JPH08314231A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08314231A
JPH08314231A JP7116093A JP11609395A JPH08314231A JP H08314231 A JPH08314231 A JP H08314231A JP 7116093 A JP7116093 A JP 7116093A JP 11609395 A JP11609395 A JP 11609395A JP H08314231 A JPH08314231 A JP H08314231A
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toner
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JP7116093A
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English (en)
Inventor
Yozo Hotta
陽三 堀田
Masahiro Goto
正弘 後藤
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Koichi Tanigawa
耕一 谷川
Tatsuichi Tsukida
辰一 月田
Satoru Izawa
悟 伊澤
Hiroko Ogama
裕子 大釜
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】中間転写体上に転写残トナーを除去するための
専用のクリーニング装置を設けず、また中間転写体表面
の摩耗を防止する。 【構成】帯電ローラ2、転写装置4等によって感光ドラ
ム1上に形成したトナー像を、第1の転写ニップ部N1
を介して、中間転写体15上に1次転写し、その後、第
2の転写ニップ部N2 を介して転写材P上に2次転写す
る。転写ローラ50に、中間転写体15上の転写残トナ
ーTと逆極性の電圧を印加して、転写残トナーTを、中
間転写体15上から転写ローラ50上に転移させて除去
する。従来のような中間転写体15に摺擦するクリーニ
ングブレードやクリーニングブラシが不要で、中間転写
体15表面の摩耗を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間転写体上に残った
転写残トナーを除去する手段を備えた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法を応用した複写機やプ
リンタ等のカラー画像形成装置において、紙等の転写材
上に直接、シアン(M)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、ブラック(B)の4色のトナー像を順番に重ね
ていく方式が一般に知られている。
【0003】この方式の利点は、1つの感光ドラムを用
いて順次にトナー像を形成し、このトナー像を、しっか
りと支持された転写材上に次々と重ね合わせていくこと
により、色ずれのない良好な画像が得られるという点に
ある。一方、欠点としては、転写材を支持するのに円筒
上の転写ドラムなどの表面に転写材を巻き付けて支持す
る必要があるため、腰の強い厚紙やうすでの紙、特殊紙
が扱えないという点があげられる。
【0004】この欠点を解決するための1つの方法とし
て、誘電体ベルト(中間転写体)上に上述C、M、Y、
Bなどのトナー像を順次に1次転写していき、これらの
トナー像を転写材上に一括して2次転写するという方法
が知られている。
【0005】しかしながらこの方法によると、誘電体ベ
ルト上への1次転写時に、ベルト背面から高電圧を印加
しなければならず、これによる細線の飛び散りやハーフ
トーン画像の乱れ、あるいは誘電体ベルトの絶縁破損と
いった問題が生じ、また誘電体ベルトの厚みをある程度
薄くしなければならないことから、ベルト駆動時のより
を防止する必要が生じるなど解決の難しい問題が多く存
在した。
【0006】そこで、欠点を解決するための他の方法と
して、中間転写体を中抵抗の弾性ローラによって構成
し、これを感光ドラムに当接させ、C、M、Y、Bなど
のトナー像を順次に1次転写していき、弾性ローラ上に
重ねられた4色のトナー像を転写材上に一括して2次転
写するという方法が考案された。この方法によると、ト
ナー飛び散りのない良好な画像が得られ、かつ駆動方式
も簡易化することができるという利点がある。
【0007】図13にこの方法による画像形成装置の一
例を示す。
【0008】同図において、感光ドラム1は、矢印R1
方向に回転してその表面が一次帯電ローラ2により一様
に帯電され、露光3により静電潜像が形成された後、第
1現像器41により第1色(マゼンタ)のトナーが静電
潜像に応じて感光ドラム1に付着される。この際、第
2、第3、第4現像器42、43、44は作動オフして
おり、第1色目の顕像(トナー像)は、これらの現像器
42〜44に影響を受けることなく、中間転写体15と
感光ドラム1とがなす第1の転写ニップN1 に到達し、
電源18によって中間転写体15の芯金17に印加され
た、第1色目のトナーと逆極性の電圧によって転写ニッ
プ域に形成された電界により、中間転写体15上に1次
転写(中間転写)される。第1色目のトナー像の転写を
終えた感光ドラム1の表面は、クリーニング装置14に
よって清掃された後、第2色目(シアン)の画像形成工
程に入る。第2色目の工程においては、第2現像器42
のみが作動し、他の現像器41、43、44は作動オフ
しており、以下、上述した手順と同じ手順によって第2
色目のトナー像が中間転写体15上に中間転写される。
以下、同様にして第3色目のイエローのトナー像、つづ
いて第4色目のブラックのトナー像が中間転写体15上
に順次中間転写され、中間転写体15上には4色のトナ
ー像が重ね合わせられてカラー画像が形成される。
【0009】次に、給紙カセット9から転写材Pが1
枚、給紙ローラ10により取り出され、転写ガイド11
を経て、中間転写体15と転写ローラ50との間の転写
ニップ域に挿通される。このとき、転写ローラ50の芯
金52にトナーと逆極性の電圧53が印加され、これに
より中間転写体15上のカラー画像が転写材P上に転写
される。
【0010】転写ニップ域を通過した未定着カラー像を
のせた転写材Pは、搬送ガイド12を経て定着器13に
到達し、ここで加熱加圧されて、カラー画像が定着さ
れ、その後、画像形成装置外部に排出される。
【0011】転写材Pへのカラー画像の転写終了後に、
中間転写体15上の転写残トナーTは、トナー除去用の
払拭部材、例えばファーブラシ61によって機械的に除
去され、クリーニング装置60内に回収される。
【0012】上述の中間転写体15は、シリンダ状の芯
金17の上に中抵抗弾性層16を被覆して構成されてい
る。中抵抗弾性層16は、シリコーンゴム、フッ素ゴ
ム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、EPDM等から
なる弾性材をソリッド、あるいは発泡状に形成したもの
であり、さらに弾性材にカーボンまたは金属粉等を分散
させて105 〜1011Ω・cmの体積抵抗率をもつように
抵抗調整されている。中間転写体15として、このよう
な中抵抗の弾性ローラを用いることで、感光ドラム1か
ら中間転写体15への1次転写時に、トナー像の画像乱
れを防ぐことができる等の利点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術によると、中間転写体15上の転写残トナーT
を除去するのに、ファーブラシ61等の摺擦部材を使用
しているため、次のような欠点があった。 (1) 摺擦部材によって中間転写体15表面が摺擦される
ため、クリーニング性は良好であるものの、この摺擦に
よって中間転写体15表面が摩耗して2次転写効率が悪
くなる傾向がある。 (2) 転写残トナーTを除去するための専用のクリーニン
グ装置を設けているので、部品数が増加し、全体構成が
複雑になりがちである。
【0014】なお、専用のクリーニング装置を設けず
に、中間転写体15に転写残トナーTと同極性の電圧を
印加することによって転写残トナーTを中間体表面15
から感光ドラム1に戻すことが可能であるが、これによ
ると、十分なクリーニング効果が得られなかった。
【0015】そこで、本発明は、第2の像担持体(中間
転写体)上の転写残トナーを、専用のクリーニング装置
を使用することなく、また、中間転写体表面を摩耗させ
ることなく、しかも十分に除去することのできる画像形
成装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、第1の像担持体上に形成し
たトナー像を第2の像担持体上に1次転写した後、該第
2の像担持体上のトナー像を第3の像担持体に2次転写
する画像形成装置において、前記2次転写時に前記第3
の像担持体上に転写されないで前記第2の像担持体上に
残った転写残トナーと逆極性の電圧が印加される帯電部
材を有する帯電手段を、前記第2の像担持体の外部に設
けたことを特徴とする。
【0017】また、第1の像担持体上に形成したトナー
像を第2の像担持体上に転写する1次転写を複数色のト
ナーについて行った後、前記第2の像担持体上の複数の
トナー像を第3の像担持体に一括して2次転写する画像
形成装置において、前記2次転写時に前記第3の像担持
体上に転写されないで前記第2の像担持体上に残った転
写残トナーと逆極性の電圧が印加される帯電部材を有す
る帯電手段を、前記第2の像担持体の外部に設けたこと
を特徴とする。
【0018】前記第2の像担持体は、中抵抗の弾性ロー
ラによって構成することができる。
【0019】前記帯電手段が、前記第2の像担持体に接
触可能に配設された転写部材と、該転写部材に接続され
た電源とを有する転写装置であり、該転写装置が、前記
2次転写後の前記転写部材に所定の電圧を印加して、前
記第2の像担持体側の転写残トナーを前記転写部材側に
転移させるようにしてもよい。
【0020】前記第2の像担持体表面と前記転写ローラ
表面との当接部である転写ニップ部において、双方の表
面を相対移動させることもできる。
【0021】前記転写部材を転写ローラによって構成す
るとともに、前記2次転写後に、前記第2の像担持体表
面と前記転写ローラ表面との当接部である転写ニップ部
において、双方の表面の当接圧を増加させるようにして
もよい。
【0022】
【作用】以上構成に基づき、第2の像担持体の外部に設
けた帯電手段の帯電部材に、第2の像担持体上の転写残
トナーと逆極性の電圧を印加する。これにより、像担持
体上の転写材を帯電部材に転移させる。
【0023】なお、上述の帯電手段として、第2の像担
持体上に形成したトナー像を第3の転写材上に転写する
際に用いる転写手段を利用するときは、第2の像担持体
上の転写残トナーを除去するための特別の手段を設ける
必要がない。
【0024】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図1に、本発明の実施例1の画像形成装置
の概略構成を示す。なお、同図において、図13の従来
例と重複する部分については、同じ符号を付して、適宜
その説明は省略するものとするものとする。
【0025】第1の像担持体としての感光ドラム1は、
アルミニウム製のドラム状基体上に有機光半導体(OP
C)を塗布して構成したものであり、不図示の駆動手段
によって矢印R1方向に回転駆動される。感光ドラム1
には、帯電部材として帯電ローラ2が接触配置されてお
り、この帯電ローラ2に帯電電圧が印加されることによ
り、感光ドラム1表面は一様に約−600Vの表面電位
に帯電される。露光3は、不図示の回転鏡によって感光
ドラム1表面の母線方向に走査されるレーザ光をデジタ
ル画像情報に応じてオノオフすることで実行される。こ
の露光により、感光ドラム1上には露光された明部の電
位が約−100V、露光されなかった暗部の電位が約−
600Vの静電潜像が形成される。現像装置4は、それ
ぞれ異なる4色のトナー、すなわちイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色の
トナーを有する現像器41、42、43、44によって
構成されている。各色のトナーは非磁性1成分トナーで
あり、重量平均粒径は5〜15μm、面積平均重量は
0.5〜2mg/cm2 、固有電荷量はマイナス極性で−
10〜−30μC/gである。これらのトナーは、感光
ドラム1上の露光後の明部に付着されるいわゆる反転現
像によって静電潜像を顕像化してトナー像とする。この
ようにして順次に得られた各色のトナー像は1色毎に第
2の像担持体としての中間転写体15上に1次転写さ
れ、中間転写体15上に4色の重ね合わせトナー像が形
成される。感光ドラム1は、表面の転写残トナーTがク
リーナ14によって除去回収された後、次の画像形成に
供される。
【0026】中間転写体15は、基体17と、その表面
に設けられた弾性層16とを備えたローラ状の部材であ
る。基体17は、アルミニウムによって形成された肉厚
3mmの円筒状の部材であり、一方、弾性層16は、層
厚5mmのNBRゴム中にカーボン、酸化亜鉛、酸化ス
ズ、導電性ウイスカ等の導電性付与材を分散させて、体
積抵抗率ρが約109 Ω・cm、JISA硬度が35度と
なるように構成したものである。中間転写体15全体と
しては、幅(母線方向長さ)が転写材(第3の像担持
体)Pの幅よりも広い250mmに設定され、また外径
が150mmφに設定されてその周方向長さが転写材P
の搬送方向長さよりも長くなるように構成されている。
中間転写体15は、感光ドラム1に対して総圧1kgで
押圧されて幅が約2mmの、母線方向に延びる帯状の第
1の転写ニップ部N1 を形成しており、感光ドラム1と
同じプロセススピード100mm/sec で矢印R15方
向に回転駆動されている。
【0027】中間転写体15の下方には、帯電部材とし
ての転写ローラ50が配設されている。転写ローラ50
は鉄パイプよりなる直径20mmφの芯金52上に、E
PDM発泡体中にカーボン、酸化亜鉛、酸化スズ、導電
性ウイスカ等の導電性付与材を分散させ、体積抵抗率ρ
2を約106 Ω・cmに調整した厚さ5mm、アスカーC
硬度30度の弾性層51を形成している。転写ローラの
外径は30mmφとし、中間転写体15と同じプロセス
スピード100mm/sec で矢印方向に駆動される。中
間転写体15と転写ローラ50は総圧1.5kgで押圧
され、第2に転写ニップ幅は約3mmである。
【0028】転写材Pへのトナー像転写終了後、中間転
写体15に−500Vの直流電圧を印加する。と同時に
転写ローラ50に−1000Vの直流電圧を印加する。
中間転写体15のクリーニング時に、図4のa領域に残
っている転写残トナーTは、中間転写体15から第1の
転写ニップ部N1 を介して感光ドラム1に転移し、感光
ドラム1のクリーニング装置14によって除去回収され
る。ところが、転写残トナーTの一部は帯電不足のため
に感光ドラム1に転移することができずにそのまま中間
転写体15上に残る。
【0029】次に、この残った転写残トナーTが中間転
写体15と転写ローラ50との間に形成された第2の転
写ニップ部N2 に到達すると、この転写ニップ部N2
形成されている電界に基づく転写ローラ50の電荷付与
の作用により、本願出願人の実験によると、0〜−3μ
C/gであった電荷が−10〜−20μC/gにマイナ
スの電荷が増加する。転写残トナーTには十分な電荷付
与がなされているために、中間転写体15がさらに矢印
R15方向に回転して再び第1の転写ニップ部N1 に達
すると、転写残トナーTは、中間転写体15から第1の
転写ニップ部N2 を介して感光ドラム1に転移し、その
後、感光ドラム1のクリーニング装置14によって、除
去回収される。a領域のクリーニングは以上のようなク
リーニング工程になる。
【0030】一方、図4のb領域に残っている転写残ト
ナーTは、第2の転写ニップ部N2に達すると上述のよ
うに転写ローラ50の電荷付与の作用によって十分な帯
電付与がなされ、さらに感光ドラム1が回転して第1の
転写ニップ部N1 に達すると、十分な電荷付与がなされ
ているため、転写ニップ部N1 を介して感光ドラム1に
転移し、その後、感光ドラム1のクリーニング装置14
によって除去回収される。b領域のクリーニングは以上
のようなクリーニング工程となる。
【0031】上述のクリーニング工程によると、中間転
写体15上の転写残トナーTのうち感光ドラム1に最後
に転移するものは、図4のa領域の転写残トナーTのう
ち第2の転写ニップ部N2 のすぐ下流側にあるものであ
る。この転写残トナーTが感光ドラム1に転移されるま
でには、中間転写体15は、1回転とさらに第2の転写
ニップ部N2 から第1の転写ニップ部N1 に至るまで回
転する必要がある。したがって、転写材Pに転写後の中
間転写体15のクリーニングに当てる時間は、図2のタ
イミングチャートに示すように、中間転写体15が1回
転するのに要する時間と、中間転写体15表面のある部
分が第2の転写ニップ部N2 から第1の転写ニップ部に
まで至る時間との和よりも少しく多くとることが必要で
ある。すなわち中間転写体15の周長と、第2の転写ニ
ップ部N2 から第1の転写ニップ部N1 までの外周に沿
った距離との和を、中間転写体15のプロセススピード
で割ったときの時間より少し長くとるようにする。な
お、図2に示す実施例においては、第2の転写ニップ部
2 から第1の転写ニップ部N1 に至る距離が感光ドラ
ム1の全周のほぼ半分に設定した場合、つまり、中間転
写体15の回転角度を基準として、転写ローラ50と感
光ドラム1とがほぼ180度隔てた位置に配置されてい
る場合である。このときは、t2 ≒t1 /2となってい
る。
【0032】上述の本実施例における中間転写体15の
クリーニング性、2次転写効率、中間転写体15の寿命
について、従来のファーブラシを利用した実施例(以下
「従来例1」という)、および他の従来例2と比較した
結果を図3に示す。なお、従来例2とは、中間転写体1
5に転写残トナーTと同極性の直流電圧を印加して転写
残トナーTを中間転写体15から感光ドラム1に転移さ
せ、感光ドラム1のクリーニング装置14で転写残トナ
ーTを回収するものである。
【0033】本実施例は、従来例1に比して、クリーナ
レス(クリーニング装置が不要)とすることができるの
で、中間転写体15の削れが小さく、中間転写体15の
長寿命化ができ、2次転写効率も上昇させることができ
る。また部品数も減りコストダウンになる。一方、従来
例2と比較した場合、従来例2では中間転写体15上の
転写残トナーTが帯電量不足となるため、第1の転写ニ
ップ部N1 を介しての転写残トナーTの転移が良好に行
われなかったが、本実施例では第2の転写ニップ部N2
において転写残トナーTに電荷を付与しているので、第
1の転写ニップ部N1 を介しての、中間転写体15から
感光ドラム1への転写残トナーTの転移を良好に行うこ
とができるため、中間転写体15のクリーニング性は格
段に向上する。さらに、2次転写効率も良くなる。 〈実施例2〉図5に、本発明の実施例2を示す。上述の
実施例1と同様の部材等については、同様の符号を付し
その説明は省略する。
【0034】本実施例では、転写材Pへのトナー像転写
終了後、中間転写体15に−500Vの直流電圧を印加
する。と同時に転写ローラ50に500Vの直流電圧を
印加する。このとき感光ドラム1の表面電位は0Vとさ
れる。転写ニップ部N1 に達する中間転写体15上のa
領域の転写残トナーT(図4参照)は感光ドラム1と中
間転写体15の間に形成された電界の作用によって、中
間転写体15上から感光ドラム1上に転移し、その後、
クリーニング装置14によって除去回収される。一方、
転写ニップ部N2 に達する中間転写体15上のb領域の
転写残トナーT(図4参照)は転写ローラ50と中間転
写体15との間に形成された電界の作用によって、中間
転写体15上から転写ローラ50上に回収される。以上
の工程で中間転写体15上の転写残トナーTのクリーニ
ングが終了し、次頁分の1次転写が開始される。
【0035】1次転写のときには、転写ローラ50は中
間転写体15から離間させる。そして、転写材Pへのト
ナー像の転写時に中間転写体15に転写ローラ50を当
接させ、転写材Pへの2次転写が再び行われる。このと
き、転写材Pの裏面に接触する転写ローラ50上には、
上述の中間転写体15から転写された転写残トナーTが
付着しているが、この転写残トナーTは転写ローラ50
に印加されたバイアスに引き付けられており、また量も
少ないため、転写装置15上の転写残トナーTによる、
2次転写時の転写材Pの裏汚れは、10頁程度の連続プ
リント(画像形成)では、問題にならない程度である。
【0036】この実施例2では、中間転写体15上の転
写残トナーTを除去する時間が、実施例1の場合に比し
て短縮される。すなわち、中間転写体15から転写材P
へのトナー像の2次転写後の、中間転写体15のクリー
ニング時間は、中間転写体15の回転方向に沿った、第
1の転写ニップ部N1 から第2の転写ニップ部N2 まで
の距離と、第2の転写ニップ部N2 から第1の転写ニッ
プ部N1 までの距離とのうちの長い方の距離をプロセス
スピードで割った時間t3 (図6参照)より少し長くと
る程度ですむ。このため、中間転写体15の1周分の転
写残トナーTをすべて感光ドラム1に転移させる場合に
比して、約5秒の時間の短縮ができる。この過程を図6
のタイミングチャートに示す。連続プリント終了後は、
実施例1に示したクリーニング工程を実施することで転
写ローラ50上のクリーニング及び中間転写体15上の
クリーニングが完全に行われる。したがって、中間転写
体15上の転写残トナーTを除去するための専用のクリ
ーニング装置が不要な、いわゆるクリーナレスを実現す
ることができるので、中間転写体15表面の削れが少な
く、中間転写体15の長寿命化ができ、さらに、2次転
写効率も上がる。 〈実施例3〉図7に、本発明の実施例3を示す。上述の
実施例1、実施例2と同様の部材等については、同様の
符号を付しその説明は省略する。
【0037】本実施例では、第2の転写ニップ部N2
おける転写ローラ50表面の回転方向(移動方向)につ
いて、2次転写時には、中間転写体15表面の回転方向
(移動方向)と同方向に、同速度で回転するのに対し、
転写残トナーTのクリーニング時には、中間転写体15
表面の移動速度と逆方向に中間転写体15の10〜10
0パーセントの速度で回転させることを特徴とする。転
写ローラ50の表面の粗さを小さくすることにより、こ
の転写ローラ50が中間転写体15に摺擦した場合で
も、中間転写体15の削れは問題にならない。なお、中
間転写体15と転写ローラ50は前述の実施例1のもの
と同じ構成のものを使用し、また、カラー画像形成プロ
セスは前述の実施例1と同様である。
【0038】中間転写体50は、中間転写体15と逆方
向に中間転写体15の周速よりも遅く回転することによ
り、2次転写終了後の中間転写体15上の転写残トナー
Tを転写ローラ50上に掻き取り、転写ローラ50上の
クリーニング装置54で回収する。転写ローラ50のス
ピードを10、50、100mm/sec と変化させたと
きの、中間転写体15のクリーニング性および中間転写
体15の寿命について、が図8に実験結果を示す。本実
施例においても実施例1および実施例2と同様に、従来
例のものよりも優れたクリーニング性能を得ることがで
きる。 〈実施例4〉図9に、本発明の実施例4を示す。上述の
実施例1、実施例2、実施例3と同様の部材等について
は、同様の符号を付しその説明は省略する。
【0039】本実施例では、転写ローラ50は、2次転
写時には中間転写体15と同方向に、同速度で回転する
が、2次転写後の中間転写体15のクリーニング時に
は、中間転写体15と同方向に、中間転写体15の10
〜90パーセントの速度で回転し、同時に前記の実施例
1と同様に転写ローラ50に中間転写体15から正の直
流電圧に交流電圧を重畳した重畳電圧を印加して、中間
転写体15のクリーニングを行うことを特徴とする。な
お、カラー画像形成プロセスは前述の実施例1と同様で
ある。
【0040】2次転写後の中間転写体15上の転写残ト
ナーTを、転写ローラ50の周速を中間転写体15の周
速より遅くすることにより、転写ローラ50上に掻き取
り、転写ローラ50上のクリーニング装置54で回収す
る。転写ローラ50のスピードを変化させたときの中間
転写体15のクリーニング性、寿命についての結果を図
10に示す。なお、本実施例で使用した中間転写体15
も前述の実施例3と同様に表面の粗さの小さいものと
し、また評価基準は実施例3と同じである。 〈実施例5〉図11に、本発明の実施例5を示す。上述
の実施例1〜実施例4と同様の部材等については、同様
の符号を付しその説明は省略する。
【0041】本実施例では、2次転写時に、転写ローラ
50が中間転写体15と同方向に同速度で回転するとき
の第2の転写ニップ部N2 における総当接圧は約800
gであるが、2次転写後の中間転写体15のクリーニン
グ時には、第2の転写ニップ部N2 における総当接圧を
2次転写時の800gより大きくすることを特徴とす
る。なお、カラー画像形成プロセスは前述の実施例1と
同様である。
【0042】クリーニング時には、転写ローラ50の周
速を中間転写体15の周速より遅くすることにより、中
間転写体15上の転写残トナーTを転写ローラ50上に
掻き取り、転写ローラ50上のクリーニング装置54で
回収する。第2の転写ニップ部N2 における中間転写体
15と転写ローラ50との総当接圧を代えたときの中間
転写体15のクリーニング性を図12に示す。本実施例
によると、第2の転写転写ニップ部N2 における総当接
圧を約1200g以上に設定することにより、優れたク
リーニング性能を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
第2の像担持体の外部に設けた帯電部材に、第2の像担
持体上の転写残トナーを逆極性の電圧を印加することに
より、転写残トナーを第2の像担持体上から帯電部材上
に転移させることができる。帯電部材として、トナー像
の2次転写に供せられる転写ローラを利用するときは、
第2の像担持体上の転写残トナーを除去するための専用
のクリーニング装置が不要となる。
【0044】さらに、中間転写体表面に摺擦してその摩
耗を助長する部材(例えばクリーニングブレード、クリ
ーニングブラシ)を積極的になくすことができるので、
中間転写体表面の摩耗を防止して、中間転写体の長寿命
化し、トナー像の転写材への2次転写効率の向上を図る
ことができる。
【0045】なお、転写ニップ部における中間転写体表
面と転写ローラ表面とを相対移動させたり、両者の当接
圧を増加させたりするときは、クリーニング性能を格段
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像形成装置の概略構成図。
【図2】実施例1の中間転写体クリーニング時のタイミ
ングチャート。
【図3】クリーニング性等についての実施例1と従来例
との比較を示す図。
【図4】中間転写体上の転写残トナーが付着している領
域を示す図。
【図5】実施例2の画像形成装置の概略構成図。
【図6】実施例2の中間転写体クリーニング時のタイミ
ングチャート。
【図7】実施例3の画像形成装置の概略構成図。
【図8】実施例3における、転写ローラのスピードと、
中間転写体のクリーニング性および寿命との関係を示す
図。
【図9】実施例4の画像形成装置の概略構成図。
【図10】実施例4における、転写ローラのスピード
と、中間転写体のクリーニング性および寿命との関係を
示す図。
【図11】実施例5の画像形成装置の概略構成図。
【図12】実施例5における、第2の転写ニップ部での
総当接圧と中間転写体のクリーニング性との関係を示す
図。
【図13】従来の画像形成装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 第1の像担持体(感光ドラム) 2 帯電ローラ 3 露光 4 現像装置 5 電源 13 定着器 14 感光ドラムのクリーニング装置 15 第2の像担持体(中間転写体) 50 帯電部材(転写ローラ) 53 電源 54 転写ローラのクリーニング装置 60 中間転写体のクリーニング装置 61 クリーニングブラシ P 転写材 T 転写残トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 耕一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 月田 辰一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊澤 悟 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大釜 裕子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の像担持体上に形成したトナー像を
    第2の像担持体上に1次転写した後、該第2の像担持体
    上のトナー像を第3の像担持体に2次転写する画像形成
    装置において、 前記2次転写時に前記第3の像担持体上に転写されない
    で前記第2の像担持体上に残った転写残トナーと逆極性
    の電圧が印加される帯電部材を有する帯電手段を、前記
    第2の像担持体の外部に設けた、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 第1の像担持体上に形成したトナー像を
    第2の像担持体上に転写する1次転写を複数色のトナー
    について行った後、前記第2の像担持体上の複数のトナ
    ー像を第3の像担持体に一括して2次転写する画像形成
    装置において、 前記2次転写時に前記第3の像担持体上に転写されない
    で前記第2の像担持体上に残った転写残トナーと逆極性
    の電圧が印加される帯電部材を有する帯電手段を、前記
    第2の像担持体の外部に設けた、 ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の像担持体が、中抵抗の弾性ロ
    ーラによって構成される、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記帯電手段は、前記第2の像担持体に
    接触可能に配設された転写部材と、該転写部材に接続さ
    れた電源とを有する転写装置であり、 該転写装置は、前記2次転写後の前記転写部材に所定の
    電圧を印加して、前記第2の像担持体側の転写残トナー
    を前記転写部材側に転移させる、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写部材を転写ローラによって構成
    するとともに、前記2次転写後に、前記第2の像担持体
    表面と前記転写ローラ表面との当接部である転写ニップ
    部において、双方の表面を相対移動させる、 ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写部材を転写ローラによって構成
    するとともに、前記2次転写後に、前記第2の像担持体
    表面と前記転写ローラ表面との当接部である転写ニップ
    部において、双方の表面の当接圧を増加させる、 ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6303258B1 (en) 1999-01-29 2001-10-16 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic toner and image forming method using the toner
EP1293847A1 (en) * 2001-08-31 2003-03-19 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge with an intermediate transfer belt

Cited By (3)

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US6303258B1 (en) 1999-01-29 2001-10-16 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic toner and image forming method using the toner
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US6725002B2 (en) 2001-08-31 2004-04-20 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge, electrophotographic apparatus and image forming method

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