JP2007240724A - 感熱ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂製の基材を用いた感熱ラベルにおいて、感熱ラベラーを簡単な構造とすることができ、ロール状に巻き取られたロール体の状態においてもブロッキングが起こりにくく、しかも、断面非円形容器に装着しても美観を損ねにくい感熱ラベルを提供する。
【解決手段】樹脂製の基材5と基材5の裏面56に設けられる感熱接着剤層6とを備え、断面非円形容器2に対して、巻き付け方向の中途部が貼り付けられた後に、巻き付け方向の両端部がそれぞれ巻き付けられて貼り付けられる感熱ラベル1であって、感熱接着剤層6は、基材5の裏面56の全域ではなく部分的に設けられており、両端部と少なくとも中途部とにそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器に装着する感熱ラベルに関し、特に、断面非円形容器への装着に適した感熱ラベルに関する。
従来、断面非円形容器に装着する感熱ラベルとしては、例えば基材が紙製であり、感熱接着剤層が基材の裏面全域に設けられたものが知られている。このような感熱ラベルを断面非円形容器に装着するに際しては、裏面全域に感熱接着剤層を設けた帯体をロール状に巻き取ったロール体から帯体を繰り出し、それを所定長さに裁断した感熱ラベルを加熱して感熱接着剤層を活性化させ、その巻き付け方向の中途部をまず断面非円形容器に貼り付けた後に、巻き付け方向の両端部をそれぞれ巻き付ける。従って、感熱ラベルの全体が感熱接着剤層により断面非円形容器に貼り付けられることとなる。このような装着方法とすると、感熱ラベルを断面非円形容器に装着するための装置(感熱ラベラー)を、非常に簡単な構造とすることができるという利点がある。
ところが、上記のような基材が紙製である感熱ラベルにおいては、商標或いは商品表示等のための印刷層を、基材の表面に設けなければならないので、例えば感熱ラベルを装着した断面非円形容器を搬送している途中などに、感熱ラベルが外部と接触して印刷層が剥がれ、美観を損ねてしまう場合があった。また、紙製の基材であるため、容器を廃棄する際に感熱ラベルを剥そうとすると、感熱ラベルが切れて剥がれにくかった。
そこで、基材の裏面全域に感熱接着剤層が設けられている感熱ラベルにおいて、基材を樹脂製として印刷層の質を向上させ美観を向上させると共に感熱ラベルを剥す際に切れにくくすることが考えられる。
しかしながら、帯体を巻き取ったロール体においては、感熱接着剤層によって基材同士が貼り付いてしまう所謂ブロッキングが起こり易くなるという問題があった。
また、感熱ラベル全体が断面非円形容器に貼り付けられることによって、透明な樹脂製基材に裏面印刷された感熱ラベルは感熱接着剤を介して容器に密着するので、感熱ラベルのデザイン等が全体的に黒ずんで見えてしまい、その結果、美観を損ねてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ、樹脂製の基材を用いた感熱ラベルベルにおいて、感熱ラベラーを簡単な構造とすることができ、ロール状に巻き取られたロール体の状態においてもブロッキングが起こりにくく、しかも、断面非円形容器に装着しても美観を損ねにくい感熱ラベルを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る感熱ラベルは、樹脂製の基材と基材の裏面に設けられる感熱接着剤層とを備え、断面非円形容器に対して、巻き付け方向の中途部が貼り付けられた後に、巻き付け方向の両端部がそれぞれ巻き付けられて貼り付けられる感熱ラベルであって、感熱接着剤層は、基材の裏面の全域ではなく部分的に設けられており、両端部と少なくとも中途部とにそれぞれ設けられていることを特徴とする。
該構成の感熱ラベルを断面非円形容器に装着するに際しては、その中途部を貼り付けた後に、両端部をそれぞれ巻き付けて貼り付けるのであるが、感熱接着剤層が基材の裏面全域ではなく部分的に設けられているので、断面非円形容器との接着部分は感熱ラベル全体ではなく部分的となる。従って、印刷層を基材と感熱接着剤層との間に設けても、断面非円形容器への接着によるデザイン等の黒ずみが抑制される。
また、感熱ラベルがロール状に巻き取られている状態においては、感熱接着剤層が基材の裏面全域に設けられているのではなく部分的に設けられているので、裏面全域に設けた場合に比して感熱接着剤層の面積が小さくなり、基材同士の間に感熱接着剤層が介在しない領域が形成されることとなる。
特に、容器は断面略矩形であって、感熱接着剤層は、容器の各面に対応して設けてあり、基材の容器の各面に対応する部分の全域ではなく部分的となるように設けられていることが好ましい。
感熱接着剤層が矩形容器の各面に対応して設けられていると、感熱ラベルを容器に装着するに際し、感熱ラベルを容器の各面毎に貼り付けることができ、確実に装着作業を行うことができる。更に、装着作業の際に容器の各面に順次貼り付けながら巻き付けることができるので、作業途中で感熱ラベルが皺になってしまうことがなく、両端部まで正確に貼り付けることができる。従って、装着作業の確実性を向上できると共に良好な装着状態を得ることができる。そのうえ、感熱ラベルを容器に装着した状態では、感熱ラベルが容器の各面に貼り付いた状態となっているので、装着した感熱ラベルが不用意に剥がれ難くなる。
更に、感熱接着剤層は、基材の容器の各面に対応する部分の全域ではなく部分的となるように設けられているので、感熱ラベルを各面に貼り付けつつもその接着面積を小さく抑えることができる結果、良好な装着状態を得つつ黒ずみを抑制して美観を損ねないようにすることができる。
このように、本発明に係る感熱ラベルにあっては、感熱接着剤層が基材の両端部と少なくとも中途部とにそれぞれ設けられているので、感熱ラベルを断面非円形容器に装着するための装置である感熱ラベラーを、非常に簡単な構造とすることができる。
また、感熱接着剤層が樹脂製の基材の裏面の全域ではなく部分的に設けられているので、感熱ラベルが連続して連なった帯体をロール状に巻き取ってもブロッキングが起こりにくく、しかも、デザイン等の黒ずみを抑制でき美観を損ねにくいという効果を奏する。
以下、本発明に係る感熱ラベルの一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1に、本実施形態における感熱ラベル1が示されている。該感熱ラベル1は、容器2の周囲に巻き付けて装着して、例えば商品名や商標、或いは模様やデザインや注意書き等を表示するものである。具体的には、図3及び図4に示すように、容器2は、断面形状が非円形である。本実施形態では、容器2は、感熱ラベルを巻き付ける部分の上部に口部35を有する有底筒状の容器本体3と口部35を閉塞するキャップ4とを備える。
容器本体3は、その感熱ラベルを巻き付ける部分の断面形状が略矩形である。即ち、容器本体3の外周壁は、第1壁部31と、第1壁部31に略平行に対向する第2壁部32と、第1壁部31及び第2壁部32のそれぞれの一端部に連設された第3壁部33とそれぞれの他端部に連設された第4壁部34とで形成されている。各壁部31,32,33,34は、端部付近を除き略平坦な板状であり、外側の面が略平面となっている。また、第1壁部及び第2壁部は、第3壁部及び第4壁部よりも幅広になっている。即ち、容器本体3の断面形状は、略長方形となっている。
感熱ラベル1は、図1及び図2に示すように、樹脂製の基材5と基材5の裏面56に設けられる感熱接着剤層6とを備えている。具体的には、感熱接着剤層6は、基材5の裏面56全域ではなく部分的に設けられており、両端部と少なくとも中途部とにそれぞれ設けられている。また、本実施形態では、図2に示すように、基材5の裏面56の全域に印刷層7が設けられている。尚、基材5の裏面56とは、感熱ラベル1を容器2に装着した際に内側となる面である。
基材5は、図1に示すように、幅一定で巻き付け方向(長さ方向)の長さが長い略長方形であるが、その巻き付け方向の長さは、図4に示すように、感熱ラベル1を容器本体3に巻き付けたときに、感熱ラベル1の一方の端部の上に他方の端部が重なる程度の長さである。尚、基材5は樹脂からなる、特に延伸、無延伸の非熱収縮性フィルム(例えば、90℃での熱収縮率が5%以下)であって、例えば、厚さ50μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムである。
印刷層7は、例えば、グラビア印刷やフレキソ印刷などの公知の印刷方法によって、基材5の裏面56に設けられており、商標や商品表示のためのデザイン等を形成している。本実施形態では、印刷層7は、基材5の裏面56の全域に設けられている。具体的には、図2に示すように、印刷層7は、酸化チタンからなる白色顔料を含有した白インキ層71と青色や赤色や黒色などのカラーインキ層72とで構成されており、カラーインキ層72は、デザイン等に合わせて基材5の裏面56の所定領域に設けられ、白インキ層71は、裏面が透けないように基材5の裏面56全域に設けられている。尚、白インキ層71は、基材5の裏面56に部分的に設けてもよい。
感熱接着剤層6は、基材5の裏面56全域ではなく部分的に設けられており、両端部と少なくとも中途部とにそれぞれ設けられている。具体的には、図4に示すように、感熱ラベル1を容器2に装着した状態において、基材5の第1壁部31に対応する部分(第1対応部51)に第1感熱接着剤層61が設けられ、第2壁部32に対応する部分(第2対応部52)に第2感熱接着剤層62が設けられ、第3壁部33に対応する部分(第3対応部53)に第3感熱接着剤層63が設けられている。更に、第2対応部52に連続し第4壁部34に対応する部分(第4対応部54)に第4感熱接着剤層64が設けられ、第1対応部51に連続し第4壁部34に対応する部分(第5対応部55)に第5感熱接着剤層65が設けられている。
つまり、第4感熱接着剤層64と第5感熱接着剤層65とは、基材5の両端部に設けられている。即ち、図4のように、感熱ラベル1は、基材5の一方の端部が第5感熱接着剤層65によって容器本体3の第4壁部34に貼り付けられ、他方の端部が第4感熱接着剤層64によって一方の端部の上に重ね合わせられて貼り付けられている。また、両端部に設けられている第4感熱接着剤層64と第5感熱接着剤層65との間には、中途部の感熱接着剤層としての第1感熱接着剤層61が設けられているが、この点については後述する。このように、基材5には感熱接着剤層6が設けられていない部分が存在し、各感熱接着剤層61,62,63,64,65は互いに離間して設けられている。尚、図1において、基材5の各対応部51,52,53,54,55の境界をそれぞれ二点鎖線にて示している。
第1感熱接着剤層61は、第1対応部51の幅方向と長さ方向のそれぞれの略中央の領域に設けられており、第2感熱接着剤層62は、第2対応部52の幅方向と長さ方向のそれぞれの略中央の領域に設けられている。第3感熱接着剤層63は、第3対応部53の幅方向に一対設けられている。具体的には、第3感熱接着剤層63は、第3対応部53の幅方向両端部にそれぞれ設けられている。また、第4感熱接着剤層64と第5感熱接着剤層65とは、第4対応部54及び第5対応部55の全幅に亘って、巻き付け方向(長さ方向)に所定の幅を有して形成されており、それぞれ基材5の端縁と面一となっている。このように第4感熱接着剤層64と第5感熱接着剤層65とが基材5の全幅に亘ってしかも基材5の端縁と面一となるように設けられることにより、両端部同士を貼り付けて容器本体3に装着した感熱ラベル1が強固な装着状態となって剥がれ難くなる。
尚、各感熱接着剤層61,62,63,64,65を形成している感熱接着剤層6は、主にベース樹脂と粘着付与剤とを有する感熱接着剤である。本発明では、加熱した後に熱源を放しても、しばらくの間、粘着性,接着性が持続する感熱接着剤が好ましく、例えばアクリル系樹脂をベース樹脂とし水添テルペン系樹脂を粘着付与剤として、これに添加剤として固体可塑剤を混入することによって、ディレードタック性を付与したディレードタック系接着剤である。
また、感熱接着剤層6は、印刷層7を介して基材5の裏面56に設けられている。具体的には、図2に示すように、感熱接着剤層6は、カラーインキ層72に対応するように白インキ層71の裏面に設けられている。本実施形態では、感熱接着剤層61,62,63は、その塗布領域がカラーインキ層72の塗布領域とほぼ等しい領域となるように、カラーインキ層72の裏面側に白インキ層71を介して設けられており、特に、カラーインキ層72のうち色の濃い領域に設けられている。一方、感熱接着剤層64,65は、カラーインキ層72が設けられていない領域の白インキ層71の裏面に設けられている。また、感熱接着剤層6は、グラビア印刷やフレキソ印刷等の印刷方法で形成するのが好ましく、特に、印刷層7を形成する印刷工程において形成するのが好ましい。尚、感熱接着剤層6は、カラーインキ層72の塗布領域よりも狭い領域となるように形成してもよい。また、感熱接着剤層6を設ける位置は、上記の位置に限定されない。
続いて、以上のような構成の感熱ラベル1の容器2への装着方法について説明する。感熱ラベル1の容器2への装着は、図5に示すように、貼り付け装置8(感熱ラベラー8)によって行う。具体的には、基材91の裏面に部分的に感熱接着剤層92を設けた帯体9をロール状に巻き取ったロール体10から帯体9を繰り出し、裁断手段81にて所定の長さになるように裁断して感熱ラベル1を得る。そして、得られた感熱ラベル1を搬送ドラム82を介して加熱ドラム83に引き渡す。加熱ドラム83は、吸引部と加熱部とを有し、吸引部にて加熱ドラム83の外周面に密着するように感熱ラベル1を吸引し、加熱部にて加熱して各感熱接着剤層61,62,63,64,65を活性化する。そして、加熱ドラム83の外周面に沿うように周方向に設けられた加熱手段84にて加熱して各感熱接着剤層61,62,63,64,65を更に活性化する。
そして、搬送されてきた容器2の第1壁部31に、基材5の中途部に設けられた第1感熱接着剤層61により第1対応部51を貼り付ける。即ち、第1感熱接着剤層61は、巻き付け方向において第4感熱接着剤層64と第5感熱接着剤層65との間であって、装着する際に基材5が容器2に対し最初に当接する領域に設けられている。本実施形態では、感熱ラベル1は、まず第1壁部31に貼り付けるので、第1壁部31に対応した第1対応部51に第1感熱接着剤層61が設けられている。更に、第1感熱接着剤層61は、第1対応部51に部分的となるように設けられている。
その後、容器2は加熱ドラム83よりも搬送方向下流側に設けられている一対のガイド85の間に進入する。進入する際には、容器2は、第3壁部33が一方のガイド851に第4壁部34が他方のガイド852にそれぞれ対向するように容器2の周方向に回転する。ここで、一方のガイド851と第3壁部33との間に第3対応部53が挟み込まれ、第3感熱接着剤層63によって第3対応部53が第3壁部33に貼り付けられる。同時に、他方のガイド852と第4壁部34との間に第5対応部55が挟み込まれ、第5感熱接着剤層65によって第5対応部55が第4壁部34に貼り付けられる。
ここで、第3感熱接着剤層63は、巻き付け方向において第4感熱接着剤層64と第5感熱接着剤層65との間であって、装着する際に基材5の中途部が容器2に貼り付けられた後に貼り付けられる領域に設けられている。本実施形態では、感熱ラベル1は、まず第1壁部31に貼り付けられた後に第3壁部33に貼り付けられるので、第3壁部33に対応した第3対応部53に第3感熱接着剤層63が設けられている。更に、第3感熱接着剤層63は、第3対応部53に部分的となるように設けられている。
その後、容器2は更に回転しながら搬送される。その途中で、搬送方向に沿うように設置された貼り付け手段86にて、第2感熱接着剤層62によって第2対応部52が第2壁部32に貼り付けられ、続けて、第4感熱接着剤層64によって第4対応部54が第4壁部34に貼り付けられる。本実施形態では、第4対応部54は、第5対応部55を介して第4壁部34に貼り付けられる。つまり、第4対応部54は第5対応部55の上に重なるようにして貼り付けられる。
ここで、第2感熱接着剤層62は、第4感熱接着剤層64と第5感熱接着剤層65との間であって、装着する際に基材5の中途部が容器2に貼り付けられた後に貼り付けられる領域に設けられている。本実施形態では、感熱ラベル1は、まず第1壁部31に貼り付けられた後に第3壁部33に貼り付けられ、その後に第2壁部32に貼り付けられるので、第2壁部32に対応した第2対応部52に第2感熱接着剤層62が設けられている。更に、第2感熱接着剤層62は、第2対応部52に部分的となるように設けられている。
以上のような装着方法が可能となるのは、感熱接着剤層6が両端部だけでなく少なくとも中途部にも設けられているからである。そして、このような装着方法とすることにより、断面非円形容器に感熱ラベル1を装着するための感熱ラベラー8の構造が非常に簡単な構造となる。
即ち、断面円形容器(即ち、円筒形容器)の場合には、その中心軸から外周縁までの距離(半径)が一定であるため、容器2が加熱ドラム83に接した状態で巻き付け方向に回転させれば、感熱ラベル1の一方の端部を断面円形容器に貼り付けた後に、他方の端部を巻き付ける装着方法とすることができる。
ところが、このような装着方法で断面非円形容器に感熱ラベル1を装着しようとすると、断面非円形容器はその中心軸から外周縁までの距離が一定ではないため、加熱ドラム83に接した状態を維持することができなかったり押圧力が変化したりする結果、感熱ラベル1を容器2に良好に貼り付けることはできない。
そこで、一方の端部を断面円形容器に貼り付けた後に他方の端部を巻き付ける装着方法によって断面非円形容器に感熱ラベル1を装着する際には、例えば、容器と加熱ドラム83とが接するように容器の巻き付け方向の形状に合わせて容器の搬送経路を変更する機構などのように、容器と加熱ドラム83とが接した状態を維持することができる機構が必要となるので、感熱ラベラー8の構造が複雑とならざるを得ない。
これに対し、上述のように、まず中途部を貼り付け、その後、両端部を巻き付ける方法とすると、図5に示す感熱ラベラー8の如くガイド85や貼り付け手段86を設けておけば、これらに対応するように容器2を回転させて感熱ラベル1を容器2に装着することができ、感熱ラベラー8の構造が非常に簡単になるのである。
また、本実施形態のように、容器2の断面が略矩形であり、略平面の各壁部31,32,33,34を有し、各感熱接着剤層61,62,63,64,65が容器2の各壁部31,32,33,34に対応して設けられていると、装着作業に際し、まず中途部を一面(壁部)に貼り付け、次に、一面に続く両側の面にガイド85等により中途部に続く部分を貼り付け、残る一面にも貼り付けるというように、感熱ラベル1を容器2の壁部毎に貼り付けることができる。従って、確実に装着作業を行うことができる。
更に、第1対応部51を第1壁部31に貼り付けた後から第4対応部54を第4壁部34に貼り付けるまでの間に、第3対応部53を第3壁部33に、第2対応部52を第2壁部32に順次貼り付けながら巻き付けていくので、装着作業の途中で感熱ラベル1が皺になってしまうことがなく、両端部まで正確に貼り付けることができ、しかも、両端部同士をその重なりがずれることなく貼り付けることができる。従って、装着作業の確実性を向上できると共に良好な装着状態を得ることができる。
しかも、各感熱接着剤層61,62,63,64,65は各壁部31,32,33,34の全域ではなく部分的となるように設けられている。よって、各壁部31,32,33,34に貼り付けつつもその接着面積を小さく抑えることができるので、良好な装着状態を得つつ黒ずみを抑制して美観を損ねないようにすることができる。
また、感熱ラベル1にあっては、印刷層7を介して設けられている各感熱接着剤層61,62,63,64,65が基材5の裏面56全域に亘るのではなく部分的となるように設けられているので、感熱ラベル1を容器2に装着した状態での、感熱ラベル1と容器2との接着部分が感熱ラベル1全体ではなく部分的となる。よって、基材5の裏面56全域に設けられている印刷層7は、容器2に対し部分的に貼り付けられることとなるので、接着による印刷層7の黒ずみが抑制され美観を損ねにくくなる。
更に、各感熱接着剤層61,62,63,64,65は、印刷層7のうち色の濃い領域を選択して設けている。よって、感熱ラベル1を容器2に装着した状態において、色の薄い領域に設けられている場合に比して、黒ずみをより効果的に抑制することができ美観が更に向上する。
また、感熱ラベル1は、装着状態において各対応部51,52,53,54,55が各感熱接着剤層61,62,63,64,65によって各壁部31,32,33,34に貼り付けられた状態となっているので、装着した感熱ラベル1が不用意に剥がれ難くなる。
また更に、帯体9は、感熱接着剤層92を基材91の裏面に部分的に備えている。よって、裏面全域に設けた場合に比して感熱接着剤層92の面積が小さくなり、帯体9をロール状に巻き取ったロール体10の基材91同士の間に感熱接着剤層92が介在しない領域が形成されることとなる。従って、ロール状のまま感熱接着剤層92によって基材91同士が貼り付いてしまう所謂ブロッキングが起こりにくくなる。
尚、本実施形態では、容器本体3が断面略長方形である場合について説明したが、これには限られず、楕円形や長円形や長方形以外の多角形であってもよい。尚、楕円形や長円形の場合には、感熱ラベル1を貼り付けるための面全体又は一部が外側に膨らむ曲面となる。
また、本実施形態では、感熱接着剤層6として第1感熱接着剤層61と第4感熱接着剤層64と第5感熱接着剤層65の他に、第2感熱接着剤層62と第3感熱接着剤層63とを設ける場合について説明したが、これに限らず、第1感熱接着剤層61と第4感熱接着剤層64と第5感熱接着剤層65の他に、第2感熱接着剤層62のみを設けてもよいし、第3感熱接着剤層63のみを設けてもよい。或いは、第2感熱接着剤層62と第3感熱接着剤層63とを設けない場合であってもよい。何れにしても、感熱接着剤層6は、基材5の両端部に設けられ、基材5の両端部の間の領域であって装着作業時に容器2に対し基材5が最初に当接する領域(中途部)とに設けられていればよい。
本発明の一実施形態に係る感熱ラベルを示す正面図。 図1のP−P線断面図。 同感熱ラベルを容器に装着した状態を示す正面図。 図3のQ−Q線断面図。 同感熱ラベルの容器への装着方法を示す概略図。
符号の説明
1…感熱ラベル、2…容器、3…容器本体、4…キャップ、5…基材、6…感熱接着剤層、7…印刷層、8…貼り付け装置(感熱ラベラー)、9…帯体、10…ロール体、31…第1壁部、32…第2壁部、33…第3壁部、34…第4壁部、51…第1対応部、52…第2対応部、53…第3対応部、54…第4対応部、55…第5対応部、61…第1感熱接着剤層、62…第2感熱接着剤層、63…第3感熱接着剤層、64…第4感熱接着剤層、65…第5感熱接着剤層、71…白インキ層、72…カラーインキ層、81…裁断手段、82…搬送ドラム、83…加熱ドラム、84…加熱手段、85…ガイド、86…貼り付け手段

Claims (2)

  1. 樹脂製の基材と基材の裏面に設けられる感熱接着剤層とを備え、断面非円形容器に対して、巻き付け方向の中途部が貼り付けられた後に、巻き付け方向の両端部がそれぞれ巻き付けられて貼り付けられる感熱ラベルであって、感熱接着剤層は、基材の裏面の全域ではなく部分的に設けられており、両端部と少なくとも中途部とにそれぞれ設けられていることを特徴とする感熱ラベル。
  2. 容器は断面略矩形であって、感熱接着剤層は、容器の各面に対応して設けてあり、基材の容器の各面に対応する部分の全域ではなく部分的となるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の感熱ラベル。
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