JP2017218091A - ウェビング巻取装置 - Google Patents

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弥 梁川
真一 大久保
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Abstract

【課題】回転部材の中心軸線から回転部材と移動部材との係合位置までの回転部材の径方向に沿った径方向寸法が大きくなることを抑制できるウェビング巻取装置を得る。【解決手段】ウェビング巻取装置10では、移動部材64がシリンダ58の中心軸方向先端から抜けると、回転部材28とは反対側からカバープレート50の誘導部70が当接され、これによって、回転部材28の回転中心から離れる方向への移動部材64の移動が制限される。これによって、移動部材64の回転部材28のとの係合部分を回転部材28の回転中心の近くにできる。【選択図】図3

Description

本発明は、移動部材が軸方向先端側へ移動されることによりスプールが巻取方向へ回転されるウェビング巻取装置に関する
車両緊急時に軸方向先端側へ移動された移動部材が回転部材に係合され、これによって、回転部材が回転されると、スプールが巻取方向へ回転されてウェビングがスプールに巻取られるウェビング巻取装置がある。また、この種のウェビング巻取装置では、回転部材に設けられたロック部材がフレーム等の支持部材に設けられたロック係合部に係合されることによって回転部材の回転が制限され、スプールの引出方向への回転が制限される構成のウェビング巻取装置もある(一例として、下記特許文献1を参照)。
このようなウェビング巻取装置では、回転部材の中心軸線からロック部材とロック係合部との係合位置までの回転部材の径方向に沿った径方向寸法を大きくすると、回転部材の中心軸線から回転部材と移動部材との係合位置までの回転部材の径方向に沿った径方向寸法を大きくなる。
国際公開第2016/020321号のパンフレット
本発明は、上記事実を考慮して、回転部材の中心軸線から回転部材と移動部材との係合位置までの回転部材の径方向に沿った径方向寸法が大きくなることを抑制できるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のウェビング巻取装置は、巻取方向へ回転されることによってシートベルト装置のウェビングが巻取られるスプールと、一側への回転によって前記スプールが巻取方向へ回転される回転部材と、前記回転部材の側方に設けられ、前記回転部材の他側への回転が制限された際の前記回転部材の回転力を支持可能な支持部材と、前記回転部材及び前記支持部材の一方に設けられたロック係合部と、前記回転部材及び前記支持部材の他方に設けられ、車両緊急時に前記ロック係合部へ係合されることによって前記回転部材の他側への回転を制限するロック部材と、車両緊急時に軸方向先端側へ移動されることによって前記ロック部材と前記ロック係合部との係合位置に対する前記回転部材の中心軸線方向側方で前記回転部材に係合され、前記回転部材が一側へ回転される移動部材と、前記回転部材に係合された前記移動部材が収容される収容手段と、前記収容手段において前記回転部材側へ曲がった部分とされ、前記移動部材が当接されることによって前記移動部材の前記回転部材との係合位置で前記移動部材が前記回転部材から離れる方向への前記移動部材の移動を制限する制限手段と、を備えている。
請求項1に記載のウェビング巻取装置によれば、回転部材の側方に設けられた支持部材及び回転部材の一方に設けられたロック係合部に対して回転部材及び支持部材の他方に設けられたロック部材が係合されることによって回転部材の他側への回転が制限され、これによって、スプールの引出方向への回転を制限できる。
一方、収容手段において回転部材側へ曲がった部分とされた制限手段に移動部材が当接されることによって、移動部材と回転部材との係合位置で移動部材の回転部材から離れる方向への移動が制限手段によって制限される。このため、移動部材を回転部材の回転中心に接近させた状態で移動部材を回転部材に係合できる。これによって、回転部材の中心軸線から移動部材との係合部分までの径方向寸法が大きくなることを抑制できる。
請求項2に記載のウェビング巻取装置は、請求項1に記載のウェビング巻取装置において、前記制限手段は、前記移動部材の前記回転部材との係合部分に対して、前記移動部材の前記回転部材との係合部分が前記回転部材から受ける荷重の方向側に設けられている。
請求項2に記載のウェビング巻取装置によれば、制限手段は、移動部材の回転部材との係合部分に対して、移動部材の回転部材との係合部分が回転部材から受ける荷重の方向側に設けられる。このため、移動部材の回転部材との係合部分が回転部材から受ける荷重を制限手段によって支持でき、移動部材と回転部材との係合位置で移動部材の回転部材から離れる方向への移動を制限手段によって制限できる。
請求項3に記載のウェビング巻取装置は、請求項1又は請求項2に記載のウェビング巻取装置において、前記回転部材の中心軸線から前記ロック部材と前記ロック係合部との係合位置までの径方向寸法は、前記回転部材の中心軸線から前記回転部材と前記移動部材との係合位置までの径方向寸法よりも大きい。
請求項3に記載のウェビング巻取装置では、回転部材の中心軸線からロック部材とロック係合部との係合位置までの径方向寸法は、回転部材の中心軸線から回転部材と移動部材との係合位置までの径方向寸法よりも大きい。このため、ロック部材とロック係合部との係合によって回転部材の他側への回転を制限した場合に、ロック部材及びロック係合部の一方が他方から受ける荷重を小さくできる。
以上、説明したように、本発明に係るウェビング巻取装置では、回転部材における移動部材との係合部分を回転部材の回転中心に近くできる。
本発明の一実施の形態に係るウェビング巻取装置の分解斜視図である。 カバープレートの内側を示す斜視図である。 カバープレート、シリンダ、移動部材、回転部材を車両前側から見た断面図である。 移動部材の軸方向先端が回転部材の第2係合歯に当接された状態を示す図3に対応する断面図である。 移動部材に回転部材の第1係合歯、第2係合歯が突刺さった状態を示す図4に対応する断面図である。
次に、図1から図5の各図に基づいて本発明の各実施の形態について説明する。なお、各図において矢印FRは、本ウェビング巻取装置10が適用された車両の前側を示し、矢印OUTは、車幅方向外側を示し、矢印UPは、車両上側を示す。
<本実施の形態の構成>
図1に示されるように、本実施の形態に係るウェビング巻取装置10は、フレーム12を備えている。フレーム12は、車両の車体としてのセンターピラー(図示省略)の車両下側部分に固定されている。また、フレーム12は、脚板14、16を備えており、脚板14と脚板16とは、略車両前後方向に対向されている。
また、本ウェビング巻取装置10は、スプール18を備えている。スプール18は、略円筒形状に形成されており、フレーム12の脚板14と脚板16との間に配置されている。スプール18の中心軸線方向は、脚板14と脚板16との対向方向(すなわち、略車両前後方向)に沿っており、スプール18は、中心軸線周りに回転可能とされている。
スプール18には、長尺帯状のウェビング20の長手方向基端部が係止されており、スプール18が巻取方向(図1等の矢印A方向)へ回転されると、ウェビング20が長手方向基端側からスプール18に巻取られる。また、ウェビング20の長手方向先端側は、スプール18から車両上側へ延びており、ウェビング20の長手方向先端側は、フレーム12の車両上側でセンターピラーに支持されたスルーアンカ(図示省略)に形成されたスリット孔を通って車両下側へ折返されている。
さらに、ウェビング20の長手方向先端部は、アンカプレート(図示省略)に係止されている。アンカプレートは、鉄等の金属板材によって形成されており、車両の床部(図示省略)又は本ウェビング巻取装置10に対応するシート(図示省略)の骨格部材等に固定されている。
また、本ウェビング巻取装置10が適用された車両用のシートベルト装置は、バックル装置(図示省略)を備えている。バックル装置は、本ウェビング巻取装置10が適用されるシートの車幅方向内側に設けられている。シートに着座した乗員の身体にウェビング20が掛回された状態で、ウェビング20に設けられたタング(図示省略)がバックル装置に係合されることによって、ウェビング20が乗員の身体に装着される。
一方、スプール18の車両後側には、軸部(図示省略)がスプール18に対する同軸上でスプール18に一体的に設けられており、この軸部は、フレーム12の脚板14に形成された孔(図示省略)を通ってフレーム12の車両後側へ延びている。
また、図1に示されるように、フレーム12の脚板14の車両後側には、スプリングハウジング22が設けられている。スプリングハウジング22の内側には、ぜんまいばね等のスプール付勢手段(図示省略)が設けられている。スプール付勢手段は、上記の軸部を介してスプール18に直接又は間接的に係合され、スプール18は、スプール付勢手段の付勢力によって巻取方向(図1の矢印A方向)へ付勢されている。
さらに、本ウェビング巻取装置10は、フォースリミッタ機構を構成するトーションバー24を備えている。トーションバー24は、略車両前後方向に長い棒状に形成されている。トーションバー24の車両後側部分は、スプール18の内側に配置され、スプール18に対する相対回転が制限された状態でスプール18に繋がっている。これに対して、トーションバー24の車両前側部分は、フレーム12の脚板16に形成された孔を通ってフレーム12の外側(車両前側)へ延びている。
フレーム12の脚板16の車両前側には、プリテンショナ26の回転部材28が設けられている。回転部材28は、第1回転部30を備えている。回転部材28の第1回転部30は、スプール18に対する同軸上に配置されており、回転部材28の第1回転部30には、トーションバー24の車両前側部分が連結されている。このため、回転部材28は、トーションバー24の車両前側部分に対する相対回転が制限され、これによって、回転部材28は、トーションバー24を介して間接的にスプール18に対する相対回転が制限されている。
また、回転部材28の第1回転部30は、第1フランジ32を備えている。第1フランジ32は、円板状とされており、第1フランジ32の車両前側には、複数の第1係合歯34が配置されている。これらの第1係合歯34は、第1フランジ32の中心軸線周りに所定の間隔をおいて形成されており、第1係合歯34の車両後側端は、第1フランジ32に一体に繋がっている。回転部材28の第1回転部30の第1係合歯34における回転部材28の回転周方向に沿った寸法は、回転部材28の径方向外側へ向けて短くされている。
さらに、回転部材28の第1回転部30の車両前側には、第1回転部30と共に回転部材28を構成する第2回転部36が設けられている。第2回転部36は、第2フランジ38を備えている。第2フランジ38は、円板状とされており、第2フランジ38の車両後側には、複数の第2係合歯40が配置されている。これらの第2係合歯40は、第2フランジ38の中心軸線周りに所定の間隔をおいて形成されている。第2回転部36の中心軸線周りに隣合う第2係合歯40の間隔は、上述した回転部材28の第1回転部30の中心軸線周りに隣合う第1回転部30の第1係合歯34の間隔と同じにされている。
また、回転部材28の第2回転部36の第2係合歯40の各々は、回転部材28の中心軸線方向に見て、回転部材28の第1回転部30の中心軸線周りに隣合う第1回転部30の第1係合歯34の間の略中央に配置される。この状態で、第2回転部36は、第1回転部30に連結され、第2回転部36は、第1回転部30に対する相対回転を含んだ第1回転部30に対する相対移動が制限されている。
さらに、回転部材28の第2回転部36において第2フランジ38よりも車両前側部分は、ロック機構42のロックベース44とされている。ロックベース44は、パウルピン46を備えている。パウルピン46の軸方向は、車両前後方向とされており、パウルピン46の車両後側端部は、ロックベース44(すなわち、回転部材28)に支持されている。また、ロックベース44には、ロック部材としてのロックパウル48が設けられている。ロックパウル48の基端部は、パウルピン46周りに回動可能にパウルピン46に支持されている。
このロックベース44のロックパウル48に対応して、フレーム12の脚板16の車両前側には、ロック機構42及びプリテンショナ26の双方を構成する収容手段及び支持部材としてのカバープレート50が固定されている。カバープレート50は、車両後側へ開口されており、カバープレート50の底板52は、フレーム12の脚板16から車両前側へ離れた状態で脚板16に対向されている。
カバープレート50の底板52には、ロック係合部としてのラチェット孔54が形成されており、ラチェット孔54の内周部には、ラチェット歯が形成されている。ロックベース44のロックパウル48は、回動径方向にカバープレート50の底板52のラチェット孔54の内周部と対向されており、ロックパウル48がパウルピン46周りの一方へ回動されると、ロックパウル48の先端部がラチェット孔54の内周部へ接近され、ロックパウル48の先端部がラチェット孔54のラチェット歯に噛合う。これによって、ロックベース44の引出方向への回転が制限され、スプール18の引出方向への回転が間接的に制限される。
また、カバープレート50の底板52のラチェット孔54の歯先円の半径(径方向寸法)は、回転部材28の中心軸線から回転部材28の第1係合歯34の先端までの径方向寸法(すなわち、回転部材28の第1係合歯34の歯先円の半径)及び回転部材28の中心軸線から回転部材28の第2係合歯40の先端までの径方向寸法(すなわち、回転部材28の第2係合歯40の歯先円の半径)のうちの大きい方よりも大きく設定されている。
また、カバープレート50の車両前側には、ロック機構42のセンサホルダ56が設けられている。センサホルダ56は、車両後側へ開口されており、直接又はカバープレート50を介して間接的にフレーム12の脚板16に固定されている。センサホルダ56の内側には、車両の緊急状態を検出するセンサ機構を構成する各部品が収容されており、車両緊急時にセンサホルダ56内のセンサ機構が作動されると、ロック機構42のロックベース44の引出方向へ回転に連動してロックベース44のロックパウル48がパウルピン46周りの一方へ回動される。
一方、ウェビング巻取装置10は、プリテンショナ26を構成する筒状部材としてのシリンダ58を備えている。シリンダ58は、円筒形状に形成されており、シリンダ58の中心軸方向基端部はフレーム12の車両後上側に配置されている。シリンダ58の中心軸方向基端部には、流体圧力発生手段として荷重発生手段を構成するマイクロガスジェネレータ60(以下、マイクロガスジェネレータ60を「MGG60」と称する)が挿入されている。MGG60は、制御手段としてのECUを介して車両に設けられた衝突検知センサ(何れも図示省略)に電気的に接続されており、車両衝突時の衝撃が衝突検知センサによって検知されると、ECUによってMGG60が作動され、MGG60において発生された流体の一態様であるガスが、シリンダ58の内側へ供給される。
プリテンショナ26のシリンダ58の内側には、ピストンとしてのシールボール62が配置されている。シールボール62は、合成樹脂材によって形成されており、シールボール62に荷重が付与されていない状態でのシールボール62の形状は、略球形状とされている。シリンダ58の内部空間は、シールボール62によってシールボール62よりも中心軸方向基端側とシールボール62よりも中心軸方向先端側とに仕切られている。MGG60が作動され、MGG60で発生されたガスが、シリンダ58におけるMGG60とシールボール62との間に供給され、これによって、シリンダ58におけるMGG60とシールボール62との間で内圧が上昇されると、シールボール62は、シリンダ58の中心軸方向先端側へ移動されると共にシリンダ58の中心軸方向に圧縮されて変形される。
また、プリテンショナ26のシリンダ58の内側には、移動部材64が配置されている。移動部材64は、合成樹脂材によって円柱形状に形成されており、外力を受けることによって変形可能とされている。移動部材64は、シールボール62よりもシリンダ58の中心軸方向先端側に配置されており、シールボール62がシリンダ58の中心軸方向先端側へ移動されると、移動部材64は、シールボール62に押圧されてシリンダ58の中心軸方向先端側へ移動される。
一方、プリテンショナ26のシリンダ58は、中心軸方向中間部で曲がっており、シリンダ58の中心軸方向先端部は、フレーム12の脚板16の車両前上側に配置され、カバープレート50とフレーム12の脚板16とに挟まれて保持されている。シリンダ58の中心軸方向先端は、略車両下側(更に言えば、車両下側に対して車幅方向外側へ傾斜した方向側)へ開口されており、シリンダ58の中心軸方向先端部に到達した移動部材64が、シールボール62によって更に押圧されて移動されると、移動部材64は、シリンダ58の中心軸方向先端部から車両下側へ突出される。
さらに、カバープレート50の内側においてシリンダ58の中心軸方向先端よりも略車両下側(更に言えば、車両下側に対して車幅方向外側へ傾斜した方向側)には、上述した回転部材28が配置されている。シールボール62に押圧された移動部材64は、シリンダ58の中心軸方向先端よりも略車両下側へ移動されると、回転部材28の第1回転部30の第1フランジ32と第2回転部36の第2フランジ38との間に入り、回転部材28の第1回転部30の第1係合歯34又は第2回転部36の第2係合歯40に当接され、第1係合歯34又は第2係合歯40は、移動部材64によって車両下側へ押圧される。
これによって、回転部材28は、巻取方向(図3等の矢印A方向)へ回転され、移動部材64は、シールボール62からの圧力によって更に車両下側へ移動される。このように、移動部材64が車両下側へ移動され、回転部材28が引出方向へ回転されることによって、回転部材28の第1回転部30の第1係合歯34及び第2回転部36の第2係合歯40は、移動部材64に突刺さり、この状態で、移動部材64が更に車両下側へ移動されることにより、回転部材28は、更に巻取方向へ回転される。
また、カバープレート50におけるシリンダ58の中心軸方向先端よりも車両下側には、誘導部70が設けられている。誘導部70は、カバープレート50の壁部としての側壁72の車幅方向内側部分の一部とされており、図2及び図3に示されるように、誘導部70では、カバープレート50の側壁72が、カバープレート50の内側で且つ車幅方向外側へ膨らんでいる。図3に示されるように、誘導部70の車両下側部分におけるカバープレート50の側壁72の内側面は、シリンダ58の中心軸方向先端部での内周面における車幅方向内側部分に対してシリンダ58の中心軸方向先端側へ一点鎖線C上に配置されている。また、誘導部70の車両下側端部は、シリンダ58の中心軸方向先端部におけるシリンダ58の中心軸方向に対して直交し、回転部材28の回転中心を通る一点鎖線D上に配置されている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本ウェビング巻取装置10では、車両緊急時の一態様である車両衝突時には、ロック機構42のセンサ機構が作動される。ロック機構42のセンサ機構の作動状態では、ロック機構42のロックベース44の引出方向(図1等の矢印B方向)へ回転に連動してロックベース44のロックパウル48がパウルピン46周りの一方へ回動される。これによって、ロックパウル48の先端部がカバープレート50の底板52のラチェット孔54の内周部へ接近され、ロックパウル48の先端部がラチェット孔54のラチェット歯に噛合い、ロックベース44の引出方向への回転が制限される。
ロックベース44は、回転部材28の第2回転部36に形成されており、回転部材28の第1回転部30は、第2回転部36に対する相対回転が制限されていると共にトーションバー24の車両前側が繋がっている。回転部材28の第1回転部30及びスプール18は、何れもトーションバー24に対する相対回転が制限されているため、回転部材28の引出方向(図1等の矢印B方向)への回転が制限されることによって、スプール18の引出方向への回転が制限される。これによって、スプール18からのウェビング20の引出しが制限されるため、ウェビング20によって乗員の身体を拘束できる。
また、本ウェビング巻取装置10では、車両緊急時の一態様である車両衝突時に、ECUによってプリテンショナ26のMGG60が作動されると、MGG60からシリンダ58の内側へ高圧のガスが瞬時に供給される。このガスの圧力によってシールボール62がシリンダ58の中心軸方向先端側へ移動されると、移動部材64がシールボール62に押圧されて移動部材64がシリンダ58の中心軸方向先端側へ移動される。
移動部材64が軸方向先端側へ移動されることによって、移動部材64の軸方向先端部がシリンダ58の中心軸方向先端から車両下側(図3等の矢印F方向)へ抜け、更に、移動部材64の軸方向先端部における車幅方向内側部分が、カバープレート50の側壁72に設けられた誘導部70におけるカバープレート50の内側面に当接される。この状態で、移動部材64が更に軸方向先端側へ移動されると、図4に示されるように、移動部材64が回転部材28の第1フランジ32と第2フランジ38との間に入り、回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40が移動部材64の軸方向先端によって車両下側(図4等の矢印F方向)へ押圧されると、回転部材28が巻取方向(図4等の矢印A方向)へ回転される。
さらに、回転部材28の複数の第1係合歯34又は第2係合歯40のうち、移動部材64の軸方向先端に押圧された第1係合歯34又は第2係合歯40よりも引出方向側(図4等の矢印B方向側)の第1係合歯34又は第2係合歯40は、図5に示されるように、回転部材28の巻取方向への回転によって移動部材64の外周面から移動部材64の径方向中央側へ食込み又は突刺さる。
このように、回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40が食込み又は突刺さった移動部材64が車両下側(図5等の矢印F方向)へ移動されることによって、回転部材28が更に巻取方向(図5等の矢印A方向)へ回転される。回転部材28の巻取方向への回転は、トーションバー24を介してスプール18に伝わり、スプール18が巻取方向へ回転される。これによって、ウェビング20がスプール18に巻取られて、ウェビング20による乗員の拘束力が増加される。
ここで、本実施の形態では、移動部材64の車幅方向内側部分が、カバープレート50の誘導部70におけるカバープレート50の内側面に当接されることによって、移動部材64の車幅方向内側への移動、すなわち、移動部材64が回転部材28の中心から離れる方向への移動が制限される。このため、回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40が移動部材64に食込み又は突刺さる際の移動部材64の位置を回転部材28の回転中心に近づけることができる。
これによって、回転部材28の回転中心から第1係合歯34の先端及び第2係合歯40の先端までの回転部材28の歯先円の半径寸法を小さくできる。回転部材28の歯先円が小さくなると、回転部材28の歯先円において回転部材28の第1係合歯34及び第2係合歯40の一方に対して回転部材28の周方向に隣合う第1係合歯34及び第2係合歯40の他方までの長さが短くなる。
このため、回転部材28の歯先円を小さくすると、回転部材28を1回転させるために必要な移動部材64の軸方向長さを短くできる。これによって、シリンダ58の中心軸方向長さを短くでき、シリンダ58を小型化及び軽量化でき、ひいては、ウェビング巻取装置10の小型化及び軽量化できる。しかも、移動部材64の軸方向長さを短くできることによって、移動部材64を軸方向先端側へ移動させて、回転部材28を巻取方向(図3等の矢印A方向)へ所定回数回転させるために必要なMGG60からのガスの放出量を少なくできる(すなわち、MGG60の低出力化が可能になる)。
一方、カバープレート50のラチェット孔54のラチェット歯には、引出方向(図1等の矢印B方向)へ回転されるロックベース44に設けられたロックパウル48の先端部が噛合い、これによって、ロックベース44の引出方向への回転が制限される。このため、ロックパウル48がカバープレート50のラチェット孔54のラチェット歯に噛合った際にラチェット孔54のラチェット歯がロックパウル48から受ける力に対するラチェット孔54のラチェット歯の機械的強度を確保するためには、ラチェット孔54の半径方向寸法は、大きい方が好ましい。
また、ロックベース44のロックパウル48がカバープレート50のラチェット孔54のラチェット歯に噛合った際にロックパウル48がラチェット孔54のラチェット歯から受ける反力に対するロックパウル48の機械的強度を確保するためには、ロックベース44の外周面は、カバープレート50のラチェット孔54に近い方が好ましい。このため、カバープレート50のラチェット孔54の半径方向寸法が大きくされると、ロックベース44の半径寸法も大きくなる。
ここで、本実施の形態では、ロックベース44は、回転部材28の第2回転部36の第2フランジ38に形成されるが、上述したように、本実施の形態では、カバープレート50に誘導部70が設けられることによって、ロックベース44の半径寸法を大きくしても、回転部材28の第1係合歯34及び第2係合歯40の歯先円の半径寸法を小さくできる。
また、シリンダ58の中心軸方向先端から抜けた移動部材64が車幅方向内側へ移動されても、移動部材64がカバープレート50の誘導部70におけるカバープレート50の内側面に当接されると、移動部材64は、軸方向先端側への移動に伴い回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40が移動部材64に食込み又は突刺さる際の移動部材64の位置へ誘導される。これによって、シリンダ58の中心軸方向先端から抜けた移動部材64が車幅方向内側へ移動されることによる回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40の移動部材64への食込み又は突刺さりの悪化を抑制できる。
一方、回転部材28の中心から第1係合歯34の先端又は第2係合歯40の先端への方向が、移動部材64における回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40との係合部分での移動部材64の軸方向に対して直交されると(すなわち、回転部材28の第1係合歯34の先端又は第2係合歯40の先端が図3の一点鎖線D上に配置されると)、回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40の移動部材64に対する食込み量又は突刺さり量(すなわち、移動部材64に対する回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40の係合範囲)が最大となる。この状態で移動部材64は、回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40から車幅方向内側への力を最も大きく受ける。
ここで、カバープレート50の誘導部70の車両下側端部は、上記の一点鎖線D上に配置されている。このため、回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40の移動部材64に対する食込み量又は突刺さり量が最大となり、移動部材64が回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40から受ける車幅方向内側への力が大きくなっても、移動部材64の車幅方向内側への移動、すなわち、移動部材64が回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40から離れる方向への移動を制限でき、移動部材64の軸方向先端側への移動によって回転部材28を効率よく巻取方向(図3等の矢印A方向)へ回転できる。
なお、本実施の形態では、回転部材28の第1係合歯34又は第2係合歯40の突刺さり又は食込みが解消された移動部材64を収容する収容手段としてのカバープレート50に制限手段としての誘導部70が形成された構成であった。しかしながら、制限手段は、例えば、フレーム12の脚板16に形成されてもよいし、シリンダ58の中心軸方向先端から延出される構成であってもよい。さらには、制限手段が、カバープレート50、フレーム12、シリンダ58等とは別部品で構成される構成であってもよく、制限手段は、その具体的な態様に限定されることなく、広く適用できる。
また、本実施の形態では、ロックベース44が回転部材28に対して一体とされた構成であったが、ロックベース44と回転部材28とが別体とされた構成であってもよい。
また、本実施の形態では、回転部材28側にロック部材としてのロックパウル48が設けられ、支持部材としてのカバープレート50の底板52にロック係合部としてのラチェット孔54が形成された構成であった。しかしながら、支持部材としてのカバープレート50に設けられたロック部材としてのロックパウル48が、回転部材28側に設けられた外歯のラチェットホイールに係合されることによって回転部材28の引出方向(図1等の矢印B方向)への回転が制限される構成であってもよい。
10 ウェビング巻取装置
18 スプール
20 ウェビング
28 回転部材
48 ロックパウル(ロック部材)
50 カバープレート(収容手段、支持部材)
54 ラチェット孔(ロック係合部)
64 移動部材
70 誘導部(制限手段)

Claims (3)

  1. 巻取方向へ回転されることによってシートベルト装置のウェビングが巻取られるスプールと、
    一側への回転によって前記スプールが巻取方向へ回転される回転部材と、
    前記回転部材の側方に設けられ、前記回転部材の他側への回転が制限された際の前記回転部材の回転力を支持可能な支持部材と、
    前記回転部材及び前記支持部材の一方に設けられたロック係合部と、
    前記回転部材及び前記支持部材の他方に設けられ、車両緊急時に前記ロック係合部へ係合されることによって前記回転部材の他側への回転を制限するロック部材と、
    車両緊急時に軸方向先端側へ移動されることによって前記ロック部材と前記ロック係合部との係合位置に対する前記回転部材の中心軸線方向側方で前記回転部材に係合され、前記回転部材が一側へ回転される移動部材と、
    前記回転部材に係合された前記移動部材が収容される収容手段と、
    前記収容手段において前記回転部材側へ曲がった部分とされ、前記移動部材が当接されることによって前記移動部材の前記回転部材との係合位置で前記移動部材が前記回転部材から離れる方向への前記移動部材の移動を制限する制限手段と、
    を備えるウェビング巻取装置。
  2. 前記制限手段は、前記移動部材の前記回転部材との係合部分に対して、前記移動部材の前記回転部材との係合部分が前記回転部材から受ける荷重の方向側に設けられた請求項1に記載のウェビング巻取装置。
  3. 前記回転部材の中心軸線から前記ロック部材と前記ロック係合部との係合位置までの径方向寸法は、前記回転部材の中心軸線から前記回転部材と前記移動部材との係合位置までの径方向寸法よりも大きい請求項1又は請求項2に記載のウェビング巻取装置。
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