JP5316517B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
<第1実施形態>
1.カラープリンタ
図1に示されるように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、タンデム型のカラープリンタである。カラープリンタ1は、本体ケーシング2を備えている。本体ケーシング2内には、4つのプロセスカートリッジ3が所定方向に並列に配置されている。4つのプロセスカートリッジ3は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色用として設けられ、所定方向の一方側からブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの順に配置されている。各プロセスカートリッジ3は、本体ケーシング2の上面のトップカバー4が開放された状態で、本体ケーシング2内に対して装着および離脱可能である。
2.ドラムカートリッジ
(1)フレーム
図1,2に示されるように、ドラムカートリッジ5は、フレーム21を備えている。フレーム21は、図2に示されるように、左右方向に間隔を空けて対向する1対の側板22,23を備えている。また、フレーム21は、図1,2に示されるように、1対の側板22,23の前端縁間に架設され、前上がりに傾斜する底板24を備えている。さらに、フレーム21は、図1に示されるように、側板22,23の下端部の後端縁間に架設され、底板24と間隔を空けて、前上がりに傾斜するカバー板25を備えている。
(2)感光ドラム
感光ドラム7は、図3に示されるように、円筒状のドラム本体31と、ドラム本体31の左端部に固定されるフランジ32とを備えている。
(3)1次クリーニングローラ
1次クリーニングローラ10は、図5に示されるように、円柱状のローラ本体51と、ローラ本体51の中心軸線に沿って延び、ローラ本体51の両端面から突出するローラ軸52とを備えている。ローラ本体51は、スポンジ材からなる。
(4)2次クリーニングローラ
2次クリーニングローラ11は、金属からなり、図4に示されるように、円柱状のローラ本体部56と、ローラ本体部56の中心軸線に沿って延び、ローラ本体部56の両端面から突出するローラ軸部57とを一体的に備えている。
(5)軸連結部材
図5に示されるように、1次クリーニングローラ10のローラ軸52と2次クリーニングローラ11のローラ軸部57とは、それらの両端部において、軸連結部材61により連結されている。軸連結部材61は、ローラ軸52を回転可能に挿通する円筒状の第1挿通部62と、ローラ軸部57を回転可能に挿通する円筒状の第2挿通部63と、第1挿通部62および第2挿通部63を連結する連結部64とを一体的に有している。左側の軸連結部材61は、1次クリーニングローラ10のローラ本体51および2次クリーニングローラ11のローラ本体部56と1次クリーニングギヤ53および2次クリーニングギヤ58との間に設けられている。
3.駆動伝達部材
本体ケーシング2(図1参照)内には、図2に示されるように、感光ドラム7、1次クリーニングローラ10および2次クリーニングローラ11を回転させるための駆動力をフランジ32およびクリーニング駆動ギヤ38に伝達するための駆動伝達部材71が設けられている。
4.ドラムカートリッジに対する駆動伝達部材の結合/離脱
駆動伝達部材71は、図2に示されるように、本体ケーシング2内に装着されたドラムカートリッジ5の保護部47と対向する位置に配置され、相対的に右側の進出位置と相対的に左側の退避位置との間で左右方向に進退可能に設けられている。
5.駆動伝達
駆動伝達ギヤ72のギヤ歯には、本体ケーシング2内に設けられた本体駆動ギヤ(図示せず)が噛合している。本体駆動ギヤには、本体ケーシング2内に設けられたモータ(図示せず)の駆動力が入力される。モータから本体駆動ギヤに駆動力が入力されて、本体駆動ギヤが回転すると、本体駆動ギヤから駆動伝達ギヤ72に駆動力が伝達される。
6.作用効果
(1)作用効果1
以上のように、1次クリーニングローラ10は、感光ドラム7の周囲に配置され、感光ドラム7の回転軸線と平行な軸線を中心に回転可能に設けられている。フランジ32は、感光ドラム7と一体的に回転可能に設けられている。フランジ32は、係合突起35と、駆動伝達部材71から駆動力が伝達される従動側溝部36とを備えている。クリーニング駆動ギヤ38は、係合突起35が遊嵌される遊嵌部44と、1次クリーニングローラ10に駆動力を伝達するギヤ部41とを備えている。
(2)作用効果2
遊嵌部44は、クリーニング駆動ギヤ38の回転方向において係合突起35の幅よりも長く延びている。すなわち、係合突起35と遊嵌部44とは、クリーニング駆動ギヤ38の回転方向に遊びを有している。そのため、クリーニング駆動ギヤ38の位置が回転径方向(ギヤ径方向)にずれることを防止できる。その結果、クリーニング駆動ギヤ38とこれに噛合する本体駆動ギヤとの噛合状態を良好に保つことができるので、感光ドラム7の回転速度を一層安定させることができる。
(3)作用効果3
遊嵌部44においてフランジ32の回転中に係合突起35が当接する面45は、クリーニング駆動ギヤ38の回転軸線を含む平面46内にある。そのため、係合突起35から遊嵌部44の内面45に加えられる押圧力は、クリーニング駆動ギヤ38の直径と直交する。その結果、クリーニング駆動ギヤ38を安定して回転させることができる。
(4)作用効果4
フランジ32とクリーニング駆動ギヤ38との間には、軸受部材37が介在される。そのため、フランジ32とクリーニング駆動ギヤ38とが接触することを防止できる。その結果、フランジ32の回転を安定させることができ、ひいては、感光ドラム7の回転をより安定させることができる。
(5)作用効果5
1次クリーニングローラ10は、コイルばね65により感光ドラム側に向けて付勢されている。そのため、1次クリーニングローラ10を適度な接触圧で感光ドラム7に押圧させることができる。その結果、1次クリーニングローラ10により感光ドラム7の周面上から付着物を良好に除去することができる。
<第2実施形態>
1.構成
図5に示される構成に代えて、図9に示される構成が採用されてもよい。図9〜11の各図において、前述の各部と同等の部分には、その各部と同一の参照符号が付されている。
2.作用効果
(1)作用効果1
この図9に示される構成によっても、図5に示される構成と同様の作用効果を奏することができる。
(2)作用効果2
軸受部材91は、第1保持部材92および第2保持部材93を備えている。第1保持部材92には、1次クリーニングローラ10のローラ軸52およびクリーニング駆動ギヤ38が回転可能に保持される。第2保持部材93には、フランジ32が回転可能に保持される。そして、第1保持部材92には、第1保持部材92および第2保持部材93を対向方向に相対的にスライド可能とするための長孔94が形成されている。
(3)作用効果3
第2保持部材93には、1次クリーニングローラ10のローラ軸52が挿通されるボス挿通部103が形成されている。これにより、第1保持部材92をクリーニング駆動ギヤ38の回転方向において固定することができる。
(4)作用効果4
2次クリーニングローラ11は、1次クリーニングローラ10の周囲に配置され、1次クリーニングローラ10の回転軸線と平行な軸線を中心に回転可能に設けられている。2次クリーニングローラ11のローラ軸部57は、第1保持部材92に回転可能に保持される。これにより、1次クリーニングローラ10の回転中心、2次クリーニングローラ11の回転中心およびクリーニング駆動ギヤ38の回転中心の各間の距離を一定に保つことができる。
<第3実施形態>
1.構成
図3に示される構成に代えて、図12に示される構成が採用されてもよい。図12〜15の各図において、前述の各部と同等の部分には、その各部と同一の参照符号が付されている。
2.作用効果
(1)作用効果1
この構成によっても、図9に示される構成と同様の作用効果を奏することができる。
(2)作用効果2
フランジ32とクリーニング駆動ギヤ38との間に介在されるジョイント112とを備えている。フランジ32には、フランジ32の回転軸線を中心に180°離れた2つの各位置に係合突起111が形成されている。これに対応して、ジョイント112には、2つの係合突起111とそれぞれ係合する2つの切欠部113が形成されている。各切欠部113は、ジョイント112の回転径方向に延びている。また、ジョイント112には、ジョイント112の回転軸線を中心に180°離れた2つの各位置に係合突起114
が形成されている。そして、遊嵌部44は、各係合突起114に対応して2つ設けられており、係合突起114に対してクリーニング駆動ギヤ38の回転径方向に遊びを有している。これにより、フランジ32、クリーニング駆動ギヤ38およびジョイント112は、オルダムカップリングの形態をなしている。そのため、フランジ32とクリーニング駆動ギヤ38とが偏心誤差を有していても、フランジ32およびクリーニング駆動ギヤ38を安定して回転させることができる。
(3)作用効果3
クリーニング駆動ギヤ38には、各係合突起111の先端部の当接を避けるための逃がし穴115が形成されている。そのため、係合突起111がクリーニング駆動ギヤ38に当接しないので、クリーニング駆動ギヤ38とジョイント112との良好な結合を達成することができる。
<変形例>
前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
10 1次クリーニングローラ
11 2次クリーニングローラ
32 フランジ
35 係合突起
36 従動側溝部
37 軸受部材
38 クリーニング駆動ギヤ
41 ギヤ部
44 遊嵌部
45 面
46 平面
53 1次クリーニングギヤ
52 ローラ軸
56 ローラ本体
65 コイルばね
71 駆動伝達部材
91 軸受部材
92 第1保持部材
93 第2保持部材
94 長孔
103 ボス挿通部
105 コイルばね
111 係合突起
112 ジョイント
113 切欠部
114 係合突起
115 逃がし穴
Claims (12)
- 感光ドラムと、
前記感光ドラムの周囲に配置され、前記感光ドラムの回転軸線と平行な軸線を中心に回転可能な第1回転体と、
駆動伝達部材と、
前記感光ドラムと共通の回転軸線を中心に前記感光ドラムと一体的に回転可能に設けられ、第1係合突起および前記駆動伝達部材から駆動力が伝達される被伝達部を有する受動部材と、
前記受動部材と共通の回転軸線を中心に回転可能に設けられ、前記第1係合突起が遊嵌される遊嵌部および前記第1回転体に駆動力を伝達する伝達ギヤ部を有する回転体駆動ギヤと、
前記駆動伝達部材と前記被伝達部との間に介在される中間部材と
を備え、
前記被伝達部、前記駆動伝達部材および前記中間部材は、オルダムカップリングを構成する、画像形成装置。 - 前記遊嵌部は、前記回転体駆動ギヤの回転方向において前記第1係合突起の幅よりも長く延びている、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記遊嵌部において前記受動部材の回転中に前記第1係合突起が当接する面は、前記回転体駆動ギヤの回転軸線を含む平面内にある、請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記受動部材と前記回転体駆動ギヤとの間に介在され、内周面で前記受動部材を回転可能に受け、外周面で前記回転体駆動ギヤを回転可能に受ける軸受部材を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第1回転体と一体的に回転可能に設けられ、前記回転体駆動ギヤの前記伝達ギヤ部からの駆動力が伝達される回転体ギヤを備え、
前記軸受部材は、
前記第1回転体の回転軸および前記回転体駆動ギヤを回転可能に保持する第1保持部材と、
前記受動部材を回転可能に保持する第2保持部材とを含み、
前記第1保持部材および前記第2保持部材の少なくとも一方には、前記第1保持部材および前記第2保持部材を前記感光ドラムと前記第1回転体との対向方向に相対的にスライド可能とするための長孔が形成されている、請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記第2保持部材には、前記第1回転体の前記回転軸が挿通される挿通孔が形成されている、請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記第1回転体の周囲に配置され、前記第1回転体の回転軸線と平行な軸線を中心に回転可能な第2回転体を備え、
前記第1保持部材は、前記第2回転体の回転軸を回転可能に保持する、請求項5または6に記載の画像形成装置。 - 前記受動部材は、前記感光ドラムの一端部に嵌合されるフランジを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記受動部材は、前記フランジと前記回転体駆動ギヤとの間に介在されるジョイントをさらに含み、
前記フランジには、前記受動部材の回転軸線を中心に180°離れた2つの各位置に第2係合突起が形成され、
前記ジョイントには、当該ジョイントの回転軸線を中心に180°離れた2つの各位置に前記第1係合突起が形成されるとともに、当該ジョイントの回転径方向に延び、各前記第2係合突起と係合する2つの切欠部が形成され、
前記遊嵌部は、各前記第1係合突起に対応して2つ設けられ、前記第1係合突起に対して前記回転体駆動ギヤの回転方向および回転径方向に遊びを有し、
前記受動部材、前記回転体駆動ギヤおよび前記ジョイントは、オルダムカップリングの形態をなしている、請求項8に記載の画像形成装置。 - 前記回転体駆動ギヤには、各前記第2係合突起の先端部の当接を避けるための逃がし穴が形成されている、請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記第1回転体を前記感光ドラム側に向けて付勢する付勢部材を備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第1回転体は、前記感光ドラムの周面上から付着物を除去するクリーニングローラである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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