JP2007295649A - モータの可変速駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最小パルス幅制限回路を複雑にすることなく、確実なサージ抑制、さらには最小パルス幅制限による電圧精度、電圧外乱を防止する。
【解決手段】PWM演算器105は電圧指令と三角波キャリア信号とを比較してPWM波形のPWM指令を発生し、最小パルス幅制限回路106はPWM指令のパルス幅が最小パルス幅の設定値よりも短いときに該パルスの幅を延長させ、インバータ主回路101のPWM出力の最小パルス幅を制限することでモータ102とのケーブル接続によるサージ電圧の発生を抑制する。
パルス幅を延長したとき、このパルス幅の差分だけ補正することで、PWM出力電圧の実効値と指令電圧をほぼ等しくすること、パルス幅の差分をインバータの電圧指令にフィードバックし、他相の電圧指令を補正することで、パルス幅を延長したことによる電圧外乱を補正することも含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、電圧形PWMインバータでモータを可変速駆動する装置に係り、特にインバータからモータまでのケーブル配線長が長い場合、PWMのスイッチング時に生じるサージ電圧でモータ巻線が絶縁劣化するのを防止する回路に関する。
(1)サージ電圧の発生原理
電圧形PWMインバータは、IGBT等のスイッチング素子を用いて、直流電圧を高速スイッチングすることにより、出力端子にパルス状の電圧を連続して出力する。
パルス電圧はインバータとモータを接続するケーブルを通してモータ巻線へと伝播させるため、ケーブルのインダクタンスと静電容量の分布成分と、モータ巻線の端子部の静電容量成分が介在する。インバータがステップ状に変化する電圧を出力した場合に、この電圧成分がケーブルを伝播し、モータ端子で反射することによりサージ電圧が発生する。この反射現象を図9に例を示すように、インバータの直流電圧をEdとすると、サージ電圧の大きさは通常2×Edとなる。
(2)PWM出力回路
従来のPWMインバータの回路構成例を図10に示す。電圧指令演算部Aは、3相出力電圧指令を演算する。キャリア生成器Bは、三角波キャリア波形を生成する。PWM演算器Cは、3相出力電圧指令とキャリア波形を入力し、電圧指令とキャリア波形の大小関係を比較することによって3相PWM波形を出力する。デッドタイム生成器Dは、IGBT等のスイッチング素子の上下アーム短絡を防止するために、各相のPWM波形にデッドタイムを付加した、上下アームのON/OFF指令パルスを出力する。ゲート制御回路Eは、デッドタイム生成器より上下アームのON/OFF指令を入力し、絶縁や電圧増幅を行ってインバータ主回路Fのスイッチング素子のゲートをコントロールする。以上の回路により、各相のスイッチング素子は直流電圧EdをスイッチングしたPWMパルス電圧をモータGへ出力する。
(3)制御率が高い場合のPWM出力波形
PWM変調は電圧指令値と、通常は三角波形のキャリアとを比較して、擬似正弦波状のパルス波形を出力する。通常のPWM制御ではインバータの制御率が高い場合(電圧指令が0またはEd近傍の場合)に、パルス幅が極めて短い電圧を出力する。この例を図11に示す。
(4)通常よりも大きなサージ電圧が発生する原理
インバータから出力するパルス電圧の伝播時間Tは、ケーブルのインダクタンスと静電容量から決まる。図12はインバータ端子電圧(太線)とモータ端子電圧(太線)の波形例である。
(a)インバータの端子電圧がEdから0に変化した場合(点線)…前述の反射の結果、時間2T後にモータ端子に−Edの電圧がかかる(点線)。
(b)時刻2Tにインバータの端子電圧が0からEdに変化した場合(一点鎖線)…さらに、時間2T後(時刻4T)に2×Edの電圧がモータ端子にかかる(一点鎖線)。
(c)上記の(a)のパルスの2T時間後に(b)のパルスが発生した場合…最初の(a)の効果によりモータ端子電圧が−Edの状態の時に、(b)のようにインバータ出力が+Edになると、モータ端子にはあたかも−Edから+Ed(電位差+2Ed)のステップ電圧が入力されたものと等価になる。そのため、反射の影響に+2Ed分だけ発生するため、モータの端子に最大3×Edの電圧が発生する。
つまり、パルス電圧のケーブルの伝播遅延時間とモータの静電容量により共振する周波数の1/2時間の和と、PWM出力のパルス幅が等しくなると、モータ端子にインバータの直流電源電圧の3倍程度の電圧が発生することになる。
このような過大なサージ電圧はモータの絶縁に過大なストレスを与え、モータの絶縁劣化が通常よりも早くなるという問題がある。
(5)従来のサージ電圧抑制方法
上記のようなサージ電圧を抑制するため、相電圧の波高値近傍で出力電圧のパルス幅が狭くなる期間では、パルス幅がより広くなるように制限し、さらにこの制限したパルス幅においても出力電圧の変化を従来とほぼ同じにするために当該相の上アームまたは下アームをPWM演算の1周期の間オンさせる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−129405号公報
従来のサージ電圧抑制方法は、相電圧指令値の正負の波高値近傍でその値が大きいほうから順に複数の電圧パターンに分割し、この電圧パターンの選択信号をPWM制御ブロックに与え、この選択信号に応じて上下アームのオンパルス生成回路からのオンパルスを選択し、この選択したパルスを使ってPWM演算を行ってインバータのPWMゲート信号を発生する。
この従来方法では、各相電圧が波高値近傍では相電圧に代えてオンパルス信号をPWM演算器の入力とし、波高値近傍を除く期間では相電圧をPWM演算器の入力とし、PWM演算器ではその入力とキャリア信号との比較によりPWMゲート信号を生成する。
このため、オンパルス生成回路や選択器および同期信号処理回路など複雑で高価な回路構成になる。また、選択器におけるパルス切換え動作にノイズ等が発生しやすく、このノイズで幅の狭いパルスがPWM演算器の出力として現れると、インバータの出力にサージ電圧を発生させてしまう。
本発明の目的は、上記の課題を解決したモータの可変速駆動装置を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、PWM演算器のPWM出力のパルス幅が最小パルス幅の設定値よりも短い場合に、単安定マルチバイブレータのような時間を計測する回路手段を利用して、パルス幅を延長させて最小パルス幅を制限することで、サージ電圧の発生を抑制する。
さらに、パルス幅を延長したとき、PWM指令とPWM出力のパルス幅の差分を、パルス幅を延長した後のパルスの幅を同じ分だけ補正することで、PWM出力電圧の実効値と指令電圧をほぼ等しくする。
さらにまた、PWM出力のパルス幅を延長したのち、PWMのスイッチング動作が比較的長い期間休止する場合に、PWM指令とPWM出力のパルス幅の差分をインバータの電圧指令にフィードバックし、他相の電圧指令を補正することで、パルス幅を延長したことによる電圧外乱を補正する。
以上のことから、本発明は以下の構成を特徴とする。
(1)速度指令に応じた正弦波の電圧指令と三角波キャリア信号とを比較してPWM波形のPWM指令を発生するPWM演算器と、このPWM演算器のPWM指令に従ってゲート制御されるインバータ主回路とを備え、このインバータ主回路のPWM出力でモータを可変速駆動する装置において、
前記PWM演算器のPWM指令のパルス幅が最小パルス幅の設定値よりも短いときに該パルスの幅を延長させ、前記インバータ主回路のPWM出力の最小パルス幅を制限する最小パルス幅制限回路を備えたことを特徴とする。
(2)前記最小パルス幅制限回路は、最小パルス幅を延長したとき、前記PWM指令とPWM出力のパルス幅の差分を、パルス幅を延長した後のパルスの幅を同じ分だけ補正するパルス幅補正回路を備えたことを特徴とする。
(3)前記最小パルス幅制限回路がPWM指令のパルス幅を延長したのち、PWMのスイッチング動作が長い期間休止する場合に、前記PWM指令とPWM出力のパルス幅の差分を前記電圧指令にフィードバックして、他相の電圧指令を補正する電圧指令補正回路を備えたことを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、以下の効果がある。
(1)PWM出力電圧の最小パルス幅を制限することで、陥没パルスの幅が短い時に起こるサージ電圧の重畳によって通常よりも大きなサージ電圧が発生するのを防止する効果がある。
(2)最小パルス幅を制限するためにパルス幅を延長すると、出力PWM電圧の実効値は指令電圧からずれるので電圧外乱となるが、延長したパルス幅をその後同じ分だけ補正することにより、PWM出力電圧の実効値と指令電圧をほぼ等しくする効果がある。
(3)制御率が高い場合はPWMスイッチングが位相60°程度起こらなくなるので、その相の出力電圧のずれを補正することができない。その場合に他相の電圧指令を補正することで、パルス幅を延長したことによる電圧外乱を補正する効果がある。
(4)回路構成上では、PWM演算器の出力になるPWM波形に対して、少しのカウンタ回路、論理回路でパルス幅を制限する構成で済む。また、最小パルス幅制限した後のPWM指令でインバータ主回路のゲート制御信号を生成するため、PWM演算器等において幅の狭いノイズが発生した場合にもこのノイズによりサージ電圧が発生することはない。
(実施形態1)
図1は、本実施形態を示す回路構成図である。インバータ主回路101は、直流電圧Edの直流電源とし、IGBTをスイッチング素子とした各スイッチのゲート制御によりU,V,W相の3相出力を得てモータ102を可変速駆動する。
制御回路は、回路要素103〜108によって構成する。電圧指令演算部103は、モータ102の速度制御系(図示省略)から与えられる速度制御指令に応じて、周波数と振幅を調節した正弦波の電圧信号を発生する。キャリア生成器104は電圧指令演算部103からの正弦波出力の数倍(例えば6倍)の周波数にした三角波の信号を生成する(同期PWM方式)、あるいは、1〜15KHzの固定周波数の三角波を生成する(非同期PWM方式)。
PWM演算器105は電圧指令演算部103からの正弦波信号とキャリア生成器104からのキャリア信号の振幅比較によってPWM出力を得る。
最小パルス幅制限回路106は、後に詳細に説明するように、PWM出力のパルス幅がある設定幅以下にならないように制限する。デッドタイム生成器107は、最小パルス幅制限回路106を通したPWM信号のデッドタイムを生成する。ゲート制御回路108はデッドタイム生成器107を通したPWM信号をインバータ主回路101の各相のゲート信号を生成および増幅して各スイッチング素子のオン・オフ制御出力を得る。
以上までの構成において、最小パルス幅制限回路106を除いた回路要素は、モータの可変速駆動装置で一般的に採用される構成であり、インバータ主回路の構成、速度制御系の構成などで適宜設計変更される。以下、最初パルス幅制限回路6によるサージ電圧抑制動作を説明する。
(1)最小パルス幅制限回路の動作説明
最小パルス幅制限回路106は、入力のPWM波形が変化した場合、最小パルス幅時間Tmin経過するまでその変化した状態が再度変化しないように制限する。これにより、特に電圧指令の波高値付近で発生するパルスの最小幅を最小パルス幅時間Tmin以上に広くする。
また、最小パルス幅時間はケーブルとモータにより生じる伝播時間や共振周波数の変化に応じて、可変設定できるようにしておき、最小パルス幅制限回路106により電圧指令とPWMパターンが一致しない期間を最小限にするよう調整する。
最小パルス幅制限回路106をディジタル回路で構成した例を図2に、この動作タイムチャートを図3に示す。
図2は1相分の回路であり、3相の場合にはこれを3回路分実装する。概略の動作としては、最小パルス幅を制限する時間を計測するカウンタが設けられており、これが単安定マルチバイブレータのように動作して、PWM出力変化から一定時間の間、出力を保持する機能を実現している。
(2)図2の回路説明
ダウンカウンタ1…PWM出力の変化防止期間を計測するダウンカウンタであり、各端子は以下の入出力信号になる。
D:最小パルス幅時間に相当する複数bitのディジタルデータ入力端子
LD:Dのデータを内部レジスタにロードするタイミングを指令する入力端子
en:カウントダウンイネーブル入力端子
Qb=0:内部カウンタ=0の時に1を出力するレジスタ出力端子
D型フリップフロップ2…PWM出力用の波形整形用であり、前回の出力値を保持する機能もある。各端子はD:入力、Q:出力、ck:クロック入力となる。
レジスタ3…PWM出力用の前々回値保持用D−FF(D型フリップフロップ)であり、PWMの変化を検出するための遅延を得る。各端子はD:入力、Q:出力、ck:クロック入力となる。
セレクタ4…パルス幅の狭いPWM出力を防止するための、PWM入力とPWM出力の前回保持値を選択するセレクタである。
EXOR5…D型フリップフロップ2およびレジスタ3の出力の変化を出力する排他的論理和。AND6…セレクタ4の選択信号生成用論理積回路であり、EXOR5とカウンタ1の動作遅延にPWM指令が変化した場合、誤動作防止用の出力変化防止機能も有する。
(3)図3のタイムチャートの説明
tl:PWM入力も出力も「L」の状態から、PWM入力が「H」に変化
t2:D−FF2により出力が変化
t3:PWM出力変化をEXOR5により検出、カウンタ1の内部レジスタにD入力を初期設定する。
t4:t3〜t4の期間ではセレクタ4はB入力側を選択し、カウンタ1が零になると、入力を有効にする。t4の時点では、入力信号はtlの変化以降同じ状態を維持しているので、PWM出力はt4時刻では変化しない。
t5,t6,t7:tl,t2,t3のPWM指令が「L」に変化したものに相当
t8:パルス幅の狭いパルスの最初の変化が入力
t9:t2と同様にPWM出力が変化
t10:t3と同様にPWM出力変化をEXOR5により検出、カウンタ1の内部レジスタにD入力を初期設定する。
tll:PWM入力パルスが「L」に変化。しかし、SEL制御信号(AND6の出力)が「B選択」のため、PWM出力はそのまま保持されつづける。
t12:カウンタ1の出力=0になり、SEL制御信号(AND6の出力)が「A選択」になり、PWM入力が出力に反映される。tll〜t12の期間が細いパルス幅を最小パルス幅に広げる動作に相当する。
t13,t14:t9,t10相当し、さらに細いパルスが発生しないように制限のためのカウンタが動作する。
最小パルス幅カウンタ1は、ダウンカウンタで、最小パルス幅設定値をD端子に入力し、LD端子がH(High)の時のみD端子の入力値を内部カウンタの開始値に設定する。en端子がHの時のみカウント動作を行って、1クロック毎に内部カウント値Qbを1ずつ減らす。内部カウンタ値=0の時のみHを出力し、それ以外の時はL(Low)を出力する。
レジスタ2,3はDラッチで、クロックが入力した時のD端子入力値をラッチする。つまり、レジスタに保存する。3のレジスタは信号を1クロック遅延させるために使用している。
実際には、PWM出力のエッジ変化時にQbに最小パルス幅設定値がセットされるまで1クロックかかるので、PWMのパルス幅が1クロックの場合には、この最小ONパルス制限が正常に動作しないため、これを防止するためこの1クロック間にPWM出力のエッジが変化しないように、AND回路6に入力にEXOR5の反転信号を入力して対策している。
(実施形態2)
実施形態1の方法によって最小パルス幅を制限した場合、パルス幅が削られる、あるいは延長されることによって、PWM出力の電圧成分は、電圧指令に一致しなくなる。つまり、本回路のパルス幅の延長は電圧外乱を発生させてしまう。
本実施形態2は、このパルス幅延長による誤差電圧成分を補正するために、パルス幅補正回路を追加する。この補正回路の構成例を図4に、この動作タイムチャートを図5に示す。
(1)図4の回路説明
図4における1〜6は実施形態1と同じである。
カウンタ11…PWM入力とPWM出力の誤差を計測および補正するためのタイマカウンタ。
D−FF12…PWM指令を波形整形するD−FF(動作イネーブルH信号en付き)、PWM中間レジスタとも呼ぶことにする。また、11,12はともに、ck端子にクロックを入力し、入力クロックのUpエッジで動作する。
AND13…PWM指令が「H」かつPWM出力が「L」の誤差期間を検出する論理積回路。AND14…PWM指令が「L」かつPWM出力が「H」の誤差期間を検出する論理積回路
(2)図5のタイムチャートの説明
パルス幅補正回路の動作タイムチャートを図5に示し、実施形態1の最小パルス幅制限回路に、PWM中間レジスタと、パルス幅補正カウンタQaを追加することでパルス幅補正を得る。
パルス幅補正カウンタ11は、PWM入力とPWM出力が不一致のとき、下記のようなカウント動作を行う。
PWM入力=H & PWM出力=Lの時:カウントUp
PWM入力=L & PWM出力=Hの時:カウントDown
それ以外の状態:カウント値を保持
このカウンタ11はPWM入力が「L」で出力が「H」の時はカウントUpし、入力がHで出力がしの時はカウントDownするものでも同様に動作する。
PWM中間レジスタは、カウンタ11の内部レジスタの値Qa=0の時のみD−FFのen入力にデータ許可信号を出力するので、この時点でPWM中間レジスタの出力はPWM入力の状態に更新する。それ以外の時は前回値を保持し、その出力値を次段のPWM最小パルス回路の入力に与える。
このような補正回路を構成すると図5のように、最小パルス幅制限によってパルス幅を延長した時、入力に対する出力の遅延分をQaでカウントし、PWM入力の次回エッジ変化時にQaによって遅延分が補正される。
短いONパルス指令を最小パルス幅制限回路によってパルス幅を延長した場合、延長している間はPWM入力が「L」で出力が「H」なのでQaはカウントダウンして誤差成分を負のカウント値として計測動作を行う。その次にPWM入力のエッジが変化する時は必ずL→Hの方向なので、カウント値Qaは0に向かってカウントアップし、前述の計測した負値の誤差時間に相当する遅延補正を行って、PWM中間レジストの出力とする。
これにより、図5のパルス幅延長に相当する誤算電圧と同じ量だけ、次回のパルスの時に補正を行うことができ、PWM入力とPWM出力の平均値を同じ値になるように補正することができる。
(実施形態3)
図6のように、出力電圧の過変調状態など制御率が高い場合に、ある相の正弦波状の電圧指令は頂上付近で、1周期の1/6(位相60°)程度スイッチングが停止する期間が発生する。
このスイッチング停止の直前に実施形態1の回路でパルス幅を延長した場合、実施形態2の電圧誤差補償用のカウンタには補正分を保持したまま位相が60°程度進んでから補正しようとする。
電圧誤差補正は短期間内に動作することにより効果があるのであって、このように補正を位相約60°も隔ててから行っても逆に電圧外乱になるだけである。
そこで、本実施形態は、パルス幅を延長した場合の補正分を電圧指令演算部にフィードバックし、その相のスイッチングが比較的長く停止する場合は、他相の電圧指令を補正することによって、パルス幅を延長したことによる電圧外乱を補正する。
具体的には、図6に示すように、毎回の三角波状のPWMキャリア頂点のタイミングにおいて、パルス幅補正カウンタの値Qaをレジスタに読み出してCPUなどのRAMに保存した後、レジスタの値を零にリセットする。このCPUなどで保存した補正量分を電圧指令演算部にフィードバックし、スイッチングする他の2相の電圧指令を補正する。
パルス幅延長によってある相のパルス幅が間引かれた場合は他の2相の電圧指令も間引き、パルス幅が足された場合は他の2相の電圧指令も足すように補正することで、出力電圧と指令電圧の絶対値を整合させる。他2相への割当補正量=パルス幅補正量(レジスタ値)÷2である。
この電圧指令補正回路のカウンタ値を保持する回路例を図7に示す。各回路について説明する。1〜6および11〜14については図2および図4と同じである。
レジスタ21はカウンタのbit数に相当するD−FFで構成されたレジスタであり、D入力にパルス幅遅延補正カウンタ11のカウント値Qaを入力する。キャリア頂点タイミングの信号をレジスタ21のen入力とする。
これにより、キャリア頂点のタイミングのみでレジスタ21の出力Qは入力D、すなわちカウント値Qaを出力し、それ以外の時は値を保持する。この読み出し値は図8のルートを通って、電圧指令に補正量としてフィードバックされる。また、フードバックと同時にカウンタ11のカウント値Qaをクリアして、不要な補正を行わないようにする。
図8において、パルス幅休止期間検出器109がレジスタ21に相当し、電圧指令補正部110がパルス幅補正量読み出しと電圧指令補正およびカウンタ11のクリアを行う。
本発明の実施形態1を示すPWMインバータの回路構成図。 最小パルス幅制限回路の構成例。 最小パルス幅制限回路の動作タイムチャート。 本発明の実施形態2を示すパルス幅補正回路の構成例。 パルス幅補正回路の動作タイムチャート。 スイッチング停止期間とその補正方式の説明図。 本発明の実施形態3を示す電圧指令補正回路の回路例。 電圧指令補正回路を設けた回路構成図。 インバータ出力におけるサージ発生の波形図。 従来のPWMインバータの回路構成例。 幅が短いパルスを含むPWM波形例。 インバータ端子電圧とモータ端子電圧の波形例。
符号の説明
101 インバータ主回路
102 モータ
103 電圧指令演算部
104 キャリア生成器
105 PWM演算器
106 最小パルス幅制限回路
107 デッドタイム生成器
108 ゲート制御回路
109 パルス幅休止期間検出器
110 電圧指令補正部

Claims (3)

  1. 速度指令に応じた正弦波の電圧指令と三角波キャリア信号とを比較してPWM波形のPWM指令を発生するPWM演算器と、このPWM演算器のPWM指令に従ってゲート制御されるインバータ主回路とを備え、このインバータ主回路のPWM出力でモータを可変速駆動する装置において、
    前記PWM演算器のPWM指令のパルス幅が最小パルス幅の設定値よりも短いときに該パルスの幅を延長させ、前記インバータ主回路のPWM出力の最小パルス幅を制限する最小パルス幅制限回路を備えたことを特徴とするモータの可変速駆動装置。
  2. 前記最小パルス幅制限回路は、最小パルス幅を延長したとき、前記PWM指令とPWM出力のパルス幅の差分を、パルス幅を延長した後のパルスの幅を同じ分だけ補正するパルス幅補正回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載のモータの可変速駆動装置。
  3. 前記最小パルス幅制限回路がPWM指令のパルス幅を延長したのち、PWMのスイッチング動作が長い期間休止する場合に、前記PWM指令とPWM出力のパルス幅の差分を前記電圧指令にフィードバックして、他相の電圧指令を補正する電圧指令補正回路を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のモータの可変速駆動装置。
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