JPH0775346A - Pwmインバータ装置 - Google Patents

Pwmインバータ装置

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JPH0775346A
JPH0775346A JP5218623A JP21862393A JPH0775346A JP H0775346 A JPH0775346 A JP H0775346A JP 5218623 A JP5218623 A JP 5218623A JP 21862393 A JP21862393 A JP 21862393A JP H0775346 A JPH0775346 A JP H0775346A
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JP
Japan
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conduction
time width
calculation
time
minimum
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JP5218623A
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English (en)
Inventor
Yumiko Asano
裕美子 浅野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PWMインバータ装置を、そのGTO素子の
最小導通制限時間幅を考慮して制御する場合に生じる、
その出力電圧の目標値からのずれおよび出力波形率の悪
化を緩和する。 【構成】 PWM演算から求める演算時間幅が最小導通
制限時間幅のa倍(例えばa=0.8)以下となったと
きは、導通時間幅を零、即ち導通させないようにする。 【効果】 最小導通制限時間幅を考慮して行う時間幅変
更処理による過度な時間幅の変化が回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば電気車の速度
制御装置として使用されるPWMインバータ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば平成3年8月電気学会産
業応用部門特別委員会発行「平成3年電気学会応用部門
全国大会講演論文集」P.47〜P.52に示された従
来の電気車制御装置の構成を示す回路図である。図にお
いて、1は直流電源である架線と接触して直流電力の給
電を行うパンタグラフ、2はパンタグラフ1と以下の回
路との開閉を行うスイッチ、3および4a、4bは逆L
字形フィルタを構成するそれぞれリアクトルおよびコン
デンサで、コンデンサ4には中性点5を有している。
【0003】6はインバータ回路である3レベルインバ
ータで、3相ブリッジ接続された制御整流素子としての
GTO素子11〜22と、各GTO素子に逆並列に接続
されたダイオード11a〜22aと、中性点5と各GT
O素子接続点との間に接続されたダイオード23〜28
とから構成されている。7は3レベルインバータ6の交
流出力側に接続された電気車駆動用の誘導電動機、8は
電圧指令V*と誘導電動機7の検出回転周波数fMとを入
力し、各GTO素子11〜22をオンオフ制御するため
のゲート信号G11〜G22を発生する制御回路であ
る。9はゲート信号G11等の基となる各GTO素子の
導通・非導通を演算するPWM演算回路であるが、その
機能の詳細は後述する。
【0004】次に動作について説明する。図示しない運
転台より力行起動指令が出力されるとスイッチ2が閉路
され、直流架線電圧Edは、パンタグラフ1→スイッチ
2→リアクトル3→コンデンサ4a、4bを経由して3
レベルインバータ6に供給される。制御回路8は電圧指
令V*と誘導電動機7の回転周波数fMとからゲート信号
G11〜G22を作成し、これらをGTO素子11〜2
2に送出してオンオフ制御することにより、3レベルイ
ンバータ6から可変電圧可変周波数の3相交流電圧を発
生せしめ、この交流出力を受けて誘導電動機7が可変速
駆動される。
【0005】次に、PWM(パルス幅変調)動作の詳細
について説明する。図6は前掲PWM演算回路9の動作
内容であるPWM演算の一動作例を示すタイムチャート
である。図最上段のMは正弦波形の指令信号波で、3レ
ベルインバータ6として出力すべき電圧指令V*に応じ
て変化する。Cは三角波形の変調波で、その周波数が1
周期の導通(非導通)回数を決定することになる。図の
例は1周期の導通回数が4回であるが、この導通回数は
車輌速度に応じて変化させ、低速から高速になるにした
がって、例えば28→16→10→4→2→1回と変化
させる。
【0006】図6のSU1G〜SU4Gは3レベルイン
バータ6の1相分U相のそれぞれGTO素子11〜14
に送出するゲート信号G11〜G14の基になる演算値
である。ここで、3レベルインバータの基本動作につい
て説明する。図7は上記1相分のGTO素子11〜14
のスイッチング状態と出力相電圧との関係を表の形で示
したもので、A,B,Cのスイッチング状態に対してそ
れぞれ+Ed/2,0,−Ed/2の相電圧が出力され
る。ここで、Edは架線から入力される直流電圧である
(図5)。そして、図6に示す1周期の前半では、上記
スイッチング状態のうち、B→A→Bを繰り返し、後半
ではB→C→Bを繰り返す。
【0007】従って、演算値SU1G〜SU4Gの波形
は以下のようになる。即ち、前半周期の、SU1Gは、
指令信号波M≧変調波Cのとき導通(Hレベル)、残り
の時間帯では非導通(Lレベル)、SU2Gは、常時導
通(Hレベル)、SU3Gは、指令信号波M≧変調波C
のとき非導通(Lレベル)、残りの時間帯では導通(H
レベル)、SU4Gは、常時非導通(Lレベル)とな
る。また、後半周期の、SU1Gは、常時非導通(Lレ
ベル)SU2Gは、指令信号波M≧変調波Cのとき非導
通(Lレベル)、残りの時間帯では導通(Hレベル)、
SU3Gは、常時導通(Hレベル)、SU4Gは、指令
信号波M≧変調波Cのとき導通(Hレベル)、残りの時
間帯では非導通(Lレベル)、となる。
【0008】各演算値SU1G〜SU4Gは以上のよう
にして作成されるので、例えば、指令信号波Mの振幅が
大きくなると、それに応じてGTO素子11および14
の導通時間帯が増大し、従ってスイッチング状態Bに対
してスイッチング状態AとCの時間帯が増え、結果とし
て出力電圧が増加する。図6のVUO,VVOは各GTO素
子が以上の演算値SU1G等によってオンオフ制御され
た場合に得られるU相およびV相の出力波形、VUVはU
−V間に得られる線間電圧波形である。
【0009】以上のように、各GTO素子が上記演算値
の波形通りにスイッチング動作を行えば、PWMによる
理論通りの交流出力波形が得られる訳であるがここで問
題がある。即ち、GTO素子等制御整流素子は、そのハ
ードウエアとしての素子特性から導通時間幅、非導通時
間幅は一定値以下にはできず、それぞれ、その素子に定
められた最小導通制限時間幅および最小非導通制限時間
幅を有している。
【0010】従って、最終的にGTO素子を駆動するゲ
ート信号の作成においては、以上の制約を考慮する必要
がある。図8は、この様子をGTO素子11のスイッチ
ング動作を例にとって示したものである。図8は図6の
前半周期の部分を示し、ここでは変調波Cの周波数は1
周期の導通回数が10回となる値に設定されている。従
って、演算値SU1Gには、これが10個のパルスとし
て表れている。そして、この場合、その両端各2個のパ
ルスのパルス幅、即ち演算時間幅が最小導通制限時間幅
より小さくなっている。そこで、制御回路8ではこの大
小関係を検出し、上記4個のパルスについては演算時間
幅の大きさにかかわらず、最小導通制限時間幅を確保す
る処理を施してゲート信号G11としてGTO素子11
に送出する訳である。なお、図8では図示していない
が、周期間のGTO素子13では最小非導通制限時間幅
が問題となる。しかし、考え方は最小導通制限時間幅の
場合と全く同様であるので、以下、もっぱらこの導通時
間幅の観点からのみ説明することにする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のPWMインバー
タ装置は以上のように構成され、動作条件によっては、
PWMによる演算時間幅に替わって最小導通制限時間幅
を採用しゲート信号としてGTO素子をオンオフ制御す
ることになるので、、以下のような問題点があった。即
ち、図8からも判るように、導通時間幅を演算時間幅よ
り大きくするため、出力電圧が目標値に対して大きくな
りこの結果、出力電流が過大となって電流波形のリップ
ルが増大するとともに、1周期中の0゜および180゜
周辺において理論値とのずれが大きくなるため出力波形
率が悪化する。
【0012】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、出力電圧の目標値からのずれが
低減するとともに、出力波形率も良好となる。PWMイ
ンバータ装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るPWMインバータ装置は、演算による導通または非導
通時における演算時間幅が最小制限時間幅より小さくな
ったときは、上記演算時間幅の値にかかわらず上記最小
制限時間幅の導通または非導通の時間幅を確保するとと
もに、指令信号波が所定の設定値以下になったとき変調
波の周波数を所定量低減するようにしたものである。
【0014】この発明の請求項2に係るPWMインバー
タ装置は、演算による導通または非導通時における演算
時間幅が最小制限時間幅のa倍(但し、0<a<1)以
下となったときは、上記演算時間幅の値にかかわらず導
通または非導通の時間幅を零とするようにしたものであ
る。
【0015】この発明の請求項3に係るPWMインバー
タ装置は、請求項2において導通または非導通の時間幅
を零としたとき、当該演算による導通または非導通時の
演算時間幅を、同一周期内の他の演算による導通または
非導通時における演算時間幅であって最小制限時間幅よ
り大きい場合の演算時間幅に加算するようにしたもので
ある。
【0016】この発明の請求項4に係るPWMインバー
タ装置は、請求項3において演算時間幅の加算対象とで
きる導通または非導通時が同一周期内に複数回存在する
場合は、上記演算時間幅を上記各導通または非導通時に
分散して加算するようにしたものである。
【0017】この発明の請求項5に係るPWMインバー
タ装置は、演算による導通または非導通時における演算
時間幅が最小制限時間幅より小さくなったときは、上記
演算時間幅の値にかかわらず上記最小制限時間幅の導通
または非導通の時間幅を確保するとともに、当該演算に
よる導通または非導通時における演算時間幅と最小制限
時間幅との差分を、同一周期内の他の演算による導通ま
たは非導通時の演算時間幅であって最小制限時間幅より
大きい場合の演算時間幅から差し引くようにしたもので
ある。
【0018】この発明の請求項6に係るPWMインバー
タ装置は、請求項5において演算時間幅と最小制限時間
幅との差分を差し引く対象とできる導通または非導通時
が同一周期内に複数回存在する場合は、上記差分を各導
通または非導通時に分散し各演算時間幅から差し引くよ
うにしたものである。
【0019】
【作用】この発明の請求項1に係るPWMインバータ装
置においては、指令信号波が小さくなって最小制限時間
幅の制限にかかると演算時間幅に替わってこの最小制限
時間幅を採用する時間幅の変更を行うが同時に変調波の
周波数が低減するので、周期内での導通または非導通の
回数が減少して上記時間幅の変更回数も減少する。
【0020】この発明の請求項2に係るPWMインバー
タ装置においては、演算時間幅が最小制限時間幅のa倍
以下で、即ち、最小制限時間幅より極端に小さくなる場
合は最小制限時間幅に増大変更するのではなく、導通ま
たは非導通を行わないようにするので、却って出力電圧
の目標値からのずれが緩和される。
【0021】この発明の請求項3に係るPWMインバー
タ装置においては、請求項2の処理による時間幅の減少
分を他の部分の演算時間幅に加算するので、出力電圧の
目標値からのずれが解消する。
【0022】この発明の請求項4に係るPWMインバー
タ装置においては、請求項3による加算処理を複数の導
通または非導通時に分散して行うので、出力波形率の改
善も可能となる。
【0023】この発明の請求項5に係るPWMインバー
タ装置においては、最小制限時間幅の制限にかかると演
算時間幅に替わってこの最小制限時間幅を採用する時間
幅の変更を行うが、この変更に伴う時間幅の増大分を他
の部分の演算時間幅から差し引くので、出力電圧の目標
値からのずれが解消する。
【0024】この発明の請求項6に係るPWMインバー
タ装置においては、請求項5による減算処理を複数の導
通または非導通時に分散して行うので、出力波形率の改
善も可能となる。
【0025】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1による
PWMインバータ装置としての電気車制御装置を図1に
より説明する。なお、装置の回路構成は従来の図5に示
す内容と同一であるので、図示を省略し、以下、必要な
場合は図5を流用して説明するものとする。図1は従来
の図8に対応させて図示したもので、GTO素子11に
係る演算値SU1Gとゲート信号G11とを示すタイム
チャートである。正弦波形の指令信号波Mは図8の場合
と同一としているが、この図1の実施例では三角波形の
変調波Cの周波数を図8の場合から低減させている。即
ち、従来の図8では1周期の導通回数が10回となるよ
うに変調波Cの周波数を選んでいたがこの図1では、1
周期の導通回数が4回となるように変調波Cの周波数を
低減させている。
【0026】この結果、この実施例においても従来と同
様最小導通制限時間幅の制限条件を踏襲しているが、導
通回数が減少したため、演算による導通時の演算時間幅
が増大し、その最小のものにあっても最小導通制限時間
幅以上となるので、結果として上記制限にかからず、演
算値SU1Gの波形がそのままゲート信号G11の波形
となっている。従って、出力電圧は目標値通りの値が得
られ、また出力波形率も改善される。
【0027】ところで、この最小導通制限時間幅による
制限は指令信号波Mがある程度小さくなったときに生じ
るので、適当な設定値を設けておき、指令信号波Mの大
きさがこの設定値以下となったとき変調波Cの周波数を
低減するようにすればよい。なお、その低減要領とし
て、上記実施例では導通回数10回を4回に低減する形
で行ったが、これは、従来の技術で説明した車速上昇時
の変化要領をそのまま流用したもので、必ずしもこの方
式に限るものではない。また、指令信号波Mの設定値も
1つに限らず2以上設け、各設定値毎に変調波Cの周波
数の低減割合を決めておくようにしてもよい。
【0028】実施例2.図2はこの発明の実施例2にお
ける動作を説明するためのタイムチャートである。この
場合、指令信号波Mおよび変調波Cの条件設定は従来の
図8の場合と同一であり、従って演算値SU1Gは図8
と同一である。そして、演算による導通時の演算時間幅
が最小導通制限時間幅以下となると、上記演算時間幅に
替えて最小導通制限時間幅のパルスとして出力するが、
演算時間幅が更に小さくなり最小導通制限時間幅のa倍
(図2ではa=0.8としている)以下になると導通時
間幅を零、即ち当該部分では導通させないようにしてい
る。
【0029】この結果、最終的にGTO素子11に送出
されるゲート信号G11は、図2に従来の場合と併記し
て示すように、演算値SU1Gの10個のパルスの内左
から第2および第9番目のパルスは、この実施例でも従
来と同様、演算時間幅に替わって最小導通制限時間幅と
する変更処理がなされるが、左から第1および第10番
目のパルスは、出力されない。従って、上記第1および
第10番目のパルスでは、導通時間幅が演算時間幅より
逆に減少することになるが、上記第2および第9番目の
パルスにおける導通時間幅の増大分を相殺する方向とな
り、結果として演算時間幅を最小導通制限時間幅に置き
替えることによる出力電圧の目標電圧からのずれが緩和
される。なお、上記定数aは0.8に限らず0<a<1
の範囲で適当に設定することができる。
【0030】実施例3.図3はこの発明の実施例3にお
ける動作を説明するためのタイムチャートである。先の
実施例2においては、演算時間幅が小さくなり最小導通
制限時間幅のa倍(0<a<1)以下になると導通時間
幅を零としたが、実施例3では、この時の演算時間幅を
他の導通時の演算時間幅に加算するようにしている。即
ち、図3に示すように、演算値SU1Gに示す10個の
パルスの内、左から第1,2,9,10番目のパルスが
演算時間幅≦最小導通制限時間幅となっており、更にそ
の内第1および第10番目のパルスが演算時間幅≦(最
小導通制限時間幅)×aとなってゲート信号G11では
パルスを出力していない。このパルスを出力しない時の
演算時間幅Xを、同一周期内でその演算時間幅が最小導
通制限時間幅より大となる(図3で、指令信号波Mと変
調波Cとの交点が最小導通制限時間幅相当を示す2点鎖
線より上方に位置する)時の演算時間幅Yに加算する。
【0031】以上により、演算時間幅を零としたことに
よる導通時間幅の理論値からのずれを確実に解消するこ
とができ、従って、出力電圧の目標値からのずれを低減
する効果がある。
【0032】なお、図3に示す実施例では、演算値SU
1Gで示す第1および第10番目のパルスの演算時間幅
Xを第3および第8番目のパルスの演算時間幅Yに加算
し、ゲート信号G11ではその和Z=X+Yのパルスと
して出力するようにしたが、この時間幅加算分Xを、演
算時間幅が最小導通制限時間幅より大きいすべての導通
時、即ち、第3〜8番目のパルスに分散して加算するよ
うにしてもよい。この場合その分散率を適当に設定する
ことにより、出力波形率を一層改善することができる。
【0033】実施例4.図4はこの発明の実施例4にお
ける動作を説明するためのタイムチャートである。図4
では、演算値SU1Gの図示を省略しているが、その第
1番目のパルスでは演算時間幅が最小導通制限時間幅以
下であるため演算時間幅に替えて最小導通制限時間幅の
パルスとして出力している。そして、この実施例4では
この第1番目のパルスにおける時間幅の変更処理によっ
て増大することになった導通時間幅=(最小導通制限時
間幅)−(演算時間幅)を、同一周期内でその演算時間
幅が最小導通制限時間幅より大となる時の演算時間幅か
ら差し引く。
【0034】以上により、元の演算時間幅を最小導通制
限時間幅に増大したことによる導通時間幅の理論値から
のずれを確実に解消することができ、従って、出力電圧
の目標値からのずれを低減する効果がある。
【0035】なお、図4に示す実施例では、時間幅の差
分を差し引く対象を1回の導通時としたが同一周期内で
演算時間幅が最小導通制限時間幅より大きいすべての導
通時に分散して差し引くようにしてもよい。この場合そ
の分散率を適当に設定することにより、出力波形率を一
層改善することができる。
【0036】実施例5.なお、上記各実施例では、イン
バータの構成素子としてGTO素子を用いた場合につい
て説明したが、パワートランジスタ等他の種類の制御整
流素子を用いてもよい。また、インバータの回路構成も
上記各実施例で説明した3レベルインバータに限られる
訳ではない。更に、電気車制御装置として利用されるも
のに限定される訳ではなく、この発明は広くPWMイン
バータ装置に適用することができ同等の効果を奏する。
【0037】
【発明の効果】この発明は以上にように、指令信号波が
小さくなり最小制限時間幅の制限にかかると演算時間幅
に替わってこの最小制限時間幅を採用する時間幅の変更
を行うが、同時に変調波の周波数を低減するようにした
ので、周期内での導通または非導通の回数が減少し、上
記時間幅変更処理による出力電圧の目標値からのずれが
緩和される。
【0038】また、演算時間幅が最小制限時間幅のa倍
以下となったとき、導通または非導通を行わないように
した場合は、時間幅変更処理による過度な時間幅の変化
が回避される。
【0039】また、上記導通または非導通を行わないよ
うにしたときにその時間幅の減少分を他の部分の演算時
間幅に加算するようにした場合は、出力電圧の目標値か
らのずれが解消される。
【0040】また、上記の加算処理を複数の導通または
非導通時に分散して行うようにした場合は、出力波形率
の改善が期待できる。
【0041】また、最小制限時間幅の制限にかかると演
算時間幅に替わってこの最小制限時間幅を採用する時間
幅の変更を行うが、この変更に伴う時間幅の増大分を他
の部分の演算時間幅から差し引くようにした場合は、出
力電圧の目標値からのずれが解消される。
【0042】また、上記の減算処理を複数の導通または
非導通時に分散して行うようにした場合は、出力波形率
の改善が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における動作を説明するた
めのタイムチャートである。
【図2】この発明の実施例2における動作を説明するた
めのタイムチャートである。
【図3】この発明の実施例3における動作を説明するた
めのタイムチャートである。
【図4】この発明の実施例4における動作を説明するた
めのタイムチャートである。
【図5】PWMインバータ装置としての電気車制御装置
の構成を示す回路図である。
【図6】PWMの演算の動作例を説明するためのタイム
チャートである。
【図7】3レベルインバータにおける1相分のGTO素
子11〜14のスイッチング状態と出力相電圧との関係
を表の形で示した図である。
【図8】従来の場合の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
1 直流電源としてのパンタグラフ 6 インバータ回路としての3レベルインバータ 8 制御回路 9 PWM演算回路 11等 制御整流素子としてのGTO素子 M 指令信号波 C 変調波 SU1G等 演算値 G11等 ゲート信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源、入力側がこの直流電源に接続
    された、複数の制御整流素子からなるインバータ回路、
    三角波形の変調波と正弦波形の指令信号波との大小を比
    較しその比較結果から上記各制御整流素子の導通・非導
    通時間を演算するPWM演算回路、およびこのPWM演
    算回路からの演算値に基づき、上記指令信号波の周波数
    で決まる周期毎に上記変調波の周波数で決まる回数で導
    通・非導通させるよう上記各制御整流素子をオンオフ制
    御することにより上記インバータ回路から上記指令信号
    波に応じた交流出力電圧を発生せしめる制御回路を備え
    たPWMインバータ装置において、 上記演算による導通または非導通時における上記演算値
    に基づく制御整流素子の導通または非導通の時間幅であ
    る演算時間幅が当該制御整流素子に定められた最小制限
    時間幅より小さくなったときは、上記演算時間幅の値に
    かかわらず上記最小制限時間幅の導通または非導通の時
    間幅を確保するとともに、上記指令信号波が所定の設定
    値以下になったとき上記変調波の周波数を所定量低減す
    るようにしたことを特徴とするPWMインバータ装置。
  2. 【請求項2】 直流電源、入力側がこの直流電源に接続
    された、複数の制御整流素子からなるインバータ回路、
    三角波形の変調波と正弦波形の指令信号波との大小を比
    較しその比較結果から上記各制御整流素子の導通・非導
    通時間を演算するPWM演算回路、およびこのPWM演
    算回路からの演算値に基づき、上記指令信号波の周波数
    で決まる周期毎に上記変調波の周波数で決まる回数で導
    通・非導通させるよう上記各制御整流素子をオンオフ制
    御することにより上記インバータ回路から上記指令信号
    波に応じた交流出力電圧を発生せしめる制御回路を備え
    たPWMインバータ装置において、 上記演算による導通または非導通時における上記演算値
    に基づく制御整流素子の導通または非導通の時間幅であ
    る演算時間幅が当該制御整流素子に定められた最小制限
    時間幅のa倍(但し、0<a<1)以下となったとき
    は、上記演算時間幅の値にかかわらず導通または非導通
    の時間幅を零とするようにしたことを特徴とするPWM
    インバータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において導通または非導通の時
    間幅を零としたとき、当該演算による導通または非導通
    時の演算時間幅を、同一周期内の他の演算による導通ま
    たは非導通時における演算時間幅であって最小制限時間
    幅より大きい場合の演算時間幅に加算するようにしたこ
    とを特徴とするPWMインバータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において演算時間幅の加算対象
    とできる導通または非導通時が同一周期内に複数回存在
    する場合は、上記演算時間幅を上記各導通または非導通
    時に分散して加算するようにしたことを特徴とするPW
    Mインバータ装置。
  5. 【請求項5】 直流電源、入力側がこの直流電源に接続
    された、複数の制御整流素子からなるインバータ回路、
    三角波形の変調波と正弦波形の指令信号波との大小を比
    較しその比較結果から上記各制御整流素子の導通・非導
    通時間を演算するPWM演算回路、およびこのPWM演
    算回路からの演算値に基づき、上記指令信号波の周波数
    で決まる周期毎に上記変調波の周波数で決まる回数で導
    通・非導通させるよう上記各制御整流素子をオンオフ制
    御することにより上記インバータ回路から上記指令信号
    波に応じた交流出力電圧を発生せしめる制御回路を備え
    たPWMインバータ装置において、 上記演算による導通または非導通時における上記演算値
    に基づく制御整流素子の導通または非導通の時間幅であ
    る演算時間幅が当該制御整流素子に定められた最小制限
    時間幅より小さくなったときは、上記演算時間幅の値に
    かかわらず上記最小制限時間幅の導通または非導通の時
    間幅を確保するとともに、当該演算による導通または非
    導通時における演算時間幅と最小制限時間幅との差分
    を、同一周期内の他の演算による導通または非導通時の
    演算時間幅であって最小制限時間幅より大きい場合の演
    算時間幅から差し引くようにしたことを特徴とするPW
    Mインバータ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において演算時間幅と最小制限
    時間幅との差分を差し引く対象とできる導通または非導
    通時が同一周期内に複数回存在する場合は、上記差分を
    各導通または非導通時に分散し各演算時間幅から差し引
    くようにしたことを特徴とするPWMインバータ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295649A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Meidensha Corp モータの可変速駆動装置
JP2010011616A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Denso Corp 回転機の制御装置、及び回転機の制御システム
JP2010017044A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Hitachi Ltd モータ制御装置,電力変換装置及びハイブリッド車両
JP2015177622A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブラシレスモータの制御装置及び制御方法

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