上にマ
ゼンタ(M)の画像に対応する静電潜像が形成される。
この潜像はMの現像器4により反転現像され、Mの感光
体ドラム1上にイエロー(M)の小粒径トナーからなる
トナー像が形成される。Mの感光体ドラム1上に形成さ
れたMのトナー像は、1次転写手段としての1次転写ロ
ーラ7によりYのトナー像の重ね合わせて中間転写ベル
ト6上に転写される。
【0026】同様のプロセスにより、Cの感光体ドラム
1上に形成されたシアン(C)の小粒径トナーからなる
トナー像と、Kの感光体ドラム1上に形成された黒色
(K)の小粒径トナーからなるトナー像が順次中間転写
ベルト6上に重ね合わせて形成され、中間転写ベルト6
の周面上に、Y、M、C及びKの小粒径トナーからなる
重ね合わせのカラートナー像が形成される。
【0027】転写後のそれぞれの感光体ドラム1の周面
上に残ったトナーは像担持体クリーニング手段としての
感光体クリーニング装置190によりクリーニングされ
る。
【0028】一方、給紙カセット20内に収容された転
写材としての記録紙Pは、給紙手段21により給紙さ
れ、転写紙搬送路として設けられる複数の中間ローラ2
2A、22B、22C、22D、レジストローラ23を
経て、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)の電圧が印加される2次転写手段としての2次転
写ローラ7Aに搬送され、2次転写ローラ7Aの転写域
において、中間転写ベルト6上に形成された重ね合わせ
のカラートナー像(カラー画像)が記録紙P上にが一括
して転写される。カラー画像が転写された記録紙Pは、
定着手段24により定着処理され、排紙ローラ25に挟
持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
【0029】また、2次転写手段としての2次転写ロー
ラ7Aにより記録紙P上にカラー画像が転写された後、
記録紙Pを曲率分離した中間転写ベルト6は、中間転写
体クリーニング手段としての中間転写体クリーニング装
置190aにより残留トナーが除去される。
【0030】画像形成処理中、モノクロ画像形成時には
Kの1次転写ローラ7のみが中間転写ベルト6を裏面か
らKの感光体ドラム1に圧接しており、またカラー画像
形成時にはY、M、C及びKの1次転写ローラ7が中間
転写ベルト6をそれぞれの感光体ドラム1に圧接してい
る。
【0031】2次転写手段としての2次転写ローラ7A
は、2次転写ローラ7Aの転写域(符号なし)を記録紙
Pが通過して2次転写が行われる時には、中間転写ベル
ト6に圧接する。連続プリント時には、記録紙Pの紙間
の間も2次転写ローラ7Aは中間転写ベルト6に圧接し
ている。
【0032】以上説明した画像形成装置には、体積平均
粒径が2〜7μmの範囲にある非磁性の小粒径の重合ト
ナーと小粒径磁性キャリアを含有する2成分現像剤を用
いることが好ましい。
【0033】かかる小粒径の重合トナーは、例えば、従
来公知のトナー製造法と同様の方法により母体粒子とし
ての樹脂粒子を調製した後、該樹脂粒子に外添剤処理を
施すことにより形成することができる。
【0034】トナー母体粒子としては、乳化重合法や懸
濁重合法等により調製した樹脂微粒子を水系媒体中で融
着させて得られる樹脂粒子や懸濁重合法により調製した
樹脂粒子等が好ましく用いられる。これらの樹脂粒子は
水系媒体などの溶液中で表面が形成されるため表面が均
一であるという利点を有している。また懸濁重合法で調
製された樹脂粒子は球形であるため、これをトナー母体
粒子とした小粒径の重合トナーは表面形状が滑らかとな
る。樹脂微粒子を融着させて得られる樹脂粒子は、懸濁
重合で得られる樹脂粒子に比べて粒度分布がシャープで
あり、後処理なしで球形への形状制御が可能であること
から、より好ましく用いられ、これをトナー母体粒子と
することにより表面形状が滑らかでかつ形状や粒径の揃
った小粒径の重合トナーを得ることができる。
【0035】小粒径の重合トナーの体積平均粒径が2〜
7μmであることにより、現像工程において、キャリア
に対する付着性が過度に大きいトナーや付着力の低いト
ナー等の存在を少なくすることができ、優れた現像性を
長期にわたって安定的に得ることができるとともに、転
写効率が高くなってハーフトーンの画質が向上し、細線
やドット等の画質が向上い、オフセット印刷並みの高画
質を得ることができる。小粒径の重合トナーの体積平均
粒径が2μmよりも小では、かぶり等による画質の低下
が生じやすくなり、また、7μmよりも大では、高画質
の特徴が薄くなる。
【0036】また、キャリアとして用いる粒子は、鉄、
フェライト、マグネタイト等の金属、それらの金属とア
ルミニウム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の磁
性粒子を用いることができ、特にフェライト粒子が好ま
しく用いられる。前記2〜7μmの小粒径の重合トナー
に対応して用いられるキャリア粒子は、その体積平均粒
径としては20〜50μmの小粒径のものを用いること
が好ましい。キャリア粒子の体積平均粒径の測定は、代
表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定
装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SY
MPATEC)社製)により測定することができる。キ
ャリアは、上記磁性粒子をそのまま用いることもできる
が、樹脂により被覆されているもの、あるいは樹脂中に
磁性粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリアが好
ましい。コーティング用の樹脂組成としては、特に限定
は無いが、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹
脂、スチレン/アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、エス
テル系樹脂或いはフッ素含有重合体系樹脂等が用いられ
る。また、樹脂分散型キャリアを構成するための樹脂と
しては、特に限定されず公知のものを使用することがで
き、例えば、スチレン/アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、フッ素系樹脂、フェノール樹脂等を使用することが
できる。キャリアの体積平均粒径が20μmよりも小で
は、キャリア付着が起こりやすくなり、また、50μm
よりも大では、画像にハキメと称される濃度ムラが生ず
る等の画質の低下が発生しやすくなる。
【0037】冒頭にて述べたように、上記のタンデム方
式の画像形成装置においては、トナー色と同数の感光体
ドラムからトナー像を中間転写ベルト上に重ね合わせて
転写するが、中間転写ベルト上に転写したトナーが、前
述した像担持体を保護するケーシング部材やドラムカー
トリッジ付近の樹脂部材と、中間転写ベルトとに誘起さ
れる電界の作用、或いは中間転写ベルト上のトナー層電
位の作用により、トナーが中間転写ベルトから遊離しケ
ーシング部材のベルト対向面を汚したりする、所謂ケー
シング部材のトナー汚れが発生する。このため中間転写
体とケーシング部材との間を広げて電界を小さくし遊離
トナーを減らすことが行われているが、中間転写体とケ
ーシング部材との間の距離を確保できれば遊離トナーは
減るが、一方において、ケーシング部材の占める体積を
小さくできないため画像形成装置が大型化し易すいとい
う問題も生じる。
【0038】これらの問題を解決して、中間転写体とド
ラムカートリッジのケーシング部材との間の距離を小さ
くしてもトナー遊離によるケーシング部材のトナー汚れ
を防止し、また画像形成装置も大型化されないような構
造或いは設定等について、以下の図2ないし図4を用い
て説明する。図2は、本発明の画像形成装置に係わるト
ナー汚れ防止方法の第1の例を示す画像形成部の要部拡
大図であり、図3は、本発明の画像形成装置に係わるト
ナー汚れ防止方法の第2の例を示す画像形成部の要部拡
大図であり、図4は、本発明の画像形成装置に係わるト
ナー汚れ防止方法の第3の例を示す画像形成部の要部拡
大図である。
【0039】図1にて前述したように、ドラムカートリ
ッジ100は感光体ドラム1および感光体クリーニング
装置190からなり、またドラムカートリッジ100に
は、ドラムカートリッジ100の感光体ドラム1を保護
するドラムケーシング110が設けられる。また、第1
の転写手段としての1次転写ローラ7は、外径が15〜
30mm程度で、体積抵抗率が1*10E6〜1*10
E7Ω・cm程度の、例えばシリコンやウレタン等の発
泡ゴムを用いたローラ状の導電性部材からなり、中間転
写ベルト6を挟んで感光体ドラム1に対向して設けられ
るが、図2に示すように、1次転写ローラ7は、押圧バ
ネSPaにより好ましくは4〜6N/m程度の押圧力F
aにより中間転写ベルト6の背面を押圧し、中間転写ベ
ルト6を感光体ドラム1に押圧する。1次転写ローラ7
には定電流制御により、例えば15〜30μA程度のト
ナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の
直流定電流が印加され、1次転写ローラ7の転写域に形
成される転写電界によって、感光体ドラム1上のトナー
像が中間転写ベルト6上に転写される。
【0040】またドラムケーシング110に対向して中
間転写ベルト6の裏面側に板材PLa、PLbをそれぞ
れ設け(本実施形態においては非接触)、板材PLa、
PLbに、現像器4にて使用されるトナーの極性と逆極
性(本実施形態においてはプラス極性)の直流バイアス
VE1を印加するように設定する。このように、ドラム
カートリッジ100のドラムケーシング110の、中間
転写ベルト6との対向面Saや端部Sbに対向する中間
転写ベルト6の裏面側に、トナーと異極性のプラス極性
の電圧を印加した非接触の板材PLa、PLbを設け、
トナーの極性と逆極性(本実施形態においてはプラス極
性)の直流バイアスVE1を板材PLa、PLbに印加
することにより、中間転写ベルト6上のマイナス極性の
トナーを中間転写ベルト6のベルト面に引き付ける方向
の電界が働き、中間転写ベルト6の対向面Saや端部S
bへのトナー飛散の発生が抑止され、ドラムケーシング
110の対向面Saや端部Sbでのトナー汚れが防止さ
れる。この際、図に一点鎖線で示すように、板材PL
a、PLbを接地(アース)するようにしても同様な効
果が得られる。
【0041】さらに、中間転写ベルト6と板材PLa、
PLbとの距離L2を、中間転写ベルト6とドラムケー
シング110の対向面Saや端部Sbとの距離L1より
小さく(L2<L1)設定することが好ましく、具体的
には、中間転写ベルト6と板材PLa、PLbとの距離
L2を0〜3mmとし、中間転写ベルト6とドラムケー
シング110の対向面Saや端部Sbとの距離L1を
1.5〜5mmと設定することが、ドラムケーシング1
10の対向面Saや端部Sbでのトナー汚れを防止こと
で好ましい。スペースの点から中間転写ベルト6とドラ
ムケーシング110の対向面Saや端部Sbとの距離L
1を5mmを越えて大きくするこたができない。また中
間転写ベルト6とドラムケーシング110の対向面Sa
や端部Sbとの距離L1が1.5mm未満で小さいと、
中間転写ベルト6とドラムケーシング110の対向面S
aや端部Sbとの接触の恐れがあり、また、中間転写ベ
ルト6の裏面側と板材PLa、PLbとの距離L2を0
〜3mmの範囲内として、中間転写ベルト6の裏面側と
板材PLa、PLbとの距離L2が、中間転写ベルト6
とドラムケーシング110の対向面Saや端部Sbとの
距離L1より短い方が、飛散トナーを中間転写ベルト6
に引き付ける効果が得られる。
【0042】また図1にて前述したように、第1の転写
手段としての1次転写ローラ7は、外径が15〜30m
m程度で、体積抵抗率が1*10E6〜1*10E7Ω
・cm程度の、例えばシリコンやウレタン等の発泡ゴム
を用いたローラ状の導電性部材からなり、中間転写ベル
ト6を挟んで感光体ドラム1に対向して設けられ、1次
転写ローラ7には定電流制御により、例えば15〜30
μA程度のトナーと反対極性(本実施形態においてはプ
ラス極性)の直流定電流が印加されるが、図3に示すよ
うに、ドラムケーシング110と一体的に設けられ、感
光体ドラム1上の転写残トナーをクリーニングする感光
体クリーニング装置190のクリーニングブレード19
1aの上流側に、導電性のローラ部材からなり帯電器2
の極性と逆極性(本実施形態においてはプラス極性)の
直流電圧からなるクリーニングバイアスVC1が印加さ
れるクリーニング補助手段としてのクリーニングローラ
191bを設けると共に、該クリーニングローラ191
bと中間転写ベルト6との間で、ドラムケーシング11
0の中間転写ベルト6側に中間転写ベルト6に対向する
板状の樹脂部材である樹脂板JPaを配設し、中間転写
ベルト6と樹脂板JPaとの距離L3を1.5〜5mm
に設定する。このように、半導電性のローラ部材である
クリーニングローラ191bと中間転写ベルト6との間
に樹脂板JPaを設置し、中間転写ベルト6と樹脂板J
Paとの距離L3を1.5〜5mmに設定することによ
り、クリーニングローラ191bと中間転写ベルト6と
の間にトナーを中間転写ベルト6から引き剥がす方向の
電界を働かなくなるようにさせる。スペースの点から中
間転写ベルト6と樹脂板JPaとの距離L3を5mmを
越えて大きくするこたができない。また中間転写ベルト
6と樹脂板JPaとの距離L3が1.5mm未満で小さ
いと、中間転写ベルト6と樹脂板JPaとの接触の恐れ
がある。
【0043】なお上記において、ドラムケーシング11
0と感光体クリーニング装置190とを別体として設け
てもよい。
【0044】また図1にて前述したように、ドラムカー
トリッジ100は感光体ドラム1および感光体クリーニ
ング装置190からなり、またドラムカートリッジ10
0には、ドラムカートリッジ100の感光体ドラム1を
保護するドラムケーシング110が設けられる。また、
第1の転写手段としての1次転写ローラ7は、外径が1
5〜30mm程度で、体積抵抗率が1*10E6〜1*
10E7Ω・cm程度の、例えばシリコンやウレタン等
の発泡ゴムを用いたローラ状の導電性部材からなり、中
間転写ベルト6を挟んで感光体ドラム1に対向して設け
られるが、図4に示すように、中間転写ベルト6に対向
するドラムカートリッジ100のドラムケーシング11
0表面の対向面Saに、例えば100〜500μm程度
の膜厚のアルミ箔からなり、使用されるトナー(現像時
のトナー)と同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)のバイアス電圧Vaが印加、或いは図に一点鎖線で
示すように接地(アース)される導電層DSを設ける。
このように、中間転写ベルト6に対向するドラムカート
リッジ100のドラムケーシング110の表面に導電層
DSを設け、該導電層DSに使用されるトナー(現像時
のトナー)と同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)のバイアス電圧Vaを印加、或いは接地(アース)
することにより、中間転写ベルト6上のトナー飛散が抑
止されて、ドラムケーシング110の対向面Saのトナ
ー汚れが防止される。使用されるトナー(現像時のトナ
ー)と同極性(本実施形態においてはマイナス極性)
で、−2kV程度のバイアス電圧Vaを印加する方が、
接地(アース)するよりも上記効果をより向上させるこ
とで好ましい。
【0045】上記の如く、本発明によれば、中間転写体
とドラムカートリッジのケーシング部材との間の距離を
小さくしてもトナー遊離によるケーシング部材のトナー
汚れの発生が防止されると共に、画像形成装置が大型化
されない画像形成装置の提供が可能となる。
【0046】
【実施例】(実施例1)図1の画像形成装置と図2のト
ナー汚れ防止方法とを用いて、トナー汚れについての性
能テストを行った。主な画像形成条件及び画像形成部の
条件は以下の通りである。
【0047】感光体ドラム:外径60mmで有機半導体
層としてフタロシアニン顔料をポリカーボネイトに分散
させたものを塗布し、電荷輸送層を含めた感光体層の膜
厚25μmのものを用い、線速度を220mm/sec
とした。
【0048】感光体電位:電位センサで検知しフィード
バック制御(制御可能範囲は−500V〜−900V)
を行い、非画像部電位(暗電位)を−700Vとし、露
光光学系による露光後の全露光電位(明電位)を−50
〜0V程度とした。
【0049】露光光学系:半導体レーザ(LD)の出力
を300μWとしたレーザー走査方式を用いた。
【0050】現像方式:キャリアとして粒径が50μm
のキャリア粒子を使用し、またトナーとして粒径が5.
0μmの小粒径の重合トナーを使用し、トナー濃度を6
質量%に調製した2成分現像剤からなる反転現像、2成
分現像方式を用いた。
【0051】中間転写ベルト:半導電性の無端状の樹脂
ベルト部材として、体積抵抗率が1E+8Ω・cmの変
性ポリイミドを用い、中間転写ベルトへのテンションを
50N/mとした。
【0052】1次転写ローラ:外径が20mm、体積抵
抗率が1*10E6Ω・cmのシリコンの発泡ゴムから
なる導電性のローラ部材を用い、定電流制御としてトナ
ーと反対極性でプラス極性の20μAの直流定電流を印
加し、押圧バネによる中間転写ベルトへの押圧力を5N
/mとした。
【0053】板材:1次転写ローラとの距離を4mm、
前記中間転写ベルトとの距離L2を1.5mmとして中
間転写ベルトの裏面に設置した。
【0054】ドラムケーシング:中間転写ベルトに対向
する対向面および端部の距離L1を3.0mmとして配
置した。
【0055】以上の構成にて10万コピーのランニング
テストを実施した結果、中間転写ベルトに対向するドラ
ムカートリッジのドラムケーシングの対向面や端部への
トナー付着量は0.2mg/cm2であり、ドラムケー
シングの対向面や端部のトナー汚れは少なく、対向面や
端部から中間転写ベルト上、或いは下部の転写紙搬送路
へのこぼれによるトナー汚れが目視にて確認されず、実
用上問題はなかった。また、20万コピーのランニング
テストでもドラムケーシングの対向面や端部へのトナー
付着量は0.5mg/cm2であり、ドラムケーシング
の対向面や端部のトナー汚れはなく、対向面や端部から
中間転写ベルト上へのこぼれによるトナー汚れが目視に
て確認されず、実用上問題はなかった。
【0056】(比較例1)図1の画像形成装置を用い、
上記実施例1のトナー汚れ防止方法は用いず、実施例1
と同様な画像形成条件及び画像形成部の条件の構成にて
トナー汚れについての性能テストを行った。10万コピ
ーのランニングテストでは、ドラムケーシングの対向面
や端部へのトナー付着量は1.3mg/cm2であり、
ドラムケーシングの対向面や端部のトナー汚れはなく、
対向面や端部から中間転写ベルト上へのこぼれによるト
ナー汚れが目視にて確認されず、実用上問題はなかった
が、20万コピーのランニングテストではドラムケーシ
ングの対向面や端部へのトナー付着量は2.8mg/c
2であり、対向面や端部から転写紙搬送路上にトナー
塊がこぼれおち転写材の裏面にトナーが付着した。
【0057】(実施例2)図1の画像形成装置と図3の
トナー汚れ防止方法とを用いて、トナー汚れについての
性能テストを行った。主な画像形成条件及び画像形成部
の条件は下記の点を除き実施例1と同様である。
【0058】クリーニングローラ:体積抵抗率が1*1
0E6Ω・cmの半導電性のローラ部材を用い、クリー
ニングバイアスを印加した。
【0059】樹脂板:クリーニングローラと対向面の距
離L31を1mmとして対向面の中間転写ベルト側の面
に配置した。
【0060】ドラムケーシング:中間転写ベルトに対向
する対向面および端部の距離L1を3mmとして配置し
た。
【0061】上記の構成にて10万コピーのランニング
テストを実施した結果、中間転写ベルトに対向するドラ
ムカートリッジのドラムケーシングに設けた樹脂板への
トナー付着量は0.4mg/cm2であり、ドラムケー
シングに設けた樹脂板のトナー汚れはなく、樹脂板から
中間転写ベルト上へのこぼれによるトナー汚れが目視に
て確認されず、実用上問題はなかった。また、20万コ
ピーのランニングテストではドラムケーシングに設けた
樹脂板へのトナー付着量は1.0mg/cm2であった
が、樹脂板から中間転写ベルト上へのこぼれによる画像
上へのトナー塊がこぼれおちた跡が目視にて確認され
ず、実用上問題はなかった。
【0062】(比較例2)図1の画像形成装置を用い、
上記実施例2のトナー汚れ防止方法を用いず、実施例2
と同様な画像形成条件及び画像形成部の条件の構成にて
トナー汚れについての性能テストを行った。10万コピ
ーのランニングテストで、ドラムケーシングに設けた樹
脂板へのトナー付着量は3.0mg/cm2であり、樹
脂板から下部の転写紙搬送路上にトナー塊がこぼれおち
た跡が目視にて確認され、実用上問題であった。
【0063】(実施例3)図1の画像形成装置と、図2
および図3の双方のトナー汚れ防止方法とを用いて、ト
ナー汚れについての性能テストを行った。主な画像形成
条件及び画像形成部の条件は下記の点を除き実施例2と
同様である。
【0064】板材:1次転写ローラとの距離を4mm、
前記中間転写ベルトとの距離L2を1.5mmとして中
間転写ベルトの裏面に設置した。
【0065】上記の構成にて10万コピーのランニング
テストを実施した結果、中間転写ベルトに対向するドラ
ムカートリッジのドラムケーシングに設けた樹脂板への
トナー付着量は0.7mg/cm2であり、ドラムケー
シングに設けた樹脂板のトナー汚れはなく、樹脂板から
中間転写ベルト上へのこぼれによるトナー汚れが目視に
て確認されず、実用上問題はなかった。また、20万コ
ピーのランニングテストでもドラムケーシングに設けた
樹脂板へのトナー付着量は1.4mg/cm2であり、
ドラムケーシングに設けた樹脂板のトナー汚れはなく、
樹脂板から中間転写ベルト上へのこぼれによるトナー汚
れが目視にて確認されず、実用上問題はなかった。
【0066】(比較例3)図1の画像形成装置を用い、
上記実施例3のトナー汚れ防止方法は用いず、実施例3
と同様な画像形成条件及び画像形成部の条件の構成にて
トナー汚れについての性能テストを行った。10万コピ
ーのランニングテストでは、ドラムケーシングの対向面
や端部へのトナー付着量は1.3mg/cm2であり、
ドラムケーシングの対向面や端部のトナー汚れはなく、
対向面や端部から中間転写ベルト上へのこぼれによるト
ナー汚れが目視にて確認されず、実用上問題はなかった
が、20万コピーのランニングテストではドラムケーシ
ングの対向面や端部へのトナー付着量は2.8mg/c
2であり、対向面や端部から転写紙搬送路上にトナー
塊がこぼれおち転写材の裏面にトナーが付着した。
【0067】(実施例4)図1の画像形成装置と図4の
トナー汚れ防止方法とを用いて、トナー汚れについての
性能テストを行った。主な画像形成条件及び画像形成部
の条件は下記の点を除き実施例1と同様である。
【0068】導電層:中間転写ベルトに対向するドラム
ケーシングの表面の対向面に、膜厚300μmのアルミ
箔を設け、接地(アース)して配置した。
【0069】上記の構成にて10万コピーのランニング
テストを実施した結果、中間転写ベルトに対向するドラ
ムカートリッジのドラムケーシングに設けた導電層への
トナー付着量は1.3mg/cm2であり、導電層のト
ナー汚れはなく、導電層から中間転写ベルト上へのこぼ
れによるトナー汚れが目視にて確認されず、実用上問題
はなかった。また、20万コピーのランニングテストで
はドラムケーシングに設けた導電層へのトナー付着量は
2.0mg/cm2であったが、導電層から中間転写ベ
ルト上へのこぼれによる画像上へのトナー塊がこぼれお
ちた跡が目視にて確認されず、実用上問題はなかった。
【0070】(比較例4)図1の画像形成装置を用い、
上記実施例4のトナー汚れ防止方法は用いず、実施例4
と同様な画像形成条件及び画像形成部の条件の構成にて
トナー汚れについての性能テストを行った。10万コピ
ーのランニングテストでは、ドラムケーシングの対向面
や端部へのトナー付着量は1.3mg/cm2であり、
ドラムケーシングの対向面や端部のトナー汚れはなく、
対向面や端部から中間転写ベルト上へのこぼれによるト
ナー汚れが目視にて確認されず、実用上問題はなかった
が、20万コピーのランニングテストではドラムケーシ
ングの対向面や端部へのトナー付着量は2.8mg/c
2であり、対向面や端部から転写紙搬送路上にトナー
塊がこぼれおち転写材の裏面にトナーが付着した。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、中間転写体とドラムカ
ートリッジのケーシング部材との間の距離を小さくして
もトナー遊離によるケーシング部材のトナー汚れの発生
が防止されると共に、画像形成装置が大型化されない画
像形成装置の提供が可能となる。
【0072】特に請求項1ないし3、または5、8によ
れば、例えば使用されるトナー(現像時のトナー)をマ
イナス極性とした場合、中間転写体上のトナーの帯電極
性はマイナス極性であるため、ドラムカートリッジのケ
ーシング部材に対向する中間転写体の裏面側に、トナー
と異極性のプラス極性の電圧を印加した板材を設けるこ
とにより、マイナス極性のトナーを中間転写体のベルト
面に引き付ける方向の電界が働き、トナー飛散の発生が
抑止され、ケーシング部材のトナー汚れが防止される。
【0073】また特に請求項4または5によれば、半導
電性のローラ部材とベルト状の中間転写体との間に樹脂
部材を設置し、中間転写体と樹脂部材との距離を1.5
〜5mmに設定することにより、ローラ部材からなるク
リーニング補助手段(クリーニングローラ)と中間転写
体との間にトナーを中間転写体から引き剥がす方向の電
界が働かなくなり、中間転写体上のトナーがケーシング
部材に飛散されることが抑止され、ケーシング部材のト
ナー汚れが防止される。
【0074】また特に請求項6または7によれば、中間
転写体に対向するドラムカートリッジのケーシング部材
の表面に導電層を設け、導電層に使用されるトナー(現
像時のトナー)と同極性の電圧を印加、或いは接地する
ことにより、中間転写体上のトナーの飛散が抑止され、
ケーシング部材のトナー汚れが防止される。
【0075】特に請求項7によれば、小粒径の重合トナ
ーを用いることにより、高品質の画像形成がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる画像形成装置の一実施形態を示
すカラー画像形成装置の概要断面構成図である。
【図2】本発明の画像形成装置に係わるトナー汚れ防止
方法の第1の例を示す画像形成部の要部拡大図である。
【図3】本発明の画像形成装置に係わるトナー汚れ防止
方法の第2の例を示す画像形成部の要部拡大図である。
【図4】本発明の画像形成装置に係わるトナー汚れ防止
方法の第3の例を示す画像形成部の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電器 3 露光光学系 4 現像器 6 中間転写ベルト 7 1次転写ローラ 7A 2次転写ローラ 100 ドラムカートリッジ 110 ドラムケーシング 190 感光体クリーニング装置 191a クリーニングブレード 191b クリーニングローラ DS 導電層 JPa 樹脂板 PLa,PLb 板材 Va バイアス電圧 VC1 クリーニングバイアス VE1 直流バイアス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊藤 正志 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 森本 浩史 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 AB06 EA05 2H134 GA01 GB02 HA03 HA13 HD01 KG04 KG07 KH07 KJ02 2H200 FA08 GA16 GA23 GA34 GA45 GA47 GA57 GA59 GB12 GB15 HA03 HA12 HB03 HB12 HB22 HB48 JA02 JA25 JB20 JC04 JC07 JC12 JC15 JC16 JC18 LA12 LA14 LA36 MA03 MA04 MA08 MA14 MA20 NA02 NA16 2H300 EA06 EB07 EB12 EC02 EC05 EF03 EF08 EG03 EH16 EJ09 EJ14 EJ27 EJ36 EJ47 EJ51 FF05 GG29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する像担持体と、 前記像担持体の表面を一様帯電する帯電手段と、 前記帯電手段により帯電された像担持体の表面を像露光
    して像担持体上に静電潜像を形成する画像書込手段と、 前記像担持体上に形成した静電潜像を現像して像担持体
    上にトナー像を形成する現像手段と、 前記像担持体上に残留した転写残トナーをクリーニング
    する像担持体クリーニング手段とからなる画像形成部
    と、 前記像担持体の外周にて前記像担持体を保護するケーシ
    ング部材を備えるドラムカートリッジとを少なくとも複
    数組設け、 複数組の像担持体上に形成されるトナー像を、前記中間
    転写体を挟んで前記像担持体と対向して設けられる1次
    転写手段により、順次中間転写体上に転写して重ね合わ
    せのカラートナー像を形成した後、 前記中間転写体上の重ね合わせのカラートナー像を2次
    転写手段により転写材上に転写する画像形成装置におい
    て、 前記1次転写手段として導電性部材を用いると共に、 前記ケーシング部材に対向する中間転写体の裏面側に板
    材を設け、 前記板材に、前記現像手段にて使用されるトナーの極性
    と逆極性の電圧を印加することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体と前記板状部材との距離
    を、前記中間転写体と前記ケーシング部材との距離より
    小さく設定することを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体と前記板状部材との距離
    を0〜3mmとし、前記中間転写体と前記ケーシング部
    材との距離を1.5〜5mmとすることを特徴とする請
    求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 回転する像担持体と、 前記像担持体の表面を一様帯電する帯電手段と、 前記帯電手段により帯電された像担持体の表面を像露光
    して像担持体上に静電潜像を形成する画像書込手段と、 前記像担持体上に形成した静電潜像を現像して像担持体
    上にトナー像を形成する現像手段と、 前記像担持体上に残留した転写残トナーをクリーニング
    する像担持体クリーニング手段とからなる画像形成部
    と、 前記像担持体の外周にて前記像担持体を保護するケーシ
    ング部材を備えるドラムカートリッジとを少なくとも複
    数組設け、 複数組の像担持体上に形成されるトナー像を、前記中間
    転写体を挟んで前記像担持体と対向して設けられる1次
    転写手段により、順次中間転写体上に転写して重ね合わ
    せのカラートナー像を形成した後、 前記中間転写体上の重ね合わせのカラートナー像を2次
    転写手段により転写材上に転写する画像形成装置におい
    て、 前記1次転写手段として導電性部材を用いるもので、 前記像担持体クリーニング手段に、導電性のローラ部材
    からなり前記帯電手段の極性と逆極性の電圧が印加され
    るクリーニング補助手段を設けると共に、 前記クリーニング補助手段と前記中間転写体との間で、
    前記ケーシング部材の中間転写体側に前記中間転写体に
    対向する板状の樹脂部材を配設し、 前記中間転写体と樹脂部材との距離を1.5〜5mmに
    設定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記導電性部材の抵抗値が1*10E6
    〜1*10E7Ωであり、前記中間転写体の体積抵抗が
    1*10E7〜1*10E9Ω・cmであることを特徴
    とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 回転する像担持体と、 前記像担持体の表面を一様帯電する帯電手段と、 前記帯電手段により帯電された像担持体の表面を像露光
    して像担持体上に静電潜像を形成する画像書込手段と、 前記像担持体上に形成した静電潜像を現像して像担持体
    上にトナー像を形成する現像手段と、 前記像担持体上に残留した転写残トナーをクリーニング
    する像担持体クリーニング手段とからなる画像形成部
    と、 前記像担持体の外周にて前記像担持体を保護するケーシ
    ング部材を備えるドラムカートリッジを少なくとも複数
    組設け、 複数組の像担持体上に形成されるトナー像を、前記中間
    転写体を挟んで前記像担持体と対向して設けられる1次
    転写手段により、順次中間転写体上に転写して重ね合わ
    せのカラートナー像を形成した後、 前記中間転写体上の重ね合わせのカラートナー像を2次
    転写手段により転写材上に転写する画像形成装置におい
    て、 前記中間転写体に対向するドラムカートリッジのケーシ
    ング部材の表面に導電層を設け、 前記導電層に、前記現像手段にて使用されるトナーの極
    性と同極性の電圧を印加、或いは接地することを特徴と
    する画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧が−2kVであることを特徴と
    する請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像手段に用いられる現像剤のトナ
    ーとして、2〜7μmの小粒径の重合トナーを用いるこ
    とを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像
    形成装置。
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