JP2010149598A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バーサポートの大型化や重量増加を抑制しつつも、プリテンショナが作動することでフレームに付与された荷重でフレームの一対の脚板が離間するようなフレームの変形を防止又は抑制できるウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】本ウエビング巻取装置10では、バーサポート160の一端が脚板16の下端側で連結されて他端が脚板18の上端側で連結される。このため、プリテンショナ70が作動することで脚板16に下方への力F1が作用すると、バーサポート160は他端側を中心に回転しようとして脚板16を脚板18の側へ引っ張る。この引っ張り力が力F1を相殺するので、脚板16と脚板18との相対的な離間が防止又は極めて効果的に抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のシートベルト装置を構成するウエビングベルトを巻き取って格納するためのウエビング巻取装置に関する。
下記特許文献1に開示されているように、ウエビング巻取装置では、フレーム(下記特許文献1ではハウジングと称している)を構成する一対の脚板(下記特許文献1では側壁と称している)が互いに離間するようなフレームの変形を防止するために、貫通軸が設けられている。貫通軸の一端側は一方の脚板にかしめられて一方の側壁に一体的に連結されている。貫通軸の他端側は他方の脚板の外側に配置されたパウルを貫通している。
パウルの他方の脚板とは反対側では、貫通軸に段差部が形成されており、他方の脚板が一方の脚板から離間してパウルを一方の脚板とは反対側へ押圧すると、この段差部がパウルに干渉して、一方の脚板から離間する向きへのパウルの移動を規制する。これにより、一方の脚板から離間する向きへの他方の脚板の変位が規制される。
特開平6−247257号の公報
ところで、ウエビング巻取装置には、作動することでウエビングベルトを巻き取る向きにスプールを強制的に回転させるプリテンショナが設けられている。このプリテンショナは、一対の脚板の一方の側方に設けられており、プリテンショナが作動すると、プリテンショナが設けられた側の脚板に荷重が付与され、この荷重でフレームに僅かな変形が生じると一対の脚板が離間する。
このため、上記特許文献1における貫通軸や、一対の脚板が離間するようなフレームの変形を防止するためにフレームに設けられるバーサポート等の部材の剛性を高く設定して、一対の脚板が離間するようなフレームの変形の抑制効果を向上させている。しかしながら、このようにバーサポート等の剛性を高くすることでバーサポートが大型化して、重量も増加する。
本発明は、上記事実を考慮して、バーサポートの大型化や重量増加を抑制しつつも、プリテンショナが作動することでフレームに付与された荷重でフレームの一対の脚板が離間するようなフレームの変形を防止又は抑制できるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、巻取方向へ回転することで長尺帯状に形成されたウエビングベルトを巻き取るスプールと、前記スプールの軸方向一端側に設けられて、作動することで前記スプールを強制的に前記巻取方向に回転させるプリテンショナと、前記スプールの軸方向に沿って互いに対向して設けられ、一方が前記スプールの軸方向一端部及び前記プリテンショナを直接又は間接的に支持し、他方が前記スプールの軸方向他端部を直接又は間接的に支持する一対の脚板を有し、前記一対の脚板が背板により一体的に連結されたフレームと、前記一対の脚板の前記背板とは反対側で一端側が前記一対の脚板の一方に連結されると共に他端側が前記一対の脚板の他方に連結され、前記背板とは反対側で前記一対の脚板を連結すると共に、前記プリテンショナが作動することで前記フレームに付与されて前記一対の脚板を互いに離間させる荷重の発生を抑制するバーサポートと、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、車両のシートに着座した乗員がウエビングベルトを装着した状態でプリテンショナが作動すると、スプールが強制的に巻取方向へ回転させられる。これにより、ウエビングベルトはその長手方向基端側からスプールに巻き取られるので、ウエビングベルトを装着している乗員の身体は、ウエビングベルトにより更に強く拘束され、例えば、車両が急減速した場合等に、乗員の身体が車両前方側へ慣性移動することで防止又は抑制される。
さらに、本発明に係るウエビング巻取装置では、フレームを構成する一対の脚板の背板とは反対側では、バーサポートが一対の脚板を連結しており、これにより、一対の脚板の背板とは反対側の端部が互いに離間するような変形が防止又は抑制されるが、上記のようにプリテンショナが作動しても、一対の脚板の背板とは反対側の端部が互いに離間させるような荷重の発生がバーサポートによって抑制される。このため、例えば、上記のプリテンショナ等、一対の脚板の一方に設けられて、一方の脚板に支持された部材とスプールに設けられた部材との噛み合わせで所定の動作が生じる各種機構における一方の脚板に支持された部材とスプールに設けられた部材との噛み合わせを向上させることができる。
しかも、本発明に係るウエビング巻取装置では、プリテンショナが作動することでフレームに付与されて一対の脚板を互いに離間させる荷重にバーサポートが抗するのではなく、バーサポートがこのような荷重の発生を抑制するので、バーサポート自体の剛性を高く設定しなくてもよい。これにより、バーサポートの重量増加を防止又は効果的に抑制でき、ひいては、フレームの重量増加を防止又は効果的に抑制できる。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1に記載の本発明において、前記プリテンショナが作動することで前記フレームに付与された荷重を受けて前記バーサポートが、前記一対の脚板の何れか一方を他方の側へ引っ張る張力を生じさせる。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、プリテンショナが作動することでフレームに荷重が付与されると、この荷重を受けたバーサポートが一対の脚板の何れか一方を他方の側へ引っ張る。これにより、上記の荷重自体が一対の脚板を離間させるように作用しても、バーサポートにて生じた張力が上記の荷重を相殺する。これにより、一対の脚板を離間させる方向への荷重の発生が抑制される。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項2に記載の本発明において、前記一対の脚板の他方と前記バーサポートとの連結位置よりも、前記一対の脚板の一方と前記バーサポートとの連結位置を、前記プリテンショナが前記スプールを回転させることで前記一対の脚板の一方に付与された前記力の向きの側に設定している。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置では、プリテンショナが作動してスプールが強制的に巻取方向に回転させられ、これにより、フレームを構成する一対の脚板の一方にスプールから引き出されたウエビングベルトの向きの力が付与されると、一対の脚板の一方がバーサポートの一端をその力の向きに引っ張ろうとする。
ここで、一対の脚板の一方とバーサポートとの連結位置が、一対の脚板の他方とバーサポートとの連結位置よりも、この力の向きの側に設定されるので、この力の向きにバーサポートの一端が引っ張られると、バーサポートはその他端側を中心に回転しようとする。このバーサポートの回転は、一端を一対の脚板の他方の側へ引っ張るように作用するので、バーサポートの一端が連結された一対の脚板の一方が他方の側へ引っ張られる。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置では、バーサポートの大型化や重量増加を抑制しつつも、プリテンショナが作動することでフレームに付与された荷重でフレームの一対の脚板が離間するようなフレームの変形を防止又は抑制できる。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置10の構成の概略が正面断面図によって示されている。
この図に示されるように、ウエビング巻取装置10はフレーム12を備えている。フレーム12は、幅方向が概ね車両の前後方向に沿った平板状の背板14を備えており、この背板14が車体の骨格部材やこのような骨格部材を補強する補強部材にボルト等の締結手段により固定されることで、フレーム12、ひいては、本ウエビング巻取装置10はが車体の骨格部材やこのような骨格部材を補強する補強部材に取り付けられる。
この背板14の幅方向一端からは背板14の厚さ方向一方の側へ向けて脚板16が延出されており、更に、背板14の幅方向他端からは背板14からの脚板16の延出方向と同方向へ向けて脚板18が延出されている。この脚板16と脚板18との間にはスプール20が設けられている。スプール20は軸方向が脚板16と脚板18との対向方向に沿った筒形状とされており、その軸方向中間部には長尺帯状のウエビングベルト22の基端部が係止されている。スプール20はその軸周りの一方である巻取方向へ回転することでウエビングベルト22の基端側から層状に巻き取って収納する。
一方、スプール20はその中心軸線に沿って中空とされており、その内側にはエネルギー吸収手段としてのトーションシャフト24がスプール20に対して同軸的に収容されている。トーションシャフト24は長手方向(軸方向)がスプール20はその中心軸線に沿った棒形状とされており、その脚板18側の端部にはスプール側結合部26が形成されている。トーションシャフト24の軸方向に沿ってみたスプール側結合部26の外周形状は、多角形や星形等の非円形とされている。
このスプール側結合部26に対応してスプール20の脚板18の側の開口端からはアダプタ28がスプール20に対して同軸的に挿し込まれている。アダプタ28はスプール20の軸方向に沿って脚板16の側へ向けて開口した有底筒形状に形成されており、その内周形状はスプール側結合部26を挿し込み可能な非円形とされている。このため、アダプタ28にスプール側結合部26が挿し込まれた状態では、トーションシャフト24の中心軸線周りのアダプタ28に対するトーションシャフト24の相対回転ができないようになっている。
また、アダプタ28の外周形状は多角形や星形等の非円形とされており、このアダプタ28が挿し込まれるスプール20の脚板18の側での開口形状(内周形状)はアダプタ28の外周形状に対応した非円形とされている。このため、スプール20の中心軸線周りのスプール20に対するアダプタ28の相対回転ができず、ひいては、スプール20に対するトーションシャフト24の相対回転ができないようになっている。上記のアダプタ28からは軸部30がスプール20に対して同軸的に脚板16とは反対側へ向けて延出されている。軸部30は脚板18を貫通して、脚板18の外側(脚板18の脚板16とは反対側)で脚板18に取り付けられたスプリングケース32に入り込んでおり、スプリングケース32に回転自在に支持されている。
このスプリングケース32の内部にはスプール付勢手段としての渦巻きばね34が収容されている。渦巻きばね34はその渦巻き方向外側の端部がスプリングケース32に係止されていると共に、渦巻き方向内側の端部が軸部30に係止されている。軸部30が引出方向に回転すると、渦巻きばね34は巻き締められ、これにより生じた渦巻きばね34の付勢力が軸部30を巻取方向へ付勢する。上記のように、アダプタ28はスプール20に対する相対回転ができないので、スプール20からウエビングベルト22を引き出すことでスプール20が引出方向へ回転すると、渦巻きばね34にて生じた付勢力がスプール20を巻取方向へ付勢し、この付勢力でウエビングベルト22をスプール20に巻き取らせることができる。
一方、スプール20の軸方向に沿った脚板16の側にはロック機構40を構成するロックベース42が設けられている。ロックベース42は嵌挿部44が形成されており、スプール20の脚板16の側の開口端から嵌挿部44がスプール20に挿し込まれている。スプール20の軸方向に沿ってみた嵌挿部44の外周形状は円形とされ、このスプール20の脚板16側の開口端から嵌挿部44が同軸的に挿し込まれるため、スプール20の中心軸線周りに嵌挿部44(すなわち、ロックベース42)は相対回転できる。また、嵌挿部44にはスプール20の中心軸線に沿った向きに開口した筒状に形成されている。少なくともスプール20の軸方向に沿った嵌挿部44の中間部よりも脚板18の側での開口端までの嵌挿部44の内周形状は多角形や星形等の非円形とされている。
これに対し、トーションシャフト24のスプール側結合部26とは反対側の端部にはロックベース側結合部46が形成されている。ロックベース側結合部46の外周形状はロックベース42の内側へ挿し込み可能な非円形とされている。このため、嵌挿部44にロックベース側結合部46が挿し込まれた状態では、トーションシャフト24の中心軸線周りの嵌挿部44(すなわち、ロックベース42)に対するトーションシャフト24の相対回転ができない。
また、スプール20の脚板16側の開口端よりもスプール20の外側では、ロックベース42にラチェット部48が設けられている。本実施の形態においてラチェット部48は外歯のラチェットホイールとされ、嵌挿部44に対して同軸的且つ一体的に形成されている。ロックベース42の回転半径方向に沿ったラチェット部48の側方にはロックパウル50が設けられている。
スプール20の軸方向に沿ってロックパウル50の脚板18側はシャフト52等により、脚板16、18やその他の部材にスプール20の軸方向と同じ方向を軸方向とする軸周りに脚板18に回転自在に支持されている。ロックパウル50は回動することでその先端がラチェット部48(ロックベース42)の外周部に対して接離し、ラチェット部48(ロックベース42)の外周部に接近する向きにロックパウル50が回動すると、ロックパウル50の先端がラチェット部48の外周部に形成されたラチェット歯に噛み合う。このように、ラチェット部48の外周部に形成されたラチェット歯にロックパウル50の先端が噛み合った状態では、ラチェット部48(ロックベース42)の引出方向の回転が規制される。
また、脚板16の外側(脚板16の脚板18とは反対側)では、ロック機構40のハウジング54が脚板16に取り付けられている。ハウジング54の内部には、スプール20が急激に引出方向に回転した場合や、車両が急減速状態になった場合にラチェット部48をスプール20の回転半径方向外方へ移動させるための各種部材(すなわち、ロック機構40を構成する各種部材)が収容されており、これらの部材が連動することで、スプール20が急激に引出方向に回転した場合や、車両が急減速状態になった場合にロックベース42の引出方向への回転、ひいては、スプール20の引出方向への回転を規制できる。
一方、ハウジング54の内側にはプリテンショナ70のカバープレート62が設けられている。カバープレート62は厚さ方向が脚板16の厚さ方向に沿った壁部64を有しており、カバープレート62は壁部64の壁面が脚板16から離れた状態でねじやボルト等により脚板16に固定されている。このカバープレート62の壁部64と脚板16との間には、プリテンショナ70を構成するシリンダ72が設けられている。図4に示されるように、シリンダ72は軸方向がスプール20の軸方向に対して直交する向きに沿った円筒形状とされている。
シリンダ72の軸方向一端側にはガス発生手段としてのガスジェネレータ74が装着されている。ガスジェネレータ74の内部には燃焼することで瞬時にガスを発生させるガス発生剤やガス発生剤を着火するための着火剤、更には、この着火剤を点火するための点火装置等が収容されている。このガスジェネレータ74はコネクタやケーブル等を介してECU等の制御手段に直接又は間接的に接続されている。
制御手段は車両の加速度を検出する加速度センサ等の車両急減速検出手段に電気的に接続されており、車両急減速状態を検出した車両急減速検出手段からの電気信号が制御手段に入力されると、制御手段は点火信号を出力する。ガスジェネレータ74内の点火装置は制御手段からの点火信号が入力されると着火剤を点火する。点火された着火剤はガス発生剤を着火し、これにより、ガス発生剤が燃焼すると、瞬時にガスが発生する。このようにしてガスジェネレータ74にて発生したガスは、シリンダ72内に供給される。
一方、ガスジェネレータ74よりもシリンダ72の他端側ではシリンダ72内にピストン102が収容されている。ピストン102のガスジェネレータ74とは反対側の端部には、ラックバー112が形成されている。ラックバー112は長手方向がシリンダ72の中心軸線方向に沿い厚さ方向がスプール20の軸方向に沿った細幅板状に形成されており、その長手方向基端部にてピストン102に一体的に繋がっている。ラックバー112の幅方向一方の端部には、ラック歯114が形成されている。
初期状態(すなわち、プリテンショナ70の作動前)におけるラックバー112の先端部の側方にはピニオン122が設けられている。図3に示されるように、ピニオン122は、スプール20に対して同軸の円板形状に形成された基部124を備えている。基部124の厚さ方向一方の側にはラックバー112に対して噛合可能なピニオン本体126が基部124に対して同軸的且つ一体的に形成されている。これに対して、基部124のピニオン本体126とは反対側にはカム128が基部124に対して同軸的且つ一体的に形成されている。このカム128は、ロックベース42を構成するラチェット部48に形成されたローレット孔130に配置される。ローレット孔130は、スプール20に対して有底の円孔でその内周部はローレット加工が施されている。
ロックベース42のラチェット部48とピニオン122の基部124との間にはクラッチプレート140が配置されている。クラッチプレート140は、スプール20に対して略同軸の平板環状に形成された基部142を備えている。基部142からはロックベース42の側へ向けて複数の立ち上がり部144が延出されている。これらの立ち上がり部144はローレット孔130内に入り込んでおり、スプール20の回転半径方向に沿ってローレット加工されたローレット孔130の内周部と対向している。
さらに、これらの立ち上がり部144に対して、スプール20の回転半径方向内方側には上記のカム128が入り込んでいる。ピニオン122が巻取方向に回転すると、カム128が立ち上がり部144をスプール20の回転半径方向外方へ押圧する。カム128に押圧された立ち上がり部144は、ローレット孔130の内周部に押し付けられてローレット加工されたローレット孔130の内周部との摩擦で塑性変形する。これにより、ロックベース42とピニオン122とが塑性変形したクラッチプレート140の立ち上がり部144を介して一体的に連結され、巻取方向へのピニオン122の回転力がロックベース42に伝わるようになっている。
また、クラッチプレート140の基部142とロックベース42のラチェット部48との間にはギヤケース150が介在している。ピニオン122及びクラッチプレート140はギヤケース150から立設されたシェアピン(図示省略)により回転が規制され、スライドするラックバー112がピニオン本体126に回転力を付与すると、このシェアピンが破断させられてピニオン122が回転する。
上記のトーションシャフト24は、ロックベース側結合部46のスプール側結合部26とは反対側の端部から軸部152が延出されており、この軸部152は、ローレット孔130、ギヤケース150、ピニオン122、及びカバープレート62を貫通して、ハウジング54に回転自在に支持されている。
一方、図1に示されるように、フレーム12を構成する上記の脚板16、18には引張手段としてのバーサポート160が取り付けられている。図1及び図2に示されるように、バーサポート160は、バーサポート本体162を備えている。バーサポート本体162は、長手方向が背板14の幅方向に対して背板14の厚さ方向を軸方向とする軸周りに傾斜した向きに沿った板状に形成されている。このバーサポート本体162の長手方向一端部には連結部164が形成されている。この連結部164に対応して脚板16の下端部(図1の下方側での脚板16の端部)近傍では、脚板16に結合部166が形成されている。結合部166は、脚板16の背板14とは反対側の端部にて開口した切欠き状に形成されており、連結部164が結合部166に嵌め込まれることで、バーサポート160が脚板16に連結される。
これに対して、バーサポート本体162の長手方向他端部には連結部168が形成されている。この連結部168に対応して脚板18の上端部(図1の上方側での脚板18の端部)近傍では、脚板18に結合部170が形成されている。結合部170は、脚板18の背板14とは反対側の端部にて開口した切欠き状に形成されており、連結部168が結合部170に嵌め込まれて連結部164が結合部166に嵌め込まれることにより、脚板16、18の背板14とは反対側でバーサポート160がフレーム12に装着される。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウエビング巻取装置10では、車両の座席に着座した乗員が身体にウエビングベルト22を装着した状態で、車両が急減速状態なり、又は、車両が急減速した際の慣性で車両前方側へ移動しようとする乗員の身体がウエビングベルト22を急激に引っ張ることで、スプール20が急激に引出方向へ回転すると、ハウジング54内に収容されたロック機構40の構成部品が連動し、ロックパウル50の先端部をラチェット部48の外周部へ接近させる方向へロックパウル50を回動させる。これにより、図1の仮想線(二点鎖線)で示されるように、ロックパウル50の先端部がラチェット部48のラチェット歯に噛み合うと、ラチェット部48(すなわち、ロックベース42)の引出方向への回転が規制される。
ロックベース42の嵌挿部44は、スプール20に対して相対回転可能にスプール20に嵌挿されているが、トーションシャフト24のロックベース側結合部46に対しては相対回転が不能となっている。しかも、トーションシャフト24のスプール側結合部26はアダプタ28に対して相対回転が不能で、更には、アダプタ28はスプール20に対して相対回転不能であるため、ロックベース42は基本的にスプール20に対して相対回転できない。このように、ロックベース42の引出方向への回転が規制されることで、スプール20の引出方向への回転が規制されるため、スプール20からウエビングベルト22を引き出すことができない。これにより、車両が急減速した際の慣性で車両前方側へ移動しようとする乗員の身体をウエビングベルト22で保持できる。
次いで、この状態から更に車両が急減速したこと(例えば、車両が急停止したこと)を車両に搭載された加速度センサ等の車両急減速検出手段が検出し、このときに、車両急減速検知手段から出力された検出信号がプリテンショナ70を制御するECU等の制御手段に入力されると、制御手段は点火信号を出力する。制御手段から出力された点火信号は、ガスジェネレータ74内に収容された点火装置に入力され、点火信号が入力された点火装置は着火剤を点火する。点火された着火剤はガス発生剤を着火し、これにより、ガス発生剤が燃焼させられて急激にガスが発生させられる。
ガス発生剤が燃焼することで発生したガスは、ガスジェネレータ74からシリンダ72の内部に放出される。このようにしてシリンダ72の内部にガスが放出されると、瞬時にシリンダ72の内圧が上昇し、これにより、ピストン102がシリンダ72の他端側、すなわち、ガスジェネレータ74が設けられた側とは反対側へ向けてシリンダ72を摺動する。
このように、ピストン102が摺動すると、ピストン102と一体のラックバー112がシリンダ72の他端部からシリンダ72の外部へ延び出る。ラックバー112のラック歯114がピニオン122のピニオン本体126に噛み合い、ピニオン122を巻取方向へ強制的に回転させる。ギヤケース150から立設されたシェアピンを破断してピニオン122が巻取方向に回転すると、ピニオン122のカム128が、クラッチプレート140の立ち上がり部144を、その回転半径方向外方へ押圧する。
カム128に押圧された立ち上がり部144は、ローレット孔130の内周部に押し付けられ、ローレット加工されたローレット孔130の内周部との摩擦で塑性変形する。この立ち上がり部144の塑性変形でローレット孔130の内周部(すなわち、ロックベース42)と、カム128(すなわち、ピニオン122)が一体的に連結され、巻取方向へのピニオン122の回転力がロックベース42に伝わる。これにより、ロックベース42が巻取方向に回転する。
ロックベース42は、トーションシャフト24及びアダプタ28を介してスプール20に対して相対回転不能に連結されているので、巻取方向へのピニオン122の回転力がロックベース42に伝わってロックベース42が巻取方向に回転することで、スプール20が強制的に巻取方向へ回転させられ、これにより、スプール20にウエビングベルト22が長手方向基端側から巻き取られる。
これにより、乗員の身体を更に強く保持され、更なる車両急減速状態となっても、乗員の身体が車両前方側へ慣性移動することを防止又は効果的に抑制できる。
一方、上記のように、プリテンショナ70が作動して、スプール20が巻取方向に回転してウエビングベルト22を巻き取る際には、スプール20がウエビングベルト22をその長手方向基端側へ引っ張る。このように、プリテンショナ70が作動してスプール20に巻取方向への回転力が付与されることで、フレーム12のプリテンショナ70が取り付けられた側、すなわち、脚板16に、スプール20から引き出された直後のウエビングベルト22の長手方向先端側への向き、すなわち、ウエビング巻取装置10の上方(図1の上方)とは反対向きの力F1(荷重)が作用する。
このように、脚板16に下方への力F1が作用すると、脚板16はバーサポート160の連結部164を下方へ引っ張る。バーサポート160の連結部164は連結部168よりも下方に位置しており、このため、連結部168の側から連結部164の側へのバーサポート本体162の長手方向は、背板14の幅方向に対して下方へ傾斜した方向を向いている。上記のように、力F1により脚板16が連結部164を引っ張ると、バーサポート160は、連結部164よりもフレーム12の上側で連結部168が脚板18に拘束されているので、連結部164が下方へ引っ張られると、連結部168の側を中心とする回転力がバーサポート160に生じ、連結部164は脚板16の結合部166を脚板18の側へ引っ張る。
このように脚板16を脚板18の側へ引っ張る力は、上記の力F1がフレーム12を変形させて、脚板16と脚板18とを離間させるような力を相殺する。これにより、脚板16と脚板18との相対的な離間が防止又は極めて効果的に抑制されるので、例えば、スプール20の軸方向に沿ったクラッチプレート140の立ち上がり部144とロックベース42のローレット孔130との対向範囲の減少を防止又は極めて効果的に抑制でき、ピニオン122からロックベース42への回転力の伝達性能を向上させることができる。
しかも、力F1に起因して脚板16と脚板18とを離間させるように作用する力に対し、バーサポート160は剛性で抗するのではなく、この力F1に基づき脚板16を脚板18の側へ引っ張る力を発生させて脚板16と脚板18とを離間させるように作用する力を相殺する。このため、バーサポート160自体の剛性を向上させなくてもよく、これにより、バーサポート160の重量増加や大型化を防止又は効果的に抑制でき、ひいては、フレーム12の重量増加や大型化を防止又は効果的に抑制できる。
なお、本実施の形態では、上記のように、力F1に起因して脚板16と脚板18とを離間させるように作用する力に対し、力F1に基づき脚板16を脚板18の側へ引っ張る力をバーサポート160で発生させて脚板16と脚板18とを離間させるように作用する力を相殺する構成であった。しかしながら、請求項1に記載の本発明の観点からすると、上記のように力F1に起因して脚板16と脚板18とを離間させるように作用する力を相殺する構成に限定されるものではなく、結果的に脚板16と脚板18とを離間させるような力の発生を抑制又は防止できればよい。
この意味では、例えば、図5に示されるようなバーサポート202をフレーム12に取り付ける構成であってもよい。
すなわち、図5に示される例では、バーサポート202は長手方向が背板14の幅方向に沿ったバーサポート本体204を備えている。このバーサポート本体204の長手方向一端側には連結部206が形成されている。連結部206に対応して脚板16には結合部208が形成されている。結合部208は脚板16の背板14とは反対側の端部で開口した切欠き状とされており、この結合部208に連結部206が嵌め込まれる。また、連結部206のバーサポート本体204とは反対側には干渉部210が形成されている。干渉部210は連結部206からフレーム12の上方側へ延びており、脚板16の外側(すなわち、脚板16の脚板18とは反対側)から脚板16に干渉している。
一方、バーサポート本体204の連結部206とは反対側の端部には連結部212が形成されている。連結部212に対応して脚板18には結合部214が形成されている。結合部214は脚板18の背板14とは反対側の端部で開口した切欠き状とされており、この結合部214に連結部212が嵌め込まれる。また、連結部212のバーサポート本体204とは反対側には干渉部216が形成されている。干渉部216は連結部212からフレーム12の下方側に延びており、脚板18の外側(すなわち、脚板18の脚板16とは反対側)から脚板18に干渉している。
以上のような構成では、脚板16に対してフレーム12の下方側への力(荷重)が作用し、これにより、バーサポート202の連結部206側がフレーム12の下方へ変位して、バーサポート202の連結部212側がフレーム12の上方へ変位するようにバーサポート202が変形したり、脚板16に伴われて回動したりしても、バーサポート202が脚板16及び脚板18の何れかの一方を他方から離間させるように脚板16、18を押圧しない。このため、このような構成では、積極的に脚板16と脚板18とを離間させるように作用する力を相殺することはないが、脚板16と脚板18とを離間させるように作用する力の発生を抑制できる。
本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成を概略的に示す正面断面図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置を構成するフレームの分解斜視図である。 プリテンショナのクラッチの構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成を概略的に示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の変形例を概略的に示す正面図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
12 フレーム
14 背板
16 脚板
18 脚板
20 スプール
22 ウエビングベルト
70 プリテンショナ
160 バーサポート
202 バーサポート

Claims (3)

  1. 巻取方向へ回転することで長尺帯状に形成されたウエビングベルトを巻き取るスプールと、
    前記スプールの軸方向一端側に設けられて、作動することで前記スプールを強制的に前記巻取方向に回転させるプリテンショナと、
    前記スプールの軸方向に沿って互いに対向して設けられ、一方が前記スプールの軸方向一端部及び前記プリテンショナを直接又は間接的に支持し、他方が前記スプールの軸方向他端部を直接又は間接的に支持する一対の脚板を有し、前記一対の脚板が背板により一体的に連結されたフレームと、
    前記一対の脚板の前記背板とは反対側で一端側が前記一対の脚板の一方に連結されると共に他端側が前記一対の脚板の他方に連結され、前記背板とは反対側で前記一対の脚板を連結すると共に、前記プリテンショナが作動することで前記フレームに付与されて前記一対の脚板を互いに離間させる荷重の発生を抑制するバーサポートと、
    を備えるウエビング巻取装置。
  2. 前記プリテンショナが作動することで前記フレームに付与された荷重を受けて前記バーサポートが、前記一対の脚板の何れか一方を他方の側へ引っ張る張力を生じさせる請求項1に記載のウエビング巻取装置。
  3. 前記一対の脚板の他方と前記バーサポートとの連結位置よりも、前記一対の脚板の一方と前記バーサポートとの連結位置を、前記プリテンショナが前記スプールを回転させることで前記一対の脚板の一方に付与された前記力の向きの側に設定した請求項2に記載のウエビング巻取装置。
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