JP6211377B2 - Pwmコンバータの制御装置及びそのデッドタイム補償方法並びにpwmインバータの制御装置及びそのデッドタイム補償方法 - Google Patents
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しかしながら、例えば、インバータの出力電流やコンバータの入力電流にリップルが含まれている場合には、ゼロクロス点の検出誤差が大きくなり、この誤差が原因で、デッドタイム補償の精度が低下し、出力電流波形や入力電流波形の歪みを助長させるおそれがある。
インバータ制御装置6は、例えば、圧縮機モータ20の回転数を上位の制御装置(図示略)から与えられる回転数指令ωに一致させるようなPWM信号を相毎に生成し、インバータ5に与える。
図2は、コンバータ制御装置4の機能ブロック図である。図2に示すように、コンバータ制御装置4は、電流検出部21、3相電圧指令決定部22、デッドタイム補償部23、及びPWM信号生成部24を主な構成として備えている。
Vs*=ksin(θ−2π/3) (2)
Vt*=ksin(θ−4π/3) (3)
なお、上記3相電圧指令決定部22による相電圧指令の決定手法は上記手法に限定されず、適宜公知の技術を採用することが可能である。
図3(a)に示されるように、入力電流Irにはリップルが含まれていることから電流値が上下に振れている。実線で示された緩やか曲線は、リップルの振幅の中心点を結んで表されたリプル成分を除いた入力電流Ir_aveを示している。また、入力電流Irに示されている○(丸)と□(四角)は、電流検出部21によって電流検出が行われるタイミングを示している。
なお、R相とS相との位相差は120度であり、R相とT相との位相差は240度であるため、デッドタイム補償電圧ΔVrにそれぞれの相に対応する位相差を考慮することで、演算によりR相、T相のデッドタイム補償電圧ΔVs、ΔVtをそれぞれ得ることとしてもよい。
このようにして生成されたPWM信号はコンバータ3に出力され、このPWM信号に基づいてコンバータ3を構成する各スイッチング素子が駆動される。
図4は、インバータ制御装置6の機能ブロック図である。図4に示すように、インバータ制御装置6は、電流検出部31、3相電圧指令決定部32、デッドタイム補償部33、及びPWM信号生成部34を主な構成として備えている。
このようにして生成されたPWM信号はインバータ5に出力され、このPWM信号に基づいてインバータ5を構成する各スイッチング素子が駆動される。
コンバータ制御装置4において、デッドタイム補償電圧を切り換える場合に、図6(b)に示すように、段階的にデッドタイム補償電圧を変更させることとしてもよい。このように、デッドタイム補償電圧を段階的に変更することにより、高調波抑制効果を更に向上させることが可能となる。図7は、図3(c)に示すように、デッドタイム補償電圧を、正の補償値+Vrcからゼロ、ゼロから負の補償値−Vrcとステップ的に変化させた場合の入力電流波形(図7(a))と、図6(b)に示すように、デッドタイム補償電圧を段階的に変更した場合の入力電流波形(図7(b))とを比較して示した図である。図7に示すように、デッドタイム補償電圧を段階的に変更する方が、高調波抑制効果が高いことがわかる。
なお、この方法は、インバータ制御装置6におけるデッドタイム補償においても同様に適用することが可能である。
図3(c)や図6(b)に示すようなデッドタイム補償を行った場合、図8(b)に示すように、デッドタイム補償電圧をゼロに変更する時点(時刻t1)からゼロクロス点(時刻t2)までの期間Aと、ゼロクロス点(時刻t2)からデッドタイム補償電圧を負の補償値−Vrcに変更(時刻t3)するまでの期間Bとを比較すると、期間Bの方が長いことがわかった。期間A,Bの差は、入力電流波形の歪みの原因になるおそれがある。したがって、図8(b)に示すように、ゼロクロス点を挟んで後半の期間Bにおいては、入力電流の極性判定に用いる基準電流値に所定のオフセットを持たせ、オフセットを持たせない場合に比べて、早期にデッドタイム補償電圧をゼロから所定の値に切り替えることとした(時刻t3´)。なお、オフセットの量については、入力電流Ir等に含まれるリップルの幅などを事前試験やシミュレーションなどにより把握し、ゼロクロス点を挟んで前半の期間Aと後半の期間Bとが略同じ長さになるような値に設定するとよい。なお、この方法は、インバータ制御装置6におけるデッドタイム補償においても同様に適用することが可能である。
2 3相交流電源
3 コンバータ
4 コンバータ制御装置
5 インバータ
6 インバータ制御装置
20 圧縮機モータ
21、31 電流検出部
22、32 3相電圧指令決定部
23、33 デッドタイム補償部
24、34 PWM信号生成部
Claims (12)
- PWMコンバータが備える複数のスイッチング素子を駆動するためのPWM信号を出力するPWMコンバータの制御装置であって、
前記PWMコンバータに入力される入力電流を、キャリア信号の2倍の周波数でサンプリングする電流検出手段と、
前記電流検出手段によって検出された連続する2つの電流値がともに正の場合に第1電圧を、連続する2つの電流値がともに負の場合に前記第1電圧とは極性の異なる第2電圧を、連続する2つの電流値が正負の場合にゼロを、デッドタイム補償電圧として出力するデッドタイム補償手段と、
前記デッドタイム補償手段から出力されたデッドタイム補償電圧をPWM電圧指令に加算し、加算後のPWM電圧指令と前記キャリア信号とを比較することによりPWM信号を生成するPWM信号生成手段と
を備えるPWMコンバータの制御装置。 - 前記デッドタイム補償手段は、前記デッドタイム補償電圧を変更する場合に、前記キャリア信号に同期して前記デッドタイム補償電圧を段階的に変化させる請求項1に記載のPWMコンバータの制御装置。
- 前記デッドタイム補償手段は、前記デッドタイム補償電圧をゼロから前記第1電圧または前記第2電圧に変更する場合、前記入力電流の極性判定に用いる基準電流値に所定のオフセットを持たせ、該オフセットを持たせない場合に比べて、早期にデッドタイム補償電圧をゼロから前記第1電圧または前記第2電圧に変更する請求項1または請求項2に記載のPWMコンバータの制御装置。
- 前記電流検出手段は、前記キャリア信号が最大値及び最小値をとるタイミングに同期して前記入力電流の検出を行う請求項1から請求項3のいずれかに記載のPWMコンバータの制御装置。
- PWMインバータが備える複数のスイッチング素子を駆動するためのPWM信号を出力するPWMインバータの制御装置であって、
前記PWMインバータから出力される出力電流を、キャリア信号の2倍の周波数でサンプリングする電流検出手段と、
前記電流検出手段によって検出された連続する2つの電流値がともに正の場合に第3電圧を、連続する2つの電流値がともに負の場合に前記第3電圧とは極性の異なる第4電圧を、連続する2つの電流値が正負の場合にゼロを、デッドタイム補償電圧として出力するデッドタイム補償手段と、
前記デッドタイム補償手段から出力されたデッドタイム補償電圧をPWM電圧指令に加算し、加算後のPWM電圧指令と前記キャリア信号とを比較することによりPWM信号を生成するPWM信号生成手段と
を備えるPWMインバータの制御装置。 - 前記デッドタイム補償手段は、前記デッドタイム補償電圧を変更する場合には、前記キャリア信号に同期して前記デッドタイム補償電圧を段階的に変化させる請求項5に記載のPWMインバータの制御装置。
- 前記デッドタイム補償手段は、前記デッドタイム補償電圧をゼロから前記第3電圧または前記第4電圧に変更する場合、前記出力電流の極性判定に用いる基準電流値に所定のオフセットを持たせ、該オフセットを持たせない場合に比べて、早期にデッドタイム補償電圧をゼロから前記第3電圧または前記第4電圧に変更する請求項5または請求項6に記載のPWMインバータの制御装置。
- 前記電流検出手段は、前記キャリア信号が最大値及び最小値をとるタイミングに同期して前記出力電流の検出を行う請求項5から請求項7のいずれかに記載のPWMインバータの制御装置。
- PWMコンバータと、
請求項1から請求項4のいずれかに記載のPWMコンバータの制御装置と、
PWMインバータと、
請求項5から請求項8のいずれかに記載のPWMインバータの制御装置と
を備える電動圧縮機モータの駆動装置。 - 請求項9に記載の電動圧縮機モータの駆動装置を備える空調装置。
- PWMコンバータが備える複数のスイッチング素子を駆動するためのPWM信号を出力するPWMコンバータの制御装置に用いられるデッドタイム補償方法であって、
前記PWMコンバータに入力される入力電流を、キャリア信号の2倍の周波数でサンプリングし、
サンプリングした連続する2つの電流値がともに正の場合に第1電圧を、連続する2つの電流値がともに負の場合に前記第1電圧とは極性の異なる第2電圧を、連続する2つの電流値が正負の場合にゼロを、デッドタイム補償電圧として出力するデッドタイム補償方法。 - PWMインバータが備える複数のスイッチング素子を駆動するためのPWM信号を出力するPWMインバータの制御装置に用いられるデッドタイム補償方法であって、
前記PWMインバータの出力電流を、キャリア信号の2倍の周波数でサンプリングし、
サンプリングした連続する2つの電流値がともに正の場合に第3電圧を、連続する2つの電流値がともに負の場合に前記第3電圧とは極性の異なる第4電圧を、連続する2つの電流値が正負の場合にゼロを、デッドタイム補償電圧として出力するデッドタイム補償方法。
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