JP2007331563A - シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置 - Google Patents

シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定することができるようにしつつ、シートベルトリトラクタをより一層小型に形成する。
【解決手段】スプール4の支持軸部4aに第2のEA機構41がスプール4と同軸に設けられる。スプール4の軸方向穴に第3のEA機構のエネルギ吸収ピン64が嵌入されている。緊急時に、トーションバー7がねじられるとともにエネルギ吸収ピン64がスプール4から引き抜かれて、エネルギが吸収される。同時に、第2エネルギ吸収部材支持部材44の回転がレバー50でロックされている状態では、第1エネルギ吸収部材支持部材43が回転することでエネルギ吸収プレート42が変形し、エネルギが吸収される。第2エネルギ吸収部材支持部材44は回転ロックが解除されると回転するので、エネルギ吸収プレート42が変形しなく、エネルギの吸収が終了する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シートベルトを巻取引出し可能に巻き取るシートベルトリトラクタの技術分野に関し、特に、シートベルト装着状態で衝突時等の車両に大きな車両減速度が作用した場合のような緊急時にシートベルトの引出しを阻止する際、トーションバーのねじれ変形などのエネルギ吸収部材の作用によりこのシートベルトにかかる荷重を制限して乗員のエネルギを吸収緩和するエネルギ吸収機構(以下、EA機構ともいう)を備えているシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置の技術分野に属するものである。
従来から自動車等の車両に装備されているシートベルト装置は、前述の緊急時に、シートベルトで乗員を拘束することにより乗員のシートからの飛び出しを阻止し、乗員を保護している。
このようなシートベルト装置においては、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタを備えている。このシートベルトリトラクタでは、シートベルトは非装着時にはスプールに巻き取られているが、装着時には引き出されて乗員に装着される。そして、前述のような緊急時にシートベルトリトラクタのロック手段が作動してスプールのベルト引出方向の回転を阻止することにより、シートベルトの引出しが阻止される。これにより、緊急時にシートベルトは乗員を拘束し、保護するようになる。
ところで、この従来のシートベルト装置のシートベルトリトラクタにおいては、車両衝突等の緊急時にシートベルトが乗員を拘束するとき、大きな車両減速度が生じるため、乗員が大きな慣性により前方へ移動しようとする。このため、シートベルトには大きな荷重が加えられるとともに、乗員はこのシートベルトから大きなエネルギを加えられるようになる。乗員に対してこのエネルギは特に問題ではないが、できれば制限される方が望ましい。
そこで、シートベルトリトラクタにおいては、従来、トーションバーを設けて、シートベルト装着状態での緊急時に、このシートベルトにかかる荷重を制限してエネルギを吸収緩和するようにしたものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、この特許文献1に開示されたシートベルトリトラクタの一例を示す縦断面図である。図中、1はシートベルトリトラクタ、2はコ字状のフレーム、3はシートベルト、4はコ字状のフレーム2の両側壁間に回転可能に支持され、シートベルト3を巻き取るスプール、5は前述の緊急時に発生する大きな車両減速度を感知して作動する減速度感知手段、6は減速度感知手段5によって作動して少なくともスプール4のベルト引出方向の回転を阻止するロック手段、7はこのスプール4の中心に軸方向に遊嵌、貫通され、かつスプール4とロック手段6とを回転的に連結するトーションバー、8はスパイラルスプリング9のばね力によりブッシュ10を介してスプール4を常時ベルト巻取方向に付勢するスプリング手段、11は前述の緊急時に作動してベルト巻取トルクを発生するプリテンショナー、12はプリテンショナー11のシートベルト巻取トルクをスプール4に伝達するブッシュである。
ロック手段6は、トーションバー7の第1トルク伝達軸17に一体回転可能でありかつパウル13を揺動可能に保持するロッキングベース(本発明のロッキング部材に相当)14を備えているとともに、トーションバー7に通常時はこのトーションバー7と一体回転し緊急時に減速度感知手段5の作動で停止してトーションバー7との間に相対回転差を発生させてパウル13をフレーム2の側壁の内歯19に係合させてロッキングベース14のシートベルト引出方向の回転を阻止するロックギヤ6aを備えている。ロッキングベース14には雄ねじ軸部15が形成されており、この雄ねじ軸部15には、スプール4と一体に回転するナット状のストッパ部材16が螺合されている。
また、トーションバー7には、ロッキングベース14と相対回転不能に係合する第1トルク伝達部17が形成されているとともに、スプール4と相対回転不能に係合する第2トルク伝達部18が形成されている。
そして、スプリング手段8のばね力により、スプール4はブッシュ10、トーションバー7、トーションバー7の第2トルク伝達部18およびブッシュ12を介して常時シートベルト巻取方向に付勢されている。また、プリテンショナー11の作動時、プリテンショナー11で発生したベルト巻取トルクがブッシュ12を介してスプール4に伝達され、これによりスプール4はシートベルト3を所定量巻き取るようになっている。
このように構成された従来のシートベルトリトラクタ1においては、シートベルト非装着時には、スプリング手段8の付勢力で、シートベルト3が完全に巻き取られている。そして、装着のためシートベルト3を通常の速度で引き出すと、スプール4がシートベルト引出方向に回転し、シートベルト3はスムーズに引き出される。シートベルト3に摺動自在に設けられた図示しないタングを車体に固定された図示しないバックルに挿入係止した後、余分に引き出されたシートベルト3がスプリング手段8の付勢力でスプール4に巻き取られ、シートベルト3は乗員に圧迫感を与えない程度にフィットされる。
前述の緊急時にはプリテンショナー11が発生したシートベルト巻取トルクはスプール4に伝達され、スプール4はシートベルト3を所定量巻き取り、乗員を堅固に拘束する。一方、緊急時に発生する大きな車両減速度で減速度感知手段5が作動してロック手段6が作動する。すなわち、減速度感知手段5の作動により、ロックギヤ6aのシートベルト引出方向の回転が阻止され、ロック手段6のパウル13が回動して、フレーム2の側壁の内歯19に係合する。すると、ロッキングベース14のシートベルト引出方向の回転が阻止されるので、トーションバー7がねじられ、スプール4のみがシートベルト引出方向にロッキングベース14に対して相対回転する。これ以後、スプール4がトーションバー7をねじりつつシートベルト引出方向に回転することになり、このトーションバー7のねじりトルクによってシートベルト3に加えられる荷重が制限されて、乗員に加えられる衝撃が吸収緩和される。このように、トーションバー7による荷重制限動作は緊急時には必ず行われる。
スプール4がロッキングベース14に対して相対回転することで、スプール4と一体回転するストッパ部材16が、螺合している雄ねじ軸部15に対して相対回転するため、ロッキングベース14の方へ移動する。そして、ストッパ部材16がロッキングベース14に当接すると、ストッパ部材16のそれ以上の回転が阻止されるので、スプール4の回転も阻止されて、トーションバー7のねじりが停止する。このようにして、シートベルト3の引出が阻止されて乗員がシートベルト3により拘束されるとともに、トーションバー7の最大ねじりが制限され、トーションバー7のねじりによる切断が防止される。
また、この従来のシートベルトリトラクタ1は、シートベルトの急激な引出時にも、ロック手段6のロッキングベース14がロックギヤ6aに対してシートベルト引出方向に相対回転するようになっている。そして、これにより前述と同様にロック手段6のパウル13がフレーム2の側壁の内歯19に係合して、ロッキングベース14の回転が阻止されるため、トーションバー7を介してスプール4のベルト引出方向の回転が阻止され、シートベルトの引出が阻止される。
更に、特許文献1には、制限荷重が切り替えられるようになっているシートベルトリトラクタ1が開示されている。すなわち、図10に示すように、通常時EA荷重切替機構36のロックピン40でロック部材38がシリンダ部材37からの飛び出しを阻止されている。プリテンショナーが作動する大きな衝突時にロッキングベースのベルト引出方向の回転が阻止されると、このロッキングベースに設けられたギヤ30の同方向の回転も阻止される。このため、ギヤ30に常時噛合するギヤ33の回転も阻止される。また、乗員の慣性でシートベルト3が引き出されようとするため、スプール4がなおもベルト引出方向に回転する。このため、スプール4に一体回転可能に設けられたギヤ31も同方向に回転するとともに、ギヤ31に常時噛合するギヤ34も回転する。
一方、この大衝突後の初期段階においては、プリテンショナーからの排出ガスでロックピン40が突き飛ばされることで、ロック部材38がスプリング39のばね力でシリンダ部材37から飛び出す。すると、ロック車35のラチェット爪35aがロック部材38に係合し、ロック車35はベルト引出方向の回転が阻止される。このため、第2トーションバー32はその全長θより短い長さηの部分でねじれる。こうして、第1トーションバー7のねじれと第2トーションバー32のη部分のねじれとによって、EA機構によるEA作動が開始され、このときのFL荷重F1は、図11に示すように比較的大きい。また、この初期段階続く後続段階においては、第2トーションバー32のη部分が所定量ねじれて破断し、この第2トーションバー32の破断後は、第1トーションバー7のみがねじれることでEA作動が行われるようになる。このときのFL荷重F2は、図11に示すように初期段階より比較的小さい。このようにして、FL荷重が切り替えられ、シートベルトにかかる制限荷重を、例えばエアバッグ等による緊急時の乗員の拘束状況に応じて柔軟に種々設定することができる。
なお、従来のEA機構としては、他に、ロッキングベース側に設けられた線材をスプール側に設けられた係合ピンでしごくEA機構(例えば、特許文献2参照)、一端がスプール側に設けられた帯状板をロッキングベース側に設けたガイド溝で強制的に変形するEA機構(例えば、特許文献3参照)、スプールに設けた筒状部材をロッキングベースに設けた係止部で塑性変形させるEA機構(例えば、特許文献4参照)、一端をロッキングベース側に設けかつ他端をスプール側に係合させたU字状の平板素材を変形させるEA機構(例えば、特許文献5参照)、スプールとロッキングベースとの間に設けられたシェアピンを緊急時のロッキングベースの回転ロック時にせん断破壊させるEA機構(例えば、特許文献6参照)、スプール側に設けられた被切削部位を、ロッキングベース側に設けられた切削刃で切削するEA機構(例えば、特許文献6参照)、スプールとロッキングベースとの間に位置させるとともにスプールの軸方向穴に嵌入させた細長いエネルギ吸収ピンを引き抜く荷重によるEA機構(例えば、特許文献7参照)等が提案されている。
しかしながら、特許文献1に開示のシートベルトリトラクタ1は制限荷重を乗員の拘束状況に応じて種々設定することができるものの、衝突後の初期段階での制限荷重が1つの制限荷重に設定されるだけである。この衝突後の初期段階では、乗員に加えられるエネルギが大きいが、このエネルギは、乗員の体重等の体格、シートスライド位置、衝突速度、衝突加減速度、衝突の仕方等によって種々異なる。このように初期段階での種々異なる大きなエネルギに対して、1つの制限荷重で対応するだけではなく、車両緊急時の状況に応じてよりきめ細かい制限荷重を設定する方が、乗員をより効果的にかつより適切に拘束することができる。
そこで、シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定することができるシートベルトリトラクタが提案されている(例えば、特許文献8参照)。
この特許文献8に開示のシートベルトリトラクタはスプールと並列にかつスプールの上方に1つの回転軸を設けるとともに、この回転軸に更にEA特性の異なる2つのEA機構を設けるとともに、これらのEA機構を緊急時の状況に応じて1つまたは2つ作動するようにしている。このように、2つのEA機構を適宜選択して作動することで、シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定することができる。
特開2001−58559号公報。 特開2002−53007号公報。 特開2000−85527号公報。 特開2002−53008号公報。 特開平10−258702号公報。 特開2001−106025号公報。 特開2002−59809号公報。 特開2006−62632号公報。
ところで、特許文献8に開示のシートベルトリトラクタでは、スプールの回転軸から離間して更に1つの回転軸をこのスプールの上方に配設しているため、シートベルトリトラクタはその上下方向に比較的大型になっている。近年に車室内の空間をできるだけ有効な空間に支持するために、車室内に設けられるシートベルトリトラクタをできる限り小型に形成することが求められている。
しかも、シートベルトリトラクタをできる限り小型に形成しても、シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じて柔軟に種々設定することが望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の状況に応じてより一層柔軟に種々設定することができるようにしつつ、より一層小型に形成できるシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、請求項1の発明のシートベルトリトラクタは、シートベルトを巻き取るスプールと、通常時前記スプールの回転が第1のシートベルト荷重制限機構を介して伝達されてこのスプールとともに回転しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回転が阻止されるロッキング部材を有するロック手段とを備え、前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、前記シートベルトにかかる荷重を前記第1のシートベルト荷重制限機構で制限するようになっているシートベルトリトラクタにおいて、緊急時のシートベルトの制限荷重を、乗員の体格の情報、シートスライド位置の情報、衝突速度の情報、衝突加減速度の情報、衝突の仕方の情報等の緊急時の状況の情報に基づいて変更する第2のシートベルト荷重制限機構が前記スプールと同軸に設けられており、更に、緊急時に前記シートベルトにかかる荷重を制限する第3のシートベルト荷重制限機構が前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられていることを特徴としている。
また、請求項2の発明のシートベルトリトラクタは、前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、前記シートベルトにかかる荷重を最初に第1および第3のシートベルト荷重制限機構で制限するか、または前記シートベルトにかかる荷重を最初に第1ないし第3のシートベルト荷重制限機構で制限し、少なくとも最後に前記シートベルトにかかる荷重を第1のシートベルト荷重制限機構のみによって制限するようになっていることを特徴とする請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
更に、請求項3の発明のシートベルトリトラクタは、前記第1のシートベルト荷重制限機構が、前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられたトーションバーからなることを特徴としている。
更に、請求項4の発明のシートベルトリトラクタは、前記第2のシートベルト荷重制限機構が、前記スプールに一体回転可能にかつ同軸に設けられた第1エネルギ吸収部材支持部材と、前記第1エネルギ吸収部材支持部材に同軸に設けられた第2エネルギ吸収部材支持部材と、これらの第1および第2エネルギ吸収部材支持部材の間に設けられたエネルギ吸収部材からなることを特徴としている。
更に、請求項5の発明のシートベルトリトラクタは、前記第3のシートベルト荷重制限機構は、前記スプールに穿設された細長い軸方向穴に摺動可能に嵌入されているとともに前記ロッキング部材を貫通して設けられたエネルギ吸収ピンを備え、緊急時に前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、前記エネルギ吸収ピンが前記スプールの軸方向穴から引き抜かれるときの引抜き荷重により前記シートベルトに加えられる荷重が制限されることを特徴としている。
更に、請求項6の発明のシートベルト装置は、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動自在に支持されたタングと、このタングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、緊急時にシートベルトリトラクタによって前記シートベルトの引出しが阻止されることで乗員を拘束するシートベルト装置において、前記シートベルトリトラクタが、請求項1ないし5のいずれか1記載のシートベルトリトラクタであることを特徴としている。
このような構成をした本発明のシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置によれば、予め事前にわかる情報(例えば、乗員の体重の情報、シートスライド位置の情報等)、衝突を予知した衝突予知情報、および衝突の厳しさの情報(例えば、衝突速度の情報、衝突加減速度の情報、衝突の仕方等の情報)等の緊急時の状況の情報に基づいて、緊急時のシートベルトの制限荷重を変更するようにしているので、衝突時のシートベルトの制限荷重を衝突時の状況および乗員の体格の大きさ等の緊急時の情報に応じてより一層柔軟に種々設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより効果的にかつより適切に拘束することができるようになる。
また、荷重制限が可変である第2のシートベルト荷重制限機構と荷重制限が固定である第1のシートベルト荷重制限機構および第3のシートベルト荷重制限機構とを組み合わせることにより、衝突等の緊急時のシートベルトの制限荷重を効率よく設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより一層効果的にかつより一層適切に拘束することができるようになる。
特に、請求項2に係る発明のシートベルトリトラクタによれば、ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転が阻止されてスプールがロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、シートベルトにかかる荷重を最初に第1および第3のシートベルト荷重制限機構で制限するか、またはシートベルトにかかる荷重を最初に第1ないし第3のシートベルト荷重制限機構で制限し、少なくとも最後にシートベルトにかかる荷重を第1のシートベルト荷重制限機構のみによって制限するようにしているので、ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転が阻止されてスプールがロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、シートベルトにかかる荷重を、最初に第1および第3のシートベルト荷重制限機構または第1ないし第3のシートベルト荷重制限機構で大きく制限した後、荷重制限の最後で第1のシートベルト荷重制限機構のみで制限することができる。
従来、シートベルト装置は、エアバッグと協働して緊急時に乗員を拘束保護するようになっている。このため、緊急時に乗員に加わるエネルギ(通常、胸Gと呼ばれる)は、最初はシートベルトを介してのみのエネルギのため小さく、エアバッグが乗員に接触し始めるとエアバッグのエネルギが加算されるため、徐々に大きくなる傾向にある。そこで、請求項2に係る発明により、どんな体格の乗員に対しても、緊急時にエアバッグが作動してエアバッグのエネルギが加算されるとしても、シートベルトの荷重を制限することによって、乗員に加わるエネルギ吸収を均一化することができる。
すなわち、例えば、緊急時、小柄な乗員の場合は、シートベルトにかかる荷重を最初に第1および第3のシートベルト荷重制限機構で制限し、大柄な乗員の場合は、最初に第1ないし第3のシートベルト荷重制限機構で制限することで、どんな体格の乗員であって、エアバッグ作動時に乗員に加わるエネルギ吸収を均一化することができる。また、体格に応じて、制限される最初の荷重を変更できるので、乗員の体格にあったエネルギ吸収を効果的に行うことができる。
また、請求項3に係る発明のシートベルトリトラクタによれば、第2のシートベルト荷重制限機構をスプールと同軸に設けているので、シートベルトリトラクタを上下方向に小型コンパクトに形成することができる。これにより、車室内の有効空間をその分広くすることができる。
更に、請求項4に係る発明のシートベルトリトラクタによれば、第3のシートベルト荷重制限機構にスプールの軸方向穴に嵌入される細長いエネルギ吸収ピンを用いているので、第3のシートベルト荷重制限機構の構造を簡単にでき、シートベルトリトラクタをより一層小型コンパクトに形成することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を、その構成の一部を省略して示す図、図2は図1におけるII−II線に沿う断面図である。なお、以下の実施の形態の各例の説明において、その例よりも前の例と同じ構成要素および前述の図9に示す従来例のシートベルトリトラクタ1の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。
図1に示すように、この例のシートベルトリトラクタ1は、図9に示す従来例のシートベルトリトラクタ1と同様に、コ字状のフレーム2、シートベルト3、シートベルト3を巻き取るスプール4、および第1のEA機構(本発明の第1のシートベルト荷重制限機構に相当)における第1のエネルギ吸収部材であるトーションバー7を有している。また、詳細に図示しないが、この例のシートベルトリトラクタ1は、図9に示す従来例のシートベルトリトラクタ1と同様に、減速度感知手段5、ロック手段6、およびスプリング手段8を備えているとともに、前述のプリテンショナー11と同様のプリテンショナー、プリテンショナー11のシートベルト巻取トルクをスプール4に伝達する前述のブッシュ12と同様のブッシュを備えている。
また、この例のシートベルトリトラクタ1は、スプール4のロッキングベース14側の端面に突設された支持軸部4aの外周に第2のEA機構(本発明の第2のシートベルト荷重制限機構に相当)41がスプール4と同軸に設けられている。図2に示すように、この第2のEA機構41は、第2エネルギ吸収部材である帯状のエネルギ吸収プレート42と、スプール4の支持軸部4aに相対回転可能に支持され、内歯のラチェット歯43aを有するリング状の第1エネルギ吸収部材支持部材43と、この第1エネルギ吸収部材支持部材43に相対回転可能に支持された第2エネルギ吸収部材支持部材44とを有している。
エネルギ吸収プレート42は所定の厚みで所定の幅を有する帯状平板からなり、全体がほぼC字状に形成されている。なお、エネルギ吸収プレート42は線状体で形成することもできる。このエネルギ吸収プレート42の一端部は第1エネルギ吸収部材支持部材43に固定支持される第1支持部42aとされ、またエネルギ吸収プレート42の他端部は第2エネルギ吸収部材支持部材44に摺動可能に支持されている。更に、第1支持部42aの近傍には、折り返されたU字状部42bが形成されている。
第2エネルギ吸収部材支持部材44は円板状に形成され、その外周縁には環状のフランジ44aが形成されている。エネルギ吸収プレート42の第1支持部42aが第1エネルギ吸収部材支持部材43に固定支持されるとともに、エネルギ吸収プレート42のU字状部42bから他端までは、第2エネルギ吸収部材支持部材44のフランジ44aの内周面に当接されている。
また、スプール4の支持軸部4aと第1エネルギ吸収部材支持部材43との間には、これらのベルト引出し方向の回転に対して回転的に連結するクラッチ機構45が設けられている。このクラッチ機構45は円弧状に形成されかつ一側に、第1エネルギ吸収部材支持部材43のラチェット歯43aに係合可能な所定数の係止爪46aを有するクラッチパウル46を備えている。このクラッチパウル46は支持軸部4aに所定形状に湾曲して形成された支持面4bに摺動可能に支持されている。
更に、図3に示すようにクラッチパウル46は、ロック手段6のパウル13の回転軸13aに一体にかつ同軸に設けられたシェアピン47に一体回転可能に設けられている。そして、緊急時にパウル13が回動してロッキングベース14のベルト引出方向の回転が阻止されたとき、このパウル13の回動で回動してクラッチパウル46の係止爪46aがラチェット歯43aに係合するようになっている。
そして、前述のように減速度感知手段5の作動した緊急時にパウル13が回転してフレーム2の側壁2bの内歯19に係合する際に、クラッチパウル46はパウル13の回転と連動して回転することで、その係止爪46aが第1エネルギ吸収部材支持部材43のラチェット歯43aにベルト引出し方向に係合し、クラッチ機構45が接続されるようになっている。このクラッチ機構45の接続により、スプール4と第1エネルギ吸収部材支持部材43とが少なくともベルト引出方向に回転連結される。また、パウル13がフレーム2の内歯19に係合するとロッキングベース14のベルト引出方向の回転がロックされるのに対して、乗員の慣性でシートベルト3が引き出されようとしてスプール4がなおもベルト引出方向に回転するので、シェアピン47が大きなせん断荷重を加えられて破断するようになる。
すなわち、緊急時にパウル13がフレーム2の内歯19に係合しかつクラッチパウル46の係止爪46aがラチェット歯43aに係合したとき、シェアピン47がせん断破壊するようになっている。シェアピン47がせん断破壊すると、クラッチパウル46は、係止爪46aがラチェット歯43aに係合したまま、スプール4のベルト引出方向の回転の上流側にスプール4に対して相対的に移動する。そして、クラッチパウル46はスプール4の支持軸部4aの支持面4bと第1エネルギ吸収部材支持部材43との間に食い込まれることにより、スプール4に対する相対移動が停止する。これにより、スプール4と第1エネルギ吸収部材支持部材43とのベルト引出方向の回転連結が堅固に保持される。したがって、スプール4のベルト引出方向の回転がクラッチパウル46を介して第1エネルギ吸収部材支持部材43に伝達され、第1エネルギ吸収部材支持部材43が矢印で示すようにベルト引出方向に回転するようになる。
更に、図2に示すようにフレーム2の側壁2bには、第2のEA機構41のEA作動をそれぞれ制御する作動制御部材48とこの作動制御部材48を駆動する駆動部材49を備えている。作動制御部材48はフレーム2の側壁2bに回動可能に支持されたレバー50からなり、レバー50の先端には90度曲げられた係合突部50aが設けられている。この係合突部50aは、通常時は、第2エネルギ吸収部材支持部材44のフランジ44aに形成された係合凹部44bに嵌合されている。
第2EAの機構41は本発明の制限荷重設定手段を構成している。駆動部材49は内部にガスジェネレータ49a(図2には不図示:図4に図示)を備えており、このガスジェネレータは緊急時に作動して反応ガスを発生させる。そして、この反応ガスによって駆動部材49が作動して作動制御部材48のレバー50を図2において時計回りに回動させ、係合突部50aを係合凹部44bから脱出させるようになっている。
図4に示すようにこの例の第2のEA機構41においては、駆動部材49のガスジェネレータ49aは、シートウェイトセンサ51、シートスライド位置検出センサ52、加速度センサ53、フロントサテライトセンサ54、ベルト伸び出し量センサ55、およびバックルスイッチ56からの各出力信号に基づいてCPU57により緊急時の状況に応じて作動制御される。すなわち、駆動部材49が作動しなく、作動制御部材48のレバー50の係合突部50aが係合凹部44bから脱出していないときは、シートベルト3に加えられる荷重が第2のEA機構41により制限され、レバー50の係合突部50aが係合凹部44bから脱出しているときは、シートベルト3に加えられる荷重が第2のEA機構41により制限されない。したがって、第2のEA機構41による荷重制限動作は、緊急時に荷重制限を行う場合と行わない場合とで可変となっている。
更に、この例のシートベルトリトラクタ1は、図1に示すように第3のEA機構(本発明の第3のシートベルト荷重制限機構に相当)63がスプール4とロッキングベース14との間に設けられている。この第3のEA機構63は、第3のエネルギ吸収部材でありかつスプール4の軸方向に延びる細長いエネルギ吸収ピン64を備えている。このエネルギ吸収ピン64は、スプール4に偏心した位置に軸方向に延びるようにして穿設された細長い軸方向穴4cに摺動可能に嵌入されているとともにロッキングベース14を貫通して設けられている。そして、ロッキングベース14を貫通したエネルギ吸収ピン64の端部にフランジ64aが形成されており、このフランジ64aがロッキングベース14に係止することで、エネルギ吸収ピン64のスプール4側への抜けが阻止されている。
ロッキングベース14のスプール4に対向する側の側面には、エネルギ吸収ピン64の貫通位置にこのエネルギ吸収ピン64をガイドするガイド溝14aが形成されている。図2に二点鎖線で示すように、このガイド溝14aはロッキングベース14と同心状の円弧形状に形成されているとともに、その円弧状の長さはエネルギ吸収ピン64のエネルギ吸収動作後にエネルギ吸収ピン64が完全に収容される長さに設定されている。そして、エネルギ吸収ピン64のエネルギ吸収動作が行われる前の通常時は、図1に示すようにエネルギ吸収ピン64は直線状に保形されている。
この第3のEA機構においては、図5(a)に示すように通常時のピン引抜き前では、エネルギ吸収ピン64はスプール4の軸方向穴4cから引き抜かれず、直線状に保形された状態になっている。前述の緊急時にはロッキングベース14のシートベルト引出方向の回転が阻止されるので、トーションバー7がねじられ、スプール4のみがシートベルト引出方向にロッキングベース14に対して相対回転する。すると、スプール4の軸方向穴4cからのエネルギ吸収ピン64の引抜きが開始される。そして、図5(b)に示すように、エネルギ吸収ピン64は軸方向穴4cから引き抜かれるときにA点およびB点で直角に折り曲げられるとともに、引き抜かれたエネルギ吸収ピン64bはロッキングベース14のガイド溝14aにガイドされて円弧状に湾曲変形される。
そして、軸方向穴4cからのエネルギ吸収ピン64の引抜き抵抗、エネルギ吸収ピン64の折り曲げ変形、およびエネルギ吸収ピン64の湾曲変形により、図5に示すようにシートベルトに加えられる荷重として制限された荷重が発生する。この荷重は次第に増大するが、図5(b)に示すようにエネルギ吸収ピン64が所定量引き抜かれた引抜き途中では、一定となる。この状態では、制限荷重はトーションバー7のねじり変形による荷重とエネルギ吸収ピン64の引抜きで発生する荷重とが合算された荷重となる。
図5(c)に示すように、エネルギ吸収ピン64の全量が引き抜かれると、エネルギ吸収ピン64の引抜きで発生する荷重が消滅し、トーションバー7のねじり変形による荷重のみとなる。このように、第3のEA機構63による荷重制限動作は緊急時には必ず行われ、固定となっている。
次に、このように構成されたこの例のシートベルトリトラクタ1の作動について説明する。
図6(a)に示すように、シートベルトリトラクタ1が非作動の初期状態では、クラッチパウル46の係止爪46aがラチェット歯43aに係合していなく、クラッチ機構45はオフ(遮断)となっている。したがって、スプール4と第1エネルギ吸収部材支持部材43とは回転的に遮断されている。また、駆動部材49が作動しなく、作動制御部材48のレバー50の係合突部50aが第2エネルギ吸収部材支持部材44の係合凹部44bに嵌合されている。したがって、第2エネルギ吸収部材支持部材44は回転不能とされている。
前述の緊急時に、前述と同様にプリテンショナー11が発生したシートベルト巻取トルクで、スプール4が図6(b)に示すようにベルト巻取り方向(図において時計回り)に回転してシートベルト3を所定量巻き取り、乗員を堅固に拘束する。次に、乗員の慣性によりスプール4およびロッキングベース14がベルト引出し方向に回転すると、パウル13が回動してロッキングベース14のベルト引出方向の回転が阻止される。すると、従来と同様にトーションバー7がねじり変形し、トーションバー7によるエネルギが吸収される。また同時に、図6(b)に示すようにクラッチパウル46が回動してその係止爪46aがラチェット歯43aに係合する。つまり、クラッチ機構45がオンとなってスプール4と第1エネルギ吸収部材支持部材43とがベルト引出し方向に回転的に遮断されている。このとき、駆動部材49が作動しなく、第2エネルギ吸収部材支持部材44は回転不能に保持されている。
したがって、乗員の慣性によるスプール4のベルト引出し方向の回転に伴い、このスプール4の回転がクラッチ機構45を介して第1エネルギ吸収部材支持部材43に伝達され、図6(c)に示すように第1エネルギ吸収部材支持部材43もベルト引出し方向(図6(c)において反時計回り)に回転する。すると、エネルギ吸収プレート42の第1支持部42aが第1エネルギ吸収部材支持部材43の回転とともに同方向に回転するので、エネルギ吸収プレート42はそのU字状部42bが他端側に次第に移動するようにして変形する。これにより、第2のEA機構41によりエネルギが吸収される。更に、前述のように第3のEA機構63のエネルギ吸収ピン64が直角に折り曲げ変形するとともに円弧状に湾曲変形する。これにより、第3のEA機構63によりエネルギが吸収される。こうして、トーションバー7、第2のEA機構41、および第3のEA機構63のすべての作動により、エネルギがより効果的に吸収されるようになる。このときのシートベルト3に加えられる制限荷重は、図7にαで示すようにトーションバー7のねじり変形荷重、エネルギ吸収プレート42の変形荷重、およびエネルギ吸収ピン64の引抜き荷重を合算した荷重となる。すなわち、シートベルト3に加えられる制限荷重は、最初にトーションバー7、第2および第3のEA機構41,63により大きくなる。
図5(c)に示すようにエネルギ吸収ピン64の全量が引き抜かれると、第3のEA機構63によるエネルギの吸収が終了し、図7にβで示すようにトーションバー7のねじり変形荷重とエネルギ吸収プレート42の変形荷重とを合算した荷重となる。これにより、トーションバー7および第2のEA機構41によりエネルギがより吸収され、シートベルト3の制限荷重が変更される。
前述の各センサ51,52,53,54,55およびバックルスイッチ56からの出力信号に基づいて、CPU37が緊急時の状況を把握して、第2のEA機構41によるエネルギ吸収が必要としなくなったと判断すると、CPU37は駆動部材49のガスジェネレータ49aを作動する。すると、図6(d)に示すようにガスジェネレータ49aは反応ガスを発生し、この反応ガスにより駆動部材49が駆動して作動制御部材48のレバー50を時計回りに回動する。これにより、レバー50の係合突部50aが係合凹部44から脱出するので、第2エネルギ吸収部材支持部材44は回転可能となる。
したがって、図6(e)に示すように第2エネルギ吸収部材支持部材44は、スプール4および第1エネルギ吸収部材支持部材43と一体にベルト引出し方向に回転するようになる。すると、U字状部42bが他端側に移動しなく、エネルギ吸収プレート42は変形しなくなる。したがって、第2のEA機構41によるエネルギの吸収が終了し、制限荷重は図7にγで示すようにトーションバー7のねじり変形荷重のみの荷重となる。これにより、トーションバー7のみによりエネルギがより吸収され、シートベルト3の制限荷重が更に変更される。このように、第2のEA機構41によるエネルギ吸収が必要とする場合には、シートベルトリトラクタ1は3段の制限荷重が設定される。
また、緊急時に、各センサ51,52,53,54,55およびバックルスイッチ56からの出力信号に基づいて、CPU37が緊急時の状況を把握して、最初から第2のEA機構41によるエネルギ吸収が必要としないと判断すると、CPU37は駆動部材49のガスジェネレータ49aを作動する。これにより、前述と同様に第2エネルギ吸収部材支持部材44が回転可能となり、エネルギ吸収プレート42が変形しなく、第2のEA機構41によるエネルギの吸収は行われない。このときには、制限荷重は前述の図5に示すように最初にトーションバー7のねじり変形荷重と第3のEA機構63のエネルギ吸収ピン64の引抜き荷重とを合算した荷重となる。
図5(c)に示すようにエネルギ吸収ピン64の全量が引き抜かれると、第3のEA機構63によるエネルギの吸収が終了し、荷重制限の最後ではトーションバー7のねじり変形荷重のみの荷重となる。これにより、トーションバー7のみによりエネルギがより吸収され、シートベルト3の制限荷重が変更される。このように、第2のEA機構41によるエネルギ吸収が必要としない場合には、シートベルトリトラクタ1は2段の制限荷重が設定される。
このように、この例のシートベルトリトラクタ1によれば、予め事前にわかる情報(例えば、乗員の体重の情報、シートスライド位置の情報等)、衝突を予知した衝突予知情報、および衝突の厳しさの情報(例えば、衝突速度の情報、衝突加減速度の情報、衝突の仕方等の情報)等の緊急時の状況の情報に基づいて、荷重制限が可変である第2のEA機構41により緊急時のシートベルト3の制限荷重を変更するようにしているので、衝突等の緊急時のシートベルトの制限荷重を緊急時の状況および乗員の体格の大きさ等の緊急時の情報に応じてより一層柔軟に種々設定することができる。これにより、緊急時に乗員をより効果的にかつより適切に拘束することができるようになる。
また、荷重制限が可変である第2のEA機構41と荷重制限が固定である第1のEA機構および第3のEA機構63とを組み合わせることにより、衝突等の緊急時のシートベルトの制限荷重を効率よく設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより一層効果的にかつより一層適切に拘束することができるようになる。
特に、ロッキングベース14のシートベルト引出し方向の回転が阻止されてスプール4がロッキングベース14に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、シートベルト3にかかる荷重を最初にトーションバー7および第3のEA機構63で制限するか、またはシートベルト3にかかる荷重を最初にトーションバー7、第2および第3のシートベルト荷重制限機構41,63で制限し、少なくとも最後にシートベルト3にかかる荷重をトーションバー7のみによって制限するようにしているので、ロッキングベース14のシートベルト引出し方向の回転が阻止されてスプール4がロッキングベース14に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、シートベルト3にかかる荷重を、最初にトーションバー7および第3のEA機構63またはトーションバー7、第2および第3のシートベルト荷重制限機構41,63で大きく制限した後、荷重制限の最後でトーションバー7のみで制限することができる。
従来、緊急時に乗員に加わるエネルギ(通常、胸Gと呼ばれる)は、最初はシートベルト3を介してのみのエネルギのため小さく、エアバッグが乗員に接触し始めるとエアバッグのエネルギが加算されるため、徐々に大きくなる傾向にあってエネルギ吸収が均一に行われないという問題がある。しかし、前述のようにEA機構による荷重制限を効率よく行うことにより、緊急時にエアバッグが作動してエアバッグのエネルギが加算されるとしても、シートベルト3の荷重を制限することによって、どんな体格の乗員に対しても乗員に加わるエネルギ吸収を均一化することができ、かつ効果的に行うことができる。
更に、第2のEA機構41をスプール4と同軸に設けているので、シートベルトリトラクタ1を上下方向に小型コンパクトに形成することができる。これにより、車室内の有効空間をその分広くすることができる。
更に、第3のEA機構63にスプール4の軸方向穴4cに嵌入される細長いエネルギ吸収ピン64を用いているので、第3のEA機構63の構造を簡単にでき、シートベルトリトラクタ1をより一層小型コンパクトに形成することができる。
前述の例のシートベルトリトラクタ1は、従来公知のシートベルト装置に用いられているシートベルトリトラクタ1に適用することができる。前述の各例のシートベルトリトラクタ1が適用されるシートベルト装置としては、例えば図8に示すように車体に固定されたシートベルトリトラクタ1、このシートベルトリトラクタ1から引き出されるとともに先端のベルトアンカー3aが車体の床あるいは車両シート58に固定されるシートベルト3、シートベルトリトラクタ1から引き出されたシートベルト3を乗員のショルダーの方へガイドするガイドアンカー59、このガイドアンカー59からガイドされてきたシートベルト3に摺動自在に支持されたタング60、車体の床あるいは車両シートに固定されかつタング60が係脱可能に挿入係合されるバックル61から構成されるシートベルト装置62がある。
なお、前述の例では、作動制御部材48のレバー50を回動させる駆動部材49として、ガスジェネレータ49aを用いるものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動部材49として、例えば電磁ソレノイドによる電磁力でレバー50を回動させる等の他の手段による駆動力でレバー50を回動させることもできる。その場合には、電磁ソレノイドをCPU57で前述の例と同様に駆動制御すればよい。
また、前述の例では、第3のEA機構63としてエネルギ吸収ピン64を用い、このエネルギ吸収ピン64の引抜きによりシートベルト3に加えられる荷重を制限しているが、第3のEA機構63として、エネルギ吸収プレート42を有する第2のEA機構41と同様にエネルギ吸収プレートを有するEA機構を用いることもできる。このようにすればエネルギ吸収プレートの長さをエネルギ吸収ピン64より長く取れるので(エネルギ吸収ピン64の長さはスプール4の軸方向長さより短くする必要がある)、エネルギ吸収プレートによる制限荷重が設定されるスプール4の回転ストロークを長くすることができる。しかし、各EA機構を含めたシートベルトリトラクタの構造をより簡単にかつコンパクトにするためには、第3のEA機構63としてエネルギ吸収ピン64を用いることが望ましい。
本発明のシートベルトリトラクタは、自動車等の車両に付設されたシートベルト装置に用いられ、衝突時等の緊急時にシートベルトにかかる荷重を制限して乗員のエネルギを吸収緩和しつつシートベルトの引出しを阻止するシートベルトリトラクタに好適に利用することができる。
本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を、その構成の一部を省略して示す図である。 図1におけるII−II線に沿う断面図である。 図1に示すシートベルトリトラクタの部分拡大図である。 図1に示す例のシートベルトリトラクタの第2のEA機構を制御するためのブロック図である。 エネルギ吸収ピンによる第3のEA機構を説明し、(a)はピン引抜き前の状態を説明する図、(b)はピン引抜き途中の状態を説明する図、(c)はピン全量引抜き状態を説明する図である。 (a)ないし(e)は、図1に示す例のシートベルトリトラクタのEA作動を説明する図である。 図1に示す例のシートベルトリトラクタにおけるスプールの回転ストロークと制限荷重とを示す図である。 図1に示す例のシートベルトリトラクタが適用されるシートベルト装置の一例を模式的に示す図である。 従来のトーションバーを備えたシートベルトリトラクタの一例を示す縦断面図である。 従来のトーションバーを備えたシートベルトリトラクタの他の例を模式的に示す図である。 図10に示す従来例のFL荷重の特性を示す図である。
符号の説明
1…シートベルトリトラクタ、3…シートベルト、4…スプール、4a…支持軸部、4b…支持面、5…減速度感知機構、6…ロック手段、7…トーションバー、8…スプリング手段、13…パウル、13a…回転軸、14…ロッキングベース、41…第2のEA機構、42…エネルギ吸収プレート、43…第1エネルギ吸収部材支持部材、44…第2エネルギ吸収部材支持部材、44b…係合凹部、45…クラッチ機構、46…クラッチパウル、46a…係止爪、47…シェアピン、48…作動制御部材、49…駆動部材、49a…ガスジェネレータ、50…レバー、50a…係合突部、60…タング、61…バック、62…シートベルト装置、63…第3のEA機構、64…エネルギ吸収ピン

Claims (6)

  1. シートベルトを巻き取るスプールと、通常時前記スプールの回転が第1のシートベルト荷重制限機構を介して伝達されてこのスプールとともに回転しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回転が阻止されるロッキング部材を有するロック手段とを備え、前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、前記シートベルトにかかる荷重を前記第1のシートベルト荷重制限機構で制限するようになっているシートベルトリトラクタにおいて、
    緊急時のシートベルトの制限荷重を、乗員の体格の情報、シートスライド位置の情報、衝突速度の情報、衝突加減速度の情報、衝突の仕方の情報等の緊急時の状況の情報に基づいて変更する第2のシートベルト荷重制限機構が前記スプールと同軸に設けられており、
    更に、緊急時に前記シートベルトにかかる荷重を制限する第3のシートベルト荷重制限機構が前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられていることを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、前記シートベルトにかかる荷重を最初に第1および第3のシートベルト荷重制限機構で制限するか、または前記シートベルトにかかる荷重を最初に第1ないし第3のシートベルト荷重制限機構で制限し、少なくとも最後に前記シートベルトにかかる荷重を第1のシートベルト荷重制限機構のみによって制限するようになっていることを特徴とする請求項1記載のシートベルトリトラクタ。
  3. 前記第1のシートベルト荷重制限機構は、前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられたトーションバーからなることを特徴とする請求項1または2記載のシートベルトリトラクタ。
  4. 前記第2のシートベルト荷重制限機構は、前記スプールに一体回転可能にかつ同軸に設けられた第1エネルギ吸収部材支持部材と、前記第1エネルギ吸収部材支持部材に同軸に設けられた第2エネルギ吸収部材支持部材と、これらの第1および第2エネルギ吸収部材支持部材の間に設けられたエネルギ吸収部材からなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載のシートベルトリトラクタ。
  5. 前記第3のシートベルト荷重制限機構は、前記スプールに穿設された細長い軸方向穴に摺動可能に嵌入されているとともに前記ロッキング部材を貫通して設けられたエネルギ吸収ピンを備え、緊急時に前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出方向に相対回転するとき、前記エネルギ吸収ピンが前記スプールの軸方向穴から引き抜かれるときの引抜き荷重により前記シートベルトに加えられる荷重が制限されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1記載のシートベルトリトラクタ。
  6. シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動自在に支持されたタングと、このタングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、緊急時にシートベルトリトラクタによって前記シートベルトの引出しが阻止されることで乗員を拘束するシートベルト装置において、
    前記シートベルトリトラクタは、請求項1ないし5のいずれか1記載のシートベルトリトラクタであることを特徴とするシートベルト装置。
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