JP2002031967A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002031967A
JP2002031967A JP2000284594A JP2000284594A JP2002031967A JP 2002031967 A JP2002031967 A JP 2002031967A JP 2000284594 A JP2000284594 A JP 2000284594A JP 2000284594 A JP2000284594 A JP 2000284594A JP 2002031967 A JP2002031967 A JP 2002031967A
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栄二 船橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体から接触転写部材へのトナーの転
移、付着を確実に防止する。また、中間転写体から接触
転写部材へと転移したトナー等の異物を確実に中間転写
ベルトへと転移させる。 【解決手段】 中間転写型の画像形成装置において、中
間転写体2上の画像領域G外に形成された基準トナー像
Sの電荷密度に基づいて、前記バイアス印加手段7によ
る逆バイアス量を制御する逆バイアス制御手段9を具備
させた。また、転写バイアスをVb、クリーニングバイ
アスをVaとしたとき、 |Vb/5|≦|Va|≦|Vb| の関係を満たすように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
レーザプリンタ等の画像形成装置に係り、特に、像担持
体から中間転写体へと転写されたトナー像の記録媒体へ
の転写が、接触転写によって行われるタイプの画像形成
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における中間転写型の画像形成装置
としては、例えば、感光体ドラム等の像担持体の周囲に
例えばイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及
びブラック(K)の各色成分の現像器を備えると共に、
前記像担持体に対し例えばベルト状の中間転写体(中間
転写ベルト)を対向配置し、像担持体の一回転毎に当該
像担持体上に形成された各色成分の未定着トナー像を中
間転写ベルトに順次一次転写した後、中間転写ベルト上
に重ね合わされた合成一次転写像を記録媒体としての用
紙へ二次転写して所望の画像を用紙上に形成するように
したものが知られている(例えば特公昭49−209号
公報、特開昭62−206567号公報、特開平3−1
92282号公報参照)。ここで、二次転写装置として
は、例えば前記中間転写ベルトに接触配置される転写ロ
ール等が用いられており、これら転写ロールと中間転写
ベルトとの間には、中間転写ベルト上のトナー像が用紙
側に移動せしめられる電界が形成されるようになってい
る。このタイプによれば、中間転写ベルト上に既に多重
転写のなされた合成トナー像を用紙に一括転写している
ので、上記の不安定な要因を排除することができ、多重
転写時における画像の乱れや色ずれの発生を効果的に防
止することができるといった利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像形成装置にあっては、以下に示す問題が生じ
る。すなわち、この画像形成装置では、上述したように
中間転写ベルト一周毎にY、M、C、Kのトナー像を順
次重ね合わせることで所望の画像を得るようになってい
るため、必然的に、その過程において中間転写ベルトに
転写された中途段階のトナー像が前記二次転写装置の転
写ロールとの接触領域を通過することになり、その際、
トナーが転写ロールに接触して転移、付着してしまう。
【0004】すると、中間転写ベルト上のトナー像に乱
れが発生する他、転写ロール表面に付着したトナーの影
響により転写ロールの付着部位の抵抗値が見かけ上増加
するため、転写電界にムラが発生し、用紙上の転写画像
の画像濃度にばらつきが生じることとなってしまう。ま
た、転写ロールにトナーが付着した状態で次の用紙が中
間転写ベルトと転写ロールとの接触領域にニップされる
と、転写ロールに付着したトナーが用紙の裏面に再度転
移して用紙の裏面汚れを生じさせると共に、用紙搬送路
上へのトナー飛散を生じさせてしまう。
【0005】そこで、二次転写が行われる工程すなわち
用紙が中間転写ベルトと転写ロールとの間を通過するタ
イミングでのみ中間転写ベルトに転写ロールを圧接さ
せ、二次転写が行われない工程では中間転写ベルトから
転写ロールを離間させることが考えられる。
【0006】しかしながら、このような態様にあって
は、以下に示す問題点が生じる。すなわち、 1.中間転写ベルトと転写ロールとの圧接、離間時の振
動が感光体ドラムに潜像を書き込む潜像書き込み装置や
一次転写装置に伝達され、画像にバンディングなどの像
乱れ現象が発生する。 2.中間転写ベルトと転写ロールとの圧接時の衝撃で、
中間転写ベルト上の残留トナーを除去するのに設けられ
たクリーナに滞留するトナーが飛び散り、装置内が汚れ
る。 3.転写ロールに接離機構を設けなければならない分、
装置が大型化してしまう他、接離動作に伴う機械的な二
次障害を招くおそれがある。
【0007】このような問題点を解決するために、例え
ば特開平8−63011号公報には、接触領域に用紙が
存在する条件下では転写ロールに転写電圧を印加し、用
紙が存在しない条件下では前記転写電圧と逆極性の電圧
を印加することで、トナーの転写ロールへの転移、付着
を防止するようにした技術が提案されている。
【0008】しかしながら、このような技術を適用した
としても、環境等の条件によっては転写ロールにトナー
が転移、付着することがあり、上述したような中間転写
ベルト上のトナー像の乱れ、転写画像の画像濃度のばら
つき、用紙の裏面汚れ、用紙搬送路上へのトナー飛散等
の発生という技術的課題を完全に解決することはできな
かった。
【0009】また、上述した中間転写型の画像形成装置
では、例えば、中間転写ベルト上に形成されたトナー像
より用紙サイズが小さい場合や、中間転写ベルトと転写
ロールとの接触領域に対し、中間転写ベルト上に形成さ
れたトナー像及び用紙の突入タイミングがずれるような
場合には、用紙と対向しない領域のトナーが転写ロール
側に転写され付着してしまうという事態が生じる。
【0010】すると、この場合も、転写ロール表面に付
着したトナーの影響により転写ロールの付着部位の抵抗
値が見かけ上増加するため、転写電界にムラが発生し、
用紙上の転写画像の画像濃度にばらつきが生じる他、転
写ロールにトナーが付着した状態で次の用紙が中間転写
ベルトと転写ロールとの接触領域にニップされると、転
写ロールに付着したトナーが用紙の裏面に再度転移して
用紙の裏面汚れを生じさせると共に、用紙搬送路上への
トナー飛散を生じさせてしまうこととなる。
【0011】このような事態を回避するために、転写ロ
ール表面にブラシやブレード等のクリーニング部材を接
触配置し、転写ロールに付着したトナーを掻き取る手法
が広く用いられているが、転写ロールとクリーニング部
材との摩擦抵抗を大きくする必要があるために回転に必
要なトルクが増大しやすく、また摺擦によって摩耗して
しまうため転写ロールの寿命が低下する他、クリーナを
配設しなければならない分、装置が大型化したり、部品
構成が複雑化してコストアップを招くなどの課題を生じ
る。
【0012】そこで、例えば特許第2687786号公
報には、転写ロールに転写電圧と逆極性の電圧を印加し
た後、転写電圧と同極性の電圧を印加し、正負両極性に
帯電したトナーを転写ロールから中間転写ベルトへと転
移させることで、クリーニング部材を不要とする技術が
開示されている。
【0013】しかしながら、このような技術を適用した
としても、環境等の条件によっては転写ロールに転写さ
れ付着したトナーが中間転写ベルトに転移せずに残るこ
とがあり、上述したような転写画像の画像濃度にばらつ
き、用紙の裏面汚れ、用紙搬送路上へのトナー飛散等の
技術的課題を完全に解決することはできなかった。
【0014】特に、上述した画像形成装置においては、
転写ロールの表面が独立気泡の発泡体からなる弾性体に
よって形成されることがあり、このような態様にあって
は、転写ロールに付着したトナーが気泡中に埋め込まれ
易く、その除去は非常に困難なものであった。
【0015】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、その第一の目的は、中間転
写体から接触転写部材へのトナーの転移、付着を確実に
防止することのできる画像形成装置を提供するものであ
る。
【0016】また、本発明の第二の目的は、中間転写体
から接触転写部材へと転移したトナー等の異物を確実に
中間転写体へと転移させることのできる画像形成装置を
提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した第一の目的を達
成する本発明の第一の態様は、図1(a)(b)に示す
ように、画像情報に応じたトナー像Tが形成担持される
像担持体1と、前記像担持体1に対向配置される中間転
写体2と、前記像担持体1上のトナー像Tを前記中間転
写体2上に転写する一次転写手段3と、前記中間転写体
2上のトナー像Tを記録媒体4上に転写する二次転写手
段5とを備え、この二次転写手段5には、前記中間転写
体2表面に接触配置される接触転写部材6aを備えた二
次転写部材6と、当該二次転写部材6を介して前記中間
転写体2上のトナー像Tを前記記録媒体4に転写する転
写バイアス及び前記転写バイアスとは逆極性の逆バイア
スを印加するバイアス印加手段7と、前記中間転写体2
と前記接触転写部材6aとの間に記録媒体4が存在する
条件下では転写バイアスを印加し且つ前記中間転写体2
と前記接触転写部材6aとの間に記録媒体4が存在しな
い条件下では逆バイアスを印加するよう前記バイアス印
加手段7の印加バイアスを切り替えるバイアス切替手段
8とを具備させた画像形成装置において、前記中間転写
体2上の画像領域G外に形成された基準トナー像Sの電
荷密度に基づいて、前記バイアス印加手段7による逆バ
イアス量を制御する逆バイアス制御手段9を備えること
を特徴とする。
【0018】このような技術的手段において、本発明の
第一の態様は、一つの像担持体1を複数回転させて中間
転写体2へ各色のトナー像Tを順次転写する態様のもの
に限られるものではなく、複数の像担持体1を備えた態
様(例えば四つの像担持体1を並列配置して中間転写体
2へ各色のトナー像Tを転写する態様)をも含むもので
ある。また、像担持体1は、トナー像Tを形成担持可能
なものであれば、感光体、誘電体等適宜選定して差し支
えなく、その形状についてもドラム状、ベルト状を問わ
ない。更に、トナー像Tの形成方式についても、電子写
真方式、静電記録方式等適宜選定して差し支えない。
【0019】また、中間転写体2としては、トナー像T
を担持可能なものであれば適宜選定して差し支えなく、
その形状もドラム状、ベルト状を問わない。
【0020】更に、一次転写手段3は、像担持体1上の
トナー像Tを中間転写体2上に転写するものであれば、
その転写方式に関しては適宜選定して差し支えなく、ま
た接触転写方式、非接触転写方式を問わない。
【0021】一方、二次転写手段5は、前記中間転写体
2表面に接触配置される接触転写部材6aを備えた二次
転写部材6と、当該二次転写部材6を介して前記中間転
写体2上のトナー像Tを前記記録媒体4に転写する転写
バイアス及び前記転写バイアスとは逆極性の逆バイアス
を印加するバイアス印加手段7と、前記中間転写体2と
前記接触転写部材6aとの間に記録媒体4が存在する条
件下では転写バイアスを印加し且つ前記中間転写体2と
前記接触転写部材6aとの間に記録媒体4が存在しない
条件下では逆バイアスを印加するよう前記バイアス印加
手段7の印加バイアスを切り替えるバイアス切替手段8
とを具備させたものであり、従って接触転写方式が前提
となる。
【0022】ここで、二次転写部材6については、例え
ば中間転写体2としてベルト形状のものを採用する態様
にあっては、転写ロール等からなる接触転写部材6aと
この接触転写部材6aに中間転写ベルトを挟んで対向配
置される対向部材(例えば対向ロール)とから構成さ
れ、中間転写体2としてドラム形状のものを採用する態
様にあっては、転写ロール等から構成される接触転写部
材6aと中間転写ドラムの基材(例えば金属素管)とか
ら構成される。
【0023】また、バイアス印加手段7及びバイアス切
替手段8による転写バイアス及び逆バイアス印加の切り
替えタイミングの決定手法としては、例えば、画像形成
信号に基づいて記録媒体4が二次転写部を通過するタイ
ミングを予測して決定する手法や、記録媒体4の搬送信
号に基づいて記録媒体4が転写部を通過するタイミング
を予測して決定する手法等適宜選定して差し支えない。
【0024】更に、本発明の第一の態様においては、逆
バイアス制御手段9が、中間転写体2上の画像領域G外
に形成された基準トナー像Sの電荷密度に基づいて、前
記バイアス印加手段7による逆バイアス量を制御する。
ここで、基準トナー像Sとは、中間転写体2表面のう
ち、記録媒体4に転写すべきトナー像Tが形成される画
像領域G以外の領域において、所定濃度の各色のトナー
像Tが順次重ね転写されて形成された画像をいう。
【0025】そして、より精度よく逆バイアス量の制御
を行うという観点からすれば、前記逆バイアス制御手段
9は、前記基準トナー像Sの電荷密度と、前記二次転写
部材6及び中間転写体2の合成抵抗値とに基づいて、前
記バイアス印加手段7による逆バイアス量を制御するこ
とが好ましい。
【0026】また、同様の観点から、前記逆バイアス制
御手段9は、前記基準トナー像Sの電荷密度と、当該基
準トナー像S周辺の非画像形成部の電位とに基づいて、
前記バイアス印加手段7による逆バイアス量を制御する
ことが好ましい。
【0027】更に、本発明の第一の態様において、前記
基準トナー像Sの電荷密度の検出手法としては、種々の
方式より選定して差し支えないが、検出手法の簡易化と
いう観点からすれば、基準トナー像Sの電位を検出し、
これに基づいて電荷密度を決定するようにすることが好
ましい。
【0028】また、上述した第二の目的を達成するため
の本発明の第二の態様は、画像情報に応じたトナー像が
形成担持される像担持体と、前記像担持体に対向配置さ
れる中間転写体と、前記像担持体上のトナー像を前記中
間転写体上に転写する一次転写手段と、前記中間転写体
上のトナー像を記録媒体上に転写する二次転写手段とを
備え、この二次転写手段には、前記中間転写体表面に接
触配置される接触転写部材を備えた二次転写部材と、当
該二次転写部材を介して前記中間転写体上のトナー像を
前記記録媒体に転写する転写バイアス及び前記転写バイ
アスとは逆極性の逆バイアスを印加するバイアス印加手
段と、前記バイアス印加手段の印加バイアスを切り替え
るバイアス切替手段とを具備させた画像形成装置におい
て、前記中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する
転写プロセスで前記バイアス印加手段により印加される
転写バイアスをVb、前記接触転写部材に付着した異物
を前記中間転写体に転移させるクリーニングプロセスで
前記バイアス印加手段により印加されるクリーニングバ
イアスをVaとしたとき、|Vb/5|≦|Va|≦|Vb
|の関係を満たすことを特徴とする。
【0029】このような技術的手段において、本発明の
第二の態様も、一つの像担持体を複数回転させて中間転
写体へ各色のトナー像を順次転写する態様のものに限ら
れるものではなく、複数の像担持体を備えた態様(例え
ば四つの像担持体を並列配置して中間転写体へ各色のト
ナー像を転写する態様)をも含むものである。そして、
本発明の第二の態様における像担持体、中間転写体、一
次転写手段、二次転写手段、二次転写部材、接触転写部
材及びバイアス印加手段は、本発明の第一の態様で説明
した像担持体1、中間転写体2、一次転写手段3、二次
転写手段5、二次転写部材6、接触転写部材6a及びバ
イアス印加手段7と夫々同様のものから適宜選定して差
し支えない。但し、バイアス切替手段は、本発明の第一
の態様で説明したバイアス切替手段8とは異なる。すな
わち、本発明の第二の態様におけるバイアス切替手段
は、中間転写体と接触転写部材との間に記録媒体が存在
する条件下すなわち転写が行われる転写プロセスにおい
ては転写バイアスVbを印加するようバイアス印加手段
7の印加バイアスを切り替えるが、中間転写体と接触転
写部材との間に記録媒体が存在しない条件下すなわちク
リーニングが行われるクリーニングプロセスにおいて
は、前記転写バイアスと逆極性のバイアスを印加する、
あるいは、前記転写バイアスと逆極性のバイアス及び当
該転写バイアスと同極性のバイアスを印加するよう前記
バイアス印加手段の印加バイアスを切り替えるものであ
る。ここで、後者の態様にあっては、クリーニングを容
易にするという観点からすれば、前記転写バイアスと逆
極性のバイアスを印加した後に当該転写バイアスと同極
性のバイアスを印加するように前記バイアス印加手段の
印加バイアスを切り替えることが好ましい。
【0030】また、接触転写部材は、均一な転写電界の
形成や異物の付着防止という観点からすれば、表面の平
滑度が高いことが好ましく、特に、10点平均粗さ(J
ISB0601)で30μm以下の表面層を有すること
が好ましい。
【0031】更に、接触転写部材に付着した異物を全周
面より確実に除去するという観点からすれば、クリーニ
ングバイアスは、少なくとも接触転写部材が一周する期
間にわたって印加されることが好ましい。
【0032】また、クリーニングプロセスで、前記転写
バイアスと逆極性のバイアス及び当該転写バイアスと同
極性のバイアスを印加するよう前記バイアス印加手段の
印加バイアスを切り替えるタイプのものにおいては、通
常は転写バイアスと逆極性のバイアスを印加し、所定の
タイミングで転写バイアスと同極性のクリーニングバイ
アスを印加するようにする。
【0033】ここで、前記二次転写部材及び中間転写体
の合成抵抗値を測定する抵抗測定手段が具備されるタイ
プのものにおいては、合成抵抗値測定時の測定誤差を少
なくするという観点からすれば、合成抵抗の測定時には
接触転写部材表面の異物が完全に除去されていることが
好ましく、このような観点からすれば、前記バイアス切
替手段は、前記抵抗測定手段で前記合成抵抗値を測定す
る直前に、少なくとも前記接触転写部材が一周する期
間、前記転写バイアスと同極性のクリーニングバイアス
を印加するよう前記バイアス印加手段の印加バイアスを
切り替えることが好ましい。尚、抵抗測定手段によって
測定された前記合成抵抗値は、例えば、転写バイアスや
逆バイアスの制御などに用いられる。
【0034】また、次のジョブを開始する際に記録媒体
の裏面汚れが生じるのを確実に防止するという観点から
すれば、前記バイアス切替手段は、前記中間転写体が回
動を停止する直前には、少なくとも前記接触転写部材が
一周する期間、前記転写バイアスと同極性のクリーニン
グバイアスを印加するよう前記バイアス印加手段の印加
バイアスを切り替えることが好ましい。
【0035】更にまた、本発明の第二の態様は、バイア
ス印加手段7による転写バイアス値及び逆バイアス値が
可変可能に設定される態様において特に有効である。
【0036】また、上述した第二の目的を達成するため
の本発明の第三の態様は、画像情報に応じたトナー像が
形成担持される像担持体と、前記像担持体に対向配置さ
れる中間転写体と、前記像担持体上のトナー像を前記中
間転写体上に転写する一次転写手段と、前記中間転写体
上のトナー像を記録媒体上に転写する二次転写手段とを
備え、この二次転写手段には、前記中間転写体表面に接
触配置される接触転写部材を備えた二次転写部材と、当
該二次転写部材を介して前記中間転写体上のトナー像を
前記記録媒体に転写する転写バイアス及び前記転写バイ
アスとは逆極性の逆バイアスを印加するバイアス印加手
段と、前記バイアス印加手段の印加バイアスを切り替え
るバイアス切替手段とを具備させた画像形成装置におい
て、前記接触転写部材に付着した異物を前記中間転写体
に転移させるクリーニングプロセスで前記バイアス印加
手段により印加されるクリーニングバイアスの印加バイ
アス量を、前記二次転写部材及び中間転写体の合成抵抗
値に基づいて設定することを特徴とする。
【0037】更に、上述した第二の目的を達成するため
の本発明の第四の態様は、画像情報に応じたトナー像が
形成担持される像担持体と、前記像担持体に対向配置さ
れる中間転写体と、前記像担持体上のトナー像を前記中
間転写体上に転写する一次転写手段と、前記中間転写体
上のトナー像を記録媒体上に転写する二次転写手段とを
備え、この二次転写手段には、前記中間転写体表面に接
触配置される接触転写部材を備えた二次転写部材と、当
該二次転写部材を介して前記中間転写体上のトナー像を
前記記録媒体に転写する転写バイアス及び前記転写バイ
アスとは逆極性の逆バイアスを印加するバイアス印加手
段と、前記バイアス印加手段の印加バイアスを切り替え
るバイアス切替手段とを具備させた画像形成装置におい
て、前記接触転写部材に付着した異物を前記中間転写体
に転移させるクリーニングプロセスで前記バイアス印加
手段により印加されるクリーニングバイアスの印加バイ
アス量を段階的に変化させると共に、印加バイアスの印
加開始時及び印加終了時の極性を異ならせ且つその絶対
値を等しく設定したことを特徴とする。
【0038】このような技術的手段において、本発明の
第三、第四の態様も、一つの像担持体を複数回転させて
中間転写体へ各色のトナー像を順次転写する態様のもの
に限られるものではなく、複数の像担持体を備えた態様
(例えば四つの像担持体を並列配置して中間転写体へ各
色のトナー像を転写する態様)をも含むものである。そ
して、本発明の第三、第四の態様における像担持体、中
間転写体、一次転写手段、二次転写手段、二次転写部
材、接触転写部材、バイアス印加手段及びバイアス切替
手段は、本発明の第二の態様で説明したものと夫々同様
のものから適宜選定して差し支えない。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は、本発明の第一の態様を適用したカラー画像形成
装置の概略構成を示す。同図において、符号11は像担
持体としての感光体ドラムであり、矢線A方向への回転
に伴い、その表面には帯電装置12及び図示外の露光装
置(図中露光ビームを符号13で示す)などの周知の電
子写真プロセスによって画像情報に応じた静電潜像が形
成される。また、この感光体ドラム11の周囲にはイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラッ
ク(K)の各色に対応した現像器14〜17が配設され
ており、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像
器14〜17のいずれかで現像してトナー像を形成する
ようになっている。本実施の形態では、感光体ドラム1
1が負極性に帯電するもので構成され、また、現像は反
転現像方式にて行われる。従って、使用されるトナーは
全て負極性に帯電するものである。尚、符号19は感光
体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ
である。
【0040】また、符号20は感光体ドラム11の表面
に当接するように配置された中間転写体としての中間転
写ベルトであり、複数(本実施の形態では四つ)のロー
ル21〜24に張架されて矢線B方向へ回動するように
なっている。ここで、本実施の形態では、符号21は中
間転写ベルト20の駆動ロール、22は従動ロール、2
3は中間転写ベルト20の張力を一定に制御するように
したテンションロール、24は二次転写用の対向ロール
(バックアップロール)である。そして、本実施の形態
では、上記中間転写ベルト20としてカーボンブラック
を分散した熱硬化性シームレスベルトを用いた。この製
法は次の通りである。まず、カーボンブラックと耐熱皮
膜用ポリイミドワニスUワニス−S(宇部興産(株)
製)とをミキサーなどにより混合し、この原液を円筒型
に注入して加熱しつつ遠心成形する。半硬化した状態で
脱型し、その後、脱型したベルトを鉄芯に被せて450
℃に加熱し本硬化(イミド化反応)させ、表面抵抗率1
12Ω/□、体積抵抗率1010Ω・cmで厚さ80μm
のシームレスベルトを得ている。
【0041】更に、中間転写ベルト20の感光体ドラム
11に対向する部位(一次転写位置)において、中間転
写ベルト20の裏面側には一次転写装置(本実施の形態
では一次転写ロール)18が配設されており、この一次
転写ロール18に一次転写バイアス電源61(図3参
照)によりトナーの帯電極性とは逆極性(本実施の形態
では正極性且つ5kVの電圧)の一次転写バイアスを印
加することで、感光体ドラム11上のトナー像Tが中間
転写ベルト20に静電吸引されるようになっている。
【0042】また、用紙Pの搬送経路に面した中間転写
ベルト20の二次転写位置には、二次転写装置40が配
設されており、本実施の形態では、中間転写ベルト20
のトナー担持面側に圧接配置される接触転写部材として
の二次転写ロール25と、中間転写ベルト20の裏面側
に配設されて二次転写ロール25の対向電極をなす対向
ロール(バックアップロール)24とを備えており、二
次転写ロール25にはトナーの帯電極性と逆極性のバイ
アス(転写バイアス)及びこの転写バイアスとは逆極性
のバイアス(逆バイアス)が印加される。一方、バック
アップロール24は接地されている。尚、二次転写装置
のバイアス印加の手法については後述する。
【0043】本実施の形態において、上記バックアップ
ロール24は、表面に半導電性あるいは絶縁性の薄層フ
ィルムで被覆されたロールからなり、例えばその体積抵
抗率は108Ω・cm以上となるように調整されてい
る。そして、上記二次転写ロール25は導電性の金属ロ
ールに半導電性の弾性体を巻き付けたもので構成されて
おり、例えばその体積抵抗率は105Ω・cmに調整さ
れている。また、二次転写装置40の下流には中間転写
ベルト20上の残留トナーを除去するベルトクリーナ4
1が設けられており、二次転写装置40の直後には二次
転写後に中間転写ベルト20に貼り付いた用紙Pを剥が
す剥離爪42が設けられている。尚、これらベルトクリ
ーナ41及び剥離爪42は、中間転写ベルト20に対し
て接離可能に配設されており、複数色のトナー像からな
るカラー画像が形成される場合には、最終色前のトナー
像Tが剥離爪42及びベルトクリーナ41を通過するま
では中間転写ベルト20から離間するようになってい
る。
【0044】更に、用紙搬送系は、用紙トレイ50から
の用紙Pをフィードロール51で送出し、レジストレー
ションロール(レジストロール)52で一旦位置決め停
止させた後に所定のタイミングで二次転写位置へと用紙
Pを送り込むようになっており、二次転写後の用紙Pを
図示外の用紙搬送ガイドを介して搬送ベルト53へと導
き、この搬送ベルト53にて定着器54へと搬送するよ
うになっている。尚、図2において、符号31は中間転
写ベルト20に設けられた基準位置検知用の突起20a
を検知するベルト位置検知センサであり、32は中間転
写ベルト20に対向配置されその表面電位を検出する電
位検出装置である。
【0045】そして、本実施の形態に係るカラー画像形
成装置では、二次転写ロール25に印加されるバイアス
の極性や大きさを制御するバイアス制御系が設けられて
いる。このバイアス制御系は、例えば図3に示すよう
に、前記ベルト位置検知センサ31、前記電位検出装置
32からの出力及び画像サイズ等の画像形成信号を制御
装置70に取り込み、この制御装置70では、上述した
出力及び信号に基づき、中間転写ベルト20上の画像領
域及び非画像領域を特定し、スイッチ64によって転写
バイアスを印加するための転写バイアス電源62及び逆
バイアスを印加するための逆バイアス電源63を適宜切
り替えると共に、逆バイアス電源63のバイアス値を制
御するようにしたものである。
【0046】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセ
スが実行される。まず、ベルト位置検知センサ31から
出力される中間転写ベルト20の位置検出信号をもと
に、カラー画像形成装置の制御部(図示せず)におい
て、感光体ドラム11に対する画像情報に応じた露光タ
イミングの制御が行われ、感光体ドラム11上に静電潜
像が書き込まれる。このとき形成される静電潜像は、画
像領域に対応して形成される画像用静電潜像、及び、画
像領域外(本実施の形態では画像領域の上流側であるも
のとする)であって例えば15mm×20mmの範囲に
わたり所定の濃度で現像されるように形成される基準画
像用静電潜像である。
【0047】そして、感光体ドラム11上に形成された
画像用静電潜像及び基準画像用静電潜像は、この静電潜
像に対応した現像器によって現像される。具体的に説明
すると、例えば感光体ドラム11上に書き込まれた静電
潜像がイエローの画像情報に対応したものであれば、こ
れら静電潜像はイエローのトナーを内包する現像器14
で現像され、感光体ドラム11上にはイエローの画像用
トナー像T及び基準画像用トナー像(基準トナー像)S
が形成される。
【0048】そして、感光体ドラム11上に形成された
イエローの画像用トナー像T及び基準画像用トナー像S
は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する
一次転写位置で感光体ドラム11から中間転写ベルト2
0の表面に転写される。このとき、中間転写ベルト20
上に一次転写されたイエローの画像用トナー像T(T
1)及び基準画像用トナー像S(S1)は、図4に示すよ
うな位置関係となっている。一方、一次転写後に感光体
ドラム11に残留したトナーはドラムクリーナ19によ
って除去される。
【0049】ここで、単色画像を形成する場合には、中
間転写ベルト20に一次転写された画像用トナー像Tを
直ちに用紙Pに二次転写するのであるが、複数色の画像
用トナー像Tを重ね合わせたカラー画像を形成する場合
には、感光体ドラム11上での画像用トナー像T及び基
準画像用トナー像Sの形成及びこの画像用トナー像T及
び基準画像用トナー像Sの一次転写の工程が色数分だけ
繰り返される。例えば、四色の画像用トナー像Tを重ね
合わせたフルカラー画像を形成する場合には、感光体ド
ラム11上にはその一回転毎にイエロー、マゼンタ、シ
アン及びブラックの画像用トナー像T及び基準画像用ト
ナー像Sが形成され、これら画像用トナー像T及び基準
画像用トナー像Sは順次中間転写ベルト20に一次転写
される。一方、中間転写ベルト20は、最初に一次転写
されたイエローの画像用トナー像T及び基準画像用トナ
ー像Sを保持したまま感光体ドラム11と同一周期で回
動し、中間転写ベルト20上にはその一回転毎にマゼン
タ、シアン及びブラックの画像用トナー像T及び基準画
像用トナー像Sがイエローの画像用トナー像T1及び基
準画像用トナー像S1に重ねて転写される。尚、図4に
おいて、符号T2はイエローの画像用トナー像T1にマゼ
ンタを重ねた画像用トナー像、T3は前記画像用トナー
像T2にシアンを重ねた画像用トナー像、T4は前記画像
用トナー像T3に更にブラックを重ねた画像用トナー像
を示し、符号S2はイエローの基準画像用トナー像S1に
マゼンタを重ねた基準画像用トナー像、S3は前記基準
画像用トナー像S2にシアンを重ねた基準画像用トナー
像、S4は前記基準画像用トナー像S3にブラックを重ね
た基準画像用トナー像である。また、符号T1’及びS
1'は、2枚目のイエローの画像用トナー像及び基準画像
用トナー像を示している。
【0050】一次転写によって一色目(本実施の形態で
はイエロー)の基準画像用トナー像S1及び画像用トナ
ー像T1が中間転写ベルト20に転写されると、ベルト
位置検知センサ31から出力される中間転写ベルト20
の位置検出信号をもとに、中間転写ベルト20に対向配
置される電位検出装置32によって基準画像用トナー像
S1の電位が計測され、図5に示す関係よりトナーの単
位重量当たりの電荷量が求められる。そして、求められ
た電荷量より、二次転写ロール25にイエローの基準画
像用トナー像S1及び画像用トナー像T1を付着させない
ために必要な電圧値(逆バイアス値)が、図6に示すテ
ーブルから求められる。そして、二次転写装置40にこ
れらイエローの基準画像用トナー像S1及び画像用トナ
ー像T1が到達する直前のタイミングで、制御装置70
は、スイッチ64により逆バイアス電源63をオンする
と共に、逆バイアス電源63にて印加される逆バイアス
値を図6より求めた値VR1に設定する(図4参照)。具
体例を挙げて説明すると、例えばイエローの基準画像用
トナー像S1の電位が−70Vであった場合、図5より
トナーの単位当たりの電荷量は−33μC/gとなり、
従って、図6より逆バイアス値VR1は−800Vに設定
される。この逆バイアスの印加は、少なくともイエロー
の画像用トナー像T1が二次転写装置40を通過するま
で続けられる。
【0051】そして、一色目の一次転写が終了すると、
二色目(本実施の形態ではマゼンタ)の基準画像用トナ
ー像S及び画像用トナー像Tが一色目の基準画像用トナ
ー像S1及び画像用トナー像T1に重ねて転写される。こ
のとき、重ね転写された基準画像用トナー像S2の電位
は、イエローの基準画像用トナー像S1よりも高い値と
なるため、それに対応した逆バイアス値VR2が選択され
印加されることとなる。そして、三色目、四色目につい
ても、同様の理由により、順次高い逆バイアス値VR3、
VR4が選択され印加される。ただし、逆バイアス値VR4
については、四色のトナーが重なった基準画像用トナー
像S4の通過時にのみ印加されることとなる。
【0052】そして、四色の画像用トナー像Tが重ねら
れた画像用トナー像T4が二次転写装置40に突入する
時点で、制御装置70は、スイッチ64により逆バイア
ス電源63をオフすると共に転写バイアス電源62をオ
ンし転写バイアス(本実施の形態では転写バイアス値が
4kVに設定される)を印加する。また、このとき、用
紙Pはレジストロール52にて所定のタイミングで二次
転写位置へと供給され、バックアップロール24に対し
て二次転写ロール25が用紙Pをニップするようになっ
ている。
【0053】そして、二次転写位置において、二次転写
装置40としてのバックアップロール24と二次転写ロ
ール25との間に形成される転写電界の作用で、中間転
写ベルト20上の画像用トナー像T(T4)が用紙Pに
一括して二次転写される。このようにして画像用トナー
像Tが転写された用紙Pは、剥離爪42によって中間転
写ベルト20から剥がされ、搬送ベルト53により定着
器54へと搬送され定着される。一方、二次転写後に中
間転写ベルト20に残留したトナーは、ベルトクリーナ
41によってクリーニングされる。
【0054】このように、本実施の形態では、重ね合わ
される基準画像用トナー像S(S1〜S4)の電荷量を求
め、これに基づいて二次転写装置40に印加する逆バイ
アス値VR1〜VR4を制御するようにしているので、一次
転写中にこれら基準画像用トナー像S(S1〜S4)や
画像用トナー像T(T1〜T4)が二次転写ロール25に
転移するという事態は確実に回避される。尚、図4にお
いては、1枚目のイエローの画像用トナー像T1に対し
て印加される逆バイアス値VR1と2枚目のイエローの画
像用トナー像T1'に対して印加される逆バイアス値VR
1'が同一の値となっているが、1枚目のイエローの基準
画像用トナー像S1の電位と2枚目のイエローの基準画
像用トナー像S1'の電位とが大きく異なるような場合に
は、当然、逆バイアス値の値も異なることになる。
【0055】◎実施の形態2 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図7
に示すように、二次転写部すなわちバックアップロール
24、中間転写ベルト20、二次転写ロール25に所定
の電流を流したときの電圧を検出する電圧検出部65を
設けたものである。尚、本実施の形態に係るカラー画像
形成装置の構成要素のうち、実施の形態1に係るカラー
画像形成装置と同様のものについては、実施の形態1と
同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略す
る。
【0056】本実施の形態では、画像形成プロセスの開
始前(あるいは終了後)に、前記二次転写部に所定の電
流を流し、前記電圧検出部65で電圧を検出すること
で、二次転写部の抵抗値の算出を行う。そして、上述し
た基準画像用トナー像S(S1〜S4)の電荷量と前記二
次転写部の抵抗値とを用い、図8に示すテーブルより、
一次転写中に二次転写装置40に印加する逆バイアス値
を選択する。具体的に説明すると、例えば画像形成前に
二次転写部に+35μAの定電流を流した際の電圧検出
値が1kVであったとき、二次転写部の合成抵抗は2
8.57MΩとなる。この場合に、例えば一色目のイエ
ローの基準画像用トナー像S1の電荷量が−45μC/
gであるとき、選択される逆バイアス値VR1は−650
Vとなる。
【0057】本実施の形態では、基準画像用トナー像S
の電荷量に加え、二次転写部の合成抵抗値も逆バイアス
値VR1〜VR4を選定する際の基準とするようにしたの
で、より正確に逆バイアス値を設定することが可能とな
る。
【0058】◎実施の形態3 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図3
及び図9に示すように、電位検出装置32により、基準
画像用トナー像Sの電位に加え、この基準画像用トナー
像S(S1〜S4)の下流側の非画像形成領域N(N1〜
N4)の電位をも検出するようにしたものである。尚、
本実施の形態に係るカラー画像形成装置の構成要素のう
ち、実施の形態1に係るカラー画像形成装置と同様のも
のについては、実施の形態1と同様の符号を付してここ
ではその詳細な説明を省略する。
【0059】そして、本実施の形態における中間転写ベ
ルト20は、実施の形態1で用いたものを基材とし、そ
の表面に、フッ素ゴム塗料ダイエルラテックスGLS−
213(ダイキン社製)をスプレー塗装でコートした
後、250℃で20分加熱して、厚さ50μm(トナー
粒径の7倍)フッ素ゴムとフッ素樹脂とからなるコート
層を形成したものを用いている。このコート層は、27
0℃で焼成することにより、表面に2μmのフッ素樹脂
層(FEP:テトラフルオロエチレン・ヘキサンフルオ
ロエチレン共重合体)が形成される。また、この中間転
写ベルト20の体積抵抗率は1014Ωcmである。この
体積抵抗率の測定は三菱油化製ハイレスターIPのHR
プローブを用い、500Vの電圧を印加した30秒後の
電流値より求めた。更に、この中間転写ベルト20の表
面抵抗率は1014.5Ω/□である。
【0060】本実施の形態では、電位検出装置32によ
って基準画像用トナー像S(S1〜S4)の電位及び非画
像形成領域N(N1〜N4)の電位が順次計測され、図5
に示す関係よりトナーの単位重量当たりの電荷量が求め
られ、この求められた電荷量と、非画像形成領域Nの電
位とを用い、図10に示すテーブルより、一次転写中に
二次転写装置40に印加する逆バイアス値を選択する。
具体的に説明すると、例えば一色目のイエローの基準画
像用トナー像S1近傍の非画像形成領域N1の表面電位が
−400Vであり、イエローの基準画像用トナー像S1
の電位−53V(トナー電荷量が−30μC/g)であ
るとき、選択される逆バイアス値VR1は−800Vとな
る。
【0061】本実施の形態では、基準画像用トナー像S
の電荷量に加え、その周辺の非画像形成領域Nの電位も
逆バイアス値VR1〜VR4を選定する際の基準とすること
で、より正確に逆バイアス値を設定することができる。
特に、本実施の形態のように中間転写ベルト20の体積
抵抗率が比較的高い場合には、チャージアップにより一
色目の一次転写後よりも二色目の一次転写後の方が中間
転写ベルト20の帯電量が増加し易いため、非画像形成
領域Nの電位を考慮して逆バイアス値の設定を行うこと
が効果的である。
【0062】◎実施の形態4 図11は、本発明の第三の態様が適用されたカラー画像
形成装置の実施の形態4の概略構成を示す。尚、本実施
の形態に係るカラー画像形成装置の構成要素のうち、実
施の形態1ないし2に係る画像形成装置と同様のものに
ついては、実施の形態1ないし2と同様の符号を付して
ここではその詳細な説明を省略する。
【0063】また、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置では、逆バイアス電源63の他、転写バイアス電源
62の出力も可変できるようになっており、これらの出
力を制御装置70で制御するようになっている。
【0064】本実施の形態では、画像形成プロセスの開
始前(あるいは終了後)に、二次転写部に所定の電流を
流し、電圧検出部65で電圧を検出することで、二次転
写部の抵抗値の算出を行う。そして、求められた抵抗値
を用い、図12に示すテーブルより、カラー画像形成装
置の主電源投入時や画像形成動作終了後且つ次の動作開
始前に二次転写装置40に印加する転写バイアスと同極
性のバイアス値(クリーニングバイアス値)を選択す
る。具体的に説明すると、例えば画像形成前に二次転写
部に+35μAの定電流を流した際の電圧検出値が1k
Vであったとき、二次転写部の合成抵抗は28.57M
Ωとなる。この場合に、選択されるクリーニングバイア
ス値は+1000Vとなる。
【0065】本実施の形態に係るカラー画像形成装置で
は、主電源投入時や画像形成動作終了後且つ次の動作開
始前の所定時間(例えば二次転写ロール25が数回転す
る間)、上述したクリーニングバイアスを印加すること
で、二次転写ロール25表面に付着したキャリア(正極
性に帯電)、正極性に帯電してしまったトナー、粉塵等
を中間転写ベルト20側へと転移させることができ、且
つ、その際に中間転写ベルト20を回動させると共に、
ベルトクリーナ41を中間転写ベルト20に圧接させる
ことで、中間転写ベルト20上に転移したこれら異物を
ベルトクリーナ41で除去することが可能となる。
【0066】◎実施の形態5 本実施の形態は、図11に示すカラー画像形成装置に、
本発明の第四の態様を適用するようにしたものである。
尚、本実施の形態に係るカラー画像形成装置の構成要素
のうち、実施の形態4に係るカラー画像形成装置と同様
のものについては、実施の形態4と同様の符号を付して
ここではその詳細な説明を省略する。
【0067】本実施の形態に係るカラー画像形成装置で
は、画像形成プロセスの開始前(あるいは終了後)の所
定時間、二次転写装置40に正極性から負極性まで段階
的に変化させたバイアスを印加するクリーニングプロセ
スが実行される。また、そのときの各極性バイアスの最
大値は等しく設定される。これを具体的に説明すると、
画像形成プロセスの開始前に、例えば初期バイアス値と
して二次転写バイアス(例えば1.5kV)と同じ大き
さの正極性のバイアスを印加し、その後、50〜100
Vの幅で段階的にバイアスを低減していく。そしてバイ
アスが0となった後、今度は負極性のバイアスを50〜
100Vの幅で段階的に増加させながら印加していき、
最後に初期バイアスと同じ大きさ(但し極性は逆)の−
1.5kVを印加する。また、この間、中間転写ベルト
20を回動させ、ベルトクリーナ41を中間転写ベルト
20に圧接させるようにする。
【0068】本実施の形態では、二次転写ロール25表
面に付着した夫々帯電程度の異なる異物(キャリア、ト
ナー、粉塵等)を、全て中間転写ベルト20に転移させ
ることができる。また、中間転写ベルト20に付着した
種々の異物はベルトクリーナ41で除去される。
【0069】◎実施の形態6 図13は本発明の第二の態様が適用されたタンデム型画
像形成装置の実施の形態6を示す説明図である。同図に
おいて、タンデム型画像形成装置は、本体ハウジング1
21内に四つの色(本実施の形態ではイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック)の画像形成ユニット122(具
体的には122Y、122M、122C、122K)を
横方向に配列し、その上方には各画像形成ユニット12
2の配列方向に沿って循環搬送される中間転写ベルト2
30が含まれる転写ユニット123を配設する一方、本
体ハウジング121の下方には用紙等の記録媒体(図示
せず)が収容される供給カセット124を配設すると共
に、この供給カセット124からの記録媒体の搬送路と
なる記録媒体搬送路125を垂直方向に配置したもので
ある。
【0070】本実施の形態において、各画像形成ユニッ
ト122(具体的には122Y、122M、122C、
122K)は、中間転写ベルト230の循環方向上流側
から順に、イエロー用、マゼンタ用、シアン用、ブラッ
ク用のトナー像を形成するものであり、各感光体ユニッ
ト130と、各現像ユニット133と、共通する一つの
露光ユニット140とを備えている。ここで、感光体ユ
ニット130は、例えば感光体ドラム131と、この感
光体ドラム131を予め帯電する帯電器(本例では帯電
ロール)132と、感光体ドラム131上の残留トナー
を除去するクリーナ134とを一体的にカートリッジ化
したものである。また、現像ユニット133は、帯電さ
れた感光体ドラム131上に前記露光ユニット140に
て露光形成された静電潜像を対応する色トナー(本実施
の形態では例えば負極性)で現像するものである。尚、
符号135(具体的には135Y、135M、135
C、135K)は各現像ユニット133に各色成分トナ
ーを補給するためのトナーカートリッジである。
【0071】一方、露光ユニット140は、ユニットケ
ース141内に例えば四つの半導体レーザ(図示せ
ず)、一つのポリゴンミラー142、結像レンズ(図示
せず)及び各感光体ユニット130に対応するそれぞれ
のミラー(図示せず)を格納し、各色成分毎の半導体レ
ーザからの光をポリゴンミラー142で偏向走査し、結
像レンズ、ミラーを介して対応する感光体ドラム131
上の露光ポイントに光像を導くようにしたものである。
【0072】また、本実施の形態において、転写ユニッ
ト123は、図13及び図14に示すように、例えば一
対の張架ロール(一方が駆動ロール)231,232間
に中間転写ベルト230を掛け渡したものであり、各感
光体ユニット130の感光体ドラム131に対応した中
間転写ベルト230の裏面には一次転写装置(本例では
一次転写ロール)151(具体的には151Y、151
M、151C、151K)が配設され、この一次転写ロ
ール151に夫々電源171(具体的には171Y、1
71M、171C、171K)によりトナーの帯電極性
と逆極性の電圧を印加することで、感光体ドラム131
上のトナー像を中間転写ベルト230側に静電的に転写
するようになっている。
【0073】更に、中間転写ベルト230の最下流画像
形成ユニット122Kの下流側の張架ロール232に対
応した部位には二次転写装置152が配設されており、
中間転写ベルト230上の一次転写像を記録媒体に二次
転写(一括転写)するようになっている。本実施の形態
では、二次転写装置152は、中間転写ベルト230の
トナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール52
1と、中間転写ベルト230の裏面側に配置されて二次
転写ロール521の対向電極をなすバックアップロール
(本例では張架ロール232を兼用)とを備えている。
【0074】本実施の形態において、中間転写ベルト2
30は、ポリイミド、ポリカーボネイト、フッ素系樹脂
などの樹脂材料に、カーボンやイオン導電物質などの導
電性付与のための物質を分散させ、抵抗値を1010
1014 Ω・cm程度に調整して形成されている。抵抗
値がこれより低いと、一次転写ロール151と感光体ド
ラム131との間に形成される電界が必要以上に強ま
り、リークが発生して感光体ドラム131の感光層にピ
ンホールを生じてしまい、抵抗値がこれより高いと、ト
ナーを転写するのに十分な強度の転写電界を形成でき
ず、転写不良を生じてしまう。このため、本実施の形態
では、中間転写ベルト230として、抵抗値が1012
Ω・cm程度になるようにポリイミド材料にカーボンを
分散した厚さ100μmの樹脂ベルトを用いた。
【0075】また、一次転写ロール151は、ウレタン
発泡体等の弾性ロールにカーボンを分散し、抵抗値を1
6 〜108 Ω・cm程度に調整しφ18の大きさに成
形されている。抵抗値がこれより低いと、印加される一
次転写バイアスと感光体ドラム131の表面電位とによ
り形成される電界によって、感光体ドラム131と一次
転写ロール151との間にリークが発生し、中間転写ベ
ルト230または感光体ドラム131にピンホールを生
じてしまう。また、抵抗値が高すぎると、トナーを転写
するのに十分な強度の転写電界を形成できず、転写不良
を生じてしまう。このため、本実施の形態では、一次転
写ロール151として、抵抗値が5×107 Ω・cm程
度の導電性ウレタンスポンジローラを用いた。
【0076】更に、二次転写ロール521は、カーボン
を分散したウレタン発泡体からなる弾性ロールの外周上
に、やはりカーボンを分散しウレタン樹脂からなる表面
層を注入成形に形成した後、更にフッ素系樹脂からなる
表面層521aを20μmコートしたφ28の3層構成
のものであり、その抵抗値は107 〜108 Ω・cm程
度に調整されており、その表面粗さは10点平均粗さ
(JISB0601)において15μmである。
【0077】そして、本実施の形態では、二次転写ロー
ル521が接地されており、また、バックアップロール
(張架ロール232)にはトナーの帯電極性と同極性の
バイアス及びトナーの帯電極性と逆極性のバイアスが印
加される。尚、二次転写装置のバイアス印加の手法につ
いては後述する。更にまた、中間転写ベルト230の最
上流画像形成ユニット122Yの上流側にはベルトクリ
ーナ153が配設されており、中間転写ベルト230上
の残留トナーを除去するようになっている。
【0078】また、供給カセット124には記録媒体を
ピックアップするテイクアウェイロール161が設けら
れ、このテイクアウェイロール161の直後には記録媒
体を送出するフィードロール162が配設されると共
に、二次転写部位の直前に位置する記録媒体搬送路12
5には記録媒体を所定のタイミングで二次転写部位へ供
給するレジストレーションロール(レジストロール)1
63が配設されている。一方、二次転写部位の下流側に
位置する記録媒体搬送路125には定着装置166が設
けられ、この定着装置166の下流側には記録媒体排出
用の排出ロール167が設けられており、本体ハウジン
グ121の上部に形成された収容トレイ168に排出記
録媒体が収容されるようになっている。
【0079】そして、本実施の形態に係るカラー画像形
成装置では、図14に示すように、バックアップロール
232に印加されるバイアスの極性や大きさを制御する
バイアス制御系が設けられている。このバイアス制御系
は、画像サイズや画像形成プロセスの開始・終了等に関
する画像形成信号及びバックアップロール232に印加
される電圧を検出する電圧検出部191からの出力を制
御装置200に取り込み、この制御装置200では、前
記画像形成信号及び電圧出力に基づき、中間転写ベルト
230上の画像領域及び非画像領域を特定し、スイッチ
183によって転写バイアスを印加するための転写バイ
アス電源181及び逆バイアスを印加するための逆バイ
アス電源182を適宜切り替えると共に、これら転写バ
イアス電源181のバイアス値Va及び逆バイアス電源
182のバイアス値Vbを制御するようにしたものであ
る。
【0080】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作像プロセスについて説明する。図13及び図1
4において、画像形成が開始されると、各感光体ドラム
131上には各色成分トナー像Tが形成される。これを
最上流画像形成ユニット122Yにおいてイエロー画像
を形成する動作を例に説明する。まず、動作に先立っ
て、帯電ロール132Yによって感光体ドラム131Y
の表面が−600V〜−800V程度の電位に帯電され
る。感光体ドラム131Yは、導電性の基体上に感光層
を積層して形成されている。この感光層は、通常は高抵
抗であるが、レーザ光線が照射されると、レーザ光線が
照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。
そこで、帯電した感光体ドラム131Yの表面に、図示
しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データ
に従って、露光ユニット140を介してレーザ光線を出
力する。レーザ光線は、感光体ドラム131Yの表面の
感光層に照射され、それにより、イエロー印字パターン
の静電潜像が感光体ドラム131Yの表面に形成され
る。
【0081】ここで、静電潜像は、帯電によって感光体
ドラム131Yの表面に形成される像であり、レーザ光
線によって、感光層の被照射部分の比抵抗が低下し、感
光体ドラム131Yの表面の帯電電荷が消失し、一方、
レーザ光線が照射されなかった部分の電荷が残留するこ
とによって形成される、いわゆるネガ潜像である。この
ようにして感光体ドラム131Y上に形成された静電潜
像は、感光体ドラム131Yの回転に従って所定の現像
位置まで移動する。そして、この現像位置で、感光体ド
ラム131Y上の静電潜像が、現像ユニット133Yに
よって可視像(トナー像)化される。現像ユニット13
3Y内には、イエロー染料を含み樹脂にて形成されたイ
エロートナーが収容されている。イエロートナーは、現
像ユニット133Yの内部で攪拌されることで摩擦帯電
し、感光体ドラム131Yの帯電電荷と同極性(負極
性)の電荷を有している。感光体ドラム131Yの表面
が現像ユニット133Yとの対向部を通過していくこと
により、感光体ドラム131Y表面上の除電された潜像
部にのみイエロートナーが静電的に付着し、静電潜像が
イエロートナーによって現像される。イエローのトナー
像が形成された感光体ドラム131Yは、引き続き所定
速度で回転し、感光体ドラム131Y上に現像されたイ
エロートナー像が所定の一次転写位置へと搬送される。
【0082】感光体ドラム131Y上のイエロートナー
像が一次転写位置へ搬送されると、一次転写ロール15
1Yに電源171Yにより所定の一次転写バイアスが印
加され、感光体ドラム131Yから一次転写ロール15
1Yに向かう静電気力がイエロートナー像に作用し、感
光体ドラム131Y上のトナー像が中間転写ベルト上に
転写される。このとき印加される転写バイアスは、トナ
ーの極性(−)と逆極性の(+)極性であり、制御部
(図示せず)によって例えば+10μA程度に定電流制
御されている。また、他の画像形成ユニット122M、
122C、122Kの一次転写ロールに印加される一次
転写バイアスも同様に制御される。
【0083】このようにして、イエロー画像形成ユニッ
ト122Yにてイエロートナー像が転写された中間転写
ベルト230は、その後マゼンタ画像形成ユニット12
2M、シアン画像形成ユニット122C、ブラック画像
形成ユニット122Kを通過しながら順次搬送され、各
色のトナー像が同様に転写され重ねトナー像Tとなる。
【0084】各画像形成ユニット122を通して重ねト
ナー像Tが形成された中間転写ベルト230は、中間転
写ベルト230と中間転写ベルト230内面に接するバ
ックアップロール232と中間転写ベルト230の像担
持面側に配置された10点平均粗さ(JISB060
1)が30μm以下の表面層521aを備えた二次転写
ロール521とから構成された二次転写部へと至る。
【0085】一方、記録媒体が供給機構を介して二次転
写ロール521と中間転写ベルト230との間に所定の
タイミングで給紙され、所定の二次転写バイアスVbが
バックアップロール232に印加される。このとき、制
御装置200は、スイッチ183により転写バイアス電
源181をオンすると共に二次転写バイアスVbを所定
の値に設定する。印加される二次転写バイアスVbは、
トナーの極性(−)と同極性の(−)極性であり、これ
により、中間転写ベルト230から記録媒体に向かう静
電気力が重ねトナー像Tに作用し、中間転写ベルト23
0上の重ねトナー像Tが記録媒体上に転写される。尚、
ここで印加される二次転写バイアスVbは、二次転写部
に所定の電流を流したときに電圧検出部191で検出さ
れた電圧を基に求められた二次転写部の抵抗に応じて決
定されるものであり、定電圧で制御されている。
【0086】この後、記録媒体は定着装置166へと送
り込まれ、静電力によって記録媒体上にのっているだけ
の重ねトナー像Tが加熱され、重ねトナー像Tが溶融さ
れて、記録媒体に永久定着される。そして、定着が完了
した記録媒体は、収容トレイ168へと排出され、一連
のカラー画像形成動作を終了する。
【0087】ところで、本実施の形態に係るカラー画像
形成装置では、 中間転写ベルト230上の記録媒体間(用紙間)に相
当する位置に形成された現像濃度調整用パターンが直接
二次転写ロール521に触れる場合。 中間転写ベルト230上に形成された重ねトナー像T
に対し記録媒体(用紙)のサイズが小さい場合。 中間転写ベルト230上に形成される各色成分トナー
像の相対位置を検出するパターンが直接二次転写ロール
521に触れる場合。 中間転写ベルト230上に形成された重ねトナー像T
に対して記録媒体(用紙)の供給タイミングがずれた場
合。 において、中間転写ベルト230上のトナー像が二次転
写ロール521に転移、付着してしまう。
【0088】そこで、本実施の形態に係るカラー画像形
成装置では、所定のタイミングで二次転写ロール521
のクリーニングプロセスが実行される。具体的には、中
間転写ベルト230を回動させると共に、バックアップ
ロール232及び中間転写ベルト230を介して、転写
バイアス電源181によりトナーの帯電極性と逆極性の
バイアスを印加するか、あるいは、転写バイアス電源1
81によりトナーの帯電極性と逆極性のバイアスを印加
した後に逆バイアス電源182によりトナーの帯電極性
と同極性のバイアスを印加することで、二次転写ロール
521表面に付着したトナー等の異物を除去する。
【0089】ここで、本実施の形態に係るカラー画像形
成装置では、クリーニングプロセス実行時の印加バイア
ス(クリーニングバイアス)Vaを、 |Vb/5|≦|Va|≦|Vb| の範囲より選定するようになっている。
【0090】本発明者は、本実施の形態に係るカラー画
像形成装置を用い、クリーニングバイアスの最適値につ
いて検討を行った。これを以下に説明する。
【0091】中間転写ベルト230上の用紙間に相当
する位置に形成された現像濃度調整用パターンが直接二
次転写ロール521に触れる場合。 温度10℃、湿度15%Rhの環境下において、記録媒
体として普通紙(75g/m2)を用い、用紙間距離を
90mmとし白紙画像を2枚通紙しつつ中間転写ベルト
230上の用紙間に相当する位置に現像濃度調整用パタ
ーンを作成した。この現像濃度調整用パターンはK色ト
ナーであり、9.0g/m2の画像密度で縦22mm、
横20mmの面積を一次転写バイアス+10μAで中間
転写ベルト230の中央部に作成した。通紙時の二次転
写バイアスVbを−2000Vとし、用紙間でのクリー
ニングバイアスを0〜2500Vの間で変化させ、各ク
リーニングバイアスVaを印加した後の二枚目の用紙裏
面に付着したK色トナーの濃度を観察した。結果は図1
5に示した通りであり、二次転写バイアスVbが−20
00Vの条件下では、クリーニングバイアスVaが40
0〜2000Vの範囲で良好な結果となった。尚、同図
において、裏面汚れの程度5は汚れが非常に濃い、4は
かなり濃い、3ははっきり見える、2は薄いが見える、
1は殆ど見えない、0は全く見えない、というレベルを
表したものであり、1以下を良とした。
【0092】この後、温度28℃、湿度85%Rhの環
境下で同様なテストを行った。尚、この際の二次転写バ
イアスVbは−1000Vとし、その他は上記と同じと
した。結果は図16に示した通りであり、二次転写バイ
アスVbが−1000Vの条件下では、クリーニングバ
イアスVaが200〜1000Vの範囲で良好な結果と
なった。以上の結果より、二次転写バイアスをVb、ク
リーニングバイアスをVaとするときに、 |Vb/5|≦|Va|≦|Vb| の範囲でクリーニングバイアスVaを選定するとよいこ
とが把握される。
【0093】中間転写ベルト230上に形成された重
ねトナー像Tに対し用紙のサイズが小さい場合。 各環境下での一次転写バイアス及び二次転写バイアスは
上記と同一とし、中間転写ベルト230上にA4縦送
りサイズに相当するトナー像Tを形成し、二次転写部へ
搬送する用紙はA4横送りとした。この場合、トナー像
Tに対し用紙の幅が約80mm程不足するので、中間転
写ベルト230上のトナー像Tが直接二次転写ロール5
21に二次転写バイアスにより引き付けられることとな
る。従って、の場合に比べ、二次転写ロール521と
トナーとの付着力は非常に強い。
【0094】そこで、この場合のクリーニングバイアス
Vaは温度10℃、湿度15%Rhの環境下では、まず
二次転写バイアスVbと逆極性の+1000Vを二次転
写ロール521の一周分印加した後に、二次転写バイア
スVbと同極性の−1000Vを二次転写ロール521
一周分印加した。この後、白紙画像をA4横送りサイズ
で作成し用紙の裏面汚れを観察した。その結果、用紙の
裏面汚れは全く見えなかった。
【0095】同様に温度28℃、湿度85%Rhの環境
下では、二次転写バイアスVbと逆極性の+500Vを
二次転写ロール521の一周分印加した後に、二次転写
バイアスVbと同極性の−500Vを二次転写ロール5
21一周分印加した。この後、白紙画像をA4横送りで
作成し用紙の裏面汚れを観察した。その結果、用紙の裏
面汚れは全く見えなかった。
【0096】中間転写ベルト230上に形成される各
色成分トナー像の相対位置を検出するパターンが直接二
次転写ロール521に触れる場合。 各環境下での一次転写バイアス、二次転写バイアス及び
クリーニングバイアス値はと同様である。相対位置を
検出するパターンは、中間転写ベルト230上に一周分
各色(YMCK)のトナー像が所定の形状で形成される
ものであり、中間転写ベルト230上の所定位置で専用
のセンサーがトナー濃度を検出し、各色の相対位置を揃
える様に制御されるものである。
【0097】この場合、二次転写ロール521には初め
から二次転写バイアスVbとは逆極性のクリーニングバ
イアスVaが印加されており、パターンの後端が二次転
写部を通過した後に、更に二次転写ロール521の一周
分は二次転写バイアスVbとは逆極性のクリーニングバ
イアスVaが印加され、更にその後の二次転写ロール5
21の一周分は二次転写バイアスVbと同極性のクリー
ニングバイアスVaが印加される。この後、白紙画像を
A4横送りで作成し用紙の裏面汚れを観察した。その結
果、両環境下共に用紙の裏面汚れは全く見えなかった。
【0098】中間転写ベルト230上に形成された重
ねトナー像Tに対して用紙の供給タイミングがずれた場
合。 この場合も、と同様に用紙先端部に対応した中間転写
ベルト230上の重ねトナー像Tが直接二次転写ロール
521に二次転写バイアスVbにより引き付けられる。
従って二次転写ロール521とトナーの付着力は非常に
強い。そこで、この場合もと同様にクリーニングバイ
アスVaは温度10℃、湿度15%Rhの環境下では、
まず二次転写バイアスVbと逆極性の+1000Vを二
次転写ロール521の一周分印加した後に、二次転写バ
イアスVbと同極性の−1000Vを二次転写ロール5
21一周分印加した。この後、再度白紙画像をA4横送
りで作成し用紙の裏面汚れを観察した。その結果、用紙
の裏面汚れは全く見えなかった。
【0099】同様に温度28℃、湿度85%Rhの環境
下では、二次転写バイアスVbと逆極性の+500Vを
二次転写ロール521の一周分印加した後に、二次転写
バイアスVbと同極性の−500Vを二次転写ロール5
21一周分印加した。この後、白紙画像をA4横送りで
作成し用紙の裏面汚れを観察した。その結果、用紙の裏
面汚れは全く見えなかった。
【0100】このように、本実施の形態においては、二
次転写バイアスをVb、クリーニングバイアスをVaとす
るときに、 |Vb/5|≦|Va|≦|Vb| の範囲でクリーニングバイアスVaを選定することで、
良好なクリーニングを行うことができる。これは、クリ
ーニングバイアス|Va|が|Vb/5|を下回るとクリ
ーニングの効果を得られなくなり、一方、クリーニング
バイアス|Va|が|Vb|を上回るとトナーが逆極性に
帯電し過ぎるのでクリーニングに対し非常に不利となる
ことが原因であると考えられる。
【0101】また、本実施の形態では、二次転写ロール
521の表面に、10点平均粗さ(JISB0601)
において30μm以下の表面層521aを設けているの
で、トナー等が付着しにくくなり、その分、二次転写ロ
ール521のクリーニングを効率的に行うことができ
る。
【0102】更に、本実施の形態では、二次転写ロール
521が少なくとも一周する間はクリーニングバイアス
Vaを印加するようにしているので、二次転写ロール5
21全面よりトナー等を除去することが可能となる。
【0103】◎実施の形態7 本実施の形態は、実施の形態6と略同様であるが、二次
転写ロール521のクリーニングプロセスにおいて、ト
ナーの帯電極性と同極性及び逆極性のクリーニングバイ
アスを印加するものとし、これらクリーニングバイアス
の極性切替タイミングを規定するようにしたものであ
る。尚、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素の
うち、実施の形態6に係る画像形成装置と同様のものに
ついては、実施の形態6と同様の符号を付してここでは
その詳細な説明を省略する。また、本実施の形態では、
感光体ドラム131の直径がφ30、二次転写ロール5
21の直径がφ28であるものとする。
【0104】図17は、二次転写部に対する印加バイア
ス(転写バイアス及びクリーニングバイアス)のタイミ
ングチャートを示す。同図において、「P/R Cycle」は
感光体ドラム131の一周分の周長を示している。従っ
て、二次転写ロール521の一周分の周長は、上述した
大きさの関係より、このP/R Cycleよりも小さいことに
なる。
【0105】本実施の形態に係る画像形成装置では、二
次転写部に対し、転写(Transfer)時に転写バイアス電
源181により二次転写バイアス(−)が印加される以
外は、基本的に逆バイアス電源182により二次転写バ
イアスと逆極性のクリーニングバイアス(+)が印加さ
れるようになっている。そして、ジョブ(1st Job)が
終了する直前すなわち中間転写ベルト230が停止する
(IBT Stop)直前、感光体ドラム141が一周する期間
(二次転写ロール521は一周以上する)だけ転写バイ
アス電源181により転写バイアスと同極性のクリーニ
ングバイアス(−:Reverse)を印加する。尚、このと
きのクリーニングバイアス値は当該ジョブ(1st Job)
の転写バイアス値と同じ大きさとする。
【0106】すると、ジョブの終了時すなわち中間転写
ベルト230の停止時には、二次転写ロール521の表
面に付着していた異物が、その帯電極性に関わらず確実
に除去されることとなる。従って、用紙と画像とのサイ
ズミスマッチ(用紙より画像が大きい)を検知できなか
ったような場合にも、次のジョブでの用紙裏面汚れ等の
被害を最小限にとどめることができる。また、このよう
なクリーニングプロセスは、中間転写ベルト230の停
止直前すなわち、画像形成プロセスの実行中に行われる
ので、プリントの生産性を低下させることもない。
【0107】また、本実施の形態に係る画像形成装置で
は、実施の形態6で説明したように、二次転写バイアス
Vbを二次転写部の抵抗に応じて決定している。この二
次転写部の抵抗の測定は、まず、画像形成開始時に行わ
れ、その後、所定枚数のプリント毎あるいは所定時間が
経過する毎に行われる。
【0108】いま例えば、前記ジョブ(1st Job)の次
のジョブ(2nd Job)が行われる場合、図17に示すよ
うに、中間転写ベルト230の回動が開始(IBT Star
t)され、同時に逆バイアス電源182により二次転写
バイアスと逆極性のクリーニングバイアス(+)が印加
される。そして、抵抗検知(Resistance Detecting)が
行われる直前、感光体ドラム131が一周する期間だけ
転写バイアス電源181により転写バイアスと同極性の
クリーニングバイアス(−:Reverse)を印加する。
尚、このときのクリーニングバイアス値は、前のジョブ
(1st Job)の転写バイアス値と同じ大きさとする。そ
の後、転写バイアス電源181により所定の抵抗検知用
電圧(例えば−1000V)が印加されて抵抗検知が行
われ、これに応じて転写バイアス値やクリーニングバイ
アス値が決定される。
【0109】すると、抵抗検知開始時には二次転写ロー
ル521の表面に付着していた異物が、その帯電極性に
関わらず確実に除去されることとなる。従って、検知さ
れる抵抗値はより正確なものとなるため、適切な転写バ
イアス値及びクリーニングバイアス値が選択されること
となり、良好な画像形成を行うことが可能となる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第一の態
様によれば、中間転写体上に形成された基準トナー像の
電荷密度に基づいて逆バイアス量を制御するようにした
ので、中間転写体から接触転写部材へのトナーの転移、
付着を確実に防止することができる。
【0111】また、本発明の第二の態様によれば、二次
転写バイアスに応じてクリーニングバイアスを適切に選
定するようにしたので、中間転写体から接触転写部材へ
と転移したトナー等の異物を確実に中間転写体へと転移
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)(b)は、本発明の第一の態様の概要
を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1に係るカラー画像形成装置の概
略構成図である。
【図3】 実施の形態1における転写バイアス制御系を
示す説明図である。
【図4】 実施の形態1における中間転写ベルト上のト
ナー像と印加バイアスとの関係を示す説明図である。
【図5】 基準トナー像電位とトナー電荷量との関係を
示す図表である。
【図6】 トナー電荷量と逆バイアス値との関係を示す
グラフ図である。
【図7】 実施の形態2における転写バイアス制御系を
示す説明図である。
【図8】 基準トナー像電位及び二次転写部のシステム
抵抗と逆バイアス値との関係を示す図表である。
【図9】 実施の形態3における中間転写ベルト上のト
ナー像と印加バイアスとの関係を示す説明図である。
【図10】 基準トナー像電位及び非画像部表面電位と
逆バイアス値との関係を示す図表である。
【図11】 実施の形態4、5における転写バイアス制
御系を示す説明図である。
【図12】 基準トナー像電位及び非画像部表面電位と
バイアス値との関係を示す図表である。
【図13】 実施の形態6に係るカラー画像形成装置の
概略構成図である。
【図14】 実施の形態6における転写バイアス制御系
を示す説明図である。
【図15】 クリーニングバイアスと用紙の裏面汚れの
程度との関係を示すグラフ図1である。
【図16】 クリーニングバイアスと用紙の裏面汚れの
程度との関係を示すグラフ図2である。
【図17】 実施の形態7における二次転写部に対する
印加バイアスのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…像担持体,2…中間転写体,3…一次転写手段,4
…記録媒体,5…二次転写手段,6…二次転写部材,6
a…接触転写部材,7…バイアス印加手段,8バイアス
切替手段,9…逆バイアス制御手段,G…画像領域,S
…基準トナー像,T…トナー像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中尾 祥昌 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 榎本 嘉博 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA01 DA21 DC04 DE01 DE07 DE09 EA03 EA09 EA18 EA20 EB04 EC03 EC06 EC09 ED16 ED24 ED27 ZA01 2H030 AB02 AD17 BB42 BB43 BB46 BB54 BB71 2H032 AA05 AA15 BA07 BA23 BA30 CA04 CA13 CA15

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じたトナー像が形成担持さ
    れる像担持体と、 前記像担持体に対向配置される中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体上に転写す
    る一次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写する二
    次転写手段とを備え、 この二次転写手段には、前記中間転写体表面に接触配置
    される接触転写部材を備えた二次転写部材と、当該二次
    転写部材を介して前記中間転写体上のトナー像を前記記
    録媒体に転写する転写バイアス及び前記転写バイアスと
    は逆極性の逆バイアスを印加するバイアス印加手段と、
    前記中間転写体と前記接触転写部材との間に記録媒体が
    存在する条件下では転写バイアスを印加し且つ前記中間
    転写体と前記接触転写部材との間に記録媒体が存在しな
    い条件下では逆バイアスを印加するよう前記バイアス印
    加手段の印加バイアスを切り替えるバイアス切替手段と
    を具備させた画像形成装置において、 前記中間転写体上の画像領域外に形成された基準トナー
    像の電荷密度に基づいて、前記バイアス印加手段による
    逆バイアス量を制御する逆バイアス制御手段を備えるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記逆バイアス制御手段は、前記基準トナー像の電荷密
    度と、前記二次転写部材及び中間転写体の合成抵抗値と
    に基づいて、前記バイアス印加手段による逆バイアス量
    を制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記逆バイアス制御手段は、前記基準トナー像の電荷密
    度と、当該基準トナー像周辺の非画像形成部の電位とに
    基づいて、前記バイアス印加手段による逆バイアス量を
    制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記基準トナー像の電荷密度は、当該基準トナー像の電
    位に基づいて決定されることを特徴とする画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 画像情報に応じたトナー像が形成担持さ
    れる像担持体と、 前記像担持体に対向配置される中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体上に転写す
    る一次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写する二
    次転写手段とを備え、 この二次転写手段には、前記中間転写体表面に接触配置
    される接触転写部材を備えた二次転写部材と、当該二次
    転写部材を介して前記中間転写体上のトナー像を前記記
    録媒体に転写する転写バイアス及び前記転写バイアスと
    は逆極性の逆バイアスを印加するバイアス印加手段と、
    前記バイアス印加手段の印加バイアスを切り替えるバイ
    アス切替手段とを具備させた画像形成装置において、 前記中間転写体上のトナー像を記録媒体に転写する転写
    プロセスで前記バイアス印加手段により印加される転写
    バイアスをVb、前記接触転写部材に付着した異物を前
    記中間転写体に転移させるクリーニングプロセスで前記
    バイアス印加手段により印加されるクリーニングバイア
    スをVaとしたとき、 |Vb/5|≦|Va|≦|Vb| の関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の画像形成装置におい
    て、 前記接触転写部材が、10点平均粗さ(JIS B06
    01)で30μm以下の表面層を有していることを特徴
    とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の画像形成装置におい
    て、 前記クリーニングバイアスは、少なくとも接触転写部材
    が一周する期間にわたって印加されることを特徴とする
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の画像形成装置におい
    て、 前記クリーニングバイアスは、前記転写バイアスと逆極
    性であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の画像形成装置におい
    て、 前記クリーニングバイアスは、前記転写バイアスと逆極
    性及び同極性であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像形成装置のう
    ち、前記二次転写部材及び中間転写体の合成抵抗値を測
    定する抵抗測定手段が具備されるタイプのものにおい
    て、 前記バイアス切替手段は、前記抵抗測定手段で前記合成
    抵抗値を測定する直前に、少なくとも前記接触転写部材
    が一周する期間、前記転写バイアスと同極性のクリーニ
    ングバイアスを印加するよう前記バイアス印加手段の印
    加バイアスを切り替えること特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の画像形成装置におい
    て、 前記バイアス切替手段は、前記中間転写体が回動を停止
    する直前には、少なくとも前記接触転写部材が一周する
    期間、前記転写バイアスと同極性のクリーニングバイア
    スを印加するよう前記バイアス印加手段の印加バイアス
    を切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項5に記載の画像形成装置におい
    て、 前記バイアス印加手段による転写バイアス値及び逆バイ
    アス値が可変可能に設定されることを特徴とする画像形
    成装置。
  13. 【請求項13】 画像情報に応じたトナー像が形成担持
    される像担持体と、 前記像担持体に対向配置される中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体上に転写す
    る一次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写する二
    次転写手段とを備え、 この二次転写手段には、前記中間転写体表面に接触配置
    される接触転写部材を備えた二次転写部材と、当該二次
    転写部材を介して前記中間転写体上のトナー像を前記記
    録媒体に転写する転写バイアス及び前記転写バイアスと
    は逆極性の逆バイアスを印加するバイアス印加手段と、
    前記バイアス印加手段の印加バイアスを切り替えるバイ
    アス切替手段とを具備させた画像形成装置において、 前記接触転写部材に付着した異物を前記中間転写体に転
    移させるクリーニングプロセスで前記バイアス印加手段
    により印加されるクリーニングバイアスの印加バイアス
    量を、前記二次転写部材及び中間転写体の合成抵抗値に
    基づいて設定することを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 画像情報に応じたトナー像が形成担持
    される像担持体と、 前記像担持体に対向配置される中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体上に転写す
    る一次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を記録媒体上に転写する二
    次転写手段とを備え、 この二次転写手段には、前記中間転写体表面に接触配置
    される接触転写部材を備えた二次転写部材と、当該二次
    転写部材を介して前記中間転写体上のトナー像を前記記
    録媒体に転写する転写バイアス及び前記転写バイアスと
    は逆極性の逆バイアスを印加するバイアス印加手段と、
    前記バイアス印加手段の印加バイアスを切り替えるバイ
    アス切替手段とを具備させた画像形成装置において、 前記接触転写部材に付着した異物を前記中間転写体に転
    移させるクリーニングプロセスで前記バイアス印加手段
    により印加されるクリーニングバイアスの印加バイアス
    量を段階的に変化させると共に、印加バイアスの印加開
    始時及び印加終了時の極性を異ならせ且つその絶対値を
    等しく設定したことを特徴とする画像形成装置。
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