JP2003195667A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003195667A
JP2003195667A JP2001391506A JP2001391506A JP2003195667A JP 2003195667 A JP2003195667 A JP 2003195667A JP 2001391506 A JP2001391506 A JP 2001391506A JP 2001391506 A JP2001391506 A JP 2001391506A JP 2003195667 A JP2003195667 A JP 2003195667A
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Hidetoshi Katayanagi
秀敏 片柳
Hajime Tanaka
一 田中
Toshiki Hayamizu
俊樹 速水
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光沢あるカラー画像が安定して搬送される転
写材上に形成する。 【解決手段】 複数の感光体ドラム10上に形成された
トナー像を加圧ベルト32a上に静電吸着した転写材上
に重ね合わせて転写し、そのままの状態で加熱ロール3
1に対向した定着ニップ部30aに進入する構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に関
し、特に加熱部材とベルト状加圧部材とから成る熱定着
装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のカラー画像形成装置の熱
定着装置では、多層の未定着トナーが付着した転写材を
所望の色に発色させ定着を行うことが必要で、そのため
にはモノクロ画像形成装置の場合に較べて十分広い定着
ニップ幅を設けて定着時間を確保することが必要とな
る。またモノクロ画像形成装置の場合に較べて高画質が
要求されるために、未定着トナー像が接する加熱ロール
に数100μm以上の弾性層を設け、加熱ロール表面が
トナーが付着した転写材の表面凹凸にならうようにする
ことが必要である。熱定着装置として熱ロール定着装置
を用いた場合、広いニップ幅を得ようとして加熱ロール
の弾性層の厚さを厚くすると加熱ロール内部にある熱源
からの熱伝達効率が非常に悪くなり、高速での定着性能
が確保出来ない。そのため加熱ロールの弾性層の厚さを
薄くしつつ、広いニップ幅を得るには、非常に大きな外
径の加熱ロールや加圧ロール(加熱ロールに当接してニ
ップを形成するロール)を使用しなければならない。
【0003】この対策として加熱部材もしくは加圧部材
にベルトを用いることでニップ幅を広くとることが比較
的容易となり、省スペースの観点から有利である。ベル
トを用いた熱定着装置では、第48回日本画像学会技術
講習会予稿集p.84に記載のあるように、加熱ロール
と加圧ベルトより成る方式の熱定着の方が加熱ベルトと
加圧ロールより成る方式に較べ熱伝導性において有利で
あり、より高速に適した方式である。
【0004】加熱ロールと加圧ベルトとを用いた熱定着
装置では次の2点の問題点を有する。
【0005】定着ニップ幅を確保するには、加熱ロー
ルに対して複数のローラ間に張架された加圧ベルトを接
触させることによって、比較的広い定着ニップを形成す
ることが可能となる。この場合には定着ニップ部におけ
る圧接が不安定となりやすく、カラー画像の場合には光
沢が得られず、画像ずれが生じ易い。この対策として
は、定着ニップ部の加圧ベルト背面に加熱ロールに向け
て押圧する加圧部材を設置する等の手段がとられてい
る。
【0006】定着ニップ部を通過した転写材は加熱ロ
ールに巻き付いた形で分離がなされるので、転写材の分
離性が悪いという問題がある。これに対する解決策とし
ては定着ニップ部出口に加熱ロールの弾性層を歪ませる
ような押圧部材を加圧ベルトの背後に設ける構成とし、
弾性層を歪ませることで加熱ロールから転写材の分離性
能を確保している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】、の問題点に対し
て上記の対策を用いると、特開平11−45025、特
開平11−194647公報などの記載にあるように、
定着ニップ部の圧力分布が、ベルトを押圧する加圧部材
の当接部、加熱ロールの弾性層を歪ませる部材の当接
部、これら2つの部材の当接部の中間部で、急激に変化
してしまう。カラー用途として用いられるような塗工紙
を通紙した場合、塗工紙中の基材に含まれる水分が気化
し、塗工層を抜け難いことによって生じるトナーブリス
タ現象やペーパブリスタ現象によって画質が低下してし
まう。上記公報によるトナーブリスタ現象に対する対策
は装置を複雑化するものであった。
【0008】本発明の第1の目的は、加熱ロールと加圧
ベルトとを用いた熱定着装置で、複雑な構成とすること
なく光沢が確保されて色ずれや画像ずれのない定着が行
われ、かつ定着を終えた転写材が良好に加熱ロールから
分離排出される画像形成装置を提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、中間転写体上に或
いは転写材上或いは感光体上にトナー像を重ね合わせて
カラー画像を形成するタンデム方式の画像形成装置で、
複雑な構成とすることなく光沢が確保されて色ずれや画
像ずれのない定着が行われ、かつ定着を終えた転写材が
良好に加熱ロール等から分離排出される画像形成装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、表面
にトナー離型層を有し加熱源を有する加熱部材と、それ
に接触した定着ニップ部を形成する表面にトナー離型層
を有するベルト状加圧部材とより成り、定着ニップ部を
通過する未定着トナー像を有する転写材の加熱定着を行
う熱定着装置を備える画像形成装置において、転写材が
前記ベルト状加圧部材に静電吸着されたのちに定着ニッ
プ部に進入させるための帯電手段を設けたことを特徴と
する画像形成装置(第1発明)、によって達成される。
【0011】上記第2の目的は、トナー像担持体上のト
ナー像をベルト状加圧部材に静電吸着されて移動する転
写材上に転写を行い、転写されたトナー像を有する転写
材の熱定着を行う画像形成装置において、前記ベルト状
加圧部材は表面にトナー離型層を有し、該ベルト状加圧
部材には対向して表面にトナー離型層を有して加熱源を
有する加熱部材が圧接して加熱定着を行う定着ニップ部
を形成していて、前記のトナー像を有する転写材は前記
ベルト状加圧部材に静電吸着されたまま定着ニップ部に
進入するよう構成したことを特徴とする画像形成装置
(第2発明)、及びトナー像担持体上のトナー像をベル
ト状加圧部材に静電吸着されて移動する転写材上に転写
を行い、同時に熱定着を行う画像形成装置において、前
記ベルト状加圧部材は表面にトナー離型層を有し、該ベ
ルト状加圧部材にはトナー像担持体を介して対向する加
熱源を有する加熱部材が圧接して転写同時定着を行う転
写定着ニップ部を形成していて、前記転写材は前記ベル
ト状加圧部材に静電吸着されたまま転写定着ニップ部に
進入するよう構成したことを特徴とする画像形成装置
(第3発明)、によって達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】(1)図1には本発明(第1発
明)の画像形成装置に用いられる熱定着装置の断面構成
を示している。
【0013】熱定着装置30は、矢示方向に回転する加
熱部材である加熱ロール31に対向して、支持ローラ3
21、322及びテンションローラ323によって支持
されたベルト状加圧部材である加圧ベルト32は圧接状
態にあって、定着ニップ部30aを形成している。
【0014】加熱ロール31は内部にアルミニウム等を
材料とする肉厚0.5〜5mm程度の円筒状芯金311
があって、その外層には弾性層312として0.2〜2
mm厚のシリコンゴム弾性層と、更にその上には表層3
13として20〜40μmの表層フッ素樹脂層がトナー
離型層として設けられている。加熱ロール31は図示し
ない駆動モータによって、搬送される転写紙Pの搬送速
度が望ましい値になるような回転数で制御され、矢示方
向に回転する。なお、円筒状芯金311としてはアルミ
ニウムでなくとも熱伝導率の高い金属製のものを使用す
ることができ、弾性層312としては耐熱性の高い弾性
体であれば他の材料も使用することができる。
【0015】円筒状芯金311の内部には加熱源とし
て、500〜2000W出力のハロゲンランプ315が
配置されている。ハロゲンランプ315は異なる配熱や
電力を持つ複数のランプに分割設置されることもある。
また、加熱ロール31の表面と対向する位置には図示し
ない温度センサが配置され、ロール表面の温度計測が行
われ、ハロゲンランプ315を点滅することによって、
例えば110℃〜200℃の熱定着を行うのに適当とす
る所定の表面温度に維持される。
【0016】ベルト状加圧部材である加圧ベルト32
は、ポリイミドシームレスベルト上に200μm厚のシ
リコンゴム弾性層と更にその上層に30μm厚の表層フ
ッ素樹脂がトナー離型層として設けられている。ポリイ
ミドシームレスベルト、シリコーンゴム、弗素樹脂は転
写性能や紙吸着性能に問題がないように電気抵抗を調整
した物を使用することが望ましい。加圧ベルト32は加
熱ロール31を挟んで設けた支持ローラ321、322
の間に張架され、加圧ベルト32内にあって外方へと付
勢されたテンションローラ323によって加圧ベルト3
2は加熱ロール31と接触して定着ニップ部30aを形
成し、テンションローラ323の外方への付勢力によっ
て定着ニップ部への圧接力が生じる構成となっている。
加圧ベルトは駆動されている加熱ロールに従動させても
良いし、支持ローラのいずれかを駆動させても良い。ま
た支持ローラ321を円筒状の物とし、内側にハロゲン
ランプを固定設置し加圧ベルトも温めて、より転写材を
温める構成としても良い。
【0017】更に本実施例においては、定着ニップ部3
0aでの安定した圧接状態を維持するために加圧ベルト
32の内側から定着ニップ部30aに向けて押圧する固
定加圧部材35を設け、所定の例えば5〜30mmのニ
ップ幅と、所定の例えば1〜3kg/cm2のニップ圧
を設定している。なお定着ニップ部内のニップ圧は、転
写紙の進行方向に対して均一の圧力分布にするか、又は
転写材搬送方向下流に行くほどニップ圧が上昇するよう
な圧力分布に設定している。固定加圧部材35には例え
ば発泡性をもった弾性シリコンゴムを用いた弾性パッド
35aと、加圧ベルト32との摺接面には耐熱性がある
弗素樹脂シート等の低摩擦層35bより成り、必要に応
じて背後にバネ部材を設けることも行われ、非画像形成
時には圧接解除を行うよう構成することもある。
【0018】本発明の画像形成装置では、転写材は加圧
ベルト32に静電吸着された状態で定着ニップ部30a
に進入するよう構成している。33は加圧ベルト32を
帯電し、転写材を静電吸着するよう作用する帯電手段
で、接地した支持ローラ321に対向して設けられる。
帯電手段33は、帯電電源331によって直流のバイア
ス電圧を加圧ベルト32に印加する。帯電手段33に
は、ベルトに当接回転する金属ローラや薄い弾性層を持
つ半導電性ローラ、ベルトに摺接する金属ブラシ、或い
はコロナ帯電を行うコロトロンが用いられ、トナーと反
対極性のバイアス電圧の印加が行われる。印加するバイ
アス電圧はトナーと反対極性の直流電圧としているが、
これに限定するものではなく、トナーを保持した転写材
が加圧ベルト32に静電吸着する際、トナー像の乱れが
生じない条件を満たしていればトナーと同極性であって
もよい。
【0019】34は除電手段であって、定着ニップ部3
0aを通過して加圧ベルト32に静電吸着した転写材を
除電して分離を行うもので、曲率分離に加えて、除電電
源341によって交源と直流とを重畳して印加し、転写
材の加圧ベルト32からの分離を容易にしている。除電
手段34は接地した支持ローラ322に対向して設けら
れ、定着を終えた転写材上に当接回転する金属ローラや
薄い弾性層を持つ半導電性ローラ、転写材上を摺接する
金属、ブラシ、或いは除電コロトロンが用いられる。
【0020】上記説明した熱定着装置を備えた画像形成
装置では、画像形成が成されて上面に未定着のトナー像
を保持した転写材Pは200〜400mm/secの線
速度で移動する搬送ベルト39上を搬送されて、転写材
Pの先端は加圧ベルト32へと到達する。加圧ベルト3
2は帯電手段33によって帯電状態にあるので、搬送さ
れる転写材Pと同じ周速度をもって回転する加圧ベルト
32上に転写材Pは静電吸着した状態となり、定着ニッ
プ部30aへと移動する。
【0021】定着ニップ部30aでは、転写材P上の未
定着トナー像に対し、所定時間にわたっての均一な或い
は下流に向かうに従って高圧となるニップ圧と、加熱ロ
ール31からの熱伝導によって、画像ずれの生じること
なく光沢のある定着が行われる。定着がなされた転写材
Pは加圧ベルト32に静電吸着されているので、ニップ
部出口では加熱ロール31に対する分離性が確保され
る。
【0022】かかる構成とすることによって、定着ニッ
プ部30aを通過して光沢あるカラートナー像を定着し
た転写材Pは、除電手段34によって除電がなされ加圧
ベルト32への吸着性が失われ、支持ロール322に巻
回する加圧ベルト32から分離して直進し、排出される
こととなる。既に転写材P上のトナーは固着しており、
除電手段によって像が乱されることはない。
【0023】一般に熱定着装置では、オフセット現象の
発生を防止し、転写材の加熱ロールへの巻き付きを防止
するために、加熱ロール及び加圧ロール表面にシリコン
オイル等の離型剤を塗布しているものが多い。しかし、
上記説明した熱定着装置においては、加熱ロール表面の
弗素樹脂としてテトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体(PFA)を使用し、
低軟化点物質であるワックスが適当量(例えば10質量
%以上)含有されたトナーを使用する際は離型剤を必要
としない。弗素樹脂として他の物(例えばポリテトラフ
ルオロエチレン)を使用した場合は、トナーにワックス
をある程度含有させてもオフセットや巻き付きが防止出
来ない。
【0024】トナー中に含有させる離型機能を有する物
質としては、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエ
チレン等のオレフィン系ワックスや、これらの変性物、
カルナバワックスやライスワックス等の天然ワックス、
脂肪酸ビスアミドなどのアミド系ワックスがある。
【0025】(2)本発明(第2発明)の画像形成装置
について説明する。ここで説明する画像形成装置はタン
デム方式の画像形成装置であって、画像形成ユニット上
に形成したトナー像を中間転写体上に重ね合わせて1次
転写を行い、中間転写体上に転写されたカラートナー像
を加圧ベルト上に静電吸着されて移動する転写材上に2
次転写を行い、カラートナー像を有する転写材を吸着し
た加圧ベルトをそのまま定着ニップ部に導いて熱定着を
行う構成となっている。
【0026】図2は、本発明(第2発明)の画像形成装
置の一実施形態を示す断面構成図である。図2において
中間転写体としての中間転写ベルト14aの周縁部には
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒
色(K)から成る4組のプロセスユニット100が転写
ベルト14aの回転方向上流側からその順に設けられて
いる。
【0027】毎色毎のプロセスユニット100は、像担
持体であるドラム状の感光体(以下感光体ドラムとい
う)10、帯電手段である帯電ローラ11、画像書込手
段である露光光学系12、現像手段である現像装置13
及び像担持体クリーニング手段である感光体クリーニン
グ装置19から成る。
【0028】各色毎の像担持体である感光体ドラム10
は、例えばアルミ材によって形成される円筒状の金属基
体の外周に、表面にオーバーコート層(保護層)を設け
た有機感光体層(OPC)を該金属基体の外周に形成し
たものであり、接地した状態で、不図示の感光体駆動モ
ータにより図2の矢印で示す時計方向に各色毎の感光体
ドラム10が回転される。
【0029】各色毎の接触帯電手段である帯電ローラ1
1は、導電性芯金の周面に、体積抵抗が105〜107Ω
・cm程度の半導電性弾性ゴムを被覆して形成され、使
用されるトナー(現像時のトナー)と同極性(本実施形
態においてはマイナス極性)で、直流電圧の帯電バイア
スVR1の印加によって帯電作用(本実施形態において
はマイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様
な電位を与える。接触帯電手段としては、その他、帯電
ブラシや帯電ブレード等を用いることも可能である。
【0030】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、各色毎の帯
電ローラ11に対して感光体ドラム10の回転方向下流
側に位置するようにして感光体ドラム10の周辺に配置
される。露光光学系12は、レーザ光源(不図示)から
発光されるレーザ光を回転多面鏡(不図示)により回転
走査し、fθレンズ(不図示)、反射ミラー(不図示)
等より成り、別体の画像読み取り装置によって読み取ら
れメモリに記憶された各色の画像データに従って感光体
ドラム10の感光体層を像露光(画像書込)し、各色毎
の感光体ドラム10上に静電潜像を形成する。潜像形成
はレーザ露光に限らずLED露光手段を用いることも可
能である。
【0031】各色毎の現像手段である現像装置13は、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒
色(K)の、本実施形態においてはマイナス荷電のトナ
ーを用いた一成分現像剤或いはトナー(本実施形態にお
いてはマイナス極性)とキャリアとを用いた二成分現像
剤をそれぞれ収容し、それぞれ感光体ドラム10の周面
に対し接触或いは非接触で、現像位置において感光体ド
ラム10の回転方向と順方向に回転する、粗面加工を施
し回転可能に支持された現像剤担持体である現像ローラ
131を備え、現像時、現像ローラ131に対して直流
電圧の、または、交流電圧に直流電圧を重畳した現像バ
イアス電圧を印加することにより、接触或いは非接触の
反転現像を行い、感光体ドラム10上の潜像部にトナー
像を形成する。
【0032】中間転写体である中間転写ベルト14a
は、体積抵抗が106〜1012Ω・cmの無端ベルトで
あり、例えばポリカーボネート(PC)、ポリイミド
(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリビニリデ
ンフルオライド(PVDF)、テトラフルオロエチレン
−エチレン共重合体(ETFE)等の樹脂材料や、EP
DM、NBR、CR、ポリウレタン等のゴム材料にカー
ボン等の導電性フィラーを分散させたり、イオン性の導
電材料を含有させたりしたものが用いられ、厚みは、樹
脂材料の場合50〜200μm程度、ゴム材料の場合は
300〜700μm程度の設定にする。中間転写ベルト
14aは、それぞれ接地される中間転写ベルト駆動ロー
ラ14f、中間転写ベルト支持ローラ14d、14e、
中間転写ベルトテンションローラ14g及び直流バイア
ス電圧を印加した2次転写ローラ14h等を内接して張
架され、画像形成時には不図示の駆動モータより駆動を
受けて中間転写ベルト駆動ローラ14fが回転し、中間
転写ベルト14aを図2の矢印で示す反時計方向に回転
される。
【0033】各色毎の第1の接触転写手段である1次転
写ローラ(転写ローラともいう)14cは、ステンレス
等の導電性芯金の周面に、半導電性弾性ゴムを被覆して
形成される。各色毎の1次転写ローラ14cは、中間転
写ベルト14aを挟んで各色毎の感光体ドラム10に対
向して設けられ、中間転写ベルト14aと各色毎の感光
体ドラム10との間に各色毎の転写域(符号なし)を形
成し、各色毎の1次転写ローラ14cには、トナー像の
転写時トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)で、直流電圧の1次転写バイアスを印加すること
により、各色毎の感光体ドラム10上のトナー像を中間
転写ベルト14a上に転写する。
【0034】32aは2次転写ベルトを兼ねた加圧ベル
トで、支持ローラ321a、322aによって支持さ
れ、中間転写ベルト14aと同速をもって矢印で示す時
計方向に回転している。加圧ベルト32aはポリイミド
シームレスベルト上に200μm厚のシリコンゴム弾性
層と更にその上層に30μm厚の表層フッ素樹脂が離型
層として設けられている。加圧ベルト32aに内接して
接地された2次転写バックアップローラ(転写ローラと
もいう)14jは2次転写ローラ14hに、中間転写ベ
ルト14aと加圧ベルト32aを挟んで対向し、2次転
写域(符号なし)を形成している。
【0035】加圧ベルト32aの2次転写域の上流側に
は、接地された支持ローラ321aに対向して紙帯電手
段33aが設けられている。紙帯電手段33aは中間転
写ベルト14a上のトナー像と同期して搬送ローラ38
によって搬送される転写材Pの上方よりトナーと同極性
の直流バイアス電圧を印加して、転写材Pを帯電し、加
圧ベルト32aに静電吸着するよう作用する。紙帯電手
段33aには、転写材上を当接回転する金属ローラや、
転写材上面に摺接する金属ブラシ、或いはコロナ帯電を
行うコロトロンが用いられる。
【0036】ここで、2次転写域でカラートナー像が転
写材上に転写されるまでの画像形成プロセス(画像形成
工程)を説明する。
【0037】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により、イエロー(Y)の画像形成ユ
ニット100の感光体ドラム10が図2の矢印で示す時
計方向へ回転され、同時にYの帯電ローラ11の帯電作
用によりYの感光体ドラム10に電位の付与が開始され
る。
【0038】Yの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわ
ちYの画像データに対応する電気信号による画像書込が
開始され、Yの感光体ドラム10の表面に原稿画像のY
の画像に対応する静電潜像が形成される。
【0039】前記の潜像はYの現像装置13の現像ロー
ラ131により接触或いは非接触の状態で反転現像さ
れ、Yの感光体ドラム10の回転に応じて、感光体ドラ
ム10上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0040】上記の画像形成プロセスによってYの感光
体ドラム10上に形成されたYのトナー像が、Yの転写
域(符号なし)において、第1の接触転写手段であるY
の1次転写ローラ14cによって、中間転写ベルト14
a上に転写される。
【0041】次いで中間転写ベルト14aは、Yのトナ
ー像と同期が取られ、マゼンタ(M)の画像形成ユニッ
ト100によりMの帯電ローラ11の帯電作用により電
位が付与され、Mの露光光学系12によって第2の色信
号すなわちMの画像データに対応する電気信号による画
像書込が行われ、Mの現像装置13の現像ローラ131
による反転現像によってMの感光体ドラム10上にMの
トナー像が、Mの転写域(符号なし)において、第1の
接触転写手段であるMの1次転写ローラ14cによっ
て、前記のYのトナー像の上からMのトナー像が重ね合
わせて形成される。
【0042】同様のプロセスにより、Y、Mの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、シアン(C)の画像形成ユ
ニット100によりCの感光体ドラム10上に形成され
た、第3の色信号によるCの画像データに対応するCの
トナー像が、Cの転写域(符号なし)において、第1の
接触転写手段であるCの1次転写ローラ14cによっ
て、前記のY、Mのトナー像の上からCのトナー像が重
ね合わせて形成され、更にY、M、Cの重ね合わせトナ
ー像と同期が取られ、黒色(K)の画像形成ユニット1
00によりKの感光体ドラム10上に形成された、第4
の色信号によるKの画像データに対応するKのトナー像
が、Kの転写域(符号なし)において、第1の接触転写
手段であるKの1次転写ローラ14cによって、前記の
Y、M、Cのトナー像の上からKのトナー像が重ね合わ
せて形成され、中間転写ベルト14a上にY、M、C及
びKの重ね合わせカラートナー像が形成される。
【0043】中間転写ベルト14a上のカラートナー像
に対して、転写前帯電手段14kはトナーと同極性のコ
ロナ放電を行い、カラートナー像の2次転写時の転写性
を高める処理が行われた後、カラートナー像を保持した
中間転写ベルト14dは、同期して加圧ベルト32a上
に静電吸着して搬送される転写材Pと圧着状態となり、
2次転写ローラ14hのトナーと同極性の直流バイアス
電圧の印加によって、中間転写ベルト14a上のカラー
トナー像は転写材P上に転写がなされる。転写前帯電手
段14kは、それが無くとも2次転写性能が確保出来る
場合は削除しても良い。
【0044】本発明においては、2次転写ベルトを兼ね
た加圧ベルト32a上に静電吸着した未定着カラートナ
ー像を保持した転写材Pを、そのままの状態で熱定着を
行うよう加熱ロール31を設けて、加熱ロール31と、
2次転写域を通過した加圧ベルト32aとの間で定着ニ
ップ部30aを形成し、加圧ベルト32aに静電付着し
た転写材Pの定着を行う構成としている。このような構
成とすることにより、2次転写域と定着ニップ間で紙が
加圧ベルト32aに静電付着しているため、紙の定着ニ
ップ通過時の衝撃などの影響が2次転写域に伝わりにく
く、2次転写域と定着ニップ間を最大紙長さ以上に設定
することなく、装置をコンパクトにすることが可能とな
る。
【0045】加熱ロール31は内部にアルミニウム等を
材料とする肉厚0.5〜5mm程度の円筒状芯金311
があって、その外層には弾性層312として0.2〜2
mm厚のシリコンゴム弾性層と、更にその上には表層3
13として20〜40μmの表層フッ素樹脂層がトナー
離型層として設けられている。加熱ロール31は図示し
ない駆動モータによって、搬送される転写紙Pの搬送速
度が望ましい値になるような回転数で制御され、矢示方
向に回転する。なお、円筒状芯金311としてはアルミ
ニウムでなくとも熱伝導率の高い金属製のものを使用す
ることができ、弾性層312としては耐熱性の高い弾性
体であれば他の材料も使用することができる。
【0046】円筒状芯金311の内部には加熱源とし
て、500〜2000W出力のハロゲンランプ315が
配置されている。ハロゲンランプ315は異なる配熱や
電力を持つ複数のランプに分割設置されることもある。
また、加熱ロール31の表面と対向する位置には図示し
ない温度センサが配置され、ロール表面の温度計測が行
われ、ハロゲンランプ315を点滅することによって、
例えば110℃〜200℃の熱定着を行うのに適当とす
る所定の表面温度に維持される。
【0047】加熱ロール31と加圧ベルト32aとが当
接する定着ニップ部30aでは、定着ニップ部30aで
の安定した圧接状態を維持するために加圧ベルト32a
の内側から定着ニップ部30aに向けて押圧する固定加
圧部材35を設け、所定の例えば5〜30mmのニップ
幅と、所定の例えば1〜3kg/cm2のニップ圧を設
定している。定着ニップ部内のニップ圧は、転写紙の進
行方向に対して均一の圧力分布にするか、又は転写材搬
送方向下流に行くほどニップ圧が上昇するような圧力分
布に設定している。固定加圧部材35には例えば発泡性
をもった弾性シリコンゴムを用いた弾性パッド35a
と、加圧ベルト32aとの摺接面には耐熱性がある弗素
樹脂シート等の低摩擦層35bより成り、必要に応じて
背後にバネ部材を設けることも行われ、非画像形成時に
は圧接解除を行うよう構成することもある。本発明構成
においては、加圧ベルト32aの速度と定着ニップ部に
おける加熱ロールによる転写材搬送速度がほぼ等しくな
ることが望ましいため、加圧ベルト32aを駆動し加熱
ロール31を従動とするか、加熱ロール31の弾性層が
殆ど歪まないように加熱ロール31の弾性層の厚みを薄
くするか、硬度を固定加圧部材の硬度に対して十分硬く
することが望ましい。またトナーとしては上記ニップ圧
の範囲で定着性がニップ幅アップに伴って向上する物を
使用することが望ましい。
【0048】上記構成の固定加圧部材35を背後に設け
た定着ニップ部30aでは、転写材P上の未定着トナー
像に対し、所定時間にわたっての均一な或いは転写材搬
送方向下流に向かうに従って高圧となるニップ圧と、加
熱ロール31からの熱伝導によって、画像ずれの生じる
ことなく光沢のある定着が行われる。定着がなされた転
写材Pは加圧ベルト32aに静電吸着されているので、
ニップ部出口では加熱ロール31に対する分離性が確保
される。
【0049】34は除電手段であって、定着ニップ部3
0aを通過して加圧ベルト32aに静電吸着した転写材
を除電して分離を行うもので、曲率分離に加えて、除電
電源341によって交源と直流とを重畳して印加し、転
写材の加圧ベルト32aからの分離を容易にしている。
除電手段34は接地した支持ローラ322に対向して設
けられ、定着を終えた転写材上に当接回転する金属ロー
ラや薄い弾性層を持つ半導電性ローラ、転写材上を摺接
する金属、ブラシ、或いは除電コロトロンが用いられ
る。
【0050】かかる構成とすることによって、定着ニッ
プ部30aを通過して光沢あるカラートナー像を定着し
た転写材Pは、除電手段34によって除電がなされ加圧
ベルト32aへの吸着性が失われ、支持ロール322に
巻回する加圧ベルト32aから分離して直進し、排出さ
れることとなる。
【0051】本実施形態の画像形成装置においても、加
熱ロール31、加圧ベルト32a表面の弗素樹脂として
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA)を使用し、現像剤として低
軟化点物質であるワックスを含有したトナーを使用する
ことによって、加熱ロール31や加圧ベルト32aに離
型剤を塗布する必要がなくなった。加熱ロール31や加
圧ベルト32aに離型剤を塗布するときは、加圧ベルト
32aに塗布された離型剤や加熱ロール31から加圧ベ
ルト32aに移行した離型剤が中間転写体や感光体等に
移行し、カラートナー像の転写性等に影響が生じるが、
かかるトナーを現像剤として使用することによって、上
記の危惧は解消した。
【0052】(3)本発明(第2発明)の画像形成装置
の他の実施形態について説明する。ここで説明する画像
形成装置はタンデム方式の画像形成装置であって、画像
形成ユニット上に形成したトナー像を加圧ベルトに静電
吸着されて移動する転写材上に重ね合わせて転写を行
い、カラートナー像を有する転写材を吸着した加圧ベル
トをそのまま定着ニップ部に導いて熱定着を行う構成と
なっている。
【0053】図3は、本発明(第2発明)の画像形成装
置の一実施形態を示す断面構成図である。図3において
搬送ベルトの機能をもった加圧ベルトの周縁部には、
Y、M、C及びKから成る4組のプロセスユニット10
0が加圧ベルト14mの回転方向上流側からその順に設
けられている。ここで配設されたプロセスユニット10
0は図2において説明したプロセスユニット100と同
じ構成・機能を有しているので、同じ符号をもって表示
し、説明を省略する。
【0054】14mは搬送ベルトの機能を有した加圧ベ
ルトで、搬送ベルト駆動ローラ14n、搬送ベルト支持
ローラ14p、14q、搬送ベルトテンションローラ1
4rが内接して張架され、画像形成時には不図示の駆動
モータよりの駆動を受けて搬送ベルト駆動ローラ14n
が回転し、加圧ベルト14mを図3の矢印で示す時計方
向に回転される。加圧ベルト14mはポリイミドシーム
レスベルト上に200μm厚のシリコンゴム弾性層と更
にその上層に30μm厚の表層フッ素樹脂が離型層とし
て設けられている。ポリイミドシームレスベルト、シリ
コーンゴム、弗素樹脂は転写性能や紙吸着性能に問題が
ないように電気抵抗を調整した物を使用することが望ま
しい。
【0055】加圧ベルト14mのプロセスユニット10
0で形成されたトナー像の転写域の上流側には、接地さ
れた支持ローラ14qに対向して紙帯電手段33aが設
けられている。紙帯電手段33aは感光体ドラム10上
のトナー像と同期して搬送ローラ38によって搬送され
る転写材Pの上方よりトナーと同極性の直流バイアス電
圧を印加して、転写材Pを帯電し、加圧ベルト14mに
静電吸着するよう作用する。紙帯電手段33aには、転
写材上を当接回転する金属ローラや薄い弾性層を持つ半
導電性ローラ、転写材上面に摺接する金属ブラシ、或い
はコロナ帯電を行うコロトロンが用いられる。
【0056】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により、イエロー(Y)の画像形成ユ
ニット100の感光体ドラム10が図2の矢印で示す時
計方向へ回転され、同時にYの帯電ローラ11の帯電作
用によりYの感光体ドラム10に電位の付与が開始され
る。
【0057】Yの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわ
ちYの画像データに対応する電気信号による画像書込が
開始され、Yの感光体ドラム10の表面に原稿画像のY
の画像に対応する静電潜像が形成される。
【0058】前記の潜像はYの現像装置13の現像ロー
ラ131により接触或いは非接触の状態で反転現像さ
れ、Yの感光体ドラム10の回転に応じて、感光体ドラ
ム10上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0059】上記の画像形成プロセスによってYの感光
体ドラム10上に形成されたYのトナー像が、Yの転写
域(符号なし)において、Yの転写ローラ14cによっ
て、転写材P上に転写される。
【0060】次いで、Yのトナー像と同期が取られ、マ
ゼンタ(M)の画像形成ユニット100によりMの帯電
ローラ11の帯電作用により電位が付与され、Mの露光
光学系12によって第2の色信号すなわちMの画像デー
タに対応する電気信号による画像書込が行われ、Mの現
像装置13の現像ローラ131による反転現像によって
Mの感光体ドラム10上にMのトナー像が、Mの転写域
(符号なし)において、Mの転写ローラ14cによっ
て、前記の転写材P上のYのトナー像の上からMのトナ
ー像が重ね合わせて形成される。
【0061】同様のプロセスにより、Y、Mの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、シアン(C)の画像形成ユ
ニット100によりCの感光体ドラム10上に形成され
た、第3の色信号によるCの画像データに対応するCの
トナー像が、Cの転写域(符号なし)において、Cの転
写ローラ14cによって、前記の転写材P上のY、Mの
トナー像の上からCのトナー像が重ね合わせて形成さ
れ、更にY、M、Cの重ね合わせトナー像と同期が取ら
れ、黒色(K)の画像形成ユニット100によりKの感
光体ドラム10上に形成された、第4の色信号によるK
の画像データに対応するKのトナー像が、Kの転写域
(符号なし)において、Kの転写ローラ14cによっ
て、前記のY、M、Cのトナー像の上からKのトナー像
が重ね合わせて形成され、加圧ベルト14mに静電吸着
した転写材P上にY、M、C及びKの重ね合わせカラー
トナー像が形成される。
【0062】本発明においては、搬送ベルトを兼ねた加
圧ベルト14m上に静電吸着した未定着カラートナー像
を保持した転写材Pを、そのままの状態で熱定着を行う
よう加熱ロール31を設けて、加熱ロール31とY、
M、C及びKの転写域を通過した加圧ベルト14mとの
間で定着ニップ部30aを形成し、加圧ベルト14mに
静電付着した転写材Pの定着を行う構成としている。こ
のような構成とすることにより、Kの転写域と定着ニッ
プ間で紙が加圧ベルト14mに静電付着しているため、
紙の定着ニップ通過時の衝撃などの影響がKなどの転写
域に伝わりにくく、Kの転写域と定着ニップ間を最大紙
長さ以上に設定することなく、装置をコンパクトにする
ことが可能となる。
【0063】加熱ロール31は内部にアルミニウム等を
材料とする肉厚0.5〜5mm程度の円筒状芯金311
があって、その外層には弾性層312として0.2〜2
mm厚のシリコンゴム弾性層と、更にその上には表層3
13として20〜40μmの表層フッ素樹脂層がトナー
離型層として設けられている。加熱ロール31は図示し
ない駆動モータによって、搬送される転写紙Pの搬送速
度が望ましい値になるような回転数で制御され、矢示方
向に回転する。なお、円筒状芯金311としてはアルミ
ニウムでなくとも熱伝導率の高い金属製のものを使用す
ることができ、弾性層312としては耐熱性の高い弾性
体であれば他の材料も使用することができる。
【0064】円筒状芯金311の内部には加熱源とし
て、500〜2000W出力のハロゲンランプ315が
配置されている。ハロゲンランプ315は異なる配熱や
電力を持つ複数のランプに分割設置されることもある。
また、加熱ロール31の表面と対向する位置には図示し
ない温度センサが配置され、ロール表面の温度計測が行
われ、ハロゲンランプ315を点滅することによって、
例えば110℃〜200℃の熱定着を行うのに適当とす
る所定の表面温度に維持される。
【0065】加熱ロール31と加圧ベルト14mとが当
接する定着ニップ部30aでは、定着ニップ部30aで
の安定した圧接状態を維持するために加圧ベルト14m
の内側から定着ニップ部30aに向けて押圧する固定加
圧部材35を設け、所定の例えば5〜30mmのニップ
幅と、所定の例えば1〜3kg/cm2のニップ圧を設
定している。定着ニップ部内のニップ圧は、転写紙の進
行方向に対して均一の圧力分布にするか、又は転写材搬
送方向下流に行くほどニップ圧が上昇するような圧力分
布に設定している。固定加圧部材35には例えば発泡性
をもった弾性シリコンゴムを用いた弾性パッド35a
と、加圧ベルト14mとの摺接面には耐熱性がある弗素
樹脂シート等の低摩擦層35bより成り、必要に応じて
背後にバネ部材を設けることも行われ、非画像形成時に
は圧接解除を行うよう構成することもある。本発明構成
においては、加圧ベルト14mの速度と定着ニップ部に
おける加熱ロールによる転写材搬送速度がほぼ等しくな
ることが望ましいため、加圧ベルト14mを駆動し加熱
ロール31を従動とするか、加熱ロール31の弾性層が
殆ど歪まないように加熱ロール31の弾性層の厚みを薄
くするか、硬度を固定加圧部材の硬度に対して十分硬く
することが望ましい。またトナーとしては上記ニップ圧
の範囲で定着性がニップ幅アップに伴って向上する物を
使用することが望ましい。
【0066】上記構成の固定加圧部材35を背後に設け
た定着ニップ部30aでは、転写材P上の未定着トナー
像に対し、所定時間にわたっての均一な或いは転写材搬
送方向下流に向かうに従って高圧となるニップ圧と、加
熱ロール31からの熱伝導によって、画像ずれの生じる
ことなく光沢のある定着が行われる。定着がなされた転
写材Pは加圧ベルト14mに静電吸着されているので、
ニップ部出口では加熱ロール31に対する分離性が確保
される。
【0067】34は除電手段であって、定着ニップ部3
0aを通過して加圧ベルト14mに静電吸着した転写材
を除電して分離を行うもので、曲率分離に加えて、除電
電源341によって交源と直流とを重畳して印加し、転
写材の加圧ベルト14mからの分離を容易にしている。
除電手段34は接地した支持ローラ14nに対向して設
けられ、定着を終えた転写材上に当接回転する金属ロー
ラや薄い弾性層を持つ半導電性ローラ、転写材上を摺接
する金属、ブラシ、或いは除電コロトロンが用いられ
る。
【0068】かかる構成とすることによって、定着ニッ
プ部30aを通過して光沢あるカラートナー像を定着し
た転写材Pは、除電手段34によって除電がなされ加圧
ベルト14mへの吸着性が失われ、支持ロール14nに
巻回する加圧ベルト14mから分離して直進し、排出さ
れることとなる。
【0069】本実施形態の画像形成装置においても、加
熱ロール31及び加圧ベルト14mの表面の弗素樹脂と
してテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体(PFA)を使用し、現像剤とし
て低軟化点物質であるワックスを含有したトナーを使用
することによって、加熱ロール31や加圧ベルト14m
に離型剤を塗布する必要がなくなった。加圧ベルト14
mに塗布した離型剤や加熱ロール31から加圧ベルト1
4mに移行した離型剤が感光体等に移行するときはカラ
ートナー像の転写性等に影響が生じるが、かかるトナー
を現像剤として使用することによって、上記の危惧は解
消した。
【0070】(4)本発明(第2発明)の画像形成装置
の他の実施形態について説明する。ここで説明する画像
形成装置はタンデム方式の画像形成装置であって、トナ
ー像を感光体上に重ね合わせ、感光体上のカラートナー
像を加圧ベルト上に静電吸着されて移動する転写材上に
2次転写を行い、カラートナー像を有する転写材を吸着
した加圧ベルトをそのまま定着ニップ部に導いて熱定着
を行う構成となっている。
【0071】図4は、本発明(第2発明)の画像形成装
置の一実施形態を示す断面構成図である。
【0072】トナー状像担持体であるベルト状の感光体
(以下ベルト感光体という)10はローラ部材としての
駆動ローラ16、回動する転写ローラ17に張架された
無端状の可撓性の感光体ベルトで、テンションローラ1
8の作用により緊張状態とされて、内周面に設けたバッ
クアップ部材に局部的に当接しながら図4に矢印で示す
時計方向に回動する。ベルト感光体10はポリエステ
ル、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート等の可撓
性基体上に酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム等の金属薄
膜を導電層として設け、その上面には各種有機感光層
(OPC)を塗布し、前記導電層を接地している。本実
施形態で用いるベルト感光体10は80μm厚のポリエ
チレンテレフタレートを基体とし、OPCを塗布したも
ので、100μm厚に一様の厚みとなるよう精度よく成
形されている。
【0073】ベルト感光体10は、ベルト状像担持体ク
リーニング手段としてのクリーニング装置19及び廃ト
ナー回収容器190に一体的に取付けられ、プロセスカ
ートリッジとして構成される。
【0074】以下に説明する帯電手段としてのスコロト
ロン帯電器11′、走査手段としての露光光学系12、
現像手段としての現像器13は、それぞれ、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒色(K)
の各色毎に設けられて各色の画像形成プロセスに用いら
れ、本実施形態においては、張架されたベルト感光体1
0の外側面に、図4の矢印にて示すベルト感光体10の
回転方向に対して、Y、M、C、Kの順に配置される。
【0075】各色毎の帯電手段としてのスコロトロン帯
電器11′は像形成体であるベルト感光体10の移動方
向に対して直交する方向(図4において紙面垂直方向)
にベルト感光体10と対峙し近接して取り付けられ、ベ
ルト感光体10の前述した有機感光層に対し所定の電位
に保持された制御グリッド(符号なし)と、コロナ放電
電極(符号なし)として、例えば鋸歯状電極を用い、ト
ナーと同極性のコロナ放電とによって帯電作用(本実施
形態においてはマイナス帯電)を行い、ベルト感光体1
0に対し一様な電位を与える。コロナ放電電極として
は、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能で
ある。
【0076】各色毎の走査手段である露光光学系12
は、半導体レーザで発光されたレーザビームを駆動モー
タにより回転されるポリゴンミラーにより回転走査を行
いfθレンズを経てベルト感光体10に対して走査光
(露光光)を走査(像露光)し潜像形成を行う。この走
査光は別体の画像読み取り装置によって読み取られた各
色の画像信号が画像処理をなされて露光光学系12にそ
れぞれ電気信号として入力されることによって行われ
る。
【0077】各色毎の露光光学系12は、ベルト感光体
10上での走査位置を、スコロトロン帯電器11′と現
像器13との間でベルト感光体10に走査光を走査する
ようにして、ベルト感光体10より離れて外側に配置さ
れる。
【0078】各色毎の現像手段としての現像器13は、
内部にイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)
若しくは黒色(K)の二成分(一成分でもよい)の現像
剤を収容し、縦型に配設されたベルト感光体10の一方
の側にベルト感光体10の移動方向と直交してベルト面
に平行に位置するように上下に配設されている。
【0079】現像領域では、現像スリーブ131に対し
て現像バイアスとしてトナーと同極性(本実施形態にお
いてはマイナス極性)の直流電圧或いは直流電圧に交流
電圧ACを重畳する電圧を印加することにより、ベルト
感光体10の露光部に対して非接触の反転現像が行われ
る。
【0080】以上のように現像器13は、スコロトロン
帯電器11′による帯電と露光光学系12による走査光
によって形成されるベルト感光体10上の静電潜像を、
非接触の状態でベルト感光体10の帯電極性と同極性の
トナー(本実施形態においてはベルト感光体は負帯電で
あり、トナーは負極性)により反転現像する。
【0081】画像記録のスタートにより、駆動モータが
回動して駆動ローラ1を介してベルト感光体10は時計
方向へと回転し、Yのスコロトロン帯電器11′の帯電
作用によりベルト感光体10への電位の付与が開始され
る。ベルト感光体10は電位を付与されたあと、Yの露
光光学系12において第1の色信号すなわちイエロー
(Y)の画像信号に対応する電気信号による走査露光が
開始され、ベルトの回転(副走査)によってその表面の
感光層に現像画像のイエロー(Y)の画像に対応する静
電潜像を形成する。この潜像はYの現像器13により現
像スリーブ131上に付着搬送されたイエロー(Y)の
現像剤が非接触の状態で反転現像され、ベルト感光体1
0の回転に応じてベルト感光体10上にイエロー(Y)
のトナー像が形成される。
【0082】次いで、ベルト感光体10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、Mのスコロトロン帯電器1
1′の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系
12の第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像デー
タに対応する電気信号による走査露光が行われ、Mの現
像器13による非接触の反転現像によって前記のイエロ
ー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が
重ね合わせて形成される。
【0083】同様のプロセスにより、Cのスコロトロン
帯電器11′、露光光学系12及び現像器13によって
さらに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像
が、また、Kのスコロトロン帯電器11′、露光光学系
12及び現像器13によって第4の色信号に対応する黒
色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、ベル
ト感光体10の一回転以内にその周面上にカラーのトナ
ー像が形成される。
【0084】ベルト感光体10の周面上に形成されたカ
ラーのトナー像は転写前帯電手段11Aによって付着ト
ナーの電位が揃えられる。
【0085】32aは転写ベルトを兼ねた加圧ベルト
で、支持ローラ321a、322a、323aによって
支持され、テンションローラ324aによって張架され
ていて、ベルト感光体10と同速をもって矢印で示す時
計方向に回転している。加圧ベルト32aはポリイミド
シームレスベルト上に200μm厚のシリコンゴム弾性
層と更にその上層に30μm厚の表層フッ素樹脂が離型
層として設けられている。加圧ベルト32aに内接して
トナーと逆極性に帯電された転写ローラ14jは転写ロ
ーラ17に、ベルト感光体10と加圧ベルト32aを挟
んで対向し、2次転写域(符号なし)を形成している。
【0086】加圧ベルト32aの転写域の上流側には、
接地された支持ローラ321aに対向して紙帯電手段3
3aが設けられている。紙帯電手段33aはベルト感光
体10上のトナー像と同期して搬送ローラ38によって
搬送される転写材Pの上方よりトナーと同極性の直流バ
イアス電圧を印加して、転写材Pを帯電し、加圧ベルト
32aに静電吸着するよう作用する。紙帯電手段33a
には、転写材上を当接回転する金属ローラや、転写材上
面に摺接する金属ブラシ、或いはコロナ帯電を行うコロ
トロンが用いられる。
【0087】ベルト感光体10上のカラートナー像に対
して、転写前帯電手段11Aはトナーと同極性のコロナ
放電を行い、カラートナー像の転写時の転写性を高める
処理が行われた後、カラートナー像を保持したベルト感
光体10は、同期して加圧ベルト32a上に静電吸着し
て搬送される転写材Pと圧着状態となり、転写ローラ1
4jのトナーと逆極性の直流バイアス電圧の印加によっ
て、ベルト感光体10上のカラートナー像は転写材P上
に転写がなされる。転写前帯電手段11Aは、それが無
くとも転写性能が確保出来る場合は削除しても良い。
【0088】本発明においては、転写ベルトを兼ねた加
圧ベルト32a上に静電吸着した未定着カラートナー像
を保持した転写材Pを、そのままの状態で熱定着を行う
よう加熱ロール31を設けて、加熱ロール31と、転写
域を通過した加圧ベルト32aとの間で定着ニップ部3
0aを形成し、加圧ベルト32aに静電付着した転写材
Pの定着を行う構成としている。このような構成とする
ことにより、転写域と定着ニップ間で紙が加圧ベルト3
2aに静電付着しているため、紙の定着ニップ通過時の
衝撃などの影響が転写域に伝わりにくく、転写域と定着
ニップ間を最大紙長さ以上に設定することなく、装置を
コンパクトにすることが可能となる。
【0089】加熱ロール31は内部にアルミニウム等を
材料とする肉厚0.5〜5mm程度の円筒状芯金311
があって、その外層には弾性層312として0.2〜2
mm厚のシリコンゴム弾性層と、更にその上には表層3
13として20〜40μmの表層フッ素樹脂層がトナー
離型層として設けられている。加熱ロール31は図示し
ない駆動モータによって、搬送される転写紙Pの搬送速
度が望ましい値になるような回転数で制御され、矢示方
向に回転する。なお、円筒状芯金311としてはアルミ
ニウムでなくとも熱伝導率の高い金属製のものを使用す
ることができ、弾性層312としては耐熱性の高い弾性
体であれば他の材料も使用することができる。
【0090】円筒状芯金311の内部には加熱源とし
て、500〜2000W出力のハロゲンランプ315が
配置されている。ハロゲンランプ315は異なる配熱や
電力を持つ複数のランプに分割設置されることもある。
また、加熱ロール31の表面と対向する位置には図示し
ない温度センサが配置され、ロール表面の温度計測が行
われ、ハロゲンランプ315を点滅することによって、
例えば110℃〜200℃の熱定着を行うのに適当とす
る所定の表面温度に維持される。
【0091】加熱ロール31と加圧ベルト32aとが当
接する定着ニップ部30aでは、定着ニップ部30aで
の安定した圧接状態を維持するために加圧ベルト32a
の内側から定着ニップ部30aに向けて押圧する固定加
圧部材35を設け、所定の例えば5〜30mmのニップ
幅と、所定の例えば1〜3kg/cm2のニップ圧を設
定している。定着ニップ部内のニップ圧は、転写紙の進
行方向に対して均一の圧力分布にするか、又は転写材搬
送方向下流に行くほどニップ圧が上昇するような圧力分
布に設定している。固定加圧部材35には例えば発泡性
をもった弾性シリコンゴムを用いた弾性パッド35a
と、加圧ベルト32aとの摺接面には耐熱性がある弗素
樹脂シート等の低摩擦層35bより成り、必要に応じて
背後にバネ部材を設けることも行われ、非画像形成時に
は圧接解除を行うよう構成することもある。本発明構成
においては、加圧ベルト32aの速度と定着ニップ部に
おける加熱ロールによる転写材搬送速度がほぼ等しくな
ることが望ましいため、加圧ベルト32aを駆動し加熱
ロール31を従動とするか、加熱ロール31の弾性層が
殆ど歪まないように加熱ロール31の弾性層の厚みを薄
くするか、硬度を固定加圧部材の硬度に対して十分硬く
することが望ましい。またトナーとしては上記ニップ圧
の範囲で定着性がニップ幅アップに伴って向上する物を
使用することが望ましい。
【0092】上記構成の固定加圧部材35を背後に設け
た定着ニップ部30aでは、転写材P上の未定着トナー
像に対し、所定時間にわたっての均一な或いは転写材搬
送方向下流に向かうに従って高圧となるニップ圧と、加
熱ロール31からの熱伝導によって、画像ずれの生じる
ことなく光沢のある定着が行われる。定着がなされた転
写材Pは加圧ベルト32aに静電吸着されているので、
ニップ部出口では加熱ロール31に対する分離性が確保
される。
【0093】34は除電手段であって、定着ニップ部3
0aを通過して加圧ベルト32aに静電吸着した転写材
を除電して分離を行うもので、曲率分離に加えて、除電
電源341によって交源と直流とを重畳して印加し、転
写材の加圧ベルト32aからの分離を容易にしている。
除電手段34は接地した支持ローラ322に対向して設
けられ、定着を終えた転写材上に当接回転する金属ロー
ラや薄い弾性層を持つ半導電性ローラ、転写材上を摺接
する金属、ブラシ、或いは除電コロトロンが用いられ
る。
【0094】かかる構成とすることによって、定着ニッ
プ部30aを通過して光沢あるカラートナー像を定着し
た転写材Pは、除電手段34によって除電がなされ加圧
ベルト32aへの吸着性が失われ、支持ロール322に
巻回する加圧ベルト32aから分離して直進し、排出さ
れることとなる。
【0095】本実施形態の画像形成装置においても、加
熱ロール31、加圧ベルト32a表面の弗素樹脂として
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA)を使用し、現像剤として低
軟化点物質であるワックスを含有したトナーを使用する
ことによって、加熱ロール31や加圧ベルト32aに離
型剤を塗布する必要がなくなった。加熱ロール31や加
圧ベルト32aに離型剤を塗布するときは、加圧ベルト
32aに塗布された離型剤や加熱ロール31から加圧ベ
ルト32aに移行した離型剤が中間転写体や感光体等に
移行し、カラートナー像の転写性等に影響が生じるが、
かかるトナーを現像剤として使用することによって、上
記の危惧は解消した。
【0096】(5)本発明(第3発明)の画像形成装置
について説明する。ここで説明する画像形成装置はタン
デム方式の画像形成装置であって、画像形成ユニット上
に形成したトナー像を中間転写体上に重ね合わせて1次
転写を行い、中間転写体上に転写されたカラートナー像
を加圧ベルト上に静電吸着されて移動する転写材上に2
次転写を行いかつ同時に定着する構成となっている。
【0097】図5は、本発明(第3発明)の画像形成装
置の一実施形態を示す断面構成図である。
【0098】図5において中間転写体としての中間転写
ベルト14aの周縁部にはイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒色(K)から成る4組のプ
ロセスユニット100が転写ベルト14aの回転方向上
流側からその順に設けられている。
【0099】毎色毎のプロセスユニット100は、像担
持体である感光体ドラム10、帯電手段である帯電ロー
ラ11、画像書込手段である露光光学系12、現像手段
である現像装置13及び像担持体クリーニング手段であ
る感光体クリーニング装置19から成る。
【0100】各色毎の像担持体である感光体ドラム10
は、例えばアルミ材によって形成される円筒状の金属基
体の外周に、表面にオーバーコート層(保護層)を設け
た有機感光体層(OPC)を該金属基体の外周に形成し
たものであり、接地した状態で、不図示の感光体駆動モ
ータにより図5の矢印で示す時計方向に各色毎の感光体
ドラム10が回転される。
【0101】各色毎の接触帯電手段である帯電ローラ1
1は、導電性芯金の周面に、体積抵抗が105〜107Ω
・cm程度の半導電性弾性ゴムを被覆して形成され、使
用されるトナー(現像時のトナー)と同極性(本実施形
態においてはマイナス極性)で、直流電圧の帯電バイア
スVR1の印加によって帯電作用(本実施形態において
はマイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様
な電位を与える。接触帯電手段としては、その他、帯電
ブラシや帯電ブレード等を用いることも可能である。
【0102】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、各色毎の帯
電ローラ11に対して感光体ドラム10の回転方向下流
側に位置するようにして感光体ドラム10の周辺に配置
される。露光光学系12は、レーザ光源(不図示)から
発光されるレーザ光を回転多面鏡(不図示)により回転
走査し、fθレンズ(不図示)、反射ミラー(不図示)
等より成り、別体の画像読み取り装置によって読み取ら
れメモリに記憶された各色の画像データに従って感光体
ドラム10の感光体層を像露光(画像書込)し、各色毎
の感光体ドラム10上に静電潜像を形成する。潜像形成
はレーザ露光に限らずLED露光手段を用いることも可
能である。
【0103】各色毎の現像手段である現像装置13は、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒
色(K)の、本実施形態においてはマイナス荷電のトナ
ーを用いた一成分現像剤或いはトナー(本実施形態にお
いてはマイナス極性)とキャリアとを用いた二成分現像
剤をそれぞれ収容し、それぞれ感光体ドラム10の周面
に対し接触或いは非接触で、現像位置において感光体ド
ラム10の回転方向と順方向に回転する、粗面加工を施
し回転可能に支持された現像剤担持体である現像ローラ
131を備え、現像時、現像ローラ131に対して直流
電圧の、または、交流電圧に直流電圧を重畳した現像バ
イアス電圧を印加することにより、接触或いは非接触の
反転現像を行い、感光体ドラム10上の潜像部にトナー
像を形成する。
【0104】中間転写体である中間転写ベルト14a
は、体積抵抗が106〜1012Ω・cmの無端ベルトで
あり、例えばポリカーボネート(PC)、ポリイミド
(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリビニリデ
ンフルオライド(PVDF)、テトラフルオロエチレン
−エチレン共重合体(ETFE)等の樹脂材料や、EP
DM、NBR、CR、ポリウレタン等のゴム材料にカー
ボン等の導電性フィラーを分散させたり、イオン性の導
電材料を含有させたりしたものが用いられ、厚みは、樹
脂材料の場合50〜200μm程度、ゴム材料の場合は
300〜700μm程度の設定され上層に20〜40μ
m厚の表層フッ素樹脂が離型層として設けられている。
中間転写ベルト14aは、それぞれ接地される中間転写
ベルト駆動ローラ14f、中間転写ベルト支持ローラ1
4d、14e、中間転写ベルトテンションローラ14g
及び直流バイアス電圧を印加した2次転写を兼ねて加熱
定着を行う加熱ローラ31Aを内接して張架され、画像
形成時には不図示の駆動モータより駆動を受けて中間転
写ベルト駆動ローラ14fが回転し、中間転写ベルト1
4aを図5の矢印で示す反時計方向に回転される。
【0105】各色毎の第1の接触転写手段である1次転
写ローラ14cは、ステンレス等の導電性芯金の周面
に、半導電性弾性ゴムを被覆して形成される。各色毎の
1次転写ローラ14cは、中間転写ベルト14aを挟ん
で各色毎の感光体ドラム10に対向して設けられ、中間
転写ベルト14aと各色毎の感光体ドラム10との間に
各色毎の転写域(符号なし)を形成し、各色毎の1次転
写ローラ14cには、トナー像の転写時トナーと反対極
性(本実施形態においてはプラス極性)で、直流電圧の
1次転写バイアスを印加することにより、各色毎の感光
体ドラム10上のトナー像を中間転写ベルト14a上に
転写する。
【0106】32aは2次転写ベルトを兼ねた加圧ベル
トで、支持ローラ321a、322aによって支持さ
れ、中間転写ベルト14aと同速をもって矢印で示す時
計方向に回転している。加圧ベルト32aは中間転写ベ
ルトと同材質、同構成のものが用いられる。加圧ベルト
32aに内接して接地された2次転写バックアップ手段
を兼ねた固定加圧部材35Aは加熱ローラ31Aに、中
間転写ベルト14aと加圧ベルト32aを挟んで対向
し、2次転写域(符号なし)を形成している。
【0107】加圧ベルト32aの2次転写域の上流側に
は、接地された支持ローラ321aに対向して紙帯電手
段33aが設けられている。紙帯電手段33aは中間転
写ベルト14a上のトナー像と同期して搬送ローラ38
によって搬送される転写材Pの上方よりトナーと同極性
の直流バイアス電圧を印加して、転写材Pを帯電し、加
圧ベルト32aに静電吸着するよう作用する。紙帯電手
段33aには、転写材上を当接回転する金属ローラや、
転写材上面に摺接する金属ブラシ、或いはコロナ帯電を
行うコロトロンが用いられる。
【0108】ここで、2次転写域でカラートナー像が転
写材上に転写・定着されるまでの画像形成プロセス(画
像形成工程)を説明する。
【0109】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により、イエロー(Y)の画像形成ユ
ニット100の感光体ドラム10が図5の矢印で示す時
計方向へ回転され、同時にYの帯電ローラ11の帯電作
用によりYの感光体ドラム10に電位の付与が開始され
る。
【0110】Yの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわ
ちYの画像データに対応する電気信号による画像書込が
開始され、Yの感光体ドラム10の表面に原稿画像のY
の画像に対応する静電潜像が形成される。
【0111】前記の潜像はYの現像装置13の現像ロー
ラ131により接触或いは非接触の状態で反転現像さ
れ、Yの感光体ドラム10の回転に応じて、感光体ドラ
ム10上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0112】上記の画像形成プロセスによってYの感光
体ドラム10上に形成されたYのトナー像が、Yの転写
域(符号なし)において、第1の接触転写手段であるY
の1次転写ローラ14cによって、中間転写ベルト14
a上に転写される。
【0113】次いで中間転写ベルト14aは、Yのトナ
ー像と同期が取られ、マゼンタ(M)の画像形成ユニッ
ト100によりMの帯電ローラ11の帯電作用により電
位が付与され、Mの露光光学系12によって第2の色信
号すなわちMの画像データに対応する電気信号による画
像書込が行われ、Mの現像装置13の現像ローラ131
による反転現像によってMの感光体ドラム10上にMの
トナー像が、Mの転写域(符号なし)において、第1の
接触転写手段であるMの1次転写ローラ14cによっ
て、前記のYのトナー像の上からMのトナー像が重ね合
わせて形成される。
【0114】同様のプロセスにより、Y、Mの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、シアン(C)の画像形成ユ
ニット100によりCの感光体ドラム10上に形成され
た、第3の色信号によるCの画像データに対応するCの
トナー像が、Cの転写域(符号なし)において、第1の
接触転写手段であるCの1次転写ローラ14cによっ
て、前記のY、Mのトナー像の上からCのトナー像が重
ね合わせて形成され、更にY、M、Cの重ね合わせトナ
ー像と同期が取られ、黒色(K)の画像形成ユニット1
00によりKの感光体ドラム10上に形成された、第4
の色信号によるKの画像データに対応するKのトナー像
が、Kの転写域(符号なし)において、第1の接触転写
手段であるKの1次転写ローラ14cによって、前記の
Y、M、Cのトナー像の上からKのトナー像が重ね合わ
せて形成され、中間転写ベルト14a上にY、M、C及
びKの重ね合わせカラートナー像が形成される。
【0115】中間転写ベルト14a上のカラートナー像
に対して、転写前帯電手段14kはトナーと同極性のコ
ロナ放電を行い、カラートナー像の2次転写時の転写性
を高める処理が行われた後、カラートナー像を保持した
中間転写ベルト14aは、同期して加圧ベルト32a上
に静電吸着して搬送される転写材Pと圧着状態となり、
2次転写を兼ねて加熱定着を行う加熱ローラ31Aのト
ナーと同極性の直流バイアス電圧の印加によって、中間
転写ベルト14a上のカラートナー像は転写材P上に転
写、定着がなされる。転写前帯電手段14kは、それが
無くとも2次転写性能が確保出来る場合は削除しても良
い。
【0116】加熱ロール31Aは内部にアルミニウム等
を材料とする肉厚0.5〜5mm程度の円筒状芯金31
1Aがあって、その外層には弾性層312Aとして0.
2〜2mm厚のシリコンゴム弾性層が設けられている。
なお、円筒状芯金311Aとしてはアルミニウムでなく
とも熱伝導率の高い金属製のものを使用することがで
き、弾性層312Aとしては耐熱性の高い弾性体であれ
ば他の材料も使用することができる。
【0117】円筒状芯金311Aの内部には加熱源とし
て、500〜2000W出力のハロゲンランプ315が
配置されている。ハロゲンランプ315は異なる配熱や
電力を持つ複数のランプに分割設置されることもある。
また、加熱ロール31Aの表面と対向する位置には図示
しない温度センサが配置され、ロール表面の温度計測が
行われ、ハロゲンランプ315を点滅することによっ
て、例えば110℃〜200℃の熱定着を行うのに適当
とする所定の表面温度に維持される。
【0118】加熱ロール31と加圧ベルト32aとが当
接する定着ニップ部30cでは、定着ニップ部30cで
の安定した圧接状態を維持するために加圧ベルト32a
の内側から定着ニップ部30cに向けて押圧する接地さ
れて転写・定着を行う固定加圧部材35Aを設け、所定
の例えば5〜30mmのニップ幅と、所定の例えば1〜
3kg/cm2のニップ圧を設定している。定着ニップ
部内のニップ圧は、転写紙の進行方向に対して均一の圧
力分布にするか、又は転写材搬送方向下流に行くほどニ
ップ圧が上昇するような圧力分布に設定している。固定
加圧部材35には例えば発泡性をもったカーボンを含有
して導電性を有した弾性シリコンゴムを用いた弾性パッ
ド351と、加圧ベルト32aとの摺接面には導電性を
有して耐熱性がある弗素樹脂シート等の低摩擦層352
より成り、必要に応じて背後にバネ部材を設けることも
行われ、非画像形成時には圧接解除を行うよう構成する
こともある。
【0119】34は除電手段であって、定着ニップ部3
0cを通過して加圧ベルト32aに静電吸着した転写材
を除電して分離を行うもので、曲率分離に加えて、除電
電源341によって交源と直流とを重畳して印加し、転
写材の加圧ベルト32aからの分離を容易にしている。
除電手段34は接地した支持ローラ322に対向して設
けられ、定着を終えた転写材上に当接回転する金属ロー
ラや薄い弾性層を持つ半導電性ローラ、転写材上を摺接
する金属、ブラシ、或いは除電コロトロンが用いられ
る。
【0120】かかる構成とすることによって、定着ニッ
プ部30cを通過して光沢あるカラートナー像を転写・
定着した転写材Pは、除電手段34によって除電がなさ
れ加圧ベルト32aへの吸着性が失われ、支持ロール3
22に巻回する加圧ベルト32aから分離して直進し、
排出されることとなる。
【0121】本実施形態の画像形成装置では、中間転写
ベルト14a、加圧ベルト32aとして同材質・同構成
のものが用いられ、表面には弗素樹脂としてPFAを使
用し、現像剤として低軟化点物質であるワックスを含有
したトナーを用いているので、離型剤を用いないでも定
着ニップ部30cにおいて良好な転写・定着が行われ
る。また、定着ニップ部30cで転写機の中間転写ベル
ト14aに付着したトナーは中間転写ベルト14a表面
を摺擦するロールタイプのクリーニング手段19Aによ
ってクリーニングが行われる。クリーニングを終えた中
間転写ベルト14aはなお高温状態にあるので、例えば
空冷手段を備えた金属ローラから成る冷却手段14nと
当接させて冷却し、プロセスユニット100に熱が伝わ
って感光体ドラム10をはじめとし画像形成性能を低下
させることがないよう構成している。
【0122】
【発明の効果】請求項1の発明によるときは、熱定着装
置へと進入する転写材は加圧ベルトに静電吸着されてい
るので、定着ニップ部出口での転写材の加熱ロールから
の分離性が確保される。従来必要とされてきた定着ニッ
プ部出口で、加熱ロールの弾性層を歪ませる部材が不要
となり、構成が簡単で加熱ロールの耐久性も高まる効果
がある。
【0123】請求項2〜7の発明によるときは、請求項
1の発明による効果に加えて、加圧ベルトを2次転写時
或いは転写時の転写材搬送手段を兼ねる構成としたこと
によって、転写紙搬送時に生じる搬送トラブルを無くし
て光沢ある熱定着がなされる効果がある。特に請求項
3、4、5、7の発明においてはいずれもタンデム構成
なので、高速のカラー画像形成を行うことが出来る。
【0124】請求項8の発明によるときは、熱定着を終
えた転写材の加圧ベルトからの分離は曲率分離に加えて
除電手段を設けることによってより確実となり、転写材
の給送安定性が得られる。転写材の分離に際しては、既
に画像は定着されているので、画像乱れが生じることは
ない。
【0125】請求項9の発明によるときは、低軟化点離
型剤が混入されかつ加熱部材及びベルト状加圧部材の表
面材としてテトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(PFA)を主成分とする
ものを使用することによって、熱定着部に対して離型剤
を塗布することなしにも良好な転写材の分離性が確保さ
れることとなる。
【0126】請求項10の発明によるときは、定着ニッ
プ部に固定押圧部材を設けることによって、ニップ圧力
やニップ圧力分布を適切に管理することが可能となっ
て、ブリスタ現象や画像ずれが生じることなく光沢ある
カラー画像が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱定着装置の断面構成図。
【図2】画像形成装置(第2発明)の一実施形態を示す
断面構成図。
【図3】画像形成装置(第2発明)の他の一実施形態を
示す断面構成図。
【図4】画像形成装置(第2発明)の他の一実施形態を
示す断面構成図。
【図5】画像形成装置(第3発明)の一実施形態を示す
断面構成図。
【符号の説明】
10 感光体 11 帯電ローラ 12 露光光学系 13 現像装置 14a 中間転写ベルト 14c 1次転写ローラ(転写ローラ) 14h 2次転写ローラ 14j 2次転写バックアップローラ(転写ローラ) 14m 加圧ベルト 30 熱定着装置 30a 定着ニップ部 31 加熱ロール 32、32a 加圧ベルト 33 帯電手段 34 除電手段 35 固定加圧部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 G03G 15/01 114B 15/16 15/16 15/24 15/24 Fターム(参考) 2H005 AA06 CA14 FB01 2H030 AA06 AB02 AD01 AD05 BB42 BB44 BB46 2H033 AA02 BA08 BA11 BA12 BA13 BA25 BA58 BB03 BB05 BB13 BB39 2H078 AA10 BB01 CC06 2H200 FA17 GA12 GA44 GB22 GB25 GB40 GB41 JA02 JB07 JC04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナー離型層を有し加熱源を有す
    る加熱部材と、それに接触した定着ニップ部を形成する
    表面にトナー離型層を有するベルト状加圧部材とより成
    り、定着ニップ部を通過する未定着トナー像を有する転
    写材の加熱定着を行う熱定着装置を備える画像形成装置
    において、転写材が前記ベルト状加圧部材に静電吸着さ
    れたのちに定着ニップ部に進入させるための帯電手段を
    設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 トナー像担持体上のトナー像をベルト状
    加圧部材に静電吸着されて移動する転写材上に転写を行
    い、転写されたトナー像を有する転写材の熱定着を行う
    画像形成装置において、前記ベルト状加圧部材は表面に
    トナー離型層を有し、該ベルト状加圧部材には対向して
    表面にトナー離型層を有して加熱源を有する加熱部材が
    圧接して加熱定着を行う定着ニップ部を形成していて、
    前記のトナー像を有する転写材は前記ベルト状加圧部材
    に静電吸着されたまま定着ニップ部に進入するよう構成
    したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 複数の感光体周囲にはそれぞれ帯電手
    段、露光手段、現像手段を有し、帯電、露光、現像を行
    って感光体上に形成された各トナー像を前記トナー像担
    持体である中間転写体上に重ね合わせて1次転写を行
    い、該中間転写体上に転写されたトナー像をベルト状加
    圧部材に静電吸着されて移動する転写材上に2次転写を
    行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記トナー像担持体である1つの感光体
    周囲に帯電手段、露光手段、現像手段を複数有し、帯
    電、露光、現像を行って感光体上にトナー像を重ね合わ
    せ、該感光体上のトナー像をベルト状加圧部材に静電吸
    着されて移動する転写材上に転写を行うことを特徴とす
    る請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記トナー像担持体である複数の感光体
    周囲にはそれぞれ帯電手段、露光手段、現像手段を有
    し、帯電、露光、現像を行って感光体上に形成された各
    トナー像をベルト状加圧部材に静電吸着されて移動する
    転写材上に重ね合わせて転写を行うことを特徴とする請
    求項2に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 トナー像担持体上のトナー像をベルト状
    加圧部材に静電吸着されて移動する転写材上に転写を行
    い、同時に熱定着を行う画像形成装置において、前記ベ
    ルト状加圧部材は表面にトナー離型層を有し、該ベルト
    状加圧部材にはトナー像担持体を介して対向する加熱源
    を有する加熱部材が圧接して転写同時定着を行う転写定
    着ニップ部を形成していて、前記転写材は前記ベルト状
    加圧部材に静電吸着されたまま転写定着ニップ部に進入
    するよう構成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 複数の感光体周囲にはそれぞれ帯電手
    段、露光手段、現像手段を有し、帯電、露光、現像を行
    って感光体上に形成された各トナー像を前記トナー像担
    持体である中間転写体上に重ね合わせて1次転写を行
    い、該中間転写体上に転写されたトナー像をベルト状加
    圧部材に静電吸着されて移動する転写材上に2次転写を
    行いかつ同時に熱定着を行うことを特徴とする請求項6
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 トナー像が定着されて前記ベルト状加圧
    部材に静電吸着された転写材に対向して除電を行う除電
    手段を設け、前記ベルト状加圧部材と転写材との間の静
    電吸着力を低減して分離を行うよう構成したことを特徴
    とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成装置には低軟化点物質(ワ
    ックス)が含有されたトナーを使用し、前記加熱部材及
    び前記ベルト状加圧部材には表面の弗素樹脂としてテト
    ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
    テル共重合体(PFA)を主成分とするものを使用し、
    離型剤の塗布を行わないことを特徴とする請求項1〜8
    の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱部材と前記ベルト状加圧部材
    とが当接する定着ニップ部では、前記ベルト状加圧部材
    の背後から前記加熱部材に向けて押圧する固定加圧部材
    を設けたことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に
    記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011107535A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Canon Inc 画像形成装置
US8548365B2 (en) 2010-04-14 2013-10-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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