JP2010137837A - シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置 - Google Patents

シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートベルトにかかる制限荷重を、第1のEA機構に加えて、第2のEA機構をより一層効率的に作動させることで緊急時の状況に応じてより柔軟に種々設定する。
【解決手段】駆動部材21の非作動で第2のEA機構16が作動可能となる。緊急時にロッキングベース11の回転がロックされかつスプール9およびエネルギ吸収プレート支持部材18がベルト引出し方向βに回転する。エネルギ吸収プレート作動部材19がエネルギ吸収プレート17を変形させ、第2のEA機構16によるエネルギ吸収が行われる。また、駆動部材21の作動でエネルギ吸収プレート支持部材18の回転がロックされかつエネルギ吸収プレート作動部材19が倒されて、第2のEA機構16が作動不能となる。スプール9の方向βの回転時にエネルギ吸収プレート17が変形しなく、エネルギ吸収は行われない。
【選択図】 図4

Description

本発明は、シートベルトを巻取り引出し可能に巻き取るシートベルトリトラクタの技術分野に関し、特に、シートベルト装着状態で衝突時等の車両に大きな車両減速度が作用した場合のような緊急時にシートベルトの引出しを阻止する際、トーションバーのねじれ変形などのエネルギ吸収部材の作用によりこのシートベルトにかかる荷重を制限して乗員に加えられるエネルギを吸収緩和するシートベルト荷重制限機構(以下、EA機構ともいう)を備えているシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置の技術分野に属するものである。
従来から自動車等の車両に装備されているシートベルト装置は、前述の緊急時に、シートベルトで乗員を拘束する。このようなシートベルト装置においては、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタを備えている。このシートベルトリトラクタでは、シートベルトは非装着時にはスプールに巻き取られているが、装着時には引き出されて乗員に装着される。そして、前述のような緊急時にシートベルトリトラクタのロック機構が作動してスプールのベルト引出し方向の回転を阻止することにより、シートベルトの引出しが阻止される。これにより、緊急時にシートベルトは乗員を拘束するようになる。
ところで、この従来のシートベルト装置のシートベルトリトラクタにおいては、車両衝突等の緊急時にシートベルトが乗員を拘束するとき、大きな車両減速度が生じるため、乗員が大きな慣性により前方へ移動しようとする。このため、シートベルトには大きな荷重が加えられるとともに、乗員はこのシートベルトから大きな力を受けるようになる。乗員に対してこの力は特に問題ではないが、できれば制限される方が望ましい。
そこで、シートベルトリトラクタにおいては、従来、トーションバーを設けるとともに、独立して作動できる第2のEA機構を設けて、シートベルトにかかる制限荷重を緊急時の情報に応じてより一層柔軟に種々設定するようにしたシートベルトリトラクタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のシートベルトリトラクタによれば、制限荷重を緊急時の状況に応じて柔軟に種々設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより効果的にかつより適切に拘束することができる。
特開2008−114659号公報。
ところで、特許文献1に記載のシートベルトリトラクタでは、第2のEA機構を作動させる場合には、一々第2のEA機構のガスジェネレータを作動させる必要がある。このため、必ずしも第2のEA機構を効率的に作動させるとは言えない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シートベルトにかかる制限荷重を、第1のEA機構に加えて、独立して作動する第2のEA機構をより一層効率的に作動させることにより緊急時の状況に応じてより柔軟に種々設定することのできるシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明のシートベルトリトラクタは、シートベルトを巻き取るスプールと、緊急時に前記シートベルトに係る荷重を制限する第1のシートベルト荷重制限機構と、緊急時でかつ緊急時の状況に基づいて所定条件が成立したときに前記シートベルトに係る荷重を制限する第2のシートベルト荷重制限機構とを少なくとも備え、前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動する駆動部材と、前記駆動部材を制御する制御装置とを備え、前記制御装置が、前記所定条件が成立したときは前記駆動部材を作動させないことで前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動させ、前記所定条件が成立しないときは前記駆動部材を作動させることで前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動させないことを特徴としている。
また、本発明のシートベルトリトラクタは、前記制御装置が、緊急時に前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動させる必要があるが、前記第2のシートベルト荷重制限機構の作動のすべてを必要としないと判断したときは、前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動させた後、前記第2のシートベルト荷重制限機構の作動のすべてが終了する前に、前記駆動部材を作動させることで前記第2のシートベルト荷重制限機構の作動を停止させることを特徴としている。
更に、本発明のシートベルトリトラクタは、通常時前記スプールの回転が第1のシートベルト荷重制限機構を介して伝達されてこのスプールとともに回転しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回転が阻止されるロッキング部材を有するロック機構とを備え、前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回転が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出し方向に相対回転するとき、前記シートベルトにかかる荷重を少なくとも前記第1のシートベルト荷重制限機構で制限することを特徴としている。
更に、本発明のシートベルトリトラクタは、前記第2のシートベルト荷重制限機構が、前記スプールに同軸にかつ相対回転可能に設けられたエネルギ吸収部材支持部材と、前記ロッキング部材と前記エネルギ吸収部材支持部材との間に設けられかつ前記スプールのシートベルト引出し方向の回転で変形することでエネルギ吸収を行うエネルギ吸収部材とからなり、前記制御装置が、緊急時で前記所定の条件が成立しないとき前記駆動部材を作動することで前記エネルギ吸収部材支持部材を回転不能状態に設定して前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動不能状態に設定するとともに、緊急時で所定の条件が成立したとき前記駆動部材を作動しないことで前記エネルギ吸収部材支持部材を回転可能状態に設定して前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動可能状態に設定することを特徴としている。
更に、本発明のシートベルトリトラクタは、前記エネルギ吸収部材が、細長い帯状のエネルギ吸収プレートからなることを特徴としている。
更に、本発明のシートベルトリトラクタは、前記第1のシートベルト荷重制限機構が、前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられたトーションバーからなることを特徴としている。
一方、本発明のシートベルト装置は、シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動自在に支持されたタングと、このタングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、緊急時にシートベルトリトラクタによって前記シートベルトの引出しが阻止されることで乗員を拘束するシートベルト装置において、前記シートベルトリトラクタが前記本発明のシートベルトリトラクタのいずれか1つであることを特徴としている。
また、本発明のシートベルト装置は、緊急時に作動して前記スプールを直接シートベル
ト巻取り方向に回転させるプリテンショナーを備えることを特徴としている。
このような構成をした本発明のシートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置によれば、予め事前にわかる情報(例えば、乗員の体重の情報、シートスライド位置の情報等)、衝突を予知した衝突予知情報、および衝突の厳しさの情報(例えば、衝突速度の情報、衝突加減速度の情報、衝突の仕方等の情報)等の緊急時の状況の情報に基づいて、第1および第2のシートベルト荷重制限機構を作動制御して、緊急時のシートベルトの制限荷重を変更するようにしている。したがって、衝突時のシートベルトの制限荷重を衝突時の状況および乗員の体格の大きさ等の緊急時の情報に応じてより一層柔軟に種々設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより効果的にかつより適切に拘束することができるようになる。
その場合、駆動部材を作動させないことで第2のシートベルト荷重制限機構を作動させるとともに、駆動部材を作動させることで第2のシートベルト荷重制限機構を作動させないようにしている。したがって、第2のシートベルト荷重制限機構を作動させる必要がある場合には、駆動部材を作動させて反応ガスを発生させる必要はない。これにより、第2のシートベルト荷重制限機構を効率的に作動させて、衝突時における乗員の拘束をより一層効果的に拘束することが可能となる。
特に、緊急時に第2のシートベルト荷重制限機構を作動させる必要があるが、第2のシートベルト荷重制限機構の作動のすべてを必要としないと判断されたときは、第2のシートベルト荷重制限機構を作動させた後、第2のシートベルト荷重制限機構の作動のすべてが終了する前に、駆動部材を作動させることで第2のシートベルト荷重制限機構の作動を停止させるようにする。したがって、第2のシートベルト荷重制限機構が一旦作動されても、この第2のシートベルト荷重制限機構の作動を緊急時の状況に応じて作動途中で停止させることができる。これにより、緊急時における乗員の運動エネルギ吸収をよりきめ細かくかつより正確に行うことが可能となる。
更に、エネルギ吸収部材をロッキング部材とエネルギ吸収部材支持部材との間に設けることで、緊急時に作動するプリテンショナーを、スプールを直接シートベルト巻取り方向に回転させるように設けることが可能となる。
更に、第2のシートベルト荷重制限機構をスプールと同軸に設けているので、シートベルトリトラクタを上下方向に小型コンパクトに形成することができる。しかも、第1のシートベルト荷重制限機構をトーションバーで構成することで、シートベルトリトラクタをより簡単な構造にできかつより一層コンパクトに形成することができる。これにより、車室内の有効空間をその分広くすることができる。
更に、プリテンショナーにより、スプールを直接シートベルト巻取り方向に回転させるようにすることにより、第1のシートベルト荷重制限機構および第2のシートベルト荷重制限機構を設けても、緊急時におけるプリテンショナーのシートベルト巻取りを効果的に発揮させることができる。
本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置を模式的に示す図である。 図1に示す例のシートベルトリトラクタの正面図である。 図1に示す例のシートベルトリトラクタの縦断面図である。 図3に示す例の第2のEA機構および駆動装置を模式的に示す断面図である。 図3に示す例の第2のEA機構および駆動装置を制御するためのブロック図である。 (a)ないし(c)は、緊急時で第2のEA機構を作動させるときの、プリテンショナーによるシートベルト巻取りを説明する図である。 (a)ないし(c)は、緊急時での第2のEA機構の作動を説明する図である。 (a)は、第2のEA機構が作動したときの制限荷重を示す図、(b)は第2のEA機構が作動しないときの制限荷重を示す図である。 (a)ないし(c)は、緊急時で第2のEA機構を作動させないときの、プリテンショナーによるシートベルト巻取りを説明する図である。 (a)ないし(c)は、緊急時での第2のEA機構の非作動を説明する図である。 (a)および(b)は、本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の他の例を部分的にかつ模式的に示す断面図である。 図11に示す例のシートベルトリトラクタの第2のEA機構作動可能状態を示し、(a)は部分模式図、(b)は部分斜視図である。 図11に示す例のシートベルトリトラクタの第2のEA機構作動不能状態を示し、(a)は部分模式図、(b)は部分斜視図である。 (a)および(b)は、図11に示す例のシートベルトリトラクタの通常時のシートベルト巻取りおよび引出しを説明する図である。 (a)ないし(c)は図11に示す例のシートベルトリトラクタの第2のEA機構作動を説明する図である。 (a)ないし(c)は、図11に示す例のシートベルトリトラクタの制限荷重を示す図である。 IおよびIIの各(a)ないし(d)は、図11に示す例のシートベルトリトラクタの第2のEA機構作動および非作動を説明する図である。
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の一例を備えたシートベルト装置を模式的に示す図である。
図1に示すように、この例のシートベルト装置1は、シートベルトリトラクタを用いた従来公知の三点式シートベルト装置と同様に、車両シート2の近傍の車体に固定されたシートベルトリトラクタ3、このシートベルトリトラクタ3から引き出されるとともに先端のベルトアンカー4aが車体の床あるいは車両シート2に固定されるシートベルト4、シートベルトリトラクタ3から引き出されたシートベルト4を乗員のショルダーの方へガイドするガイドアンカー5、このガイドアンカー5からガイドされてきたシートベルト4に摺動自在に支持されたタング6、車体の床あるいは車両シート2に固定されかつタング6が係脱可能に挿入係合されるバックル7を備えている。
図2はこの例のシートベルトリトラクタの正面図、図3はこの例のシートベルトリトラクタの縦断面図である。
図2および図3に示すように、この例のシートベルトリトラクタ3は、前述の特許文献1に記載の緊急ロック式シートベルトリトラクタ(ELR)と同様にコ字状のフレーム8を備えている。このフレーム8には、シートベルト4を巻き取るスプール9が回転可能に支持されている。フレーム8の一方の側壁(図3において、右側壁)8aには、ロック機構10が設けられている。このロック機構10は、スプール9の一方の端部に相対回転可能に設けられたロッキングベース(本発明のロッキング部材に相当)11、およびこのロ
ッキングベース11に相対回転可能に設けられたロックギア12を有している。また、フレーム8の他方の側壁(図3において、左側壁)8bには、プリテンショナー13およびスプリング機構14が設けられている。更に、スプール9とロンキングベース11との間には、トーションバー(第1のEA機構;本発明の第1のシートベルト荷重制限機構に相当)15が設けられているとともに、第2のEA機構(本発明の第2のシートベルト荷重制限機構に相当)16が設けられている。
この例のシートベルトリトラクタ3の基本的な作動は、前述の特許文献1に記載のシートベルトリトラクタと同じである。すなわち、前述の緊急時に図示しないヴィークルセンサの減速度感知機構(不図示)が作動して、ロック機構10のロックギア12のシートベルト引出し方向の回転をロックする。すると、ロッキングベース11とロックギア12との間に相対回転が生じてロッキングベース11に設けられたパウル(不図示)が回転してフレーム8の側壁8aに設けられた内歯8c(図3に図示)に係止する。これにより、ロッキングベース11の回転が停止し、スプール9のシートベルト引出し方向の回転がロックする。また、シートベルトの急激な引出し時にも、図示しないウェビングセンサによってロックギア12のシートベルト引出し方向の回転がロックされ、同様にしてスプール9のシートベルト引出し方向の回転がロックする。なお、シートベルトリトラクタ3の具体的な作動は後述する。
図4は、本実施の形態のこの例の第2のEA機構および駆動装置を模式的に示す断面図である。
図3および図4に示すように、この例の第2のEA機構16は、エネルギ吸収部材であるエネルギ吸収プレート(EAプレート)17と、スプール9の一端側(図3において右端側)の筒状部9aの外周に設けられた円環帯板状のエネルギ吸収プレート支持部材18と、エネルギ吸収プレート支持部材18に回転可能に設けられてエネルギ吸収プレート17を作動するレバー状のエネルギ吸収プレート作動部材19とを備えている。また、この例のシートベルトリトラクタ3は、エネルギ吸収プレート支持部材18の回転を制御することで第2のEA機構16の作動を制御するEA作動制御部材20と、EA作動制御部材20を作動する駆動部材21とを有している。
エネルギ吸収プレート17は所定の厚みで所定の幅を有しかつ弾性を有する細長い帯状プレートからなり、全体が変則のほぼS字状に形成されている。なお、エネルギ吸収プレート17は線状体で形成することもできる。このエネルギ吸収プレート17の一端部はロッキングベース11に固定支持される第1支持部17aとされ、またエネルギ吸収プレート17の他端部17bは、エネルギ吸収プレート作動部材19にシートベルト巻取り方向(図4において、反時計回り)に当接可能にされている。そして、エネルギ吸収プレート17は、第1支持部17aの近傍に、折り返されたU字状部17cが形成されている。また、エネルギ吸収プレート17のU字状部17cより他端側の部分は、通常時はスプール9の筒状部9aの内周面に当接されている。
エネルギ吸収プレート支持部材18はスプール9の筒状部9aの内周面に相対回転可能にかつ同軸上に外嵌されている。そして、図3に示すように、通常時はエネルギ吸収プレート支持部材18はスプール9にシェアピン22で互いに連結されていてスプール9と一体に回転可能にされている。また、シェアピン22が破断すると、スプール9とエネルギ吸収プレート支持部材18は互いに相対回転可能とされている。エネルギ吸収プレート支持部材18の外周面には、ギザギザ状の所定数の歯18aが形成されている。
エネルギ吸収プレート作動部材19は、エネルギ吸収プレート支持部材18の開口18b内に平伏する平伏位置と、スプール9の筒状部9aの開口9bを通して筒状部9aの内周側に起立する起立位置(図4に示す位置)との間で起伏可能にされている。その場合、
エネルギ吸収プレート作動部材19は、図4に示す起立位置では開口18bの周方向内端壁18cにより、平伏位置方向と反対方向(図4において反時計回り)の回転は阻止されている。そして、エネルギ吸収プレート作動部材19は、エネルギ吸収プレート支持部材18の平伏位置では、スプール9の筒状部9aにおける開口9bを形成する周方向に直交する両端に当接しないようなっている。また、エネルギ吸収プレート作動部材19は、エネルギ吸収プレート支持部材18の起立位置では、スプール9の開口9bの開口端壁9b1,9b2が当接可能となっている。したがって、第2のEA機構16はスプール9と同軸
に設けられている。
EA作動制御部材20はエネルギ吸収プレート支持部材18と対向されて配設されている。エネルギ吸収プレート支持部材18のEA作動制御部材20との対向面は,円弧状の凹面とされているとともにこの凹面にはギザギザ状の所定数の歯20aが形成されている。このEA作動制御部材20は、歯20aがエネルギ吸収プレート支持部材18の歯18aに係止しない図4に示す下方の非作動位置と、歯20aがエネルギ吸収プレート支持部材18の歯18aに係止する上方の作動位置との間で上下動可能に設けられている。そして、EA作動制御部材20が非作動位置にあるときは、両方の歯18、20aが係止しなく、エネルギ吸収プレート支持部材18が回転可能であり、また、EA作動制御部材20が作動位置にあるときは、両方の歯18、20aが互いに係止し、エネルギ吸収プレート支持部材18が回転不能となる。更に、EA作動制御部材20のエネルギ吸収プレート支持部材18側と反対側の端面は傾斜面20bとされている。
図3に示すように、駆動部材21はフレーム8の側壁8aに設けられている。図4に示すように、この駆動部材21は内部にガスジェネレータ21aと駆動ピストン21bとを有している。ガスジェネレータ21aは緊急時に作動して反応ガスを発生させるとともに、この反応ガスで駆動ピストン21bをEA作動制御部材20の方へ移動させる。また、駆動ピストン21bは上面に傾斜したカム面21cを有しており、このカム面21cの傾斜はEA作動制御部材20の傾斜面20bの傾斜と同じかまたはほぼ同じに設定されている。そして、反応ガスによる駆動ピストン21bの移動時、駆動ピストン21bは、駆動部材21の本体21dとEA作動制御部材20の傾斜面20bとの間に進入して、そのカム面21cにより、EA作動制御部材20を上動させてその作動位置に設定するようになっている。なお、駆動部材21の本体21dには、EA作動制御部材20の上動時このEA作動制御部材20をガイドするガイド部21eが設けられている。
図5に示すようにこの例の第2のEA機構16を作動制御する駆動部材21のガスジェネレータ21aは、乗員の体重を検出するシートウェイトセンサ23、シートスライド位置センサ24、車両の減速度検出する加速度センサ25、前方の障害物を検出するフロントサテライトセンサ26、ベルト引き出し量センサ27、およびバックルスイッチ28からの各出力信号に基づいてCPU(本発明の制御装置に相当)29により緊急時の状況に応じて作動制御される。すなわち、第2のEA機構16は、第1のEA機構であるトーションバー15と独立して作動可能となっている。
次に、このように構成されたこの例のシートベルトリトラクタ3の作動について説明する。前述の特許文献1に記載の従来のシートベルトリトラクタ3と同じ構成の部分におけるこの例のシートベルトリトラクタ3の作動は、この従来のシートベルトリトラクタ3と同じであるのでその説明を省略し、この例のシートベルトリトラクタ3の特有の部分の作動のみを説明する。
図4および図6(a)に示すように、シートベルト4の通常装着状態では、シートベルトリトラクタ3は、そのエネルギ吸収プレート17が非作動状態に保持されるとともに、エネルギ吸収プレート作動部材19が起立位置に保持される。このエネルギ吸収プレート
作動部材19の起立位置保持は、このとき、スプール9の開口9bの一方の開口端壁9b1が、エネルギ吸収プレート作動部材19に当接するとともに、エネルギ吸収プレート1
7の他端部17bの自由端が当接している。こうして、エネルギ吸収プレート作動部材19の起立位置が保持されている。また、これにより、スプール9の開口9bが、図4および図6(a)においてエネルギ吸収プレート作動部材19より左側に位置している。そして、スプール9とエネルギ吸収プレート支持部材18とがシェアピン22により、スプール9とエネルギ吸収プレート支持部材18とが一体に連結されている。
また、EA作動制御部材20は非作動位置にあり、その歯20aはエネルギ吸収プレート支持部材18の歯18aに係止していない。更に、駆動部材21のガスジェネレータ21aが非作動であり、駆動ピストン21bはEA作動制御部材20の傾斜面20bの下に進入していない。
前述の緊急時に車両に通常走行時よりはるかに大きな減速度が生じると、プリテンショナー13が作動する。また、このとき、各センサ23,24,25,26,27およびバックルスイッチ28からの出力信号に基づいて、CPU29がこの緊急時の状況を把握して、乗員に加えられるエネルギの吸収が第2のEA機構16によっても必要である、つまり、乗員の体重が比較的大きい場合やプリテンショナー13あるいはエアバッグが作動する程度の大きな衝突の場合等の、予め設定された第2のEA機構16の作動が必要な所定の条件が成立したと判断すると、CPU29は駆動部材21のガスジェネレータ21aを作動しない。
図6(a)に示すように、プリテンショナー13の作動により、スプール9がトーションバー15を介することなく、直接シートベルト巻取り方向αに回転されようとする。このときEA作動制御部材20が非作動位置に設定されるので、エネルギ吸収プレート支持部材18が回転可能となっている。したがって、図6(a)ないし(c)に示すように、スプール9、ロッキングベース11、およびエネルギ吸収プレート支持部材18が一体にシートベルト巻取り方向αに回転開始する。これにより、乗員に装着されているシートベルト4の緩みが消滅して乗員が拘束される。また、エネルギ吸収プレート17が初期形状が保持される。
図6(c)に示すように、プリテンショナー13の作動によるスプール9のシートベルト巻取りが終了すると、乗員慣性でシートベルト4が引き出されようとする。すると、図7(a)に示すようにスプール9がシートベルト引出し方向βに回転する。これにより、シェアピン22によって連結されているエネルギ吸収プレート支持部材18もスプール9と一体に同方向βに回転する。一方、前述のようにパウルが回転してフレーム8の内歯8cに係止して、ロッキングベース11はそのシートベルト引出し方向βの回転が阻止される。
すると、スプール9のシートベルト引出し方向βの回転とロッキングベース11の回転阻止とにより、従来と同様にトーションバー15がねじり変形する。すなわち、トーションバー15はEA作動を行い、乗員の慣性エネルギがトーションバー15により吸収される。また同時に、図7(b)に示すようにスプール9およびエネルギ吸収プレート支持部材18がシートベルト引出し方向βに一体回転し、スプール9の開口9bの一方の開口端壁9b1がエネルギ吸収プレート作動部材19をシートベルト引出し方向βに押圧する。
すると、図7(b)に示すようにエネルギ吸収プレート17はそのU字状部17cが他端部17b側に次第に移動するようにして変形する。これにより、乗員に加えられるエネルギが第2のEA機構16によっても吸収される。したがって、図8(a)に示すように制限荷重(EA荷重)は、トーションバー15のねじり変形による荷重とエネルギ吸収プ
レート17の変形による荷重とを合わせた荷重となる。こうして、トーションバー15および第2のEA機構16のエネルギ吸収プレート17の両方の変形により、乗員に加えられるエネルギがより効果的に吸収されるようになる。なお、エネルギ吸収プレート17の変形が終了すると、トーションバー15のねじり変形による荷重のみとなる。
図7(c)に示すように、エネルギ吸収プレート17が完全に反転してエネルギ吸収プレート17の変形によるエネルギ吸収が終了すると、図8(a)に示すようにトーションバー15のみにより、乗員に加えられるエネルギがより効果的に吸収されるようになる。
このように、第2のEA機構16は駆動部材21のガスジェネレータ21aを作動させて反応ガスを発生させることなく、効率的に作動するようになる。
一方、図9(a)に示すシートベルト4の通常の装着状態で緊急時に前述の各センサ23,24,25,26,27およびバックルスイッチ28からの出力信号に基づいて、CPU29が緊急時の状況を把握して、第2のEA機構16によるエネルギ吸収が必要としない、つまり、乗員の体重が比較的小さい場合やプリテンショナ−13あるいはエアバッグが作動しない程度の軽衝突の場合等の、前述の第2のEA機構16の作動が必要な所定の条件が成立しない判断すると、CPU29は駆動部材21のガスジェネレータ21aを作動する。したがって、ガスジェネレータ21aが反応ガスを発生して駆動ピストン21bを作動し、図9(b)に示すように駆動ピストン21bはEA作動制御部材20の下方に進入する。すると、EA作動制御部材20の傾斜面21cと駆動ピストン21bのカム面21cとにより、EA作動制御部材20が上動して作動位置となり、その歯20aがエネルギ吸収プレート支持部材18の歯18aに係合する。これにより、エネルギ吸収プレート支持部材18は回転不能となる。
前述と同様に図9(a)に示すように、プリテンショナー13の作動により、スプール9がシートベルト巻取り方向αに回転されようとする。このとき、エネルギ吸収プレート支持部材18が回転不能となっているので、スプール9、ロッキングベース11、およびエネルギ吸収プレート17がシートベルト巻取り方向αに回転しようとする。したがって、図9(b)に示すようにシェアピン22が破断して、スプール9、ロッキングベース11、およびエネルギ吸収プレート17がエネルギ吸収プレート支持部材18に対してシートベルト巻取り方向αに回転する。すると、エネルギ吸収プレート17の他端部17bの端がエネルギ吸収プレート作動部材19を平伏位置の方へ回転させ、その後更にスプール9の他方の開口端壁9b2がエネルギ吸収プレート作動部材19を平伏位置の方へ回転さ
せる。このように、スプール9はエネルギ吸収プレート作動部材19を回転させながら、ロッキングベース11およびエネルギ吸収プレート17とともにシートベルト巻取り方向αに回転する。そして、図9(c)に示すようにエネルギ吸収プレート作動部材19は平伏位置に設定される。
図9(d)に示すように、プリテンショナー13の作動によるスプール9のシートベルト巻取りが終了すると、前述と同様に乗員慣性でシートベルト4が引き出されようとして、図10(a)に示すようにスプール9がシートベルト引出し方向βに回転する。しかし、前述と同様にロッキングベース11がシートベルト引出し方向βの回転がロックされるとともにエネルギ吸収プレート作動部材19は平伏位置に設定されるので、スプール9が回転しても、ロッキングベース11は回転しないとともにエネルギ吸収プレート17はその初期状態を保持して変形しない。したがって、図10(b)ないし(d)に示すようにスプール9のみがシートベルト引出し方向βに回転する。これにより、図8(b)に示すようにEA荷重は、トーションバー15のねじり変形のみによる荷重となる。こうして、エネルギ吸収プレート17の変形によるエネルギ吸収は行われず、乗員に加えられるエネルギはトーションバー15のねじり変形のみによって吸収されるようになる。
このようにして、各センサ23,24,25,26,27からの出力信号に基づいて、プリテンショナー13やエアバッグが作動しない程度(例えば時速30km/hour以下の車両速度での軽衝突等)の軽衝突のような、第2のEA機構16によるエネルギ吸収が必要としない場合には、シートベルト4の制限荷重が小さくなるように変更される。
すなわち、第2のEA機構16による荷重制限動作は、緊急時に荷重制限を行う場合と緊急時に行わない場合とで可変となっている。
このように、この例のシートベルトリトラクタ3によれば、予め事前にわかる情報(例えば、乗員の体重の情報、シートスライド位置の情報等)、衝突を予知した衝突予知情報、および衝突の厳しさの情報(例えば、衝突速度の情報、衝突加減速度の情報、衝突の仕方等の情報)等の緊急時の状況の情報に基づいて、緊急時のシートベルトの制限荷重を変更するようにしているので、衝突時のシートベルトの制限荷重を衝突時の状況および乗員の体格の大きさ等の緊急時の情報に応じてより一層柔軟に種々設定することができる。これにより、衝突時に乗員をより効果的にかつより適切に拘束することができるようになる。
その場合、駆動部材21を作動させないことで第2のEA機構を作動させるとともに、駆動部材21を作動させることで第2のEA機構16を作動させないようにしている。したがって、第2のEA機構16を作動させる必要がある場合には、駆動部材を作動させて反応ガスを発生させる必要はない。これにより、第2のEA機構16を効率的に作動させて、衝突時における乗員の拘束をより一層効果的に拘束することが可能となる。
更に、エネルギ吸収プレート17をロッキングベース11とエネルギ吸収プレート支持部材18との間に設けることで、緊急時に作動するプリテンショナー13を、スプール9を直接シートベルト巻取り方向αに回転させるように設けることが可能となる。
更に、第2のEA機構16をスプール9と一体にかつ同軸に設けているので、シートベルトリトラクタ3を上下方向に小型コンパクトに形成することができる。これにより、車室内の有効空間をその分広くすることができる。
更に、プリテンショナー13により、スプール9を、トーションバー15を介することなく直接シートベルト巻取り方向αに回転させるようにしているので、トーションバー15および第2のEA機構16を設けても、緊急時におけるプリテンショナー13のシートベルト巻取りを効果的に発揮させることができる。
この例のシートベルトリトラクタ3の他の構成および他の作用効果は、特許文献1に記載のシートベルトリトラクタ3のそれらと同じである。
図11ないし図13は、本発明にかかるシートベルトリトラクタの実施の形態の他の例を部分的にかつ模式的に示す図である。
前述の実施の形態の例では、緊急時に第2のEA機構16を作動させない場合には、駆動部材21のガスジェネレータ21aを作動させた状態で、プリテンショナー13によるシートベルト巻取り作動により、エネルギ吸収プレート作動部材19を平伏位置にすることで、第2のEA機構16を作動不能状態に設定している。このため、緊急時に最初に第2のEA機構16を作動させると、この第2のEA機構16の作動を途中で停止させたいためにガスジェネレータ21aを作動させても、第2のEA機構16の作動を停止させることはできない。すなわち、前述の例では、第2のEA機構16を一旦作動させると、ガスジェネレータ21aの作動にかかわらず、第2のEA機構16の作動のすべてが終了するまで、この第2のEA機構16の作動を途中で停止することはできない。
これに対して、この例のシートベルトリトラクタ3では、第2のEA機構16の作動を
途中で停止することができるようにしている。換言すると、この例のシートベルトリトラクタ3では、第2のEA機構16の作動および非作動を任意に制御可能にしている。以下、この例のシートベルトリトラクタ3について説明する。
図11(a)および(b)に示すように、この例のシートベルトリトラクタ3は、スプール9の一端側(図11(a)において右端側)の円筒状部9aにケース30(本発明のエネルギ吸収部材支持部材に相当)が設けられている。このケース30は円筒状部30aと底部30bとを有する有底円筒状に形成されている。その場合、ケース30の円筒状部30aがスプール9の円筒状部9aの内周側に配設されるとともに、ロッキングベース11の軸部が、ケース30の底部に設けられた円形孔をケース30に接触することなく貫通している。
ケース30の円筒状部30aの内周面には、径方向に突出する凸部で形成されたエネルギ吸収プレート作動部31が設けられている。このエネルギ吸収プレート作動部31は、前述の例のエネルギ吸収プレート作動部材19と同様に、第2のEA機構16を作動させるものである。
棒状のストッパ32がスプール9とケース30との間に、これらに形成された溝に嵌合されて摺動可能に架設されている。したがって、ストッパ32がスプール9とケース30との間に位置するときは、スプール9とケース30は相対回転不能であり、一体回転するようになっている。また、ストッパ32がスプール9とケース30との間に位置しないときは、スプール9とケース30は相対回転可能となる。ストッパ32には一対のシェアピン32aが突設されている。そして、これらのシェアピン32aがスプール9の溝に嵌合されることで、ストッパ32は、通常時は図11(b)に示すスプール9とケース30との間に保持されている。
図11(a)および図12(a)に示すように、スプール9の円筒状部9aの外周側には、ストッパ作動部材33と、EA作動制御部材34とが配設されている。ストッパ作動部材33は円環状に形成されるとともに、フレーム8に対して相対回転不能にかつスプール9の軸方向に移動可能に設けられている。そして、ストッパ作動部材33がスプール9の軸方向に移動することで、ストッパ32がストッパ作動部材33に押圧されてケース30の溝から脱出するようになっている。ストッパ32がケース30の溝から脱出することで、スプール9とケース30とが相対回転可能となる。
また、EA作動制御部材34はストッパ作動部材33と同径の円環状部34aと、この円環状部34aから径方向外方に延接された細長い作動レバー34bとを有している。ストッパ作動部材33とEA作動制御部材34の円環状部34aとが、スプール9の軸方向に対向する。ストッパ作動部材33とEA作動制御部材34との間の対向面には、EA作動制御部材34の回転をストッパ作動部材33の軸方向移動(つまり、直進運動)に変換させる運動変換機構35が設けられている。図12(a)および図13(a)に示すように、この運動変換機構35は、ストッパ作動部材33とEA作動制御部材34の円環状部34aとのそれぞれの対向面に形成された円環状のストッパ作動部材側波形状部33aおよびEA作動制御部材側波形状部34cを有している。
そして、通常時は、図12(a)に示すようにストッパ作動部材33およびEA作動制御部材34は、ストッパ作動部材側波形状部33aの山とEA作動制御部材側波形状部34cの谷が対向するとともに、ストッパ作動部材側波形状部33aの谷とEA作動制御部材側波形状部34cの山が対向した非作動位置に設定される。ストッパ作動部材33およびEA作動制御部材34の非作動位置では、ストッパ作動部材33およびEA作動制御部材34の各波形状面が全面またはほぼ全面にわたって当接する。この状態では、ストッパ
作動部材33はEA作動制御部材34にスプール9の軸方向に最も接近する。
また、緊急時にEA作動制御部材34がストッパ作動部材33に対して相対回転したときは、図13(a)に示すようにストッパ作動部材33およびEA作動制御部材34は、ストッパ作動部材側波形状部33aの山とEA作動制御部材側波形状部34cの山が対向するとともに、ストッパ作動部材側波形状部33aの谷とEA作動制御部材側波形状部34cの谷が対向した作動位置に設定される。ストッパ作動部材33およびEA作動制御部材34の作動位置では、ストッパ作動部材33およびEA作動制御部材34の各波形状面の山の頂部のみが当接する。この状態では、ストッパ作動部材33はスプール9の軸方向に移動してEA作動制御部材34から同方向に最も離間する。そして、ストッパ作動部材33およびEA作動制御部材34の作動位置では、ストッパ32がストッパ作動部材33に押圧されて移動しケース30の溝から脱出する。
図11(a),(b)および図12(b)に示すように、EA作動制御部材34の作動
レバー34bは、その先端部34b1が直角またはほぼ直角に折り曲げられている。この
先端部34b1は、フレーム8の一方の側壁8aに形成された、スプール9と同心円の円
弧状のガイド孔36を貫通している。ガイド孔36を貫通した作動レバー34bの先端部34b1は、更に駆動部材21の駆動ピストン21bのガイド孔21f内に進入している
そして、作動レバー34bの先端部34b1は、通常時は図11(b)に示すガイド孔
36の一端36aに位置している。先端部34b1のこの位置では、図12(a)および
(b)に示すようにストッパ作動部材33およびEA作動制御部材34は非作動位置にあるとともに、先端部34b1に、非作動状態の駆動ピストン21bが当接している。一方
、駆動部材21のガスジェネレータ21aの作動時には、ガスジェネレータ21aが発生するガスで駆動ピストン21bが作動して、作動レバー34bの先端部34b1を押圧す
る。これにより、先端部34b1が移動するので、EA作動制御部材34が回転し、スト
ッパ作動部材33が運動変換機構35によりスプール9の軸方向に移動する。先端部34b1がガイド孔36の他端36bに位置すると、先端部34b1がこの位置で停止する。先端部34b1のこの位置では、図13(a)および(b)に示すようにストッパ作動部材
33およびEA作動制御部材34は作動位置となる。
この例のシートベルトリトラクタ3の他の構成は、前述の例と同じである。
このように構成されたこの例のシートベルトリトラクタ3においては、通常時は、ストッパ作動部材33およびEA作動制御部材34は非作動位置に設定される。この状態では、ストッパ32がスプール9とケース30との間に位置している。また、ロッキングベース11がスプール9と一体回転可能となっている。したがって、スプール9、ロッキングベース11、およびケース30が一体に回転可能である。すなわち、シートベルト4の装着のために、シートベルト4が通常の引出し速度で引き出されると、スプール9、ロッキングベース11、およびケース30は図14(a)に示す位置から図14(b)に示す位置の方へと一体にシートベルト引出し方向に回転し、シートベルト4が引き出される。また、ベルト装着解除時には、スプリング機構14で、スプール9、ロッキングベース11、およびケース30は一体に逆のシートベルト巻取り方向に回転し、シートベルト4がスプール9に巻き取られる。このとき、スプール9、ロッキングベース11、およびケース30が一体に回転しても、ストッパ作動部材33およびEA作動制御部材34は非作動位置に保持される。
前述の緊急時には、前述の例と同様にプリテンショナー13が作動する。また、CPU29が前述の例と同様にして第2のEA機構16の作動が必要であると判断したとする。このときには、CPU29はガスジェネレータ21aを作動しなく、ストッパ作動部材3
3およびEA作動制御部材34は非作動位置に保持される。この状態で、プリテンショナー13の作動により、スプール9、ロッキングベース11、およびケース30が一体にシートベルト巻取り方向に回転し、シートベルト4の緩みが除去される。続いて、乗員の慣性でシートベルト4が引き出される。このとき、ロッキングベース11がロック機構10によりシートベルト引出し方向の回転がロックされるので、スプール9およびケース30のみが一体にシートベルト引出し方向に回転する。
すると、前述の例と同様にトーションバー15がねじり変形する。また、エネルギ吸収プレート17がケース30のエネルギ吸収プレート作動部31で押圧されるので、前述の例と同様に、図15(a)ないし(c)に示すようにエネルギ吸収プレート17は次第に変形していく。すなわち、第1のEA機構(トーションバー15)および第2のEA機構16による両EA作動が行われる。これにより、図16(a)に示すようにEA荷重は、トーションバー15のねじり変形による荷重とエネルギ吸収プレート17の変形による荷重とを合わせた荷重となる(前述の例の図8(a)に示す場合と同じである)。こうして、トーションバー15および第2のEA機構16のエネルギ吸収プレート作動部材19の両方の変形により、乗員に加えられるエネルギがより効果的に吸収されるようになる。なお、
エネルギ吸収プレート17の変形が終了すると、トーションバー15のねじり変形による荷重のみとなる。
また、シートベルトリトラクタ3が図17(I)(a)および(II)(a)に示す通常
状態で、緊急時が発生したとき、CPU29が前述の例と同様にして第2のEA機構16の作動が必要でないと判断したとする。このときには、図17(I)(c)および(II)
(c)に示すようにCPU29はガスジェネレータ21aを作動し、ガスジェネレータ21aがガスを発生する。発生したガスで駆動ピストン21bが作動レバー34bの先端部34b1を押圧されるので、先端部34b1が図12(b)において左方へ移動し、作動レバー34bを介してEA作動制御部材34の円環状部34aが図12(b)において時計回りに回転する。そして、図17(I)(d)および(II)(d)に示すように先端部3
4b1がガイド孔36の他端36bに到達して、円環状部34aの回転が停止する。
円環状部34aが回転すると、運動変換機構35により、ストッパ作動部材33が方向γに移動しようとしてストッパ32を押圧するので、シェアピン32aがせん断する。これにより、ストッパ作動部材33が方向γに移動するとともに、ストッパ32がγ方向に移動してケース30の溝から脱出する。その結果、スプール9とケース30とが相対回転可能となる。したがって、乗員の慣性でシートベルト4が引き出されようとしてスプール9がシートベルト引出し方向βに回転する。
このとき、スプール9が回転してもケース30は回転しないので、エネルギ吸収プレート17はその初期状態を保持して変形しない。したがって、前述の例と同様にスプール9のみがシートベルト引出し方向βに回転する。これにより、図16(b)に示すようにEA荷重は、トーションバー15のねじり変形のみによる荷重となる。こうして、エネルギ吸収プレート17の変形によるエネルギ吸収は行われず、乗員に加えられるエネルギはトーションバー15のねじり変形のみによって吸収されるようになる。
更に、シートベルトリトラクタ3が図17(I)(a)および(II)(a)に示す通常
状態で、緊急時が発生したとき、CPU29が前述の例と同様にして第2のEA機構16の作動が必要であるが、第2のEA機構16の作動のすべては必要でないと判断したとする。このときには、図17(I)(b)および(II)(b)に示すように、前述と同様に
して第1のEA機構(トーションバー15)および第2のEA機構16による両EA作動が行われる。これにより、図16(c)に示すようにEA荷重は、トーションバー15の
ねじり変形による荷重とエネルギ吸収プレート17の変形による荷重とを合わせた荷重となる。しかし、CPU29がエネルギ吸収プレート17の変形途中で、第2のEA機構16の作動が必要でなくなったと判断すると、図17(I)(c)および(II)(c)に示
すように、CPU29がガスジェネレータ21aを作動する。すると、前述と同様にして第2のEA機構16の作動が停止して、エネルギ吸収プレート17の全変形が終了する前にエネルギ吸収プレート17がそれ以上変形しなくなる。これにより、EA荷重は、図16(c)に二点鎖線で示すエネルギ吸収プレート17の変形による荷重がなく、エネルギ吸収プレート17の全変形が終了する前にトーションバー15のねじり変形による荷重のみとなる。
なお、エネルギ吸収プレート17の変形途中でのエネルギ吸収プレート17の変形停止のタイミングは、CPU29が緊急時の状況に応じて判断することで設定される。その場合、前述の例では第2のEA機構16の作動途中で第2のEA機構16の作動の要否を判断しているが、緊急時発生時にCPU29が第2のEA機構16の作動および第2のEA機構16の作動途中停止を判断することもできる。
この例のシートベルトリトラクタ3によれば、CPU29が第2のEA機構16の作動が必要であるが、第2のEA機構16の作動のすべては必要でないと判断したときは、第2のEA機構16を作動させた後、第2のEA機構16の作動のすべてが終了する前に、ガスジェネレータ21aを作動させるようにしている。したがって、第2のEA機構16が一旦作動されても、第2のEA機構16の作動を緊急時の状況に応じて作動途中で停止させることができる。これにより、緊急時における乗員の運動エネルギ吸収(EA)をよりきめ細かくかつより正確に行うことが可能となる。この例のシートベルトリトラクタ3の他の作用効果は、前述の例と同じである。
なお、前述の例では、第2のEA機構16を作動させないときは、駆動部材21のガスジェネレータ21aを作動させてからプリテンショナー13を作動するものとしているが、本発明はこれに限定されることはなく、第2のEA機構16を作動させないときに、駆動部材21とプリテンショナー13とを同時に作動させることもできる。
また、駆動部材21としてガスジェネレータ21aを用いるものとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動部材21として、例えば電磁ソレノイドによる電磁力等の他の手段による駆動力で駆動ピストン21bを作動させることもできる。その場合には、電磁ソレノイドをCPU29で前述の例と同様に駆動制御すればよい。要は、本発明は特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で種々設計変更が可能である。
本発明のシートベルトリトラクタは、自動車等の車両に付設されたシートベルト装置に用いられ、衝突時等の緊急時にシートベルトにかかる荷重を制限して乗員のエネルギを吸収緩和しつつシートベルトの引出しを阻止するシートベルトリトラクタに好適に利用することができる。
1…シートベルト装置、3…シートベルトリトラクタ、4…シートベルト、6…タング、7…バックル、10…ロック機構、11…ロッキングベース、13…プリテンショナー、15…トーションバー、16…第2のEA機構、17…エネルギ吸収プレート、18…エネルギ吸収プレート支持部材、19…エネルギ吸収プレート作動部材、20…EA作動制御部材、21…駆動部材、21a…ガスジェネレータ、21b…駆動ピストン、22…シェアピン、23…シートウェイトセンサ、24…シートスライド位置センサ、25…加速度センサ、26…フロントサテライトセンサ、27…ベルト引き出し量センサ、28…バ
ックルスイッチ、29…CPU、30…ケース、30a…円筒状部、31…エネルギ吸収プレート作動部、32…ストッパ、33…ストッパ作動部材、33a…ストッパ作動部材側波形状部、34…EA作動制御部材、34a…円環状部、34b…作動レバー、34b…作動レバー、34b1…先端部、34c…EA作動制御部材側波形状部、35…運動変
換機構

Claims (8)

  1. シートベルトを巻き取るスプールと、緊急時に前記シートベルトに係る荷重を制限する第1のシートベルト荷重制限機構と、緊急時でかつ緊急時の状況に基づいて所定条件が成立したときに前記シートベルトに係る荷重を制限する第2のシートベルト荷重制限機構と、前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動する駆動部材と、前記駆動部材を制御する制御装置とを少なくとも備え、
    前記制御装置は、前記所定条件が成立したときは前記駆動部材を作動させないことで前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動させ、前記所定条件が成立しないときは前記駆動部材を作動させることで前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動させないことを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  2. 前記制御装置は、緊急時に前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動させる必要があるが、前記第2のシートベルト荷重制限機構の作動のすべてを必要としないと判断したときは、前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動させた後、前記第2のシートベルト荷重制限機構の作動のすべてが終了する前に、前記駆動部材を作動させることで前記第2のシートベルト荷重制限機構の作動を停止させることを特徴とする請求項1にシートベルトリトラクタ。
  3. 通常時前記スプールの回動が第1のシートベルト荷重制限機構を介して伝達されてこのスプールとともに回動しかつ緊急時にシートベルト引出し方向の回動が阻止されるロッキング部材を有するロック機構とを備え、
    前記ロッキング部材のシートベルト引出し方向の回動が阻止されて前記スプールが前記ロッキング部材に対してシートベルト引出し方向に相対回動するとき、前記シートベルトにかかる荷重を少なくとも前記第1のシートベルト荷重制限機構で制限することを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルトリトラクタ。
  4. 前記第2のシートベルト荷重制限機構は、前記スプールに同軸にかつ相対回動可能に設けられたエネルギ吸収部材支持部材と、前記ロッキング部材と前記エネルギ吸収部材支持部材との間に設けられかつ前記スプールのシートベルト引出し方向の回転で変形することでエネルギ吸収を行うエネルギ吸収部材とからなり、
    前記制御装置は、緊急時で前記所定の条件が成立しないとき前記駆動部材を作動することで前記エネルギ吸収部材支持部材を回転不能状態に設定して前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動不能状態に設定するとともに、緊急時で所定の条件が成立したとき前記駆動部材を作動しないことで前記エネルギ吸収部材支持部材を回転可能状態に設定して前記第2のシートベルト荷重制限機構を作動可能状態に設定することを特徴とする請求項3に記載のシートベルトリトラクタ。
  5. 前記エネルギ吸収部材は、細長い帯状のエネルギ吸収プレートからなることを特徴とする請求項4に記載のシートベルトリトラクタ。
  6. 前記第1のシートベルト荷重制限機構は、前記スプールと前記ロッキング部材との間に設けられたトーションバーからなることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1に記載のシートベルトリトラクタ。
  7. シートベルトを巻き取るシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラクタから引き出されたシートベルトに摺動自在に支持されたタングと、このタングが係脱可能に係合されるバックルとを少なくとも備え、緊急時にシートベルトリトラクタによって前記シートベルトの引出しが阻止されることで乗員を拘束するシートベルト装置において、
    前記シートベルトリトラクタは、請求項1ないし6のいずれか1に記載のシートベルト
    リトラクタであることを特徴とするシートベルト装置。
  8. 緊急時に作動して前記スプールを直接シートベルト巻取り方向に回転させるプリテンショナーを備えることを特徴とする請求項7に記載のシートベルト装置。
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