JP2012012001A - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2ロック手段における部品の組み付け性がよいウエビング巻取装置を得る。
【解決手段】本ウエビング巻取装置10は、ガイドプレート120のばね片132の先端が内側ラチェット92のラチェット歯に干渉され、この状態で更に第2ロックベース46が引出方向に回転することで、ガイドプレート120と第2ロックベース46との間に相対回転が生じ、第2ロックパウル50が内側ラチェット92のラチェット歯に噛み合う。すなわち、この構成は圧縮コイルばね等の付勢手段の付勢力でガイドプレート120と第2ロックベース46との間に相対回転を生じさせる構成ではないので、ガイドプレート120や第2ロックベース46を組み付けるに際して、その回転周方向の付勢力を受けることがなく、容易に組み付けできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗員の身体を拘束するウエビングベルトをスプールに巻き取って格納するウエビング巻取装置に係り、特に、フォースリミッタ機構において吸収する荷重の大きさを切り替えることが可能なウエビング巻取装置に関する。
下記特許文献1に開示されたウエビング巻取装置では、第1ロック機構が作動して長手方向中間部にてスプールに連結されたトーションシャフトの軸方向一端側が第1ロック機構に保持され、更に、この状態で第2ロック機構が作動してトーションシャフトの軸方向他端側が第2ロック機構に保持される。この状態で、トーションシャフトにおけるスプールとの連結部分の両側の機械的強度を上回る力でスプールが引出方向に回転すると、トーションシャフトに捩じれが生じ、このトーションシャフトにおいて生じた捩じれ分だけスプールが引出方向に回転できると共に、スプールを引出方向に回転させる力、すなわち、ウエビングベルトを引っ張る力の一部がトーションシャフトの捩じり変形に供されて吸収される。
一方、第2ロック機構が作動する前等に第2ロック機構を構成するリングロックパウルと、リングロックパウル共に第2ロック機構を構成するロックリングとの係合を解消させると、第2ロック機構が実質的に機能しなくなる。したがって、この状態では、トーションシャフトにおけるスプールとの連結部分よりも一端側の機械的強度を上回る力でスプールが引出方向に回転すれば、トーションシャフトに捩じれを生じさせることができる。
このように、下記特許文献1に開示された構成では、所謂フォースリミッタ荷重の大きさを変えることができる。
特開2007−84042の公報
ところで、このような構成のウエビング巻取装置の第2ロック機構は、回転円板のプレート部に対するワイヤの干渉が解除されると、第2ロックベースに設けられた圧縮コイルばねの付勢力で回転円板のプレート部が押圧され、第2ロックベースに対して回転円板が相対回転する。これにより、第2ロックパウルがロックリングの内側ラチェット歯に噛み合い、第2ロック機構の作動状態になる。
このような構成であるため、第2ロック機構の組み付けに際しては圧縮コイルばねの付勢力に抗した状態で回転円板や第2ロックベースを組み付け更に回転円板のプレート部にワイヤを干渉させなくてはならず、組み付けに際しての作業性が悪かった。
本発明は、上記事実を考慮して、第2ロック手段における部品の組み付け性がよいウエビング巻取装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端側が係止され、巻取方向への回転により前記ウエビングベルトを基端側から巻き取る筒状のスプールと、前記スプールの内側における前記スプールの軸方向中間部にてスプール側連結部が前記スプールに対して相対回転不能に繋げられると共に、前記スプール側連結部よりも前記スプールの軸方向一端側が前記スプール側連結部側に対して塑性変形されることでエネルギーを吸収する第1エネルギー吸収部とされ、前記スプール側連結部よりも前記スプールの軸方向他端側が前記スプール側連結部側に対して塑性変形されることでエネルギーを吸収する第2エネルギー吸収部とされたエネルギー吸収手段と、前記スプールの軸方向一端側に設けられ、作動することで前記第1エネルギー吸収部における前記スプール側連結部とは反対側を保持して、前記第1エネルギー吸収部における前記巻取方向とは反対の引出方向への回転を規制する第1ロック手段と、前記スプールの軸方向他端側に設けられ、作動することで前記第2エネルギー吸収部における前記スプール側連結部とは反対側を保持して、前記第2エネルギー吸収部における前記巻取方向とは反対の引出方向への回転を規制する第2ロック手段と、を有し、更に、前記スプールの軸方向他端側における前記スプールの側方で、前記第2エネルギー吸収部に対して相対回転不能に前記第2エネルギー吸収部に繋げられたベース部材と、前記ベース部材に対して前記スプールの回転半径方向外方の係合方向へ相対的に変位可能なロック部材と、前記ベース部材の回転半径方向外側に設けられて、前記係合方向に変位した前記ロック部材が係合可能な内歯のラチェット歯を有し、前記ラチェット歯に前記ロック部材が係合することで前記引出方向への前記ベース部材の回転を規制する規制手段と、前記ラチェット歯から離間した状態で前記ロック部材を保持すると共に、前記ベース部材が相対的に前記引出方向に回転することで前記係合方向へ前記ロック部材を誘導する誘導手段と、前記スプールに対して直接又は間接的に係合し、当該係合状態では前記誘導手段を前記スプールと共に回転させると共に、前記第1ロック手段が作動することで前記スプールとの係合が解消され、前記誘導手段の前記引出方向への回転を規制して前記誘導手段に対する前記ベース部材の相対回転を誘発させる相対回転誘発手段と、を含めて前記第2ロック手段を構成している。
請求項1に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、スプールから引き出されたウエビングベルトが乗員の身体に装着された状態で、例えば、車両の急減速状態になったり、スプールからウエビングベルトが引き出されてスプールが所定の大きさ以上の加速度で引出方向に回転したり等の所定の条件を満たすと第1ロック手段が作動する。第1ロック手段が作動するとエネルギー吸収手段を構成する第1エネルギー吸収部におけるスプール側連結部とは反対側が第1ロック手段によって保持され、これにより、第1エネルギー吸収部のスプール側連結部とは反対側における引出方向への回転が規制される。
エネルギー吸収手段はスプールの内側におけるスプールの軸方向中間部にてスプール側連結部がスプールに対して相対回転不能な状態でスプールに繋がっている。このため、エネルギー吸収手段の第1エネルギー吸収部が第1ロック手段に保持されることでスプールの引出方向への回転が規制され、ひいては、スプールからのウエビングベルトの引き出しが規制される。
次いで、この状態で、例えば、ウエビングベルトを装着している乗員が車両急減速時の慣性でウエビングベルトを一定の大きさ以上の力で引っ張ると、スプールに一定の大きさ以上の回転力が付与される。この回転力はスプールからエネルギー吸収手段のスプール側連結部を解して第1エネルギー吸収部を引出方向に回転させようとする。
この状態では、第1ロック手段によって第1エネルギー吸収部の引出方向への回転が規制されているが、上記のようにスプール側連結部に付与された引出方向への回転力が第1エネルギー吸収部の機械的強度を上回っていると第1エネルギー吸収部に塑性変形が生じる。この第1エネルギー吸収部の塑性変形分だけスプールからのウエビングベルトの引き出しが許容されると共に、スプールに付与された引出方向への回転力、すなわち、ウエビングベルトを引っ張る力の一部が第1エネルギー吸収部の変形に供されて吸収される。
一方、スプールの軸方向他端側には第2ロック手段が設けられている。第2ロック手段を構成するベース部材にはロック部材が設けられており、第2ロック手段が作動して第2ロック手段を構成する相対回転誘発手段とスプールとの係合が解消されると、それまで相対回転誘発手段によってベース部材と共に回転していた誘導手段の引出方向への回転が規制される。ベース部材はエネルギー吸収手段の第2エネルギー吸収部において上記のスプール側連結部よりもスプールの軸方向他端側で第2エネルギー吸収部に対して相対回転不能に繋がっているため、誘導手段の引出方向への回転が規制された状態でスプールが引出方向に回転するとベース部材が誘導手段に対して引出方向に相対回転する。
このように誘導手段に対してベース部材が引出方向に相対回転すると、それまで誘導手段に保持されていたロック部材が誘導手段に誘導されて係合方向へ変位し、ベース部材の外側に設けられている規制手段のラチェット歯に係合する。これにより、ベース部材の引出方向への回転が規制され、ひいては、第2エネルギー吸収部におけるスプール側連結部とは反対側の引出方向への回転が規制される。
したがって、この状態では、第1エネルギー吸収部の機械的強度と第2エネルギー吸収部の機械的強度との和を上回る大きさの回転力がエネルギー吸収手段のスプール側連結部に付与されないと、第1エネルギー吸収部及び第2エネルギー吸収部の双方を塑性変形させることはできず、ひいては、スプールを引出方向に回転させることができない。このように、本発明に係るウエビング巻取装置では、第2ロック手段を作動させるか否かで、エネルギー吸収手段において吸収するエネルギーの大きさを変えることができる。
ところで、本発明に係るウエビング巻取装置では、上記のように、相対回転誘発手段とスプールとの係合が解消されて、誘導手段の引出方向への回転が規制されることで、引出方向に回転するベース部材との間で相対回転が生じる。このため、ベース部材に対して相対回転が生じるようにスプリングなどで誘導手段を付勢しなくてもよく、誘導手段の組み付けが容易になる。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1に記載の本発明において、前記スプールの側方で前記第2エネルギー吸収部に対して相対回転可能に前記第2エネルギー吸収部に設けられると共に、前記ロック部材が係合する誘導部を有し、相対的に前記ロック部材が前記引出方向に回転することで前記誘導部が前記係合方向へ前記ロック部材を誘導する誘導部材を含めて前記誘導手段を構成し、前記誘導部材に設けられて、先端側が前記規制手段の前記ラチェット歯に係合する向きに付勢され、先端側が前記ラチェット歯に係合することで前記引出方向への前記誘導部材の回転を規制する相対回転誘発部を前記相対回転誘発手段とし、更に、前記スプールに設けられ、前記相対回転誘発部の付勢力に抗して前記ラチェット歯から離間した位置で前記相対回転誘発部を保持し、前記第1ロック手段が作動することで前記相対回転誘発部の保持を解除して前記第2ロック手段を作動させるトリガ手段を備えている。
請求項2に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、誘導手段を構成する誘導部材には相対回転誘発手段を構成する相対回転誘発部が設けられている。この相対回転誘発部にはスプールに設けられたトリガ手段によって保持されており、第1ロック手段が作動するとトリガ手段による相対回転誘発部の保持が解消されて第2ロック手段が作動する。
トリガ手段による保持が解消された相対回転誘発部は付勢力により先端側が規制手段のラチェット歯に接近する。相対回転誘発部がラチェット歯に接近して係合すると、相対回転誘発部が設けられた誘導部材の引出方向への回転が規制される。この状態でスプールが更に引出方向に回転すると、誘導部材に対してベース部材が引出方向に回転し、ロック部材がラチェット歯に係合する。
ところで、従来のウエビング巻取装置のロック機構には、スプールの巻取方向への回転に慣性質量体が追従回転できずに、スプールと慣性質量体との間に相対回転が生じると、慣性質量体に設けられたWパウルがスプールに対して相対回転可能な回転部材のラチェット歯に係合して回転部材にスプールの回転を伝え、これにより、ロック機構を作動させてロックパウルをスプールに対して相対回転不能なロックベースのラチェット歯に係合させてスプールの回転を規制する構成がある。このようなロック機構では、Wパウルが係合するラチェット歯とロックパウルが係合するラチェット歯は別である。これに対して、本発明に係るウエビング巻取装置では、ロック部材を介してベース部材の回転を規制する構成と、相対回転誘発部に係合して誘導部材の引出方向への回転を規制する構成が同じ規制手段のラチェット歯である。このため、構成を簡素化できる。
しかも、誘導部材に設けられた相対回転誘発部は規制手段のラチェット歯に係合することで誘導部材の引出方向への回転を規制するため、相対回転誘発部がラチェット歯に係合した状態では誘導部材とラチェット歯との相対的な位置関係が変化しない。一方で、誘導部材に対してベース部材が引出方向に回転した際のベース部材に対するロック部材の係合方向への移動量は基本的に一定である。このため、相対回転誘発部におけるラチェット歯との係合位置を適宜に設定することで、ロック部材が係合方向へ移動した際にロック部材がラチェット歯を乗り越えずにラチェット歯に係合するタイミングで誘導部材に対するベース部材の相対回転を開始させることができる。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置は、請求項2に記載の本発明において、厚さ方向が前記スプールの軸方向に沿った薄肉板状に形成されて、前記ベース部材の側方で前記第2エネルギー吸収部に相対回転自在に支持されると共に前記誘導部が形成されたプレート部を前記誘導部材とし、前記プレート部から延出されて前記プレート部の外周部に繋がって先端側が前記トリガ手段に保持され、前記トリガ手段の保持が解消されることで弾性により前記ラチェット歯に係合するばね片を前記相対回転誘発部としている。
請求項3に記載の本発明に係るウエビング巻取装置によれば、薄肉板状に形成されたプレート部がベース部材の側方で第2エネルギー吸収部に回転自在に支持される。このプレート部から延出されたばね片はトリガ手段により保持されているが、トリガ手段の保持が解消されると、弾性によって先端側が規制手段のラチェット歯に接近して係合する。これにより、プレート部の引出方向への回転が規制され、この状態でベース部材が引出方向に回転することで誘導部によって係合方向へ変位させられたロック部材がラチェット歯に係合する。
ここで、本発明に係るウエビング巻取装置においては、誘導手段を構成するプレート部が第2エネルギー吸収部に支持されているものの、薄肉板状に形成されているため、スプールの軸方向に沿った第2ロック手段の大型化を抑制できる。しかも、相対回転誘発手段を構成するばね片はプレート部に一体形成されているうえ自らの弾性でラチェット歯に係合するので、特別な付勢手段も不要であり、しかも、プレート部と共に形成できるので部品点数の増加も抑制できる。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置では、第2ロック手段における部品の組み付け性を向上できる。
本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の要部の構成を示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の相対回転誘発手段の構成を示す側面図である。 誘導手段の回転が規制された状態を示す図1に対応した側面図である。 ベース部材が誘導手段に対して引出方向に回転した状態を示す図1に対応した側面図である。 第2ロック手段の動作解除状態を示す図1に対応した側面図である。 本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置の全体構成の概略を示す正面断面図である。
<本実施の形態の構成>
図6には本発明の一実施の形態に係るウエビング巻取装置10の構成の概略が正面断面図によって示されている。
この図に示されるように、ウエビング巻取装置10はフレーム12を備えている。フレーム12は、車体に固定される板状の背板14を備えている。背板14の幅方向一方の端部からは脚板16が背板14に対して略直角に延出されている。これに対して、背板14の幅方向他端部からは脚板18が脚板16の延出方向と同方向に延出されており、フレーム12は平面視で略凹形状となっている。
脚板16と脚板18との間にはスプール20が設けられている。スプール20は、脚板16と脚板18との対向方向に沿って軸方向とされており、その軸方向中間部には長尺帯状のウエビングベルト22の基端部が係止されている。スプール20はその軸周りの一方である巻取方向へ回転することでウエビングベルト22の基端側から巻き取って収納する。
一方、スプール20はその中心軸線に沿って中空とされており、その内側にはエネルギー吸収手段としてのトーションシャフト24が収容されている。トーションシャフト24はスプール側連結部26を備えている。スプール側連結部26はスプール20の軸方向両端の間に位置しており、このスプール側連結部26にてトーションシャフト24がスプール20に対して一体的に連結されている。
スプール側連結部26の脚板16側の端面からは棒状の第1エネルギー吸収部28が連続して形成されている。第1エネルギー吸収部28の先端側には第1結合部30が第1エネルギー吸収部28に対して同軸的且つ一体的に形成されており、第1ロック手段としての第1ロック機構32を構成する第1ロックベース34に第1結合部30が同軸的且つ一体的に連結されている。
第1ロックベース34はスプール20の脚板16側の端部からスプール20に対して同軸的に相対回転可能に嵌挿されている。しかしながら、上記のように、第1結合部30が第1ロックベース34に対して一体的に連結されていることで、基本的には第1ロックベース34がスプール20に対して同軸的且つ一体的に連結されている。
第1ロックベース34の半径方向外側には第1ロックパウル36が設けられている。第1ロックパウル36は脚板16に回転自在に軸支されており、所定の一方向に回動すると、第1ロックパウル36に形成されたラチェット歯が第1ロックベース34の外周部に接近して、第1ロックベース34の外周部に形成されたラチェット歯に噛み合うことができるようになっている。
一方、第1ロックベース34を介してスプール20とは反対側には、回転部材38が第1ロックベース34に対して同軸的に相対回転可能に設けられているが、圧縮コイルスプリングや捩じりコイルスプリング等の図示しない付勢手段の付勢力により第1ロックベース34に対して追従回転する構成になっている。
また、詳細な図示は省略するが、第1ロック機構32は、この回転部材38の回転を規制する第1ロック部材を備えており、車両の急減速時の慣性や、第1ロックベース34が上記の巻取方向とは反対の引出方向に急激に回転した際には、この第1ロック部材が作動し、回転部材38の回転が規制される。第1ロックパウル36は、回転部材38の回転規制が成された状態で第1ロックベース34が引出方向に回転しようした際に生じる第1ロックベース34と回転部材38との間の相対回転に連動して第1ロックベース34の外周部に接近移動する。
一方、スプール側連結部26の脚板18側の端面からは棒状の第2エネルギー吸収部40が連続して形成されている。第2エネルギー吸収部40の先端側には第2結合部42が第2エネルギー吸収部40に対して同軸的且つ一体的に形成されている。この第2結合部42には第2ロック手段としての第2ロック機構44を構成するベース部材としての第2ロックベース46が第2結合部42に対して相対回転不能な状態で嵌合している。
図1に示されるように、第2ロックベース46はスプール20の脚板18側の端部からスプール20に対して同軸的に相対回転可能に嵌挿されている。しかしながら、上記のように、第2結合部42が第2ロックベース46に対して一体的に連結されていることで、基本的には第2ロックベース46がスプール20に対して同軸的且つ一体的に連結されている。第2ロックベース46には一対のパウル収容部48が形成されている。これらのパウル収容部48は第2ロックベース46の外周一部にて開口していると共に、第2ロックベース46のスプール20とは反対側の端面にて開口している。これらのパウル収容部48内には、第2ロックパウル50が収容されている。
一方、上記の第2ロックベース46のスプール20側にはガイドプレート120が設けられている。図2に示されるように、ガイドプレート120は誘導部材及び誘導手段を構成するプレート部122を備えている。プレート部122は厚さ方向がスプール20の軸方向に沿った薄肉板状に形成されている。このプレート部122には円孔124が形成されている。円孔124には第2エネルギー吸収部40と第2結合部42との間に形成された支持部126が通過しており、プレート部122はスプール20に対して同軸的に相対回転可能に支持部126に支持されている。
このプレート部122には各々が誘導部としての一対のガイド孔128が形成されている。これらのガイド孔128は一端に対して他端がプレート部122の外周側に位置する長孔とされ、各ガイド孔128には上記の第2ロックパウル50のプレート部122側の面から突出形成されたピン130が入り込んでいる。プレート部122に対して第2ロックベース46と共に第2ロックパウル50が引出方向に回転すると、ガイド孔128の内周部がピン130に干渉し、ガイド孔128の長手方向他端側へピン130を移動させて、第2ロックベース46の外周部におけるパウル収容部48の開口側へ第2ロックパウル50を移動させる。
また、プレート部122の外周一部からは相対回転誘発部及び相対回転誘発手段としてのばね片132が延出されている。ばね片132は細幅でプレート部122と同じ薄肉板状の板ばねとされており、プレート部122との連結部分である基端部にてスプール20の軸方向に沿って第2ロックベース46側に屈曲されている。このように屈曲されたばね片132の先端側は厚さ方向がスプール20の半径方向に沿い、第2ロックベース46の外周部の外側で第2ロックベース46の外周部に沿って引出方向に伸びている。
このばね片132の先端側に対応してスプール20にはトリガ手段としてのワイヤ80が設けられている。このワイヤ80はスプール20に形成された透孔81に収容されている。透孔81はスプール20においてトーションシャフト24が収容された中空部分よりも更にスプール20の半径方向外側に形成されている。この透孔81はスプール20の中心軸線に対して平行に形成されていると共に、スプール20の軸方向両端にて開口している。
ワイヤ80はその大部分が透孔81に収容されていると共に、長手方向基端側は透孔81の脚板16側における開口から突出している。このワイヤ80の基端側に対応してスプール20の第1ロックベース34側の端部及び第1ロックベース34のスプール20側の端部の少なくとも何れか一方(本実施の形態では、スプール20の端部)にワイヤガイド溝82が形成されている。
ワイヤガイド溝82はスプール20の中心軸線を曲率中心として湾曲しており、このワイヤガイド溝82の内側にワイヤ80の中間部よりも一端側が入り込んで、ワイヤガイド溝82に倣って湾曲している。さらに、ワイヤ80の一端部はワイヤガイド溝82内にて第1ロックベース34側に屈曲して第1ロックベース34に保持されている。
一方、ワイヤ80の先端側は透孔81の脚板18側の開口から突出している。図1に示されるように、このワイヤ80の先端側に対応して、第2ロックベース46の外周部にて開口するように第2ロックベース46に形成された退避用の切欠部142が形成されており、ワイヤ80の先端側はこの切欠部142の内側に入り込んでいる。この切欠部142の内側には自らの弾性に抗したばね片132の先端側が入り込んでいる。このばね片132の先端側には切欠部142の開口方向へ向けて開口するように屈曲された被干渉部144が形成されている。
切欠部142の内側に入り込んだワイヤ80の先端側は、被干渉部144の内側へ入り込んで、切欠部142の開口方向側へ向けて自らの弾性でばね片132が復元することを規制していると共に、スプール20が巻取方向や引出方向に回転した際には、被干渉部144を押圧してばね片132、ひいてはガイドプレート120をスプール20に追従回転させる。
一方、上記の円孔124を介してばね片132とは反対側にはばね片146が設けられている。ばね片146はばね片132と同様にプレート部122から延出されているが、その先端側には被干渉部144が形成されていない。このばね片146の先端側はプレート部122との連結部分である基端側から引出方向に延びている。このばね片146の先端側に対応して第2ロックベース46には保持孔148が形成されている。保持孔148は第2ロックベース46の外周一部にて開口しており、ばね片146の先端側がその弾性に抗した状態で保持孔148の内側に入り込み、保持孔148の内周部に圧接している。
このばね片146の保持孔148の内周部に圧接することにより保持孔148の内周部からばね片146が受ける反力、及び、被干渉部144がワイヤ80に圧接することでワイヤ80から被干渉部144、すなわち、ばね片132が受ける反力は、プレート部122を巻取方向に付勢する。これにより、上述したピン130はガイド孔128の長手方向一端側へ付勢され、第2ロックパウル50が不用意にパウル収容部48の外側へ変位しないように保持している。
一方、図6に示されるように、脚板18の外側にはジェネレータベース86が脚板18に一体的に連結されている。ジェネレータベース86には円孔88がスプール20に対して同軸的に形成されている。円孔88は内径寸法が第2ロックベース46よりも十分に大きく、第2ロックベース46は円孔88を貫通している。円孔88にはロックリング90が回転自在に軸支されている。図1に示されるように、ロックリング90は全体的にリング状に形成されている。また、ロックリング90の内周部には内側ラチェット92が形成されている。
内側ラチェット92の内側には第2ロックベース46及びばね片132、146が配置されている。内側ラチェット92のラチェット歯は上記の第2ロックパウル50の先端側に形成されたラチェット歯に対応して形成されており、第2ロックパウル50の先端側がパウル収容部48の外側へ突出すると、第2ロックパウル50が内側ラチェット92に噛み合う。また、ばね片132の被干渉部144に対するワイヤ80の干渉が解消された状態では、ばね片132は自らの弾性で復元しようとし、これにより、ばね片132の先端が第2ロックベース46の半径方向外方へ変位すると、ばね片132の先端が内側ラチェット92のラチェット歯に対して巻取方向側で対向する。
さらに、ばね片132の先端が内側ラチェット92のラチェット歯に干渉されることでガイドプレート120の引出方向への回転が規制されるが、この状態からガイドプレート120に対して第2ロックベース46が引出方向に回転した際に双方の第2ロックパウル50がラチェット92のラチェット歯の歯先を越えることなく第2ロックパウル50が内側ラチェット92のラチェット歯に当接するように、ばね片132の寸法やガイド孔128の形状(長さ等)が設定されている。
また、ロックリング90の外周一部には外側ラチェット96が形成されている。この外側ラチェット96に対応してジェネレータベース86には、円孔88に連通したリングロックパウル収容孔97が形成されている。リングロックパウル収容孔97の内側には、リングロックパウル98が設けられている。リングロックパウル98の先端側には外側ラチェット96に噛合可能なリングロックラチェット100が形成されている。
リングロックラチェット100が外側ラチェット96に噛合した状態では、ロックリング90が自らの軸心周りの一方へ回転しようとすると、リングロックパウル98がロックリング90に伴われて回転しようとする。但し、ロックリング90と共にリングロックパウル98がロックリング90の軸心周り一方へ回転しようとすると、リングロックパウル収容孔97の内壁がリングロックパウル98に干渉してリングロックパウル98の回転、ひいては、ロックリング90の回転を規制する。
リングロックパウル98の下方にはジェネレータベース86にロック解消手段を構成するガスジェネレータ114が設けられている。ガスジェネレータ114は、ジェネレータベース86に形成されたジェネレータ収容孔116の内側に配置され、図示しないボルト等の締結手段等によりガスジェネレータ114がジェネレータベース86に固定されている。ガスジェネレータ114の内側には点火剤やガス発生剤等の薬剤と、電気的な着火信号が入力されることで、点火剤を点火する着火装置が収容されている。ガスジェネレータ114の着火装置は、図示しないECU(制御装置)に接続されている。
ECUは、例えば、車両の急減速状態を検知する加速度センサや、車両前方の障害物までの距離が一定値未満になったことを検出する測距センサ等、車両が急減速になったことや車両が急減速状態になりそうなことを直接又は間接的に検出する危険予知手段と、車両の座席に作用する荷重を検出する荷重センサや、スプール20からウエビングベルト22が一定量以上引き出されたことを検出するベルトセンサ等、座席に着座した乗員の体格を直接又は間接的に検出する体格検出手段の双方に直接又は間接的に接続されている。
危険予知手段からの信号に基づき、車両が急減速状態になった場合や車両が急減速状態になりそうな場合とECUが判定し、且つ、座席に着座した乗員の体格が予め定められた基準値未満であると判定した場合に、ガスジェネレータ114の着火装置に対してECUから着火信号が出力される。ガスジェネレータ114の着火装置に着火信号が入力されることで点火剤が着火され、更に、着火された点火剤がガス発生剤を燃焼させると、ガスジェネレータ114の内部で瞬時にガスが発生する。このガスの圧力により図示しない所定の部材が作動して、リングロックパウル98のリングロックラチェット100とロックリング90の外側ラチェット96との噛合を解消させる。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
(第1ロック機構32の動作)
ウエビング巻取装置10は、スプール20から引き出されたウエビングベルト22が車両の乗員の身体に装着された状態で、例えば、車両が急減速状態になり、第1ロック機構32が作動すると、先ず、回転部材38の引出方向への回転が規制される。次いで、車両急減速時の慣性で前方へ移動しようとする乗員の身体が、ウエビングベルト22を急激に引っ張ってスプール20を引出方向へ回転させようとすると、トーションシャフト24を介してスプール20に一体的に連結されている第1ロックベース34が引出方向に回転する。この状態で、上記のように回転部材38の引出方向への回転が規制されていると、第1ロックベース34と回転部材38との間に相対回転が生じ、第1ロックパウル36が第1ロックベース34に接近する。
これにより、第1ロックパウル36のラチェット歯が第1ロックベース34のラチェット歯に噛み合い、第1ロックベース34の引出方向への回転、ひいては、スプール20の引出方向への回転が規制されて、スプール20からのウエビングベルト22の引き出しが規制される。これにより、ウエビングベルト22によって前方へ移動しようとする乗員の身体を確実に拘束できる。
(トーションシャフト24の動作)
以上のように、第1ロックパウル36によって第1ロックベース34の回転が規制された状態で、更に大きな力で乗員の身体がウエビングベルト22を引っ張り、この引っ張り力に基づく引出方向へのスプール20の回転力が第1エネルギー吸収部28の機械的強度を上回ると、第1ロックベース34に第1結合部30が連結されたままの状態で第1エネルギー吸収部28が捩れ、この捩れ分だけスプール20が引出方向に回転する。したがって、このスプール20の引出方向への回転量分だけスプール20からウエビングベルト22が引き出される。これにより、ウエビングベルト22による乗員の拘束力が僅かに弱まると共に、上記の捩れ変形分だけウエビングベルト22の引っ張りに供されるエネルギーが吸収される。
(ワイヤ80の動作)
さらに、上記のように、第1ロックベース34に対してスプール20が引出方向に回転すると言うことは、相対的にはスプール20に対して第1ロックベース34が巻取方向に回転すると言うことである。このように、スプール20に対して第1ロックベース34が巻取方向に回転すると、ワイヤ80はその一端部が第1ロックベース34に保持されたままの状態で、ワイヤ80が第1ロックベース34のワイヤガイド溝82に案内されつつ引っ張られ、ワイヤ80の長手方向中間部よりも一端側は透孔81の脚板16側の開口から引き出されてワイヤガイド溝82に収容される。
(第2ロック機構44の動作)
さらに、上記のように、スプール20に対する第1ロックベース34の相対回転で透孔81からワイヤ80の一端側が引き出されると、ワイヤ80の他端部が透孔81に引き込まれる。このように、ワイヤ80の他端部が透孔81に引き込まれることで、被干渉部144に対するワイヤ80による干渉が解消されると、ばね片132はその弾性で先端側を切欠部142の開口側へ変位させる。これにより、図3に示されるように、ばね片132の先端部が内側ラチェット92のラチェット歯に対して巻取方向側から対向してラチェット歯に当接する。
ばね片132の先端部が内側ラチェット92のラチェット歯に当接すると、ガイドプレート120の引出方向への回転が規制される。この状態で、トーションシャフト24を介してスプール20に対して相対回転不能な第2ロックベース46がスプール20と共に引出方向に回転すると、ガイドプレート120に対して第2ロックベース46が引出方向に相対回転することになる。
これにより、ガイドプレート120のプレート部122のガイド孔128の内周部が第2ロックパウル50に形成されたピン130に干渉してガイド孔128の長手方向他端側へピン130を移動させる。ガイドプレート120のばね片132の長さやプレート部122のガイド孔128の形状(長さ等)は、このようにガイドプレート120に対する第2ロックベース46の引出方向への相対回転が生じた際に双方の第2ロックパウル50が内側ラチェット92のラチェット歯の歯先を越えることなく内側ラチェット92のラチェット歯に当接するように設定されている。このため、第2ロックベース46の外周部におけるパウル収容部48の開口から突出した第2ロックパウル50の先端側は、図4に示されるように、円滑で且つ確実に内側ラチェット92のラチェット歯に噛み合う。
ウエビングベルト22が引っ張られているスプール20は引出方向へ回転しようとしている。このため、第2ロックベース46と共に第2ロックパウル50が引出方向へ回転しようとする。したがって、この第2ロックベース46の引出方向への回転力は、第2ロックパウル50が噛み合うロックリング90に伝えられ、ロックリング90は引出方向へ回転しようとする。この状態で、リングロックパウル98のリングロックラチェット100がロックリング90の外側ラチェット96に噛み合っていれば、リングロックパウル98がリングロックパウル収容孔97の内壁に干渉され、リングロックパウル98、ひいては、ロックリング90の引出方向への回転が規制される。
ロックリング90の引出方向への回転規制が成されると、第2ロックベース46の引出方向への回転もまた規制される。この状態で、乗員の身体がウエビングベルト22を引っ張った際の引っ張り力に基づくスプール20の引出方向への回転力が、第1エネルギー吸収部28の機械的強度と第2エネルギー吸収部40の機械的強度との和を上回ると、第2ロックベース46に第2結合部42が連結されたままの状態で第2エネルギー吸収部40が第1エネルギー吸収部28と共に捩れ、この捩れ分だけスプール20が引出方向に回転する。
したがって、このスプール20の引出方向への回転量分だけスプール20からウエビングベルト22が引き出される。これにより、ウエビングベルト22による乗員の拘束力が僅かに弱まると共に、上記の捩れ変形分だけウエビングベルト22の引っ張りに供されるエネルギーが吸収される。
一方、第1ロック機構32が動作する前に、車両が急減速状態又は急減速直前の状態になり、且つ、体格検出手段からの信号に基づき、ECUが座席に着座している乗員の体格が、予め定められた基準値未満であると判定し、これにより、ECUから着火信号が出力されると、ガスジェネレータ114が作動し、図5に示されるように、リングロックパウル98のリングロックラチェット100とロックリング90の外側ラチェット96との噛合を解消させる。
この状態では、第2ロックベース46及び第2ロックパウル50を介してロックリング90にスプール20の引出方向への回転力が伝えられると、ロックリング90がスプール20と共に引出方向に回転する。したがって、この状態では、第1エネルギー吸収部28に捩れは生じるが、第2エネルギー吸収部40に捩れが生じない。このため、この状態では、第2エネルギー吸収部40の捩じり変形によるエネルギー吸収が生じない。
すなわち、本実施の形態では、ガスジェネレータ114を制御することで、第2エネルギー吸収部40に変形を生じさせるモードと、第2エネルギー吸収部40に変形を生じさせないモードとを選択して切り替えることができる。これにより、ウエビングベルト22を装着している乗員の体格等に応じた適切なエネルギー吸収をすることができる。
(組み付け面からの本実施の形態の作用、効果)
ここで、本実施の形態では、ガイドプレート120のばね片132の先端が内側ラチェット92のラチェット歯に干渉され、この状態で更に第2ロックベース46が引出方向に回転することで、ガイドプレート120と第2ロックベース46との間に相対回転が生じ、第2ロックパウル50が内側ラチェット92のラチェット歯に噛み合う。このように、本実施の形態では、圧縮コイルばね等の付勢手段の付勢力でガイドプレート120と第2ロックベース46との間に相対回転を生じさせる構成ではないので、ガイドプレート120や第2ロックベース46を組み付けるに際して、その回転周方向の付勢力を受けることがなく、容易に組み付けできる。
なお、本実施の形態では、第1エネルギー吸収部28や第2エネルギー吸収部40が捩じれることでエネルギー吸収する構成であったが、第1エネルギー吸収部28や第2エネルギー吸収部40がエネルギーを吸収するための塑性変形が捩じり変形に限定されるものではなく、その変形の態様は圧縮変形や削れ等の他の態様であってもよい。
10 ウエビング巻取装置
20 スプール
22 ウエビングベルト
24 トーションシャフト(エネルギー吸収手段)
26 スプール側連結部
28 第1エネルギー吸収部
32 第1ロック機構(第1ロック手段)
40 第2エネルギー吸収部変形部
44 第2ロック機構(第2ロック手段)
46 第2ロックベース(ベース部材)
50 第2ロックパウル(ロック部材)
80 ワイヤ(トリガ手段)
92 内側ラチェット(ラチェット)
122 プレート部(誘導部材、誘導手段)
128 ガイド孔(誘導部)
132 ばね片(相対回転誘発部、相対回転誘発手段)

Claims (3)

  1. 長尺帯状のウエビングベルトの長手方向基端側が係止され、巻取方向への回転により前記ウエビングベルトを基端側から巻き取る筒状のスプールと、
    前記スプールの内側における前記スプールの軸方向中間部にてスプール側連結部が前記スプールに対して相対回転不能に繋げられると共に、前記スプール側連結部よりも前記スプールの軸方向一端側が前記スプール側連結部側に対して塑性変形されることでエネルギーを吸収する第1エネルギー吸収部とされ、前記スプール側連結部よりも前記スプールの軸方向他端側が前記スプール側連結部側に対して塑性変形されることでエネルギーを吸収する第2エネルギー吸収部とされたエネルギー吸収手段と、
    前記スプールの軸方向一端側に設けられ、作動することで前記第1エネルギー吸収部における前記スプール側連結部とは反対側を保持して、前記第1エネルギー吸収部における前記巻取方向とは反対の引出方向への回転を規制する第1ロック手段と、
    前記スプールの軸方向他端側に設けられ、作動することで前記第2エネルギー吸収部における前記スプール側連結部とは反対側を保持して、前記第2エネルギー吸収部における前記巻取方向とは反対の引出方向への回転を規制する第2ロック手段と、
    を有し、更に、
    前記スプールの軸方向他端側における前記スプールの側方で、前記第2エネルギー吸収部に対して相対回転不能に前記第2エネルギー吸収部に繋げられたベース部材と、
    前記ベース部材に対して前記スプールの回転半径方向外方の係合方向へ相対的に変位可能なロック部材と、
    前記ベース部材の回転半径方向外側に設けられて、前記係合方向に変位した前記ロック部材が係合可能な内歯のラチェット歯を有し、前記ラチェット歯に前記ロック部材が係合することで前記引出方向への前記ベース部材の回転を規制する規制手段と、
    前記ラチェット歯から離間した状態で前記ロック部材を保持すると共に、前記ベース部材が相対的に前記引出方向に回転することで前記係合方向へ前記ロック部材を誘導する誘導手段と、
    前記スプールに対して直接又は間接的に係合し、当該係合状態では前記誘導手段を前記スプールと共に回転させると共に、前記第1ロック手段が作動することで前記スプールとの係合が解消され、前記誘導手段の前記引出方向への回転を規制して前記誘導手段に対する前記ベース部材の相対回転を誘発させる相対回転誘発手段と、
    を含めて前記第2ロック手段を構成したウエビング巻取装置。
  2. 前記スプールの側方で前記第2エネルギー吸収部に対して相対回転可能に前記第2エネルギー吸収部に設けられると共に、前記ロック部材が係合する誘導部を有し、相対的に前記ロック部材が前記引出方向に回転することで前記誘導部が前記係合方向へ前記ロック部材を誘導する誘導部材を含めて前記誘導手段を構成し、
    前記誘導部材に設けられて、先端側が前記規制手段の前記ラチェット歯に係合する向きに付勢され、先端側が前記ラチェット歯に係合することで前記引出方向への前記誘導部材の回転を規制する相対回転誘発部を前記相対回転誘発手段とし、
    更に、前記スプールに設けられ、前記相対回転誘発部の付勢力に抗して前記ラチェット歯から離間した位置で前記相対回転誘発部を保持し、前記第1ロック手段が作動することで前記相対回転誘発部の保持を解除して前記第2ロック手段を作動させるトリガ手段を備える請求項1に記載のウエビング巻取装置。
  3. 厚さ方向が前記スプールの軸方向に沿った薄肉板状に形成されて、前記ベース部材の側方で前記第2エネルギー吸収部に相対回転自在に支持されると共に前記誘導部が形成されたプレート部を前記誘導部材とし、前記プレート部から延出されて前記プレート部の外周部に繋がって先端側が前記トリガ手段に保持され、前記トリガ手段の保持が解消されることで弾性により前記ラチェット歯に係合するばね片を前記相対回転誘発部とした請求項2に記載のウエビング巻取装置。
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