JP6540315B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、直流電力を交流電力に変換するインバータを有する電力変換装置に関する。
PWM方式で制御されるインバータは、直流リンク回路に直列に接続された上下2つのスイッチ(主回路)素子を交互にオンオフ制御を行うことで、直流電力を交流電力に変換している。スイッチ素子としては、高速スイッチング可能なIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(Metal-Oxide-semiconductor Field-Effect Transistor)等の半導体デバイスが用いられるが、これらの半導体デバイスは瞬時にオフすることができない。従って、通常は、上下のスイッチ素子がともにオフとなるデッドタイムを設け、直流リンク回路が短絡するのを防止している。しかし、デッドタイムを設けることで、その間の出力電圧のパルス幅に誤差が生じる。特に、電圧指令が低い場合や、パルスの周期が短い場合には、この出力電圧誤差が問題となる。
従来、デッドタイムによる出力電圧誤差を補償する方式として、インバータの出力電流の大きさと符号により、その電流に対応する相電圧指令値に対して、電圧指令を補償する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−274673号
しかしながら、従来技術は、ソフトウェアの処理で実行できるという利点はあるものの、補償量の物理的な根拠がなく、デッドタイムに起因する出力電圧誤差を完全に補償することができない問題点があった。なお、ハードウェアにより、各相電圧が基準電圧以上となるタイミングを検出して、ロジック回路によりパルス幅を補正する方式もが考えられる。しかしこの方式では、スイッチ素子のスイッチングノイズによる影響で基準電圧が乱れることがあり、その時電圧指令が誤補償となって、インバータの出力電流波形にひずみが生じるなどの問題があった。またソフトウェア方式に比べて、ハードウェア方式は、追加となる部品の分だけコストが高くなるといった問題もあった。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、従来技術の問題を解決し、ソフトウェアの処理だけで、デッドタイムに起因する出力電圧誤差を完全に補償することができる電力変換装置を提供することにある。
本発明の電力変換装置は、直流リンク電圧に直列に接続された上下2つのスイッチ素子を、デッドタイムを挟んで交互にオンオフさせる電力変換装置であって、クロック信号に基づいてキャリア周波数に応じた振幅を演算するキャリア信号振幅演算部と、前記クロック信号のカウント処理によって前記キャリア信号振幅演算部で演算された前記振幅の三角波信号をキャリア信号として生成するキャリア信号生成部と、出力量を指示する電圧指令値を前記キャリア信号振幅演算部で演算された前記振幅に応じて補正した補正後電圧指令値を出力する電圧指令変換ゲイン演算部と、前記補正後電圧指令値に、前記デッドタイムを前記クロック信号によって計数したデッドタイム補償量を加算または減算させてデッドタイム補償を行うデッドタイム補償部と、前記デッドタイム補償部によって補償された前記補正後電圧指令値と前記キャリア信号生成部によって生成された前記キャリア信号とを比較することで、上下2つの前記スイッチ素子のオンオフ周期を決定するPWM信号生成部と、上下2つの前記スイッチ素子を、PWM信号生成部によって決定された前記オンオフ周期で前記デッドタイムを挟んで交互にオンオフさせるスイッチ素子制御部とを具備することを特徴とする
らに、本発明の電力変換装置において、上下2つの前記スイッチ素子からなる複数のスイッチ回路が前記直流リンク電圧に並列に接続されており、前記デッドタイム補償部は、前記デッドタイム補償量による補償を、それぞれの前記スイッチ回路に対して行っても良い。
本発明によれば、ソフトウェア上の処理で、デッドタイムに対応するデッドタイム補償量を用いて補償を行うだけで、デッドタイムに起因する出力電圧誤差を完全に補償することができるという効果を奏する。
本発明に係る電力変換装置の実施の形態の構成を示す回路構成図である。 図1に示すキャリア信号生成部で生成されるキャリア信号例を示す図である。 U相電流の向きが正の場合の、U相のキャリア1周期分のゲート信号とアーム電圧との関係を示す図である。 U相電流の向きが負の場合の、U相のキャリア1周期分のゲート信号とアーム電圧との関係を示す図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、各図において、同一の構成には、同一の符号を付して一部説明を省略している。
本実施の形態の電力変換装置1は、図1を参照すると、直流電圧源2と、負荷3とに接続され、直流電圧源2から供給される直流電圧を交流電圧に変換して負荷3に供給する。電力変換装置1は、主に無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)用として用いられるCVCF(Constant Voltage Constant Frequency)電源と、主にモータドライブ用として用いられるVVVF電源とのいずれにも適用可能である。
電力変換装置1は、インバータ10と、電圧指令演算部11と、ゲイン変換部12と、キャリア信号生成部13と、コンパレータ部14と、ゲート信号生成部15と、キャリア信号振幅演算部(eq.1)16と、電圧指令変換ゲイン演算部(eq.2)17と、デッドタイム補償量演算部(eq.3)18と、電流符号判定部19と、デッドタイム補償部20と、電流センサ21〜23と、電圧センサ24とを備えている。
インバータ10は、直流電圧源2と並列に接続されたU相スイッチ回路とV相スイッチ回路とW相スイッチ回路とを備え、PWM方式で制御される。U相スイッチ回路、V相スイッチ回路及びW相スイッチ回路は、直列に接続された上アームスイッチ素子及び下アームスイッチ素子をそれぞれ有している。U相スイッチ回路の上アームスイッチ素子と下アームスイッチ素子との直列接続点のアーム電圧VがU相の出力電圧として、V相スイッチ回路の上アームスイッチ素子と下アームスイッチ素子との直列接続点のアーム電圧VがV相の出力電圧として、W相スイッチ回路の上アームスイッチ素子と下アームスイッチ素子との直列接続点のアーム電圧VがW相の出力電圧としてそれぞれ負荷3に出力される。なお、本実施の形態では、インバータ10を三相のフルブリッジ構成で示しているが、単相フルブリッジ構成や単相ハーフブリッジ構成であっても良い。
電圧指令演算部11は、設定値や負荷3の状態を表す信号等に基づいて、負荷3を制御するための演算を行い、U相、V相及びW相の電圧指令値Vuref、Vvref、Vwrefをそれぞれ生成する。なお、電圧指令演算部11は、公知の構成であり、電圧指令値を生成する処理内容については特に限定されるものではない。
ゲイン変換部12は、電圧指令演算部11によって生成された電圧指令値Vuref、Vvref、Vwrefに、電圧指令変換ゲイン演算部17によって演算された電圧指令変換ゲインKをそれぞれ乗算した補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefを出力する。
キャリア信号生成部13は、キャリア周波数fcary(kHz)によって振幅PMAXが可変する三角波信号をキャリア信号として生成してコンパレータ部14に出力する。キャリア信号生成部13によって生成されるキャリア信号の振幅PMAXは、キャリア信号振幅演算部16によって演算される。キャリア信号振幅演算部16は、キャリア周波数fcary(kHz)と、一定のクロック信号fclock(MHz)とを用いて、下記[数1]式により、振幅PMAXを演算する。
Figure 0006540315
そして、キャリア信号生成部13は、キャリア信号振幅演算部16から入力される振幅PMAXに基づき、図2に示すように、一定振幅ではなく、クロック信号fclock(MHz)のカウンタ処理でキャリア信号を生成する。図2には、クロック信号fclock=7.5(MHz)のカウンタ処理でキャリア信号を生成した例が示されており、(a)はキャリア周波数fcary=7(kHz)のキャリア信号、(b)はキャリア周波数fcary=14(kHz)のキャリア信号である。
電圧指令変換ゲイン演算部17は、キャリア信号振幅演算部16によって演算されたキャリア信号の振幅PMAXと、電圧センサ24によって検出される直流電圧源2の電圧、すなわちインバータ10の直流リンク電圧Vdcとを用いて、下記[数2]式により、電圧指令変換ゲインKを演算する。
Figure 0006540315
電圧指令変換ゲインKは、上述のように、ゲイン変換部12で用いられ、電圧指令演算部11によって生成された電圧指令値Vuref、Vvref、Vwrefに乗算される。なお、キャリア信号の振幅PMAXや直流リンク電圧Vdcは、インバータ動作中は常に変化することから、電圧指令変換ゲイン演算部17は、インバータ動作中は常に電圧指令変換ゲインKを毎制御周期で演算する。
電圧指令演算部11から出力される補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefは、デッドタイム補償部20によってデッドタイム補償が行われた後、コンパレータ部14で、キャリア信号生成部13で生成されたキャリア信号とそれぞれ比較される。コンパレータ部14は、上アームスイッチ素子と下アームスイッチ素子とのオンオフ周期を決定するPWM信号を生成するPWM信号生成部である。コンパレータ部14は、デッドタイム補償が行われた補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefと、キャリア信号とを比較して、その大小関係で、各相のPWM信号であるゲート信号Vug、Vvg、Vwgを生成する。
ゲート信号生成部15は、上アームスイッチ素子と下アームスイッチ素子とを、PWM信号によって決定されるオンオフ周期でデッドタイムTを挟んで交互にオンオフさせるスイッチ素子制御部である。ゲート信号生成部15は、コンパレータ部14で生成されるゲート信号Vug、Vvg、Vwgに基づいて、インバータ10の上アームスイッチ素子と下アームスイッチ素子とが共にオフとなるデッドタイムTを設け、各相の上アームスイッチ素子をそれぞれオンオフさせる上アームゲート信号Vup、Vvp、Vwpと、各相の下アームスイッチ素子をそれぞれオンオフさせる下アームゲート信号Vun、Vvn、Vwnとをそれぞれ生成する。
デッドタイム補償量演算部18は、クロック信号fclock(MHz)と、デッドタイムTとを用いて、下記[数3]式により、デッドタイム補償量PCARYを演算する。すなわち、デッドタイム補償量PCARYは、デッドタイムTをクロック信号fclock(MHz)によってカウント(計数)した値となる。なお、デッドタイムTとクロック信号fclock(MHz)とが固定されている場合には、デッドタイム補償量PCARYも固定値となるため、デッドタイム補償量PCARYを予め設定しておくようにしても良い。
Figure 0006540315
本実施の形態では、ゲイン変換部12で電圧指令変換ゲインKを乗じた後の補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefに対して、デッドタイム補償部20によってデッドタイム補償を行う、従って、直流リンク電圧Vdcやキャリア周波数fcaryに関係なく、デッドタイム補償量PCARYは、デッドタイムTだけで決定できる。すなわち、キャリア信号は、クロック信号fclock(MHz)でカウントされているため、デッドタイムT経過時にキャリア信号は[数3]式に示すデッドタイム補償量PCARYと同じカウントを行っている。そこで、デッドタイム補償量PCARYの分だけ補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefを補償(増減)すれば、デッドタイムTに起因して出力電圧のパルス幅に生じる誤差を補償することができる。
電流符号判定部19は、電流センサ21によってU相電流iの向きを判定するU相電流符号判定部(SIGN[i])19uと、電流センサ22によってV相電流iの向きを判定するV相電流符号判定部(SIGN[i])19vと、電流センサ23によってU相電流iの向きを判定するW相電流符号判定部(SIGN[i])19wとを備えている。U相電流符号判定部(SIGN[i])19uは、なお、電流符号判定部19では、向きの判定をそれぞれ検出された各相の電流によって行うように構成されているが、2相分だけ電流を検出して、もう1相は三相平衡の条件から計算で求めても良い。
デッドタイム補償量演算部18によってデッドタイム補償量PCARYは演算されるが、デッドタイム補償量PCARYの分だけ補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefを増やして出力電圧のパルス幅を拡げるか、デッドタイム補償量PCARYの分だけ補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefを減らして出力電圧のパルス幅を狭めるかは、対応する相電流i、i、iの向きで決定される。そこで、U相電流符号判定部19u、V相電流符号判定部19v及びW相電流符号判定部19wで、各相電流i、i、iの符号によりデッドタイム補償量PCARYの符号をそれぞれ確定してから、デッドタイム補償部20で補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefにそれぞれ加算する。なお、デッドタイム補償部20において、2相分だけ電圧指令を補償して、もう1相は、三相平衡の条件から求める方法では正しく補償されないので、必ず各相とも個別に電圧補償の演算処理を行う必要がある。
図3には、U相電流iの向きが正(負荷3側に流れる)の場合の、U相のキャリア1周期分の上アームゲート信号Vup及び下アームゲート信号Vunと出力電圧となるアーム電圧Vとの関係が示されている。
U相電流iの向きが正(負荷3側に流れる)で、デッドタイム補償なしの場合には、図3(a)に示すように、アーム電圧VはデッドタイムT分だけパルス幅が不足する。そこで、デッドタイム補償部20で補正後電圧指令値V'urefに正のデッドタイム補償量PCARYを加算する正の向きのデッドタイム補償を行うことで、図3(b)に示すように、コンパレータ部14で生成されるゲート信号Vugのパルス幅(上アームスイッチ素子のオン)をデッドタイムT分だけ拡げる。これにより、デッドタイムTに起因するアーム電圧Vの不足分が補償される。
図4には、U相電流iの向きが負(インバータ10側に流れる)の場合の、U相のキャリア1周期分の上アームゲート信号Vup及び下アームゲート信号Vunと出力電圧となるアーム電圧Vとの関係が示されている。
U相電流iの向きが負(インバータ10側に流れる)で、デッドタイム補償なしの場合には、図4(a)に示すように、アーム電圧VはデッドタイムT分だけパルス幅が余剰となる。そこで、デッドタイム補償部20で補正後電圧指令値V'urefに負のデッドタイム補償量PCARYを加算(デッドタイム補償量PCARYを減算)する負の向きのデッドタイム補償を行うことで、図4(b)に示すように、コンパレータ部14で生成されるゲート信号Vugのパルス幅(上アームスイッチ素子のオン)をデッドタイムT分だけ狭める。これにより、デッドタイムTに起因するアーム電圧Vの余剰分が補償される。
以上、U相について説明したが、V相及びW相についても同様である。
なお、相電流i、i、iが0クロス付近では、チャタリングによる符号反転が頻発する場合がある。その対策として、電流符号判定部19にヒステリシス処理機能や不感帯を設け、相電流i、i、iが0クロス付近で符号反転を検出しないように構成しても良い。また、相電流i、i、iが0クロス付近では、デッドタイム補償量PCARYを0、もしくは小さくする処理を追加しても良い。但し相電流i、i、iが0クロス付近での電圧波形ひずみが小さければ、これらの処理を行う必要はない。
以上説明したように、本実施の形態は、直流リンク電圧Vdcに直列に接続された上アームスイッチ素子及び下アームスイッチ素子を、デッドタイムTを挟んで交互にオンオフさせる電力変換装置1であって、クロック信号fclockに基づいてキャリア周波数fcaryに応じた振幅PMAXを演算するキャリア信号振幅演算部16と、クロック信号fclockのカウント処理によってキャリア信号振幅演算部16で演算された振幅PMAXのキャリア信号を生成するキャリア信号生成部13と、出力量を指示する電圧指令値Vuref、Vvref、Vwrefを振幅PMAXに応じた電圧指令変換ゲインKで補正し、補正した補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefを出力するゲイン変換部12と、補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefをデッドタイムTに対応するデッドタイム補償量PCARYによって補償するデッドタイム補償部20と、デッドタイム補償部20によって補償された補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefとキャリア信号生成部13によって生成されたキャリア信号とを比較することで、上アームスイッチ素子及び下アームスイッチ素子のオンオフ周期を決定するPWM信号生成部として機能するコンパレータ部14と、上アームスイッチ素子及び下アームスイッチ素子を、コンパレータ部14によって決定されたオンオフ周期でデッドタイムTを挟んで交互にオンオフさせるスイッチ素子制御部として機能するゲート信号生成部15とを備えている。
この構成により、直流リンク電圧Vdcやキャリア周波数fcaryの変化に関係なく、デッドタイムTに対応するデッドタイム補償量PCARYを用いて補償を行うだけで、デッドタイムTに起因する出力電圧誤差を完全に補償することができる。また、デッドタイム補償量PCARYを用いた補償は、ソフトウェア上の処理で実現可能なので、部品追加によるコスト上昇が抑えられるメリットがある。さらに、本発明は、電圧指令値Vuref、Vvref、Vwrefとキャリア信号(三角波信号)との比較によって生成されるPWM信号で動作するインバータであれば、CVCFやVVVFなどの制御方式や、三相フルブリッジや単相フルブリッジ、単相ハーフブリッジなどの回路トポロジーに関係なく適用可能である。
さらに、本実施の形態によれば、デッドタイム補償量PCARYは、デッドタイムTをfclockクロック信号によって計数した値である。
この構成により、補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefにデッドタイム補償量PCARYを加算または減算させるだけで、デッドタイムTに起因する出力電圧誤差を簡単に補償することができる。
さらに、本実施の形態によれば、出力される電流の向きを判定する電流符号判定部19を具備し、デッドタイム補償部20は、電流符号判定部19によって判定された電流の向きに応じて、補正後電圧指令値V'uref、V'vref、V'wrefにデッドタイム補償量PCARYを加算または減算させる。
この構成により、相電流i、i、iの向きにより、相電流i、i、iが正の場合にはデッドタイムTに起因する出力電圧の不足分を、相電流i、i、iが負の場合にはデッドタイムTに起因する出力電圧の余剰分をそれぞれ確実に補償することができる。
さらに、本実施の形態によれば、上アームスイッチ素子及び下アームスイッチ素子からなる複数のスイッチ回路が直流リンク電圧Vdcに並列に接続されており、デッドタイム補償部20は、デッドタイム補償量PCARYによる補償を、それぞれのスイッチ回路に対して行う。
この構成により、各スイッチ回路に対するデッドタイム補償を確実に行うことができる。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
1 電力変換装置
2 直流電圧源
3 負荷
10 インバータ
11 電圧指令演算部
12 ゲイン変換部
13 キャリア信号生成部
14 コンパレータ部
15 ゲート信号生成部
16 キャリア信号振幅演算部
17 電圧指令変換ゲイン演算部
18 デッドタイム補償量演算部
19 電流符号判定部
19u U相電流符号判定部
19v V相電流符号判定部
19w W相電流符号判定部
20 デッドタイム補償部
21〜23 電流センサ
24 電圧センサ

Claims (2)

  1. 直流リンク電圧に直列に接続された上下2つのスイッチ素子を、デッドタイムを挟んで交互にオンオフさせる電力変換装置であって、
    クロック信号に基づいてキャリア周波数に応じた振幅を演算するキャリア信号振幅演算部と、
    前記クロック信号のカウント処理によって前記キャリア信号振幅演算部で演算された前記振幅の三角波信号をキャリア信号として生成するキャリア信号生成部と、
    出力量を指示する電圧指令値を前記キャリア信号振幅演算部で演算された前記振幅に応じて補正した補正後電圧指令値を出力する電圧指令変換ゲイン演算部と、
    前記補正後電圧指令値に、前記デッドタイムを前記クロック信号によって計数したデッドタイム補償量を加算または減算させてデッドタイム補償を行うデッドタイム補償部と、
    前記デッドタイム補償部によって補償された前記補正後電圧指令値と前記キャリア信号生成部によって生成された前記キャリア信号とを比較することで、上下2つの前記スイッチ素子のオンオフ周期を決定するPWM信号生成部と、
    上下2つの前記スイッチ素子を、PWM信号生成部によって決定された前記オンオフ周期で前記デッドタイムを挟んで交互にオンオフさせるスイッチ素子制御部とを具備することを特徴とする電力変換装置。
  2. 上下2つの前記スイッチ素子からなる複数のスイッチ回路が前記直流リンク電圧に並列に接続されており、
    前記デッドタイム補償部は、前記デッドタイム補償量による補償を、それぞれの前記スイッチ回路に対して行うことを特徴とする請求項記載の電力変換装置。
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