JP2007084042A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パウルがスプールと共に回転する構成及びスプールと共に回転しない構成の何れであってもスプールの両側にそれぞれ設けられたロック機構を連動させることができるウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】トーションシャフト24の第1変形部28に捩れが生じた際に、スプール20と第1ロックベース34との間で相対回転が生じることで、ストッパ74による回転円板54の第2ロックベース46に対する相対回転規制を解消する。この状態では、回転円板付勢ばね64の付勢力で回転円板54が回転し、これに連動して第2ロックパウル50がロックリング90の内側ラチェット92に噛み合う。このような構造とすることで、反対側のロック機構(第1ロック手段)の構造によらず、第2ロック機構44を作動させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両乗員の身体を拘束するためのウエビングベルトを巻き取って収納するウエビング巻取装置に関する。
車両の座席に着座した乗員の身体を長尺帯状のウエビングベルトで拘束するシートベルト装置は、座席の側方で車体に固定されたウエビング巻取装置を備えている。ウエビング巻取装置は、例えば、軸方向が略車両前後方向に沿ったスプールを備えており、このスプールにウエビングベルトの長手方向基端側が係止されている。スプールはその外周部にウエビングベルトを層状に巻き取った状態で収容している。
また、この種のウエビング巻取装置には、通常、ロック機構が設けられている。この種のロック機構には様々な構造のものがあるが、動作的には車両の急減速状態でスプールをロックして、ウエビングベルトが引き出される際のスプールの回転を規制するようになっている。車両の急減速状態にあっては、車両の乗員が慣性によって車両前方側に移動しようとし、この際には乗員の身体に装着されているウエビングベルトが乗員の身体によって引っ張られる。
ここで、上記のように、ロック機構によってスプールがロックされるとスプールからのウエビングベルトの引き出しが規制される。これにより、車両急減速状態での慣性により乗員の身体が車両前方側へ移動することを、ウエビングベルトによって効果的に抑制できるものである。
一方で、スプールの内側にエネルギー吸収用のトーションシャフトを設けた構成もある。このトーションシャフトは、スプールの内側でスプールに対して同軸的で且つ相対回転可能に設けられている。但し、このトーションシャフトは、その一端側でスプールに一体的に連結されている。
トーションシャフトの他端側は上記のロック機構に連結されており、ロック機構が作動すると、トーションシャフトの他端側がロック機構によってロックされる。スプールに回転力が作用した際には、当然、トーションシャフトの一端にも回転力が付与される。しかしながら、ロック機構が作動した状態では、トーションシャフトの他端側の回転が規制されるため、結果的にトーションシャフト全体の回転が規制され、間接的にスプールの回転が規制される。
但し、このようにトーションシャフトの他端側の回転がロック機構によって規制された状態で、トーションシャフトの機械的強度を上回る回転力がスプールとトーションシャフトとの連結部分に作用すると、トーションシャフトに捩じり変形が生じ、この捩じり変形分だけスプールの回転が許容される。
これにより、過剰な力で乗員の身体がウエビングベルトを引っ張った際には、一定量のウエビングベルトが引き出されてウエビングベルトが乗員の身体に付与する拘束力を一時的に僅かに軽減すると共に、上記の捩じり変形によりエネルギー吸収が成されるものである。
さらに、下記特許文献1に開示されたウエビング巻取装置では、スプールの軸方向中間部にてトーションシャフトをスプールに結合すると共に、スプールの両端側にそれぞれトーションシャフトの回転を規制するロック機構を設けられている。
この特許文献1に開示されたウエビング巻取装置では、乗員の体格等に応じて双方のロック機構の何れか又は両方を作動させる。両方のロック機構を作動させた際には、トーションシャフトを捩じり変形させるのに必要な回転力は、トーションシャフト全体の機械的強度を上回らなければならない。
これに対して、一方のロック機構だけを作動させた場合には、トーションシャフトとスプールとの連結部分よりも、一方のロック機構の側でのトーションシャフトの機械的強度を上回ればトーションシャフトに捩じり変形が生ずる。
すなわち、この特許文献1に開示されたウエビング巻取装置では、トーションシャフトを捩じり変形させるために必要な大きさの回転力を切り替えることが可能になっている。
米国特許5799893の公報
ところで、上記の特許文献1に開示されたようなウエビング巻取装置では、双方のロック機構を作動させるためには、一方のロック機構と共に他方のロック機構も作動させなくてはならない。もちろん、双方のロック機構を同一の構造として各々を独立した構成とすることも可能であるが、このような構成では、部品点数が多く、ウエビング巻取装置全体が大型化してしまう。
このため、一方のロック機構に連動して他方のロック機構が作動する構成が望ましい。しかしながら、一方のロック機構に何れかの部材に他方のロック機構の何れかの部材を連動させるためには、両方のロック機構を跨ぐ連動部材が必須となる。
しかしながら、両方のロック機構の間には回転するスプールが設けられているため、連動部材はスプールの外側を迂回するように設けられる。このようにスプールの外側を迂回する連動部材は、当然、スプールと共に回転する構成にはできない。したがって、連動部材を動かすための一方のロック機構側の部材を、ラチェット歯に噛み合うことでスプールの回転を規制するパウルとした場合には、パウルをスプールと共に回転させる構造にすることができない。
したがって、パウルが噛み合うラチェット歯は、トーションシャフトに一体的に設けられた構造にしなくてはならず、パウルがスプールと共に回転して、フレームに形成されたラチェット歯に噛み合うことでスプールの回転を規制する構造に適用することが極めて難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、パウルがスプールと共に回転する構成及びスプールと共に回転しない構成の何れであってもスプールの両側にそれぞれ設けられたロック機構を連動させることができるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端が係止され、巻取方向への回転により前記ウエビングベルトを基端から巻き取るスプールと、前記スプールの軸方向に沿って互いに対向した一対の脚板を有するフレームと、前記スプールの軸方向に沿って前記スプールに貫通して設けられ、一定の大きさ以上の回転力が前記スプールとの結合部分に付与されることで変形する第1エネルギー吸収部材と、前記一対の脚板の一方で前記第1エネルギー吸収部材に一体的に連結された回転体を備え、所定の条件で前記巻取方向とは反対の引出方向への前記回転体の回転を規制して、間接的に前記スプールの前記引出方向への回転を規制する第1ロック手段と、前記一対の脚板の他方に設けられて、ロック解除状態からロック状態に移行することで、前記一対の脚板の他方で前記引出方向への前記第1エネルギー吸収部材の回転を規制する第2ロック手段と、前記スプールの軸方向に沿って前記スプールに貫通して設けられ、前記回転体と前記スプールとの間の相対回転により第2ロック手段をロック状態に移行させる制御手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、スプールから引き出されたウエビングベルトが乗員の身体に装着された状態で、例えば、車両の急減速状態になった場合等の所定の条件を満たすと、フレームを構成する一対の脚板の一方に設けられた第1ロック手段が作動する。第1ロック手段は作動すると回転体の回転を規制する。回転体は第1エネルギー吸収部材を介してスプールに連結されているため、回転体の引出方向への回転が規制されることでスプールの引出方向への回転が規制される。
次いで、この状態で、例えば、ウエビングベルトを装着している乗員が車両急減速時の慣性でウエビングベルトを一定の大きさ以上の力で引っ張ると、スプールに一定の大きさ以上の回転力が付与される。この回転力はスプールと第1エネルギー吸収部材との連結部分に伝えられ、第1エネルギー吸収部材を引出方向に回転させようとする。
但し、この状態では、第1ロック手段によって回転体、ひいては、第1エネルギー吸収部材の回転が規制される。このため、上記のように一定の大きさ以上の引出方向の回転力がスプールと第1エネルギー吸収部材との連結部分に伝えられると、この第1エネルギー吸収部材に変形が生じ、回転体の回転が規制されたままスプールが引出方向に一定量回転する。
一方で、本発明に係るウエビング巻取装置では、第1ロック手段の回転体とスプールとの間に相対回転が生じると、制御手段により一対の脚板の他方に設けられた第2ロック手段がロック状態に移行させられる。これにより、一対の脚板の他方で引出方向への第1エネルギー吸収部材の回転が規制され、間接的にスプールの引出方向への回転が規制される。
ここで、本発明に係るウエビング巻取装置では、制御手段は、回転体とスプールとの間の相対回転に基づき第2ロック手段をロック状態に移行させる。このため、回転体にパウル等のロック部材が設けられて一対の脚板の一方に係合することで回転体の回転が規制される構成であっても、また、一対の脚板の一方に設けられたパウル等のロック部材が回転体に接近して回転体に係合することで回転体の回転が規制される構成であっても、本発明に係るウエビング巻取装置の構成を適用できる。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1に記載の本発明において、前記第2ロック手段による前記第1エネルギー吸収部材の回転規制状態で、前記スプールに所定の大きさ以上の回転力が付与されることで、前記第1エネルギー吸収部材と前記スプールとの連結部分と前記第2ロック手段による回転規制を受けた部分との間で前記第1エネルギー吸収部材に変形が生じる、ことを特徴としている。
請求項2に記載のウエビング巻取装置では、制御手段によって第2ロック手段がロック状態に移行すると、一対の脚板の他方で引出方向への第1エネルギー吸収部材の回転が規制され、間接的にスプールの引出方向への回転が規制される。
この状態で所定の大きさ、例えば、第1ロック手段の回転体とスプールとの間で相対回転が生じる際に第1エネルギー吸収部材が変形するのに必要な大きさよりも十分に大きな回転力がスプールに作用すると、第1ロック手段の回転体とスプールとの間のほかに、第2ロック手段とスプールとの間でも相対回転が生じる。
すなわち、この状態では、スプールの軸方向中間部でのスプールと第1エネルギー吸収部材との連結部分を介した第1エネルギー吸収部材の両側で、第1エネルギー吸収部材に変形が生じる。
このため、スプールと第1エネルギー吸収部材との連結部分よりも第1ロック手段の回転体側でのみ第1エネルギー吸収部材に変形が生じた場合よりも多くのエネルギーが吸収される。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1又は請求項2に記載の本発明において、前記第2ロック手段による前記第1エネルギー吸収部材の回転規制を無効とするロック解消手段を備える、ことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、ロック解消手段が作動すると、第2ロック手段が作動しても第2ロック手段による第1エネルギー吸収部材の回転規制が無効になる。このため、この状態では、スプールと第1エネルギー吸収部材との連結部分よりも一対の脚板の一方の側でのみ第1エネルギー吸収部材に変形が生じる。
すなわち、本発明に係るウエビング巻取装置では、第1ロック手段の回転体とスプールとの間に相対回転が生じた場合に、無条件で第2ロック手段が作動する構成であっても、ロック解消手段を作動させることで実質的に第2ロック手段を作動させなかったことと同様の作用を奏する。
したがって、ロック解消手段を動作させ、ロック作動手段を動作させないことで、第1エネルギー吸収部材の変形量を選択することができ、この結果、第1エネルギー吸収部材の変形によるエネルギー吸収量を変化させることができる。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の本発明において、一端が前記回転体に係止されると共に、他端が前記スプールの内側に収容されて、前記回転体に対して前記スプールが前記引出方向に相対回転することで前記回転体側へ引き出されつつ変形させられ、前記回転体側へ移動することで前記第2ロック手段のロック状態への移行を許容する第2エネルギー吸収部材を含めて前記制御手段を構成した、ことを特徴としている。
請求項4に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールの内側に収容された第2エネルギー吸収部材が第1ロック手段の回転体に対してスプールが引出方向に相対回転すると、第2エネルギー吸収部材がスプールの内側から引き出される(移動する)。このように、第2エネルギー吸収部材が移動すると、第2ロック手段のロック状態への移行が許容される。
ここで、第2エネルギー吸収部材は引き出される際に変形するため、この第2エネルギー吸収部材の変形によっても第1エネルギー吸収部材の変形と同様にエネルギーの吸収が果たされる。
なお、本発明において、制御手段において実質的に第2ロック手段を制御する制御部材と第2エネルギー吸収部材とが同一部材であってもよいし、制御部材と第2エネルギー吸収部材とを別部材で構成してもよい。
請求項5に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項4に記載の本発明において、前記第2エネルギー吸収部材は、他端が前記スプールから突出して前記第2ロック手段に係合し、前記第2ロック手段をロック解除状態で保持すると共に、前記他端が前記スプール内に引き込まれることで前記第2ロック手段との係合が解除され、前記第2ロック手段の前記ロック状態への移行を許容する、ことを特徴としている。
請求項5に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、スプールの内側に収容された第2エネルギー吸収部材の他端側はスプールから突出して第2ロック手段に係合しており、これにより、第2ロック手段がロック解除状態で保持されている。回転体に対してスプールが引出方向に回転することで第2エネルギー吸収部材がスプールから引き出されると、スプールから突出していた第2エネルギー吸収部材の他端側はスプールに引き込まれる。このように第2エネルギー吸収部材の他端側がスプールに引き込まれると、第2エネルギー吸収部材の他端側と第2ロック手段との係合が解除される。これにより、第2エネルギー吸収部材による第2ロック手段の保持が解消されると、第2ロック手段のロック状態への移行が許容される。
ここで、本発明に係るウエビング巻取装置では、第2ロック手段のロック状態への移行を許容する構成(すなわち、制御手段の構成)と、第2エネルギー吸収部材としての構成が同一の部材である。これにより、部品点数の増加を抑制でき、コストを安価にできる。しかも、第2エネルギー吸収部材の一端側がスプールから引き出されれば、第2エネルギー吸収部材の他端側は確実にスプールに引き込まれる。このため、確実に第2ロック手段を作動させることができ、しかも、回転体がスプールに対して相対回転を開始してから第2ロック手段が作動するまでの応答性がよい。
請求項6に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の本発明において、 初期位置から離脱する方向へ移動することで前記第1ロック手段及び前記第2ロック手段の少なくとも何れか一方のロック手段の状態を変化させる第1切替部材と、前記初期位置から離脱した前記第1切替部材が前記初期位置へ戻ることを規制する規制手段と、を備えることを特徴としている。
請求項6に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、初期位置から離脱するように第1切替部材が移動すると、第1ロック手段及び第2ロック手段の少なくとも何れか一方のロック手段の状態が変化する。
一方、初期位置から離脱した第1切替部材が他の部位に衝突した際の反動等で反転移動して初期位置に戻ろうとすると、規制手段によって初期位置への移動が規制される。これにより、初期位置から離脱した第1切替部材が不用意に初期位置に戻ることで、状態が変化した上記のロック手段が不用意に元の状態に戻ることを防止できる。
請求項7に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項6に記載の本発明において、前記規制手段は、前記初期位置から離脱した前記第1切替部材に対して前記初期位置で対向し、前記初期位置へ移動しようとする前記第1切替部材に当接して前記初期位置へ前記第1切替部材が戻ることを防止する規制部材を含む、ことを特徴としている。
請求項7に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、初期位置から第1切替部材が離脱すると、この第1切替部材に対して初期位置で規制手段を構成する規制部材が対向する。このため、第1切替部材が初期位置へ戻ろうとすると第1切替部材に規制部材が当接し、初期位置への第1切替部材の移動が規制される。これにより、第1切替部材が初期位置に戻ることが防止される。
請求項8に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項6又は請求項7に記載の本発明において、前記規制手段は、前記初期位置で前記第1切替部材を下方から支持する支持部材と、前記支持部材による支持を失って重力に基づき移動する前記第1切替部材を鉛直下方に対して傾斜した方向へ案内すると共に、前記初期位置から離脱した後に前記初期位置へ移動する前記第1切替部材を前記支持部材と対向する位置に案内するガイド手段と、を含むことを特徴としている。
請求項8に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、初期位置で第1切替部材は下方から支持部材により支持される。支持部材による支持が解消されると第1切替部材は重力により落下しようとするが、ガイド手段によって鉛直下方に対して傾斜した方向へ案内される。このように、本発明に係るウエビング巻取装置では、第1切替部材を初期位置から離脱させるための特別な駆動力が不要になる。
一方、初期位置から離脱した第1切替部材は、初期位置に戻ろうとすると、ガイド手段に案内される。ガイド手段に案内されることで第1切替部材は支持部材と対向する。これにより、初期位置へ戻ろうとする第1切替部材は支持部材に当接する。このため、第1切替部材は初期位置に戻ることができない。
請求項9に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載の本発明において、前記規制手段は、前記初期位置から離脱する方向へ前記第1切替部材を付勢する切替部材付勢手段を含むことを特徴としている。
請求項9に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、第1切替部材が切替部材付勢手段により初期位置から離脱する方向へ付勢される。このため、初期位置から離脱した第1切替部材が初期位置へ戻ろうとすると、切替部材付勢手段の付勢力が初期位置へ戻ろうとする第1切替部材に抗する。これにより、第1切替部材が初期位置へ戻ることが防止される。
請求項10に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の本発明において、初期位置から離脱する方向へ移動することで前記第1ロック手段及び前記第2ロック手段の少なくとも何れか一方のロック手段の状態を変化させる第2切替部材と、前記初期位置にある前記第2切替部材の側方で立設されて、前記第2切替部材に当接し、前記初期位置から離脱する方向への前記第2切替部材の移動を阻止する阻止部材と、前記初期位置から離脱する方向への前記第2切替部材の移動軌跡の側方に設けられ、立設方向基端側から切除されて倒れた前記阻止部材を収容して前記移動軌跡上から退避させる退避空間と、を備えることを特徴としている。
請求項10に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、初期位置にある第2切替部材の側方では、阻止部材が第2切替部材に当接し、これにより、初期位置から離脱する方向への第2切替部材の移動が阻止される。阻止部材が立設方向基端側から切除されて倒れると、阻止部材は第2切替部材の側方に設けられた退避空間に収容され、これにより、初期位置から離脱する方向へ第2切替部材が移動する際の移動軌跡から退避する。このように、第2切替部材の移動軌跡から阻止部材が退避することで、それまでの第2切替部材の移動阻止状態が解除されるのみならず、切除された阻止部材が不用意に第2切替部材の移動を妨げることもなく、第2切替部材は初期位置から円滑に離脱できる。これにより、第1ロック手段及び第2ロック手段の少なくとも何れか一方のロック手段の状態を確実に変化させることができる。
なお、本発明は上記のように阻止部材を設ける構成であるが、阻止部材の切除タイミングに関しては特に限定するものではない。したがって、第1ロック手段及び第2ロック手段の少なくとも何れか一方のロック手段の状態を変化させるために第2切替部材が移動する際、第2切替部材又はその他の部材が阻止部材を切除する構成であってもよい。また、例えば、本発明に係るウエビング巻取装置を組み立てるにあたり、第2切替部材の仮保持用として阻止部材を設け、第2切替部材の仮保持が不要になった状態で阻止部材を切除する構成であってもよい。
請求項11に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項10に記載の本発明において、前記阻止部材の外径寸法を、前記阻止部材の立設方向に沿った前記退避空間の大きさよりも小さく設定した、ことを特徴としている。
請求項11に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、阻止部材の外径寸法が阻止部材の立設方向に沿った退避空間の大きさよりも小さい。このため、立設方向基端側から切除された阻止部材は倒れることで退避空間に収まり、第2切替部材の移動軌跡上から確実に退避できる。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置では、第1ロック手段の回転体がスプールに対して相対回転する構成であれば、第1ロック手段の具体的な構造には基本的に関係なく、第2ロック手段の構成を実質的に同一構造にすることができる。
<第1の実施の形態の構成>
次に、図1乃至図9を用いて本発明の第1の実施の形態について説明する。
なお、第1の実施の形態の特徴的な作用、効果に関しては、第1の実施の形態の第1の態様と、第2の態様とを比べて説明するため、先ず、第1の態様及び第2の態様の各々の構成について説明する。
(第1の態様の構成)
図5には本発明の第1の実施の形態の第1の態様に係るウエビング巻取装置10の構成の概略が断面図によって示されている。
この図に示されるように、ウエビング巻取装置10はフレーム12を備えている。フレーム12は、車体に固定される板状の背板14を備えている。背板14の幅方向一方の端部からは脚板16が背板14に対して略直角に延出されている。これに対して、背板14の幅方向他端部からは脚板18が脚板16の延出方向と同方向に延出されており、フレーム12は平面視で略凹形状となっている。
脚板16と脚板18との間にはスプール20が設けられている。スプール20は、脚板16と脚板18との対向方向に沿って軸方向とされており、その軸方向中間部には長尺帯状のウエビングベルト22の基端部が係止されている。スプール20はその軸周りの一方である巻取方向へ回転することでウエビングベルト22の基端側から巻き取って収納する。
一方、スプール20はその中心軸線に沿って中空とされており、その内側には第1エネルギー吸収部材としてのトーションシャフト24が収容されている。トーションシャフト24はスプール側結合部26を備えている。スプール側結合部26はスプール20の軸方向両端の間に位置しており、このスプール側結合部26にてトーションシャフト24がスプール20に対して一体的に連結されている。
スプール側結合部26の脚板16側の端面からは棒状の第1変形部28が連続して形成されている。第1変形部28の先端側には第1結合部30が第1変形部28に対して同軸的且つ一体的に形成されており、第1の態様における第1ロック手段としての第1ロック機構32を構成する回転体としての第1ロックベース34に第1結合部30が同軸的且つ一体的に連結されている。
第1ロックベース34はスプール20の脚板16側の端部からスプール20に対して同軸的に相対回転可能に嵌挿されている。しかしながら、上記のように、第1結合部30が第1ロックベース34に対して一体的に連結されていることで、基本的には第1ロックベース34がスプール20に対して同軸的且つ一体的に連結されている。
第1ロックベース34の半径方向外側には第1ロックパウル36が設けられている。第1ロックパウル36は脚板16に回転自在に軸支されており、所定の一方向に回動すると、第1ロックパウル36に形成されたラチェット歯が第1ロックベース34の外周部に接近して、第1ロックベース34の外周部に形成されたラチェット歯に噛み合うことができるようになっている。
一方、第1ロックベース34を介してスプール20とは反対側には、回転部材38が第1ロックベース34に対して同軸的に相対回転可能に設けられているが、圧縮コイルスプリングや捩じりコイルスプリング等の図示しない付勢手段の付勢力により第1ロックベース34に対して追従回転する構成になっている。
また、詳細な図示は省略するが、第1ロック機構32は、この回転部材38の回転を規制する1乃至複数の規制手段を備えており、車両の急減速時の慣性や、第1ロックベース34が上記の巻取方向とは反対の引出方向に急激に回転した際には、この規制手段が作動し、回転部材38の回転が規制される。第1ロックパウル36は、回転部材38の回転規制が成された状態で第1ロックベース34が引出方向に回転しようした際に生じる第1ロックベース34と回転部材38との間の相対回転に連動して第1ロックベース34の外周部に接近移動する。
一方、スプール側結合部26の脚板18側の端面からは棒状の第2変形部40が連続して形成されている。第2変形部40の先端側には第2結合部42が第2変形部40に対して同軸的且つ一体的に形成されており、第2ロック手段としての第2ロック機構44を構成する第2ロックベース46に第2結合部42が同軸的且つ一体的に連結されている。
第2ロックベース46はスプール20の脚板18側の端部からスプール20に対して同軸的に相対回転可能に嵌挿されている。しかしながら、上記のように、第2結合部42が第2ロックベース46に対して一体的に連結されていることで、基本的には第2ロックベース46がスプール20に対して同軸的且つ一体的に連結されている。
図1及び図2に示されるように、第2ロックベース46には一対のパウル収容部48が形成されている。これらのパウル収容部48は第2ロックベース46の外周一部にて開口していると共に、第2ロックベース46のスプール20とは反対側の端面にて開口している。これらのパウル収容部48内には、第2ロックパウル50が収容されている。各第2ロックパウル50はパウル収容部48内に形成されたパウル支持ピン52によりスプール20と平行な軸周りに回動可能に軸支されている。各第2ロックパウル50は基本的にパウル収容部48内に収容されているが、パウル支持ピン52周りの一方へ回動すると、各第2ロックパウル50の先端側はパウル収容部48の外周部における開口部分から外側へ突出する。
一方、上記の第2ロックベース46を介してスプール20とは反対側には回転円板54が設けられている。回転円板54は基本的にスプール20に対して同軸的に相対回転可能にスプール20に軸支されている。回転円板54の第2ロックベース46側の端面からは一対の誘導ピン56が突出形成されている。これらの誘導ピン56は上記の第2ロックパウル50に対応して設けられている。
これらの誘導ピン56に対応して第2ロックパウル50の各々には長孔58が形成されており、誘導ピン56はこの長孔58に入り込んでいる。長孔58は幅寸法が誘導ピン56の外径寸法よりも極僅かに大きく、スプール20周りの一方へ回転円板54と共に誘導ピン56が回動すると、誘導ピン56が長孔58の内壁を押圧して第2ロックパウル50をパウル支持ピン52周りに回動させる構造になっている。
また、回転円板54の第2ロックベース46側の端面からは平板状のプレート60が突出形成されている。このプレート60に対応して第2ロックベース46には矩形のばね収容孔62が形成されている。ばね収容孔62の内側には回転円板付勢ばね64が収容されている。
回転円板付勢ばね64は圧縮コイルスプリングとされており、その一端がばね収容孔62の内壁に圧接して、他端はばね収容孔62の内側に入り込んだプレート60に圧接している。回転円板54は、プレート60が回転円板付勢ばね64の付勢力を受けることでスプール20周りの一方へ回動可能で、この方向に回転円板54が回動すると、誘導ピン56が第2ロックパウル50をパウル支持ピン52周りの一方へ回動させるようになっている。
一方、図1に示されるように、ばね収容孔62の底部には透孔66が形成されている。この透孔66に対応してスプール20にはストッパ収容孔68が形成されている。ストッパ収容孔68は小径部70と、この小径部70よりも内径寸法が大きな大径部72とにより構成されている。大径部72は第1ロックベース34側のスプール20の端部で開口した有底形状に形成されている。これに対して、小径部70は第2ロックベース46側でのスプール20の端部で一端が開口し、他端が大径部72の底部にて開口している。
このストッパ収容孔68の内側には、制御手段としてのストッパ74が収容されている。ストッパ74はスプール20の軸方向に沿って長手の棒状に形成されており、その一端は小径部70を通過して大径部72に入り込んでいる。ストッパ74の大径部72に入り込んだ部分における外周部からは円板状のフランジ76が延出されている。このフランジ76と大径部72の底部との間には、ストッパ付勢手段としてのストッパ付勢ばね78が配置されている。ストッパ付勢ばね78は圧縮コイルスプリングにより構成されており、フランジ76、ひいてはストッパ74を第1ロックベース34側へ向けて付勢している。
さらに、大径部72内には第2エネルギー吸収部材としてのワイヤ80が収容されている。ワイヤ80は、その一端側が大径部72の開口端からスプール20の外部に突出している。さらに、ワイヤ80のスプール20から突出した部分に対応してスプール20の第1ロックベース34側の端部及び第1ロックベース34のスプール20側の端部の少なくとも何れか一方(本実施の形態では、スプール20の端部)にワイヤガイド溝82(図7(A)参照)が形成されている。ワイヤガイド溝82はスプール20の中心軸線を曲率中心として湾曲しており、このワイヤガイド溝82の内側にワイヤ80の中間部よりも一端側が入り込んで、ワイヤガイド溝82に倣って湾曲している。
さらに、ワイヤ80の一端部はワイヤガイド溝82内にて第1ロックベース34側に屈曲しており、図8に示される第1ロックベース34に形成されたワイヤ係止孔84に入り込んでいる。
これに対して、大径部72内におけるワイヤ80の他端部は、上記のストッパ74と対向した状態でストッパ74の端部に当接しており、ストッパ付勢ばね78の付勢力による第1ロックベース34側への移動を規制している。
ワイヤ80によるストッパ74の移動規制状態では、ストッパ74の他端側は小径部70を貫通してスプール20の外部に突出し、更に、図1及び図2に示されるように、第2ロックベース46のばね収容孔62の底部に形成された透孔66を貫通してばね収容孔62の内側へ入り込んでいる。ばね収容孔62の内側に入り込んだストッパ74の他端は、プレート60を介して回転円板付勢ばね64とは反対側に位置しており、図2に示されるように、回転円板付勢ばね64の付勢力で回転しようとするプレート60にストッパ74が干渉している。
一方、図1及び図2に示されるように、脚板18の外側にはジェネレータベース86が脚板18に一体的に連結されている。ジェネレータベース86には円孔88がスプール20に対して同軸的に形成されている。円孔88は内径寸法が第2ロックベース46よりも十分に大きく、第2ロックベース46は円孔88を貫通している。円孔88にはロックリング90が回転自在に軸支されている。ロックリング90は全体的にリング状に形成されている。また、ロックリング90の内周部には内側ラチェット92が形成されている。内側ラチェット92は、上記の第2ロックパウル50の先端側に形成された第2ロックパウルラチェット94に対応して形成されており、第2ロックパウル50がパウル支持ピン52周りの一方へ回動して先端側がパウル収容部48の外側へ突出すると、第2ロックパウルラチェット94が内側ラチェット92に噛み合う。
また、ロックリング90の外周一部には外側ラチェット96が形成されている。この外側ラチェット96に対応してジェネレータベース86には、円孔88に連通したリングロックパウル収容孔97が形成されている。リングロックパウル収容孔97の内側には、第1切替部材及び第2切替部材としてのリングロックパウル98が設けられている。リングロックパウル98の先端側には外側ラチェット96に噛合可能なリングロックラチェット100が形成されている。
リングロックラチェット100が外側ラチェット96に噛合した状態では、ロックリング90が自らの軸心周りの一方へ回転しようとすると、リングロックパウル98がロックリング90に伴われて回転しようとする。但し、ロックリング90と共にリングロックパウル98がロックリング90の軸心周り一方へ回転しようとすると、リングロックパウル収容孔97の内壁がリングロックパウル98に干渉してリングロックパウル98の回転、ひいては、ロックリング90の回転を規制する。
リングロックパウル98の下方にはジェネレータベース86に支持アーム収容孔102が形成されている。支持アーム収容孔102は上記のリングロックパウル収容孔97に連通しており、その内側には規制部材として規制手段を構成すると共に、支持部材を構成する支持アーム104が収容されている。支持アーム104は、脚板18から突出形成されたアーム支持ピン106によりスプール20と平行な軸周りに回動可能に軸支されている。
アーム支持ピン106による軸支部分よりも支持アーム104の一端側は支持部108とされている。支持アーム104がアーム支持ピン106周りの支持位置にある状態では、支持部108の先端部はリングロックパウル98の側面に対向した状態でリングロックパウル98に当接し、リングロックパウル98のリングロックラチェット100がロックリング90の外側ラチェット96に噛み合った状態でリングロックパウル98を支持している。
支持部108の側方では脚板18からシェアピン110が突出形成されており、支持部108にシェアピン110が当接して干渉することにより、アーム支持ピン106周り一方への支持アーム104の回動が規制される。
一方、アーム支持ピン106による軸支部分よりも支持アーム104の他端側は被押圧部112とされている。被押圧部112の側方にはロック解消手段を構成するガスジェネレータ114が設けられている。ガスジェネレータ114は、ジェネレータベース86に形成されたジェネレータ収容孔116の内側に配置され、図示しないボルト等の締結手段等によりガスジェネレータ114がジェネレータベース86に固定されている。
ガスジェネレータ114の内側には点火剤やガス発生剤等の薬剤と、電気的な着火信号が入力されることで、点火剤を点火する着火装置が収容されている。ガスジェネレータ114の着火装置は、図示しないECU(制御装置)に接続されている。
ECUは例えば、車両の急減速状態を検知する加速度センサや、車両前方の障害物までの距離が一定値未満になったことを検出する測距センサ等、車両が急減速になったことや車両が急減速状態になりそうなことを直接又は間接的に検出する危険予知手段と、車両の座席に作用する荷重を検出する荷重センサや、スプール20からウエビングベルト22が一定量以上引き出されたことを検出するベルトセンサ等、座席に着座した乗員の体格を直接又は間接的に検出する体格検出手段の双方に直接又は間接的に接続されている。
危険予知手段からの信号に基づき、車両が急減速状態になった場合や車両が急減速状態になりそうな場合とECUが判定し、且つ、座席に着座した乗員の体格が予め定められた基準値未満であると判定した場合に、ガスジェネレータ114の着火装置に対してECUから着火信号が出力される。
ガスジェネレータ114は一種のガスシリンダを構成しており、その軸方向一端側は支持アーム104の被押圧部112の側面に対向している。ガスジェネレータ114には押圧プランジャ118が設けられている。押圧プランジャ118はその軸方向一端側がガスジェネレータ114から突出しており、支持アーム104の被押圧部112の側面に対向している。
ガスジェネレータ114の着火装置に着火信号が入力されることで点火剤が着火され、更に、着火された点火剤がガス発生剤を燃焼させると、ガスジェネレータ114の内部で瞬時にガスが発生する。このガスの圧力は、押圧プランジャ118をガスジェネレータ114の外部へ押し出すように作用し、ガスジェネレータ114の外部へ押し出された押圧プランジャ118は、支持アーム104の被押圧部112を押圧して支持アーム104を回動させる構造になっている。
(第2の態様の構成)
次に、本実施の形態の第2の態様の構成について説明する。なお、この第2の態様を説明するにあたり、基本的に前記第1の態様と同一の構成に関しては同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
図6には第2の態様に係るウエビング巻取装置150の構成の概略が断面図によって示されている。
この図に示されるように、ウエビング巻取装置150はフレーム12に代わりフレーム152を備えている。フレーム152は脚板16に代わり内周部にラチェット歯が形成されたラチェット孔153を有する脚板154を備えている。
また、ウエビング巻取装置150は第1ロック手段としての第1ロック機構32を備えておらず、代わりに、第2の態様における第1ロック手段としての第1ロック機構156を備えている。
第1ロック機構156は回転体としての第1ロックベース158を備えている。第1ロックベース158は、スプール20の脚板16側からスプール20に対して同軸的に相対回転可能に嵌挿されている点、第1結合部30が第1ロックベース158に対して同軸的且つ一体的に連結されている点、ワイヤが形成されている点等においては第1ロックベース34と同じ構成である。しかしながら、図9に示されるように、第1ロックベース158の外周部にはラチェット歯が形成されていない。
第1ロックベース158には第1ロックパウル160が取り付けられている。第1ロックパウル160は、回転部材38に係合しており、回転部材38の回転規制が成された状態で第1ロックベース158が引出方向に回転しようした際に生じる第1ロックベース158と回転部材38との間の相対回転に連動してラチェット孔162の内周部に接近して、第1ロックパウル160の先端に形成されたラチェット歯がラチェット孔162のラチェット歯に噛み合う構成になっている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果の説明に先立って、ウエビング巻取装置10の第1ロック機構32及びウエビング巻取装置150の第1ロック機構156の各々の動作について説明する。
(第1ロック機構32の動作)
ウエビング巻取装置10は、スプール20から引き出されたウエビングベルト22が車両の乗員の身体に装着された状態で、例えば、車両が急減速状態になり、第1ロック機構32が作動すると、先ず、回転部材38の引出方向への回転が規制される。
次いで、車両急減速時の慣性で前方へ移動しようとする乗員の身体が、ウエビングベルト22を急激に引っ張ってスプール20を引出方向へ回転させようとすると、トーションシャフト24を介してスプール20に一体的に連結されている第1ロックベース34が引出方向に回転する。
ここで、この状態で、上記のように回転部材38の引出方向への回転が規制されていると、第1ロックベース34と回転部材38との間に相対回転が生じ、第1ロックパウル36が第1ロックベース34に接近する。
これにより、第1ロックパウル36のラチェット歯が第1ロックベース34のラチェット歯に噛み合い、第1ロックベース34の引出方向への回転、ひいては、スプール20の引出方向への回転が規制されて、スプール20からのウエビングベルト22の引き出しが規制される。これにより、ウエビングベルト22によって前方へ移動しようとする乗員の身体を確実に拘束できる。
(第1ロック機構156の動作)
一方、ウエビング巻取装置150では、車両が急減速状態になり、第1ロック機構156が作動すると、先ず、回転部材38の引出方向への回転が規制される。
次いで、車両急減速時の慣性で前方へ移動しようとする乗員の身体が、ウエビングベルト22を急激に引っ張ってスプール20を引出方向へ回転させようとすると、トーションシャフト24を介してスプール20に一体的に連結されている第1ロックベース158が引出方向に回転する。
ここで、この状態で、上記のように回転部材38の引出方向への回転が規制されていると、第1ロックベース158と回転部材38との間に相対回転が生じ、第1ロックパウル160がラチェット孔153の内周部に接近する。
これにより、第1ロックパウル160のラチェット歯がラチェット孔162のラチェット歯に噛み合い、第1ロックベース158の引出方向への回転、ひいては、スプール20の引出方向への回転が規制されて、スプール20からのウエビングベルト22の引き出しが規制される。これにより、ウエビングベルト22によって前方へ移動しようとする乗員の身体を確実に拘束できる。
(トーションシャフト24の動作)
以上のように、第1ロックパウル36、160によって第1ロックベース34、158の回転が規制された状態で、更に大きな力で乗員の身体がウエビングベルト22を引っ張り、この引っ張り力に基づく引出方向へのスプール20の回転力が第1変形部28の機械的強度を上回ると、第1ロックベース34、158に第1結合部30が連結されたままの状態で第1変形部28が捩れ、この捩れ分だけスプール20が引出方向に回転する。
したがって、このスプール20の引出方向への回転量分だけスプール20からウエビングベルト22が引き出される。これにより、ウエビングベルト22による乗員の拘束力が僅かに弱まると共に、上記の捩れ変形分だけウエビングベルト22の引っ張りに供されるエネルギーが吸収される。
(ワイヤ80の動作)
さらに、上記のように、第1ロックベース34、158に対してスプール20が引出方向に回転すると言うことは、相対的にはスプール20に対して第1ロックベース34、158が巻取方向に回転すると言うことである。このように、スプール20に対して第1ロックベース34、158が巻取方向に回転すると、第1ロックベース34、158に形成されたワイヤ係止孔84にワイヤ80の一端が入り込んだままの状態で、ワイヤ80が第1ロックベース34、158のワイヤガイド溝82に案内されつつ引っ張られる。
但し、ワイヤ80はストッパ収容孔68の内側ではその長手方向がスプール20の軸方向に沿っているのに対し、第1ロックベース34、158がワイヤ80を引っ張る方向は巻取方向である。このため、図7(B)に示されるように、第1ロックベース34、158に引っ張られたワイヤ80は、全てが大径部72から抜け出るまでの間、大径部72の第1ロックベース34、158側の開口端の縁でしごかれながらワイヤガイド溝82に倣い、その長手方向がワイヤガイド溝82の長手方向、すなわち、スプール20の回転周方向になるように変形させられる。
このように、ワイヤ80が引っ張られて変形させられることによっても、ウエビングベルト22による乗員の拘束力が僅かに弱まると共に、ワイヤ80の変形分だけウエビングベルト22の引っ張りに供されるエネルギーが吸収され、このワイヤ80の変形分のエネルギー吸収量が第1変形部28の捩れ分のエネルギー吸収量に重畳され、効果的にウエビングベルト22の引っ張りに供されるエネルギーを吸収できる。
(第2ロック機構44の動作)
さらに、上記のように、スプール20に対する第1ロックベース34、158の相対回転でストッパ収容孔68からワイヤ80の一部又は全部が引き出されると、ワイヤ80の他端部がストッパ74の一端から離間する。このように、ワイヤ80の他端がストッパ74の一端から離間すると、ストッパ74はストッパ付勢ばね78の付勢力でワイヤ80に追従するように第1ロックベース34、158側へ移動する。
ストッパ74が第1ロックベース34、158側へ移動すると、ばね収容孔62内に入り込んでいたストッパ74の他端側は、透孔66を通り抜けてばね収容孔62内から離脱する。ばね収容孔62内からストッパ74が抜け出ると、プレート60に対するストッパ74の干渉が解消される。ストッパ74からの干渉が解消されたプレート60は、回転円板付勢ばね64の付勢力を受けてばね収容孔62内を回動する。
プレート60は回転円板54に一体であるため、回転円板付勢ばね64の付勢力でプレート60が回動することで、回転円板54は第2ロックベース46に対して巻取方向に回転する。第2ロックベース46に対して回転円板54が巻取方向に回転すると誘導ピン56が長孔58の内壁を押圧して第2ロックパウル50をパウル支持ピン52周りの一方へ回動させる。
このように、第2ロックパウル50が回動すると第2ロックパウル50の先端が第2ロックベース46の外部に突出して、第2ロックパウルラチェット94がロックリング90の内側ラチェット92に噛み合う。
ところで、ウエビングベルト22が引っ張られているスプール20は引出方向へ回転しようとしている。このため、第2ロックベース46と共に第2ロックパウル50が引出方向へ回転しようとする。
したがって、この第2ロックベース46の引出方向への回転力は、第2ロックパウル50が噛み合うロックリング90に伝えられ、ロックリング90は引出方向へ回転しようとする。この状態で、リングロックパウル98のリングロックラチェット100がロックリング90の外側ラチェット96に噛み合っていれば、リングロックパウル98がリングロックパウル収容孔97の内壁に干渉され、リングロックパウル98、ひいては、ロックリング90の引出方向への回転が規制される。
ロックリング90の引出方向への回転規制が成されると、第2ロックベース46の引出方向への回転もまた規制される。この状態で、乗員の身体がウエビングベルト22を引っ張った際の引っ張り力に基づくスプール20の引出方向への回転力が、第1変形部28の機械的強度と第2変形部40の機械的強度との和を上回ると、第2ロックベース46に第2結合部42が連結されたままの状態で第2変形部40が第1変形部28と共に捩れ、この捩れ分だけスプール20が引出方向に回転する。
したがって、このスプール20の引出方向への回転量分だけスプール20からウエビングベルト22が引き出される。これにより、ウエビングベルト22による乗員の拘束力が僅かに弱まると共に、上記の捩れ変形分だけウエビングベルト22の引っ張りに供されるエネルギーが吸収される。
一方、第1ロック機構32、156が動作する前に、車両が急減速状態又は急減速直前の状態になり、且つ、体格検出手段からの信号に基づき、ECUが座席に着座している乗員の体格が、予め定められた基準値未満であると判定し、これにより、ECUから着火信号が出力されると、ガスジェネレータ114が作動する。ガスジェネレータ114が作動すると、押圧プランジャ118が突出して、支持アーム104の被押圧部112が押圧プランジャ118に押圧される。
支持アーム104にはシェアピン110が当接していることで、アーム支持ピン106周りの一方への支持アーム104の回転が規制されている。しかしながら、支持アーム104は押圧プランジャ118からの押圧力を受けることで、アーム支持ピン106周りの一方へ回転しようとし、この回転力で支持アーム104がシェアピン110を破断する。
シェアピン110による回動規制を強制的に解除させた支持アーム104は、押圧プランジャ118からの押圧力でアーム支持ピン106周りの一方へ回動する。このように支持アーム104が回動することで、リングロックパウル98は支持部108からの支持を失い、自重によってリングロックパウル98のリングロックラチェット100が下方へ落下しようとすると、リングロックパウル98のリングロックラチェット100とは反対側がリングロックパウル収容孔97に案内されて移動し、これにより、リングロックラチェット100の外側ラチェット96に対する噛み合いが解消される。
この状態では、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90にスプール20の引出方向への回転力が伝えられると、ロックリング90がスプール20と共に引出方向に回転する。したがって、この状態では、第1変形部28に捩れは生じるが、第2変形部40に捩れが生じない。このため、この状態では、第2変形部40の捩じり変形によるエネルギー吸収が生じない。
すなわち、本実施の形態では、第1の態様及び第2の態様の何れも、ガスジェネレータ114を制御することで、第2変形部40に変形を生じさせるモードと、第2変形部40に変形を生じさせないモードとを選択して切り替えることができる。これにより、ウエビングベルト22を装着している乗員の体格等に応じた適切なエネルギー吸収をすることができる。
さらに、本実施の形態では、第1の態様と第2の態様とで第1ロック手段の構成が異なる。しかしながら、第1の態様及び第2の態様は何れもスプール20が第1ロックベース34、158に対して引出方向に回転することで、第2ロック機構44が作動する構成である。このため、第1変形部28の捩れにより第1ロックベース34、158がスプール20に対して相対回転する構成でありさえすれば、第1ロック手段の具体的な構造は基本的に関係なく、実質的に同一構造の第2ロック機構44を適用できる。
なお、本実施の形態は、上記のようにワイヤ80が引き出されることでストッパ74によるプレート60の移動規制が解除されると共に、ワイヤ80の変形によってもエネルギー吸収が果たされる構成であった。しかしながら、プレート60の移動規制が解除されるにあたり、上記のワイヤ80の弾性変形によるエネルギー吸収が果たされない構成、すなわち、スプール20と第1ロックベース34、158との間の相対回転により、単純にストッパ74の移動規制が解除され、ストッパ付勢ばね78の付勢力でストッパ74が移動する構成としてもよい。
<第2の実施の形態の構成>
次に、本発明のその他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態を説明するにあたり、前記第1の実施の形態を含めて説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
図10には、前記第1の実施の形態の第1の態様に係るウエビング巻取装置10に対応した本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置170の構成が断面図により示されている。また、図11には、本ウエビング巻取装置170の要部の構成が分解斜視図により示されている。これらの図に示されるように、本ウエビング巻取装置170はスプール20を備えているが、スプール20にはストッパ収容孔68が形成されておらず、代わりにストッパ収容孔172が形成されている。
ストッパ収容孔172はスプール20の軸心に対して平行で、一端が第2ロックベース46側でのスプール20の端部で開口し、他端が大径部72の底部にて開口している点では前記第1の実施の形態におけるストッパ収容孔68と同じである。しかし、前記第1の実施の形態におけるストッパ収容孔68は互いに同軸であるが内径寸法が異なる小径部70と大径部72とにより構成されていたのに対し、ストッパ収容孔172はその一端から他端まで内径寸法が変わらない。
また、本ウエビング巻取装置170はワイヤ80、ストッパ付勢ばね78、及び、ストッパ74を備えておらず、代わりに、第2エネルギー吸収部材及び制御手段としてのストッパワイヤ174を備えている。ストッパワイヤ174は、棒状に形成された本体部分がストッパ収容孔172に収容されている。ストッパワイヤ174の一端側はストッパ収容孔172のロックベース34側の開口端からストッパ収容孔172の外部に突出している。
ストッパ収容孔172から突出したストッパワイヤ174の一端側は、前記第1の実施の形態におけるワイヤ80と同様にワイヤガイド溝82の内側に入り込み、ワイヤガイド溝82に倣って湾曲している。さらに、ストッパワイヤ174の一端側はワイヤ80と同様にワイヤガイド溝82内にて第1ロックベース34側に屈曲してワイヤ係止孔84に入り込んでいる。
一方、ストッパワイヤ174の他端側はストッパ収容孔172のロックベース46側の端部からスプール20の外部へ突出している。さらに、ストッパワイヤ174は、透孔66を通過してプレート60を介して回転円板付勢ばね64とは反対側でばね収容孔62の内側へ入り込み、回転円板付勢ばね64の付勢力で回転しようとするプレート60にストッパワイヤ174の他端が干渉している。
すなわち、ストッパワイヤ174は、ワイヤ80の他端側(第2ロックベース46側)を延伸し、スプール20から突出させて透孔66を通過させることでワイヤ80の他端をストッパ74に代えた構成と捉えることもできる。
<第2の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウエビング巻取装置170では、前記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と同様に車両が急減速して第1ロック機構32が作動すると回転部材38の引出方向への回転が規制される。この状態で、略車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の身体によってウエビングベルト22が引っ張られ、これにより、相対的にスプール20に対して第1ロックベース34が巻取方向に回転すると、前記第1の実施の形態におけるワイヤ80と同様にワイヤ係止孔84に一端が入り込んだストッパワイヤ174がワイヤガイド溝82に案内されつつ引っ張られる。
これにより、ワイヤ80と同様に、ストッパワイヤ174のストッパ収容孔172に収容された部分はストッパ収容孔172の第1ロックベース34側の開口端の縁でしごかれながらワイヤガイド溝82に倣い、その長手方向がワイヤガイド溝82の長手方向、すなわち、スプール20の回転周方向になるように変形させられる。
一方、このように、ストッパ収容孔172の内側でストッパワイヤ174が第1ロックベース34側へ移動すると、ばね収容孔62内に入り込んでいたストッパワイヤ174の他端側は、透孔66を通り抜けてばね収容孔62内から離脱して、ストッパ収容孔172のロックベース46側の端部からストッパ収容孔172に引き込まれる。このように、ばね収容孔62内からストッパワイヤ174が抜け出ると、プレート60に対するストッパワイヤ174の干渉が解消される。ストッパワイヤ174からの干渉が解消されたプレート60は、回転円板付勢ばね64の付勢力を受けてばね収容孔62内を回動する。これにより、前記第1の実施の形態と同様に、第2ロックパウルラチェット94がロックリング90の内側ラチェット92に噛み合う。
このように、本ウエビング巻取装置170のストッパワイヤ174は前記第1の実施の形態におけるワイヤ80と同等の作用を奏すると共に、ストッパ74と同等の作用を奏する。このため、本ウエビング巻取装置170はストッパワイヤ174を備えることで、ワイヤ80及びストッパ74を備えることによる効果と同等の効果を得ることができる。
また、本ウエビング巻取装置170は前記第1の実施の形態の第1の態様に係るウエビング巻取装置10に対応した構成であるが、本ウエビング巻取装置170はワイヤ80及びストッパ74に変わるストッパワイヤ174を備えることで、前記第1の実施の形態の第2の態様に係るウエビング巻取装置150に対応した構成についても、ストッパ収容孔172をスプール20に形成してストッパワイヤ174を設けることでウエビング巻取装置170と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができる。すなわち、本実施の形態でも、第1ロックベース34、158がスプール20に対して相対回転する構成でありさえすれば、第1ロック手段の具体的な構造は基本的に関係なく、実質的に同一構造の第2ロック機構44を適用できる。
また、ストッパ74、ストッパ付勢ばね78、ワイヤ80を用いる前記第1の実施の形態と比べてストッパワイヤ174だけでよいウエビング巻取装置170は部品点数を少なくでき、組付工数を低減できると共に、部品コストや組付コストを安価にできる。さらに、前記第1の実施の形態と比べると、本実施の形態に係るウエビング巻取装置170では、スプール20に形成するストッパ収容孔172がストッパ収容孔68とは異なりスプール20の軸方向一端から他端までの間で内径寸法が等しくてよい。
このため、ストッパ収容孔172をスプール20に形成するウエビング巻取装置170は、ストッパ収容孔68を形成する場合に比べて加工工数を短くでき、加工コストを安価にできる。また、本実施の形態では、ロックベース34側のストッパ収容孔172の端部から引き出されるストッパワイヤ174と、ロックベース46側のストッパ収容孔172の端部からストッパ収容孔172に引き込まれるストッパワイヤ174が同じ(一体)である。
このため、ストッパ収容孔172からのストッパワイヤ174の引き出しと、ストッパ収容孔172へのストッパワイヤ174の引き込みとの開始タイミングに差異がなく、しかも、ストッパ収容孔172からストッパワイヤ174が引き出されれば、ストッパワイヤ174は確実にストッパ収容孔172に引き込まれる。このように、本実施の形態では、ロックベース34がスプール20に対して相対回転を開始してから第2ロック機構44を早く且つ確実に作動させることができる。
<第3の実施の形態の構成>
次に、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態における第2ロック機構44の変形例を本発明の第3の実施の形態として説明する。
図12には本実施の形態に係るウエビング巻取装置190の要部の構成が分解斜視図により示されており、図13にはウエビング巻取装置190の要部の構成が正面図により示されている。
これらの図に示されるように、ウエビング巻取装置190は前記第1及び第2の実施の形態における第2ロック機構44に代わる第2ロック機構192を備えている。第2ロック機構192はリングロックパウル98を備えている。ここで、本ウエビング巻取装置190を構成するジェネレータベース86には、リングロックパウル収容孔97に代わり、ガイド手段としてのリングロックパウル収容孔194が形成されている。
リングロックパウル収容孔194は、リングロックパウル98のリングロックラチェット100が外側ラチェット96から離間する方向へリングロックパウル98のリングロックラチェット100とは反対側を案内可能に形成されている点では、リングロックパウル収容孔97と基本的に同じである。しかしながら、リングロックパウル収容孔194の下側の壁面196のうち、初期状態でリングロックパウル98が当接している位置よりもリングロックパウル収容孔194の開口端側(底壁198とは反対側)はリングロックパウル98よりも下方に位置している。
さらに、リングロックパウル収容孔194はその開口端の位置が底壁198よりも下側に位置しており、このため、支持部108の支持を失ったリングロックパウル98が自重で初期位置から下方へ移動しようとした際には、リングロックパウル収容孔194の壁面196がリングロックパウル98を底壁198側へ案内するが、底壁198側へ移動したリングロックパウル98がリングロックパウル収容孔194の開口端側へ戻る際には、壁面196は初期位置よりも下方へリングロックパウル98を案内する。
また、図12乃至図14に示されるように、本ウエビング巻取装置190では脚板18の脚板16とは反対側の面にガイドリブ200が形成されている。このガイドリブ200の端部にはリングロックパウル98の脚板18側の面が当接しており、ガイドリブ200の高さに対応した脚板18とリングロックパウル98との間の空隙は退避空隙204とされている。このため、リングロックパウル98はガイドリブ200の高さ分だけ脚板18から離間して配置されており、リングロックパウル98がリングロックパウル収容孔194の底壁198側へ移動する際にもガイドリブ200の高さ分だけ脚板18から離間したままの状態で移動する。
さらに、リングロックパウル98を組み付けた直後の脚板18には、阻止部材としてのシェアピン202が形成されている。シェアピン202は組み付けられたリングロックパウル98の下側でリングロックパウル98を支えている。シェアピン202は、例えば、リングロックパウル98の自重程度の外力で根元(基端側)から破断できるように機械的強度が設定されている。また、脚板18からのシェアピン202の突出方向に対して直交する方向に沿ったシェアピン202の最大寸法(すなわち、シェアピン202の最大外径寸法)は、脚板18に立設されたガイドリブ200の高さよりも短く設定されている。
<第3の実施の形態の作用、効果>
(動作面でのウエビング巻取装置190の作用、効果)
先ず、本実施の形態の動作面での作用並びに効果について説明する。
本ウエビング巻取装置190では、前記第1の実施の形態と同様に、第1ロック機構32、156が動作する前に、車両が急減速状態又は急減速直前の状態になり、且つ、体格検出手段からの信号に基づき、ECUが座席に着座している乗員の体格が、予め定められた基準値未満であると判定し、これにより、ECUから着火信号が出力されると、ガスジェネレータ114が作動する。ガスジェネレータ114が作動すると、押圧プランジャ118が突出して、支持アーム104の被押圧部112が押圧プランジャ118に押圧される。
押圧プランジャ118に被押圧部112が押圧された支持アーム104は支持部108がシェアピン110を破断してアーム支持ピン106周りの一方へ支持アーム104が回動する。支持アーム104が回動することでリングロックパウル98のリングロックラチェット100の側は支持部108からの支持を失う。この状態で第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90にスプール20の引出方向への回転力が伝えられると、ロックリング90が引出方向へ回転する。
このとき、ロックリング90の外側ラチェット96が、リングロックパウル98のリングロックラチェット100を押圧する。リングロックパウル98は、リングロックラチェット100が外側ラチェット96から受けた押圧力と自重とでシェアピン202を押圧する。これにより、シェアピン202は根元(基端側)から破断する。このようにシェアピン202が破断することでリングロックパウル98はシェアピン202からの支持を失って下方へ落下しようとする(すなわち、リングロックパウル98が所定の位置から離脱する)。
このようにして下方へ移動しようとするリングロックパウル98は下側を向く側面が壁面196に当接し、壁面196に案内されて底壁198の側へ移動スライドする。これにより、リングロックラチェット100の外側ラチェット96に対する噛み合いが解消される。
この状態では、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90にスプール20の引出方向への回転力が伝えられると、ロックリング90がスプール20と共に引出方向に回転する。したがって、この状態では、第1変形部28に捩れは生じるが、第2変形部40に捩れが生じない。このため、この状態では、第2変形部40の捩じり変形によるエネルギー吸収が生じない。
このようにして、本実施の形態でも、前記第1の実施の形態と同様に、ガスジェネレータ114を制御することで、第2変形部40に変形を生じさせるモードと、第2変形部40に変形を生じさせないモードとを選択して切り替えることができる。これにより、ウエビングベルト22を装着している乗員の体格等に応じた適切なエネルギー吸収をすることができる。
ところで、例えば、壁面196に案内されて底壁198の側へスライドするリングロックパウル98が底壁198に当接すると、底壁198に当接した際の衝撃でリングロックパウル98がリングロックパウル収容孔194の開口端(底壁198とは反対側の端部の側)へ反転スライドする(すなわち、下方へ移動する前の位置へ戻ろうとする)。ここで、リングロックパウル98は底壁198側へ壁面196に案内されて移動する際には壁面196に接している。したがって、リングロックパウル98と壁面196との間には摩擦が生じる。
しかも、リングロックパウル98と壁面196との接触面積は底壁198へ接近するにつれて大きくなる。このため、底壁198に接近するほどリングロックパウル98と壁面196との間の摩擦は大きくなる。支持部108からの支持を失ったリングロックパウル98は基本的に重力によってのみが移動するため、リングロックパウル98と壁面196の摩擦の増加に伴いリングロックパウル98の移動速度は低下する。したがって、底壁198に当接した際の衝撃でリングロックパウル98が反転スライドを開始した際のスライド速度は、支持部108からの支持を失って落下を開始した直後のリングロックパウル98のスライド速度よりも充分に遅い。このため、基本的にリングロックパウル98は初期位置(すなわち、下方へ移動する前の位置)に復帰することができない。
しかも、上記のように、壁面196は反転スライドするリングロックパウル98を初期位置よりも下方へリングロックパウル98を案内する。すなわち、本実施の形態では、底壁198の側へ移動するリングロックパウル98のスライド軌跡よりも反転スライドの際のリングロックパウル98のスライド軌跡は下方に位置する。これによっても、リングロックパウル98は初期位置へ戻ることができない。
更には、底壁198の側へ移動するリングロックパウル98のスライド軌跡よりも反転スライドの際のリングロックパウル98のスライド軌跡が下側であるため、壁面196に案内されて反転スライドするリングロックパウル98は支持部108の側面に当接してそれ以上の反転スライドが規制され、これによっても、リングロックパウル98が初期位置へ戻ることができない。
このように、本実施の形態ではリングロックパウル98が初期位置に戻ることができないため、反転スライドしたリングロックパウル98のリングロックラチェット100が外側ラチェット96に再び噛み合うことがない。これにより、第2変形部40に変形を生じさせるモードから第2変形部40に変形を生じさせないモードへ確実に切り替えることができる。
一方、リングロックパウル98がシェアピン202を破断した後には、図15や図16に示されるように、破断されたシェアピン202が除去されずにリングロックパウル98の近傍に残ることがある。
ここで、脚板18からのシェアピン202の突出方向に対して直交する方向に沿ったシェアピン202の最大寸法(すなわち、シェアピン202の最大外径寸法)は、脚板18に立設されたガイドリブ200の高さ、すなわち、退避空隙204の間隔よりも短い。このため、図15に示されるように、突出方向に対して傾斜した姿勢でリングロックパウル98の近傍に残ったシェアピン202はガイドリブ200の先端よりも脚板18側に位置している。
このため、シェアピン202からの支持を失ってリングロックパウル98がスライド移動しても、シェアピン202はリングロックパウル98のスライド軌跡より脚板18側に位置し、スライド移動するリングロックパウル98にシェアピン202が干渉することがなく、リングロックパウル98を確実にスライドさせることができる。
なお、本実施の形態では、ウエビング巻取装置190を組み立て後の状態でシェアピン202を残し、シェアピン202でリングロックパウル98を支持できる構成であったが、ウエビング巻取装置190を組み立てる際に、支持部108にリングロックパウル98を支持させた後に意図的にシェアピン202を破断してもよい。
このような組立方法を採用した場合には、破断したシェアピン202が除去されずに残ったとしても、上記のようにリングロックパウル98の移動に支障をきたすことがない。このため、シェアピン202を破断した際にシェアピン202を敢えて除去しなくてもよく、シェアピン202を破断する際の作業性を向上させることができる。
なお、上記のシェアピン202とリングロックパウル98と同様の関係は、例えば、支持アーム104とシェアピン110との関係に適用してもよいし、また、基本的には、初期位置に配置されて所定方向に移動することで所定の機構の状態を変化させる可動部材に、シェアピン等の規制部材を当接させて可動部材を前記初期位置で保持する構造であれば、上記のシェアピン202とリングロックパウル98と同様の構造、すなわち、可動部材の移動軌跡の側方に破断された規制部材を収容して可動部材の移動軌跡から前記規制部材を退避させて可動部材に規制部材が干渉することを防止する構造を適用することで、上述した作用と同等の作用を奏し、上述した効果を同等の効果を得ることができるものである。
<第4の実施の形態>
次に、前記第3の実施の形態における第2ロック機構192の変形例を本発明の第4の実施の形態として説明する。
図17には本実施の形態に係るウエビング巻取装置220の要部の構成が正面図により示されている。
この図に示されるように、ウエビング巻取装置220は前記第3の実施の形態における第2ロック機構192に代わる第2ロック機構222を備えている。第2ロック機構222はリングロックパウル98を備えておらず、代わりに第1切替部材及び第2切替部材としてのリングロックパウル224を備えている。
このリングロックパウル224に対応してジェネレータベース86には、リングロックパウル収容孔194に代わりリングロックパウル収容孔226が形成されている。リングロックパウル収容孔226の内側にはシャフト228が設けられている。シャフト228はジェネレータベース86又は脚板18から突出形成されており、スプール20に対して平行な軸周りにリングロックパウル224を回動可能にシャフト228がリングロックパウル224を軸支している。
リングロックパウル224には外側ラチェット96に噛合可能なリングロックラチェット100が形成されており、リングロックラチェット100が外側ラチェット96に噛合した状態でシャフト228周りの一方へリングロックパウル224が回動すると、リングロックラチェット100と外側ラチェット96との噛合状態が解消される。
また、支持アーム収容孔102とリングロックパウル収容孔226との間ではジェネレータベース86に係止ピン230が形成されている。係止ピン230には切替部材付勢手段としての引っ張りコイルスプリング232の一端が係止されている。引っ張りコイルスプリング232の他端はシャフト228から離間したリングロックパウル224の先端側に形成された係止ピン234に係止されている。
リングロックラチェット100が外側ラチェット96に噛み合った状態では、引っ張りコイルスプリング232がリングロックパウル224の先端側を係止ピン230側へ付勢している。但し、図17に示されるように、この状態では、支持部108がリングロックパウル224の先端側の側面に当接し、リングロックパウル224の回動を規制している。
この状態で、ガスジェネレータ114が作動して、図18に示されるように、ガスジェネレータ114から突出した押圧プランジャ118が被押圧部112を押圧して支持アーム104をアーム支持ピン106周りに回動させると、リングロックパウル224の先端側の側面への支持部108の当接が解消される。このように、リングロックパウル224の先端側の側面への支持部108の当接が解消されると、リングロックパウル224は引っ張りコイルスプリング232に引っ張られてシャフト228周りにリングロックパウル224が回動する。
これにより、リングロックラチェット100と外側ラチェット96との噛合状態が解消され、ロックパウル50のロックパウルラチェット94がロックリング90の内側ラチェット92に噛み合ったとしても、ロックベース46はロックリング90を伴い回転できる。
一方、リングロックラチェット100が外側ラチェット96から離間するようにリングロックパウル224が回動すると、リングロックパウル224の側面がリングロックパウル収容孔226の内周面に衝突する。このときの衝撃でリングロックパウル224は、その先端側をロックリング90に接近させるように回動しようとする。
しかしながら、本実施の形態では、リングロックパウル224の先端側がロックリング90に接近する方向へのリングロックパウル224の回動に対して引っ張りコイルスプリング232の付勢力が抗する。このため、外側ラチェット96からリングロックラチェット100が離間するように回動したリングロックパウル224が、反転回動(反転移動)して不用意にリングロックラチェット100を外側ラチェット96に噛合させることがない。
本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置の第2ロック手段の構成を示す分解斜視図である。 第2ロック手段の構成の概略を示す正面図である。 第2ロック手段の作動状態を示す図2に対応した正面図である。 ロック解消手段の作動状態を示す図2に対応した正面図である。 本発明の第1の実施の形態の第1の態様に係るウエビング巻取装置の構成の概略を示す正面断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の態様に係るウエビング巻取装置の構成の概略を示す正面断面図である。 スプールと第2エネルギー吸収部材の位置関係を示す正面図で、(A)は第2エネルギー吸収部材が移動する前の状態を示し、(B)は第2エネルギー吸収部材が移動した状態を示す。 第1の態様における第1ロック手段の回転体の正面図である。 第2の態様における第1ロック手段の回転体の正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成の概略を示す正面断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部の構成を示す分解斜視図である。 第2ロック手段の作動状態を示す正面図である。 阻止部材により第2切替部材が保持されている状態を示す斜視図である。 ロック解消手段の作動状態を示す正面図である。 阻止部材が破断された状態を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部の構成である第2ロック機構の構成を示す正面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部の構成である第2ロック機構の構成を示す正面図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
12 フレーム
16 脚板
18 脚板
20 スプール
22 ウエビングベルト
24 トーションシャフト(第1エネルギー吸収部材)
32 第1ロック機構(第1ロック手段)
34 第1ロックベース(回転体)
44 第2ロック機構(第2ロック手段)
74 ストッパ(制御手段)
80 ワイヤ(第2エネルギー吸収部材)
98 リングロックパウル(第1切替部材、第2切替部材)
104 支持アーム(支持部材、規制手段、規制部材)
114 ガスジェネレータ
150 ウエビング巻取装置
152 フレーム
154 脚板
156 第1ロック機構(第1ロック手段)
158 第1ロックベース(回転体)
170 ウエビング巻取装置
174 ストッパワイヤ(第2エネルギー吸収部材、制御手段)
190 ウエビング巻取装置
192 第2ロック機構(第2ロック手段)
194 リングロックパウル収容孔(ガイド手段)
202 シェアピン(阻止部材)
204 退避空隙
220 ウエビング巻取装置
222 第2ロック機構(第2ロック手段)
232 引っ張りコイルスプリング(切替部材付勢手段、規制手段)

Claims (11)

  1. 長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端が係止され、巻取方向への回転により前記ウエビングベルトを基端から巻き取るスプールと、
    前記スプールの軸方向に沿って互いに対向した一対の脚板を有するフレームと、
    前記スプールの軸方向に沿って前記スプールに貫通して設けられ、一定の大きさ以上の回転力が前記スプールとの結合部分に付与されることで変形する第1エネルギー吸収部材と、
    前記一対の脚板の一方で前記第1エネルギー吸収部材に一体的に連結された回転体を備え、所定の条件で前記巻取方向とは反対の引出方向への前記回転体の回転を規制して、間接的に前記スプールの前記引出方向への回転を規制する第1ロック手段と、
    前記一対の脚板の他方に設けられて、ロック解除状態からロック状態に移行することで、前記一対の脚板の他方で前記引出方向への前記第1エネルギー吸収部材の回転を規制する第2ロック手段と、
    前記スプールの軸方向に沿って前記スプールに貫通して設けられ、前記回転体と前記スプールとの間の相対回転により第2ロック手段をロック状態に移行させる制御手段と、
    を備えるウエビング巻取装置。
  2. 前記第2ロック手段による前記第1エネルギー吸収部材の回転規制状態で、前記スプールに所定の大きさ以上の回転力が付与されることで、前記第1エネルギー吸収部材と前記スプールとの連結部分と前記第2ロック手段による回転規制を受けた部分との間で前記第1エネルギー吸収部材に変形が生じる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウエビング巻取装置。
  3. 前記第2ロック手段による前記第1エネルギー吸収部材の回転規制を無効とするロック解消手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウエビング巻取装置。
  4. 一端が前記回転体に係止されると共に、他端が前記スプールの内側に収容されて、前記回転体に対して前記スプールが前記引出方向に相対回転することで前記回転体側へ引き出されつつ変形させられ、前記回転体側へ移動することで前記第2ロック手段のロック状態への移行を許容する第2エネルギー吸収部材を含めて前記制御手段を構成した、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のウエビング巻取装置。
  5. 前記第2エネルギー吸収部材は、他端が前記スプールから突出して前記第2ロック手段に係合し、前記第2ロック手段をロック解除状態で保持すると共に、前記他端が前記スプール内に引き込まれることで前記第2ロック手段との係合が解除され、前記第2ロック手段の前記ロック状態への移行を許容する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のウエビング巻取装置。
  6. 初期位置から離脱する方向へ移動することで前記第1ロック手段及び前記第2ロック手段の少なくとも何れか一方のロック手段の状態を変化させる第1切替部材と、
    前記初期位置から離脱した前記第1切替部材が前記初期位置へ戻ることを規制する規制手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のウエビング巻取装置。
  7. 前記規制手段は、
    前記初期位置から離脱した前記第1切替部材に対して前記初期位置で対向し、前記初期位置へ移動しようとする前記第1切替部材に当接して前記初期位置へ前記第1切替部材が戻ることを防止する規制部材を含む、
    ことを特徴とする請求項6に記載のウエビング巻取装置。
  8. 前記規制手段は、
    前記初期位置で前記第1切替部材を下方から支持する支持部材と、
    前記支持部材による支持を失って重力に基づき移動する前記第1切替部材を鉛直下方に対して傾斜した方向へ案内すると共に、前記初期位置から離脱した後に前記初期位置へ移動する前記第1切替部材を前記支持部材と対向する位置に案内するガイド手段と、
    を含むことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のウエビング巻取装置。
  9. 前記規制手段は、前記初期位置から離脱する方向へ前記第1切替部材を付勢する切替部材付勢手段を含むことを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載のウエビング巻取装置。
  10. 初期位置から離脱する方向へ移動することで前記第1ロック手段及び前記第2ロック手段の少なくとも何れか一方のロック手段の状態を変化させる第2切替部材と、
    前記初期位置にある前記第2切替部材の側方で立設されて、前記第2切替部材に当接し、前記初期位置から離脱する方向への前記第2切替部材の移動を阻止する阻止部材と、
    前記初期位置から離脱する方向への前記第2切替部材の移動軌跡の側方に設けられ、立設方向基端側から切除されて倒れた前記阻止部材を収容して前記移動軌跡上から退避させる退避空間と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載のウエビング巻取装置。
  11. 前記阻止部材の外径寸法を、前記阻止部材の立設方向に沿った前記退避空間の大きさよりも小さく設定した、
    ことを特徴とする請求項10に記載のウエビング巻取装置。
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