JP2011107535A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011107535A
JP2011107535A JP2009264312A JP2009264312A JP2011107535A JP 2011107535 A JP2011107535 A JP 2011107535A JP 2009264312 A JP2009264312 A JP 2009264312A JP 2009264312 A JP2009264312 A JP 2009264312A JP 2011107535 A JP2011107535 A JP 2011107535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer belt
potential
roller
intermediate transfer
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009264312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5590864B2 (ja
Inventor
浩基 ▲高▼柳
Hiromoto Takayanagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009264312A priority Critical patent/JP5590864B2/ja
Priority to US12/945,924 priority patent/US8831489B2/en
Priority to KR1020100114903A priority patent/KR101477319B1/ko
Priority to EP10191654A priority patent/EP2325702A1/en
Priority to CN201010553999.4A priority patent/CN102073253B/zh
Publication of JP2011107535A publication Critical patent/JP2011107535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5590864B2 publication Critical patent/JP5590864B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • G03G15/1615Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support relating to the driving mechanism for the intermediate support, e.g. gears, couplings, belt tensioning
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1695Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer with means for preconditioning the paper base before the transfer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1666Preconditioning of copy medium before the transfer point

Abstract

【課題】転写ベルトに担持されて転写部へ進入する記録材の電位を安定に制御して、放電やトナーの飛び散りを抑制した高品質な画像を安定して出力できる画像形成装置を提供することを目的としている。
【解決手段】転写ベルト15の内側面に、吸着ローラ33に近接した位置から二次転写ローラ9に近接した位置まで連続した面状の電極である電位規制板36を設ける。電位規制板36を接地電位に接続して、転写ベルト15との間にエアーギャップコンデンサを形成することで、吸着ローラ33と二次転写ローラ9の間で発生していた、中間転写ベルト6のトナー像に対する不安定な電位差が解消される。二次転写部T2の上流で転写画像を乱すレベルの電界は観察されなくなくなって、二次転写部T2の上流で放電が発生したりトナー像が飛び散ったりして形成されていた画像不良が解消された。
【選択図】図1

Description

本発明は、転写ベルトに電気的に吸着させた記録材にトナー像を転写する画像形成装置、詳しくはトナー像の転写部の上流側における放電やトナー飛び散りを抑制する構造に関する。
転写ベルトに沿って現像色の異なる複数の画像形成部を配置した転写ベルト方式の画像形成装置が実用化されている(特許文献1)。画像形成部で形成したトナー像を中間転写ベルトに一次転写した後、中間転写ベルトのトナー像を転写ベルトに担持された記録材へ二次転写する中間転写・転写ベルト方式の画像形成装置も実用化されている(特許文献2)。
いずれにせよ、転写ベルト方式の画像形成装置は、トナー像の転写部の上流側に、転写ベルトの帯電を伴って記録材を転写ベルトに担持させる吸着部を設けている。転写ベルト方式の画像形成装置は、記録材を転写ベルトに吸着させた状態で感光体又は中間転写体からトナー像を転写するため、トナー像の転写部の下流側で感光体又は中間転写体から記録材を容易に分離できる。
特開2007−003634号公報 特開2004−133419号公報
図3の(b)に示すように、トナー像の二次転写部(T2)の上流側で記録材を静電的に転写ベルト(15)に吸着させている場合、二次転写部(T2)で放電やトナーの飛び散りが発生して画像品質が低下し易くなることが判明した。放電が発生すると、出力画像に白い斑点状のトナー抜けが発生し、トナーの飛び散りが発生すると、線画像や文字画像がぼけてしまう。
そこで、電位センサを用いて吸着から転写までの転写ベルト(15)に沿った各位置の電位を測定してみたところ、図5に示すように、転写ベルト(15)の各位置で電位が不安定に変動していることが判明した。そして、環境の温度湿度、記録材の種類、転写ベルト(15)の回転速度等に応じて、二次転写部(T2)へ進入する転写ベルト(15)の電位が変化することが判明した。
また、トナー像を担持する中間転写ベルト(6)についても同様な測定を行ったところ、トナー像の大きさ、回転速度等に応じて、二次転写部(T2)へ進入する中間転写ベルト(6)の電位が変動することが判明した。そして、転写ベルト(15)側と中間転写ベルト(6)側とで特定の条件が重なると、放電やトナーの飛び散りが発生することが判明した。
本発明は、転写ベルトに担持されて転写部へ進入する記録材の電位を安定に制御して、放電やトナーの飛び散りを抑制した高品質な画像を安定して出力できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、中間転写ベルトと、トナー像を形成して前記中間転写ベルトの帯電を伴って前記トナー像を前記中間転写ベルトに転写する画像形成部と、転写ベルトと、前記転写ベルトの帯電を伴って記録材を前記転写ベルトに担持させる吸着部と、前記中間転写ベルトに担持されたトナー像を前記転写ベルトに担持された記録材に転写させる二次転写部とを備えたものである。そして、前記転写ベルトの回転方向における前記二次転写部の上流側の前記転写ベルトの内側面に、トナー像の転写範囲に対応させた面状の第1の電極部材を備える。
本発明の画像形成装置では、二次転写部の上流側で面状の第1の電極部材と記録材とが転写ベルトを介してコンデンサを形成するので、記録材及び転写ベルトの持つ電荷が同じでも記録材の表面電位が低下する。このため、中間転写ベルト側の電位が変化しなくても、転写部に進入する時点で像担持体側との電位差が小さくなり、放電や飛び散りが発生しにくくなる。
従って、転写ベルトに担持されて転写部へ進入する記録材の電位を安定に制御して、放電やトナーの飛び散りを抑制した高品質な画像を安定して出力できる。
ここで、中間転写ベルトの内側面に面状の第2の電極部材が配置された場合、二次転写部の手前で第2の電極部材とトナー像とが中間転写ベルトを介してコンデンサを形成する。このため、トナー像及び中間転写ベルトの持つ電荷が同じでもトナー像の表面電位が低下し、転写部に進入する時点で記録材側との電位差がさらに小さく安定して、放電や飛び散りがさらに発生しにくくなる。
実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。 画像形成装置の制御の説明図である。 比較例の画像形成装置の構成の説明図である。 比較例の画像形成装置における中間転写ベルト及び転写ベルトの電位測定結果の説明図である。 中間転写ベルトと転写ベルトの間に高電位差が発生する現象の説明図である。 実施例1の二次転写部上流における電極配置の説明図である。 電位規制板の効果の説明図である。 電位規制板周辺の等価回路の説明図である。 電位規制板の有無による電位測定の比較結果の説明図である。 実施例2の画像形成装置の構成の説明図である。 実施例2の二次転写部上流における電極配置の説明図である。 電位規制板の効果の説明図である。 電位規制板周辺の等価回路の説明図である。 電位規制板の有無による電位測定の比較結果の説明図である。 実施例3の画像形成装置の構成の説明図である。 実施例3の二次転写部上流における電極配置の説明図である。 電位規制板の効果の説明図である。 電位規制板の有無による電位測定の比較結果の説明図である。 実施例4の画像形成装置の構成の説明図である。 実施例4の二次転写部におけるローラ配置の説明図である。 電位規制板の有無による電位測定の比較結果の説明図である。 実施例5の画像形成装置の構成の説明図である。 電位規制板の有無による電位測定の比較結果の説明図である。 実施例6の画像形成装置の構成の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明は、転写部の上流のベルト部材の内側面に面状の電極を配置する限りにおいて、実施形態の構成の一部又は全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
従って、転写ベルトに担持させた記録材へトナー像を転写する画像形成装置であれば、タンデム型/1ドラム型/中間転写型の区別無く実施できる。本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
なお、特許文献1、2に示される画像形成装置の一般的な事項については、図示を省略して重複する説明を省略する。
<画像形成装置>
図1は実施形態の画像形成装置の構成の説明図である。図2は画像形成装置の制御の説明図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト6に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部PY、PM、PC、PKを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部PYでは、感光体の一例である感光ドラム1Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト6に一次転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム1Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト6のイエロートナー像に重ねて一次転写される。画像形成部PC、PKでは、それぞれ感光ドラム1C、1Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて同様に中間転写ベルト6に順次重ねて一次転写される。
中間転写ベルト6に転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて、転写ベルト15に担持された記録材Pへ一括二次転写される。四色のトナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置13で加熱加圧を受けて、表面にトナー像を定着された後に、機体外部へ排出される。
中間転写ベルト6は、回転駆動する駆動ローラ20、中間転写ベルト6の張力を一定に制御するテンションローラ22、及び対向ローラ21に掛け渡して支持され、矢印R2方向へ250〜300mm/secのプロセススピードで回転する。
図2に示すように、制御部50は、上記の画像形成(S11〜S15)に並行して記録材Pの搬送を行う(S21〜S23)。図1に示すように、スタート信号に基づいて記録材カセット10から引き出された記録材Pは、分離ローラ16で1枚ずつに分離して、レジストローラ8へ送り出される。レジストローラ8は、停止状態で記録材Pを受け入れて待機させ、中間転写ベルト6のトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを転写ベルト15へ送り込む(S21)。
レジストローラ8で搬送された記録材Pは、転写ベルト15と吸着バイアスが印加された吸着ローラ33とに狭持されることで転写ベルト15に吸着される(S22)。中間転写ベルト6上のトナー像の先端部が転写部T2に到達するタイミングと同期するように、レジストローラ8が記録材Pを送り出す(S23)。
ベルトクリーニング装置12は、中間転写ベルト6にクリーニングブレードを摺擦させて、記録材Pへの転写を逃れて転写部T2を通過して中間転写ベルト6に残った転写残トナーを回収する。
定着装置13は、定着ローラ13aと加圧ローラ13bとを圧接しながら回転させるヒートローラ定着装置である。定着ローラ13aの内部には、ハロゲンランプヒータ13cが配設され、ハロゲンランプヒータ13cへの印加電圧を制御することにより、定着ローラ13aの表面を所定の定着温度に維持する温調制御を行っている。記録材Pは、定着ローラ13aと加圧ローラ13bの圧接部に導入されて挟持搬送される過程で、記録材P上の各色トナー像のトナーが溶融混色してフルカラー画像を定着される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、実質的に同一に構成される。以下では、画像形成部PYについて説明し、他の画像形成部PM、PC、PKについては、説明中の構成部材に付した符号の末尾のYをM、C、Kに読み替えて説明されるものとする。
画像形成部PYは、感光ドラム1Yの周囲に、コロナ帯電器2Y、露光装置3Y、現像装置4Y、一次転写ローラ5Y、クリーニング装置11Yを配置している。感光ドラム1Yは、アルミニウムシリンダの円筒外周面に負極性の帯電極性を持つ感光層を形成しており、250〜300mm/secのプロセススピードで矢印R1方向に回転する。コロナ帯電器2Yは、コロナ放電に伴う荷電粒子を感光ドラム1Yに照射して、感光ドラム1Yの表面を一様な負極性の暗部電位VDに帯電させる。
露光装置3Yは、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データをON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査する。暗部電位VDに帯電した感光ドラム1Yの表面電位が露光を受けて明部電位VLに電位低下することで、感光ドラム1Yに画像の静電像が書き込まれる。
現像装置4Yは、イエローのトナー(非磁性)とキャリア(磁性)を含む二成分現像剤を帯電させて現像スリーブ41に担持させる。負極性の直流電圧Vdcに交流電圧を重畳した振動電圧を現像スリーブ41に印加することで、相対的に正極性になった感光ドラム1Yの明部電位VLの部分へトナーが移転して静電像が反転現像される。
一次転写ローラ5Yは、中間転写ベルト6の内側面を押圧して感光ドラム1Yと中間転写ベルト6の間に一次転写部TYを形成する。正極性の直流電圧が一次転写ローラ5Yに印加されることで、感光ドラム1Yに担持されたトナー像が中間転写ベルト6へ一次転写される。
クリーニング装置11Yは、感光ドラム1Yにクリーニングブレードを摺擦させて、中間転写ベルト6への転写を逃れて感光ドラム1Yに残った転写残トナーを回収する。
<二次転写部>
図3は比較例の画像形成装置の構成の説明図である。図4は比較例の画像形成装置における中間転写ベルト及び転写ベルトの電位測定結果の説明図である。図5は中間転写ベルトと転写ベルトの間に高電位差が発生する現象の説明図である。
図1に示す画像形成装置100と図3に示す画像形成装置100F、100Gとは、転写ベルト15F、15の配置以外は等しく構成されているため、図2中、図1と共通する構成には共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図1に示すように、対向ローラ21を内側面に当接させた中間転写ベルト6と、二次転写ローラ9を内側面に当接させた転写ベルト15との間にトナー像を記録材Pに転写する二次転写部T2が形成される。
転写ベルト15は、レジストローラ8によって給送された記録材Pを担持して矢印R3方向に250〜300mm/secで回転することにより、記録材Pを二次転写部T2へ給送して通過させる。吸着部を構成する吸着ローラ33は、記録材Pを重ね合わせた転写ベルト15を狭持して搬送することにより、転写ベルト15を帯電させて、記録材Pを静電吸着させる。転写ベルト15は、二次転写部T2におけるトナー像の転写後、記録材Pを分離ローラ26まで搬送して、分離爪29により転写ベルト15から分離させる。次いで、記録材Pは、定着装置13に搬送導入されてトナー像の加熱加圧定着工程を受ける。
図3の(a)に示すように、比較例の画像形成装置100Fは、転写ベルト15Fが二次転写ローラ9と分離ローラ26とに掛け渡して支持される。画像形成装置100Fでは、剛度の低い薄紙などの記録材Pは、レジストローラ8から二次転写部T2までに、先端のカール条件により先端が変形してしまい、二次転写部T2へ安定して記録材Pを搬送できないことがあった。また、剛度の低い薄紙などの記録材Pは、途中のガイドとの接触により先端が遅れを起こして二次転写部T2へ安定して記録材Pを搬送できないことがあった。
このため、図3の(b)に示すように、比較例の画像形成装置100Gでは、特許文献1の記録材搬送ベルトに倣って、上流側に長く転写ベルト15を配置して吸着部(33)を設けている。二次転写部T2の上流側に配置した吸着ローラ33で、記録材Pを転写ベルト15に静電的に吸着させて、二次転写部T2まで安定して搬送させる構成としている。
しかし、比較例の画像形成装置100Gでは、二次転写部T2の上流で、転写ベルト15に担持された記録材Pと中間転写べルト6との間で、放電が発生する場合がある。放電が発生すると、中間転写ベルト6上のトナー像が乱れてしまい、記録材Pに転写後、乱れが画像不良として顕在化する場合がある。
ここで、一次転写部TY、TM、TC、TKにおける中間転写ベルト6の帯電電位と、吸着ローラ33における転写ベルト15の帯電電位は極性が等しく、電圧レベルとしても数100Vである。このため、放電を生じるような1000V/mmを超える電界は発生しないはずである。
そこで、電位センサを用いて連続画像形成中の中間転写ベルト6及び転写ベルト15の回転方向に沿った各部の電位を測定したところ、図4のような測定結果が得られた。
図4に示すように、中間転写ベルト6は駆動ローラ20から離れた後、転写ベルト15は吸着ローラ33から離れた後、それぞれ電位が上昇して、二次転写部T2の上流で中間転写ベルト6と転写ベルト15の間に電位差ΔVが生じていた。電位差ΔVは、2000Vを超えており、異常放電が発生してもおかしくない水準であった。
駆動ローラ20から離れた後の中間転写ベルト6、及び吸着ローラ33から離れた後の転写ベルト15の電位が上昇する理由は、図5のように説明される。
図5の(a)に示すように、画像形成部PYの一次転写部TYを通過した後の中間転写ベルト6が保有するマイナス電荷とポジ電荷が等量でなく余分なポジ電荷が存在するため、中間転写ベルト6は見かけ上、正極性に帯電している。正極性に帯電した中間転写ベルト6が回転して駆動ローラ20に到達し、次いでそこから遠ざかると、中間転写ベルト6の電位が上昇する。
図5の(b)に示すように、吸着ローラ33を通過した後の転写ベルト15が保有するマイナス電荷とポジ電荷が等量でなく余分なポジ電荷が存在するため、転写ベルト15は見かけ上、正極性に帯電している。正極性に帯電した転写ベルト15が回転して吸着ローラ33から遠ざかると、転写ベルト15の電位が上昇する。
図5の(c)に示すように、電荷を帯びた物体(被帯電体)を接地電極から離していくと、物体と接地電位間の静電容量が減少するため、物体の帯電電位が上昇する。
図5の(d)に示すように、物体と接地電位との離間距離が大きくなると空気層を介したコンデンサの静電容量が小さくなる。そして、静電容量がCのコンデンサに蓄えられる電荷をQとし、コンデンサの両端の電位差をVとすると以下の関係が成立する。
V=Q/C
C=k・A/d [k:定数、A:対向面積、d:離間距離]
このため、中間転写ベルト6及び転写ベルト15は、帯電を受けた後に、接地電位とのエアーギャップ(d)が拡大して静電容量Cが小さくなると、それぞれの電位が上昇すると考えられる。そして、中間転写ベルト6及び転写ベルト15の電位の上昇パターンは、形成するトナー像や使用する記録材Pの種類等により異なり、その結果、二次転写部T2の上流における中間転写ベルト6と転写ベルト15の間で電位差ΔVが生じる。
つまり、画像形成装置100Fのように、帯電を受けた後、電位が規制されないまま中間転写ベルト6と転写ベルト15が近接する箇所では、互いの不安定な電位により異常放電が発生して中間転写ベルト6上のトナー像を乱す可能性があった。
そこで、以下の実施例では、二次転写部T2の上流の転写ベルト15の内側面に面状の電極部材(36)を配置して、転写ベルト15に静電吸着して搬送されてくる記録材Pの表面電位を規制している。同様に、二次転写部T2の上流の中間転写ベルト6の内側面に面状の電極部材(35)を配置して、中間転写ベルト6の表面電位を規制している。これにより、二次転写部t2の上流の異常放電を防止して、良好な転写画像を得ている。
<実施例1>
図6は実施例1の二次転写部上流における電極配置の説明図である。図7は電位規制板の効果の説明図である。図8は電位規制板周辺の等価回路の説明図である。図9は電位規制板の有無による電位測定の比較結果の説明図である。
図1に示すように、転写ベルト15は、駆動ローラを兼ねた分離ローラ26、テンションローラ27、及び入口ローラ25に掛け渡して支持され、分離ローラ26に駆動されて矢印R3方向へ250〜300mm/secのプロセススピードで回転する。
吸着部を構成する吸着ローラ33は、転写ベルト15の外側面に配置したローラ33aと内側面に配置したローラ33bとで構成され、ローラ33aは接地電位に接続され、ローラ33bは電源D3に接続されている。電源D3は、転写ベルト15の内側面に接触するローラ33bに対して、+15〜+30μAに定電流制御された直流電圧を印加する。これにより、転写ベルト15が正極性に帯電して、記録材Pを表面に静電吸着させる。
二次転写部T2を構成する対向ローラ21は、電源D2に接続され、二次転写ローラ9は接地電位に接続されている。記録材Pを担持した転写ベルト15が二次転写部T2を通過する際に、電源D2は、対向ローラ21にトナー像と同極性(負極性)の例えば−30〜−40μAに定電流制御された直流電圧を印加する。これにより、中間転写ベルト6に担持されたトナー像が記録材Pに転写される。
中間転写ベルト6は、ポリイミド、ポリカーボネート等の樹脂又は各種ゴム等に帯電防止剤としてカーボンブラックを適当量含有させて体積抵抗率を1×10〜1014[Ω・cm]に調整し、厚みを0.07〜0.1[mm]に成形してある。
転写ベルト15は、ポリイミド、ポリカーボネート等の樹脂又は各種ゴム等に帯電防止剤としてカーボンブラックを適当量含有させて体積抵抗率を1×10〜1013[Ω・cm]に調整し、厚みを0.07〜0.1[mm]に成形してある。
二次転写ローラ9は、金属軸の芯金の周囲にイオン導電系発泡ゴム(NBRゴム)の弾性層を形成して、外径24mmに仕上げられている。二次転写ローラ9の抵抗値は、常温常湿環境(NN:23℃、50%RH)にて2kV印加で測定したところ、1×10〜5×10Ωであった。
一次転写ローラ5Yは、金属軸の芯金の周囲にイオン導電系発泡ゴム(NBRゴム)の弾性層を形成して、外径16〜20mmに仕上げられている。一次転写ローラ5Yの抵抗値は、常温常湿環境(NN:23℃、50%RH)にて2kV印加で測定したところ、1×10〜1×10Ωであった。
対向ローラ21は、金属軸の芯金の周囲に電子導電性のゴム(EPDM)の弾性層を形成して外径20mmに仕上げられている。対向ローラ21の抵抗値は、常温常湿環境(NN:23℃、50%RH)にて50V印加で測定したところ、1×10〜1×10Ωであった。
吸着ローラ33のローラ33bは、金属軸の芯金の周囲にイオン導電系ソリッドゴム(NBRゴム)の弾性層を形成して外径18mmに仕上げられている。ローラ33bの抵抗値は、常温常湿環境(NN:23℃、50%RH)にて50V印加で測定したところ、1×10〜10Ωであった。
吸着ローラ33のローラ33aは、直径8mmの芯金の周囲に毛長5mmの導電性ナイロンファイバーを植毛した外径18mmのファーブラシローラである。ローラ33aの抵抗値は、常温常湿環境(NN:23℃、50%RH)にて100V印加で測定したところ、1×10〜10Ωであった。ローラ33aのファーブラシは、転写ベルト15に対して1.5〜2mm侵入させて配置される。
実施例1では、転写ベルト15が吸着ローラ33を通過後、かつ二次転写ローラ9通過前の位置に、接地された面状の電極である電位規制板36を転写ベルト15に接触させるように設けた。実施例1では、電位規制板36を転写ベルト15の内側面に接触させたが、非接触の場合は、転写ベルト15との距離を1〜5mmとしてもよい。電位規制板36と周辺部材の関係が図6に示される。
図6の(a)に示すように、中間転写ベルト6を支持する対向ローラ21と駆動ローラ20の距離Sを170mmとし、駆動ローラ20の外径を20mmとした。転写ベルト15を支持する二次転写ローラ9と吸着ローラ33の距離Tを90mmとし、吸着ローラ33と駆動ローラ20の軸間距離Uを92mmとした。転写ベルト15と二次転写ローラ9の接点と電位規制板36の最近接距離Yを27mmとし、吸着ローラ33と転写ベルト15の接点と電位規制板36の最近接距離Zを14mmとした。転写ベルト15の搬送方向における電位規制板36の幅Dを49mmとした。図6の(b)に示すように、搬送方向と直角な幅方向の電位規制板36の長さをA4サイズ横送りのトナー像の転写範囲に対応させて350mmとした。
図7に示すように、転写ベルト15の内側面に第1の電極部材の一例である電位規制板36が有る場合、電位規制板36が無い場合に比べて転写ベルト15の電位上昇を規制できる。吸着ローラ33で注入された転写ベルト15の電荷Qを転写ベルト15と電位規制板36のエアーギャップコンデンサの容量に閉じ込めることで、転写ベルト15の電位が低く保たれるからである。吸着ローラ33から離れた際の転写ベルト15と吸着ローラ33の間のエアーギャップコンデンサの容量低下を、転写ベルト15と電位規制板36のエアーギャップコンデンサの容量が補うからである。電位規制板36が無い場合に比べて、電位規制板36が有る場合に、転写ベルト15の電位上昇を規制できる理由は、以下のように考えられる。
図8の(a)に示すように、電位規制板36が無い場合は、電荷+Qを保有する転写ベルト15に電位V0の吸着ローラ33のローラ33bに一端がつながれた容量C1のコンデンサCaが接続されている状態である。容量C1のコンデンサCaは、吸着ローラ33と転写ベルト15が接触する付近の空気層の容量によって形成される。そのとき、転写ベルト15の電位は「Q÷C1+V0」になる。
図8の(b)に示すように、電位規制板36が有る場合は、電荷+Qを保有する転写ベルト15に対して、容量C1のエアーギャップコンデンサCaに加えて接地電位につながれたエアーギャップコンデンサCbが接続された状態である。電位規制板36と転写ベルト15とを対向させた容量C2のエアーギャップコンデンサCbが加わることで、転写ベルト15の電位は「Q÷(C1+C2)+V0」になる。エアーギャップコンデンサCbが加えられたことにより、電荷を帯びた転写ベルト15から見て容量がC1から(C1+C2)に増加し、同じ電荷量+Qを保有するにしても電位は低くなる。
図9に示すように、実測結果でも、電位規制板36が無い場合に比べて、電位規制板36が有る場合には転写ベルト15の電位が下がっている。図9の(a)に示すように、電位規制板36を取り外した場合、中間転写ベルト6は駆動ローラ20から離れた後、転写ベルト15は吸着ローラ33から離れた後、それぞれ電位が上昇していた。
その結果、二次転写部T2の上流で中間転写ベルト6と転写ベルト15の間には4000Vを超える電位差ΔVが生じて、二次転写部T2の手前に、負極性に帯電したトナー像を転写ベルト15へ引き付ける方向の電界が形成されていた。この電界によって、中間転写ベルト6にトナー像を担持する担持力が低下して、二次転写部T2の手前で転写画像が乱れていた。
図9の(b)に示すように、電位規制板36を取り付けた場合、中間転写ベルト6は駆動ローラ20から離れた後、電位が上昇しているが、転写ベルト15は吸着ローラ33から離れた後、電位が上昇しなくなった。このため、二次転写部T2の上流で発生していた大きな電位差ΔVが解消され、二次転写部T2の上流で転写画像を乱すレベルの電界は観察されなくなった。
電位規制板36が有る場合と無い場合とで、CS814(日本製紙製)記録材を用いて連続10枚の連続画像形成を行って飛び散りと異常放電画像の発生頻度を比較した。その評価結果を表1に示す。
Figure 2011107535
表1に示すように、実施例1では、電位規制板36を設けることで、二次転写部T2の上流側で発生する異常画像、飛び散りが、電位規制板36を設けない場合に比べて少なくなっている。電位規制板36が有る場合、二次転写部T2の上流側における転写ベルト15の電位を低くでき、二次転写部T2の上流で中間転写ベルト6上のトナー像を乱す電界を軽減できるからである。
なお、図9の(b)に示すように、二次転写部T2における中間転写ベルト6と転写ベルト15の電位差は、転写電流を流すために必要な電位差である。この電位差の影響で、中間転写ベルト6と転写ベルト15の対向間隔が狭くなる二次転写部T2から5〜10mm上流側にも電界が大きくなる箇所が存在する。しかし、実施例1では、二次転写部T2から5〜10mmの上流位置で異常な放電が発生することによる不良画像は発生しなかった。図9の(a)に示すように、電位規制板36が無い場合でも、二次転写部T2から5〜10mm上流側で同様の電界が発生しているが、不良画像は発生していないことが確認されている。
実施例1によれば、二次転写部T2の上流側における中間転写ベルト6上のトナー像を乱す電界を大幅に軽減でき、二次転写部T2の上流側で発生する異常画像、飛び散りを防止できる。
実施例1によれば、転写ベルト15の電位が下がった結果、中間転写ベルト6と転写ベルト15の電位差ΔVが軽減される。それにより、電位差ΔVが作る電界による中間転写ベルト6上のトナー乱れや二次転写部T2の上流側で発生する異常放電を抑制でき、画像不良を防止できる。
実施例1によれば、電位規制板36を転写ベルト15の内側面に配置することで、中間転写ベルト6上のトナー像や転写ベルト15上の記録材7に接触させることなく、電位規制板36を転写ベルト15に近付けて配置できる。これにより、転写ベルト15と電位規制板36のエアーギャップコンデンサの静電容量C2をより大きくでき、転写ベルト15の電位を下げることが可能になる。
実施例1によれば、転写ベルト15の内側面に配置する電位規制板36を画像形成装置100の装置本体を介して接地することで、転写ベルト15の電位を安定させることができる。電位規制板36を転写ベルト15に近付けるほど、転写ベルト15と電位規制板36が作る空気ギャップの容量C2が大きくなって、転写ベルト15の電位が低くなり、電位差ΔVが小さく安定したものとなる。接触すれば電位規制板36の面の平滑度と転写ベルト15の平滑度の公差が作るギャップのみになるのでより望ましく、そのため、実施例1では、電位規制板36を転写ベルト15に接触させた。
<実施例2>
図10は実施例2の画像形成装置の構成の説明図である。図11は実施例2の二次転写部上流における電極配置の説明図である。図12は電位規制板の効果の説明図である。図13は電位規制板周辺の等価回路の説明図である。図14は電位規制板の有無による電位測定の比較結果の説明図である。
図1に示す画像形成装置100と図10に示す画像形成装置100Aとは、二次転写部T2における電圧印加方法、及び電位規制板の配置以外は等しく構成されているため、図9中、図1と共通する構成には共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図10に示すように、実施例2の画像形成装置100Aでは、転写ベルト15の外側面に配置したローラ33aに電源D3が接続され、転写ベルト15の内側面に配置したローラ33bが接地電位に接続される。電源D3は、転写ベルト15の外側面に接触するローラ33aに対して、−15〜−30μAに定電流制御された直流電圧を印加する。これにより、記録材Pが負極性に帯電して転写ベルト15の表面に静電吸着する。
二次転写部T2を構成する対向ローラ21は接地電位に接続され、二次転写ローラ9は電源D2に接続されている。記録材Pを担持した転写ベルト15が二次転写部T2を通過する際に、電源D2は、二次転写ローラ9にトナー像と逆極性(正極性)の例えば+30〜+40μAに定電流制御された直流電圧を印加する。これにより、中間転写ベルト6に担持されたトナー像が記録材Pに二次転写される。
実施例2では、中間転写ベルト6が接地された駆動ローラ20を通過後、かつ対向ローラ21通過前の位置に、第2の電極部材の一例として、接地された面状の電極である電位規制板35を中間転写ベルト6に接触させるように設けた。実施例2では、中間転写ベルト6に対して電位規制板35を接触させたが、非接触に配置する場合はエアーギャップ(離間距離)を1〜5mmとするとよい。第2の電極部材の一例である電位規制板35と周辺部材の関係が図11に示される。
図11の(a)に示すように、中間転写ベルト6を支持する対向ローラ21と駆動ローラ20の距離Sを170mmとし、駆動ローラ20の外径を20mmとした。対向ローラ21と中間転写ベルト6の接点から電位規制板35までの最近接距離Wを25mmとし、駆動ローラ20と中間転写ベルト6の接点から電位規制板35までの最近接距離Xを15mmとした。中間転写ベルト6の搬送方向の電位規制板35の幅Cは130mmとし、図11の(b)に示すように、搬送方向と直角な幅方向の長さをA4サイズ横送りのトナー像の担持範囲に対応させて350mmとした。
図12に示すように、中間転写ベルト6の内側面に電位規制板35を配置した場合、配置しない場合に比べて駆動ローラ20通過後の中間転写ベルト6の電位上昇を規制できる。画像形成部(PY、PM、PC、PK:図10)で注入された中間転写ベルト6の電荷Qを中間転写ベルト6と電位規制板35のエアーギャップコンデンサの容量に閉じ込めることで、中間転写ベルト6の電位が低く保たれるからである。駆動ローラ20から離れた際の中間転写ベルト6と駆動ローラ20の間のエアーギャップコンデンサの容量低下を、中間転写ベルト6と電位規制板35のエアーギャップコンデンサの容量が補うからである。電位規制板35が無い場合に比べて、電位規制板35が有る場合に中間転写ベルト6の電位上昇を規制できる理由は以下のように考えられる。
図13の(a)に示すように、電位規制板35が無い場合は、電荷+Qを保有する中間転写ベルト6に接地電位の駆動ローラ20に一端がつながれた容量C1のコンデンサCaが接続されている状態である。容量C1のコンデンサCaは、駆動ローラ20と中間転写ベルト6が接触する付近の空気層の容量によって形成される。そのとき、中間転写ベルト6の電位は「Q÷C1」になる。
図12の(b)に示すように、電位規制板35が有る場合は、電荷+Qを保有する中間転写ベルト6に対して、容量C1のコンデンサCaに加えて、接地電位につながれたコンデンサCbが接続された状態である。容量C2のコンデンサCbは、電位規制板35と中間転写ベルト6のギャップ空気層の容量によって形成される。そのとき、中間転写ベルト6の電位は「Q÷(C1+C2)」になる。これは、電位規制板35と中間転写ベルト6のエアーギャップコンデンサの容量が加えられたことにより、電荷を帯びた中間転写ベルト6から見て容量がC1から(C1+C2)に増加し、同じ電荷量+Qを保有するにしても電位は低くなるからである。
図14に示すように、実測結果でも、電位規制板35が無い場合に比べて、電位規制板35が有る場合には中間転写ベルト6の電位が下がっている。図14の(a)に示すように、電位規制板35を取り外した場合、中間転写ベルト6は駆動ローラ20から離れた後、転写ベルト15は吸着ローラ33から離れた後、それぞれ電位が上昇していた。その結果、二次転写部T2の上流で、中間転写ベルト6と転写ベルト15に3000V以上の電位差ΔVが生じて、二次転写部T2の手前に強い電界が形成されていた。その電界により中間転写ベルト6に未定着トナー像を担持する担持力が低下し、二次転写前にトナー像が乱れてしまっていた。
図13の(b)に示すように、電位規制板35を取り付けた場合、転写ベルト15は吸着ローラ33から離れた後に電位が上昇していたが、中間転写ベルト6は駆動ローラ20から離れた後に電位が上昇しなくなった。その結果、二次転写部T2の上流で中間転写ベルト6と転写ベルト15の間に形成されていた大きな電位差ΔVが解消され、二次転写前にトナー像が乱れるような強い電界は形成されなくなった。
電位規制板35が有る場合と無い場合とで、実施例1と同様な条件で連続画像形成を行って同様に飛び散りと異常放電画像の発生頻度を比較した。その評価結果を表2に示す。
Figure 2011107535
表2に示すように、実施例2では、電位規制板35を設けることで、二次転写部T2の上流側で発生する異常画像、飛び散りが、電位規制板35を設けない場合に比べて少なくなっている。電位規制板35が有る場合、二次転写部T2の上流側における転写ベルト15の電位を低くでき、二次転写部T2の手前で中間転写ベルト6上のトナー像を乱す電界を軽減できるからである。
なお、中間転写ベルト6に対し、電位規制板35を近付けるほど、電位規制板35と中間転写ベルト6のエアーギャップコンデンサの容量C2が大きくなるので、中間転写ベルト6の電位を低くでき、電位差ΔVが小さく安定したものとなる。そして、接触すれば電位規制板35の面の平滑度と中間転写ベルト6の平滑度の公差が作るギャップのみになるのでより望ましく、そういう理由で実施例2では電位規制板35を中間転写ベルト6に接触させた。
実施例2においても、二次転写部位T2前の中間転写ベルト6上のトナー像を乱す電界を大幅に軽減でき、二次転写前で発生する異常画像、飛び散り防止することができる。
<実施例3>
図15は実施例3の画像形成装置の構成の説明図である。図16は実施例3の二次転写部上流における電極配置の説明図である。図17は電位規制板の効果の説明図である。図18は電位規制板の有無による電位測定の比較結果の説明図である。
実施例3の画像形成装置100Bは、図1に示す画像形成装置100において図10に示す画像形成装置100Aの電位規制板35を付加したものである。それ以外の構成は実施例1と等しく、電位規制板35の構成及び配置は実施例2と等しいため、図14中、図1、図10と共通する構成には共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図15に示すように、実施例3では、吸着ローラ33と二次転写部T2の間の転写ベルト15の内側面に、接地された面状の電極である電位規制板36を配置した。また、駆動ローラ20と対向ローラ21との間の中間転写ベルト6の内側面に、接地された面状の電極である電位規制板35を配置した。
吸着ローラ33は、転写ベルト15に供給された記録材Pが狭持搬送される際に電源D3により+15〜+30μAに定電流制御された電圧を印加される。これにより記録材Pを転写ベルト15に静電吸着させる。転写ベルト15は、矢印R3方向に回転して記録材Pを二次転写部T2へ送り込む。その際、電源D2は、対向ローラ21に、−30〜−40μAに定電流制御された電圧を印加して、中間転写ベルト6上のトナー像を記録材Pに二次転写させる。
図16に示すように、対向ローラ21及び駆動ローラ20の配置、駆動ローラ20の外径、電位規制板35の大きさ及び配置は、図11を参照して実施例2で説明したとおりである。二次転写ローラ9及び吸着ローラ33の配置、電位規制板36の大きさ及び配置は、図6を参照して実施例1で説明したとおりである。
図17に破線で示すように、電位規制板35、36を取り外した場合、中間転写ベルト6は駆動ローラ20から離れた後、転写ベルト15は吸着ローラ33から離れた後、それぞれ電位が上昇していた。
その結果、二次転写部T2の上流で中間転写ベルト6と転写ベルト15の間には4000Vを超える電位差ΔVが生じており、二次転写部T2の手前には、負極性に帯電したトナー像を転写ベルト15へ引き付ける方向の電界が形成されていた。この電界によって、中間転写ベルト6にトナー像を担持する担持力が低下して、二次転写部T2の手前で転写画像が乱れていた。
図17に実線で示すように、電位規制板35、36を取り付けた場合、中間転写ベルト6も転写ベルト15も電位が上昇しなくなって、二次転写部T2の上流側に形成されていた大きな電位差ΔVが解消されていた。中間転写ベルト6と転写ベルト15の電位を低くでき、二次転写部T2の上流で中間転写ベルト6上のトナー像を乱す電界を大幅に軽減できた。
電位規制板35、36が有る場合と無い場合とで、実施例1と同様の条件で連続画像形成を行って同様に飛び散りと異常放電画像の発生頻度を比較した。その評価結果を表3に示す。
Figure 2011107535
表3に示すように、実施例3では、電位規制板35、36の両方を設けることで、二次転写部T2の上流側で発生する異常画像、飛び散りが、電位規制板35、36の一方を設けた場合よりもさらに少なくなっている。
図18に示すように、実測結果でも、電位規制板35、36が有る場合、二次転写部T2の上流側における中間転写ベルト6と転写ベルト15の両方の電位を低くできていることが確認された。これにより、二次転写部T2の手前で中間転写ベルト6上のトナー像を乱す電界を軽減できていた。
実施例3によれば、二次転写部T2の手前で中間転写ベルト6上のトナー像を乱す電界を大幅に軽減でき、異常画像の無い高品質な画像を得ることができる。
<実施例4>
図19は実施例4の画像形成装置の構成の説明図である。図20は実施例4の二次転写部におけるローラ配置の説明図である。図21は電位規制板の有無による電位測定の比較結果の説明図である。
実施例4の画像形成装置100Cは、二次転写部T2における電圧印加方法、及び吸着ローラ33における電圧印加方法が実施例2と等しく、二次転写部T2のローラ配置が実施例1と異なる。それ以外は実施例2と等しく構成されているため、図19中、図1、図10と共通する構成には共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図19に示すように、実施例4では、吸着ローラ33は、電源D3に接続したローラ33aと、接地電位に接続したローラ33bとで構成される。電源D3は、実施例2で説明したように、転写ベルト15の外側面に接触するローラ33aに対して−15〜−30μAに定電流制御された直流電圧を印加する。これにより、記録材Pが負極性に帯電して転写ベルト15の表面に静電吸着する。
対向ローラ21は接地電位に接続され、二次転写ローラ9は電源D2に接続されている。記録材Pを担持した転写ベルト15が二次転写部T2を通過する際に、電源D2は、二次転写ローラ9にトナー像と逆極性(正極性)の例えば+30〜+40μAに定電流制御された直流電圧を印加する。これにより、中間転写ベルト6に担持されたトナー像が記録材Pに二次転写される。
実施例4では、転写ベルト15が吸着ローラ33を通過後、かつ二次転写ローラ9通過前の位置に、接地電位に接続された面状の電極部材である電位規制板36を転写ベルト15に接触させるように設けた。なお、電位規制板36を転写ベルト15に対して非接触に配置する場合、転写ベルト15との距離を1〜5mmとすると良い。
図20に示すように、実施例4では、二次転写ローラ9を対向ローラ21に対して転写ベルト15の回転方向の下流側へオフセットして配置しており、オフセット量Pを4mmとしている。これにより、接地電位に接続された対向ローラ21が実施例2における電位規制板35と同様の機能を果たすようになり、二次転写部T2の上流側における転写ベルト15と中間転写ベルト6の電位差ΔVを軽減できる。
図6に示すように、対向ローラ21、駆動ローラ20、二次転写ローラ9、吸着ローラ、及び電位規制板36の大きさ及び配置関係は実施例1と等しく設定した。
図21の(a)に示すように、電位規制板36を取り外した場合、中間転写ベルト6は駆動ローラ20から離れた後、転写ベルト15は吸着ローラ33から離れた後、それぞれ電位が上昇していた。その結果、二次転写部T2の上流で、中間転写ベルト6と転写ベルト15に3000Vを超える電位差ΔVが生じて、二次転写部T2の手前に強い電界が形成されていた。その電界により中間転写ベルト6に未定着トナー像を担持する担持力が低下し、二次転写前にトナー像が乱れてしまっていた。
図21の(b)に示すように、電位規制板36を取り付けた場合、実施例1と同様に、転写ベルト15は吸着ローラ33から離れた後に電位が上昇しなくなる。加えて接地電位に接続された対向ローラ21が二次転写部T2の上流側でエアーギャップコンデンサを形成して中間転写ベルト6の電圧を低下させている。
すなわち、図13の(b)に示すように、二次転写部T2の上流側に到達すると、中間転写ベルト6には、対向ローラ21と中間転写ベルト6との間に形成される容量C2のコンデンサCbが接続される。これにより、帯電した中間転写ベルト6の電荷Qが一定でも中間転写ベルト6の電位が低下する。このため、実施例3のような電位規制板35を配置しなくても実施例3に近い効果が得られる。
その結果、二次転写部T2の上流で中間転写ベルト6と転写ベルト15の間に形成されていた大きな電位差ΔVが解消され、二次転写前にトナー像が乱れるような強い電界は形成されなくなった。
電位規制板36が有る場合と無い場合とで、実施例1と同様の条件で連続画像形成を行って同様に飛び散りと異常放電画像の発生頻度を比較した。その評価結果を表4に示す。
Figure 2011107535
表4に示すように、実施例4では、二次転写部T2の上流側で発生する異常画像、飛び散りが、電位規制板35、36の両方を設けた場合並みに少なくなっている。
実施例4では、二次転写部T2の上流側における対向ローラ21と中間転写ベルト6の当接面積を拡大するように、対向ローラ21に対して二次転写ローラ9が下流側に寄せて配置される。二次転写ローラ9を上流側へオフセットすることで、実施例3で中間転写ベルト6の内側面に配置した電位規制板35の代わりに対向ローラ21を利用することができる。これにより、二次転写部T2の上流の中間転写ベルト6上のトナー像を乱す電界を大幅に軽減でき、二次転写前に発生する異常画像、飛び散りを防止することができる。
なお、実施例2のように中間転写ベルト6の内側面に電位規制板35を配置して、電位規制板36を設ける代わりに対向ローラ21に対して二次転写ローラ9を上流側に寄せて配置する実施例も考えられる。しかし、この場合、二次転写部T2の上流側に転写電圧の電界が形成されて、二次転写部T2の手前で転写が始まって飛び散り画像となるため好ましくない。
<実施例5>
図22は実施例5の画像形成装置の構成の説明図である。図23は電位規制板の有無による電位測定の比較結果の説明図である。
実施例5の画像形成装置100Dは、二次転写部T2における電圧印加方法、及び吸着ローラ33における電圧印加方法が実施例2と等しく、電位規制板35、36の配置が実施例3と等しい。そして、電位規制板35が接地電位の代わりに電源D4に接続される。それ以外は実施例1と等しく構成されているため、図20中、図1、図15共通する構成には共通の符号を付して重複する説明を省略する。
図22に示すように、実施例5では、吸着ローラ33は、電源D3に接続したローラ33aと、接地電位に接続したローラ33bとで構成される。電源D3は、転写ベルト15の外側面に接触するローラ33aに対して−15〜−30μAに定電流制御された直流電圧を印加する。これにより、記録材Pが負極性に帯電して転写ベルト15の表面に静電吸着する。
対向ローラ21は接地電位に接続され、二次転写ローラ9は電源D2に接続されている。記録材Pを担持した転写ベルト15が二次転写部T2を通過する際に、電源D2は、二次転写ローラ9にトナー像と逆極性(正極性)の例えば+30〜+40μAに定電流制御された直流電圧を印加する。これにより、中間転写ベルト6に担持されたトナー像が記録材Pに二次転写される。
実施例5では、実施例2と同様に、駆動ローラ20と対向ローラ21との間の中間転写ベルト6の内側面に、接地された面状の電極である電位規制板35を配置した。しかし、吸着ローラ33と二次転写部T2の間の転写ベルト15の内側面に配置した面状の電極である電位規制板36は、接地される代わりに電源D4に接続されている。電源D4は、電位規制板36に+10〜+100Vの直流電圧を印加する。
図16に示すように、対向ローラ21及び駆動ローラ20の配置、駆動ローラ20の外径、電位規制板35の大きさ及び配置は、図11を参照して実施例2で説明したとおりである。二次転写ローラ9及び吸着ローラ33の配置、電位規制板36の大きさ及び配置は、図6を参照して実施例1で説明したとおりである。
図14の(a)に示すように、電位規制板35、36を取り外した場合、中間転写ベルト6は駆動ローラ20から離れた後、転写ベルト15は吸着ローラ33から離れた後、それぞれ電位が上昇していた。その結果、二次転写部T2の上流で、中間転写ベルト6と転写ベルト15に大きな電位差ΔVが生じて、二次転写部T2の手前に強い電界が形成されていた。その電界により中間転写ベルト6に未定着トナー像を担持する担持力が低下し、二次転写前にトナー像が乱れてしまっていた。
図23に示すように、電位規制板35、36を取り付けて実測した結果、中間転写ベルト6も転写ベルト15も電位が上昇しなくなって、二次転写部T2の上流側に形成されていた大きな電位差ΔVが解消されていた。中間転写ベルト6と転写ベルト15の電位が低くなって、二次転写部T2の上流で中間転写ベルト6上のトナー像を乱す電界が大幅に軽減されていた。
電位規制板35、36が有る場合と無い場合とで、実施例1と同様の条件で連続画像形成を行って同様に飛び散りと異常放電画像の発生頻度を比較した。その評価結果を表5に示す。
Figure 2011107535
表5に示すように、実施例5では、電位規制板35、36を設けることで、二次転写部T2の上流側で発生する異常画像、飛び散りが少なくなっている。
また、図23に示すように、電位規制板36に電圧を印加しているので、電位規制板36に電圧を印加しない時よりも転写ベルト15の電位を強制的に規制できる。電位規制板36の面の平滑度と転写ベルト15の平滑度の公差によって転写ベルト15と作るギャップができても、転写ベルト15の電位を安定して規制できる。
なお、実施例5では、電位規制板36のみに電圧を印加したが、電位規制板35に電圧を印加してもよい。
実施例5では、電位規制板35に電圧を印加できるので、二次転写部T2上流の中間転写ベルト6と転写ベルト15の電位を所望の電位に設定できる。これにより、二次転写部位T2の上流における中間転写ベルト6と転写ベルト15の電位差を安定させることができる。このため、二次転写部位前の中間転写ベルト6上のトナー像を乱す電界を大幅に軽減して異常画像の無い画像を出力できる。
<実施例6>
図24は実施例6の画像形成装置の構成の説明図である。図24に示すように、実施例6の画像形成装置100Eは、実施例5の画像形成装置100Dにおける中間転写ベルト6を感光ドラム1kに置き換えて画像形成部PKを配置したものである。画像形成部PKは、図1を参照して説明した画像形成部PYと同様に構成されている。
画像形成部PKは、感光体(1k)にトナー像を形成して中間転写体(6)の帯電を伴って中間転写体(6)に担持させる一方、吸着部(33)は、転写ベルト15の帯電を伴って記録材Pを転写ベルト15に担持させる。転写部(T2)は、中間転写体(6)に担持されたトナー像を転写ベルト15に担持された記録材に転写させる。
転写ベルト15の回転方向における転写部(T2)の上流側の転写ベルト15の内側面に、トナー像の転写範囲に対応させた面状の電極部材(36)が備えられている。また、中間転写体(6)の回転方向における転写部(T2)の上流側の中間転写体(6)の内側面に、トナー像の転写範囲に対応させた面状の電極部材(35)が備えられている。
実施例1では、電位規制板36を転写ベルト15の内側面に接触して配置した。転写ベルト15に接触させることで、転写ベルト15のばたつきに伴うエアーギャップの変動が少なくなって電位の安定性が高まる。また、電位規制板36の外側面を金属面として転写ベルト15の内側面に接触させれば転写ベルト15の除電効果も期待できる。
これに対して、実施例6では、電位規制板36の表面に酸化アルミニウム薄膜、酸化チタン薄膜等の誘電体層を設けることで、図8の(b)に示す加算される容量C2をさらに高めている。
実施例2に示すように、中間転写ベルト6の内側面に配置した電位規制板35についても、同様に、絶縁皮膜を介して中間転写ベルト6に接触させる構成としてもよい。エアーギャップの変動を抑制しつつ、電位規制板35と転写ベルト15の絶縁状態を安定に保つことで、中間転写ベルト6の電位の安定性がさらに高まる。
1Y、1M、1C、1k 感光ドラム
5Y、5M、5C、5k 一次転写ローラ
6 中間転写ベルト、8 レジストローラ、9 二次転写ローラ
12 ベルトクリーニング装置、15 転写ベルト、20 駆動ローラ
21 対向ローラ、22 テンションローラ、25 入口ローラ
26 分離ローラ、27 テンションローラ、33 吸着ローラ
33a、33b ローラ、35 電位規制板、36 電位規制板
100、100A、100B、100C、100D 画像形成装置
D2、D3、D4 電源、P 記録材、PY、PM、PC、Pk 画像形成部

Claims (9)

  1. 中間転写ベルトと、トナー像を形成して前記中間転写ベルトの帯電を伴って前記トナー像を前記中間転写ベルトに転写する画像形成部と、転写ベルトと、前記転写ベルトの帯電を伴って記録材を前記転写ベルトに担持させる吸着部と、前記中間転写ベルトに担持されたトナー像を前記転写ベルトに担持された記録材に転写させる二次転写部とを備えた画像形成装置において、
    前記転写ベルトの回転方向における前記二次転写部の上流側の前記転写ベルトの内側面に、トナー像の転写範囲に対応させた面状の第1の電極部材を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写ベルトの回転方向における前記二次転写部の上流側の前記中間転写ベルトの内側面に、トナー像の担持範囲に対応させた面状の第2の電極部材を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の電極部材は、前記吸着部に近接する位置から前記二次転写部に近接する位置まで前記転写ベルトの回転方向に連続していることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の電極部材は、接地電位に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記二次転写部は、対向ローラに内側面を支持された前記中間転写ベルトに二次転写ローラを当接して構成されて前記二次転写ローラに電圧が印加され、
    前記第1の電極部材は、前記二次転写ローラに印加される電圧と等しい極性の電圧を印加されることを特徴する請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記二次転写部は、対向ローラに内側面を支持された前記中間転写ベルトに二次転写ローラを当接して構成されて前記対向ローラが接地電位に接続され、
    前記二次転写部の上流側における前記対向ローラと前記中間転写ベルトの当接面積を拡大するように前記二次転写ローラが下流側に寄せて配置されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の電極部材は、前記転写ベルトの内側面に接触させて配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 中間転写ベルトと、トナー像を形成して前記中間転写ベルトの帯電を伴って前記トナー像を前記中間転写ベルトに転写する画像形成部と、転写ベルトと、前記転写ベルトの帯電を伴って記録材を前記転写ベルトに担持させる吸着部と、前記中間転写ベルトに担持されたトナー像を前記転写ベルトに担持された記録材に転写させる二次転写部とを備えた画像形成装置において、
    前記中間転写ベルトの回転方向における前記二次転写部の上流側の前記中間転写ベルトの内側面に、トナー像の担持範囲に対応させた面状の電極部材を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 感光体と、前記感光体にトナー像を形成する画像形成部と、転写ベルトと、前記転写ベルトの帯電を伴って記録材を前記転写ベルトに担持させる吸着部と、中間転写ベルトに担持されたトナー像を前記転写ベルトに担持された記録材に転写させる転写部とを備えた画像形成装置において、
    前記転写ベルトの回転方向における前記転写部の上流側の前記転写ベルトの内側面に、トナー像の転写範囲に対応させた面状の電極部材を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2009264312A 2009-11-19 2009-11-19 画像形成装置 Expired - Fee Related JP5590864B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009264312A JP5590864B2 (ja) 2009-11-19 2009-11-19 画像形成装置
US12/945,924 US8831489B2 (en) 2009-11-19 2010-11-15 Electrostatic image forming apparatus having electrode for suppressing electric discharge
KR1020100114903A KR101477319B1 (ko) 2009-11-19 2010-11-18 화상 형성 장치
EP10191654A EP2325702A1 (en) 2009-11-19 2010-11-18 Image forming apparatus
CN201010553999.4A CN102073253B (zh) 2009-11-19 2010-11-19 图像形成设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009264312A JP5590864B2 (ja) 2009-11-19 2009-11-19 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011107535A true JP2011107535A (ja) 2011-06-02
JP5590864B2 JP5590864B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=43638732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009264312A Expired - Fee Related JP5590864B2 (ja) 2009-11-19 2009-11-19 画像形成装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8831489B2 (ja)
EP (1) EP2325702A1 (ja)
JP (1) JP5590864B2 (ja)
KR (1) KR101477319B1 (ja)
CN (1) CN102073253B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140003834A1 (en) * 2012-06-29 2014-01-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image Forming Apparatus

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6327924B2 (ja) * 2014-04-28 2018-05-23 キヤノン株式会社 画像形成装置
US10295937B2 (en) 2016-09-01 2019-05-21 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus
JP6911661B2 (ja) * 2017-09-13 2021-07-28 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01288880A (ja) * 1988-05-16 1989-11-21 Sharp Corp 転写ローラ機構
JPH0250170A (ja) * 1988-03-11 1990-02-20 Colorocs Corp 電子写真印刷機械用転写装置
JPH08202177A (ja) * 1995-01-31 1996-08-09 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP2003195667A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Konica Corp 画像形成装置
JP2004184984A (ja) * 2002-11-20 2004-07-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4984024A (en) * 1988-05-11 1991-01-08 Ricoh Company, Ltd. Image transfer unit for image recording apparatus
US5194902A (en) * 1988-05-16 1993-03-16 Sharp Kabushiki Kaisha Transfer unit
US5075731A (en) * 1990-03-13 1991-12-24 Sharp Kabushiki Kaisha Transfer roller device
JP3016585B2 (ja) 1990-06-28 2000-03-06 株式会社リコー 転写装置
JPH04184378A (ja) * 1990-11-19 1992-07-01 Mita Ind Co Ltd ベルト転写・搬送装置
US5461461A (en) * 1992-01-22 1995-10-24 Ricoh Company, Ltd. Image transferring device and medium separating device for an image forming apparatus
JPH05323800A (ja) * 1992-05-15 1993-12-07 Konica Corp 画像形成装置
JPH0695536A (ja) 1992-09-10 1994-04-08 Toshiba Corp 画像形成装置
JP2003131497A (ja) * 2001-10-29 2003-05-09 Ricoh Co Ltd 転写装置およびそれを用いた画像形成装置
JP2004133419A (ja) * 2002-09-20 2004-04-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置・転写ユニット
JP2004333907A (ja) 2003-05-08 2004-11-25 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006106701A (ja) 2004-09-09 2006-04-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP4569401B2 (ja) 2005-06-21 2010-10-27 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2007248931A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4294714B2 (ja) 2008-04-14 2009-07-15 株式会社リコー 画像形成装置
JP5311015B2 (ja) * 2008-11-28 2013-10-09 セイコーエプソン株式会社 転写装置及び画像形成装置
JP5323800B2 (ja) * 2010-11-30 2013-10-23 Nttエレクトロニクス株式会社 アレイ型光学素子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0250170A (ja) * 1988-03-11 1990-02-20 Colorocs Corp 電子写真印刷機械用転写装置
JPH01288880A (ja) * 1988-05-16 1989-11-21 Sharp Corp 転写ローラ機構
JPH08202177A (ja) * 1995-01-31 1996-08-09 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP2003195667A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Konica Corp 画像形成装置
JP2004184984A (ja) * 2002-11-20 2004-07-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140003834A1 (en) * 2012-06-29 2014-01-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image Forming Apparatus
US8903264B2 (en) * 2012-06-29 2014-12-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus configuration for electric charge removal

Also Published As

Publication number Publication date
CN102073253A (zh) 2011-05-25
JP5590864B2 (ja) 2014-09-17
CN102073253B (zh) 2014-09-03
US8831489B2 (en) 2014-09-09
KR20110055456A (ko) 2011-05-25
US20110116846A1 (en) 2011-05-19
EP2325702A1 (en) 2011-05-25
KR101477319B1 (ko) 2014-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5888588B2 (ja) 転写装置及び画像形成装置
US8942604B2 (en) Image forming apparatus
US8755723B2 (en) Image forming apparatus and method of eliminating a charge on a recording medium by applying an AC voltage
JP5511280B2 (ja) 画像形成装置
US9557688B2 (en) Image forming apparatus having conductive sheet guide
JP5590864B2 (ja) 画像形成装置
US20200379395A1 (en) Sheet conveyance device and image forming apparatus incorporating same
JP2008003449A (ja) 画像形成装置
JP5473291B2 (ja) 画像形成装置
JP2009251126A (ja) 画像形成装置
US6498913B1 (en) Static charge controlling system and a reproduction machine having same
JP3833050B2 (ja) 画像形成装置
JP2001125457A (ja) 画像形成装置
JP2018128513A (ja) 画像形成装置
JP3271811B2 (ja) 画像形成装置
US6178307B1 (en) Attraction member and image forming apparatus using the same
JP2008287069A (ja) 帯電装置及び画像形成装置
JP2002072592A (ja) 画像形成装置
JP6351343B2 (ja) 画像形成装置
JP4316207B2 (ja) 転写装置及び画像形成装置
US11474466B2 (en) Image forming apparatus
JPH11352806A (ja) 画像形成装置
JP2017138349A (ja) 画像形成装置
JP2022094406A (ja) 画像形成装置
JP2024002004A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120203

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121109

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140729

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees