JP4962762B2 - 画像形成装置及びその断線検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びその断線検査方法に関する。
画像形成装置は、電気的負荷として、例えば感光ドラムを帯電させる帯電器、その帯電した感光ドラムに現像剤を付着させる現像器や、その現像剤像を印刷媒体に転写する転写器を備え、更には、印刷媒体を搬送するベルトをクリーニングするクリーニングユニットを備えるものがある。そして、これらの電気的負荷には、高電圧電源装置から複数の接続点を介して高電圧(バイアス電圧)が印加される。従って、いずれかの接触点において、例えば接触子が折れたり位置ずれしたりして、高電圧電源装置から各電気的負荷への接続ラインが断線すると、各電気的負荷へ正常なバイアス電圧が印加されず、各電気的負荷が正常に役割を果たさないといったおそれがある。
そこで、下記特許文献1には、各電気的負荷ごとに、高電圧電源装置との接続を確認する検知手段を1つずつ設けた構成が開示されている。
特開2003−345194公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、各電気的負荷ごとに、1つずつ検査手段を設ける構成であるから、効率的な検査を行うことができないという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、複数の電気的負荷へのラインの接続状態を効率的に確認することが可能な画像形成装置及びその断線検査方法を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、1の発明に係る断線検査方法は、電気的負荷と、その電気的負荷に印加する電圧を生成する電圧生成回路とを備える画像形成装置について、前記電圧生成回路と、前記電気的負荷に電気的に接続される電極とが正常に接続されているか否かを検査する断線検査方法であって、第1電気的負荷に電気的に接続される第1電極と第2電気的負荷に電気的に接続される第2電極とを、短絡、または、前記電気的負荷よりも低インピーダンスの抵抗で接続し、前記第2電気的負荷に対応する第2電圧生成回路で第2電圧を生成し、前記第1電気的負荷に対応する第1電圧生成回路で生成した第1電圧を検出しつつ、その検出電圧が所定の目標値に向かうようにフィードバック制御を実行し、その後、前記第1電圧と前記第2電圧との電位差に基づき前記第1電圧生成回路と前記第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されているか否かを検査する。
なお、本発明の「画像形成装置」は、プリンタ(例えばレーザプリンタ)などの印刷装置だけでなく、ファクシミリ装置や、プリンタ機能及び読み取り機能(スキャナ機能)等を備えた複合機であってもよい。また、上記ベルトを有するものであれば、現像ユニット毎に像担持体を備えたタンデム(シングルパス)方式のものに限らず、各現像ユニットが共通の像担持体に対して現像を行う4サイクル(シングルドラム)方式であってもよい。さらに、現像剤像を被記録媒体に直接転写するダイレクト転写方式、あるいは、中間転写ベルトを介して間接的に転写する中間転写方式のいずれであってもよい。
2の発明に係る断線検査方法は、電気的負荷と、その電気的負荷に印加する電圧を生成する電圧生成回路とを備える画像形成装置について、前記電圧生成回路と、前記電気的負荷に電気的に接続される電極とが正常に接続されているか否かを検査する断線検査方法であって、第1電気的負荷に電気的に接続される第1電極と第2電気的負荷に電気的に接続される第2電極とを、短絡、または、前記電気的負荷よりも低インピーダンスの抵抗で接続し、前記第2電気的負荷に対応する第2電圧生成回路で第2電圧を生成し、前記第1電気的負荷に対応する第1電圧生成回路で生成した第1電圧を検出しつつ、その検出電圧が所定の目標値に向かうようにPWM制御を実行し、その後、前記PWM制御におけるPWM値に基づき前記第1電圧生成回路と第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されているか否かを検査する。
3の発明に係る画像形成装置は、互いに電気的に接続される第1電気的負荷及び第2電気的負荷と、前記第1電気的負荷に印加する第1電圧を生成する第1電圧生成回路と、前記第2電気的負荷に印加する第2電圧を生成する第2電圧生成回路と、前記第1電圧生成回路の第1電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部の検出電圧が所定の目標値に向かうように前記第1電圧生成回路の生成電圧をフィードバック制御するフィードバック制御部と、前記第1電気的負荷に電気的に接続される第1電極と、前記第2電気的負荷に電気的に接続される第2電極とを、短絡、または、前記電気的負荷より低インピーダンスの抵抗を接続した状態で、前記第1電圧と前記第1電圧との電位差に基づき前記第1電圧生成回路と第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されているか否かを検査する検査部と、を備える。
4の発明に係る画像形成装置は、互いに電気的に接続される第1電気的負荷及び第2電気的負荷と、前記第1電気的負荷に印加する第1電圧を生成する第1電圧生成回路と、前記第2電気的負荷に印加する第2電圧を生成する第2電圧生成回路と、前記第1電圧生成回路の生成電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部の検出電圧が所定の目標値に向かうように前記第1電圧生成回路の生成電圧をPWM制御するPWM制御部と、前記第1電気的負荷に電気的に接続される第1電極と、前記第2電気的負荷に電気的に接続される第2電極とを、短絡、または、前記電気的負荷より低インピーダンスの抵抗を接続した状態で、前記PWM制御部におけるPWM値に基づき前記第1電圧生成回路と第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されているか否かを検査する検査部と、を備える。
5の発明は、3又はの発明の画像形成装置において、前記第2電圧生成回路は、変圧器を有した構成であり、前記第1電圧生成回路は、前記第1電極と第2電極との間に接続され、所定の基準電位ラインと前記変圧器の二次側巻線との間に電流を流すシャント回路を有し、当該シャント回路に流れる電流が制御されることで、前記生成電圧が制御される構成である。
6の発明は、3から5の発明のいずれかの画像形成装置において、周動可能に張設されたベルトと、前記ベルトに接触し、当該ベルト上の付着物を電気的に吸引する、前記第1電気的負荷としての第1クリーニングローラと、前記第1クリーニングローラが吸引した付着物を電気的に吸引する前記第2電気的負荷としての第2クリーニングローラと、前記第1クリーニングローラとの間で前記ベルトを挟み、所定電位に接地された押さえローラと、を備える。
1,3の発明>
第1電極と第2電極とを、短絡、または、電気的負荷(第1電気的負荷、第2電気的負荷)よりも低インピーダンスの抵抗で接続する。すると、第1電圧生成回路と第1電極との間、及び、第2電圧生成回路と第2電極との間が、正常に接続されているときは、第1電極及び第2電極間の電位差が上記短絡等によって制約を受けるため、第1電圧生成回路は、その第1電圧を目標値に到達させることができない。一方、第1電圧生成回路と第1電極との間、及び、第2電圧生成回路と第2電極との間のいずれかの位置で、断線等の接続不良が発生したときは、第1電圧生成回路は、なんらの制約を受けることなく、第1電圧を目標値に到達させることが可能となる。本発明は、このことに基づき第1電圧生成回路と第1電極との間、及び、第2電圧生成回路と第2電極との間の2ラインの断線や接続不良の検査を一度に行うことができる。
2,4の発明>
第1電極と第2電極とを、短絡、または、電気的負荷(第1電気的負荷、第2電気的負荷)よりも低インピーダンスの抵抗で接続する。すると、第1電圧生成回路と第1電極との間、及び、第2電圧生成回路と第2電極との間が、正常に接続されているときは、第1電極及び第2電極間の電位差が上記短絡等によって制約を受けるため、第1電圧生成回路は、そのPWM制御におけるPWM値を所定量増減させても第1電圧を所定の目標値に到達させることができない。一方、第1電圧生成回路と第1電極との間、及び、第2電圧生成回路と第2電極との間のいずれかの位置で、断線等の接続不良が発生したときは、第1電圧生成回路は、なんらの制約を受けることなく、PWM制御におけるPWM値に応じて第1電圧を目標値に到達させることが可能となる。本発明は、このことに基づき第1電圧生成回路と第1電極との間、及び、第2電圧生成回路と第2電極との間の2ラインの断線や接続不良の検査を一度に行うことができる。
5の発明>
このような構成に対しても、本発明を適用して効率的な断線検査を行うことができる。
6の発明>
本発明は、ベルトをクリーニングするクリーニングユニットに対しても、効率的な断線検査を行うことができる。
本発明の一実施形態を図1〜図6を参照しつつ説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本実施形態の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ1」という)1の内部構成を表す概略断面図である。
図1に例示するプリンタ1は、トナー像形成部4と、ベルト部材としての用紙搬送ベルト6と、定着部8と、給紙部9と、スタッカー12と、制御部10とを備え、印刷媒体として用紙Pに、外部から入力される画像データに応じた4色の画像を形成する。
そして、トナー像形成部4は、4個の現像ユニット51Y,51M,51C,51Bと、これらの現像ユニット51Y,51M,51C,51Bに貯留されたイエロー,マゼンタ,シアン,及びブラックのトナーT(現像剤の一例:図2参照)による4つのトナー像形成工程毎に、感光体としての感光体ドラム3と、その感光体ドラム3を一様に帯電させる帯電器31と、該帯電後の感光体ドラム3の表面をレーザ光で露光して画像データに応じた静電潜像を形成する露光手段としてのスキャナユニット41とを備えている。なお、スキャナユニット41は、大部分の図示が省略されており、最終的にレーザ光が出射される部分のみが図示されている。
以下、各構成要素の構成について詳しく説明する。なお、以下の説明において、色毎に区別する必要のある場合は各部の符号にY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),B(ブラック)の添え字を付し、区別する必要のない場合は添え字を省略する。
トナー像形成部4の感光体ドラム3は、略円筒形状の部材で構成され、4つがほぼ等間隔に水平方向に並んで、回動可能に配設されている。なお、感光体ドラム3の略円筒形状の部材は、例えば、アルミニウム製の基材上に、正帯電性の感光層が形成されたものが用いられる。そして、このアルミニウム製の基材は、プリンタ1のグランドラインに接地されている。
また、帯電器31は、いわゆるスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム3に対向して、その幅方向に延設される帯電ワイヤ32と、この帯電ワイヤ32を納めて感光体ドラム3側を開放したシールドケース33とで構成され、この帯電ワイヤ32に高電圧を印加することにより、感光体ドラム3の表面を正極性(例えば+700V)に帯電させる。また、シールドケース33は、上記感光体ドラム3側の開放部にグリッドを設けた構造となっており、このグリッドに規定の電圧を印加することにより感光体ドラム3の表面がほぼグリッド電圧と同電位に帯電される。
スキャナユニット41は、各感光体ドラム3に、感光体ドラム3の回転方向の帯電器31より下流側に配設され、外部より入力される画像データの1色分に応じたレーザー光を光源から出射し、ポリゴンモータにより回転駆動されるポリゴンミラーの鏡面などによりレーザー光を走査して、感光体ドラム3の表面へ照射する。
なお、スキャナユニット41により、画像データに応じたレーザー光が感光体ドラム3の表面に照射されると、照射された部分の表面電位が低下(+150〜+200V)することにより、感光体ドラム3の表面には、静電潜像が形成される。
また、現像ユニット51Y,51M,51C,51Bはそれぞれ、各色のトナーTを収納する現像ユニットケース55に現像手段としての現像ローラ52を備えた構成を有し、感光体ドラム3の回転方向に対してスキャナユニット41より下流側で現像ローラ52が感光体ドラム3に接するように配設される。そして、各現像ユニット51は、トナーTを「+」(正極性)に帯電させ、均一な薄層として感光体ドラム3へ供給して、現像ローラ52と感光体ドラム3との接触部において、感光体ドラム3上に形成された「+」(正極性)の静電潜像に対して、「+」(正極性)に帯電したトナーTを反転現像方式で担持させて上記静電潜像を現像する。
なお、現像ローラ52は、導電性シリコーンゴムなどを基材として円柱状に構成され、表面にフッ素を含有した樹脂、または、ゴム材のコート層が形成されている。また、現像ユニットケース55に収納されるトナーTは、正帯電性の非磁性1成分トナーであり、現像ユニット51Y,51M,51C,51Bに応じて、それぞれイエロー,マゼンタ,シアントナー,及びブラックのトナーTが収容されている。
また、給紙部9は、装置の最下部に設けられており、用紙Pを収容する収容トレイ91と、用紙Pを送り出すピックアップローラ92とから構成されている。そして、収容トレイ91に収容された用紙Pは、ピックアップローラ92により、給紙部9から1枚ずつ取り出され、搬送ローラ98,レジストローラ99を介して用紙搬送ベルト6に送られる。
用紙搬送ベルト6は、感光体ドラム3の幅より狭く、用紙Pを上面に担持した状態で、その用紙Pと一体に走行するように無端状に構成され、駆動ローラ62と従動ローラ63との間に架け渡されている。また、各感光体ドラム3と対向する位置の近傍には、用紙搬送ベルト6を挟んで転写ローラ61がそれぞれ設けられている。そして、用紙搬送ベルト6は、駆動ローラ62の回動により、感光体ドラム3と対向する側の表面が、図1に示すように、図中右方向から図中左方向へ移動して、レジストローラ99から送られて来る用紙Pを、感光体ドラム3との間へ順番に搬送して定着部8へ送る。
また、用紙搬送ベルト6の駆動ローラ62で折り返した面の従動ローラ63寄りの位置には、除去手段としてのクリーニングローラ105(「第1電気的負荷、第1クリーニングローラ」の一例)が設けられている。
図2は、クリーニングローラ105を備えたトナー除去部100の構成を詳細に表す説明図である。図2に示すように、クリーニングローラ105は、用紙搬送ベルト6の幅方向に延びた軸部材105Aの周囲にシリコーンからなる発泡材が設けられた構成をなしており、用紙搬送ベルト6を挟んで対向する位置に設けられた金属製の電極ローラ104(「押さえローラ」の一例)との間で所定の第1バイアス電圧V1が印加されて、用紙搬送ベルト6に接触しながら回転するように配設される。この第1バイアス電圧V1によって、用紙搬送ベルト6に付着したトナーT(「付着物」の一例)がクリーニングローラ105によって除去される。例えば、電極ローラ104をグランドラインに接続して接地すると共に、クリーニングローラ105にトナーTの極性とは逆極性のバイアス(例えば−1200V)を印加すれば、トナーTをクリーニングローラ105に吸引して除去することができる。なお、クリーニングローラ105は、用紙搬送ベルト6との接触部分が互いに反対方向となるように図示しない駆動手段によって駆動される。
また、クリーニングローラ105には、クリーニングローラ105に付着したトナーTをクリーニングローラ105から除去する金属製(例えば、鉄材にNiメッキが施された構成、あるいはステンレス材からなる構成等)の回収ローラ106(「第2電気的負荷、第2クリーニングローラ」の一例)と、クリーニングローラ105から除去されたトナーTを貯留しておく貯留ボックス(貯留容器)107が設けられている。回収ローラ106には、ゴム製のクリーニングブレード108が当接しており、このクリーニングブレード108は、回収ローラ106に付着しているトナーTを掻きとるように機能する。
図1に戻って、転写ローラ61は、負電圧の電流源112により転写ローラ61と感光体ドラム3との間にトナーTの帯電極性と逆極性の転写バイアス(例えば−10〜−15μA)が印加されて、感光体ドラム3上に形成されたトナー像を用紙搬送ベルト6により搬送される用紙Pに転写するように構成されている。
また、定着部8は、加熱ローラ81と、加圧ローラ82とから構成され、トナー像が転写された用紙Pを、加熱ローラ81及び加圧ローラ82によって狭持搬送しながら加熱及び加圧することにより、トナー像を用紙Pに定着させる。
また、プリンタ1の上面にはスタッカー12が形成されている。このスタッカー12は、定着部8の排紙側に設けられており、定着部8から排出される用紙Pを収容する。また、制御部10は、図示しないCPUを用いた制御装置などにより構成され、プリンタ1の動作全般の制御を行う。
2.高圧制御装置の構成
上記制御部10の制御基板10A上には、転写ローラ61、現像ローラ52、帯電器31、トナー除去部100など、プリンタ1に備えられた各電気的負荷にそれぞれ印加するバイアス電圧を生成する高圧制御装置120が搭載されている。図3には、このうち、トナー除去部100へのバイアス電圧(第1バイアス電圧V1,第2バイアス電圧V2)を生成する構成部分が図示されている。
具体的には、制御基板10A上には、第1バイアス生成回路121(「第1電圧生成回路」の一例)と、第2バイアス生成回路122(「第2電圧生成回路」の一例)と、例えば特定用途向け集積回路(ASIC)によって構成されたPWM(Pulse
Width Modulation。パルス幅変調)制御回路123と、が備えられている。
(1)第2バイアス生成回路
第2バイアス生成回路122は、回収ローラ106に印加する第2バイアス電圧V2(「第2電圧」の一例 例えば目標値−1600V)を生成するものであり、PWM信号平滑回路124、トランスドライブ回路125、昇圧・平滑整流回路126、出力電圧検出回路127を備えている。このうち、PWM信号平滑回路124は、PWM制御回路123のPWMポート123AからのPWM信号S1を受けて平滑しトランスドライブ回路125に与える役割を果たす。トランスドライブ回路125は、受けたPWM信号S1に基づき、昇圧・平滑整流回路126の1次側巻線126Aに発振電流を流すよう構成されている。
昇圧・平滑整流回路126は、トランス(変圧器)128、ダイオード129、平滑コンデンサ130などを備えている。トランス128は、2次側巻線126B,1次側巻線126A及び補助巻線126Cを備えている。2次側巻線126Bの一端は、ダイオード129及び第2出力端子t2を介して回収ローラ106のローラ軸に接続される接続ライン131に接続されている。また、平滑コンデンサ130及び放電抵抗133がそれぞれ2次側巻線126Bに並列に接続されている。なお、第2出力端子t2と接続ライン131とは、分離可能なコネクタを介して接続されている。
このような構成により、1次側巻線126Aの発振電圧は、昇圧・平滑整流回路126において昇圧及び整流され、回収ローラ106のローラ軸に第2バイアス電圧V2として印加される。
出力電圧検出回路127は、昇圧・平滑整流回路126のトランス128の補助巻線126CとPWM制御回路123とに接続されている。出力電圧検出回路127は、補助巻線126Cの両端間で発生する出力電圧Vfを検出して、その検出信号S2をPWM制御回路123のA/Dポート123Bに入力するように構成されている。出力電圧Vfは上記2次側巻線126Bの出力電圧である第2バイアス電圧V2と比例関係にあるため、PWM制御回路123は、この出力電圧Vfが所定の一定値になるようにPWM信号S1のデューティ比を適宜変更することで第2バイアス電圧V2を目標値(例えば−1600V)にする定電圧制御を実行する。
(2)第1バイアス生成回路
第1バイアス生成回路121は、クリーニングローラ105に印加する第1バイアス電圧V1(「第1電圧」の一例 例えば目標値−1200V)を生成するものであり、本実施形態では、上記第2バイアス生成回路122が生成する上記第2バイアス電圧V2に基づき、クリーニングローラ105に印加すべき第1バイアス電圧V1を生成する。具体的には、第1バイアス生成回路121は、主として、シャント回路140と、シャント電流制御回路141とを備える。シャント回路140は、クリーニングローラ105に連なる接続ライン142に接続される第1出力端子t1と、上記第2出力端子t2との間に接続された電流制御素子としてのトランジスタ143を備えて構成されている。より具体的には、pnp型のトランジスタ143は、コレクタが第2出力端子t2側に接続され、エミッタが第1出力端子t1側に接続され、ベースが入力抵抗144を介して第2出力端子t2側に接続されている。また、トランジスタ143のエミッタ(第1出力端子t1)は、フィードバック抵抗R1,R2を介して所定の基準電位(例えば3.3vの正電位)V3ラインに接続されている。なお、第1出力端子t1と接続ライン142とは、分離可能なコネクタを介して接続されている。
シャント電流制御回路141は、フォトカプラ145を介してPWM制御回路123のPWMポート123に接続されており、このPWMポート123から出力されるPWM信号S4に応じてトランジスタ143のベース電位を制御することで、シャント回路140に流れるシャント電流isの電流量を調整する役割を果たす。PWM制御回路123は、フィードバック抵抗R1,R2間の接点電位V4が検出信号S5としてA/Dポート123Eに入力される。この接点電位V4は、第1バイアス生成回路121の出力電圧である第1バイアス電圧V1と比例関係にあるため、PWM制御回路123は、この接点電位V4が所定の一定値になるようにPWM信号S4のディーティ比を適宜変更することで第1バイアス電圧V1を目標値(例えば−1200V)にする定電圧制御を実行する。従って、フィードバック抵抗R1,R2が「電圧検出部」として機能し、PWM制御回路123が「フィードバック制御部、PWM制御部」として機能する。なお、フォトカプラ145は、PWM制御回路123側の電流が、後述する第1電流i1に混じらないようにアイソレートする役割を果たす。
3.用紙搬送ベルトに流れるベルト電流の監視方法
さて、抵抗体であるクリーニングローラ105、用紙搬送ベルト6や当該用紙搬送ベルト6上の用紙Pは、プリンタ1の温度や湿度に応じてインピーダンスが大きく変動し、これに伴って用紙搬送ベルト6に流れるベルト電流ib(「第3電流」の一例)も変動する。用紙搬送ベルト6は、一定の電流以上の過電流(例えば100μA)が流れると、穴が開くなど、破損のおそれあるから、上記ベルト電流ibを監視する必要がある。また、使用頻度により用紙搬送ベルト6やクリーニングローラ105等が劣化するため、インピーダンスを測定し、その交換時期を把握する必要ある。
ところが、クリーニングローラ105及び用紙搬送ベルト6間の負荷状態により、トナー除去部100と高圧制御装置120との間に流れる電流の経路や向きが変わるため、トナー除去部100側において所定の位置で精度よくベルト電流ibを測定することができない。具体的には、例えば、用紙搬送ベルト6に多量のトナーTが付着している場合には、用紙搬送ベルト6及びクリーニングローラ105間のインピーダンスが大きくなり、ここでの電圧降下が大きくなる。そうすると、第1バイアス電圧V1が目標値(−1200V)よりも低くなるため、これを当該目標値に戻すために、シャント電流制御回路141はシャント電流isを減少させるようにトランジスタ143のベース電流が制御され、そのコレクタ−エミッタ間電圧(第1出力端子t1と第2出力端子t2との端子間電圧)を増大させる。このとき、基準電位V3ラインからフィードバック抵抗R1,R2を介して流れる第1電流i1の一部の電流i1'が第1出力端子t1及びクリーニングローラ105を介して回収ローラ106側に流れ込む。
一方、例えば、高湿であり、かつ、クリーニングローラ105と電極ローラ104とによって用紙搬送ベルト6が高いニップ力で挟まれた場合には、用紙搬送ベルト6及びクリーニングローラ105間のインピーダンスが小さくなり、ここでの電圧降下も小さくなる。そうすると、第1バイアス電圧V1が目標値(−1200V)よりも高くなるため、これを当該目標値に戻すために、シャント電流制御回路141はシャント電流isを増大させるようにトランジスタ143のベース電流が制御され、そのコレクタ−エミッタ間電圧(第1出力端子t1と第2出力端子t2との端子間電圧)を減少させる。このとき、上記ベルト電流ibの一部の電流ib'が第1出力端子t1側に流れ込み、上記第1電流i1と合流する。このように、クリーニングローラ105及び用紙搬送ベルト6間の負荷状態により、トナー除去部100と高圧制御装置120との間に流れる電流の経路や向きが変わるのである。
そこで、本実施形態では、まず、昇圧・平滑整流回路126の2次側巻線126Bに流れる第2電流i2(=電流ic(回収ローラ106から第2出力端子t2を介して2次側巻線126Bに流れ込む電流)+シャント電流is)を検出するための構成が設けられている。具体的には、昇圧・平滑整流回路126の2次側巻線126Bの他端は、電流測定用抵抗132(「第2抵抗」の一例)を介してグランドラインに接続されており、この電流測定用抵抗132の端子電圧Vdに応じた検出信号S3が、PWM制御回路123のA/Dポート123Cに取り込まれる。電流測定用抵抗132には、上記第2電流i2が流れ、この電流値に応じて端子電圧Vdも変化する。PWM制御回路123は、この端子電圧Vdと電流測定用抵抗132の抵抗値rdとから第2電流i2を算出することができる。
また、PWM制御回路123は、上記A/Dポート123Eに取り込まれる接点電位V4と、基準電位V3と、フィードバック抵抗R1,R2の抵抗値r1,r2とから第1電流i1を算出することができる。
ここで、用紙搬送ベルト6及びクリーニングローラ105間のインピーダンスが小さくなり、電流ib'が第1出力端子t1側に流れ込むときは、ベルト電流ibは次の式で表すことができる。
[数1]
ic+ib'=(Vd/rd)−i1
i1=(V3−V1)/(r1+r2)
ib=ic+ib'=(Vd/rd)−{(V3−V1)/(r1+r2)}
一方、用紙搬送ベルト6及びクリーニングローラ105間のインピーダンスが大きくなり、電流i1'が第1出力端子t1及びクリーニングローラ105を介して回収ローラ106側に流れ込むときは、ベルト電流ibは次の式で表すことができる。
[数2]
ic=(Vd/rd)−i1
i1=(V3−V1)/(r1+r2)
ib=ic=(Vd/rd)−{(V3−V1)/(r1+r2)}
この結果、数式1,2において、ベルト電流ibを算出する式が一致している。このことは、電流ib'及び電流i1'のいずれが流れても、同一の数式(数式1,2)で、ベルト電流ibを算出することができることを意味する。PWM制御回路123は、図示しないメモリから上記数式に関する情報を読み出して、この数式に従って随時ベルト電流ibの算出を行う。
PWM制御回路123は、例えば、上記算出処理によるベルト電流ibが、所定値(例えば用紙搬送ベルト6を破損させるレベルよりもやや小さい電流値)以上であったときは、ベルト電流ibが当該所定値以下の一定値にさせる定電流制御に切り替える。また、PWM制御回路123は、算出処理によるベルト電流ibと、現在の第1バイアス電圧V1または第2バイアス電圧V2の値とからクリーニングローラ105及び用紙搬送ベルト6のインピーダンスを算出し、この値が所定値以上になったときに、クリーニングローラ105等の交換時期と判断し、その旨のメッセージ等をプリンタ1の図示しない表示部に表示させるなどして、ユーザに報知する。
4.断線検査方法
さて、図3に示すように、第1バイアス生成回路121の第1出力端子t1が、複数の接点を連ねてなる接続ライン142を介してクリーニングローラ105のローラ軸に接続された電極t5と接触する第1電極t3に電気的に接続されることで、第1バイアス生成回路121の第1バイアス電圧V1をクリーニングローラ105に印加することができる。また、第2バイアス生成回路122の第2出力端子t2が、複数の接点を連ねてなる接続ライン131を介して回収ローラ106のローラ軸に接続された電極t6と接触する第2電極t4に電気的に接続されることで、第2バイアス生成回路122の第2バイアス電圧V2を回収ローラ106に印加することができる。
一方、何らかの影響で、例えば上記接続ライン131,142のいずれかの位置で断線や、第1出力端子t1及び第2出力端子t2と上記接続ライン131,142との接続不良や、接続ライン131,142と第3電極t3及び第2電極t4との接続不良などが生じている場合には、たとえ各バイアス生成回路121,122で正常に目標電圧が生成されていても、それがクリーニングローラ105等に正常に印加されず、クリーニング能力を低下させる結果となり得る。
そこで、接続ライン131,142における断線検査や接続検査を行う必要がある。図4には断線検査時の回路図である。なお、トランジスタ143のエミッタと第1出力端子t1との間には過電流を抑えるための電流制限用抵抗Rb1(抵抗値が例えばMΩ)が接続され、トランジスタ143のコレクタと第2出力端子t2との間にも過電流を抑えるための電流制限用抵抗Rb2(抵抗値が例えばMΩ)が接続されている。そして、例えば使用者や検査員がユニット化されたトナー除去部100を取り外すと、クリーニングローラ105及び回収ローラ106と電気的に接続していた第1電極t3及び第2電極t4がプリンタ1のケース内において露出する。そして、上記トナー除去部100の代わりに、図4に示すように、接続部材150を配置する。これにより、当該接続部材150に備えられた低インピーダンス抵抗Rg(クリーニングローラ105と回収ローラ106とのインピーダンスよりも極めて低いインピーダンス)を挟んで第1電極t3と第2電極t4とが電気的に接続される。
この状態で、使用者等がプリンタ1の図示しない操作部で所定の操作を行うことで、PWM制御回路123が図5に示す検査フローを実行する。まず、S1で、第2バイアス生成回路122を起動し、PWMポート123AからのPWM信号S1のディーティ比(PWM値)を増大させていく(本実施形態では、ディーティ比が大きいほど各バイアス生成回路の出力電圧が大きくなる構成である)。S2で、A/Dポート123Bに入力される検出信号S2(出力電圧Vf)に基づき、第2バイアス電圧V2が目標値(−1600V)に達したかどうかを判断する。ここで、規定時間内に第2バイアス電圧V2が目標値に達しないときには(S2:Y、且つ、S3:Y)、そもそも第2バイアス生成回路122が正常に第2バイアス電圧V2を生成することができていないことを意味し、S4で第2バイアス電圧出力エラーを、例えばプリンタ1の図示しない表示部に表示させたり、プリンタ1の図示しない内蔵メモリに記録したりするなどのエラー処理を実行する。
一方、規定時間内に第2バイアス電圧V2が目標値に達したときには(S2:Y)、S5で第1バイアス生成回路121を起動し、PWMポート123DからのPWM信号S4のディーティ比(PWM値)を増大させていく(本実施形態では、ディーティ比が大きいほど各バイアス生成回路の出力電圧が大きくなる構成である)。具体的には、第1バイアス電圧V1は次の式で算出することができる。
[数3]
V1=(V3−V2)*(Rb2+Rg+Rb1)/(Rg2+Rg+Rb1+r1+r2)
そして、PWM制御回路123は、この第1バイアス電圧V1が目標値に(−1200V)に向かうようにPWM値を増大させていくのである。なお、これに伴って、シャント回路140のトランジスタ143は、シャント電流isを制限するオフ側へと移行していく。そして、S6でプリンタ1の通常の動作開始時において第1バイアス電圧V1が上記目標値に達し得る十分な規定時間経過した後に(S6:Y)、S7で、A/Dポート123Eに入力される検出信号S5(接点電位V4)及びA/Dポート123Bに入力される検出信号S2(出力電圧Vf)を取り込んで、S8で第1バイアス電圧V1と第2バイアス電圧V2との電位差V21(=V2−V1)が目標値(本実施形態では400V)に達したかどうかを判断する。
ここで、接続ライン131,142や両出力端子t1,t2などのいずれかに箇所で断線や接続不良が生じている場合には、図6に示すように、上記低インピーダンス抵抗Rgにおける電圧降下による制約を受けることなく、各バイアス生成回路121,122が自由に第1バイアス電圧V1、第2バイアス電圧V2を出力できる。つまり、PWM値の増大に応じて第1バイアス電圧V1、第2バイアス電圧V2をそれぞれの目標値に到達させることができる(図6の実線グラフ参照)。このとき、図5では、S8で「Y」となり、S9で断線エラーを、例えばプリンタ1の図示しない表示部に表示させたり、プリンタ1の図示しない内蔵メモリに記録したりするなどのエラー処理を実行する。
これに対して、接続ライン131,142のいずれかに箇所にも断線や接続不良が生じていない場合には、上記低インピーダンス抵抗Rgにおける電圧降下による制約を受けることになる。これにより、上記PWM信号S4のディーティ比を増大させ、トランジスタ143がほぼオフ状態になったとしても、未だ上記電位差V21は目標値に達することができない(図6の点線グラフ参照)。なお、このとき、電位差V21は、上記数式3で定められる値Vxとなる。PWM制御回路123は、電位差V21が、目標値に達せず、かつ、上記電圧Vxを基準とした所定の規定出力値範囲内にあるときには(S8:N、且つ、S10:Y)、断線エラーもバイアス電圧出力エラーも発生していない正常状態であり、その結果を、例えばプリンタ1の図示しない表示部に表示させたり、プリンタ1の図示しない内蔵メモリに記録したりする(S11)。
PWM制御回路123は、電位差V21が、目標値に達せず、かつ、上記電圧Vxを基準とした所定の規定出力値範囲外にあるときには(S8:N、且つ、S10:N)、そもそも第1バイアス生成回路121が正常に第1バイアス電圧V1を生成することができていないことを意味し、S12で第1バイアス電圧出力エラーを、例えばプリンタ1の図示しない表示部に表示させたり、プリンタ1の図示しない内蔵メモリに記録したりするなどのエラー処理を実行する。従って、PWM制御回路123は、「検査部」として機能する。
5.本実施形態の効果
本実施形態によれば、第1電極t3と第2電極t4とを低インピーダンス抵抗Rgで接続し、第1バイアス電圧V1と第2バイアス電圧V2との電位差V21を監視することにより、第1電極t3及び第2電極t4それぞれに連なる2つの接続ライン131,124の断線や接続不良の検出を一度に行うことができる。しかも、上記電位差V21は、制御基板10A側で検出できる出力電圧Vf及び接点電位V4に基づき算出できるから、トナー除去部100側に電圧、電流をモニタするための構成を設ける必要がない。従って、余計な配線が不要であり、また、ノイズによる影響を極力抑えることができる。
図5に示す処理をPWM制御回路123に実行させるためのプログラムが予め高圧制御装置120内に格納されており、所定の操作によって当該処理が実行可能となっている。従って、プリンタ1を出荷後、そのプリンタ1の設置場所において、上記接続部材150さえあれば断線や接続不良の検査を行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、第2バイアス生成回路122のみトランス(変圧器)128を有する構成としたが、第1バイアス生成回路121にもトランスを設けて第2バイアス生成回路122とは独立的にバイアス電圧を生成する構成であってもよい。
(2)また、上記実施形態では、第1バイアス電圧V1及び第2バイアス電圧V2を負極性とした例で説明したが、正極性であってもよく、この場合、各電流方向は上記実施形態とは逆になる。
(3)ベルトとしては、上記用紙搬送ベルト6以外に、例えば中間転写ベルトなどであってもよい。
(4)付着物としては、トナーT以外に、紙粉等であってもよい。
(5)電気的負荷としてクリーニングローラ105及び回収ローラ106等としたが、これに限らず、互いに電気的に接続される複数の電気的負荷であれば、例えば帯電器31、現像ローラ52や転写ローラ61など、他の電気的負荷であってもよい。
(6)上記実施形態では、図5に示す処理を実行させるためのプログラムが高圧制御装置120内に格納された構成としたが、当該プログラムを、プリンタ1とデータ通信可能に接続される外部機器(例えばパーソナルコンピュータ)に格納し、外部機器が、このプログラムに従って動作し、プリンタ1から出力電圧Vf及び接点電位V4等を取り込みつつ断線検査を行う構成であってもよい。
(7)上記実施形態では、断線検査時に、低インピーダンス抵抗Rgを接続する構成であったが、第1電極t3と第2電極t4とを短絡させる構成であってもよい。
(8)上記実施形態では、電位差V21に基づいて断線検査を行う構成としたが、これに限らず、第1バイアス生成回路121に与えられるPWM信号S4のデューティ比(PWM値)に基づいて断線検査を行う構成であってもよい。即ち、図6に示すように、断線していないときには、低インピーダンス抵抗Rgの電圧降下による制約を受けるから、PWM値は、早々にトランジスタ143がオフさせる所定値(例えば95%以上)まで増大する。従って、PWM値が当該所定値以上になっているかどうかに基づいて断線検査を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るプリンタの内部構成を表す概略断面図 トナー除去部の構成を詳細に表す説明図 トナー除去部へのバイアス電圧を生成する構成部分のブロック図 断線検査時の回路図 検査処理を示すフローチャート 電位差とPWM値との関係を示したグラフ
1...プリンタ(画像形成装置)
6...用紙搬送ベルト(ベルト)
104...電極ローラ(押さえローラ)
105...クリーニングローラ(第1電気的負荷、第1クリーニングローラ)
106...回収ローラ(第2電気的負荷、第2クリーニングローラ)
121...第1バイアス生成回路(第1電圧生成回路)
122...第2バイアス生成回路(第2電圧生成回路)
123...PWM制御回路(フィードバック制御部、PWM制御部、検査部)
140...シャント回路
141...シャント電流制御回路(制御回路)
R1,R2...フィードバック抵抗(電圧検出部)
Rg...低インピーダンス抵抗
t3...第1電極
t4...第2電極
T...トナー(付着物)
V1...第1バイアス電圧(第1電圧)
V2...第2バイアス電圧(第2電圧)
V21...電位差

Claims (6)

  1. 電気的負荷と、その電気的負荷に印加する電圧を生成する電圧生成回路とを備える画像形成装置について、前記電圧生成回路と、前記電気的負荷に電気的に接続される電極とが正常に接続されているか否かを検査する断線検査方法であって、
    第1電気的負荷に電気的に接続される第1電極と第2電気的負荷に電気的に接続される第2電極とを、短絡、または、前記電気的負荷よりも低インピーダンスの抵抗で接続し、
    前記第2電気的負荷に対応する第2電圧生成回路で第2電圧を生成し、
    前記第1電気的負荷に対応する第1電圧生成回路で生成した第1電圧を検出しつつ、その検出電圧が第1目標値に向かうようにフィードバック制御を実行し、
    その後、前記第1電圧と前記第2電圧との電位差が、第2目標値に達しているときに、前記第1電圧生成回路と前記第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されていないと判断し、前記電位差が、前記第2目標値に達せず、且つ、予め定められた規定範囲内にあるときに、前記第1電圧生成回路と前記第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されていると判断する断線検査方法。
  2. 電気的負荷と、その電気的負荷に印加する電圧を生成する電圧生成回路とを備える画像形成装置について、前記電圧生成回路と、前記電気的負荷に電気的に接続される電極とが正常に接続されているか否かを検査する断線検査方法であって、
    第1電気的負荷に電気的に接続される第1電極と第2電気的負荷に電気的に接続される第2電極とを、短絡、または、前記電気的負荷よりも低インピーダンスの抵抗で接続し、
    前記第2電気的負荷に対応する第2電圧生成回路で第2電圧を生成し、
    前記第1電気的負荷に対応する第1電圧生成回路で生成した第1電圧を検出しつつ、その検出電圧が所定の目標値に向かうようにPWM制御を実行し、
    その後、前記PWM制御におけるPWM値を所定量増減させた場合、前記第1電圧が前記所定の目標値未満になっているときに、前記第1電圧生成回路と前記第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されていると判断し、前記PWM値を前記所定量増減させた場合、前記第1電圧が前記所定の目標値以上になっているときに、前記第1電圧生成回路と前記第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されていないと判断する断線検査方法。
  3. 互いに電気的に接続される第1電気的負荷及び第2電気的負荷と、
    前記第1電気的負荷に印加する第1電圧を生成する第1電圧生成回路と、
    前記第2電気的負荷に印加する第2電圧を生成する第2電圧生成回路と、
    前記第1電圧生成回路の第1電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部の検出電圧が第1目標値に向かうように前記第1電圧生成回路の生成電圧をフィードバック制御するフィードバック制御部と、
    前記第1電気的負荷に電気的に接続される第1電極と、前記第2電気的負荷に電気的に接続される第2電極とを、短絡、または、前記電気的負荷より低インピーダンスの抵抗を接続した状態で、前記第1電圧と前記第電圧との電位差が、第2目標値に達しているときに、前記第1電圧生成回路と前記第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されていないと判断し、前記電位差が、前記第2目標値に達せず、且つ、予め定められた規定範囲内にあるときに、前記第1電圧生成回路と前記第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されていると判断する検査部と、を備える画像形成装置。
  4. 互いに電気的に接続される第1電気的負荷及び第2電気的負荷と、
    前記第1電気的負荷に印加する第1電圧を生成する第1電圧生成回路と、
    前記第2電気的負荷に印加する第2電圧を生成する第2電圧生成回路と、
    前記第1電圧生成回路の生成電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部の検出電圧が所定の目標値に向かうように前記第1電圧生成回路の生成電圧をPWM制御するPWM制御部と、
    前記第1電気的負荷に電気的に接続される第1電極と、前記第2電気的負荷に電気的に接続される第2電極とを、短絡、または、前記電気的負荷より低インピーダンスの抵抗を接続した状態で、前記PWM制御部におけるPWM値を所定量増減させた場合、前記第1電圧が前記所定の目標値未満になっているときに、前記第1電圧生成回路と前記第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されていると判断し、前記PWM値を前記所定量増減させた場合、前記第1電圧が前記所定の目標値以上になっているときに、前記第1電圧生成回路と前記第1電極との間、及び、前記第2電圧生成回路と前記第2電極との間が正常に接続されていないと判断する検査部と、を備える画像形成装置。
  5. 前記第2電圧生成回路は、変圧器を有した構成であり、
    前記第1電圧生成回路は、前記第1電極と前記第2電極との間に接続され、所定の基準電位ラインと前記変圧器の二次側巻線との間に電流を流すシャント回路を有し、当該シャント回路に流れる電流が制御されることで、前記生成電圧が制御される構成である請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 周動可能に張設されたベルトと、
    前記ベルトに接触し、当該ベルト上の付着物を電気的に吸引する、前記第1電気的負荷としての第1クリーニングローラと、
    前記第1クリーニングローラが吸引した付着物を電気的に吸引する前記第2電気的負荷としての第2クリーニングローラと、
    前記第1クリーニングローラとの間で前記ベルトを挟み、所定電位に接地された押さえローラと、を備える請求項3から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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