JP4528655B2 - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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本発明は、車両の乗員の身体を拘束するためのウエビングベルトを巻き取って収納するウエビング巻取装置に関する。
車両の乗員の身体を長尺帯状のウエビングベルトにより拘束するシートベルト装置には、スプールによりウエビングベルトを巻き取って収納するウエビング巻取装置を備えており、その一例が下記特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示されたウエビング巻取装置は、車両急減速状態でスプールに巻き取られたウエビングベルトが引き出される際のスプールの回転(以下、このときのスプールの回転方向を、便宜上、「引出方向」と称する)を規制するロック機構を備えている。
車両急減速状態では慣性で乗員の身体が車両前方側へ移動しようとして、乗員の身体に装着されているウエビングベルトが引っ張られるが、ロック機構が作動してスプールの引出方向への回転が規制されることでスプールからのウエビングベルトの引き出しが規制される。これにより、乗員の身体がウエビングベルトにより確実に拘束され、車両急減速時の慣性で乗員の身体が車両前方側へ移動することを規制できる。
また、このようなウエビング巻取装置には、フォースリミッタ機構が設けられている。フォースリミッタ機構はトーションシャフトを備えている。トーションシャフトはスプールの内側でスプールに対して同軸的に配置されており、例えば、スプールの軸方向一端側にてスプールに一体的に連結されている。
このようなフォースリミッタ機構が設けられたウエビング巻取装置の場合、上記のロック機構はスプールの軸方向他端側に設けられ、車両急減速急減時にはトーションシャフトの軸方向他端部の引出方向への回転を規制することで間接的にスプールの引出方向への回転を規制する。
車両急減速時に車両前方側へ移動しようとする乗員の身体がウエビングベルトを引っ張ると、この引っ張り力に応じた引出方向への回転力は、スプールを介してトーションシャフトとの連結部分、すなわち、トーションシャフトの軸方向一端部に付与される。この状態で既にロック機構がトーションシャフトの軸方向他端部の引出方向への回転を規制しているのであれば、基本的にトーションシャフトが引出方向に回転することがない。
しかしながら、トーションシャフトの軸方向一端に付与された引出方向への回転力がトーションシャフトの機械的強度を上回ると、トーションシャフトの軸方向一端と、ロック機構に回転規制された軸方向他端との間でトーションシャフトに捩じり変形が生じる。
このトーションシャフトの捩じり変形分だけスプールは引出方向への回転が許容され、この回転許容分だけスプールからウエビングベルトが引き出されると共に、トーションシャフトに変形により車両前方側へ移動しようとする乗員の身体にウエビングベルトが付与するエネルギーを吸収する。
一方、近年では車両と車両の前方の障害物までの距離が一定値未満になった場合に、モータの駆動力でスプールを上記の引出方向とは反対の巻取方向に回転させてスプールにウエビングベルトを巻き取らせるウエビング巻取装置があり、その一例が下記特許文献2に開示されている。
このようなウエビング巻取装置では、上記のように、車両と車両の前方の障害物までの距離が一定値未満になった場合に、モータを作動させてウエビングベルトを巻き取り、ウエビングベルトの弛みを除去しておくことで、ウエビングベルトによる乗員の身体の拘束力を向上させる。
特開2000−302007公報 特開2004−42776公報
ところで、上記のようにモータの駆動力でウエビングベルトを巻き取る構成のウエビング巻取装置では、モータやモータの駆動力をトーションシャフトに伝えるためのギヤ等が通常のウエビングベルトの引き出し時や巻き取り時におけるスプールの回転の抵抗になることを避けるためにクラッチ機構が設けられ、モータが駆動した場合にのみモータをトーションシャフトに連結する構成になっている。
さらに、このようなクラッチは、クラッチの本体部分と、モータの駆動力が入力される部分との間にオーバーロード機構が設けられている。オーバーロード機構はばね部材により構成されており、このばね部材によってクラッチの本体部分と、モータの駆動力が入力される部分とが連結されている。
クラッチがトーションシャフトに連結された状態でスプールに過剰な引出方向への回転力がオーバーロード加重として入力された際には、ばね部材によるクラッチの本体部分とモータの駆動力が入力される部分とが一時的に切り離される。これにより、クラッチの破損を防止できる。
しかしながら、上記のようにクラッチはトーションシャフトに連結されている。このため、トーションシャフトの機械的な強度を上回る加重に更に上記のオーバーロード加重を上乗せした加重をトーションシャフトに付与しなくては、トーションシャフトに捩じり変形が生じない。したがって、トーションシャフトの機械的強度の設定が難しくなる。
本発明は、上記事実を考慮して、トーションシャフトの機械的な強度の設定にあたり、モータとトーションシャフトとを連結するためのクラッチの影響を無視できるウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、車両乗員の身体に対する装着状態で前記乗員の身体を拘束する長尺帯状のウエビングベルトと、軸方向に貫通した中空筒状に形成されて、前記ウエビングベルトの基端部が係止され、自らの軸周り一方の巻取方向に回転することで前記ウエビングベルトを基端側から巻き取って収納するスプールと、前記スプールの内側に配置されて、前記スプールの軸方向一端部よりも他端側にて前記スプールに一体的に連結されたトーションシャフトと、前記スプールの軸方向一端側に設けられて前記スプールに対して同軸的に相対回転可能でモータに連結された回転体を有し、前記モータの駆動力で前記回転体が前記巻取方向に回転した際に前記トーションシャフトに機械的に連結して前記回転体の前記巻取方向への回転を前記トーションシャフトに伝えるクラッチと、前記スプールの軸方向一端側に設けられて前記クラッチよりも前記スプールの軸方向他端側で前記トーションシャフトに直接又は間接的に係合可能なロック部材を有し、車両急減速状態で前記トーションシャフトの軸方向一端側に前記ロック部材を係合させて、前記トーションシャフトの軸方向一端側における前記巻取方向とは反対の引出方向への回転を規制すると共に、前記トーションシャフトの回転を規制することで前記トーションシャフトから前記クラッチへの前記引出方向への回転力の伝達を遮断するロック手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、乗員が車両の座席に着席して、長尺帯状のウエビングベルトを先端側へ向けて引っ張ると、スプールに巻き取られた状態で収納されているウエビングベルトが引き出されつつ、スプールが引出方向に回転する。このようにして引き出されたウエビングベルトが乗員の身体に掛け回されて、例えば、ウエビングベルトに設けられたタングプレートをバックル装置に係合させると、乗員の身体に対するウエビングベルトの装着状態となる。
このような装着状態で、例えば、走行中の車両前方の障害物等までの距離が一定の範囲以内になることでモータが作動して、モータの駆動力がクラッチの回転体に伝えられると、クラッチの回転体が上記の引出方向とは反対の巻取方向に回転する。回転体が巻取方向に回転すると、クラッチは回転体をトーションシャフトに機械的に連結して回転体の巻取方向への回転力をトーションシャフトに伝える。
トーションシャフトはスプールの軸方向一端部よりも他端側でスプールに一体的に連結されているため、トーションシャフトに伝えられた巻取方向への回転力はスプールに伝えられる。これにより、スプールが巻取方向に回転させられ、ウエビングベルトがその基端側からスプールに巻き取られる。このように、ウエビングベルトが巻き取られることで、乗員の身体に装着されているウエビングベルトの弛みが除去され、ウエビングベルトにより乗員の身体が強力に拘束される。
また、例えば、車両が急減速状態になると、ロック手段のロック部材がトーションシャフトに係合させられる。このように、ロック部材がトーションシャフトに係合すると、トーションシャフトは引出方向への回転が規制される。上記のようにトーションシャフトはスプールの軸方向一端部よりも他端側でスプールに一体的に連結されているため、トーションシャフトの引出方向への回転が規制されることで、スプールの引出方向への回転が規制される。
車両の急減速状態では、慣性により車両乗員が車両前方側へ移動しようとし、これにより、乗員の身体に装着されているウエビングベルトが引っ張られるが、上記のようにスプールの引出方向への回転が規制されることで、ウエビングベルトの引き出しが規制される。このため、乗員の身体はウエビングベルトにより強固に拘束され、車両前方側への乗員の身体の移動を規制できる。
また、このような車両急減速状態で車両前方側へ移動しようとする乗員の身体がウエビングベルトを引っ張ると、この引っ張り力に応じた引出方向への回転力がスプールに付与される。このスプールの引出方向への回転力はスプールとトーションシャフトとの連結部分からトーションシャフトに付与される。
但し、上記のように、スプールの軸方向一端側に設けられたロック手段のロック部材がトーションシャフトに係合していることでトーションシャフトの軸方向一端側は引出方向への回転が規制されている。ここで、トーションシャフトに付与された引出方向への回転力がトーションシャフトの機械的強度を上回ると、トーションシャフトのロック部材により回転規制された部分(すなわち、軸方向一端側)と、スプールとの連結部分(すなわち、軸方向一端部よりも他端側)との間でトーションシャフトが捩じられ、これにより、トーションシャフトが変形する。
このトーションシャフトの捩じり変形分だけスプールは引出方向への回転が許容され、この回転許容分だけスプールからウエビングベルトが引き出されると共に、トーションシャフトに変形により車両前方側へ移動しようとする乗員の身体にウエビングベルトが付与するエネルギーを吸収する。
ここで、ロック手段のロック部材はクラッチよりもスプールの軸方向他端側でトーションシャフトに係合してトーションシャフトの回転を規制する。このため、ロック部材がトーションシャフトに係合した状態では、スプールから伝えられたトーションシャフトの引出方向への回転力がクラッチに伝わることがない。したがって、トーションシャフトに捩じり変形が生じる際の加重に、クラッチを構成する各部材や、モータの駆動力をクラッチに伝えるための駆動力伝達機構、更にはモータ等の回転加重が上乗せされることがない。
このため、ロック部材が係合した状態でトーションシャフトはスプールとの連結部分に付与された引出方向への回転力が予め設定された一定の大きさ以上になることで、トーションシャフトに確実に捩じり変形が生じる。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置は、トーションシャフトの機械的な強度を設定するにあたり、モータとトーションシャフトとを連結するためのクラッチの影響を無視することができる。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置10の全体構成の概略が正面断面図によって示されている。図2には本ウエビング巻取装置10の模式図が示されている。
図1及び図2に示されるように、本ウエビング巻取装置10は、巻取装置本体12、フォースリミッタ機構30、巻取機構80、予備巻取機構100、及びロック機構150を含めて構成されている。
(巻取装置本体12の構成)
図1に示されるように、ウエビング巻取装置10を構成する巻取装置本体12はフレーム14を備えている。フレーム14は平板状の背板16を備えており、背板16がボルト等の図示しない締結手段によって、例えば、車両のセンターピラーの下端部近傍にて車体に固定され、これにより、本ウエビング巻取装置10が車体に取り付けられる。
背板16の幅方向両端からは、略車両前後方向に互いに対向した一対の脚板18、20が互いに平行に延出されている。これらの脚板18、20間には略円筒形状のスプール22が配置されている。
スプール22は軸方向が脚板18、20の対向方向とされており、自らの軸周りに回転可能とされている。また、スプール22には長尺帯状のウエビングベルト24の長手方向基端部が係止されている。
ウエビングベルト24はスプール22がその軸周り一方である巻取方向に回転することでスプール22の外周部に基端側から層状に巻き取られて収納される。さらに、ウエビングベルト24を先端側から引っ張れば、スプール22に巻き取られたウエビングベルト24が引き出され、これに伴い、巻取方向とは反対の引出方向にスプール22が回転する。
(フォースリミッタ機構30の構成)
一方、図1に示されるように、ウエビング巻取装置10を構成するフォースリミッタ機構30はトーションシャフト32を備えている。トーションシャフト32は、結合部34を備えている。結合部34は、例えば、外周部にロレット等の回り止めが形成された円柱形状に形成されており、上記のスプール22の内側における軸方向中間部でスプール22に対して同軸的に配置された状態でスプール22に一体的に結合されている。結合部34の軸方向一端部には可変部36が形成されている。
可変部36は結合部34よりも小径の円柱形状で、結合部34に対して同軸的に形成されている。可変部36の先端にはスリーブ38が回り止めされた状態で取り付けられている。スリーブ38の外周形状はスプール22の内周形状に対応した円形に形成されており、スプール22に対しては同軸的に相対回転可能とされている。
また、スリーブ38には後述する荷重切替機構44を構成するラチェットホイール184が設けられている。ラチェットホイール184はスプール22に対して同軸的なラチェットホイールで、スリーブ38に対して回り止めされている。
これに対して、結合部34の軸方向他端部には可変部40が形成されている。
可変部40は可変部36よりも大径で結合部34よりも小径の円柱形状で、可変部36と同様に結合部34に対して同軸的に形成されている。可変部40の先端にはスリーブ42が回り止めされた状態で取り付けられている。スリーブ42の外周形状はスプール22の内周形状に対応した円形に形成されており、スプール22に対しては同軸的に相対回転可能とされている。
また、スリーブ42には後述するロック機構150を構成するロックベース180が設けられている。ロックベース180は、基本的に上記のラチェットホイール184と同じ構成とされており、スプール22に対して同軸的に設けられていると共に、スリーブ42に対して回り止めされている。
また、フォースリミッタ機構30は荷重切替機構44を備えている。荷重切替機構44は揺動アーム46を備えている。揺動アーム46は、脚板18の外側(すなわち、脚板18を介して脚板20とは反対側)に配置されている。図4に示されるように、揺動アーム46の基端側にはシャフト48が連結されている。図1に示されるように、シャフト48は軸方向がスプール22に対して平行な軸部材とされており、脚板18に回動自在に軸支されている。したがって、揺動アーム46はシャフト48周りに揺動可能とされている。
図1に示されるように、揺動アーム46を介して脚板18とは反対側にはカムプレート50が設けられている。図4に示されるように、カムプレート50は、その本体部分52がスプール22と平行な軸周りに回動自在に脚板18に支持されている。
本体部分52の上部は支持部54とされている。支持部54の先端上面上で且つ上述したラチェットホイール184の下側には荷重切替機構44を構成するロックパウル186が設けられている。ロックパウル186は支持部54(カムプレート50)により下側から支持されている。
また、支持部54によるロックパウル186の支持位置から変位した位置(図4においてはロックパウル186の支持位置よりも上方)では、ロックパウル186にガイドピン56が形成されている。
ガイドピン56は、上述した揺動アーム46に形成された長孔58に入り込んでいる。これにより、揺動アーム46とロックパウル186とが機械的に連結され、シャフト48周りの揺動アーム46の揺動に連動して、概ね支持部54での支持位置周りにロックパウル186が回動する。ロックパウル186は、この回動によりラチェットホイール184の外周部に対して接離する。
ロックパウル186の外周一部には外歯のラチェット歯が形成されており、ロックパウル186がラチェットホイール184の外周部に接近移動すると、ロックパウル186のラチェット歯がラチェットホイール184のラチェット歯に噛み合ってロックし、引出方向へのラチェットホイール184の回転をロックパウル186が規制する。
また、ロックパウル186のラチェット歯がラチェットホイール184のラチェット歯に噛み合う噛合位置(ロック位置)に位置したロックパウル186に対応して脚板18には干渉片60が形成されている。干渉片60は上記の噛合位置に位置したロックパウル186に対して背板16側から干渉している。噛合位置に到達したロックパウル186は、干渉片60からの干渉と支持部54(カムプレート50)からの支持との支持がバランスすることで噛合位置で保持される構成となっている。
一方、上述したカムプレート50の本体部分52よりも下側には当接片62が形成されている。さらに、当接片62の側方にはシリンダ64が配置されている。シリンダ64には、その軸方向に沿ってシリンダ64と共に解除手段を構成するピストン66が摺動可能に設けられている。
シリンダ64の軸方向及び当接片62におけるカムプレート50の回動接線方向に沿ったピストン66の先端部の側方には、当接片62が概ね位置しており、シリンダ64から突出したピストン66が当接片62に当接して当接片62を押圧することでカムプレート50を回動させることができるようになっている。
シリンダ64の内部には、火薬及びこの火薬に着火する着火装置68(図3参照)が収容されており、火薬が燃焼することで生じるガス圧の急激な増加によりピストン66がシリンダ64から押し出される構造となっている。
図3に示されるように、着火装置68は、ECU70に接続されている。ECU70は本ウエビング巻取装置10に対応した車両の座席のシートックッションに設けられた荷重センサ72に接続されており、荷重センサ72からの電気信号がECU70に入力される。
(巻取機構80の構成)
一方、図1に示されるように、本ウエビング巻取装置10を構成する巻取機構80は、脚板18の外側に設けられたスプリングケース82を備えている。スプリングケース82は、脚板18側へ向けて開口したケース本体84と、ケース本体84の開口側に設けられた蓋体86とにより構成されており、脚板18に一体的に連結されている。
スプリングケース82の内側には渦巻きばね88が収容されている。渦巻きばね88の渦巻き方向内側の端部は、アダプタ90に連結されている。アダプタ90は、上記のスリーブ38からスプール22に対して同軸的に延出されて蓋体86を貫通した軸部92に対して同軸的且つ一体的に装着されている。
これに対して、渦巻きばね88の渦巻き方向外側の端部は、ケース本体84に連結されている。渦巻きばね88は、スプール22が引出方向に回転することでトーションシャフト32、ひいてはスリーブ38が引出方向に回転すると巻き締められ、スリーブ38、ひいてはスプール22を巻取方向に付勢する。
スプール22からウエビングベルト24が引き出された状態では、通常は、この渦巻きばね88の付勢力によりスプール22を巻取方向に回転させることでウエビングベルト24をスプール22に巻き取らせる。
(予備巻取機構100の構成)
一方、図1に示されるように、本ウエビング巻取装置10を構成する予備巻取機構100はクラッチフレーム102を備えている。クラッチフレーム102は脚板20の外側(すなわち、脚板20を介して脚板18とは反対側)に設けられており、ねじ等の締結手段や嵌合爪等の固定手段によって脚板20に一体的に取り付けられている。
クラッチフレーム102の内側にはクラッチ104が収容されている。クラッチ104はリング状のウオームホイール106を備えている。ウオームホイール106はスプール22に対して同軸的に配置されている。
さらに、ウオームホイール106の内側には1乃至複数のパウルが設けられている。パウルはウオームホイール106の回転中心から偏心した位置でウオームホイール106に機械的に連結されており、ウオームホイール106と共にスプール22に対して同軸的に回転する。また、パウルはウオームホイール106との連結部分にてスプール22と平行な軸周りにウオームホイール106に対して回動可能とされている。
さらに、ウオームホイール106の軸心部分には図示しないアダプタが設けられている。このアダプタは上述したスリーブ42からスプール22に対して同軸的に延出された軸部108に同軸的且つ一体的に連結されている。
また、このアダプタの外周部にはラチェット歯が形成されており、ウオームホイール106が巻取方向に回転すると、このウオームホイール106の回転に連動してパウルが回動し、パウルの先端がアダプタの外周部のラチェット歯に係合する。この係合状態では、ウオームホイール106がパウル及びアダプタを介して軸部108が機械的に連結され、巻取方向へのウオームホイール106の回転がパウル及びアダプタを介して軸部108に伝わり、軸部108を巻取方向に回転させる。
一方、パウルとアダプタとの係合状態で、ウオームホイール106が引出方向に回転すると、パウルとアダプタとの係合が解除され、更に、パウルがアダプタから離間する方向へ回動する。
また、予備巻取機構100は駆動手段としてのモータ110を備えている。図1に示されるように、モータ110はスプール22の下方に設けられている。モータ110は出力軸112が平面視で略凹形状となるフレーム14の開口方向側、すなわち、背板16からの脚板18、20の延出方向側とされており、その先端側は上記のクラッチフレーム102とは別の図示しないギヤケースに入り込んでいる。
このギヤケースの内部には平歯のギヤ114が収容されている。ギヤ114は出力軸112に対して同軸的且つ一体的に取り付けられている。ギヤケース内におけるギヤ114の回転半径方向側方にはギヤ114よりも十分に歯数が多い平歯のギヤ116が配置されている。
ギヤ116は回転軸118がギヤ114と同方向とされており、ギヤ114に噛み合っている。また、ギヤ116にはギヤ116よりも歯数が十分に少ない平歯のギヤ120が同軸的且つ一体的に形成されている。
さらに、ギヤケース内におけるギヤ120の回転半径方向側方にはギヤ120よりも十分に歯数が多い平歯のギヤ122が配置されている。
ギヤ122は回転軸124がギヤ114〜122と同方向とされており、ギヤ120に噛み合っている。また、ギヤ122の回転軸124はギヤケースを突出して更にクラッチフレーム102内に入り込んでいる。
クラッチフレーム102内では回転軸124にウオームギヤ126が回転軸124に対して同軸的且つ一体的に設けられている。ウオームギヤ126は上記のウオームホイール106に噛み合っており、モータ110の出力軸112の回転が、ギヤ114〜122を介してウオームギヤ126に伝わり、ウオームギヤ126が回転すると、ウオームギヤ126の回転がウオームホイール106に伝えられて、ウオームホイール106が回転する。
一方、図3に示されるように、モータ110は、ドライバ128を介してバッテリー130に電気的に接続されており、モータ110はドライバ128を介して順方向の電流が流されることで正転駆動し、出力軸112を正転させ、逆方向の電流が流されることで逆転駆動し、出力軸112を逆転させる。また、ドライバ128はECU70に電気的に接続されており、ECU70からの駆動制御信号に基づいてモータ110に駆動電流が流される。
ECU70は車両に設けられた前方監視装置132に接続されており、前方監視装置132からの監視信号が入力され、ECU70はこの監視信号に基づいて駆動制御信号を出力する。
(ロック機構150の構成)
一方、図1に示されるように、本ウエビング巻取装置10を構成するロック機構150はセンサホルダ152を備えている。センサホルダ152は部分的に脚板20側へ向けて開口した凹形状に形成されており、直接又は間接的に脚板20に固定されている。
センサホルダ152の脚板20とは反対側にはセンサカバー154が設けられている。センサカバー154には、外周部等に嵌合爪等が形成されており、センサホルダ152の所定部位に嵌合してセンサホルダ152に機械的に連結されている。センサカバー154には、図示しない筒状の軸受部が形成されており、センサホルダ152を貫通した軸部108が回転自在に軸支されている。
センサホルダ152とセンサカバー154との間には、Vギヤ160が設けられている。Vギヤ160は外周部にラチェット歯が形成されたラチェットホイールで、軸部108に同軸的且つ一体的に固定されている。さらに、Vギヤ160のセンサカバー154側にはセンサギヤ156が設けられている。
センサギヤ156は略円板状の本体158を備えている。本体158には軸部108が同軸的に貫通しており軸部108に回転自在に軸支されている。また、本体158の一部には図示しないリターンスプリングの一端が係止されている。リターンスプリングは引っ張りコイルスプリングとされており、その他端はセンサカバー154に係止され、センサギヤ156が軸部108周りに引出方向に回動した際には巻取方向にセンサギヤ156を付勢する。
また、Vギヤ160のセンサギヤ156側には、回転力伝達手段としてのWパウル162が設けられている。Wパウル162はスプール22の軸心に対して偏心した位置でスプール22と平行な軸周りに回動可能にVギヤ160に軸支されている。
Wパウル162はVギヤ160に対して巻取方向に回動することで、Vギヤ160に対してVギヤ160の回転半径外方へ変位し、この変位によりWパウル162はセンサギヤ156の本体158に形成された図示しない係合部に係合する。本体158の係合部にWパウル162が係合した状態では、Wパウル162を介してVギヤ160の引出方向への回転力をセンサギヤ156に伝えることができ、Vギヤ160と共にセンサギヤ156を引出方向に回転させることができる。
さらに、Wパウル162の側方には図示しないセンサスプリングが設けられている。センサスプリングは圧縮コイルスプリングでその一端がWパウル162に固定されている。センサスプリングの他端はVギヤ160に固定されており、Wパウル162をVギヤ160に対して軸部108周りに巻取方向に付勢している。
また、Wパウル162のVギヤ160の反対側にはWマス164が設けられている。Wマス164は軸部108に沿って厚さ方向とされた板材で、Wパウル162のウエイト(錘)として取り付けられている。
一方、センサギヤ156の本体158には係合爪166が設けられている。係合爪166は軸部108と平行(同方向)な軸周りに回動可能に本体158に軸支されている。
係合爪166の下方には、加速度検出手段としての加速度センサ168が設けられている。加速度センサ168に対応してセンサホルダ152にはセンサカバー154側へ開口した箱状の収容部144が形成されており、加速度センサ168は少なくともその一部が収容部144に収容されている。
加速度センサ168は基台170を備えている。基台170は全体的に上下方向に厚さ方向の平板状に形成されている。基台170の上側の端面には上方へ向けて開口した湾曲面が形成されており、この湾曲面上に慣性体としての硬球172が配置されている。硬球172の上側にはセンサ爪174が設けられている。
センサ爪174は、基台170の外周一部から上方へ向けて立設された縦壁の上端に回動可能に軸支されており、硬球172が基台170の湾曲面上を転動して昇ることでセンサ爪174が押し上げられる。センサ爪174は硬球172に押し上げられることで係合爪166に係合して係合爪166を回動させる。
センサ爪174の係合により回動した係合爪166の回動方向側には、上記のVギヤ160が位置しており、これにより、係合爪166がVギヤ160に噛み合う。係合爪166がVギヤ160に噛み合うことでVギヤ160の引出方向への回転力が係合爪166ひいてはセンサギヤ156に伝えられ、センサギヤ156が上記のリターンスプリングの付勢力に抗して引出方向に回動する。
一方、ロック機構150はロック手段としてのロックパウル176を備えている。ロックパウル176には上記のシャフト48の端が連結されている。シャフト48はスプール22の軸方向に対して平行な方向(同方向)に軸方向とされており、その端は脚板18に形成された軸受孔(図示省略)に回動自在に軸支されている。
シャフト48の軸方向端部はクラッチフレーム102に形成された軸受孔に回動自在に軸支されている。また、ロックパウル176の外周一部には外歯のラチェット歯が形成されている。
いる。
シャフト48の回動半径方向に沿ったロックパウル176の側方には、クラッチ104よりもトーションシャフト32の結合部34側でスリーブ42に回り止めされたロックベース180が配置されており、シャフト48が巻取方向に回動することでロックパウル176がロックベース180の外周部に接近し、ロックパウル176の外周一部に形成されたラチェット歯がロックベース180の外周部に形成されたラチェット歯に噛み合い、ロックベース180の引出方向への回転を規制する。
また、ロックパウル176に対応して上記のセンサギヤ156の本体158には、連結部材としての押圧部182が設けられている。押圧部182は係合爪166に一体的に形成されており、硬球172に押し上げられて係合爪166が回動すると押圧部182が一体的に回動してロックパウル176を押圧し、ロックパウル176を巻取方向に回動させる。
<本実施の形態の作用、効果>
(動作面での本ウエビング巻取装置10の作用、効果)
次に、本ウエビング巻取装置10の動作の説明を通して、本ウエビング巻取装置10の動作面での作用並びに効果について説明する。
本ウエビング巻取装置10では、スプール22にウエビングベルト24が層状に巻き取られた収納状態で、ウエビングベルト24の長手方向中間部に設けられたタングプレートを引っ張りつつウエビングベルト24を引っ張ると、スプール22に巻き取られたウエビングベルト24が引き出される。
このようにして引き出されたウエビングベルト24を、座席に着座した乗員の身体の前方に掛け回しつつ座席を介して本ウエビング巻取装置10とは反対側に設けられたバックル装置にタングプレートを挿し込み、バックル装置にタングプレートを保持させることで乗員の身体に対するウエビングベルト24の装着状態(以下、単に「装着状態」と称する)となる。
この状態で走行している車両の前方の障害物までの距離が一定値未満になったことを前方監視装置132が検出し、このときの検出信号がECU70に入力されると、ECU70から出力された駆動制御信号に基づきドライバ128がモータ110に駆動電流を流す。
これにより、モータ110が駆動して出力軸112が回転すると、出力軸112の回転がギヤ114〜122を介してウオームギヤ126に伝わり、ウオームギヤ126を回転させる。
さらに、ウオームギヤ126の回転はウオームギヤ126に噛み合うウオームホイール106に伝わりクラッチ104のウオームホイール106を巻取方向に回転させる。ウオームホイール106が巻取方向に回転することでクラッチ104のパウルが回動してアダプタに連結され、クラッチ104がパウル及びアダプタを介して軸部108に連結される。
これにより、軸部108が巻取方向に回転すると、スリーブ42、トーションシャフト32を介してスプール22が巻取方向に回転する。このようにスプール22が巻取方向に回転することでウエビングベルト24が基端側からスプール22に巻き取られる。
このように、スプール22にウエビングベルト24が巻き取られることで、乗員の身体に装着されているウエビングベルト24の弛み、所謂「スラック」が解消される。これにより、乗員の身体がウエビングベルト24により強固に拘束される。
さらに、この状態で、車両の乗員がブレーキペダルを急激に踏み込むことで車両の急減速状態になり、乗員の身体が略車両前方側へ慣性移動すると、乗員の身体によりウエビングベルト24が急激に引き出される。このように、ウエビングベルト24が急激に引き出されると、スプール22、ひいてはVギヤ160が急激に引出方向に回転する。
Vギヤ160が急激に引出方向に回転すると、Wパウル162がVギヤ160と共に引出方向に回転しようとするが、Wパウル162にはWマス164が設けられているため、慣性によって回転せずにその位置で留まろうとする。これにより、引出方向に回転するVギヤ160と停止しようとするWパウル162との間には、センサスプリングの付勢力に抗した相対移動が生じる。
このようにしてVギヤ160に対してWパウル162が相対移動することでWパウル162がセンサギヤ156に係合される。センサギヤ156にWパウル162が係合することで、センサギヤ156がWパウル162を介してVギヤ160に連結される。
このように、係合爪166又はWパウル162を介してセンサギヤ156がVギヤ160に連結された状態で、乗員の身体によりウエビングベルト24が引き出されてスプール22が引出方向に回転すると、Vギヤ160と共にセンサギヤ156が引出方向に回転する。センサギヤ156がリターンスプリングの付勢力に抗して一定角度引出方向に回転すると、係合爪166と一体の押圧部182がロックパウル176を押圧して、シャフト48周りにロックパウル176を巻取方向に回動させる。
このようにシャフト48周りにロックパウル176が回動すると、ロックパウル176がロックベース180に噛み合う。
また、ロックパウル176と共にシャフト48が巻取方向に回動すると、揺動アーム46が巻取方向に回動する。揺動アーム46が巻取方向に回動すると、長孔58の内周部がガイドピン56を押し上げ、これにより、ロックパウル186がラチェットホイール184に接近する。これにより、ロックパウル186がラチェットホイール184に噛み合う。
このように、ロックパウル176がロックベース180に噛み合い、ロックパウル186がラチェットホイール184に噛み合うことで、スリーブ38、42の引出方向への回転、すなわち、トーションシャフト32の引出方向への回転が規制される。このように、トーションシャフト32の引出方向への回転が規制されることで、スプール22の引出方向への回転が規制され、基本的にはスプール22からのウエビングベルト24の引き出しが規制される。
このように、スプール22からのウエビングベルト24の引き出しが規制されることで車両急減速状態で略車両前方側へ慣性移動しようとする乗員の身体をウエビングベルト24によって確実に拘束して保持できる。
さらに、この状態で、略車両前方側へ移動しようとする乗員の身体が、一定の大きさ以上の力でウエビングベルト24を引っ張り、この引張力に応じた大きさの回転力がスプール22を介してトーションシャフト32の結合部34に付与されると、結合部34は引出方向に回転しようとする。
しかしながら、上記のように、トーションシャフト32は、その両端に回り止めされたスリーブ38、42の引出方向への回転が規制されている。ここで、結合部34に付与された引出方向への回転力が可変部36、40の機械的強度を上回っていると、可変部36、40は結合部34側が引出方向に捩じり変形される。
このように可変部36、40が捩じり変形されて、結合部34が引出方向に一定角度回転することにより、スプール22は結合部34の回転角度分だけ引出方向に回転できる。これにより、このスプール22の引出方向への回転分だけウエビングベルト24が引き出されるため、乗員の身体に対するウエビングベルト24の拘束力が緩和されて、このウエビングベルト24の引出量に応じてウエビングベルト24が乗員の身体に付与するエネルギーが吸収される。
ここで、例えば、座席のシートクッションに設けられた荷重センサ72が一定の大きさ未満の荷重を検出した場合、すなわち、座席に着座している乗員の体重が一定の重さ未満の場合には、可変部36、40の捩じり変形が生じる前に所定レベルの荷重検出信号が荷重センサ72からECU70に出力される。
この荷重検出信号が入力されたECU70は、着火装置68に対して着火信号を出力し、着火信号が入力された着火装置68は作動して火薬を燃焼させる。このように、火薬が燃焼することでシリンダ64内のガス圧の急激に増加し、これによりピストン66がシリンダ64から押し出される。
シリンダ64から押し出されたピストン66は、図5に示されるように、当接片62に当接して当接片62を押圧し、これにより、図6に示されるように、カムプレート50を巻取方向に回動させる。このようにカムプレート50が巻取方向に回動することで、ロックパウル186は支持部54による支持を失う。これにより、ロックパウル186はガイドピン56周りに回動し、ラチェットホイール184との噛み合いが解除される。
この状態では、可変部36の先端(結合部34とは反対側の端部)の回転が規制されないため、可変部36には捩じり変形が生じない。すなわち、この状態では、可変部40の捩じり変形だけが生じるため、可変部36、40の双方が回転規制されている状態に比べて小さな引出方向の回転力で可変部40が捩じり変形される。これにより、乗員の体重が軽いことで車両急減速状態でウエビングベルト24に付与する引張力が小さくても、乗員の身体に対するウエビングベルト24の拘束力を緩和でき、ウエビングベルト24が乗員の身体に付与するエネルギーを吸収できる。
ここで、本ウエビング巻取装置10では、上記のようにロックベース180がクラッチ104よりもトーションシャフト32の結合部34側に位置している。このため、ロックベース180にロックパウル176が噛み合ってロックベース180の引出方向への回転が規制された状態では、上記のようにトーションシャフト32の結合部34に引出方向への回転力が入力されても、クラッチ104のアダプタに引出方向への回転力が入力されることがない。
これにより、クラッチ104を構成する各部材やギヤ114〜122、更にはモータ110等の予備巻取機構100を構成する部材が可変部40の捩じり変形に影響を及ぼすことがない。これにより、可変部40は予め設定されている機械的強度を上回る捩じり荷重が作用することで確実に捩じり変形できる。
(構造面での本ウエビング巻取装置10の作用、効果)
次に、本ウエビング巻取装置10の構造面でみた作用並びに効果について説明する。
上記のように、本実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、脚板18側に巻取機構80及びフォースリミッタ機構30の荷重切替機構44を配置し、脚板20側に予備巻取機構100及びロック機構150を配置した。すなわち、本ウエビング巻取装置10では、脚板18、20の対向方向に沿った両側で上記のような巻取機構80、フォースリミッタ機構30の荷重切替機構44、予備巻取機構100及びロック機構150を分配配置している。
このため、フレーム14の脚板18側と脚板20側とで重量の差異が小さくなる。このように、フレーム14の脚板18側と脚板20側とで重量バランスがとれることで、車両に対する本ウエビング巻取装置10の搭載性能が向上する。
本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成を示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置のモータ等の制御システムの概略を示すブロック図である。 フォースリミッタ機構の荷重調節機構の構成を示す側面図である。 ピストンがカムプレートの当接片に当接した状態を示す図4に対応した側面図である。 ピストンに押圧されたカムプレートが回動した状態を示す図4に対応した側面図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
22 スプール
24 ウエビングベルト
32 トーションシャフト
104 クラッチ
176 ロックパウル(ロック手段)

Claims (1)

  1. 車両乗員の身体に対する装着状態で前記乗員の身体を拘束する長尺帯状のウエビングベルトと、
    軸方向に貫通した中空筒状に形成されて、前記ウエビングベルトの基端部が係止され、自らの軸周り一方の巻取方向に回転することで前記ウエビングベルトを基端側から巻き取って収納するスプールと、
    前記スプールの内側に配置されて、前記スプールの軸方向一端部よりも他端側にて前記スプールに一体的に連結されたトーションシャフトと、
    前記スプールの軸方向一端側に設けられて前記スプールに対して同軸的に相対回転可能でモータに連結された回転体を有し、前記モータの駆動力で前記回転体が前記巻取方向に回転した際に前記トーションシャフトに機械的に連結して前記回転体の前記巻取方向への回転を前記トーションシャフトに伝えるクラッチと、
    前記スプールの軸方向一端側に設けられて前記クラッチよりも前記スプールの軸方向他端側で前記トーションシャフトに直接又は間接的に係合可能なロック部材を有し、車両急減速状態で前記トーションシャフトの軸方向一端側に前記ロック部材を係合させて、前記トーションシャフトの軸方向一端側における前記巻取方向とは反対の引出方向への回転を規制すると共に、前記トーションシャフトの回転を規制することで前記トーションシャフトから前記クラッチへの前記引出方向への回転力の伝達を遮断するロック手段と、
    を備えるウエビング巻取装置。
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